JP2016094950A - カム装置及びステアリングホイールの位置調節装置 - Google Patents

カム装置及びステアリングホイールの位置調節装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ロック状態からアンロック状態に切り替える際に、駆動側カムが勢い良く回転する事を防止して、異音の発生を防止できる構造を実現する。
【解決手段】被駆動側カム面33aに設けられた被駆動側凸部38aの円周方向両側面のうち、駆動側カム29aのロック解除方向に関して後方側に位置する被駆動側ストッパ面45aと、平坦面状の被駆動側基準面37aとの間部分に、これら各被駆動側ストッパ面45aよりも傾斜角度が緩やかな減速斜面部49を形成する。これにより、アンロック時に、駆動側カム29aに設けられた駆動側凸部36aを減速斜面部49に乗り上げさせて、駆動側カム29aの回転速度を遅くする。
【選択図】図7

Description

この発明は、例えば自動車を操舵する為のステアリングホイールの高さ位置を調節可能とする、ステアリングホイールの位置調節装置に組み込まれて使用される、カム装置の改良に関する。
自動車用ステアリング装置は、図9に示す様に構成して、ステアリングホイール1の回転をステアリングギヤユニット2の入力軸3に伝達し、この入力軸3の回転に伴って左右1対のタイロッド4、4を押し引きして、前車輪に舵角を付与する様にしている。前記ステアリングホイール1は、ステアリングシャフト5の後端部に支持固定されており、このステアリングシャフト5は、円筒状のステアリングコラム6を軸方向に挿通した状態で、このステアリングコラム6に回転自在に支持されている。又、前記ステアリングシャフト5の前端部は、自在継手7を介して中間シャフト8の後端部に接続し、この中間シャフト8の前端部を、別の自在継手9を介して、前記入力軸3に接続している。
尚、図示の例では、電動式パワーステアリング装置を組み込んでいる。この為に、前記ステアリングコラム6の前端部に、補助力付与の為の動力源となる電動モータ10を、このステアリングコラム6の前端部に固定したハウジング11に支持する事により設けている。そして、前記電動モータ10の出力トルク(補助力)を、前記ハウジング11内に設けたギヤユニット等を介して、前記ステアリングシャフト5に付与する様にしている。
上述の様なステアリング装置で、運転者の体格や運転姿勢に応じて、前記ステアリングホイール1の上下位置を調節する為のチルト機構や、前後位置を調節する為のテレスコピック機構が、従来から広く知られている(例えば特許文献1参照)。このうちのチルト機構を構成する為に、前記ハウジング11の上部前端部を車体12に対し、幅方向(幅方向とは、車体の幅方向を言い、左右方向と一致する。本明細書及び特許請求の範囲全体で同じ。)に配置したチルト軸13により、揺動変位を可能に支持している。又、前記ステアリングコラム6の軸方向中間部下面に、変位ブラケット14を設けている。又、この変位ブラケット14を幅方向両側から挟む状態で、支持ブラケット15を設けている。この支持ブラケット15は、上部に設けられた取付板部16と、この取付板部16から下方に垂れ下がった左右1対の支持板部17を備えており、このうちの取付板部16により車体に支持されている。
そして、前記両支持板部17に、前記チルト軸13を中心とする円弧状で上下方向に長いチルト用長孔18を、前記変位ブラケット14のうちでこれら両チルト用長孔18の一部に整合する部分に通孔19を、それぞれ形成している。尚、図9に示した構造は、前記ステアリングホイール1の上下位置に加えて前後位置も調節できるチルト・テレスコピック機構を組み込んでいる為、前記通孔19を、前記ステアリングシャフト5及び前記ステアリングコラム6の軸方向に長い長孔としている。これに合わせて、これらステアリングシャフト5及びステアリングコラム6を伸縮可能な構造としている。この様なテレスコピック機構を組み込んだチルト式ステアリング装置のより具体的な構造に就いて、図10〜11を参照しつつ説明する。
ステアリングコラム6は、後側に配置したアウタコラム20の前部と、前側に配置したインナコラム21の後部とを摺動可能に嵌合させて、全長を伸縮可能にしている。このうち、例えば軽合金をダイキャスト成形する事により造ったアウタコラム20の前部にスリット22を設けて、この前部の内径を弾性的に拡縮可能としている。又、このスリット22を左右両側から挟む部分に左右1対の被挟持板部23、23を設け、これら両被挟持板部23、23により変位ブラケット14を構成している。これら両被挟持板部23、23に、前後方向に長い通孔19、19を形成している。又、支持ブラケット15に設けられた左右1対の支持板部17、17を、前記変位ブラケット14を左右両側から挟持する部分に配置すると共に、これら両支持板部17、17にチルト軸13(図9参照)を中心とする部分円弧状で上下方向に長い、チルト用長孔18、18を形成している。そして、これら両チルト用長孔18、18及び前記両通孔19、19に、杆状部材24を幅方向に挿通している。
更に、前記杆状部材24の軸方向一端部に調節レバー25を、軸方向他端部にアンカ部26を、軸方向中間部一端寄り部分にカム装置27を、それぞれ設け、前記調節レバー25の揺動に基づいて前記両支持板部17、17の内側面同士の間隔を拡縮するチルトロック機構を構成している。前記アンカ部26は、前記杆状部材24の軸方向他端部に設けられたボルトの頭部の如き形状を有しており、内側面に形成した第一係合凸部28を、前記両支持板部17、17のうち、前記アンカ部26の内側面と対向する他方(図11の右方)の支持板部17に形成されたチルト用長孔18に、このチルト用長孔18に沿った変位のみを可能に係合させている。従って、前記杆状部材24は、これら両チルト用長孔18、18に沿って昇降はできるが、自身の軸を中心として回転する事はない。
上述の様なチルト式ステアリング装置には、図12に示した様な、駆動側カム29と被駆動側カム30とを組み合わせて構成される、従来構造のカム装置27が組み込まれている。前記駆動側カム29及び前記被駆動側カム30は、それぞれ前記杆状部材24を挿通する為の中心孔31、32を有し、全体を円輪板状としている。又、前記両カム29、30の互いに対向する面には、それぞれが周方向に関する凹凸面である、駆動側カム面33と被駆動側カム面34とを形成している。このうちの駆動側カム面33は、平坦面状の駆動側基準面35と、この駆動側基準面35の円周方向等間隔複数個所から幅方向内方にそれぞれ突出した駆動側凸部36、36とを備えている。又、前記被駆動側カム面34は、平坦面状の被駆動側基準面37と、この被駆動側基準面37の円周方向等間隔複数個所からそれぞれ幅方向外方に突出した被駆動側凸部38、38とを備えている。又、前記被駆動側カム30の内側面には、第二係合凸部39が形成されている。
前記被駆動側カム30は、前記第二係合凸部39を、前記両支持板部17、17のうち、この被駆動側カム30の内側面と対向する一方(図11の左方)の支持板部17に形成されたチルト用長孔18に、このチルト用長孔18に沿った変位のみを可能に係合させている。従って、前記被駆動側カム30も、このチルト用長孔18に沿って昇降はできるが、自身の軸を中心として回転する事はない。更に、前記駆動側カム29に、前記調節レバー25の基端部を結合固定する事により、この調節レバー25の往復揺動に伴って、前記駆動側カム29を前記杆状部材24の周囲で往復回転させられる様にしている。尚、この杆状部材24の軸方向一端部に螺着したナット40と前記調節レバー25の基端部外側面との間にスラストベアリング41を設けて、前記駆動側カム29に作用するスラスト荷重を支承しつつ、この駆動側カム29の往復揺動を可能にしている。尚、前記ナット40は、かしめ等により緩み止めを図っている。
前記ステアリングホイール1の位置調節を行う際には、前記調節レバー25を所定方向(一般的には下方)に揺動させて、前記駆動側カム29をロック解除方向に回転させる。そして、図13の(C)に示した様に、前記各駆動側凸部36、36と前記各被駆動側凸部38、38とを円周方向に関して交互に配置する状態(アンロック状態)とする事により、前記カム装置27の軸方向寸法を縮め、特許請求の範囲に記載した押圧部に相当する前記被駆動側カム30と前記アンカ部26との間隔を拡げる。この結果、前記両支持板部17、17の内側面と前記両被挟持板部23、23の外側面との当接部の面圧が低下乃至は喪失すると同時に、前記アウタコラム20の前端部の内径が弾性的に拡がり、このアウタコラム20の前端部内周面と前記インナコラム21の後端部外周面との当接部の面圧が低下する。この状態で、前記杆状部材24が前記両チルト用長孔18、18及び前記両通孔19、19内で動ける範囲で、前記ステアリングホイール1の上下位置及び前後位置を調節できる。
前記ステアリングホイール1を所望位置に保持するには、このステアリングホイール1をこの所望位置に移動させた後、前記調節レバー25を逆方向(一般的には上方)に揺動させる。そして、図13の(A)に示した様に、前記各駆動側凸部36、36の先端面と前記各被駆動側凸部38、38の先端面とを互いに突き当てる状態(ロック状態)とする事により、前記カム装置27の軸方向寸法を拡げ、前記両支持板部17、17の内側面同士の間隔を縮める。この状態で、これら両支持板部17、17の内側面と前記両被挟持板部23、23の外側面との当接部の面圧が上昇すると同時に、前記アウタコラム20の前端部の内径が弾性的に縮まり、このアウタコラム20の前端部内周面と前記インナコラム21の後端部外周面との当接部の面圧が上昇して、前記ステアリングホイール1を、調節後の位置に保持できる。
上述の様な構成を有する従来構造のカム装置を組み込んだステアリング装置の場合、前記ステアリングホイール1の位置調節を行うべく、前記調節レバー25を操作した場合に、この調節レバー25が勢い良く回転し、運転者の手指に勢い良く当たったり、異音(解除音)を発生させる、といった問題を生じる可能性がある。
即ち、前記ステアリングホイール1の位置調節を行うべく、図13の(A)→(B)に示した様に、ロック状態から前記調節レバー25を或る程度回動させると、前記駆動側カム面33に形成された駆動側凸部36の円周方向両側面のうち、ロック解除方向に関して後方側に位置する駆動側案内斜面42が、前記被駆動側カム面34に形成された被駆動側凸部38の円周方向両側面のうち、ロック解除方向に関して前方側に位置する被駆動側案内斜面43に案内される。この際、前記駆動側カム29には、慣性力が作用するだけでなく、前記両被挟持板部23、23の弾性復元力、及び、前記調節レバー25の自重が作用し、回転方向に付勢された状態となる。この為、前記駆動側カム29は勢い良く回転し、前記各駆動側凸部36の先端面が前記被駆動側基準面37に衝突すると共に、前記各被駆動側凸部38の先端面が前記駆動側基準面35に衝突する。更に、前記各駆動側凸部36の円周方向両側面のうち、ロック解除方向に関して前方側に位置する駆動側ストッパ面44が、前記被駆動側凸部38の円周方向両側面のうち、ロック解除方向に関して後方側に位置する被駆動側ストッパ面45に勢い良く衝突する。この結果、金属同士の衝突に基づく異音を発生させ、運転者等の乗員に不快感を与える可能性がある。又、前記駆動側ストッパ面44が前記被駆動側ストッパ面45を乗り上げて、前記駆動側カム29と前記被駆動側カム30とが幅方向に互いに離れる可能性もある。
又、前記駆動側ストッパ面44が前記被駆動側ストッパ面45に勢い良く衝突する事で、前記被駆動側カム30が、前記杆状部材24を中心に回動する傾向になる。これにより、前記第二係合凸部39が、図14に矢印で示す様に、前記他方のチルト用長孔18の内側で揺動変位する事により、この他方のチルト用長孔18の前後両内側縁と、前記第二係合凸部39の前後両側面の上下両端部とが衝突し、異音を発生させる可能性がある。更に、前記調節レバー25をロック状態から或る程度回転させた際に、この調節レバー25が付勢された状態となる為、運転者の意図とは異なる速度でこの調節レバー25が回転してしまい、運転者の手指に当たる事で、不快感を与える可能性がある。
特開2009−227181号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、ロック状態からアンロック状態に切り替える際に、駆動側カムが勢い良く回転する事を防止して、異音の発生を防止できる、カム装置の構造を実現すべく発明したものである。
本発明のカム装置及びステアリングホイールの位置調節装置のうち、カム装置に係る発明は、駆動側カムと、被駆動側カムとを備える。
このうちの駆動側カムは、例えば円輪板状で、その軸方向片側面に、円周方向に関する凹凸面である駆動側カム面が設けられており、例えば杆状部材に回転可能に支持される。
又、前記被駆動側カムは、例えば円輪板状で、前記駆動側カム面と軸方向に対向する軸方向他側面に、円周方向に関する凹凸面である被駆動側カム面が設けられると共に、軸方向片側面に、軸方向に対向する相手部材(例えば支持ブラケット)に形成された長孔に係合する、係合凸部が設けられている。
又、前記駆動側カム面は、平坦面状の駆動側基準面と、この駆動側基準面の円周方向等間隔複数個所から軸方向片側に向けてそれぞれ突出する状態で設けられた複数の駆動側凸部とを有している。
又、前記被駆動側カム面は、平坦面状の被駆動側基準面と、この被駆動側基準面の円周方向等間隔複数個所から軸方向他側に向けてそれぞれ突出する状態で設けられた複数(駆動側凸部と同数)の被駆動側凸部とを有している。
そして、本発明のカム装置は、前記駆動側カムを前記被駆動側カムに対して相対回転させる事により、前記各駆動側凸部の先端面と前記各被駆動側凸部の先端面とを突き当てたロック状態と、これら各駆動側凸部と各被駆動側凸部とを円周方向に交互に配置したアンロック状態とを、切り替え可能とし、軸方向寸法を拡縮させるものである。
特に本発明のカム装置の場合には、前記各駆動側凸部の円周方向両側面のうち、アンロック状態に切り替える際の前記駆動側カムの回転方向であるロック解除方向に関して前方側に位置する駆動側ストッパ面と、前記駆動側基準面との間部分、及び、前記各被駆動側凸部の円周方向両側面のうち、前記ロック解除方向に関して後方側に位置する被駆動側ストッパ面と、前記被駆動側基準面との間部分の、少なくとも何れか一方に、円周方向に連続して設けられた前記各駆動側ストッパ面又は前記各被駆動側ストッパ面よりも傾斜角度が緩やかな(傾斜角度が小さい)減速斜面部を形成している。
そして、アンロック状態に切り替える際に、前記各駆動側ストッパ面と前記各被駆動側ストッパ面とが当接するよりも先に、前記各駆動側凸部と前記各被駆動側凸部とのうちの少なくとも何れかの凸部を、前記各減速斜面部に乗り上げさせる。
尚、これら各減速傾斜面部は、直線的に傾斜した平面としても良いし、曲線的に傾斜した曲面(曲率半径Rが大きい滑らかな凹曲面又は凸曲面)としても良い。
上述の様な本発明のカム装置を実施する場合、例えば請求項2に係る発明の様に、前記駆動側カムと前記被駆動側カムとのうち、前記各減速斜面部が形成された一方のカムに設けられた、前記各駆動側凸部と前記各被駆動側凸部とのうちの一方の凸部の円周方向両側面のうち、前記各ストッパ面とは反対側の側面に、円周方向に関する傾斜方向が前記各減速斜面部とは反対の案内斜面を形成している。又、円周方向に隣り合う前記一方の凸部同士の間で、これら各案内斜面と前記各減速斜面部とを、円周方向に関して対向させている。
又、上述した様な請求項2に係る発明を実施する場合には、例えば請求項3に記載した発明の様に、前記一方のカムに円周方向に対向する状態で設けられた、前記各案内斜面と前記各減速斜面部との間に、アンロック状態で、他方のカムに設けられた前記各駆動側凸部と前記各被駆動側凸部とのうちの他方の凸部を挟持する。
そして、これら各被駆動側凸部の先端面と前記各駆動側基準面との間、及び、前記各駆動側凸部の先端面と前記被駆動側基準面との間にそれぞれ隙間を形成すると共に、前記各駆動側ストッパ面と前記各被駆動側ストッパ面との間に隙間を形成する。
又、本発明のカム装置を実施する場合に、例えば請求項4に記載した発明の様に、前記駆動側カムと前記被駆動側カムとを互いに近づける方向に弾性的に押圧する、付勢部材を設ける。
この場合に、例えば請求項5に記載した発明の様に、前記付勢部材を、合成樹脂を射出成形する事により一体に造る。又、この付勢部材の一部に、前記被駆動側カムを前記駆動側カムに向けて押圧する為の弾性押圧部を設ける。
更に、請求項5に記載した発明を実施する場合には、例えば請求項6に記載した発明の様に、前記付勢部材を、中空筒状のスリーブと、このスリーブの軸方向一端部外周面から径方向外方に向けて突出した、前記押圧部である皿ばねとから構成する。
或いは、請求項4に記載した発明を実施する場合には、例えば請求項7に記載した発明の様に、前記付勢部材を、コイルばねとする。そして、このコイルばねを、前記相手部材(支持ブラケット)に形成した長孔内に配置する。
これに対し、本発明のステアリングホイールの位置調節装置は、ステアリングコラムと、ステアリングシャフトと、変位ブラケットと、支持ブラケットと、1対のチルト用長孔と、1対の通孔と、杆状部材と、アンカ部と、押圧部と、カム装置とを備える。
このうちのステアリングコラムは、幅方向に配置されたチルト軸を中心として揺動変位するものである。
前記ステアリングシャフトは、前記ステアリングコラムの内側に回転自在に支持されて、このステアリングコラムの端部開口から突出した部分にステアリングホイールを固定するものである。
前記変位ブラケットは、前記ステアリングコラムの軸方向中間部に設けられている。
前記支持ブラケットは、上部に設けられた取付板部及びこの取付板部から下方に垂れ下がった1対の支持板部を有し、これら両支持板部により前記変位ブラケットを幅方向両側から挟む状態で、前記取付板部により車体に対し支持される。
前記両チルト用長孔は、例えば前記チルト軸を中心とする部分円弧状又はこの様な円弧の接線方向に長い直線状で上下方向に長いものであり、前記両支持板部の互いに整合する部分に設けられている。
前記両通孔は、例えば円孔又は前後方向に長い長孔であり、前記変位ブラケットのうちで、前記両チルト用長孔の一部と整合する部分に、幅方向に貫通する状態で形成されている。
前記杆状部材は、前記両チルト用長孔及び前記両通孔を幅方向に挿通するものである。
前記押圧部は、前記杆状部材の一端部で前記両支持板部のうちの一方の支持板部の外側面から突出した部分に設けられる。
前記アンカ部は、前記杆状部材の他端部で前記両支持板部のうちの他方の支持板部の外側面から突出した部分に設けられる。
更に、前記カム装置は、前記アンカ部と前記押圧部との間隔を拡縮するものである。
特に本発明のステアリングホイールの位置調節装置の場合には、前記カム装置として、請求項1〜7に記載した何れかのカム装置を使用している。
そして、このカム装置を構成する前記被駆動側カムを、前記押圧部として機能させる。又、この被駆動側カムの係合凸部を、前記一方の支持板部に形成されたチルト用長孔に、このチルト用長孔に沿った変位を可能に、且つ、前記杆状部材を中心とする回転を抑えた状態で係合させる。又、前記カム装置を構成する前記駆動側カムを、前記杆状部材の一端部に、この杆状部材を中心とする回転を可能に、且つ、この杆状部材の一端側への変位を抑えられた状態で支持する。
尚、前記駆動側カムは、前記杆状部材に対し、相対回転可能に外嵌しても良いし、この杆状部材と同期した回転を可能に外嵌しても良い。
上述の様に構成する本発明のカム装置及びステアリングホイールの位置調節装置によれば、ロック状態からアンロック状態に切り替える際に、駆動側カムが勢い良く回転する事を防止できて、異音が発生する事を防止できる。
即ち、本発明の場合には、駆動側カムがロック解除方向に回転する際に、この駆動側カムに設けられた駆動側凸部の円周方向両側面のうち、ロック解除方向に関して前方側に位置する駆動側ストッパ面と、被駆動側カムに設けられた被駆動側凸部の円周方向両側面のうち、前記ロック解除方向に関して後方側に位置する被駆動側ストッパ面とが当接するよりも先に、前記各駆動側凸部と前記被駆動側凸部とのうちの少なくとも何れか片方の凸部を、減速斜面部に乗り上げさせる事ができる。
この為、本発明によれば、アンロック状態に切り替えた際に、前記各駆動側凸部と前記被駆動側凸部とのうちの少なくとも何れか片方の凸部と、前記各減速斜面部との間で、摩擦力(制動力)を発生させられる為、前記駆動側カムの回転速度を遅くし、この駆動側カムが勢い良く回転する事を防止できる。
従って、前記各駆動側ストッパ面と前記各被駆動側ストッパ面とが勢い良く衝突する事を防止できて、この衝突に伴う異音の発生を抑制できる。又、前記被駆動側カムが回動する事で、この被駆動側カムに設けた係合凸部の前後両側面と、この係合凸部を係合させた長孔(チルト用長孔)の前後両内側縁とが勢い良く衝突する事を防止できて、この衝突に伴う異音を発生を抑制できる。更に、調節レバーが運転者の意図とは異なる速度で回転する事を防止できて、調節レバーが運転者の手指に当たり不快感を与える事態の発生を抑制できる。
又、請求項3に記載した発明によれば、駆動側凸部の先端面と被駆動側基準面とが衝突する事を防止できると共に、被駆動側凸部の先端面と駆動側基準面とが衝突する事を防止できる。この為、これら各面同士が衝突する事に起因した異音の発生を防止できる。
又、請求項4に記載した発明によれば、アンロック状態に切り替えた際に、前記各駆動側凸部と前記被駆動側凸部とのうちの少なくとも何れか片方の凸部と、前記各減速斜面部とを確実に接触させて、当該接触部に作用する摩擦力を大きくできる。この為、これら各減速斜面部を設けた事による、前記駆動側カムの減速作用(ブレーキ効果)をより確実に得られる。
本発明の実施の形態の第1例を示す、図11に相当する断面図。 同じくカム装置を取り出して示す斜視図。 同じく被駆動側カムを取り出して示す斜視図。 同じくカム装置を構成する駆動側カムを正面から見た模式図(A)並びに被駆動側カムを正面から見た模式図(B)及び背面から見た模式図(C)。 同じく一部を省略して示す、図1のA部に相当する拡大図。 同じく付勢部材を断面状態にて表した図5に対応する断面図であり、(A)はアンロック状態を、(B)はロック状態をそれぞれ示している。 同じくロック状態からアンロック状態に切り替える際の、カム面同士の当接状態の変化の様子を説明する為に示す断面模式図。 本発明の実施の形態の第2例を示す、図5に相当する断面図。 本発明の対象となるステアリング装置を組み込んだ自動車用操舵装置の1例を示す部分側面図。 同じくステアリング装置のより具体的な構造を示す部分側面図。 図10のB−B断面図。 従来構造のカム装置を構成する駆動側カムを正面から見た模式図(A)並びに被駆動側カムを正面から見た模式図(B)及び背面から見た模式図(C)。 同じくロック状態からアンロック状態に切り替える際のカム面同士の当接状態の変化を説明する為に示す断面模式図。 同じく図11のC−C断面図。
[実施の形態の第1例]
本発明の実施の形態の第1例に就いて、図1〜7を参照しつつ説明する。本例のステアリング装置の場合にも、運転者の体格や運転姿勢に応じて、ステアリングホイール1(図9参照)の上下位置を調節する為のチルト機構を備えている。
前記ステアリングホイール1を後端部に固定したステアリングシャフト5aをステアリングコラム6aの内側に回転自在に支持すると共に、このステアリングコラム6aの前端部を、車体12に対し幅方向に配置した状態で固定したチルト軸13(図9参照)により、揺動変位を可能に支持している。一方、前記ステアリングコラム6aの中間部は、前記車体12に対し固定した支持ブラケット15aに対し、高さ位置(上下位置)の調節を可能に支持している。
前記支持ブラケット15aは、十分な剛性を有する金属板を折り曲げ形成して成り、上部に設けられた取付板部16aと、この取付板部16aから下方に垂れ下った、互いに平行な1対の支持板部17a、17aとを備える。そして、これら両支持板部17a、17aの互いに整合する位置に、前記チルト軸13を中心とする円弧状で上下方向に長いチルト用長孔18a、18aを形成している。又、前記ステアリングコラム6aの中間部で、前記両支持板部17a、17a同士の間に挟まれた部分に、十分な剛性を有する金属板を折り曲げ形成して成る、断面略U字型の変位ブラケット14aを、溶接等により固定している。
前記変位ブラケット14aは、前記両支持板部17a、17aと幅方向に重なり合う、互いに平行な1対の被挟持板部23a、23aを備え、これら両被挟持板部23a、23aのうちで前記各チルト用長孔18a、18aの一部と整合する部分に、それぞれ互いに同心の通孔19a、19aを形成している。そして、これら各通孔19a、19aと前記各チルト用長孔18a、18aとに、杆状部材24aを幅方向に挿通している。
尚、本例のステアリング装置の場合には、前記ステアリングホイール1の前後位置を調節する為のテレスコピック機構を備えていない為、前記各通孔19a、19aを単なる円孔としているが、テレスコピック機構を備える場合には、前後方向に長い長孔とする。
又、前記杆状部材24aの軸方向一端部(図1の左端部)に調節レバー25aを、同じく軸方向他端部(図1の右端部)にアンカ部26aを、同じく軸方向一端寄り部分にカム装置27aを、それぞれ設け、前記調節レバー25aの揺動に基づいて前記両支持板部17a、17aの内側面同士の間隔を拡縮するチルトロック機構を構成している。
本例の場合には、前記杆状部材24aの軸方向他端部にナット40aを螺着しており、このナット40aの内側面と、前記両支持板部27a、27aのうち、このナット40aの内側面と対向する他方の支持板部27aの外側面との間に、スラストベアリング41aと円環状のスペーサ46とを配置している。これにより、前記ナット40aが前記他方の支持板部27aに対し相対回転できる様にしている。この様な本例の場合には、前記ナット40aが前記アンカ部26aとして機能する。又、前記スペーサ46と前記支持ブラケット15aとの間には、引っ張りばねである釣合ばね47を設けている。これにより、前記ステアリングコラム6aと共に昇降する部分の重量を、この釣合ばね47により支承して、前記ステアリングホイール1の上下位置調節時に於ける、運転者の負担軽減を図っている。
又、本例の場合、前記カム装置27aを、駆動側カム29aを被駆動側カム30aとを組み合わせて構成しており、付勢部材48を介して、前記杆状部材24aの軸方向一端寄り部分の周囲に配置している。
このうちの駆動側カム29aは、焼結金属製で、前記杆状部材24a(及び付勢部材48)を挿通する為の中心孔31aを有し、全体を円輪板状としている。又、前記駆動側カム29aの内側面(図1の右側面)には、周方向に関する凹凸面である、駆動側カム面33aが形成されている。
前記駆動側カム面33aは、平坦面状の駆動側基準面35aと、この駆動側基準面35aの円周方向等間隔複数個所(図示の例では4個所)からそれぞれ幅方向内方に向けて突出した、断面略台形状の駆動側凸部36a、36aとを有している。これら各駆動側凸部36aの円周方向両側面のうち、アンロック状態に切り替える際の前記駆動側カム29aの回転方向である、ロック解除方向に関して前方側には、駆動側ストッパ面44aが、同じく後方側には、駆動側案内斜面42aがそれぞれ形成されている。これら駆動側案内斜面42aと駆動側ストッパ面44aとは、円周方向に関する傾斜方向が反対であり、前記駆動側基準面35aに対する傾斜角度の大きさは、駆動側案内斜面42aが30〜50度程度であり、駆動側ストッパ面44aが70〜85度程度である。尚、駆動側ストッパ面44aの傾斜角度は、前記駆動側カム29aを成形型から取り出すのに必要な抜き勾配に相当するものである。尚、図示の例では、前記駆動側案内斜面42a及び前記駆動側ストッパ面44aをそれぞれ、直線的に傾斜した平面としているが、本発明を実施する場合には、曲線的に傾斜した曲面(曲率半径Rが大きい滑らかな凹曲面又は凸曲面)としても良い。
この様な駆動側カム29aは、前記調節レバー25aの基端部に結合固定して、この調節レバー25aの往復揺動に伴って、往復回転する様にしている。又、本例の場合には、この調節レバー25aの基端部と、前記杆状部材24aの軸方向一端部とを、図示しない凹凸嵌合等により相対回転不能に係合させている。これにより、本例の場合には、前記駆動側カム29aを、前記杆状部材24aと同期した回転を可能に構成している。但し、本発明を実施する場合には、前述した図11に示した構造の様に、駆動側カムを杆状部材に対し相対回転を可能に外嵌する構成を採用する事もできる。
又、前記被駆動側カム30aは、前記駆動側カム29aと同様に、焼結金属製で、前記杆状部材24a(及び付勢部材48)を挿通する為の中心孔32aを有し、全体を円輪板状としている。又、前記被駆動側カム30aの外側面(図1の左側面)には、周方向に関する凹凸面である、被駆動側カム面34aが形成されている。
特に本例の場合には、前記被駆動側カム面34aを、平坦面状の被駆動側基準面37aと、この被駆動側基準面37aの円周方向等間隔複数個所からそれぞれ幅方向外方に向けて突出した断面略台形状で、前記各駆動側凸部36a、36aと同数の被駆動側凸部38a、38aと、減速斜面部49、49とから構成している。又、これら各被駆動側凸部38aの円周方向両側面のうち、前記ロック解除方向に関して前方側には、被駆動側案内斜面43aが、同じく後方側には、被駆動側ストッパ面45aがそれぞれ形成されている。これら被駆動側案内斜面43aと被駆動側ストッパ面45aとは、円周方向に関する傾斜角度が反対であり、前記被駆動側基準面37aに対する傾斜角度の大きさは、被駆動側案内斜面43aが30〜50度程度であり、被駆動側ストッパ面45aが70〜85度程度である。又、これら被駆動側案内斜面43a及び被駆動側ストッパ面45aのそれぞれの傾斜角度は、前記駆動側案内斜面42a及び前記駆動側ストッパ面44aのそれぞれの傾斜角度と製造誤差を除きほぼ同じである。尚、駆動側ストッパ面44aの場合と同様に、被駆動側ストッパ面45aの傾斜角度は、前記被駆動側カム30aを成形型から取り出すのに必要な抜き勾配に相当するものである。尚、図示の例では、前記被駆動側案内斜面43a及び前記被駆動側ストッパ面45aをそれぞれ、直線的に傾斜した平面としているが、本発明を実施する場合には、曲線的に傾斜した曲面(曲率半径Rが大きい滑らかな凹曲面又は凸曲面)としても良い。
本例の場合、前記各被駆動側凸部38aの円周方向両側面のうち、前記ロック解除方向に関して後方側に位置する被駆動側ストッパ面45aと、前記被駆動側基準面37aとの間部分に、円周方向に連続して設けられた前記各被駆動側ストッパ面45aよりも傾斜角度が緩やかな前記各減速斜面部49を形成している。これら各減速斜面部49の傾斜方向は前記各被駆動側ストッパ面45aの傾斜方向と同じであり、前記各被駆動側案内面43aの傾斜角度とは反対である。又、前記各減速斜面部49の傾斜角度は、具体的には30〜50度程度である。又、本例の場合には、前記各減速斜面部49の円周方向に関する長さ寸法(円周方向に関する形成範囲)を、前記各被駆動側凸部38a(の基端部)の円周方向に関する長さ寸法の1/10〜3/10程度としており、前記各減速斜面部49の幅方向(軸方向)に関する長さ寸法を、前記各被駆動側凸部38aの幅方向(軸方向)に関する長さ寸法の1/5〜2/5程度としている。尚、各減速斜面部49の寸法(円周方向寸法及び軸方向寸法)や傾斜角度の大きさは、後述する様に、アンロック状態(アンロック完了状態)で、前記被駆動側カム面34aを構成する前記各被駆動側案内斜面43aと前記各減速斜面部49との間で、前記駆動側カム29aに設けられた前記各駆動側凸部36aを挟持できる様に規制している。又、図示の例では、前記各減速斜面部49を、直線的に傾斜した平面としているが、本発明を実施する場合には、曲線的に傾斜した曲面(曲率半径Rが大きい滑らかな凹曲面又は凸曲面)としても良い。
又、前記被駆動側カム30aの内側面には、幅方向内側に突出した状態で係合凸部50を設けている。この係合凸部50の前後方向外側面は、前記被駆動側カム30aの内側面と対向する一方の支持板部17aに形成したチルト用長孔18aの前後方向内側面に沿う形状を有している。
この様な被駆動側カム30aは、前記杆状部材24aに対する相対回転及びこの杆状部材24aの軸方向に関する相対変位を可能に、この杆状部材24aに外嵌されていると共に、前記係合凸部50を前記一方の支持板部17aのチルト用長孔18aに、このチルト用長孔18aに沿った変位のみを可能に係合させている。従って、前記被駆動側カム30aは、このチルト用長孔18aに沿って昇降はできるが、前記一方の支持板部17aのチルト用長孔18aの前後方向内側面と、前記係合凸部50の前後方向外側面との間に存在する隙間分の回動を除いて、自身の軸を中心として回動する事はない。
又、本例の場合には、上述の様なカム装置27aを構成する前記被駆動側カム30aを前記駆動側カム29aに向けて弾性的に押圧する為に、前記杆状部材24aの軸方向一端寄り部分に外嵌する状態で、前記付勢部材48を設けている。この付勢部材48は、図5、6に示した様に、合成樹脂を射出成形する事により一体に造られており、中空円筒状のスリーブ51と、このスリーブ51の幅方向一端部外周面から径方向外方に突出する状態で設けられた抜け止め部53と、このスリーブ51の軸方向他端部外周面から径方向外方に突出する状態で設けられた皿ばね部52とを備える。
前記スリーブ51は、前記駆動側カム29aの中心孔31a及び前記被駆動側カム30aの中心孔32aの内側に緩く内嵌できる外径寸法を有していると共に、その内側に前記杆状部材24aを緩く挿通できる内径寸法を有している。又、前記スリーブ51の円周方向二個所には、幅方向他端部から軸方向中間部に亙る範囲にスリット54が形成されている。これにより、これら各スリット54の円周方向に関する幅寸法を小さくする事で、前記スリーブ51の外径寸法を小さくできる様にし、前記付勢部材48を前記駆動側カム29a及び前記被駆動側カム30aに取り付けられる(前記スリーブ51を前記両中心孔31a、32aに挿通できる)様にしている。
又、前記皿ばね部52は、前記各スリット54により円周方向に二分割されており、それぞれが薄板の半円輪状に構成された、1対の皿ばね片55、55から構成されている。これら各皿ばね片55、55は、前記一方の支持板部17aに形成されたチルト長孔18a内に配置されており、自由状態で、前記スリーブ51の径方向外方に向かう程幅方向一端側に向かう方向に傾斜しており、傾斜角度を大きくする(起立させる)様に弾性変形させる事が可能である。又、前記各皿ばね片55、55の外接円の直径は、前記被駆動側カム30aの中心孔32aの内径寸法よりも十分に大きい。これにより、前記各皿ばね片55、55の外周縁部により、前記被駆動側カム30の内側面を幅方向外方(一端側)に向けて弾性的に押圧している。これに対し、前記抜け止め部53は、円周方向に連続した円輪状で、その外径寸法は、前記駆動側カム29aの中心孔31aの内径寸法よりも十分に大きい。これにより、この駆動側カム29aが、幅方向外方に抜け出る事を防止している。
又、前記各皿ばね片55、55の外周縁部と前記抜け止め部53の内側面との間の、自由状態に於ける長さ寸法を、前記カム装置27aのアンロック状態での軸方向寸法(最も軸方向寸法が小さくなった状態での寸法)よりも小さく設定している。この為、前記付勢部材48は、常に(ロック状態及びアンロック状態の何れの状態でも)、前記被駆動側カム30aを前記駆動側カム29aに向けて付勢している。
上述の様な構成を有する本例の場合にも、前記ステアリングホイール1の高さ位置を調節可能な状態とするには、前記調節レバー25aを所定方向(一般的には下方)に揺動させて、前記駆動側カム29aをロック解除方向に回転させる。そして、図7の(E)に示した様に、前記各駆動側凸部36a、36aと前記各被駆動側凸部38a、38aとを円周方向に関して交互に配置する状態(アンロック状態)とする事により、前記カム装置27aの軸方向寸法を縮め、特許請求の範囲に記載した押圧部に相当する前記被駆動側カム30aと前記アンカ部26a(ナット40a)との間隔を拡げる。この結果、前記両支持板部17a、17aの内側面と前記両被挟持板部23a、23aの外側面との当接部の面圧が低下乃至は喪失する。この状態で、前記杆状部材24aが前記両チルト用長孔18a、18a内で動ける範囲で、前記ステアリングホイール1の上下位置を調節できる。
これに対し、前記ステアリングホイール1を調節後の高さ位置に保持するには、このステアリングホイール1を所望の高さ位置に移動させた後、前記調節レバー25aを逆方向(一般的には上方)に揺動させる。そして、図7の(A)に示した様に、前記各駆動側凸部36a、36aの先端面と前記各被駆動側凸部38a、38aの先端面とを互いに突き当てる状態(ロック状態)とする事により、前記カム装置27aの軸方向寸法を拡げ、前記両支持板部17a、17aの内側面同士の間隔を縮める。この状態で、これら両支持板部17a、17aの内側面と前記両被挟持板部23a、23aの外側面との当接部の面圧が上昇して、前記ステアリングホイール1を調節後の高さ位置に保持できる。
特に本例のステアリング装置によれば、図7の(A)から(E)に示す様に、ロック状態からアンロック状態に切り替える際に、前記駆動側カム29aが勢い良く回転する事を防止できて、前記調節レバー25aが運転者の手指に勢い良く当たったり、異音が発生する事を防止できる。
即ち、本例の場合には、前記駆動側カム29aがロック解除方向に回転する際に、図7の(C)に示した様に、この駆動側カム29aに設けられた前記各駆動側凸部36aの円周方向両側面のうち、ロック解除方向に関して前方側に位置する駆動側ストッパ面44aと、前記被駆動側カム30aに設けられた前記各被駆動側凸部38aの円周方向両側面のうち、前記ロック解除方向に関して後方側に位置する被駆動側ストッパ面45aとが当接するよりも先に、前記各駆動側凸部36aを前記各減速斜面部49に乗り上げさせる事ができる。この為、アンロック状態に切り替えた際に、前記各駆動側凸部36aと前記各減速斜面部49との間で、摩擦力を発生させられる為、前記駆動側カム29aの回転速度を遅くし、この駆動側カム29aが勢い良く回転する事を防止できる。従って、前記各駆動側ストッパ面44aと前記各被駆動側ストッパ面45aとが勢い良く衝突する事を防止できる為、この衝突に伴う異音の発生を抑制できる。更に、前記被駆動側カム30aが回転する事で、この被駆動側カム30aに設けた前記係合凸部50の前後両外側面と、この係合凸部50を係合させた前記チルト用長孔18aの前後両内側縁とが勢い良く衝突する事を防止できる為、この衝突に伴う異音を発生を抑制できる。
しかも、本例の場合には、図7の(E)に示した様に、アンロック状態(アンロック完了状態)で、前記被駆動側カム面34aを構成する前記各被駆動側案内斜面43aと前記各減速斜面部49との間に、前記駆動側カム29aに設けられた前記各駆動側凸部36aを挟持できる様に各部の寸法を規制している。この為、図7の(C)に示した様に、前記各駆動側凸部36が前記各減速斜面部49に当接した際に、前記各駆動側凸部36aの先端面と前記被駆動側基準面37aとの間に隙間56aを形成できると共に、前記各駆動側ストッパ面44aと前記各被駆動側ストッパ面45aとの間に隙間56bを形成できる。更に、前記各被駆動側凸部38aの先端面と前記駆動側基準面35aとの間に隙間56cを形成できる。従って、前記各駆動側凸部36aの先端面と前記被駆動側基準面37aとが衝突する事を防止できると共に、前記各被駆動側凸部38aの先端面と前記駆動側基準面35aとが衝突する事を防止できる。この結果、これら各面同士が衝突する事に起因した異音の発生を防止する事もできる。又、本例の場合には、前記調節レバー25aが運転者の意図とは異なる速度で回転する事を防止できる為、この調節レバー25aが運転者の手指に当たり不快感を与える事態の発生を抑制できる。
更に、本例の場合には、前記付勢部材48により、前記被駆動側カム30aを前記駆動側カム29aに向けて弾性的に押し付けている為、アンロック状態に切り替えた際に、前記各駆動側凸部36aと前記各減速斜面部49とを確実に接触させて、当該接触部に作用する摩擦力を大きくできる。この為、これら各減速斜面部48を設けた事による、前記駆動側カム29aの減速作用(ブレーキ効果)をより確実に得られる。
[実施の形態の第2例]
本発明の実施の形態の第2例に就いて、図8参照しつつ説明する。本例の特徴は、前述した実施の形態の第1例で使用していた合成樹脂製の付勢部材48に代えて、金属製のコイルばねを付勢部材48aとして使用した点にある。そして、本例の場合には、この付勢部材48aを、支持ブラケット15aを構成する一方の支持板部17aに形成したチルト用長孔18a内に配置した状態で、被駆動側カム29aの内側面と変位ブラケット14aを構成する被挟持板部23aとの間で弾性的に挟持している。
以上の様な構成を有する本例の場合には、前記付勢部材48aとして、汎用品であるコイルばねを使用できる為、前記実施の形態の第1例の場合に比べてコストの低減を図れる。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例の場合と同様である。
実施の形態の各例の構造では、チルト調節機構のみを備えた構造に、本発明を適用した例を示したが、本発明は、図10、11に示した様な、チルト調節機構とテレスコ調節機構との両方の機構を備えた構造で実施する事ができる。特に図10、11に示した構造の様に、アウタコラムをアルミニウム合金のダイキャスト製とした場合に、変位ブラケットを構成する1対の被挟持板部による弾性復元力が大きくなり、駆動側カムの回転速度が速くなり易い為、本発明のカム装置を組み合わせて実施した場合の効果が大きくなる。又、前述した実施の形態の第1例で使用した様な合成樹脂製の付勢部材と、同じく第2例で使用した様なコイルばね製の付勢部材とを組み合わせて実施する事もできる。
又、前述した実施の形態の各例では、減速斜面部を、被駆動側カム面にのみ形成した例を示したが、本発明を実施する場合には、被駆動側カム面に代えて、駆動側カム面にのみ形成する事もできるし、被駆動側カム面と駆動側カム面との両方に形成する事ができる。尚、駆動側カム面に減速斜面部を形成する場合には、駆動側カム面を構成する駆動側凸部の駆動側ストッパ面と駆動側基準面との間部分に形成する。
1 ステアリングホイール
2 ステアリングギヤユニット
3 入力軸
4 タイロッド
5、5a ステアリングシャフト
6、6a ステアリングコラム
7 自在継手
8 中間シャフト
9 自在継手
10 電動モータ
11 ハウジング
12 車体
13 チルト軸
14、14a 変位ブラケット
15、15a 支持ブラケット
16、16a 取付板部
17、17a 支持板部
18、18a チルト用長孔
19、19a 通孔
20 アウタコラム
21 インナコラム
22 スリット
23、23a 被挟持板部
24、24a 杆状部材
25、25a 調節レバー
26、26a アンカ部
27、27a カム装置
28 第一係合凸部
29、29a 駆動側カム
30、30a 被駆動側カム
31、31a 中心孔
32、32a 中心孔
33、33a 駆動側カム面
34、34a 被駆動側カム面
35、35a 駆動側基準面
36、36a 駆動側凸部
37、37a 被駆動側基準面
38、38a 被駆動側凸部
39 第二係合凸部
40、40a ナット
41、41a スラストベアリング
42、42a 駆動側案内斜面
43、43a 被駆動側案内斜面
44、44a 駆動側ストッパ面
45、45a 被駆動側ストッパ面
46 スペーサ
47 釣合ばね
48、48a 付勢部材
49 減速斜面部
50 係合凸部
51 スリーブ
52 皿ばね部
53 抜け止め部
54 スリット
55 皿ばね片
56a、56b、56c 隙間

Claims (8)

  1. 軸方向片側面に円周方向に関する凹凸面である駆動側カム面が設けられており、回転可能に支持される駆動側カムと、この駆動側カム面と軸方向に対向する軸方向他側面に円周方向に関する凹凸面である被駆動側カム面が設けられると共に、軸方向片側面に、軸方向に対向する相手部材に形成された長孔に係合する、係合凸部が設けられた被駆動側カムとを備え、
    前記駆動側カム面が、平坦面状の駆動側基準面と、この駆動側基準面の円周方向複数個所から軸方向片側に向けて突出する状態で設けられた複数の駆動側凸部とを有しており、
    前記被駆動側カム面が、平坦面状の被駆動側基準面と、この被駆動側基準面の円周方向複数個所から軸方向他側に向けて突出する状態で設けられた複数の被駆動側凸部とを有しており、
    前記駆動側カムを前記被駆動側カムに対して相対回転させる事により、前記各駆動側凸部の先端面と前記各被駆動側凸部の先端面とを突き当てたロック状態と、これら各駆動側凸部と各被駆動側凸部とを円周方向に交互に配置したアンロック状態とを、切り替え可能とし、軸方向寸法を拡縮させる、カム装置であって、
    前記各駆動側凸部の円周方向両側面のうち、アンロック状態に切り替える際の前記駆動側カムの回転方向であるロック解除方向に関して前方側に位置する駆動側ストッパ面と、前記駆動側基準面との間部分、及び、前記各被駆動側凸部の円周方向両側面のうち、前記ロック解除方向に関して後方側に位置する被駆動側ストッパ面と、前記被駆動側基準面との間部分の、少なくとも何れか一方に、円周方向に連続して設けられた前記各駆動側ストッパ面又は前記各被駆動側ストッパ面よりも傾斜角度が緩やかな減速斜面部が形成されており、
    アンロック状態に切り替える際に、前記各駆動側凸部と前記各被駆動側凸部とのうちの少なくとも何れか片方の凸部が前記各減速斜面部に乗り上げる、
    事を特徴とするカム装置。
  2. 前記駆動側カムと前記被駆動側カムとのうち、前記各減速斜面部が形成された一方のカムに設けられた、前記各駆動側凸部と前記各被駆動側凸部とのうちの一方の凸部の円周方向両側面のうち、前記各ストッパ面とは反対側の側面に、円周方向に関して前記各減速斜面部とは反対方向に傾斜した案内斜面が形成されており、円周方向に隣り合う前記一方の凸部同士の間で、これら各案内斜面と前記各減速斜面部とが円周方向に関して対向している、請求項1に記載したカム装置。
  3. 前記一方のカムに円周方向に対向する状態で設けられた、前記各案内斜面と前記各減速斜面部との間に、アンロック状態で、他方のカムに設けられた前記各駆動側凸部と前記各被駆動側凸部とのうちの他方の凸部が挟持され、これら各駆動側凸部の先端面と前記被駆動側基準面との間、及び、前記各被駆動側凸部の先端面と前記駆動側基準面との間にそれぞれ隙間が形成されると共に、前記各駆動側ストッパ面と前記各被駆動側ストッパ面との間に隙間が形成される、請求項2に記載したカム装置。
  4. 前記駆動側カムと前記被駆動側カムとを互いに近づける方向に弾性的に押圧する付勢部材が設けられている、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したカム装置。
  5. 前記付勢部材が、合成樹脂を射出成形する事により一体に造られており、この付勢部材の一部に、前記被駆動側カムを前記駆動側カムに向けて押圧する為の弾性押圧部が設けられている、請求項4に記載したカム装置。
  6. 前記付勢部材が、中空筒状のスリーブと、このスリーブの軸方向一端部外周面から径方向外方に向けて突出した皿ばねとから構成されている、請求項5に記載したカム装置。
  7. 前記付勢部材が、コイルばねであり、前記相手部材に形成された長孔内に配置される、請求項4に記載したカム装置。
  8. 幅方向に配置されたチルト軸を中心として揺動変位するステアリングコラムと、
    このステアリングコラムの内側に回転自在に支持されて、このステアリングコラムの端部開口から突出した部分にステアリングホイールを固定するステアリングシャフトと、
    前記ステアリングコラムの軸方向中間部に設けられた変位ブラケットと、
    上部に設けられた取付板部及びこの取付板部から下方に垂れ下がった1対の支持板部を有し、これら両支持板部により前記変位ブラケットを幅方向両側から挟む状態で、前記取付板部により車体に対し支持される支持ブラケットと、
    前記両支持板部の互いに整合する部分に設けられた、上下方向に長い1対のチルト用長孔と、
    前記変位ブラケットのうちで前記両チルト用長孔の一部と整合する部分に、幅方向に貫通する状態で形成された通孔と、
    前記両チルト用長孔及びこれら両通孔を幅方向に挿通した杆状部材と、
    この杆状部材の一端部で前記両支持板部のうちの一方の支持板部の外側面から突出した部分に設けられた押圧部と、
    前記杆状部材の他端部で前記両支持板部のうちの他方の支持板部の外側面から突出した部分に設けられたアンカ部と、
    このアンカ部と前記押圧部との間隔を拡縮するカム装置とを備えた、
    ステアリングホイールの位置調節装置に於いて、
    前記カム装置が、請求項1〜7のうちの何れか1項に記載したカム装置であり、
    このカム装置を構成する前記被駆動側カムが前記押圧部として機能し、この被駆動側カムの係合凸部が、前記一方の支持板部に形成されたチルト用長孔に、このチルト用長孔に沿った変位を可能に、且つ、前記杆状部材を中心とする回転を抑えた状態で係合しており、前記カム装置を構成する前記駆動側カムが、前記杆状部材の一端部に、この杆状部材を中心とする回転を可能に、且つ、この杆状部材の一端側への変位を抑えられた状態で支持されている、
    事を特徴とするステアリングホイールの位置調節装置。
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