JP6294778B2 - ベンチュリバルブのシャフト位置制御装置および方法 - Google Patents

ベンチュリバルブのシャフト位置制御装置および方法 Download PDF

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Description

この発明は、シャフトの位置を変動させコーンの位置を動かすことでバルブ内の風量を変化させるベンチュリバルブのシャフト位置制御装置および方法に関するものである。
従来より、化学実験では、実験作業過程において、人体に有害な生物化学物質が発生する場合が多い。これら生物化学物質の室内への拡散を防止し、人体への汚染を防ぐ装置の1つにヒュームフードがある。一般に、ヒュームフードは、上下または左右に開閉可能なサッシ付きの囲い(エンクロージャ)を備えており、実験室の作業者はこのサッシからエンクロージャ内にアクセスすることができる(例えば、特許文献1参照)。
ヒュームフードは、作業中の作業者が有害な生物化学物質に曝されないようにするために、生物化学物質を除去する局所排気ダクトに接続されており、局所排気ダクトには局所排気バルブとしてベンチュリバルブが設けられている。このベンチュリバルブは、シャフトの位置を変動させ、コーンの位置を動かすことにより、バルブ内の風量を変化させるように構成されている(例えば、特許文献2、非特許文献1参照)。
図8はベンチュリバルブを用いたヒュームフードシステムの要部を示す図である。同図において、101は室100内に設置されたヒュームフード、102はヒュームフード101に接続された局所排気ダクト、103は局所排気ダクト102を介するヒュームフード101からの局所排気EXの風量を調節するベンチュリバルブ(局所排気バルブ)、104はベンチュリバルブ103に付設されたコントローラ、105はヒュームフード101の前面に開閉可能に設けられたサッシ、106はサッシ105の位置を検出するサッシセンサである。
このヒュームフードシステムにおいて、コントローラ104は、サッシセンサ106が検出するサッシ105の位置に応じ、サッシ105の開口面の風速(面風速)を所定の速度(一定風速)に維持するようなヒュームフード101からの排気風量QEXを演算し、この演算された排気風量QEXを設定風量としてベンチュリバルブ103のシャフト位置を制御する。すなわち、局所排気EXの風量が設定風量QEXとなるように、ベンチュリバルブ103内のコーンの位置を動かすシャフトの位置を制御する。
このシャフト位置の制御に際し、現在のシャフト位置はポテンショメータ(可変抵抗)を使って検出され、この検出されるシャフト位置(PV)に対する目標シャフト位置(SP)は設定風量QEXに応じて定められる。コントローラ104は、検出シャフト位置PVが目標シャフト位置SPに一致するように、ベンチュリバルブ103のシャフト位置を制御する。
このようなヒュームフードシステムでは、ベンチュリバルブ103の前後差圧(絞り部の前後差圧)が高いときは、圧力に負けずにシャフトを動かす必要があるために、ベンチュリバルブ103のシャフトを動かすアクチュエータは高トルクが必要となる。
特開2012−237527号公報 特開平10−37804号公報
「定風量ベンチュリーバルブ」、〔平成26年6月18日検索〕、インターネット<URL:http://www.azbil.com/jp/product/ba/doc/specsheet/AS-933-R1.1.pdf>
しかしながら、アクチュエータによっては、経年劣化で動作時間(全閉から全開までのフルストローク時間)が長くなったり、動作するのに必要なトルクが増える場合がある。
経年劣化で動作時間が長くなると、目的のシャフト位置に達するまでの時間が長くなり、ベンチュリバルブの応答性が悪化する。また、経年劣化で必要なトルクが増えると、トルク不足となり、目的のシャフト位置まで到達しない状況が起こり得る。そうなると、面風速を一定に保つことができず、局所排気装置内の化学物質が外に漏れてしまう虞がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、経年劣化による応答性の悪化やトルク不足を抑えることが可能なベンチュリバルブのシャフト位置制御装置および方法を提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、シャフトの位置を変動させコーンの位置を動かすことでバルブ内の風量を変化させるベンチュリバルブのシャフト位置制御装置において、ベンチュリバルブのシャフト位置を検出するシャフト位置検出手段と、シャフト位置検出手段によって検出されるシャフト位置を目標シャフト位置に一致させるようにベンチュリバルブのシャフト位置を制御するシャフト位置制御手段と、シャフト位置制御手段でのシャフト位置の制御によりベンチュリバルブのシャフト位置を全閉から全開まで動かすのに要する時間を現在のフルストローク時間として求めるフルストローク手段と、フルストローク手段によって求められた現在のフルストローク時間に応じて、シャフト位置制御手段でのシャフト位置の制御で使用するシャフト位置を動かす際の動作速度の緩急に係わるパラメータを調整するパラメータ調整手段とを備えることを特徴とする。
この発明では、シャフト位置制御手段でのシャフト位置の制御によりベンチュリバルブのシャフト位置を全閉から全開まで動かすのに要する時間を現在のフルストローク時間として求め、この求めた現在のフルストローク時間に応じてシャフト位置制御手段でのシャフト位置の制御で使用するシャフト位置を動かす際の動作速度の緩急に係わるパラメータを調整する。例えば、シャフト位置制御手段でのシャフト位置の制御をPWM制御で行うような場合、フルストローク時間が長くなった場合には、PWM制御で使用するデューティ比を上げて動作速度を速くし、フルストローク時間が短くなった場合には、PWM制御で使用するデューティ比を下げて動作速度を遅くする。これにより、経年劣化による応答性の悪化やトルク不足が抑えられるようになる。
本発明において、現在のフルストローク時間は、例えば、シャフト位置制御手段でのシャフト位置の制御によりベンチュリバルブのシャフト位置を全閉から全開まで動かし、その時のシャフト位置の移動に要した時間を測定し、その測定した時間を現在のフルストローク時間として求めるようにしてもよいし、風量を変化させる際の変更前と変更後の風量偏差と、その時のシャフト位置の移動に要した時間とから、シャフト位置制御手段でのシャフト位置の制御によりベンチュリバルブのシャフト位置を全閉から全開まで動かすのに要する時間を推定し、その推定した時間を現在のフルストローク時間として求めるようにしてもよい。
本発明によれば、シャフト位置制御手段でのシャフト位置の制御によりベンチュリバルブのシャフト位置を全閉から全開まで動かすのに要する時間を現在のフルストローク時間として求め、この求めた現在のフルストローク時間に応じてシャフト位置制御手段でのシャフト位置の制御で使用するシャフト位置を動かす際の動作速度の緩急に係わるパラメータを調整するようにしたので、例えば、シャフト位置制御手段でのシャフト位置の制御をPWM制御で行うような場合、フルストローク時間が長くなった場合には、PWM制御で使用するデューティ比を上げて動作速度を速くし、フルストローク時間が短くなった場合には、PWM制御で使用するデューティ比を下げて動作速度を遅くするなどして、経年劣化による応答性の悪化やトルク不足を抑えることが可能となる。
本発明に係るベンチュリバルブのシャフト位置制御装置の一実施の形態(実施の形態1)の要部を示す図である。 実施の形態1のシャフト位置制御装置における目標シャフト位置へのシャフト位置の制御を説明するためのフローチャートである。 実施の形態1のシャフト位置制御装置における測定したフルストローク時間に応ずるシャフト位置の制御で使用するパラメータ(PWM制御で使用するデューティ比)の調整を説明するためのフローチャートである。 測定されたフルストローク時間と動作時間との関係を示す図である。 本発明に係るベンチュリバルブのシャフト位置制御装置の他の実施の形態(実施の形態2)の要部を示す図である。 実施の形態2のシャフト位置制御装置における推定したフルストローク時間に応ずるシャフト位置の制御で使用するパラメータ(PWM制御で使用するデューティ比)の調整を説明するためのフローチャートである。 推定されたフルストローク時間と動作時間との関係を示す図である。 ベンチュリバルブを用いたヒュームフードシステムの要部を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
図1は本発明に係るベンチュリバルブのシャフト位置制御装置の一実施の形態(実施の形態1)の要部を示す図である。
この実施の形態1のシャフト位置制御装置200Aは、図8に示したヒュームフードシステムにおいて、ベンチュリバルブ103に付設されたコントローラ104内に設けられる。
図1にはベンチュリバルブ103の概略構成も合わせて示している。ベンチュリバルブ103は、ベンチュリ管(弁座)1内にスプリング5と一体構造のコーン(弁栓)2を備えており、コーン2が取り付けられたシャフト(弁軸)3の位置(摺動位置)をレバー4によって調整することができる。また、レバー4の支点部には、シャフト3の位置を検出するためのポテンショメータ(可変抵抗)6が設けられている。シャフト3の位置はポテンショメータ(可変抵抗)6の信号が風量とリニアになるようにキャリブレーションされている。
このベンチュリバルブ103では、レバー4によってシャフト3を図示左方向へ動かすと、ベンチュリ管1とコーン2との間の流路が狭くなり、流路の抵抗が大きくなり、通過する空気量が減少する。レバー4によってシャフト4を図示右方向へ動かすと、ベンチュリ管1とコーン2との間の流路が広くなり、流路の抵抗が小さくなり、通過する空気量が増大する。
また、このベンチュリバルブ103では、コーン2の位置がベンチュリ管1の前後の差圧とスプリング5のばね力の差で移動することによって、シャフト3の摺動位置に対して、ベンチュリバルブ103を通過する空気量が一定の範囲に維持される。すなわち、スプリング5と一体のコーン2(圧力独立性機構)により、低静圧のときは、コーン2にかかる力が小さくなり、内部のスプリング5が伸び、静圧が高くなるに伴い、コーン2にかかる力が増すと、スプリング5が縮み、シャフト3が動くとともにコーン2が中心に向かって動くことにより、風量が維持される。
シャフト位置制御装置200Aは、プロセッサや記憶装置からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して各種機能を実現させるプログラムとによって実現される。具体的には、コンピュータにプログラムがインストールされ、このインストールされたプログラムに従うCPUの処理動作として実現される。
シャフト位置制御装置200Aは、CPUの処理動作として実現される機能ブロックとして、目標シャフト位置演算部201と、シャフト位置制御部202と、フルストローク時間測定部203と、パラメータ調整部204とを備えている。
この構成において、ポテンショメータ(可変抵抗)6が本発明でいうシャフト位置検出手段に相当し、シャフト位置制御部202がシャフト位置制御手段に相当し、フルストローク時間測定部203がフルストローク手段に相当し、パラメータ調整部204がパラメータ調整手段に相当する。
以下、図2および図3に示すフローチャートを参照して、シャフト位置制御装置200Aにおける各部の機能を交えながら、シャフト位置制御装置200Aでの処理動作について説明する。
目標シャフト位置演算部201は、サッシ105(図8)の位置に応じて定められる設定風量QEXを入力とし、この設定風量QEXに応じた目標シャフト位置SPを求める。目標シャフト位置演算部201は、設定風量QEXの変更により目標シャフト位置SPが変わると(図2:ステップS101のYES)、変更された目標シャフト位置SPをシャフト位置制御部202へ送る(ステップS102)。
シャフト位置制御部202は、目標シャフト位置演算部201からの目標シャフト位置SPと、ポテンショメータ(可変抵抗)6が検出するベンチュリバルブ103のシャフト位置(検出シャフト位置)PVとを取り込み、検出シャフト位置PVが目標シャフト位置SPに一致するように、ベンチュリバルブ103のシャフト位置を制御する(ステップS103)。
このシャフト位置制御部202でのベンチュリバルブ103のシャフト位置の制御はPWM制御によって行われる。すなわち、目標シャフト位置SPと検出シャフト位置PVとの差に応じたデューティ比のパルス信号(PWM信号)を出力することによって、検出シャフト位置PVが目標シャフト位置SPに一致するようにベンチュリバルブ103のシャフト位置を制御する
一方、フルストローク時間測定部203は、ベンチュリバルブ103が使用されていない時間帯であることを条件として、シャフト位置制御部202に指令を送り、このシャフト位置制御部202でのシャフト位置の制御により、ベンチュリバルブ103のシャフト位置を全閉から全開まで動かし、その時のシャフト位置の移動に要した時間を測定し、その測定した時間を現在のフルストローク時間Tfullとして求める。
すなわち、フルストローク時間測定部203は、ベンチュリバルブ103が使用されていない時間帯であるか否かを判断し(図3:ステップS201)、ベンチュリバルブ103が使用されていない時間帯であれば(ステップS201のYES)、シャフト位置制御部202に全閉指令を送って、ベンチュリバルブ103のシャフト位置を全閉とする(ステップS202)。
そして、フルストローク時間測定部203は、ベンチュリバルブ103のシャフト位置を全閉とした状態から、シャフト位置制御部202に全開指令を送って、ベンチュリバルブ103のシャフト位置を全開とする(ステップS203)。
フルストローク時間測定部203は、この時のシャフト位置の移動に要した時間を測定し、すなわちシャフト位置制御部202でのシャフト位置の制御によってベンチュリバルブ103のシャフト位置を全閉から全開まで動かすのに要した時間を測定し、その測定した時間を現在のフルストローク時間Tfullとする(ステップS204)。
このようにして、フルストローク時間測定部203は、ベンチュリバルブ103が使用されていない時間帯において、シャフト位置制御部202でのシャフト位置の制御によりベンチュリバルブのシャフト位置を全閉から全開まで動かし、その時のシャフト位置の移動に要した時間を現在のフルストローク時間Tfullとして測定し、この測定した現在のフルストローク時間Tfullをパラメータ調整部204へ送る。
パラメータ調整部204は、フルストローク時間測定部203からの測定された現在のフルストローク時間Tfullを受けて、この測定された現在のフルストローク時間Tfullに応じて、シャフト位置制御部202でのシャフト位置の制御で使用するパラメータ(シャフト位置を動かす際の動作速度の緩急に係わるパラメータ)を調整する。
本実施の形態では、シャフト位置制御部202でのシャフト位置の制御で使用するパラメータとして、シャフト位置制御部202でのPWM制御で使用するデューティ比を調整する。具体的には、フルストローク時間Tfullが長くなった場合には、PWM制御で使用するデューティ比を上げて動作速度を速くし、フルストローク時間Tfullが短くなった場合には、PWM制御で使用するデューティ比を下げて動作速度を遅くする。
これにより、図4に示すように、測定されたフルストローク時間Tfullの増減に応じて、フルストローク時間Tfullが長くなれば速くなるように、フルストローク時間Tfullが短くなれば遅くなるように、シャフト位置を動かす際の動作速度が調整されるものとなる。この動作速度の調整により、経年変化による制御性への影響が緩和され、経年劣化による応答性の悪化やトルク不足が抑えられるようになる。また、波及効果として、ベンチュリバルブ103の個体差(動作時間の個体差)を無くすこともできるようになる。
なお、このパラメータの調整は、ベンチュリバルブ103が使用されていない時間帯を条件として、手動で指示を与えて行わせるようにしてもよいし、自動的(定期的)に行われるようにしてもよい。また、測定されたフルストローク時間Tfullを日/月/年といった単位で管理記憶し、日/月/年といった単位でパラメータの調整を行うようにしたりしてもよい。
〔実施の形態2〕
図5は本発明に係るベンチュリバルブのシャフト位置制御装置の他の実施の形態(実施の形態2)の要部を示す図である。同図において、図1と同一符号は図1を参照して説明した構成要素と同一或いは同等の構成要素を示し、その説明は省略する。
この実施の形態2のシャフト位置制御装置200Bでは、実施の形態1のシャフト位置制御装置200Aで用いていたフルストローク時間測定部203に代えて、フルストローク時間推定部205を用いるようにしている。この実施の形態2の構成では、フルストローク時間推定部205が本発明でいうフルストローク手段に相当する。
以下、図2および図6に示すフローチャートを参照して、シャフト位置制御装置200Bにおける各部の機能を交えながら、シャフト位置制御装置200Bでの処理動作について説明する。
目標シャフト位置演算部201は、サッシ105(図8)の位置に応じて定められる設定風量QEXを入力とし、この設定風量QEXに応じた目標シャフト位置SPを求める。目標シャフト位置演算部201は、設定風量QEXの変更により目標シャフト位置SPが変わると(図2:ステップS101のYES)、変更された目標シャフト位置SPをシャフト位置制御部202へ送る(ステップS102)。
シャフト位置制御部202は、目標シャフト位置演算部201からの目標シャフト位置SPと、ポテンショメータ(可変抵抗)6が検出するベンチュリバルブ103のシャフト位置(検出シャフト位置)PVとを取り込み、検出シャフト位置PVが目標シャフト位置SPに一致するように、PWM制御によって、ベンチュリバルブ103のシャフト位置を制御する(ステップS103)。
一方、フルストローク時間推定部205は、設定風量QEXが変更されると(図6:ステップS301のYES)、設定風量QEXへの変更が終了するのを待つ。この場合、フルストローク時間推定部205は、シャフト位置制御部202からの検出シャフト位置PVが目標シャフト位置SPに一致した旨の知らせを受けて、設定風量QEXへの変更が終了したと判断する。
フルストローク時間推定部205は、設定風量QEXへの変更が終了したと判断すると(ステップS302のYES)、変更前の風量(変更前の設定風量QEX)と変更後の風量(変更後の設定風量QEX)との差を変更前と変更後の風量偏差ΔQとして求める(ステップS303)。
また、設定風量QEXの変更が開始されてから設定風量QEXへの変更が終了するまでの時間をその時のシャフト位置の移動に要した時間TAとして求め(ステップS304)、ステップS303で求めた変更前と変更後の風量偏差ΔQとステップS304で求めたシャフト位置の移動に要した時間TAとから現在の全閉から全開までに要するフルストローク時間Tfullを推定する(ステップS305)。
このようにして、フルストローク時間推定部205は、風量を変化させる際の変更前と変更後の風量偏差ΔQとその時のシャフト位置の移動に要した時間TAとから現在のフルストローク時間Tfullを推定し、この推定した現在のフルストローク時間Tfullをパラメータ調整部204へ送る。
パラメータ調整部204は、フルストローク時間推定部203からの推定された現在のフルストローク時間Tfullを受けて、この推定された現在のフルストローク時間Tfullに応じて、シャフト位置制御部202でのシャフト位置の制御で使用するパラメータ(シャフト位置を動かす際の動作速度の緩急に係わるパラメータ)を調整する。
本実施の形態においても、シャフト位置制御部202でのシャフト位置の制御で使用するパラメータとして、シャフト位置制御部202でのPWM制御で使用するデューティ比を調整する。すなわち、フルストローク時間Tfullが長くなった場合には、PWM制御で使用するデューティ比を上げて動作速度を速くし、フルストローク時間Tfullが短くなった場合には、PWM制御で使用するデューティ比を下げて動作速度を遅くする。
これにより、図7に示すように、推定されたフルストローク時間Tfullの増減に応じて、推定されたフルストローク時間Tfullが長くなれば速くなるように、推定されたフルストローク時間Tfullが短くなれば遅くなるように、シャフト位置を動かす際の動作速度が調整されるものとなる。この動作速度の調整により、経年変化による制御性への影響が緩和され、経年劣化による応答性の悪化やトルク不足が抑えられるようになる。また、波及効果として、ベンチュリバルブ103の個体差(動作時間)を無くすこともできるようになる。
また、この実施の形態2では、風量を変化させる際の変更前と変更後の風量偏差ΔQとその時のシャフト位置の移動に要した時間TAとから現在のフルストローク時間Tfullを推定するので、24時間フルにベンチュリバルブ103を使用している場合でも、パラメータの調整が可能となる。
なお、このパラメータの調整は、設定風量の変更時に毎回行わせるようにしてもよいし、ある程度時間をおいて定期的に行わせるようにしてもよい。また、風量を変化させる際の変更前と変更後の風量偏差ΔQとその時のシャフト位置の移動に要した時間TAとを日/月/年といった単位で管理記憶し、日/月/年といった単位で行うようにしたりしてもよい。
また、上述した実施の形態1,2では、シャフト位置制御部202でのシャフト位置の制御で使用するシャフト位置を動かす際の動作速度の緩急に係わるパラメータとして、シャフト位置制御部202でのPWM制御で使用するデューティ比を調整するようにしたが、シャフト位置制御部202でのPWM制御で使用する不感帯などを調整するようにしてもよい。不感帯を狭めると、目標シャフト位置SPに対して検出シャフト位置PVが変化した場合の反応が速くなり、結果的に動作速度が速くなる。不感帯を拡げると、目標シャフト位置SPに対して検出シャフト位置PVが変化した場合の反応が鈍くなり、結果的に動作速度が遅くなる。
〔実施の形態の拡張〕
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、各実施の形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
1…ベンチュリ管、2…コーン、3…シャフト、4…レバー、5…スプリング、6…ポテンショメータ(可変抵抗)、100…室、101…ヒュームフード、102…局所排気ダクト、103…ベンチュリバルブ(局所排気バルブ)、104…コントローラ、105…サッシ、106…サッシセンサ、200A,200B…シャフト位置制御装置、201…目標シャフト位置演算部、202…シャフト位置制御部、203…フルストローク時間測定部、204…パラメータ調整部、205…フルストローク時間推定部。

Claims (10)

  1. シャフトの位置を変動させコーンの位置を動かすことでバルブ内の風量を変化させるベンチュリバルブのシャフト位置制御装置において、
    前記ベンチュリバルブのシャフト位置を検出するシャフト位置検出手段と、
    前記シャフト位置検出手段によって検出されるシャフト位置を目標シャフト位置に一致させるように前記ベンチュリバルブのシャフト位置を制御するシャフト位置制御手段と、
    前記シャフト位置制御手段でのシャフト位置の制御により前記ベンチュリバルブのシャフト位置を全閉から全開まで動かすのに要する時間を現在のフルストローク時間として求めるフルストローク手段と、
    前記フルストローク手段によって求められた現在のフルストローク時間に応じて、前記シャフト位置制御手段でのシャフト位置の制御で使用するシャフト位置を動かす際の動作速度の緩急に係わるパラメータを調整するパラメータ調整手段と
    を備えることを特徴とするベンチュリバルブのシャフト位置制御装置。
  2. 請求項1に記載されたベンチュリバルブのシャフト位置制御装置において、
    前記フルストローク手段は、
    前記シャフト位置制御手段でのシャフト位置の制御により前記ベンチュリバルブのシャフト位置を全閉から全開まで動かし、その時のシャフト位置の移動に要した時間を測定し、その測定した時間を前記現在のフルストローク時間として求める
    ことを特徴とするベンチュリバルブのシャフト位置制御装置。
  3. 請求項1に記載されたベンチュリバルブのシャフト位置制御装置において、
    前記フルストローク手段は、
    風量を変化させる際の変更前と変更後の風量偏差とその時のシャフト位置の移動に要した時間とから、前記シャフト位置制御手段でのシャフト位置の制御により前記ベンチュリバルブのシャフト位置を全閉から全開まで動かすのに要する時間を推定し、その推定した時間を前記現在のフルストローク時間として求める
    ことを特徴とするベンチュリバルブのシャフト位置制御装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載されたベンチュリバルブのシャフト位置制御装置において、
    前記シャフト位置制御手段は、
    前記シャフト位置検出手段によって検出されるシャフト位置を検出シャフト位置とし、前記目標シャフト位置と前記検出シャフト位置との差に応じたデューティ比のパルス信号を出力することによって、前記検出シャフト位置が前記目標シャフト位置に一致するように前記ベンチュリバルブのシャフト位置を制御し、
    前記シャフト位置を動かす際の動作速度の緩急に係わるパラメータは、
    前記シャフト位置制御手段でのシャフト位置の制御で使用するデューティ比である
    ことを特徴とするベンチュリバルブのシャフト位置制御装置。
  5. 請求項1〜3の何れか1項に記載されたベンチュリバルブのシャフト位置制御装置において、
    前記シャフト位置制御手段は、
    前記シャフト位置検出手段によって検出されるシャフト位置を検出シャフト位置とし、前記目標シャフト位置と前記検出シャフト位置との差に応じたデューティ比のパルス信号を出力することによって、前記検出シャフト位置が前記目標シャフト位置に一致するように前記ベンチュリバルブのシャフト位置を制御し、
    前記シャフト位置を動かす際の動作速度の緩急に係わるパラメータは、
    前記シャフト位置制御手段でのシャフト位置の制御で使用する不感帯である
    ことを特徴とするベンチュリバルブのシャフト位置制御装置。
  6. シャフトの位置を変動させコーンの位置を動かすことでバルブ内の風量を変化させるベンチュリバルブのシャフト位置制御方法において、
    前記ベンチュリバルブのシャフト位置を検出するシャフト位置検出ステップと、
    前記シャフト位置検出ステップによって検出されるシャフト位置を目標シャフト位置に一致させるように前記ベンチュリバルブのシャフト位置を制御するシャフト位置制御ステップと、
    前記シャフト位置制御ステップでのシャフト位置の制御により前記ベンチュリバルブのシャフト位置を全閉から全開まで動かすのに要する時間を現在のフルストローク時間として求めるフルストロークステップと、
    前記フルストロークステップによって求められた現在のフルストローク時間に応じて、前記シャフト位置制御ステップでのシャフト位置の制御で使用するシャフト位置を動かす際の動作速度の緩急に係わるパラメータを調整するパラメータ調整ステップと
    を備えることを特徴とするベンチュリバルブのシャフト位置制御方法。
  7. 請求項6に記載されたベンチュリバルブのシャフト位置制御方法において、
    前記フルストロークステップは、
    前記シャフト位置制御ステップでのシャフト位置の制御により前記ベンチュリバルブのシャフト位置を全閉から全開まで動かし、その時のシャフト位置の移動に要した時間を測定し、その測定した時間を前記現在のフルストローク時間として求める
    ことを特徴とするベンチュリバルブのシャフト位置制御方法。
  8. 請求項6に記載されたベンチュリバルブのシャフト位置制御方法において、
    前記フルストロークステップは、
    風量を変化させる際の変更前と変更後の風量偏差とその時のシャフト位置の移動に要した時間とから、前記シャフト位置制御手段でのシャフト位置の制御により前記ベンチュリバルブのシャフト位置を全閉から全開まで動かすのに要する時間を推定し、その推定した時間を前記現在のフルストローク時間として求める
    ことを特徴とするベンチュリバルブのシャフト位置制御方法。
  9. 請求項6〜8の何れか1項に記載されたベンチュリバルブのシャフト位置制御方法において、
    前記シャフト位置制御ステップは、
    前記シャフト位置検出ステップによって検出されるシャフト位置を検出シャフト位置とし、前記目標シャフト位置と前記検出シャフト位置との差に応じたデューティ比のパルス信号を出力することによって、前記検出シャフト位置が前記目標シャフト位置に一致するように前記ベンチュリバルブのシャフト位置を制御し、
    前記シャフト位置を動かす際の動作速度の緩急に係わるパラメータは、
    前記シャフト位置制御ステップでのシャフト位置の制御で使用するデューティ比である
    ことを特徴とするベンチュリバルブのシャフト位置制御方法。
  10. 請求項6〜8の何れか1項に記載されたベンチュリバルブのシャフト位置制御方法において、
    前記シャフト位置制御ステップは、
    前記シャフト位置検出ステップによって検出されるシャフト位置を検出シャフト位置とし、前記目標シャフト位置と前記検出シャフト位置との差に応じたデューティ比のパルス信号を出力することによって、前記検出シャフト位置が前記目標シャフト位置に一致するように前記ベンチュリバルブのシャフト位置を制御し、
    前記シャフト位置を動かす際の動作速度の緩急に係わるパラメータは、
    前記シャフト位置制御ステップでのシャフト位置の制御で使用する不感帯である
    ことを特徴とするベンチュリバルブのシャフト位置制御方法。
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