JP6287920B2 - 貼り合わせウェーハの製造方法 - Google Patents

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本発明は、イオン注入剥離法による貼り合わせウェーハの製造方法に関し、特に、ETSOI(Extremely Thin SOI(Silicon On Insulator)、極めて薄いSOI)と呼ばれ、SOI層膜厚が30nm以下で、ウェーハ面内で±0.5nmの膜厚均一性が要求されるSOIウェーハの製造方法に関する。
SOIウェーハの製造方法、特に先端集積回路の高性能化を可能とする薄膜SOIウェーハの製造方法として、イオン注入したウェーハを貼り合わせ後に剥離してSOIウェーハを製造する方法(イオン注入剥離法:スマートカット法(登録商標)とも呼ばれる方法)が注目されている。
このイオン注入剥離法は、二枚のシリコンウェーハの内、少なくとも一方に酸化膜を形成すると共に、一方のシリコンウェーハ(ボンドウェーハ)の上面から水素イオン又は希ガスイオン等のガスイオンを注入し、ウェーハ内部にイオン注入層(微小気泡層又は封入層とも呼ぶ)を形成する。その後、イオンを注入した方の面を、酸化膜を介して他方のシリコンウェーハ(ベースウェーハ)と密着させ、その後熱処理(剥離熱処理)を加えて微小気泡層を劈開面として一方のウェーハ(ボンドウェーハ)を薄膜状に剥離する。さらに、熱処理(結合熱処理)を加えて強固に結合してSOIウェーハを製造する技術である(特許文献1)。この段階では、劈開面(剥離面)がSOI層の表面となっており、SOI膜厚が薄くてかつ均一性も高いSOIウェーハが比較的容易に得られている。
しかし、剥離後のSOIウェーハ表面にはイオン注入によるダメージ層が存在し、また、表面粗さが通常のシリコンウェーハの鏡面に比べて大きなものとなっている。したがって、イオン注入剥離法では、このようなダメージ層と表面粗さを除去することが必要になる。従来、このダメージ層等を除去するために、結合熱処理後の最終工程において、タッチポリッシュと呼ばれる研磨代の極めて少ない鏡面研磨(取り代:100nm程度)が行われていた。ところが、SOI層に機械加工的要素を含む研磨をしてしまうと、研磨の取り代が均一でないために、水素イオンなどの注入と剥離によって達成されたSOI層の膜厚均一性が悪化してしまうという問題が生じる。
このような問題点を解決する方法として、タッチポリッシュの代わりに高温熱処理を行って表面粗さを改善する平坦化処理が行われるようになってきている(特許文献2、3、4)。平坦化処理が行われるようになったことによって、現在では、直径300mmでSOI層の膜厚レンジ(面内膜厚の最大値から最小値を引いた値)が3nm以内(すなわち、ウェーハ面内で±1.5nm)の優れた膜厚均一性を有するSOIウェーハが、イオン注入剥離法によって量産レベルで得られている。
一方、イオン注入剥離法において、剥離後の減厚処理としてSOI層をアンモニア水と過酸化水素水の混合水溶液(SC1)でエッチングすることによって面内均一に減厚する方法(特許文献5)や、SC1によるエッチングによりSOI層の膜厚調整を行う方法(特許文献6)が開示されている。
特開平5−211128号公報 特開平11−307472号公報 特開2000−124092号公報 再公表特許 WO2003/009386 特開2000−173976号公報 特開2004−311526号公報
近年の携帯型端末の普及に伴い、半導体デバイスの低消費電力化、微細化、高機能化が必要となっており、デザインルールで22nm世代以降の有力な候補として、SOIウェーハを用いた完全空乏型のデバイス開発が行われている。この完全空乏型デバイスでは、SOIの膜厚が10nm程度と非常に薄くなることに加えて、SOIの膜厚分布がデバイスの閾値電圧に影響することから、SOIの面内膜厚分布として膜厚レンジが1nm以下(すなわち、ウェーハ面内で±0.5nm)程度の膜厚均一性が求められているが、量産レベルではこの要求を満たすことは非常に困難であった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、膜厚調整のためのエッチング後も膜厚均一性が維持された貼り合わせウェーハを高歩留りで製造する方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ボンドウェーハの表面に、水素イオン及び希ガスイオンから選ばれる一種類以上のガスイオンをイオン注入して前記ボンドウェーハ内部にイオン注入層を形成し、前記ボンドウェーハのイオン注入した表面とベースウェーハの表面とを直接又は絶縁膜を介して貼り合わせた後、前記イオン注入層を剥離面としてボンドウェーハを剥離することにより、前記ベースウェーハ上に薄膜を有する貼り合わせウェーハを作製した後、前記薄膜の減厚加工を行う貼り合わせウェーハの製造方法であって、
前記減厚加工を行う工程は、温度調節されたエッチング液を満たした薬液槽に前記貼り合わせウェーハを浸漬して前記薄膜をエッチングすることによって前記薄膜の膜厚調整を行うエッチング段階を含み、
前記エッチング段階において、前記薬液槽の開口部を蓋で覆った状態で前記薄膜をエッチングすること、及び、少なくとも前記薬液槽と該薬液槽に隣接して配置されたリンス槽との間に、断熱性を有する仕切り板を設置した状態で前記薄膜をエッチングすること、のいずれか一方又は両方を行うことを特徴とする貼り合わせウェーハの製造方法を提供する。
このように薄膜の膜厚調整を行うエッチング段階において、薬液槽の開口部を蓋で覆った状態で薄膜をエッチングすること、及び、少なくとも薬液槽と該薬液槽に隣接して配置されたリンス槽との間に、断熱性を有する仕切り板を設置した状態で薄膜をエッチングすること、のいずれか一方又は両方を行うことで、薬液槽内の薬液の温度均一性を向上させることができ、膜厚調整のためのエッチング後も膜厚均一性が維持された貼り合わせウェーハを高歩留りで製造することができる。
またこのとき、前記ボンドウェーハとしてシリコンウェーハを用い、前記エッチング液としてアンモニア水と過酸化水素水の混合水溶液を用いるこことができる。
ボンドウェーハとしてシリコンウェーハを好適に用いることができる。
また、アンモニア水と過酸化水素水の混合水溶液は、パーティクルや有機物汚染の除去能力が高いため、エッチング液として好適に用いることができる。
またこのとき、前記温度調節は、50℃以上、80℃以下の温度に調節することが好ましい。
エッチング液の温度が50℃以上であれば、エッチング速度が適度であり、膜厚調整に時間がかかりすぎない。また、エッチング液の温度が80℃以下であれば、エッチング速度が大きすぎないため、膜厚調整を行うのに適している。
またこのとき、前記薬液槽として、
石英からなり、前記エッチング液を貯留し、複数の前記貼り合わせウェーハを前記エッチング液中に浸漬する槽本体部と、
石英からなり、前記槽本体部の開口部の周囲に設けられ、前記槽本体部の開口部上端からオーバーフローした前記エッチング液を受けるオーバーフロー受部と、
前記槽本体部の周囲に設けられている断熱壁部と
を備え、
前記断熱壁部は切れ目なく前記槽本体部を囲っていて、前記断熱壁部と前記槽本体部の側壁との間に中空層が形成されているものを用いて前記エッチングを行うことが好ましい。
このような薬液槽を用いれば、断熱壁部と槽本体部の側壁との間に形成される中空層によって槽本体部の壁面からの放熱を低減させることができるとともに、中空層内で空気の対流が起こることで槽本体部の壁面内の温度均一性を向上させることができる。このため、槽本体部内のエッチング液の温度均一性を向上させることができ、膜厚調整のためのエッチング後も膜厚均一性が維持された貼り合わせウェーハを高歩留りで製造することができる。
またこのとき、前記断熱壁部が、前記オーバーフロー受部から下方に延在していることが好ましい。
オーバーフロー受部から下方では、槽本体部の壁面から放熱しやすいので、この箇所に断熱壁部を好適に設けることができる。
またこのとき、前記オーバーフロー受部の底面は、前記浸漬された貼り合わせウェーハの上端よりも上方に位置し、
前記断熱壁部の下端は、前記浸漬された貼り合わせウェーハの下端よりも下方に位置することが好ましい。
このようなオーバーフロー受部と断熱壁部の配置により、浸漬された貼り合わせウェーハ全体の周囲のエッチング液の温度均一性をより向上させることができる。
またこのとき、前記断熱壁部の下部は開放されていることが好ましい。
断熱壁部の下部を解放することにより、断熱壁部の下部に溜まった低温の空気を逃がすことができる。
またこのとき、前記断熱壁部の下部は封鎖され、前記断熱壁部には空気抜き孔が設けられていることが好ましい。
断熱壁部の下部を封鎖することで、断熱壁部の下部からの放熱を抑制することができ、空気抜き孔を設けることで、空気の膨張による断熱壁部の破損を防止することができる。
またこのとき、前記断熱壁部の下部に、整流板が設けられていることが好ましい。
このように、断熱壁部の下部に流路を形成する整流板を設けることで、流路の表面積を増加させて保温性を高めることができる。
またこのとき、前記整流板は、前記浸漬された貼り合わせウェーハの下端より下方に設けられていることが好ましい。
このような整流板の配置により、浸漬された貼り合わせウェーハ全体の周囲のエッチング液の温度均一性をより向上させることができる。
以上のように、本発明の貼り合わせウェーハの製造方法により薄膜(SOI層)の膜厚調整を行えば、膜厚調整を極めて均一に行うことができるので、ウェーハ面内で特には±0.5nm以内の薄膜膜厚均一性が要求される貼り合わせウェーハも高歩留で製造することができる。
本発明の実施形態で使用される貼り合わせウェーハの薬液槽の一例を示す概略断面図である。 本発明の貼り合わせウェーハの製造方法におけるエッチング工程に用いられる洗浄ラインの一例を示す概略図である。 本発明の実施形態の貼り合わせウェーハの薬液槽の正面図、側面図、上面図、下面図である。 本発明の実施形態で使用される他の貼り合わせウェーハの薬液槽を示す概略断面図である。 本発明の実施形態で使用される更に他の貼り合わせウェーハの薬液槽を示す概略断面図である。 実験例の1バッチのウェーハ間の取り代を比較したグラフである。 実験例のウェーハ面内の取り代を比較したグラフである。 実験例で膜厚測定を行った、ウェーハ中心線から左右にR/2の位置を示す説明図である。
上述のように、SOIの面内膜厚分布として膜厚レンジが1nm以下(すなわち、ウェーハ面内で±0.5nm以内)程度の膜厚均一性が求められており、イオン注入剥離法で薄膜(SOI層)を形成する場合、イオン注入深さの面内バラツキの影響により、剥離直後であってもある程度の膜厚レンジ(<1nm)を有するので、最終製品としてウェーハ面内で±0.5nmの膜厚均一性を有するSOI層を得るためには、剥離後の膜厚調整(犠牲酸化処理、平坦化熱処理、エッチング等)において、その膜厚レンジを悪化させない(あるいは改善する)ことが重要である。これについては、特開2013−125909号公報において、イオン注入条件や犠牲酸化条件を工夫することによって、最終製品としてウェーハ面内で±0.5nmの膜厚均一性を有するSOI層を得る製造方法が開示されている。
この製造方法であれば、イオン注入条件や犠牲酸化条件を工夫することによって剥離後の膜厚レンジを悪化させない(あるいは改善する)ことができるが、その一方で、犠牲酸化処理や平坦化熱処理などの工程を行う際には、その前後に、SC1などの薬液を用いた洗浄工程(エッチング工程)が複数回行われるため、その洗浄工程でのSOI層の取り代の面内均一性やウェーハ間均一性を考慮する必要があることが明らかとなった。
本発明者が鋭意検討したところによれば、SC1などの薬液は、一般的に、薬液槽内で±1℃程度の精度で温度調整されているが、薬液槽の壁面の周囲温度は薬液温度よりも低いため、薬液槽壁面は熱交換され、薬液槽の壁面は各面ごとにそれぞれ熱が奪われ、温度が低下する。その結果、薬液槽内に配置されたウェーハのSOI膜厚は、ウェーハ面内やスロット位置で取り代が微妙に異なってくる。その取り代の相違は極めて微量であるため、比較的厚膜(例えば100nm以上)のSOI層の場合には、洗浄後の膜厚均一性にほとんど影響を及ぼさないが、ETSOIの場合には無視できない相違となることを新たに見出した。
本発明者が更に検討を重ねた結果、洗浄槽の構造の工夫や(蓋の使用)、洗浄槽外の断熱構造を工夫する(仕切り板の設置)ことによって、エッチング取り代の均一性を高めることができることを見出し、本発明を完成させた。
以下、本発明について詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、本明細書では貼り合わせウェーハとして、シリコンウェーハを用いて作製するSOIウェーハを例に挙げて説明するが、本発明の「貼り合わせウェーハ」はSOIウェーハにも、シリコンウェーハにも限定されない。
すなわち、イオン注入剥離法で貼り合わせウェーハを製造する場合のエッチングによる減厚加工であれば、いずれのものにも適用可能である。
例えば、SiGeウェーハや化合物半導体、その他のウェーハを、シリコン、石英、Al等と貼り合わせる場合が挙げられる。この場合、貼り合わせるボンドウェーハには絶縁膜はあってもなくてもよい。また、エッチング液は、形成された薄膜をエッチングできるものであればよく、用いるボンドウェーハに合せて適宜選択すればよい。
まず、本発明の貼り合わせウェーハの製造方法で使用することができるウェーハの薄膜の減厚加工を行う装置について、図1及び図2を参照して説明する。
図2は、本発明の貼り合わせウェーハの製造方法におけるエッチング工程に用いられる洗浄ラインの一例の概略図である。この洗浄ラインは、ロードエリア、第一洗浄エリア(アルカリ)、第二洗浄エリア(酸)、乾燥機(乾燥エリア)、及びアンロードエリアを備えている。イオン注入剥離法にて作製した剥離後の貼り合わせウェーハ3の薄膜のエッチング(洗浄)は、SC1の槽である図2の薬液槽1にて行われる。ウェーハ3のエッチングを薬液槽1で実施したのち、ウェーハ3をリンス槽11及びリンス槽12でリンスする。エッチング、リンスされたウェーハ3は、第二洗浄エリア(酸)にて表面に付着した金属不純物等が除去される。
次に、薬液槽1について図1を参照して説明する。薬液槽1は、槽本体部15を備え、該槽本体部の中にはエッチング液16として、温度調節されたSC1が満たされている。エッチング液16のうち、槽本体部15から溢れたものは、オーバーフロー受部5で受けられた後、ポンプ8によりフィルター4を通して再び槽本体部15に循環される。この際、エッチング液16の液温は温度計6により測定され、ヒーター7により所定の温度に調整される。図1に示した薬液槽1では、さらに槽本体部15の周囲に断熱壁部2が設けられており、断熱壁部2と槽本体部15の間には中空層13が形成され、槽本体部15の側壁からの放熱を防いでいる。
そして、図1に示したように薬液槽1の開口部が蓋100で覆われている。または、図2に示したように、少なくとも薬液槽1と該薬液槽に隣接して配置されたリンス槽11との間に、断熱性を有する仕切り板200が設置されている。あるいは、蓋100と仕切り板200の両方が配置されていてもよい。
次に、本発明の貼り合わせウェーハの製造方法の工程について説明する。
まず、イオン注入剥離法でベースウェーハ上に薄膜を有する貼り合わせウェーハを作製する。続いて、ベースウェーハ上の薄膜を所望の膜厚まで、エッチング液によるエッチングを含む工程により減厚加工する。その後、リンス、ウェーハ表面の金属汚染の除去、乾燥等が行われ、貼り合わせウェーハが製造される。
以下ではさらに詳しく本発明の貼り合わせウェーハの製造方法について順を追って説明する。
本発明の貼り合わせウェーハの製造方法では、まずベースウェーハ上に薄膜を有する貼り合わせウェーハを作製する。この貼り合わせウェーハの作製は、イオン注入剥離法による公知の方法で行えばよく、すなわち、ボンドウェーハの表面に、水素イオン及び希ガスイオンから選ばれる一種類以上のガスイオンをイオン注入してボンドウェーハ内部にイオン注入層を形成し、ボンドウェーハのイオン注入した表面とベースウェーハの表面とを直接又は絶縁膜を介して貼り合わせた後、イオン注入層を剥離面としてボンドウェーハを剥離することにより、ベースウェーハ上に薄膜を有する貼り合わせウェーハを作製する。
このとき、ボンドウェーハとしては特に限定されないが、シリコンウェーハを用いることが好ましい。
次の減厚加工(エッチング工程を含む)に用いられる貼り合わせウェーハは、イオン注入剥離法で作製された薄膜(SOI層)の膜厚レンジが3nm以内(すなわち、ウェーハ面内で±1.5nm以内)の貼り合わせウェーハであることが好ましく、1nm以内(すなわち、ウェーハ面内で±0.5nm以内)であることがより好ましい。
貼り合わせウェーハを作製後、薄膜の減厚加工を行う。
例えば、まず、剥離後に犠牲酸化処理や平坦化熱処理を行ってもよい。この犠牲酸化処理や平坦化熱処理は公知の方法で行えばよい。
さらに、減厚加工は、温度調節されたエッチング液を満たした洗浄槽(薬液槽)に剥離後の貼り合わせウェーハを浸漬して薄膜をエッチングすることによって行うが、本発明ではこのとき、薬液槽の開口部を蓋で覆った状態、又は、少なくとも薬液槽と薬液槽に隣接して配置されたリンス槽との間に、断熱性を有する仕切り板を設置した状態、のいずれか一方又は両方の状態でエッチングを行う。
その際、洗浄槽として、薬液槽の周囲を中空層を有する断熱壁部で囲った洗浄槽を用いることが好ましい。
以下、図面を参照しながら本発明の貼り合わせウェーハの製造方法におけるエッチング工程(および洗浄工程)について、薬液槽の周囲を中空層を有する断熱壁部で囲った薬液槽を使用した例を用いてさらに詳しく説明する。
エッチング工程に用いられる薬液槽(洗浄槽)の一例の概略断面図を図1に示す。図1の薬液槽1は、槽本体部15の周囲に断熱壁部2を有するものである。
薬液槽1内には剥離後の貼り合わせウェーハ3が配置されている。SC1等のエッチング液(洗浄液)16は図1右側の駆動エリアのポンプ8の作用により図1中の実線矢印aのように循環され、該エッチング液16によりウェーハ3の薄膜のエッチングが行われる。
エッチング液の温度は、オーバーフロー受部5に配置された温度計6とヒーター7によりPID(Proportional Integral Differentail)制御され、所望の温度(例えば70±1℃)にコントロールされる。また、オーバーフロー受部5からポンプ8に戻されたエッチング液は、フィルター4を通って再びヒーター7により所望の温度にコントロールされて薬液槽1内に入る。
また、薬液槽1の上部に設置されているエアフィルター9を通して、白抜き矢印bで示されるようなクリーンエアーのダウンフローが形成され、薬液槽1の周囲を経由して側壁側や下部の排気ダクト10を通ってメイン排気に排出される構造となっている。
従来のエッチング工程では、このクリーンエアーと薬液槽1やリンス槽などの間で熱交換が行われるため、薬液槽1の周囲や薬液中に微量の温度分布が生じ、ウェーハ面内やウェーハ間の取り代に微小な差異が生じていた。
本発明では図1に示すように、薬液槽1の開口部を覆う蓋100を設けた状態でエッチングを行う。これによって、開口部からの放熱を抑制することができるので、槽内の薬液の液温を均一に保持することができる。これによりウェーハ面内、ウェーハ間ともに取り代均一性が極めて高いエッチング(洗浄)を行うことができる。すなわち、エッチング後も膜厚均一性を維持することが可能となる。
蓋100の材質は、断熱性を有すれば特に限定されないが、薬液槽1と同一の材質である石英や、フッ素樹脂等を用いることができる。
また、図1に示すように、槽本体部15の周囲に断熱壁部2を設けており、これにより、断熱壁部2と槽本体部15の側壁との間に中空層13が形成される。この中空層13によって槽本体部15の側壁面からの放熱を低減させることができるとともに、中空層内で空気の対流が起こることで槽本体部15の側壁面内の温度均一性を向上させることができる。
このような薬液槽1を用いてエッチングを行うことで、薬液槽1内のエッチング液16の温度の偏りをより一層低減することができる。
また、図2に示すように、薬液槽1とリンス槽11との隙間に、断熱性を有する仕切り板200を設置した状態でエッチングを行うことによっても、高温の薬液槽1の側面から低温のリンス槽11への放熱を抑制することができるので、槽内の薬液の液温を均一に保持することができる。
仕切り板200の材質についても、断熱性を有すれば特に限定されず、蓋100と同様に石英や、フッ素樹脂等を用いることができるが、蓋100に比べてウェーハへの汚染の心配が少ないので、塩化ビニール等の安価な耐薬品性材料を用いることもできる。
尚、仕切り板200は、図2のように薬液槽1とリンス槽11との隙間の片側のみに設けるだけでなく、両側に設置したり、側面全面(四面)に設置することもできるし、薬液槽が複数並んでいる場合には、薬液槽と薬液槽の隙間に設置することもできる。
また、もちろん、蓋100と仕切り板200を同時に使用することも可能である。両方の使用により、槽内の薬液の液温を一層均一に保持することができる。
本発明の貼り合わせウェーハの製造方法におけるエッチング工程(洗浄工程)全体は、図2のような洗浄ラインによって行われる。
図2の洗浄ラインは、ロードエリア、第一洗浄エリア(アルカリ)、第二洗浄エリア(酸)、乾燥エリア、及びアンロードエリアで構成される。第一洗浄エリア(アルカリ)では、上述の図1の薬液槽1にSC1等のアルカリ性のエッチング液を用いてエッチング後、リンス槽11、リンス槽12でリンスする。第二洗浄エリア(酸)では、エッチング液をSC2(塩酸と過酸化水素水の混合水溶液でシリコンのエッチング作用なし)等の酸性のエッチング液として第一洗浄エリアと同様にエッチング及びリンスを行う。
なお、上述の図1は、図2中の仕切り板200側から見た薬液槽1の概略断面図である。
ボンドウェーハとしてシリコンウェーハを用いた場合、エッチング液としては、アンモニア水と過酸化水素水の混合水溶液であり、シリコンのエッチング作用があるSC1を用いることが好ましい。
SC1はパーティクルや有機物汚染を除去するため、イオン注入剥離法を用いたSOIウェーハの製造工程において頻繁に用いられており扱いが容易である。
またこのとき、エッチング液16の温度調節は、50℃以上、80℃以下の範囲内の所定の温度(例えば、70℃)に調節することが好ましい。
エッチング液の温度が50℃以上であれば、エッチング速度が適度であり、膜厚調整に時間がかかりすぎない。また、エッチング液の温度が80℃以下であれば、エッチング速度が大きすぎないため、膜厚調整を行うのに適している。
また、薬液槽1の断熱壁部2は、オーバーフロー受部5から下方に延在する構成とすることができる。
オーバーフロー受部5から下方では、槽本体部15の側壁面から放熱しやすいので、この箇所に断熱壁部2を好適に設けることができる。
オーバーフロー受部5の底面は、浸漬された貼り合わせウェーハ3の上端よりも上方に位置し、断熱壁部2の下端は、浸漬された貼り合わせウェーハ3の下端よりも下方に位置することが好ましい。
上記の構成により、浸漬された貼り合わせウェーハ3の全体の周囲のエッチング液16の温度均一性をより向上させることができる。
薬液槽1においては、断熱壁部2の下部は開放されている。
上記の構成により、断熱壁部2の下部に溜まった低温の空気を逃がすことができる。
なお、断熱壁部2の下部が封鎖され、断熱壁部2に空気抜き孔が設けられている構成とすることもできる。
断熱壁部の下部を封鎖することで、断熱壁部の下部からの放熱を抑制することができ、空気抜き孔を設けることで、空気の膨張による断熱壁部の破損を防止することができる。
断熱壁部2は、図3に示すように、槽本体部15の周囲に切れ目なく設けられており、これにより槽本体部15の周囲の環境にかかわらず、槽本体部15の側壁面の温度均一性を良好に保つことができる構成になっている。
尚、図3は薬液槽1の開口部に蓋100を設けていない状態を示したものである。
さらに以下では、本発明の貼り合わせウェーハの製造方法において、断熱壁部の下部に整流板が設けられた薬液槽を使用してエッチングを行う場合について、図4を参照して以下に説明する。
図4は、エッチング工程に用いられる、他の薬液槽(洗浄槽)21の概略断面図であり、断熱壁部2の下部に空気の流路を形成する整流板14が設けられている点で、図1に示した薬液槽(洗浄槽)1と異なっている。
断熱壁部2の下部に流路を形成する整流板14を設けることで、断熱壁部2の下部に溜まった低温の空気を逃がすことができるとともに、流路の表面積を増加させて保温性を高めることができる。
整流板14は浸漬された貼り合わせウェーハ3の下端より下方に設けられることが好ましい。
上記の構成により、浸漬された貼り合わせウェーハ3全体の周囲のエッチング液16の温度均一性をより向上させることができる。
断熱壁部2及び整流板14は、槽本体部15の周囲に切れ目なく設けられており、これにより槽本体部15の周囲の環境にかかわらず、槽本体部15の側壁面の温度均一性を良好に保つことができる構成になっている。
このような断熱壁部の下部に整流板が設けられた薬液槽21に対しても、本発明では、図1のような蓋100か仕切り板200を用いる。すなわち、薬液槽21の開口部を蓋100で覆うことで、エッチング液16の温度均一性を向上させることができる。また、薬液槽21と該薬液槽21に隣接するリンス槽の間に、仕切り板200を設けることでも、エッチング液16の温度均一性を高めることができる。これらにより、薄膜の膜厚調整を極めて均一に行うことができる。
また、薬液槽21に対して蓋100と仕切り板200を併用することができる。
さらに、本発明の貼り合わせウェーハの製造方法においては、図5に示すように、断熱壁部が設けられていない薬液槽を使用してエッチングを行うこともできる。図5は、エッチング工程に用いられる、更に他の薬液槽(洗浄槽)31の概略断面図であり、断熱壁部2が設けられていない点で、図1及び図4に示した薬液槽と異なっている。
本発明の貼り合わせウェーハの製造方法では、このような薬液槽31の開口部を蓋100で覆うので、覆わない場合に比べてエッチング液16の温度均一性を向上させることができる。あるいは、蓋100に代わり仕切り板200を用いるので、仕切り板を設けない場合に比べエッチング液16の温度均一性を向上させることができる。また、もちろん、薬液槽31に対して蓋100と仕切り板200を併用することができる。
以上のように、本発明の貼り合わせウェーハの製造方法により薄膜(SOI層)の膜厚調整を行えば、膜厚調整を極めて均一に行うことができる。特には、ウェーハ面内で±0.5nm以内の薄膜膜厚均一性が要求される貼り合わせウェーハを高歩留で製造することができる。
以下、実験例、実施例、及び比較例を用いて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実験例)
上述のように、従来ではエッチング工程に用いられる洗浄ラインのクリーンエアーと薬液槽やリンス槽などの間で熱交換が行われるため、薬液槽の周囲や薬液中に微量の温度分布が生じ、ウェーハ面内やウェーハ間の取り代に微小な差異が生ずるものと推定される。
洗浄(エッチング)中の薬液中の微小な温度差(ウェーハ間、ウェーハ面内)の測定は困難であるため、第一洗浄エリアにおいて、1バッチ(25枚)のSOIウェーハ(直径300mmのシリコン単結晶ウェーハからなるベースウェーハ上にSiOからなる埋め込み酸化膜層とシリコン単結晶層からなるSOI層が順次積層された構造)の繰り返し洗浄を行って、ウェーハ間やウェーハ面内の取り代を調査する実験を行った。
図6は、図1、2とは異なり、蓋100と仕切り板200を使用せず、断熱壁部2も設けていない薬液槽を用いた時の、1バッチのウェーハ間の取り代を比較したグラフであり、SOIウェーハ25枚を配置したウェーハキャリアの各スロット位置における平均取り代(洗浄前後にSOI層膜厚を全面測定して求めた取り代の平均値)を示している。
図6のグラフから、ウェーハキャリア内において、駆動エリア側(メイン排気側)に配置されたウェーハの取り代が少ないことがわかった。すなわち、薬液槽の駆動エリア側(メイン排気側)の液温が相対的に低いことが推定される。
次に、ウェーハ面内の取り代を比較するため、ノッチ部が最上部になるようにSOIウェーハをウェーハキャリア内に配置して繰り返し洗浄を行ったウェーハの洗浄前後の膜厚を、ウェーハ中心線から左右にR/2の位置(R:半径)での測定(図8参照)を行い、両者の測定位置における平均取り代を算出してプロットしたグラフを図7に示す。
図7のグラフから、ロードエリア側の半面に比べ、リンス槽側の半面の平均取り代が少ないことがわかった。すなわち、リンス槽側の液温が相対的に低いことが推定される。
(実施例及び比較例)
図2の洗浄ラインの第一洗浄エリア(図1の洗浄エリア)を用い、下表の条件(水準)で、1バッチ(25枚)のSOIウェーハを繰り返し洗浄(エッチング)し(実施例1〜4)、取り代を比較した。また、図1、2とは異なり、蓋100も仕切り板200もない薬液槽等を用いて(すなわち本発明とは異なる方法で)同様のSOIウェーハを洗浄(エッチング)して取り代を比較した。
Figure 0006287920
以下に洗浄条件、使用ウェーハ、SOI膜厚測定条件を示す。
[洗浄条件]
(洗浄フロー)
SC1(75±1℃)→リンス(25℃)→リンス(25℃)を6回繰り返した。
SC1の1回の浸漬時間:60秒
SC1への1回浸漬によるSOI層の標準エッチング量:1.14nm
(洗浄槽)
材質:透明石英、厚さ3mm(槽本体部、オーバーフロー受部、断熱壁部共通)
構造:
(オーバーフロー受部)
洗浄用ウェーハの上端より30mm上の位置に底部を配置した。
(断熱壁部)
洗浄用ウェーハの下端より30mm下の位置まで設けた。
(蓋)
材質:フッ素樹脂(ポリフッ化ビニリデン(PVDF))、厚さ5mm
構造:洗浄槽の開口部を完全に覆う形状。
(仕切り板)
材質:塩化ビニール板、厚さ10mm
構造:洗浄槽の側面を完全に覆うサイズと配置。
[使用ウェーハ]
イオン注入剥離法(ボンドウェーハ及びベースウェーハとしてシリコン単結晶ウェーハを使用)により作製され、剥離後に犠牲酸化処理及び平坦化熱処理を行い、SOI層の平均膜厚が90nm、膜厚レンジ(ウェーハ面内)が1.0nm(±0.5nm)に調整されたSOIウェーハ25枚(直径300mm、結晶方位<100>)を使用した。なお、この25枚のSOIウェーハは、バッチ内のウェーハ間の膜厚レンジ(最大−最小)も1.0nmに調整されている。
[SOI膜厚測定条件]
ADE社製Acumapにより周辺3mmを除外した全面(4237点)を測定した。
表1に示した各水準に対して、取り代を評価した結果を表2に示した。
Figure 0006287920
表2に示したように、実施例1(薬液槽の断熱壁部無し、仕切り板無し、蓋有り)では、比較例1(薬液槽の断熱壁部無し、仕切り板無し、蓋無し)に比べ、バッチ内取り代公差及び平均取り代レンジはいずれも小さくなっており、薬液槽の開口部を蓋で覆った状態でエッチングする効果が確認できた。
また、実施例2(薬液槽の断熱壁部有り、仕切り板無し、蓋有り)、実施例3(薬液槽の断熱壁部有り、仕切り板有り、蓋有り)、及び実施例4(薬液槽の断熱壁部有り、仕切り板有り、蓋無し)では、いずれもバッチ内取り代公差が0.060nm以下、平均取り代レンジが0.030nm以下であり、蓋や仕切り板を配置するのに加え、断熱壁部をさらに設けると、取り代をバッチ間、面内で均一にする効果がより高くなった。
尚、実施例1から4では、SC1での洗浄(エッチング)を6回繰り返した後でも、ウェーハ間、ウェーハ面内共に膜厚レンジ1.0nm(±0.5nm)の膜厚均一性をほぼ維持していた。
これに対して、比較例1では、バッチ内取り代公差、平均取り代レンジがそれぞれ0.390nm、0.400nmと大きく、ウェーハ間、ウェーハ面内共に膜厚レンジが約1.4nmに悪化した。
以上のように、本発明の貼り合わせウェーハの製造方法により薄膜(SOI層)の膜厚調整を行えば、膜厚調整を極めて均一に行うことができるので、膜厚調整のためのエッチング後も膜厚均一性が維持された貼り合わせウェーハを高歩留りで製造できることが明らかになった。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
1、21、31…薬液槽(洗浄槽)、 2…断熱壁部、
3…剥離後の貼り合わせウェーハ、 4…フィルター、 5…オーバーフロー受部、
6…温度計、 7…ヒーター、 8…ポンプ、 9…エアフィルター、
10…排気ダクト、 11、12…リンス槽、 13…中空層、 14…整流板、
15…槽本体部、 16…エッチング液、 100…蓋、 200…仕切り板、
a…エッチング液の流れ、 b…エアーの流れ。

Claims (8)

  1. ボンドウェーハの表面に、水素イオン及び希ガスイオンから選ばれる一種類以上のガスイオンをイオン注入して前記ボンドウェーハ内部にイオン注入層を形成し、前記ボンドウェーハのイオン注入した表面とベースウェーハの表面とを直接又は絶縁膜を介して貼り合わせた後、前記イオン注入層を剥離面としてボンドウェーハを剥離することにより、前記ベースウェーハ上に薄膜を有する貼り合わせウェーハを作製した後、前記薄膜の減厚加工を行う貼り合わせウェーハの製造方法であって、
    前記減厚加工を行う工程は、温度調節されたエッチング液を満たした薬液槽に前記貼り合わせウェーハを浸漬して前記薄膜をエッチングすることによって前記薄膜の膜厚調整を行うエッチング段階を含み、
    前記エッチング段階において、前記薬液槽の開口部を蓋で覆った状態で前記薄膜をエッチングすること、及び、少なくとも前記薬液槽と該薬液槽に隣接して配置されたリンス槽との間に、断熱性を有する仕切り板を設置した状態で前記薄膜をエッチングすること、のいずれか一方又は両方を行う貼り合わせウェーハの製造方法であり、
    前記薬液槽として、
    石英からなり、前記エッチング液を貯留し、複数の前記貼り合わせウェーハを前記エッチング液中に浸漬する槽本体部と、
    石英からなり、前記槽本体部の開口部の周囲に設けられ、前記槽本体部の開口部上端からオーバーフローした前記エッチング液を受けるオーバーフロー受部と、
    前記槽本体部の周囲に設けられている断熱壁部と
    を備え、
    前記断熱壁部は切れ目なく前記槽本体部を囲っていて、前記断熱壁部と前記槽本体部の側壁との間に中空層が形成されており、前記断熱壁部が、前記オーバーフロー受部から下方に繋がって延在しているものを用いて前記エッチングを行うことを特徴とする貼り合わせウェーハの製造方法。
  2. 前記ボンドウェーハとしてシリコンウェーハを用い、前記エッチング液としてアンモニア水と過酸化水素水の混合水溶液を用いることを特徴とする請求項1に記載の貼り合わせウェーハの製造方法。
  3. 前記温度調節は、50℃以上、80℃以下の温度に調節することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の貼り合わせウェーハの製造方法。
  4. 前記オーバーフロー受部の底面は、前記浸漬された貼り合わせウェーハの上端よりも上方に位置し、
    前記断熱壁部の下端は、前記浸漬された貼り合わせウェーハの下端よりも下方に位置することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の貼り合わせウェーハの製造方法。
  5. 前記断熱壁部の下部は開放されていることを特徴とする請求項から請求項のいずれか一項に記載の貼り合わせウェーハの製造方法。
  6. 前記断熱壁部の下部は封鎖され、前記断熱壁部には空気抜き孔が設けられていることを特徴とする請求項から請求項のいずれか一項に記載の貼り合わせウェーハの製造方法。
  7. 前記断熱壁部の下部に、整流板が設けられていることを特徴とする請求項から請求項のいずれか一項に記載の貼り合わせウェーハの製造方法。
  8. 前記整流板は、前記浸漬された貼り合わせウェーハの下端より下方に設けられていることを特徴とする請求項に記載の貼り合わせウェーハの製造方法。

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