JP5958677B1 - カム装置、並びに、ステアリングホイールの位置調節装置およびステアリングホイールの位置調節装置の組立方法 - Google Patents

カム装置、並びに、ステアリングホイールの位置調節装置およびステアリングホイールの位置調節装置の組立方法 Download PDF

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Abstract

駆動側カムと被駆動側カムとの組み合わせが適切であるか否かを容易に判断することができる構造を実現する。被駆動側カム30aの外周面のうち、径方向反対側となる2箇所位置に被駆動側凹溝47を、軸方向に亙り径方向内方に凹んだ状態で形成する。駆動側カム29aの外周面のうち、ロック状態での円周方向に関する位相が被駆動側凹溝47と一致する部分に第一駆動側凹溝45を軸方向に亙り径方向内方に凹んだ状態で形成し、アンロック状態での円周方向に関する位相が被駆動側凹溝47と一致する部分に第二駆動凹溝46を軸方向に亙り径方向内方に凹んだ状態で形成する。

Description

この発明は、例えばステアリングホイールの高さ位置を調節可能とするためのステアリングホイールの位置調節装置に組み込まれて使用される、カム装置に関する。
図6は、従来から知られている自動車用ステアリング装置を示している。ステアリングホイール1は、ステアリングシャフト5の後端部に支持固定されており、このステアリングシャフト5は、円筒状のステアリングコラム6を軸方向に挿通した状態で、このステアリングコラム6に回転自在に支持されている。ステアリングシャフト5の前端部は、自在継手7を介して中間シャフト8の後端部に接続し、この中間シャフト8の前端部は、別の自在継手9を介して、入力軸3に接続している。運転者がステアリングホイール1を操作すると、このステアリングホイール1の回転は、ステアリングシャフト2、自在継手7、中間シャフト8および自在継手9を介して、ステアリングギヤユニット2の入力軸3に伝達され、この入力軸3の回転に伴って左右1対のタイロッド4、4を押し引きされて、前車輪に舵角が付与される。
図6の自動車用ステアリング装置には、電動式パワーステアリング装置が組み込まれている。補助力付与のための動力源となる電動モータ10は、ステアリングコラム6の前端部に固定されたハウジング11に支持されている。電動モータ10の出力トルク(補助力)は、ハウジング11内に設けられた減速機などを介して、ステアリングシャフト5に付与される。
運転者の体格や運転姿勢に応じて、ステアリングホイール1の上下位置を調節するためのチルト機構や、前後位置を調節するためのテレスコピック機構を組み込んだ自動車用ステアリングコラム装置が、特開2009ー227181号公報に記載されるなどにより、従来から知られている。チルト機構を構成するために、ハウジング11の上部前端部が車体12に対し、幅方向(幅方向とは、車体の幅方向を言い、左右方向と一致する。本明細書および特許請求の範囲全体で同じ。)に配置したチルト軸13により、揺動変位を可能に支持されている。ステアリングコラム6の軸方向中間部下面に、変位ブラケット14が設けられており、この変位ブラケット14を幅方向両側から挟む状態で、支持ブラケット15が設けられている。支持ブラケット15は、上部に設けられた取付板部16と、この取付板部16から下方に垂れ下がった左右1対の支持板部17を備えており、この取付板部16により車体に支持されている。
チルト用長孔18は1対の支持板部17に、チルト軸13を中心とする円弧状で上下方向に伸長する状態で形成されており、通孔19は、変位ブラケット14のうちでチルト用長孔18の一部に整合する部分に形成されている。図6の構造は、ステアリングホイール1の上下位置に加えて前後位置も調節できるチルト・テレスコピック機構を組み込んでいるため、通孔19を、ステアリングシャフト5およびステアリングコラム6の軸方向に伸長する長孔とし、ステアリングシャフト5およびステアリングコラム6を伸縮可能な構造としている。
図7〜図8は、テレスコピック機構を組み込んだチルト式ステアリング装置のより具体的な構造を示している。ステアリングコラム6は、後側に配置したアウタコラム20の前部と、前側に配置したインナコラム21の後部とを摺動可能に嵌合させて、全長を伸縮可能に構成されている。アウタコラム20は、例えば軽合金をダイキャスト成形することにより造られたもので、アウタコラム20の前部にスリット22を設けることにより、このアウラコラム20の前部の内径を弾性的に拡縮可能に構成されている。スリット22を幅方向両側から挟む部分には1対の被挟持板部23が設けられており、該1対の被挟持板部23により変位ブラケット14が構成されている。1対の被挟持板部23には、ステアリングコラム6の軸方向に伸長する通孔19が形成されている。支持ブラケット15を構成する1対の支持板部17は、変位ブラケット14を幅方向両側から挟持する部分に配置されており、該1対の支持板部17にはチルト軸13(図6参照)を中心とする部分円弧状で上下方向に伸長する、チルト用長孔18が形成されている。チルト用長孔18および通孔19に、幅方向に配置された杆状部材24が挿通されている。
調節レバー25は杆状部材24の軸方向一端部に設けられ、アンカ部26は杆状部材24の軸方向他端部に設けられ、カム装置27は杆状部材24の軸方向中間部一端寄り部分に設けられている。チルトロック機構は、調節レバー25を揺動させることに基づいて1対の支持板部17の内側面同士の間隔を拡縮するように構成されている。アンカ部26は、ボルトの頭部の如き形状を有しており、このアンカ部26の内側面に形成した第一係合凸部28を、1対の支持板部17のうち、アンカ部26の内側面と対向する他方(図8の右方)の支持板部17に形成されたチルト用長孔18に、このチルト用長孔18に沿った変位のみを可能に係合させている。杆状部材24は、チルト用長孔18に沿って昇降はできるが、自身の軸を中心として回転することが実質的に抑えられている。
チルト式ステアリング装置には、図9に示すようなカム装置27が組み込まれている。カム装置27は、駆動側カム29と被駆動側カム30とを備える。駆動側カム29は、杆状部材24を挿通するための中心孔31を有し、円輪板状(外周面を円筒状)に構成されており、幅方向内側面に、駆動側カム面33が形成されている。駆動側カム面33は、平坦面状の駆動側基準面35と、この駆動側基準面35の円周方向等間隔複数箇所から幅方向内方に突出する状態で設けられた駆動側凸部36とを備える。被駆動側カム30は、杆状部材24を挿通するための中心孔32を有し、円輪板状(外周面を円筒状)に構成されており、カム装置27を構成した状態で駆動側カム面33と対応する幅方向外側面に、被駆動側カム面34が形成されており、幅方向内側面に第二係合凸部39が形成されている。被駆動側カム面34は、平坦面状の被駆動側基準面37と、この被駆動側基準面37の円周方向等間隔複数箇所から幅方向外方に突出する状態で設けられた被駆動側凸部38とを備えている。図示の例では、駆動側カム29の外径と被駆動側カム30の外径とが、互いにほぼ等しい。
被駆動側カム30は、第二係合凸部39を、1対の支持板部17のうち、この被駆動側カム30の幅方向内側面と対向する一方(図8の左方)の支持板部17に形成されたチルト用長孔18に、このチルト用長孔18に沿った変位のみを可能に係合させている。被駆動側カム30は、このチルト用長孔18に沿って昇降はできるが、自身の軸を中心として回転することはない。調節レバー25の基端部を駆動側カム29に結合固定することにより、調節レバー25の往復揺動に伴って、駆動側カム29が前記杆状部材24の周囲で往復回転するようにしている。なお、杆状部材24の軸方向一端部に螺着したナット40と調節レバー25の基端部外側面との間にはスラストベアリング41が設けられており、駆動側カム29に作用するスラスト荷重を支承しつつ、この駆動側カム29が往復揺動することを可能にしている。ナット40は、かしめなどにより緩み止めを図られている。
ステアリングホイール1の位置調節を行う際には、調節レバー25を所定方向(一般的には下方)に揺動することにより、駆動側カム29をロック解除方向に回転させる。これにより、図10(C)に示すように、駆動側凸部36と被駆動側凸部38とを円周方向に関して交互に配置することでカム装置27の軸方向寸法を縮めたアンロック状態として、押圧部に相当する被駆動側カム30と、アンカ部26との間隔を拡げる。この結果、1対の支持板部17の内側面と1対の被挟持板部23の外側面との当接部の面圧が低下乃至は喪失すると同時に、アウタコラム20の前端部の内径が弾性的に拡がり、このアウタコラム20の前端部内周面とインナコラム21の後端部外周面との当接部の面圧が低下する。この状態で、杆状部材24がチルト用長孔18および通孔19内で動ける範囲で、ステアリングホイール1の上下位置および前後位置が調節可能となる。
ステアリングホイール1を所望位置に保持するには、このステアリングホイール1を所望位置に移動させた後、調節レバー25を逆方向(一般的には上方)に揺動させる。これにより、図10(A)に示すように、駆動側凸部36の先端面と被駆動側凸部38の先端面とを互いに突き当てることで前記カム装置27の軸方向寸法を拡げたロック状態として、1対の支持板部17の内側面同士の間隔を縮める。この状態で、1対の支持板部17の内側面と1対の被挟持板部23の外側面との当接部の面圧が上昇すると同時に、アウタコラム20の前端部の内径が弾性的に縮まり、このアウタコラム20の前端部内周面とインナコラム21の後端部外周面との当接部の面圧が上昇して、ステアリングホイール1が、調節後の位置に保持される。
調節レバー25の揺動角度は、ステアリングホイール1を所望位置に保持した状態で、このステアリングホイール1の操作や、アクセルペダルおよびブレーキペダルなどの操作の邪魔にならないように、前後方向に対するステアリングコラム6の中心軸の傾斜角度などチルト式ステアリング装置の車体に対する取付態様や、コラムカバーの形状、ステアリングホイール1の周辺部分に配置されたコンビネーションスイッチなどの他の部品との関係などに応じて設計的に決定される。調節レバー25の揺動角度の調整は、カム装置27を構成する駆動側カム29および被駆動側カム30として、駆動側凸部36および被駆動側凸部38の円周方向幅が適切なものを選択することにより行う。ステアリングコラム6の直径、すなわち、変位ブラケット14の幅寸法などに応じて、必要とされる支持ブラケット15に対する変位ブラケット14の保持力が異なる。支持ブラケット15に対する変位ブラケット14の保持力が異なると、1対の支持板部17の内側面同士の間隔の拡縮量が異なるため、カム装置27の拡縮量は種々異なるものが存在する。カム装置27の拡縮量の調整は、駆動側カム29および被駆動側カム30として、駆動側凸部36および被駆動側凸部38の軸方向高さが適切なものを選択することにより行う。調節レバー25の操作感を調整したい場合には、駆動側凸部36の円周方向両側面のうち、ロック解除方向に関して後側面に形成した傾斜面と、被駆動側凸部38の円周方向両側面のうち、ロック解除方向に関して前側面に形成した傾斜面との傾斜角度が適切なものを選択する。
上述のように、駆動側カム29および被駆動側カム30には、駆動側カム面33および被駆動側カム面34の仕様、すなわち、駆動側凸部36および被駆動側凸部38の円周方向幅や軸方向高さ、傾斜面の傾斜角度が異なる、多種のものが存在する。
ステアリング装置の組立工場では、作業者が、それぞれ複数種類ずつの駆動側カムと被駆動側カムとを種類毎に収納したケースから、車種などに応じて互いに対応する適切な組み合わせの駆動側カムと被駆動側カムとを1つずつ選択して組み付ける。この際、駆動側カムと被駆動側カムとのうちの一方のカムを誤って選択する(取り違える)可能性がある。正規の(本来選択すべき)カムとこの誤って選択したカムとのカム面の仕様の違いは僅かである場合、カム装置をステアリング装置に組み付け以前の状態において、取り違えた(誤った組み合わせである)ことを判断することは難しい。ステアリング装置の組立後に取り違えたことが確認された場合には、組立作業を初めからまたは途中からやり直す必要が生じ、組立性が損なわれる。
特開2000ー53001号公報には、1対のカム部材(駆動側カムと被駆動側カム)の互いに対向するカム面の外周縁部の円周方向等間隔4箇所位置にストッパ突起をそれぞれ設け、ロックボルトとナットとの相対回転量を規定(制限)することで、ロック回転位置とアンロック回転位置とを規定できるカム装置の構造が記載されている。ただし、特開2000ー53001号公報に記載された発明の構造の場合にも、何れか一方のカムを取り違えた場合に、組み付け以前の状態で誤った組み合わせであることを判断するのは難しい。
特開2009−227181号公報 特開2000−53001号公報
本発明は、上述のような事情に鑑みて、駆動側カムと被駆動側カムとの組み合わせが適切であるか否かを容易に判断することができる、カム装置の構造を実現することを目的としている。
本発明のカム装置は、駆動側カムと被駆動側カムとを備える。
前記駆動側カムは、軸方向片側面に設けられた駆動側カム面を有し、該駆動側カム面は、平坦面状の駆動側基準面と、該駆動側基準面の円周方向複数箇所から軸方向片側に向けて突出する状態で設けられた複数の駆動側凸部とから構成されている。すなわち、駆動側カム面は、円周方向に関する凹凸面である。
前記被駆動側カムは、軸方向他側面に設けられた被駆動側カム面を有し、該被駆動側カム面は、平坦面状の被駆動側基準面と、該被駆動側基準面の円周方向複数箇所から軸方向他側に向けて突出する状態で設けられた複数の(駆動側凸部と同数)被駆動側凸部とから構成されている。すなわち、被駆動側カム面は、円周方向に関する凹凸面である。
本発明のカム装置は、前記駆動側凸部の先端面と前記被駆動側凸部の先端面とを突き合わせることにより軸方向寸法を拡大したロック状態と、前記駆動側凸部と前記被駆動側凸部とを円周方向に交互に配置することにより軸方向寸法を縮小したアンロック状態とを、前記駆動側カムを前記被駆動側カムに対して相対回転させることにより切り替え可能としている。前記駆動側カムの外周面の円周方向1乃至複数箇所に駆動側目印が形成されており、前記被駆動側カムの外周面のうち、ロック状態での円周方向に関する位相が前記駆動側目印と一致する部分に、被駆動側目印が形成されている。
前記駆動側カムは、例えば円輪板状に構成され、例えば杆状部材の中心軸を中心に回転可能に支持される。前記被駆動側カムは、例えば円輪板状に構成され、軸方向に関して前記駆動側カムと反対側に対向する相手部材に対し、前記杆状部材の中心軸を中心とする回転を阻止した状態で支持される。
前記駆動側カムと前記被駆動側カムとのうちの一方のカムの外周面のうち、アンロック状態での円周方向に関する位相が、前記駆動側カムと前記被駆動側カムとのうちの他方のカムの外周面に形成された目印と一致する部分に、第二の目印が形成されていることが好ましい。
前記駆動側目印が、前記駆動側カムの外周面に軸方向に形成された駆動側凹溝であり、前記被駆動側目印が、前記被駆動側カムの外周面に軸方向に形成された被駆動側凹溝であることが好ましい。前記駆動側凹溝は、前記駆動側カムを焼結金属などの金属材料にプレスによる塑性加工を施すことで造る際に、プレスにより同時に形成することができ、前記被駆動側凹溝は、前記被駆動側カムを焼結金属などの金属材料にプレスによる塑性加工を施すことで造る際に、プレスにより同時に形成することができる。ただし、駆動側目印および被駆動側目印は、凹部若しくは凸部、またはペンキや油性ペンによるマーク、切り欠き、刻印など、外部から目視可能で、かつ、完成後のカム装置の機能を損なわない限り、任意のものとすることもできる。
前記駆動側カムが、駆動側ストッパ部をさらに有するものとし、前記被駆動側カムが、被駆動側ストッパ部をさらに有するものとすることが好ましい。前記駆動側ストッパ部は、前記駆動側カムの軸方向片側面の外周縁部の円周方向1乃至複数箇所に、軸方向他側に向けて突出する状態で設けられる。前記被駆動側ストッパ部は、前記被駆動側カムの軸方向他側面の外周縁部の円周方向1乃至複数箇所に、軸方向片側に向けて突出する状態で設けられる。前記駆動側ストッパ部と前記被駆動側ストッパ部とは、ロック状態で、該被駆動側ストッパ部の円周方向片側面と前記駆動側ストッパ部の円周方向他側面とを当接させることにより、前記駆動側カムが前記被駆動側カムに対しそれ以上円周方向他側に向けて相対回転することを防止するストッパ機構を構成する。前記駆動側目印と前記被駆動側目印とのうちの何れか一方の目印は、前記駆動側ストッパ部と前記被駆動側ストッパ部とのうちの何れか一方のストッパ部の外周面に形成される。
本発明のステアリングホイールの位置調節装置は、ステアリングコラムと、ステアリングシャフトと、変位ブラケットと、支持ブラケットと、1対のチルト用長孔と、通孔と、杆状部材と、アンカ部と、押圧部と、カム装置とを備える。
前記ステアリングコラムは、幅方向に配置されたチルト軸を中心として揺動変位するものである。
前記ステアリングシャフトは、前記ステアリングコラムの内側に回転自在に支持されて、該ステアリングコラムの端部開口から突出した部分にステアリングホイールを固定するものである。
前記変位ブラケットは、前記ステアリングコラムの軸方向中間部に設けられている。
前記支持ブラケットは、上部に設けられた取付板部および該取付板部から下方に垂れ下がった1対の支持板部を有し、該1対の支持板部により前記変位ブラケットを幅方向両側から挟む状態で、前記取付板部により車体に対し支持される。
前記1対のチルト用長孔は、例えば前記チルト軸を中心とする円弧状または該チルト軸を中心とする円弧の接線方向に伸長する直線状で上下方向に伸長しており、1対の支持板部の互いに整合する部分に設けられている。
前記通孔は、例えば円孔または前記ステアリングコラムの軸方向に伸長する長孔であり、前記変位ブラケットのうちで、前記1対のチルト用長孔の一部と整合する部分に、幅方向に貫通する状態で形成されている。
前記杆状部材は、前記1対のチルト用長孔および前記通孔を幅方向に挿通するものである。
前記押圧部は、前記杆状部材の一端部で前記1対の支持板部のうちの一方の支持板部の外側面から突出した部分に設けられる。
前記アンカ部は、前記杆状部材の他端部で前記1対の支持板部のうちの他方の支持板部の外側面から突出した部分に設けられる。
前記カム装置は、前記アンカ部と前記押圧部との間隔を拡縮するものである。
本発明のステアリングホイールの位置調節装置は、前記カム装置として、本発明のカム装置を使用している。該カム装置を構成する被駆動側カムを、前記押圧部として機能させている。該被駆動側カムは、前記一方の支持板部に形成されたチルト用長孔に、このチルト用長孔に沿った変位を可能に、かつ、前記杆状部材を中心とする回転を抑えた状態で係合している。前記カム装置を構成する駆動側カムは、前記杆状部材の一端部に、該杆状部材を中心とする回転を可能に、かつ、該杆状部材の一端側への変位を抑えられた状態で支持されている。前記駆動側カムは、前記杆状部材に対し、相対回転可能に外嵌しても良いし、該杆状部材と同期した回転を可能に外嵌しても良い。
本発明のステアリングホイールの位置調節装置の組立方法は、本発明のステアリングホイールの位置調節装置を組み立てるために、それぞれ複数種類ずつの駆動側カムと被駆動側カムとの中から、該駆動側カムと該被駆動側カムとを1つずつ選択して組み合わせて前記カム装置を構成した後、前記杆状部材の周囲に該カム装置を組み付ける。本発明のステアリングホイールの位置調節装置の組立方法は、前記駆動側カムと前記被駆動側カムとの種類毎(互いに対応する駆動側カムと被駆動側カムの組み合わせ毎)に、ロック状態において互いに一致する前記駆動側目印および前記被駆動側目印の円周方向に関する位相を異ならせる。前記カム装置を前記杆状部材の周囲に支持する以前の状態で、1つずつ選択した駆動側カムと被駆動側カムとをロック状態に組み合わせ、前記駆動側目印と前記被駆動側目印との円周方向に関する位相が互いに一致するか否かを目視で確認する。これにより、前記1つずつ選択した駆動側カムと被駆動側カムとの組み合わせが適切である(互いに対応する組み合わせである)か否かを判断する。
上述のように構成する本発明のカム装置によれば、駆動側カムと被駆動側カムとの組み合わせが適切であるか否かを容易に判断することができる。すなわち、駆動側カムの外周面に駆動側目印を形成し、被駆動側カムの外周面のうち、ロック状態での円周方向に関する位相が前記駆動側目印に一致する部分に被駆動側目印を形成している。したがって、例えば前記カム装置をステアリングホイールの位置調節装置を構成する杆状部材の周囲に組み付ける以前の状態においても、前記駆動側カムと前記被駆動側カムとの組み合わせが適切であるか否かを容易に判断することができる。
本発明のステアリングホイールの位置調節装置の組立方法は、それぞれ複数種類ずつの駆動側カムと被駆動側カムとの中から、これら駆動側カムと被駆動側カムとを1つずつ選択して組み合わせてカム装置を構成する場合に、これら駆動側カムと被駆動側カムとの種類毎(互いに対応する駆動側カムと被駆動側カムの組み合わせ毎)に、前記駆動側目印および被駆動側目印の円周方向に関する位相を異ならせている。したがって、仮に、駆動側カムと被駆動側カムとのうちの何れか一方のカムを取り違えた場合、駆動側カムと被駆動側カムとをロック状態となるように駆動側凸部の先端面と被駆動側凸部の先端面とを突き当てると、前記駆動側目印と前記被駆動側目印との円周方向に関する位相が互いに不一致になる。この結果、前記駆動側カムと前記被駆動側カムとの組み合わせが適切であるか否かを目視により容易に判断することができて、組立性を向上できる。
図1は、本発明の実施の形態の1例のカム装置を組み込んだ、ステアリング装置を示す断面図である。 図2(A)は、カム装置を取り出し、アンロック状態で示す斜視図であり、図2(B)は、アンロック状態とロック状態とを切り替える途中の状態を示す斜視図であり、図2(C)は、ロック状態を示す斜視図である。 図3は、アンロック状態からロック状態に切り替える際の各目印の位置関係を示す側面図である。 図4(A)は、駆動側カムを取り出して示す端面図であり、図4(B)は、被駆動側カムを取り出して示す端面図である。 図5は、本発明の効果を説明するために、駆動側カムと被駆動側カムとの組み合わせを誤った場合を示す斜視図である。 図6は、本発明の対象となるステアリング装置を組み込んだ自動車用操舵装置の1例を示す部分側面図である。 図7は、ステアリング装置のより具体的な構造を示す部分側面図である。 図8は、図7のX−X断面図である。 図9(A)は、従来構造のカム装置を構成する駆動側カムを正面から見た模式図であり、図9(B)は、被駆動側カムを正面から見た模式図であり、図9(C)は、被駆動側カムを背面から見た模式図である。 図10は、従来構造のカム装置をロック状態からアンロック状態に切り替える際のカム面同士の当接状態の変化を説明するために示す断面模式図である。
図1〜図4は、本発明の実施の形態の1例を示している。本例のステアリング装置は、運転者の体格や運転姿勢に応じて、ステアリングホイール1(図6参照)の上下位置を調節するためのチルト機構を組み込んでおり、ステアリングコラム6aと、ステアリングシャフト5aと、支持ブラケット15aと、変位ブラケット14aと、1対のチルト用長孔18aと、1対の通孔19aと、カム装置27aとを備える。
ステアリングコラム6aは、前端部を車体12に対し幅方向に配置された状態で固定されたチルト軸13(図6参照)により、揺動変位を可能に支持されている。ステアリングシャフト5aは、ステアリングコラム6aの内側に回転自在に支持されており、該ステアリングシャフト5aの後端部にステアリングホイール1が固定されている。
支持ブラケット15aは、車体12に対し固定されている。ステアリングコラム6aの中間部は、該支持ブラケット15aに対し、上下位置の調節を可能に支持されている。支持ブラケット15aは、十分な剛性を有する金属板を折り曲げ形成することで造られたものであり、上部に設けられた取付板部16aと、取付板部16aから下方に垂れ下った、互いに平行な1対の支持板部17aとを有している。1対のチルト用長孔18aは、1対の支持板部17aの互いに整合する位置に、チルト軸13を中心とする円弧状に上下方向に伸長する状態で形成されている。
変位ブラケット14aは、断面略U字型に折り曲げられた十分な剛性を有する金属板を、ステアリングコラム6aの中間部で、1対の支持板部17a同士の間に挟まれた部分に、溶接などにより固定することにより設けられている。前記変位ブラケット14aは、1対の支持板部17aと幅方向に重なり合う、互いに平行な1対の被挟持板部23aを備え、該1対の被挟持板部23aのうちでチルト用長孔18aの一部と整合する部分に、1対の通孔19aが互いに同心に形成されている。通孔19aとチルト用長孔18aとに、杆状部材24aを幅方向に挿通している。
なお、本例のステアリング装置は、ステアリングホイール1の前後位置を調節するためのテレスコピック機構を備えていないため、通孔19aを単なる円孔としているが、テレスコピック機構を備える場合には、ステアリングシャフト5aおよびステアリングコラム6aの軸方向に伸長する長孔とする。
調節レバー25aは、杆状部材24aの軸方向一端部(図1の左端部)に設けられ、アンカ部26aは、杆状部材24aの軸方向他端部(図1の右端部)に設けられ、カム装置27aは、杆状部材24aの軸方向一端寄り部分に設けられている。チルトロック機構は、調節レバー25aを揺動させることに基づいて1対の支持板部17aの内側面同士の間隔を拡縮するように構成されている。
ナット40aは、杆状部材24aの軸方向他端部に螺着されている。ナット40aの内側面と、1対の支持板部27aのうち、該ナット40aの内側面と対向する他方の支持板部27aの外側面との間には、スラストベアリング41aと円環状のスペーサ48とが配置されており、ナット40aが他方の支持板部27aに対し相対回転できるようにしている。本例では、ナット40aがアンカ部26aとして機能する。スペーサ48と支持ブラケット15aとの間には、引っ張りばねである釣合ばね49が設けられている。釣合ばね49は、ステアリングコラム6aと共に昇降する部分の重量を支承して、ステアリングホイール1の上下位置調節時における、運転者の負担軽減を図るためのものである。
カム装置27aは、駆動側カム29aと被駆動側カム30aとを備えている。駆動側カム29aは、焼結金属製で、杆状部材24aを挿通するための中心孔31aを有し、全体を円輪板状に構成されている。駆動側カム29aの内側面(図1の右側面)の内径側部分(外周縁部を除く部分)には、円周方向に関する凹凸面である、駆動側カム面33aが形成されている。駆動側カム面33aは、平坦面状の駆動側基準面35aと、この駆動側基準面35aの円周方向等間隔複数箇所(図示の例では4箇所)から幅方向内方に向けて突出した、断面略台形状の駆動側凸部36aとを有している。駆動側カム29aの内側面外周縁部のうちの円周方向複数箇所(図示の例では、径方向反対側となる2箇所)位置には、幅方向内方に向けて突出し、円周方向に伸長する駆動側ストッパ部42が設けられている。
駆動側カム29aは、調節レバー25aの基端部に結合固定されており、調節レバー25aの往復揺動に伴って、往復回転するように構成されている。調節レバー25aの基端部は、前記杆状部材24aの軸方向一端部と、凹凸嵌合などにより相対回転不能に係合して、駆動側カム29aを、杆状部材24aと同期した回転を可能にしている。ただし、前述の図8に示した構造のように、駆動側カムを杆状部材に対し相対回転を可能に外嵌する構成を採用することもできる。
被駆動側カム30aは、焼結金属製で、杆状部材24aを挿通するための中心孔32aを有し、全体を円輪板状に構成されている。被駆動側カム30aの外側面(図1の左側面)の内径側部分(外周縁部を除く部分)には、周方向に関する凹凸面である、被駆動側カム面34aが形成されている。被駆動側カム面34aは、平坦面状の被駆動側基準面37aと、この被駆動側基準面37aの円周方向等間隔複数箇所から幅方向外方に向けて突出した断面略台形状で、駆動側凸部36aと同数の被駆動側凸部38aとを有している。被駆動側カム30aの外側面外周縁部のうち、駆動側カム29aと組み合わせた状態で駆動側ストッパ部42から円周方向に外れた部分の円周方向複数箇所(図示の例では、径方向反対側となる2箇所)位置には、幅方向外方に向けて突出し、円周方向に伸長する被駆動側ストッパ部43が設けられている。駆動側ストッパ部42と被駆動側ストッパ部43とは、駆動側カム29aと被駆動側カム30aとが必要以上に相対回転するのを防止して、ロック状態とアンロック状態とにおける駆動側カム29aと被駆動側カム30aとの位置関係(被駆動側カム30aに対する駆動側カム29aの円周方向位置)を規定するためのストッパ機構を構成している。本例では、駆動側カム29aの外径と被駆動側カム30aの外径とは互いにほぼ等しい。
被駆動側カム30aの内側面には、幅方向内側に突出した状態で係合凸部44が設けられている。係合凸部44の前後方向外側面は、被駆動側カム30aの内側面と対向する一方の支持板部17aに形成されたチルト用長孔18aの前後方向内側面に沿った形状を有している。
被駆動側カム30aは、杆状部材24aに対する相対回転および該杆状部材24aの軸方向に関する相対変位を可能に、該杆状部材24aに外嵌されている。被駆動側カム30aの係合凸部44は、一方の支持板部17aのチルト用長孔18aに、該チルト用長孔18aに沿った変位のみを可能に係合されている。したがって、被駆動側カム30aは、チルト用長孔18aに沿って昇降はできるが、一方の支持板部17aのチルト用長孔18aの前後方向内側面と、係合凸部44の前後方向外側面との間に存在する隙間分の回動を除いて、被駆動側カム30aの中心軸を中心として実質的に回動することはない。
上述のような本例のステアリング装置は、ステアリングホイール1の上下位置を調節可能な状態とするには、調節レバー25aを所定方向(一般的には下方)に揺動させて、駆動側カム29aをロック解除方向に回転させる。駆動側凸部36aと被駆動側凸部38aとを円周方向に関して交互に配置すると共に、駆動側ストッパ部42の円周方向片側面と被駆動側ストッパ部43の円周方向他側面とが当接したアンロック状態とする。駆動側凸部36aと被駆動側凸部38aとを円周方向に関して交互に配置することにより、図2(A)および図3(A)に示すように、カム装置27aの軸方向寸法を縮め、押圧部に相当する被駆動側カム30aとアンカ部26a(ナット40a)との間隔を拡げる。この結果、1対の支持板部17aの内側面と1対の被挟持板部23aの外側面との当接部の面圧が低下乃至は喪失する。この状態で、杆状部材24aがチルト用長孔18a内で動ける範囲で、ステアリングホイール1の上下位置を調節する。
これに対し、ステアリングホイール1を調節後の上下位置に保持するには、このステアリングホイール1を所望の高さ位置に移動させた後、調節レバー25aを逆方向(一般的には上方)に揺動させる。駆動側凸部36aの先端面と被駆動側凸部38aの先端面とを互いに突き当てると共に、駆動側ストッパ部42の円周方向他側面と被駆動側ストッパ部43の円周方向片側面とが当接したロック状態とする。駆動側凸部36aの先端面と被駆動側凸部38aの先端面とを互いに突き当てることにより、図2(C)および図3(D)に示すように、カム装置27aの軸方向寸法を拡げ、1対の支持板部17aの内側面同士の間隔を縮める。この結果、1対の支持板部17aの内側面と1対の被挟持板部23aの外側面との当接部の面圧が上昇して、ステアリングホイール1が調節後の上下位置に保持される。
駆動側カム29aの外周面には、駆動側目印である第一駆動側凹溝45と、第二の目印である第二駆動側凹溝46とが設けられており、被駆動側カム30aの外周面には、被駆動側目印である被駆動側凹溝47が設けられている。具体的には、被駆動側凹溝47は、被駆動側カム30aの外周面のうち、径方向反対側となる2箇所位置で、被駆動側ストッパ部43の外周面に、軸方向に亙り径方向内方に凹んだ状態で形成されている。第一駆動側凹溝45は、駆動側カム29aの外周面のうち、ロック状態での円周方向に関する位相が被駆動側凹溝47と一致する部分に、軸方向に亙り径方向内方に凹んだ状態で形成されている。第二駆動側凹溝46は、駆動側カム29aの外周面のうち、アンロック状態での円周方向に関する位相が被駆動側凹溝47と一致する部分に、軸方向に亙り径方向内方に凹んだ状態で形成されている。第一駆動側凹溝45と第二駆動側凹溝46とは、駆動側カム29aの外周面のうちで、円周方向に関する位相が駆動側ストッパ部42から外れた部分に形成されている。ただし、被駆動側凹溝を、被駆動側カムの外周面のうち、円周方向に関する位相が被駆動側ストッパ部から外れた部分に形成し、第一駆動側凹溝および第二駆動側凹溝を、駆動側カムの外周面のうち、駆動側ストッパ部の外周面に形成することもできる。好ましくは、駆動側カムと被駆動側カムとのうち、より強度を確保する必要が高いカムの外周面に形成される凹溝を、該カムに形成されたストッパ部の外周面に形成する。何れにしても、第一駆動側凹溝、第二駆動側凹溝および被駆動側凹溝は、カム装置をステアリング装置に組み付けた状態でも目視により確認し易い位置で、カム装置を軸方向寸法を拡大したロック状態とした場合でも、駆動側カムおよび被駆動側カムの強度に影響を与えない部分に形成される。
第一駆動側凹溝45、第二駆動側凹溝46および被駆動側凹溝47の円周方向に関する位相は、駆動側カム29aと被駆動側カム30aとの種類毎に異ならせている。
第一駆動側凹溝45、第二駆動側凹溝46および被駆動側凹溝47は、円輪板状で焼結金属製の素材にプレスによる塑性加工を施して駆動側カム29aや被駆動側カム30aを造る際に、同時に形成するようにしている。駆動側カム29a(被駆動側カム30a)は、素材を、駆動側カム29a(被駆動側カム30a)の外面形状に沿った内面形状を有する(駆動側カム面33a(被駆動側カム面34a)に沿った奥端面形状を有する)金型内に押し込むことにより造られる。本例では、金型の内周面のうち、第一駆動側凹溝45および第二駆動側凹溝46(被駆動側凹溝47)に対応する部分に、軸方向に伸長する突条を形成しておく。素材を金型内へ押し込むと、該突条により、駆動側カム29a(被駆動側カム30a)の外周面に、第一駆動側凹溝45および第二駆動側凹溝46(被駆動側凹溝47)が形成される。
なお、第一駆動側凹溝45、第二駆動側凹溝46および被駆動側凹溝47の断面形状や大きさは、特に限定されない。図示のような台形状に限らず、例えばV字形、矩形状、U字形、半円形などの各種形状を採用できる。図示の例では、第一駆動側凹溝45、第二駆動側凹溝46および被駆動側凹溝47を、駆動側カム29aや被駆動側カム30aの外周面に軸方向に亙って形成しているが、軸方向の一部にのみ形成することもできる。
上述のような本例のステアリング装置によれば、駆動側カム29aと被駆動側カム30aとのうちの何れか一方のカムを取り違えた結果、誤った組み合わせからなるカム装置27aが組み付けられることを防止できて、組立性の向上を図れる。すなわち、駆動側カム29aの外周面に第一駆動側凹溝45および第二駆動側凹溝46を形成し、被駆動側カム30aの外周面に被駆動側凹溝47を形成している。このため、カム装置27aをステアリング装置に組み付ける以前の状態においても、駆動側カム29aと被駆動側カム30aとの組み合わせが適切である(互いに対応する組み合わせである)か否かを容易に判断することができる。ステアリング装置の組立工場では、作業者は、それぞれ複数種類ずつの駆動側カム29aと被駆動側カム30aとを種類毎に収納したケースから、車種などに応じて駆動側カム29aと被駆動側カム30aとを1つずつ選択して組み付ける。そこで、駆動側カム29aと被駆動側カム30aとの種類毎(互いに対応する組み合わせ毎)に、第一駆動側凹溝45、第二駆動側凹溝46および被駆動側凹溝47の円周方向に関する位相を異ならせておく。これにより、駆動側カム29aと被駆動側カム30aのうちの何れか一方のカムを取り違えた場合、駆動側カム29aと被駆動側カム30aとをロック状態またはアンロック状態となるように組み合わせると、例えば図5に示すように、第一駆動側凹溝45または前記第二駆動側凹溝46と、被駆動側凹溝47との円周方向に関する位相が互いに不一致になる。この結果、駆動側カム29aと被駆動側カム30aとの組み合わせが適切であるか否かを目視により容易に判断することができる。
本例のステアリング装置を組み立てる場合、駆動側カム29aと被駆動側カム30aとをロック状態となるように組み合わせた状態で、駆動側カム29aの中心孔31aと被駆動側カム30aの中心孔32aに杆状部材24aを挿通し、さらにこの杆状部材24aの軸方向他半部を、通孔19aとチルト用長孔18aとに挿通する。杆状部材24aの軸方向他端部に、スラストベアリング41aとスペーサ48とを配置(挿通)し、さらに、ナット40aを螺着する。本例では、第一駆動側凹溝45および第二駆動側凹溝46を駆動側カム29aの外周面に形成すると共に、被駆動側凹溝47を被駆動側カム30aの外周面に形成しているため、カム装置27aをステアリング装置に組み込んだ直後の状態でも、第一駆動側凹溝45と被駆動側凹溝47との円周方向に関する位相が互いに一致しているか否かを目視により確認することで、駆動側カム29aと被駆動側カム30aとの組み合わせが適切であるか否かを容易に判断できる。
ステアリング装置の組立時には、カム装置27aをロック状態に切り替えたまま、ナット40aの締め付け力を調整することにより、支持ブラケット15aに対する変位ブラケット14aの保持力を調整する。
第一駆動側凹溝45、第二駆動側凹溝46および被駆動側凹溝47を、駆動側カム29aや被駆動側カム30aを円輪板状で焼結金属製の素材にプレスによる塑性加工を施して造る際に、同時に形成しているため、第一駆動側凹溝45、第二駆動側凹溝46および被駆動側凹溝47を設けることに伴う製造コストの増大を抑えることができる。ただし、第一駆動側凹溝45、第二駆動側凹溝46および被駆動側凹溝47を、プレスによる塑性加工とは別工程で、例えば切削加工などにより形成することもできる。
本例のステアリング装置は、ステアリングホイール1の上下位置を調節可能なチルト調節機構のみを備えているが、本発明は、図7〜図8に示すような、チルト調節機構とテレスコ調節機構との両方の機構を備えた構造で実施することもできる。
1 ステアリングホイール
2 ステアリングギヤユニット
3 入力軸
4 タイロッド
5、5a ステアリングシャフト
6、6a ステアリングコラム
7 自在継手
8 中間シャフト
9 自在継手
10 電動モータ
11 ハウジング
12 車体
13 チルト軸
14、14a 変位ブラケット
15、15a 支持ブラケット
16、16a 取付板部
17、17a 支持板部
18、18a チルト用長孔
19、19a 通孔
20 アウタコラム
21 インナコラム
22 スリット
23、23a 被挟持板部
24、24a 杆状部材
25、25a 調節レバー
26、26a アンカ部
27、27a カム装置
28 第一係合凸部
29、29a 駆動側カム
30、30a 被駆動側カム
31、31a 中心孔
32、32a 中心孔
33、33a 駆動側カム面
34、34a 被駆動側カム面
35、35a 駆動側基準面
36、36a 駆動側凸部
37、37a 被駆動側基準面
38、38a 被駆動側凸部
39 第二係合凸部
40 ナット
41 スラストベアリング
42 駆動側ストッパ部
43 被駆動側ストッパ部
44 係合凸部
45 第一駆動側凹溝
46 第二駆動側凹溝
47 被駆動側凹溝
48 スペーサ
49 釣合ばね

Claims (6)

  1. 駆動側カムと、被駆動側カムとを備え、
    該駆動側カムは、軸方向片側面に設けられた駆動側カム面を有し、該駆動側カム面は、平坦面状の駆動側基準面と、該駆動側基準面の円周方向複数箇所から軸方向片側に向けて突出する状態で設けられた複数の駆動側凸部とから構成されるものであり、
    前記被駆動側カムは、軸方向他側面に設けられた被駆動側カム面を有し、該被駆動側カム面は、平坦面状の被駆動側基準面と、該被駆動側基準面の円周方向複数箇所から軸方向他側に向けて突出する状態で設けられた複数の被駆動側凸部とから構成されるものであり、
    前記駆動側凸部の先端面と前記被駆動側凸部の先端面とを突き合わせることにより軸方向寸法を拡大したロック状態と、前記駆動側凸部と前記被駆動側凸部とを円周方向に交互に配置することにより軸方向寸法を縮小したアンロック状態とを、前記駆動側カムを前記被駆動側カムに対して相対回転させることにより切り替え可能としたカム装置であって、
    前記駆動側カムの外周面の円周方向1乃至複数箇所に駆動側目印が形成されており、前記被駆動側カムの外周面のうち、ロック状態での円周方向に関する位相が前記駆動側目印と一致する部分に、被駆動側目印が形成されている
    カム装置。
  2. 前記駆動側カムと前記被駆動側カムとのうちの一方のカムの外周面のうち、アンロック状態での円周方向に関する位相が、前記駆動側カムと前記被駆動側カムとのうちの他方のカムの外周面に形成された目印と一致する部分に、第二の目印が形成されている、請求項1に記載のカム装置。
  3. 前記駆動側目印が、前記駆動側カムの外周面に軸方向に形成された駆動側凹溝であり、
    前記被駆動側目印が、前記被駆動側カムの外周面に軸方向に形成された被駆動側凹溝である、請求項1に記載のカム装置。
  4. 前記駆動側カムは、駆動側ストッパ部をさらに有し、該駆動側ストッパ部は、該駆動側カムの軸方向片側面の外周縁部の円周方向1乃至複数箇所に、軸方向他側に向けて突出する状態で設けられており、
    前記被駆動側カムは、被駆動側ストッパ部をさらに有し、該被駆動側ストッパ部は、該被駆動側カムの軸方向他側面の外周縁部の円周方向1乃至複数箇所に、軸方向片側に向けて突出する状態で設けられており、
    前記駆動側ストッパ部と前記被駆動側ストッパ部とは、ロック状態で、該被駆動側ストッパ部の円周方向片側面と前記駆動側ストッパ部の円周方向他側面とを当接させることにより、前記駆動側カムが前記被駆動側カムに対しそれ以上円周方向他側に向けて相対回転することを防止するストッパ機構を構成しており、
    前記駆動側目印と前記被駆動側目印とのうちの何れか一方の目印が、前記駆動側ストッパ部と前記被駆動側ストッパ部とのうちの何れか一方のストッパ部の外周面に形成されている、請求項1に記載のカム装置。
  5. 幅方向に配置されたチルト軸を中心として揺動変位するステアリングコラムと、
    該ステアリングコラムの内側に回転自在に支持されて、該ステアリングコラムの端部開口から突出した部分にステアリングホイールを固定するステアリングシャフトと、
    前記ステアリングコラムの軸方向中間部に設けられた変位ブラケットと、
    上部に設けられた取付板部および該取付板部から下方に垂れ下がった1対の支持板部を有し、該1対の支持板部により前記変位ブラケットを幅方向両側から挟む状態で、前記取付板部により車体に対し支持される支持ブラケットと、
    前記1対の支持板部の互いに整合する部分に設けられた、上下方向に伸長する1対のチルト用長孔と、
    前記変位ブラケットのうちで前記1対のチルト用長孔の一部と整合する部分に、幅方向に貫通する状態で形成された通孔と、
    前記1対のチルト用長孔および該通孔を幅方向に挿通した杆状部材と、
    該杆状部材の一端部で前記1対の支持板部のうちの一方の支持板部の外側面から突出した部分に設けられた押圧部と、
    前記杆状部材の他端部で前記1対の支持板部のうちの他方の支持板部の外側面から突出した部分に設けられたアンカ部と、
    該アンカ部と前記押圧部との間隔を拡縮するカム装置とを備えた、
    ステアリングホイールの位置調節装置であって、
    前記カム装置が、請求項1に記載したカム装置であり、
    該カム装置を構成する被駆動側カムが前記押圧部として機能し、該被駆動側カムが、前記一方の支持板部に形成されたチルト用長孔に、該チルト用長孔に沿った変位を可能に、かつ、前記杆状部材を中心とする回転を抑えた状態で係合しており、前記カム装置を構成する駆動側カムが、前記杆状部材の一端部に、該杆状部材を中心とする回転を可能に、かつ、該杆状部材の一端側への変位を抑えられた状態で支持されている
    ステアリングホイールの位置調節装置。
  6. 請求項5に記載したステアリングホイールの位置調節装置を組み立てるために、
    それぞれ複数種類ずつの駆動側カムと被駆動側カムとの中から、該駆動側カムと該被駆動側カムとを1つずつ選択して組み合わせることで前記カム装置を構成し、前記杆状部材の周囲に組み付ける、
    ステアリングホイールの位置調節装置の組立方法であって、
    前記駆動側カムと前記被駆動側カムとの種類毎に、ロック状態において互いに一致する前記駆動側目印および前記被駆動側目印の円周方向に関する位相を異ならせ、
    前記カム装置を前記杆状部材の周囲に組み付ける以前の状態で、1つずつ選択した駆動側カムと被駆動側カムとをロック状態に組み合わせ、前記駆動側目印と前記被駆動側目印との円周方向に関する位相が互いに一致するか否かを目視で確認することにより、前記1つずつ選択した駆動側カムと被駆動側カムとの組み合わせが適切であるか否かを判断する
    ステアリングホイールの位置調節装置の組立方法。
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