JP6304001B2 - ベルト式無段変速機 - Google Patents

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Description

この発明は、一対のプーリと、それらプーリに巻き掛けられたベルトとにより構成されたベルト式無段変速機に関するものである。
特許文献1には、変速機ケースに設けられた開口部を閉塞するカバー部材がケースに取り付けられ、カバー部材の中央部を変速機ケースの内部から外側方向に所定の荷重で押圧する板バネなどの押圧手段を備え、板バネとカバー部材との間にゴムシートを設け、板バネとゴムシートとによりケースの振動を抑制させる構成が記載されている。
特開2006−316866号公報
特許文献1の構成では、ケース上面の揺れに対してカバー部材に内蔵された板バネとゴムシートを取り付けることにより振動を抑制できるが、カバー部材を取り付けるために追加部材が必要でコストがかかるという問題がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、既存の部品を利用してチェーンベルトにおけるピンがシーブを押し広げる荷重の変化に起因して、ケースが振動することを抑制することができるベルト式無段変速機を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、ベルトを挟み込むことによる摩擦力でトルクを伝達する一対のプーリと、前記一対のプーリのうちの出力側のプーリが取り付けられている回転軸と一体に回転するパーキングギヤと、前記一対のプーリおよび前記パーキングギヤを収容しているケース内の所定位置を中心に回動して前記パーキングギヤに噛み合いまたは噛み合いを解除するパーキングポールとを有する無段変速機において、前記パーキングポールのうちの前記パーキングギヤに対向する部分とは反対側の背面部と前記背面部に対向する前記ケースの内面との少なくともいずれか一方に、前記パーキングポールが前記パーキングギヤとの噛み合いを解除させられている状態で前記背面部と前記ケースの内面との間に挟み込まれる吸振材が設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の無段変速機において、前記パーキングポールは、前記所定位置に軸支される支軸を挟んだ一方側に設けられた作用点である爪部、および前記一方側とは逆の他方側に設けられた力点を有し、前記力点に付与される力に応じて前記爪部が前記パーキングギヤに設けられた凹部に係合する係合位置と前記係合が解除された解除位置との間で前記支軸を中心に回転し、前記背面部は、前記爪部を設けた部分とは反対側になっていることを特徴とするものである。
さらに、請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の無段変速機において、前記背面部は、前記爪部を設けた部分よりも厚みが厚くなっていることを特徴とするものである。
パーキングポールのうちのパーキングギヤに対向する部分とは反対側の背面部とパーキングポールの背面部に対向するケースの内面との少なくともいずれか一方に、パーキングポールがパーキングギヤとの噛み合いを解除させられている状態でパーキングポールの背面部とケースの内面との間に挟み込まれる吸振材が設けられることにより、ケース上面の振動の発生を抑えることが可能となる。
また、既存のパーキングポールをそのまま活用して吸振材を追加するのみでケースの振動を抑制できるため、コストアップを最小限に抑えることができる。
この発明に係るベルト式無段変速機の構成の一例を説明するための断面図である。 チェーンベルトの構成の一例を説明するための拡大図である。 この発明のパーキング機構の一例を示すケースの側面図である。 図1の要部の拡大図であり、パーキングポールがL字型であることを示した図である。
この発明で対象とすることができるベルト式無段変速機は、固定シーブと可動シーブとをそれぞれ有する一対のプーリと、各シーブに接触する動力伝達面を有するチェーンベルトとを備えている。そのように構成されたベルト式無段変速機の構成の一例を図1に示している。図1に示すベルト式無段変速機(以下、CVTと記す)1は、従来知られたものとほぼ同一に構成されており、エンジンなどの動力源からトルクが伝達される入力軸2と、その入力軸2に連結されたプライマリプーリ3と、駆動輪などの出力部材にトルクを伝達する出力軸4と、その出力軸4に連結されたセカンダリプーリ5と、それらのプーリ3,5に巻き掛けられた無端状のチェーンベルト6とによって構成されている。なお、入力軸2と出力軸4とは平行に配置されている。
プライマリプーリ3は、円錐形状の第1固定シーブ7と第1可動シーブ8とによって構成され、その第1固定シーブ7が、入力軸2に一体に形成されている。また、第1可動シーブ8は、入力軸2と一体に回転するとともに、軸線方向に移動することができるようにスプラインなどにより入力軸2に係合している。具体的には、第1可動シーブ8の内周部分には、背面側(図中における左側)に延出した中空状の第1ボス部9が一体に形成されており、その第1ボス部9の内周面と、入力軸2の外周面とがスプライン係合している。そして、それら各シーブ7,8における円錐面10,11が、入力軸2の軸線方向で対向して配置されており、それら円錐面10,11により第1V溝12が形成されている。
また、第1可動シーブ8の外周部には、背面側に突出した第1円筒部13が形成されており、その第1円筒部13の内周面に液密状に接触する第1シリンダ14が、入力軸2に嵌合している。この第1シリンダ14は、環状に形成された部材であって、その中空部が入力軸2に嵌合している。また、第1シリンダ14は、すり鉢状に形成され、その外周部分が、外側を向くように屈曲し、その端面が第1円筒部13の内周面に対向している。そして、第1シリンダ14と第1円筒部13とを液密状に封止するための第1シール部材15が、上記端面と第1円筒部13の内周面との間に設けられている。なお、第1シリンダ14は、第1可動シーブ8が第1固定シーブ7から最も離隔した際に、第1ボス部9の先端面と接触しないように入力軸2に嵌合している。なおまた、上記第1シリンダ14は、入力軸2の端部から嵌合させ、入力軸2に形成された段差部に接触させることにより、軸線方向に位置決めされている。
上述したように第1シリンダ14と第1円筒部13とを形成することにより、それらの部材に囲われた空間(以下、第1油圧室と記す)16が液密状に維持されるので、図2に示す例では、第1油圧室16にオイルを供給することにより、第1可動シーブ8を第1固定シーブ7側に押圧するように構成されている。すなわち、油圧によって第1可動シーブ8に押圧力を作用させる油圧アクチュエータとして機能するように構成されている。
ここで、上記第1油圧室16にオイルを供給する構成について簡単に説明する。図1に示す例では、入力軸2には、所定の長さの第1中空部17が入力軸2の端部から形成されている。その第1中空部17における先端部(図中における右側の部分)には、入力軸2の外周面に向けた第1貫通孔18が形成されている。また、第1ボス部9には、第1油圧室16に連通した第2貫通孔19が形成されている。そして、第1中空部17の開口部には、図示しないトルクコンバータや前後進切替機構などの他の装置とともにCVT1を囲うケース20と一体に形成された第1油路21が連通している。したがって、第1中空部17から第1貫通孔18および第2貫通孔19を介して第1油圧室16にオイルが供給される。なお、第1ボス部9と入力軸2とが係合した部分を潤滑するように、第1貫通孔18から入力軸2の外周側に流動したオイルが供給されるように構成されている。
図1に示すセカンダリプーリ5も、上記プライマリプーリ3と同様に構成されている。その構成を簡単に説明する。図2に示すセカンダリプーリ5は、出力軸4の一方の端部(図中における左側の端部)に円錐形状の第2固定シーブ22が一体に形成されている。また、円錐形状の第2可動シーブ23の背面側に第2ボス部24が延出して形成されており、その第2ボス部24と出力軸4とがスプライン係合している。すなわち、第2可動シーブ23は、出力軸4と一体に回転するとともに、軸線方向に移動することができるように係合している。そして、第2固定シーブ22における円錐面25と、第2可動シーブ23における円錐面26とが、軸線方向で対向して配置されており、それら各円錐面25,26により第2V溝27が形成されている。
また、第2可動シーブ23の外周部には、背面側に突出した第2円筒部28が形成されており、その第2円筒部28の内周面に液密状に接触する第2シリンダ29が、出力軸4に嵌合している。この第2シリンダ29は、環状に形成された部材であって、その中空部が出力軸4に嵌合している。また、第2シリンダ29は、すり鉢状に形成され、その外周部分が、外側を向くように屈曲し、その端面と第2円筒部28の内周面とが対向している。そして、上記端面と第2円筒部28とを液密状に封止するために、その端面と第2円筒部28との間に第2シール部材30が設けられている。さらに、第2可動シーブ23を第2固定シーブ22側に押圧するリターンスプリング31が、第2可動シーブ23と第2シリンダ29との間に設けられている。なお、第2シリンダ29は、第2可動シーブ23が第2固定シーブ22から最も離隔した際に、第2ボス部24の先端面と接触しないように配置され、また、上記第2シリンダ29は、出力軸4の端部から嵌合させ、出力軸4に形成された段差部に接触させることにより、軸線方向に位置決めがされている。
上述したように第2シリンダ29と第2円筒部28とを形成することにより、それらの部材に囲われた空間(以下、第2油圧室と記す)32が液密状に維持されるので、図2に示す例では、その第2油圧室32にオイルを供給することにより、第2可動シーブ23を第2固定シーブ22側に押圧するように構成されている。すなわち、油圧によって第2可動シーブ23に押圧力を作用させる油圧アクチュエータとして機能するように構成されている。
ここで、第2油圧室32にオイルを供給する構成について簡単に説明する。図2に示す例では、出力軸4における上記第2固定シーブ22が形成された側の端部から所定の長さの第2中空部33が出力軸4に形成されている。その第2中空部33における先端部(図中における右側の部分)、より具体的には、第2可動シーブ23が嵌合している部分には、出力軸4の外周面に向けた第3貫通孔34が形成されている。また、第2ボス部24には、第2油圧室32に連通した第4貫通孔35が形成されている。そして、第2中空部33の開口部には、ケース20と一体に形成された第2油路36が連通している。したがって、第2中空部33から第3貫通孔34および第4貫通孔35を介して第2油圧室32にオイルが供給される。なお、第2ボス部24と出力軸4とが係合した部分を潤滑するように、第3貫通孔34から出力軸4の外周側に流動したオイルが供給されるように構成されている。
そして、出力軸4の他方側の端部には、出力ギヤ37がスプライン係合しており、その出力ギヤ37を介して図示しない駆動輪にトルクが伝達されるように構成されている。
上述したように構成されたプライマリプーリ3とセカンダリプーリ5とに、無端状のチェーンベルト6が巻き掛けられている。より具体的には、それぞれのV溝12,27に亘って、チェーンベルト6が巻き掛けられている。ここで、チェーンベルト6の構成の一例を、図2を参照しつつ説明する。なお、図2における横方向がチェーンベルト6の長手方向を示しており、縦方向がチェーンベルト6の厚み方向を示している。図2に示すチェーンベルト6は、チェーンベルト6の幅と同一の長さに形成され、かつ互いに平行に配置された複数のピン38と、そのピン38により環状に連結される複数のリンク39とによって構成されている。ここに示すリンク39は、ピン38が通される連通孔40が形成された環状の板部材であって、その両端部分にピン38の外径とほぼ同一の内径のピン保持部41が形成されている。より具体的には、それぞれのピン保持部41に挟まれた中央部分の幅が、ピン38の外径よりも小さく形成され、ピン38がピン保持部41からチェーンベルト6の長手方向に移動しないように形成されている。そして、複数のリンク39をチェーンベルト6の幅方向に積層するとともに、隣り合うリンク39同士を、ピン保持部41間の距離分、チェーンベルト6の長手方向にずらして配置した後に、積層されたリンク39からピン38の両端部が幅方向に突出するように、ピン保持部41にピン38を挿入してリンク39を環状に連結している。なお、リンク39とピン38とは相対回転することができるように構成されている。
また、リンク39の両端にそれぞれ貫通孔を形成して、その貫通孔にピン38を挿入するように構成していてもよい。すなわち、ピン38やリンク39の形状または構成は、特に限定されない。
つぎに、図1に示すCVT1の作用について説明する。図2に示すCVT1は、入力軸2を介してエンジンから第1固定シーブ7および第1可動シーブ8にトルクが伝達される。そのように第1固定シーブ7と第1可動シーブ8とに伝達されたトルクは、円錐面10,11とピン38の端面とに生じる摩擦力によってチェーンベルト6に伝達される。そして、チェーンベルト6のトルクは、円錐面25,26とピン38の端面とに生じる摩擦力によって第2固定シーブ22および第2可動シーブ23に伝達され、そのトルクが出力軸4を介して出力ギヤ37に伝達される。
上述したように第1固定シーブ7および第1可動シーブ8とチェーンベルト6とは、摩擦力によってトルクを伝達し、第2固定シーブ22および第2可動シーブ23とチェーンベルト6とも同様に摩擦力によってトルクを伝達する。その摩擦力を発生させるように上述した第2油圧室32に油圧が供給される。具体的には、第2可動シーブ23を押圧する荷重を増大させるように油圧を増大させる。そのように油圧を増大させると、第2固定シーブ22と第2可動シーブ23とがチェーンベルト6を挟み付ける挟圧力が増大する。その結果、チェーンベルト6の張力が増大して、チェーンベルト6と第1固定シーブ7および第1可動シーブ8との摩擦力が増大し、かつチェーンベルト6と第2固定シーブ22および第2可動シーブ23との摩擦力が増大する。
また、プライマリプーリ3およびセカンダリプーリ5に巻き掛けられるチェーンベルト6の巻き掛け半径を変化させることにより変速比を変化させるように構成されている。具体的には、要求される変速比に応じて第1油圧室16に供給する油量を制御し、第1可動シーブ8を軸線方向に移動させて第1V溝12の溝幅を変化させることにより変速するように構成されている。なお、チェーンベルト6の周長は一定であり、上記のように第2可動シーブ23は、第2固定シーブ22側に押圧されている。したがって、第1V溝12の溝幅を変化させることにより、第2V溝27の溝幅がそれに追従して変化する。
また、上述したように変速比を変更すると、チェーンベルト6の巻き掛け半径が変化するため、変速比に応じて第1固定シーブ7および第1可動シーブ8にピン38が接触し始める位置、または第2固定シーブ22および第2可動シーブ23にピン38が接触し始める位置が変化する。同様に変速比に応じて第1固定シーブ7および第1可動シーブ8からピン38が抜ける位置、または第2固定シーブ22および第2可動シーブ23からピン38が抜ける位置が変化する。
上述したように構成されたCVT1は、ピン38が各シーブ7,8(22,23)に接触し始めること、またはピン38が各シーブ7,8(22,23)から抜け出ることに起因してケース20が膜振動する可能性がある。そのケース20が膜振動する原理について説明する。なお、ピン38が各シーブ7,8に接触し始めること、またはピン38が各シーブ7,8から抜け出ることに起因してケース20が膜振動する原理と、ピン38が各シーブ22,23に接触し始めること、またはピン38が各シーブ22,23から抜け出ることに起因してケース20が膜振動する原理とはほぼ同一なので、以下の説明では、ピン38が各シーブ7,8に接触し始めること、またはピン38が各シーブ7,8から抜け出ることに起因してケース20が膜振動する原理について説明する。
上述したように複数のピン38がチェーンベルト6の長手方向に所定の間隔を空けて配置されているので、CVT1がトルクを伝達している際には、断続的にピン38が第1固定シーブ7と第1可動シーブ8とに接触する。そのようにピン38が第1固定シーブ7と第1可動シーブ8とに接触し始める際には、各シーブ7,8を押し広げる。これは、チェーンベルト6に張力が作用しており、また上記第1油圧室16にオイルが供給されて第1可動シーブ8が第1固定シーブ側に押圧されているためである。そのように各シーブ7,8を押し広げる荷重に基づくモーメントが入力軸2に作用するので、ピン38が各シーブ7,8に接触し始める位置における第1V溝12の幅が広がるように、各ベアリング42,44を支点として、入力軸2が撓む。この際、入力軸2の軸線方向において、チェーンベルト6が巻き掛けられている箇所と同一の位置が、最も大きく撓む。また、入力軸2は、その入力軸2の回転方向におけるピン38が各シーブ7,8に接触し始める位置に向けて撓む。
また、CVT1がトルクを伝達している際には、断続的にピン38が第1固定シーブ7と第1可動シーブ8とから抜け出る。そのようにピン38が第1固定シーブ7と第1可動シーブ8とから抜け出る際には、ピン38を押圧する押圧力に対抗した反力がなくなる。そのように押圧力に対抗した反力がなくなると、ピン38が抜け出る位置における第1V溝12の幅が狭まるように、第1油圧室16に供給された油圧に基づくモーメントが入力軸2に作用するので、各ベアリング42,44を支点として、入力軸2が撓む。この際、入力軸2の軸線方向において、チェーンベルト6が巻き掛けられている箇所と同一の位置が、最も大きく撓む。また、入力軸2は、その入力軸2の回転方向におけるピン38が各シーブ7,8から抜け出る位置と反対方向の位置に向けて撓む。
上述したようにCVT1がトルクを伝達している際に入力軸2が撓み変形すると、第2ベアリング44が傾斜する場合がある。具体的には、円周方向におけるピン38が各シーブ7,8に接触し始める位置と同一の位置、またはピン38が各シーブ7,8から抜け出る位置とは円周方向で反対側の位置(180度回転した位置)で、第2ベアリング44がケース20を押圧するように傾斜する場合がある。それとは反対に、円周方向におけるピン38が各シーブ7,8に接触し始める位置とは円周方向で反対側の位置、またはピン38が各シーブ7,8から抜け出る位置と同一の位置で、第2ベアリング44がケース20から離隔するように傾斜する場合がある。
上述したようにピン38は、リンク39に挿入されており、チェーンベルト6の長手方向に所定の間隔を空けて配置されている。したがって、各シーブ7,8を押し広げる荷重が断続的に変化するので、入力軸2や第2ベアリング44、あるいはケース20が振動する可能性がある。
次に、パーキング機構について説明する。図3は、本発明のパーキング機構の一例を示すケースの側面図である。パーキング機構は、出力軸4と連動するパーキングギヤ60と、支軸62の周りで回動自在に支持されたパーキングポール61とを備える。パーキングギヤ60は、ここでは、出力軸4に固定される。パーキング機構は、パーキングギヤ60を回転不可能なロック状態と回転可能なアンロック状態とに切り替えるように構成されている。
パーキングポール61は、作用点としての爪部63を備え、力点64に付与される力に応じて爪部63がパーキングギヤ60の凹部65に係合する係合位置と該係合が解除された解除位置との間で回動し得るように支持される。パーキングポール61は、運転席に設けられるシフトレバーの操作に連動して上述の係合位置と解除位置との間で変位される。
次に、ケース20の振動の抑制について説明する。図1、図3に示すように、パーキングポール61のうちのパーキングギヤ60に対向する部分とは反対側の背面部とパーキングポール61の背面部に対向するケース20の内面のいずれか一方に、パーキングポール61がパーキングギヤ60との噛み合いを解除させられている状態でパーキングポール61の背面部とケース20との間に吸振材70が設けられている。
ケース20とパーキングポール61の背面部との間に防振材70を設けることにより、ケース20上面の膜振動の発生を吸振材70により抑えることが可能となる。図4は、図1のパーキングポール61と吸振材70のあるセカンダリプーリ周辺を拡大した図である。ケース20と吸振材70との接触面積を増やし振動低減効果を上げるため、パーキングポール61の断面を図4に示すようにL字型にしてもよい。
また、既存のパーキングポール61をそのまま活用して吸振材70を追加するのみでケース20の膜振動を抑制できるため、コストアップを最小限に抑えることができる。
1…ベルト式無段変速機(CVT)、 2…入力軸、 3…プライマリプーリ、 4…出力軸、 5…セカンダリプーリ、 6…チェーンベルト、 7,22…固定シーブ、 8,23…可動シーブ、 16,32…油圧室、 20…ケース、 21,36…油路、 28…ピン、 39…リンク、 40…連通孔、 42,44,50,53,54…ベアリング、 57…潤滑用油路、 60…パーキングギヤ、 61…パーキングポール、 62…支軸、 63…爪部、 65…凹部、 吸振材…70。

Claims (3)

  1. ベルトを挟み込むことによる摩擦力でトルクを伝達する一対のプーリと、
    前記一対のプーリのうちの出力側のプーリが取り付けられている回転軸と一体に回転するパーキングギヤと、
    前記一対のプーリおよび前記パーキングギヤを収容しているケース内の所定位置を中心に回動して前記パーキングギヤに噛み合いまたは噛み合いを解除するパーキングポールとを有する無段変速機において、
    前記パーキングポールのうちの前記パーキングギヤに対向する部分とは反対側の背面部と前記背面部に対向する前記ケースの内面との少なくともいずれか一方に、前記パーキングポールが前記パーキングギヤとの噛み合いを解除させられている状態で前記背面部と前記ケースの内面との間に挟み込まれる吸振材が設けられていることを特徴とする無段変速機。
  2. 請求項1に記載の無段変速機において、
    前記パーキングポールは、前記所定位置に軸支される支軸を挟んだ一方側に設けられた作用点である爪部、および前記一方側とは逆の他方側に設けられた力点を有し、前記力点に付与される力に応じて前記爪部が前記パーキングギヤに設けられた凹部に係合する係合位置と前記係合が解除された解除位置との間で前記支軸を中心に回転し、
    前記背面部は、前記爪部を設けた部分とは反対側になっている
    ことを特徴とする無段変速機。
  3. 請求項2に記載の無段変速機において、
    前記背面部は、前記爪部を設けた部分よりも前記支軸方向の厚みが厚くなっていることを特徴とする無段変速機。
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