JP4344040B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、所謂シングルワインド方式で形成したビードコアにおけるビードコードのばらけを防止し生産効率を向上しうる空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
空気入りタイヤのビード部には、カーカスの端部を固定しかつリムとの嵌合を保つべく環状の強固なビードコアが設けられる。
【0003】
このビードコアaとしては、従来、図5(A)に示すように、互いに平行な多数本のビードコードb1を被覆ゴムc1で一体化してなる帯状のストランドdを、半径方向に巻重ねて複数層に形成する所謂テープワインド方式、あるいは、図5(B)に示すように、1本のビードコードb2の周囲をゴム層c2で被覆してなるゴム付けコードeを、螺旋状に連続巻きして形成する所謂シングルワインド方式のものが多用されている。
【0004】
このうち、シングルワインド方式のビードコアは、リムとの嵌合力に優れ、かつ耐久性の向上や軽量化にも貢献しうるという利点を具えているため、その使用の拡大が図られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこの方式では、前記図5(B)に示すように、タイヤ軸方向で隣合うゴム付けコードe、e間の接触面積が少ない。その結果、巻上げられたビードコアaにおいてコードのばらけが発生しやすく、その巻上げ形状を保つことが難しくなる。そのために、従来は、巻上げられたビードコアaを糸gによって束ねてラッピングすることが行われているが、このラッピング作業に多くの労力を要し、生産性を損ねるという問題があった。
【0006】
そこで本発明は、ゴム付けコードのゴム表面に、隣り合うゴム付けコードが嵌合する嵌合溝部を形成することを基本として、従来のラッピング作業を排除することが可能となり、シングルワインド方式のビードコアが有する利点を維持しながら、その生産効率を大巾に向上しうる空気入りタイヤの提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、トレッド部からサイドウォール部をへてビード部に埋設された環状のビードコアに至るカーカスを具えた空気入りタイヤであって、
前記ビードコアは、ビードコードの周囲をゴム層で被覆してなるゴム付けコードをタイヤ軸方向の一方側から他方側に向けて1段ごとに向きを変えて連続して螺旋状にかつ多段に巻き付けて形成されたシングルワインド方式のビードコアであり、
前記ゴム付けコードのゴム層は、前記ビードコードを略一定の被覆厚さで覆う主部と、該主部を切り欠くことにより隣り合うゴム付けコードの前記主部が嵌合する嵌合溝部とを有するとともに、隣り合うゴム付けコード間において、前記主部と前記嵌合溝部とを嵌合させたことを特徴としている。
【0008】
また請求項2の発明では、前記嵌合溝部は、断面凹円弧状をなすことを特徴としている。また請求項3記載の発明は、前記ビードコードは、断面円形状をなすことにより、前記主部の外周面も前記ビードコードと略同心の円形状に形成される一方、前記嵌合溝部が、前記主部の外周面と略等しい曲率半径の凹円弧状断面を有する請求項1又は2記載の空気入りタイヤである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図示例とともに説明する。
図1は、本発明の空気入りタイヤ1が乗用車用タイヤである場合の子午断面を例示しており、空気入りタイヤ1は、トレッド部2と、その両端からタイヤ半径方向内方に向かってのびるサイドウォール部3と、各サイドウォール部3の内方端に位置するビード部4とを具えている。
【0010】
又前記ビード部4には、環状のビードコア5が埋設されるとともに、このビードコア5、5間にはカーカス6が架け渡される。
【0011】
前記カーカス6は、トレッド部2からサイドウォール部3をへて前記ビードコア5に至るカーカス本体部6Aと、その両端に連なり前記ビードコア5の廻りを内から外に折返されて係止される折返し部6Bとから形成される。なおカーカス本体部6Aと折返し部6Bとの間には、前記ビードコア5からタイヤ半径方向外側にのびるビードエーペックスゴム8が設けられ、ビード部4からサイドウォール部3にかけて補強しかつタイヤ横剛性を高めている。
【0012】
このカーカス6は、カーカスコードをタイヤ周方向に対して、本例では70〜90度の角度で配列した所謂ラジアル構造の1枚以上のカーカスプライ6aから形成され、カーカスコードとして、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、芳香族ポリアミド等の有機繊維コード、或いはスチールコード等の金属コードが用いられる。
【0013】
なお前記カーカス6の外側かつトレッド部2の内方には、前記カーカス6の形状を保持しかつトレッド部2の剛性を高めるベルト層7を配している。
【0014】
このベルト層7は、ベルトコードをタイヤ周方向に対して10゜〜30度の角度で配列した複数枚、本例では2枚のベルトプライ7a、7bから形成され、各ベルトコードがプライ間で互いに交差するように、コードの向きを違えて重置している。なお前記ベルトコードとして、カーカスコードと同様に、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、芳香族ポリアミド等の有機繊維コード、或いはスチールコード等の金属コードを適宜用いることができる。なお、トレッド部2のリフティングを防ぎ高速耐久性を向上させるために、タイヤ周方向と略平行な角度でコードを螺旋巻きしたバンド層9をベルト層7の外側に適宜組み合わせて配しても良い。
【0015】
次に、前記ビードコア5は、シングルワインド方式のビードコアであって、図2に示すように、ビードコード10の周囲をゴム層11で被覆してなるゴム付けコード12を用い、このゴム付けコード12を連続して螺旋状にかつ多段に巻き付けて、即ちタイヤ軸方向の一方側から他方側に向けて1段ごとに向きを変えて螺旋状に巻回することによって形成している。
【0016】
そして、本願では、図3に示すように、ゴム付けコード12のゴム層11が、前記ビードコード10を略一定の被覆厚さTで覆う主部11Aと、この主部11Aの一部を切り欠くことにより隣り合うゴム付けコード12iの主部11Aiが嵌合する嵌合溝部11Bとを具えることに特徴がある。
【0017】
なお、前記ビードコード10としては、例えば硬鋼線からなる金属線材の1本を用いたモノフィラメントコード、すなわち所謂ビードワイヤが一般的であるが、前記金属線材の複数本、或いは芳香族ポリアミド繊維等の高モジュラスの有機線材の複数本を撚合わせることにより前記硬鋼線に匹敵する高い引張弾性力を付与させたマルチフィラメントコードも要求により使用できる。本例では、ビードコード10として、直径が1.55mmの1本の硬鋼線からなる場合を例示している。
【0018】
又前記ゴム層11は、その主部11Aの被覆厚さTが0.4〜1.0mm程度であって、本例では、前記ビードコード10が実質的に断面円形状をなすことにより、この主部11Aの外周面11Sも、前記ビードコード10と略同心の円形状に形成される。
【0019】
このような嵌合溝部11Bは、隣り合うゴム付けコード12、12間の接触面積を高めるだけでなく互いに嵌り合うため、極めて安定して両者を連結することができ、従って、巻上げられたビードコア5のコードばらけを効果的に防止しうる。その結果、ビードコアのゴム付けコードを束ねる従来のラッピングを不要とすることができ、生産性を大巾に向上させることができる。
【0020】
なお本例では、前記嵌合溝部11Bが、この外周面11Sと略等しい曲率半径の凹円弧状断面を有する最も好ましい場合を例示しており、これによってコードばらけの防止効果を最も有効に発揮できる。
【0021】
この嵌合溝部11Bは、1本のゴム付けコード12に対して、1箇所もしくは2箇所形成することができ、少なくとも1箇所の嵌合溝部11Bは、タイヤ軸方向に向かって形成される。なお2箇所の場合には、他の嵌合溝部11Bは、タイヤ半径方向に向かって形成される。
【0022】
ここで、前記嵌合溝部11Bの切欠き深さH(図3に示す)は、前記被覆厚さTの0.0倍より大かつ1.0倍以下の範囲で設定しうるが、コードばらけの防止効果のために、0.5倍以上かつ1.0倍以下とすること好ましい。なお切欠き深さHとは、主部11Aの仮想外周面から嵌合溝部11Bの最深点までの深さを意味する。
【0023】
なお前記嵌合溝部11Bとしては、図4(A)、(B)に示すように、断面三角形状および四角形状等、前記外周面11Sと外接しうる多角形状に形成することもできる。
【0024】
又前記ゴム付けコード12として、ビードコード10が断面横長偏平な略楕円状であっても良く、係る場合には、前記主部11Aの外周面11Sも略相似な略楕円状に形成される。
【0025】
さらに前記ビードコア5において、前記ゴム付けコード12を、本例の如く、断面矩形状に巻回するほか、台形状、六角形状、偏平六角形状など種々な形状に巻回することができる。又本願の空気入りタイヤは、ラジアル構造、バイアス構造をとわず、又乗用車用のみならず、自動二輪車用、重荷重用など種々のカテゴリのタイヤに適用することができる。
【0026】
【発明の効果】
本発明は叙上の如く、ビードコアを構成するゴム付けコードのゴム表面に、隣り合うゴム付けコードが嵌合する嵌合溝部を形成しているため、従来のラッピング作業を排除することが可能となり、シングルワインド方式のビードコアが有する利点を維持しながら、その生産効率を大巾に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のタイヤの断面図である。
【図2】ビードコアの拡大断面図である。
【図3】そのゴム付けコードを示す断面図である。
【図4】(A)、(B)は、嵌合溝部の他の例を示す断面図である。
【図5】(A)、(B)は従来技術を説明する断面図である。
【符号の説明】
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
10 ビードコード
11 ゴム層
11A 主部
11B 嵌合溝部
12 ゴム付けコード
T 被覆厚さ
Claims (3)
- トレッド部からサイドウォール部をへてビード部に埋設された環状のビードコアに至るカーカスを具えた空気入りタイヤであって、
前記ビードコアは、ビードコードの周囲をゴム層で被覆してなるゴム付けコードをタイヤ軸方向の一方側から他方側に向けて1段ごとに向きを変えて連続して螺旋状にかつ多段に巻き付けて形成されたシングルワインド方式のビードコアであり、
前記ゴム付けコードのゴム層は、前記ビードコードを略一定の被覆厚さで覆う主部と、該主部を切り欠くことにより隣り合うゴム付けコードの前記主部が嵌合する嵌合溝部とを有するとともに、隣り合うゴム付けコード間において、前記主部と前記嵌合溝部とを嵌合させたことを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記嵌合溝部は、断面凹円弧状をなすことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
- 前記ビードコードは、断面円形状をなすことにより、前記主部の外周面も前記ビードコードと略同心の円形状に形成される一方、
前記嵌合溝部が、前記主部の外周面と略等しい曲率半径の凹円弧状断面を有する請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
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