JP6296137B1 - 電機子用インシュレータ、モータ - Google Patents
電機子用インシュレータ、モータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP6296137B1 JP6296137B1 JP2016212584A JP2016212584A JP6296137B1 JP 6296137 B1 JP6296137 B1 JP 6296137B1 JP 2016212584 A JP2016212584 A JP 2016212584A JP 2016212584 A JP2016212584 A JP 2016212584A JP 6296137 B1 JP6296137 B1 JP 6296137B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insulator
- armature
- coil
- coils
- pin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K3/00—Details of windings
- H02K3/32—Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation
- H02K3/325—Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation for windings on salient poles, such as claw-shaped poles
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K3/00—Details of windings
- H02K3/32—Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation
- H02K3/38—Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation around winding heads, equalising connectors, or connections thereto
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K3/00—Details of windings
- H02K3/04—Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors
- H02K3/18—Windings for salient poles
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K3/00—Details of windings
- H02K3/32—Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation
- H02K3/34—Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation between conductors or between conductor and core, e.g. slot insulation
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K3/00—Details of windings
- H02K3/46—Fastening of windings on the stator or rotor structure
- H02K3/52—Fastening salient pole windings or connections thereto
- H02K3/521—Fastening salient pole windings or connections thereto applicable to stators only
- H02K3/522—Fastening salient pole windings or connections thereto applicable to stators only for generally annular cores with salient poles
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K5/00—Casings; Enclosures; Supports
- H02K5/04—Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof
- H02K5/22—Auxiliary parts of casings not covered by groups H02K5/06-H02K5/20, e.g. shaped to form connection boxes or terminal boxes
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K21/00—Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets
- H02K21/12—Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets
- H02K21/22—Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets with magnets rotating around the armatures, e.g. flywheel magnetos
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K2203/00—Specific aspects not provided for in the other groups of this subclass relating to the windings
- H02K2203/06—Machines characterised by the wiring leads, i.e. conducting wires for connecting the winding terminations
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K2203/00—Specific aspects not provided for in the other groups of this subclass relating to the windings
- H02K2203/09—Machines characterised by wiring elements other than wires, e.g. bus rings, for connecting the winding terminations
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K2203/00—Specific aspects not provided for in the other groups of this subclass relating to the windings
- H02K2203/12—Machines characterised by the bobbins for supporting the windings
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K2213/00—Specific aspects, not otherwise provided for and not covered by codes H02K2201/00 - H02K2211/00
- H02K2213/03—Machines characterised by numerical values, ranges, mathematical expressions or similar information
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
- Windings For Motors And Generators (AREA)
Abstract
【課題】プリント基板を用いず、電機子の軸方向における寸法を増大させず、亘り線を配置する。【解決手段】電機子用インシュレータ3は孔H1〜H12と、案内部32A,32B,32C,32Fとを備える。孔H1〜H12は、それぞれピンPuas,Puae,Pwas,Pwae,Pvbs,Pvbe,Pubs,Pube,Pwbs,Pwbe,Pvas,Pvaeを貫通させる。ピンPuas,Puae,Pwas,Pwae,Pvbs,Pvbe,Pubs,Pube,Pwbs,Pwbe,Pvas,Pvaeは、それぞれが対応するコイルLu1,Lu2,Lw1,Lw2,Lv3,Lv4,Lu3,Lu4,Lw3,Lw4,Lv1,Lv2の一端に接続される。案内部32A,32B,32C,32Fは、それぞれ亘り線Pn,Pxu,Pxv,Pxwを軸J0に対する周方向に導く。【選択図】図1
Description
本件は電機子に用いられる絶縁体に関する。
例えば下記特許文献1で例示されるように、複数の電機子巻線(以下「コイル」とも称す)が環状に配置された電機子において、コイルの各々に対応して一つのピンが設けられる技術が存在する。これは隣接して配置された一対のコイルにおいて、一方のコイルの端と他方のコイルの端とが接続されていることによる。特許文献1ではかかる接続が、連続した導線で一対のコイルが巻回されることによって実現されている。
図12は12極の電機子における三相コイルの結線を示す結線図であり、例えば特許文献1で紹介される。図12においてコイル対Luaは互いに直列に接続されたコイルLu1,Lu2を有し、コイルLu1,Lu2は電機子において隣接して配置される。同様にして、コイル対LubはコイルLu3,Lu4を有し、コイル対LvaはコイルLv1,Lv2を有し、コイル対LvbはコイルLv3,Lv4を有し、コイル対LwaはコイルLw1,Lw2を有し、コイル対LwbはコイルLw3,Lw4を有する。
これらのコイル対の内部における一対のコイルの結線は、上述の様に連続した導線で実現されるものの、コイル対同士の結線(いわゆる「亘り線」)はピンを介して行う必要がある。コイル対Luaとコイル対Lubとは直列に接続されるところ、これらは互いに180度ずれて配置されるからである。コイル対Lva,Lvb間の亘り線及びコイル対Lwa,Lwb間の亘り線についても同様である。
かかるコイル対同士の結線を実現するために、特許文献1ではプリント基板を採用した。このプリント基板には、コイルの端に接続されたピンを接続するランドが設けられ、ランド同士がプリント基板上の配線パターンで接続される。このようにして従来では亘り線はピンおよびプリント基板上の配線パターンによって実現されていた。
しかしながら、ランドとピンとを電気的に接続するために必要な半田には、プリント基板をピンに固定する機械的強度も要求される。換言すれば、プリント基板とピンとの間に印加される外力によって半田が損傷すれば、それは電気的な接続の損傷をも招来する可能性がある。
そこで本発明では、プリント基板を用いず、電機子の軸方向における寸法を増大させず、亘り線を配置する技術を提供することを目的とする。
この発明にかかる電機子用インシュレータ(3)は、複数のコイル(Lu1〜Lu4,Lv1〜Lv4,Lw1〜Lw4)が環状に配置され、前記コイルの各々に対応したピンに前記コイルの一端が接続される電機子(100)において、前記電機子の軸(J0)に平行な方向たる軸方向(J)において前記コイルに並んで設けられ、前記コイル同士を結線する3以上の亘り線(Pxu,Pxv,Pxw,Pn)を前記軸に対する周方向に導く絶縁体である。
そしてその第1の態様は、前記ピンを前記軸方向に貫通させる複数の孔(H1〜H12)と、前記亘り線の少なくとも三つ(Pn,Pxu,Pxw;Pn,Pxv,Pxw)を、前記軸を中心とする径方向において異なる位置で、前記軸に対する周方向に導く複数の第1案内部(32F,32A,32C;32F,32B,32C)とを備える。
この発明にかかる電機子用インシュレータの第2の態様は、その第1の態様であって、前記亘り線と前記ピンとの接続箇所と、前記コイルとの間に、前記軸方向において介在する。
この発明にかかる電機子用インシュレータの第3の態様は、その第2の態様であって、前記第1案内部の少なくとも一つは、前記径方向に沿った外周側に突出する凸部(31j,31k,32a〜32f;31a,32a〜32f,32i,32j)を少なくとも一つ有する。
この発明にかかる電機子用インシュレータの第4の態様は、その第1乃至第3の態様のいずれかであって、少なくとも一つの前記ピンは、前記コイルの前記一端と共に電源線(Cu,Cw)の一端が接続される給電ピンとして機能する。当該電機子用インシュレータは前記電源線を前記周方向に導く少なくとも一つの第2案内部(32D,32E)を更に備える。
この発明にかかる電機子用インシュレータの第5の態様は、その第4の態様であって、前記第2案内部は、前記径方向に沿った外周側に突出する凸部(32g,32h)を少なくとも一つ有する。
この発明にかかる電機子用インシュレータの第6の態様は、その第4の態様又は第5の態様であって、前記給電ピンにおいて、前記電源線の前記一端と前記コイルの前記一端とは、他の導線による前記給電ピンへの結紮の対象である。当該電機子用インシュレータは前記結紮の位置と前記コイルとの間に前記軸方向において介在する。
この発明にかかる電機子用インシュレータの第7の態様は、その第1乃至第6の態様のいずれかであって、前記コイルは第2の絶縁体(6)に巻回される。当該電機子用インシュレータは前記第2の絶縁体に嵌合する嵌合部(39)を更に備える。前記第2の絶縁体に前記嵌合部が嵌合して当該電機子用インシュレータは前記軸方向において前記第2の絶縁体に対して前記軸方向において固定される。
この発明にかかる電機子用インシュレータの第1の態様によれば、プリント基板による結線が不要であり、軸方向における寸法の増大無く、亘り線を案内する。しかも電機子用インシュレータに外力が印加されても、コイル同士の結線を損なわない。
この発明にかかる電機子用インシュレータの第2の態様によれば、亘り線の多くの領域において、コイルからの絶縁距離を拡げる。
この発明にかかる電機子用インシュレータの第3の態様によれば、亘り線がコイルから離れる方向に移動することを抑止する。
この発明にかかる電機子用インシュレータの第4の態様によれば、プリント基板による結線が不要であり、軸方向における寸法の増大無く、電源線を案内する。
この発明にかかる電機子用インシュレータの第5の態様によれば、電源線がコイルから離れる方向に移動することを抑止する。
この発明にかかる電機子用インシュレータの第6の態様によれば、電源線の一端とコイルの一端との接続が容易である。
この発明にかかる電機子用インシュレータの第7の態様によれば、電機子用インシュレータに外力が印加されても、コイル同士の結線を損なわない効果が高い。
第1の実施の形態.
図1は第1の実施の形態にかかる電機子用インシュレータ3が採用された電機子100を示す平面図であり、電機子の軸J0に平行な軸方向Jに沿って見た図である。電機子100は軸J0を中心とする内縁10を有する。
図1は第1の実施の形態にかかる電機子用インシュレータ3が採用された電機子100を示す平面図であり、電機子の軸J0に平行な軸方向Jに沿って見た図である。電機子100は軸J0を中心とする内縁10を有する。
複数のコイルLu1〜Lu4,Lv1〜Lv4,Lw1〜Lw4が環状に配置される。これらはそれぞれティースTu1〜Tu4,Tv1〜Tv4,Tw1〜Tw4に集中巻きで巻回される。コイルLu1,Lu2,Lw1,Lw2,Lv3,Lv4,Lu3,Lu4,Lw3,Lw4,Lv1,Lv2がこの順に反時計回りで配置されている。但し、図1では各々コイルを構成する導線は模式的に一体として示した。
<コイル同士の接続関係>
これらの12個のコイルは環状に隣接する一対のコイルからなるコイル対の6組に区分される。具体的にはコイルLu1,Lu2がコイル対Luaを、コイルLw1,Lw2がコイル対Lwaを、コイルLv3,Lv4がコイル対Lvbを、コイルLu3,Lu4がコイル対Lubを、コイルLw3,Lw4がコイル対Lwbを、コイルLv1,Lv2がコイル対Lvaを、それぞれ構成する(図12も参照)。
これらの12個のコイルは環状に隣接する一対のコイルからなるコイル対の6組に区分される。具体的にはコイルLu1,Lu2がコイル対Luaを、コイルLw1,Lw2がコイル対Lwaを、コイルLv3,Lv4がコイル対Lvbを、コイルLu3,Lu4がコイル対Lubを、コイルLw3,Lw4がコイル対Lwbを、コイルLv1,Lv2がコイル対Lvaを、それぞれ構成する(図12も参照)。
これらのコイルは図12の結線図に示された関係で結線される。図12においてコイル対の各々に付記された記号「s」「e」は、それぞれコイル対を連続して形成する導線の巻き始め側の端と、巻き終わり側の端とを示す。
コイル対Lua,Lub同士は、それぞれを構成する導線の巻き始め側の端同士が接続点Xuにて接続される。つまりコイルLu1,Lu3が接続点Xuにて接続される。これにより、コイルLu2,Lu1,Lu3,Lu4がこの順に直列に接続される。コイル対Lva,Lvb同士は、それぞれを構成する導線の巻き終わり側の端同士が接続点Xvにて接続される。つまりコイルLv2,Lv4が接続点Xvにて接続される。これにより、コイルLv1,Lv2,Lv4,Lv3がこの順に直列に接続される。コイル対Lwa,Lwb同士は、それぞれを構成する導線の巻き終わり側の端同士が接続点Xwにて接続される。つまりコイルLw2,Lw4が接続点Xwにて接続される。これにより、コイルLw1,Lw2,Lw4,Lw3がこの順に直列に接続される。
コイル対Lubを構成する導線の巻き終わり側の端と、コイル対Lvbを構成する導線の巻き始め側の端と、コイル対Lwbを構成する導線の巻き始め側の端とが、中性点Nにて接続される。つまりコイルLu4,Lv3,Lw3が中性点Nで接続される。結線図におけるこれらの接続点Xu,Xv,Xw及び中性点Nは、図1に示されるように、実際の電機子において亘り線Pxu,Pxv,Pxwで実現される。
コイル対Luaを構成する導線の巻き終わり側の端にU相電流を、コイル対Lvaを構成する導線の巻き始め側の端にV相電流を、コイル対Lwaを構成する導線の巻き始め側の端にW相電流を、それぞれ供給することにより、ティースTu1〜Tu4,Tv1〜Tv4,Tw1〜Tw4はそれらの外周側(軸J0を中心とする径方向に沿った外向きの側)に向けて回転磁界を発生させる(特許文献1参照)。つまりコイルLu1〜Lu4,Lv1〜Lv4,Lw1〜Lw4はアウターロータ型のモータに採用される電機子を構成する。
<ピンと孔との関係>
電機子用インシュレータ3はコイルLu1〜Lu4,Lv1〜Lv4,Lw1〜Lw4に対して、軸方向Jにおいて並んで設けられる。図1に即して言えば、電機子用インシュレータ3はコイルLu1〜Lu4,Lv1〜Lv4,Lw1〜Lw4に対して紙面手前側に設けられる。
電機子用インシュレータ3はコイルLu1〜Lu4,Lv1〜Lv4,Lw1〜Lw4に対して、軸方向Jにおいて並んで設けられる。図1に即して言えば、電機子用インシュレータ3はコイルLu1〜Lu4,Lv1〜Lv4,Lw1〜Lw4に対して紙面手前側に設けられる。
図2は図1に示された構成から電機子用インシュレータ3を外した状態で電機子を示す平面図である。但し図1では煩雑を避けるために省略されていた、屈曲や面取りを示す線も示される。コイルLu1〜Lu4,Lv1〜Lv4,Lw1〜Lw4において、それぞれの外形が屈曲する部位が二重線で示されるのであり、当該二重線は導線それ自体を表さない。
ピンPuas,Puae,Pwas,Pwae,Pvbs,Pvbe,Pubs,Pube,Pwbs,Pwbe,Pvas,Pvaeは、それぞれが対応するコイルLu1,Lu2,Lw1,Lw2,Lv3,Lv4,Lu3,Lu4,Lw3,Lw4,Lv1,Lv2の端部に接続される。具体的には、コイル対Luaを構成する導線の巻き始め側の端がピンPuasに、コイル対Luaを構成する導線の巻き終わり側の端がピンPuaeに、コイル対Lubを構成する導線の巻き始め側の端がピンPubsに、コイル対Lubを構成する導線の巻き終わり側の端がピンPubeに、コイル対Lvaを構成する導線の巻き始め側の端がピンPvasに、コイル対Lvaを構成する導線の巻き終わり側の端がピンPvaeに、コイル対Lvbを構成する導線の巻き始め側の端がピンPvbsに、コイル対Lvbを構成する導線の巻き終わり側の端がピンPvbeに、コイル対Lwaを構成する導線の巻き始め側の端がピンPwasに、コイル対Lwaを構成する導線の巻き終わり側の端がピンPwaeに、コイル対Lwbを構成する導線の巻き始め側の端がピンPwbsに、コイル対Lwbを構成する導線の巻き終わり側の端がピンPwbeに、それぞれ接続される。
導線とピンとの接続は、具体的には半田付けが採用される。但し電気的導通を確保しやすくするために、ピンに対して導線が巻き付けられた構成に対して半田付けを行うことが望ましい。
<亘り線の位置>
図1に戻って説明を続ける。電機子用インシュレータ3は、ピンPuas,Puae,Pwas,Pwae,Pvbs,Pvbe,Pubs,Pube,Pwbs,Pwbe,Pvas,Pvaeをそれぞれ軸方向Jに貫通させる複数の孔H1〜H12を有する。
図1に戻って説明を続ける。電機子用インシュレータ3は、ピンPuas,Puae,Pwas,Pwae,Pvbs,Pvbe,Pubs,Pube,Pwbs,Pwbe,Pvas,Pvaeをそれぞれ軸方向Jに貫通させる複数の孔H1〜H12を有する。
接続点Xuを亘り線Pxuで実現するため、亘り線PxuはピンPuas,Pubsがそれぞれ貫通する孔H2,H8の間で敷設される。接続点Xvを亘り線Pxvで実現するため、亘り線PxvはピンPvae,Pvbeがそれぞれ貫通する孔H1,H7の間で敷設される。接続点Xwを亘り線Pxwで実現するため、亘り線PxwはピンPwae,Pwbeがそれぞれ貫通する孔H5,H11の間で敷設される。中性点Nを亘り線Xnで実現するため、亘り線PnはピンPube,Pvbs,Pwbsがそれぞれ貫通する孔H9,H6,H10の間で敷設される。
これら亘り線Pn,Pxu,Pxv,Pxwのうちの少なくとも三つが、前記軸を中心とする径方向において異なる位置で、周方向に導かれる。具体的には、電機子用インシュレータ3は、亘り線Pxuを案内する案内部32A、亘り線Pxvを案内する案内部32B、亘り線Pxwを案内する案内部32C、亘り線Pnを案内する案内部32Fを有する。
電機子用インシュレータ3は、基体31と、基体31よりも紙面手前側(つまり軸方向JにおいてコイルLu1〜Lu4,Lv1〜Lv4,Lw1〜Lw4とは反対側)に突出する突出部32とを有する。図1では基体31は粗いドットが施されて、突出部32は二種の細かいドットが施されて、それぞれ示される。二種の細かいドットのなかでもより細かいドットが施された部位は、突出部32の中でも更に紙面手前側に突出する部分(後に詳述する)を示す。
また、亘り線Pn,Pxu,Pxv,Pxwのうち、電機子用インシュレータ3よりもコイルLu1〜Lu4,Lv1〜Lv4,Lw1〜Lw4側に敷設される部分は、隠れ線であるか否かを問わずに破線で図示される。
但し亘り線Pn,Pxu,Pxv,Pxwの多くの領域が電機子用インシュレータ3に対してコイルLu1〜Lu4,Lv1〜Lv4,Lw1〜Lw4と反対側に配置される。よって亘り線PxuとピンPuas,Pubsとの接続箇所、亘り線PxvとピンPvae,Pvbeとの接続箇所、亘り線PxwとピンPwae,Pwbeとの接続箇所は、いずれも、電機子用インシュレータ3に対してコイルLu1〜Lu4,Lv1〜Lv4,Lw1〜Lw4と反対側に存在する。換言すれば、上記接続箇所と、コイルLu1〜Lu4,Lv1〜Lv4,Lw1〜Lw4との間に、電機子用インシュレータ3が軸方向Jにおいて介在する。このような介在は、亘り線Pn,Pxu,Pxv,Pxwの多くの領域において、コイルLu1〜Lu4,Lv1〜Lv4,Lw1〜Lw4からの絶縁距離を拡げる観点で望ましい。
<案内部32A>
案内部32Aは、孔H5の孔H4側において基体31から突出する突出部32を有する。この部位に案内されることにより、亘り線Pxuは孔H2から進むにつれ、孔H5,H4の間を経由してこれらから外周側に向かった後に、周方向で反時計回りに屈曲する。
案内部32Aは、孔H5の孔H4側において基体31から突出する突出部32を有する。この部位に案内されることにより、亘り線Pxuは孔H2から進むにつれ、孔H5,H4の間を経由してこれらから外周側に向かった後に、周方向で反時計回りに屈曲する。
案内部32Aは、孔H8の孔H7側において基体31から突出する突出部32を有する。この部位に案内されることにより、亘り線Pxuは孔H8から進むにつれ、外周側に向かった後に、周方向で時計回りに屈曲する。当該部位はその外周側に突出する凸部32jをも有する。
案内部32Aは、図1に示されるように、孔H6、H7の外周側において基体31から突出する突出部32を有してもよい。この部位は孔H5〜H8の外周側に亘り線Pxuを案内する。但し、亘り線Pxw,Pxvを突出部32よりも基体31側で敷設すべく、孔H5,H6の間の外周側、及びH7,H8の間の外周側には突出部32が設けられない位置(それぞれ基体31のうち外周側に突出する凸部31k,31jが露出する位置)がある。
図1において、亘り線Pxuが凸部31j,31kよりもそれぞれコイルLu3,Lv3側に敷設される。凸部31j,31kは亘り線PxuがコイルLu3,Lv3から離れる方向に移動することを抑止する。かかる抑止は案内部32Aから亘り線Pxuが外れることを防止する観点で望ましい。
また、凸部32jは亘り線Pxvが後述する案内部32Bから外れることを防止する観点で望ましい。
<案内部32B>
案内部32Bは、孔H11の孔H12側において基体31から突出する突出部32を有する。この部位に案内されることにより、亘り線Pxvは孔H11,H12の間を内周側から外周側へ進んだ後に、周方向で時計回りに屈曲する。
案内部32Bは、孔H11の孔H12側において基体31から突出する突出部32を有する。この部位に案内されることにより、亘り線Pxvは孔H11,H12の間を内周側から外周側へ進んだ後に、周方向で時計回りに屈曲する。
案内部32Bは、孔H8〜H11の外周側において基体31から突出する突出部32を有する。この部位は孔H8〜H11の外周側に亘り線Pxvを案内する。但し、亘り線Pxu,Pxwを突出部32よりも基体31側で敷設すべく、孔H8の外周側、及びH10,H11の間の外周側には突出部32が設けられない位置(基体31のうち外周側に突出する凸部31aが露出する位置)がある。
図1において、亘り線Pxvが凸部31aよりもコイルLw4側に敷設される。凸部31aは亘り線PxvがコイルLw4から離れる方向に移動することを抑止する。かかる抑止は案内部32Bから亘り線Pxvが外れることを防止する観点で望ましい。
同様の抑止が、突出部32のうち、孔H9の外周側において、紙面手前側かつ外周側に突出する凸部32iによって得られる。凸部32iも案内部32Bとして把握できる。亘り線Pxvは凸部32iよりもコイルLu4側に敷設され、亘り線PxvはコイルLu4から離れる方向に移動することが抑止される。
案内部32Bは孔H10,H11の間の外周側で、外周側に突出する凸部32aを有する。凸部32aは亘り線Pxwが後述する案内部32Cから外れることを防止する観点で望ましい。
<案内部32C>
案内部32Cは、孔H6〜H10の外周側であって、案内部32A,32Bよりも外周側で基体31から突出する突出部32を有する。この部位は孔H6〜H10の外周側に亘り線Pxwを案内する。
案内部32Cは、孔H6〜H10の外周側であって、案内部32A,32Bよりも外周側で基体31から突出する突出部32を有する。この部位は孔H6〜H10の外周側に亘り線Pxwを案内する。
案内部32Cは孔H9の外周側近傍で外周側に突出する凸部32b、孔H8の外周側近傍で外周側に突出する凸部32c、孔H7の外周側近傍で外周側に突出する凸部32d、孔H6の外周側近傍で外周側に突出する凸部32eを有する。
亘り線Pxwは、凸部32bに対してコイルLw3,Lu4側に、凸部32cに対してコイルLu4,Lu3側に、凸部32dに対してコイルLu3,Lv4側に、凸部32eに対してコイルLv3,Lv4側に、それぞれ敷設される。凸部32b〜32eは亘り線PxwがコイルLw3,Lu4,Lu3、Lv4,Lv3から離れる方向に移動することを抑止する。かかる抑止は案内部32Cから亘り線Pxwが外れることを防止する観点で望ましい。
同様の抑止が、突出部32のうち、孔H6の外周側において、紙面手前側かつ周方向に突出する凸部32fによって得られる。凸部32fも案内部32Cとして把握できる。亘り線Pxwは凸部32fよりもコイルLv3側に敷設され、亘り線PxwはコイルLv3から離れる方向に移動することが抑止される。
また、凸部32fは孔H5と凸部32eとの間で亘り線Pxwの敷設方向を径方向と周方向とで切替える(屈曲させる)機能をも果たす。
<案内部32F>
案内部32Fは、孔H7〜H9の内周側で基体31から突出する突出部32を有する。この部位は孔H7〜H9の内周側で基体31よりもコイルLu3,Lv3,Lu4側に亘り線Pnを案内する。
案内部32Fは、孔H7〜H9の内周側で基体31から突出する突出部32を有する。この部位は孔H7〜H9の内周側で基体31よりもコイルLu3,Lv3,Lu4側に亘り線Pnを案内する。
以上のことから、亘り線Pn,Pxu,Pxwは、それぞれ案内部32F,32A,32Cによって、径方向において異なる位置で周方向に導かれる。具体的には、亘り線Pnは亘り線Pxuよりも内周側で、亘り線Pxwは亘り線Pxuよりも外周側で、それぞれ周方向に導かれる。
また、亘り線Pn,Pxv,Pxwは、それぞれ案内部32F,32B,32Cによって、径方向において異なる位置で周方向に導かれる。具体的には、亘り線Pnは亘り線Pxvよりも内周側で、亘り線Pxwは亘り線Pxvよりも外周側で、それぞれ周方向に導かれる。
案内部32A,32B,32C,32Fがそれぞれ亘り線Pxu,Pxv,Pxw,Pnをこのように案内するので、プリント基板に代替して電機子用インシュレータ3を採用することにより、軸方向における寸法の増大無く、亘り線が案内される。しかも孔H1〜H12自身はプリント基板のランドのように半田付けの対象ではないので、外力が印加されてもコイル同士の結線は損なわれない。また半田付けに必要な半田の量も、プリント基板を用いる場合と比較して少量で足りる。
<電源線の敷設>
U相電流を供給するためにピンPuaeには電源線Cuが接続される。V相電流を供給するためにピンPvasには電源線Cvが接続される。W相電流を供給するためにピンPwasには電源線Cwが接続される。つまりピンPuae,Pvas,PwasはコイルLu2,Lv1,Lw1の端と共に、電源線Cu,Cv,Cwの一端が接続される給電ピンとして機能する。給電ピンにおける接続の例については、他の実施の形態で詳述する。
U相電流を供給するためにピンPuaeには電源線Cuが接続される。V相電流を供給するためにピンPvasには電源線Cvが接続される。W相電流を供給するためにピンPwasには電源線Cwが接続される。つまりピンPuae,Pvas,PwasはコイルLu2,Lv1,Lw1の端と共に、電源線Cu,Cv,Cwの一端が接続される給電ピンとして機能する。給電ピンにおける接続の例については、他の実施の形態で詳述する。
コネクタ4は電機子用インシュレータ3の外部から電源線Cu,Cv,Cwを導入する。ピンPuae,Pvas,Pwasはそれぞれ孔H3,H12,H4を貫通する。よって電機子用インシュレータ3において、電源線Cuはコネクタ4から孔H3まで、電源線Cvはコネクタ4から孔H12まで、電源線Cuはコネクタ4から孔H4まで、それぞれ敷設される。電源線Cu,Cwは、それぞれ案内部32D,32Eによって周方向に案内される。
<案内部32D>
案内部32Dは、孔H1〜H3の外周側で基体31から突出する突出部32を有する。この部位は孔H1〜H3の外周側に電源線Cuを案内する。
案内部32Dは、孔H1〜H3の外周側で基体31から突出する突出部32を有する。この部位は孔H1〜H3の外周側に電源線Cuを案内する。
案内部32Dは、孔H3のH2側で基体31から突出する突出部32をも有する。当該部位は、孔H3から見て電源線Cuが外周側に進んだ後、電源線Cuを周方向に屈曲させる。
案内部32Dは孔H2の外周側近傍において、紙面手前側かつ外周側に突出する凸部32hを有する。電源線Cuは、凸部32hに対してコイルLu1側に敷設される。凸部32hは電源線CuがコイルLu1から離れる方向に移動することを抑止する。かかる抑止は案内部32Dから電源線Cuが外れることを防止する観点で望ましい。
<案内部32E>
案内部32Eは、孔H1〜H4の外周側で、案内部32Dよりも外周側において基体31から突出する突出部32を有する。この部位は孔H1〜H4の外周側に電源線Cwを案内する。
案内部32Eは、孔H1〜H4の外周側で、案内部32Dよりも外周側において基体31から突出する突出部32を有する。この部位は孔H1〜H4の外周側に電源線Cwを案内する。
案内部32Eは、孔H4の外周側近傍で基体31から突出する突出部32をも有する。当該部位は、孔H4から見て電源線Cwが外周側に進んだ後、電源線Cwを周方向に屈曲させる。
案内部32Eは孔H4の外周側近傍において、紙面手前側かつ外周側に突出する凸部32gを有する。電源線Cwは、凸部32gに対してコイルLw1側に敷設される。凸部32gは電源線CwがコイルLw1から離れる方向に移動することを抑止する。かかる抑止は案内部32Eから電源線Cwが外れることを防止する観点で望ましい。
以上のことから、電源線Cu,Cwは、それぞれ案内部32D,32Eによって、径方向において異なる位置で周方向に導かれる。具体的には、電源線Cuは電源線Cwよりも内周側で周方向に導かれる。
よって電源線Cu,Cwについても亘り線Pn,Pxu,Pxv,Pxwと同様に、プリント基板に代替して電機子用インシュレータ3を採用することにより、軸方向における寸法の増大無く周方向に案内される。
<機能の併有>
上述の様に、案内部32Aは亘り線Pxuの周方向への案内の他、その凸部32jによって、亘り線Pxvが案内部32Bによって周方向へ案内されることを補助する機能を果たすことができる。案内部32Bは亘り線Pxvの周方向への案内の他、その凸部32aによって、亘り線Pxwが案内部32Cによって周方向へ案内されることを補助する機能をも果たすことができる。
上述の様に、案内部32Aは亘り線Pxuの周方向への案内の他、その凸部32jによって、亘り線Pxvが案内部32Bによって周方向へ案内されることを補助する機能を果たすことができる。案内部32Bは亘り線Pxvの周方向への案内の他、その凸部32aによって、亘り線Pxwが案内部32Cによって周方向へ案内されることを補助する機能をも果たすことができる。
このように併有される機能と類似して、案内部32Dが孔H3〜H4の内周側で、亘り線PxuがコイルLu2,Lw1から離れることを抑止してもよい。案内部32Eの周方向の端部が、孔H2の外周側で、電源線Cuをコネクタ4から案内部32Dへと案内してもよい。
<形状の変形>
図3及び図4は、電機子用インシュレータ3のそれぞれ正面図及び背面図である。当該正面図で示された電機子用インシュレータ3の正面は、図1において現れた面である。
図3及び図4は、電機子用インシュレータ3のそれぞれ正面図及び背面図である。当該正面図で示された電機子用インシュレータ3の正面は、図1において現れた面である。
図5及び図6は電機子用インシュレータ3の斜視図であり、それぞれ電機子用インシュレータ3の正面及び背面が主として現れる。
電機子用インシュレータ3の基体31は、下記の三条件が満足されれば、コイルLu1〜Lu4,Lv1〜Lv4,Lw1〜Lw4の軸方向Jにおける端(図1に即して言えば紙面手前側に現れる部位)を全て覆っても、上述の作用、効果を招来する。三条件とは、(i)ピンPuas,Puae,Pwas,Pwae,Pvbs,Pvbe,Pubs,Pube,Pwbs,Pwbe,Pvas,Pvaeを貫通させる孔H1〜H12の貫通、(ii)亘り線Pxvが案内部32Bから外れることを防止する凸部31aの周囲の開口、(iii)亘り線Pxuが案内部32Aから離れることを防止する凸部31j,31kの周囲の開口、である。
但し、コイルLu1〜Lu4,Lv1〜Lv4,Lw1〜Lw4から放熱させる観点からは、図1及び図3から図6で例示されるように、適宜に貫通孔を有していることが望ましい。
第2の実施の形態.
本実施の形態ではコイルとティースとの間に介在する他の絶縁体たるインシュレータ6の形状について説明する。
本実施の形態ではコイルとティースとの間に介在する他の絶縁体たるインシュレータ6の形状について説明する。
図7及び図8はインシュレータ6の正面図及び斜視図を、それぞれ示す。但し図8ではインシュレータ6に取り付けられるピン7も示した。ピン7は上述のピンPuas,Puae,Pwas,Pwae,Pvbs,Pvbe,Pubs,Pube,Pwbs,Pwbe,Pvas,Pvaeに採用される。同様にして、図示されたインシュレータ6は、コイルLu1〜Lu4,Lv1〜Lv4,Lw1〜Lw4のいずれか一つが巻回される対象に採用できる。
インシュレータ6の基本的な構成は特許文献1等で公知であるので、その説明は簡単にする。インシュレータ6はティース(例えばティースTu1)を覆い、コイル(例えばコイルLu1)が巻回される。インシュレータ6は、各ティースの外周側に位置する607と、内周側に位置する板608と、板607,608の間で導線が巻回される筒601を有している。筒601はその内側に内周面602を有している。内周面602にはティースが挿入される。
板608には、インシュレータ6が電機子に設けられたときに軸方向Jに沿って突出する突起603,604,606が設けられる。突起606には孔605が開けられ、ここにピン7が挿入される。突起603,604は、コイル対(例えばLua)を成して隣接するコイル(例えばコイルLu1,Lu2)の間を接続する導線を巻き付けて固定する機能を果たす。
特許文献1では詳述されていないが、板607には、突起603,604,606が突出する方向に突出する突起61,62が設けられる。突起61,62はインシュレータ6の外周側にあり、これが電機子用インシュレータ3の外周を固定し、以て電機子用インシュレータ3がティースTu1〜Tu4,Tv1〜Tv4,Tw1〜Tw4に対して径方向において、インシュレータ6を介して固定される。かかる固定により、外力が電機子用インシュレータ3に印加されても、ピンへの外力の影響が低減され、コイル同士の結線が損なわれない効果が高まる。
図9は図8の一部(仮想球Cで示された領域)を拡大して示す斜視図である。突起61には突起62側に開口して径方向に延在する溝63が設けられる。図9には現れないが、同様にして、突起62には突起61側に開口して径方向に延在する溝64が設けられる(図7参照)。
図10は図5の一部(仮想球Bで示された領域)を拡大して示す斜視図である。電機子用インシュレータ3の外周では基体31が外周側に局所的に突出し、その周方向端部には周方向へ突出する突起39が嵌合部として存在する。図10では現れないが、外周側に局所的に突出した基体31には、突起39とは反対側の周方向端部に、周方向へ突出する突起が存在する。
当該突起が溝63と、突起39が溝64と、それぞれ嵌合することにより、電機子用インシュレータ3がインシュレータ6と嵌合する。かかる嵌合は、電機子用インシュレータ3がインシュレータ6から、ひいてはティースTu1〜Tu4,Tv1〜Tv4,Tw1〜Tw4から離れることが防止される。つまり電機子用インシュレータ3がコイルLu1〜Lu4,Lv1〜Lv4,Lw1〜Lw4に対して軸方向Jにおいて固定される。かかる固定により、外力が電機子用インシュレータ3に印加されても、ピンへの外力の影響が更に低減され、コイル同士の結線が損なわれない効果を更に高める。
第3の実施の形態.
本実施の形態では給電ピンにおける電源線とコイルから延在する導線との接続の一態様を説明する。
本実施の形態では給電ピンにおける電源線とコイルから延在する導線との接続の一態様を説明する。
図11は給電ピンとして機能するピン7に対して導線5と電源線9とを接続する態様を示す模式図である。但し導線5及び電源線9は、ピン7に隣接する部位において絶縁被覆が剥がれている。
第1の実施の形態に即して言えば、ピン7はピンPvasを示し、導線5はコイルLv1を構成する導線のコイルLv2とは反対側の一端を示し、電源線9は電源線Cvを示す。あるいはピン7はピンPuaeを示し、導線5はコイルLu2を構成する導線のコイルLu1とは反対側の一端を示し、電源線9は電源線Cuを示す。あるいはピン7はピンPwasを示し、導線5はコイルLw1を構成する導線のコイルLw2とは反対側の一端を示し、電源線9は電源線Cwを示す。
通常、電源線9には、亘り線よりも断面積が大きな導線(撚り線が採用される場合には断面積の総和が大きな)が採用される。よってピン7へ巻回することは、亘り線ほど容易ではない。そこで本実施の形態では導線5が巻回されたピン7に対して電源線9の一端を沿わせて配置し、当該一端と導線5とを他の導線8によってピン7に結紮する。換言すれば、ピン7において、電源線9の一端とコイルの一端とは、導線8によるピン7への結紮の対象である。このような結紮により、コイルとの間での位置関係の固定が容易である。かかる結紮の後、結紮位置に半田付けが行われる。
図1に示されるように、電源線Cu,Cv,Cwは電機子用インシュレータ3に対してコイルLv1,Lu2,Lw2とは反対側に敷設される。よって上記結紮の位置とコイルとの間には、軸方向Jにおいて電機子用インシュレータ3が介在する。
3 電機子用インシュレータ
6 インシュレータ
32A,32B,32C,32D,32E,32F 案内部
31a,31j,31k,32a〜32j 凸部
39 嵌合部
100 電機子
Cu,Cv,Cw 電源線
J 軸方向
J0 軸
Pxu,Pxv,Pxw,Pn 亘り線
6 インシュレータ
32A,32B,32C,32D,32E,32F 案内部
31a,31j,31k,32a〜32j 凸部
39 嵌合部
100 電機子
Cu,Cv,Cw 電源線
J 軸方向
J0 軸
Pxu,Pxv,Pxw,Pn 亘り線
Claims (8)
- 複数のコイル(Lu1〜Lu4,Lv1〜Lv4,Lw1〜Lw4)が環状に配置され、前記コイルの各々に対応したピンに前記コイルの一端が接続される電機子(100)において、前記電機子の軸(J0)に平行な方向たる軸方向(J)において前記コイルに並んで設けられ、前記コイル同士を結線する3以上の亘り線(Pxu,Pxv,Pxw,Pn)を前記軸に対する周方向に導く絶縁体であって、
前記ピンを前記軸方向に貫通させる複数の孔(H1〜H12)と、
前記亘り線の少なくとも三つ(Pn,Pxu,Pxw;Pn,Pxv,Pxw)を、前記軸を中心とする径方向において異なる位置で、前記軸に対する周方向に導く複数の第1案内部(32F,32A,32C;32F,32B,32C)と
を備える電機子用インシュレータ(3)。 - 前記亘り線と前記ピンとの接続箇所と、前記コイルとの間に、前記軸方向において介在する、請求項1記載の電機子用インシュレータ(3)。
- 前記第1案内部の少なくとも一つは、前記径方向に沿った外周側に突出する凸部(31j,31k,32a〜32f;31a,32a〜32f,32i,32j)を少なくとも一つ有する、請求項2記載の電機子用インシュレータ(3)。
- 少なくとも一つの前記ピンは、前記コイルの前記一端と共に電源線(Cu,Cw)の一端が接続される給電ピンとして機能し、
前記電源線を前記周方向に導く少なくとも一つの第2案内部(32D,32E)を更に備える、請求項1〜3のいずれか一つに記載の電機子用インシュレータ(3)。 - 前記第2案内部は、前記径方向に沿った外周側に突出する凸部(32g,32h)を少なくとも一つ有する、請求項4記載の電機子用インシュレータ(3)。
- 前記給電ピンにおいて、前記電源線の前記一端と前記コイルの前記一端とは、他の導線による前記給電ピンへの結紮の対象であり、
前記結紮の位置と前記コイルとの間に前記軸方向において介在する、請求項4又は請求項5に記載の電機子用インシュレータ(3)。 - 前記コイルは第2の絶縁体(6)に巻回され、
前記第2の絶縁体に嵌合する嵌合部(39)を更に備え、
前記第2の絶縁体に前記嵌合部が嵌合して前記軸方向において前記第2の絶縁体に対して前記軸方向において固定される、請求項1〜6のいずれか一つに記載の電機子用インシュレータ(3)。 - 請求項1〜請求項7のいずれか一つに記載の電機子用インシュレータ(3)に環状に配置される前記複数のコイル(Lu1〜Lu4,Lv1〜Lv4,Lw1〜Lw4)で構成される電機子を採用するアウターロータ型のモータ。
Priority Applications (10)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016212584A JP6296137B1 (ja) | 2016-10-31 | 2016-10-31 | 電機子用インシュレータ、モータ |
US16/345,922 US10516313B2 (en) | 2016-10-31 | 2017-10-25 | Insulator for armature, motor |
AU2017351271A AU2017351271B2 (en) | 2016-10-31 | 2017-10-25 | Insulator for armature, motor |
BR112019007226-8A BR112019007226B1 (pt) | 2016-10-31 | 2017-10-25 | isolante para armadura, motor |
ES17865624T ES2966667T3 (es) | 2016-10-31 | 2017-10-25 | Aislador para armadura, motor |
SG11201903873XA SG11201903873XA (en) | 2016-10-31 | 2017-10-25 | Insulator for armature, motor |
EP17865624.5A EP3534501B1 (en) | 2016-10-31 | 2017-10-25 | Insulator for armature, motor |
PCT/JP2017/038479 WO2018079587A1 (ja) | 2016-10-31 | 2017-10-25 | 電機子用インシュレータ、モータ |
MYPI2019002225A MY175925A (en) | 2016-10-31 | 2017-10-25 | Insulator for armature, motor |
CN201780065818.3A CN109863667B (zh) | 2016-10-31 | 2017-10-25 | 电枢用绝缘子、马达 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016212584A JP6296137B1 (ja) | 2016-10-31 | 2016-10-31 | 電機子用インシュレータ、モータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP6296137B1 true JP6296137B1 (ja) | 2018-03-20 |
JP2018074769A JP2018074769A (ja) | 2018-05-10 |
Family
ID=61629171
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016212584A Active JP6296137B1 (ja) | 2016-10-31 | 2016-10-31 | 電機子用インシュレータ、モータ |
Country Status (10)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US10516313B2 (ja) |
EP (1) | EP3534501B1 (ja) |
JP (1) | JP6296137B1 (ja) |
CN (1) | CN109863667B (ja) |
AU (1) | AU2017351271B2 (ja) |
BR (1) | BR112019007226B1 (ja) |
ES (1) | ES2966667T3 (ja) |
MY (1) | MY175925A (ja) |
SG (1) | SG11201903873XA (ja) |
WO (1) | WO2018079587A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102021133409A1 (de) | 2021-12-16 | 2023-06-22 | Minebea Mitsumi Inc. | Stator für eine elektrische Maschine |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5519809A (en) * | 1978-07-28 | 1980-02-12 | Hitachi Ltd | Circuit board |
JP2013215025A (ja) * | 2012-03-31 | 2013-10-17 | Nippon Densan Corp | モールドモータステータ部とそれを用いるモールドモータ |
JP2013220024A (ja) * | 2012-03-12 | 2013-10-24 | Hitachi Cable Ltd | 電動機及び集中配電部材 |
Family Cites Families (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07284239A (ja) * | 1994-04-11 | 1995-10-27 | Fujitsu General Ltd | 電動機 |
JP3430839B2 (ja) * | 1997-03-03 | 2003-07-28 | 松下電器産業株式会社 | 固定子の結線構造 |
JP3696080B2 (ja) * | 2000-12-05 | 2005-09-14 | 三菱電機株式会社 | 回転電機 |
JP2002247792A (ja) * | 2001-02-15 | 2002-08-30 | Hitachi Ltd | 回転電機用固定子、コイル用配線処理板、及び回転電機 |
JP2004153973A (ja) | 2002-11-01 | 2004-05-27 | Tamagawa Seiki Co Ltd | レゾルバの絶縁キャップ構造 |
DE10318816B4 (de) * | 2003-04-17 | 2007-06-28 | Minebea Co., Ltd. | Stator mit Verschaltungsstruktur für Statorwicklungen |
EP2017945A4 (en) * | 2006-06-01 | 2014-10-22 | Panasonic Corp | ENGINE STATOR AND MOTOR MOLD |
JP4140646B2 (ja) * | 2006-10-03 | 2008-08-27 | ダイキン工業株式会社 | ブラシレスモータの固定子 |
JP2008148533A (ja) | 2006-12-13 | 2008-06-26 | Nidec Shibaura Corp | モータ |
JP4270307B2 (ja) | 2007-06-25 | 2009-05-27 | トヨタ自動車株式会社 | 渡り線モジュール |
US8492948B2 (en) * | 2010-10-21 | 2013-07-23 | Emerson Electric Co. | End caps for stator segments of segmented stator assemblies |
JP5328969B2 (ja) | 2012-03-12 | 2013-10-30 | 日立電線株式会社 | 電動機及び集中配電部材 |
JP6248251B2 (ja) * | 2013-11-29 | 2017-12-20 | 多摩川精機株式会社 | アウタロータ型回転センサの信号線引出し構造 |
JP5928642B2 (ja) * | 2014-07-01 | 2016-06-01 | ダイキン工業株式会社 | 電機子、回転電機、クロスフローファン、電機子のティース対の製造方法 |
-
2016
- 2016-10-31 JP JP2016212584A patent/JP6296137B1/ja active Active
-
2017
- 2017-10-25 ES ES17865624T patent/ES2966667T3/es active Active
- 2017-10-25 WO PCT/JP2017/038479 patent/WO2018079587A1/ja unknown
- 2017-10-25 US US16/345,922 patent/US10516313B2/en active Active
- 2017-10-25 AU AU2017351271A patent/AU2017351271B2/en active Active
- 2017-10-25 SG SG11201903873XA patent/SG11201903873XA/en unknown
- 2017-10-25 MY MYPI2019002225A patent/MY175925A/en unknown
- 2017-10-25 BR BR112019007226-8A patent/BR112019007226B1/pt active IP Right Grant
- 2017-10-25 EP EP17865624.5A patent/EP3534501B1/en active Active
- 2017-10-25 CN CN201780065818.3A patent/CN109863667B/zh active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5519809A (en) * | 1978-07-28 | 1980-02-12 | Hitachi Ltd | Circuit board |
JP2013220024A (ja) * | 2012-03-12 | 2013-10-24 | Hitachi Cable Ltd | 電動機及び集中配電部材 |
JP2013215025A (ja) * | 2012-03-31 | 2013-10-17 | Nippon Densan Corp | モールドモータステータ部とそれを用いるモールドモータ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
AU2017351271B2 (en) | 2019-09-19 |
SG11201903873XA (en) | 2019-05-30 |
BR112019007226B1 (pt) | 2020-10-27 |
EP3534501A4 (en) | 2020-06-03 |
US20190296598A1 (en) | 2019-09-26 |
BR112019007226A2 (pt) | 2019-07-02 |
US10516313B2 (en) | 2019-12-24 |
CN109863667A (zh) | 2019-06-07 |
ES2966667T3 (es) | 2024-04-23 |
EP3534501A1 (en) | 2019-09-04 |
AU2017351271A1 (en) | 2019-05-23 |
WO2018079587A1 (ja) | 2018-05-03 |
MY175925A (en) | 2020-07-15 |
CN109863667B (zh) | 2020-04-07 |
EP3534501B1 (en) | 2023-11-22 |
JP2018074769A (ja) | 2018-05-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5333996B2 (ja) | 固定子およびこれを用いた回転電機 | |
JP5217117B2 (ja) | ブラシレスモータ | |
US20110234031A1 (en) | Stator for rotary electrical machine | |
WO2020194619A1 (ja) | ステータおよび電動機 | |
US10601285B2 (en) | Wiring board, electric motor, electric apparatus, and air conditioner | |
JP6296137B1 (ja) | 電機子用インシュレータ、モータ | |
EP2768121B1 (en) | Lead wire connection structure of rotating electric machine | |
JP2002272050A (ja) | レゾルバステータ構造 | |
JP6366849B2 (ja) | 回転電機および回転電機の製造方法 | |
CN110176813A (zh) | 旋转电机的定子 | |
JP2006174547A (ja) | 回転電機の固定子 | |
JP2000166196A (ja) | 電動機の固定子 | |
JP7365824B2 (ja) | 回転電機の固定子および回転電機 | |
JP2019146367A (ja) | ステータ構造およびレゾルバ | |
JP6916838B2 (ja) | ステッピングモータ及びモータ用配線基板 | |
JP6863167B2 (ja) | 回転電機ステータ | |
JP2022160803A (ja) | 配線構造 | |
CN112994308A (zh) | 旋转电机的定子 | |
JP2020156152A (ja) | 結線構造及び電動機 | |
JP2020048394A (ja) | ステータ、モータ、及び送風装置 | |
JP2022073086A (ja) | モータ | |
JP2021087340A (ja) | モータ | |
JP2008035662A (ja) | ブラシレスモータ | |
JP2008124132A (ja) | タップ切替え式変圧器 | |
JP2013532948A (ja) | 並列パス電気機器のための位相リード線接続部 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180123 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180205 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6296137 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |