JP6314854B2 - 噛み合い式係合装置の制御装置 - Google Patents

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この発明は、相対回転する二つの部材を噛み合わせて回転方向に一体化させる噛み合い式係合装置の制御装置に関するものである。
特許文献1には、互いに対向したドグ歯の先端部を尖らせることにより、それらドグ歯が形成された回転部材の回転方向におけるドグ歯の位相が一致した場合であっても、回転部材が相対回転することにより、上記位相がずれてドグ歯が噛み合うように構成された噛み合い式係合装置が記載されている。この噛み合い式係合装置は、アクチュエータにより一方のドグ歯が他方のドグ歯に押圧されて噛み合うように構成されている。そして、相対的に回転数が低い回転部材の回転数を増大させて、その回転数が他方の回転部材の回転数よりも所定値低い回転数まで増大した時点で、各ドグ歯が接触する位置まで一方のドグ歯が移動するように、アクチュエータを制御し始めるタイミングを定めている。したがって、特許文献1に記載された噛み合い式係合装置は、一方のドグ歯を停止させることなく、各ドグ歯を噛み合わせることができる。
特開2014−105845号公報
ところで、噛み合い式係合装置は、係合時に伝達するトルクに応じた噛み合い長さ以上、各ドグ歯を噛み合わせるように構成され、また、解放時に意図せずにドグ歯が噛み合うことを抑制するために、各ドグ歯の先端同士に所定の隙間を空けている。したがって、噛み合い式係合装置を係合させる場合には、上記噛み合い長さと、所定の隙間との長さ分、一方のドグ歯を移動させることになるので、噛み合い式係合装置を係合させる制御を開始してから、各ドグ歯が噛み合うまでの時間が長くなる可能性がある。
そこで、係合させる対象となる回転部材の回転数が同期するまでの間に、一旦、各ドグ歯を接近させ、各回転部材の回転数が同期した時点で各ドグ歯を噛み合わせる場合がある。このように噛み合い式係合装置を係合させる場合には、各ドグ歯を接近させるために、各ドグ歯の位置を検出する必要がある。その場合に、各ドグ歯の位置を検出するためのみのセンサを備えると、装置が大型化する可能性がある。
また、油圧アクチュエータにより一方のドグ歯を押圧する場合には、その油圧アクチュエータに供給する油量を検出したとしても、不可避的なオイルの漏洩などがあり、一方のドグ歯の位置を正確に判断することができない。そのため、油圧アクチュエータに供給する油量を検出してドグ歯の位置を判断する場合には、意図せずにドグ歯が接触することがないように、一方のドグ歯の位置を制御することになる。すなわち、各ドグ歯の先端に比較的大きな隙間が空くように一方のドグ歯の位置を制御することになる。その結果、油圧アクチュエータに供給する油量を検出したとしても、各回転部材の回転数が同期してから各ドグ歯を噛み合わせるまでの時間が長くなる可能性がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、装置を大型化させることなく、油圧アクチュエータにより押圧されるドグ歯を、他方のドグ歯に精度よく接近させることができる噛み合い式係合機構の制御装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、第1ドグ歯が形成された第1回転部材と、前記第1ドグ歯に噛み合う第2ドグ歯を有する第2回転部材と、前記各ドグ歯が噛み合うように前記第1回転部材を供給される油圧に応じた荷重で押圧する油圧アクチュエータとを備え、かつ前記各ドグ歯を係合させることにより変速比を変更する変速制御装置に設けられた噛み合い式係合装置の制御装置において、前記各ドグ歯を係合させて前記変速制御装置の変速比を変更する際に、前記変速制御装置の入力回転数を、変速比を変更した後の同期回転数よりも所定値低い待機回転数に向けて増大させている間に、前記各ドグ歯が接近するように前記油圧アクチュエータに所定の第1油圧を供給し、前記変速制御装置の入力回転数を、前記待機回転数に維持するように制御した状態で、前記各ドグ歯を接近させた状態から噛み合わせるように前記油圧アクチュエータに所定の第2油圧を供給し、前記油圧アクチュエータに第2油圧を供給してから、前記各ドグ歯が回転方向で接触することにより前記変速制御装置の入力回転数が増大し始めるまでの時間をカウントし、前記カウントされた時間と予め定められた時間との偏差が大きい場合には、前記第1油圧を増大させるように構成されていることを特徴とするものである。
この発明によれば、変速制御装置の入力回転数を、変速比を変更した後の同期回転数よりも低い待機回転数に向けて増大させている間に、各ドグ歯が接近するように油圧アクチュエータに第1油圧が供給される。また、入力回転数を待機回転数に維持するように制御した状態で、各ドグ歯を噛み合わせるように第2油圧を供給し、更に、その第2油圧を供給してから、各ドグ歯が回転方向で接触することにより入力回転数が増大し始めるまでの時間をカウントする。そして、そのカウントされた時間と予め定められた時間とに基づいて、各ドグ歯を接近させる際に油圧アクチュエータに供給される第1油圧の制御量を学習する。そのため、各ドグ歯が予め定められた距離まで接近していないときには、つぎに同様の変速を行うときには、第1油圧が高められて各ドグ歯の距離を狭めることができる。その結果、ドグ歯の位置を検出するためのセンサなどを設けることなく、かつ経時劣化などによるドグ歯の位置の変化を要因としたばらつきなどに影響されずに、各ドグ歯を精度よく接近させることができる。
この発明に係る噛み合い式係合装置の制御装置の制御例を説明するためのフローチャートである。 その制御を実行した場合における入力軸の回転数、変速制御装置の出力トルク、ピストンの移動量、各ブレーキを制御する油圧アクチュエータの油圧、エンジンの出力トルクの変化を示すタイムチャートである。 この発明における変速制御装置の一例を示すスケルトン図である。 その変速制御装置の係合表である。 第2ブレーキの構成例を説明するための模式図である。
この発明における噛み合い式係合装置を有する変速制御装置の一例を図3に模式的に示している。図3に示す変速制御装置1は、前進第1速段から前進8速段および後進第1速段ならびに後進第2速段を設定することができる有段式の変速制御装置であって、二つの遊星歯車機構2,3を備えている。その構成を簡単に説明すると、まず、車両の動力源であるエンジン4側にダブルピニオン型の遊星歯車機構(以下、第1遊星歯車機構と記す)2が設けられている。この第1遊星歯車機構2における第1キャリヤ5は、図示しないトルクコンバータなどを介してエンジン4の出力軸6に連結され、第1サンギヤ7は、ハウジングなどの固定部8に連結されている。
その第1遊星歯車機構2を挟んでエンジン4とは反対側にラビニョ型の遊星歯車機構(以下、第2遊星歯車機構と記す)3が設けられている。この第2遊星歯車機構3は、エンジン4または第1遊星歯車機構2から入力されたトルクを図示しない駆動輪に伝達するものであって、第2遊星歯車機構3における第2キャリヤ9は、上記第1キャリヤ5およびエンジン4の出力軸6に、第2クラッチC2を介してトルク伝達可能に連結されている。また、第2サンギヤ10は、第1遊星歯車機構2における第1リングギヤ11に第3クラッチC3を介してトルク伝達可能に連結されるとともに、第1キャリヤ5に第4クラッチC4を介してトルク伝達可能に連結されている。さらに、第3サンギヤ12は、第1クラッチC1を介してトルク伝達可能に連結されている。そして、第2リングギヤ13が、図示しない駆動輪にトルク伝達可能に連結されている。
さらに、上記第2サンギヤ10の回転を停止させるための第1ブレーキB1、および第2キャリヤ9の回転を停止させるための第2ブレーキB2が設けられている。この第1ブレーキB1は、従来知られた摩擦係合機構であって、伝達トルク容量を制御することができるように構成されている。一方、第2ブレーキB2は、この発明における噛み合い式係合装置に相当するものであって、固定部8に形成された後述する第1ドグ歯と、第2キャリヤ9に形成された後述する第2ドグ歯とを噛み合わせることにより、第2キャリヤ9の回転を停止させるように構成されている。
図4は、図3に示す変速制御装置の係合表を示している。なお、図4に示す「○」は、係合している状態を示し、「−」は、解放している状態を示している。図4に示すように前進第1速段は、第1クラッチC1と第2ブレーキB2とを係合させることにより設定され、前進第2速段は、第1クラッチC1と第1ブレーキB1とを係合させることにより設定される。すなわち、前進第1速段と前進第2速段との変速段の切替は、第1クラッチC1を係合させた状態で、第1ブレーキB1と第2ブレーキB2とのいずれか一方のブレーキB1(B2)を解放するとともに、他方のブレーキB2(B1)を係合させることにより行われる。
図5は、第2ブレーキB2の一例を示す模式図である。図5に示す第2ブレーキB2は、油圧アクチュエータにより係合および解放が制御されるように構成されていて、供給される油圧を受けて軸線方向に移動するピストン14を有している。このピストン14は、軸線方向に摺動することができるとともに、回転することができないように、固定部8にスプライン係合している。このピストン14の受圧面とは反対側の面に対向して、第2キャリヤ9に連結された回転部材15が設けられている。また、ピストン14には、円周方向に所定の間隔を空け、かつ回転部材15側に突出した複数の第1ドグ歯16が形成され、回転部材15には、円周方向に所定の間隔を空け、かつピストン14側に突出した複数の第2ドグ歯17が形成されている。したがって、第1ドグ歯16と第2ドグ歯17とが回転方向で係合することにより、第2キャリヤ9の回転が停止させられる。なお、ピストン14が、この発明の実施例における「第1回転部材」に相当し、回転部材15が、この発明の実施例における「第2回転部材」に相当する。
また、回転部材15の回転方向における第2ドグ歯17の位相と、それに対応する第1ドグ歯16の位相とが所定の範囲ずれていても各ドグ歯16,17を噛み合わせることができるように、各ドグ歯16,17の先端が傾斜して形成されている。すなわち、第1ドグ歯16における傾斜面と第2ドグ歯17における傾斜面とが接触した場合には、第2ドグ歯17が傾斜面に沿って回動しながら、第1ドグ歯16が第2ドグ歯17に噛み合わされる。なお、図示しないリターンスプリングが設けられており、ピストン14は、常時、回転部材から離隔する方向に押圧されている。
つぎに、この第2ブレーキB2を係合させる際の制御について図1を参照して説明する。この図1に示す制御は、各クラッチC1,C2,C3,C4および各ブレーキB1,B2を制御する電子制御装置18により実行され、前進第2速段が設定されている際に、所定時間毎に繰り返し実行される。まず、前進第2速段から前進第1速段への変速の要求があるか否かを判断する(ステップS1)。このステップS1は、従来知られている制御と同様に、アクセル開度センサや車速センサなどに基づいて定められたマップに基づいて判断することができる。前進第2速段から前進第1速段への変速の要求がなくステップS1で否定的に判断された場合には、そのままこのルーチンを一旦終了する。
それとは反対に、前進第2速段から前進第1速段への変速の要求があり、ステップS1で肯定的に判断された場合には、ついで、第1ブレーキB1を解放させるとともに(ステップS2)、ピストン14を回転部材15側に移動させる(ステップS3)。このステップS3は、走行時における振動などにより各ドグ歯16,17が接触しない程度まで接近させるためのステップである。したがって、車両が工場から出荷された直後などでは、設定上定められた各ドグ歯16,17の先端面同士の隙間に応じて油圧アクチュエータに油圧を供給し、その後は、後述するステップ7により学習された油圧を油圧アクチュエータに供給する。また、その油圧は、所定時間継続して供給される。これは、ピストン14に作用する荷重と、その荷重が作用する時間とに基づいた量、ピストン14が回転部材15側に移動するためである。
ついで、前進第1速段を設定したとした場合における変速制御装置1の入力軸19の回転数(以下、同期回転数と記す)から、予め定められた所定値を減算した回転数(以下、待機回転数と記す)となるように、変速制御装置1に入力するトルクと、第1ブレーキB1の伝達トルク容量とを制御して、入力軸19の回転数を、上記待機回転数に維持する(ステップS4)。ここで、同期回転数は、前進第1速段を設定することにより定まる変速比と、車速とに基づいて算出することができる。また、ステップS4における所定値とは、各ドグ歯16,17を噛み合わせた際に大きなショックが生じないように予め定められた回転数差である。したがって、上記所定値は、車速や要求駆動力の変化などに応じて変化させてもよい。
ステップS4で入力軸の回転数を、待機回転数に維持した後に、ピストン14を、更に回転部材15側に移動させる(ステップS5)。すなわち、油圧アクチュエータの油圧を増大させる。そのようにピストン14を回転部材15側に移動させて各ドグ歯16,17の傾斜面が接触すると、第1ブレーキB1の伝達トルク容量と入力トルクとを入力軸19の回転数を待機回転数に維持するように制御しても、入力軸19の回転数が、同期回転数に向けて増大し始める。そのようにピストン14を移動させ始めてから、入力軸19の回転数が増大し始めるまでの時間を計測する(ステップS6)。
上記のようにステップS6の時間は、各ドグ歯16,17の先端同士が接近した状態から噛み合い始めるまでの時間である。したがって、各ドグ歯16,17の先端同士を設計上定めた距離までステップS3で接近させることができていれば、その位置から各ドグ歯16,17が接触し始める位置までの距離も同様に設計上定められた距離となる。したがって、ステップS6により計測される時間も、同様に設計上定められた時間となる。一方、ステップS3では、油圧アクチュエータに油圧を供給するのみであって、ピストン14の移動量を正確に判断することはできない。そのため、ステップS3によりピストン14を移動させた際に、各ドグ歯16,17が設定上定められた位置まで接近しているとは限らない。したがって、ステップS6により計測された時間と、各ドグ歯16,17が接触し始めるまでの時間との偏差を算出し、その偏差に基づいてステップS3による油圧の制御量を学習する(ステップS7)。具体的には、単位油圧当たりのピストン14の移動量を推定して電子制御装置18に記憶する。これは、つぎに、前進第2速段から前進第1速段への変速を行う際におけるステップS3の補正値として使用するためである。そして、入力軸19の回転数が同期回転数になると(ステップS8)、このルーチンを終了する。
つぎに、図1に示す制御を行った場合における入力軸19の回転数、変速制御装置1の出力トルク、ピストン14の移動量、各ブレーキB1,B2を制御する油圧アクチュエータの油圧、エンジン4の出力トルクの変化を図2に示すタイムチャートを参照して説明する。図2に示す例では、前進第2速段が設定され、駆動力を出力していない状態を示している。その際に、前進第1速段への変速が開始させると、先ず、第1ブレーキB1を制御する油圧アクチュエータの油圧(以下、第1油圧アクチュエータの油圧と記す)を所定の油圧まで低下させる(t1時点)。この際の油圧は、第1ブレーキB1がスリップしない程度の油圧である。また、ピストン14を押圧する油圧アクチュエータの油圧(以下、第2油圧アクチュエータの油圧と記す)を増大させる。この油圧は、図1におけるステップS3で定められる油圧であり、このように油圧を増大させることによりピストン14が回転部材15側に向けて移動し始める(t2時点)。
さらに、一旦低下させられた第1油圧アクチュエータの油圧を更に低下させるとともに、エンジン4の出力トルクを増大させる。これは、エンジン回転数がステップS4で求められる待機回転数まで増大させるための制御である。
そして、ピストン14を移動させ始めてから所定の時間T1が経過すると(t3時点)と、第2油圧アクチュエータの油圧を一旦低下させる。この際の油圧は、ピストン14が軸線方向に移動しない油圧である。その際に、入力軸19の回転数が待機回転数まで到達していないので、第1油圧アクチュエータの油圧と、エンジン4の出力トルクは、入力軸19の回転数が待機回転数になるように制御されている。
入力軸19の回転数が待機回転数に到達すると(t4時点)、図1におけるステップS5により、再度、ピストン14を回転部材15側に移動させる。すなわち、第1油圧アクチュエータの油圧を増大させる。同時に、ステップS6における時間をカウントし始める。また、入力軸19の回転数を目標回転数に維持するために、第2油圧アクチュエータの油圧を増大させる。この油圧は、エンジン4の出力トルクに基づいて定めることができる。その結果、変速制御装置1の出力トルクが増大する。
上記のようにピストン14を回転部材15側に移動させ、ピストン14と回転部材15との傾斜面が接触すると、入力軸19の回転数が増大し始める(t5時点)。このように傾斜面同士が接触して入力軸19の回転数が増大し始めた際に、第1ブレーキB1が係合しているとタイアップが生じる可能性があるので、t5時点で第1油圧アクチュエータの油圧を低下させる。そして、ピストン14と回転部材15とが完全に係合することにより、前進第1速段が設定されるので、入力軸19の回転数が同期回転数まで増大する(t6時点)。そのように入力軸19の回転数が同期回転数まで増大したことにより、第2ブレーキB2が係合したことを意味するので、各ドグ歯16,17が意図せずに解放されることを抑制するため、第2油圧アクチュエータの油圧を予め定められた保持圧まで増大させる。
図2に示す例では、t1時点からt2時点までの時間T1が、各ドグ歯16,17を接近させる時間であって、この際に第2油圧アクチュエータに供給される油圧に応じてピストン14の位置が変化する。一方、t4時点からt5時点までの時間Tpは、各ドグ歯16,17が噛み合い始めるまでの時間であって、各ドグ歯16,17が設定上定められる程度の距離まで接近していない場合には、その時間が長くなる。そのように時間が長くなった場合には、図1におけるステップS7で第2油圧アクチュエータの制御量が学習されて、つぎに、前進第2速段から前進第1速段へ変速する際に、各ドグ歯16,17を接近させる際における油圧が増大させられる。すなわち、図2における第2油圧アクチュエータの油圧P1が増大させられる。なお、各ドグ歯16,17を接近させる際に第2油圧アクチュエータに供給される油圧と、各ドグ歯16,17を噛み合わせる際に第2油圧アクチュエータに供給される油圧とは異なっていてもよい。
上述したように制御することにより、ピストン14の位置のみを検出するセンサを設けることなく、各ドグ歯16,17を精度よく接近させることができる。また、経時劣化などにより第2油圧アクチュエータから漏洩するオイル量が変化したとしても、そのような要因を含んで各ドグ歯16,17を接近させる際に第2油圧アクチュエータに供給する油圧の制御量を学習することができる。そのため、経時劣化などによるピストン14の位置の変化を要因としたばらつきなどに影響されずに、各ドグ歯16,17を精度よく接近させることができる。上述したように各ドグ歯16,17を精度よく接近させることにより、第2ブレーキB2を係合させる制御を開始してから係合が完了するまでの時間を短縮すること、すなわち第2ブレーキB2の係合応答性を向上させることができる。
1…変速制御装置、 14…ピストン、 15…回転部材、 16,17…ドグ歯、 B1,B2…ブレーキ。

Claims (1)

  1. 第1ドグ歯が形成された第1回転部材と、前記第1ドグ歯に噛み合う第2ドグ歯を有する第2回転部材と、前記各ドグ歯が噛み合うように前記第1回転部材を供給される油圧に応じた荷重で押圧する油圧アクチュエータとを備え、かつ前記各ドグ歯を係合させることにより変速比を変更する変速制御装置に設けられた噛み合い式係合装置の制御装置において、
    前記各ドグ歯を係合させて前記変速制御装置の変速比を変更する際に、
    前記変速制御装置の入力回転数を、変速比を変更した後の同期回転数よりも所定値低い待機回転数に向けて増大させている間に、前記各ドグ歯が接近するように前記油圧アクチュエータに所定の第1油圧を供給し、
    前記変速制御装置の入力回転数を、前記待機回転数に維持するように制御した状態で、前記各ドグ歯を接近させた状態から噛み合わせるように前記油圧アクチュエータに所定の第2油圧を供給し、
    前記油圧アクチュエータに第2油圧を供給してから、前記各ドグ歯が回転方向で接触することにより前記変速制御装置の入力回転数が増大し始めるまでの時間をカウントし、
    前記カウントされた時間と予め定められた時間との偏差が大きい場合には、前記第1油圧を増大させ
    ように構成されている
    ことを特徴とする噛み合い式係合装置の制御装置。
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