JP6303625B2 - 制御装置、電力変換装置、電源システム、およびプログラム - Google Patents

制御装置、電力変換装置、電源システム、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、制御装置、電力変換装置、電源システム、およびプログラムに関する。
直流電源からの直流電圧を交流電圧に変換して系統電源に連系する電力変換装置において、系統電源の交流電圧が急峻に変化した場合、電力変換装置に過電流が入力される可能性がある。特許文献1には、系統電圧が所定の電圧レベル以下になってから所定時間以上経過していた後に、インバータを停止することが記載されている。
特許文献1 特開2003−153433号公報
特許文献1に記載のように、系統電圧が所定の電圧レベル以下になってから所定時間以上経過していた後に、インバータを停止すると、所定時間が経過するまでの間に電力変換装置に過電流が流れてしまう可能性がある。
本発明の一態様に係る制御装置は、直流電源から出力される直流電圧を交流電圧に変換して、系統電源に連系するインバータを制御する制御装置であって、系統電源の交流電圧の電圧値を逐次取得する電圧値取得部と、電圧値取得部により取得された電圧値に基づいて系統電源の交流電圧の変化量を導出する変化量導出部と、変化量が基準変化量以上の場合、インバータのスイッチング動作を停止させるインバータ制御部とを備える。
上記制御装置において、インバータ制御部は、変化量が基準変化量以上になった後、変化量が基準変化量より小さくなったことに対応して、インバータのスイッチング動作の停止を終了してよい。
上記制御装置は、系統電源の交流電圧を検出する電圧センサが出力する系統電源の交流電圧に対応する電圧信号からノイズを除去するノイズ除去部と、ノイズ除去部によりノイズが除去された電圧信号から電圧値取得部が取得した系統電源の交流電圧の電圧値に基づいて、インバータが出力すべき電圧を示す電圧指令値を生成する電圧指令値生成部とをさらに備え、インバータ制御部は、電圧指令値生成部により生成された電圧指令値に基づいてインバータのスイッチング動作を制御し、電圧指令値生成部は、変化量が基準変化量より小さくなり、インバータ制御部によるインバータのスイッチング動作の停止が終了してから予め定められた期間、ノイズ除去部によりノイズが除去されていない電圧信号から電圧値取得部が取得した系統電源の交流電圧の電圧値に基づいて電圧指令値を生成してよい。
上記制御装置は、インバータから出力される電流の電流値と、インバータから出力させるべき電流の電流値との差分電流値を導出する差分電流値導出部を備え、電圧指令値生成部は、差分電流値導出部により導出された差分電流値にさらに基づいて電圧指令値を生成し、差分電流値導出部は、変化量が基準変化量以上の場合、および変化量が基準変化量より小さくなり、インバータ制御部によるインバータのスイッチング動作の停止が終了してから予め定められた期間、インバータから出力される電流の電流値と、インバータから出力させるべき電流の電流値との実際の差分より小さくなるように差分電流値を導出してよい。
上記制御装置において、差分電流値導出部は、変化量が基準変化量以上の場合、および変化量が基準変化量より小さくなり、インバータ制御部によるインバータのスイッチング動作の停止が終了してから予め定められた期間、インバータから出力される電流の電流値と、インバータから出力させるべき電流の電流値との差分がゼロとなる差分電流値を導出してよい。
本発明の一態様に係る電力変換装置は、上記制御装置と、インバータとを備える。
本発明の一態様に係る電源システムは、上記電力変換装置と、直流電源とを備える。
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本実施形態に係る電源システム全体のシステム構成の一例を示す図である。 制御装置の機能ブロックの一例を示す図である。 系統電源の交流電圧が、急峻に変化した場合の様子の一例を示す図である。 制御装置が実行するインバータ制御の手順の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係る電源システム全体のシステム構成の一例を示す図である。電源システムは、太陽電池アレイ200、およびパワーコンディショナ10を備える。パワーコンディショナ10は、電力変換装置の一例である。太陽電池アレイ200は、直列または並列に接続された複数の太陽電池モジュールを有する。太陽電池アレイ200は、直流電源の一例である。直流電源として、太陽電池アレイ200以外の分散型電源を用いてもよい。分散型電源は、ガスエンジン、ガスタービン、マイクロガスタービン、燃料電池、風力発電装置、電気自動車、または蓄電システムでもよい。
パワーコンディショナ10は、太陽電池アレイ200からの直流電圧を交流電圧に変換して系統電源300と連系する。系統電源300は、例えば、単相3線式電源でよい。
パワーコンディショナ10は、制御装置100および電力変換部101を備える。電力変換部101は、太陽電池アレイ200から出力される直流電圧を系統電源300から出力される交流電圧である系統交流電圧に位相同期した交流電圧に変換して出力する。制御装置100は、電力変換部101を制御する。電力変換部101は、コンデンサC1、昇圧回路20、コンデンサC2、インバータ30、およびフィルタ回路40を備える。
コンデンサC1の一端は、太陽電池アレイ200の正極に電気的に接続される。コンデンサC1の他端は、太陽電池アレイ200の負極に電気的に接続される。コンデンサC1は、太陽電池アレイ200から出力される直流電圧に含まれるノイズを低減するノイズ低減回路の一例である。言い換えれば、コンデンサC1は、太陽電池アレイ200から出力される直流電圧を平滑化する平滑化フィルタの一例である。
昇圧回路20は、コンデンサC1によりノイズが低減された直流電圧を昇圧して出力する。昇圧回路20は、非絶縁型の昇圧回路の一例である。昇圧回路20は、いわゆるチョッパ方式スイッチングレギュレータでよい。
コンデンサC2は、昇圧回路20から出力される直流電圧を平滑化する。言い換えれば、コンデンサC2は、昇圧回路20から出力される直流電圧に含まれるノイズを低減する。
インバータ30は、スイッチを含み、スイッチがオンオフすることで昇圧回路20から出力された直流電圧を交流電圧に変換し、系統電源300側に出力する。インバータ30は、太陽電池アレイ200からの電力を系統電源300へ電力を供給する。
インバータ30は、例えば、ブリッジ接続された4つの半導体スイッチを含む単相フルブリッジPWMインバータにより構成してもよい。4つの半導体スイッチのうち、一方の一対の半導体スイッチは直列に接続される。4つの半導体スイッチのうち、他方の一対の半導体スイッチは、直列に接続され、かつ一方の一対の半導体スイッチと並列に接続される。
フィルタ回路40は、インバータ30から出力された交流電圧に含まれるノイズを低減する。フィルタ回路40は、一対のコイルLおよびコンデンサC3を含む。一対のコイルLのそれぞれの一端は、インバータ30の出力端に接続される。一対のコイルLのそれぞれの他端は、コンデンサC3の一端および他端に接続される。
パワーコンディショナ10は、電圧センサ50、52および54、電流センサ60、62および64をさらに備える。電圧センサ50は、太陽電池アレイ200の両端の電位差に対応する電圧V1を検知する。電圧センサ52は、昇圧回路20の出力側の両端の電位差に対応する電圧V2を検知する。電圧センサ54は、パワーコンディショナ10の両出力端の電位差に対応する電圧V3を検知する。つまり、電圧センサ54は、系統電源300から出力されている交流電圧を検知している。電流センサ60は、太陽電池アレイ200から出力され、昇圧回路20の入力側に流れる電流I1を検知する。電流センサ62は、昇圧回路20から出力される電流I2を検知する。電流センサ64は、インバータ30からフィルタ回路40を介して出力される電流I3を検知する。
制御装置100は、電圧V1,V2,V3および電流I1,I2,I3などに基づいて昇圧回路20の昇圧動作およびインバータ30の直流交流変換動作を制御する。
上記のように構成された電源システムにおいて、系統電源300の交流電圧が急峻に変化した場合、パワーコンディショナ10に過電流が入力される可能性がある。そこで、本実施形態では、系統電源の交流電圧が急峻に変化した場合、パワーコンディショナ10に流れる過電流をより抑制する。
図2は、制御装置100の機能ブロックの一例を示す図である。制御装置100は、目標電流値取得部102、実測電流値取得部104、差分電流値導出部106、目標差分電圧値導出部108、ノイズ除去部110、電圧値取得部112、電圧指令値生成部114、インバータ制御部116、および変化量導出部118を備える。
目標電流値取得部102は、インバータ30が出力すべき目標電流値を取得する。制御装置100は、電圧センサ52を介して検出される電圧V2に基づいてインバータ30に入力される電圧が予め定められた電圧範囲に収まるように、インバータ30が出力すべき目標電流値を導出している。目標電流値取得部102は、その目標電流値をインバータ30が出力すべき目標電流値として取得してよい。
実測電流値取得部104は、インバータ30が出力している実測電流値を電流センサ64を介して取得する。差分電流値導出部106は、目標電流値取得部102により取得された目標電流値と、実測電流値取得部104により取得された実測電流値との差分を示す差分電流値を逐次導出する。
目標差分電圧値導出部108は、差分電流値導出部106により導出された差分電流値に基づいて、インバータ30から出力させたい電圧と系統電源300が出力している電圧との間で生じさせるべき目標差分電圧値を導出する。目標差分電圧値導出部108は、差分電流値導出部106により逐次導出された差分電流値を逐次積算して、積算された差分電流値に基づいて目標差分電流値を逐次導出する。
ノイズ除去部110は、系統電源300の交流電圧を検出する電圧センサ54が出力する系統電源300の交流電圧に対応する電圧信号からノイズを除去する。ノイズ除去部110は、電圧センサ54が出力する電圧信号から高調波成分をノイズとして除去する。
電圧値取得部112は、ノイズ除去部110によりノイズが除去された電圧信号から系統電源300の交流電圧の電圧値を逐次取得する。電圧値取得部112は、系統電源300の系統周期よりも短い周期で、系統電源300の交流電圧の電圧値を逐次取得する。
電圧指令値生成部114は、目標差分電圧値導出部108により導出された目標差分電圧値と、電圧値取得部112により取得された系統電源300の交流電圧の電圧値とに基づいて、インバータ30に出力させるべき電圧に対応する電圧指令値を生成する。インバータ制御部116は、電圧指令値生成部114により生成された電圧指令値に基づいてインバータ30のスイッチング動作を制御する。インバータ制御部116は、電圧指令値に基づいてインバータ30をPWM制御する。
ここで、図3に示すように、系統電源300の交流電圧500が、急峻に変化した場合、電圧指令値生成部114により生成される電圧指令値によりインバータ30から出力される電圧と、系統電源300が実際に出力している電圧との間の実際の電圧差が、目標差分電圧値導出部108により導出される目標差分電圧値により示される電圧差よりも大きくなり、インバータ30から出力される実際の電流の電流値が、目標電流値よりも大きくなってしまう場合がある。つまり、系統電源300の交流電圧500が、急峻に変化した場合、インバータ30に過電流が流れてしまう場合がある。
そこで、本実施形態では、インバータ制御部116は、系統電源300の交流電圧500が急峻に変化した場合、インバータ30のスイッチング動作を停止させる。より具体的には、変化量導出部118は、電圧値取得部112に取得された電圧値に基づいて系統電源300の交流電圧の変化量を導出する。変化量導出部118は、電圧値取得部112により取得された今回の電圧値と前回の電圧値との差分電圧値を変化量として逐次導出してよい。そして、インバータ制御部116は、変化量導出部118により導出された変化量が基準変化量以上の場合、系統電源300の交流電圧500が急峻していると判断して、インバータ30のスイッチング動作を停止させる。
これにより、系統電源300の交流電圧500が、急峻に変化した場合に、インバータ30に過電流が流れることを防止できる。
また、インバータ制御部116は、変化量導出部118により導出された変化量が基準変化量より小さくなると、インバータ30のスイッチング動作の停止を終了してよい。
ここで、変化量が基準変化量より小さくなったとしても、図3に示すように系統電源300の交流電圧500は安定していない場合がある。ノイズ除去部110は、電圧センサ54が出力する電圧信号から高調波成分をノイズとして除去してしまう。この場合、電圧値取得部112がノイズ除去部110によりノイズが除去された電圧信号から取得した系統電源300の交流電圧の電圧値は、系統電源300の交流電圧の実際の電圧値とは大きく異なってしまう可能性がある。電圧指令値生成部114が、誤差を大きく含む電圧値に基づいて電圧指令値を生成してしまうと、インバータ30のスイッチング動作を開始した直後に、インバータ30から出力される電圧と、系統電源300から出力されている電圧との間に大きな電位差が生じて、インバータ30に過電流が流れる可能性がある。
そこで、インバータ制御部116は、インバータ30のスイッチング動作の停止を終了させてから予め定められた期間Th、制御安定動作を実行する。より具体的には、電圧値取得部112は、インバータ制御部116によるインバータ30のスイッチング動作の停止が終了してから予め定められた期間Th、ノイズ除去部110によりノイズが除去されていない電圧信号から系統電源300の交流電圧の電圧値を取得する。そして、電圧指令値生成部114は、変化量が基準変化量より小さくなり、インバータ制御部116によるインバータ30のスイッチング動作の停止が終了してから予め定められた期間Th、ノイズ除去部110によりノイズが除去されていない電圧信号から電圧値取得部112が取得した交流電源の交流電圧の電圧値に基づいて電圧指令値を生成する。
電圧指令値生成部114が電圧指令値を生成する際に参照する系統電源300の交流電圧の電圧値は、高調波成分を含む電圧信号に基づいている。したがって、ノイズ除去部110によりノイズが除去されていない電圧信号から取得された電圧値は、系統電源300の交流電圧の実際の電圧値に近い値となる。よって、インバータ30のスイッチング動作を開始した直後に、インバータ30から出力される電圧と、系統電源300から出力されている電圧との電位差を小さくすることによって、インバータ30に過電流が流れることを防止できる。
また、実測電流値取得部104が電流センサ64を介して取得するインバータ30の実測電流値は、実際にインバータ30が出力している電流の電流値に対してある程度の遅延が生じている。さらに、目標差分電圧値導出部108が目標差分電圧値を導出する際に遅延が生じる。系統電源300の交流電圧が安定している場合には、その遅延は無視できる。しかしながら、インバータ30のスイッチング動作を開始した直後、系統電源300の交流電圧が安定していない期間では、実測電流値取得部104により取得された実測電流値に含まれる誤差と目標差分電圧値導出部108の遅れにより、目標差分電圧値導出部108により導出される目標差分電圧値は、実際に生じさせるべき差分電圧値とは大きくことなる可能性がある。したがって、インバータ30のスイッチング動作を開始した直後において、差分電流値導出部106が導出する差分電流値をそのまま用いて目標差分電圧値導出部108が導出した目標差分電圧値に基づいて、電圧指令値生成部114が電圧指令値を生成してしまうと、インバータ30のスイッチング動作を開始した直後に、インバータ30に過電流が流れる可能性がある。
そこで、差分電流値導出部106は、変化量が基準変化量より小さくなり、インバータ制御部116によるインバータ30のスイッチング動作の停止が終了してから予め定められた期間Th、インバータ30から出力される電流の電流値と、インバータ30から出力させるべき電流の電流値との実際の差分より小さくなるように差分電流値を導出してよい。より具体的には、差分電流値導出部106は、変化量が基準変化量以上の場合、および変化量が基準変化量より小さくなり、インバータ制御部116によるインバータ30のスイッチング動作の停止が終了してから予め定められた期間Th、インバータ30から出力される電流の電流値と、インバータ30から出力させるべき電流の電流値との差分がゼロとなる差分電流値を導出してよい。
ここで、目標差分電圧値導出部108は、差分電流値導出部106が逐次導出している差分電流値を積算することで、目標差分電圧値を導出している。変化量が基準変化量以上の場合、および変化量が基準変化量より小さくなり、インバータ制御部116によるインバータ30のスイッチング動作の停止が終了してから予め定められた期間Thは、差分電流値導出部106により導出される差分電流値がゼロになる。したがって、目標差分電圧値導出部108は、インバータ制御部116によるインバータ30のスイッチング動作の停止が終了してから予め定められた期間Thについては、インバータ30のスイッチング動作が停止する直前の目標差分電圧値を導出し続ける。これにより、目標差分電圧値導出部108により導出される目標差分電圧値の誤差を小さくできる。よって、インバータ30のスイッチング動作を開始した直後に、インバータ30に過電流が流れることを防止できる。
図4は、制御装置100が実行するインバータ制御の手順の一例を示すフローチャートである。制御装置100は、系統電源300の系統周期よりも短い周期で、図4に示す手順を繰返し実行してよい。
変化量導出部118が、電圧値取得部112により取得された電圧値に基づいて系統電源300の交流電圧の変化量を導出する(S100)。電圧値取得部112により取得された今回の電圧値と前回の電圧値との差分電圧値を変化量として導出してよい。このとき、変化量導出部118は、ノイズ除去部110によりノイズが除去された電圧信号に基づいて電圧値取得部112により取得された今回の電圧値と前回の電圧値との差分電圧値を取得してよい。
インバータ制御部116は、変化量導出部118により導出された変化量が基準変化量以上か否かを判定する(S102)。変化量が基準変化量以上の場合、インバータ制御部116は、現在、インバータ30のスイッチング動作が停止中であるか否かを判定する(S104)。インバータ30のスイッチング動作が停止中でない場合、インバータ制御部116は、インバータ30のスイッチング動作を停止させる(S106)。一方、インバータ制御部116は、現在、インバータ30のスイッチング動作が停止中であれば、そのままインバータ30のスイッチング動作の停止を継続する。
変化量が基準変化量より小さい場合、インバータ制御部116は、現在、インバータ30のスイッチング動作が停止中であるか否かを判定する(S108)。停止中であれば、インバータ制御部116は、インバータ30のスイッチング動作の停止を終了する(S110)。
次いで、インバータ制御部116は、インバータ30のスイッチング動作を停止してから予め定められた期間Thが経過したか否かを判定する(S112)。インバータ30のスイッチング動作を停止してから予め定められた期間Thが経過していなければ、差分電流値導出部106は、ゼロである差分電流値を導出する。目標差分電圧値導出部108は、インバータ30のスイッチング動作を停止するまでに積算された差分電流値に基づいて目標差分電圧値を導出する。また、電圧値取得部112は、電圧センサ54からの電圧信号をノイズ除去部110を介さずに取得し、高調波成分を含む電圧信号から系統電源300の交流電圧の電圧値を取得する。電圧指令値生成部114は、インバータ30のスイッチング動作を停止するまでに積算された差分電流値に基づいて目標差分電圧値導出部108により導出された目標差分電圧値と、高調波成分を含む電圧信号から電圧値取得部112により取得された系統電源300の交流電圧の電圧値とに基づいて、電圧指令値を生成する(S114)。
一方、インバータ30のスイッチング動作を停止してから予め定められた期間Thが経過していれば、差分電流値導出部106は、目標電流値取得部102により取得された目標電流値と、実測電流値取得部104により取得された実測電流値とに基づいて、差分電流値を導出する。また、電圧値取得部112は、電圧センサ54からの電圧信号からノイズ除去部110を介して高調波成分を除去し、高調波成分が除去された電圧信号から系統電源300の交流電圧の電圧値を取得する。電圧指令値生成部114は、実測の電流値に基づいて目標差分電圧値導出部108により導出された目標差分電圧値と、高調波成分が除去された電圧信号から電力変換部101電圧値取得部112により取得された系統電源300の交流電圧の電圧値とに基づいて、電圧指令値を生成する(S116)。
以上の通り、本実施形態によれば、系統電源300の交流電圧が急峻に変化した場合、インバータ30を停止させるので、パワーコンディショナ10に流れる過電流をより抑制できる。また、インバータ30の停止を終了した後、系統電源300の交流電圧が安定するまでの間、電圧指令値生成部114により生成される電圧指令値と、系統電源300の交流電圧の電圧値との差が極端に大きくならないようにする。これにより、系統電源300の交流電圧が急峻に変化したことに伴いインバータ30のスイッチング動作を停止した後、インバータ30のスイッチング動作の停止を終了した直後に、インバータ30に過電流が流れることを防止できる。
なお、本実施形態に係る制御装置100が備える各部は、パワーコンディショナ10の昇圧動作、直流交流変換動作、過電流流入防止動作に関する各種処理を行う、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムをインストールし、このプログラムをコンピュータに実行させることで、構成してもよい。つまり、コンピュータにパワーコンディショナ10の昇圧動作、直流交流変換動作、過電流流入防止動作に関する各種処理を行うプログラムを実行させることにより、制御装置100が備える各部としてコンピュータを機能させることで、制御装置100を構成してもよい。
図5は、本実施形態に係る制御装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。本実施形態に係る制御装置100は、ホストコントローラ902により相互に接続されるCPU904、RAM906を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ908によりホストコントローラ902に接続されるROM910、および通信インターフェイス912を備える。
ホストコントローラ902は、RAM906と、高い転送レートでRAM906をアクセスするCPU904とを接続する。CPU904は、ROM910およびRAM906に格納されたプログラムに基づいて動作して、各部を制御する。入出力コントローラ908は、ホストコントローラ902と、比較的高速な入出力装置である通信インターフェイス912と、ROM910とを接続する。
通信インターフェイス912は、電圧センサ50,52,54および電流センサ60,62,64などと通信する。ROM910は、制御装置100内のCPU904が使用するプログラムおよびデータを格納する。また、ROM910は、制御装置100が起動時に実行するブート・プログラム、制御装置100のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
RAM906を介してROM910に提供されるプログラムは、CD−ROM、またはUSBメモリ等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に格納されて利用者によって提供される。プログラムは、記録媒体から読み出され、RAM906を介して制御装置100内のROM910にインストールされ、CPU904において実行される。
制御装置100にインストールされて実行されるプログラムは、CPU904等に働きかけて、制御装置100を、図1から図4にかけて説明した目標電流値取得部102、実測電流値取得部104、差分電流値導出部106、目標差分電圧値導出部108、ノイズ除去部110、電圧値取得部112、電圧指令値生成部114、インバータ制御部116、および変化量導出部118として機能させる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 パワーコンディショナ
20 昇圧回路
30 インバータ
40 フィルタ回路
50,52,54 電圧センサ
60,62,64 電流センサ
100 制御装置
101 電力変換部
102 目標電流値取得部
104 実測電流値取得部
106 差分電流値導出部
108 目標差分電圧値導出部
110 ノイズ除去部
112 電圧値取得部
114 電圧指令値生成部
116 インバータ制御部
118 変化量導出部
200 太陽電池アレイ
300 系統電源
902 ホストコントローラ
904 CPU
906 RAM
908 入出力コントローラ
910 ROM
912 通信インターフェイス

Claims (6)

  1. 直流電源から出力される直流電圧を交流電圧に変換して、系統電源に連系するインバータを制御する制御装置であって、
    前記系統電源の交流電圧の電圧値を逐次取得する電圧値取得部と、
    前記電圧値取得部により取得された電圧値に基づいて前記系統電源の交流電圧の変化量を導出する変化量導出部と、
    前記変化量が基準変化量以上の場合、前記インバータのスイッチング動作を停止させ、前記変化量が基準変化量以上になった後、前記変化量が前記基準変化量より小さくなったことに対応して、前記インバータのスイッチング動作の停止を終了するインバータ制御部と
    前記系統電源の交流電圧を検出する電圧センサが出力する前記系統電源の交流電圧に対応する電圧信号からノイズを除去するノイズ除去部と、
    前記ノイズ除去部によりノイズが除去された電圧信号から前記電圧値取得部が取得した前記系統電源の交流電圧の電圧値に基づいて、前記インバータが出力すべき電圧を示す電圧指令値を生成する電圧指令値生成部と
    を備え
    前記インバータ制御部は、前記電圧指令値生成部により生成された前記電圧指令値に基づいて前記インバータのスイッチング動作を制御し、
    前記電圧指令値生成部は、前記変化量が前記基準変化量より小さくなり、前記インバータ制御部による前記インバータのスイッチング動作の停止が終了してから予め定められた期間、前記ノイズ除去部によりノイズが除去されていない電圧信号から前記電圧値取得部が取得した前記系統電源の交流電圧の電圧値に基づいて電圧指令値を生成する、制御装置。
  2. 前記インバータから出力される電流の電流値と、前記インバータから出力させるべき電流の電流値との差分電流値を導出する差分電流値導出部を備え、
    前記電圧指令値生成部は、前記差分電流値導出部により導出された前記差分電流値にさらに基づいて前記電圧指令値を生成し、
    前記差分電流値導出部は、前記変化量が前記基準変化量以上の場合、および前記変化量が前記基準変化量より小さくなり、前記インバータ制御部による前記インバータのスイッチング動作の停止が終了してから予め定められた期間、前記インバータから出力される電流の電流値と、前記インバータから出力させるべき電流の電流値との実際の差分より小さくなるように差分電流値を導出する、請求項に記載の制御装置。
  3. 前記差分電流値導出部は、前記変化量が前記基準変化量以上の場合、および前記変化量が前記基準変化量より小さくなり、前記インバータ制御部による前記インバータのスイッチング動作の停止が終了してから前記予め定められた期間、前記インバータから出力される電流の電流値と、前記インバータから出力させるべき電流の電流値との差分がゼロとなる差分電流値を導出する、請求項に記載の制御装置。
  4. 請求項1から請求項のいずれか1つに記載の制御装置と、
    前記インバータと
    を備える電力変換装置。
  5. 請求項に記載の電力変換装置と、
    前記直流電源と
    を備える電源システム。
  6. 請求項1から請求項のいずれか1つに記載の制御装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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