JP3911318B2 - 流量制御弁およびその組立方法、弁体開閉制御方法並びに弁体 - Google Patents

流量制御弁およびその組立方法、弁体開閉制御方法並びに弁体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流量を調整するための弁体が所定の調整軸の回動により開閉する流量制御弁本体部と前記調整軸を回動させるモータ部とを備えた流量制御弁およびその組立方法、弁体開閉制御方法並びに弁体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、給湯器の水量制御弁などに用いる流量制御弁では、その弁体の開閉を駆動用モータで行うとともに、弁体を開状態から閉状態へ閉め込む際に、駆動用モータを、弁体が開状態から全閉状態に至るまで、予め定めた一定速度で駆動するようになっていた。
【0003】
また、従来の流量制御弁は、たとえば、円錐台形状を成した弁体を流体の流入口である円形の開口部にその先端側から挿入するとともに、その挿入量によって弁の開度を調整するようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術では、弁体を開状態から全閉状態まで閉め込むとき、モータをその間一定速度で駆動し続けるので、弁体が流体の入口部へ突き当たる瞬間に大きな衝撃や負荷がモータに加わる。このため、これら弁体を駆動するモータや駆動用のギアが劣化あるいは破損し、耐久上好ましくないという問題があった。また、弁体が円錐台等の形状を成している場合、弁体を開閉するモータの回転角と流量との対応付けが難しく、意図どおりの流量を制御することが困難であった。
【0005】
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、その第1の目的は、弁体を閉じる際の衝撃や負荷を簡単な制御で小さく抑えることのできる流量制御弁およびその組立方法並びに弁体の開閉制御方法を提供することにあり、第2の目的はモータの回転角を基準に流量の調整を行うことのできる弁体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]流量を調整するための弁体(32)が所定の調整軸(35)の回動により開閉する流量制御弁本体部(20)と前記調整軸(35)を回動させるモータ部(40)とを備えた流量制御弁(20、80)において、
前記弁体(32)を全閉した際に前記調整軸(35)を回動させる前記モータ部(40)の出力軸(43)がその停止位置を検出し得る予め定めた停止角度から前記弁体(32)を閉め込む方向に所定角度進んだ角度になるように前記モータ部(40)と前記流量制御弁本体部(20)とが組み付けられており、
前記停止角度は、前記弁体(32)が全閉するよりも手前側に設定されていることを特徴とする流量制御弁(20、80)。
【0007】
[2]流量を調整するための弁体(32)が所定の調整軸(35)を回動させることで開閉する流量制御弁本体部(20)に前記調整軸(35)を回動するためのモータ部(40)を組み付ける流量制御弁組立方法において、
前記弁体(32)を全閉した際に前記調整軸(35)を回動させる前記モータ部(40)の出力軸(43)がその停止位置を検出し得る予め定めた停止角度から前記弁体(32)を閉め込む方向に所定角度進んだ角度になるように前記モータ部(40)を前記流量制御弁本体部(20)に組み付けることを特徴とする流量制御弁組立方法。
【0008】
[3]流量を調整するための弁体(32)が所定の調整軸(35)を回動させることで開閉する流量制御弁本体部(20)の前記調整軸(35)と当該調整軸(35)を回動させるためのモータ部(40)の出力軸(43)とを同心に嵌合させて前記流量制御弁本体部(20)に前記モータ部(40)を組み付ける流量制御弁組立方法であって、前記モータ部(40)の出力軸(43)と前記調整軸(35)のうちいずれか一方の軸はその内周面に当該軸と平行に延びる溝を略等角度間隔に複数備え、他方の軸は、その外周面に前記一方の軸の内周に形成された溝と係合する凸状の歯を少なくとも1つ備えるものにおいて、
前記流量制御弁本体部(20)の前記弁体(32)を全閉状態にし、
前記モータ部(40)の出力軸(43)をその停止位置の検出し得る予め定めた停止角度より前記弁体(32)の閉め込み方向に所定角度進ませた角度に設定して保持し、
前記モータ部(40)を前記流体制御弁本体部(20)に取り付けるための所定の組み付け位置に合わせた状態でその出力軸(43)と前記調整軸(35)とを嵌合する際に、前記凸状の歯と前記溝との位相が合わず前記出力軸(43)と前記調整軸(35)とが嵌合しないとき、前記凸状の歯と前記溝の位相が合うまで前記モータ部(40)を前記弁体(32)の閉め込み方向に回して前記出力軸(43)と前記調整軸(35)とを嵌合させ、その後モータ部(40)を前記閉め込み方向と逆方向に回して前記組み付け位置まで戻し当該位置で前記モータ部(40)を前記流体制御弁本体部(20)に固定することを特徴とする流量制御弁組立方法。
【0009】
[4]流量を調整するための弁体(92)が所定の調整軸(99)の回動により開閉する流量制御弁本体部(80)と前記調整軸(99)を回動させるモータ部(40)とを備えた流量制御弁(80、40)であって、前記弁体(92)を全閉した際に前記調整軸(99)を回動させる前記モータ部(40)の出力軸(43)がその停止位置を検出し得る予め定めた停止角度から前記弁体(92)を閉め込む方向に所定角度進んだ角度になるように前記モータ部(40)と前記流量制御弁本体部(80)とが組み付けられているものの弁体(92)を開閉する弁体開閉制御方法において、
前記弁体(92)を開状態から全閉状態まで閉め込む際に、前記停止角度に到達したことが検知されるまで前記モータ部(40)の出力軸(43)を前記弁体(32)の閉め込み方向へ第1の速度で回転させ、その後前記第1の速度より遅い第2の速度で前記出力軸(43)を回転させ前記弁体(92)を全閉状態まで徐々に閉め込むことを特徴とする弁体開閉制御方法。
【0010】
[5]前記停止角度から前記出力軸(43)を前記第2の速度で回した際に前記弁体(32)が全閉するまでに要する最大時間より長い基準駆動時間を予め定めておき、前記出力軸(43)が前記停止角度に到達してから前記基準駆動時間の経過するまでの間一律に前記モータ部(40)を前記第2の速度で駆動することにより前記弁体(32)を全閉状態まで徐々に閉め込むことを特徴とする[4]記載の弁体開閉制御方法。
【0011】
[6]前記弁体(92)は弾性部材で止水する機能を備え、前記停止角度から前記出力軸(43)を前記第2の速度で回して止水することを特徴とする[4]または[5]記載の弁体開閉制御方法。
【0012】
[7][1]記載の流量制御弁(20、80)若しくは[2]または[3]記載の流量制御弁組立方法により組み立てられる流量制御弁(20、80)に適用する弁体(32、92)において、
前記モータ部(40)の出力軸(43)の回転角の変化量と前記流量制御弁(20、80)内の流量の変化量とが正比例するようにその形状を設定したことを特徴とする弁体(32、92)。
【0013】
前記本発明は次のように作用する。
流量制御弁本体部(20)とモータ部(40)とは、弁体(32)を全閉した際にモータ部(40)の出力軸(43)がその停止位置を検出し得る予め定めた停止角度から弁体(32)の閉め込み方向に所定角度進んだ角度になるように組み付けられているので、モータ部(40)が停止角度に到達した時点で弁体(32)が全閉状態になることがない。
【0014】
また、弁体(92)を開状態から全閉状態まで閉め込むとき、停止角度に到達するまでモータ部(40)の出力軸(43)を第1の速度で回転させ、その後、第1の速度より遅い第2の速度で出力軸(43)を回転させて弁体(92)を全閉状態まで徐々に閉め込むようにする。
【0015】
停止角度は弁体(92)が全閉するよりも手前側に設定されているので、停止角度までモータを第1の速度(高速度)で一気に回してもモータに衝撃や大きな負荷が加わることがない。そして、停止角度以後、モータを第2の速度(低速度)で駆動することにより、衝撃や大きな負荷をモータに加えずに弁体(92)を全閉することができる。
【0016】
さらに弁体(92)に弾性部材によって止水する機能を持たせておけば、第2の速度で除々に閉め込むことにより衝撃や大きな負荷をモータに加えずに完全に止水することができる。
【0017】
停止角度以後、出力軸(43)を第2の速度で回した際に弁体(92)が全閉するまでに要する最大時間より長い基準駆動時間を予め定めておき、出力軸(43)が停止角度に到達してから基準駆動時間の経過するまでの間、一律に、モータ部(40)を第2の速度で駆動する。これにより、全閉したことを実際に検知することなく、弁体(92)を全閉することができ、装置構成の簡略化を図ることができる。
【0018】
このほか、全閉状態になった以後モータに加わる負荷が大きくなることを基にして弁体(92)が全閉したことを検知し、モータを停止させるようにしてもよい。たとえば、モータに流れる電流値の変化により全閉状態を検知することができる。
【0019】
また、調整軸(35)と出力軸(43)のいずれか一方の軸の内周面に軸と平行に延びる溝を設け、他方の軸の外周面に前記溝と係合する凸状の歯を少なくとも1つ備えるものにおいて、調整軸(35)と当該調整軸(35)を回動させるためのモータ部(40)の出力軸(43)とを同心に嵌合する際に、一方の軸(43)の内周面に設けられた溝と他方の軸(35)の外周面に設けられた凸状の歯とを係合させるものでは、次のような手順で流量制御弁本体部(80)にモータ部(40)を組み付ける。
【0020】
たとえば、出力軸(43)の内周面に溝が、調整軸(35)の外周面に凸状の歯が形成されているものとする。まず、流量制御弁本体部(20)の弁体(32)を全閉状態にするとともに、モータ部(40)の出力軸(43)をその停止位置の検出し得る予め定めた停止角度より弁体(32)の閉め込み方向に所定角度進ませた角度に設定して保持する。次に、モータ部(40)を流体制御弁本体部の組み付け位置に合わせた状態でその出力軸(43)と調整軸(35)とを嵌合させる。
【0021】
この際、調整軸(35)外周面の凸状の歯と出力軸(43)内周面の溝との位相が合わずこれらが嵌合しない場合には、凸状の歯と溝の位相が合うまでモータ部(40)を弁体(32)の閉め込み方向に回して出力軸(43)と調整軸(35)とを嵌合入し、その後モータ部(40)を逆方向に回して組み付け位置まで戻し、当該位置でモータ部(40)を流体制御弁本体部に固定する。
【0022】
このような組立手順をとることにより、溝と凸状の歯の当初の位相ずれは、常に、弁体(32)全閉時における出力軸(43)の角度が弁体(32)の閉め込み方向へ進む向きに吸収される。その結果、停止角度から弁体(32)を全閉状態にするまでに要する回転角のばらつきが、当初の位相ずれを任意方向に吸収する場合に比べて半減する。
【0023】
このような流量制御弁(20、80)に適用する弁体(32、92)の形状を、モータ部(40)の出力軸(43)の回転角の変化量と記流量制御弁(20、80)内の流量の変化量とが正比例するように設定すれば、モータの回転角度により流量を意図する値に容易に制御することができる。弁体(32、92)は、たとえば、円錐台形状に対し、その周面を外側に膨らませた凸曲線状の形状になる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の一実施の形態を説明する。
図2は、本発明にかかる流量制御弁を用いた給湯器の概略構成を示している。給湯器は、燃焼室10を備えており、当該燃焼室10の下部には、バーナー11が、燃焼室10の上部には、バーナー11からの熱を給水に伝える熱交換器12がそれぞれ配置されている。燃焼ファン13によって燃焼室10の下方側からバーナー11へ給気され、排気は燃焼室10の上部から排出されるようになっている。
【0025】
給水パイプ14は、熱交換器12の流入口側に連通しており、熱交換器12の流出口側には給湯パイプ15が接続されている。また給湯パイプ15の途中には、熱交換器12で加熱された後の湯の出湯量を調整するためのメイン側水量制御弁20が取り付けられている。給水パイプ14と給湯パイプ15とは、メイン側水量制御弁20の下流側においてバイパス路17で接続されており、バイパス路17の途中には、給水パイプ14からの給水のうち熱交換器12を通さず給湯パイプ15へバイパスさせる水量を調節するためのバイパス側水量制御弁80が取り付けられている。
【0026】
このほか図2に示す給湯器は、風呂への給湯および追い焚きを行う機能を備えており、浴槽に通じる風呂往パイプ19aおよび風呂戻パイプ19b等が設けられている。
【0027】
図3、図4は、メイン側水量制御弁20を分解した様子を、図1は、メイン側水量制御弁20の断面をそれぞれ表している。メイン側水量制御弁20は、流体の入口部21と出口部22とを備えたケーシングとしての水調ボディ23と、水調ボディ23の内部に収められ入口部21から出口部22への流量調整を行う水調部30とを備えている。水調ボディ23は、略円筒形を成し、その側部に出口部22が設けられている。出口部22は、水調ボディ23の側面から略垂直方向に延びる短い円形の筒状を成している。
【0028】
メイン側水量制御弁20は、水調パッキン24を挟んで水調部30を水調ボディ23内に収めた後、水調取付板25で蓋をし、ナベネジ26で水調取付板25を水調ボディ23に固定して組み立てられる。
【0029】
図4に示すように、水調部30は、プッシュナット31、弁体32、ボディージョイント33、オーリング34および水調シャフト35とから構成される。水調シャフト35には、中間部分にオーリング34をはめ込むためのオーリング挿入箇所36と、グリースを溜めるためのグリースだまり部37が設けられている。
【0030】
水調シャフト35は、いわゆるセレーション軸になっており、その外周面に軸と並行に延びる多数の凸状の歯が設けられている。凸状の歯は、22.5度ごとの等角度間隔に合計で16歯設けてある。弁体32は、略円錐台の形状を成しているが、その周面は、外側に僅かに膨らむ凸曲線の形状になっている。
【0031】
メイン側水量制御弁20の弁体32は、水調シャフト35を回動させることにより水調シャフト35の軸方向に往動するとともに、全開の状態から水調シャフト35を略180度回すことにより弁体32がほぼ閉位置になり、188度以上の所定角度(組み付け誤差に依存する)で全閉するようになっている。
【0032】
図5は、水量制御弁を駆動するモータ部40の要部断面を示している。モータ部40は、内部にモータ41と減速ギア部42を備えている。出力軸43は、図中では下方を向いており、メイン側水量制御弁20の水調シャフト35をはめ込むための雌型になっている。出力軸43の内周面には水調シャフト35の有する凸状の歯と係合する溝44が形成されている。溝44は、水調シャフト35の凸状の歯と同じく、22.5度ごとの等角度間隔に合計で16本設けてある。
【0033】
モータ部40の出力軸43は、モータ41を駆動することによって回動するが、減速ギア部42を有するため、外部から力を加えても出力軸43は容易に回すことができなくなっている。
【0034】
またモータ部40は、ホール素子および周辺回路をワンチップ化したホールIC47を含む回路基板45を備えている。また出力軸43には、ホールIC47と対応する箇所に磁石49が取り付けられている。ホールIC47は、磁石49からの磁力の有無により出力軸43の回転位置を検知するようになっている。
【0035】
図6は、モータ部40の有するホールIC47の出力波形を表している。ホールIC47は出力軸43の回転角度を0度と180度の2箇所について検出可能になっている。ホールIC47は、ハイレベル(H)とローレベル(L)の2値から成る位置検出信号61を出力する。位置検出信号61の値がローレベルからハイレベルに変化する点62を回転角0度の位置とすると、位置検出信号61がハイレベルからローレベルに変化する点63が回転角180度の位置となる。
【0036】
次にバイパス側水量制御弁80の構成について説明する。
【0037】
図7、図8は、バイパス側水量制御弁80を分解した様子を、図9は、バイパス側水量制御弁80の断面をそれぞれ表している。バイパス側水量制御弁80は、流体の入口部81と出口部82とを備えた水調ボディ83と、水調ボディ83の内部に収められ入口部81から出口部82への流量調整を行う水調部90とを備えている。
【0038】
バイパス側水量制御弁80は、水調部90の水調シャフト95に水調スプリング84をはめ込み、さらに水調パッキン85を挟み込むようにして水調部90を水調ボディ83内に収めた後、水調取付板86で蓋をして、ナベネジ87で水調取付板86を水調ボディ83に固定して組み立てられる。
【0039】
図8に示すように、水調部90は、プッシュナット91、弁体92、水調シート93、水調ガイド94、水調シャフト95、スプリングピン96、ボディージョイント97、オーリング98および水調軸受け99とから構成される。
【0040】
水調軸受け99には、その中間部分にオーリング98をはめ込むためのオーリング挿入箇所100と、グリースを溜めるためのグリースだまり部101が設けられている。弁体92は、略円錐台の形状を成しているが、その周面は、外側に僅かに膨らむ凸曲線の形状になっている。また、弁体92の少なくともプッシュナット91近傍部分は、弾性部材としてのゴムで形成されており、弁体92を閉め込んだとき完全に止水できるようになっている。
【0041】
バイパス側水量制御弁80の弁体92は、水調軸受け99を回動させることにより水調軸受け99の軸方向に往動し、全開の状態から水調軸受け99を略90度回すことにより弁体92が閉位置になり、閉位置より8度以上進んだ所定角度(組み付け誤差に依存する)で全閉して完全な止水状態になるようになっている。
【0042】
水調部90を駆動するモータ部40は、メイン側水量制御弁20を駆動するものとほぼ同様でありその説明を省略するが、ホールIC47が位置検出する角度はメイン側水量制御弁20に取り付けられるモータ部と相違している。
【0043】
図10は、水調部90に取り付けられるモータ部40の有するホールIC47の出力波形を表している。ホールIC47は出力軸43の回転角度を90度ごとに検出可能になっている。その位置検出信号111は、ハイレベル(H)とローレベル(L)の2値から成る。
【0044】
位置検出信号111がローレベルからハイレベルに変化する点112を回転角90度の位置とすると、位置検出信号111がハイレベルからローレベルに変化する点113が回転角180度の位置となる。したがって、弁体92は、出力軸43が180度の位置でほぼ閉じた状態の閉位置となり、188度以上の所定角度で全閉し止水状態になる。
【0045】
図11は、モータ部40の駆動制御回路120を表している。駆動制御回路120は、モータ部40へ駆動電力を供給するモータ駆動回路121と、モータ部40の回転方向、回転速度および回転のオン・オフ等を統括制御する開閉制御部122を備えている。モータ駆動回路121は、モータ部40の回転速度を供給する電流のデューティ比によって変化させるパルス幅制御部123を備えている。
【0046】
開閉制御部122には、ホールIC47からの位置検出信号61、111および開閉動作の指示信号124が入力されており、これらの信号を基に開閉制御部122はモータ駆動回路121へモータ部40の駆動内容を表した制御信号125を送出するようになっている。
【0047】
次に、メイン側水量制御弁20にモータ部40を取り付ける際の取り付け手順を説明する。メイン側水量制御弁20にモータ部40を組み付ける前準備として、図1のように組まれたメイン側水量制御弁20の弁体32を水調シャフト35を回して全閉状態まで閉め込む。また、モータ部40の出力軸43の角度を図6に示すモータ組み込み位置64に設定しておく。
【0048】
組み込み位置64への設定は、まず、ホールIC47によって180度の位置(点62)が検出されるまで出力軸43を駆動し、その後、駆動電流のデューティ比を約30パーセントに下げて設定し、回転角の進む方向に約1秒間モータ部40を駆動する。これによりモータ組み込み位置64として約188度の角度に出力軸43が設定される。ここでは回転角の進む方向、すなわち弁体32を閉め込む際に出力軸43の回転する方向は、時計方向になっている。
【0049】
メイン側水量制御弁20、モータ部40をこのように初期設定した後、メイン側水量制御弁20にモータ部40をねじで固定するための所定の取り付け位置(ピン穴等を合わせた箇所)にモータ部40を位置合わせし、メイン側水量制御弁20の水調シャフト35を出力軸43へはめ込む。
【0050】
このとき、水調シャフト35外周面の凸状の歯と出力軸43内周面の溝44の位相がずれて出力軸43と水調シャフト35とを嵌合できない場合には、凸状の歯が最初の溝に嵌まる位置までモータ部40を弁体32の閉め込む方向、すなわち時計方向に回し、出力軸43内に水調シャフト35をはめ込む。凸状の歯および出力軸43の溝44は22.5度刻みに設けられているので、最大でもモータ部40を時計方向に22.5度回す前に出力軸43と水調シャフト35が嵌合する。
【0051】
つぎに、モータ部40を反時計方向に回して、ピン穴等の位置を合わせた先の取り付け位置まで戻し、当該位置でメイン側水量制御弁20にモータ部40をねじ止めし固定する。このようにしてメイン側水量制御弁20にモータ部40を取り付けると、弁体32が閉じた状態における出力軸43の回転角は、188度(当初の組み込み位置)から210.5度の範囲に収まる。なお、モータ部40をバイパス側水量制御弁80に取り付ける手順も上記と同様であり、その説明を省略する。
【0052】
次に、このようにして組み立てられたメイン側水量制御弁20の弁体32を開状態から閉位置へ閉め込む際におけるモータ部40の駆動制御について説明する。
【0053】
駆動制御回路120の開閉制御部122は、弁を閉じる旨の指示を受けると、所定の高速度でモータ部40を弁体32が閉じる方向(ここでは、時計方向)に駆動する。このときモータ部40に供給される電流のデューティ比は約70パーセントに設定されており、出力軸43は0度から180度まで7秒から10秒かけて回転する。
【0054】
出力軸43の回転角が略180度になると、ホールIC47の出力波形は図6に示すようにハイレベルからローレベルに変化し、開閉制御部122は、これを基に出力軸43が180度の位置まで回転したことを認識し、モータ部40の駆動を停止する。
【0055】
メイン側水量制御弁20は、当該位置で閉め込み動作を完了し、それ以上回して止水状態まで閉め込むことは行わない。先に説明した方法でメイン側水量制御弁20にモータ部40を組み付けた場合、弁体32が全閉状態になるときの出力軸43の回転角は188度から210.5度の範囲にあり、ホールIC47で位置検出される180度よりも必ず大きい角度になっている。
【0056】
したがって、ホールIC47で位置検出される180度では、弁体32が水調ボディ23と接触せず、衝撃や大きな負荷がモータ部40に加わることがない。このため、ホールIC47で位置検出される180度までモータ部40の出力軸43を、たとえばデューティ比100パーセントになるような高速度で回転駆動することができ、弁を閉じるための所要時間を短くすることができる。
【0057】
次に、バイパス側水量制御弁80の弁体92を開状態から全閉位置まで閉め込む際におけるモータ部40の駆動制御について説明する。
【0058】
図12は、バイパス側水量制御弁80の弁体92を開状態から全閉状態へ閉め込む際に駆動制御回路120の行う動作の流れを表している。弁を閉じる旨の指示を受けると(ステップS201;Y)、開閉制御部122は、第1の速度でモータ部40を弁体92が閉じる方向(ここでは、時計方向)に駆動する。このときモータ部40に供給される電流のデューティ比は約70パーセントに設定されている。
【0059】
出力軸43の回転角が略180度になると、ホールIC47の出力波形は図10に示すようにハイレベルからローレベルに変化し、開閉制御部122は、これを基に出力軸43が180度の位置まで回転したことを認識する。出力軸43が180度まで回転したことを検知すると(ステップS203;Y)、開閉制御部122は、出力軸43の回転速度を低下させる指示をパルス幅制御部123に送出し、これを受けたパルス幅制御部123は、モータ部40に供給する電流のデューティ比を30パーセントに下げる(ステップS204)。
【0060】
開閉制御部122は、出力軸43の回転速度を低下させる指示を送出した時点から経過時間の計測を開始し(ステップS205)、予め定めた基準駆動時間が経過したとき(ステップS206;Y)、モータ部40を停止させる(ステップS207)。
【0061】
先に説明した方法でバイパス側水量制御弁80にモータ部40を組み付けた場合、弁体92が全閉した状態における出力軸43の回転角は188度から210.5度の範囲にあり、ホールIC47で位置検出される180度よりも必ず大きい角度になる。
【0062】
したがって、ホールIC47で位置検出される180度までモータ部40の出力軸43を比較的高速に回転駆動することができ、弁を閉じるための所要時間を短くすることができる。また、位置検出後に出力軸43を低速度で回転駆動するので弁体92が徐々に閉め込まれ、全閉して止水する際に衝撃や大きな負荷をモータ部40に加えることがない。
【0063】
なお、低速度でモータ部40の駆動される基準駆動時間は、第2の速度で回転させたとき、出力軸43が180度から最もばらつきの大きい210.5度まで回転するのに要する時間よりやや長い時間に設定してある。これにより、弁体92が実際に全閉したか否かを検知しなくても、弁体92を完全に閉め込むことができる。また、低速度で出力軸43を動かすためのストロークを確保するとともに制御上の余裕を考慮して、モータ組み込み位置を、ホールIC47によって位置検出可能な180度から約8度進ませた188度に設定してある。
【0064】
また、たとえば、190度で弁体92が全閉すると、その後基準駆動時間が経過するまでモータ部40への通電が行われるが、閉位置から全閉位置へ閉め込む際には第2の速度で駆動されるのでモータ部40に流れる電流量が少ない。このため、回転できない状態で通電を行っても、発熱等によってモータのコイルが焼損するようなことを防止できる。なお、第2の速度は、モータの回転を基準駆動時間の間強制的に制止しても焼損が起きない程度に電流量が少なくなる速度に設定することが望ましい。
【0065】
先に説明した組立方法では、バイパス側水量制御弁80にモータ部40をねじ止めする取り付け位置に当初合わせた際に水調軸受け99の凸状の歯と出力軸43の溝44が位相ずれを起こしているとき、作業者が、モータ部40を時計方向ではなく、その逆の反時計方向に回して出力軸43と水調軸受け99とを嵌合することが防止されている。すなわち、仮に、作業者が、モータ部40を反時計方向に回して出力軸43と水調軸受け99とを嵌合させたとしても、モータ部40を取り付け位置までに戻すことができなくなっている。
【0066】
モータ部40は、先に説明したように減速ギア部42を内部に備えているので、当初設定した組み込み位置から出力軸43が外部からの力によって回転することはなく、また、弁体92は組立の準備段階で全閉状態にロックされているので、水調軸受け99をさらに時計方向(弁体92を閉め込む方向)に回すことはできない。これにより、モータ部40を反時計方向に回して出力軸43と水調軸受け99とを嵌合させた場合には、モータ部40を時計方向に回して取り付け位置へ戻すことはできない。その結果、必ず、モータ部40を時計方向に回して水調軸受け99の凸状の歯と出力軸43の溝44の位相合わせが行われることになる。
【0067】
これに対して、組立の準備段階で、バイパス側水量制御弁80の弁体92を全閉状態に設定しない場合には、水調軸受け99を時計方向に回すことが可能なので、モータ部40を反時計方向に回し、出力軸43と水調軸受け99とを嵌合させた場合であっても、モータ部40を時計方向に回して取り付け位置まで戻すことが可能になる。
【0068】
このため、作業者は、位相を合わせるとき、モータ部40を時計方向と反時計方向のいずれにも回すことができ、弁体92が全閉した状態で出力軸43の取り得る回転角の範囲が広くなってしまう。たとえば、出力軸43の組み込み位置を188度に設定している場合には、弁体92が全閉した状態で出力軸43の取り得る回転角の範囲は、188度±22.5度(165.5度〜210.5度)となり、誤差範囲は、位相ずれを反時計方向だけに回して吸収するように規制されている場合に比べて2倍になる。
【0069】
ホールIC47で位置検出される180度の位置までモータ部40を高速に回転させ、その後回転速度を遅くして徐々に弁体92を閉じ込むような制御を行うためには、弁体92が全閉状態になった際における出力軸43の回転角が、ホールIC47の位置検出可能な180度より大きくなければならない。このため、組み込み準備段階で出力軸43の回転角を180度+8度(停止誤差等に対する余裕量)+22.5度(溝および歯の間隔)、すなわち210.5度に設定する必要がある。
【0070】
このとき弁体92が全閉の状態で出力軸43の取り得る回転角の範囲は、188度〜233度になる。180度以後はモータ部40を低速度で回転させるので、全閉時の最大回転角が大きくなると弁体92を全閉状態にするまでの時間が長くかかるケースが生じる。また、基準駆動時間はばらつきを考慮した最大回転角である233度を基準に設定する必要があるので、188度の近傍で弁体92が全閉した場合には、モータ部40が回転できない状態下で長い時間に渡って駆動パルスが印加されることになり、モータ部40の劣化が進んでしまう。
【0071】
したがって、組立準備段階で弁体92を全閉にした状態でバイパス側水量制御弁80へモータ部40を組み付けることにより、弁体92が全閉した状態において出力軸43の取り得る回転角の範囲が狭くなり、これに伴って基準駆動時間を短く設定でき、モータ部40の劣化を防止することができる。
【0072】
なお、メイン側水量制御弁20の場合には、組立準備段階で弁体32を全閉してメイン側水量制御弁20へモータ部40を組み付けることにより、閉位置(180度)から全閉位置に至るまでの回転角のバラツキ範囲が少なくなる。これにより、閉位置における流量を十分少ない量に維持することができる。
【0073】
次に、弁体32、弁体92の形状について説明する。
図13に示すように、通常、弁体131が往動することによって流入口132と弁体131との隙間に生じる流路の面積(通過面積)が変わり、これに相応して流量が変化する。この際、弁体131が円錐台の形状を成していると、弁体131が全閉状態から矢印133の方向へ移動した距離(ストローク)と流量との関係は図14に示すような曲線141で表される。また、ストロークを通過面積に置き換えると、図15に示すような曲線151が得られる。
【0074】
次に、たとえば、最大流量までの流量を均等に5つの段階(a1〜a5)に分け、各段階の流量を図15のグラフで示すように通過面積に写像すると、各段階の流量に対応する通過面積(s1〜s5)を取得することができる。すなわち、均等に流量を変化させるために要する各段階の通過面積が得られる。
【0075】
次に、弁体131のストローク量を全閉状態(ストローク量「0」)から最大流量の得られるストローク量までを5等分し(図16、d1〜d5)、図15で取得した通過面積s1〜s5をこれらストローク量d1〜d5に対応させると、図16に示す曲線161が得られる。すなわち、各ストローク量のとき確保すべき通過面積の大きさを得ることができる。
【0076】
この曲線161を基にして、弁体131の形状を求めると、円錐台の形状に対して、その周面が外側にやや凸状に膨らむ形状になる。このような弁体を用いると、ストローク量に対する流量は、図17に示すような一次関数で表される直線171となり、ストローク量と流量が正比例する関係を得ることができる。
【0077】
通常、弁体のストローク量とモータの回転角は比例するので、たとえば、ステッピングモータを用いれば、モータに加えたパルス数によって単位時間当たりの流量を意図どおりに制御することができる。
【0078】
以上説明した実施の形態では、ホールIC47で検出し得る停止角度を過ぎた後、モータ部40を第2の速度で予め求めた基準駆動時間だけ一律に駆動するようにしたが、モータに加わる負荷の大きさにより弁体が全閉したか否かを判別し、弁体が全閉したときモータを停止させるようにしてもよい。たとえば、モータに流れる電流量の変化を基にして全体が全閉したことを検知することができる。
【0079】
【発明の効果】
本発明によれば、弁体を全閉した状態におけるモータ部の出力軸の回転角が、出力軸の停止位置を検出し得る予め定めた停止角度から弁体の閉め込み方向に所定角度進んだ角度になるので、モータ部が停止角度に達した時点では弁体が全閉状態になることがない。このため、停止位置まで弁体を高速に閉め込むことができる。
【0080】
また、停止角度の位置から弁体を徐々に低速度で閉め込むものでは、衝撃や大きな負荷をモータに加えることなく弁体を全閉して止水できるので、モータ等の耐久性の向上を図ることができる。
【0081】
さらに、停止角度から所定の基準駆動時間が経過するまでの間、一律に、モータ部を低速度で駆動するものでは、全閉したか否かを検知しなくとも弁体を全閉できるので、装置構成を簡略化することができる。
【0082】
また、弁体の形状を、モータ部の出力軸の回転角の変化量と流量制御弁内の流量の変化量とが正比例するように設定したものでは、モータの回転角度により流量を意図する値に容易に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る流量制御弁の本体部を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に流量制御弁を適用した給湯器の構成を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る流量制御弁本体部を分解した様子を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る流量制御弁本体部の水調部を分解した様子を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る流量制御弁のモータ部を示す断面図である。
【図6】メイン側水量制御弁に取り付けられるモータ部の有するホールICの出力波形を示す説明図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係るバイパス側流量制御弁本体部を分解した様子を示す説明図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係るバイパス側流量制御弁本体部の水調部を分解した様子を示す説明図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係るバイパス側流量制御弁の本体部を示す断面図である。
【図10】バイパス側水量制御弁に取り付けられるモータ部の有するホールICの出力波形を示す説明図である。
【図11】駆動制御回路の回路構成を示すブロック図である。
【図12】バイパス側水量制御弁の弁体を開状態から全閉常態へ閉め込む際に駆動制御回路の行う動作の流れを表す流れ図である。
【図13】円錐台形状の弁体を示す説明図である。
【図14】円錐台形状の弁体のストローク量に対する流量の関係を示すグラフを表す説明図である。
【図15】図14のストローク量を流体の通過面積に置き換えたグラフを表す説明図である。
【図16】図15で取得した各段階の通過面積を均等に分けたストローク量に対応させた場合の通過面積とストローク量との関係を示すグラフを表す説明図である。
【図17】図16のグラフから求めた形状の弁体を用いた場合のストローク量と流量の関係を示すグラフを表す説明図である。
【符号の説明】
20…メイン側水量制御弁
21、81…入口部
22、82…出口部
23、83…水調ボディ23
24、85…水調パッキン
25、86…水調取付板
26、87…ナベネジ
30、90…水調部
31、91…プッシュナット
32、92…弁体32
33、97…ボディージョイント
34、98…オーリング
35…水調シャフト
40…モータ部40
41…モータ
42…減速ギア部
43…出力軸
44…溝
47…ホールIC
49…磁石
61、111…位置検出信号
64…モータ組み込み位置
80…バイパス側水量制御弁80
84…水調スプリング
93…水調シート
94…水調ガイド
95…水調シャフト
96…スプリングピン
99…水調軸受け99
120…駆動制御回路
121…モータ駆動回路
122…開閉制御部
123…パルス幅制御部

Claims (7)

  1. 流量を調整するための弁体が所定の調整軸の回動により開閉する流量制御弁本体部と前記調整軸を回動させるモータ部とを備えた流量制御弁において、
    前記弁体を全閉した際に前記調整軸を回動させる前記モータ部の出力軸がその停止位置を検出し得る予め定めた停止角度から前記弁体を閉め込む方向に所定角度進んだ角度になるように前記モータ部と前記流量制御弁本体部とが組み付けられており、
    前記停止角度は、前記弁体が全閉するよりも手前側に設定されていることを特徴とする流量制御弁。
  2. 流量を調整するための弁体が所定の調整軸を回動させることで開閉する流量制御弁本体部に前記調整軸を回動するためのモータ部を組み付ける流量制御弁組立方法において、
    前記弁体を全閉した際に前記調整軸を回動させる前記モータ部の出力軸がその停止位置を検出し得る予め定めた停止角度から前記弁体を閉め込む方向に所定角度進んだ角度になるように前記モータ部を前記流量制御弁本体部に組み付けることを特徴とする流量制御弁組立方法。
  3. 流量を調整するための弁体が所定の調整軸を回動させることで開閉する流量制御弁本体部の前記調整軸と当該調整軸を回動させるためのモータ部の出力軸とを同心に嵌合させて前記流量制御弁本体部に前記モータ部を組み付ける流量制御弁組立方法であって、前記モータ部の出力軸と前記調整軸のうちいずれか一方の軸はその内周面に当該軸と平行に延びる溝を略等角度間隔に複数備え、他方の軸は、その外周面に前記一方の軸の内周に形成された溝と係合する凸状の歯を少なくとも1つ備えるものにおいて、
    前記流量制御弁本体部の前記弁体を全閉状態にし、
    前記モータ部の出力軸をその停止位置の検出し得る予め定めた停止角度より前記弁体の閉め込み方向に所定角度進ませた角度に設定して保持し、
    前記モータ部を前記流体制御弁本体部に取り付けるための所定の組み付け位置に合わせた状態でその出力軸と前記調整軸とを嵌合する際に、前記凸状の歯と前記溝との位相が合わず前記出力軸と前記調整軸とが嵌合しないとき、前記凸状の歯と前記溝の位相が合うまで前記モータ部を前記弁体の閉め込み方向に回して前記出力軸と前記調整軸とを嵌合させ、その後モータ部を前記閉め込み方向と逆方向に回して前記組み付け位置まで戻し当該位置で前記モータ部を前記流体制御弁本体部に固定することを特徴とする流量制御弁組立方法。
  4. 流量を調整するための弁体が所定の調整軸の回動により開閉する流量制御弁本体部と前記調整軸を回動させるモータ部とを備えた流量制御弁であって、前記弁体を全閉した際に前記調整軸を回動させる前記モータ部の出力軸がその停止位置を検出し得る予め定めた停止角度から前記弁体を閉め込む方向に所定角度進んだ角度になるように前記モータ部と前記流量制御弁本体部とが組み付けられているものの弁体を開閉する弁体開閉制御方法において、
    前記弁体を開状態から全閉状態まで閉め込む際に、前記停止角度に到達したことが検知されるまで前記モータ部の出力軸を前記弁体の閉め込み方向へ第1の速度で回転させ、その後前記第1の速度より遅い第2の速度で前記出力軸を回転させ前記弁体を全閉状態まで徐々に閉め込むことを特徴とする弁体開閉制御方法。
  5. 前記停止角度から前記出力軸を前記第2の速度で回した際に前記弁体が全閉するまでに要する最大時間より長い基準駆動時間を予め定めておき、前記出力軸が前記停止角度に到達してから前記基準駆動時間の経過するまでの間一律に前記モータ部を前記第2の速度で駆動することにより前記弁体を全閉状態まで徐々に閉め込むことを特徴とする請求項4記載の弁体開閉制御方法。
  6. 前記弁体は弾性部材で止水する機能を備え、前記停止角度から前記出力軸を前記第2の速度で回して止水することを特徴とする請求項4または5記載の弁体開閉制御方法。
  7. 請求項1記載の流量制御弁若しくは請求項2または3記載の流量制御弁組立方法により組み立てられる流量制御弁に適用する弁体において、
    前記モータ部の出力軸の回転角の変化量と前記流量制御弁内の流量の変化量とが正比例するようにその形状を設定したことを特徴とする弁体。
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