JP6313935B2 - 冷却庫 - Google Patents

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    • F25D2700/123Sensors measuring the inside temperature more than one sensor measuring the inside temperature in a compartment

Description

本発明は、冷却庫に関する。
魚介類、青果(野菜・果物)、食肉等の食品は、鮮度が落ちやすいが、採取等から流通、店舗陳列等まで、比較的長い期間鮮度を維持する必要がある。また、このような食品は、鮮度が高いものほど客に好まれるため、鮮度が保たれた状態で店舗に陳列される必要がある。
従来、冷凍庫等を利用して食品を冷凍または冷蔵することにより、食品の鮮度を維持しようとする試みが行われている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、食品を冷凍すると、食品の細胞膜が破壊されていまい、食品の味が低下してしまうといった問題があった。また、冷凍庫や冷蔵庫等は、温度管理をコンプレッサー電源のON/OFFやインバーター制御によって行うため、温度誤差の範囲や庫内各部での温度差が大きく、厳密な温度調整を行うことができないといった問題があった。このため、凍結しない温度に調節した場合、温度が比較的高くなる場合があり、鮮度を十分に保つのが困難であった。また、食品を設置する場所や方法などにより、冷却庫内各部の温度のムラが多く発生するため、設定した温度よりもはるかに高温になる場所や低温になる場所ができてしまう問題があった。
特に、トラックの荷台に設置された冷却庫で冷却しながら食品を輸送したり、船舶に積まれた冷却システム付きのコンテナで冷却しながら食品を輸送したりする場合、庫内の食品の配置等によっては庫内に均一に冷気が伝わらず、庫内の冷却にムラができてしまうといった問題がある。特に、夏場などは、冷気が届かない場所が20℃以上になってしまうこともあり、食品を傷める原因となっている。
特開2010−43763号公報
本発明の目的は、長期間にわたって食品の鮮度を維持することが可能な冷却庫を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
(1) 食品を冷却保存する冷却室と、
前記冷却室内の空気を冷却する冷却部と、
前記冷却部によって冷却された冷却空気を前記冷却室へ送る複数の送風部と、
前記冷却室内の異なる場所に設置された複数の温度検知部と、
前記複数の温度検知部の検知結果に基づいて、前記複数の送風部の駆動を制御する制御部と、を有することを特徴とする冷却庫。
(2) 前記制御部は、前記複数の温度検知部で検知される温度の差が2.0℃以内となるように前記複数の送風部の駆動を制御する上記(1)に記載の冷却庫。
(3) 食品の凍結温度をTとしたとき、
前記制御部は、前記冷却室の温度がT−1.0℃〜T+2.0℃となるように、前記複数の送風部の駆動を制御する上記(1)または(2)に記載の冷却庫。
(4) 前記食品は、青果であり、
前記食品の凍結温度をTとしたとき、
前記制御部は、前記冷却室の温度がT−2.0℃〜T+15.0℃となるように、前記複数の送風部の駆動を制御する上記(1)または(2)に記載の冷却庫。
(5) 前記制御部は、前記冷却室の温度が−6.0℃〜2.0℃となるように、前記複数の送風部の駆動を制御する上記(1)ないし(4)のいずれか1項に記載の冷却庫。
(6) 前記送風部は、前記冷却室の天井側に配置され、床面に向けて前記冷却空気を送り出す上記(1)ないし(5)のいずれか1項に記載の冷却庫。
(7) 前記複数の送風部は、少なくとも、送り出す前記冷却空気の指向性が互いに異なる第1送風部および第2送風部を含む上記(1)ないし(6)のいずれか1項に記載の冷却庫。
(8) 前記複数の温度検知部は、少なくとも、前記冷却室の天井側に配置された第1温度検知部と、前記冷却室の床側に配置された第2温度検知部とを含む上記(1)ないし(7)のいずれか1項に記載の冷却庫。
(9) 前記冷却室内に電場を発生させる電場発生部を有している上記(1)ないし(8)のいずれか1項に記載の冷却庫。
本発明によれば、冷却室内の温度ムラが減少し(好ましくは無くなり)、冷却室内をほぼ均一な温度に保つことができる。そのため、冷却室に配置された全ての食品を同じ温度で保存することができる。また、温度ムラを小さく抑えることができるため、食品の凍結(凍結による食品の細胞壁の破壊)を防止しつつ、冷却室の温度をより低温に設定することができる。そのため、食品の鮮度を長期にわたって維持することができる。さらに、電場により、食品の凍結点を下げる効果があり、食品の鮮度を長期にわたって維持することができる。
本発明の冷却庫の好適な実施形態を示す断面図である。 図1に示す冷却庫が有する冷却部の一例を示す図である。 図1に示す冷却庫が有するファンの配置および温度センサーを説明する図である。 図1に示す冷却庫が有するファンの構成を説明する図である。 図1に示す冷却庫が有する温度制御部を説明するブロック図である。 図1に示す冷却庫内での食材の保存方法の一例を示す図である。
以下、本発明の冷却庫の好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の冷却庫の好適な実施形態を示す断面図、図2は、図1に示す冷却庫が有する冷却部の一例を示す図、図3は、図1に示す冷却庫が有するファンの配置および温度センサーを説明する図、図4は、図1に示す冷却庫が有するファンの構成を説明する図、図5は、図1に示す冷却庫が有する温度制御部を説明するブロック図、図6は、図1に示す冷却庫内での食材の保存方法の一例を示す図である。なお、以下の説明では、図1中の上側を「上」、下側を「下」とも言いう。
本発明の冷却庫は、例えば、食品の加工工場や保管庫等の屋内に設置される固定型冷却庫として用いることもできるし、船舶、飛行機、列車、自動車等の移動体に積まれる移動型冷却庫として用いることもできるが、本発明の冷却庫は、特に、後者の移動側冷却庫として用いるのが適している。移動型冷却庫は、その冷却機能が外部環境(気温、天気、日陰/日向)等に非常に大きく作用されてしまうため、例えば、気温が高い夏場等には、冷却庫内を十分にかつ均一に冷却することが非常に困難であった。これに対して、本発明の冷却庫によれば、外部環境に影響されることなく、冷却庫内を十分にかつ均一に冷却することができ、この点で、移動型冷却庫に特に適していると言える。
本発明の冷却庫(後述する冷却室S2)の大きさとしては、特に限定されないが、例えば、150m〜1000m程度の比較的大きな容量のものが適している。
また、本発明の冷却庫で保存される食品としては、特に限定されず、例えば、魚、海老、イカ、タコ、なまこ、貝類等の魚介類およびこれらの切り身等の加工食品、イチゴ、リンゴ、みかん、梨等の果物、キャベツ、レタス、キュウリ、トマト等の野菜、牛肉、豚肉、鶏肉、馬肉等の食肉などの生鮮食品や、小麦粉、米粉、蕎麦粉等の穀物の粉から作られた麺などを挙げることができる。なお、以下では、果物と野菜とを合わせて青果とも言う。
図1に示すように、冷却庫1は、例えばアルミニウム、ステンレス鋼等で構成された外壁21および内壁22と、外壁21と内壁22の間に充填された断熱材23とを有する本体2を有している。また、本体2には図示しない扉が配置されており、この扉を開閉することで、本体2内へ食品を収容したり、本体2内の食品を取り出したりすることができる。なお、扉の設置場所としては、特に限定されず、例えば、本体2の側壁に設けられていてもよいし、天井に設けられていてもよいし、床に設けられていてもよい。また、扉の構成としては、食品の出し入れができれば特に限定されず、例えば、ヒンジ扉であってもよいし、スライド扉であってもよいし、シャッター扉であってもよい。
また、本体2内の天井付近には天板26が配置されており、本体2内が天板26よりも上側の空間と、天板26よりも下側の空間とに仕切られている。そして、仕切られた上側の空間が冷気(冷却空気)を誘導する誘導路S1として機能し、下側の空間が食品を保管する冷却室S2として機能する。なお、冷却庫1では、誘導路S1と冷却室S2とが完全に区切られている必要はなく、一部で繋がっていてもよい。
また、本体2内の天井付近には冷却室S2内の空気を冷却するための冷却部3が設けられている。冷却部3としては空気を冷却することができれば特に限定されず、例えば、冷蔵庫、冷凍庫、エアーコンディショナー等の冷却システムとして一般的に用いられているものを用いることができる。冷却部3の一例を簡単に説明すると、図2に示すように、冷却部3は、冷媒が充填された冷媒管31と、冷媒管31によって接続されている冷却器(エバポレーター)33、圧縮器(コンプレッサー)34および凝縮器(コンデンサー)35とを有し、冷却器33が本体2内の天井付近に設置され、圧縮器34および凝縮器35が本体2外に配置された機械室Rに配置されている。そして、冷媒が冷却器33において冷却室S2内の熱を奪い、圧縮器34において圧縮され、凝縮器35において外気に熱を排出する冷凍サイクルを繰り返すことによって、冷却室S2内の空気を冷却することができる。また、本体2内には、冷却室S2内の空気を冷却器33に向けて取り込む取り込み口28と、冷却器33で冷却された空気を誘導路S1内へ吹き出す吹き出し口29とを有し、後述するような冷気の循環をより円滑に行うことができるようになっている。
また、天板26には、複数のファン(送風部)4が設けられている。各ファン4は、冷却部3が誘導路S1内の冷気を冷却室S2に送り出す機能を有している。これにより、図1中の矢印で示すように、本体2内の冷気を冷却室S2、冷却部3、誘導路S1の順に循環させることができる。そのため、冷却室S2を効率的に冷却することができるとともに、冷却室S2内での温度ムラ(冷却室S2内の最も高い温度Tmaxと最も低い温度Tminの温度差)ΔTを抑制することができる。また、各ファン4は、冷却室S2の床面に向け、すなわち、鉛直方向下側に向けて冷気を送り出すように配置されている。これにより、上記効果がより顕著となる。なお、冷却部3が吹き出した冷気が各ファン4に均等に導かれるように、誘導路S1内に、冷却部3の吹き出し口29と各ファン4とを結ぶ複数のダクトを配置してもよい。
また、図3に示すように、複数のファン4には、第1ファン(第1送風部)41と、第2ファン(第2送風部)42とが含まれている。なお、図3では、説明の便宜上、第1ファン41を円形で図示し、第2ファン42を四角形で図示しているが、これは、第1、第2ファン41、42の外形を表すものではない。
また、図4に示すように、第1ファン41と第2ファン42は、互いに、送り出す冷気の指向性(放射角)が異なっており、第1ファン41の方が第2ファン42よりも指向性が高い(放射角θが狭い)。このように、異なる指向性を有するファンを混在させることで、冷却室S2内の温度ムラ(ΔT)をより効果的に抑制することができる。
また、図3に示すように、第1ファン41および第2ファン42は、それぞれ、鉛直方向から見た平面視(以下、単に「平面視」と言う。)にて、冷却室S2のほぼ全域に広がってほぼ均一に配置されている。これにより、冷却室S2をより均一に冷却することができ、冷却室S2内の温度ムラ(ΔT)をより効果的に抑制することができる。第1ファン41および第2ファン42の配置としては、特に限定されないが、例えば、図3に示すように、第1ファン41を行列状に配置し、これらの間に第2ファン42を行列状に配置してもよい。第1ファン41の配設密度としては、第1ファン41の大きさやパワーによっても異なるが、例えば、平面視にて、250cm〜1m/個程度であるのが好ましい。第2ファン42の配設密度についてもこれと同様である。
なお、第1ファン41は、冷却室S2のほぼ全域に亘って均一に配置されていなくてもよい。例えば、冷却室S2内で冷え易い領域と、冷え難い領域とがある場合には、冷え易い領域よりも冷え難い領域に冷気が多く導かれるように、冷え難い領域の直上に配置する第1ファン41の配設密度を、冷え易い領域の直上に配置する第1ファン41の配設密度よりも高くしてもよい。第2ファン42についてもこれと同様である。また、冷え難い領域と冷え易い領域とで、第1、第2ファン41、42の存在比を異ならせてもよい。例えば、冷え難い領域の直上には、指向性の高い第1ファン41を第2ファンよりも多く設置し、反対に、冷え易い領域の直上には、指向性の低い第2ファン42を第1ファン41よりも多く設置してもよい。
また、第1、第2ファン41、42によって送り出される冷気の流速としては、特に限定されないが、第1、第2ファン41、42の近傍(直下)にて、0.01〜2.0m/秒程度であるのが好ましく、0.1〜0.5m/秒程度であるのがより好ましい。流速をこの程度とすることにより、冷却室S2を充分に冷却することができるとともに、冷気の流れを穏やかとすることができる。その結果、冷却室S2内の温度ムラをより効果的に抑制することができる。
また、図1に示すように、冷却室S2には、複数の温度センサー(温度検知部)5が設けられている。各温度センサー5は、配置場所の温度を検知する機能を有している。これにより、冷却室S2内の異なる複数箇所の温度を検知することができるため、温度ムラ(ΔT)を精度よく検知することができる。複数の温度センサー5は、冷却室S2の全域に広がってほぼ均一に配置されているのが好ましいが、本実施形態では、温度センサー5を天井側と床側とに分けて配置している。冷却空気は、鉛直方向下側へ沈むため、冷却室S2の高さ方向で温度ムラが発生し易い。そのため、温度センサー5を天井側と床側とに分けて設置することによって、温度センサー5の配設数を抑えつつ、冷却室S2内の温度ムラをより正確に検知することができる。なお、以下では、天井側に配置された温度センサー5を「第1温度センサー51」とも言い、床側に配置された温度センサー5を「第2温度センサー52」とも言う。
図3に示すように、第1温度センサー51は、平面視にて、冷却室S2のほぼ全域に広がってほぼ均一に配置されている。第2温度センサー52についても同様である。これにより、冷却室S2の全域に亘って各部の温度を検知することができるため、冷却室S2の温度ムラ(ΔT)をより正確に検知することができる。第1、第2温度センサー51、52の配設密度としては特に限定されないが、それぞれ、例えば、平面視にて、250cm〜1m/個程度であるのが好ましい。これにより、上記効果がより顕著となる。
なお、第1温度センサー51は、冷却室S2の天井側のほぼ全域に広がってほぼ均一に配置されていなくてもよい。例えば、冷却室S2内で温度ムラが生じ易い領域と、温度ムラが生じ難い領域とがある場合には、温度ムラが生じやすい領域に配置する第1温度センサー51の配設密度を温度ムラが生じ難い領域に配置する第1温度センサー51の配設密度よりも高くしてもよい。第2温度センサー52についてもこれと同様である。
また、冷却室S2には、電場発生装置6が配置されており、電場発生装置6によって形成された電場を冷却室S2に収容された食品に作用させることができる。これにより、食品に殺菌処理を施すことができるとともに、食品の熟成を促進させることができる。そのため、鮮度を保ったまま食材をより長期間保存することができるとともに、食材の旨味を増幅させることができる。さらに、電場により、食品の凍結点を下げる効果があり、食品の鮮度を長期にわたって維持することができる。なお、食品に対して印加する電場は、特に限定されないが、電圧が100Vより高く、かつ、周波数が5Hz以上の交番電流による電場であるのが好ましい。これにより、上記効果がより顕著となる。
このような電場発生装置6の構成としては、上記の機能を発揮することができれば、特に限定されない。本実施形態の電場発生装置6は、冷却室S2の床面側に配置されたプレート61を有している。そのため、冷却庫1では、プレート61の上に食材が積まれることとなる。プレート61は、例えばアルミニウム、ステンレス鋼等の導電性材料で構成されており、絶縁性を有する複数の絶縁部材62を介して冷却室S2の床面に配置・固定されており、本体2と電気的に絶縁されている。
なお、プレート61と本体2の側壁との意図しない接触(通電)を防止するために、これらの間にも絶縁性部材を配置してもよいし、予め冷却室S2の内壁全面を絶縁シートで覆っておいてもよい。また、冷却庫1を前述した移動型冷却庫として用いる場合には、絶縁部材62として衝撃吸収機構(例えば、コイルスプリング、シリンダー、ゲル状の衝撃吸収材等)を備えたものを用いてもよい。これにより、移動体が移動することにより生じる衝撃が食品に伝わり難くなる。そのため、例えば、食品の傷付きを抑制することができ、食品の鮮度をより効果的に保つことができる。
また、電場発生装置6は、プレート61と本体2との間に電圧を印加する電圧印加部63を有している。そして、電圧印加部63によってプレート61と本体2との間に電圧を印加すると、前述したような電場が形成され、この電場が食品に作用するようになっている。
このような電場発生装置6には、使用者の感電や火災等を防止するための安全装置が設けられているのが好ましい。例えば、安全装置は、本体2に設置された扉に、その開閉を検知するセンサーを設け、このセンサーと連動して、扉が開かれると電圧印加部63からの電圧印加を停止するように構成されていてもよい。また、安全装置は、冷却室S2内の人間の存在を検知する人感センサーを設け、この人感センサーと連動して、冷却室S2内に人間を感知すると電圧印加部63からの電圧印加を停止するように構成されていてもよい。また、特に、冷却庫1を移動型冷却庫としてトラック等の荷台に積載・設置する場合、安全装置は、例えば、自動車のエアバックECU(自動車に設けられた加速度センサー等の衝撃検知センサーからの情報に基づいてエアバックを展開するか否かを決定するECU)と連動しており、エアバックECUがエアバックを展開することを決定すると電圧印加部63からの電圧印加を停止するように構成されていてもよい。
また、図5に示すように、冷却庫1は、複数の温度センサー5の検知結果に基づいて、複数のファン4の駆動を独立して制御する温度制御部(制御部)7を有している。温度制御部7は、冷却室S2が所定の温度範囲に収まり、かつ、冷却室S2内の温度ムラΔTが小さくなるように(すなわち複数の温度センサー5で検知された温度のうちの最も高い温度Tmax’と最も低い温度Tmin’の差ΔT’が小さくなるように)、各ファン4の駆動を独立して制御する。これにより、冷却室S2内の温度ムラが減少し(好ましくは無くなり)、冷却室S2内をほぼ均一な温度に保つことができ、冷却室S2に配置された全ての食品を同じ温度で保存することができる。また、冷却庫1では温度ムラΔTを小さく抑えることができるため、食品の凍結(凍結による食品の細胞壁の破壊)を防止しつつ、冷却室S2の温度をより低温に設定することができる。これにより、食品の鮮度を長期にわたって維持することができる。なお、温度ムラΔT(ΔT’)は、小さいほどよく、具体的には、2.0℃以内であるのが好ましく、0.5℃以内であるのがより好ましく、0℃であるのがさらに好ましい。このような数値範囲とすることで、上記効果がより顕著となる。
なお、温度制御部7は、複数のファン4の制御とともに、冷却部3の駆動(例えばON/OFF)を制御してもよい。
冷却室S2の温度としては、特に限定されないが、食品の凍結温度をT(℃)としたとき、T−2.0℃〜T+2.0℃とすることが好ましく、T〜T+1.0℃とすることがより好ましい。ただし、食品が青果の場合には低温障害が発生する場合もあるため、冷却室S2の温度をT−2.0℃〜T+15.0℃とするのが好ましい。ここで、食品に含まれる水分は、何らかの溶質が溶け込んだ溶液であるから、凝固点降下を起こしている。そのため、一般的な食品の凍結温度は、−5℃〜0℃程度である。したがって、これら食品の場合には、冷却室S2の温度を−6.0℃〜15.0℃程度、好ましくは−3℃〜0℃程度とすればよい。これにより、食品の味の劣化をより効果的に防止することができるとともに、食品の鮮度をより長期にわたって保つことができる。
以上、冷却庫1について説明した。このような冷却庫1によれば、複数の温度センサー5の検知結果に基づいて、複数のファン4の駆動を独立して制御するため、冷却室S2内の全域を均一に冷却することができる。また、冷却室S2内の食品の配置にも影響され難いため、食品がどのように配置されても、冷却室S2の全域を均一に冷却することができる。
このような冷却庫1の冷却室S2には、裸の状態または簡単に梱包されている状態(ビニール袋へ梱包されている状態や真空パックされている状態等)の食品をそのまま保存してもよいが、図6に示すように、断熱性に優れたケーシング9に食品を氷8と共に収容した状態で保存することが好ましい。これにより、冷却室S2と氷8との相乗効果によって、食品の温度をより一定に保つことができ、食品の鮮度の低下をより効果的に防止することができる。
ケーシング9は、例えば、発泡スチロールやウレタンフォーム等の発泡系断熱材、グラスウールやロックウール等の繊維系断熱材等で構成されている。また、ケーシングの壁面内部を真空とすることで、断熱機能を得てもよい。
また、ケーシング9内には微粒子状の氷の集合体である氷8が敷き詰められ、この氷8によって、食品100の少なくとも一部(好ましくは全域)が覆われている。そして、ケーシング9の内部では、食品100が、当該食品の凍結温度よりも0.0℃〜1.5℃高い温度で保持されている。
ここで、氷8としては特に限定されないが、塩分を0.5質量%〜5.0質量%含む氷を用いることが好ましく、2.0質量%〜4.0質量%含む氷を用いることがより好ましい。これにより、食品100を0℃よりも低い温度(凍結温度により近い温度)で、かつ、一定の温度を長期間保持することができる。その結果、長期にわたって食品100の鮮度を維持することが可能となる。また、氷8として微粒子状の氷の集合体を用いることで、氷8と食品100とが接触した際に食品に損傷を与えるのを効果的に防止することができる。
なお、氷8と食品100とが直接接触していてもよいし、非接触であってもよい。非接触とする場合、例えば、水不透過性の袋に集合体を入れればよい。直接接触であって、食品100が魚介類の場合、通常の氷で冷却すると、魚介類内部と氷が溶ける際の水との間の浸透圧の関係で、魚介類内部に溶けた水の影響を受け、味が低下してしまう問題がある。しかし、本実施形態のように塩分を0.5質量%〜5.0質量%含む氷8を用いることにより、氷8が溶けた場合であっても、溶け出した水は適度な塩分濃度を保持しているため、浸透圧による魚介類内部への影響を小さいものとすることができ、味の低下を効果的に防止することができる。
以上、本発明の冷却庫について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。また、本発明の冷却庫では、送風部としてファンを用いたが、これに替えて、噴射ノズル等を用いてもよい。
1 冷却庫
2 本体
21 外壁
22 内壁
23 断熱材
26 天板
28 取り込み口
29 吹き出し口
3 冷却部
31 冷媒管
33 冷却器
34 圧縮器
35 凝縮器
4 ファン
41 第1ファン
42 第2ファン
5 温度センサー
51 第1温度センサー
52 第2温度センサー
6 電場発生装置
61 プレート
62 絶縁部材
63 電圧印加部
7 温度制御部
8 氷
9 ケーシング
100 食品
R 機械室
S1 誘導路
S2 冷却室
θ 放射角

Claims (7)

  1. 内部空間を有する本体と、
    前記内部空間を、食品を冷却保存する冷却室と、前記冷却室の上側に位置し、冷却空気を誘導する誘導路と、に仕切る天板と、
    前記冷却室内の空気を冷却して前記冷却空気とする冷却部と、
    前記天板に配置され、前記誘導路に導かれた前記冷却空気を前記冷却室へ送る複数の送風部と、
    前記冷却室内の異なる場所に設置された複数の温度検知部と、
    前記複数の温度検知部の検知結果に基づいて、前記複数の送風部の駆動を制御する制御部と、を有し、
    前記複数の送風部は、第1送風部および第2送風部を有し、
    前記第1送風部および前記第2送風部は、それぞれ、前記冷却空気を前記冷却室の床面に向けて送り出し、かつ、送り出す前記冷却空気の放射角が互いに異なっていることを特徴とする冷却庫。
  2. 前記制御部は、前記複数の温度検知部で検知される温度の差が2.0℃以内となるように前記複数の送風部の駆動を制御する請求項1に記載の冷却庫。
  3. 前記食品の凍結温度をTとしたとき、
    前記制御部は、前記冷却室の温度がT−2.0℃〜T+2.0℃となるように、前記複数の送風部の駆動を制御する請求項1または2に記載の冷却庫。
  4. 前記食品は、青果であり、
    前記食品の凍結温度をTとしたとき、
    前記制御部は、前記冷却室の温度がT−2.0℃〜T+15.0℃となるように、前記複数の送風部の駆動を制御する請求項1または2に記載の冷却庫。
  5. 前記制御部は、前記冷却室の温度が−6.0℃〜15.0℃となるように、前記複数の送風部の駆動を制御する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の冷却庫。
  6. 前記複数の温度検知部は、少なくとも、前記冷却室の天井側に配置された第1温度検知部と、前記冷却室の床側に配置された第2温度検知部とを含む請求項1ないしのいずれか1項に記載の冷却庫。
  7. 前記冷却室内に電場を発生させる電場発生部を有している請求項1ないしのいずれか1項に記載の冷却庫。
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