JP6294601B2 - 吊り足場用パネル、吊り足場用パネルの施工方法及び吊り足場用パネルユニット - Google Patents

吊り足場用パネル、吊り足場用パネルの施工方法及び吊り足場用パネルユニット Download PDF

Info

Publication number
JP6294601B2
JP6294601B2 JP2013130067A JP2013130067A JP6294601B2 JP 6294601 B2 JP6294601 B2 JP 6294601B2 JP 2013130067 A JP2013130067 A JP 2013130067A JP 2013130067 A JP2013130067 A JP 2013130067A JP 6294601 B2 JP6294601 B2 JP 6294601B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parent
tube
scaffold
panel
suspension
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013130067A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015004213A (ja
JP2015004213A5 (ja
Inventor
美由紀 池田
美由紀 池田
良典 酒谷
良典 酒谷
Original Assignee
有限会社芦川塗装
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社芦川塗装 filed Critical 有限会社芦川塗装
Priority to JP2013130067A priority Critical patent/JP6294601B2/ja
Publication of JP2015004213A publication Critical patent/JP2015004213A/ja
Publication of JP2015004213A5 publication Critical patent/JP2015004213A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6294601B2 publication Critical patent/JP6294601B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、吊り足場用パネル、吊り足場用パネルの施工方法に係わり、特には、従来の足場用パネルよりも簡易な構成であって、施工時間、解体時間が短く、軽量で、材料費を含めた施工費用が安価である経済的な吊り足場用パネル及びその施工方法に関するものである。
従来から、鉄道や道路の橋脚、梁、鉄骨、トンネル、壁面等の建設工事或いは補修工事に際して、当該作業を必要とする高架部位に作業員が、安全に作業が出来る様に工事用の仮設式足場を設ける必要があり、これまでは一般的に適宜の部材を使用して支保工を組上げ、その上に当該作業員が作業するに必要な空間を維持できる平面を確保する仮設式足場を取り付けていた。
然しながら、係る従来の施工方法は、当該支保工を含む仮設式足場を形成するに要する部材の数が多すぎ、当該仮設式足場の組立には多大の作業時間と作業者の介入が必須となっていたことから、当該仮設式足場の設置及びその解体作業に要するコストが膨大なものとなり、経済的負担の大きい足場施工方法であった。
一方、近年では、当該橋脚、梁、鉄骨、壁面等が地表からかなり高い空間に配置される例も多く成ってきており、係る高度空間での、当該橋脚、梁、鉄骨、壁面等の建設工事或いは補修工事では、上記した従来の仮設式足場の施工方法は全く使用出来ず、その為、吊り方式による仮設式足場の施工技術が開発されてきている。
例えば、特許第4284225号公報(特許文献1)には、高速道路や橋梁等の高層構築物の下面部に、当該高層構築物の下面に設けられたH鋼からなる梁部材から垂下させた作業床部に作業者がのり、当該作業者により、当該梁部材に沿ってレール部材を取付け、当該レール部材に適宜の移動部を設けて、これに別途作成した足場パネルをワイヤーで吊りあげた後、ウインチ装置を併用して当該足場パネルを所定の部所まで移動させると言う方法を採用したものである。
係る方法は、多種の重量のある機器を使用すると共に、それらの重量を大きくなる上、施工方法が極めて多種多様で複雑であることから、施工期間も長期化し、施工に要するコストが増加すると言う問題を有している。
その他、特許第2924659号公報(特許文献2)には、主梁、横梁及びパネル部材から構成された吊方式による組立足場の構造に関して記載されており、当該主梁は、既設足場の主梁と継足す足場の主梁とを適宜の連結部材を使用して相互に連結する方法が開示されてはいるが、横梁の上に更に外梁部を別体で設け、その上にパネル部材を取り付ける構成を有するものであるので、全体として嵩張る構成となっていると同時に、当該主梁と横梁との係合部が単なる載置方式であるので、強度が不十分であると共に材料費の高騰と全体の重量の増加から、当該足場の架設費用が高騰すると共に架設時間を長期化し、その結果、架設費用も高くなると言う問題がある。
その他、特開平10−115085号公報(特許文献3)には、組立式吊り足場の構造が示されているが、当該足場は、それぞれの足場ユニットが一対の吊下げ金具を有し、当該吊下げ金具の下端部に、旋回式床材を折り畳み可能な状態で保持しておき、当該足場の施工に際しては、作業員が固定台の先端部に当該吊下げ金具を上部の梁部から吊り下げた後、当該旋回式床材を水平に開き、当該床材に作業員が乗り移り、次の当該吊下げ金具を上部の梁部から吊り下げた後、当該旋回式床材を水平に開くと言う操作を繰り返して所定の長さの足場を建設する様にしたものである。
然しながら、係る吊り足場は、個々の寸法が、予め固定的に設計された幅と高さと長さを有するものである為、足場としては適用されるサイズが限定されるので、汎用性に欠け、その分コスト高となる問題が存在し、更に個々の施工にあたっては、クレーン等の重機の搬入も要求されるので、全体としてコスト高となる問題があった。
特許第4284225号公報 特許第2924659号公報 特開平10−115085号公報
本願発明は、上記した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、従来の足場用パネルよりも簡易な構成であって、施工時間、解体時間が短く、軽量で、材料費を含めた施工費用が安価である経済的な吊り足場用パネル及びその施工方法並びに吊り足場用パネルユニットを提供するものである。
本発明は、上記した目的を達成するために、第1の態様としては、基本的には 吊り足場用パネルであって、当該吊り足場用パネルは、矩形状の平面を形成する足場基底部と、少なくとも当該足場基底部の相互に対向する2つの辺部に配置されている手摺部と当該足場基底部の少なくとも一部と当該吊り足場用パネルの上部空間部に於いて、橋脚、梁、鉄骨、壁面等に固定的に設けられている鎖止部との間に張設されて、当該足場基底部を所望の空中部位に保持する為の親チェ−ンとを含み、且つ、当該足場基底部は、当該複数個の吊り足場用パネル同士が長尺状に相互に連結されて吊り足場回廊を形成するに際しての当該連結方向に沿って相互に平行に配置される複数本の親管と、当該親管の当該配列方向と直交する方向で、相互に平行に配置される複数個のコロバシ管と、当該親管と当該コロバシ管とにより形成された格子状の当該足場基底部の基板部上に当該親管の配列方向と同一方向に相互に平行に(要すれば相互に隣接して)配置されている複数枚の当該配列方向に長尺軸を有する矩形状平面部からなる底板部とから構成されており、更に、当該親管には、当該親管の長尺軸方向に沿って、複数個の第1の凹陥部が形成されており、又、当該コロバシ管には、当該コロバシ管の長尺軸方向に沿って、当該第1の凹陥部と嵌合し得る第2の凹陥部が設けられており、且つ、当該親管に於ける当該第1の凹陥部が形成されている表面を除く表面部に、当該親管の長尺軸方向に沿って、当該チェーンの一端部が係合される複数個の親管吊ピースが設けられている事を特徴とする吊り足場用パネルであり、又、本発明に係る第2の態様としては、予め準備された適宜の足場上、若しくは、本発明に係る、既に組立完了状態にある吊り足場用パネル(以下単に「基礎足場」と言う)上に於いて、少なくとも2本の親管を、新たに組み立てる吊り足場用パネル(以下、隣接吊り足場用パネルという)を延長形成させたい方向に沿って互いに平行に所定の間隔を開けて配置する工程1、
当該親管の第1の凹陥部の一部に、当該親管と直交する方向に、1本若しくは複数本のコロバシ管を、当該コロバシ管の第2の凹陥部を相互に嵌合する様に嵌め合わせて、当該隣接吊り足場用パネルの足場基底部となる仮組立枠体を形成する工程2、
当該仮組立枠体に於ける、当該親管の、当該仮組立枠体の前進進行方向側にある先端部(以下親管先端部という)から当該基礎足場側に向けて数えて1個目若しくは複数個目の、当該第1の凹陥部(1)とそれより当該基礎足場側に存在する他の第1の凹陥部(0)との間に存在する当該親管の表面部と当該吊り足場用パネルの上方空間部に設けられた適宜の係止具との間に、当該仮組立枠体を後述する様に、空間中に延展させる為に当該仮組立枠体を前進させる為の機能を有すると共に当該仮組立枠体の重量を支える為の第1のロープを張設する工程3、
当該仮組立枠体を、当該吊り足場用パネルを新たに延長形成させたい方向と平行な方向に沿って、所定の距離に亘って、適宜の移動補助手段を使用して、一度に、若しくは段階的に徐々に所定の距離だけ前進させ、少なくとも、当該親管の当該ロープが取り付けられている部分若しくはその近傍部分が当該基礎足場の端縁部から空間に延展される様に移動させる工程4、
当該ロープが取り付けられている当該親管の表面部分よりも当該基礎足場の端縁部方向側に存在する当該親管の当該第1の凹陥部の内、当該ロープが取り付けられている当該親管の表面部分に最も接近している当該第1の凹陥部に、未使用の当該コロバシ管をその第2の凹陥部が当該親管の当該第1の凹陥部と嵌合する様に配置固定する工程5、
当該仮組立枠体を、当該吊り足場用パネルを新たに延長形成させたい方向に沿って、更に所定の距離を移動させるか、移動させないで、当該コロバシ管が配置固定されたばかりの当該親管の当該第1の凹陥部の当該基礎足場の端縁部方向側に存在する当該親管の別の表面部分、と当該吊り足場用パネルの上方空間部に設けられた適宜の係止具との間に第1のチェーンを張設する工程6、
(この段階で、当該基礎足場上に存在している当該複数本の親管で、未だ、当該コロバシ管が配置固定されていない、全ての当該第1の凹陥部内に、未使用の当該コロバシ管を嵌合して配置固定する工程7’を実行しても良い。)
その後、当該仮組立枠体を、当該吊り足場用パネルを新たに延長形成させたい方向に沿って、更に所定の距離を移動させるか、移動させないで、当該ロープが係合されている当該親管に於ける当該表面部から当該親管の当該先端部方向に存在する未使用の当該第1の凹陥部の内で、当該ロープが係合されている当該親管に於ける当該表面部に最も接近している当該第1の凹陥部内に未使用の当該コロバシ管をその第2の凹陥部が当該親管の当該第1の凹陥部と嵌合する様に配置固定する工程7、
(この段階で、当該ロープを取り除き、新たな第2のチェーンと交換する工程を追加する事も出来る。)
更に、当該仮組立枠体を、当該吊り足場用パネルを新たに延長形成させたい方向に沿って、更に所定の距離移動させるか、移動させないで、当該工程7に於いて、当該コロバシ管が嵌入されて配置固定された当該第1の凹陥部に接続している表面部分の内で、当該親管先端側部分側に存在している当該親管の表面部分の内で該コロバシ管が嵌入されて配置固定された当該第1の凹陥部に最も近接している当該表面部分と、当該吊り足場用パネルの上方空間部に設けられた適宜の係止具との間に第3のチェーンを張設する工程8、
更に、当該仮組立枠体を、当該吊り足場用パネルを新たに延長形成させたい方向に沿って、更に所定の距離移動させるか、移動させないで、当該第3のチェーンが取り付けられている当該親管に於ける当該表面部分よりも当該親管先端部分側に存在する当該第1の凹陥部のうちで当該第3のチェーンに最接近している当該未使用の第1の凹陥部内に、未使用の当該コロバシ管をその第2の凹陥部が当該親管の当該第1の凹陥部と嵌合する様に配置固定する工程9、
更に、当該工程9に於いて、当該コロバシ管が嵌入されて配置固定された当該第1の凹陥部に接続している表面部分の内で、当該親管先端側部分側に存在している当該親管の表面部分の内で該コロバシ管が嵌入されて配置固定された当該第1の凹陥部に最も近接している当該表面部分と、当該吊り足場用パネルの上方空間部に設けられた適宜の係止具との間に第4のチェーンを張設する工程10、
その後、当該仮組立枠体を、当該吊り足場用パネルを新たに延長形成させたい方向に沿って、更に所定の距離移動させるか、移動させないで、新たに張設されたチェーンが係合されている当該親管の当該表面部から当該親管先端部迄の間に当該コロバシ管が嵌入されていない当該未使用の第1の凹陥部の存在が無くなる迄、上記工程9及び工程10を繰り返す工程11、
当該工程10或いは当該工程11が終了後、当該新たな吊り足場用パネルの基礎部分となる当該仮組立枠体を吊り下がり状態で移動或いは摺動させて、当該仮組立枠体に於ける当該親管の当該基礎足場側に設けられている開口部を、当該基礎足場の先端縁部に設けられている、当該親管の当該開口部に嵌合しうる部材と嵌合させて双方を固定処理する工程12、
当該仮組立枠体表面部に、複数枚の長尺状の底板部を、当該親管の配列方向と平行都なる様に配列搭載し、適宜の固定手段により、当該各底板部を当該コロバシ管に接合固定すると共に、当該各底板部の長尺方向の一端部に設けられた底板継ピース(突起部)を当該基礎足場の先端縁部に設けられている孔部に挿入して固定する工程13、
当該複数個のコロバシ管の両端部に適宜の手摺柱支持部を取り付け、当該手摺柱支持部に係合された手摺柱の少なくとも一本の水平に配置される手摺部を適宜のクランプ手段を介して取り付ける工程14、
とから構成されている事を特徴とする吊り足場用パネルの施工方法である。
又、本発明に係る第3の態様としては、上記した本発明に係る第1の態様に関連するものであって、当該第1の態様に記載された複数本の親管、複数本のコロバシ管、親さや管、複数枚の底板部、複数本の手摺パイプ、複数本の手摺柱、複数個の手摺柱支持部、複数本の親チェ−ンを一つの組みとして構成された吊り足場用パネルユニットである。
本発明は上記のような基本的な技術構成を採用しているので、上記した多くの問題点を抱えている吊り足場用パネルの構造を改良して、簡素化し、使用される各部品の形状、構造を特定化して、軽量化を目指すものでありながら当該吊り足場用パネル自体の強度、耐久性を損なうことなく、然もそれによって、当該吊り足場用パネルの製造工程や施工工程を単純化する事によって、施工工程並びに施工時間を短縮化すると共に、製造工程や施工工程の効率化を図ることによって、当該吊り足場用パネルの総合的な施工コストを大幅に削減する事が出来る吊り足場用パネルを提供することが可能となったものである。
図1は、本発明に係る吊り足場用パネルの一具体例の構成を示す図である。 図2は、本発明に係る親管の一具体例の構成を説明する図である。 図3は、本発明に係るコロバシ管の一具体例の構成を説明する図である。 図4は、本発明に係る吊り足場用パネルの一具体例の構成を示す図である。 図5は、本発明に係る手摺柱支持部一具体例の構成を示す図である。 図6は、本発明に係る親管とコロバシ管の交差部の構成の一例を説明する図である。 図7は、本発明に係る吊り足場用パネルの施工方法の一具体例を説明する図である。 図8は、本発明に係る吊り足場用パネルの施工方法の一具体例を説明する図である。 図9は、本発明に係る吊り足場用パネルの施工方法の一具体例を説明する図である。 図10は、本発明に係る吊り足場用パネルの施工方法の一具体例を説明する図である。 図11は、本発明に係る吊り足場用パネルの施工方法の一具体例を説明する図である。 図12は、本発明に係る吊り足場用パネルの施工方法の一具体例を説明する図である。 図13は、本発明に係る吊り足場用パネルの施工方法の一具体例を説明する図である。 図14は、本発明に係る吊り足場用パネルの施工方法の一具体例を説明する図である。 図15は、本発明に係る吊り足場用パネルの施工方法の一具体例を説明する図である。 図16は、本発明に係る吊り足場用パネルの施工方法の一具体例を説明する図である。 図17は、本発明に係る吊り足場用パネルの施工方法の一具体例を説明する図である。 図18は、本発明に係る吊り足場用パネルの施工方法の一具体例を説明する図である。
以下に、本発明の吊り足場用パネル及び吊り足場用パネルの施工方法の具体的な態様について図面を参照しながら詳細に説明する。
即ち、図1(A)、(B)及び(C)は、本発明に係る吊り足場用パネル1の一具体例の構成の概略を説明する斜視図並びに側面図及び正面図をそれぞれ示す図であって、図中、吊り足場用パネル1であって、当該吊り足場用パネル1は、矩形状の平面を形成する足場基底部2と、少なくとも当該足場基底部2の相互に対向する2つの辺部3、3’に配置されている手摺部4と当該足場基底部2の少なくとも一部と当該吊り足場用パネル1の上部空間部5に於いて、橋脚、梁、鉄骨、壁面6等に固定的に設けられている鎖止部7との間に張設されて、当該足場基底部2を所望の空中部位に保持する為の親チェ−ン8とを含み、且つ、当該足場基底部2は、当該複数個の吊り足場用パネル1同士が長尺状に相互に連結されて吊り足場回廊を形成するに際しての当該連結方向に沿って相互に平行に配置される複数本の親管10と、当該親管10の当該配列方向と直交する方向で、相互に平行に配置される複数個のコロバシ管11と、当該親管10と当該コロバシ管11とにより形成された格子状の当該足場基底部2の基板面12上に当該親管10の配列方向と同一方向に相互に平行に(要すれば相互に隣接して)配置されている複数枚の当該配列方向に長尺軸を有する矩形状平面部からなる底板部13とから構成されており、更に、当該親管10には、当該親管10の長尺軸方向に沿って、複数個の第1の凹陥部14が形成されており、又、当該コロバシ管11には、当該コロバシ管11の長尺軸方向に沿って、当該第1の凹陥部14と嵌合し得る第2の凹陥部15が設けられており、且つ、当該親管10に於ける当該第1の凹陥部14が形成されている表面を除く表面部16に、当該親管10の長尺軸方向に沿って、当該チェーン8の一端部が係合される複数個の親管吊ピース17が設けられている事を特徴とする吊り足場用パネル1が示されている。
本発明に於いて使用される当該親管10及び当該コロバシ管11は、その断面形状や材質或いは各種のスペック等に関しては、特に限定されるものではないが、例えば、その断面は、円形、矩形、楕円形、多角形等の形状から選択された一つの形状を有するものである事が望ましく、又、それらの材質としては、金属、合成樹脂、木材、補強繊維含有プラスチック、紙、或いはそれらの複合材料等が使用されるものであって、軽量で、強度が高い金属製材料を使用する事が好ましく、更には、当該親管10及び当該コロバシ管11は、中空状の筒状体を使用する事が望ましい。
それは、材料費の抑制もあるが、軽量化、簡易構造化を図る事によって、運搬費用の低減化、施工作業を容易化する事に付帯する施工期間の短縮化による施工コストの低減化を期待する事が可能である。
一方、当該親管10と当該コロバシ管11の太さも特に限定されるものではないが、例えば、当該親管10と当該コロバシ管11の直径或いは一辺の長さの一例として、50mm乃至60mm程度に設定する事が可能である。
又、当該親管10と当該コロバシ管11の長さも特に限定されるものではなく、使用される当該吊り足場用パネル1の単位長さや単位幅の長さに応答して決定する事が出来る。
本発明に於ける当該吊り足場用パネル1の単位長さや単位幅は、使用する現場の状況に応じて種々の寸法のものが、予め用意されることになるが、極一般的な当該親管10の単位長さは、2400mmであり、当該コロバシ管11の単位長さは、2500mmである事が望ましい。
一方、本発明に於いて使用される当該底板部13は、当該親管10の長尺軸と平行する長尺軸を持つ、長細い形状を呈し、当該複数個の底板部13は、当該親管10の配列方向と平行に、且つ当該親管10の表面部位を除いて、当該コロバシ管11の配列方向と平行する方向に相互に密接して或いは所定の間隔を介して相互に並列的に配置されるものである。
そして、当該底板部13は、作業員が所定の作業を実行する場所である当該吊り足場用パネル1の足場基底部を構成するものであり、その材質、形状、寸法等も特に限定されるものではないが、その材質としては、金属、合成樹脂、木材、補強繊維含有プラスチック、紙、或いはそれらの複合材料等が使用されるものであって、特には、軽量で、強度が高い金属製材料を使用する事が好ましい。
更に、当該底板部13の形状も特に限定されるものではないが、一般的には、長尺軸を持つ、長細い帯状の平面形状を有するものであり、当該底板部13の長さは一般的には、当該親管10の長さと略同一である事が好ましく、当該長さは2400mmで、その幅は350乃至400mmであり、又、当該底板部13の厚みは、1.5mm乃至8mm程度に設定される事が望ましい。
尚、当該底板部13の表面には、適宜の滑り止め形状或いは滑り止め構造が設けられている事は、好ましい具体例である。
次に、本発明に於いて使用される当該親管10の形状並びにその構造に付いて図2を参照しながら詳細に説明する。
図2(A)及び図2(B)は、本発明に於いて使用される当該親管10の構成の概要を説明する側面図及び斜視図であり、当該親管10は、その長尺軸方向に沿って、複数個の第1の凹陥部14が形成されている。
当該第1の凹陥部14は、その個数、大きさ、相互の配置間隔は、特に限定されるものではないが、当該吊り足場用パネル1の当該足場基底部2に要求される強度、や当該親管10と交差配置される当該コロバシ管11の本数との関連を考慮して決定する事が可能であるが、例えば、当該親管10の長尺軸方向に沿って等間隔で4個乃至10個形成する事が望ましく、或いは、図示の通り、複数個の当該第1の凹陥部14が近接して組として配置され、それから所定の間隔をおいて、他の復数個の当該第1の凹陥部14の組が配置される様に構成したものであっても良い。
当該第1の凹陥部14は、当該親管10の上部表面部16から下方に向けて所定の幅で所定の深さを有する様に形成される。
当該第1の凹陥部14に於ける幅Wは、当該コロバシ管11の幅wと同じ寸法に設定される事が望ましく、又、当該第1の凹陥部14に於ける深さHは、当該親管10の高さの略半分の長さに設定される事が望ましい。
係る深さは、後述する当該コロバシ管11に設けられる当該第2の凹陥部15の深さと同一とする事が望ましい。
これは、図6に示す通り、当該親管10と当該コロバシ管11との交錯点部の当該コロバシ管11の上部表平面16’が当該親管10の上部表面部16と同一平面を形成する様に、面一に構成する為に必要な構成である。
本発明に於ける当該親管10の当該第1の凹陥部14は、当該親管10自体が
中空状の筒状体で構成されている場合には、当該第1の凹陥部14を形成することによって、当該凹陥部14の切除部分に開口孔部が形成されるが、係る開口孔部をそのままにしておくと、当該親管10の強度が極端に低下することから、当該開口孔部を適宜の閉鎖部材25によって閉鎖し、めくら状態を形成しておく事が望ましい。
一方、当該親管10に於ける、当該第1の凹陥部14が形成されている部分の間に存在する当該親管10の上部表面部16には、適宜の形状及び構成を有する親管吊ピース17が少なくとも一個固定配置されており、当該親管吊ピース17は、上記したチェーン8或いはロープ等の索条体160の先端端部を係止する機能を有しており、例えば、図2に示す様に、当該親管吊ピース17内部に、当該チェーン8の先端端部を係止する為の係止孔部17−1と或いは当該索条体160の先端端部を係止する為の係止孔部17−2とが一体的に形成されている構成を有している。
本発明に於いては、当該親管吊ピース17は、当該チェーン8のみを係止する部材と当該索条体160のみを係止する部材とを個別の独立した機能を有する部材18として個別的に配置したものであっても良い。
更に、当該親管10の両方の端部27、28には、第1の当該吊り足場用パネル1とそれに隣接して、当該親管10の長手軸方向に延展配置される第2の吊り足場用パネル1’の当該親管10’とを効率よく連結固定する為の親さや管21を嵌入させる事が可能な端面開口部20がそれぞれ設けられており、更には、当該端面開口部20と隣接する当該親管10の側面には、当該親さや管21の側面部に形成された固定用ボルト等が挿入される固定孔部23の一部と対応する位置に、当該固定用ボルト等の挿入孔部22が設けられている。
尚、本発明に於ける当該親管10の少なくとも一方の長尺方向端部27の当該開口部20の下端部は、図2(C)に示す様に、隣接して連結される他の吊り足場用パネル1’に於ける当該親管10’の長尺方向端部に配置されている親さや管21を、当該親管10の長尺軸方向とは異なる方向から当該親管10と係合しうる様に構成された切欠部65が設けられている事も好ましい具体例である。
つまり、本具体例では、当該親管10の少なくとも一方の長尺方向端部27の当該開口部20の下端部分は、取り除かれていて、断面コの字型を呈しており、従って、一方の吊り足場用パネル1の一方の長尺方向端部27を別の吊り足場用パネル1’に於ける当該親管10’の長尺方向端部28’に配置されている親さや管21の端部とを連結する際に、一方の吊り足場用パネル1の一方の長尺方向端部27を上から下方向に向けて下降する操作をするのみで、当該結合操作を容易に且つ確実に実行する事が可能となり、それ以外の構成では、一旦、一方の吊り足場用パネル1を他方の吊り足場用パネル1’の前方に配置し、且つ、両者の平面を面一の水平に成る様に位置決めした上で、一方の吊り足場用パネル1を他方の吊り足場用パネル1’の端縁部に向けて徐々に引き戻し、当該親管10の端部を当該親さや管21に挿入すると言う複雑な操作が必要とされるが、上記具体例では、この複雑な操作を簡略する事が可能となるので、後述する本発明に於ける吊り足場用パネルの施行方法での操作を短縮化する事が出来る。
次に、本発明に於いて使用される当該コロバシ管11の形状並びにその構造に付いて図3を参照しながら詳細に説明する。
図3(A)及び図3(B)は、本発明に於いて使用される当該コロバシ管11の構成の概要を説明する側面図及び斜視図であり、当該コロバシ管11は、その長尺軸方向に沿って、複数個の第2の凹陥部15が、当該コロバシ管11の下部表面部30に形成されている。
当該第2の凹陥部15は、その個数、大きさ、相互の配置間隔は、特に限定されるものではないが、当該吊り足場用パネル1の当該足場基底部2に要求される強度、や当該コロバシ管11と交差配置される当該親管10の本数或いはその間隔との関連を考慮して決定する事が可能であるが、例えば、当該コロバシ管11の長尺軸方向に沿って等間隔で4個乃至10個形成する事が望ましく、或いは、図示の通り、複数個の当該第2の凹陥部15が近接して組として配置され、それから所定の間隔をおいて、他の復数個の当該第2の凹陥部15の組が配置される様に構成したものであっても良い。
当該コロバシ管11に形成される当該第2の凹陥部15は、当該親管10の第1の凹陥部14と相互に嵌合しあい、安定して強固な交差点部35を形成するものであるが、別の機能として、当該吊り足場用パネル1の幅が基準とされる幅よりも長くなっている場合、当該コロバシ管11を2本相互に隣接した形で並列に配列する際に一方の当該コロバシ管11が当該親管10と交差する際の当該第2の凹陥部15の位置と他方の当該コロバシ管11が当該親管10と交差する際の当該第2の凹陥部15の位置とをずらせることにより当該幅の調整を行う事が出来る。
又、当該吊り足場用パネル1に於ける当該吊り足場用パネル1の当該足場基底部2に要求される強度を増加したい場合には、例えば、2本の当該コロバシ管11を隣接して並列配置する様に構成する事が可能となる。
当該第2の凹陥部15は、当該コロバシ管11の下部表面部30から上方に向けて所定の幅で所定の深さを有する様に形成される。
当該第2の凹陥部15に於ける幅wは、当該親管10の幅Wと同じ寸法に設定される事が望ましく、又、当該第2の凹陥部15に於ける深さhは、当該コロバシ管11の高さの略半分の長さに設定される事が望ましい。
係る深さは、後述する当該親管10に設けられる当該第1の凹陥部14の深さと同一とする事が望ましい。
これは、当該親管10と当該コロバシ管11との交錯点部の当該コロバシ管11の上部表平面16’が当該親管10の上部表面部16と同一平面を形成する様に、面一に構成する為に必要な構成である。
本発明に於ける当該コロバシ管11の当該第2の凹陥部15は、当該コロバシ管自体が中空状の筒状体で構成されている場合には、当該第2の凹陥部15を形成することによって、当該第2の凹陥部15の切除部分に開口孔部が形成されるが、係る開口孔部をそのままにしておくと、当該コロバシ管11の強度が極端に低下することから、当該開口孔部を適宜の閉鎖部材25’によって閉鎖し、めくら状態を形成しておく事が望ましい。
更に、当該コロバシ管11の両方の端部27’、28’には、当該吊り足場用パネル1には法規制上、所定の高さを有する手摺を少なくとも当該吊り足場用パネル1の長手方向の左右両側面部に手摺33を設ける事が要求されているので、当該てすり33としての手摺パイプ33’を取り付ける為の適宜の手摺柱32を保持固定する手摺柱支持部31を着脱自在に係合固定する様に構成されている事が望ましく、例えば、図5に示す様に、L字状に屈曲させた中空状筒体31を適宜の着脱自在に係合固定手段、例えばボルト・ナット等を使用して固定する様に構成されている。
より具体的には、当該L字状に屈曲させた中空状筒体31の下端部に当該係合固定手段が貫通出来る嵌合孔部36を設けると共に、当該コロバシ管11の当該各端部27’、28’の近傍部分に当該係合固定手段を貫通させる為のネジ穴部34を設けておくものである。
本発明に於ける当該コロバシ管11と当該親管10とは、所望の大きさの足場基底部2を構成するのに必要な長さを持つもの及び必要な強度を有する当該足場基底部2を構成させる為に、所定の長さを持つ当該コロバシ管11と当該親管10を必要な本数でそれぞれ選択して組合せる事になる。
本発明に於いては、図1に例示する様に、平行に所定の間隔で配置された当該親管10の選択された複数個の当該第1の凹陥部14に当該コロバシ管11に形成された当該第2の凹陥部15がそれぞれ嵌合する様に組み立てて、仮組立枠体を形成するものである。
この際、当該親管10と当該コロバシ管11との交差点部35は、そのままでも良いが、適宜の着脱自在の固定手段、例えば、ボルト・ナット等の固定手段を使用して、固定することが望ましい。
その後、当該仮組立枠体上に複数枚の当該底板部13を、図1及び図4に当該底板部13の長尺軸を当該親管10の長尺軸方向と平行になる様に、相互に平行に且つ隣接して配置し、当該底板部13に予め設けられている開口部50を利用して当該底板部13と当該コロバシ管11との交差点部を適宜の着脱自在に構成された固定手段、例えば、ボルト・ナット等の固定手段を使用して、固定することが望ましい。
但し、本発明に於いては、当該底板部13は、当該親管10の上には配列する事が不可能であるので、この部分では、隣接配列は採用していない。
尚、図4に示す様に、当該底板部13の長尺方向にある一方の端部53には、隣接する他の吊り足場用パネル1’に設けられている当該他の底板部13’との接続部を強化、安定化させる為に、適宜の形状、構成を持った底板継ピース51が設けられており、一方、当該底板部13の長尺方向にある他方の端部54には、当該底板継ピース51を受け入れる凹み部、即ち、底板継ピース受部52が設けられている事も望ましい具体例である。
その後、上記した通り、当該仮組立枠体に於ける、当該コロバシ管11の両端部27’、28’に当該手摺柱支持部31を挿入して、所定の部位を着脱式固定手段で固定し、当該手摺柱支持部31に、所定の手摺柱32を挿入して直立した手摺支持体を設置した後、当該手摺柱32に所定の手摺パイプ33を適宜のクランプ手段を使用して横方向の手摺りを取り付ける。
この段階で、本発明に於ける当該吊り足場用パネル1が完成する。
その後、当該吊り足場用パネル1に於ける当該親管10の上表面16に設けられた親管吊ピース17に適宜の長さと強度を持ったチェーン8の一方の端部を係合させた後、当該チェーン8の他方の端部を、当該吊り足場用パネル1の上方空間部に設けられている適宜の梁、鉄骨、壁面等に配設されている適宜の係止部材(図示せず)に取り付けて、当該吊り足場用パネル1を空中に保持固定させる。
上記した通り、本発明に於ける当該吊り足場用パネル1の構成上の特徴は、当該親管10の少なくとも一方の長尺方向端部27には、隣接して連結される他の吊り足場用パネル1’に於ける当該親管10’の他方の長尺方向端部28’と嵌合する親さや管21が着脱自在に或いは固定的に取り付けられているものである。
尚、本発明に於ける当該吊り足場用パネル1に於いては、必要によっては、当該吊り足場用パネル1の幅方向にも拡張する必要性が生じる場合があるので、係る場合には、当該吊り足場用パネル1を複数個、それぞれの当該親管10の配列方向を相互に平行トなる様に隣接して配列させる必要があるが、その際に、相互に隣接する各吊り足場用パネル1の接合部を安定化させる為に、当該コロバシ管11の両端部に、隣接する他の吊り足場用パネル1’に於ける当該コロバシ管11との間で相互に嵌合しうるコロバシさや管60が設けられる様に、構成する事も可能である。
即ち、当該コロバシ管11の少なくとも一方の長尺方向端部27’には、隣接して連結される他の吊り足場用パネル1’に於ける当該コロバシ管11の他方の長尺方向端部28’と嵌合するコロバシさや管60が着脱自在に或いは固定的に取り付けられている事も好ましい具体例である。
一方、本発明に係る当該吊り足場用パネル1に於いては、当該親管吊ピース17には、更に、当該第1の吊り足場用パネル1上で組み立てられている、当該1つの吊り足場用パネル1に対して隣接配置される第2の吊り足場用パネル1’用の足場基底部2用の仮組立枠体を、当該第2の吊り足場用パネル1’の隣接配置方向にむけて、或いはその反対方向にむけて、移動させる為に適宜の索条体(親チェーン或いはロープ等)160が使用されるものであり、当該索条体(親チェーン或いはロープ等)160の一端部が係合出来る索条体係合部17’が併設されている事も望ましい具体例である。
但し、当該索条体係合部17’は、構成、機能が当該親管吊ピース17と略同じであるので、当該索条体係合部17’は、当該親管吊ピース17に一体的に構成されたものであっても良い。
尚、当該索条体160の他方の端部は、当該吊り足場用パネル1の上部空間部に存在する橋脚、梁、鉄骨、壁面等に固定的に設けられている適宜の係止具(図示せず)を介して作業者の作業位置近傍にとどめ置かれ、当該足場基底部2の仮組立枠体の摺動に使用されるものである。
一方、本発明に於ける当該第1の吊り足場用パネル1上には、後述する当該吊り足場用パネル1の施行方法で明らかにしている通り、当該第1の吊り足場用パネル1上で一部が仮組立されている、当該1の吊り足場用パネル1に対して隣接配置される第2の吊り足場用パネル1’の足場基底部2’の仮組立枠体を当該第1の吊り足場用パネル1上で摺動させる為の適宜の構成を有する可動部材が配置されている事も望ましい具体例である。
一方、本発明に於ける別の態様としては、上記した本発明に係る当該第1の態様に記載された複数本の親管10、複数本のコロバシ管11、親さや管21、複数枚の底板部13、複数本の手摺パイプ33、複数本の手摺柱32、複数個の手摺柱支持部31、複数本の親チェ−ン8を一つの組みとして構成された吊り足場用パネルユニットであり、本発明の吊り足場用パネルユニットは、上記した各部品が一組のセットとなって、市場を流通し、或いはレンタル商品として活用されるものである。
更に、当該本発明に係る当該ユニットには、適宜の構成からなる索条体、ボルト・ナット類、親管補強PL、コロバシ管補強PL、底板補強アングル、底板タイPL、底板通し穴パイプ、コロバシ管止ボルト、底板止ボルト、底板継ピースボルト、さや管止ロットピン、直交クランプ、パイプジョイント等が含まれている事が望ましい。
以下に、本発明に係る第2の態様としての当該吊り足場用パネル1の施工方法について、図面7乃至図18を参照しながら詳細に説明する。
即ち、本発明に於ける第2の態様としての当該吊り足場用パネル1の施行方法の基本的な技術思想としては、個別の当該吊り足場用パネル1の基礎的な部分である、当該親管10と一部の当該コロバシ管11とで仮に形成された仮組立枠体200を当該基礎足場300、即ち、予め固定的に形成された作業台若しくは、既に形成されている別の吊り足場用パネル1からなる基礎足場300上で組立てた後に、当該仮組立枠体200を所定の距離だけ、一時的に若しくは少しずつ段階的に、次の当該吊り足場用パネル1が配置される方向に、当該基礎足場300の一端部から、当該仮組立枠体200に於ける当該親管10の配列方向と平行となる様に、前方に摺動させ、その一部を空間に張り出させる。
この際、上記した様に、当該仮組立枠体200と当該基礎足場300との間に適宜の車輪が設けられた板状態からなる摺動手段或いはその他の公知の摺動機能を有する摺動手段を介在させて、当該仮組立枠体200の摺動操作を容易にする事が出来る。
更に、この操作に於いて、上記した様に、適宜の索条体16を当該仮組立枠体200と当該基礎足場300との間に張設して、当該仮組立枠体200の摺動操作を調整する事が好ましい。
その後、当該基礎足場300の一端部から、空間に張り出している当該仮組立枠体200に於ける当該親管10の内、当該コロバシ管11が未だ嵌合せしめられていない当該第1の凹陥部14の内、当該基礎足場300の端縁部に最も近い部位にある当該第1の凹陥部14の先方に位置する当該親管吊ピース17と当該吊り足場用パネル1の上方に配置されている当該チェーン係合具との間に所定のチェーン8を張設した後、当該第1の凹陥部14に、未使用の当該コロバシ管11の一部を嵌合させて固定する。
その後は、上記した操作を繰り返して、当該親管10の内、当該コロバシ管11が未だ嵌合せしめられていない当該第1の凹陥部14の存在が無くなるまで作業が継続される。
その後、当該仮組立枠体200の両側側面部に、手摺り33を取り付ける操作を行って、当該施工方法が完了する。
上記の基本的な当該吊り足場用パネルの施行方法の一具体例を、図面を参照しながら詳細に説明するが、本発明に係る当該足場用パネルの施行方法は、以下の方法に限定されるものではない。
即ち、本発明に於ける当該吊り足場用パネル1の施行方法の基本的な技術思想としては、図7に示す様に、先ず、予め準備された適宜の足場300上、若しくは、本発明に係る、既に組立完了状態にある吊り足場用パネル300(以下単に「基礎足場」と言う)上に於いて、少なくとも2本の親管10を、新たに組み立てる吊り足場用パネル1’(以下、隣接吊り足場用パネルという)を延長形成させたい方向Pに沿って互いに平行に所定の間隔を開けて配置する(工程1)。
つづいて、当該親管10の第1の凹陥部14の一部に、当該親管10と直交する方向に、1本若しくは複数本のコロバシ管11を、当該コロバシ管11の第2の凹陥部15を相互に嵌合する様に嵌め合わせて、当該隣接吊り足場用パネル1’の足場基底部300となる仮組立枠体200を形成する(工程2)。
この場合、当該コロバシ管11の嵌合部位は、当該親管10の後端部28の近傍にある適宜の第1の凹陥部14が選択される事が望ましい。
次に、図8に示す通り、当該仮組立枠体200に於ける、当該親管10の、当該仮組立枠体200の前進進行方向P側にある先端部27(以下親管先端部という)から当該基礎足場300側に向けて数えて1個目若しくは複数個目の、当該第1の凹陥部14(1)とそれより当該基礎足場300側に存在する他の第1の凹陥部14(0)との間に存在する当該親管10の表面部16と当該吊り足場用パネル1の上方空間部に設けられた適宜の係止具400との間に、当該仮組立枠体200を後述する様に、空間中に延展させる為に当該仮組立枠体200を前進させる為の機能を有すると共に当該仮組立枠体の重量を支える為のロープR(160)を張設する(工程3)。
この場合、ロープRは、当該係止具400内を摺動する事が可能になる様に係合させると共に、その他方の端部を作業者が操作し易い当該基礎足場300の適宜の部位に係合固定させる事が望ましい。
続いて、図9に示す通り、当該仮組立枠体200を、当該吊り足場用パネル1を新たに延長形成させたい方向Pと平行な方向に沿って、所定の距離に亘って、適宜の移動補助手段を使用して、一度に、若しくは段階的に徐々に所定の距離だけ前進させ、少なくとも、当該親管10の当該ロープRが取り付けられている部分若しくはその近傍部分が当該基礎足場300の端縁部301から空間に延展される様に移動させる(工程4)。
当該仮組立枠体200を移動させる手段としては、上記したロープR(160)を使用して、当該仮組立枠体200を移動する様に構成したものであっても良く、或は、車輪の付いた板状体の上に当該仮組立枠体200を搭載して移動する様に構成したものであっても良く、更には従来公知の適宜の移動機構を採用することが可能である。
次に、図10に示す通り、当該ロープRが取り付けられている当該親管10の表面部分16よりも当該基礎足場300の端縁部301方向側に存在する当該親管10の当該第1の凹陥部14の内、当該ロープR(160)が取り付けられている当該親管10の表面部分16に最も接近している当該未使用の第1の凹陥部14に、未使用の当該コロバシ管11をその第2の凹陥部15が当該親管10の当該第1の凹陥部14と嵌合する様に配置固定する(工程5)。
その後、図11に示す通り、当該仮組立枠体200を、当該吊り足場用パネル1を新たに延長形成させたい方向Pに沿って、更に、所定の距離移動させるか、移動させないで、前工程で、当該コロバシ管11が配置固定されたばかりの当該親管10の当該第1の凹陥部14の当該基礎足場300の端縁部301方向側に存在する当該親管10の別の表面部分16、と当該吊り足場用パネル1の上方空間部に設けられた適宜の係止具400との間に第1のチェーンC1を張設する(工程6)。
この段階で、当該基礎足場上に存在している当該複数本の親管で、未だ、当該コロバシ管が配置固定されていない、全ての当該第1の凹陥部内に、未使用の当該コロバシ管を嵌合して配置固定する工程7’を実行しても良い。
その後、図12に示す通り、当該仮組立枠体200を、当該吊り足場用パネル1を新たに延長形成させたい方向Pに沿って、更に、所定の距離移動させるか、移動させないで、当該ロープRが係合されている当該親管10に於ける当該表面部16から当該親管10の当該先端部27方向に存在する未使用の当該第1の凹陥部14の内で、当該ロープRが係合されている当該親管10に於ける当該表面部16に最も接近している当該第1の凹陥部14内に未使用の当該コロバシ管11をその第2の凹陥部15が当該親管10の当該第1の凹陥部14と嵌合する様に配置固定する(工程7)。
この段階で、当該ロープRを取り除き、新たな第2のチェーンC2と交換する工程を追加する事が好ましい。
更に、図13に示す通り、当該仮組立枠体200を、当該吊り足場用パネル1を新たに延長形成させたい方向Pに沿って、更に、所定の距離だけ移動させるか、移動させないで、当該工程7に於いて、当該コロバシ管11が嵌入されて配置固定された当該第1の凹陥部14に接続している表面部分16の内で、当該親管10の先端27側部分側に存在している当該親管10の表面部分16の内で該コロバシ管11が嵌入されて配置固定された当該第1の凹陥部14に最も近接している当該表面部分16と、当該吊り足場用パネル1の上方空間部に設けられた適宜の係止具400との間に第3のチェーンC3を張設する(工程8)。
その後、図14に示す通り、当該仮組立枠体200を、当該吊り足場用パネル1を新たに延長形成させたい方向Pに沿って、更に、所定の距離を移動させるか、移動させないで、当該第3のチェーンC3が取り付けられている当該親管10に於ける当該表面部分16よりも当該親管10の先端部分27側に存在する当該第1の凹陥部14のうちで当該第3のチェーンC3に最接近している当該未使用の第1の凹陥部14内に、未使用の当該コロバシ管11をその第2の凹陥部15が当該親管10の当該第1の凹陥部14と嵌合する様に配置固定する(工程9)。
続いて、図15に示す通り、当該工程9に於いて、当該コロバシ管11が嵌入されて配置固定された当該第1の凹陥部14に接続している表面部分16の内で、当該親管10の先端側部分27側に存在している当該親管10の表面部分16の内で該コロバシ管11が嵌入されて配置固定された当該第1の凹陥部14に最も近接している当該表面部分16と、当該吊り足場用パネル1の上方空間部に設けられた適宜の係止具400との間に第4のチェーンC4を張設する(工程10)。
その後、図示してはいないが、当該仮組立枠体200を、当該吊り足場用パネル1を新たに延長形成させたい方向に沿って、更に所定の距離を移動させるか、移動させないで、新たに張設されたチェーンが係合されている当該親管の当該表面部から当該親管10先端部迄27の間に当該コロバシ管が嵌入されていない当該未使用の第1の凹陥部の存在が無くなる迄、上記工程9及び工程10を繰り返す(工程11)操作が実行され、もし、最後に張設された当該第4のチェーンC4の当該親管10先端部27側に、当該未使用の第1の凹陥部14が存在していないと判断される場合には、そこで、新たな吊り足場用パネル1用の仮組立枠体200の組立操作が完了することになる。
当該工程10或いは当該工程11が終了後、図16に示す通り、当該新たな吊り足場用パネル1’の基礎部分となる当該仮組立枠体200を吊り下がり状態で移動或いは摺動させて、当該仮組立枠体200に於ける当該親管10の当該基礎足場300側に設けられている開口部20を、当該基礎足場300の先端縁部301に設けられている、当該親管10の当該開口部20に嵌合しうる部材21’と嵌合させて、適宜の着脱自在の固定手段を介して、その双方を固定処理する(工程12)。
その後、図17に示す通り、当該仮組立枠体200の表面部に、複数枚の長尺状の底板部13を、当該親管10の配列方向Pと平行となる様に配列搭載し、適宜の固定手段により、当該各底板部13を当該コロバシ管11に接合固定すると共に、当該各底板部13の長尺方向の一端部に設けられた底板継ピース(突起部)52を当該基礎足場300の先端縁部301に設けられている孔部55に挿入して固定する(工程13)。
最後の操作工程では、図18に示す通り、当該複数個のコロバシ管11の両端部27’及び28’に適宜の手摺柱支持部31を取り付け、当該手摺柱支持部31に係合された手摺柱32を嵌入させ、当該手摺柱32に少なくとも一本の水平に配置される手摺部33を適宜のクランプ手段を介して取り付ける(工程14)。
とから構成されている吊り足場用パネルの施工方法である。
又、本発明に於ける当該吊り足場用パネルを解体する場合には、上記した各工程を逆に実行する様に構成すればよい。
本発明に於ける当該吊り足場用パネルの施行方法では、上記した様に、必要な部品の一部を仮に組み立てた当該仮組立枠体200を当該足場基底部300上に形成しておき、当該仮組立枠体200を徐徐に或いは間歇的若しくは一時的に、当該足場基底部300の先端縁部から空中に延展させる方法ではなく、予め当該足場基底部300上で、全ての当該親管10と全ての当該コロバシ管11とを組み合わせて当該仮組立枠体200を形成し、当該当該仮組立枠体200を適宜の前進機構を使用して、当該空中に延展する様にした方法であっても良い。
但し、後者の方法では、当該仮組立枠体200の重量が大きくなるので、チェーンの本数は必然的に多くなり、又、当該仮組立枠体200の前進機構も強固なものとする必要がある。
1…吊り足場用パネル
2…足場基底部
3、3’
…辺部
4…手摺部
5…上部空間部
6…橋脚、梁、鉄骨、壁面
7…鎖止部
8…親チェーン
10…親管
11…コロバシ管
12…基板面
13…底板部
14…第1の凹陥部
15…第2の凹陥部
16…表面部
17…親管吊ピース
17’…索条体係合部
17−1、17−2…係止孔部
18…係止部材
20…端面開口部
21…親さや管
21’…開口部に嵌合しうる部材
23…固定孔部
25’…閉鎖部材
27、28…親管の両方の端部
30…下部表面部
31…手摺柱支持部、中空状筒体
32…手摺柱
33…手摺
33’…手摺パイプ
34…ネジ穴部
35…交差点部
36…嵌合孔部
50…開口部
51…底板継ピース
52…底板継ピース(突起部)
53…端部
54…端部
60…コロバシさや管
65…切欠部
160…索条体(親チェーン或いはロープ等)
200…仮組立枠体
300…基礎足場、吊り足場用パネル
301…基礎足場の端縁部
400…係止具

Claims (5)

  1. 吊り足場用パネルであって、当該吊り足場用パネルは、矩形状の平面を形成する足場基底部と、少なくとも当該足場基底部の相互に対向する2つの辺部に配置されている手摺部と当該足場基底部の少なくとも一部と当該吊り足場用パネルの上部空間部に於いて、橋脚、梁、鉄骨、壁面等に固定的に設けられている鎖止部との間に張設されて、当該足場基底部を所望の空中部位に保持する為の親チェ−ンとを含み、且つ、当該足場基底部は、当該複数個の吊り足場用パネル同士が長尺状に相互に連結されて吊り足場回廊を形成するに際しての当該連結方向に沿って相互に平行に配置される複数本の親管と、当該親管の当該配列方向と直交する方向で、相互に平行に配置される複数個のコロバシ管と、当該親管と当該コロバシ管とにより形成された格子状の当該足場基底部の基板部上に当該親管の配列方向と同一方向に相互に平行に(要すれば相互に隣接して)配置されている複数枚の当該配列方向に長尺軸を有する矩形状平面部からなる底板部とから構成されており、更に、当該親管には、当該親管の長尺軸方向に沿って、複数個の第1の凹陥部が形成されており、又、当該コロバシ管には、当該コロバシ管の長尺軸方向に沿って、当該第1の凹陥部と嵌合し得る第2の凹陥部が設けられており、且つ、当該親管に於ける当該第1の凹陥部が形成されている表面を除く表面部に、当該親管の長尺軸方向に沿って、当該親チェーンの一端部が係合される複数個の親管吊ピースが設けられており、更に、当該底板部のそれぞれに於ける、当該底板部の長尺方向に於ける一方の端部には、当該底板部の長尺方向に隣接して配置される他の当該底板部に於ける他方の端部に設けられている突起状に設けられた底板継ピースを受け入れる嵌合部としての底板継ピース受部が形成されており、又、当該底板部の長尺方向に於ける他方の端部には、当該底板部の長尺方向に隣接して配置される別の当該底板部に於ける一方の端部に設けられている当該底板継ピース受部に嵌入する、突起状に設けられた底板継ピース部が形成されている事を特徴とする吊り足場用パネル。
  2. 当該親管の少なくとも一方の長尺方向端部には、隣接して連結される他の吊り足場用パネルに於ける当該親管の一方の長尺方向端部と嵌合する親さや管が着脱自在に或いは固定的に取り付けられている特徴とする請求項1に記載の吊り足場用パネル。
  3. 当該コロバシ管の少なくとも一方の長尺方向端部には、隣接して連結される他の吊り足場用パネルに於ける当該コロバシ管の一方の長尺方向端部と嵌合するコロバシさや管が着脱自在に或いは固定的に取り付けられている特徴とする請求項1又は2に記載の吊り足場用パネル。
  4. 請求項1に記載された複数本の手摺部を構成する複数本の手摺パイプ、複数本の手摺柱及び複数個の手摺柱支持部、並びに、請求項1に記載された複数本の親管、複数本のコロバシ管、複数枚の底板部及び複数本の親チェ−ンを含み、さらに、請求項2に記載された複数本の親さや管を含む吊り足場用パネルユニット。
  5. 予め準備された適宜の足場上、若しくは、本発明に係る、既に組立完了状態にある吊り足場用パネル(以下単に「基礎足場」と言う)上に於いて、少なくとも2本の親管を、新たに組み立てる吊り足場用パネル(以下、隣接吊り足場用パネルという)を延長形成させたい方向に沿って互いに平行に所定の間隔を開けて配置する工程1、
    当該親管の第1の凹陥部の一部に、当該親管と直交する方向に、1本若しくは複数本のコロバシ管を、当該コロバシ管の第2の凹陥部を相互に嵌合する様に嵌め合わせて、当該隣接吊り足場用パネルの足場基底部となる仮組立枠体を形成する工程2、
    当該仮組立枠体に於ける、当該親管の、当該仮組立枠体の前進進行方向側にある先端部(以下親管先端部という)から当該基礎足場側に向けて数えて1個目若しくは複数個目の、当該第1の凹陥部(1)とそれより当該基礎足場側に存在する他の第1の凹陥部(0)との間に存在する当該親管の表面部と当該吊り足場用パネルの上方空間部に設けられた適宜の係止具との間に、当該仮組立枠体を後述する様に、空間中に延展させる為に当該仮組立枠体を前進させる為の機能を有すると共に当該仮組立枠体の重量を支える為の第1のロープを張設する工程3、
    当該仮組立枠体を、当該吊り足場用パネルを新たに延長形成させたい方向と平行な方向に沿って、所定の距離に亘って、適宜の移動補助手段を使用して、一度に、若しくは段階的に徐々に所定の距離だけ前進させ、少なくとも、当該親管の当該ロープが取り付けられている部分若しくはその近傍部分が当該基礎足場の端縁部から空間に延展される様に移動させる工程4、
    当該ロープが取り付けられている当該親管の表面部分よりも当該基礎足場の端縁部方向側に存在する当該親管の当該第1の凹陥部の内、当該ロープが取り付けられている当該親管の表面部分に最も接近している当該第1の凹陥部に、未使用の当該コロバシ管をその第2の凹陥部が当該親管の当該第1の凹陥部と嵌合する様に配置固定する工程5、
    当該仮組立枠体を、当該吊り足場用パネルを新たに延長形成させたい方向に沿って、更に所定の距離移動させるか、移動させないで、当該コロバシ管が配置固定されたばかりの当該親管の当該第1の凹陥部の当該基礎足場の端縁部方向側に存在する当該親管の別の表面部分、と当該吊り足場用パネルの上方空間部に設けられた適宜の係止具との間に第1のチェーンを張設する工程6、
    その後、当該仮組立枠体を、当該吊り足場用パネルを新たに延長形成させたい方向に沿って、更に所定の距離移動させるか、移動させないで、当該ロープが係合されている当該親管に於ける当該表面部から当該親管の当該先端部方向に存在する未使用の当該第1の凹陥部の内で、当該ロープが係合されている当該親管に於ける当該表面部に最も接近している当該第1の凹陥部内に未使用の当該コロバシ管をその第2の凹陥部が当該親管の当該第1の凹陥部と嵌合する様に配置固定する工程7、
    更に、当該仮組立枠体を、当該吊り足場用パネルを新たに延長形成させたい方向に沿って、更に所定の距離だけ移動させるか、移動させないで、当該工程7に於いて、当該コロバシ管が嵌入されて配置固定された当該第1の凹陥部に接続している表面部分の内で、当該親管先端側部分側に存在している当該親管の表面部分の内で該コロバシ管が嵌入されて配置固定された当該第1の凹陥部に最も近接している当該表面部分と、当該吊り足場用パネルの上方空間部に設けられた適宜の係止具との間に第3のチェーンを張設する工程8、
    更に、当該仮組立枠体を、当該吊り足場用パネルを新たに延長形成させたい方向に沿って、更に所定の距離だけ移動させるか、移動させないで、当該第3のチェーンが取り付けられている当該親管に於ける当該表面部分よりも当該親管先端側部分側に存在する当該第1の凹陥部のうちで当該第3のチェーンに最も接近している当該未使用の第1の凹陥部内に、未使用の当該コロバシ管をその第2の凹陥部が当該親管の当該第1の凹陥部と嵌合する様に配置固定する工程9、
    更に、当該工程9に於いて、当該コロバシ管が嵌入されて配置固定された当該第1の凹陥部に接続している表面部分の内で、当該親管先端側部分側に存在している当該親管の表面部分の内で該コロバシ管が嵌入されて配置固定された当該第1の凹陥部に最も近接している当該表面部分と、当該吊り足場用パネルの上方空間部に設けられた適宜の係止具との間に第4のチェーンを張設する工程10、
    その後、当該仮組立枠体を、当該吊り足場用パネルを新たに延長形成させたい方向に沿って、更に所定の距離移動させるか、移動させないで、新たに張設されたチェーンが係合されている当該親管の当該表面部から当該親管先端部迄の間に当該コロバシ管が嵌入されていない当該未使用の第1の凹陥部の存在が無くなる迄、上記工程9及び工程10を繰り返す工程11、
    当該工程10或いは当該工程11が終了後、当該新たな吊り足場用パネルの基礎部分となる当該仮組立枠体を吊り下がり状態で移動或いは摺動させて、当該仮組立枠体に於ける当該親管の当該基礎足場側に設けられている開口部を、当該基礎足場の先端縁部に設けられている、当該親管の当該開口部に嵌合しうる部材と嵌合させて双方を固定処理する工程12、
    当該仮組立枠体表面部に、複数枚の長尺状の底板部を、当該親管の配列方向と平行都なる様に配列搭載し、適宜の固定手段により、当該各底板部を当該コロバシ管に接合固定すると共に、当該各底板部の長尺方向の一端部に設けられた底板継ピース(突起部)を当該基礎足場の先端縁部に設けられている孔部に挿入して固定する工程13
    当該複数個のコロバシ管の両端部に適宜の手摺柱支持部を取り付け、当該手摺柱支持部に係合された手摺柱の少なくとも一本の水平に配置される手摺部を適宜のクランプ手段を介して取り付ける工程14
    とから構成されている事を特徴とする吊り足場用パネルの施工方法。


JP2013130067A 2013-06-20 2013-06-20 吊り足場用パネル、吊り足場用パネルの施工方法及び吊り足場用パネルユニット Expired - Fee Related JP6294601B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013130067A JP6294601B2 (ja) 2013-06-20 2013-06-20 吊り足場用パネル、吊り足場用パネルの施工方法及び吊り足場用パネルユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013130067A JP6294601B2 (ja) 2013-06-20 2013-06-20 吊り足場用パネル、吊り足場用パネルの施工方法及び吊り足場用パネルユニット

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015004213A JP2015004213A (ja) 2015-01-08
JP2015004213A5 JP2015004213A5 (ja) 2016-09-29
JP6294601B2 true JP6294601B2 (ja) 2018-03-14

Family

ID=52300319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013130067A Expired - Fee Related JP6294601B2 (ja) 2013-06-20 2013-06-20 吊り足場用パネル、吊り足場用パネルの施工方法及び吊り足場用パネルユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6294601B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104709673B (zh) * 2015-03-06 2017-05-31 申锡机械有限公司 一种链条传动式吊篮提升装置
CN105926925A (zh) * 2016-06-21 2016-09-07 中天建设集团有限公司天津分公司 一种悬挂式脚手架的工字钢悬挑梁及施工方法
JP6928958B2 (ja) * 2018-07-19 2021-09-01 株式会社新成工業 補助パイプ取付け具及び建地立設構造
CN109778713A (zh) * 2019-03-25 2019-05-21 中铁五局集团建筑工程有限责任公司 一种钢桁梁桥现场悬吊滑移拼装装置及方法
JP7323480B2 (ja) 2020-02-27 2023-08-08 株式会社Ihiインフラシステム 恒久足場の設置方法および裏面パネル

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5940491U (ja) * 1982-09-07 1984-03-15 ワイケイケイ株式会社 組立格子
JP2510307Y2 (ja) * 1990-07-31 1996-09-11 ワイケイケイアーキテクチュラルプロダクツ株式会社 格子の連結構造
JP2924659B2 (ja) * 1994-07-07 1999-07-26 雄一 堂上 組立式足場の施工方法
JP3248356B2 (ja) * 1994-07-15 2002-01-21 豊和工業株式会社 格 子
JPH1113275A (ja) * 1997-06-27 1999-01-19 Kawatetsu Kizai Kogyo Kk 空中拡張式吊り足場およびその構築方法
JP3054035U (ja) * 1998-05-13 1998-11-17 ホリー株式会社 吊足場
JP3761800B2 (ja) * 2001-07-09 2006-03-29 有限会社コムラ組 足場用吊り金具、足場用吊り枠及び足場施工方法
JP5597161B2 (ja) * 2011-04-28 2014-10-01 株式会社新成工業 吊り足場組立て方法と、吊り足場構造と、足場連結材

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015004213A (ja) 2015-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6294601B2 (ja) 吊り足場用パネル、吊り足場用パネルの施工方法及び吊り足場用パネルユニット
US10415262B2 (en) Modular ledgers of an integrated construction system
US20230115437A1 (en) Bearing Plate of an Integrated Construction System
JP5807253B2 (ja) 伸縮式足場構造、及びこれを用いた吊り足場設置方法
US11293194B2 (en) Modular ledgers of an integrated construction system
JP6468612B2 (ja) トンネル覆工コンクリート成形用の型枠支持装置の組み立て方法
JP2021529275A (ja) 建築用システム足場
JP5090577B1 (ja) 吊足場用吊枠
JP4115472B2 (ja) 橋梁構造物における足場の組立方法
JP2014101659A (ja) 仮設足場及びその組み立て方法
JP2015004213A5 (ja)
WO2020075511A1 (ja) 移動用足場の設置方法
JP5773469B1 (ja) 吊足場
CN114776339A (zh) 一种快速安装预埋槽道的施工系统及方法
JP5971878B1 (ja) 骨組構造物用構造材及びこれを用いた骨組構造物
CN215212255U (zh) 悬挂式框架组合型高空操作平台
KR101707037B1 (ko) 조립식 시스템 비계와 그 설치 방법
CN113235898A (zh) 一种悬挑脚手架及其施工工艺
JP2664643B2 (ja) 吊り足場における側面防護壁組立て工法とそれに使用される吊り足場用側面防護パネル
JP6446075B2 (ja) 養生ネットの架設方法
JP6495846B2 (ja) 法面のアンカー工事方法及びそれに用いるレールユニットセット
JP2664642B2 (ja) 吊り足場の連結空間部被覆用カバーとそれを用いた連結空間部被覆構造
JP6602003B2 (ja) 仮設駐輪装置
WO2019126187A1 (en) Integrated construction system
WO2015190176A1 (ja) 橋梁補修用吊足場及びその設置方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20141002

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20141002

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160620

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160620

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160722

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160722

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160722

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170408

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170905

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6294601

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees