JP6662605B2 - 刈払い機 - Google Patents

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Description

本発明は、雑草等の刈り取り作業に使用する刈払い機に関する。
従来から、雑草等の刈り取り作業に使用される刈払い機が知られている。この種の刈払い機は、駆動源と、長尺の操作棹と、操作棹の前端部に配置される刈刃部と、操作棹を操作するために把持するハンドル部とを備えて構成されている。刈刃部には駆動源からの駆動力によって回転する円板状の回転刃が備えられており、回転刃の下方の所定の位置には地面に接地させるスライダ(接地体)が装着されている(下記特許文献1参照)。
このような刈払い機を使用しての刈り取り作業においては、作業者は回転刃が地面と平行になるように維持しながら操作棹を左右に揺動させつつ移動しながら雑草等を刈り取っていく。この際、スライダを地面に接地させることにより刈払い機の重量の一部が地面で支持されるので、作業者の疲労を低減することができる。さらに、スライダを地面に接地させることにより、地面と回転刃との距離がほぼ一定に保たれるので、刈込み高さを安定させることができるとともに回転刃が地面に接触して損傷する可能性も低減できる。
特開2015−12850号公報
ところが、上述の刈払い機において刈込み高さを大きくしたいときには、スライダを地面から浮かせて地面と回転刃の距離を大きくした状態を維持して刈り取り作業を行うことになる。この場合は刈払い機の重量の全てを作業者が支持することになるため、作業者への負担が大きくなり、作業性の低下を招いていた。
本発明は、上述した課題の存在に鑑みてなされたものであって、その目的は、刈り取り作業の作業性低下を招くことなく刈込み高さを変更することができる刈払い機を提供することである。
本発明に係る刈払い機は、駆動源によって駆動される回転刃と、前記回転刃の下方に装着されるスライダと、を備える刈払い機であって、前記スライダの装着位置を上下方向で変更可能とされており、前記回転刃の下方にはボルトカバーが固定されており、前記スライダは、前記ボルトカバーに装着されており、前記スライダは、係止部を有しており、前記ボルトカバーは、前記係止部が係止可能な複数種類の被係止部を有しており、前記複数種類の被係止部の内いずれか一種類の被係止部を選択して前記係止部を係止させて前記スライダを装着することで、前記スライダの装着位置を上下方向で変更可能とされていることを特徴とする。

本発明に係る刈払い機においては、前記複数種類の被係止部は、複数の上下方向で異なる位置に形成された被係止部を含む

また、本発明に係る刈払い機は、駆動源によって駆動される回転刃と、前記回転刃の下方に装着されるスライダと、を備える刈払い機であって、前記スライダの装着位置を上下方向で変更可能とされており、前記回転刃の下方にはボルトカバーが固定されており、前記スライダは、前記ボルトカバーに装着されており、前記スライダは前記ボルトカバーへの螺合により装着されており、前記ボルトカバーに対する前記スライダの螺入量を調節することで、前記スライダの装着位置を上下方向で変更可能とされていることを特徴とする

また、本発明に係る刈払い機においては、前記回転刃と前記スライダとの間には、前記回転刃と前記スライダとの間に形成される隙間を塞ぐ閉塞部材を配置することができる。

本発明によれば、刈り取り作業の作業性低下を招くことなく刈込み高さを変更することができる刈払い機を提供することができる。
本発明の実施形態に係る刈払い機の全体側面図である。 図1の刈刃部の拡大図である。 図2の縦断面図である。 図2の要部拡大図であって、スライダを回転刃に接近させて装着した状態を示している。 図2の要部拡大図であって、スライダを回転刃から下方へ遠ざけて装着した状態を示している。 ボルトカバーを示す図であって、(a)は第一開口を正面に見る側面図であり、(b)は第二開口を正面に見る側面図である。 スライダを示す図であって、(a)は側面図であり、(b)は斜め上方から見た斜視図である。 本発明の別の実施形態に係る刈払い機を示す図であって、スライダを回転刃に最も接近させて装着した状態を示す要部縦断面図である。 本発明の別の実施形態に係る刈払い機を示す図であって、スライダを回転刃から下方に最も遠ざけて装着した状態を示す要部縦断面図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図1〜図7を用いて説明する。なお、以下の実施形態では、本発明を刈刃部に駆動源としてのモータを備える刈払い機に適用する場合を例示して説明する。また、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
本実施形態に係る刈払い機1は、図1に示すように、長尺の操作棹2と、操作棹2の一端側(後端側)に配置されるハンドル部10と、操作棹2の中間部に配置される補助ハンドル20と、操作棹2の他端側(前端側)に配置される刈刃部30とを有して構成されている。操作棹2は、金属製のパイプを主要構成部材としており、内部には複数本のケーブルが挿通されている。ハンドル部10は、一方の手で把持する把持部11と、外部電源と接続するための電源ケーブル12と、スイッチ13と、不図示のセフティロックボタンとを有しており、把持部11を把持する手指でセフティロックボタンとスイッチ13の両方を押込み操作することで刈払い機1の運転を開始することができる。また、ハンドル部10の前側上面には肩掛けバンド(不図示)を取り付けるためのフック14が設けられている。補助ハンドル20は、刈り取り作業時に他方の手で把持するためのものであり、操作棹2の任意の位置に移動させて固定することができる。また、補助ハンドル20にも肩掛けバンドを取り付けるためのフック(不図示)が設けられており、作業者は肩掛けバンドの取り付け位置を選択することができる。
刈刃部30は、図2にも示されるように、ハウジング31と、ハウジング31の下方に配置される円板状の回転刃32と、回転刃32の下方に配置されるスライダ61と、回転刃32のハンドル部10側の上側(後方上側)を覆う飛散防止カバー33とを備えている。回転刃32は、金属からなり、高速回転しながら外周部に設けられた複数の刃を接触させることで雑草等の刈り取りを行うことができる。
ハウジング31の内部には、図3に示されるように、駆動源としてのモータ34がモータ軸35の軸線を上下方向として収容されている。モータ軸35の下端部には駆動ギヤ36が固定されている。モータ軸35の前側(図3においては紙面右側)にはモータ軸35と平行の軸線を有する刃物軸37が回転自在且つ上下方向で移動不納に配置されている。刃物軸37の中間部には駆動ギヤ36とかみ合う従動ギヤ38が固定されており、刃物軸37の下部には略円盤状の刃受金具39が固定されている。図4に示されるように、刃受金具39は、上下方向中間部に鍔部39aを有しており、鍔部39aの下方である下端部には突部39bが形成されている。突部39bにはロールガード40が相対回転不能に嵌合している。なお、ロールガード40は、後述するボルト41を締め付ける際あるいは締め付けたボルト41を緩める際に、刃物軸37が連れ回りしないようにロックする場合に使用するものである。ロールガード40の下方には回転刃32が突部39bに嵌合して配置されている。
回転刃32の下方にはボルトカバー50が配置されている。ボルトカバー50は、金属材料からなり、その下面中央部に凹部が形成された略円盤状の部材であって、中央には開口50aが形成されている。開口50aには下方からボルト41が挿通されており、このボルト41を刃物軸37の下端部に形成された雌ネジに螺入させて締め付けることで、ボルトカバー50の上面と刃受金具39の鍔部39aとにより回転刃32とロールガード40とが挟持される。したがって、回転刃32とロールガード40とは刃物軸37と一体的に回転することになる。
上述の構成の刈払い機1を使用して雑草等の刈り取り作業を行う場合は、一方の手でハンドル部10の把持部11を、他方の手で補助ハンドル20を把持し、一方の手の指でセフティロックボタンとスイッチ13の両方を押込み操作してモータ34の運転を開始させる。モータ34が運転を開始すると駆動ギヤ36と従動ギヤ38を介して刃物軸37か回転することで回転刃32が回転する。なお、回転刃32の回転方向は、上方から見て反時計回りとなっている。作業者は回転刃32を回転させた状態で操作棹2を左右に揺動させつつ移動しながら雑草等の刈り取りを行っていく。なお、回転刃32の回転方向は上方から見て反時計回りとなっているので、回転刃32を右から左へ移動させるときに刈り取りを行うと効率良く作業を行うことができる。
ボルトカバー50の外周面51は、図5によく示されるように、下方側が小径となるテーパー形状として形成されている。この外周面51には4つの開口が形成されている。4つの開口は、回転軸線に対して対向して配置される一対の第一開口52と、第一開口52と重ならない位置で回転軸線に対して対向して配置される一対の第二開口53とからなる。第一開口52と第二開口53とはほぼ同形状に形成されているが、第一開口52は第二開口53に対して上方側に形成されている。第一開口52及び第二開口53は、周方向に長く形成された上側開口部52a,53aと、上側開口部52a,53aの右端部側から下方に延設される下側開口部52b,53bと、上側開口部52a,53aの左端部側下面において所定量下方に凹んだ凹部52c,53cとを有している。なお、第一開口52と第二開口53は、後述するスライダ61の係止突起64を係止するためのものである。
ボルトカバー50の下方には略碗形状のスライダ61が装着されている。スライダ61は、刈払い機1を使用して雑草等を刈り取るときに地面に接地させる部材である。スライダ61は、樹脂からなり、図6によく示されるように、外面が地面に接地する球面形状部62と、球面形状部62の内面から回転軸線を中心として立設される円環状の壁である円環立壁63とを有して形成されている。円環立壁63の内面には中心方向に向かって突設される円柱状の係止突起64が対向して一対設けられている。球面形状部62の外周部には、所定量上方に向かって延びるカラー部65が延設されており、カラー部65と円環立壁63との間の球面形状部62の内面には4つのバネ支持案内部67が周方向等間隔で立設されている。バネ支持案内部67は、後述するコイルバネ76の端面が当接する円形状の座面67aと、コイルバネ76の内周を案内するために座面67aの中央から立設する円柱部67bとを有している。
図4に示されるよう、スライダ61の外周側上面と回転刃32との間には円環状の閉塞部材71が配置されている。閉塞部材71は、スライダ61のカラー部65と回転刃32との間に発生する隙間を塞ぐための部材である。閉塞部材71は、中央に孔73を有し、上面が回転刃32に当接する円環板状部72と、円環板状部72の外周部から下方に所定量突出する円環状の第一垂下壁74と、第一垂下壁74から所定量中心側にオフセットした位置において円環板状部72の下面から下方に所定量突出する円環状の第二垂下壁75とを有して形成されている。閉塞部材71は、スライダ61の円環立壁63に孔73を挿通させて配置されており、閉塞部材71の円環板状部72とスライダ61のバネ支持案内部67との間には4つのコイルバネ76が所定量圧縮した状態で配置されている。また、スライダ61のカラー部65は、第一垂下壁74と第二垂下壁75との間に下方から差し込まれている。
次に、スライダ61の取り付け手順について説明する。なお、本実施形態に係る刈払い機1では、スライダ61の上下方向の装着位置を図4に示す回転刃32に接近させた位置(第一位置)と、図5に示すスライダ61を回転刃32から下方へ遠ざけた位置(第二位置)との2種類から選択できるように構成されているが、以下の説明では、まず、回転刃32に接近させた位置(第一位置)に装着する場合について説明する。
スライダ61の取り付けにおいては、予め4つのコイルバネ76をスライダ61と閉塞部材71との間に介在させた状態(スライダセット60)としておき、このスライダセット60をボルトカバー50に取り付ける。スライダセット60の取り付けは、まず、スライダ61の一対の係止突起64の位置をボルトカバー50の一対の第一開口52の下側開口部52bの位置に一致させ、この状態でスライダセット60を上方へ移動させてスライダ61の円環立壁63をボルトカバー50の外周面51に挿入させていく。挿入させていくと一対の係止突起64が一対の下側開口部52bに進入していき、その後一対の上側開口部52aの上面に当接する。なお、挿入の際は、4つのコイルバネ76の弾性力に抗して作業を行う必要がある。上側開口部52aの上面に当接した後は、スライダ61をボルトカバー50に対して回転させて、上側開口部52aの反下側開口部52b側の端部(図6においては左端部)に当接させる。なお、この時のスライダ61の回転方向は、上方から見て時計回りとなる。この位置では、コイルバネ76の弾性力によりスライダ61が下方へ移動することで、一対の係止突起64が一対の凹部52cに嵌り込んで係止することになる。このようにしてスライダ61の一対の係止突起64をボルトカバー50の一対の第一開口52に係止させることで、スライダ61を第一位置に簡単に装着することができる。また、刈り取り作業における回転刃32の回転方向は上方から見て反時計回りであり、スライダ61の地面への当接によりスライダ61に負荷される反力は、スライダ61をボルトカバー50に対して時計回りに回すように働くので、一対の係止突起64の上側開口部52aの反下側開口部52b側の端部(図6においては左端部)に当接する状態を維持することができる。したがって、スライダ61(スライダセット60)が意に反してボルトカバー50から外れることがない。
なお、この状態では、スライダ61のカラー部65は、閉塞部材71の第一垂下壁74で覆われているので、回転刃32とスライダ61との間に雑草等が進入する程の隙間は存在しない。また、カラー部65の内周面には第二垂下壁75が隣接しているので、石等への接触によるスライダ61の回転中心側への変形を抑制できる。
次に、スライダ61を図5に示す位置(第二位置)に装着する場合について説明する。
スライダ61を第二位置に装着する場合の手順は、上述の第一位置に装着する場合の手順と同様になる。ただし、スライダ61の一対の係止突起64の係止先が、上述の第一位置に装着する場合は一対の第一開口52であったのに対し、第二位置に装着する場合は一対の第二開口53となり、これ以外は同様となる。したがって、詳細な説明は省略する。
このように、スライダ61の一対の係止突起64をボルトカバー50の一対の第二開口53に係止させることで、スライダ61を第二位置に簡単に装着することができる。また、刈り取り作業における回転刃32の回転方向は上方から見て反時計回りであり、スライダ61の地面への当接によりスライダ61に負荷される反力は、スライダ61をボルトカバー50に対して時計回りに回すように働くので、一対の係止突起64の上側開口部53aの反下側開口部53b側の端部(図6においては左端部)に当接する状態を維持することができる。したがって、スライダ61(スライダセット60)が意に反してボルトカバー50から外れることがない。
また、スライダ61を第二位置に装着した場合は、上述の第一位置に装着した場合と比較して回転刃32と地面との距離が大きくなることから、回転刃32による刈り込み高さを大きくすることができる。さらに、スライダ61の装着位置が第一位置より下方の第二位置になった場合でも、スライダ61のカラー部65は依然として閉塞部材71の第一垂下壁74に覆われるように構成されているので、第一位置に装着する場合と同様に、回転刃32とスライダ61との間に雑草等が進入する程の隙間は存在しない。さらにまた、カラー部65の内周面には依然として第二垂下壁75が隣接しているので、第一位置に装着する場合と同様に、石等の接触によるスライダ61の回転中心側への変形を抑制できる。またさらに、スライダ61を第二位置に装着した場合は、回転刃32と地面との距離が大きくなることから、小石等の障害物に回転刃32が接触して損傷する可能性を低減できる。
次に、スライダ61の装着位置を第一位置から第二位置に変更する場合について説明する。
スライダ61の装着位置を第一位置から第二位置に変更する場合は、第一位置にあるスライダ61をコイルバネ76の付勢力に抗して上方へ押し込んで、一対の係止突起64の凹部52cへの嵌り込みを解除し、さらに上方から見て反時計回りに回転させることで、一対の係止突起64を一対の第一開口52の上側開口部52aの反凹部52c側へ移動させる。その後、スライダ61を所定量下方へ移動させると、一対の係止突起64が一対の下側開口部52bから下方へ離脱して一対の係止突起64の一対の第一開口52への係止が解除される。その後、スライダ61を回転させて、一対の係止突起64の位置をボルトカバー50の一対の第二開口53の下側開口部53bの位置に一致させた状態で、スライダセット60を上方へ移動させてスライダ61の円環立壁63をボルトカバー50の外周面51に挿入させていく。挿入させていくと一対の係止突起64が一対の下側開口部53bに進入していき、その後一対の上側開口部53aの上面に当接する。上側開口部53aの上面に当接した後は、スライダ61をボルトカバー50に対して回転させて、一対の係止突起64を一対の上側開口部53aの左端部に位置させる。なお、この時のスライダ61の回転方向は、上方から見て時計回りとなる。この位置では、コイルバネ76の弾性力によりスライダ61が下方へ移動することで、一対の係止突起64が一対の凹部53cに嵌り込んで係止することになる。このようにしてスライダ61の一対の係止突起64をボルトカバー50の一対の第二開口53に係止させることで、スライダ61の装着位置を第一位置から第二位置に簡単に変更することができる。
なお、スライダ61の装着位置を第二位置から第一位置に変更する手順は、上述の説明から明らかであるので、説明を省略する。
以上のように、本実施形態に係る刈払い機1においては、地面に接地させるスライダ61の上下方向の装着位置を第一位置と第二位置とに設定できるので、刈り取り作業の作業性低下を招くことなく刈込み高さを変更することができる。また、スライダ61の装着および装着位置の変更を簡単に行うことできるので便利である。さらに、スライダ61が第一位置と第二位置のいずれの位置に装着された場合でも、閉塞部材71によってスライダ61のカラー部65と回転刃32との間に隙間が存在しないので、隙間へ雑草等が進入して巻きつくことを効果的に防止できる。さらに、スライダ61を着脱自在に装着できるので、スライダ61が磨耗した際の交換作業が容易となる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲に限定さない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
たとえば、上述の実施形態においては、駆動源を操作棹2の前端部に配置される刈刃部30に収容されるモータ34としていたが、これに限定されない。操作棹2の後端部に駆動源を配置することも可能である。また、駆動源をエンジンとすることも可能である。
また、たとえば、上述の実施形態においては、スライダ61をボルトカバー50に装着する構成としていたが、これに限定されない。スライダを装着ためのスライダ支持部材を設ける構成とすることも可能である。
また、たとえば、上述の実施形態においては、スライダ61の一対の係止突起64をボルトカバー50の一対の第一開口52又は第二開口53に係止させることでスライダ61を着脱自在に装着する構成としていたが、これに限定されない。例えば、ボルトカバーにスライダを螺合させて取り付ける構成とし、ボルトカバーに対するスライダの螺入量を調節することで、スライダの上下方向の装着位置を変更することも可能である。
そこで、この螺入量を調節する構成を本発明の別の実施形態として、図8及び図9を用いて説明する。ここで、図8はスライダを回転刃に最も接近させて装着した状態を示しており、図9はスライダを回転刃から下方に最も遠ざけて装着した状態を示している。なお、以下の説明においては、上述の実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する場合がある。
図8及び図9に示されるように、本発明の別の実施形態に係る刈払い機100においては、回転刃32の下方に円盤上の閉塞部材171が配置されており、閉塞部材171の下方にはボルトカバー150が配置されている。ボルトカバー150は、金属材料からなる外観略円柱状の部材であって、その下面中央部に凹部が形成され、中央には開口150aが形成されている。開口150aには下方からボルト41が挿通されており、このボルト41を刃物軸37の下端部に形成された雌ネジに螺入して締め付けることで、ボルトカバー150の上面と刃受金具39の鍔部39aとにより回転刃32、ロールガード40及び閉塞部材171が挟持される。したがって、回転刃32、ロールガード40及び閉塞部材171は刃物軸37と一体的に回転することになる。
ボルトカバー150の外周面には雄ネジ151が形成されている。また、ボルトカバー150の内周面には上下方向に長い係止溝152が2つ対向して形成されている。
ボルトカバー150の下方には略碗形状のスライダ161が装着されている。スライダ161は、刈払い機を使用して雑草等を刈り取るときに地面に接地させる部材である。スライダ161は、樹脂からなり、外面が地面に接地する球面形状部162と、球面形状部162の内面から回転軸線を中心として立設される円環状の壁である円環立壁163とを有して形成されている。円環立壁163の内面にはボルトカバー150の雄ネジ151と螺合可能な雌ネジ164が形成されている。円環立壁163で囲まれる球面形状部162の上面には係止爪165が軸166を中心として回動可能に配置されている。係止爪165は略L字状の部材であり、一端側には係止溝152に係止可能な爪部165a、他端側には操作アーム部165bを有しており、それらの中間部に形成される孔に軸166が嵌合している。球面形状部162は係止爪165の下方側にスリット状の開口162aを有しており、この開口162aには蓋部材167が着脱可能に装着されている。なお、係止爪165は不図示のネジリコイルバネによって爪部165aが係止溝152に係止する方向に回転するように付勢されている。球面形状部162の外周部には、所定量上方に向かって延びるカラー部168が延設されている。
閉塞部材171は、スライダ161のカラー部168と回転刃32との間に発生する隙間を塞ぐための部材である。閉塞部材171は、上面が回転刃32に当接する円環板状部172と、円環板状部172の外周部から下方に所定量突出する円環状の第一垂下壁174と、第一垂下壁174から所定量中心側にオフセットした位置において円環板状部172の下面から下方に所定量突出する円環状の第二垂下壁175とを有して形成されている。第一垂下壁174と第二垂下壁175との間にはスライダ161のカラー部168が下方から差し込まれている。
上述の構成において、スライダ161をボルトカバー150に装着する場合は、蓋部材167を取り外した状態で、スライダ161の雌ネジ164をボルトカバー150の雄ネジ151に螺入させていく。この時開口162aから係止爪165の操作アーム部165bを操作して、爪部165aが係止溝152に係止しない位置に係止爪165を保持しておく。雌ネジ164の雄ネジ151への螺入により、所望の上下方向位置にスライダ161が位置する直前で操作アーム部165bの操作を中止する。これにより、爪部165aが係止溝152に係止する方向に付勢されることになるので、さらにスライダ161を回転させると爪部165aが係止溝152に係止してスライダ161の回転が規制される。その後、蓋部材167を開口162aに装着する。このように、スライダ161の雌ネジ164のボルトカバー150の雄ネジ151への螺入によりスライダ161を簡単に装着することができる。また、スライダ161の雌ネジ164のボルトカバー150の雄ネジ151への螺入量を調節することで、図8に示す位置から図9に示す位置の間でスライダ161を所望の上下方向位置に装着することができる。また、スライダ161のカラー部168は、閉塞部材171の第一垂下壁174に覆われているので、回転刃32とスライダ161との間に雑草等が進入する程の隙間は存在しない。また、カラー部168の内周面には第二垂下壁175が隣接しているので、石等の接触によるスライダ61の回転中心側への変形を抑制できる。
スライダ161の上下方向位置を変更する場合は、スライダ161から蓋部材167を取り外し、開口162aから係止爪165の操作アーム部165bを操作して、爪部165aの係止溝152への係止を解除しておく。そして、スライダ161の回転操作によって雌ネジ164の雄ネジ151への螺入量を変更する。所望の位置にスライダ161が位置する直前で操作アーム部165bの操作を中止する。これにより、爪部165aが係止溝152に係止する方向に付勢されることになるので、さらにスライダ161を回転させると爪部165aが係止溝152に係止してスライダ161の回転が規制される。その後、蓋部材167を開口162aに装着する。このように、スライダ161の雌ネジ164のボルトカバー150の雄ネジ151への螺入量を変更することで、スライダ161の装着位置を所望の上下方向位置に簡単に変更することができる。
1 :刈払い機
2 :操作棹
10 :ハンドル部
11 :把持部
12 :電源ケーブル
13 :スイッチ
14 :フック
20 :補助ハンドル
30 :刈刃部
31 :ハウジング
32 :回転刃
33 :飛散防止カバー
34 :モータ
35 :モータ軸
36 :駆動ギヤ
37 :刃物軸
38 :従動ギヤ
39 :刃受金具
39a :鍔部
39b :突部
40 :ロールガード
41 :ボルト
50 :ボルトカバー
50a :開口
51 :外周面
52 :第一開口
52a :上側開口部
52b :下側開口部
52c :凹部
53 :第二開口
53a :上側開口部
53b :下側開口部
53c :凹部
60 :スライダセット
61 :スライダ
62 :球面形状部
63 :円環立壁
64 :係止突起
65 :カラー部
67 :バネ支持案内部
67a :座面
67b :円柱部
71 :閉塞部材
72 :円環板状部
73 :孔
74 :第一垂下壁
75 :第二垂下壁
76 :コイルバネ
100 :刈払い機
150 :ボルトカバー
150a :開口
151 :雄ネジ
152 :係止溝
161 :スライダ
162 :球面形状部
162a :開口
163 :円環立壁
164 :雌ネジ
165 :係止爪
165a :爪部
165b :操作アーム部
166 :軸
167 :蓋部材
168 :カラー部
171 :閉塞部材
172 :円環板状部
174 :第一垂下壁
175 :第二垂下壁

Claims (4)

  1. 駆動源によって駆動される回転刃と、前記回転刃の下方に装着されるスライダと、を備える刈払い機において、
    前記スライダの装着位置を上下方向で変更可能とされており、
    前記回転刃の下方にはボルトカバーが固定されており、
    前記スライダは、前記ボルトカバーに装着されており、
    前記スライダは、係止部を有しており、
    前記ボルトカバーは、前記係止部が係止可能な複数種類の被係止部を有しており、
    前記複数種類の被係止部の内いずれか一種類の被係止部を選択して前記係止部を係止させて前記スライダを装着することで、前記スライダの装着位置を上下方向で変更可能とされていることを特徴とする刈払い機。
  2. 前記複数種類の被係止部は、複数の上下方向で異なる位置に形成された被係止部を含むことを特徴とする請求項1に記載の刈払い機。
  3. 駆動源によって駆動される回転刃と、前記回転刃の下方に装着されるスライダと、を備える刈払い機において、
    前記スライダの装着位置を上下方向で変更可能とされており、
    前記回転刃の下方にはボルトカバーが固定されており、
    前記スライダは、前記ボルトカバーに装着されており、
    前記スライダは前記ボルトカバーへの螺合により装着されており、前記ボルトカバーに対する前記スライダの螺入量を調節することで、前記スライダの装着位置を上下方向で変更可能とされていることを特徴とする刈払い機。
  4. 前記回転刃と前記スライダとの間には、前記回転刃と前記スライダとの間に形成される隙間を塞ぐ閉塞部材が配置されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の刈払い機。
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