JP6313853B2 - レノ耳形成装置を備えた織機 - Google Patents

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Description

本発明は、レノ耳形成装置を備えた織機に関する。
レノ耳を形成するための装置を備えた織機が、例えばドイツ特許第1814269号などから知られている。レノ耳は、レノ糸と静止糸すなわちグランド糸とから形成される。レノ耳は、織物の端部領域における経糸が織物から緯方向に、もはやほつれたりほどけたりしないように、織物の端部を固定するためのものである。
ドイツ特許第1814269号においては、トランスミッション要素とフォーク形のレノ針の組を介して電磁石駆動装置を使用することで、レノ糸が静止糸に対して前後に動かされる。この点について、レノ糸は緯方向に動かされる。レノ針のそのようなドライブ装置によって、様々なタイプの絡み織が形成される。
織機では、複数のレノ耳がしばしば求められる。それらレノ耳は、織物の左右に配置することもできるし、複数の織幅を有する織物においては、ランやウェブの間の中央に配置することもできる。ドイツ特許第1814269号によれば、そのタイプのレノ耳に対して、それ自体の駆動装置がレノ針を緯方向前後に動かすために必要となる。そのような機構は複雑でコストもかかり、重量もあるため、実際には広く使われてはいない。
国際公開第2011/095262号から、エフェクト糸を案内する複数の針が共通の駆動部によって緯方向に駆動される装置が知られているが、国際公開第2011/095262号では、織物の端部において、または織物のランやウェブの間においてレノ耳を形成することに関しては開示されていない。
本発明の目的は、一つ以上のレノ耳を形成するための簡単な構造の装置を備えた織機を提供することにある。
上記の目的は、添付の独立請求項に記載の、レノ耳形成装置を備えた織機によって達成される。
本発明による織機は、レノ耳を形成するための装置を有し、該レノ耳形成装置は、第一レノ針を案内する第一ガイド装置と、第一レノ針を駆動する第一針駆動部とを備える。該装置はさらに、第二レノ針を案内する第二ガイド装置と、第二レノ針を駆動する第二針駆動部とを有する。この点について、レノ針は通常、レノ糸が通る糸穴を備えた細長いエレメントである。ガイド装置と針駆動部はキャリアに固定され、キャリアは駆動部によって、レノ針の長手方向に駆動可能である。レノ針の長手方向は、通常、織機における経糸と緯糸に対して垂直に延在する。多くの織機の場合、これは基本的に縦(垂直)方向である。レノ耳形成装置はさらに、糸ガイド部を有する。この点について、糸ガイド部は細長形状のエレメントであり、その長手方向軸は、通常レノ針の長手方向軸と同じ方向を向いている。また、糸ガイド部は、その長手方向に伸びる二つのガイド輪郭部を備えている。その二つのガイド輪郭部は、糸ガイド部の反対向きの二つの側に配置されている。それらのガイド輪郭部は、通常、織機において、経糸の方向を向く糸ガイド部の両サイド、または外面である。
織機はさらに、杼口を形成するための開口機構を備えている。織機の開口機構とは、例えば、ヘルドフレーム、シャフト、ハーネスコードである。織機に取り付けられた開口装置を使えば、対応する綜絖を備えたヘルドフレームやハーネスコードが杼口の上方位置と下方位置との間で動くことができる。この開口動作時には、綜絖に案内された経糸によって杼口が形成される。
本発明によるレノ耳形成装置を備えた織機は、レノ針が織機の緯方向に案内・駆動可能なように、第一及び第二ガイド装置をリニアガイドとして具現化したたことを特徴とする。さらに、両ガイド装置と両針駆動部とは、第一レノ針が第一面内で駆動可能で、第二レノ針が第二面内で駆動可能なように、キャリアに固定される。この場合、それら二つの面は互いに平行である。この点について、二つの面の離間距離は、例えば、キャリアに適切な方法で載置したガイド装置の領域にスペーサーを配置することで設けられる。
本発明によれば、糸ガイド部が配置される場所は、織機の開口機構と、レノ針が駆動可能な二つの面との間の領域である。
本発明のこのような配置により、緯方向に対向する第一レノ糸と第二レノ糸とをそれぞれ導く第一レノ針と第二レノ針とを、経方向に伸びる静止糸すなわちグランド糸の左右に交互に駆動することができる。また、レノ針の長手方向に、通常は垂直に、キャリアを駆動することで、二つのレノ針や2本のレノ糸が、緯糸が挿入される面の上下に交互に移動する。これによって、糸ガイド部によって、レノ針が通過する通り道が静止糸とそれに隣接する糸との間に形成される。この一連の動きによって、静止糸と挿入された緯糸とがレノ糸で同時に縛られる。これにより、糸の結束の特に強いレノ耳が形成される。
また糸ガイド部が、レノ針と、織機の開口機構の綜絖との間の領域に配置されるため、利点が生じる。これにより、織機の筬と糸ガイド部とが衝突する危険無くして、経糸と静止糸との間にレノ針の通り道が形成されるのである。レノ針が、通り道の最も広い領域において静止糸と経糸との間を通過するためには、レノ針の通過点が糸ガイド部に近接、または接触していれば都合がよい。そのためには、レノ針を糸ガイド部の方向に、つまり経方向における後方向に曲げることが適切すなわち効果的である。または、ガイド装置から傾斜するようにレノ針を配置してもよい。
第一及び第二レノ針は、それぞれに対応する第一及び第二針駆動部によって、織機の緯方向に互いに独立して駆動することができる。第一、第二針駆動部は、それぞれリニア駆動装置として具現化されると都合がよい。針駆動部は、空気式、電動モーター式、電磁石式などのリニア駆動部にすることができる。
例えば、第一、第二ガイド装置、及び第一、第二針駆動部は、ヘルドフレームの前側に設置する配置も有益である。このようにすれば、標準的な要素、つまり、市販されている綜絖ガイドを備えたヘルドフレームを、レノ装置のキャリアとして使用することができる。この点について、技術的に有益な解決策は、織機の開口機構によってキャリアまたはヘルドフレームを駆動することである。開口装置の典型的な一連の動作のため、これによって通常、連続的な緯糸の挿入時に、レノ糸が緯糸の上下に交互に位置することとなる。レノ耳が望まれる場合であって、また、レノ糸が連続的な緯糸の挿入時に常に緯糸の上方もしくは下方に位置する場合、2回の緯糸挿入の間にキャリアを完全に上下に移動させる駆動部によって、キャリアを駆動することもできる。例えば、そのような駆動部は、織機の筬駆動部から派生するものでもよい。レノ針用の針駆動部や、レノ装置のキャリア用の駆動部のためのプログラミングをすることによって、様々な絡み織が織物の端部において作製できる。
任意の方法で、糸ガイド部には様々な設置の可能性があるため、本発明の織機は様々な実施形態による構成が考えられる。
第一の簡単な構成では、糸ガイド部が、レノ糸のガイド装置が取り付けられる駆動可能キャリアに固定される。
この場合、糸ガイド部は、レノ針と同時に糸ガイド部の長手方向に、すなわちレノ針の長手方向に駆動される。この動作の間、糸ガイド部が、経糸と静止糸との領域においてレノ針の通り道を形成する機能を常に維持するためには、糸ガイド部が静止糸や隣接する経糸と交差しないように、ガイド輪郭部を有する糸ガイド部が十分長くなくてはならない。この目的を達成するには、例えば、糸ガイド部のガイド輪郭部が、織機の杼口の上方位置と下方位置との間の離間距離におおむね相当する長さと同じくらい長ければよい。
他の効果的な実施形態においては、糸ガイド部が、織機の開口機構、または織機の静止部品に対して固定される。
開口機構に固定された場合、糸ガイド部は、開口機構と同様、経糸及び緯糸に対して垂直に、糸ガイド部の長手方向に駆動される。
織機の静止部品に固定された場合(例えば、織機のフレームの横断ビーム、または交差ビーム)、糸ガイド部は、織機の杼口の上方位置と下方位置との間の離間距離におおむね相当する長さを備えなくてはならない。そうすることで、杼口の変化時に、糸ガイド部の自由な方の端部に糸が絡まったり、糸ガイド部と糸とが誤って交差したりすることがなくなる。
通常、織物は、その両側においてレノ耳を有している。それ故に、2本の第一レノ針から成る第一グループと2本の第二レノ針から成る第二グループとを、それぞれ第一、第二ガイド装置に固定することが道理にかなっている、または適切である。一つのグループに属する二つのレノ針は、この場合、緯方向において互いに離間して配置される。この離間距離は、筬における織幅におおむね相当する。織物の右側端部と左側端部とにおいて、絡み織がそれぞれレノ針の1組によって形成される。これらの組のそれぞれにおける一つのレノ針は、第一レノ針のグループに属し、他方のレノ針は、第二レノ針のグループに属する。第一及び第二レノ針から成るこれらの組には、それぞれ少なくとも一つの糸ガイド部が割り当てられる。この糸ガイド部は、静止糸と、その一方の側に位置する隣接する経糸との間にレノ針の通り道を形成する。
また、それぞれの静止糸をその両側において、それぞれ一つの糸ガイド部によって案内することも当然考えられる。この場合、第一レノ針、第二レノ針から成る組のそれぞれには、二つの糸ガイド部から成る1組の糸ガイド部が割り当てられる。このようにすれば、静止糸が横方向に逸れることもなくなり、作業の信頼性が高まる。
二つのランを有し複数の織幅を有する織物のウェブ(two-fabric-run multiple-width woven web)の中央の分離位置で、すなわち裂けの位置でレノ耳を形成するには、織物の中央の二つの端部に対して、外側二つのレノ耳のための第一、第二レノ針のグループに付加的にレノ針を追加することが望ましい。
これにより、それぞれが4本の針から成る、第一レノ針のグループと第二レノ針のグループとができる。一つのグループの4本の針は、同一のガイド装置に連結され、このガイド装置は一つの針駆動部によって駆動される。2本のレノ糸と1本の静止糸とからなる一つのレノ耳を形成するため、計四つの織物端部、すなわち耳のそれぞれに対して、第一、第二レノ針の1組が使用される。
二つのランを有し複数の織幅を有する織物のウェブの場合、少なくとも三つの糸ガイド部が中央において使用される。2本の静止糸とそれらに隣接する経糸との間の二つの通り道に対して、それぞれ一つの糸ガイド部が割り当てられ、さらに残りの一つの糸ガイド部が、中央の2本の静止糸の間で通り道を形成するために割り当てられる。
本発明による織機の更なる実施形態においては、第一、第二レノ針から成る複数のグループと、複数の糸ガイド部とが設けられる。この場合、糸ガイド部とレノ針とは、第一、第二レノ針から成る2組のそれぞれに対して、三つの糸ガイド部から成る一つのグループが割り当てられるように配置される。
個々のランの間で複数の分離すなわち裂け位置を有する、複数のランを有し複数の織幅を有する織物のウェブ(multi-fabric-run multiple-width woven webs)の場合、二つの針グループのそれぞれにおける第一、第二レノ針の数が、それに対応して増加される。つまり、第一、第二レノ針の1組が、織物の外側と中央の端部のそれぞれにおいて存在するように増加される。二つのランを有し複数の織幅を有する織物のウェブに関して既に述べたように、二つ超のランを有する織物のウェブにおいても、三つの糸ガイド部から成る1グループを、第一、第二レノ針の二つの組のそれぞれに対して割り当てる。
複数のランを有し複数の織幅を有する織物のウェブに対して特に有益な本発明の他の実施形態においては、レノ糸が、織機の緯糸挿入領域の上方に位置する糸貯蔵部すなわち糸フィーダーのボビンから引き出される。これにより、織機の前側から、レノ糸用の糸貯蔵部すなわち糸フィーダーのボビンに容易にアクセスすることができる。このことから、糸が切れた場合でも、開口機構の後ろの領域から前側へとレノ糸を引き出す必要もなくなり、オペレーターにとって有益である。
上述のように、レノ形成装置を備えた本発明の織機によってレノ耳を形成することは、複数のランを有し複数の織幅を有する織物のウェブを高い回転速度で形成することに対して特に有利に働く。つまり、最新の技術において使用されるレノ用綜絖は、摩耗が激しいことから、高い織機の回転速度ではもはやコストを抑えて使用することができない。さらに、レノ耳形成用のモーター式駆動部を備えたレノ形成装置においては、織物のそれぞれの端部に対してそれ自体に個別の駆動部が必要とされるが、これにはコストがかかる。さらに高い織機の回転速度を求めて、モーター式のレノ形成装置が使用される場合、レノ糸がレノディスクの糸穴に通される。しかしながら、そのようなレノディスクを使用する場合、複数のランを有し複数の織幅を有する織物のウェブにおける中央のレノ耳の間では、レノ針の通り道が広くなり過ぎる。
本発明では、針駆動部を二つだけ使用して、レノ耳が形成された、複数のランを有し複数の織幅を有する織物のウェブを織ることを可能にする。さらに、織物のランの間の中央の分離すなわち分割位置において、非常に狭いレノ針の通り道を実現することができる。この点について、その通り道の幅は、レノ針の厚さと糸ガイド部の厚さにより決定される。このようにして、安価、かつ高い回転速度で、レノ耳が形成された、複数のランを有し複数の織幅を有する織物のウェブを形成することが可能になる。
図1は、本発明の実施形態による織機を上側から見た、ノンスケールの部分模式図である。 図2は、図1の実施形態による織機を緯方向から見た、ノンスケールの断面模式図である。 図3は、本発明の他の実施形態による織機を前側から見た(図2の断面線A−A参照)、ノンスケールの模式図である。 図4は、図3の実施形態による織機を上側から見た、ノンスケールの部分模式図である。
図1は、本発明による織機を部分的に示す。織機は、その緯方向5に延在する緯糸4と、経方向3に延在する経糸2とを備えている。
この実施形態において、開口機構8は、綜絖を有する、フレーム状のヘルドフレーム、またはシャフトを備えている。綜絖内には経糸2が導かれ、既知の方法によって動かされる。
レノ耳1は、二つのレノ糸6.1及び6.2とグランド糸、つまり静止糸7によって形成される。静止糸7は、織物の端部において経糸2と平行に延在する。静止糸7は、杼口形成において使用されてもよいし、されなくともよい。第一レノ糸6.1は、第一面15.1において第一レノ針11.1によって案内される。第二レノ糸6.2は、第二面15.2において第二レノ針11.2によって案内される。レノ針11.1、11.2の二つの面15.1、15.2は、緯方向5及び、レノ針11の長手方向において、互いに平行に延びる。レノ針11.1、11.2は、静止糸7の左右の間で入れ替わるように動くことができる。また、糸ガイド部16が設けられており、該糸ガイド部16は、対向する二つの側に存在するガイド輪郭部17.1及び17.2を備えている。ガイド輪郭部17.1、17.2は、レノ針11の長手方向において互いに平行に延在する。ガイド輪郭部17は、糸ガイド部16上において接触面または接触線を形成する。これらの接触面、接触線は、一方が経糸2の方向を向き、他方が織機における静止糸7の方向を向いている。静止糸7と隣接する経糸2は、経糸2およびまたは静止糸7が杼口形成の際にレノ針11の長手方向に動かされた場合でも、両者の間で離間距離が維持されるよう、ガイド輪郭部17によって案内される。このため、糸ガイド部の断面は、静止糸7と経糸2との間に通り道が形成されるよう、十分大きくするように選択される。その通り道には、レノ針11が互いに隣接する2本の糸と接触せずに沈みこむ、すなわち挿入される。レノ糸6と静止糸7とは、織機の筬10の一つの筬隙間によって、同時に引かれる。
図2は、図1の織機を緯方向5から見た部分図である。経糸2は、織機の背後にある図示しない経糸ビームから引き出される。同様に静止糸7も、織機の背後にある図示しない糸供給機から引き出される。図示した実施形態においては、糸フィーダーすなわち糸貯蔵部18のボビンからレノ糸6が引き出される。糸フィーダー18は、織機の緯糸挿入領域の上方に配置されている。
第一レノ針11.1は第一ガイド装置12.1に取り付けられ、第二レノ針11.2は第二ガイド装置12.2に取り付けられている。本例における二つのレノ針11.1及び11.2は、経方向3の後方側に、つまり糸ガイド部16に向かって曲げられている。本例におけるガイド装置12は、ヘルドフレームにネジ止めされるガイドレールから成る。ガイドレール上では、複数のスペーサー部が緯方向5に摺動する。これらのスペーサー部によって、レノ針11.1と11.2の二つの面15.1、15.2の間の離間距離が決定される。スペーサー部には駆動レールが固定され、それぞれの駆動レールの外端部は、リニアモーター駆動部である針駆動部13と接続している。また、駆動レールには、個々のレノ針11用の、または複数のレノ針11用の針ホルダーが備え付けられる。ガイドレールは、キャリア14の前側において緯方向5に延在する。キャリア14は開口装置9によって駆動され、開口機構8の駆動も織機において、これにより行われる。
図3は、織機のヘルドフレーム上での針駆動部13.1、13.2の配置を示す。針駆動部13.1、13.2は、ヘルドフレーム、つまりキャリア14の前側で、対応するガイド装置12.1、12.2に固定され、開口装置9によってレノ針11の長手方向に駆動される。針駆動部13.1、13.2は、各々他の針駆動部13の図示しない電子制御装置によって、互いに独立して駆動することができる。
レノ耳1を形成する際、レノ針11.1及び11.2は交互に静止糸7の左右に移動する。そして、レノ針11の長手方向、つまり経糸2、静止糸7、緯糸4に対して垂直にキャリア14を駆動する。キャリア14の両端位置では緯糸の挿入が行われ、レノ針11の位置が変化する度に、レノ糸6が緯糸4の上下に交互に位置し、また、対応する静止糸7の左右に交互に位置する。これにより、3本糸のレノ耳1が形成される。
図3には、キャリア14におけるガイド装置12と針駆動部13の配置を示してあるが、この配置は開示した実施形態についても同様である。また図3には、本発明による織機の更なる実施形態が示されている。この実施形態においては、第一レノ針11.1及び第二レノ針11.2から成る複数のグループが、糸ガイド部16の一つのグループに対して割り当てられている。この実施形態は、複数のランを有し複数の織幅を有する織物のウェブのためのものであるが、詳細は図4に示してある。図示されているように、三つの糸ガイド部16から成る一つのグループが、それぞれが第一レノ針11.1及び第二レノ針11.2から成る二つのペアに対して割り当てられている。
外側に位置する二つの糸ガイド部16は、それぞれの織物のランまたはウェブにおける静止糸7と隣接する経糸2との間に、針の通り道を形成する。中央に位置する糸ガイド部16は、隣接する織物のラン、またはウェブにおける2本の静止糸の間に、針の通り道を形成する。
1:レノ耳
2:経糸
3:経方向
4:緯糸
5:緯方向
6.1、6.2:第一レノ糸、第二レノ糸
7:グランド糸すなわち静止糸
8:開口機構
9:開口装置
10:筬
11、11.1、11.2:レノ針、第一レノ針、第二レノ針
12、12.1、12.2:ガイド装置、第一ガイド装置、第二ガイド装置
13、13.1、13.2:針駆動部、第一針駆動部、第二針駆動部
14:キャリア
15.1、15.2:レノ針の面
16:糸ガイド部
17、17.1、17.2:ガイド輪郭部
18:糸貯蔵部すなわちレノ糸フィーダー

Claims (8)

  1. 経糸(2)によって杼口を形成するための開口機構(8)と、グランド糸(7)と2つのレノ糸(6.1、6.2)とのレノ耳(1)を形成するための装置と、を備えた織機であって、
    前記装置が、
    第一レノ針(11.1)を案内するための第一ガイド装置(12.1)と、
    前記第一レノ針(11.1)を駆動するための第一針駆動部(13.1)と、
    第二レノ針(11.2)を案内するための第二ガイド装置(12.2)と、
    前記第二レノ針(11.2)を駆動するための第二針駆動部(13.2)とを備え、
    前記ガイド装置(12)及び前記針駆動部(13)は、駆動部によって前記レノ針(11)の長手方向に駆動可能なキャリア(14)に固定され、
    前記織機はさらに、前記レノ針(11)の前記長手方向に平行な二つのガイド輪郭部(17.1、17.2)を有する糸ガイド部(16)を有し、
    前記ガイド輪郭部が、前記糸ガイド部(16)の反対向きの二つの側に配置されている織機において、
    前記ガイド装置(12)は、前記レノ針(11)が前記織機の緯方向(5)に駆動可能なように、それぞれリニアガイドとして具現化され、
    前記第一レノ針(11.1)及び前記第二レノ針(11.2)は、それぞれ対応する前記第一針駆動部(13.1)及び前記第二針駆動部(13.2)によって、前記織機の前記緯方向に互いに独立して駆動することができ、これらの針駆動部(13)はそれぞれ、空気式、電動モーター式、又は電磁石式のリニア駆動部として実現され、
    前記二つのガイド装置(12.1、12.2)及び前記二つの針駆動部(13.1、13.2)は、前記第一レノ針(11.1)が第一面(15.1)において駆動可能で、かつ前記第二レノ針(11.2)が第二面(15.2)において駆動可能なように、前記キャリア(14)に固定され、前記第一面(15.1)と前記第二面(15.2)とが互いに平行であり、
    前記糸ガイド部(16)が、前記開口機構(8)と前記レノ針(11)の前記二つの面(15.1、15.2)との間の領域に配置され、前記糸ガイド部(16)によって前記経糸(2)と前記グランド糸(7)との間に前記2つのレノ針(11.1、11.2)のうちの一方が通過する通り道が形成されることを特徴とする織機。
  2. 前記糸ガイド部(16)が、前記キャリア(14)に固定される、請求項1に記載の織機。
  3. 前記糸ガイド部(16)が、前記織機の前記開口機構(8)のうちの一つに固定される、請求項1に記載の織機。
  4. 前記糸ガイド部(16)が、前記織機の静止部品に固定される、請求項1に記載の織機。
  5. 複数の第一レノ針(11.1)から成る一つのグループが前記第一ガイド装置(12.1)に固定され、複数の第二レノ針(11.2)から成る一つのグループが前記第二ガイド装置(12.2)に固定され、前記第一及び第二レノ針(11.1、11.2)の前記グループが、それぞれ前記第一針駆動部(13.1)と前記第二針駆動部(13.2)とによって駆動可能である、請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の織機。
  6. 複数の糸ガイド部(16)が設けられ、前記複数の糸ガイド部(16)と前記レノ針(11)とは、二つの糸ガイド部(16)から成る一つのグループが、一対の第一及び第二レノ針(11.1、11.2)に対してそれぞれ割り当てられるように配置されている、請求項5に記載の織機。
  7. 複数の糸ガイド部(16)が設けられ、前記複数の糸ガイド部(16)と前記レノ針(11)とは、三つの糸ガイド部(16)から成る一つのグループが、二対の第一及び第二レノ針(11.1、11.2)に対してそれぞれ割り当てられるように配置されている、請求項5に記載の織機。
  8. レノ糸(6)用の糸貯蔵部(18)が設けられ、前記レノ糸(6)用の糸貯蔵部(18)は、前記織機の緯糸挿入領域の上方に配置されている、請求項5に記載の織機。
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