JP6311358B2 - 制御装置、液滴吐出装置および液滴吐出ヘッドの制御方法 - Google Patents

制御装置、液滴吐出装置および液滴吐出ヘッドの制御方法 Download PDF

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Description

本開示は、液滴吐出ヘッドから液滴を吐出する技術に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写機、これらを複合した複合機などの画像形成装置として、例えば、インクジェット記録装置がある。
近年では、インクジェット記録装置において高速な印刷を可能とするため、液滴量の多い大滴を高周波駆動で安定的に噴射できることが求められている。
また、良好な階調性を得るために、大滴、および、大滴よりも液滴量の少ない複数種類の液滴を同時に打ち分けられることが求められている。また、これら複数種の液滴を高周波駆動で安定的に噴射できることが求められている。
また、良好な画質を得るために、より低粘度なインクを用いた場合においても複数種の液滴を高周波駆動で安定的に噴射できることが求められている。
また、ノズルの高集積化に伴うノズル穴や液室の縮小化により、1パルスあたりの液滴吐出量が小さくなるため、大滴を得るためにパルス数の多い駆動波形の構成が必要となる。
しかし、大滴は、その大滴を得るための駆動波形のパルス数が増えるほど、圧力室の音響的固有周期Tcのばらつきを拾いやすくなり、チャネル毎の噴射速度や液滴量のばらつきを増大させてしまうことになる。
こうした背景から、例えば、特許文献1(特開2003−175601号公報)には、音響的固有周期Tcのばらつきを抑制する技術について開示されている。
特許文献1では、液滴吐出ヘッドが持つ音響的固有周期Tcに対し、各パルス間隔が徐々に音響的固有周期Tcに近づくような順番に各パルスを配置し、かつ、音響的固有周期Tcより長いパルスと短いパルスとを交互に配置する駆動波形の構成にしている。この駆動波形の構成により、前後の液滴どうしの液滴の速度のばらつきを逆方向にし、音響的固有周期Tcのばらつきを相殺することにしている。
しかし、上述した特許文献1の駆動波形の構成では、液滴量を増加させるためにパルス数を多くすると、共振ピークから外れたパルスを波形前半部で多用することになり、吐出安定性の低下を招いてしまうことになる。また、波形後半部に共振ピークに近いパルスが多用されることになり、必要以上に残留振動を増幅させ、次の吐出周期までに残留振動の影響が増加してしまい、吐出安定性が低下してしまうことになる。
本開示の目的は、良好な吐出安定性を得ることが可能な制御装置を提供することにある。
本開示の一態様にかかる制御装置は、液滴を吐出する液滴吐出ヘッドの圧力発生手段を駆動する複数のパルスユニットを含む駆動波形を生成する駆動波形生成手段を備え、前記パルスユニットは、1つ以上の第1のパルスと、前記第1のパルスよりも後に配置され液滴を吐出する1つ以上の第2のパルスと、を含み、前記第2のパルスのパルス幅は、前記液滴吐出ヘッドのヘルムホルツ周期の1/2に対して所定の誤差範囲内のパルス幅であり、前記第1のパルスのパルス幅は、前記液滴吐出ヘッドのヘルムホルツ周期の3/4に対して所定の誤差範囲内のパルス幅であり、前記パルス幅は、膨張波形要素と収縮波形要素との中点どうしの距離である、ことを特徴とする。
本開示の一態様によれば、良好な吐出安定性を得ることができる。
インクジェット記録装置の概略構成例を示す図である。 インクジェット記録装置の主要部構成例を示す図である。 液滴吐出ヘッドの液室構造について説明する液室長手方向断面図である。 液滴吐出ヘッドの液室構造について説明する液室短手方向断面図である。 インクジェット記録装置の制御部を説明する図である。 ヘッド駆動制御のための電気的構成例を説明する図である。 ヘッド駆動のための代表的な駆動波形(駆動パルス)を示す図である。 従来の駆動波形の構成例を示す図である。 本実施形態の駆動波形の構成例、および、大滴、中滴、小滴を駆動する場合の構成例を示す図である。 パルスユニットP(k)単位で選択的に駆動して吐出した液滴を示す図である。 液滴吐出ヘッドにおけるパルスユニットP(1)印可後の残留振動(次のパルスユニットP(2)の吐出液滴速度)を示す図である。 液滴吐出ヘッドにおける吐出パルス幅、吐出液滴速度、吐出液滴体積の関係を示す図である。 吐出液滴速度と、吐出液滴体積と、の関係を示す図である。 液滴の飛翔と、マージプロセスと、を示す図である。 駆動波形印加時のメニスカス変位とメニスカス速度の数値計算結果を示す図である。 第2の実施形態の駆動波形の構成例を示す図である。 膨張波形要素を具備した駆動波形印加時のメニスカス変位とメニスカス速度の数値計算結果を示す図である。 第2の実施形態の駆動波形の構成例を示す図である。
(本開示の一態様にかかる制御装置および液滴吐出装置の実施形態の概要)
まず、図5、図6、図9を参照しながら、本開示の一態様にかかる制御装置および液滴吐出装置の概要について説明する。図5、図6は、本開示の一態様にかかる制御装置および液滴吐出装置の構成例を示す。図9は、駆動波形の構成例を示す。
本開示の一態様にかかる液滴吐出装置は、液滴吐出ヘッド、駆動波形生成手段、選択手段を備えている。
液滴吐出ヘッドは、液滴を吐出する。例えば、図5に示す記録ヘッド34が液滴吐出ヘッドとして機能する。
駆動波形生成手段は、液滴吐出ヘッドの圧力発生手段を駆動する複数のパルスユニットを含む駆動波形を生成する。例えば、図6に示す圧電素子121が圧力発生手段として機能する。例えば、図6に示す駆動波形生成部701が駆動波形生成手段として機能する。駆動波形生成部701は、図9に示す複数のパルスユニットP(k)を含む駆動波形90を生成する。図9では、k=3の場合を示している。パルスユニットの個数は3(k=3)に限られるものではなく、2以上(k≧2)であれば任意の個数でよい。パルスユニットとは、1以上のパルスを含む、駆動波形の単位である。
選択手段は、複数のパルスユニットから1つ以上のパルスユニットP(k)を選択して液滴吐出ヘッドから一種類以上の体積の異なる液滴を打ち分ける。例えば、図9(b)に示す大滴は、P(1)+P(2)+P(3)を選択する。また、図9(c)に示す中滴は、P(1)+P(3)を選択する。また、図9(d)に示す小滴は、P(3)を選択する。例えば、図6に示すヘッドドライバ509が選択手段として機能する。
本開示の一態様にかかるパルスユニットP(k)は、図9に示すように、1つ以上の第1のパルスp_ak(i)と、第1のパルスp_ak(i)よりも後に配置され1つ以上の第2のパルスp_bk(j)と、を有する。第2のパルスp_bk(j)のパルス幅は、液滴吐出ヘッドのヘルムホルツ周期(音響的固有周期Tc)の1/2(1/2Tc)に等しい。第1のパルスp_ak(i)のパルス幅は、液滴吐出ヘッドのヘルムホルツ周期の1/2と異なる所定幅(例えば約3/4Tc)とする。なお、第2のパルスp_bk(j)のパルス幅は1/2Tcに限られるものではなく、液滴吐出ヘッドとの共振を生じさせるパルス幅として予め定められたパルス幅であればよい。例えば、1/2Tcから所定の誤差範囲内のパルス幅(1/2Tcとの誤差が所定の閾値以内のパルス幅)であってもよい。また、第1のパルスp_ak(i)は、このパルスにより実際に液滴が吐出される必要はなく、少なくともその後のパルス(第2のパルス等)による液滴の吐出に寄与するパルスであればよい。
このように、本実施形態では、共振ピークに近いパルス(第2のパルス)と共振ピークから外れたパルス(第1のパルス)とを含む単位であるパルスユニットを、複数含む駆動波形を用いて液滴を吐出する。すなわち、共振ピークに近いパルスと共振ピークから外れたパルスとを、1つの駆動波形内で分散させることができる。これにより、良好な吐出安定性を得ることができる。具体的には、例えば共振ピークから外れたパルスを波形前半部で多用することによる吐出安定性の低下を回避できる。また、波形後半部に共振ピークに近いパルスが多用されることにより残留振動が増幅され、吐出安定性が低下することを回避できる。以下、添付図面を参照しながら、本開示の一態様にかかる液滴吐出装置について詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、液滴吐出装置を搭載したインクジェット記録装置を例に説明する。
<インクジェット記録装置の概略構成例>
まず、図1、図2を参照しながら、本実施形態のインクジェット記録装置について説明する。図1は、インクジェット記録装置の概略構成例を示す図である。図2は、インクジェット記録装置の主要部構成例を示す図である。
本実施形態のインクジェット記録装置は、シリアル型インクジェット記録装置である。装置本体1の左右の側板21A、21Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド31、32により、キャリッジ33が主走査方向に摺動自在に保持される。このキャリッジ33は、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して図2の矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査される。
キャリッジ33には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するための液滴吐出ヘッドからなる記録ヘッド34a、34bが主走査方向に配置されている。記録ヘッド34a、34bを区別しないときは記録ヘッド34として説明する。記録ヘッド34は、複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着されている。
記録ヘッド34は、それぞれ2つのノズル列を有している。記録ヘッド34aの一方のノズル列は、ブラック(K)の液滴を吐出し、他方のノズル列は、シアン(C)の液滴を吐出する。記録ヘッド34bの一方のノズル列は、マゼンタ(M)の液滴を吐出し、他方のノズル列は、イエロー(Y)の液滴を吐出する。なお、記録ヘッド34としては、1つのノズル面に複数のノズルを並べた各色のノズル列を備えるものなどを用いることもできる。
キャリッジ33には、記録ヘッド34のノズル列に対応して各色のインクを供給するための第2インク供給部としてのサブタンクであるサブタンク35a、35bが搭載されている。サブタンク35a、35bを区別しないときはサブタンク35として説明する。
サブタンク35には、カートリッジ装填部4に着脱自在に装着される各色のインクカートリッジ(メインタンク)10y、10m、10c、10kから、供給ポンプユニット24によって各色の供給チューブ36を介して、各色のインクが補充供給される。
給紙トレイ2の用紙積載部(圧板)41上に積載した用紙42を給紙するための給紙部として、半月コロ(給紙コロ)43、および、分離パッド44が備えられる。半月コロ(給紙コロ)43は、用紙積載部41から用紙42を1枚ずつ分離給送する。分離パッド44は、給紙コロ43に対向し摩擦係数の大きな材質からなる。分離パッド44は、給紙コロ43側に付勢されている。
給紙部から給紙された用紙42を記録ヘッド34の下方側に送り込むために、用紙42を案内するガイド部材45、カウンタローラ46、搬送ガイド部材47、および、先端加圧コロ49を有する押さえ部材48が備えられる。また、給送された用紙42を静電吸着して記録ヘッド34に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト51が備えられる。
搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ52とテンションローラ53との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成される。また、搬送ベルト51の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ56が備えられる。
帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51の回動に従動して回転するように配置されている。搬送ベルト51は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ52が回転駆動されることによって図2に示すベルト搬送方向(副走査方向)に周回移動する。
記録ヘッド34で記録された用紙42を排紙するための排紙部として、搬送ベルト51から用紙42を分離するための分離爪61、排紙ローラ62および排紙コロである拍車63が備えられる。また、排紙ローラ62の下方に排紙トレイ3が備えられる。
装置本体1の背面部には両面ユニット71が着脱自在に装着されている。両面ユニット71は、搬送ベルト51の逆方向回転で戻される用紙42を取り込んで反転させてカウンタローラ46と搬送ベルト51との間に給紙する。また、両面ユニット71の上面には手差しトレイ72が設けられている。
キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持および回復するための維持回復機構81が配置される。
維持回復機構81には、記録ヘッド34の各ノズル面をキャッピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という)82a、82bが備えられる。キャップ82a、82bを区別しないときはキャップ82として説明する。また、ノズル面をワイピングするためのワイパ部材(ワイパブレード)83が備えられる。また、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84が備えられる。また、キャリッジ33をロックするキャリッジロック87が備えられる。
維持回復機構81の下方側には維持回復動作によって生じる廃液を収容するための廃液タンク100が装置本体1に対して交換可能に装着される。
キャリッジ33の走査方向他方側の非印字領域には、空吐出受け88が配置される。この空吐出受け88には記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口部89などが備えられる。空吐出受け88は、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受けるものである。
上述した構成のインクジェット記録装置においては、給紙トレイ2から用紙42が1枚ずつ分離給紙される。略鉛直上方に給紙された用紙42はガイド部材45で案内される。そして用紙42は、搬送ベルト51とカウンタローラ46との間に挟まれて搬送される。更に、用紙42は、先端を搬送ガイド部材47で案内されて先端加圧コロ49で搬送ベルト51に押し付けられ、略90°搬送方向に転換される。
このとき、帯電ローラ56に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり、交番する電圧が印加される。そして、搬送ベルト51は、交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスとが所定の幅で帯状に交互に帯電される。このプラス、マイナスが交互に帯電した搬送ベルト51上に用紙42が給送されると、用紙42が搬送ベルト51に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙42が副走査方向に搬送される。そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34が駆動されることにより、用紙42にインク滴が吐出されて1行分が記録される。用紙42を所定量搬送後、次の行の記録が行われる。そして、記録終了信号または用紙42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、インクジェット記録装置は記録動作を終了して、用紙42を排紙トレイ3に排紙する。
記録ヘッド34のノズルの維持回復を行うときには、キャリッジ33がホーム位置である維持回復機構81に対向する位置に移動される。そして、キャップ82によるキャッピングを行ってノズルからの吸引を行うノズル吸引や、画像形成に寄与しない液滴を吐出する空吐出動作などの維持回復動作が行われることにより、安定した液滴吐出による画像形成を行うことができるようになる。
<液滴吐出ヘッドの構成例>
次に、図3、図4を参照しながら、本実施形態の液滴吐出ヘッド(記録ヘッド34)の構成例について説明する。図3は、液滴吐出ヘッドの液室長手方向断面図である。図4は、液滴吐出ヘッドの液室短手方向断面図である。
本実施形態の液滴吐出ヘッドは、例えば、単結晶シリコン基板を異方性エッチングして形成した流路板101、流路板101の下面に接合したニッケル電鋳で形成した振動板102、および、流路板101の上面に接合したノズル板103を接合して積層することにより構成される。これらによって、ノズル連通路105、液室106、インク供給口109などが形成される。ノズル連通路105は、液滴(インク滴)を吐出するノズル104が連通する流路である。液室106は、圧力を発生するための部分である。インク供給口109は、液室106に流体抵抗部(供給路)107を通じてインクを供給するための共通液室108に連通する部分である。
また、振動板102を変形させて液室106内のインクを加圧するための圧力発生手段(アクチュエータ手段)である2列の積層型の圧電素子121が備えられる。図3では1列の圧電素子121のみが図示されている。以下では、積層型の圧電素子121を圧電素子121と記載する。また液滴吐出ヘッドは、圧電素子121を接合固定するベース基板122を備えている。なお、圧電素子121の間には支柱部123が設けられる。この支柱部123は圧電素子部材を分割加工することで圧電素子121と同時に形成した部分であるが、駆動電圧を印加しないので単なる支柱となる。また、圧電素子121には図示しない駆動回路(駆動IC)を搭載したFPCケーブル126が接続される。
また、振動板102の周縁部がフレーム部材130に接合される。このフレーム部材130には、貫通部131、共通液室108となる凹部、および、インク供給穴132が形成される。貫通部131は、圧電素子121およびベース基板122などで構成されるアクチュエータユニットを収納する部分である。インク供給穴132は、共通液室108に外部からインクを供給するための部分である。フレーム部材130は、例えば、エポキシ系樹脂などの熱硬化性樹脂あるいはポリフェニレンサルファイトで射出成形により形成される。
流路板101は、例えば結晶面方位の単結晶シリコン基板を水酸化カリウム水溶液(KOH)などのアルカリ性エッチング液を用いて異方性エッチングすることで、ノズル連通路105、液室106となる凹部や穴部が形成される。なお、流路板101は、単結晶シリコン基板に限られるものではなく、その他のステンレス基板や感光性樹脂などを用いることもできる。
振動板102は、ニッケルの金属プレートから形成される。振動板102は、例えばエレクトロフォーミング法(電鋳法)で作製される。振動板102の材料としては、この他、金属板や金属と樹脂板との接合部材などを用いることもできる。この振動板102に圧電素子121および支柱部123が接着剤により接合され、更にフレーム部材130が接着剤により接合される。
ノズル板103は各液室106に対応して直径10〜30μmのノズル104が形成され、流路板101に接着剤により接合される。このノズル板103は、金属部材からなるノズル形成部材の表面に所要の層を介して最表面に撥水層が形成されたものである。
圧電素子121は、圧電材料151と内部電極152とを交互に積層した積層型圧電素子(ここではPZT)である。この圧電素子121の交互に異なる端面に引き出された各内部電極152には、個別電極153および共通電極154が接続されている。なお、本実施形態では、圧電素子121の圧電方向の変位を用いて液室106内のインクを加圧する構成としている。また、1つのベース基板122に1列の圧電素子121が設けられる構造とすることもできる。
このように構成した液滴吐出ヘッドにおいては、例えば圧電素子121に印加する電圧を基準電位から下げることによって圧電素子121が収縮し、振動板102が下降して液室106の容積が膨張することで、液室106内にインクが流入することになる。その後、圧電素子121に印加する電圧を上げて圧電素子121を積層方向に伸長させる。そして、振動板102をノズル104方向に変形させて液室106の容積/体積を収縮させることにより、液室106内のインクが加圧され、ノズル104からインクの滴が吐出(噴射)される。
そして、圧電素子121に印加する電圧を基準電位に戻すことによって振動板102が初期位置に復元し、液室106が膨張して負圧が発生する。このとき、共通液室108から液室106内にインクが充填される。次に、ノズル104のメニスカス面の振動が減衰して安定した後、次の液滴吐出のための動作に移行する。
なお、この液滴吐出ヘッドの駆動方法については上記の例(引き−押し打ち)に限るものではなく、駆動波形の与えた方によって引き打ちや押し打ちなどを行うこともできる。
<インクジェット記録装置の制御部500の構成例>
次に、図5を参照しながら、本実施形態のインクジェット記録装置の制御部500の構成例について説明する。例えば制御部500が、制御装置に相当する。なお、制御装置は、制御部500以外の構成を備えてもよい。図5は、本実施形態のインクジェット記録装置の制御部500の構成例を示す図である。
本実施形態のインクジェット記録装置の制御部500は、装置全体の制御を司る手段であり、CPU501と、ROM502と、RAM503と、不揮発性メモリ504と、ASIC505と、ホストI/F506と、印刷制御部508と、モータ駆動部510と、ACバイアス供給部511と、I/O513と、を備えている。CPU501は、空吐出動作の制御を行う手段を兼ねる。ROM502は、CPU501が実行するプログラムやその他の固定データを格納する。RAM503は、画像データ等を一時格納する。不揮発性メモリ504は、インクジェット記録装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能なメモリである。ASIC505は、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理する。
印刷制御部508は、キャリッジ33に配置された記録ヘッド34を駆動制御するためのデータ転送部(図6のデータ転送部702)、駆動波形生成部(図6の駆動波形生成部701)を含む。駆動波形生成部は、ROM502に格納されている駆動パルスのパターンデータをD/A変換するD/A変換器、電圧増幅器、電流増幅器等を含む。キャリッジ33は、キャリッジ33側に設けた記録ヘッド34を駆動するためのヘッドドライバ(ドライバIC)509を備えている。モータ駆動部510は、主走査モータ554、副走査モータ555、および、維持回復モータ556を駆動する。主走査モータ554は、キャリッジ33を移動走査する。副走査モータ555は、搬送ベルト51を周回移動させる。維持回復モータ556は、維持回復機構81のモータである。ACバイアス供給部511は、帯電ローラ56にACバイアスを供給する。
また、制御部500には、この装置に必要な情報の入力および表示を行うための操作パネル514が接続されている。
ホストI/F506は、ホスト側とのデータおよび信号の送受を行うためのインタフェースである。これにより、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読取装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト600側から、ケーブルあるいはネットワークを介してデータおよび信号が受信される。
CPU501は、ホストI/F506に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析する。ASIC505は、必要な画像処理、データの並び替え処理等を行い、この画像データを印刷制御部508からヘッドドライバ509に転送する。なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成はホスト600側のプリンタドライバ601で行うことも、制御部500で行うことも可能である。
印刷制御部508は、上述した画像データをシリアルデータで転送するとともに、この画像データの転送および転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、制御信号などをヘッドドライバ509に出力する。また、印刷制御部508の駆動波形生成部は、1の駆動パルスあるいは複数の駆動パルスを含む駆動波形を共通駆動波形としてヘッドドライバ509に対して出力する。
ヘッドドライバ509は、シリアルに入力される記録ヘッド34の1行分に相当する画像データに基づいて印刷制御部508から与えられる駆動波形に含まれる駆動パルスを選択する選択手段として機能する。そして、選択手段により選択した駆動パルスを圧力発生手段である圧電素子121に対して印加することで記録ヘッド34の液滴吐出ヘッドを駆動する。本実施形態では、選択手段により駆動波形に含まれる駆動パルスを選択することで、例えば、大滴、中滴、小滴など、一種類以上の体積の異なる液滴を打ち分けることができる。
I/O513は、装置に装着されている各種のセンサ群515からの情報を取得し、プリンタの制御に必要な情報を抽出する。これらの情報は、印刷制御部508やモータ駆動部510、ACバイアス供給部511の制御に使用される。センサ群515は、用紙の位置を検出するための光学センサ、機内の温度を監視するためのサーミスタ、帯電ベルトの電圧を監視するセンサ、および、カバーの開閉を検出するためのインターロックスイッチなどがある。I/O513は様々のセンサ情報を処理することができる。
<ヘッド駆動制御のための電気的構成例>
次に、図6を参照しながら、印刷制御部508およびヘッドドライバ509の一例について説明する。図6は、ヘッド駆動制御のための電気的構成例を示す図である。
印刷制御部508は、駆動波形生成部701、および、データ転送部702を備えている。駆動波形生成部701は、画像形成時に1印刷周期内に複数の駆動パルス(駆動信号)を含む駆動波形(共通駆動波形)を生成して出力する。データ転送部702は、印刷画像に応じた2ビットの画像データ(階調信号0、1)、クロック信号(転送クロック)、ラッチ信号(LAT)、および、滴制御信号M0〜M3を出力する。
なお、滴制御信号M0〜M3は、ヘッドドライバ509のスイッチ手段であるアナログスイッチ715の開閉を液滴毎に指示する2ビットの信号である。滴制御信号M0〜M3は、共通駆動波形の印刷周期に合わせて選択すべき波形でHレベル(ON)に状態遷移し、非選択時にはLレベル(OFF)に状態遷移する。
ヘッドドライバ509は、シフトレジスタ711、ラッチ回路712、デコーダ713、レベルシフタ714、および、アナログスイッチ715を備えている。
シフトレジスタ711は、データ転送部702からの転送クロック(シフトクロック)およびシリアル画像データ(階調データ:2ビット/1チャンネル(1ノズル))を入力する。ラッチ回路712は、シフトレジスタ711の各レジスト値をラッチ信号によってラッチする。デコーダ713は、階調データと滴制御信号M0〜M3とをデコードして結果を出力する。レベルシフタ714は、デコーダ713のロジックレベル電圧信号をアナログスイッチ715が動作可能なレベルへとレベル変換する。アナログスイッチ715は、レベルシフタ714を介して与えられるデコーダ713の出力でオン/オフ(開閉)される。
アナログスイッチ715は、各圧電素子121の選択電極(個別電極153)に接続され、駆動波形生成部701からの共通駆動波形が入力されている。
本実施形態では、シリアル転送された画像データ(階調データ)と滴制御信号M0〜M3に応じてアナログスイッチ715がオンすることで、共通駆動波形に含まれる所要のパルスが通過して(選択されて)圧電素子121に印加される。
なお、図6に示さないが、データ転送部702は滴制御信号M4を出力し、ヘッドドライバ509と同様の構成のヘッドドライバ(図示せず)が、滴制御信号M4がHレベル(ON)となるタイミングで共通駆動波形を供給することで副圧電素子を駆動する。
<駆動パルス(共通駆動波形)例>
次に、図7を参照しながら、駆動パルス(共通駆動波形)について説明する。図7は、液滴吐出ヘッドを駆動するための代表的な駆動波形(駆動パルス)を示す図である。
駆動波形生成部701は、1空吐出周期(1駆動周期)内に、例えば、図7に示すように、連続する複数の駆動パルスP1〜P4からなる駆動信号(駆動波形)を生成して出力する。各駆動パルスP1〜P4は、基準電位Veから立ち下がる波形要素、立ち下り後の状態からホールド状態(電位が変化しない部分)を構成する波形要素、および、ホールド状態を構成する波形要素を経て立ち上がる波形要素などを含む。
立ち下がる波形要素は、圧電素子121が収縮して液室106の容積が膨張する膨張波形要素である。また、立ち上がる波形要素は、圧電素子121が伸長して液室106の容積が収縮する収縮波形要素である。
ところで、近年では、上述したインクジェット記録装置において高速な印刷を可能とするため、液滴量の多い大滴を高周波駆動で安定的に噴射できることが求められている。
また、良好な階調性を得るために、大滴、および、大滴よりも液滴量の少ない複数種類の液滴を同時に打ち分けられることが求められている。また、これら複数種の液滴を高周波駆動で安定的に噴射できることが求められている。
また、良好な画質を得るために、より低粘度なインクを用いた場合においても複数種の液滴を高周波駆動で安定的に噴射できることが求められている。
また、ノズルの高集積化に伴うノズル穴や液室の縮小化により、1パルスあたりの液滴吐出量が小さくなるため、大滴を得るためにパルス数の多い駆動波形の構成が必要となる。
上述した駆動波形の構成例を図8に示す。図8は、従来の駆動波形の構成例を示す図である。図8において縦軸は、電圧を示し、横軸は、時間を示す。
図8に示す駆動波形の構成において、最大限の液滴の吐出効率を得るために、各パルス幅は、図12に示す吐出パルス幅と液滴速度特性曲線の第1ピーク付近とを使用することが好ましい。図12は、液滴吐出ヘッドにおける吐出パルス幅、吐出液滴速度、および、吐出液滴体積の関係を示す図である。図12(a)は、吐出パルス幅を示す。図12(b)は、吐出液滴速度を示す。図12(c)は、吐出液滴体積を示す。図12(a)に示す要素fは、立ち下がり波形要素を示し、膨張波形要素となる。要素dは、立ち下がり後のホールド状態の波形要素を示す。要素rは、立ち上がり波形要素を示し、収縮波形要素となる。パルス幅pwは、吐出を行っている同じパルス内の膨張波形要素と収縮波形要素との中点どうしの距離を意味する。図12(a)において、縦軸は、電圧を示し、横軸は、時間を示す。図12(b)において、縦軸は、液滴の速度を示し、横軸は、パルス幅(時間)を示す。図12(c)において、縦軸は、液滴の体積を示し、横軸は、パルス幅(時間)を示す。
大滴は、駆動波形のパルス数が増えるほど、圧力室の音響的固有周期Tcのばらつきを拾いやすくなる。このため、図8に示すように、単に所望の液滴量を確保するための数のパルスを印加しただけでは、チャネル毎の噴射速度や液滴量のばらつきを増大させてしまうことになる。
こうした背景から、液滴吐出ヘッドが持つ音響的固有周期Tcに対し、各パルス間隔が徐々に音響的固有周期Tcに近づくような順番に各パルスを配置し、かつ、音響的固有周期Tcより長いパルスと短いパルスとを交互に配置する駆動波形とする技術が存在する。この駆動波形の構成により、前後の液滴どうしの液滴の速度のばらつきを逆方向にし、音響的固有周期Tcのばらつきを相殺することができる。
しかし、上述した図8に示す駆動波形の構成例では、液滴量を増加させるためにパルス数を多くすると、共振ピークから外れたパルスを波形前半部で多用することになり、吐出安定性の低下を招いてしまうことになる。また、波形後半部に共振ピークに近いパルスが多用されることになり、必要以上に残留振動を増幅させ、次の吐出周期までに残留振動の影響が増加してしまい、吐出安定性が低下してしまうことになる。
本実施形態では、上述した問題点を解決すべく、図9に示すように、1つ以上のパルスユニットP(k)を含む駆動波形90を生成し、1つ以上のパルスユニットP(k)を選択的に駆動して一種類以上の体積の異なる液滴を打ち分け可能にしている。図9では、大滴、中滴、小滴を打ち分け可能な構成例について開示されている。
そして、本実施形態においてパルスユニットP(k)は、1つ以上の第1のパルスp_ak(i)と、第1のパルスp_ak(i)よりも後に配置され液滴を吐出する1つ以上の第2のパルスp_bk(j)と、を有する。第2のパルスp_bk(j)のパルス幅は液滴吐出ヘッドのヘルムホルツ周期の1/2に等しい。第1のパルスp_ak(i)のパルス幅は液滴吐出ヘッドのヘルムホルツ周期の1/2と異なる所定幅とする。これにより、良好な吐出安定性を得ることを可能にしている。
図9は、本実施形態の駆動波形90の構成例、および、大滴、中滴、小滴を駆動する場合の構成例を示す図である。図9(a)は、本実施形態の駆動波形90の構成例を示す。図9(b)は、大滴を駆動する場合を示す。図9(c)は、中滴を駆動する場合を示す。図9(d)は、小滴を駆動する場合を示す。図9(a)において、縦軸は、電圧を示し、横軸は、時間を示す。
図9に示す駆動波形90は、少なくともk個のパルスユニットP(k)を含む。但し、k=1〜X、X>0である。図9では、k=3の場合を示している。
パルスユニットP(k)は、M個の第1のパルスp_ak(i)と、N個の第2のパルスp_bk(j)と、を含む。但し、i=1〜M、M>0である。また、j=1〜N、N>0である。パルスユニットP(k)は、p_ak(1)、p_ak(2)、・・・、p_ak(M)、p_bk(1)、p_bk(2)、・・・、p_bk(N)の順で並んだパルスを含む。M、Nは、同じ数であっても、異なる数であっても良い。また、k個のパルスユニットP(k)ごとにMの値は異なっていてもよいし、同じであってもよい。同様に、k個のパルスユニットP(k)ごとにNの値は異なっていてもよいし、同じであってもよい。
図9(a)のパルスユニットP(1)は、M=1、N=1であるため、第1のパルスp_ak(i)は、第1のパルスp_a1を含み、第2のパルスp_bk(j)は、第2のパルスp_b1を含む。第1のパルスp_ak(i)、第2のパルスp_bk(j)は、少なくとも1つ以上の膨張波形要素、収縮波形要素を含み再び中間電位に戻るまでの一連の電圧変化部である。
図9(a)のTd(1)は、パルスユニットP(1)とパルスユニットP(2)とのパルスユニット間隔を示し、パルスユニットP(1)の終了点からパルスユニットP(2)の開始点までの間隔を示している。パルスユニット間隔は、前のパルスユニットP(k)の終了点から次のパルスユニットP(k+1)の開始点までの間隔である。Pw(1)は、パルスユニットP(1)のパルスユニット幅を示す。パルスユニット幅は、パルスユニットP(k)に含まれる第1のパルスp_ak(i)の先頭パルスの電圧変化開始点(=パルスユニットP(k)の開始点)からパルスユニットP(k)に含まれる第2のパルスp_bk(j)の最後尾パルスの電圧変化終了点(=パルスユニットP(k)の終了点)までの幅である。
本実施形態の液滴吐出ヘッドにおいて異なるサイズの液滴を吐出形成する場合は、各液滴は図9に示すパルスユニットP(k)単位で選択的に駆動される。図9では、図9(b)に示す大滴は、P(1)+P(2)+P(3)で駆動される。また、図9(c)に示す中滴は、P(1)+P(3)で駆動される。また、図9(d)に示す小滴は、P(3)で駆動される。
また、パルスユニットP(k)単位で選択的に駆動した直後において、そのパルスユニットP(k)内の第1のパルスp_ak(i)、第2のパルスp_bk(j)によって吐出された液滴どうしが図10に示すようにマージされるようにしている。この場合、第1のパルスp_ak(i)と第2のパルスp_bk(j)との間のパルス間隔td_ak(i)またはtd_bk(j)を調整する。パルス間隔td_ak(i)またはtd_bk(j)は、吐出を行っている前の第1のパルスp_ak(i)の収縮波形要素と後の第2のパルスp_bk(j)の膨張波形要素との中点どうしの距離である。
図10は、パルスユニットP(k)単位で選択的に駆動して吐出した液滴を示す図である。図10(a)は、通常の吐出模式図であり、(b)は、メニスカスが不安定な場合の吐出模式図である。図10において、縦軸は、電圧を示し、横軸は、時間を示す。また、図10では、時間ごとに、ノズル104から吐出されるまえの液滴の液面200、吐出された液滴(液滴D1a、D1b、D1)の例が示されている。駆動波形90は、液滴の駆動波形を示す。液滴D1aは、第1のパルスp_a1により形成された液滴を示し、液滴D1bは、第2のパルスp_b1により形成された液滴を示す。液滴D1は、液滴D1aと液滴D1bとがマージして形成されたマージ液滴を示す。
図10では、パルスユニットP(1)内の第1のパルスp_a1、第2のパルスp_b1によって吐出された液滴D1a、D1bどうしがマージされてマージ液滴D1が形成される。
パルスユニット間隔Td(k−1)は、図11に示すように、前のパルスユニットP(k−1)印加後の次のパルスユニットP(k)の液滴速度がおおよそ最大になるように設定される。図11は、液滴吐出ヘッドにおけるパルスユニットP(1)印可後の残留振動(次のパルスユニットP(2)の吐出液滴速度)を示す図である。図11(a)は、パルスの強さVを示し、(b)は、パルスにより吐出された液滴の速度Vjを示す。図11(a)において、縦軸は、電圧を示し、横軸は、時間を示す。図11(b)において、縦軸は、液滴の速度を示し、横軸は、時間を示す。
パルスの強さVp_ak(i)、Vp_bk(j)は、パルスユニット間隔Td(k−1)において、次のパルスユニットP(k)により形成されたマージ液滴M(k)の速度Vj(k)が、Vj(k)>Vj(k−1)となるように設定される。Vj(k−1)は、前のパルスユニットP(k−1)により形成されたマージ液滴M(k−1)の速度である。図11では、図11(b)に示す液滴の速度Vj_(a1(1)+b1(1))の速度振動のピークが、図11(b)に示す液滴の速度Vj_a2(1)を上回るように、図11(a)に示すパルスの強さV_a2(1)が設定される。
本実施形態では、第1のパルスP_ak(i)は、約3/4Tc程度のパルス幅であり、共振ピークより1/4Tc程度長いパルス幅である。また、第2のパルスp_bk(j)は、約1/2Tc程度のパルス幅であり、共振ピーク付近のパルス幅である。本実施形態では、第2のパルスp_bk(j)のパルス幅は液滴吐出ヘッドのヘルムホルツ周期の約1/2に等しい所定幅とする。また、第1のパルスp_ak(i)のパルス幅は液滴吐出ヘッドのヘルムホルツ周期の約1/2と異なる所定幅とする。これにより、良好な吐出安定性を得ることを可能にしている。
また、本実施形態では、図12、図13に示すように、第1のパルスp_ak(i)により相対的に速度が遅く、大きな液滴を吐出し、第2のパルスp_bk(j)により相対的に速度が速い液滴を吐出する。図13において、縦軸は、液滴の体積を示し、横軸は、液滴の速度を示す。
なお、本実施形態では、第1のパルスP_ak(i)のパルス幅は、第2のパルスp_bk(j)のパルス幅より大きい方が好ましい。
例えば、図12(b)の速度のピークを外れた範囲(tw_ak(i)使用範囲)に相当するパルス幅を、第1のパルスp_ak(i)のパルス幅とする。また、図12(b)の速度のピーク付近の範囲(tw_bk(j)使用範囲)に相当するパルス幅を、第2のパルスp_bk(j)のパルス幅とする。なお、図12(b)では、ヘルムホルツ周期Tcが約3であり、第2のパルスp_bk(j)のパルス幅を約0.8とする例が示される。図12(b)では、ホールド状態の波形部分(例えば図12(a)の要素d)を横軸のパルス幅としている。このため、パルス幅pw(膨張波形要素と収縮波形要素との中点どうしの距離)に換算すると、約0.8は約1.5(=1/2Tc)のパルス幅pwに相当する。
上記の条件で構成することで、図12、図13に示すように、同じ液滴速度に対して、第2のパルスp_bk(j)によって吐出された液滴よりも第1のパルスP_ak(i)によって吐出された液滴の体積を大きくすることができる。すなわち、同じ狙いのマージ液滴体積を確保する際、第2のパルスp_bk(j)によって吐出された液滴の体積を相対的に小さくし、第2のパルスp_bk(j)によって液滴を吐出した後の残留振動をより低減することができる。
インクの粘度が低い、ノズル面の撥水性が弱いなどの、メニスカスの形成が不安定となりやすい条件の場合、図8に示すように、共振ピーク付近を用いたパルス(第2のパルスp_bk(j)に相当)を約共振タイミングで印加させた場合は、噴射曲がり等の予期しない吐出異常を起こしやすい。また、第1のパルスp_ak(i)用に共振ピークから大きく外れた単独または複数のパルスを印加した場合も、同様にして噴射曲がり等の予期しない吐出異常を起こしやすい。
しかし、共振ピーク付近を用いたパルス(第2のパルスp_bk(j)に相当)を比較的強いエネルギーを与えて、十分に制振された状態のメニスカスに印加した場合、曲がり等の予期しない吐出異常を発生しにくく、直進性の高い液滴を吐出することができる。
したがって、本実施形態では、メニスカスの形成が不安定となりやすい条件において駆動された場合でも、すなわち、第1のパルスp_ak(i)によって吐出された液滴M_ak(i)が曲がって吐出されても、図14に示すように、液滴M_ak(i)は、直後に吐出される第2のパルスp_bk(j)によって吐出された速度の速い液滴M_bk(j)によって捕捉される。そのため、結果的に液滴M_ak(i)が大きく進路を外れる前に液滴M_bk(j)に補足されてマージしたマージ液滴M_ALLが飛翔する。図14は、液滴の飛翔と、マージプロセスと、を示す図である。図14(b)に示すM(1)は、第1のパルスP_a1によって吐出された液滴と第2のパルスp_b1によって吐出された液滴とがマージしたマージ液滴である。Vj(1)は、マージ液滴M(1)の速度である。M(2)は、第1のパルスP_a2によって吐出された液滴と第2のパルスp_b2によって吐出された液滴とがマージしたマージ液滴である。Vj(2)は、マージ液滴M(2)の速度である。M(3)は、第1のパルスP_a3によって吐出された液滴と第2のパルスp_b3によって吐出された液滴とがマージしたマージ液滴である。Vj(3)は、マージ液滴M(3)の速度である。M_ALLは、マージ液滴M(1)、M(2)、M(3)がマージしたマージ液滴である。Vj_ALLは、マージ液滴M_ALLの速度である。
図15に、駆動波形印加時のメニスカス変位およびメニスカス速度の数値計算結果を示す。単純化のため、計算モデルには液滴吐出によるメニスカスの体積変化は含まれていない。図15において、駆動波形90は、液滴の駆動波形を示す。波形91は、メニスカス変位を示す。波形92は、メニスカス速度を示す。
エネルギーの大きな第2のパルスp_bk(j)の印加直後は、大きなメニスカス残留振動が残る。しかし、次のパルスユニットの第1のパルスp_ak+1(1)の印加により、振動の減衰が促進される。すなわち、パルスユニットP(k)の最前部にあたる第1のパルスp_ak(1)は、直前のパルスユニットP(k−1)直後の残留振動抑制機能を兼ねている。
これにより、多くのパルスユニットP(k)を印加した場合においても、メニスカスの振動が増幅されないので、吐出安定性を失わずに大きな液滴を吐出できる。同時に、パルスユニットP(k)を跨いで残留振動が影響することが少なく、すなわち、パルスユニットP(k)間の相互作用が少なく、パルスユニットP(k)毎に比較的独立した設計が可能となる。このため、駆動波形の構成の自由度を高めることができる。
また、本実施形態の駆動波形90は、パルスユニットP(k)単位で構成されている。そして、各パルスユニットP(k)に音響的固有周期Tcのばらつきの影響を受けにくい共振ピークを用いた第2のパルスp_bk(j)が挿入されている。第2のパルスp_bk(j)は、音響的固有周期Tcのばらつきの影響を受けやすい第1のパルスp_ak(i)に比べて印加エネルギーが相対的に大きい。このため、マージ液滴のチャネル毎の吐出特性のバラつきを抑えることができる。
これにより、比較的低粘度のインクを用いても、高周波駆動時の良好な吐出安定性を持ち、比較的液滴量の多い液滴およびそれより液滴量の少ない複数段階のサイズの液滴を吐出することができる。また、チャネル毎の吐出特性のバラつきを増大させることがない駆動波形90を得ることができる。
<本実施形態のインクジェット記録装置の作用・効果>
本実施形態の駆動波形90に含まれるパルスユニットP(k)は、1つ以上の第1のパルスp_ak(i)と、第1のパルスp_ak(i)よりも後に配置され液滴を吐出する1つ以上の第2のパルスp_bk(j)と、を有する。また、第2のパルスp_bk(j)のパルス幅は液滴吐出ヘッドのヘルムホルツ周期の1/2に等しい。第1のパルスp_ak(i)のパルス幅は液滴吐出ヘッドのヘルムホルツ周期の1/2と異なる所定幅とする。これにより、良好な吐出安定性を得ることができる。
また、第2のパルスp_bk(j)のパルス幅よりも第1のパルスp_ak(i)のパルス幅が大きくなるように構成する。これにより、同じ狙いのマージ液滴体積を確保する際、第2のパルスp_bk(j)によって吐出された液滴の体積を相対的に小さくすることができる。そして、第2のパルスp_bk(j)によって吐出された液滴を吐出した後の残留振動をより低減することができる。
また、第1のパルスp_ak(i)に含まれる最後のパルスp_ak(M)と第2のパルスp_bk(j)に含まれる最初のパルスp_bk(1)とのパルス間隔が、液滴吐出ヘッドのヘルムホルツ周期に等しい所定間隔となるように構成する。これにより、第1のパルスp_ak(i)により形成される液滴に、第2のパルスp_bk(j)により形成される液滴を確実にマージすることができる。
また、パルスユニットP(k)と次のパルスユニットP(k+1)とのパルスユニット間隔が、液滴吐出ヘッドのヘルムホルツ周期に等しい所定間隔となるように構成する。これにより、パルスユニットP(k)により形成される液滴に、次のパルスユニットP(k+1)により形成される液滴を確実にマージすることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態は、図16に示すように、第2のパルスp_bk(j)のうち少なくとも1つ以上が、液滴を吐出させる収縮波形要素r1_bk(j)の前に複数の膨張波形要素202を有している。これにより、第2のパルスp_bk(j)によって吐出された液滴を曲がり難くすることができる。以下、図16を参照しながら、第2の実施形態について説明する。図16は、第2の実施形態の駆動波形の構成例を示す図である。
本実施形態の駆動波形90は、図16に示すように、第2のパルスp_bk(j)のうち少なくとも1つ以上が、液滴を吐出させる収縮波形要素r1_bk(j)の前に複数の膨張波形要素202を含む。
図16(a)は、本実施形態の駆動波形90の構成例を示す。図16(b)は、図16(a)に示すパルスユニットP(1)の構成例を示す。図16において、縦軸は、電圧を示し、横軸は、時間を示す。
図16(a)に示す駆動波形90は、パルスユニットP(1)、パルスユニットP(2)を含む。パルスユニットP(1)は、3つの第1のパルスp_a1(1)、p_a1(2)、p_a1(3)と、2つの第2のパルスp_b1(1)、p_b1(2)を含む。パルスユニットP(2)は、1つの第1のパルスp_a2と、1つの第2のパルスp_b2を含む。
図16(b)は、図16(a)に示すパルスユニットP(1)の構成例を示す。図16(b)に示す要素fは、立ち下がり波形要素を示し、膨張波形要素となる。要素dは、立ち下がり後のホールド状態の波形要素を示す。要素rは、立ち上がり波形要素を示し、収縮波形要素となる。パルス幅pwは、吐出を行っている同じパルス内の膨張波形要素と収縮波形要素との中点どうしの距離を意味する。パルス間隔tdは、吐出を行っている前のパルスの収縮波形要素と後のパルスの膨張波形要素との中点どうしの距離である。
膨張波形要素202を含む駆動波形90を印可した場合のメニスカス速度とメニスカス変位とを図17に示す。図17は、膨張波形要素202を含む駆動波形90を印可した場合のメニスカス速度とメニスカス変位とを示す図である。図17において、駆動波形90は、液滴の駆動波形を示す。波形91は、メニスカス変位を示す。波形92は、メニスカス速度を示す。
図17に示すように、吐出収縮要素時にメニスカス速度変動が抑制されることにより、ノズル内壁の形状の乱れのメニスカス形成に与える影響を低減することができる。また、音響的固有周期Tc等のバラつきを拾いにくくなり、結果として噴射曲がりを起こし難くすることができる。これにより、第2のパルスp_bk(j)によって吐出された液滴を曲がり難くすることができる。
なお、駆動波形には、パルスユニットP(k)以外の駆動パルスが含まれていても良い。例えば、図18に示すように、パルスユニットP(1)以外の駆動パルス(p’1、p’2、p’3)が含まれていても良い。また、小滴のようにパルスユニットP(k)以外の駆動パルスのみで駆動する滴種が含まれていても良い。また、パルスユニットP(k)に含まれる第1のパルスp_ak(i)、第2のパルスp_bk(j)には制振部203が含まれていても良い。なお、第1のパルスp_ak(i)、第2のパルスp_bk(j)は、狙い値に対する誤差が1/8Tc以内の範囲であることが望ましい。これにより、比較的低粘度のインクを用いても、駆動波形の構成の自由度を損ねることなく、高周波駆動時の良好な吐出安定性を持つことができる。その結果、比較的滴量の多い液滴およびそれより滴量の少ない複数段階のサイズの液滴を吐出することができる。また、チャネル毎の吐出特性のバラつきを増大させることがない駆動波形を得ることができる。
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
例えば、上述した本実施形態のインクジェット記録装置を構成する各部の制御動作は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成を用いて実行することも可能である。
なお、ソフトウェアを用いて処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリにインストールして実行させることが可能である。あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータ内のメモリにインストールして実行させることが可能である。
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、リムーバブル記録媒体に一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することが可能である。リムーバブル記録媒体は、磁気ディスク、半導体メモリなどの各種記録媒体があげられる。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールすることになる。また、ダウンロードサイトからコンピュータに無線転送することになる。また、ネットワークを介してコンピュータに有線で転送することになる。
また、上記実施形態のインクジェット記録装置を構成する各装置は、上記実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に処理を実行するだけに限定するものでない。例えば、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に処理を実行するように構築することも可能である。
34 記録ヘッド
90 駆動波形
202 膨張波形要素
P(k) パルスユニット
p_ak(i) 第1のパルス
p_bk(j) 第2のパルス
特開2003−175601号公報

Claims (6)

  1. 液滴を吐出する液滴吐出ヘッドの圧力発生手段を駆動する複数のパルスユニットを含む駆動波形を生成する駆動波形生成手段を備え、
    前記パルスユニットは、1つ以上の第1のパルスと、前記第1のパルスよりも後に配置され液滴を吐出する1つ以上の第2のパルスと、を含み、
    前記第2のパルスのパルス幅は、前記液滴吐出ヘッドのヘルムホルツ周期の1/2に対して所定の誤差範囲内のパルス幅であり、
    前記第1のパルスのパルス幅は、前記液滴吐出ヘッドのヘルムホルツ周期の3/4に対して所定の誤差範囲内のパルス幅であり、
    前記パルス幅は、膨張波形要素と収縮波形要素との中点どうしの距離である、
    ことを特徴とする制御装置。
  2. 前記第1のパルスと前記第2のパルスとのパルス間隔が、前記液滴吐出ヘッドのヘルムホルツ周期に等しい間隔であること、
    を特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記パルスユニットと次の前記パルスユニットとの間隔が、前記液滴吐出ヘッドのヘルムホルツ周期に等しいこと、
    を特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の制御装置と、
    前記液滴吐出ヘッドと、
    を備えることを特徴とする液滴吐出装置。
  5. 複数の前記パルスユニットから1つ以上の前記パルスユニットを選択して前記液滴吐出ヘッドから一種類以上の体積の異なる液滴を打ち分ける選択手段をさらに備えること、
    を特徴とする請求項4に記載の液滴吐出装置。
  6. 液滴吐出ヘッドの制御方法であって、
    液滴を吐出する液滴吐出ヘッドの圧力発生手段を駆動する複数のパルスユニットを含む駆動波形を生成する駆動波形生成ステップを含み、
    前記パルスユニットは、1つ以上の第1のパルスと、前記第1のパルスよりも後に配置され液滴を吐出する1つ以上の第2のパルスと、を含み、
    前記第2のパルスのパルス幅は、前記液滴吐出ヘッドのヘルムホルツ周期の1/2に対して所定の誤差範囲内のパルス幅であり、
    前記第1のパルスのパルス幅は、前記液滴吐出ヘッドのヘルムホルツ周期の3/4に対して所定の誤差範囲内のパルス幅であり、
    前記パルス幅は、膨張波形要素と収縮波形要素との中点どうしの距離である、
    ことを特徴とする制御方法。
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