JP2009226977A - パーキングロック機構 - Google Patents

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広康 原田
Toshihiro Hirao
年弘 平尾
Sukenori Kuwamoto
祐紀 桑本
Masato Terajima
正人 寺島
Yoshiyuki Makihara
由行 牧原
Akira Nakata
明 中田
Yusuke Nemoto
祐介 根本
Yuichi Kida
裕一 木田
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Abstract

【課題】パーキングロックポール2とパーキングロックスリーブ8とが当接した場合に、パーキングロックスリーブ8に応力集中が生じることを低減させること。
【解決手段】例えばパーキングロックスリーブ8の受け面8aに突部11を設けて、パーキングロックポール2とパーキングロックスリーブ8とが当接する場合に、パーキングロックポール2が最初に突部11と当接するので、パーキングロックポール2が端部8bに当接した場合に生じる端部8bの応力集中を緩和あるいは低減させることができる。またラチェッティング状態が継続して生じた場合であっても、突部11がパーキングロックポール2の当接を受けるので、端部8bへの応力集中が緩和または低減される。その結果、パーキングロックスリーブ8の耐久性の向上を図ることができるパーキングロック機構である。
【選択図】 図1

Description

この発明は、車輪の回転を規制してパーキング状態に維持するなど、所定の回転部材の回転を選択的に阻止するパーキングロック機構に関するものである。
この種のパーキング装置の一例が特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載されている装置は、走行中に誤ってパーキングシフトされ、かつ所定の速度以上である場合において、パーキングロック可能な停車判定用設定車速に達するまで、車両の自動ブレーキを使用するように構成されている。すなわちパーキングシフトされた場合に、従来パーキングロック機構が受けていた車両の運動エネルギを所定の車速以上の条件において、先ず自動ブレーキによって受け、パーキングロック機構への負荷を低減するように構成されている。その結果、高速度域においてパーキングロックされた際のショックを抑制あるいは低減でき、パーキングロック機構の過強度を抑えることが図られ、コストメリットが生じるとされている。また、ラチェッティング状態を極力抑えることができるために、ラチェッティング音によるトランスミッションの商品価値の低下問題を解決できるとされている。
特開2001−153225号公報
特許文献1に記載されている装置では、自動ブレーキによって減速し、その後にパーキングロック機構を動作させて変速機の出力軸の回転を止めるよう構成されている。しかしながら、車両が完全に停止したことを検出することは困難であり、あるいはその検出に不可避的な遅れが生じることがあるので、停止を判断するための車速あるいは回転数について閾値を設け、検出値がその閾値を下回った場合に、停止の判断を成立させるのが一般的である。そのため、出力軸などの所定の回転部材が回転している状態でパーキングロック機構が動作することがあり、その際の状況によってはいわゆるラチェッティングが生じる。その場合、パーキングロックポールなどの係合部材がパーキングロックギアなどの被ロック回転体からはじき返されるので、その係合部材の過度な回転を規制するために、係合部材を適宜に部材に当接させることになる。その係合部材とこれを当接させる部材は個別に組み付けることになるが、その組み付け精度にばらつきがあると、いわゆる片当たりが生じ、これが原因で、パーキングロック機構の耐久性が低下する可能性がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、係合部材とこれを当接される部材とのいわゆる片当たりを防止して、耐久性を向上させることのできるパーキングロック機構を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、選択的に回転が止められる被ロック回転体に係合する係合部を備えた係合部材が、前記係合部が前記被ロック回転体に接近・離隔するように回転可能に設けられ、その係合部材の回転中心軸線と平行な軸線を中心に回転可能に設けられた受け部材に、前記被ロック回転体から離隔する方向に押し戻された前記係合部材の背面の一部を当接させる受け面が形成されているパーキングロック機構において、前記受け面の周縁部のうち前記係合部材の回転中心に近い縁部よりも前記受け面の中心に寄った前記受け面上の箇所と、該箇所に対向する前記背面の一部との少なくともいずれか一方に、前記係合部材が前記被ロック回転体から離隔する方向に押し戻された際に最初に当接する突部が形成されていることを特徴とするパーキングロック機構である。
請求項2の発明は、前記突部と該突部に対向する前記背面の一部とのいずれか一方に弾性部材が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のパーキングロック機構である。
したがって、請求項1の発明によれば、走行中に誤って、あるいは意図的にパーキングシフトし、パーキングロックポールがパーキングロックギアに弾かれて、パーキングロックスリーブの縁に当接(片当たり)する場合に、例えばパーキングロックスリーブに突部があることによって、パーキングロックポールとパーキングロックスリーブとの当接部は、パーキングロックスリーブの縁ではなくパーキングロックポールの当接面になる。その結果、パーキングロックスリーブの縁への応力集中が緩和あるいは低減させられる。また、パーキングロックスリーブが揺動して、パーキングロックスリーブの縁への当接(片当たり)が生じやすい姿勢であっても、パーキングロックポールとパーキングロックスリーブとの当接部は、突部と対向する当接面となる。さらにまた当接部はパーキングロックスリーブの受け面の中心寄りとなる。したがって連続したパーキングロックスリーブの縁への応力集中の発生を緩和あるいは低減させることができる。その結果として、パーキングロックスリーブの耐久性の向上を図ることができる。
また請求項2の発明によれば、例えば受け面に設けられた突部と該突部に対向する背面の一部とのいずれか一方に弾性部材が配置されることによって、上記の発明と同様の効果が得られるだけでなく、当接の衝突(当接)エネルギを緩和させることができる。すなわち弾性部材が突部の役割を果たすだけでなく、当接の衝突(当接)エネルギを緩和させる部材としても機能する。また当接した際に生じる当接音を防止あるいは抑制できる。
つづいて、この発明に係るパーキングロック機構を図面を参照して説明する。図1は、この発明に係るパーキングロック機構の一例を示し、受け部材に突部を設けた構成を模式的に示す図である。この発明に係るパーキングロック機構は、車輪の回転を規制する装置であり、例えば車両の停車時に変速機の出力軸を回転不能にロックするように構成されている。図5は、パーキングロック機構の構成の概要を模式的に示す断面図であって、パーキングロック機構が非動作状態の場合を示す。図6は、パーキングロック機構が動作状態の場合を示す模式的な断面図である。この発明に係るパーキングロック機構の構成を図5および図6を参照して説明する。
図5において、この発明における被ロック回転体であるパーキングロックギア1は、例えば変速機の出力軸やプロペラシャフトなど、車輪とともに常時回転する動力伝達部材(それぞれ図示せず)と一体回転・停止するように構成されていて、その外周部には、凸部(すなわち歯)と凹部(すなわち歯溝)とが円周方向に交互に形成されている。すなわち、パーキングロックギア1は、凹部と凸部とから構成される外歯1aを有している。
パーキングロックギア1の外周と対向する位置に、この発明における係合部材であるパーキングロックポール2が設けられている。このパーキングロックポール2には、パーキングロックギア1の各外歯1a間の歯溝に嵌り込むもしくは噛み合うことが可能な噛み合い部2aが形成されている。そしてこのパーキングロックポール2は、噛み合い部2aが外歯1a間の歯溝に選択的に噛み合うことが可能なように、パーキングロックポール2がパーキングロックギア1に接近・離脱する方向、すなわち図5において矢印St1で示す方向に回動できるように構成されている。なお、パーキングロックポール2は、噛み合い部2aが各外歯1a間の歯溝に噛み合った状態、すなわちパーキングロックポール2がパーキングロックギア1に噛みあった状態でパーキングロックギア1が回転しないように、例えば車体に固定されている変速機のケースなどに保持されている。
具体的には、パーキングロックポール2がパーキングロックギア1に近づけられて噛み合い部2aが各外歯1a間の歯溝に噛み合った状態、すなわちパーキングロックギア1の回転がパーキングロックポール2によってロックされた状態と、パーキングロックポール2がパーキングロックギア1から離れて噛み合い部2aが各外歯1a間の歯溝に噛み合わない状態、すなわちパーキングロックポール2によるパーキングロックギア1の回転のロックが解除された状態とが選択的に設定できる位置にパーキングロックポール2は設けられている。図5および図6においては、パーキングロックギア1の下側に設けられている。なお、前者は図6に示す状態であり、後者は図5に示す状態である。
図5および図6において、例えば、噛み合い部2aと所定の間隔を有するパーキングロックポール2の長手方向の一方の端部に、パーキングロックギア1の回転軸方向と平行もしくはほぼ平行な回転軸線を有する支軸(図示せず)が設けられている。そしてその支軸を中心としてパーキングロックポール2を回動させることによって、噛み合い部2aを各外歯1aに選択的に噛み合わせることができる。
図5は、パーキングロックギア1の外歯1aとパーキングロックポール2の噛み合い部2aとが噛み合わない「非噛合い」状態を表している。図6はパーキングロックギア1の外歯1aとパーキングロックポール2の噛み合い部2aとが噛み合った「噛合い」状態を表している。
また、パーキングロックポール2の噛み合い部2aを挟み、長手方向の反対の端部には、係合部材であるパーキングロックポール2と当接して、パーキングロックギア1に向けて回動させるパーキングロックカム3が設けられている。パーキングロックカム3は、例えば円錐状の部材により形成されていて、例えば他の部材との当接や衝突の際に受ける荷重、あるいは他の部材から押圧される際に受ける荷重などを考慮した所定の剛性を持った部材により構成されている。パーキングロックカム3の外周部には、パーキングロックポール2と接し、パーキングロックポール2をパーキングロックギア1側へ押し上げるガイド面3aと、押し上げたパーキングロックポール2の位置を維持する当接面3bが構成されている。ガイド面3aは、パーキングロックカム3の円錐状部分の面であり、当接面3bはパーキングロックカム3の円筒状部分であって、ほぼ同一外径に設定されている。なおパーキングロックポール2は、噛み合い部2aの反対側に、すなわち背面に、当接面3bに対向する当接面2bを備えている。
またパーキングロックカム3には、その中心軸と重なるようにパーキングロッド4が挿通されている。その軸線方向は、パーキングロックギア1の回転軸と平行もしくはほぼ平行になるように配置され、パーキングロックカム3がパーキングロッド4の軸に沿って移動自在に保持されている。
すなわちパーキングロックカム3が図5および図6に示すSt3方向に移動すると、パーキングロックカム3のガイド面3aによって押し上げられたパーキングロックポール2が次第にパーキングロックギア1に近づく方向、すなわち、図5および図6に示すSt1方向に移動する。するとパーキングロックポール2がパーキングロックギア1に押しつけられ、ロック状態へと移行する。ついで、パーキングロックカム3の当接面3bによってパーキングロックポール2の位置が維持されて、パーキングロックカム3の移動が停止してパーキングロックギア1のロックが完了する。
パーキングロックカム3の支軸であるパーキングロッド4には、パーキングロッド4に一体化されて固定されるスプリングストッパ5が設けられているとともに、そのスプリングストッパ5とパーキングロックカム3との間に、例えば圧縮コイルばねなどの弾性部材であるカムスプリング6が設けられている。このカムスプリング6の内径はパーキングロックカム3の中空部分の最大内径よりも大きく設定されており、また外径はスプリングストッパ5の外径よりも小さく構成されている。したがって、パーキングロックカム3はカムスプリング6の弾性力によりパーキングポールに向けて、すなわち図に示すSt3の方向に押圧される。
パーキングロッド4の自由端であって、パーキングロッド4のパーキングロックポール2側の端部に、カムストッパ7がパーキングロッド4に一体化されて設けられている。このカムストッパ7は、例えば円柱状の部材により形成されていて、例えば他の部材との当接や衝突の際に受ける荷重、あるいは他の部材から押圧される際に受ける荷重などを考慮した所定の剛性を持った部材により形成されている。カムストッパ7の外径はパーキングロックカム3の中空部分(パーキングロッド連通孔)の最大内径よりも大きく設定されている。したがって、このカムストッパ7は、パーキングロックカム3の図に示すSt3の方向における前進端面3cの位置を規制することができる。なお、パーキングロッド4の他方の端部は、例えば図示しない変速機のシフトレバーのシフト操作に連動する他の部材に連結されていて、シフト操作に連動して、パーキングロッド4をその軸線方向(図に示すSt3あるいはSt4方向)に動作させるように構成されている。
図1および図5に図示するように、パーキングロックポール2の下側には、この発明における受け部材であるパーキングロックスリーブ8が設けられている。このパーキングロックスリーブ8は、パーキングロックギア1をロックする場合に、パーキングロックポール2を押し上げるパーキングロックカム3の移動を支持するように設けられている。パーキングロックスリーブ8は、例えばアルミニウム合金や鋳鉄などの金属材料により形成され、ケーシング9に揺動自在に保持されている。なお、パーキングロックスリーブ8はパーキングロック機構が非動作状態にある場合に、パーキングロックポール2の端部を支持する受け面8aが設けられている。また、パーキングロックスリーブ8にはパーキングロックカム3の移動を支持するガイド部10が構成されている。
図1において、パーキングロックスリーブ8は、パーキングロックポール2と対向する受け面8aに、この発明における突部11が設けられている。この突部11は、例えばパーキングロックポール2がパーキングロックスリーブ8に当接する場合、突部11がパーキングロックポール2の当接面2bに最初に当接して、端部8bへの応力集中を緩和あるいは低減させることができるように構成されている。
つぎに、この発明に係るパーキングロック機構の動作を説明する。パーキングロッド4は、変速機のシフトレバーのシフト操作に連動するように構成されており、シフトレバーがパーキングポジションに切り換えられると、パーキングロッド4がパーキングロックポール2に近づく方向に移動する。またパーキングロッド4の移動に伴って、パーキングロックカム3も同様にパーキングロックポール2に近づく方向、すなわち図に示すSt3の方向に移動する。
パーキングロックカム3が図に示すSt3の方向に移動すると、パーキングロックカム3のガイド面3aが、パーキングロックポール2の当接部2bと接する。さらにパーキングロッド4とパーキングロックカム3とが図に示すSt3の方向に移動すると、当接部2bがガイド面3aの傾斜に沿って摺動しながら、パーキングロックポール2がパーキングロックギア1に近づく方向、すなわち図に示すSt1の方向に移動する。
したがってパーキングロック機構が動作すると、パーキングロックポール2の噛み合い部2aが、パーキングロックギア1の外歯1aに近接する。このとき、各外歯1a間の歯溝と噛み合い部2aとが同一の位相になると、噛み合い部2aが各外歯1a間の歯溝に入り込み、パーキングロックポール2の回動、すなわち図5および図6において矢印St1方向への回動が停止する。すなわちパーキングロックポール2がパーキングロックギア1側に押し付けられ、パーキングロックギア1とパーキングロックポール2とが噛み合わされる。
その結果、パーキングシフトされた際にパーキングロックポール2の噛み合い部2aがパーキングロックギア1の各外歯1a間の歯溝に噛み合い、パーキングロックギア1の回転がパーキングロックポール2によってロックされた状態となって、パーキングロックギア1および出力軸の回転が規制される。いわゆる「噛み合い」状態になる。
これに対して、パーキングロックギア1の外周側において、各外歯1a間の歯溝と噛み合い部2aとが異なる位相にある場合には、パーキングロックギア1の外歯1aの歯先面と噛み合い部2aとの対向する側の先端面とが当接する。すなわちパーキングシフトされた際にパーキングロックポール2の噛み合い部2aがパーキングロックギア1の各外歯1a間の歯溝に噛み合わない、いわゆる「非噛み合い」状態になる。
このような「非噛み合い」状態になると、パーキングロックポール2の、符号St1で示す方向における移動が停止するとともに、パーキングロックカム3のガイド面3aがパーキングロックポール2の当接部2bに接したまま停止し、パーキングロッド4とパーキングロックカム3とが相対移動して、パーキングロックカム3とスプリングストッパ5とによってカムスプリング6が圧縮される。
ところで、「非噛み合い」状態が継続されている間はパーキングロックギア1および出力軸の回転が規制されていないため、例えば、各外歯1a間の歯溝と噛み合い部2aとが異なる位相にある状態において、車両が坂路の途中で停車した場合に、車両が坂路を降下することによって、あるいは、変速機から車輪に至る動力伝達系統内における例えばイナーシャトルクが捩りなどのトルクの残留分の影響によって、出力軸すなわちパーキングロックギア1が回転する場合がある。
このような「非噛み合い」状態となった場合に、前述のようにパーキングロックギア1が回転すると、噛み合い部2aが各外歯1a間の歯溝に嵌り込んだ「噛み合い」状態に移行する場合がある。すなわち、「非噛み合い」状態の場合にパーキングロックギア1が回転すると、各外歯1a間の歯溝と噛み合い部2aとが異なる位相にある状態から、各外歯1a間の歯溝と噛み合い部2aとが同一の位相にある状態に変化することによって、噛み合い部2aの先端面と外歯1aの歯先面とが当接していた状態(図示せず)から、噛み合い部2aが各外歯1a間の歯溝に噛み合った状態に変化する場合がある。
すなわち噛み合い部2aが各外歯1a間の歯溝に噛み合う場合には、パーキングロックポール2との当接状態が解消されることによって、パーキングロックポール2と当接してカムスプリング6を圧縮した状態で停止していたパーキングロックカム3が、カムスプリング6の弾性力により図に示すSt3の方向に向かって急激に移動することになる。
なお、パーキングシフトされた際に「非噛み合い」状態が継続される条件としては、例えば、前述した各外歯1aの歯先面と噛み合い部2aの先端面との対向面が一致して当接した場合、また、対向面の一部分のみが当接した場合が考えられる。さらに各外歯1a間の歯溝に噛み合い部2aが完全に噛み合う前に、パーキングロックギア1によってパーキングロックポール2が図に示すSt2の方向へ弾かれる、すなわちパーキングロックギア1の回転速度が十分に大きいために、ラチェッティング状態が生じている場合が考えられる。
ここで言うラチェッティング状態とは、パーキングロックギア1とパーキングロックポール2とが当接を繰り返すことを言う。また同時に、パーキングロックギア1によって弾かれたパーキングロックポール2に当接するパーキングロックカム3も、その影響を受けて図に示すSt4の方向に戻され、さらにまたカムスプリング6の弾性力によってパーキングロックカム3が図に示すSt3の方向へ戻されて、パーキングロックポール2をパーキングロックギア1へ向けて回動させる一連の状態の繰り返しを表している。
すなわち、パーキングロック機構が例えばラチェッティング状態を繰り返す過程において、パーキングロックスリーブ8が、パーキングロックギア1に弾かれたパーキングロックポール2の衝突(当接)エネルギを受ける場合に、パーキングロックポール2の当接面2bとパーキングロックスリーブ8の受け面8aとが、互いに平行あるいはほぼ平行である場合においては、パーキングロックスリーブ8はその衝突(当接)エネルギを面で受けることができ、その衝突(当接)エネルギをせん断応力として受けることができる。この状態を図示したのが図1(a)である。図1では、曲面を有する形状の突部11をパーキングロックスリーブ8に接合して設けた一例を示した。なお、突部11はパーキングロックスリーブ8を成型する際に一体化して設けてもよい。
しかしながら車両の振動などによって、パーキングロックスリーブ8の受け面8aと、パーキングロックポール2の当接面2bとが互いに平行あるいはほぼ平行とならない場合が存在する。しかしながら、図1(b)に示すように、例えばパーキングロックスリーブ8の受け面8aに突部11を設けることによって、突部11と当接面2bとが最初に当接するので、端部8b(縁)がパーキングロックポール2の衝突(当接)エネルギを受け、端部8bに応力集中が生じることが緩和あるいは低減される。その結果、パーキングロックスリーブ8の耐久性の向上が図れる。
図2は、この発明に係るパーキングロック機構の他の例を図示している。図2は、台形状の突部12をパーキングロックスリーブ8に設けた一例である。
図2において、例えば走行中の誤ったシフト操作などによって、前述のようにパーキングロック機構が動作し、ラチェッティング状態が生じた場合、パーキングロックスリーブ8の受け面8aとパーキングロックポール2の当接面2bとが互いに平行あるいはほぼ平行でない場合に、先ずパーキングロックポール2の当接面2bとパーキングロックスリーブ8の受け面8aに設けられた突部12とが当接して、その衝突(当接)エネルギを受ける。すると、パーキングロックスリーブ8とパーキングロックポール2との衝突(当接)エネルギによって、パーキングロックスリーブ8に応力集中が生じる。しかしながら突部12によって、その衝突(当接)エネルギはパーキングロックスリーブ8の受け面8aが受けるので、パーキングロックスリーブ8の端部8bへの応力集中が緩和あるいは低減される。その結果、ラチェッティング状態が継続して発生している場合においても、突部12によって端部8bへの応力集中が緩和あるいは低減される。その結果、パーキングロックスリーブ8の耐久性の向上が図れる。
この発明に係るパーキングロック機構のさらに他の例を図示したのが図3である。図3は、この発明における突部をパーキングロックポール2の当接面2bに設けた一例である。前述のようにパーキングロック機構が動作し、ラチェッティング状態が生じ、かつパーキングロックスリーブ8の受け面8aとパーキングロックポール2の当接面2bとが互いに平行あるいはほぼ平行でない場合に、先ずパーキングロックポール2の当接面2bに設けられた突部13とパーキングロックスリーブ8の受け面8aが当接して、その衝突(当接)エネルギを受ける。すると、パーキングロックスリーブ8とパーキングロックポール2との衝突(当接)エネルギによって、パーキングロックスリーブ8に応力集中が生じる。しかしながら突部13によって、その衝突(当接)エネルギはパーキングロックスリーブ8の受け面8aが受けるので、パーキングロックスリーブ8の端部8bへの応力集中が緩和あるいは低減される。その結果、ラチェッティング状態が継続して発生している場合においても、突部13によって端部8bへの応力集中が緩和あるいは低減される。その結果、パーキングロックスリーブ8の耐久性の向上が図れる。なお、突部13とパーキングロックポール2とは一体成形してもよい。
またこの発明における突部に対向する当接面に弾性部材を配置した例を示したのが図4である。図4には、この発明における弾性部材の一例としてゴムを使用した例を示した。前述のようにパーキングロック機構が動作し、例えばラチェッティング状態が生じ、かつパーキングロックスリーブ8の受け面8aとパーキングロックポール2の当接面2bとが互いに平行あるいはほぼ平行でない場合に、先ずパーキングロックポール2の当接面2bとパーキングロックスリーブ8の受け面8aに設けられた突部14が当接して、その衝突(当接)エネルギを受ける。すると、パーキングロックスリーブ8とパーキングロックポール2との衝突(当接)エネルギによって、パーキングロックスリーブ8に応力集中が生じる。しかしながら前述した例と同じく、突部14によって、端部8bへの応力集中が緩和あるいは低減される。さらに加えて、突部14と対向する面に設けられた弾性部材15によって、衝突(当接)エネルギが緩和されるので、端部8bへの応力集中が緩和あるいは低減される。また、弾性部材15によって、衝突(当接)エネルギが緩和されるので、当接の際に生じる当接音を防止あるいは抑えることができる。その結果、パーキングロックスリーブ8の耐久性の向上が図れる。弾性部材15は、パーキングロックスリーブ8の耐久性を向上させるためだけではなく、衝突(当接)エネルギを緩和あるいは低減させる部材としても機能する。なお弾性部材15は、突部14上に設けてもよい。
なお、当接による端部8bへの応力集中は、前述したラチェッティング状態が発生した場合に限らず、停車時にパーキングシフトした場合においても、車両の振動などによってパーキングロックスリーブ8が揺動し、パーキングロックポール2の当接面2bとパーキングロックスリーブ8の受け面8aとが平行にならない場合には、パーキングロックポール2の当接によってパーキングロックスリーブ8に応力集中が生じる。しかしながらこの発明における突部が最初に当接するので、端部8bへの応力集中が緩和あるいは低減される。その結果、パーキングロックスリーブ8の耐久性の向上が図れる。
付言すると、車両の振動あるいはラチェッティング状態によって起こるパーキングロックスリーブ8の揺動が、当接面2bと受け面8aとが平行にならない状態を生じても、突部を有することにより、突部が対向する当接面に最初に当接し、端部8bへの応力集中が緩和あるいは低減される。その結果、パーキングロックスリーブ8の耐久性の向上が図れる。
したがって、この発明における突部は、パーキングロックポール2とパーキングロックスリーブ8とが当接する場合に、車両の振動などによってパーキングロックスリーブ8が揺動して、当接面2bと受け面8aとが平行にならない状態が生じても、パーキングロックポール2のパーキングロックスリーブ8への当接によって、端部8bへの応力集中を緩和あるいは低減させる部材として機能する。
すなわちこの発明における突部は、例えば前述のようなラチェッティング状態が生じた場合において、パーキングロックポール2がパーキングロックスリーブ8の端部8bへ当接するのを防止または抑制する。また突部は、対向するパーキングロックポール2あるいはパーキングロックスリーブ8の当接面に最初に当接するので、端部8bへの応力集中を緩和あるいは低減させることができる。その結果、パーキングロックスリーブ8の耐久性の向上が図れる。
なお、この発明は上記の動作例に限定されないのであって、突部はパーキングロックポール2あるいはパーキングロックスリーブ8のどちらに設けてもよい。また突部の形状は曲面状あるいは多角状など、凸形状であればよい。すなわち突部が対向する当接面に最初に当接する構成であればよい。また、突部と対向する面あるいは突部上に、ゴム以外の弾性部材を設けてもよい。要はこの発明を実施でき得る程度の弾性力あるいは機能を有する部材であればよい。また、突形状にした弾性部材を、この発明における突部として使用してもよい。要はこの発明を実施でき得る程度の作用効果を果たせればよい。
この発明における突部による当接状態の一例を示す図である。 この発明における突部による当接状態の他の例を示す図である。 この発明における突部による当接状態のさらに他の例を示す図である。 突部の対向する面に弾性部材を配置した一例を示す図である。 この発明のパーキングロック機構の構成例を示す模式図である。 この発明のパーキングロック機構の他の構成例を示す模式図である。
符号の説明
2…パーキングロックポール、 3…パーキングロックカム、4…パーキングロッド、8…パーキングロックスリーブ、 9…ケーシング、 11…突部、 15…弾性部材。

Claims (2)

  1. 選択的に回転が止められる被ロック回転体に係合する係合部を備えた係合部材が、前記係合部が前記被ロック回転体に接近・離隔するように回転可能に設けられ、その係合部材の回転中心軸線と平行な軸線を中心に回転可能に設けられた受け部材に、前記被ロック回転体から離隔する方向に押し戻された前記係合部材の背面の一部を当接させる受け面が形成されているパーキングロック機構において、
    前記受け面の周縁部のうち前記係合部材の回転中心に近い縁部よりも前記受け面の中心に寄った前記受け面上の箇所と、該箇所に対向する前記背面の一部との少なくともいずれか一方に、前記係合部材が前記被ロック回転体から離隔する方向に押し戻された際に最初に当接する突部が形成されていることを特徴とするパーキングロック機構。
  2. 前記突部と該突部に対向する前記背面の一部とのいずれか一方に弾性部材が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のパーキングロック機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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