JP6316709B2 - 先端工具カバー及び電動工具 - Google Patents

先端工具カバー及び電動工具 Download PDF

Info

Publication number
JP6316709B2
JP6316709B2 JP2014174359A JP2014174359A JP6316709B2 JP 6316709 B2 JP6316709 B2 JP 6316709B2 JP 2014174359 A JP2014174359 A JP 2014174359A JP 2014174359 A JP2014174359 A JP 2014174359A JP 6316709 B2 JP6316709 B2 JP 6316709B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
tool
tip tool
tip
attached
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014174359A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016049574A (ja
Inventor
英治 武藤
英治 武藤
諭 蜷川
諭 蜷川
伸 杉浦
伸 杉浦
遼 伊牟田
遼 伊牟田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Makita Corp
Original Assignee
Makita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Makita Corp filed Critical Makita Corp
Priority to JP2014174359A priority Critical patent/JP6316709B2/ja
Publication of JP2016049574A publication Critical patent/JP2016049574A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6316709B2 publication Critical patent/JP6316709B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
  • Portable Power Tools In General (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

本発明は、グラインダ等の電動工具に対して先端工具を覆うために装着される先端工具カバーと、その先端工具カバーを装着した電動工具とに関する。
グラインダ等の電動工具においては、集塵等を目的として先端工具を覆う先端工具カバーが装着される。この先端工具カバーとして、例えば特許文献1には、グラインダの先端に、円盤状の切断砥石やダイヤモンドホイール等の切断用の先端工具の後半分を上方から覆う安全カバーが装着される発明が開示されている。また、特許文献2には、研削砥石やカップダイヤ等の研削用の先端工具の全体を上方から覆う集塵カバーの発明が開示されている。
特開2014−124745号公報 特開2012−213820号公報
このようにグラインダ等においては、切断用の先端工具を部分的に露出させる切断用のカバーと、研削用の先端工具を全体的に覆う研削用のカバーとの2種類が存在するため、作業者は作業に応じてカバーを付け替える必要があり、手間が掛かっていた。
そこで、本発明は、カバーを付け替える必要なく切断と研削といった異なる作業に対応することができる先端工具カバーと、その先端工具カバーを装着した電動工具とを提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、円盤状の先端工具を回転させることで被加工材を加工する電動工具に装着可能な先端工具カバーであって、電動工具に装着される第1カバーと、第1カバーに組み付けられる第2カバーとに分割され、第1カバーに対する第2カバーの組み付け状態の変更により、先端工具の全体を覆う第1の形態と、先端工具を部分的に覆う第2の形態とそれぞれ選択可能となっている一方、電動工具のモータ軸と、モータ軸により回転して先端工具が装着されるスピンドルとが直交状に配置されており、第2カバーは、第1カバーに対して、モータ軸及びスピンドルと直交する軸を中心として回転可能に連結されていることを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、円盤状の先端工具を回転させることで被加工材を加工する電動工具に装着可能な先端工具カバーであって、電動工具に装着される第1カバーと、第1カバーに組み付けられる第2カバーとに分割され、第1カバーに対する第2カバーの組み付け状態の変更により、先端工具の全体を覆う第1の形態と、先端工具を部分的に覆う第2の形態とがそれぞれ選択可能となっている一方、第1カバーと第2カバーとは、それぞれ半円状であって、直径方向の端部側同士が互いに回転可能に連結されていることを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、円盤状の先端工具を回転させることで被加工材を加工する電動工具に装着可能な先端工具カバーであって、電動工具に装着される第1カバーと、第1カバーに組み付けられる第2カバーとに分割され、第1カバーに対する第2カバーの組み付け状態の変更により、先端工具の全体を覆う第1の形態と、先端工具を部分的に覆う第2の形態とがそれぞれ選択可能となっている一方、第2カバーは、第2の形態では第1カバーの下面に嵌合して第1カバーへ対向状に重なっていることを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、円盤状の先端工具を回転させることで被加工材を加工する電動工具に装着可能な先端工具カバーであって、電動工具に装着される第1カバーと、第1カバーに組み付けられる第2カバーとに分割され、第1カバーに対する第2カバーの組み付け状態の変更により、先端工具の全体を覆う第1の形態と、先端工具を部分的に覆う第2の形態とがそれぞれ選択可能となっている一方、第1カバーに、第2の形態で先端工具の露出側へ突出可能な切込み深さ調整板が設けられていると共に、切込み深さ調整板を所定の突出位置で固定するネジ部材が螺合されて、ネジ部材を、第1の形態で第2カバーに係合させて第2カバーが固定可能となっていることを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、円盤状の先端工具を回転させることで被加工材を加工する電動工具に装着可能な先端工具カバーであって、電動工具に装着される第1カバーと、第1カバーに組み付けられる第2カバーとに分割され、第1カバーに対する第2カバーの組み付け状態の変更により、先端工具の全体を覆う第1の形態と、先端工具を部分的に覆う第2の形態とがそれぞれ選択可能となっている一方、第1カバーと第2カバーとの何れか一方に係止部、他方に、第2の形態で係止部が係止する被係止部それぞれ設けられていることを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、円盤状の先端工具を回転させることで被加工材を加工する電動工具であって、請求項1乃至の何れかに記載の先端工具カバーを、第1の形態と第2の形態との何れかを選択して装着したことを特徴とするものである。
発明によれば、先端工具カバーを付け替える必要なく1つの先端工具カバーで切断と研削といった異なる作業に対応することができ、作業性が良好となる。
特に、請求項に記載の発明によれば、上記効果に加えて、グラインダ等による切断と研削とに好適に対応した形態で使い分けが可能となる。
特に、請求項に記載の発明によれば、上記効果に加えて、第1の形態と第2の形態との選択が容易に行える。
特に、請求項に記載の発明によれば、上記効果に加えて、第2の形態では先端工具の半分が上下から保護される。
特に、請求項に記載の発明によれば、上記効果に加えて、切込み深さ調整用のネジ部材を第2カバーの固定に兼用した合理的な構成となる。
特に、請求項に記載の発明によれば、上記効果に加えて、係止部と被係止部との採用により、第2の形態が簡単に維持可能となる。
第1の形態の集塵カバーの上方からの斜視図である。 第1の形態の集塵カバーの下方からの斜視図である。 (A)は第1の形態の集塵カバーの平面図、(B)はA−A線断面図である。 第1の形態から第1、第2カバーを回転させた状態の斜視図である。 第2の形態の集塵カバーの説明図で、(A)は平面、(B)はB−B線断面、(C)はC−C線断面をそれぞれ示す。 第1の形態の集塵カバーを装着したグラインダの斜視図である。 第2の形態の集塵カバーを装着したグラインダの斜視図である。 第2の形態の集塵カバーを装着したグラインダの斜視図である(切込み量調整状態)。 図8のグラインダの下方からの斜視図である。 ヒンジ部分の変更例の説明図で、(A)は第1の形態でロックした状態、(B)は第2の形態でロックを解除した状態をそれぞれ示す。 ヒンジ部分の変更例の説明図で、(A)は第1の形態でロックした状態、(B)は第2の形態でロックを解除した状態、(C)は第2の形態でヒンジ部分を内側から見た状態をそれぞれ示す。 ヒンジ部分及び切込み量調整機構の変更例を有する集塵カバー(第2の形態)の斜視図である。 図12の集塵カバーの説明図で、(A)は側面、(B)はD−D線断面、(C)はE−E線断面、(D)は(C)におけるロックバーの引っ張り状態をそれぞれ示す。 ヒンジ部分を変更した集塵カバー(第1の形態)の説明図で、(A)は側面、(B)は底面をそれぞれ示す。 ヒンジ部分を変更した集塵カバー(第2の形態)の説明図で、(A)側面、(B)は底面、(C)はヒンジ部分をそれぞれ示す。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、先端工具カバーの一例である集塵カバーの上方からの斜視図、図2はその下方からの斜視図、図3は平面図及びA−A線断面図である。集塵カバー1は、平面視半円状の第1カバー2と、同じく平面視半円状の第2カバー3とに分割されて第1、第2カバー2,3をヒンジ結合してなる。まず、第1カバー2は、半円状の上面部4の外周に、円弧帯状の側面部5を一体形成しており、側面部5の左右両端は、中間部よりも厚肉の連結部6a,6bとなって、連結部6a,6bを除く側面部5の下面には、所定高さで植設されたブラシ部7が形成されている。また、右側の連結部6b際には、後方上向きに突出して第1カバー2内と連通する集塵筒8が一体形成されている。側面部5の周方向の中間部内面には、凹部9が形成されている。
上面部4の中心(上面部4を含む円形の中心)には、リング状のクランプ部10が同心円上で上向きに突設されている。このクランプ部10は、上面部4から離れた位置で分断されてその両端部10a,10aが弾性を有するようになっている。
11は、上面部4の上側に位置する切込み深さ調整板で、右側の端部11aは、連結部6bの上面から前面に沿って下向きに折曲した後に後方へ折曲するコ字状に形成され、その下端が連結部6bに形成したスリット12に挿入した状態で上下方向のネジ13によって連結部6bへ回転可能に連結されている。一方、左側の端部11bは、側面部5の外側で側面部5に沿った円弧状に折曲されて周方向に延びるガイド孔14を有し、ガイド孔14を貫通するツマミネジ15が連結部6aに螺合されている。よって、切込み深さ調整板11は、ツマミネジ15を緩めると、ガイド孔14内をツマミネジ15が相対移動する範囲でネジ13を中心に回転させて第1カバー2から前方への突出量を変更でき、ツマミネジ15のねじ込みによって選択した突出量で固定できる。16は、切込み深さ調整板11の回転に伴うクランプ部10との干渉を回避するための切欠きである。
第2カバー3も、第1カバー2と同様に、半円状の上面部17の外周に、円弧帯状の側面部18を一体形成してなる。但し、第2カバー3は、半径寸法が第1カバー2よりも僅かに小さくなって、側面部18の左右両端の内側連結部19a,19bが第1カバー2の連結部6a,6bの内法間に収まるようになっている。また、側面部18の高さも第1カバー2の側面部5より小さく形成されている。
そして、第1カバー2の連結部6a,6bと第2カバー3の内側連結部19a,19bとは、左右方向の一対のピン20,20によってヒンジ結合されている。よって、集塵カバー1は、図1〜3のように第1カバー2と第2カバー3とが円盤状に連なる第1の形態から、図4のように第1、第2カバー2,3をピン20,20を中心に互いに重なる方向へ回転させて、図5のように第1カバー2の裏側に第2カバー3が対向状に重なって内側に嵌合する第2の形態に変形させることができる。第2カバー3の左側の内側連結部19aには、第1の形態で第1カバー2のツマミネジ15の先端が挿入可能な貫通孔21が形成されていることから、第1の形態でツマミネジ15を貫通孔21に挿入するまでねじ込むと、第1、第2カバー2,3の回転が互いに規制されて第1の形態が保持される。ツマミネジ15を緩めて先端を貫通孔21から離間させれば、第1、第2カバー2,3をピン20を中心に回転させて第2の形態へ変形させることができる。
第2カバー3における側面部18の周方向の中間部外面には、第2の形態で第1カバー2に設けた凹部9に係止する突起22が形成されている。よって、第2の形態では、凹部9と突起22との係止により、第2カバー3が第1カバー2に向かい合う格好でその内側に嵌合して重なる状態が維持され、両カバー2,3の重合により四角形状の開口部23が形成されることになる。
なお、第2カバー3においても、側面部18の下面には、所定高さで植設されたブラシ部24が形成されるが、このブラシ部24は、第1の形態では、第1カバー2のブラシ部7と下端同士が同一面上に位置するようになっている。さらに、第1の形態では、第2カバー3の上面部17は第1カバー2の上面部4よりも下側に位置するようになっている。
以上の如く構成された集塵カバー1においては、電動工具に装着する先端工具の種類に応じて第1の形態と第2の形態との何れかを選択して装着することができる。例えば、図6に示すグラインダ100は、モータ軸が前向きとなるモータを収容して後端に電源コード102が接続される本体ハウジング101の前方に、減速機構を収容するギヤハウジング103を連結し、ギヤハウジング103から下方に突出するモータ軸と直交状のスピンドルに、カップダイヤやダイヤモンドホイール等の円盤状の先端工具Tを装着可能としたもので、ギヤハウジング103の側面にはサイドハンドル104が取り付けられている。
このグラインダ100において、カップダイヤ等の研削用の先端工具Tを用いてコンクリートの研削作業等を行う場合、第1の形態とした集塵カバー1を装着する。
ギヤハウジング103の下部には、スピンドルが同心で突出する筒状の装着部105が形成されていることから、スピンドルに先端工具を装着しない状態で、集塵カバー1のクランプ部10にスピンドルを貫通させて装着部105の外周にクランプ部10を外嵌させれば、後側を第1カバー2、前側を第2カバー3とした第1の形態で集塵カバー1を装着することができる。そして、スピンドルにカップダイヤ等の先端工具Tを取り付ければ、先端工具Tの上面全体が集塵カバー1で覆われる。よって、先端工具Tを回転させて被研削材の研削を行うことができる。このとき集塵筒8にホースを介して外部の集塵機を接続したり、ダストバッグを接続したりした状態で研削作業を行えば、被研削材から生じた粉塵を集塵カバー1から外部に飛散させることなく集塵可能となる。
一方、ダイヤモンドホイール等の切断用の先端工具Tを用いてコンクリートの切断作業等を行う場合、第2の形態とした集塵カバー1を装着する。すなわち、スピンドルに先端工具を装着しない状態で、集塵カバー1のクランプ部10にスピンドルを貫通させて装着部105の外周にクランプ部10を外嵌させれば、第2の形態で集塵カバー1を装着することができる。そして、スピンドルにダイヤモンドホイール等の先端工具Tを取り付ければ、図7に示すように、先端工具Tの後側の略半分が上下から第1、第2カバー2,3で覆われ、前側の略半分が開口部23から突出した状態となる。この先端工具Tの突出量(切込み量)は、ツマミネジ15を緩めて図8,9に示すように切込み深さ調整板11を開口部23よりも前方へ回転させて再び固定することで調整できる。
よって、先端工具Tを回転させて突出した部分で被切断材の切断を行うことができ、集塵筒8に集塵機等を接続した状態であれば、被切断材から生じた粉塵を集塵できる。
この第1、第2形態の選択は、ツマミネジ15を緩めて第1、第2カバー2,3を回転させて再びツマミネジ15を締め付ける簡単な作業で行うことができる。
このように、上記形態の集塵カバー1及びグラインダ100によれば、グラインダ100に装着される第1カバー2と、第1カバー2に組み付けられる第2カバー3とに分割され、第1カバー2に対する第2カバー3の組み付け状態の変更により、先端工具Tの全体を覆う第1の形態と、先端工具Tを部分的に覆う第2の形態とをそれぞれ選択可能としたことで、集塵カバー1を付け替える必要なく1つの集塵カバー1で切断と研削といった異なる作業に対応することができ、作業性が良好となる。
特にここでは、グラインダ100のモータ軸と先端工具Tが装着されるスピンドルとが直交状に配置されており、第2カバー3は、第1カバー2に対して、モータ軸及びスピンドルと直交する軸(ピン20)を中心として回転可能に連結されているので、切断と研削とに好適に対応した形態で使い分けが可能となる。
また、第1カバー2と第2カバー3とをそれぞれ半円状として、直径方向の端部側同士を互いに回転可能に連結しているので、第1の形態と第2の形態との選択が容易に行える。
さらに、第2カバー3は、第2の形態では第1カバー2の下面に嵌合して第1カバー2へ対向状に重なるようにしたことで、第2の形態では先端工具Tの後側半分が上下から保護される。
そして、第1カバー2に、第2の形態で先端工具Tの露出側へ突出可能な切込み深さ調整板11を設けると共に、切込み深さ調整板11を所定の突出位置で固定するネジ部材としてのツマミネジ15を螺合させて、ツマミネジ15を、第1の形態で第2カバー3の貫通孔21に係合させて第2カバー3を固定可能としているので、切込み深さ調整用のツマミネジ15を第2カバー3の固定に兼用した合理的な構成となる。
また、第2カバー3に係止部としての突起22を、第1カバー2に、第2の形態で突起22が係止する被係止部としての凹部9をそれぞれ設けたことで、第2の形態が簡単に維持可能となる。
なお、第1、第2カバーの組み付け状態の変更は、ツマミネジの回転操作や凹部と突起との係止によるものに限らず、適宜変更可能である。
例えば図10は、第1カバー2の連結部6aに、内側へ開口する有底孔30を形成し、その有底孔30と同軸で、ツマミネジに代えて頭部にツマミ32を有するロックピン31を外側から貫通させている。ロックピン31の先端寄りには、フランジ33が設けられて有底孔30の底部との間に設けたコイルバネ34によってロックピン31は内側へ突出付勢されている。ピン20によって連結される第2カバー3の内側連結部19aには、同図(A)に示す第1の形態と同図(B)に示す第2の形態とでそれぞれロックピン31が挿入可能な貫通孔35,35が、ピン20を中心とした点対称位置に形成されて、第1、第2の形態でロックピン31が対応する貫通孔35に挿入することで、第1、第2カバー2,3の互いの回転がロックされるようになっている。
よって、この変更例においては、同図(B)のようにツマミ32を把持してロックピン31をコイルバネ34の付勢に抗して外側へ引っ張り、先端を貫通孔35から抜き取れば、第2カバー3の回転がフリーとなるため、第2カバー3をピン20を中心に回転させて第1の形態と第2の形態とを選択することができる。回転終了後にロックピン31の引っ張りを解除して第2カバー3側へ突出させれば、ロックピン31が貫通孔35に挿入することで選択した形態でロックされる。なお、同図(A)のようにロックピン31が貫通孔35に挿入した状態では、フランジ33が内側連結部19aの外面に当接し、この状態で切込み深さ調整板11の端部11bはツマミ32に押圧されて固定される。従って、第2の形態で先端工具の突出量を調整する場合は、貫通孔35から外れない程度でロックピン31を外側へ引っ張って端部11aの押圧を解除すれば、切込み深さ調整板11を回転させることができる。
このように、図10の変更例によれば、ロックピン31を引っ張るワンタッチ操作で第1、第2カバー2,3の形態の選択が可能となり、より操作性、作業性に優れたものとなる。
図11は、同じくロックピンを使用した変更例であるが、ここでは押し操作によりロックが解除される構造となっている。第1カバー2の連結部6aには、外側へ開口する有底孔40が形成されて、その有底孔40と同軸のロックピン41を、連結部6aと内側連結部19aとに同時に貫通させている。このロックピン41における連結部6a側の端部には、有底孔40に嵌合する大径の操作部42が形成される一方、内側連結部19a側の端部には、大径のストッパ部43が形成されている。内側連結部19aにおけるロックピン41の貫通部分は、同図(C)に示すように、ピン20を中心とした第2カバー3の第1、第2形態間での回転に伴うロックピン41の相対移動軌跡に沿った半円状のスリット44となっており、スリット44の両端で内側連結部19aの内面には、ストッパ部43が嵌合可能な円形凹部45,45がそれぞれ形成されている。有底孔40の底部と操作部42との間には、コイルバネ46が外装されて、常態ではロックピン41を、ストッパ部43が円形凹部45に嵌合する外側位置に付勢している。この外側位置で操作部42は、有底孔40の開口際にあって有底孔40を閉塞する。
よって、ロックピン41は、同図(A)に示すように外側位置にある状態では、ストッパ部43が円形凹部45に嵌合するため、第2カバー3の回転はロックされる。ここから同図(B)に示すように操作部42を有底孔40内に押し込んでロックピン41を内側へ移動させると、ストッパ部43が円形凹部45から離れてロックが解除されるため、第2カバー3は回転可能となり、第1、第2の形態が選択できる。形態を選択した後、ロックピン41の押し込みを解除すると、再びロックピン41が外側位置に復帰してストッパ部43を何れか一方の円形凹部45に嵌合させるため、当該形態で第2カバー3はロックされる。
このように、図11の変更例においても、ロックピン41を押し込むワンタッチ操作で第1、第2カバー2,3の形態の選択が可能となり、より操作性、作業性に優れたものとなる。
図12,13に示す集塵カバー1Aにおいて、切込み深さ調整板11の端部11bのガイド孔14には、長手方向に所定間隔をおいて幅が広くなる拡開部50,50・・が形成されており、第1カバー2の連結部6aの外面には、ガイド孔14を貫通して端部11bの外側に突出するケース51が取り付けられている。このケース51は、ガイド孔14を貫通する一端部51aを連結部6aに沿って折り曲げてネジ52で固定すると共に、他端部51bを連結部6aに差し込むことで取り付けられる。ネジ52は、図13(B)に示すように、連結部6aに螺合されるネジ部52aと、その先端側で第2カバー3の内側連結部19aに挿入されるピン部52bとの複合形状で、ケース51の取付と第2カバー3のヒンジ結合とに兼用されている。ケース51内には、ガイド孔14及び連結部6aを貫通するロックバー53が、第1カバー2の半径方向でスライド可能に保持されている。
このロックバー53は、ケース51を貫通して外側へ突出するツマミ部54と、ガイド孔14の拡開部50に嵌合する幅を有する薄板状のロック部55とからなり、ツマミ部54に連設したバネ受け部54aとケース51の内面との間に設けたコイルバネ56の付勢により、常態ではツマミ部54とロック部55との間に設けたストッパ板57が端部11bの外面に当接する図13(B)(C)の内側位置に保持される。この内側位置では、ロック部55は連結部6aを貫通すると共に、第2カバー3の内側連結部19aに設けた四角孔58に挿入される。この四角孔58は、ネジ52のピン部52bを中心とした第2カバー3の第1、第2の形態に対応して一対形成されている。また、ロックバー53の内側位置では、ロック部55の上端がガイド孔14の拡開部50に係止するが、当該上端の下方には、ガイド孔14の幅より小さいくびれ部59が形成されており、図13(D)に示すように、ロックバー53をコイルバネ56の付勢に抗して外側へ引っ張ると、上端を拡開部50から上方へ退避させてくびれ部59をガイド孔14に位置させることができる。なお、この引っ張り位置でもロック部55の先端と四角孔58との係止は維持される。
よって、この変更例によれば、ロックバー53によって第2カバー3の回転がロックされるため、ロックバー53を引っ張り操作してロック部55を四角孔58から離間させれば、第2カバー3の回転がフリーとなり、第1、第2の形態を選択することができる。選択後はロックバー53の引っ張りを解除すれば、コイルバネ56の付勢によってロック部55が再び四角孔58に係止して回転がロックされる。
また、第2の形態で切込み深さを調整する場合も、ロックバー53を引っ張り操作してくびれ部59をガイド孔14内に位置させれば、ロック部55と拡開部50との係止が解除されるため、切込み深さ調整板11を任意の位置に回転させることができる。突出量の決定後、拡開部50がロックバー53に合致する位置でロックバー53の引っ張りを解除すれば、コイルバネ56の付勢によってロック部55が拡開部50に係止して切込み深さ調整板11を固定することができる。
このように、図12,13の変更例によれば、ロックバー53を保持するケース51を固定するネジ52を第2カバー3のヒンジ結合に兼用し、切込み深さ調整用のロックバー53を第2カバー3のロックに兼用しているので、部品点数を削減した合理的な構成となり、コスト低減に繋がる。
一方、第1カバー2と第2カバー3との連結は、一対のピンによるヒンジ結合に限らず、図14,15に示すような変更も可能である。この集塵カバー1Bでは、第1カバー2の連結部6a,6bと第2カバー3の内側連結部19a,19bとの間に、四角板状のリンク板70,70をそれぞれ介在させて、リンク板70の一端を第1ピン71によって連結部6a,6bと結合すると共に、リンク板70の他端を第2ピン72によって内側連結部19a,19bと結合して、リンク板70を介して第1、第2カバー2,3を回転させることで第1、第2の形態が選択できるようになっている。また、第1の形態において下側となるリンク板70の長手端面には、第1カバー2のブラシ部7と同じ高さでブラシ部73が形成されている。このブラシ部73は、図14に示すように、第1ピン71側では当該ピン方向で第1カバー2のブラシ部7とオーバーラップし、第2ピン72側では当該ピン方向で第2カバー3のブラシ部24とオーバーラップするようになっている。
このようにブラシ部73を設けたリンク板70を採用することで、図2のように周方向で第1カバー2のブラシ部7と第2カバー3のブラシ部24との間に隙間が生じることがなくなるため、集塵効率の向上が期待できる。また、図15に示す第2の形態では、リンク板70の介在によって第1カバー2の側面部5と第2カバー3の側面部18との間に隙間Sが生じるため、第2カバー3を第2の形態へ回転させる際のブラシ部24の挟み込みも防止できる。
その他、集塵筒や切込み深さ調整板は省略してもよいし、第2の形態を維持する凹部と突起とを互いに逆側に設けてもよい。この係止部と被係止部も省略できる。
また、第1カバーと第2カバーとの連結も、ピンによるヒンジ結合に限らず、例えばクランプ部を中心として両カバーを同心で回転可能に連結し、第2カバーを180°回転させることで、第1カバーの前方で円盤状に繋がる第1の形態と、第1カバーの内側に収容される第2の形態とを選択するような構造も考えられる。
さらに、第1カバーと第2カバーとは連結される場合に限らず、第1カバーと別体の第2カバーを第1カバーに対して異なる態様で組み付けることで、第1の形態と第2の形態とを選択できるようにすることも可能である。
そして、電動工具もグラインダに限らず、円盤状の先端工具に対して先端工具カバーを装着できるものであれば、ディスクサンダ等の他のタイプであっても本発明は適用可能である。
1,1A,1B・・集塵カバー、2・・第1カバー、3・・第2カバー、4,17・・上面部、5,18・・側面部、6a,6b・・連結部、7,24,73・・ブラシ部、8・・集塵筒、9・・凹部、10・・クランプ部、11・・切込み深さ調整板、13・・ネジ、15・・ツマミネジ、19a,19b・・内側連結部、20・・ピン、22・・突起、23・・開口部、30,40・・有底孔、31,41・・ロックピン、34,46,56・・コイルバネ、35・・貫通孔、42・・操作部、43・・ストッパ部、44・・スリット、45・・円形凹部、50・・拡開部、51・・ケース、52・・ネジ、52a・・ネジ部、52b・・ピン部、53・・ロックバー、55・・ロック部、58・・四角孔、59・・くびれ部、70・・リンク板、71・・第1ピン、72・・第2ピン、100・・グラインダ、105・・装着部、T・・先端工具。

Claims (6)

  1. 円盤状の先端工具を回転させることで被加工材を加工する電動工具に装着可能な先端工具カバーであって、
    前記電動工具に装着される第1カバーと、前記第1カバーに組み付けられる第2カバーとに分割され、前記第1カバーに対する前記第2カバーの組み付け状態の変更により、前記先端工具の全体を覆う第1の形態と、前記先端工具を部分的に覆う第2の形態とそれぞれ選択可能となっている一方、
    前記電動工具のモータ軸と、前記モータ軸により回転して前記先端工具が装着されるスピンドルとが直交状に配置されており、
    前記第2カバーは、前記第1カバーに対して、前記モータ軸及びスピンドルと直交する軸を中心として回転可能に連結されていることを特徴とする先端工具カバー。
  2. 円盤状の先端工具を回転させることで被加工材を加工する電動工具に装着可能な先端工具カバーであって、
    前記電動工具に装着される第1カバーと、前記第1カバーに組み付けられる第2カバーとに分割され、前記第1カバーに対する前記第2カバーの組み付け状態の変更により、前記先端工具の全体を覆う第1の形態と、前記先端工具を部分的に覆う第2の形態とがそれぞれ選択可能となっている一方、
    前記第1カバーと前記第2カバーとは、それぞれ半円状であって、直径方向の端部側同士が互いに回転可能に連結されていることを特徴とする先端工具カバー。
  3. 円盤状の先端工具を回転させることで被加工材を加工する電動工具に装着可能な先端工具カバーであって、
    前記電動工具に装着される第1カバーと、前記第1カバーに組み付けられる第2カバーとに分割され、前記第1カバーに対する前記第2カバーの組み付け状態の変更により、前記先端工具の全体を覆う第1の形態と、前記先端工具を部分的に覆う第2の形態とがそれぞれ選択可能となっている一方、
    前記第2カバーは、前記第2の形態では前記第1カバーの下面に嵌合して前記第1カバーへ対向状に重なっていることを特徴とする先端工具カバー。
  4. 円盤状の先端工具を回転させることで被加工材を加工する電動工具に装着可能な先端工具カバーであって、
    前記電動工具に装着される第1カバーと、前記第1カバーに組み付けられる第2カバーとに分割され、前記第1カバーに対する前記第2カバーの組み付け状態の変更により、前記先端工具の全体を覆う第1の形態と、前記先端工具を部分的に覆う第2の形態とがそれぞれ選択可能となっている一方、
    前記第1カバーに、前記第2の形態で前記先端工具の露出側へ突出可能な切込み深さ調整板が設けられていると共に、前記切込み深さ調整板を所定の突出位置で固定するネジ部材が螺合されて、前記ネジ部材を、前記第1の形態で前記第2カバーに係合させて前記第2カバーが固定可能となっていることを特徴とする先端工具カバー。
  5. 円盤状の先端工具を回転させることで被加工材を加工する電動工具に装着可能な先端工具カバーであって、
    前記電動工具に装着される第1カバーと、前記第1カバーに組み付けられる第2カバーとに分割され、前記第1カバーに対する前記第2カバーの組み付け状態の変更により、前記先端工具の全体を覆う第1の形態と、前記先端工具を部分的に覆う第2の形態とがそれぞれ選択可能となっている一方、
    前記第1カバーと前記第2カバーとの何れか一方に係止部、他方に、前記第2の形態で前記係止部が係止する被係止部それぞれ設けられていることを特徴とする先端工具カバー。
  6. 円盤状の先端工具を回転させることで被加工材を加工する電動工具であって、
    請求項1乃至の何れかに記載の先端工具カバーを、前記第1の形態と前記第2の形態との何れかを選択して装着したことを特徴とする電動工具。
JP2014174359A 2014-08-28 2014-08-28 先端工具カバー及び電動工具 Expired - Fee Related JP6316709B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014174359A JP6316709B2 (ja) 2014-08-28 2014-08-28 先端工具カバー及び電動工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014174359A JP6316709B2 (ja) 2014-08-28 2014-08-28 先端工具カバー及び電動工具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016049574A JP2016049574A (ja) 2016-04-11
JP6316709B2 true JP6316709B2 (ja) 2018-04-25

Family

ID=55657508

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014174359A Expired - Fee Related JP6316709B2 (ja) 2014-08-28 2014-08-28 先端工具カバー及び電動工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6316709B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3332908A1 (de) * 2016-12-06 2018-06-13 HILTI Aktiengesellschaft Staubhaube für einen trennschleifer
JP6943584B2 (ja) * 2017-03-17 2021-10-06 株式会社マキタ グラインダ
CN114423564B (zh) * 2019-08-16 2024-02-13 博世电动工具(中国)有限公司 用于角磨机的护罩组件和角磨机

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10339335A1 (de) * 2003-08-25 2005-03-31 Robert Bosch Gmbh Schleifhandwerkzeugmaschine
JP4957078B2 (ja) * 2005-06-30 2012-06-20 日立工機株式会社 集塵カバー及びこれを備えたカッター
JP2012115947A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Hitachi Koki Co Ltd 研削工具
JP2013193177A (ja) * 2012-03-21 2013-09-30 Makita Corp 保護カバー及び保護カバーを装着した注水式電動工具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016049574A (ja) 2016-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3081335B1 (en) Guard assembly for a power tool
JP6316709B2 (ja) 先端工具カバー及び電動工具
JP5684056B2 (ja) 手持ち工具
KR100303492B1 (ko) 챔퍼링기
JP6026943B2 (ja) チェンソーのガイドバー締結装置
WO2015129359A1 (ja) 電動工具
US20130031787A1 (en) Brush cutter
EP3251791B1 (en) Reversible lever for a guard assembly for a power tool
JP2010269393A (ja) 動力工具
JPWO2015029659A1 (ja) グラインダ
JP5579575B2 (ja) ディスクグラインダ
JP2019141961A (ja) 電動工具
JP6316649B2 (ja) 電動工具
JP2015226975A (ja) 研磨機
JP2604193Y2 (ja) 回転工具におけるスピンドルのロック機構
JP6943584B2 (ja) グラインダ
EP2524765A1 (en) Grinder
JP6982991B2 (ja) グラインダ
JP2023032268A (ja) 動力工具
KR101577642B1 (ko) 그라인더 숫돌 덮개 방향 조절용 무공구 고정장치
JP7089326B2 (ja) 電動工具
WO2019198278A1 (ja) 電動工具およびカバー
JP2598153Y2 (ja) 電気マルノコにおけるストッパゴムの取付け構造
JP6662605B2 (ja) 刈払い機
JP7385007B2 (ja) 工具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180306

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180328

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6316709

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees