JP6289973B2 - パラレルリンク機構およびリンク作動装置 - Google Patents

パラレルリンク機構およびリンク作動装置

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Description

この発明は、医療機器や産業機器等の高速、高精度で、広範な作動範囲を必要とする機器に用いられるパラレルリンク機構およびリンク作動装置に関する。
医療機器や産業機器等の各種作業装置に用いられるパラレルリンク機構が、特許文献1、2に提案されている。
特開2000−94245号公報 米国特許第5,893,296号明細書
特許文献1のパラレルリンク機構は、構成が比較的簡単であるが、各リンクの作動角が小さいため、トラベリングプレートの作動範囲を大きく設定すると、リンク長が長くなることにより、機構全体の寸法が大きくなって装置の大型化を招くという問題がある。また、機構全体の剛性が低く、トラベリングプレートに搭載されるツールの重量、つまりトラベリングプレートにおける可搬重量が小さいものに制限されるという問題もある。
特許文献2のパラレルリンク機構は、基端側のリンクハブに対し先端側のリンクハブを、4節連鎖の3組以上のリンク機構を介して姿勢を変更可能に連結した構成としたことにより、コンパクトでありながら、高速、高精度で、広範な作動範囲の動作が可能である。
しかし、特許文献2のパラレルリンク機構は、部品構成が複雑であり、組立性が悪いという問題がある。また、剛性や強度を確保するために、各部品が複雑な形状をしており、量産性が悪く、製作コストが高いという問題もある。さらに、部品の共通化が難しく、サイズ等の仕様変更が変わるとほとんどの部品を新たに製作する必要がある。
この発明の目的は、高速、高精度で、広範な作動範囲の動作を行うことができ、組立てや仕様変更が容易であり、安価で高剛性のパラレルリンク機構を提供することである。
この発明の他の目的は、2自由度の角度を制御することが可能で、かつ広範な作動範囲の動作を精度良く行うことができ、低コストで製作できるリンク作動装置を提供することである。
前提構成のパラレルリンク機構は、基端側のリンクハブに対し先端側のリンクハブを、3組以上のリンク機構を介して姿勢を変更可能に連結し、前記各リンク機構は、それぞれ前記基端側のリンクハブおよび先端側のリンクハブに一端が回転可能に連結された基端側および先端側の端部リンク部材と、これら基端側および先端側の端部リンク部材の他端に両端がそれぞれ回転可能に連結された中央リンク部材とを備え、前記端部リンク部材は、任意の角度に湾曲した湾曲部材と、この湾曲部材の一端または両端に固定され、前記中央リンク部材または前記リンクハブに直接または軸受を介して回転可能に連結される回転軸を支持する回転軸支持部材とを有することを特徴とする。
この明細書において、「基端側」および「先端側」とは、以下の意味で用いられる。すなわち、リンクハブと端部リンク部材の各回転対偶、および、端部リンク部材と中央リンク部材の各回転対偶の中心軸がそれぞれ交差する点をリンクハブの「球面リンク中心」と称し、この球面リンク中心を通り前記リンクハブと端部リンク部材の回転対偶の中心軸と直角に交わる直線を「リンクハブの中心軸」と称する場合、それぞれのリンクハブから基端側および先端側の各リンクハブの中心軸が交差する交点から見て基端側の球面リンク中心方向を基端側、先端側の球面リンク中心方向を先端側としている。
この構成によれば、基端側のリンクハブと、先端側のリンクハブと、3組以上のリンク機構とで、基端側のリンクハブに対し先端側のリンクハブが直交2軸周りに回転自在な2自由度機構が構成される。この2自由度機構は、コンパクトでありながら、先端側のリンクハブの可動範囲を広くとれる。例えば、基端側のリンクハブの中心軸と先端側のリンクハブの中心軸の最大折れ角は約±90°であり、基端側のリンクハブに対する先端側のリンクハブの旋回角を0°〜360°の範囲に設定できる。
端部リンク部材を湾曲部材と回転軸支持部材の2種類の部材に分割したことで、各部材を単純な形状とすることができる。それにより、加工費を抑制でき、量産性が向上する。また、組立時に、端部リンク部材と中央リンク部材の回転対偶部、あるいは端部リンク部材とリンクハブの回転対偶部を構成する部品、例えば軸受やスペーサ等を一方向から回転軸に挿入することができるようになり、組立性が向上する。
この発明において、前記回転軸支持部材は、厚さが一定の板状の部材、例えば金属板に、前記回転軸、またはこの回転軸および前記軸受が挿通される貫通孔を設けたものであると良い。
単純な形状である厚さが一定の板状の部材を用いることで、安価で量産性に優れた回転軸支持部材となる。特に、回転軸支持部材を金属板とすると、加工が容易である。
この発明における第1の発明のパラレルリンク機構は、前記前提構成において、前記回転軸支持部材は、前記湾曲部材に対して位置決めピンにより位置決めした状態で固定したものである。
位置決めピンを用いることで、組立てが容易となり、作業者による組立て精度のばらつきが少なくなる。また、湾曲部材と回転軸支持部材の位置関係の精度が向上するため、パラレルリンク機構のスムーズな動作を実現できる。
この発明における第2の発明のパラレルリンク機構は、前記前提構成において、前記端部リンク部材は2つ以上の前記回転軸支持部材を有し、これら2つ以上の回転軸支持部材により前記回転軸の両端を支持する。この場合、前記2つ以上の回転軸支持部材は、互いに同一の形状とすると良い。
2つ以上の回転軸支持部材で回転軸の両端を支持することで、回転対偶部のモーメント荷重に対する剛性が高くなり、パラレルリンク機構全体の剛性が向上する。2つ以上の回転軸支持部材が同一形状であると、部品の共通化を図れ、安価で量産性が良くなる。
この発明において、前記端部リンク部材は、両端にそれぞれ2つ以上の前記回転軸支持部材を有し、一方端の2つ以上の回転軸支持部材により、前記中央リンク部材に対して回転可能に連結される前記回転軸の両端を支持し、かつ他方端の2つ以上の回転軸支持部材により、前記リンクハブに対して回転可能に連結される前記回転軸の両端を支持しても良い。
この構成であると、パラレルリンク機構の仕様を変更しても部品を共通化することができる。例えば、パラレルリンク機構のサイズを変更する場合、湾曲部材の形状のみを変更して、回転軸支持部材や回転軸は共通のものを使用することができる。また、端部リンク部材と中央リンク部材の回転対偶部、および端部リンク部材とリンクハブの回転対偶部に用いる軸受のサイズを変更する場合、回転軸支持部材や回転軸の形状を変更し、湾曲部材は共通のもの使用することができる。
この発明のリンク作動装置は、前記パラレルリンク機構における前記3組以上のリンク機構のうちの2組以上のリンク機構に、前記基端側のリンクハブに対する前記先端側のリンクハブの姿勢を任意に変更する姿勢変更用アクチュエータを設けたことを特徴とする。
3組以上のリンク機構のうちの2組以上のリンク機構に姿勢変更用アクチュエータを設ければ、基端側のリンクハブに対する前記先端側のリンクハブの姿勢を確定することができる。これにより、2自由度の角度を制御することが可能なリンク作動装置を低コストで実現できる。
上記リンク作動装置において、前記姿勢変更用アクチュエータは、出力軸にこの出力軸の中心線と直交するフランジ面を有するロータリアクチュエータであり、前記基端側の端部リンク部材は、前記基端側のリンクハブに回転自在に連結される回転軸を支持する前記回転軸支持部材を有し、前記姿勢変更用アクチュエータの前記フランジ面に前記回転軸支持部材を結合しても良い。
この構成によると、パラレルリンク機構に直接、姿勢変更用アクチュエータを設置できるため、駆動機構部が簡素な構造となり、安価なリンク作動装置を実現できる。
また、上記リンク作動装置において、前記姿勢変更用アクチュエータは減速機構を備えたロータリアクチュエータであり、前記減速機構の出力軸はこの出力軸の中心線と直交するフランジ面を有し、前記基端側の端部リンク部材は、前記基端側のリンクハブに回転自在に連結される回転軸を支持する前記回転軸支持部材を有し、前記姿勢変更用アクチュエータの前記フランジ面に前記回転軸支持部材を結合しても良い。
この構成によると、減速機構を備えたロータリアクチュエータを用いることで許容負荷を向上できる。また、慣性モーメント比を低減できるため、高速動作を実現できる。
この発明における第1の発明のパラレルリンク機構は、基端側のリンクハブに対し先端側のリンクハブを、3組以上のリンク機構を介して姿勢を変更可能に連結し、前記各リンク機構は、それぞれ前記基端側のリンクハブおよび先端側のリンクハブに一端が回転可能に連結された基端側および先端側の端部リンク部材と、これら基端側および先端側の端部リンク部材の他端に両端がそれぞれ回転可能に連結された中央リンク部材とを備え、前記端部リンク部材は、任意の角度に湾曲した湾曲部材と、この湾曲部材の一端または両端に固定され、前記中央リンク部材または前記リンクハブに直接または軸受を介して回転可能に連結される回転軸を支持する回転軸支持部材とを有し、前記回転軸支持部材は、前記湾曲部材に対して位置決めピンにより位置決めした状態で固定したため、高速、高精度で、広範な作動範囲の動作を行うことができ、組立てや仕様変更が容易であり、安価で高剛性である
この発明における第2の発明のパラレルリンク機構は、基端側のリンクハブに対し先端側のリンクハブを、3組以上のリンク機構を介して姿勢を変更可能に連結し、前記各リンク機構は、それぞれ前記基端側のリンクハブおよび先端側のリンクハブに一端が回転可能に連結された基端側および先端側の端部リンク部材と、これら基端側および先端側の端部リンク部材の他端に両端がそれぞれ回転可能に連結された中央リンク部材とを備え、前記端部リンク部材は、任意の角度に湾曲した湾曲部材と、この湾曲部材の一端または両端に固定され、前記中央リンク部材または前記リンクハブに直接または軸受を介して回転可能に連結される回転軸を支持する回転軸支持部材とを有し、前記端部リンク部材は2つ以上の前記回転軸支持部材を有し、これら2つ以上の回転軸支持部材により前記回転軸の両端を支持するため、高速、高精度で、広範な作動範囲の動作を行うことができ、組立てや仕様変更が容易であり、安価で高剛性である。
この発明のリンク作動装置は、前記パラレルリンク機構における前記3組以上のリンク機構のうちの2組以上のリンク機構に、前記基端側のリンクハブに対する前記先端側のリンクハブの姿勢を任意に変更する姿勢変更用アクチュエータを設けたため、2自由度の角度を制御することが可能で、かつ広範な作動範囲の動作を精度良く行うことができ、低コストで製作できる。
この発明の一実施形態にかかるパラレルリンク機構の一状態の正面図である。 同パラレルリンク機構の異なる状態の正面図である。 同パラレルリンク機構の一部を省略した正面図である。 同パラレルリンク機構の基端側のリンクハブ、基端側の端部リンク部材等の断面図である。 同パラレルリンク機構の1つのリンク機構を直線で表現した図である。 同パラレルリンク機構の1つの基端側の端部リンク部材およびその両端周辺部の断面図である。 同端部リンク部材の回転軸支持部材の正面図である。 異なる端部リンク部材およびその両端周辺部の断面図である。 さらに異なる端部リンク部材およびその両端周辺部の断面図である。 さらに異なる端部リンク部材およびその両端周辺部の断面図である。 この発明の一実施形態にかかるリンク作動装置の使用状態を示す正面図である。 同リンク作動装置の一部を省略した正面図である。 同リンク作動装置の基端側のリンクハブ、基端側の端部リンク部材等の断面図である。 同リンク作動装置の端部リンク部材の回転軸支持部材の正面図である。 異なるリンク作動装置の基端側のリンクハブ、基端側の端部リンク部材等の断面図である。
この発明の一実施形態に係るパラレルリンク機構を図1〜図7と共に説明する。
図1、図2はこのパラレルリンク機構の互いに異なる状態を示す正面図、図3は同パラレルリンク機構の一部を省略した正面図である。このパラレルリンク機構1は、基端側のリンクハブ2に対し先端側のリンクハブ3を3組のリンク機構4を介して姿勢変更可能に連結したものである。図3では、1組のリンク機構4のみが示されている。リンク機構4の数は、4組以上であっても良い。
各リンク機構4は、基端側の端部リンク部材5、先端側の端部リンク部材6、および中央リンク部材7で構成され、4つの回転対偶からなる4節連鎖のリンク機構をなす。基端側および先端側の端部リンク部材5,6はL字状をなし、一端がそれぞれ基端側のリンクハブ2および先端側のリンクハブ3に回転自在に連結されている。中央リンク部材7は、両端に基端側および先端側の端部リンク部材5,6の他端がそれぞれ回転自在に連結されている。
パラレルリンク機構1は、2つの球面リンク機構を組み合わせた構造であって、リンクハブ2,3と端部リンク部材5,6の各回転対偶、および端部リンク部材5,6と中央リンク部材7の各回転対偶の中心軸が、基端側と先端側においてそれぞれの球面リンク中心PA,PB(図3)で交差している。また、基端側と先端側において、リンクハブ2,3と端部リンク部材5,6の各回転対偶とそれぞれの球面リンク中心PA,PBからの距離も同じであり、端部リンク部材5,6と中央リンク部材7の各回転対偶とそれぞれの球面リンク中心PA,PBからの距離も同じである。端部リンク部材5,6と中央リンク部材7との各回転対偶の中心軸は、ある交差角γ(図3)を持っていてもよいし、平行であってもよい。
図4は基端側のリンクハブ2、基端側の端部リンク部材等の断面図であって、同図に、基端側のリンクハブ2と基端側の端部リンク部材5の各回転対偶の中心軸O1と、球面リンク中心PAとの関係が示されている。先端側のリンクハブ3および先端側の端部リンク部材6の形状ならびに位置関係も図4と同様である(図示せず)。図の例では、リンクハブ2,3と端部リンク部材5,6との各回転対偶の中心軸O1と、端部リンク部材5,6と中央リンク部材7との各回転対偶の中心軸O2とが成す角度αが90°とされているが、前記角度αは90°以外であっても良い。
3組のリンク機構4は、幾何学的に同一形状をなす。幾何学的に同一形状とは、図5にように、各リンク部材5,6,7を直線で表現した幾何学モデル、すなわち各回転対偶と、これら回転対偶間を結ぶ直線とで表現したモデルが、中央リンク部材7の中央部に対する基端側部分と先端側部分が対称を成す形状であることを言う。図5は、一組のリンク機構4を直線で表現した図である。この実施形態のパラレルリンク機構1は回転対称タイプで、基端側のリンクハブ2および基端側の端部リンク部材5と、先端側のリンクハブ3および先端側の端部リンク部材6との位置関係が、中央リンク部材7の中心線Cに対して回転対称となる位置構成になっている。
基端側のリンクハブ2と先端側のリンクハブ3と3組のリンク機構4とで、基端側のリンクハブ2に対し先端側のリンクハブ3が直交2軸周りに回転自在な2自由度機構が構成される。言い換えると、基端側のリンクハブ2に対して先端側のリンクハブ3を、回転が2自由度で姿勢変更自在な機構である。この2自由度機構は、コンパクトでありながら、基端側のリンクハブ2に対する先端側のリンクハブ3の可動範囲を広くとれる。
例えば、球面リンク中心PA,PBを通り、リンクハブ2,3と端部リンク部材5,6の各回転対偶の中心軸O1(図4)と直角に交わる直線をリンクハブ2,3の中心軸(以下、「リンクハブ中心軸」とする)QA,QBとした場合、基端側のリンクハブ中心軸QAと先端側のリンクハブ中心軸QBの折れ角θ(図5)の最大値を約±90°とすることができる。また、基端側のリンクハブ2に対する先端側のリンクハブ3の旋回角φ(図5)を0°〜360°の範囲に設定できる。折れ角θは、基端側のリンクハブ中心軸QAに対して先端側のリンクハブ中心軸QBが傾斜した垂直角度のことであり、旋回角φは、基端側のリンクハブ中心軸QAに対して先端側のリンクハブ中心軸QBが傾斜した水平角度のことである。
基端側のリンクハブ2に対する先端側のリンクハブ3の姿勢変更は、基端側のリンクハブ中心軸QAと先端側のリンクハブ中心軸QBの交点Oを回転中心として行われる。図1は、基端側のリンクハブ中心軸QAと先端側のリンクハブ中心軸QBが同一線上にある状態を示し、図2は、基端側のリンクハブ中心軸QAに対して先端側のリンクハブ中心軸QBが或る作動角をとった状態を示す。姿勢が変化しても、基端側と先端側の球面リンク中心PA,PB間の距離D(図5)は変化しない。
このパラレルリンク機構1において、各リンク機構4におけるリンクハブ2,3と端部リンク部材5,6の回転対偶の中心軸O1の角度および球面リンク中心PA,PBからの長さが互いに等しく、かつ各リンク機構4のリンクハブ2,3と端部リンク部材5,6の回転対偶の中心軸O1、および、端部リンク部材5,6と中央リンク7の回転対偶の中心軸O2が、基端側および先端側において球面リンク中心PA,PBと交差し、かつ基端側の端部リンク部材5と先端側の端部リンク部材6の幾何学的形状が等しく、かつ中央リンク部材7についても基端側の先端側とで形状が等しいとき、中央リンク部材7の対称面に対して、中央リンク部材7と端部リンク部材5,6との角度位置関係を基端側と先端側とで同じにすれば、幾何学的対称性から基端側のリンクハブ2および基端側の端部リンク部材5と、先端側のリンクハブ3および先端側の端部リンク部材6とは同じに動く。
図1〜図4に示すように、基端側のリンクハブ2は、中央部に円形の貫通孔10a(図4)を有する平板状の土台10と、この土台10の貫通孔10aの周囲に円周方向等配で設けられた3個の回転軸連結部材11とで構成される。貫通孔10aの中心は、基端側のリンクハブ中心軸QA上に位置する。各回転軸連結部材11には、軸心がリンクハブ中心軸QAと交差する回転軸12が回転自在に連結されている。この回転軸12に、基端側の端部リンク部材5の一端が連結される。
1つの基端側の端部リンク部材5およびその両端周辺部を取り出した図6に示すように、前記回転軸12は、外径端に他の部分よりも径が大きい頭部12aを有し、内径端に雄ねじ部12bを有する。図の例では、2個の軸受13を介して回転軸12が回転軸連結部材11に連結されているが、回転軸12を回転軸連結部材11に回転自在に接触させて連結しても良い。軸受13は、例えば深溝玉軸受、アンギュラ玉軸受等の玉軸受である。また、軸受13は、回転軸連結部材11に設けられた内径溝14に埋包した状態で設置され、圧入、接着、加締め等の方法で固定してある。他の回転対偶部に設けられる軸受の種類および設置方法も同様である。
基端側の端部リンク部材5の他端には、中央リンク部材7の一端に回転自在に連結された回転軸15が連結される。この中央リンク部材7の回転軸15も、リンクハブ2の回転軸12と同様に、外径端に他の部分よりも径が大きい頭部15aを有し、内径端に雄ねじ部15bを有する。また、図の例では、2個の軸受16を介して中央リンク部材7に連結されているが、回転軸15を中央リンク部材15に回転自在に接触させて連結しても良い。
図1〜図3に示すように、先端側のリンクハブ3は、中央部に円形の貫通孔20a(図2)を有する平板状の先端部材20と、この先端部材20の貫通孔20aの周囲に円周方向等配で設けられた3個の回転軸連結部材21とで構成される。貫通孔20aの中心は、先端側のリンクハブ中心軸QB上に位置する。各回転軸連結部材21は、軸心がリンクハブ中心軸QBと交差する回転軸22が回転自在に連結されている。このリンクハブ3の回転軸22に、先端側の端部リンク部材6の一端が連結される。先端側の端部リンク部材6の他端には、中央リンク部材7の他端に回転自在に連結された回転軸25が連結される。リンクハブ3の回転軸22および中央リンク部材7の回転軸25も、前記回転軸12,15と同じ形状であり、かつ2個の軸受(図示せず)を介して回転軸連結部材21および中央リンク部材7の他端にそれぞれ回転自在に連結されている
次に、図6および図7と共に、端部リンク部材5,6の構成について説明する。基端側および先端側の端部リンク部材5,6は同じ構成であるので、ここでは代表して基端側の端部リンク部材5について説明する。
図6に示すように、端部リンク部材5は、1つの湾曲部材30と、この湾曲部材30の両端の外径側の側面と内径側の側面にそれぞれ固定された計4つの回転軸支持部材31とで構成される。4つの回転軸支持部材31は同一形状である。
湾曲部材30は、例えば金属材料の鋳造品であり、所定の角度α(この例では90°)に湾曲した形状をしている。湾曲部材30の両端には、外径側の側面と内径側の側面間に貫通する1つのボルト用ねじ孔32と、このボルト用ねじ孔32の両側に位置する2つの位置決め孔33とがそれぞれ設けられている。
回転軸支持部材31は、金属板等の厚さが一定の板状の部材に対して板金加工等の加工をすることで所定の形状に作られる。回転軸支持部材31の形状は、例えば図7に示すように、細長い直線状で、その長手方向の一端が角形に形成され、他端が半円形に形成されている。角形である一端に、湾曲部材30の前記ボルト用ねじ孔32に対応する1つのボルト挿通孔34と、湾曲部材30の前記位置決め孔33に対応する2つの位置決め孔35とがそれぞれ設けられ、半円形である他端に、前記回転軸12,15,22,25が挿入される貫通孔36が設けられている。
回転軸支持部材31の素材として、単純な形状である厚さが一定の板状の部材を用いることで、安価で量産性に優れた回転軸支持部材31となる。特に、素材を金属板とすると、輪郭形状や各孔34,35,36の加工が容易である。
湾曲部材30と回転軸支持部材31の固定は、湾曲部材30の位置決め孔33と、外径側および内径側の各回転軸支持部材31の位置決め孔35とに位置決めピン37を挿通して位置決めした状態で、外径側と内径側からそれぞれボルト38を各回転軸支持部材31のボルト挿通孔34に挿通し、そのボルト38のねじ部を湾曲部材30のボルト用ねじ孔32に螺合させることで行う。つまり、外径側および内径側の回転軸支持部材31は、それぞれ個別に、ボルト38により互いに向かい合うように湾曲部材30に固定される。
このように位置決めピン37を用いることで、組立てが容易となり、作業者による組立て精度のばらつきが少なくなる。また、湾曲部材30と回転軸支持部材31の位置関係の精度が向上するため、パラレルリンク機構1のスムーズな動作を実現できる。
外径側および内径側の2つの回転軸支持部材31における半円形の他端間には、リンクハブ2の回転軸連結部材11(中央リンク部材7)の一端が配置される。回転軸連結部材11(中央リンク部材7)の回転軸12(15)は、回転軸支持部材31の貫通孔36、軸受13(16)の内輪、およびこの内輪と回転軸支持部材31の間に介在させたスペーサ40,41の孔に挿通される。そして、回転軸12(15)の雄ねじ部12b(15b)にナット42を螺着し、回転軸12(15)の頭部12a(15a)と前記ナット42とで外径側、内径側の両回転軸支持部材31、軸受13(16)の内輪、およびスペーサ40,41を挟み付けることで、軸受13(16)に予圧を付与した状態で、回転軸12(15)に端部リンク部材5を連結する。
このように、外径側と内径側の2つの回転軸支持部材31で回転軸12(15)の両端を支持することで、回転対偶部のモーメント荷重に対する剛性が高くなり、パラレルリンク機構1全体の剛性が向上する。
基端側のリンクハブ2と基端側の端部リンク部材5の回転対偶部を例にとって、組立て手順を説明する。
まず、外径側の回転軸支持部材31を、湾曲部材30に対して位置決めピン37で位置決めして、ボルト38で固定する。次に、この固定された外径側の回転軸支持部材31の貫通孔36に回転軸12を外径側から挿通し、回転軸12に対して内径側からスペーサ40、回転軸連結部材11に設置された軸受13の内輪、スペーサ41を順に嵌めた後、回転軸12を内径側の回転軸支持部材31の貫通孔36に挿通する。次に、内径側の回転軸支持部材31を、湾曲部材30に対して位置決めピン37で位置決めして、ボルト38で固定する。最後に、回転軸12の雄ねじ部12bにナット42を螺着させ、このナット42を所定のトルクで締め付けて固定する。
このように、リンクハブ2と端部リンク部材5の回転対偶部を構成する部品である軸受13およびスペーサ40,41を一方向から回転軸12に挿入できるため、組立性が良好である。軸受13およびスペーサ40,41を回転軸12に挿入する方向を内径側からとしたのは、外径側からとすると、回転軸12に対して端部リンク部材5(片方の回転軸支持部材31が湾曲部材30に固定されていない状態のもの)を前記回転対偶部に対して内径側に位置させて軸受13等の挿入作業を行わなくてはならず、端部リンク部材5が他のリンク機構4と干渉する恐れがあるからである。
上記回転対偶部の組立て方法は、基端側のリンクハブ2と基端側の端部リンク部材5の回転対偶部に限らず、基端側の端部リンク部材5と中央リンク部材7の回転対偶部、先端側のリンクハブ3と先端側の端部リンク部材6、および先端側の端部リンク部材6と中央リンク部材7の回転対偶部についても同じである。このような組立て方法が可能であるのは、端部リンク部材5,6を湾曲部材30と回転軸支持部材31の2種類の部材に分割したことによる。
また、端部リンク部材5,6を湾曲部材30と回転軸支持部材31の2種類の部材に分割すると、各部材30,31を単純な形状とすることが可能となり、加工費を抑制でき、量産性が向上する。さらに、この例のように、1つの端部リンク部材5,6につき4個の回転軸支持部材31を互いに同一の形状とすると、部品の共通化を図れ、安価で量産性が良い。ただし、回転軸支持部材31が用いられる箇所や求められる強度に応じて、各回転軸支持部材31の厚さや形状を異ならせても良い。
この実施形態のように、端部リンク部材5,6を、1つの湾曲部材30と、この湾曲部材30の両端の外径側の側面と内径側の側面にそれぞれ固定された計4つの回転軸支持部材31とで構成すると、パラレルリンク機構1の仕様を変更しても部品を共通化することができる。例えば、パラレルリンク機構1のサイズを変更する場合、湾曲部材30の形状のみを変更して、回転軸支持部材31や回転軸12,15,22,25は共通のものを使用することができる。また、端部リンク部材5,6とリンクハブ2,3の回転対偶部およびリンク部材5,6と中央リンク部材7の回転対偶部に用いる軸受13,16のサイズを変更する場合、回転軸支持部材31や回転軸12,15,22,25の形状を変更し、湾曲部材30は共通のもの使用することができる。
この実施形態では、湾曲部材30と回転軸支持部材31の固定を、湾曲部材30に設けたボルト用ねじ孔32にボルト38を螺着して行っているが、他の方法で固定しても良い。例えば、湾曲部材30にきり孔を設け、このきり孔にボルトを挿通すると共にボルトにナットを螺着して、湾曲部材30と回転軸支持部材31をボルトの頭部とナットで挟んで固定しても良い。あるいは、溶接等による固定であっても良い。
端部リンク部材5,6の他の構成について説明する。以下の例では、基端側の端部リンク部材5を示すが、先端側の端部リンク部材6も同じ構成である。
図8の端部リンク部材5は、外径側の回転軸支持部材31は位置決めピン37により位置決めするが、内径側の回転軸支持部材31は位置決めピン37による位置決めは行わない構成である。外径側および内径側の回転軸支持部材31のいずれか一方を位置決めすれば、通常に要求される組立て精度を得ることができる。この構成であると、図6の構成と比較して組立て性が向上する。
図9の端部リンク部材5は、図8の構成をさらに変更して、湾曲部材30の両端における外径側の側面のみに回転軸支持部材31を固定した構成である。図8の構成における内径側の回転支持部材31の代わりに、湾曲部材30に回転軸支持部30aが設けてある。回転軸支持部30aには、回転軸支持部材31の貫通孔36に相当する貫通孔36Aが設けられている。
この構成の場合、回転対偶部の組立てを以下のように行う。まず、回転軸支持部材31の貫通孔36に回転軸12を外径側から挿通し、回転軸12に対して内径側からスペーサ40、回転軸連結部材11に設置された軸受13の内輪、スペーサ41を順に嵌める。次に、回転軸支持部30aの貫通孔36Aに回転軸12を挿通しながら、回転軸支持部材31を湾曲部材30に対して位置決めピン37で位置決めし、ボルト38で回転軸支持部材31を湾曲部材30に固定する。最後に、回転軸12の雄ねじ部12bにナット42を螺着させ、このナット42を所定のトルクで締め付けて固定する。
図9の例とは逆に、湾曲部材30の両端における外径側に回転軸支持部30aを設け、内径側の側面に回転軸支持部材31を固定した構成としても良い。
図10の端部リンク部材5は、図8の例に対して、端部リンク部材5と中央リンク部材7の回転対偶部の構成を変更してある。端部リンク部材5は、湾曲部材30と、この湾曲部材30のリンクハブ側の端部に固定された2つの回転軸支持部材31とで構成される。図8の例が中央リンク部材7に軸受16が埋包されているのに対し、この例は、端部リンク部材5に設けた内径溝44に軸受16が埋包されている。中央リンク部材7に設けた回転軸部15Aに対してスペーサ40、軸受16の内輪、スペーサ41を嵌め、回転軸部15Aの雄ねじ部15Aaにナット42を螺着させて固定している。前記回転軸部15Aは、中央リンク部材7と別体の回転軸としても良い。リンクハブ2と端部リンク部材5の回転対偶部を、上記同様の構成としても良い。
図11〜図14は、この発明の一実施形態にかかるリンク作動装置を示す。このリンク作動装置50は、図1〜図7のパラレルリンク機構1を用いたものであり、図11〜図13に示すように、3組のリンク機構4のそれぞれに、基端側のリンクハブ2に対する先端側のリンクハブ3の姿勢を任意に変更する姿勢変更用アクチュエータ51を設けてある。各姿勢変更用アクチュエータ51は、減速機構52を備えたロータリアクチュエータであり、基端側のリンクハブ2の土台10の上面に、回転軸12と同軸上に設置されている。姿勢変更用アクチュエータ51と減速機構52は一体に設けられ、モータ固定部材53により減速機構52が土台10に固定されている。なお、3組のリンク機構4のうち少なくとも2組に姿勢変更用アクチュエータ51を設ければ、基端側のリンクハブ2に対する先端側のリンクハブ3の姿勢を確定することができる。
図13において、減速機構52はフランジ出力であって、大径の出力軸52aを有する。出力軸52aの先端面は、出力軸52aの中心線と直交する平面状のフランジ面54となっている。出力軸52aは、スペーサ55を介して、基端側の端部リンク部材5の外径側の回転軸支持部材31にボルト56で接続されている。リンクハブ2と端部リンク部材5の回転対偶部の回転軸12は大径部12aと小径部12bとからなり、小径部12bが前記軸受13の内輪に挿通され、大径部12aは減速機構52の出力軸52aに設けられた内径溝57に嵌っている。
端部リンク部材5は、図6の示すものと同様に、1つの湾曲部材30と、この湾曲部材30の両端の外径側の側面と内径側の側面にそれぞれ固定された計4つの回転軸支持部材31とで構成される。4つの回転軸支持部材31は同一形状ではなく、基端側のリンクハブ2との回転対偶部に設けられる外径側の回転軸支持部材31Aは、減速機構52の前記フランジ面54と前記スペーサ55を介して結合されるフランジ取付面58を有する。フランジ取付面58は、図14に示すように、出力軸52aのフランジ面54に対応する円形であり、中心部に回転軸12が挿通される貫通孔36が設けられ、この貫通孔36の周囲に、前記ボルト56が挿通される複数のボルト挿通孔59が円周方向に等配で設けられている。
このリンク作動装置50は、例えば図11に示すように、先端側のリンクハブ3にエンドエフェクタ61を設置して使用される。姿勢変更用アクチュエータ51により基端側のリンクハブ2に対する先端側のリンクハブ3の姿勢を変更することで、エンドエフェクタ61の2自由度の角度を制御することができる。姿勢変更用アクチュエータ51として、減速機構52を備えたロータリアクチュエータを用いたため許容負荷を向上できる。また、慣性モーメント比を低減できるため、高速動作を実現できる。
この構成のリンク作動装置50は、姿勢変更用アクチュエータ51をロータリアクチュエータとし、この姿勢変更用アクチュエータ51の減速機構52の出力軸52aをフランジ出力タイプとしたことにより、パラレルリンク機構1に直接、姿勢変更用アクチュエータ51を設置することができる。そのため、駆動機構部が簡素な構造となり、安価なリンク作動装置50を実現できる。図15のように、減速機構を設けずに、姿勢変更用アクチュエータ51の出力軸51aをフランジ出力タイプとしても良い。その場合、姿勢変更用アクチュエータ51の出力軸51aの先端面が、回転軸支持部材31Aのフランジ取付面58と結合されるフランジ面54となる。
また、図11〜図14の実施形態は、スぺーサ55を介して回転軸支持部材31Aに減速機構52を取り付けているが、パラレルリンク機構1と姿勢変更用アクチュエータ51の干渉等の問題がなければ、回転支持部材31Aに減速機構52を直接設置しても構わない。さらに、キー出力タイプの姿勢変更用アクチュエータ51または減速機構52を用い、カップリング(図示せず)により姿勢変更用アクチュエータ51または減速機構52の出力軸と回転軸12を連結しても良い。
1…パラレルリンク機構
2…基端側のリンクハブ
3…先端側のリンクハブ
4…リンク機構
5…基端側の端部リンク部材
6…先端側の端部リンク部材
7…中央リンク部材
12,15,22,25…回転軸
13,16…軸受
30…湾曲部材
31…回転軸支持部材
36…貫通孔
37…位置決めピン
50…リンク作動装置
51…姿勢変更用アクチュエータ
51a…出力軸
52…減速機構
52a…出力軸
54…フランジ面

Claims (9)

  1. 基端側のリンクハブに対し先端側のリンクハブを、3組以上のリンク機構を介して姿勢を変更可能に連結し、前記各リンク機構は、それぞれ前記基端側のリンクハブおよび先端側のリンクハブに一端が回転可能に連結された基端側および先端側の端部リンク部材と、これら基端側および先端側の端部リンク部材の他端に両端がそれぞれ回転可能に連結された中央リンク部材とを備え、
    前記端部リンク部材は、任意の角度に湾曲した湾曲部材と、この湾曲部材の一端または両端に固定され、前記中央リンク部材または前記リンクハブに直接または軸受を介して回転可能に連結される回転軸を支持する回転軸支持部材とを有し、
    前記回転軸支持部材は、前記湾曲部材に対して位置決めピンにより位置決めした状態で固定したことを特徴とするパラレルリンク機構。
  2. 基端側のリンクハブに対し先端側のリンクハブを、3組以上のリンク機構を介して姿勢を変更可能に連結し、前記各リンク機構は、それぞれ前記基端側のリンクハブおよび先端側のリンクハブに一端が回転可能に連結された基端側および先端側の端部リンク部材と、これら基端側および先端側の端部リンク部材の他端に両端がそれぞれ回転可能に連結された中央リンク部材とを備え、
    前記端部リンク部材は、任意の角度に湾曲した湾曲部材と、この湾曲部材の一端または両端に固定され、前記中央リンク部材または前記リンクハブに直接または軸受を介して回転可能に連結される回転軸を支持する回転軸支持部材とを有し、前記端部リンク部材は2つ以上の前記回転軸支持部材を有し、これら2つ以上の回転軸支持部材により前記回転軸の両端を支持するパラレルリンク機構。
  3. 請求項に記載のリンク作動装置において、前記2つ以上の回転軸支持部材は、互いに同一の形状であるパラレルリンク機構。
  4. 請求項2または請求項3に記載のパラレルリンク機構において、前記端部リンク部材は、両端にそれぞれ2つ以上の前記回転軸支持部材を有し、一方端の2つ以上の回転軸支持部材により、前記中央リンク部材に対して回転可能に連結される前記回転軸の両端を支持し、かつ他方端の2つ以上の回転軸支持部材により、前記リンクハブに対して回転可能に連結される前記回転軸の両端を支持するパラレルリンク機構。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のパラレルリンク機構において、前記回転軸支持部材は、厚さが一定の板状の部材に、前記回転軸、またはこの回転軸および前記軸受が挿通される貫通孔を設けたものであるパラレルリンク機構。
  6. 請求項に記載のパラレルリンク機構において、前記厚さが一定の板状の部材は金属板であるパラレルリンク機構。
  7. 請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のパラレルリンク機構において、前記3組以上のリンク機構のうちの2組以上のリンク機構に、前記基端側のリンクハブに対する前記先端側のリンクハブの姿勢を任意に変更する姿勢変更用アクチュエータを設けたリンク作動装置。
  8. 請求項に記載のリンク作動装置において、前記姿勢変更用アクチュエータは、出力軸にこの出力軸の中心線と直交するフランジ面を有するロータリアクチュエータであり、前記基端側の端部リンク部材は、前記基端側のリンクハブに回転自在に連結される回転軸を支持する前記回転軸支持部材を有し、前記姿勢変更用アクチュエータの前記フランジ面に前記回転軸支持部材を結合したリンク作動装置。
  9. 請求項に記載のリンク作動装置において、前記姿勢変更用アクチュエータは減速機構を備えたロータリアクチュエータであり、前記減速機構の出力軸はこの出力軸の中心線と直交するフランジ面を有し、前記基端側の端部リンク部材は、前記基端側のリンクハブに回転自在に連結される回転軸を支持する前記回転軸支持部材を有し、前記姿勢変更用アクチュエータの前記フランジ面に前記回転軸支持部材を結合したリンク作動装置。
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