JPH11150969A - 弁体開閉モータ制御装置および弁体開閉モータ制御方法 - Google Patents

弁体開閉モータ制御装置および弁体開閉モータ制御方法

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JPH11150969A
JPH11150969A JP31058297A JP31058297A JPH11150969A JP H11150969 A JPH11150969 A JP H11150969A JP 31058297 A JP31058297 A JP 31058297A JP 31058297 A JP31058297 A JP 31058297A JP H11150969 A JPH11150969 A JP H11150969A
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Tetsuya Sato
徹哉 佐藤
Hisayasu Watanabe
久恭 渡辺
Toshihisa Saito
寿久 斉藤
Takeshi Inoue
剛 井上
Kikuo Okamoto
喜久雄 岡本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】弁体を完全に閉止できるとともに、弁体の動作
異常を検知し異物の詰まりなどによるギア部の破損等を
防止し得るようにした弁体開閉モータ制御装置および弁
体開閉モータ制御方法を提供する。 【解決手段】電流量検知部52は弁体を駆動するモータ
ー41に流れる電流量を検知し、駆動部51は、モータ
ー41に流れる電流量が所定値を越えたときその駆動を
停止する。また計時部53はモーター41の駆動時間を
計測し、軸位置判定部54は、モーター41の出力軸が
所定の検知角度範囲を越えて弁体の閉止位置側の領域に
あるか否かを判定し、異常検知部55は、モーター41
に流れる電流値と、モータ駆動時間と、出力軸が検知角
度範囲を越えて弁体の閉止位置側の領域にあるか否かと
を基にして弁体の動作異常を検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流量制御弁の弁体
を開閉させるモータ部の制御を行う弁体開閉モータ制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、給湯器の水量制御弁などに用いる
流量制御弁の開閉を行う弁体開閉モータ制御装置では、
ホール素子等を用いて弁体がほぼ全閉する位置を検知
し、その後、モーターを低速度で一定時間駆動し、ゴム
等のシール部材を押しつぶして弁を閉止するようになっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術では、ホール素子でほぼ全閉の位置を検
知した後、低速度で一定時間の絞り動作を入れるだけ
で、実際に弁体が閉止したか否かの確認を行っていない
ので、組み付け誤差が大きい場合や、異物が詰まって弁
体が実際には動作していなかったような場合には、弁を
完全に閉止することができないという問題があった。
【0004】また、異物の詰まりなどにより弁体が変位
し得ない状態であっても、モーターを一定時間駆動し続
けるので、ギア部等が破損する恐れもあった。さらにこ
のような異常が発生した場合であっても、その異常の発
生を検知することができず、保守等を的確に行うことが
難しいという問題があった。
【0005】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に着目してなされたもので、弁体を完全に閉止で
きるとともに、弁体の動作異常を検知し異物の詰まりな
どによるギア部等の破損を防止し得るようにした弁体開
閉モータ制御装置および弁体開閉モータ制御方法を提供
することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]流量制御弁(30)の弁体(34)を開閉させる
モータ部(40)の制御を行う弁体開閉モータ制御装置
において、前記モータ部(40)に給電して駆動する駆
動手段(51)と、前記モータ部(40)に流れる電流
量を検知する電流量検知手段(52)とを有し、前記駆
動手段(51)は、前記モータ部(40)に流れる電流
量が所定値を越えたとき前記モータ部(40)の駆動を
停止することを特徴とする弁体開閉モータ制御装置。
【0007】[2]流量制御弁(30)の弁体(34)
を開閉させるモータ部(40)の制御を行う弁体開閉モ
ータ制御装置において、前記モータ部(40)に給電し
て駆動する駆動手段(51)と、前記モータ部(40)
に流れる電流量を検知する電流量検知手段(52)と、
前記モータ部(40)の駆動時間を計測する計時手段
(53)と、前記弁体(34)の動作異常を検知する異
常検知手段(55)とを有し、前記駆動手段(51)
は、モータ部(40)に流れる電流量が所定値を越えた
とき前記モータ部(40)の駆動を停止し、前記異常検
知手段(55)は、前記モータ部(40)の駆動を開始
してから前記モータ部(40)に流れる電流量が前記所
定値を越えるまでの経過時間を基にして前記弁体(3
4)の動作異常を検知することを特徴とする弁体開閉モ
ータ制御装置。
【0008】[3]流量制御弁(30)の弁体(34)
を開閉させるモータ部(40)の制御を行う弁体開閉モ
ータ制御装置において、前記モータ部(40)に給電し
て駆動する駆動手段(51)と、前記モータ部(40)
に流れる電流量を検知する電流量検知手段(52)と、
前記モータ部(40)の出力軸がその位置を検知し得る
所定の検知角度範囲を越えて前記弁体(34)の閉止位
置側の領域にあるか否かを判定する軸位置判定手段(5
4)と、前記弁体(34)の動作異常を検知する異常検
知手段(55)とを有し、前記駆動手段(51)は、モ
ータ部(40)に流れる電流量が所定値を越えたとき前
記モータ部(40)の駆動を停止し、前記異常検知手段
(55)は、前記モータ部(40)に流れる電流量が前
記所定値を越えた際に前記モータ部(40)の出力軸が
前記検知角度範囲を越えて前記弁体(34)の閉止位置
側の領域にあるか否かを基にして前記弁体(34)の動
作異常を検知することを特徴とする弁体(34)開閉モ
ータ制御装置。
【0009】[4]流量制御弁(30)の弁体(34)
を開閉させるモータ部(40)の制御を行う弁体開閉モ
ータ制御装置において、前記モータ部(40)に給電し
て駆動する駆動手段(51)と、前記モータ部(40)
に流れる電流量を検知する電流量検知手段(52)と、
前記モータ部(40)の駆動時間を計測する計時手段
(53)と、前記モータ部(40)の出力軸がその位置
を検知し得る所定の検知角度範囲を越えて前記弁体(3
4)の閉止位置側の領域にあるか否かを判定する軸位置
判定手段(54)と、前記弁体(34)の動作異常を検
知する異常検知手段(55)とを有し、前記駆動手段
(51)は、モータ部(40)に流れる電流量が所定値
を越えたとき前記モータ部(40)の駆動を停止し、前
記異常検知手段(55)は、前記モータ部(40)に流
れる電流値と、前記モータ部(40)の駆動時間と、前
記モータ部(40)の出力軸が前記検知角度範囲を越え
て前記弁体(34)の閉止位置側の領域にあるか否かと
を基にして前記弁体(34)の動作異常を検知すること
を特徴とする弁体開閉モータ制御装置。
【0010】[5]前記流量制御弁(30)は、前記弁
体(34)と当該弁体(34)によって閉じる流体の出
入口部との間に介在される弾性部材を有し、当該弾性部
材を押しつぶすことによって前記流体の出入口部を閉止
するものであることを特徴とする[1]、[2]、
[3]または[4]記載の弁体(34)開閉モータ制御
装置。
【0011】[6]流量制御弁(30)の弁体(34)
を開閉させるモータ部(40)の制御を行う弁体(3
4)開閉モータ制御方法において、前記モータ部(4
0)に流れる電流量が所定値を越えたとき前記モータ部
(40)の駆動を停止することを特徴とする弁体(3
4)開閉モータ制御方法。
【0012】前記本発明は次のように作用する。駆動手
段(51)は、モータ部(40)に給電してこれを駆動
するとともに、当該モータ部(40)に流れる電流量が
所定値を越えたときモータ部(40)の駆動を停止す
る。弁体(34)が閉止位置に到達するとその変位が阻
止されるのでモータ部(40)に加わる負荷が増加し、
モータに流れる電流量が増加する。そこで、電流量が所
定値を越えたときモータの駆動を停止することによって
弁体(34)を確実に閉止した状態で停止させることが
できる。
【0013】さらに異物が詰まった場合にも、弁体(3
4)が変位しなくなるので負荷が増して電流量が増加す
る。したがって、電流量を基準にモータ部(40)の駆
動を停止することで、異物の詰まり等によるギア部の破
損を防ぐことができる。
【0014】ここで、流量制御弁(30)として、弁体
(34)と当該弁体(34)によって閉じる流体の出入
口部との間に介在された弾性部材を有し、当該弾性部材
を押しつぶすことによって出入口部を閉止するものを用
いれば、弁体(34)が閉止する際に弾性部材が徐々に
押しつぶされるので、大きな衝撃を受けることなく弁体
(34)を閉止することができる。この際、電流値は次
第に増加し、完全に閉止された状態で所定値を越えるこ
とになる。
【0015】また、モータ部(40)の駆動時間を計測
する計時手段(53)を設け、異常検知手段(55)
は、モータ部(40)の駆動を開始してからモータ部
(40)に流れる電流量が所定値を越えるまでの経過時
間を基にして弁体(34)の動作異常を検知する。たと
えば、モータ部(40)を駆動しても弁体(34)が変
位しない場合には、いくらモータ部(40)を駆動して
も弁体(34)が閉止状態にならず、電流量が増加しな
い。そこで、モータ部(40)の駆動を開始してから所
定時間が経過しても電流量の増加が現れないことによ
り、ギア部の破損等によって弁体(34)が変位しない
異常の発生を検知することができる。
【0016】軸位置判定手段(54)は、モータ部(4
0)の出力軸がその位置を検知し得る所定の検知角度範
囲を越えて弁体(34)の閉止位置側の領域にあるか否
かを判定する。たとえば、弁体(34)が閉止位置より
も手前の箇所にホール素子を設け、モータ部(40)の
出力軸が当該ホール素子の検知角度範囲よりも弁体(3
4)の閉止位置側にあるか否かを監視する。
【0017】異常検知手段(55)は、モータ部(4
0)に流れる電流量が所定値を越えた際にモータ部(4
0)の出力軸が検知角度範囲を越えて弁体(34)の閉
止位置側の領域にあるか否かに基づいて弁体(34)の
動作異常を検知する。たとえば、電流量が所定値を越え
たとき、モータ部(40)の出力軸が検知角度範囲より
も弁体(34)の閉止位置側にない場合には、異物の詰
まり等によって弁体(34)が変位しない等の異常を検
知することができる。
【0018】また、モータ部(40)の駆動時間を計測
する計時手段(53)と、モータ部(40)の出力軸が
その位置を検知し得る所定の検知角度範囲を越えて弁体
(34)の閉止位置側の領域にあるか否かを判定する軸
位置判定手段(54)の双方を設けておく。異常検知手
段(55)は、モータ部(40)に流れる電流値と、モ
ータ部(40)の駆動時間と、モータ部(40)の出力
軸が検知角度範囲を越えて弁体(34)の閉止位置側の
領域にあるか否かの3要素を基にして弁体(34)の動
作異常を検知する。
【0019】たとえば、弁体(34)が検知角度範囲よ
りも閉止位置側にあり、かつ当該領域に入った後、到
底、閉止位置に到達し得ない短時間のうちに電流値が増
加したような場合には、異物の詰まり等によって電流値
の増加が現れたと推定でき、閉止位置側の領域において
も異常の検知を行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実
施の形態を説明する。図2は、本発明にかかる弁体開閉
モータ制御装置50によって駆動される流量制御弁を用
いた給湯器の概略構成を示している。給湯器5は、燃焼
室10を備えており、当該燃焼室10の下部には、バー
ナー11が、燃焼室10の上部には、バーナー11から
の熱を給水に伝える熱交換器12がそれぞれ配置されて
いる。燃焼ファン13は、燃焼室10への給排気を行う
ものであり、燃焼室10の下方側からバーナー11へ給
気し、排気を燃焼室10の上部から排出するようになっ
ている。
【0021】給水パイプ14は、熱交換器12の入側に
連通しており、熱交換器12の出側には給湯パイプ15
が接続されている。また給湯パイプ15の途中には、熱
交換器12で加熱された後の湯の出湯量を調整するため
のメイン側水量制御弁20が取り付けられている。給水
パイプ14と給湯パイプ15とは、メイン側水量制御弁
20の下流側においてバイパス路17で接続されてお
り、バイパス路17の途中には、給水パイプ14からの
給水のうち熱交換器12を通さず給湯パイプ15へバイ
パスさせる給水量を調節するためのバイパス側水量制御
弁30が取り付けられている。
【0022】このほか図2に示す給湯器5は、風呂への
給湯および追い焚きを行う機能を備えており、浴槽に通
じる風呂往パイプ19aおよび風呂戻パイプ19b等が
設けられている。
【0023】図3は、バイパス側水量制御弁30の断面
を表している。バイパス側水量制御弁30は、流体の入
口部31と出口部32とを有する水調ボディ33を備え
ている。入口部31から出口部32へ流す流体の流量調
整を行う弁体34は、水調シャフト35を回動すること
によってその軸方向に往動し、当該水調シャフト35を
90度回すことで全開の状態から略全閉の状態まで移動
するようになっている。
【0024】弁体34の外径は、水調ボディ33の入口
部31に通じる流路31aの内径とほぼ一致し、流路3
1a内に収まるようになっている。弁体34の背面に
は、流路31aの内径よりもやや大きい径のゴムシート
36が配置され、さらにゴムシート36の背面側には当
該ゴムシート36よりもさらに大きい外径を備えたスト
ッパー部材37が取り付けられている。ゴムシート36
の外径とストッパー部材37との間には、ゴムシート3
6のつぶれしろ△tが設けられている。略全閉の位置か
らさらに水調シャフト35を閉方向に閉め込むことで、
ゴムシート36がストッパー部材37と水調ボディ33
とに挟まれてある程度押しつぶされる閉止位置に達する
ようになっている。
【0025】図4は、バイパス側水量制御弁30を駆動
するモーター部40の要部断面を示している。モーター
部40は、内部にモーター41と減速ギア部42とを備
えている。出力軸43は、図中、下方を向いており、そ
の端部はバイパス側水量制御弁30の水調シャフト35
をはめ込むための雌型形状部44を成している。モータ
ー部40は、ホール素子および周辺回路をワンチップ化
したホールIC45を含む軸位置検出回路46を備えて
いる。出力軸43には、ホールIC45と対応する箇所
に磁石47が取り付けられている。弁体34が略全閉位
置に達したとき、出力軸43に取り付けた磁石47がホ
ールIC45の検知角度範囲に入るように設定されてい
る。
【0026】図1は、弁体開閉モータ制御部50の回路
構成を示している。給湯器5は、燃焼制御や流量制御な
ど給湯器5における各種の制御を行う図示しない制御基
盤を備えており、弁体開閉モータ制御部50は、当該制
御基盤に内蔵されている。弁体開閉モータ制御部50
は、モーター41へ給電しこれを駆動する駆動部51
と、モーター41に流れる電流量を検知する電流量検知
部52と、モーター41の駆動時間等を計測する計時部
53と、モーター41の出力軸43がその位置を検知し
得る検知角度範囲を越えた閉止位置側の領域にあるか否
か等を判定する軸位置判定部54と、弁体34の動作異
常を検知する異常検知部55とを備えている。
【0027】図5は、モータ部の出力軸の回転角度と検
知角度範囲、閉検知超過領域、閉止位置等との関係を模
式的に示したものである。全開位置81から矢印82の
示す方向へ90度回転した位置が、ホールIC45の位
置検出信号がハイレベルからローレベルへ変化する閉検
知位置83である。また位置検出信号がローレベルの状
態で保持される間が検知角度範囲84になり、全開位置
81から閉検知位置83に至るまでの領域は未検知領域
87になっている。
【0028】検知角度範囲84において弁体34の背後
に設けたゴムシート36が水調ボディ33と接触を開始
する位置にほぼ到来する。しかしながら、この位置で
は、まだゴムシート36は押しつぶされていない。ゴム
シート36が一定以上押しつぶされた状態になる閉止位
置85は、検知角度範囲84をさらに越えた位置にな
る。検知角度範囲84を越えてから閉止位置85に達す
るまでの範囲は、閉検知超過領域86になる。ホールI
C45の出力する位置検出信号は、出力軸43が検知角
度範囲84内にある場合を除き、ハイレベルの状態にな
っている。
【0029】次に作用を説明する。バイパス側水量制御
弁30を閉じるとき、弁体開閉モータ制御部50の駆動
部51は、モーター41に給電し、これを弁体34が閉
じる方向に駆動する。図6に示すように、弁体34の背
後に配置されたゴムシート36が水調ボディ33に突き
当たる時点(T1)までモーター41に流れる電流量9
1は比較的低い値をとる。その後、閉止位置が近くなっ
てゴムシート36が水調ボディ33とストッパー部材3
7との間に挟まれて押しつぶしが始まると、ゴムシート
36の弾性から生じる反作用によってモーター41にか
かる負荷が除々に増え、次第に電流量が増加する。
【0030】そしてゴムシート36が一定以上押しつぶ
されるとモーター41に流れる電流量が、予め定めたし
きい値92を越える(時刻T2)。なお、時刻T1以後
に現れる電流量の次第に増加する特性は、弾性を有する
ゴムシート36を除々に押しつぶしているから生じるも
のである。駆動部51は、電流量検知部52の検知する
電流量がしきい値92を越えたことをもって弁体34が
閉止位置に達したと判断し、モーター41の駆動を停止
する。
【0031】なお、時刻T2では、ストッパー部材37
はまだ水調ボディ33に突き当たっていない。すなわ
ち、しきい値92の電流値は、ストッパー部材37が水
調ボディ33に突き当たった際の電流値よりも小さい値
に設定してある。また、ストッパー部材37が水調ボデ
ィ33に突き当たると(時刻T3)、電流値は急増す
る。
【0032】このように、モーター41に流れる電流値
を基にして弁体34が閉止したことを認識するので、検
知角度範囲84を越えてから一定時間駆動することによ
って閉止したものとする場合に比べて、弁体34を確実
に閉止することができる。
【0033】また、モーター部40とバイパス側水量制
御弁30との組み付けのバラツキを考慮すると、弁体を
一定時間駆動して閉止状態にする場合には、当該時間を
余裕をもって比較的長い値に設定する必要がある。この
ため、実際に弁体が閉止した後も、モーター41が駆動
されることになり、モーター41やギア部の劣化を招い
てしまう。これに対して、モーター41に流れる電流値
を基準に駆動を停止するものでは、必要以上にモーター
41が駆動されないのでモーター41やギア部等の劣化
を防止することができる。また、モーター41を駆動し
ても異物の詰まり等により弁体34が変位しない場合に
は、モーター41に加わる負荷が増加し、これに応じて
電流量も増加する。したがって、電流量がしきい値を越
えたことをもってモーター41の駆動を停止することに
より、ギア部等の破損を防止することができる。
【0034】次に弁体の動作異常の検出について説明す
る。上述のように異物の詰まり等によりモーター41を
駆動しても弁体34が変位しない場合には、モーター4
1に加わる負荷が増加し電流量が増加する。一方、モー
ター41を駆動してもギア部等の障害によって弁体34
が変位していないときは、いつまでたっても電流量がし
きい値に達しない。
【0035】そこで、モーター41を駆動している時間
と、出力軸43が未検知領域87、検知角度範囲84、
閉検知超過領域86のいずれの領域にあるかと、電流量
検知部52の検出する電流量とを基にして異常検知部5
5は、弁体34の動作異常を検知している。
【0036】すなわち、弁体開閉モータ制御部50の有
する計時部53は、モーター41の駆動を開始してから
の時間を計測する。異常検知部55は、モーター41の
駆動を開始してから予め定めた時間が経過してもモータ
ー41に流れる電流量がしきい値を越えないときは、弁
体34が変位していないと判定し、所定の異常信号を出
力し、リモコン操作部の表示部等に異常表示が行われ
る。
【0037】また、異常検知部55は、モーター41の
出力軸43が未検知領域87または検知角度範囲84に
ある状態で電流値がしきい値を越えたとき、異物の詰ま
り等によって弁体34の変位が阻止されたと判定し、異
常を検知する。なお、軸位置判定部54は、駆動部51
が出力軸43を駆動している方向と、軸位置検出回路4
6からの位置検出信号とを基にして、出力軸43が未検
知領域87と検知角度範囲84と閉検知超過領域86の
うちどの領域にあるかを判別する。
【0038】たとえば、閉止位置85に向かってモータ
ー41を駆動しているとき検知角度範囲84を通過した
ことが検知された際に所定のフラグをセットし、検知角
度範囲84を逆方向に通過したとき先のフラグをリセッ
トすることを行うことで、当該フラグの状態を基にし
て、現在、出力軸43がどの領域に位置しているかを判
別するようになっている。
【0039】さらに、出力軸43が検知角度範囲84を
閉止位置85に向かって通過してからの駆動時間を計測
し、弁体34が閉検知超過領域86に入った後、到底、
閉止位置85に到達し得ない短時間のうちに電流値がし
きい値を越えた場合には、異物の詰まり等によって電流
値の増加が現れたと判定し、異常表示を行う。
【0040】以上説明した実施の形態では、弁体を閉止
位置で停止させる際に、電流値を基準にモーター41の
駆動を停止するようにしたが、弁体が全開する側にも突
き当たりがある場合には、全開位置での停止を電流値を
基準にして行うようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明にかかる弁体開閉モータ制御装置
および弁体開閉モータ制御方法によれば、モータ部に流
れる電流量が所定値を越えたときモータ部の駆動を停止
するので、弁体を確実に閉止することができる。また異
物が詰まった場合にも負荷が増して電流量が増加するの
で、モータ部の駆動を電流量を基準に停止することで、
異物の詰まりによるギア部の破損等を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る弁体開閉モータ制
御装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る弁体開閉モータ制
御装置の適用される給湯器を示す説明図である。
【図3】流量制御弁を示す説明図である。
【図4】流量制御弁を駆動するモータ部を示す説明図で
ある。
【図5】モータ部の出力軸の回転角度と検知角度範囲、
閉検知超過領域、閉止位置等との関係を模式的に示した
説明図である。
【図6】モータ部に流れる電流量の変化の一例を示す説
明図である。
【符号の説明】
5…給湯器 30…バイパス側水量制御弁 34…弁体 40…モーター部 41…モーター 42…減速ギア部 43…出力軸 45…ホールIC 46…軸位置検出回路 47…磁石 50…弁体開閉モータ制御部 51…駆動部 52…電流量検知部 53…計時部 54…軸位置判定部 55…異常検知部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 剛 神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株式 会社ガスター内 (72)発明者 岡本 喜久雄 神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株式 会社ガスター内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流量制御弁の弁体を開閉させるモータ部の
    制御を行う弁体開閉モータ制御装置において、 前記モータ部に給電して駆動する駆動手段と、前記モー
    タ部に流れる電流量を検知する電流量検知手段とを有
    し、 前記駆動手段は、前記モータ部に流れる電流量が所定値
    を越えたとき前記モータ部の駆動を停止することを特徴
    とする弁体開閉モータ制御装置。
  2. 【請求項2】流量制御弁の弁体を開閉させるモータ部の
    制御を行う弁体開閉モータ制御装置において、 前記モータ部に給電して駆動する駆動手段と、前記モー
    タ部に流れる電流量を検知する電流量検知手段と、前記
    モータ部の駆動時間を計測する計時手段と、前記弁体の
    動作異常を検知する異常検知手段とを有し、 前記駆動手段は、モータ部に流れる電流量が所定値を越
    えたとき前記モータ部の駆動を停止し、 前記異常検知手段は、前記モータ部の駆動を開始してか
    ら前記モータ部に流れる電流量が前記所定値を越えるま
    での経過時間を基にして前記弁体の動作異常を検知する
    ことを特徴とする弁体開閉モータ制御装置。
  3. 【請求項3】流量制御弁の弁体を開閉させるモータ部の
    制御を行う弁体開閉モータ制御装置において、 前記モータ部に給電して駆動する駆動手段と、前記モー
    タ部に流れる電流量を検知する電流量検知手段と、前記
    モータ部の出力軸がその位置を検知し得る所定の検知角
    度範囲を越えて前記弁体の閉止位置側の領域にあるか否
    かを判定する軸位置判定手段と、前記弁体の動作異常を
    検知する異常検知手段とを有し、 前記駆動手段は、モータ部に流れる電流量が所定値を越
    えたとき前記モータ部の駆動を停止し、 前記異常検知手段は、前記モータ部に流れる電流量が前
    記所定値を越えた際に前記モータ部の出力軸が前記検知
    角度範囲を越えて前記弁体の閉止位置側の領域にあるか
    否かを基にして前記弁体の動作異常を検知することを特
    徴とする弁体開閉モータ制御装置。
  4. 【請求項4】流量制御弁の弁体を開閉させるモータ部の
    制御を行う弁体開閉モータ制御装置において、 前記モータ部に給電して駆動する駆動手段と、前記モー
    タ部に流れる電流量を検知する電流量検知手段と、前記
    モータ部の駆動時間を計測する計時手段と、前記モータ
    部の出力軸がその位置を検知し得る所定の検知角度範囲
    を越えて前記弁体の閉止位置側の領域にあるか否かを判
    定する軸位置判定手段と、前記弁体の動作異常を検知す
    る異常検知手段とを有し、 前記駆動手段は、モータ部に流れる電流量が所定値を越
    えたとき前記モータ部の駆動を停止し、 前記異常検知手段は、前記モータ部に流れる電流値と、
    前記モータ部の駆動時間と、前記モータ部の出力軸が前
    記検知角度範囲を越えて前記弁体の閉止位置側の領域に
    あるか否かとを基にして前記弁体の動作異常を検知する
    ことを特徴とする弁体開閉モータ制御装置。
  5. 【請求項5】前記流量制御弁は、前記弁体と当該弁体に
    よって閉じる流体の出入口部との間に介在される弾性部
    材を有し、当該弾性部材を押しつぶすことによって前記
    流体の出入口部を閉止するものであることを特徴とする
    請求項1、2、3または4記載の弁体開閉モータ制御装
    置。
  6. 【請求項6】流量制御弁の弁体を開閉させるモータ部の
    制御を行う弁体開閉モータ制御方法において、 前記モータ部に流れる電流量が所定値を越えたとき前記
    モータ部の駆動を停止することを特徴とする弁体開閉モ
    ータ制御方法。
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