JP5764076B2 - 防水シート及び防水シートを装着した注水式電動工具 - Google Patents
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Description
請求項2の発明によれば、弾性変形した防水シートを保護カバーの上面に沿わせることが容易になる。よって、防水シートが保護カバーの内側にある円盤状工具に巻き込まれることを効果的に防止できる。
請求項3の発明によれば、透明な防水シートをハウジング側に装着した状態で、防水シートを通して被加工材や円盤状工具を目視で確認できる。
請求項4の発明によれば、防水シートは保護カバーの後方の広範囲で水を受けることができる。したがって、保護カバーの内部に注水された水が、円盤状工具の回転に伴って保護カバーの外側に飛散した場合でも、水が作業者にかかることを防止できる。
請求項5の発明によれば、係着部によって注水式電動工具に防水シートの後端を係着させることで、前記後端を注水式電動工具に固定できる。よって注水式電動工具による加工時には防水シートが被加工材に当たることがないため、注水式電動工具の移動動作がスムーズになって加工の作業性が向上する。
請求項6の発明によれば、防水シートに、前端を保護カバーの筒状部に固定する部材を設けなくても、開口部を筒状部の外周に嵌めるだけで、防水シートの前端を筒状部に取り付けることができる。したがって、安価かつ簡単な構造で、防水シートの前端を筒状部に取り付けることが可能になる。
請求項7の発明によれば、保護カバーの外側に飛散した水が、防水シートに付着した後に防水シートを伝って両側端部の後端から落下し易くなる。したがって、防水シートの水切りが良好になる。
請求項8の発明によれば、防水シートの挿通孔に挿通させたサイドハンドル又はネジ部材を、ハウジングに形成したサイドハンドルの着脱に用いるネジ孔に螺合させるだけで、防水シートを簡単にハウジングに装着できる。
請求項9の発明によれば、保護カバーの内部に注水された水が、保護カバーの外側に飛散した場合でも、水がハウジングにかかることを防止できる。
請求項10の発明によれば、固定部によって防水シートの幅方向の両端部を互いに重ね合わせると、吸気口が防水シートで覆われるため、吸気口からハウジング内に水が浸入することを防止できる。
本発明の実施形態1を図1ないし図4を参照しつつ説明する。図1に示す注水サンダ1は、本体ハウジング10と、ギヤハウジング20と、保護カバー30と、注水機構と、防水シート50とを備えている。なお、注水サンダ1は本発明の注水式電動工具の一例である。
本実施形態の防水シート50及び防水シート50を装着した注水サンダ1では、研磨工具26で被加工材の平面を研磨するときは、弾性変形した防水シート50が、保護カバー30の上面に沿って保護カバー30の外側に配設され保護カバー30の内側にある研磨工具26に巻き込まれることがない。したがって防水シート50は、研磨工具26による平面研磨を妨げることがない。さらに研磨工具26で被加工材の面取り加工をするときも、防水シート50は、保護カバー30の上面に沿って保護カバー30を覆い保護カバー30や排水部33、33の後方から下方へ垂れ下がる。このため、防水シート50が被加工材に接近することを防止し、保護カバー30や排水部33、33を伝って下方へ垂れる水が防水シート50で受けられて作業者にかかることを防止できる。したがって防水シート50は、研磨工具26による面取り加工を妨げることなく作業者に水がかかることを防止できる。加えて、防水シート50の開口部51を、保護カバー30の筒状部31の外周に嵌めることで、弾性変形した防水シート50を保護カバー30の上面に沿わせることが容易になる。よって、防水シート50が保護カバー30の内側にある研磨工具26に巻き込まれることを効果的に防止できる。
本発明の実施形態2を図5ないし図7を参照しつつ説明する。ここでは実施形態1と同一の構成は同一の符号を付しその説明を省略する。図5に示す注水サンダ1Aでは、防水シート50Aの後端(図5の右側)を給水管42に固定できる。防水シート50Aは、図5ないし図7に示すように係着具受入孔55と係着具56とを備えている。
本実施形態の注水サンダ1Aでは、防水シート50Aに抜け止めされた係着具56の給水管保持部56Bに、給水管42を嵌め入れることで、防水シート50Aの後端を、被加工材の平面から離した状態で給水管42に固定できる。よって注水サンダ1Aによる被加工材の平面研磨時には、防水シート50Aが前記平面に当たることがない。したがって、注水サンダ1Aの研磨工具26を前記平面上を移動させる動作がスムーズになって平面研磨の作業性を向上させることができる。
本発明の実施形態3を図8ないし図12を参照しつつ説明する。ここでは実施形態1、2と同一の構成は同一の符号を付しその説明を省略する。図8及び図9に示すように本体ハウジング10の前方には、ギヤハウジング20(図1参照。)の外面を覆うギヤハウジングカバー60が組み付けられている。このギヤハウジングカバー60の左右の側面には、ネジ孔61、61(図9参照。)が形成されている。また図12に示すように本体ハウジング10の前部の側面には、モータ11の駆動スイッチをON/OFFするスライドスイッチ16が設けられている。さらに本体ハウジング10の後部における左右の側面には、吸気口62が複数形成されている。モータ11の駆動に伴って回転軸12(図1参照。)に固定されたファンが回転すると、各吸気口62から本体ハウジング10内に空気が導入される。この空気は、本体ハウジング10内を通過してモータ11を冷却し、その後ギヤハウジング20内を通過してギヤハウジングカバー60の前端に設けた排気口から排出される。
本実施形態の注水サンダ1Bでは、防水シート50Bの左側の挿通孔73に挿通させたサイドハンドル63のネジ部66や、防水シート50Bの右側の挿通孔73に挿通させたネジ部材72のネジ軸74を、ギヤハウジングカバー60の左右の側面に形成された各ネジ孔61にそれぞれ螺合させるだけで、防水シート50Bを簡単にギヤハウジングカバー60に装着できる。
長さ方向で同一位置となり防水シートの左右幅方向に延びる直線状に形成してもよい。
Claims (11)
- ハウジングの下方へ突出させたスピンドルに円盤状工具を装着すると共に、前記ハウジングの下端部に、前記円盤状工具の少なくとも後半部を上方から覆う保護カバーの上端に設けた筒状部を装着して、前記保護カバーの内部への注水機構を具備してなる注水式電動工具に用いられて、弾性材料からなる防水シートであって、
前端に、前記保護カバーの外側で前記保護カバーの上面に沿って前記ハウジング側に着脱可能な装着部を有し、前記装着部を前記ハウジング側に装着した平面視で前記保護カバーよりも後方へ突出する長さを有することを特徴とする防水シート。 - 前記装着部が前記筒状部に装着されることを特徴とする請求項1に記載の防水シート。
- 前記防水シートを透明の前記弾性材料で形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の防水シート。
- 前記防水シートの幅方向の両側端部を、前記平面視で前記保護カバーの外面よりも外側へ突出させたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の防水シート。
- 前記防水シートの後端に、前記注水式電動工具との係着部を設けたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の防水シート。
- 前記装着部は、前記筒状部の外周に嵌まる開口部であることを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の防水シート。
- 前記防水シートの幅方向の両側端部の後端を、前記幅方向における中央側よりも後方へ突出するように形成したことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の防水シート。
- 前記ハウジングが、サイドハンドルを着脱可能に螺合させるネジ孔を有するものにおいて、前記装着部を、当該ネジ孔に螺合されるネジ部材を挿通可能な挿通孔として、
前記防水シートは、前記挿通孔に挿通されて前記ネジ孔に螺合させた前記サイドハンドル又は前記ネジ部材を介して前記ハウジングに装着されることを特徴とする請求項1に記載の防水シート。 - 前記防水シートは、前記ハウジングに装着した平面視で当該ハウジングの後端よりも後方へ突出する長さを有することを特徴とする請求項8に記載の防水シート。
- 前記ハウジングの後部に、当該ハウジング内に空気を導入する吸気口が形成されたものにおいて、前記防水シートの後部に、前記防水シートが前記吸気口を覆って当該防水シートの幅方向の両端部を互いに重ね合わせて固定する固定部を設けたことを特徴とする請求項8又は9に記載の防水シート。
- ハウジングの下方へ突出させたスピンドルに円盤状工具を装着すると共に、前記ハウジングの下端部に、前記円盤状工具の少なくとも後半部を上方から覆う保護カバーの上端に設けた筒状部を装着して、前記保護カバーの内部への注水機構を具備してなる注水式電動工具であって、
前記ハウジング側に、請求項1ないし10のいずれかに記載の防水シートを装着したことを特徴とする注水式電動工具。
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