JP6308992B2 - 算出装置、算出方法、及び算出プログラム - Google Patents

算出装置、算出方法、及び算出プログラム Download PDF

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Description

本発明は、算出装置、算出方法、及び算出プログラムに関する。
従来、広告を表示する広告表示枠(以下、単に「広告枠」とする)に関する種々の条件に基づいて広告を配信する技術が提供されている。例えば、広告枠の位置に応じたCTR(クリック率:Click Through Rate)等のバイアス(偏り)に基づいて広告を配信する技術が提供されている。
特許第5491555号公報 特許第5491556号公報
しかしながら、上記の従来技術では広告表示における課金額を適切に算出できるとは限らない。例えば、広告枠の位置のバイアスに応じて広告を配信するだけでは、広告配信における課金額について考慮されておらず、広告を表示した際の課金額を適切に算出することは難しい。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、広告表示における課金額を適切に算出する算出装置、算出方法、及び算出プログラムを提供することを目的とする。
本願に係る算出装置は、広告配信における課金額に関する基準値と広告表示枠に関する評価値とを取得する取得部と、前記取得部により取得された前記基準値と前記広告表示枠に関する評価値とに基づいて、前記広告表示枠における広告の表示による前記広告の提供元への課金額を算出する算出部と、を備えたことを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、広告表示における課金額を適切に算出することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る算出処理の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る配信システムの構成例を示す図である。 図3は、実施形態に係る算出装置の構成例を示す図である。 図4は、実施形態に係る広告枠情報記憶部の一例を示す図である。 図5は、実施形態に係る広告情報記憶部の一例を示す図である。 図6は、実施形態に係る広告枠間のバイアスの算出の一例を示すフローチャートである。 図7は、実施形態に係る広告表示における課金額算出の一例を示すフローチャートである。 図8は、実施形態に係る広告表示における課金処理の一例を示すシーケンス図である。 図9は、算出装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本願に係る算出装置、算出方法、及び算出プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る算出装置、算出方法、及び算出プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
(実施形態)
〔1.算出処理〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る算出処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る算出処理の一例を示す図である。算出装置100は、端末装置10(図2参照)に配信されたコンテンツに含まれる広告表示領域(以下、「広告枠」と記載する)に表示される広告の課金額を算出する。図1に示す算出装置100は、コンテンツ配信装置50(図2参照)が端末装置10に配信する一覧コンテンツVC10に含まれる広告枠AR11〜AR14に表示される広告の課金額を算出する場合を示す。以下では、一覧コンテンツVC10がウェブページである場合を例に説明する。なお、一覧コンテンツVC10は、所定のアプリケーションにより表示されるコンテンツであってもよい。
本実施形態においては、広告枠ID「AR11」により識別される広告枠を「広告枠AR11」と記載する場合がある。他の広告枠IDにより識別される広告枠についても同様である。例えば、広告枠ID「AR12」により識別される広告枠を「広告枠AR12」と記載する場合がある。また、本実施形態においては、広告ID「AC11」により識別される広告を「広告AC11」と記載する場合がある。他の広告IDにより識別される広告についても同様である。例えば、広告ID「AC12」により識別される広告を「広告AC12」と記載する場合がある。
図1に示す一覧コンテンツVC10には、コンテンツCT11〜CT15や広告枠AR11〜AR14が含まれる。具体的には、一覧コンテンツVC10では、コンテンツCT11の下に広告枠Aである広告枠AR11が配置される。また、一覧コンテンツVC10では、コンテンツCT13の下に広告枠Bである広告枠AR12が配置され、コンテンツCT14の下に広告枠Cである広告枠AR13が配置され、コンテンツCT15の下に広告枠Dである広告枠AR14が配置される。また、以下では、広告枠AR11〜AR14を区別しない場合は、広告枠ARとする場合がある。また、以下では、広告AC11〜AC14を区別しない場合は、広告ACとする場合がある。
また、算出装置100は、広告枠ARへのユーザ行動率に基づいて、バイアスを算出する。図1では、算出装置100は、広告枠ARへのユーザ行動率であるクリック率(CTR)に基づいて、バイアスを算出する(ステップS11)。なお、広告枠ARへのユーザ行動率は、広告枠ARに表示された広告ACにおけるコンバージョン率、広告枠ARの所定の範囲がユーザ操作により可視領域に入った率等、目的に応じて種々の指標が用いられてもよい。すなわち、ここでいう広告枠ARへのユーザ行動率は、広告枠ARに対するユーザの行動に関する情報であれば、どのような情報が用いられてもよい。図1に示す例において、算出装置100は、一覧コンテンツVC10に含まれる広告枠AR11〜AR14の各々のクリック率に基づいて、各広告枠ARの評価値としてのバイアス値を算出する。なお、広告枠AR11〜AR14の各々のクリック率は、各広告枠AR11〜AR14に広告が表示された場合におけるクリック率を示す。また、ここでいうバイアスとは、各広告枠AR間の価値の相対的な差を示す情報である。図1では、各広告枠AR間のバイアスをクリック率に基づいて算出する例を示すが、クリック率に限らず、目的に応じて種々の情報を適宜用いて各広告枠AR間のバイアスを算出してもよい。例えば、各広告枠が配置される位置に基づくバイアスであってもよいし、各広告枠の表示回数等、各広告枠の表示に関する情報に基づくバイアスであってもよい。
図1の例では、算出装置100は、広告枠情報記憶部121に記憶した各広告枠AR11〜AR14のクリック率に基づいて、バイアスを算出する。図1では、広告枠AR11のクリック率は「0.2%」であり、広告枠AR12のクリック率は「0.18%」であり、広告枠AR13のクリック率は「0.12%」であり、広告枠AR14のクリック率は「0.24%」である。ここで、算出装置100は、広告枠AR11のクリック率を基準として、他の広告枠ARとの相対的な価値の差をバイアスとする。すなわち、算出装置100は、広告枠AR11のバイアス値を「1」とする。そして、算出装置100は、他の広告枠ARのクリック率を広告枠AR11のクリック率で除した値を、他の広告枠ARのバイアス値として算出する。なお、算出装置100は、コンテンツ配信装置50や広告配信装置60から取得した各広告枠AR11〜AR14のクリック率に関する情報を用いてもよい。
具体的には、算出装置100は、広告枠AR12のクリック率「0.18%」を広告枠AR11のクリック率「0.2%」で除した値「0.9(=0.18/0.2)」を、広告枠AR12のバイアス値として算出する。また、算出装置100は、広告枠AR13のクリック率「0.12%」を広告枠AR11のクリック率「0.2%」で除した値「0.6(=0.12/0.2)」を、広告枠AR13のバイアス値として算出する。また、算出装置100は、広告枠AR14のクリック率「0.24%」を広告枠AR11のクリック率「0.2%」で除した値「1.2(=0.24/0.2)」を、広告枠AR14のバイアス値として算出する。これにより、算出装置100は、バイアス一覧VL11に示すように広告枠AR11〜AR14の各々のバイアス値を算出する。
次に、算出装置100は、各広告枠ARに表示される広告ACを割り当てる(ステップS12)。ここで、図1では、広告枠AR11〜AR14には、表示回数1000回あたりの推定収益額を示すeCPM(effective Cost Per Mille)が高い広告ACから順に割り当てられるものとする。すなわち、図1では、広告枠AR11には、最もeCPMの高い広告AC11が割り当てられる。また、広告枠AR12には、広告AC12が割り当てられ、広告枠AR13には、広告AC13が割り当てられ、広告枠AR14には、広告AC14が割り当てられる。言い換えると、広告枠AR11には広告AC11が表示され、広告枠AR12には広告AC12が表示され、広告枠AR13には広告AC13が表示され、広告枠AR14には広告AC14が表示される。なお、図1では、説明の簡単化のために各広告ACのクリック率は同一の値(例えば0.02%)であるものとする。また、算出装置100は、ステップS12において、広告情報記憶部122に記憶された広告に関する情報を用いてもよいし、広告配信装置60から取得した各広告枠ARへの広告の表示に関する情報を用いてもよい。
その後、算出装置100は、広告一覧AL11に示すように、所定の算出基準に基づいて各広告ACの広告主に課金する課金額(以下、「通常課金額」とする場合がある)を算出する。図1では、算出装置100は、各広告ACのクリック率や他の広告ACのeCPM等に基づいて、通常課金額を算出する。具体的には、算出装置100は、各広告ACの広告主に課金する通常課金額を、その広告ACの次にeCPMの高い広告AC(以下、「次順位広告AC」とする場合がある)のeCPM(以下、「次順位広告eCPM」とする場合がある)に基づいて算出する。例えば、算出装置100は、以下の式(1)を用いて通常課金額を算出してもよい。
通常課金額(円) = 次順位広告eCPM/(CTR・1000) ・・・ (1)
なお、図1では、各広告ACのクリック率は同一の値であるため、以下の式(1)により算出される通常課金額は、次順位広告ACの入札価格と等しくなる。具体的には、算出装置100は、広告枠AR11に表示される広告AC11について、次順位広告AC12の次順位広告eCPM「20円」から、通常課金額を「100円」と算出する。また、算出装置100は、広告枠AR12に表示される広告AC12について、次順位広告AC13の次順位広告eCPM「16円」から、通常課金額を「80円」と算出する。また、算出装置100は、広告枠AR13に表示される広告AC13について、次順位広告AC14の次順位広告eCPM「10円」から、通常課金額を「50円」と算出する。また、算出装置100は、広告枠AR14に表示される広告AC14について、次順位広告AC15(図示せず)の次順位広告eCPM「6円」から、通常課金額を「30円」と算出する。なお、算出装置100は、広告枠AR14に表示される広告AC14について、次順位広告ACが無い場合、所定の課金額(例えば、「1円」等)を広告AC14の通常課金額としてもよい。
ここで、広告AC11と広告AC12とのクリック率が異なる場合の通常課金額の算出の一例を説明する。例えば、広告AC11のクリック率を「0.025%」、広告AC12のクリック率を「0.02%」とした場合、広告枠AR11に表示される広告AC11の通常課金額は、以下の式(2)のように算出される。
80(円) = 20/(0.00025・1000) ・・・ (2)
上記の式(2)に示すように、広告AC11のクリック率が広告AC12のクリック率よりも高い場合、上述した広告AC11と広告AC12とのクリック率が同じ場合に比べて、算出される通常課金額が少なくなる。すなわち、上記の式(1)を用いて通常課金額を算出した場合、各広告ACのクリック率が異なる場合、各広告ACの通常課金額は、次順位広告ACのeCPMが高い程多くなり、その広告ACのクリック率が高い程少なくなる。
なお、算出装置100は、課金対象となる広告ACの通常課金額を次順位広告ACの入札価格(セカンドプライス)としてもよい。また、算出装置100は、課金対象となる広告ACの入札価格を超えない範囲で、次順位広告ACのeCPMに基づいて算出した値よりも大きい値を通常課金額として算出してもよい。例えば、算出装置100は、次順位広告ACのeCPMに基づいて算出した値に1(円)を加算した値を通常課金額として算出してもよい。なお、上記の通常課金額の算出については一例であり、課金対象となる広告ACの入札価格を超えない範囲であれば、算出装置100は、目的に応じて種々の基準を適宜用いて各広告ACの広告主に課金する通常課金額を算出してもよい。
また、算出装置100は、広告配信における課金額に関する基準値である課金基準を取得する(ステップS13)。ここでいう課金基準は、各広告ACについて後述する補正課金額の算出の基準となるスコアであり、図1では、説明の簡単化のため課金基準として所定の金額を用いる。なお、課金基準は、eCPMや、広告枠ARが含まれるコンテンツ(媒体面)の表示回数1000回あたりの推定収益額を示すRPM(Revenue Per Mille)等、目的に応じて種々のスコア(指標)が用いられてもよい。
図1では、算出装置100は、課金基準表CC11に示すように、上記式(1)を用いて算出した広告枠AR11に表示される広告AC11の通常課金額「100円」を課金基準として取得する。なお、上記の課金基準の取得については一例であり、算出装置100は、目的に応じて種々の情報を適宜用いて課金基準を取得してもよい。算出装置100は、各広告表示枠に表示される広告の課金額であって、所定の算出手段により算出される課金額、各広告表示枠に表示される広告の次順位の広告の入札価格に関する情報、または、所定の広告の入札価格に関する情報を課金基準としてもよい。例えば、算出装置100は、課金基準として各広告枠ARに表示される広告ACの通常課金額を取得してもよい。また、例えば、算出装置100は、各広告枠ARに表示される広告ACの次にeCPMの高い広告ACの入札価格に関する情報、例えばeCPMを取得してもよい。なお、広告の次順位は、eCPMに限らず、目的に応じて種々の情報に基づいて決定されてもよい。また、例えば、算出装置100は、最もeCPMの高い広告AC11の入札価格「120円」を課金基準として取得してもよい。また、例えば、算出装置100は、予め設定された値(例えば、「150円」等)を課金基準として取得してもよい。すなわち、算出装置100は、各広告ACについて、どのような課金基準を用いてもよく、各々異なる課金基準を用いてもよい。
その後、算出装置100は、広告一覧AL11に示す情報と課金基準表CC11に情報とに基づいて、各広告ACの広告主に実際に課金する課金額を算出する(ステップS14)。図1では、算出装置100は、広告一覧AL11に含まれる各広告枠ARのバイアス値と課金基準表CC11の課金基準とを用いて、各広告枠ARの相対的な価値の差に基づいた広告ACの課金額(本実施形態においては「補正課金額」とする場合ある)を算出する。すなわち、算出装置100は、課金額一覧CL11に示すように各広告枠ARに対応する広告ACの補正課金額を算出する。
具体的には、算出装置100は、広告枠AR11に表示される広告AC11について、広告枠AR11のバイアス値「1」と課金基準「100円」とから、補正課金額を「100円」と算出する。また、算出装置100は、広告枠AR12に表示される広告AC12について、広告枠AR12のバイアス値「0.9」と課金基準「100円」とから、補正課金額を「90円」と算出する。また、算出装置100は、広告枠AR13に表示される広告AC13について、広告枠AR13のバイアス値「0.6」と課金基準「100円」とから、補正課金額を「60円」と算出する。また、算出装置100は、広告枠AR14に表示される広告AC14について、広告枠AR14のバイアス値「1.2」と課金基準「100円」とから、補正課金額を「120円」と算出する。このように、算出装置100は、広告枠AR間の相対的な価値の差に基づいた補正課金額を算出することにより、各広告枠ARの価値に応じた適正な課金額を算出することができる。
そして、算出装置100は、各広告ACについて、通常課金額と補正課金額と入札価格に基づいて、各広告ACの広告主に実際に課金する課金額を算出する。具体的には、算出装置100は、広告枠AR11に表示される広告AC11について、通常課金額が「100円」であり、補正課金額が「100円」であり、入札価格が「120円」であるため、通常課金額「100円」を広告AC11の広告主に実際に課金する課金額として算出する。
また、算出装置100は、広告枠AR12に表示される広告AC12について、通常課金額が「80円」であり、補正課金額が「90円」であり、入札価格が「100円」であるため、補正課金額「90円」を広告AC12の広告主に実際に課金する課金額として算出する。このように、算出装置100は、広告AC12について、入札価格を超えない範囲において、通常課金額よりも10円多い額を広告AC12の広告主に実際に課金する課金額として算出する。
また、算出装置100は、広告枠AR13に表示される広告AC13について、通常課金額が「50円」であり、補正課金額が「60円」であり、入札価格が「80円」であるため、補正課金額「60円」を広告AC13の広告主に実際に課金する課金額として算出する。このように、算出装置100は、広告AC13について、入札価格を超えない範囲において、通常課金額よりも10円多い額を広告AC13の広告主に実際に課金する課金額として算出する。
また、広告枠AR14に表示される広告AC14について、通常課金額が「30円」であり、補正課金額が「120円」であり、入札価格が「50円」であるため、補正課金額「120円」を広告AC14の広告主に実際に課金する課金額とした場合、広告AC14の入札価格「50円」を超過する。そのため、算出装置100は、補正課金額「120円」ではなく入札価格「50円」を広告AC14の広告主に実際に課金する課金額として算出する。このように、算出装置100は、広告AC14について、入札価格を超えない範囲において、通常課金額よりも20円多い額を広告AC14の広告主に実際に課金する課金額として算出する。これにより、算出装置100は、各広告枠ARの価値に応じた適正な課金額を算出しつつ、各広告ACの入札価格を超えた課金額を算出することを抑制することができる。
上述したように、算出装置100は、各広告枠AR間の価値の相対的な差に基づいた補正課金額を用いて、各広告ACの広告主に実際に課金する課金額を算出することにより、広告表示における課金額を適切に算出することができる。このように、算出装置100は、広告枠AR間の価値の差(比)と、ランキング(順位決め)時の順位間のスコアの差(比)が整合していない場合であっても、表示される広告AC間の課金に不公平が発生することを抑制することができる。例えば、算出装置100は、順位が下位の広告枠ARほうがバイアス値が高いコンテンツ(媒体面)について、表示される広告AC間の課金に不公平が発生することを抑制することができる。すなわち、算出装置100は、広告枠ARの数が多いコンテンツ(媒体面)などで、順位が下位の広告ACの課金額が不当に低下することを抑制することができる。
なお、図1に示す例においては、算出装置100が課金額を算出する機能のみを有する場合を説明したが、算出装置100は、コンテンツを配信する機能や広告を配信する機能を有してもよい。例えば、算出装置100は、コンテンツ配信装置50や広告配信装置60と一体であってもよい。また、上記例においては、一覧コンテンツVC10に含まれる広告枠AR間にバイアスに基づいて課金額を算出する例を示したが、算出装置100は、各広告枠ARの評価値が取得できれば、どのような広告枠間のバイアスを算出してもよい。すなわち、算出装置100は、どのような広告枠間におけるバイアスに基づいて、各広告枠に表示される広告の課金額を算出してもよい。また、算出装置100は、各広告ACの補正課金額の算出において、各々異なる課金基準を用いてもよい。
〔2.配信システムの構成〕
図2に示すように、配信システム1は、端末装置10と、コンテンツ配信装置50と、広告配信装置60と、算出装置100とが含まれる。端末装置10と、コンテンツ配信装置50と、広告配信装置60と、算出装置100とは所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、図2に示した配信システム1には、複数台の端末装置10や、複数台のコンテンツ配信装置50や、複数台の広告配信装置60や、複数台の算出装置100が含まれてもよい。
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。
コンテンツ配信装置50は、コンテンツを配信する情報処理装置である。コンテンツ配信装置50は、端末装置10にコンテンツを配信する。例えば、コンテンツ配信装置50は、端末装置10からの要求に応じて、端末装置10において表示される一覧コンテンツVC10を端末装置10に配信する。
広告配信装置60は、広告を配信する情報処理装置である。広告配信装置60は、端末装置10に広告を配信する。例えば、広告配信装置60は、端末装置10からの要求に応じて、端末装置10において表示される広告を端末装置10に配信する。例えば、広告配信装置60は、端末装置10からの要求に応じて、一覧コンテンツVC10中の広告枠ARに表示される広告を端末装置10に配信する。
算出装置100は、広告配信における課金額に関する基準値と広告表示枠に関する評価値とに基づいて、広告表示枠における広告の表示による広告の提供元(以下、「広告主」とする場合がある)への課金額を算出する情報処理装置である。例えば、算出装置100は、コンテンツ配信装置50や広告配信装置60から種々の情報を取得し、取得した情報に基づいて広告表示枠における広告の表示による広告の広告主への課金額を算出する。
〔3.算出装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る算出装置100の構成について説明する。図3は、実施形態に係る算出装置100の構成例を示す図である。図3に示すように、算出装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、算出装置100は、算出装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、コンテンツ配信装置50や広告配信装置60や端末装置10との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、図3に示すように、広告枠情報記憶部121と、広告情報記憶部122とを有する。
(広告枠情報記憶部121)
実施形態に係る広告枠情報記憶部121は、広告枠に関する情報を記憶する。図4には、広告枠情報記憶部121に記憶される広告枠に関する情報の一例を示す。図4に示すように、広告枠情報記憶部121は、広告枠に関する情報として、「広告枠ID」、「クリック率」といった項目が含まれる。
「広告枠ID」は、広告枠を識別するための識別情報を示す。「クリック率」は、CTRを示し、対応する広告枠に表示された広告がクリックされた回数を対応する広告枠における広告の表示回数によって除算した値を示す。
例えば、図4に示す例において、広告枠AR11は、クリック率が「0.2%」であることを示す。また、例えば、広告枠AR12は、クリック率が「0.18%」であり、広告枠AR13は、クリック率が「0.12%」であり、広告枠AR14は、クリック率が「0.24%」であり、広告枠AR101は、クリック率が「0.45%」であることを示す。
なお、広告枠情報記憶部121は、上記は広告枠に関する情報の一例であって、広告枠に関する情報であれば目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、広告枠情報記憶部121は、広告枠が含まれるコンテンツに関する情報や広告枠が配置される位置に関する情報などを記憶してもよい。
(広告情報記憶部122)
実施形態に係る広告情報記憶部122は、広告に関する各種情報を記憶する。図5に、実施形態に係る広告情報記憶部122の一例を示す。図5に示す広告情報記憶部122は、「広告ID」、「eCPM」、「入札価格」といった項目を有する。
「広告ID」は、広告を識別するための識別情報を示す。「eCPM」は、広告に関する評価値であり、広告の1000回表示あたりの収益額を示す。また、「入札価格」は、広告主が広告を入稿する際に指定する広告料金を示す。例えば、「入札価格」は、広告がユーザに1回クリックされた際に広告主から広告配信者(例えば、広告配信装置60の管理者等)に支払われる単価に該当する。
例えば、図5に示す例において、広告AC11は、評価値であるeCPMが「24円」であり、入札価格が「120円」であることを示す。また、例えば、図5に示す例において、広告AC12は、評価値であるeCPMが「20円」であり、入札価格が「100円」であることを示す。また、例えば、図5に示す例において、広告AC13は、評価値であるeCPMが「16円」であり、入札価格が「80円」であることを示す。また、例えば、図5に示す例において、広告AC14は、評価値であるeCPMが「10円」であり、入札価格が「50円」であることを示す。
なお、広告情報記憶部122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、広告情報記憶部122は、広告主から入稿された広告コンテンツ(単に「広告」と記載する場合がある)を記憶する。具体的には、広告情報記憶部122は、静止画像や動画像やテキストデータやURL、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などを記憶する。例えば、広告情報記憶部122は、広告主を識別するための識別情報を記憶してもよい。なお、広告主は、入稿作業等を代理店に依頼する場合もあるため、「広告主」といった表記は、広告主だけでなく代理店を含む概念であるものとする。
また、例えば、広告情報記憶部122は、各広告のクリック率(CTR)や種々の評価値に関する情報を記憶してもよい。また、例えば、広告情報記憶部122は、広告が表示された回数を示す表示回数に関する情報を記憶してもよい。また、例えば、広告情報記憶部122は、各広告の対象となる商品名やサービス名を示す情報を記憶してもよい。なお、広告情報記憶部122は、各商品等を示す情報としては「商品名」に限らず、商品を識別するための「商品ID」等の情報を記憶してもよい。
(制御部130)
図3の説明に戻って、制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、算出装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(配信プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図3に示すように、制御部130は、取得部131と、算出部132と、送信部133とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(取得部131)
取得部131は、広告配信における課金額に関する基準値と広告枠に関する評価値とを取得する。図1では、取得部131は、課金基準と各広告枠ARのクリック率とを取得する。例えば、取得部131は、広告枠情報記憶部121から各広告枠のクリック率に関する情報を取得してもよい。また、取得部131は、各広告枠の評価値に関する情報を外部の情報処理装置から取得してもよい。例えば、取得部131は、各広告枠のクリック率に関する情報をコンテンツ配信装置50や広告配信装置60から取得してもよい。また、取得部131は、広告配信における課金額に関する基準値に関する情報を外部の情報処理装置から取得してもよい。例えば、取得部131は、課金基準に関する情報をコンテンツ配信装置50や広告配信装置60から取得してもよい。
また、取得部131は、広告配信装置60や広告主が利用する情報処理装置から広告に関する情報を取得してもよい。なお、取得部131は、広告主から広告の入稿を依頼された代理店から広告に関する情報を取得してもよい。この場合、例えば、取得部131は、広告主や代理店が利用する情報処理装置から広告に関する情報を取得してもよい。また、例えば、取得部131は、取得した広告に関する情報を広告情報記憶部121に記憶する。
(算出部132)
算出部132は、取得部131により取得された基準値と広告枠に関する評価値とに基づいて、広告枠における広告の表示による広告の提供元への課金額を算出する。例えば、算出部132は、課金基準と各広告枠のクリック率とに基づいて、広告枠における広告の表示による広告の提供元への課金額を算出する。図1では、算出部132は、課金基準と各広告枠のクリック率とに基づいて、各広告枠に表示される広告の補正課金額を算出する。また、図1では、算出部132は、上記の式(1)を用いて、通常課金額を算出する。
また、算出部132は、他の広告枠との比較により導出される相対的な評価値を広告枠に関する評価値として、広告枠における広告の表示による広告の提供元への課金額を算出してもよい。図1では、算出部132は、各広告枠ARのバイアス値を評価値として、広告枠ARにおける広告ACの表示による広告ACの提供元への課金額を算出する。
算出部132は、広告枠に表示された広告のクリック率に基づく評価値を広告枠に関する評価値として、広告枠における広告の表示による広告の提供元への課金額を算出する。また、算出部132は、提供元による広告の入札価格に関する情報を基準値として、広告枠における広告の表示による広告の提供元への課金額を算出する。また、算出部132は、各広告表示枠に表示される広告の課金額であって、所定の算出手段により算出される課金額、各広告表示枠に表示される広告の次順位の広告の入札価格に関する情報、または、所定の広告の入札価格の次に高い入札価格に関する情報を基準値として、広告枠における広告の表示による広告の提供元への課金額を算出する。算出部132は、基準値と評価値とに基づく課金額が、所定の算出基準に基づいて算出された他の課金額よりも多い場合、課金額を広告表示枠における広告の表示による広告の提供元への課金額として算出する。
(送信部133)
送信部133は、各種情報を外部の情報処理装置へ送信する。例えば、送信部133は、コンテンツ配信装置50や広告配信装置60に各種情報を送信する。例えば、送信部133は、算出部132により算出された各広告ACの広告主に実際に課金する課金額を、各コンテンツ配信装置50や広告配信装置60に送信する。
〔4.処理フロー〕
次に、図6及び図7を用いて、実施形態に係る算出装置100による課金額の算出処理の手順について説明する。図6は、実施形態に係る広告枠間のバイアスの算出の一例を示すフローチャートである。図7は、実施形態に係る広告表示における課金額算出の一例を示すフローチャートである。
まず、図6を用いて、算出装置100による広告枠間のバイアスの算出の一例について説明する。図6に示すように、算出装置100の取得部131は、広告枠情報を取得する(ステップS101)。例えば、取得部131は、コンテンツ配信装置50や広告配信装置60から広告枠情報を取得する。また、例えば、取得部131は、広告枠情報記憶部121から広告枠情報を取得する。
その後、算出装置100の算出部132は、算出対象となる広告枠を特定する(ステップS102)。例えば、算出部132は、コンテンツ配信装置50や広告配信装置60から取得したコンテンツ配信や広告配信に関する情報に基づいて、課金額の算出対象となる広告枠を特定する。また、例えば、算出部132は、広告枠情報記憶部121に記憶された情報に基づいて、課金額の算出対象となる広告枠を特定する。
そして、算出装置100の算出部132は、広告枠の評価値に基づいて広告枠間のバイアスを算出する(ステップS103)。算出部132は、広告枠の評価値であるクリック率(CTR)に基づいて、バイアスを算出する。
次に、図7を用いて、算出装置100による広告表示における課金額算出の一例について説明する。なお、図7に示す例においては、通常課金額を算出する処理については記載を省略するが、算出装置100は、適宜のタイミングで通常課金額を算出または取得するものとする。
図7に示すように、算出部132は、課金額算出のために各広告枠に広告を割り当てる(ステップS201)。例えば、算出部132は、コンテンツ配信装置50や広告配信装置60から取得したコンテンツ配信や広告配信に関する情報に基づいて、各広告枠に広告を割り当てる。また、例えば、算出部132は、広告枠情報記憶部121や広告情報記憶部122に記憶された情報に基づいて、各広告枠に広告を割り当てる。なお、算出装置100は、コンテンツ配信装置50や広告配信装置60等の外部の情報処理装置から広告枠と表示された広告の対応に関する情報を取得してもよい。
また、取得部131は、広告枠間のバイアス及び課金基準を取得する(ステップS202)。例えば、取得部131は、コンテンツ配信装置50や広告配信装置60等の外部の情報処理装置から広告枠間のバイアスに関する情報や課金基準に関する情報を取得してもよい。なお、ステップS201とステップS202の順序は異なってもよい。
そして、算出部132は、変数nを1に設定する(ステップS203)。その後、算出部132は、n個目の広告枠を選択する(ステップS204)。次に、算出部132は、選択した広告枠のバイアス値及び課金基準に基づいて補正課金額を算出する(ステップS205)。
その後、算出部132は、選択した広告枠に割り当てられた広告の通常課金額と補正課金額との比較を行う(ステップS206)。選択した広告枠に割り当てられた広告の通常課金額が補正課金額未満である場合(ステップS206:Yes)、算出部132は、補正課金額を課金額として算出する(ステップS207)。すなわち、選択した広告枠に割り当てられた広告の通常課金額が補正課金額未満である場合、算出部132は、補正課金額をその広告の広告主に実際に課金する課金額として算出する。なお、算出部132は、補正課金額がその広告の入札価格を超える場合、入札価格をその広告の広告主に実際に課金する課金額として算出してもよい。
一方、選択した広告枠に割り当てられた広告の通常課金額が補正課金額未満でない場合(ステップS206:No)、算出部132は、通常課金額を課金額として算出する(ステップS208)。すなわち、選択した広告枠に割り当てられた広告の通常課金額が補正課金額以上である場合、算出部132は、通常課金額をその広告の広告主に実際に課金する課金額として算出する。なお、算出部132は、通常課金額がその広告の入札価格を超える場合、入札価格をその広告の広告主に実際に課金する課金額として算出してもよい。
その後、算出部132は、対象となる広告枠を全て選択済みでない場合(ステップS209:No)、変数nに1を加算し(ステップS210)、ステップS204から処理を繰り返す。また、算出部132は、対象となる広告枠を全て選択済みである場合(ステップS209:Yes)、処理を終了する。
次に、図8を用いて配信システム1における課金の処理の流れを示す。図8は、実施形態に係る広告表示における課金処理の一例を示すシーケンス図である。
図8に示すように、端末装置10は、コンテンツ配信装置50にコンテンツの配信要求を送信する(ステップS301)。端末装置10から配信要求を受け付けたコンテンツ配信装置50は、端末装置10にコンテンツを配信する(ステップS302)。
コンテンツを受信した端末装置10は、受信したコンテンツに含まれる広告表示領域に表示する広告を要求する広告要求を広告配信装置60に送信する(ステップS303)。端末装置10から広告要求を取得した広告配信装置60は、端末装置10に広告を配信する(ステップS304)。
そして、広告配信装置60は、広告の配信情報を算出装置100へ送信する(ステップS305)。例えば、広告配信装置60は、配信した広告に関する情報や広告が表示される広告枠に関する情報を算出装置100へ送信する。
その後、算出装置100は、広告の配信情報に基づいて課金額の算出処理を行う(ステップS306)。例えば、算出装置100は、補正課金額を算出し、通常課金額や入札価格との比較によって、広告の広告主に実際に課金する課金額を算出する。その後、算出装置100は、ステップS306において算出した課金額に関する情報(課金額情報)を広告配信装置60に送信する(ステップS307)。
算出装置100から課金額情報を取得した広告配信装置60は、取得した課金額情報に基づいて所定の課金処理を行う(ステップS308)。なお、ステップS308の課金処理は、算出装置100や他の外部の情報処理装置が行ってもよい。
〔5.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る算出装置100は、取得部131と、算出部132とを有する。取得部131は、広告配信における課金額に関する基準値(実施形態においては「課金基準」。以下同じ)と広告表示枠(実施形態においては「広告枠」。以下同じ)に関する評価値とを取得する。算出部132は、取得部131により取得された基準値と広告表示枠に関する評価値とに基づいて、広告表示枠における広告の表示による広告の提供元への課金額を算出する。
これにより、実施形態に係る算出装置100は、広告枠間の価値の差(比)と、ランキング(順位決め)時の順位間のスコアの差(比)が整合していない場合であっても、表示される広告間の課金に不公平が発生することを抑制することができる。例えば、算出装置100は、順位が下位の広告枠ほうがバイアス値が高いコンテンツ(媒体面)について、表示される広告間の課金に不公平が発生することを抑制することができる。すなわち、算出装置100は、広告枠の数が多いコンテンツ(媒体面)などで、順位が下位の広告の課金額が不当に低下することを抑制することができる。したがって、算出装置100は、広告表示における課金額を適切に算出することができる。
また、実施形態に係る算出装置100において算出部132は、他の広告表示枠との比較により導出される相対的な評価値を広告表示枠に関する評価値として、広告表示枠における広告の表示による広告の提供元への課金額を算出する。
これにより、実施形態に係る算出装置100は、各広告枠間の価値の相対的な差に基づいた補正課金額を用いて、各広告の広告主に実際に課金する課金額を算出することにより、広告表示における課金額を適切に算出することができる。このように、算出装置100は、各広告枠間の価値の相対的な比較により、広告枠の価値を表示される広告の課金額の算出に反映させることにより、広告表示における課金額を適切に算出することができる。
また、実施形態に係る算出装置100において算出部132は、広告表示枠に表示された広告へのユーザ行動率に基づく評価値を広告表示枠に関する評価値として、広告表示枠における広告の表示による広告の提供元への課金額を算出する。
これにより、実施形態に係る算出装置100は、各広告枠へのユーザ行動率である広告のクリック率に基づいた補正課金額を用いて、各広告の広告主に実際に課金する課金額を算出することにより、広告表示における課金額を適切に算出することができる。このように、算出装置100は、クリックされやすい広告枠に表示される広告ほど課金額が高くなるように課金額を算出することにより、広告表示における課金額を適切に算出することができる。
また、実施形態に係る算出装置100において算出部132は、各広告表示枠に表示される広告の課金額であって、所定の算出手段により算出される課金額、各広告表示枠に表示される広告の次順位の広告の入札価格に関する情報、または、所定の広告の入札価格に関する情報を基準値として、広告表示枠における広告の表示による広告の提供元への課金額を算出する。
これにより、実施形態に係る算出装置100は、各広告表示枠に表示される広告の通常課金額、各広告表示枠に表示される広告の次にeCPMの高い広告の入札価格に関する情報、または、所定の広告の入札価格に関する情報に基づいた補正課金額を用いて、各広告の広告主に実際に課金する課金額を算出することにより、広告表示における課金額を適切に算出することができる。
また、実施形態に係る算出装置100において算出部132は、基準値と評価値とに基づく課金額(実施形態においては「補正課金額」。以下同じ)が、所定の算出基準に基づいて算出された他の課金額(実施形態においては「通常課金額」。以下同じ)よりも多い場合、課金額を広告表示枠における広告の表示による広告の提供元への課金額として算出する。
これにより、実施形態に係る算出装置100は、補正課金額と通常課金額との比較により、各広告の広告主に実際に課金する課金額を算出することにより、広告表示における課金額を適切に算出することができる。
〔6.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る算出装置100は、例えば図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図9は、算出装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る算出装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
〔7.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
1 配信システム
100 算出装置
121 広告枠情報記憶部
122 広告情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 算出部
133 送信部
10 端末装置
50 コンテンツ配信装置
60 広告配信装置

Claims (7)

  1. 広告配信における課金額に関する基準値と、コンテンツとともに所定の方向に並べて配置される広告表示枠であって、配信先の端末装置において広告が表示される広告表示枠間における所定の広告指標の偏りを示すバイアス値である評価値とを取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記基準値と前記広告表示枠に関する評価値とに基づいて、前記広告表示枠における広告の表示による前記広告の提供元への課金額を算出する算出部と、
    を備えることを特徴とする算出装置。
  2. 前記算出部は、
    他の広告表示枠との比較により導出される相対的な評価値を前記広告表示枠に関する評価値として、前記広告表示枠における広告の表示による前記広告の提供元への課金額を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の算出装置。
  3. 前記算出部は、
    前記広告表示枠に表示された広告へのユーザ行動率に基づく評価値を前記広告表示枠に関する評価値として、前記広告表示枠における広告の表示による前記広告の提供元への課金額を算出する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の算出装置。
  4. 前記算出部は、
    各広告表示枠に表示される広告の課金額であって、所定の算出手段により算出される課金額、各広告表示枠に表示される広告の次順位の広告の入札価格に関する情報、または、所定の広告の入札価格に関する情報を前記基準値として、前記広告表示枠における前記広告の表示による前記広告の提供元への課金額を算出する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の算出装置。
  5. 前記算出部は、
    前記基準値と前記評価値とに基づく課金額が、所定の算出基準に基づいて算出された他の課金額よりも多い場合、前記課金額を前記広告表示枠における広告の表示による前記広告の提供元への課金額として算出する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の算出装置。
  6. コンピュータが実行する算出方法であって、
    広告配信における課金額に関する基準値と、コンテンツとともに所定の方向に並べて配置される広告表示枠であって、配信先の端末装置において広告が表示される広告表示枠間における所定の広告指標の偏りを示すバイアス値である評価値とを取得する取得工程と、
    前記取得工程により取得された前記基準値と前記広告表示枠に関する評価値とに基づいて、前記広告表示枠における広告の表示による前記広告の提供元への課金額を算出する算出工程と、
    を含むことを特徴とする算出方法。
  7. 広告配信における課金額に関する基準値と、コンテンツとともに所定の方向に並べて配置される広告表示枠であって、配信先の端末装置において広告が表示される広告表示枠間における所定の広告指標の偏りを示すバイアス値である評価値とを取得する取得手順と、
    前記取得手順により取得された前記基準値と前記広告表示枠に関する評価値とに基づいて、前記広告表示枠における広告の表示による前記広告の提供元への課金額を算出する算出手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする算出プログラム。
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