JP2020024001A - ベルト式無段変速機 - Google Patents
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Abstract
【課題】チェーンベルトの構成を複雑にすることなく、チェーンベルトにおけるピンやリンクの脱落を抑制することができ、しかも、部材コストや加工コストを低減することができるベルト式無段変速機を提供する。【解決手段】ベルト6の巻き掛かり半径を連続的に変化させて変速比を連続的に変化させるように構成された一対のプーリ3,5と、一対のプーリ3,5とベルト6との間で滑りが生じないようにベルト挟圧力を変更する油圧アクチュエータ20とを備えたベルト式無段変速機1において、チェーンベルト6の弦部6aを押圧してチェーンベルト6に張力を付与するテンショナー24と、ベルト挟圧力が所定値より大きい場合にテンショナー24がチェーンベルトを押圧する押圧力を、ベルト挟圧力が所定値より小さい場合の押圧力より小さくするテンション調整機構27とを備えている。【選択図】図1
Description
この発明は、一対のプーリと、それらのプーリに巻き掛けられたベルトとによって構成されたベルト式無段変速機に関するものである。
この種のベルト式無段変速機の一例が特許文献1に記載されている。そのベルトは、チェーンによって構成されていて、複数のピンと、それらのピンによって連結されるリンクとを備えている。具体的には、リンクの両端部に、ピンが挿入される貫通孔がそれぞれ形成されている。隣り合うリンク同士のうち、一方のリンクにおける一方の貫通孔と、他方のリンクにおける他方の貫通孔とが互いに隣接するように、互いに隣接するリンク同士がチェーンベルトの長さ方向にずらして配置されている。また、チェーンベルトの幅方向に複数枚、リンクが積層されている。そして、前記幅方向で両側のリンクからピンの両端部が突出するように、前記幅方向に交互に配置された前記一方の貫通孔と前記他方の貫通孔とにピンを挿入して複数のリンクが環状に連結されてチェーンベルトが構成されている。
特許文献1に記載された構成では、チェーンベルトでトルクを伝達すると、チェーンベルトで伝達するトルクに応じた張力がチェーンベルトに生じる。これにより、リンクの貫通孔の内面とピンの外周面とは互いに押し付けられ、それらの間に前記張力に応じた摩擦力が生じる。その摩擦力は、ピンの長さ方向へのリンクの移動を抑制するように作用する。これに対して、チェーンベルトでトルクを伝達しない場合には、張力が小さくなるから、それに伴って上記の摩擦力が小さくなり、ピンの両端部からリンクが脱落しやすくなる。そこで、例えば、ピンの両端部に抜け止めピンを設けることによってリンクの脱落を抑制する技術が提案されている。しかしながら、ピンの両端部に抜け止めピンを設けるためには、ピンの両端部に抜け止めピンを溶接し、または、抜け止めピンを取り付ける孔を形成することとなる。その結果、チェーンベルトの部品点数が増大して加工工数や加工コストが増大し、また、チェーンベルトの構造が複雑になるなどの不都合がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、チェーンベルトの構成を複雑にすることなく、チェーンベルトにおけるピンやリンクの脱落を抑制することができ、しかも、部材コストや加工コストを低減することができるベルト式無段変速機を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、ベルトが巻き掛けられる溝幅を連続的に変化させることによって、前記ベルトの巻き掛かり半径を連続的に変化させて変速比を連続的に変化させるように構成された一対のプーリと、前記一対のプーリと前記ベルトとの間で滑りが生じないように前記一対のプーリの間で伝達するトルク容量に応じて前記ベルトを挟み付けるベルト挟圧力を変更する油圧アクチュエータとを備え、前記ベルトは複数のリンクをピンによって環状に連結して構成されたチェーンベルトであるベルト式無段変速機において、前記チェーンベルトのうち、前記一対のプーリの間に架け渡されている弦部を押圧して前記チェーンベルトに張力を付与するテンショナーと、前記ベルト挟圧力が所定値より大きい場合に前記テンショナーが前記チェーンベルトを押圧する押圧力を、前記ベルト挟圧力が前記所定値より小さい場合の前記押圧力より小さくするテンション調整機構とを備えていることを特徴とするものである。
この発明によれば、ベルト挟圧力の大きさに応じて、テンショナーがチェーンベルトを押圧する押圧力がテンション調整機構によって変化される。つまり、ベルト挟圧力が所定値よりも小さい場合には、テンショナーがチェーンベルトを押圧する押圧力が大きくなり、チェーンベルトに張力が付与される。一方、ベルト挟圧力が所定値よりも大きい場合には、テンショナーがチェーンベルトを押圧する押圧力が小さくなり、張力が小さくなる。その結果、ベルト挟圧力が所定値よりも小さい場合には、上述したように、テンショナーによってチェーンベルトに張力が付与され、チェーンベルトを構成しているリンクとピンとの間の摩擦力が大きくなる。そして、摩擦力によってピンの長さ方向へのピンやリンクの移動を抑制することができる。つまり、ピンに、リンクの抜け止め用の部材を設けたり、ピンの両端部をかしめたりすることなく、リンクの脱落を抑制することができる。また、抜け止め用の部材が不要になるため、チェーンベルトの部品点数を少なくすることができると共に、部材コストや加工コストを低減することができる。
図1は、この発明の実施形態に係るベルト式無段変速機を模式的に示す側面図であり、図2は、この発明の実施形態に係るベルト式無段変速機を模式的に示す上面図である。ここに示すベルト式無段変速機(以下、単にCVTと記す)1は、従来知られたものとほぼ同様に構成されている。CVT1は、図示しないエンジンなどの駆動力源からトルクが伝達される入力軸2と、入力軸2と一体に回転するプライマリプーリ3と、図示しない駆動軸などの出力部材にトルクを伝達する出力軸4と、出力軸4と一体に回転するセカンダリプーリ5と、プライマリプーリ3とセカンダリプーリ5とに巻き掛けられる無端状のベルト6とを備えている。入力軸2および出力軸4は互いに平行に配置されている。入力軸2と出力軸4とはケース7に支持されており、また、ケース7内にプライマリプーリ3とセカンダリプーリ5とベルト6などとがそれぞれ収納されている。
プライマリプーリ3は、それぞれ円錐形状の第1固定シーブ8と第1可動シーブ9とによって構成されている。第1固定シーブ8は入力軸2に一体に形成されている。第1可動シーブ9は入力軸2と一体に回転し、かつ、入力軸2の回転中心軸線方向(以下、単に軸線方向と記す。)への移動が可能なように、入力軸2にスプライン嵌合されている。各シーブ8,9における円錐面10,11は入力軸2の軸線方向で対向している。各円錐面10,11によって第1V溝12が形成されている。入力軸2の軸線方向で第1可動シーブ9における円錐面11とは反対側に、第1可動シーブ9を軸線方向に移動させる第1アクチュエータ13が設けられている。第1アクチュエータ13はオイルポンプなどの油圧源14からオイルが供給されることにより、第1可動シーブ9を第1固定シーブ8に接近させる推力を生じるように構成されている。
セカンダリプーリ5は、プライマリプーリ3とほぼ同様に構成されており、それぞれ円錐形状の第2固定シーブ15と第2可動シーブ16とによって構成され、第2固定シーブ15は出力軸4に一体に形成されている。第2可動シーブ16は、出力軸4と一体に回転しかつ出力軸4の回転中心軸線方向(以下、単に軸線方向と記す。)への移動が可能なように、出力軸4にスプライン嵌合されている。各シーブ15,16における円錐面17,18は出力軸4の軸線方向で対向している。各円錐面17,18によって第2V溝19が形成されている。出力軸4の軸線方向で第2可動シーブ16における円錐面18とは反対側に、第2可動シーブ16を軸線方向で第2固定シーブ15側に移動させる第2アクチュエータ20が設けられている。第2アクチュエータ20は、この発明の実施形態における油圧アクチュエータに相当するものであり、上述した油圧源14からオイルが供給されることにより、第2可動シーブ16を第2固定シーブ15に接近させる推力を生じるように構成されている。なお、セカンダリプーリ5には、第2可動シーブ16を第2固定シーブ15側に押圧する図示しないリターンスプリングが設けられている。また、第1固定シーブ8と第2固定シーブ15とが、ベルト6を挟んで対角線上に配置され、同様に第1可動シーブ9と第2可動シーブ16とが、ベルト6を挟んで対角線上に配置されている。
図3は、この発明の実施形態に係るベルト6の一部を模式的に示す上面図であり、図4は、この発明の実施形態に係るベルト6の一部を模式的に示す側面図である。ここに示すベルト6はチェーンによって構成されている。以下、ベルト6をチェーンベルト6と記す。チェーンベルト6は、複数のリンク21をロッカーピン(以下、単にピンと記す。)22によって環状に連結して構成されている。リンク21は長円形の板状の部材であって、その長手方向での両端部にピン保持部23が形成されている。ここに示す例では、ピン保持部23に、2本のピン22がリンク21に対して相対回転可能に挿入されている。
ピン22の断面形状はほぼ楕円状に形成されている。また、前記2本のピン22は、図4に示すように、それらの外周面のうち、互いに向かい合っている面で互いに回動可能に接触し、さらに、上記の外周面のうち、ピン保持部23の内周面に向かい合っている面とピン保持部23の内周面とが接触するように構成されている。なお、ピン保持部23同士の間の中央部分に、リンク21を板厚方向に貫通する貫通孔が形成されていてもよい。その貫通孔の内径をピン保持部23の外径よりも小さく設定すると、前記貫通孔にピン22が進入することを抑制できる。
そして、上記のリンク21はチェーンベルト6の幅方向に所定枚数、積層されるとともに、チェーンベルト6の幅方向で隣り合うリンク21同士のうち、一方のリンク21における一方のピン保持部23と、他方のリンク21における他方のピン保持部23とが互いに隣接するように、互いに隣接するリンク21同士が図3に示すように、ピン保持部23同士の間の長さ分、チェーンベルトの長さ方向にずらして配置されている。そして、前記幅方向で両側の各リンク21からピン22の両端部が突出するように、前記幅方向に交互に配置された前記一方のピン保持部23と前記他方のピン保持部23とにピン22を挿入されている。こうすることにより各リンク21が互いに連結されて無端環状のチェーンベルト6が構成されている。また、ピン22の両端部は前記幅方向で外側に配置されたリンク21から突出しているため、各プーリ3,5の円錐面10,11,17,18にピン22の両端部が接触し、それらの間の摩擦力によってトルクが伝達される。
上述した構成のCVT1は、第1V溝12の溝幅および第2V溝19の溝幅を変化させることにより変速比を連続的に変化させるようになっている。また、各円錐面10,11,17,18と上述したピン22の両端部との間の摩擦力によってトルクを伝達するように構成されている。ここで、変速制御および伝達トルク容量の制御の一例を簡単に説明すると、要求されるエンジン回転数に応じてプライマリプーリ3の第1アクチュエータ13に供給する油量を変化させることにより、第1V溝12の溝幅を変化させて変速比が変更される。ベルト6の周長は一定であるため、第1V溝12の溝幅の変化に応じて第2V溝19の溝幅が変化する。また、車速とアクセル開度となどに基づく要求駆動力に応じてセカンダリプーリ5の第2アクチュエータ20に供給する油圧を変化させて、CVT1で伝達するトルク容量に応じた摩擦力を得るようにチェーンベルト6を挟み付けるベルト挟圧力が変更される。つまり、第2アクチュエータ20に供給する油圧を変化させることによりチェーンベルト6の張力が変更される。
また、上記構成のCVT1には、チェーンベルト6に張力を付与するテンショナー24が設けられている。テンショナー24は、図1に示す例では、チェーンベルト6の外側に配置されていて、チェーンベルト6の弦部6aを外側から内側に向かって押し込むように構成されている。具体的には、テンショナー24は弦部6aに押し付けられるヘッド25と、弦部6aにヘッド25を押しつけるスプリング26とを備えている。ヘッド25は、要は、弦部6aを押圧してチェーンベルト6に張力を生じさせるように構成されていればよく、したがって、例えば、弦部6aに噛み合うように構成されたスプロケットであってよい。また、ヘッド25には、ロッド28が連結されている。そのロッド28に、スプリング26の一方の端部が連結されている。スプリング26の他方の端部はケース7などの固定部に固定されている。
さらに、ヘッド25はロッド28を介して第3アクチュエータ27のピストン29に連結されている。第3アクチュエータ27は、この発明の実施形態におけるテンション調整機構に相当し、ここに示す例では油圧式のアクチュエータ27によって構成されている。第3アクチュエータ27はピストン29と、当該ピストン29を収容するシリンダ30と、それらピストン29とシリンダ30とによって区画された油圧室31を有している。そして、油圧室31内に、ベルト挟圧力を発生させるために第2アクチュエータ20に供給される油圧とほぼ同じ圧力の油圧(以下、シーブ油圧と記す。)が供給されるようになっている。こうすることにより、CVT1でトルクを伝達している場合には、スプリング26の弾性力に抗してヘッド25を弦部6aから離隔させる推力を生じるように構成されている。また、CVT1でトルクを伝達しないことにより、第3アクチュエータ27にシーブ油圧が供給されないときには、あるいは、前記シーブ油圧(ベルト挟圧力)が予め定めた所定値より小さいときには、スプリング26の弾性力によってヘッド25が弦部6aに押し付けられ、チェーンベルト6に張力が付与されるように構成されている。
ここで、ヘッド25と弦部6aとの接触点Pについて説明する。上記構成のCVT1では、設定される変速比に拘わらず、チェーンベルト6の弦部6aが通過する箇所がある。その箇所は、最大変速比が設定された場合における弦部6aと、最小変速比が設定された場合における弦部6aとの交点付近である。上記構成のCVT1では、前記交点付近で弦部6aとヘッド25とが接触するように構成されている。したがって、弦部6aからヘッド25が離隔している場合における、接触点Pとヘッド25との間の距離あるいは長さは、変速比に拘わらずにほぼ同じになっている。なお、弦部6aは、チェーンベルト6のうち、プライマリプーリ3とセカンダリプーリ5との間に架け渡されている部分であり、CVT1でトルクを伝達する場合に各プーリ3,5の間で直線状に進行する部分である。
次に、上記構成のCVT1の作用および効果について説明する。図示しないエンジンが駆動されると、それに伴って油圧源14が駆動されて油圧を発生する。CVT1でトルクを伝達する場合には、各プーリ3,5とチェーンベルト6との間で滑りが生じないように、伝達するトルク容量に応じて第2アクチュエータ20の油圧が増大させられる。その結果、チェーンベルト6の張力が増大し、チェーンベルト6の長さ方向で互いに隣接するリンク21同士がピン22を介して引っ張られる。この状態では、ピン22の外周面とピン保持部23の内周面とが互いに押し付けられている。したがって、ピン22とリンク21との間には、前記張力あるいはピン22の外周面とピン保持部23の内周面とを互いに押し付ける押付力に応じた摩擦力が生じる。その摩擦力は、ピン22の軸線方向にピン22やリンク21を移動させる荷重に対して抗力として作用する。そのため、ピン保持部23からピン22が抜け出たり、ピン22の端部からリンク21が脱落したりすることを抑制できる。
一方、テンショナー24は非動作状態となっている。すなわち、第3アクチュエータ27の油圧室31にシーブ油圧が供給され、スプリング26の弾性力に抗する推力が生じている。これにより、テンショナー24がチェーンベルト6の弦部6aを押圧する押圧力が小さくなる。図1に示す例では、第3アクチュエータ27で生じる推力によって、ヘッド25はチェーンベルト6の弦部6aから離隔している。
これに対して、図示しないエンジンを停止することに伴って、CVT1でトルクを伝達しない場合には、各アクチュエータ13,20に対する油圧の供給が停止される。それに伴ってチェーンベルト6の張力は小さくなり、また、ピン22の外周面とピン保持部23の内周面とを互いに押し付ける押付力が小さくなる。
また、第3アクチュエータ27の油圧室31に、上記のシーブ油圧(ベルト挟圧力)が供給されなくなるので、第3アクチュエータ27で生じる推力が小さくなる。そして、第3アクチュエータ27で生じる推力よりもスプリング26の弾性力が大きくなると、図5に示すように、スプリング26の弾性力によってヘッド25がチェーンベルト6の弦部6aに向かって移動して接触し、ついには、チェーンベルト6の外側から内側に弦部6aが押圧される。すなわち、ベルト挟圧力が所定値より小さい場合には、ベルト挟圧力が所定値よりも大きい場合に比較して、チェーンベルト6を押圧する押圧力が大きくなる。その結果、チェーンベルト6に張力が生じて、ピン22の外周面とピン保持部23の内周面とが互いに押し付けられ、それらの間に、前記張力あるいは前記押付力に応じた摩擦力が生じる。その摩擦力の大きさは、ピン保持部23からピン22が抜け出たり、ピン22の端部からリンク21が脱落したりすることを抑制できる大きさに設定されている。そのような摩擦力や張力を生じさせる、ピストン29のストローク量やスプリングの弾性力の大きさは実験により予め定めることができる。
したがって、上述した構成のCVT1では、ベルト挟圧力の大きさに連動してチェーンベルト6に張力が付与される。すなわち、エンジンの停止時などの各アクチュエータ13,20に油圧が供給されない場合や、ベルト挟圧力が所定値より小さい場合には、テンショナー24によって弦部6aが押圧され、チェーンベルト6に張力が付与される。これにより、ピン22とリンク21との間に摩擦力が生じ、その摩擦力によってピン22やリンク21の脱落を抑制できる。そのため、ピン22やリンク21の脱落を抑制する、抜け止め用の部材(ピン)を設けることがなく、廃止できる。また、チェーンベルト6を構成する部品点数を少なくして、チェーンベルト6の部材コストや製造コストを低減することができる。これに対して、エンジンが駆動されてCVT1でトルクを伝達する場合や、ベルト挟圧力が所定値より大きい場合には、第3アクチュエータ27によってテンショナー24がチェーンベルト6の弦部6aを押圧する押圧力が小さくされ、チェーンベルト6の張力が過大になることはない。つまり、チェーンベルト6は耐久性を損なわない範囲で、張力が付与された状態に維持される。
なお、この発明は上述した実施形態に限定されないのであって、特許を請求している範囲で適宜に変更して実施することができる。上記のチェーンベルト6は、剛性を向上させるためなど種々の条件に応じて、ピン保持部23に1本または3本以上のピン22を挿入してもよく、または、ピン保持部22やピン22の断面形状を種々の形状に形成してもよい。
1…ベルト式無段変速機、 2…入力軸、 3…プライマリプーリ、 4…出力軸、 5…セカンダリプーリ、 6…チェーンベルト、 6a…弦部、 8,15…固定シーブ、 9,16…可動シーブ、 12,19…V溝、 13,20,…アクチュエータ、 21…リンク、 22…ピン、 24…テンショナー、 27…アクチュエータ(テンショナー調整装置)。
Claims (1)
- ベルトが巻き掛けられる溝幅を連続的に変化させることによって、前記ベルトの巻き掛かり半径を連続的に変化させて変速比を連続的に変化させるように構成された一対のプーリと、前記一対のプーリと前記ベルトとの間で滑りが生じないように前記一対のプーリの間で伝達するトルク容量に応じて前記ベルトを挟み付けるベルト挟圧力を変更する油圧アクチュエータとを備え、前記ベルトは複数のリンクをピンによって環状に連結して構成されたチェーンベルトであるベルト式無段変速機において、
前記チェーンベルトのうち、前記一対のプーリの間に架け渡されている弦部を押圧して前記チェーンベルトに張力を付与するテンショナーと、
前記ベルト挟圧力が所定値より大きい場合に前記テンショナーが前記チェーンベルトを押圧する押圧力を、前記ベルト挟圧力が前記所定値より小さい場合の前記押圧力より小さくするテンション調整機構とを備えている
ことを特徴とするベルト式無段変速機。
Priority Applications (1)
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JP2018148479A JP2020024001A (ja) | 2018-08-07 | 2018-08-07 | ベルト式無段変速機 |
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ID=69618524
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Citations (2)
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JP3290647B1 (ja) * | 2001-01-18 | 2002-06-10 | ダイハツ工業株式会社 | 無段変速機 |
JP2016011728A (ja) * | 2014-06-30 | 2016-01-21 | ジヤトコ株式会社 | 無段変速機の制御装置及び制御方法 |
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2018
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Patent Citations (2)
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