JP5736695B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

本発明は画像形成装置に関し、特に液滴を吐出するヘッドを備える画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインク液滴を吐出する記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置が知られている。この液体吐出記録方式の画像形成装置は、記録ヘッドからインク滴を、搬送される用紙(紙に限定するものではなく、OHPなどを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味であり、被記録媒体あるいは記録媒体、記録紙、記録用紙などとも称される。)に対して吐出して、画像形成(記録、印字、印写、印刷も同義語で使用する。)を行なうものであり、記録ヘッドが主走査方向に移動しながら液滴を吐出して画像を形成するシリアル型画像形成装置と、記録ヘッドが移動しない状態で液滴を吐出して画像を形成するライン型ヘッドを用いるライン型画像形成装置がある。
なお、本願において、液体吐出方式の「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。また、「インク」とは、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用い、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料なども含まれる。また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
このような画像形成装置において、例えば1印刷周期(1駆動周期)内でそれぞれ液滴を吐出させる複数の駆動パルス(駆動信号)を時系列的に生成して共通駆動波形として出力し、例えば相対的に大きなドットを形成するときには2以上の駆動パルスを選択して複数の液滴を吐出させることで、複数の液滴を飛翔中に合体させて着弾させることによって、複数のサイズのドットを形成するものが知られている(特許文献1)。
ところで、液体吐出ヘッドにおいては、さまざまな要因、例えば各部品の寸法のばらつきや、物性値のばらつき、ヘッドが駆動される環境温度などで、吐出する液滴の量(滴涼、速度(滴速度)が変動する。例えば、環境温度が上昇すると、インクは粘度が低くなって流動性が増大するので、ノズルから液滴が吐出されやすくなる。そのため、ヘッド駆動のために、同じ駆動パルスが印加されたとしても、環境温度が標準状態(例えば25℃)よりも高い場合(例えば40℃)には、標準状態における場合よりも多量の液滴が吐出される。また、ヘッド毎の固有の特性として、効率の良いものと比較的効率の悪いものができた場合も同様な問題が発生する。
そこで、吐出に影響を与える因子を考慮して駆動パルスを生成することにより、滴吐出状態(インク滴の吐出量、吐出速度、等)を安定化することが図られている。例えば、駆動パルスの電位(電圧値)を変化させるものがある(特許文献2)。
特開2007−105936号公報 特開2004−114526号公報
上述したように複数の駆動パルスを選択して所要の滴量(滴体積)の液滴を吐出させる駆動パルスを形成する場合、異なる滴体積の液滴を吐出させるための駆動パルスのそれぞれに、吐出に影響を与える因子を考慮して、駆動パルスの電位を変化調整することが行われる。
例えば、第1駆動パルスで相対的に小さな滴(小滴)を吐出させ、第1駆動パルスと第2駆動パルスとで相対的に大きな滴(大滴)を吐出させる駆動波形の駆動パルスの電圧値(波高値)を調整する場合、例えば、25℃環境で印字を行うときの駆動波形を基準駆動波形として、環境温度やヘッド固有のばらつきに応じて、基準駆動波形に所要の倍率を乗じて電圧値を補正する。
このとき、第1駆動パルスと第2駆動パルスに異なる倍率を乗じて波高値を調整(補正)する必要があると、波高値に依存する滴量は適切に補正できるが、立ち上がり時間が変化することになり、結果として滴速度が変化する。つまり、第1駆動パルスで吐出させる小滴の滴量及び滴速度が適切でも、第1、第2駆動パルスで吐出させる大滴の滴速度が小滴の滴速度と一致しなくなり、印字品質の低下を招くことになるという課題が生じる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、滴体積及び滴速度を適切な範囲に調整しながら駆動波形を補正することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
液滴を吐出する複数のノズルを有するヘッドと、
前記ヘッドの液滴を吐出させる圧力を発生する圧力発生手段に対して印加する、少なくとも第1、第2駆動パルスを含む駆動波形を生成する駆動波形生成手段と、
前記駆動波形生成手段から出力される前記駆動波形から前記第1駆動パルスを選択して第1サイズ滴を形成させ、前記第1駆動パルス及び前記第2駆動パルスを選択して前記第1サイズ滴よりも大きな第2サイズ滴を形成させる選択手段と、を備え、
前記駆動波形生成手段は、
前記第1、第2駆動パルスを含む基準駆動波形を生成する基準駆動波形生成手段と、
前記第1駆動パルスと前記第2駆動パルスの波高値を異なる補正率で補正するとともに、前記波高値の補正に伴う立ち上がり変化率の変化による滴速度の変化を相殺する側に前記立ち上がり時間を補正する補正手段と、を有し、
前記第1、第2駆動パルスは基準電位から立ち下がる立下り波形要素と、立下り波形要素の立下り電位を保持する保持波形要素と、保持波形要素で保持された電位から立ち上がる立ち上がり波形要素とを含み、
前記補正手段は、前記第2駆動パルスの前記立ち上がり波形要素の立ち上がり時間を補正するとともに、前記第2駆動パルスの前記立下がり波形要素の立下がり時間を補正し、 前記補正手段による前記補正の前後で前記駆動波形全体の時間が同じである
構成とした。
本発明に係る画像形成装置によれば滴体積及び滴速度を適切な範囲にしながら駆動波形を補正することができ、画像品質の向上を図れる。
本発明に係る画像形成装置の一例の全体構成を説明する側面説明図である。 同装置の要部平面説明図である。 記録ヘッドを構成する液体吐出ヘッドの一例の外観斜視説明図である。 同じく同ヘッドの液室長手方向(ノズル配列方向と直交する方向)の断面説明図である。 同じく同ヘッドの液室短手方向(ノズル配列方向)の断面説明図である。 同画像形成装置の制御部の概要の説明に供するブロック説明図である。 同制御部の印刷制御部及びヘッドドライバの一例を示すブロック説明図である。 本発明の第1実施形態の説明に供する駆動波形生成部のブロック説明図である。 同じく駆動波形の説明図である。 駆動波形の駆動パルスの波形要素の説明に供する説明図である。 駆動パルスの立ち上がり時間Trと滴体積Mjの関係の一例を示す説明図である。 駆動パルスの立ち上がり時間Trと滴速度Vjとの関係の一例を示す説明図である。 駆動パルスの立ち下がり時間Tfと滴体積Mjの関係の一例を示す説明図である。 駆動パルスの立ち下がり時間Tfと滴速度Vjの関係の一例を示す説明図である。 駆動パルスの立ち上がり時間Trを変化させたときの滴速度Vj、滴体積Mj、波高値(電圧値)Vの関係の具体例を説明する説明図である。 図15のうち駆動パルスの立ち上がり時間Trを変化させたときの滴速度Vjを各波高値(電圧値)Vについて線図化した説明図である。 図15のうち駆動パルスの立ち上がり時間Trを変化させたときの滴体積Mjを各波高値(電圧値)Vについて線図化した説明図である。 駆動パルスの立下り時間Tfを変化させたときの滴速度Vj、滴体積Mj、波高値(電圧値)Vの関係の具体例を説明する説明図である。 図18のうち駆動パルスの立下り時間Tfを変化させたときの滴速度Vjを各波高値(電圧値)Vについて線図化した説明図である。 図18のうち駆動パルスの立下り時間Tfを変化させたときの滴体積Mjを各波高値(電圧値)Vについて線図化した説明図である。 駆動パルスの波高値、立ち上がり時間Tr、立下がり時間Tfを変化させたときの滴速度Vj、滴体積Mj、波高値(電圧値)Vの関係の具体例を説明する説明図である。 本発明の第2実施形態の説明に供する駆動波形の説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る画像形成装置の一例について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成を説明する側面説明図、図2は同装置の要部平面説明図である。
この画像形成装置はシリアル型インクジェット記録装置であり、装置本体1の左右の側板21A、21Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド31、32でキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して図2で矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ33には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色の液滴を吐出するための液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド34a、34b(区別しないときは「記録ヘッド34」という。)を複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド34は、それぞれ2つのノズル列を有し、記録ヘッド34aの一方のノズル列はブラック(K)の液滴を、他方のノズル列はシアン(C)の液滴を、記録ヘッド34bの一方のノズル列はマゼンタ(M)の液滴を、他方のノズル列はイエロー(Y)の液滴を、それぞれ吐出する。なお、記録ヘッド34としては、1つのノズル面に複数のノズルを並べた各色のノズル列を備えるものなどを用いることもできる。
また、キャリッジ33には、記録ヘッド34のノズル列に対応して各色のインクを供給するための第2インク供給部としてのサブタンクであるサブタンク35a、35b(区別しないときは「サブタンク35」という。)を搭載している。このサブタンク35には、カートリッジ装填部4に着脱自在に装着される各色のインクカートリッジ(メインタンク)10y、10m、10c、10kから、供給ポンプユニット24によって各色の供給チューブ36を介して、各色の記録液が補充供給される。
一方、給紙トレイ2の用紙積載部(圧板)41上に積載した用紙42を給紙するための給紙部として、用紙積載部41から用紙42を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)43及び給紙コロ43に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド44を備え、この分離パッド44は給紙コロ43側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙42を記録ヘッド34の下方側に送り込むために、用紙42を案内するガイド部材45と、カウンタローラ46と、搬送ガイド部材47と、先端加圧コロ49を有する押さえ部材48とを備えるとともに、給送された用紙42を静電吸着して記録ヘッド34に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト51を備えている。
この搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ52とテンションローラ53との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト51の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ56を備えている。この帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51の回動に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト51は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ52が回転駆動されることによって図2のベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド34で記録された用紙42を排紙するための排紙部として、搬送ベルト51から用紙42を分離するための分離爪61と、排紙ローラ62及び排紙コロである拍車63とを備え、排紙ローラ62の下方に排紙トレイ3を備えている。
また、装置本体1の背面部には両面ユニット71が着脱自在に装着されている。この両面ユニット71は搬送ベルト51の逆方向回転で戻される用紙42を取り込んで反転させて再度カウンタローラ46と搬送ベルト51との間に給紙する。また、この両面ユニット71の上面は手差しトレイ72としている。
さらに、キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構81を配置している。この維持回復機構81には、記録ヘッド34の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)82a、82b(区別しないときは「キャップ82」という。)と、ノズル面をワイピングするためのワイパ部材(ワイパブレード)83と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84と、キャリッジ33をロックするキャリッジロック87などとを備えている。また、このヘッドの維持回復機構81の下方側には維持回復動作によって生じる廃液を収容するための廃液タンク100が装置本体に対して交換可能に装着される。
また、キャリッジ33の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け88を配置し、この空吐出受け88には記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口部89などを備えている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ2から用紙42が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙42はガイド45で案内され、搬送ベルト51とカウンタローラ46との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド47で案内されて先端加圧コロ49で搬送ベルト51に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、帯電ローラ56に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように電圧が印加され、搬送ベルト51が交番する帯電電圧パターンで帯電され、この帯電した搬送ベルト51上に用紙42が給送されると、用紙42が搬送ベルト51に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙42が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34を駆動することにより、停止している用紙42にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙42を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙42を排紙トレイ3に排紙する。
そして、記録ヘッド34のノズルの維持回復を行うときには、キャリッジ33をホーム位置である維持回復機構81に対向する位置に移動して、キャップ部材82によるキャッピングを行ってノズルからの吸引を行うノズル吸引、画像形成に寄与しない液滴を吐出する空吐出動作などの維持回復動作を行うことにより、安定した液滴吐出による画像形成を行うことができる。
次に、記録ヘッドを構成する液体吐出ヘッドの一例について図3ないし図5を参照して説明する。なお、図3は同ヘッドの外観斜視説明図、図4は同じく同ヘッドの液室長手方向(ノズル配列方向と直交する方向)の断面説明図、図5は同じく同ヘッドの液室短手方向(ノズル配列方向)の断面説明図である。
この液体吐出ヘッドは、流路部材としての流路板(流路基板、液室基板)101と、この流路板101の一面に接合した振動板部材102と、流路板101の振動板部材102の接合面とは反対側の面に接合したノズル板103とを有し、これらによって液滴を吐出する複数のノズル104がノズル連通路(以下、「連通管」という。)105を介してそれぞれ連通する個別流路としての複数の圧力室106が形成されている。
そして、圧力室106のインクの流れ方向上流側には流体抵抗部107及び液体導入部108がそれぞれ形成され、後述するフレーム部材117に形成した共通液室110から振動板部材102に形成されたフィルタ部130を介してインクが液体導入部108に導入され、液体導入部108から流体抵抗部7を介して圧力室106にインクが供給される。
流路板101は、シリコン基板を異方性エッチングして、連通管105、圧力室106、流体抵抗部107などの開口部や溝部をそれぞれ形成している。連通管105及び圧力室106などを形成するエッチングで残された部分が流路間隔壁となる。
振動板部材102は各圧力室106及び流体抵抗部107などの壁面を形成する壁面部材であり、変形可能な第1層102Aと、第1層102A上に積層した第1層102Aより厚い第2層102Bとからなり、各圧力室106の壁面を形成する変形可能な第1層102Aで形成された振動領域(ダイアフラム部)102aを有し、振動領域102aに第2層102Bで形成した島状凸部102bに、振動領域102aを変形させ、液滴を吐出させるエネルギーを発生する駆動素子(アクチュエータ手段、圧力発生手段)としての柱状の電気機械変換素子である積層型圧電部材112の圧電素子柱112Aが接合されている。
圧電部材112はハーフカットダイシングにより櫛歯状に圧電柱112A、112Bを形成したものであり、圧電柱112Aは駆動波形を印加する駆動圧電柱となり、圧電柱112Bは駆動波形を印加しないで流路間隔壁106aを支持する支柱である非駆動圧電柱となる。すなわち、圧電部材112の圧電柱112A、112Bは圧力室106の配列密度の2倍の密度で配列された所謂バイピッチ構造としている。この圧電素子部材112の下端面はベース部材113に接合している。
この圧電部材112は、例えば厚さ10〜50μm/1層のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)の圧電層と、厚さ数μm/1層の銀・パラジューム(AgPd)からなる内部電極層とを交互に積層し、内部電極を交互に端面の端面電極(外部電極)である個別電極及び共通電極にそれぞれ電気的に接続したものである。そして、個別電極にはFPC115の個別電極ラインが半田接合され、また、共通電極は圧電部材112の端部に電極層を設けて個別電極側端面に回し込んでFPC15のGND電極(共通電極ライン)に接続している。FPC115には図示しないドライバICが実装されており、これにより駆動圧電柱112Aへの駆動電圧印加を制御している。
ノズル板103は、ニッケル(Ni)の金属プレートから形成したもので、エレクトロフォーミング法(電鋳)で製造している。このノズル板103には各圧力室106に対応して直径10〜35μmのノズル4を形成し、流路板101に接着剤接合している。そして、このノズル板103の液滴吐出側面(吐出方向の表面:吐出面、又は圧力室106側と反対の面)には撥水層を設けている。
また、FPC115を実装した(接続した)圧電部材112及びベース部材113などで構成される圧電型アクチュエータの外周側には、エポキシ系樹脂或いはポリフェニレンサルファイトで射出成形により形成したフレーム部材117を接合している。そして、このフレーム部材117には共通液室110を形成し、更に共通液室110に外部からインクを供給するために連結管119を介してインクが供給される供給口120を形成し、この連結管119は更に図示しないサブタンクやインクカートリッジなどのインク供給源に接続される。
このヘッドでは、圧電柱112は600dpiの間隔でダイシングされており.それが対向して2列配置され、圧力室106及びノズル4は、1列300dpiの間隔で2列がそれぞれ千鳥配置に整列しており、600dpiの解像度を1スキャンで得ることができる構成としている。
このように構成した液体吐出ヘッドにおいては、例えば駆動圧電柱112Aに印加する電圧を基準電位から下げることによって駆動圧電柱112Aが収縮し、振動板部材102の圧力室106の壁面を形成するダイアフラム部102aが下降して圧力室106の容積が膨張することで、圧力室106内にインクが流入し、その後駆動圧電柱112Aに印加する電圧を上げて駆動圧電柱112Aを積層方向に伸長させ、振動板部材102をノズル104方向に変形させて圧力室106の容積を収縮させることにより、圧力室106内のインクが加圧され、ノズル104からインク滴が吐出(噴射)される。
そして、駆動圧電柱112Aに印加する電圧を基準電位に戻すことによって振動板部材102が初期位置に復元し、圧力室106が膨張して負圧が発生するので、このとき、共通液室110から圧力室106内にインクが充填される。そこで、ノズル104のメニスカス面の振動が減衰して安定した後、次の液滴吐出のための動作に移行する。
なお、このヘッドの駆動方法については上記の例(引き−押し打ち)に限るものではなく、駆動波形の与えた方によって引き打ちや押し打ちなどを行なうこともできる。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図6を参照して説明する。なお、同図は同制御部のブロック説明図である。
この制御部500は、この装置全体の制御を司る本発明に係る空吐出動作の制御を行う手段を兼ねるCPU501と、CPU501が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM502と、画像データ等を一時格納するRAM503と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ504と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC505とを備えている。
また、記録ヘッド34を駆動制御するためのデータ転送手段、駆動信号発生手段を含む印刷制御部508と、キャリッジ33側に設けた記録ヘッド34を駆動するためのヘッドドライバ(ドライバIC)509と、キャリッジ33を移動走査する主走査モータ554、搬送ベルト51を周回移動させる副走査モータ555、維持回復機構81のキャップ82やワイパ部材83の移動などを行なう維持回復モータ556を駆動するためのモータ駆動部510と、帯電ローラ56にACバイアスを供給するACバイアス供給部511などを備えている。
また、この制御部500には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル514が接続されている。
この制御部500は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F506を持っていて、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト600側から、ケーブル或いはネットワークを介してI/F506で受信する。
そして、制御部500のCPU501は、I/F506に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC505にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行い、この画像データを印刷制御部508からヘッドドライバ509に転送する。なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成はホスト600側のプリンタドライバ601で行っている。
印刷制御部508は、上述した画像データをシリアルデータで転送するとともに、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、制御信号などをヘッドドライバ509に出力する以外にも、ROMに格納されている駆動パルスのパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動信号生成部を含み、1又は複数の駆動パルスで構成される駆動波形をヘッドドライバ509に対して出力する。
ヘッドドライバ509は、シリアルに入力される記録ヘッド34の1行分に相当する画像データに基づいて印刷制御部508から与えられる駆動波形を構成する駆動パルス(駆動信号)を選択して吐出パルスを生成し、記録ヘッド7の液滴を吐出させるエネルギーを発生する圧力発生手段としての圧電素子に対して印加することで記録ヘッド34を駆動する。このとき、駆動信号を構成する駆動パルスの一部又は全部及び駆動パルスを形成する波形用要素の全部又は一部を選択することによって、例えば、大滴、中滴、小滴など、大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
I/O部513は、装置に装着されている各種のセンサ群515からの情報を取得し、プリンタの制御に必要な情報を抽出し、印刷制御部508やモータ制御部510、ACバイアス供給部511の制御に使用する。センサ群515は、用紙の位置を検出するための光学センサや、機内の温度を監視するためのサーミスタ、帯電ベルトの電圧を監視するセンサ、カバーの開閉を検出するためのインターロックスイッチなどがあり、I/O部513は様々のセンサ情報を処理することができる。
次に、印刷制御部508及びヘッドドライバ509の一例について図7を参照して説明する。
印刷制御部508は、画像形成時に1印刷周期内に複数の駆動パルス(駆動信号)で構成される駆動波形(共通駆動波形)を生成して出力する駆動波形生成部701と、印刷画像に応じた2ビットの画像データ(階調信号0、1)と、クロック信号、ラッチ信号(LAT)、滴制御信号M0〜M3を出力するデータ転送部702とを備えている。
なお、滴制御信号M0〜M3は、ヘッドドライバ509の後述するスイッチ手段であるアナログスイッチ715の開閉を滴毎に指示する2ビットの信号であり、共通駆動波形の印刷周期に合わせて選択すべき駆動パルス又は波形要素でHレベル(ON)に状態遷移し、非選択時にはLレベル(OFF)に状態遷移する。
ヘッドドライバ509は、データ転送部702からの転送クロック(シフトクロック)及びシリアル画像データ(階調データ:2ビット/1チャンネル(1ノズル)を入力するシフトレジスタ711と、シフトレジスタ711の各レジスト値をラッチ信号によってラッチするためのラッチ回路712と、階調データと制御信号M0〜M3をデコードして結果を出力するデコーダ713と、デコーダ713のロジックレベル電圧信号をアナログスイッチ715が動作可能なレベルへとレベル変換するレベルシフタ714と、レベルシフタ714を介して与えられるデコーダ713の出力でオン/オフ(開閉)されるアナログスイッチ715を備えている。
このアナログスイッチ715は、各圧電素子121の選択電極(個別電極)に接続され、駆動波形生成部701からの共通駆動波形が入力されている。したがって、シリアル転送された画像データ(階調データ)と制御信号MN0〜MN3をデコーダ713でデコードした結果に応じてアナログスイッチ715がオンにすることにより、共通駆動波形を構成する所要の駆動パルス及び波形要素が通過して(選択されて)圧電素子121に印加される。つまり、データ転送部702及び駆動回路509によって駆動波形から所要の駆動パルスを選択させる選択手段を構成している。
次に、本発明の第1実施形態について図8及び図9を参照して説明する。なお、図8は同実施形態の説明に供する駆動波形生成部のブロック説明図、図9は同じく駆動波形の説明図である。
基準駆動波形生成手段801は図9に破線で示す基準駆動波形Pv0を生成する。基準駆動波形Pv0は、この例では、第1駆動パルスP1と第1駆動パルスP1に続く第2駆動パルスP2とからなる。また、第1、第2駆動パルスP1、P2は、図10に示すように、少なくとも、基準電位Vrefから立ち下がる立下り波形要素aと、立下り波形要素aの立下り電位を保持する保持波形要素bと、保持波形要素bで保持された電位から立ち上がる立ち上がり波形要素cとを含む波形である。なお、この例では、各波形要素a、cは直線的に次の電位まで変位する波形で説明しているが、段階的に次の電位まで変位する波形であってもよい。
この駆動波形でヘッドを駆動するとき、第1駆動パルスP1を選択することで相対的に小さい滴(これを「第1の液滴」又は「小滴」とする。)が形成され、第1、第2駆動パルスP1、P2を選択することで相対的に大きな滴(これを「第2の液滴」又は「大滴」とする。)を形成することができる。
補正手段802は、駆動波形生成手段801で生成された基準駆動波形Pv0を構成する第1、第2駆動パルスP1、P2の波高値と第2駆動パルスP2の立ち上がり時間tr、立下り時間tfを補正し、補正後の駆動波形を共通駆動波形Pv1(図9に実線で示す。)として出力する。
この補正手段802は、第1の液滴(小滴)及び第2の液滴(大滴)の吐出に使用する第1駆動パルスP1と、第2の液滴(大滴)の吐出のみに使用する第2駆動パルスP2の波高値を異なる補正率で補正する。また、第2の液滴(大滴)の吐出のみに使用する第2駆動パルスP2の立ち上がり時間Trを、補正後の駆動波形で吐出させる小滴及び大滴の滴速度が略同じ(同じを含む)になるように、波高値の補正に伴う立ち上がり変化率の変化による滴速度の変化を相殺する側に立ち上がり時間Trを補正する。なお、立ち上がり変化率は、立ち上がり時間Trに対する波高値の変化量(波形の傾き度合い)である。
すなわち、図9を参照して、基準駆動波形Pv0の波高値(高い電圧と低い電圧の差=電位差)を補正するために、例えば第1駆動パルスP1に1.5倍の倍率(補正率)を乗じ、第2駆動パルスP2に1、7倍の倍率を乗じる。ただし、第1駆動パルスP1と第2駆動パルスP2の接続部分では、不連続にならないように(連続性を維持するために)中間の電位を合わせている。
なお、このように、第1駆動パルスP1と第2駆動パルスP2に異なる倍率を乗じて波高値を補正した駆動波形を、単純補正後駆動波形Pv2とする(図9に一点鎖線で図示する)。
この単純補正後駆動波形Pv2においては、波高値のみを補正しているので、第2駆動パルスP2の立ち上がりタイミングが基準駆動波形Pv0と同じであり、基準駆動波形Pv0に対して、立ち上がり変化率が大きくなる。つまり、第2駆動パルスP2が立ち上がりが急峻になる。第2駆動パルスP2の立ち上がり変化率が大きくなると、滴吐出速度Vjが速くなる。そのため、第1駆動パルスP1のみで吐出する小滴の滴速度と、第1駆動パルスP1及び第2駆動パルスP2で吐出する大滴の滴速度が異なってしまい、画像品質が低下することがある。
そこで、ここでは、駆動波形Pv1は、単純補正後駆動波形Pv2と同様に、第1駆動パルスP1と第2駆動パルスP2に異なる倍率を乗じて波高値を補正するとともに、波高値の補正に伴う第2駆動パルスP2の立ち上がり変化率による滴速度の変化を相殺する側に第2駆動パルスP2の立ち上がり時間Trを補正する。この例では、第1駆動パルスP1で形成する小滴と第1、第2駆動パルスP1、P2で形成する大滴の滴速度が略同じ(同じを含む)になる立ち上がり変化率になるように、第2駆動パルスP2の立ち上がり時間Trを補正する。つまり、波高値の補正によって大きくなった立ち上がり変化率を、立ち上がり時間Tr1を単純補正後駆動波形Pv2の時の立ち上がり時間Tr2よりも長くする(Tr1>Tr2)ことで、第2駆動パルスP2の立ち上がりを緩やかにする補正を行なうことで、滴速度の増加を抑えて、小滴と大滴との間における滴速度のばらつきを低減している。
ここで、図11に駆動パルスの立ち上がり時間Trと滴体積Mjの関係を、図12に駆動パルスの立ち上がり時間Trと滴速度Vjとの関係をそれぞれ示している。図11及び図12に示す例では、横軸に駆動パルスの立ち上がり時間Trをとっているが、同時に波高値も増加させている。これにより、滴体積Mjは増加傾向にあるが、滴速度Vjに関しては、波高値が増加しているにもかかわらず、駆動パルスの立ち上がり時間Trを増加させることで、略一定に保つことができる。
一方、図9に戻って、駆動波形Pv1では、第2駆動パルスP2の立ち下がり時間Tf1は単純補正後駆動波形Pv2の時の立ち上がり時間Tf2よりも短くしている。これにより、駆動波形全体の時間を変えないで、全体としての駆動周波数を、補正の前後で一定に保つようにしている。この場合、立ち下がり時間Tfを変化させても滴吐出特性には大きな影響は生じない。
ここで、図13に駆動パルスの立ち下がり時間Tfと滴体積Mjの関係を、図14に駆動パルスの立ち下がり時間Tfと滴速度Vjとの関係をそれぞれ示している。図13及び図14に示す例では、横軸に駆動パルスの立ち下がり時間Tfをとっているが、同時に波高値も増加させている。一般に立ち下がり時間Tfを長くする(傾斜を緩やかにする)と、滴速度Vj、滴体積Mjともに減少傾向となるが、波高値を増加させることで、略一定に保つことができる。したがって、上述したように、第2駆動パルスP2の立ち下がり時間Tfは小さくしても(立下りを急峻にしても)、滴体積Mj、低速度Vjに与える影響は少ない。
なお、図15には駆動パルスの立ち上がり時間Trを変化させたときの滴速度Vj、滴体積Mj、波高値(電圧値)Vの関係の具体例を示している。また、図16には図15のうち駆動パルスの立ち上がり時間Trを変化させたときの滴速度Vjを各波高値(電圧値)Vについて線図化し、図17には図15のうち駆動パルスの立ち上がり時間Trを変化させたときの滴体積Mjを各波高値(電圧値)Vについて線図化して示している。図16、図17ともに、図15の表の縦方向にならんだ(a)(b)(c)(d)の各値を線で繋いだものである。
同様に、図18には駆動パルスの立下り時間Tfを変化させたときの滴速度Vj、滴体積Mj、波高値(電圧値)Vの関係の具体例を示している。また、図19には図18のうち駆動パルスの立下り時間Tfを変化させたときの滴速度Vjを各波高値(電圧値)Vについて線図化し、図20には図18のうち駆動パルスの立下り時間Tfを変化させたときの滴体積Mjを各波高値(電圧値)Vについて線図化して示している。
また、図21には駆動パルスの波高値、立ち上がり時間Tr、立下がり時間Tfを変化させたときの滴速度Vj、滴体積Mj、波高値(電圧値)Vの関係の具体例を示している。この図21を線図化したものが前述した図11ないし図14である。
このように、第1、第2駆動パルスを含む基準駆動波形を生成する基準駆動波形生成手段と、第1駆動パルスと第2駆動パルスの波高値を異なる補正率で補正するとともに、波高値の補正に伴う上がり変化率の変化による滴速度の変化を相殺する側に立ち上がり時間を補正する補正手段とを有する構成とすることで、滴体積及び滴速度を適切な範囲にしながら駆動波形を補正することができ、画像品質の向上を図れる。
なお、図15、図18、図21におけるPwは図10における保持波形要素bの幅である。
次に、本発明の第2実施形態について図22を参照して説明する。なお、図22は同実施形態の説明に供する駆動波形の説明図である。
ここでは、駆動波形Pv1は、基準駆動波形Pv0に対して、第1駆動パルスP1には0.7倍、第2駆動パルスP2には0.9倍の倍率(補正率)をそれぞれ乗じ、波高値を小さくしている。ただし、第1駆動パルスP1と第2駆動パルスP2との接続部では不連続にならないように中間の電位を合わせている。
そして、基準駆動波形Pv0に単純に上記倍率を乗じただけでは、基準駆動波形Pv0よりも第2駆動パルスP2の立ち上がり変化率が小さくなり(立ち上がりが緩やかになり)、滴速度Vjが遅くなるので、第2駆動パルスP2の立ち上がり時間Trを短くしている(立ち上がり変化率を大きくしている。)。
つまり、第1駆動パルスP1と第2駆動パルスP2に異なる倍率を乗じて波高値を補正するとともに、第1駆動パルスP1で形成する小滴と第1、第2駆動パルスP1、P2で形成する大滴の滴速度が略同じになるように、第2駆動パルスP2の立ち上がり時間Trを短くし、立ち上がりを急峻にすることで、滴速度の減少を抑えて、小滴と大滴との間における滴速度のばらつきを低減している。
さらに、第2駆動パルスP2の立下り時間Tfを大きく(立下がりが緩やかになる)ように補正している。
これにより、滴速度を一定に保ったまま、滴体積を減らし、かつ、全体としての駆動周波数を補正の前後で一定に保っている。
なお、上記各実施形態においては、第1、第2駆動パルスのうちの第2駆動パルス側の立下り時間、立ち上がり時間を補正する例で説明しているが、第1駆動パルス側、あるいは、第1、第2駆動パルス側の両者を補正することもできる。また、1つの駆動波形で、大滴と小滴の二種類の滴体積を打ち分ける場合について説明しているが、これに限るものではなく、より多くの滴体積、例えば、大、中、小滴の三種類の滴体積の液滴を打ち分ける場合においても、大、中、小それぞれに滴体積を適正に補正する倍率をかけた上で、各滴を独占的に形成する駆動パルスの傾き(立ち上がり時間)を各滴の滴速度が同じになる補正率で補正することで、各滴の滴速度を同じにすることができる。
また、上記実施形態では基準駆動波形に補正を加えているが、予め補正を加えた駆動波形を駆動波形生成部を構成する記憶手段(格納手段)にデータとして格納しておき、使用する駆動波形を選択するようにすることもできる。
つまり、前記実施形態における駆動波形生成部701を構成する駆動波形データを格納するメモリに、第1、第2駆動パルスを含む基準駆動波形と、基準駆動波形が、第1駆動パルスと第2駆動パルスの波高値を異なる補正率で補正されるとともに、波高値の補正に伴う立ち上がり変化率の変化による滴速度の変化を相殺する側に立ち上がり時間が補正された補正駆動波形とを予め格納しておき、環境温度、ヘッドやノズル列固有のばらつきなどの滴吐出特性の変動要因に応じて基準駆動波形或いは補正駆動波形を選択して生成出力するようにすることもできる。
この場合、例えば複数(例えば第1、第2)のノズル列を有する記録ヘッドを用いるときに、第1ノズル列に与える駆動波形と第2のノズル列に与える駆動波形では立ち上がり時間と立下り時間の合計値が同じになるようにする。これにより、各ノズル列を同じ駆動周期で駆動することができる。
33 キャリッジ
34、34a、34b 記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
508 印刷制御部
701 駆動波形生成部
702 データ転送部
801 基準駆動波形生成手段
802 補正手段

Claims (5)

  1. 液滴を吐出する複数のノズルを有するヘッドと、
    前記ヘッドの液滴を吐出させる圧力を発生する圧力発生手段に対して印加する、少なくとも第1、第2駆動パルスを含む駆動波形を生成する駆動波形生成手段と、
    前記駆動波形生成手段から出力される前記駆動波形から前記第1駆動パルスを選択して第1サイズ滴を形成させ、前記第1駆動パルス及び前記第2駆動パルスを選択して前記第1サイズ滴よりも大きな第2サイズ滴を形成させる選択手段と、を備え、
    前記駆動波形生成手段は、
    前記第1、第2駆動パルスを含む基準駆動波形を生成する基準駆動波形生成手段と、
    前記第1駆動パルスと前記第2駆動パルスの波高値を異なる補正率で補正するとともに、前記波高値の補正に伴う立ち上がり変化率の変化による滴速度の変化を相殺する側に前記立ち上がり時間を補正する補正手段と、を有し、
    前記第1、第2駆動パルスは基準電位から立ち下がる立下り波形要素と、立下り波形要素の立下り電位を保持する保持波形要素と、保持波形要素で保持された電位から立ち上がる立ち上がり波形要素とを含み、
    前記補正手段は、前記第2駆動パルスの前記立ち上がり波形要素の立ち上がり時間を補正するとともに、前記第2駆動パルスの前記立下がり波形要素の立下がり時間を補正し、 前記補正手段による前記補正の前後で前記駆動波形全体の時間が同じである
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2駆動パルスは最終滴を吐出させる駆動パルスであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記立ち上がり波形要素の前記立ち上がり時間を長く補正するときには、前記立下り波形要素の前記立下がり時間を短く補正する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 液滴を吐出する複数のノズルを有するヘッドと、
    前記ヘッドの液滴を吐出させる圧力を発生する圧力発生手段に対して印加する、少なくとも第1、第2駆動パルスを含む駆動波形を生成する駆動波形生成手段と、
    前記駆動波形生成手段から出力される前記駆動波形から前記第1駆動パルスを選択して第1サイズ滴を形成させ、前記第1駆動パルス及び前記第2駆動パルスを選択して前記第1サイズ滴よりも大きな第2サイズ滴を形成させる選択手段と、を備え、
    前記駆動波形生成手段は、
    前記第1、第2駆動パルスを含む基準駆動波形と、前記基準駆動波形が、前記第1駆動パルスと前記第2駆動パルスの波高値を異なる補正率で補正されるとともに、前記波高値の補正に伴う立ち上がり変化率の変化による滴速度の変化を相殺する側に前記立ち上がり時間が補正された補正駆動波形とを格納した手段を有し、
    前記第1、第2駆動パルスは基準電位から立ち下がる立下り波形要素と、立下り波形要素の立下り電位を保持する保持波形要素と、保持波形要素で保持された電位から立ち上がる立ち上がり波形要素とを含み、
    前記補正駆動波形は、前記第2駆動パルスの前記立ち上がり波形要素の立ち上がり時間が補正されるとともに、前記第2駆動パルスの立下がり波形要素の立下がり時間が補正され
    前記補正の前後で前記駆動波形全体の時間が同じである
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記ヘッドは、複数のノズルが配列された第1ノズル列及び第2ノズル列を有し、
    前記駆動パルスの立ち上がり時間及び立下り時間の合計値が前記第1ノズル列と第2ノズル列とで同じである
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
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