JP2013193177A - 保護カバー及び保護カバーを装着した注水式電動工具 - Google Patents

保護カバー及び保護カバーを装着した注水式電動工具 Download PDF

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Abstract

【課題】被研磨材に面取り加工をするときに保護カバーの外部へ水が飛散することを抑制できる保護カバー、保護カバーを装着した注水式電動工具を提供する。
【解決手段】ハウジング3から突出させたスピンドル23に、被研磨材に研磨加工を可能とする円盤状工具28を直交状に取り付けて、円盤状工具による研磨加工部への注水を行う注水機構45〜47を備えた注水式電動工具1に装着されて、円盤状工具を覆う保護カバー5であって、円盤状工具の全体を覆う円形状として、少なくとも前方側を、前後方向の中央部よりもスピンドルの突出方向Xの先端側へ突出させた。
【選択図】図1

Description

この発明は、ハウジングから突出させたスピンドルに、被研磨材に研磨加工を可能とする円盤状工具を直交状に取り付けて、円盤状工具による研磨加工部への注水を行う注水機構を備えた注水式電動工具、該注水式電動工具に装着される保護カバーに関する。
例えば特許文献1には、ハウジングから突出させたスピンドルに、被研磨材に研磨加工を可能にする円盤状工具を直交状に取り付けると共に、ハウジングに、前記円盤状工具の後半部を覆う保護カバーを取り付けて、前記スピンドル内に、被研磨材の研磨加工部に注水を行う注水路を形成した注水式電動工具が開示されている。特許文献1の注水式電動工具では、円盤状工具によって被研磨材に平面研磨加工等をするときに、平面研磨加工部等に注水路から注水を行って、この水で、研磨加工によって発生した粉塵の飛散を防ぐと共に、円盤状工具の冷却がなされている。
特開2006−95667号公報
しかしながら特許文献1に記載の注水式電動工具では、円盤状工具の前半部は保護カバーで覆われていない。このため、例えば円盤状工具を水平姿勢から後方へ傾けた上で、円盤状工具の前半部を用いて被研磨材の角部を面取り加工すると、円盤状工具の回転に伴って、研磨加工部に注水された水が保護カバーの外部に飛散するという不都合があった。
この発明は、このような状況に鑑み提案されたものであって、被研磨材に面取り加工をするときに保護カバーの外部へ水が飛散することを抑制できる保護カバー、該保護カバーを装着した注水式電動工具を提供することを目的とする。
請求項1の発明に係る保護カバーは、ハウジングから突出させたスピンドルに、被研磨材に研磨加工を可能とする円盤状工具を直交状に取り付けて、前記円盤状工具による研磨加工部への注水を行う注水機構を備えた注水式電動工具に装着されて、前記円盤状工具を覆う保護カバーであって、前記円盤状工具の全体を覆う円形状として、少なくとも前方側を、前後方向の中央部よりも前記スピンドルの突出方向先端側へ突出させたことを特徴とする。なお前記円形状には、真円形状に加えて長円形状も含むものとする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記前方側に、前記円盤状工具を外部から視認可能な窓部を形成したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記ハウジングに装着されて前記円盤状工具の後半部を覆うカバー本体と、前記前方側で前記円盤状工具の前半部を覆い、前記カバー本体よりも前記突出方向先端側へ突出して該カバー本体から分離可能な補助カバーと、で構成したことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3において、前記カバー本体と前記補助カバーとの内の少なくとも一方を弾性変形可能に構成して、前記一方に被係合部を形成すると共に、他方に前記被係合部に係脱可能な係合部を形成して、前記少なくとも一方を前記弾性変形させた後に復元させることで、前記被係合部と前記係合部とを係合させることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1又は2において、後方側を、前記中央部よりも前記突出方向先端側へ突出させたことを特徴とする。
請求項6の発明に係る注水式電動工具は、ハウジングから突出させたスピンドルに、被研磨材に研磨加工を可能とする円盤状工具を直交状に取り付けて、前記円盤状工具による研磨加工部への注水を行う注水機構を備えた注水式電動工具であって、前記ハウジングに、請求項1ないし5のいずれかに記載の保護カバーを装着したことを特徴とする。
請求項1の発明に係る保護カバー及び請求項6の発明に係る注水式電動工具によれば、円盤状工具を水平姿勢から後方へ傾けた上で、円盤状工具の前半部を用いて被研磨材の角部を面取り加工する場合には、保護カバーが円盤状工具の全体を覆った状態で、保護カバーの前方側を被研磨材に当接させる状態を作り出すことができる。よって、被研磨材と保護カバーの前方側との間に隙間が生じ難くなることから面取り加工中に、研磨加工部に注水された水が保護カバーの外部へ飛散することを抑制できる。
請求項2の発明によれば、窓部を通して円盤状工具の前半部を目視で確認しながら、円盤状工具による面取り加工を行うことが可能になる。
請求項3の発明によれば、補助カバーをカバー本体から分離させることで、例えばスピンドルを被研磨材と直交する状態に保ちつつ、円盤状工具の後半部をカバー本体で覆い、円盤状工具を被研磨材の平面に当てながら移動させることが可能になる。したがって、円盤状工具で被研磨材の平面研磨加工ができる。
請求項4の発明によれば、カバー本体と補助カバーとを一体にするためには、工具を用いなくてもカバー本体や補助カバーの弾性復元力を利用して、被係合部と係合部とを係合させればよい。したがって、カバー本体と補助カバーとを簡単に一体化することが可能になる。
請求項5の発明によれば、被研磨材の角部を面取り加工する場合に、保護カバーの後方側を被研磨材に当接させる状態を作り出すこともできる。よって、被研磨材と保護カバーの後方側との間に隙間が生じ難くなることから、保護カバーの後方側で、研磨加工部から下方へ落下する水を受け易くなる。これにより、水が作業者にかかることを抑制できる。
本発明の実施形態1の保護カバーを装着した注水サンダの側断面図である。 実施形態1の保護カバーの平面図である。 (a)は同保護カバーを構成するカバー本体と補助カバーとの分解平面図、(b)は同カバー本体と同補助カバーとの分解側断面図である。 同カバー本体から同補助カバーを分離した注水サンダの側断面図である。 注水サンダの内部に収容されたブラシレスモータの制御装置の放熱板で給水管を固定した状態を示した図である。 (a)は実施形態2の保護カバーの平面図、(b)は同保護カバーの側断面図である。 (a)は実施形態3の保護カバーの平面図、(b)は同保護カバーの側断面図である。 (a)は実施形態4の保護カバーの平面図、(b)は同保護カバーの側断面図である。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図5を参照しつつ説明する。図1に示す注水サンダ1は、モータハウジング2と、ギヤハウジング3と、ギヤハウジングカバー4と、保護カバー5とを備えている。なお、注水サンダ1は本発明の注水式電動工具の一例である。
モータハウジング2は、樹脂製で注水サンダ1の前後方向(図1の左右方向)に延びた筒状に形成されている。モータハウジング2には、直流ブラシレスモータ11(以下「ブラシレスモータ11」という。)と、ブラシレスモータ11の駆動スイッチ12と、ブラシレスモータの制御装置13とが収容されている。図1に示すように駆動スイッチ12及び制御装置13は、モータハウジング2内でブラシレスモータ11の後方側に配置されている。またモータハウジング2の外面には、スライドレバー14が前記前後方向へスライド可能に設けられている。このスライドレバー14をスライド操作することにより、前記駆動スイッチ12をオン状態とオフ状態とに切り替え可能である。そして駆動スイッチ12がオン状態のときは、制御装置13がブラシレスモータ11の回転子の駆動を制御する。
加えてモータハウジング2の後端部には、バッテリーパック装着部15を設けられている。バッテリーパック装着部15には、バッテリーパック16が着脱可能に装着される。このバッテリーパック16には、制御装置13に電源を供給するリード線(図示せず。)が電気的に接続されている。図1に示すように制御装置13は、モータハウジング2内でブラシレスモータ11とバッテリーパック16との間に配置されている。図1及び図5に示すように制御装置13の下面には、前後方向(図5の左右方向)に所定の間隔をおいて金属製(例えばアルミニウム)の複数の放熱板17が、左右方向(図5の上下方向)で2列になるように下向きに突設されている。各放熱板17の下端には、左右方向で互いに対向する放熱板17側に突出する突出部18が設けられている。またモータハウジング2の後部における左右の側面には吸気口(図示せず。)が複数形成されている。なお、バッテリーパック16は本発明の電源部の一例である。
図1に示すようにモータハウジング2内では、ブラシレスモータ11の出力軸19が、軸受20、21を介して回転可能に支持されている。出力軸19の先端には第1ベベルギヤ22が設けられている。加えて出力軸19の外周面には、冷却ファンFが固定されている。
ギヤハウジング3は、金属製(例えばアルミニウム)でモータハウジング2の前方(図1の左側)に連結されている。ギヤハウジング3内には、モータハウジング2から出力軸19が突入している。ギヤハウジング3内には、スピンドル23が軸受24、25を介して回転可能な状態で出力軸19と直交状に支持されている。スピンドル23の上方側には第2ベベルギヤ26が外装されている。この第2ベベルギヤ26に第1ベベルギヤ22が噛合することにより、出力軸19の回転がスピンドル23に伝達される。スピンドル23の下端は、ギヤハウジング3の下端部に連設された円筒部27に対して挿通状態でギヤハウジング3の下方へ突出している。スピンドル23の下端には、円盤状の研磨工具28がスピンドル23と直交状に取り付けられている。またギヤハウジング3の前端面上部には、ギヤハウジング3の内部と外部とを連通させる通気口29が形成されている。なお、円盤状の研磨工具28は本発明の円盤状工具の一例である。
図1に示すようにギヤハウジング3には、該ギヤハウジング3の上部領域を上方から全周に亘って覆うギヤハウジングカバー4が装着されている。このギヤハウジングカバー4は、樹脂製でギヤハウジング3の左右の側面にねじ止めされている。ギヤハウジングカバー4の前端面には、ギヤハウジングカバー4の内部を外部と連通させる排気口30が形成されている。
保護カバー5は、図1及び図2に示すように合成ゴム製の平面視円形状で下向きに開口する皿状に形成されて、研磨工具28の全体を上方から非接触で覆う。この保護カバー5は、図2及び図3に示すように、カバー本体32と補助カバー33とで構成されている。カバー本体32は、保護カバー5の後方側を構成して下向きに開口する半円形の皿状に形成されている。このカバー本体32の上面には、合成ゴム製の筒状部34が、外周面の前側半分を本体カバー32の前端から前方へ突出させた状態で、カバー本体32の内部と連通するように一体に形成されている。この筒状部34は、図1に示すように円筒部27に外装されてバンド35で締結される。筒状部34が円筒部27に締結された状態ではカバー本体32は、図示するように研磨工具28の後半部(図1中の研磨工具28の右側)を上方から非接触で覆う。
加えて、カバー本体32の外周面の前方位置(図3(b)中のカバー本体32の右側)で左右対称位置のそれぞれには、2つの係合孔36、36が、カバー本体32の前後方向に所定間隔をおいて並設されている。カバー本体32の最後方位置(図3(a)の下側)でかつ左右対称位置には、保護カバー5の内部と連通して左右方向へ開口する排水部37、37が突設されている。排水部37、37も合成ゴム製である。さらにカバー本体32の下端面には、略全周に亘って合成樹脂製のブラシ38(図1及び図3(b)参照。)が設けられている。
一方補助カバー33は、カバー本体32と同様に合成ゴム製で保護カバー5の前方側を構成する。図3の(a)に示すように補助カバー33は、後方側を開放させた平面視略半円弧状に形成されている。図3の(b)に示すように補助カバー33の外周面は、後方(同図の左側)から前方(同図の右側)に進むに従って下方への突出量が徐々に増加するように形成されている。さらに補助カバー33の両端部の最後方位置には、合成ゴム製で板状の突出片41、41が後方へ突設されている。各突出片41には、合成樹脂製の位置決めピン42、42が、前後方向に所定の間隔をおいて、補助カバー33の内側に向けて突出するように固定されている。図1及び図2に示すように位置決めピン42、42は、カバー本体32の係合孔36、36に係合されて抜け止めされる。本実施形態では、突出片41、41を一時的に補助カバー33の外側へ弾性変形させることで位置決めピン42、42を係合孔36、36に導いた後に突出片41、41が復元することで、位置決めピン42、42は係合孔36、36と係合する。また、カバー本体32や補助カバー33を弾性変形させて位置決めピン42、42と係合孔36、36との係合を解除しつつ補助カバー33を前方へ移動させると、図1及び図4から理解できるように補助カバー33をカバー本体32から分離できる。なお、各位置決めピン42は本発明の係合部の一例であり、各係合孔36は本発明の被係合部の一例である。
図1に示すように位置決めピン42、42を係合穴36、36に係合させると、補助カバー33は、カバー本体32と一体にされた状態で研磨工具28の前半部(図1中の研磨工具28の左側)の外周を非接触で覆う。このとき補助カバー33は、カバー本体32よりもスピンドル23がギヤハウジング4から突出する方向Xの先端側(図1中の下側)へ突出している。加えてカバー本体32と補助カバー33とを一体にした状態では、図2に示すように保護カバー5の前方側(図2の上側)において、補助カバー33の内周面とカバー本体32の前端面と筒状部34の外周の前側半分とで取り囲まれた開口が、保護カバー5の上面から内部を視認可能な窓部43を形成する。この窓部43から、保護カバー5内の研磨工具28の前半部が視認可能である。図1及び図3の(b)に示すように補助カバー33の下端面にも、カバー本体32の下端面と同様にブラシ38が設けられている。
図1に示すように注水機構は、注水路45と、給水管46と、バルブ開閉レバー47とを備えている。注水路45は、スピンドル23内で軸方向に形成されてスピンドル23の先端面に開口する。給水管46は、一部がモータハウジング2内の前記制御装置13の下面に沿って固定された状態で、モータハウジング2の下方においてモータハウジング2の前後方向(図1の左右方向)に配置されている。図1及び図5に示すようにモータハウジング2内では給水管46は、互いに対向する3組の放熱板17、17の間を各突出部18に係止された状態で通過する。また給水管46の前端は、円筒部27に挿着されて注水路45と連結されている。給水管46の後端は、バルブ開閉レバー47と、水道管などに接続されたホースが着脱可能なホース継手48とに接続されている。
次に本実施形態の注水サンダ1の動作を説明する。この注水サンダ1によって被研磨材の角部を面取り加工する場合には、作業者がスライドレバー14をスライド操作して駆動スイッチ12をオン状態にする。すると、制御装置13はブラシレスモータ11の回転子を駆動する制御を実行する。ブラシレスモータ11の回転が、両ベベルギヤ22、26を介してスピンドル23に伝達される結果、研磨工具28はスピンドル23と一体に回転する。ブラシレスモータ11の回転に伴って、出力軸19に固定された冷却ファンFが回転すると、モータハウジング2の各吸気口からモータハウジング2内に冷却用空気が導入される。この冷却用空気は、モータハウジング2内を通過してブラシレスモータ11を冷却し、その後ギヤハウジング3の通気口29を通過してギヤハウジングカバー4の排気口30から排出される。作業者は、研磨工具28を水平姿勢から後方へ傾くようにモータハウジング2を支持した状態で、研磨工具28の前半部を使って前記角部を研磨する。本実施形態では、保護カバー5の前方側に窓部43を形成したため、作業者は、窓部43から保護カバー5内の研磨工具28の前半部を目視で確認しながら、角部の研磨を行うことが可能である。
角部の研磨加工時には、バルブ開閉レバー47を操作してホース継手48内のバルブを開くと、ホースによって供給された水が、給水管46を通じて注水路45から研磨加工部に噴き出す。この水は、保護カバー5の内面や排水部37、37の内面を伝って排水部37、37から排出される。そして図1に示すように、保護カバー5の前方側を構成する補助カバー33は、カバー本体32よりもスピンドル23の突出方向Xの先端側に突出していることで、カバー本体32と補助カバー33とで研磨工具28の全体を覆った上で、補助カバー33を被研磨材に当接させる状態を作り出すことができる。このため、被研磨材と補助カバー33との間に隙間が生じ難くなる。よって、研磨加工部に噴き出した水が保護カバー5の前方側(補助カバー33)から外部に飛散することを抑制できる。
一方、本実施形態の注水サンダ1で被研磨材の平面を研磨する場合には、図4に示すように、補助カバー33をカバー本体32から分離させて、研磨工具28の後半部をカバー本体32で覆う状態にする。この状態では作業者は、スピンドル23を被研磨材と直交する状態に保ちつつ、回転する研磨工具28を被研磨材の表面に当てながら移動させることができる。これにより、被研磨材の平面研磨加工が可能になる。この平面研磨加工時に研磨加工部に噴き出した水は、被研磨材から発生した粉塵を取り込んで排水部37、37から排出される。
上述した面取り加工時や平面研磨加工時には、制御装置13に搭載した回路部品等が発熱する。そこで図1、図4及び図5に示すように、給水管46を制御装置13の下面に沿って固定すれば、給水管46を流通する水で制御装置13を冷却し続けることができる。よって、制御装置13の温度上昇を抑えることができる。加えて給水管46を、互いに対向する放熱板17、17の間を各突出部18に係止させた状態で通過させることで、各放熱板17に、制御装置13が発する熱を放出させる働きと、給水管46を固定する働きとをさせることができる。なお、制御装置13は本発明の発熱体の一例である。
また、本実施形態ではブラシレスモータ11を用いているため、面取り加工時や平面研磨加工時に、仮に被研磨材から発生した粉塵が冷却用空気と共に各吸気口からモータハウジング2内に侵入することがあっても、ブラシロックが起きることを防止できる。
<実施形態1の効果>
本実施形態の保護カバー5及び保護カバー5を装着した注水サンダ1では、被研磨材の角部を面取り加工する場合には、保護カバー5(カバー本体32及び補助カバー33)で研磨工具28の全体を覆った状態で、保護カバー5の前方側(補助カバー33)を被研磨材に当接させる状態を作り出すことができる。よって、被研磨材と前記前方側との間に隙間が生じ難くなることから面取り加工中に、研磨加工部に噴き出した水が保護カバー5の前方側から外部へ飛散することを抑制できる。
また、保護カバー5の前方側に窓部43を形成したため、窓部43を通して研磨工具28の前半部を確認しながら、該前半部を使って面取り加工を行うことが可能になる。
さらに、補助カバー33をカバー本体32から分離させることで、スピンドル23を被研磨材と直交する状態に保ちつつ、研磨工具28の後半部をカバー本体32で覆い、研磨工具28を被研磨材の表面に当てながら移動させることが可能になる。したがって、研磨工具28で被研磨材の平面研磨加工ができる。
加えて、カバー本体32と補助カバー33とを一体にするために、工具を用いなくてもカバー本体32や補助カバー33の弾性復元力を利用して、係合孔36、36と位置決めピン42、42とを係合させればよい。したがって、カバー本体32と補助カバー33とを簡単に一体化することが可能になる。
本実施形態の注水サンダ1によれば、ブラシレスモータ11を用いることで、仮に面取り加工や平面研磨加工によって発生した粉塵が、モータハウジング2に形成した吸気口から冷却用空気と共にモータハウジング2内に侵入した場合でも、ブラシロックが起きることがない。よって、モータハウジング2に収容するモータの故障原因(ブラシロック)を減らすことで、該モータの故障を抑制できる。
また制御装置13は、モータハウジング2内でブラシレスモータ11とバッテリーパック16との間に配置されているため、制御装置13をブラシレスモータ11よりもバッテリーパック16側に位置させることができる。したがって、バッテリーパック16に対する制御装置13の電気的な接続を無駄なく効率的に行うことができる。
さらに給水管46を制御装置13の下面に沿って配置したため、面取り加工時や平面研磨加工時には、給水管46を流れる水で、制御装置13を冷却し続けることができる。よって、制御装置13の温度上昇を抑えることができる。
加えて給水管46は、互いに対向する3組の放熱板17、17の間を各突出部18に係止された状態で通過するため、各放熱板17に、制御装置13が発する熱を放出させる働きと、給水管46を固定する働きとをさせることができる。これに加えて、給水管46を流通する水で各放熱板17を冷却できるため、各放熱板17の放熱効果を向上させることもできる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2を図6を参照しつつ説明する。ここでは実施形態1と同一の構成は同一の符号を付しその説明を省略する。本実施形態の保護カバー5Aは、実施形態1とは異なり前方側と後方側とが分離不能に連設されて、図6の(a)に示すように平面視円形状とされている。この保護カバー5Aも合成ゴムで成形されている。図6の(b)に示すように保護カバー5Aは下向きに開口する皿状で、保護カバー5Aの外周面は、後方(図6の(b)の左側)から前方(同図の右側)に進むに従って下方への突出量が徐々に増加するように形成されている。その結果保護カバー5Aの前方側は、保護カバー5Aの前後方向Yの中央部よりもスピンドル23の突出方向Xの先端側(同図の下側)に突出している。
また図6の(a)及び(b)に示すように保護カバー5Aの上面には、上方へ延びる筒状部34Aが、保護カバー5Aと同心で保護カバー5Aの内部と連通するように一体に形成されている。さらに保護カバー5Aの上面の前方側(図6の(a)の上側)に、窓部43が形成されている。
本実施形態の保護カバー5Aは、実施形態1と同様に筒状部34Aを注水サンダの円筒部27(図1参照。)に締結することで、研磨工具28の全体を上方から非接触で覆う。当該注水サンダによって被研磨材の角部を面取り加工する場合には、保護カバー5Aの前方側が、保護カバー5Aの前後方向Yの中央部よりも前記突出方向Xの先端側へ突出することで、保護カバー5Aが研磨工具28の全体を覆った上で、保護カバー5Aの前方側を被研磨材に当接させる状態を作り出すことができる。よって、実施形態1と同様に、研磨加工部に噴き出した水が保護カバー5の前方側から外部に飛散することを抑制できる。
<実施形態2の効果>
本実施形態の保護カバー5A及び保護カバー5Aを装着した注水サンダでは、被研磨材の角部を面取り加工する場合には、保護カバー5Aで研磨工具28の全体を覆った状態で、保護カバー5Aの前方側を被研磨材に当接させる状態を作り出すことができる。よって、被研磨材と前記前方側との間に隙間が生じ難くなることから面取り加工中に、研磨加工部に噴き出した水が保護カバー5Aの前方側から外部に飛散することを抑制できる。
<実施形態3>
本発明の実施形態3を図7を参照しつつ説明する。ここでは実施形態1及び2と同一の構成は同一の符号を付しその説明を省略する。本実施形態の保護カバー5Bの外周面は、図7の(b)に示すように、保護カバー5Bの前後方向Yの中央部から前方に進むに従って下方への突出量が徐々に増加するように形成されていることに加えて、前記中央部から後方へ後退するに従って下方への突出量が徐々に増加するように形成されている。その結果保護カバー5Bの後方側も、保護カバー5Bの前方側と同様に、前記中央部よりスピンドル23の突出方向Xの先端側(図7の(b)の下側)に突出している。
本実施形態の保護カバー5Bも、実施形態2の保護カバー5Aと同様に、筒状部34Aを注水サンダの円筒部27に締結することで、研磨工具28の全体を上方から非接触で覆う。当該注水サンダによって被研磨材の角部を面取り加工する場合には、保護カバー5Bが研磨工具28の全体を覆った上で、保護カバー5Bの後方側を被研磨材に接触させる状態を作り出すことができる。このため、被研磨材と前記後方側との間に隙間が生じ難くなる。よって、研磨加工部に噴き出した後に下方へ落下した水を、前記後方側で受け易くなる。
<実施形態3の効果>
本実施形態の保護カバー5B及び保護カバー5Bを装着した注水サンダでは、被研磨材の角部を面取り加工する場合に、保護カバー5Bの後方側を被研磨材に接触させる状態を作り出すことができる。よって、被研磨材と保護カバー5Bの後方側との間に隙間が生じ難くなることから、前記後方側で、研磨加工部から下方へ落下する水を受け易くなる。これにより、面取り加工時に水が作業者にかかることを抑制できる。
<実施形態4>
本発明の実施形態4を図8を参照しつつ説明する。ここでは実施形態1ないし3と同一の構成は同一の符号を付しその説明を省略する。図8の(a)に示すように本実施形態の保護カバー5Cは、平面視で保護カバー5Cの前後方向Yに長い長円形状とされている。そして平面視では、前後方向Yにおける筒状部34の中心位置から保護カバー5Cの前端までの長さ寸法を、前後方向Yにおける前記中心位置から保護カバー5Cの後端までの長さ寸法よりも大きくした。
加えて保護カバー5Cの上面の前方側には、窓部43Cが形成されている。この窓部43Cは、前記上面において前記前後方向Yで、筒状部34を避けて筒状部34の外周の後側半分よりも前方側を開口させて形成されている。これにより、保護カバー5Cの上面視では窓部43Cから、研磨工具28の前半部に加えて該前半部に隣接した周囲部分をも視認可能となる。
本実施形態の保護カバー5Cも、実施形態2及び3と同様の方法で注水サンダに装着されて、研磨工具28の全体を上方から非接触で覆う。当該注水サンダで研磨工具28の前半部を使って被研磨材の角部を面取り加工する場合には、実施形態2と同様に保護カバー5Cの前方側が、保護カバー5Cの前後方向Yの中央部よりも前記突出方向Xの先端側へ突出することで、保護カバー5Cが研磨工具28の全体を覆った上で、保護カバー5Cの前方側を被研磨材に当接させる状態を作り出すことができる。この面取り加工の際に作業者は、窓部43Cから研磨工具28の前半部とこれに隣接する周囲部分とを確認しながら、前記角部の研磨を行うことが可能になる。
<実施形態4の効果>
本実施形態の保護カバー5C及び保護カバー5Cを装着した注水サンダでは、窓部43Cを通して研磨工具28の前半部とこれに隣接する周囲部分とを確認しながら、該前半部を使って面取り加工を行うことが可能になる。したがって、窓部43から研磨加工部が確認し易くなることで、面取り加工の作業効率を高めることができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において構成の一部を適宜変更して実施できる。例えば上述した実施形態とは異なり、補助カバー33に係合孔36、36を設けて、本体カバー32に、係合孔36、36に係合させる位置決めピン42、42を固定してもよい。また、係合孔及び位置決めピンに代えて、本体カバー32と補助カバー33との内の一方に形成した凹部に、他方に形成した凸部を嵌合させることで、本体カバー32と補助カバー33とを一体化できるようにしてもよい。
さらに上述した実施形態とは異なり、本体カバー32と補助カバー33との内の一方だけを合成ゴムや合成樹脂等の弾性体で成形してもよい。加えて、上述した実施形態では給水管46を、ブラシレスモータ11の制御装置13に沿って固定した例を示したが、これに限らず、例えば、発熱する電気部品等を搭載した電気回路基板のような発熱体に沿って給水管46を固定することで、この発熱体を冷却できるようにしてもよい。
また上述した実施形態では、モータハウジング2とギヤハウジング3とを別体にしたが、これとは異なり、モータハウジング2とギヤハウジング3とを一体にした本体ハウジングを形成して、この本体ハウジングにブラシレスモータ11を収容すると共に、該本体ハウジングに収容したスピンドル23の下端を、本体ハウジングの下方へ突出させてもよい。さらに上述した実施形態では、本発明を注水機構を備えた充電式のサンダに適用する例を示したが、これに限らず本発明を、交流駆動式で注水機構を備えたサンダや、充電式又は交流駆動式で注水機構を備えたグラインダやポリッシャ等の注水式電動工具に適用してもよい。
1・・注水サンダ、2・・モータハウジング、3・・ギヤハウジング、5、5A〜5C・・保護カバー、11・・ブラシレスモータ、13・・ブラシレスモータの制御装置、16・・バッテリーパック、19・・ブラシレスモータの出力軸、23・・スピンドル、28・・研磨工具、32・・カバー本体、33・・補助カバー、36・・係合孔、42・・位置決めピン、43、43C・・窓部、45・・注水路、46・・給水管、47・・バルブ開閉レバー、X・・スピンドルの突出方向、Y・・保護カバーの前後方向。

Claims (6)

  1. ハウジングから突出させたスピンドルに、被研磨材に研磨加工を可能とする円盤状工具を直交状に取り付けて、前記円盤状工具による研磨加工部への注水を行う注水機構を備えた注水式電動工具に装着されて、前記円盤状工具を覆う保護カバーであって、
    前記円盤状工具の全体を覆う円形状として、少なくとも前方側を、前後方向の中央部よりも前記スピンドルの突出方向先端側へ突出させたことを特徴とする保護カバー。
  2. 前記前方側に、前記円盤状工具を外部から視認可能な窓部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の保護カバー。
  3. 前記ハウジングに装着されて前記円盤状工具の後半部を覆うカバー本体と、前記前方側で前記円盤状工具の前半部を覆い、前記カバー本体よりも前記突出方向先端側へ突出して該カバー本体から分離可能な補助カバーと、で構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の保護カバー。
  4. 前記カバー本体と前記補助カバーとの内の少なくとも一方を弾性変形可能に構成して、前記一方に被係合部を形成すると共に、他方に前記被係合部に係脱可能な係合部を形成して、
    前記少なくとも一方を前記弾性変形させた後に復元させることで、前記被係合部と前記係合部とを係合させることを特徴とする請求項3に記載の保護カバー。
  5. 後方側を、前記中央部よりも前記突出方向先端側へ突出させたことを特徴とする請求項1又は2に記載の保護カバー。
  6. ハウジングから突出させたスピンドルに、被研磨材に研磨加工を可能とする円盤状工具を直交状に取り付けて、前記円盤状工具による研磨加工部への注水を行う注水機構を備えた注水式電動工具であって、
    前記ハウジングに、請求項1ないし5のいずれかに記載の保護カバーを装着したことを特徴とする注水式電動工具。
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