JP6468612B2 - トンネル覆工コンクリート成形用の型枠支持装置の組み立て方法 - Google Patents
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Description
この種の型枠支持装置を用いて、トンネル覆工コンクリートを成形する場合には、図11(a),(b)に示すように、型枠支持装置10上に正面ドーム形状の型枠101が支持される。この型枠101は、例えば、天井フォーム102,一対のサイドフォーム103及び一対のインバートフォーム104を有する。そして、型枠101の外周面とトンネル105の内壁面との間にコンクリートが打設されて、トンネル覆工コンクリート106が成形される。
すなわち、図18(a),(b)に示すように、トンネル105外において、トンネル105の内部まで延長された一対のレール11上に走行装置12,13が載置される。そして、この走行装置12,13が転倒したり、レール11上から脱落したりしないように、枕木107とキャンバー118とにより、走行装置12,13が地面Eに支持される。
本発明の目的は、型枠支持装置の組み立て作業や解体作業を効率よく遂行できるようにした型枠支持装置の組み立て方法を提供することにある。
[第1実施形態]
図1〜図12の図面に基づいて第1実施形態の組み立て方法及び構成について説明する。
図1(a),(b)に示すように、坑外(トンネルの外部)には、あらかじめ坑内(トンネルの内部)に向かって延びる一対のレール11が敷設されている。左右のレール11上の前後位置に走行装置12,13が載置される。なお、図1の左側をトンネルのラップ側,右側を妻側とする。走行装置12,13においては、フレーム14に車輪15が設けられ、その車輪15がレール11上を転動可能である。一方(実施形態ではラップ側)の走行装置12は、車輪15を回転駆動させるためのモータ16を有する。
(脚部34の脚材24など)
次いで、図2(a),(b)に示すように、各走行装置12,13のシャフト22上のブラケット23の上面に脚材24がボルト(図示しない)により組み付けられるとともに、脚材24の側面の軸241と走行装置12,13のフレーム14の上面の軸141との間に、ネジの作用により長さ調節可能なジャッキ状のサポート部材26が介在される。このサポート部材26により下部脚材としての脚材24が直立状態に保持される。
前記ブラケット33を有する連結材27により連結手段が構成されている。
次に、図3(a),(b)に示すように、両レール11からそれぞれ外れた位置において、地面Eのラップ側及び妻側の計4箇所の位置には、それぞれ型鋼よりなる架台41が設置され、左右位置の前後(ラップ側と妻側)の架台41間には、左右のトラス材42が仮置き載置される。各架台41には、それぞれ一対の支持片43があらかじめ溶着などによって固定されている。そして、各支持片43に対してクランプ金具44によりトラス材42が直立状態で固定される。
次に、図4(a),(b)に示すように、両トラス材42の対向する側面に桁材受けステー45がボルト46により組み付けられる。また、トラス材42の桁材受けステー45とは反対側の側面に外側足場47の複数の骨格471がボルト48により組み付けられる。外側足場47の骨格471の上面には足場板(図示しない)が架け渡される。トラス材42と桁材受けステー45とにより上部脚材が構成され、このトラス材42,桁材受けステー45及び前記脚材24により脚部本体35が構成されている。
次に、図5(a),(b)及び図12(a),(b)に示すように、前記外側足場47の骨格471の下部側にネット支持具50が組み付けられる。このネット支持具50は、支持部材51を備え、この支持部材51は、パイプ状をなす水平な取付部52と、その取付部52の先端に傾斜状に固定された支持パイプ53とを有する。取付部52の軸線L1に対する支持パイプ53の軸線L2の角度θは、0〜40度の範囲内のいずれかの角度の鋭角であることが好ましい。取付部52は、複数のクランプ金具よりなる取付金具54により外側足場47に固定される。
そして、このネット係留具60に側部ネット61の両幅端部を係留することにより、両トラス材42の外側に側部ネット61が張られる。この側部ネット61は、同ネット61の上方からの落下物を受けるものである。
図6(a),(b)に示すように、前記桁材受けステー45の下側には、ブラケット62がクランプ金具63により固定される。
次に、図7(a),(b)に示すように、左右の桁材受けステー45の上部間に、中央部ネット71がクランプ金具72を用いて張られる。この中央部ネット71は、型枠支持装置10の以降の組み立ての後工程において、落下物を受けるためのものである。
次に、図8(a),(b)に示すように、左右の脚部34の上端間に複数の桁材73が前後に相互間隔をおいて載置されて、ボルト74により固定される。この段階で、型枠支持装置10は、全体として門形を呈する。
次いで、脚部34に張出し足場(図示しない)が組み付けられ、その張出し足場に昇降階段(図示しない)が組み付けられる。張出し足場の上面には足場板(図示しない)が架け渡される。
その後、型枠支持装置10上に各種の部品や機材が搭載されて、型枠支持装置10の組み立てが終了される。
そして、本実施形態においては、以下の効果がある。
次に、本発明の第2実施形態を図13及び図14に基づいて説明する。
第2実施形態においては、連結材27などの構成が第1実施形態と異なる。
(8)保持部材125の長孔126の延長方向に沿って第1介装部材274を固定するためのボルト127に締め付け位置を調節することにより、連結材27の長さを無段階に調節できる。また、第2介装部材275の数を選択することによって、第2介装部材275の長さを1単位として連結材27の長さを大きく調節できる。このため、脚材24間の間隔に応じて連結材27の長さを自在に調節できて、脚材24間の間隔を自在に設定できる。よって、トンネル覆工の現場の状況に対して柔軟な対処が可能になる。
次に、本発明の第3実施形態を図15及び図16について説明する。
第3実施形態においては、ネット支持具50の構成が第1実施形態と異なる。
従って、第3実施形態においては、以下の効果がある。
本発明は、前記第1〜第3の各実施形態に限定されるものではなく、以下のような態様で具体化してもよい。
・走行装置12,13間を連結材27により連結すること。そして、この連結材27と脚部34との間にサポート材65を介在させること。
・走行装置12,13を有しない型枠支持装置10において本発明を適用すること。
・前記第1実施形態においては、連結材27を一対の連結片271,272によって構成し、第2実施形態においては、連結材27を本体部273,第1介装部材274,第2介装部材275などの複数の部材によって構成したが、連結材27をひとつの部材によって一体構成すること。このように構成した場合、型枠支持装置の脚部34間の間隔の変化に対応するために、複数種類の長さの連結材27が用意される。このような構成の場合、連結材27を地面Eに支持するジャッキ30を省略することが可能になる。
(他の技術的思想)
前記実施形態から把握される技術的思想は以下の通りである。
この方法によれば、連結材として、長い連結材を用意する必要がなく、取り扱いが容易になる。
この方法によれば、脚材を分割して組み立てることができるため、その組み立てが容易になる。
前記支持装置の脚部の外側に複数のネット支持具50を支持し、次いで、そのネット支持具50により落下物を受けるためのネット61を支持する型枠支持装置の組み立て方法。
その取付部52の先端に同先端から突出状態に支持された保持パイプ56と、
少なくとも保持パイプ56に設けられ、ネット61を係留可能な係留具60と
を備えたネット支持具。
Claims (1)
- トンネル覆工コンクリート成形用の型枠を支持するための型枠支持装置の組み立て方法において、
前記型枠支持装置の脚部は、その下端に車輪が設けられた走行装置を有し、その走行装置がレール上に設置された状態において、同走行装置を複数のジャッキにより地面に支持し、この状態で前記走行装置上に脚部本体を構成する下部脚材を組み付けた後に、前記型枠支持装置のトンネル横断方向における両側の下部脚材間を連結材により連結し、次いで、前記下部脚材上に脚部本体を構成する上部脚材を組み付け、前記連結材と前記上部脚材との間にサポート材を介在させる型枠支持装置の組み立て方法。
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