JP6298351B2 - 空気入りタイヤ組立体 - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤとリムとからなるタイヤ組立体に関する。
空気入りタイヤがリムに組み込まれて、空気入りタイヤ組立体が得られる。このタイヤ組立体が車両に装着される。車両に装着されたタイヤ組立体は、荷重や横力等の外力を受ける。このタイヤ組立体のタイヤは、外力により変形する。この外力により、タイヤとリムとの位置ずれを生じることがある。この様なタイヤの変形や位置ずれは、車両のステアリング挙動に影響を与える。また、この様なタイヤの変形や位置ずれは、車両の操縦安定性を損なう。
このタイヤとリムとの嵌合力を大きくすることで、タイヤとリムとの位置ずれは抑制されうる。嵌合力を大きくすることで、ビード部の剛性を向上させて、タイヤの変形を抑制しうる。しかし、この嵌合力が大きくされると、タイヤはリムに組み込み難くなる。このタイヤとリムは、リム組性に劣る。このタイヤをリムに組み込む際に、タイヤに損傷が生じる恐れがある。
特表2011−500413公報には、タイヤとリムとの当接領域を所定の範囲にしたタイヤ組立体が提案されている。このタイヤ組立体では、コアより半径方向外側の範囲において、タイヤのビード部とリムフランジとがオーバラップしないようにされている。当接領域を所定の範囲にして、車両のステアリング挙動及び操縦安定性を向上させている。特開2000−6621公報には、タイヤのビード部にリムフランジに沿って延びる突出部を設けたタイヤ組立体が提案されている。この突出部を設けることで、タイヤがリムから外れないようにされている。
特表2011−500413公報 特開2000−6621公報
特許文献1及び2のタイヤ組立体においても、タイヤが受ける外力により、ビード部がリムフランジに押しつけられる力の大きさが変化する。ビード部とリムフランジとが当接する位置範囲が変化する。更に、ビード部とリムフランジとの当接圧が最も大きくなる位置が変化する。これらの変化は、ビード部とリムフランジとの位置ずれを生じうる。また、これらの変化は、タイヤの、より大きな変形を生じさせうる。これらの変化は、ステアリングレスポンスを低下させる。また、これらの変化は、操縦安定性を低下させる。
本発明の目的は、操縦安定性及びステアリングレスポンスを向上させた空気入りタイヤ組立体の提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤ組立体は、空気入りタイヤとこのタイヤが嵌合されたリムとを備えている。このタイヤは、リムに嵌合するビード部を備えている。このリムは、タイヤのビード部と嵌合するシート面と、このシート面から半径方向外向きに伸びるリムフランジとを備えている。このリムフランジは、シート面から半径方向外向きに屈曲している根元部と、この根元部から半径方向外向きに延びる外伸部と、この外伸部から軸方向外向きに屈曲している屈曲部とを備えている。この屈曲部は、屈曲して軸方向内向きから半径方向外向きに面する屈曲面を備えている。このビード部は、リムのシート面に当接する底面と、この底面から半径方向外向きに延びてリムフランジに対向する側面とを備えている。この側面は、底面から半径方向外向きに屈曲している立ち上がり面と、リムフランジの屈曲部に向かって突出して周方向に延びる凸面と、この立ち上がり面と凸面との間に位置する中間面とを備えている。この凸面に、その突出する向きと逆向きにえぐられて周方向に延びるえぐり面が形成されている。このタイヤに正規内圧の空気が充填された状態において、このビード部の中間面とリムフランジの外伸部とが当接せずに、ビード部のえぐり面とリムフランジの屈曲面とが当接している。
好ましくは、このタイヤ組立体では、上記タイヤに空気が充填されていない状態において、上記ビード部の中間面とリムフランジの外伸部とが当接せずに、ビード部のえぐり面とリムフランジの屈曲面とが当接している。
好ましくは、このタイヤ組立体では、上記タイヤに正規内圧の空気が充填された状態において、上記ビード部のえぐり面とリムフランジの屈曲面との当接する接触幅が10mm以下にされている。
好ましくは、このタイヤ組立体では、上記ビード部のえぐり面が曲率半径R3で円弧状に屈曲している。上記リムフランジの屈曲面が曲率半径R1で円弧状に屈曲している。この曲率半径R3と曲率半径R1との差(R3−R1)の絶対値が10.5mm以下にされている。
好ましくは、上記ビード部の立ち上がり面は、中間面より軸方向外向きに突出している。このタイヤに正規内圧の空気が充填された状態において、この立ち上がり面はリムフランジの根元部と当接している。
好ましくは、上記ビード部の側面のゴム硬度は、JIS−A硬度で70以上にされている。
好ましくは、ビード部は、ビードワイヤーが軸方向及び半径方向に複数回リング状に巻かれたコアと、このコアから半径方向外向きに延びるエイペックスとを備えているストランドビード構造を備えている。
本発明に係る空気入りタイヤの製造方法は、ローカバーが得られる成形工程と、このローカバーが金型に投入されて加圧及び加熱されてタイヤが得られる加硫工程とを備えている。
この加硫工程で得られるタイヤは、正規リムに嵌合するビード部を備えている。このタイヤの正規リムは、タイヤのビード部と嵌合するシート面と、このシート面から半径方向外向きに伸びるリムフランジとを備えている。このリムフランジは、シート面から半径方向外向きに屈曲している根元部と、この根元部から半径方向外向きに延びる外伸部と、この外伸部から軸方向外向きに屈曲している屈曲部とを備えている。この屈曲部は、屈曲して軸方向内向きから半径方向外向きに面する屈曲面を備えている。
このタイヤが正規リムに嵌合されたときに、このタイヤは、ビード部がリムのシート面に当接する底面と、この底面から半径方向外向きに延びてリムフランジに対向する側面とを備えている。この側面は、底面から半径方向外向きに屈曲している立ち上がり面と、リムフランジの屈曲部に向かって突出して周方向に延びる凸面と、この立ち上がり面と凸面との間に位置して、リムフランジに当接しない中間面とを備えている。この凸面に、その突出する向きと逆向きにえぐられて周方向に延びており、リムフランジの屈曲面に当接するえぐり面が形成されている。
この加硫工程でローカバーが投入される金型は、このタイヤの底面と側面の立ち上がり面、凸面、中間面及びえぐり面を形成する、キャビティ面を備えている。
本発明に係る空気入りタイヤ組立体は、タイヤとリムとの嵌合圧を高めること無く、タイヤとリムとの相対的な位置ずれが抑制されている。タイヤとリムとの当接面の位置及び範囲が変化することが抑制されている。タイヤとリムとの当接位置及び範囲の変化に起因するタイヤの変形が抑制されている。このタイヤ組立体は、操縦安定性及びステアリングレスポンスに優れている。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤ組立体の一部が示された断面図である。 図2は、図1のタイヤ組立体のリムの一部が示された拡大断面図である。 図3は、図1のタイヤ組立体のタイヤの一部が示された拡大断面図である。 図4は、図1のタイヤ組立体が示された説明図である。 図5は、図1のタイヤ組立体の一部が示された拡大断面図である。 図6は、図1のタイヤ組立体の一部が示された拡大説明図である。 図7は、本発明の他の実施形態に係るタイヤ組立体のタイヤの一部が示された断面図である。 図8は、図7のタイヤを備えるタイヤ組立体の一部が示された断面図である。 図9は、図7のタイヤの金型が示された断面図である。 図10は、図9の金型の部分拡大図である。 図11(a)は比較例の説明図であり、図11(b)は他の比較例の説明図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、空気入りタイヤ2とリム4の一部とが示されている。このタイヤ2がリム4に組み込まれて、タイヤ組立体6が構成されている。図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。図1において、一点鎖線CLはタイヤ2の赤道面を表わす。
このタイヤ2は、トレッド8、サイドウォール10、クリンチ12、ビード14、カーカス16、ベルト18、バンド20、インナーライナー22及びチェーファー24を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。このタイヤ2は、乗用車に装着される。
トレッド8は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド8は、路面と接地するトレッド面26を形成する。図示されないが、トレッド8は、ベース層とキャップ層とを有している。キャップ層は、ベース層の半径方向外側に位置している。キャップ層は、ベース層に積層されている。ベース層は、接着性に優れた架橋ゴムからなる。ベース層の典型的な基材ゴムは、天然ゴムである。キャップ層は、耐摩耗性、耐熱性及びグリップ性に優れた架橋ゴムからなる。
サイドウォール10は、トレッド8の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール10の半径方向外側端は、トレッド8と接合されている。このサイドウォール10の半径方向内側端は、クリンチ12と接合されている。このサイドウォール10は、耐カット性及び耐候性に優れた架橋ゴムからなる。このサイドウォール10は、カーカス16の損傷を防止する。
クリンチ12は、サイドウォール10の半径方向略内側に位置している。クリンチ12は、軸方向において、ビード14及びカーカス16よりも外側に位置している。クリンチ12は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。
ビード14は、クリンチ12の軸方向内側に位置している。ビード14は、コア28と、このコア28から半径方向外向きに延びるエイペックス30とを備えている。コア28はリング状であり、巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。エイペックス30は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス30は、高硬度な架橋ゴムからなる。
このコア28は、ゴム付けしたビードワイヤーが、軸方向に所定の並び数で、かつ半径方向に所定の積み上げ数で、リング状に巻かれて形成されている。このビード14は、一本のビードワイヤーがリング状に巻かれたコア28を備えるシングルワインディングビード構造を備えている。このビード14のビードワイヤーは非伸縮性ワイヤーである。非伸縮性ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。
このビード14は、二本以上の複数のビードワイヤーがリング状に巻かれたコアを備えるテープビード構造を備えていてもよい。この発明では、1本又は複数本のビードワイヤーが、軸方向に所定の並び数で、かつ半径方向に所定の積み上げ数で、リング状に巻かれて形成されているコア28を備える構造を、ストランドビード構造と称する。このシングルワインディングビード構造も、テープビード構造も、ストランドビード構造の一種である。
このビード14は、ストランドビード構造以外のビード構造であってもよい。例えば、ビード14は、ケーブルビード構造を備えていてもよい。ケーブルビード構造では、コアは、芯と複数の線材とを備えている。この芯は、断面が円形であり、周方向に円環状にされている。複数の線材が、この芯の周りにスパイラル状に巻き付けられている。この芯は、例えば軟鋼からなる。この線材は、例えばメッキされたピアノ線からなる。
カーカス16は、カーカスプライ32からなる。カーカスプライ32は、両側のビード14の間に架け渡されており、トレッド8及びサイドウォール10に沿っている。カーカスプライ32は、コア28の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、カーカスプライ32には、主部32aと折り返し部32bとが形成されている。
このカーカスプライ32は、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードが赤道面CLに対してなす角度の絶対値は、75°から90°である。換言すれば、このカーカス16はラジアル構造を有する。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。カーカス16が、2枚以上の複数枚のカーカスプライから形成されてもよい。
ベルト18は、トレッド8の半径方向内側に位置している。ベルト18は、カーカス16と積層されている。ベルト18は、カーカス16を補強する。ベルト18は、内側層34及び外側層36からなる。内側層34及び外側層36のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードは、赤道面CLに対して傾斜している。傾斜角度の一般的な絶対値は、10°以上35°以下である。内側層34のコードの赤道面CLに対する傾斜方向は、外側層36のコードの赤道面CLに対する傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。ベルト18が、3以上の層を備えてもよい。
バンド20は、ベルト18の半径方向外側に位置している。軸方向において、バンド20の幅はベルト18の幅よりも大きい。図示されていないが、このバンド20は、コードとトッピングゴムとからなる。コードは、螺旋状に巻かれている。このバンド20は、いわゆるジョイントレス構造を有する。コードは、実質的に周方向に延びている。周方向に対するコードの角度は、5°以下、さらには2°以下である。このコードによりベルト18が拘束されるので、ベルト18のリフティングが抑制される。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
インナーライナー22は、カーカス16の内側に位置している。インナーライナー22は、カーカス16の内面に接合されている。インナーライナー22は、空気遮蔽性に優れた架橋ゴムからなる。インナーライナー22の典型的な基材ゴムは、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムである。インナーライナー22は、タイヤ2の内圧を保持する。
チェーファー24は、ビード14の近傍に位置している。チェーファー24は、ビード14の近傍を保護される。このタイヤ2では、チェーファー24は、クリンチ12と一体である。従って、チェーファー24の材質はクリンチ12の材質と同じである。このタイヤ2では、チェーファー24とクリンチ12との全体が同じ架橋ゴムからなる。チェーファー24が、布とこの布に含浸したゴムとからなってもよい。
このクリンチ12、ビード14及びチェーファー24は、ビード部38を構成している。このタイヤ組立体6では、このビード部38がリム4に嵌合されている。
図2に示される様に、リム4は、シート面40と、シート面40から半径方向外向きに延びるリムフランジ42とを備えている。リムフランジ42は、半径方向内側から外向きに、根元部44、外伸部46、屈曲部48及び先端部50とが連続して延びている。根元部44は、シート面40から半径方向外向きに屈曲している。外伸部46は、根元部44から半径方向外向きに延びている。屈曲部48は、外伸部46から軸方向外向きに屈曲している。先端部50は、屈曲部48から軸方向外向きに延びている。この屈曲部48は、屈曲面52を備えている。屈曲面52は、半径方向外向きから軸方向外向きに屈曲する面であり、軸方向内向きから半径方向外向きに面している。図2の矢印R1は、屈曲面52の曲率半径を示している。リム4の形状は、一般に規格において、例えば、JATMA規格において定められている。
図3に示される様に、タイヤ2のビード部38は、半径方向内向きに面する底面54と、軸方向外向きに面する側面56とを備えている。この側面56では、半径方向内側から外向きに、立ち上がり面58、中間面60及び凸面62が連続して延びている。この立ち上がり面58は、底面54から半径方向外向きに屈曲して延びている。凸面62は、図3に示される断面において、軸方向外向きに突出する曲面で形成されている。凸面62には、えぐり面64が形成されている。このえぐり面64は、軸方内向きにへこんでいる。えぐり面64は、凸面62の突出する向きと逆向きにえぐられている。このえぐり面64は、図3に示される断面において、曲面で形成された凹面である。中間面60は、立ち上がり面58と凸面62との間に位置して、半径方向外向きに延びている。
図3の矢印R2は、凸面62の曲率半径を示している。矢印R3は、えぐり面64の曲率半径を示している。この底面58、立ち上がり面58、中間面60、凸面62及びえぐり面64は、ビード部38に周方向に連続して一周して形成されている。
図4には、このタイヤ組立体6が示されている。タイヤ2がリム4に組み込まれている。タイヤ2に正規内圧の空気が充填されている。タイヤ2のビード部38が、リム4に嵌合している。リム4のシート面40にタイヤ2のビード部38が嵌合している。リムフランジ42とビード部38とが当接している。
図5は、図4の矢印Vで示された部分拡大図である。図5に示される様に、ビード部38の中間面60は、リムフランジ42に当接していない。ビード部38のえぐり面64とリムフランジ42の屈曲面52とが当接している。
このタイヤ組立体6では、タイヤ2に空気が充填されていない状態においても、中間面60はリムフランジ42に当接せず、えぐり面64と屈曲面52とが当接している。このタイヤ2の一対のえぐり面64の間の距離は、リムフランジ42の屈曲面52の間の距離より大きくされている。このえぐり面64の間の距離と屈曲面52の間の距離とは、タイヤ2とリム4とそれぞれ単独の状態で、タイヤ組立体6にされたときに互いに当接するえぐり面64と屈曲面52との位置とで測定される。
図6の両矢印W1は、タイヤ2のえぐり面64とリムフランジ42の屈曲面52との接触幅を示している。一点鎖線L1は、この接触幅W1の中心線を示している。一点鎖線L2は、図6の断面におけるリムフランジ42の中心線を示している。点P1は、中心線L1と中心線L2との交点を示している。両矢印W2は、先端の端Eから交点P1までの距離を示している。この接触幅W1は、リムフランジ42の屈曲面52に沿って測定される。この距離W2、図6に示される断面において、中心線L2に沿って測定される。
このタイヤ組立体6では、えぐり面64がリムフランジ42の屈曲面52に当接している。タイヤ2が荷重や横力を受けても、ビード部38とリムフランジ42との接触する位置範囲が大きく変化しない。このタイヤ2は、ビード部38とリムフランジ42との接触する位置範囲の変化が抑制されている。ビード部38とリムフランジ42との接触する範囲が限定されているので、接触圧力が最大となる位置が大きく変化することが抑制されている。このタイヤ組立体6では、タイヤ2とリム4と位置ずれが抑制されている。タイヤ2の変形が抑制されている。このタイヤ組立体6は、操縦安定性及びステアリングレスポンスの向上に寄与する。
更に、このタイヤ組立体6では、タイヤ2に空気が充填されていない状態においても、リムフランジ42とタイヤ2のビード部38とが当接している。このタイヤ組立体6では、ビード部38がリムフランジ42から離れる向きに回動しても、接触する位置範囲の変化が抑制されている。このタイヤ組立体6では、正規内圧の空気が充填された状態と空気が充填されていない状態とで、えぐり面64と屈曲面52とが同じ様に当接している。
このビード部38のえぐり面64は、タイヤ2の軸方向内向きにえぐられている。リムフランジ42の屈曲面52は、えぐり面64と同様の向きに屈曲している。このタイヤ2は、ビード部38をリムフランジ42に対応する形状とすることで、リム4に対する位置ずれが抑制されている。このタイヤ2は、リム4に対する嵌合力を高めることなく、リム4に対する位置ずれが抑制されている。このタイヤ2は、リム組性にも優れている。
このビード部38とリムフランジ42との接触幅W1が小さいタイヤ2は、接触圧力が最大となる位置が大きく変化することが抑制されている。これにより、このタイヤ2は、操縦安定性及びステアリングレスポンスの一層の向上に寄与する。この観点から、接触幅W1は、好ましくは20mm以下であり、更に好ましくは10mm以下である。
この接触幅W1が小さいタイヤ2は、接触圧が高くなり易い。この接触幅W1が大きいタイヤ2は、耐久性に優れる。この観点から、接触幅W1は、好ましくは2mm以上であり、更に好ましくは5mm以上である。
リムフランジ42の屈曲面52の曲率半径R1とビード部38のえぐり面64の曲率半径R3との差が小さいタイヤ組立体6では、ビード部38とリムフランジ42とが確実に接触する。このビード部38とリムフランジ42との位置ずれが抑制される。このタイヤ組立体6は、剛性及び耐久性に優れている。この観点から、曲率半径R1と曲率半径R3との差(R3−R1)の絶対値は、好ましくは10.5mm以下であり、更に好ましくは7.5mm以下であり、特に好ましくは5.5mm以下である。
このタイヤ組立体6では、ビード部38の側面56とリムフランジ42の屈曲部48とが当接している。このビード部38の側面56のゴム硬度が大きいタイヤ2は、操縦安定性及びステアリングレスポンスの一層の向上に寄与する。このタイヤ2では、クリンチ12にえぐり面64が形成されている。このえぐり面64とリムフランジ42の屈曲面52に当接している。この観点から、このビード部38の側面56(クリンチ12)のゴム硬度は、好ましくはJIS−A硬度で70以上であり、更に好ましくは80以上であり、特に好ましくは90以上である。
このJIS−A硬度は、「JIS K6253」の規定に準じ、タイプAのデュロメータによって測定される。図3に示された断面に、このデュロメータが押し付けられ、硬度が測定される。測定は、25℃の温度下でなされる。
このタイヤ組立体6が横力を受けると、ビード部38がリムフランジ42から離れる向きに回動する。このビード14は、ストランドビード構造を備えている。このビード14は、ケーブルビード構造に比べて、シート面40に対して回動し難い。このタイヤ2は、ビード部38とリムフランジ42との相対的な位置ずれが抑制されている。このビード14は、操縦安定性及びステアリングレスポンスの一層の向上に寄与する。
本発明では、タイヤ組立体6の各部材の寸法及び角度は、図1に示される断面において測定される。
タイヤ組立体6のリム4は正規リムである。本明細書において正規リムとは、組み込まれるタイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
図7には、本発明の更に他の実施形態に係るタイヤ72が示されている。このタイヤ72は、ビード部74を備えている他は、タイヤ2と同様の構成を備えている。ここでは、タイヤ2と同様の構成について、その説明が省略される。また、タイヤ2と同様の構成については、タイヤ2と同じ符号を用いて説明がされる。
このビード部74は、突出部76を備えている。この突出部76は、軸方向外向きに突出して形成されている。このビード部74は、底面54と、側面78とを備えている。この側面78の立ち上がり面80は、突出部76の外面により形成されている。この側面78では、半径方向内側から外向きに、立ち上がり面80、中間面60及び凸面62が連続して延びている。この立ち上がり面80は、底面54から半径方向外向きに屈曲して延びている。立ち上がり面80は、中間面60より軸方向外向きに突出している。
図8に示される様に、この立ち上がり面80がリムフランジ4の根元部44と当接している。この突出部76を備えることで、このビード部74がシート面40に対して回動することが抑制されている。このタイヤ72は、操縦安定性及びステアリングレスポンスの一層の向上に寄与する。
本発明に係るタイヤの製造方法が説明される。ここでは、このタイヤ72を例に、その製造方法が説明される。
図9には、この製造方法に使用される金型82の一部が示されている。図9の斜線Rは、この金型82で形成されるタイヤ72の形状を示している。図9において、上下方向はタイヤ72の半径方向であり、左右方向は軸方向であり、紙面に垂直な方向は周方向である。
この金型82は、セグメント84、一対のサイドプレート86及び一対のビードリング88を備えている。このセグメント84と、一対のサイドプレート86及び一対のビードリング88と、図示されないブラダーとにより、キャビティ90が形成される。このキャビティ90で、タイヤ72の形状が形成される。
このセグメント84は、軸方向に見て、実質的に円弧状である。周方向に多数のセグメント84が連続してリング状に配置される。この金型82は、いわゆる「割モールド」である。このセグメント8は、半径方向内側に面するキャビティ面84aを備えている。このキャビィティ面84aは、主にトレッド面26を形成する。
一対のサイドプレート86は、それそれ実質的にリング状である。サイドプレート86は、軸方向内側に面するキャビティ面86aが形成されている。このキャビティ面86aは、主にサイドウォール10の外面と、クリンチ12の外面の一部とを形成する。
一対のビードリング88は、それぞれ実質的にリング状である。ビードリング88は、軸方向内側に面するキャビティ面88aと半径方向外側に面するキャビティー面88bとが形成されている。このキャビティ面88a及びキャビティー面88bは、クリンチ12の外面の一部と、チェーファー24の底面(ビード部38の底面54)とを形成する。
このタイヤ72の製造方法は、未加硫のローカバーが得られる成形工程と、このローカバーが加熱及び加圧されてタイヤ72が得られる加硫工程とを備えている。
この成形工程では、トレッド8、サイドウォール10、クリンチ12、チェーファー24等の各部を構成する部材が準備される。これらの部材が貼り合わされて、未加硫のローカバー(生タイヤ)が得られる。
この加硫工程では、このローカバーが金型82に投入されて加熱及び加圧される。このローカバーが加硫されて、タイヤ72が得られる。このタイヤ72のビード部74の底面54と側面78とが、キャビティ面86a、キャビティ面88a及びキャビティー面88bにより、形成される。
図10のに示されるように、キャビティ面88aには、軸方向外側に向かってへこんだ凹面90が形成されている。キャビティ面86aは、軸方向外向きにへこんだ凹面92を備えている。この凹面92には、軸方向内向きに突出した凸面94が形成されている。キャビティ面88aとキャビティ面86aとのうち、凹面90と凹面92と間のキャビティ面は、凹面90及び凹面92より、軸方向内側に突出している。
キャビティ面88aの凹面90は、ビード部74の立ち上がり面80を形成する。キャビティ面86aの凹面92は、ビード部74の凸面62を形成する。凸面94は、ビード部74のえぐり面64を形成する。このキャビティ面88aとキャビティ面86aとのうち、キャビティ面88aの凹面90とキャビティ面86aの凹面92との間の部分が、ビード部74の中間面60を形成する。キャビティ面88bは、タイヤ72の底面54を形成する。なお、図示されないが、タイヤ2の加硫工程では、この立ち上がり面80に代えて、ビード部38の立ち上がり面58を形成するキャビティ面を備える金型が使用される。
図10の矢印R4は、この断面における凹面92の曲率半径を示している。矢印R5は、この断面における凸面94の曲率半径を示している。凹面92の曲率半径R4は、凸面62の曲率半径R2と同じ大きさにされている。凸面94の曲率半径R5は、えぐり面64の曲率半径R3と同じ大きさにされている。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1に示されたタイヤ組立体が準備された。このタイヤ組立体のタイヤのサイズは、「225/45R16」であった。このタイヤ組立体のリムは正規リムであり、そのサイズは「16インチ×7.5J」であった。このタイヤ組立体の構成が表1に示されている。
表1の項目「R2」は、タイヤのビード部の凸面の曲率半径を示している。「R3」は、その凸面に形成されたえぐり面の曲率半径を示している。この「R2」と「R3」とは、タイヤの表面から突出する形状の曲率半径を負とし、えぐられる形状の曲率半径を正として示している。「(R3−R1)」のR1は、タイヤの正規リムのリムフランジの屈曲面の曲率半径を示している。なお、このリムの曲率半径R1は、9.5mmであった。「(R3−R1)」は、えぐり面の曲率半径R3とリムフランジの屈曲部の曲率半径R1との大きさの差を示している。「接触幅W1」は、タイヤのえぐり面とリムフランジの屈曲面との接触幅を示している。「距離W2」は、図6のリムフランジの端Eから交点P1までの距離を示している。「空気未充填でのタイヤ/リムフランジ」は、タイヤがリムに組み込まれて空気が充填されていない状態で、タイヤのビード部のえぐり面とリムフランジの屈曲面との接触状態を示している。「接触」は、正規内圧の空気が充填された状態と同様に接触していることを示している。「非接触」は、タイヤがリムに組み込まれて空気が充填されていない状態で、正規内圧の空気が充填された状態と同様に接触していないことを示している。ゴム硬度は、クリンチのJIS−A硬度を示している。「突出部の有無」は、タイヤのビード部の立ち上がり面の部分に突出部が形成されているか否かを示している。「ビード構造」の「S」はシングルワインディングビード構造を示し、「T」はテープビード構造を示し、「C」はケーブルビード構造を示している。表2から4の各項目も、表1と同様の意味内容を示している。
[実施例2−3]
タイヤのえぐり面の曲率半径R3とリムフランジの屈曲面の曲率半径R1との差(R3−R1)と、タイヤがリムに組み込まれて空気が充填されていない状態で、タイヤのビード部のえぐり面とリムフランジの屈曲面との接触状態と、突出部の有無とを、表1に示されるようにされたタイヤ組立体が準備された。その他の構成は実施例1と同様にしてタイヤ組立体を得た。
[比較例1]
従来のタイヤが準備された。図11(a)に、そのビード部の形状が示されている。このタイヤが正規リムに組み込まれて、タイヤ組立体が準備された。このタイヤは、図11(a)に示されるビード部の形状を備える他は、実施例3と同様であった。
[比較例2]
図11(b)に示されるビード部の形状を備える他は、実施例3と同様にしてタイヤが得られた。このタイヤは、えぐり面を備えていない他は、実施例3と同様の形状を備えている。このタイヤが正規リムに組み込まれて、タイヤ組立体が準備された。
[実施例4−7]
タイヤのえぐり面とリムフランジの屈曲面との接触幅W1が表2に示される様にされた。その他の構成は、実施例3と同様にしてタイヤ組立体を得た。
[実施例8−11]
タイヤのえぐり面の曲率半径R3が表3に示される様にされた。その他の構成は、実施例3と同様にしてタイヤ組立体を得た。
[実施例12]
タイヤのビード部の立ち上がり面に突出部が形成された。その他の構成は、実施例3と同様にしてタイヤ組立体を得た。
[実施例13−14]
タイヤのクリンチのゴム硬度が表4に示される様にされた。その他の構成は、実施例3と同様にしてタイヤ組立体を得た。
[実施例15−16]
タイヤのビード構造が表4に示される様にされた。その他の構成は、実施例3と同様にしてタイヤ組立体を得た。
[嵌合圧]
タイヤのビード部の底面の全面に潤滑剤が塗布された。このタイヤを正規リムに組み込んだ。空気を充填して、空気圧が徐々に上げられた。タイヤのビード部とリムとが完全に嵌合したときの、空気圧が測定された。この空気圧が嵌合圧とされた。比較例1のタイヤの嵌合圧を100として、この結果が、表1から4に示されている。この数値が大きいほど、嵌合圧が大きいことを示している。
[耐久性]
タイヤ組立体に空気を充填して内圧を180kPaとした。このタイヤをドラム式走行試験機に装着し、6.42kNの縦荷重をタイヤに負荷した。このタイヤを、80km/hの速度で、半径が1.7mであるドラムの上を走行させた。タイヤに損傷が確認されるまでの走行距離が測定された。この結果が、比較例1のタイヤの走行距離を100とする指数として、下記の表1から4に示されている。この数値が大きいほど、この結果は耐久性に優れている。
[ステアリングレスポンス及び操縦安定性]
タイヤ組立体に正規内圧(220kPa)になるように空気を充填した。このタイヤを、排気量が1800cc(cm)である乗用車(FF車)に装着した。ドライバーに、この乗用車を運転させて、ステアリングレスポンス及び操縦安定性を評価させた。この結果が、指数として下記の表1から4に示されている。この結果が、比較例1のタイヤの評価結果を50とする指数として示されている。この数値が大きいほど、この結果は好ましい。
Figure 0006298351
Figure 0006298351
Figure 0006298351
Figure 0006298351
表1から4に示されるように、実施例の空気入りタイヤ組立体では、比較例の空気入りタイヤ組立体に比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された空気入りタイヤ組立体は、車両に装着される空気入りタイヤ組立体として広く使用しうる。例えば乗用車用として使用しうる。
2、72・・・タイヤ
4・・・リム
6・・・タイヤ組立体
8・・・トレッド
10・・・サイドウォール
12・・・クリンチ
14・・・ビード
16・・・カーカス
18・・・ベルト
20・・・バンド
22・・・インナーライナー
24・・・チェーファー
26・・・トレッド面
28・・・コア
30・・・エイペックス
38、74・・・ビード部
40・・・シート面
42・・・リムフランジ
44・・・根元部
46・・・外伸部
48・・・屈曲部
50・・・先端部
52・・・屈曲面
54・・・底面
56、78・・・側面
58、80・・・立ち上がり面
60・・・中間面
62・・・凸面
64・・・えぐり面
76・・・突出部
82・・・金型
84・・・セグメント
86・・・サイドプレート
88・・・ビードリング
90・・・凹面
92・・・凹面
94・・・凸面

Claims (8)

  1. 空気入りタイヤとこのタイヤが嵌合されたリムとを備えており、
    このタイヤがリムに嵌合するビード部を備えており、
    このリムがタイヤのビード部と嵌合するシート面と、このシート面から半径方向外向きに伸びるリムフランジとを備えており、
    このリムフランジがシート面から半径方向外向きに屈曲している根元部と、この根元部から半径方向外向きに延びる外伸部と、この外伸部から軸方向外向きに屈曲している屈曲部とを備えており、この屈曲部が屈曲して軸方向内向きから半径方向外向きに面する屈曲面を備えており、
    このビード部がリムのシート面に当接する底面と、この底面から半径方向外向きに延びてリムフランジに対向する側面とを備えており、
    この側面が底面から半径方向外向きに屈曲している立ち上がり面と、リムフランジの屈曲部に向かって突出して周方向に延びる凸面と、この立ち上がり面と凸面との間に位置する中間面とを備えており、
    この凸面に、その突出する向きと逆向きにえぐられて周方向に延びるえぐり面が形成されており、
    このタイヤに正規内圧の空気が充填された状態において、このビード部の中間面とリムフランジの外伸部とが当接せずに、ビード部のえぐり面の全面ががリムフランジの屈曲面に当接している空気入りタイヤ組立体。
  2. 上記タイヤに空気が充填されていない状態において、
    上記ビード部の中間面とリムフランジの外伸部とが当接せずに、ビード部のえぐり面とリムフランジの屈曲面とが当接している請求項1に記載のタイヤ組立体。
  3. 上記タイヤに正規内圧の空気が充填された状態において、
    上記ビード部のえぐり面とリムフランジの屈曲面との当接する接触幅が10mm以下にされている請求項1又は2に記載のタイヤ組立体。
  4. 上記ビード部のえぐり面が曲率半径R3で円弧状に屈曲しており、
    上記リムフランジの屈曲面が曲率半径R1で円弧状に屈曲しており、
    この曲率半径R3と曲率半径R1との差(R3−R1)の絶対値が10.5mm以下にされている請求項1から3のいずれかに記載のタイヤ組立体。
  5. 上記ビード部の立ち上がり面が中間面より軸方向外向きに突出しており、
    このタイヤに正規内圧の空気が充填された状態において、この立ち上がり面がリムフランジの根元部と当接している請求項1から4のいずれかに記載のタイヤ組立体。
  6. 上記ビード部の側面のゴム硬度がJIS−A硬度で70以上にされている請求項1から5のいずれかに記載のタイヤ組立体。
  7. ビード部が、ビードワイヤーが軸方向及び半径方向に複数回リング状に巻かれたコアと、このコアから半径方向外向きに延びるエイペックスとを備えているストランドビード構造を備えている請求項1から6のいずれかに記載のタイヤ組立体。
  8. ローカバーが得られる成形工程と、このローカバーが金型に投入されて加圧及び加熱されてタイヤが得られる加硫工程とを備えており、
    この加硫工程で得られるタイヤが正規リムに嵌合するビード部を備えており、
    このタイヤの正規リムが、タイヤのビード部と嵌合するシート面と、このシート面から半径方向外向きに伸びるリムフランジとを備えており、このリムフランジがシート面から半径方向外向きに屈曲している根元部と、この根元部から半径方向外向きに延びる外伸部と、この外伸部から軸方向外向きに屈曲している屈曲部とを備えており、この屈曲部が屈曲して軸方向内向きから半径方向外向きに面する屈曲面を備えており、
    このタイヤが正規リムに嵌合されたときに、このタイヤのビード部がリムのシート面に当接する底面と、この底面から半径方向外向きに延びてリムフランジに対向する側面とを備えており、この側面が底面から半径方向外向きに屈曲している立ち上がり面と、リムフランジの屈曲部に向かって突出して周方向に延びる凸面と、この立ち上がり面と凸面との間に位置してリムフランジに当接しない中間面とを備えており、
    この凸面に、その突出する向きと逆向きにえぐられて周方向に延びており、リムフランジの屈曲面に全面が当接するえぐり面が形成されており、
    この加硫工程でローカバーが投入される金型が、このタイヤの底面と側面の立ち上がり面、凸面、中間面及びえぐり面を形成する、キャビティ面を備えている空気入りタイヤの製造方法。
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