以下に、本願に係る提供装置、提供方法、及び提供プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る提供装置、提供方法、及び提供プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
(実施形態)
〔1.提供処理〕
図1及び図2を用いて、実施形態に係る提供処理の一例について説明する。図1及び図2は、実施形態に係る提供処理の一例を示す図である。図1及び図2に示す提供処理においては、提供装置100が複数のモデルからユーザのサービスの利用目的に応じてモデルを決定(選択)し、決定したモデルを用いてユーザにコンテンツを提供する。図1では、所定の施設がホテル等の宿泊施設(以下、単に「ホテル」ともいう)であり、提供されるサービスが宿泊サービスである場合を示す。
また、図1では、提供装置100は、ユーザが指定したエリア及び日付に対応する宿泊サービスのコンテンツに関するスコア(指標値)を算出し、スコアに基づく順位で並べられたコンテンツのリスト(一覧情報)を提供する場合を示す。なお、ここでいうコンテンツとは、ホテルにおいて提供される宿泊サービスの内容を示す情報等を含むものとする。なお、コンテンツとは、ホテルにおいて提供される宿泊サービスの広告情報であってもよい。また、図1の例では、宿泊サービスに関するスコアを算出する場合を示すが、所定の施設において提供されるサービスであれば、例えばレストランにおける飲食サービス等のようにどのようなサービスであってもよい。
図1に示すように、提供システム1には、端末装置10と、提供装置100とが含まれる。端末装置10と、提供装置100とは図示しない所定の通信網を介して、有線または無線により通信可能に接続される。また、図1に示した提供システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の提供装置100が含まれてもよい。
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。図1に示す例においては、端末装置10がユーザが利用するスマートフォンである場合を示す。なお、以下では、端末装置10をユーザと表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザを端末装置10と読み替えることもできる。具体的には、図1では、端末装置10がユーザID「U1」により識別されるユーザ(以下、「ユーザU1」とする場合がある)が利用するスマートフォンである場合を示す。
また、図1に示す例においては、端末装置10の画面の表示等に応じて、端末装置10を端末装置10−11〜10−13として説明する。また、図2に示す例においては、端末装置10の画面の表示等に応じて、端末装置10を端末装置10−21〜10−23として説明する。なお、端末装置10−11〜10−13、10−21〜10−23は同一の端末装置10である。また、以下では、端末装置10−11〜10−13、10−21〜10−23について、特に区別なく説明する場合には、端末装置10と記載する。
提供装置100は、サービスの利用目的の各々に対応付けられた各モデルのうち、ユーザ情報に応じて決定されるモデルの出力に基づいて、ユーザが利用する端末装置10にコンテンツを提供する提供装置である。また、提供装置100は、端末装置10から取得したホテル情報要求に対する情報を端末装置10に提供する情報提供サービスを提供する。図1及び図2の例では、提供装置100は、サービスに対応するコンテンツが並べられた一覧情報を、ホテル情報要求の送信元である端末装置10へ提供する。また、図1及び図2に示す例では、提供装置100が宿泊施設の予約に関する電子商取引サービスを提供するものとする。
なお、図1及び図2では、提供装置100が電子商取引サービスを提供する場合を示すが、外部の情報処理装置が電子商取引サービスを提供する場合、提供装置100は情報提供サービスや電子商取引サービスを提供しなくてもよい。この場合、提供装置100は、電子商取引サービスを提供する外部の情報処理装置等から宿泊施設に関する情報やサービスに関する情報等の各種情報を取得し、取得した情報に基づいて、端末装置10に情報を提供してもよい。
まず、提供装置100は、ユーザU1の行動情報を端末装置10−11から取得する(ステップS11)。例えば、提供装置100は、行動情報AL11に示すようなユーザU1の行動情報を端末装置10−11から取得する。
図1に示す例では、提供装置100は、行動情報AL11に示すように、ユーザU1が日時「DA11−1」にA地域のビジネスホテルに関するコンテンツを閲覧したことを示す行動情報を取得する。また、図1に示す例では、提供装置100は、行動情報AL11に示すように、ユーザU1が日時「DA11−2」にクエリ「A地域 出張」を用いた検索を行ったことを示す行動情報を取得する。図1の例では、「日時」を「DA11−1」、「DA11−2」等の符号で図示するが、「DA11−1」、「DA11−2」等は、「2016年10月26日15時45分23秒」等の具体的な日時であるものとする。
その後、端末装置10は、ユーザU1による操作に応じて宿泊予約サイトAを表示する(ステップS12)。図1の例では、端末装置10は、ユーザU1による操作に応じて宿泊予約サイトAの入力ページW11を表示させる。図1中の端末装置10−12は、宿泊予約サイトAの入力ページW11が表示された状態を示す。
そして、ユーザU1は、端末装置10−12に表示された宿泊予約サイトAの入力ページW11を介してホテルに関する条件を入力する。図1に示す例において、端末装置10−12の画面に表示された入力ページW11中には、宿泊サービスの提供に関するユーザU1の指定に関する情報が入力される。例えば、図1の例では、入力欄BX11、BX12にユーザU1が希望するエリア及び日付に関する情報を入力する場合を示す。なお、図1では、説明を簡単にするために、入力ページW11において、入力欄BX11、BX12によりエリア及び日付に関する情報を受け付ける場合を示すが、宿泊日数等の種々の情報を受け付けてもよい。
例えば、ユーザU1は、エリアを入力する入力欄BX11に「A地域」と入力する。また、例えば、ユーザU1は、日付を入力する入力欄BX12に「X月Y日」と入力する。なお、端末装置10は、入力欄BX11や入力欄BX12に対する入力を、表示したコンボボックス等による一覧から選択させたり、表示したカレンダー等から日付を選択させたりすることにより受け付けてもよい。その後、ユーザU1は、端末装置10−12の画面に表示された入力ページW11中のボタンBT11を押下する。
ユーザU1によりボタンBT11が押下された端末装置10−12は、提供装置100に日付「X月Y日」、エリア「A地域」に対応するホテルに関する情報の要求を送信する。これにより、提供装置100は、ホテル情報要求を取得する(ステップS13)。図1の例では、提供装置100は、ユーザU1が利用する端末装置10−12から日付「X月Y日」、エリア「A地域」に対応するホテルに関する情報の要求を取得する。図1の例では、ステップS13におけるホテル情報要求は、日時「DA11−1」や「DA11−2」等から5分以内に行われたものとする。
端末装置10からホテル情報要求を取得した提供装置100は、ユーザU1の行動情報に基づいて、ユーザU1のホテルの利用目的を推定する(ステップS14)。例えば、提供装置100は、ユーザU1の行動情報AL11に基づいて、ユーザU1のホテルの利用目的がプライベートとビジネスのいずれであるかを推定する。図1の例では、提供装置100は、行動情報AL11を用いて、利用目的MD11に示すように、ユーザU1のホテルの利用目的をビジネスと推定する。具体的には、提供装置100は、行動情報AL11に示すように、ユーザU1がステップS13においてホテル情報要求を行う前に、A地域のビジネスホテルに関するコンテンツの閲覧やクエリ「A地域 出張」を用いた検索を行っているため、ユーザU1のホテルの利用目的をビジネスと推定する。
なお、提供装置100は、行動情報AL11に示すような端末装置10から取得したユーザU1の行動情報のうち、ステップS13におけるホテル情報要求から所定の期間内の行動情報のみを用いてもよい。なお、行動情報AL11には、宿泊予約サイトAにおけるユーザU1の行動情報が含まれてもよい。また、例えば、提供装置100は、行動情報AL11に示すようなユーザU1の行動情報のうち、ステップS13におけるホテル情報要求を行う前の5分間の行動情報のみを用いてもよい。また、提供装置100は、行動情報AL11に示すようなユーザU1の行動情報やその後予約したホテルに関する情報等を、ユーザU1のビジネス目的に関する行動情報として、第2行動履歴情報記憶部125(図8参照)に記憶してもよい。
また、例えば、提供装置100は、行動情報AL11に示すような端末装置10から取得したユーザU1の行動情報のうち、ステップS13におけるホテル情報要求と同じセッション内の行動情報のみを用いてもよい。例えば、セッションとは、ユーザが所定の目的(意図)を持った行動を行う期間を意味する。例えば、提供装置100は、ユーザが操作を5分以上の間隔を空けずに継続している場合、セッションが継続しているとしてもよい。また、例えば、提供装置100は、セッションの継続中において、ユーザの操作が最後に行われてから5分以上ユーザの操作がなかった場合に、セッションを終了したとして、新たなセッションを開始してもよい。このように、提供装置100は、ユーザの行動が継続している間、セッションを継続させてもよい。
そして、提供装置100は、推定した利用目的に基づいて、使用するモデルを決定する(ステップS15)。図1の例では、提供装置100は、推定した利用目的に基づいて、モデル情報記憶部126に記憶された複数のモデルから使用するモデルを決定する。例えば、提供装置100は、モデル情報記憶部126に示すように、サービスの利用目的の各々に対応付けられた複数のモデルに関する情報を記憶する。例えば、モデル情報記憶部126には、利用目的「プライベート」に対応付けられたモデルM1や、利用目的「ビジネス」に対応付けられたモデルM2等が記憶される。例えば、モデル情報記憶部126に示すように、モデルM1に関するモデル情報は、素性1の重みが「0.5」、素性2の重みが「−0.4」、素性3の重みが「0.2」等であることを示す。例えば、モデルM1、M2等は、コンテンツに関する情報やユーザに関する情報が入力されると、指標値(スコア)を出力するモデルである。例えば、モデルM1は、観光等のプライベート向けのホテルに関するコンテンツに関する情報が入力されると、高いスコアを出力するモデルである。また、例えば、モデルM2は、ビジネス向けのホテルに関するコンテンツに関する情報が入力されると、高いスコアを出力するモデルである。このように、提供装置100は、利用目的ごとに各々が対応付けられた複数のモデルであって、ユーザの利用目的に適応するホテルに関するコンテンツが高いスコアとなるような複数のモデルから使用するモデルを決定する。なお、素性の重みづけについて、種々の情報を適宜用いて行われてもよい。例えば、素性の重みは、過去のユーザのホテルの予約情報等により決定されてもよい。例えば、プライベート宿泊の際は、ペット可を選択する傾向がある場合、利用目的「プライベート」に対応付けられたモデルM1においてペット可に対応する素性の重みが重くなるようにモデルを生成してもよい。また、プライベート、ビジネス関わらず、禁煙ルームを選ぶ傾向がある場合、モデルM1、M2の両方において禁煙ルームに対応する素性の重みが重くなるようにモデルを生成してもよい。また、例えば、特定の地域によっては、繁華街を選ぶ傾向がある場合など、モデルM1、M2の両方において特定の地域の繁華街に対応する素性の重みが重くなるようにモデルを生成してもよい。
図1の例では、提供装置100は、推定したユーザU1の利用目的がビジネスであるため、モデル情報記憶部126に記憶された複数のモデルM1、M2等のうち、モデルM2を使用するモデルに決定する。
また、提供装置100は、ホテル情報要求に対応するホテルを決定(抽出)する。図1の例では、提供装置100は、宿泊施設情報記憶部121に示すように、各ホテルに関する情報を記憶する。例えば、宿泊施設情報記憶部121には、ホテルAがA地域に位置すること等に関する情報が記憶される。
また、図1の例では、提供装置100は、コンテンツ情報記憶部122に示すように、各ホテルが提供する宿泊サービスに対応するコンテンツに関する情報を記憶する。例えば、コンテンツ情報記憶部122には、ホテルAにおいてX月Y日に提供されるサービスに対応するコンテンツCT11等の情報が記憶される。例えば、コンテンツ情報記憶部122には、各コンテンツのクリック率を示すCTR(Click Through Ratio)や、各コンテンツに対応するサービスを提供する提供元の利益につながる行動に関する指標(以下、「コンバージョン率」ともいう)を示すCVR(Conversion Rate)等の指標値が記憶される。
また、例えば、コンテンツ情報記憶部122には、各コンテンツに対応するサービスの価格が記憶される。また、例えば、コンテンツ情報記憶部122には、コンテンツを介してコンテンツに対応するサービスの予約や購入等のサービスを提供する提供元の利益につながる行動が行われた場合に予約サービスの提供元が受け取る手数料の割合を示す。例えば、「手数料」は、コンテンツを介してコンテンツに対応するサービスが提供された場合に、予約サービスの提供元が受け取る手数料の割合を示す。例えば、提供装置100は、コンテンツを介してコンテンツに対応するサービスが提供された場合、サービスを提供する提供元にサービスの価格に手数料を乗算した金額を課金してもよい。
なお、上述のように、「コンテンツCT*(*は任意の数値)」と記載した場合、そのコンテンツはコンテンツID「CT*」により識別されるコンテンツであることを示す。例えば、「コンテンツCT11」と記載した場合、そのコンテンツはコンテンツID「CT11」により識別されるコンテンツである。
例えば、提供装置100は、宿泊施設情報記憶部121に記憶されたホテルのうち、A地域に位置するホテルを抽出する。図1の例では、提供装置100は、宿泊施設情報記憶部121に記憶されたホテルのうち、A地域に位置するホテルAやホテルB等を要求に対応するホテルと決定する。
そして、提供装置100は、要求に対応するホテルとして決定したホテルにおいて提供される宿泊サービスのうち、情報要求に対応する日付のコンテンツを決定(抽出)する(ステップS23)。例えば、提供装置100は、コンテンツ情報記憶部122に記憶されたコンテンツのうち、日付が「X月Y日」であり、在庫が残っているコンテンツを抽出する。図1の例では、提供装置100は、コンテンツ情報記憶部122に記憶されたコンテンツのうち、ホテルAにおいてX月Y日に提供されるサービスに対応するコンテンツCT11やホテルBにおいてX月Y日に提供されるサービスに対応するコンテンツCT21を要求に対応するコンテンツと決定する。
その後、提供装置100は、抽出したコンテンツのスコアを算出する(ステップS16)。図1の例では、提供装置100は、抽出した各コンテンツをモデルM2に入力することにより、各コンテンツのスコアを算出する。図1の例では、提供装置100は、ホテルAのコンテンツCT11のスコアを1.2と算出し、ホテルBのコンテンツCT21のスコアを7.2と算出し、ホテルKのコンテンツCT55のスコアを3.8と算出する。このように、提供装置100は、ユーザの利用目的であるビジネスに対応するモデルM2を用いることにより、ビジネス目的の利用に適したホテルに関するコンテンツのスコアが高く算出される。
その後、提供装置100は、算出したスコアに基づいてコンテンツの順位を決定する(ステップS17)。例えば、提供装置100は、算出したスコアが高い順にコンテンツの順位を決定する。図1では、提供装置100は、一覧情報LT11に示すように、スコアが最大の「7.2」であるコンテンツCT21を1位、コンテンツCT21の次にスコアが高いコンテンツCT45を2位、コンテンツCT45の次にスコアが高いコンテンツCT77を3位に決定する。
その後、提供装置100は、決定した順位に基づくコンテンツに関する情報を端末装置10へ提供する(ステップS18)。図1の例では、提供装置100は、一覧情報LT11を端末装置10−12へ提供する。
提供装置100から一覧情報LT11を提供された端末装置10は、一覧情報LT11を表示する(ステップS19)。図1の例では、端末装置10−12から端末装置10−13へ表示が遷移される。
端末装置10−13の画面には、情報を一覧表示する一覧ページW12が表示される。具体的には、端末装置10−13の画面には、X月Y日にA地域において提供される宿泊サービスに関する情報を表示する一覧ページW12が表示される。
図1の例では、端末装置10−13の一覧ページW12中の最上位には、順位が1位であるコンテンツCT21に対応するホテルBにおいて提供されるサービスに関する情報が表示される。具体的には、一覧ページW12中の最上位には、ホテルBにおける朝食付きの宿泊サービスが7500円で提供されることを示す情報が表示される。また、端末装置10−13の一覧ページW12中においては、コンテンツCT21の直下には順位が2位であるコンテンツCT45に対応するホテルTにおいて提供されるサービスに関する情報が表示される。具体的には、一覧ページW12中のコンテンツCT21の直下には、ホテルTにおける朝食付きの宿泊サービスが8000円で提供されることを示す情報が表示される。また、一覧ページW12中のコンテンツCT45の直下には、順位が3位であるコンテンツCT77に対応するホテルWにおいて提供されるサービスに関する情報が表示される。このように、図1の例では、端末装置10−13の一覧ページW12には、X月Y日にA地域において提供される宿泊サービスに関するコンテンツが、順位が高い方から並べて表示される。また、端末装置10は、例えばユーザU1が一覧ページW12に表示されたコンテンツを選択した場合、ユーザU1が選択したコンテンツに対応するサービスの予約の確認画面等を表示する。
上述したように、提供装置100は、サービスの利用目的の各々に対応付けられた各モデルのうち、ユーザ情報に応じて決定されるモデルの出力に基づいて、ユーザが利用する端末装置10にコンテンツを提供することにより、ユーザの利用目的に応じてサービスに関する情報を適切に提供することができる。これにより、提供装置100は、サービスの利用目的の各々に対応付けられた各モデルのうち、ユーザ情報に応じて決定されるモデルの出力に基づいて、ユーザが利用する端末装置10にコンテンツを提供することにより、ユーザの利用目的に応じてサービスに関する情報を適切に提供することができる。
次に、図2を用いて、ユーザU1の利用目的がビジネス以外であると推定される場合について説明する。まず、提供装置100は、ユーザU1の行動情報を端末装置10−21から取得する(ステップS21)。例えば、提供装置100は、行動情報AL21に示すようなユーザU1の行動情報を端末装置10−21から取得する。
図2に示す例では、提供装置100は、行動情報AL21に示すように、ユーザU1が日時「DA21−1」にA地域の観光サイトに関するコンテンツを閲覧したことを示す行動情報を取得する。また、図2に示す例では、提供装置100は、行動情報AL21に示すように、ユーザU1が日時「DA21−2」にクエリ「A地域 グルメ」を用いた検索を行ったことを示す行動情報を取得する。図2の例では、「日時」を「DA21−1」、「DA21−2」等の符号で図示するが、「DA21−1」、「DA21−2」等は、「2016年10月26日15時45分23秒」等の具体的な日時であるものとする。
その後、端末装置10は、ユーザU1による操作に応じて宿泊予約サイトAを表示する(ステップS22)。図2の例では、端末装置10は、ユーザU1による操作に応じて宿泊予約サイトAの入力ページW11を表示させる。図2中の端末装置10−22は、宿泊予約サイトAの入力ページW11が表示された状態を示す。
そして、ユーザU1は、端末装置10−22に表示された宿泊予約サイトAの入力ページW11を介してホテルに関する条件を入力する。図2に示す例において、端末装置10−22の画面に表示された入力ページW11中には、宿泊サービスの提供に関するユーザU1の指定に関する情報が入力される。例えば、図2の例では、入力欄BX11、BX12にユーザU1が希望するエリア及び日付に関する情報を入力する場合を示す。
例えば、ユーザU1は、エリアを入力する入力欄BX11に「A地域」と入力する。また、例えば、ユーザU1は、日付を入力する入力欄BX12に「X月Y日」と入力する。なお、端末装置10は、入力欄BX11や入力欄BX12に対する入力を、表示したコンボボックス等による一覧から選択させたり、表示したカレンダー等から日付を選択させたりすることにより受け付けてもよい。その後、ユーザU1は、端末装置10−22の画面に表示された入力ページW11中のボタンBT11を押下する。
ユーザU1によりボタンBT11が押下された端末装置10−22は、提供装置100に日付「X月Y日」、エリア「A地域」に対応するホテルに関する情報の要求を送信する。これにより、提供装置100は、ホテル情報要求を取得する(ステップS23)。図2の例では、提供装置100は、ユーザU1が利用する端末装置10−22から日付「X月Y日」、エリア「A地域」に対応するホテルに関する情報の要求を取得する。図2の例では、ステップS23におけるホテル情報要求は、日時「DA21−1」や「DA21−2」等から5分以内に行われたものとする。
端末装置10からホテル情報要求を取得した提供装置100は、ユーザU1の行動情報に基づいて、ユーザU1のホテルの利用目的を推定する(ステップS24)。例えば、提供装置100は、ユーザU1の行動情報AL21に基づいて、ユーザU1のホテルの利用目的がプライベートとビジネスのいずれであるかを推定する。図2の例では、提供装置100は、行動情報AL21を用いて、利用目的MD21に示すように、ユーザU1のホテルの利用目的をプライベートと推定する。具体的には、提供装置100は、行動情報AL21に示すように、ユーザU1がステップS23においてホテル情報要求を行う前に、A地域の観光サイトに関するコンテンツの閲覧やクエリ「A地域 グルメ」を用いた検索を行っているため、ユーザU1のホテルの利用目的をプライベートと推定する。また、提供装置100は、行動情報AL21に示すようなユーザU1の行動情報やその後予約したホテルに関する情報等を、ユーザU1のプライベート目的に関する行動情報として、第1行動履歴情報記憶部124(図7参照)に記憶してもよい。
そして、提供装置100は、推定した利用目的に基づいて、使用するモデルを決定する(ステップS25)。図2の例では、提供装置100は、推定した利用目的に基づいて、モデル情報記憶部126に記憶された複数のモデルから使用するモデルを決定する。
図2の例では、提供装置100は、推定したユーザU1の利用目的がプライベートであるため、モデル情報記憶部126に記憶された複数のモデルM1、M2等のうち、モデルM1を使用するモデルに決定する。
また、提供装置100は、ホテル情報要求に対応するホテルを決定(抽出)する。図2の例では、提供装置100は、宿泊施設情報記憶部121に示すように、各ホテルに関する情報を記憶する。例えば、宿泊施設情報記憶部121には、ホテルAがA地域に位置すること等に関する情報が記憶される。
例えば、提供装置100は、宿泊施設情報記憶部121に記憶されたホテルのうち、A地域に位置するホテルを抽出する。図2の例では、提供装置100は、宿泊施設情報記憶部121に記憶されたホテルのうち、A地域に位置するホテルAやホテルB等を要求に対応するホテルと決定する。
そして、提供装置100は、要求に対応するホテルとして決定したホテルにおいて提供される宿泊サービスのうち、情報要求に対応する日付のコンテンツを決定(抽出)する(ステップS23)。例えば、提供装置100は、コンテンツ情報記憶部122に記憶されたコンテンツのうち、日付が「X月Y日」であり、在庫が残っているコンテンツを抽出する。図2の例では、提供装置100は、コンテンツ情報記憶部122に記憶されたコンテンツのうち、ホテルAにおいてX月Y日に提供されるサービスに対応するコンテンツCT11やホテルBにおいてX月Y日に提供されるサービスに対応するコンテンツCT21を要求に対応するコンテンツと決定する。
その後、提供装置100は、抽出したコンテンツのスコアを算出する(ステップS26)。図2の例では、提供装置100は、抽出した各コンテンツをモデルM1に入力することにより、各コンテンツのスコアを算出する。図2の例では、提供装置100は、ホテルAのコンテンツCT11のスコアを4.2と算出し、ホテルBのコンテンツCT21のスコアを0.5と算出し、ホテルKのコンテンツCT55のスコアを5.8と算出する。このように、提供装置100は、ユーザの利用目的であるプライベートに対応するモデルM1を用いることにより、プライベート目的の利用に適したホテルに関するコンテンツのスコアが高く算出される。
その後、提供装置100は、算出したスコアに基づいてコンテンツの順位を決定する(ステップS27)。例えば、提供装置100は、算出したスコアが高い順にコンテンツの順位を決定する。図2では、提供装置100は、一覧情報LT21に示すように、スコアが最大の「5.8」であるコンテンツCT55を1位、コンテンツCT55の次にスコアが高いコンテンツCT11を2位、コンテンツCT11の次にスコアが高いコンテンツCT32を3位に決定する。
その後、提供装置100は、決定した順位に基づくコンテンツに関する情報を端末装置10へ提供する(ステップS28)。図2の例では、提供装置100は、一覧情報LT21を端末装置10−22へ提供する。
提供装置100から一覧情報LT21を提供された端末装置10は、一覧情報LT21を表示する(ステップS29)。図2の例では、端末装置10−22から端末装置10−23へ表示が遷移される。
端末装置10−23の画面には、情報を一覧表示する一覧ページW22が表示される。具体的には、端末装置10−23の画面には、X月Y日にA地域において提供される宿泊サービスに関する情報を表示する一覧ページW22が表示される。
図2の例では、端末装置10−23の一覧ページW22中の最上位には、順位が1位であるコンテンツCT55に対応するホテルKにおいて提供されるサービスに関する情報が表示される。具体的には、一覧ページW22中の最上位には、ホテルKにおける朝食付きの宿泊サービスが7000円で提供されることを示す情報が表示される。また、端末装置10−23の一覧ページW22中においては、コンテンツCT55の直下には順位が2位であるコンテンツCT11に対応するホテルAにおいて提供されるサービスに関する情報が表示される。具体的には、一覧ページW22中のコンテンツCT55の直下には、ホテルAにおける朝食無しの宿泊サービスが5000円で提供されることを示す情報が表示される。また、一覧ページW22中のコンテンツCT11の直下には、順位が3位であるコンテンツCT32に対応するホテルFにおいて提供されるサービスに関する情報が表示される。このように、図2の例では、端末装置10−23の一覧ページW22には、X月Y日にA地域において提供される宿泊サービスに関するコンテンツが、順位が高い方から並べて表示される。また、端末装置10は、例えばユーザU1が一覧ページW22に表示されたコンテンツを選択した場合、ユーザU1が選択したコンテンツに対応するサービスの予約の確認画面等を表示する。
上述したように、提供装置100は、同じユーザであっても、情報を提供する際のユーザの利用目的に応じて提供するコンテンツを変動させることができる。図1及び図2の例では、提供装置100は、ユーザU1がX月Y日にA地域において宿泊するホテルの情報を要求している場合であっても、ユーザU1の利用目的に応じて、ユーザU1に提供するコンテンツの順位をユーザU1の利用目的に適した順位に変動させることにより、ユーザU1の利用目的に適したコンテンツを優先的に表示させることができる。これにより、提供装置100は、ユーザの利用目的に応じてサービスに関する情報を適切に提供することができる。
また、上述した例では、利用目的が「プライベート」と「ビジネス」の2つである場合を示したが、利用目的は、用途等に応じて種々の利用目的であってもよく、3つ以上であってもよい。例えば、提供装置100は、利用目的「プライベート」がさらに細分化された複数の利用目的の各々に対応付けられたモデルを用いて、ユーザに提供するコンテンツを決定してもよい。例えば、提供装置100は、利用目的「プライベート」が「友達」、「恋人」等の同行する他のユーザに応じた利用目的の各々に対応付けられたモデルを用いて、ユーザに提供するコンテンツを決定してもよい。なお、上記は一例であり、提供装置100は、目的や用途等に応じて、分類された利用目的の各々に対応付けられたモデルを用いて、ユーザに提供するコンテンツを決定してもよい。
〔2.提供装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る提供装置100の構成について説明する。図3は、実施形態に係る提供装置の構成例を示す図である。図3に示すように、提供装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、提供装置100は、提供装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、例えば提供システム1に含まれる端末装置10等との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、図3に示すように、宿泊施設情報記憶部121と、コンテンツ情報記憶部122と、ユーザ情報記憶部123と、第1行動履歴情報記憶部124と、第2行動履歴情報記憶部125と、モデル情報記憶部126とを有する。
(宿泊施設情報記憶部121)
実施形態に係る宿泊施設情報記憶部121は、宿泊施設(ホテル)に関する情報を記憶する。図4には、宿泊施設情報記憶部121に記憶される宿泊施設に関する情報の一例を示す。図4に示すように、宿泊施設情報記憶部121は、宿泊施設に関する情報として、「施設ID」、「宿泊施設」、「アクセス情報」、「施設情報」といった項目が含まれる。
「施設ID」は、宿泊施設を識別するための識別情報を示す。また、「宿泊施設」は、施設IDにより識別される宿泊施設の名称を示す。また、「アクセス情報」は、対応する宿泊施設へのアクセスに関する情報を示す。例えば、「アクセス情報」には、「場所」や「時間」といった項目が含まれる。また、「施設情報」は、対応する宿泊施設の特徴に関する情報を示す。例えば、「施設情報」には、「温泉」や「ペット」といった項目が含まれる。
例えば、図4に示す例において、施設ID「H1」により識別されるホテルは、「ホテルA」であることを示す。また、ホテルAの場所は、「A地域」であり、ホテルAまでの所要時間は、「A駅から徒歩で5分」であることを示す。また、ホテルAは、温泉が「有」であり、ペットが「不可」であることを示す。
なお、上記は宿泊施設に関する情報の一例であって、宿泊施設情報記憶部121は、宿泊施設に関する情報であれば目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
(コンテンツ情報記憶部122)
実施形態に係るコンテンツ情報記憶部122は、コンテンツに関する各種情報を記憶する。例えば、コンテンツ情報記憶部122は、サービスのコンテンツに関する各種情報を記憶する。図5は、実施形態に係るコンテンツ情報記憶部の一例を示す図である。図5に示すコンテンツ情報記憶部122は、「宿泊施設」、「コンテンツID」、「日付」、「在庫」、「CTR」、「CVR」、「価格」、「手数料」、「オプション情報」といった項目を有する。また、「オプション情報」には、「朝食」といった項目を有する。「オプション情報」中の「朝食」は、コンテンツに対応するサービスにおいて朝食の提供有無を示す。なお、「オプション情報」は、「朝食」に限らず、「夕食」や「送迎」等の種々の項目を含んでもよい。
「宿泊施設」は、施設IDにより識別される宿泊施設の名称を示す。また、「コンテンツID」は、宿泊施設において提供されるサービスに対応するコンテンツを識別するための識別情報を示す。「日付」は、対応するコンテンツのサービスが提供される日付を示す。「在庫」は、対応するコンテンツのサービスが提供される日付における在庫数(例えば部屋数)を示す。
また、「CTR」は、いわゆるクリック率を示す。例えば、「CTR」は、コンテンツIDにより識別されるコンテンツを選択する操作(クリック)が行われた回数を、コンテンツが表示された回数で除した値を示す。また、「CVR」は、コンテンツIDにより識別されるコンテンツに対応するサービスの提供元の利益につながる行動に関する指標を示す。例えば、「CVR」は、コンテンツIDにより識別されるコンテンツに対応するサービスの購入が行われた回数を、コンテンツが表示された回数で除した値を示す。また、例えば、「CVR」は、コンテンツIDにより識別されるコンテンツに対応するサービスへの予約が行われた回数を、コンテンツが表示された回数で除した値であってもよい。なお、「CTR」及び「CVR」は、実際に計測された値が記憶されてもよいし、種々の従来技術により推定された推定CTRの値や推定CVRの値が記憶されてもよい。また、「価格」は、コンテンツIDにより識別されるコンテンツに対応するサービスの価格を示す。「手数料」は、コンテンツを介してコンテンツに対応するサービスの予約や購入等のサービスを提供する提供元の利益につながる行動が行われた場合に予約サービスの提供元が受け取る手数料の割合を示す。例えば、「手数料」は、コンテンツを介してコンテンツに対応するサービスが提供された場合に、予約サービスの提供元が受け取る手数料の割合を示す。なお、「手数料」は、価格や日付等に応じて変動してもよい。
図5の例は、ホテルAが提供するサービスには、コンテンツID「CT11」により識別されるコンテンツ(コンテンツCT11)に対応するサービスが含まれることを示す。コンテンツCT11に対応するサービスは、提供される日付が「X月Y日」であり、在庫が「10(部屋)」であることを示す。
また、図5の例は、コンテンツCT11は、CTRが「0.1」であり、CVRが「0.05」であり、価格が「5000」であり、手数料が「0.1」であることを示す。すなわち、図5の例は、コンテンツCT11は、CTRが10%であり、CVRが5%であり、価格が5000円であり、手数料が10%であることを示す。また、図5の例は、コンテンツCT11に対応するサービスは、朝食が「無」であることを示す。
なお、コンテンツ情報記憶部122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、コンテンツ情報記憶部122は、コンテンツに対応するサービスが提供される部屋に関する情報を記憶してもよい。例えば、コンテンツ情報記憶部122は、ホテルが複数のタイプの部屋を有する場合、タイプごとの部屋に対応するコンテンツや在庫に関する情報を記憶してもよい。例えば、コンテンツ情報記憶部122は、コンテンツに対応するサービスが提供される部屋のサイズや階数等の種々の部屋に関する情報を記憶してもよい。例えば、コンテンツ情報記憶部122は、CTRやCVRの算出に用いる各種情報を記憶してもよい。例えば、コンテンツ情報記憶部122は、コンテンツの表示回数やコンテンツが選択された回数やコンテンツに対応するサービスの提供元の利益につながる行動が行われた回数等の種々の情報を記憶してもよい。なお、図5では図示を省略するが、コンテンツ情報記憶部122は、各コンテンツのタイトルや説明文等の文字情報やホテルの画像情報等の種々の情報が対応付けて記憶されてもよい。
(ユーザ情報記憶部123)
実施形態に係るユーザ情報記憶部123は、ユーザに関する各種情報を記憶する。例えば、ユーザ情報記憶部123は、ユーザ属性に関する各種情報を記憶する。図6は、実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。図6に示すユーザ情報記憶部123は、「ユーザID」、「年齢」、「性別」といった項目が含まれる。
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザは、図1の例に示したユーザU1に対応する。また、「年齢」は、ユーザIDにより識別されるユーザの年齢を示す。なお、「年齢」は、例えば35歳など、ユーザIDにより識別されるユーザの具体的な年齢であってもよい。また、「性別」は、ユーザIDにより識別されるユーザの性別を示す。
例えば、図6に示す例において、ユーザID「U1」により識別されるユーザの年齢は、「20代」であり、性別は、「男性」であることを示す。
なお、ユーザ情報記憶部123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部123は、ユーザのデモグラフィック属性に関する情報やサイコグラフィック属性に関する情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部123は、自宅、勤務地、興味・関心、氏名、家族構成、収入等の情報を記憶してもよい。
(第1行動履歴情報記憶部124)
実施形態に係る第1行動履歴情報記憶部124は、プライベート目的における行動履歴に関する各種情報を記憶する。図7は、実施形態に係る第1行動履歴情報記憶部の一例を示す図である。例えば、第1行動履歴情報記憶部124は、ユーザが過去に行った行動に関する情報を記憶する。図7に示す第1行動履歴情報記憶部124には、「ユーザID」、「行動情報」といった項目が含まれる。
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。また、「行動情報」には、対応するユーザの行動に関する情報を示し、「行動ID」、「日時」、「内容」といった項目が含まれる。
「行動ID」は、各行動を識別するための識別情報を示す。「日時」は、対応する行動が行われた日時を示す。なお、図7の例では、「日時」に記憶される情報を「DA1−1」等の符号で図示するが、「日時」には、「2016年10月26日10時16分43秒」等の具体的な日時が記憶されるものとする。「内容」は、対応するユーザの行動の種別やその行動において対象となった内容等を示す。
例えば、図7に示す例において、ユーザID「U11」により識別されるユーザは、行動ID「AC1−1」により識別される行動や行動ID「AC1−2」により識別される行動や行動ID「AC1−3」により識別される行動を行ったことを示す。また、例えば、図7に示す例において、行動ID「AC1−1」により識別される行動は、日時「DA1−1」に行われ、その内容がコンテンツAの閲覧であることを示す。また、例えば、図7に示す例において、行動ID「AC1−2」により識別される行動は、日時「DA1−2」に行われ、その内容がクエリ「クエリA」を用いた検索であることを示す。また、例えば、図7に示す例において、行動ID「AC1−3」により識別される行動は、日時「DA1−3」に行われ、その内容がホテルAの予約であることを示す。
なお、第1行動履歴情報記憶部124は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、第1行動履歴情報記憶部124は、行動が所定の期間継続して行われたものであれば、その期間に関する情報を記憶してもよい。
(第2行動履歴情報記憶部125)
実施形態に係る第2行動履歴情報記憶部125は、ビジネス目的における行動履歴に関する各種情報を記憶する。図8は、実施形態に係る第2行動履歴情報記憶部の一例を示す図である。例えば、第2行動履歴情報記憶部125は、ユーザが過去に行った行動に関する情報を記憶する。図8に示す第2行動履歴情報記憶部125には、「ユーザID」、「行動情報」といった項目が含まれる。
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。また、「行動情報」には、対応するユーザの行動に関する情報を示し、「行動ID」、「日時」、「内容」といった項目が含まれる。
「行動ID」は、各行動を識別するための識別情報を示す。「日時」は、対応する行動が行われた日時を示す。なお、図8の例では、「日時」に記憶される情報を「DA2−1」等の符号で図示するが、「日時」には、「2016年8月27日20時16分43秒」等の具体的な日時が記憶されるものとする。「内容」は、対応するユーザの行動の種別やその行動において対象となった内容等を示す。
例えば、図8に示す例において、ユーザID「U11」により識別されるユーザは、行動ID「AC2−1」により識別される行動や行動ID「AC2−2」により識別される行動や行動ID「AC2−3」により識別される行動を行ったことを示す。また、例えば、図8に示す例において、行動ID「AC2−1」により識別される行動は、日時「DA2−1」に行われ、その内容がコンテンツBの閲覧であることを示す。また、例えば、図8に示す例において、行動ID「AC2−2」により識別される行動は、日時「DA2−2」に行われ、その内容がクエリ「クエリB」を用いた検索であることを示す。また、例えば、図8に示す例において、行動ID「AC2−3」により識別される行動は、日時「DA2−3」に行われ、その内容がホテルBの予約であることを示す。
なお、第2行動履歴情報記憶部125は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、第2行動履歴情報記憶部125は、行動が所定の期間継続して行われたものであれば、その期間に関する情報を記憶してもよい。
(モデル情報記憶部126)
実施形態に係るモデル情報記憶部126は、モデルに関する情報を記憶する。例えば、モデル情報記憶部126は、各利用目的に対応するモデル情報を記憶する。図9は、実施形態に係るモデル情報記憶部の一例を示す図である。図9に示すモデル情報記憶部126は、モデル情報として、各利用目的に対応付けられるモデルM1、M2等に対応させて「素性1」〜「素性3」等といった項目を有する。
例えば、図9に示す例において、モデルM1に関するモデル情報は、利用目的「プライベート」に対応付けられており、素性1の重みが「0.5」、素性2の重みが「−0.4」、素性3の重みが「0.2」等であることを示す。例えば、モデルの素性(特徴量)がm次元のベクトルで表現される場合、素性数はm個になり、素性1〜素性mの重みが記憶される。
なお、モデル情報記憶部126は、上記に限らず、目的に応じて種々のモデル情報を記憶してもよい。
(制御部130)
図3の説明に戻って、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、提供装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(提供プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図3に示すように、制御部130は、取得部131と、生成部132と、推定部133と、決定部134と、提供部135とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
(取得部131)
例えば、取得部131は、各種情報を取得する。例えば、取得部131は、宿泊施設情報記憶部121やコンテンツ情報記憶部122やユーザ情報記憶部123から各種情報を取得する。また、取得部131は、各種情報を外部の情報処理装置から取得してもよい。
例えば、取得部131は、端末装置10から情報要求を取得する。例えば、取得部131は、ユーザU1が利用する端末装置10からホテル情報要求を取得する。図1の例では、取得部131は、端末装置10−12から日付「X月Y日」、エリア「A地域」に対応するホテルに関する情報の要求を取得する。
例えば、取得部131は、所定の施設において提供されるサービスに関するコンテンツの提供先となるユーザに関するユーザ情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザの行動履歴に関する情報を含むユーザ情報を取得する。例えば、取得部131は、インターネットにおけるユーザの行動履歴を含むユーザ情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザが検索に用いたクエリに関する情報を含むユーザ情報を取得する。
図1に示す例では、取得部131は、行動情報AL11に示すようなユーザU1の行動情報を端末装置10−11から取得する。また、図1に示す例では、取得部131は、行動情報AL11に示すように、ユーザU1が日時「DA11−1」にA地域のビジネスホテルに関するコンテンツを閲覧したことを示す行動情報を取得する。また、図1に示す例では、取得部131は、行動情報AL11に示すように、ユーザU1が日時「DA11−2」にクエリ「A地域 出張」を用いた検索を行ったことを示す行動情報を取得する。
(生成部132)
生成部132は、モデル等の種々の情報を生成する。例えば、生成部132は、コンテンツに関する情報を含む入力情報の入力に応じて、当該コンテンツに関する所定の指標値(スコア)を出力する各モデルを生成する。例えば、生成部132は、コンテンツに関する情報を含む入力情報の入力に応じて、入力に対応するコンテンツがクリックされる確率の予測値を出力する各モデルを生成してもよい。この場合、生成部132は、コンテンツに関する情報を含む入力情報の入力に応じて、コンテンツの予測CTRを出力する各モデルを生成してもよい。また、例えば、生成部132は、ユーザのユーザ情報を含む入力情報の入力に応じて、コンテンツに関する所定の指標値を出力する各モデルを生成する。
例えば、生成部132は、第1行動履歴情報記憶部124に記憶された情報に基づいて、プライベート目的に関するモデルを生成する。例えば、生成部132は、プライベート目的におけるユーザの行動履歴を用いて、プライベート目的に関するモデルを生成する。また、図2の例では、生成部132は、行動情報AL21に示すようなユーザU1の行動情報やその後予約したホテルに関する情報等を用いて、プライベート目的に関するモデルを生成してもよい。例えば、生成部132は、第1行動履歴情報記憶部124に記憶されたホテルの予約に関する情報に対応するホテルのコンテンツのスコアが高くなるように、プライベート目的に関するモデルを生成してもよい。例えば、生成部132は、第1行動履歴情報記憶部124に記憶された行動情報において予約されているホテルのコンテンツに関する情報が入力された場合に高いスコアが出力されるように、プライベート目的に関するモデルを生成してもよい。
例えば、生成部132は、第2行動履歴情報記憶部125に記憶された情報に基づいて、ビジネス目的に関するモデルを生成する。例えば、生成部132は、ビジネス目的におけるユーザの行動履歴を用いて、ビジネス目的に関するモデルを生成する。また、図1の例では、生成部132は、行動情報AL11に示すようなユーザU1の行動情報やその後予約したホテルに関する情報等を用いて、ビジネス目的に関するモデルを生成してもよい。例えば、生成部132は、第2行動履歴情報記憶部125に記憶されたホテルの予約に関する情報に対応するホテルのコンテンツのスコアが高くなるように、ビジネス目的に関するモデルを生成してもよい。例えば、生成部132は、第2行動履歴情報記憶部125に記憶された行動情報において予約されているホテルのコンテンツに関する情報が入力された場合に高いスコアが出力されるように、ビジネス目的に関するモデルを生成してもよい。
(推定部133)
推定部133は、種々の情報を推定する。例えば、推定部133は、ユーザ情報に基づいて、ユーザのサービスの利用目的を推定する。図1の例では、推定部133は、ユーザU1の行動情報AL11に基づいて、ユーザU1の利用目的をビジネスと推定する。
例えば、推定部133は、ユーザU1の行動情報に基づいて、ユーザU1のホテルの利用目的を推定する。例えば、推定部133は、ユーザU1の行動情報AL11に基づいて、ユーザU1のホテルの利用目的がプライベートとビジネスのいずれであるかを推定する。図1の例では、推定部133は、行動情報AL11を用いて、利用目的MD11に示すように、ユーザU1のホテルの利用目的をビジネスと推定する。図1の例では、推定部133は、行動情報AL11に示すように、ユーザU1がホテル情報要求を行う前に、A地域のビジネスホテルに関するコンテンツの閲覧やクエリ「A地域 出張」を用いた検索を行っているため、ユーザU1のホテルの利用目的をビジネスと推定する。
(決定部134)
決定部134は、種々の情報を決定する。例えば、決定部134は、ホテル情報要求に対応する情報を抽出(決定)する。例えば、決定部134は、取得部131により取得されたホテル情報要求に対応する情報を決定する。例えば、決定部134は、端末装置10から送信されたホテル情報要求に対応する情報を決定する。例えば、決定部134は、端末装置10から送信されたホテル情報要求に対応するコンテンツをコンテンツ情報記憶部122から抽出する。
図1の例では、決定部134は、ホテル情報要求に対応するホテルを決定(抽出)する。例えば、決定部134は、宿泊施設情報記憶部121に記憶されたホテルのうち、A地域に位置するホテルを抽出する。図1の例では、決定部134は、宿泊施設情報記憶部121に記憶されたホテルのうち、A地域に位置するホテルAやホテルB等を要求に対応するホテルと決定する。また、図1の例では、決定部134は、決定したホテルにおいて提供される宿泊サービスのうち、情報要求に対応する日付のコンテンツを決定(抽出)する。
また、例えば、決定部134は、推定部133により推定された利用目的に基づいて、使用するモデルを決定する。図1の例では、決定部134は、推定部133により推定された利用目的に基づいて、モデル情報記憶部126に記憶された複数のモデルから使用するモデルを決定する。例えば、決定部134は、ユーザU1の利用目的であるビジネス目的に対応するモデルM2を使用するモデルに決定する。
図1の例では、決定部134は、決定したモデルM2を用いて算出されたスコアに基づいてコンテンツの順位を決定する。例えば、決定部134は、決定したモデルM2を用いて算出されたスコアが高い順にコンテンツの順位を決定する。図1では、決定部134は、一覧情報LT11に示すように、スコアが最大の「7.2」であるコンテンツCT21を1位、コンテンツCT21の次にスコアが高いコンテンツCT45を2位、コンテンツCT45の次にスコアが高いコンテンツCT77を3位に決定する。
(提供部135)
提供部135は、外部の情報処理装置へ各種情報を提供する。例えば、提供部135は、サービスの利用目的の各々に対応付けられた各モデルのうち、ユーザ情報に応じて決定されるモデルの出力に基づいて、ユーザが利用する端末装置10にコンテンツを提供する。例えば、提供部135は、推定部133により推定されたユーザのサービスの利用目的に応じて決定されるモデルの出力に基づいて、ユーザが利用する端末装置10にコンテンツを提供する。例えば、提供部135は、宿泊サービスの利用目的であるプライベートに対応付けられた第1モデルと、宿泊サービスの利用目的であるビジネスに対応付けられた第2モデルとのうち、ユーザに関する情報に応じて決定されるモデルの出力に基づいて、ユーザが利用する端末装置10にコンテンツを提供する。図1の例では、提供部135は、ユーザU1の行動情報に基づいて決定されたモデルM2を用いて、ユーザが利用する端末装置10にコンテンツを提供する。
例えば、提供部135は、決定部134が決定したモデルの出力に基づいて算出したスコアに基づいて、コンテンツを提供する。例えば、提供部135は、各サービスに関するスコアに基づいて順位付けされた各サービスのコンテンツを提供する。例えば、提供部135は、決定部134により決定されたコンテンツを端末装置10へ提供する。例えば、提供部135は、決定部134により決定された順位に基づく情報を外部の情報処理装置へ提供する。例えば、提供部135は、決定部134により決定された順位に基づく情報をホテル情報要求の送信元である端末装置10へ提供する。
例えば、提供部135は、ユーザU1が利用する端末装置10へサービスに関する一覧情報を提供する。例えば、提供部135は、決定部134により決定された順位に基づく情報を端末装置10へ提供する。図1の例では、提供部135は、一覧情報LT11を端末装置10−12へ提供する。
〔3.モデルの生成のフロー〕
次に、図10を用いて、実施形態に係る提供システム1によるモデルの生成の手順について説明する。図10は、実施形態に係るモデルの生成の一例を示すフローチャートである。
図10に示すように、提供装置100は、プライベート目的におけるユーザの行動履歴を取得する(ステップS101)。例えば、提供装置100は、第1行動履歴情報記憶部124からプライベート目的におけるユーザの行動履歴を取得する。
そして、提供装置100は、プライベート目的に関するモデルを生成する(ステップS102)。例えば、提供装置100は、プライベート目的におけるユーザの行動履歴を用いて、プライベート目的に関するモデルを生成する。
また、提供装置100は、ビジネス目的におけるユーザの行動履歴を取得する(ステップS103)。例えば、提供装置100は、第2行動履歴情報記憶部125からビジネス目的におけるユーザの行動履歴を取得する。
そして、提供装置100は、ビジネス目的に関するモデルを生成する(ステップS104)。例えば、提供装置100は、ビジネス目的におけるユーザの行動履歴を用いて、ビジネス目的に関するモデルを生成する。
なお、ステップS103〜S104は、ステップS101〜S102より先に行われてもよいし、上述したステップS101〜S104の処理は、複数回に亘って行われてもよい。例えば、上述したステップS101〜S104の処理は、所定のタイミングで行われてもよい。例えば、上述したステップS101〜S104の処理は、定期的(例えば1週間おき等)に行われてもよい。
〔4.提供処理のフロー〕
ここで、図11を用いて、実施形態に係る提供装置100による提供処理の手順について説明する。図11は、実施形態に係る提供処理の一例を示すフローチャートである。
図11に示すように、提供装置100は、ユーザの行動情報を取得する(ステップS201)。図1では、提供装置100は、ユーザU1が利用する端末装置10からユーザU1の行動情報を取得する。
そして、提供装置100は、ホテル情報要求を取得する(ステップS202)。図1では、提供装置100は、ユーザU1が利用する端末装置10からホテル情報要求を取得する。
また、提供装置100は、利用目的を推定する(ステップS203)。図1では、提供装置100は、ユーザU1の行動情報に基づいて、ユーザU1のホテルの利用目的をビジネス目的と推定する。
そして、提供装置100は、推定した利用目的に基づいてモデルを決定する(ステップS204)。図1では、提供装置100は、ビジネス目的に基づいて、使用するモデルをモデルM2と決定する。
また、提供装置100は、要求に対応するコンテンツを抽出する(ステップS205)。図1では、提供装置100は、ユーザU1が指定したX月Y日にA地域で利用可能なホテルに関するコンテンツを抽出する。
また、提供装置100は、決定したモデルを用いて、抽出したコンテンツのスコア(指標値)を算出する(ステップS206)。例えば、提供装置100は、モデルM2を用いて各コンテンツのスコアを算出する。図1の例では、提供装置100は、ホテルAのコンテンツCT11のスコアやホテルBのコンテンツCT21のスコア等を算出する。
その後、提供装置100は、算出したスコアに基づいてコンテンツの順位を決定する(ステップS207)。例えば、提供装置100は、算出したスコアが高い順にコンテンツの順位を決定する。図1では、提供装置100は、一覧情報LT11に示すように、スコアが最大の「7.2」であるコンテンツCT21を1位、コンテンツCT21の次にスコアが高いコンテンツCT45を2位、コンテンツCT45の次にスコアが高いコンテンツCT77を3位に決定する。
その後、提供装置100は、決定した順位に基づくコンテンツの一覧情報を提供する(ステップS208)。図1では、提供装置100は、ユーザU1が利用する端末装置10に一覧情報LT11を提供する。
〔5.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る提供装置100は、取得部131と、提供部135とを有する。取得部131は、所定の施設において提供されるサービスに関するコンテンツの提供先となるユーザに関するユーザ情報を取得する。提供部135は、サービスの利用目的の各々に対応付けられた各モデルのうち、ユーザ情報に応じて決定されるモデルの出力に基づいて、ユーザが利用する端末装置10にコンテンツを提供する。
これにより、実施形態に係る提供装置100は、サービスの利用目的の各々に対応付けられた各モデルのうち、ユーザ情報に応じて決定されるモデルの出力に基づいて、ユーザが利用する端末装置10にコンテンツを提供することにより、ユーザの利用目的に応じてサービスに関する情報を適切に提供することができる。
また、実施形態に係る提供装置100は、推定部133を有する。推定部133は、ユーザ情報に基づいて、ユーザのサービスの利用目的を推定する。提供部135は、推定部133により推定されたユーザのサービスの利用目的に応じて決定されるモデルの出力に基づいて、ユーザが利用する端末装置10にコンテンツを提供する。
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ユーザ情報に基づいて推定したユーザのサービスの利用目的に応じて決定されるモデルの出力に基づいて、ユーザが利用する端末装置10にコンテンツを提供することにより、ユーザの利用目的に応じてサービスに関する情報を適切に提供することができる。
また、実施形態に係る提供装置100において、取得部131は、ユーザの行動履歴に関する情報を含むユーザ情報を取得する。
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ユーザの行動履歴に関する情報を含むユーザ情報を取得して用いることにより、ユーザの利用目的に応じてサービスに関する情報を適切に提供することができる。
また、実施形態に係る提供装置100において、取得部131は、インターネットにおけるユーザの行動履歴を含むユーザ情報を取得する。
これにより、実施形態に係る提供装置100は、インターネットにおけるユーザの行動履歴を含むユーザ情報を取得して用いることにより、ユーザの利用目的に応じてサービスに関する情報を適切に提供することができる。
また、実施形態に係る提供装置100において、取得部131は、ユーザが検索に用いたクエリに関する情報を含むユーザ情報を取得する。
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ユーザが検索に用いたクエリに関する情報を含むユーザ情報を取得して用いることにより、ユーザの利用目的に応じてサービスに関する情報を適切に提供することができる。
また、実施形態に係る提供装置100は、生成部132を有する。生成部132は、コンテンツに関する情報を含む入力情報の入力に応じて、当該コンテンツに関する所定の指標値(実施形態においては「スコア」。以下同じ)を出力する各モデルを生成する。
これにより、実施形態に係る提供装置100は、コンテンツに関する情報を含む入力情報の入力に応じて、当該コンテンツに関する所定の指標値を出力する各モデルを生成し、生成したモデルの出力に基づいてユーザが利用する端末装置10にコンテンツを提供することにより、ユーザの利用目的に応じてサービスに関する情報を適切に提供することができる。
また、実施形態に係る提供装置100において、生成部132は、ユーザのユーザ情報を含む入力情報の入力に応じて、コンテンツに関する所定の指標値を出力する各モデルを生成する。
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ユーザのユーザ情報を含む入力情報の入力に応じて、コンテンツに関する所定の指標値を出力する各モデルを生成し、生成したモデルの出力に基づいてユーザが利用する端末装置10にコンテンツを提供することにより、ユーザの利用目的に応じてサービスに関する情報を適切に提供することができる。
また、実施形態に係る提供装置100において、提供部135は、宿泊サービスの利用目的であるプライベートに対応付けられた第1モデル(実施形態においては「モデルM1」。以下同じ)と、宿泊サービスの利用目的であるビジネスに対応付けられた第2モデル(実施形態においては「モデルM2」。以下同じ)とのうち、ユーザに関する情報に応じて決定されるモデルの出力に基づいて、ユーザが利用する端末装置10にコンテンツを提供する。
これにより、実施形態に係る提供装置100は、宿泊サービスの利用目的であるプライベートに対応付けられた第1モデルと、宿泊サービスの利用目的であるビジネスに対応付けられた第2モデルとのうち、ユーザに関する情報に応じて決定されるモデルの出力に基づいて、ユーザが利用する端末装置10にコンテンツを提供することにより、ユーザの利用目的に応じてサービスに関する情報を適切に提供することができる。
〔6.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る提供装置100は、例えば図12に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図12は、提供装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ提供する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る提供装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
〔7.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた実施形態に記載した各処理は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。