JP4501486B2 - エッチング処理槽及び、エッチング処理槽を備えたエッチング処理装置 - Google Patents

エッチング処理槽及び、エッチング処理槽を備えたエッチング処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、エッチング処理槽及び、エッチング処理槽を備えたエッチング処理装置に関する。
エッチング処理槽を備えたエッチング処理装置とは、エッチング処理槽に、エッチング処理対象物である、例えば水晶等のウエハを配し、エッチング液を流入させるとともにウエハを浸漬してエッチングし、ウエハにエッチング形成を行なうための装置である(例えば、特許文献1参照。)。
具体的に、このエッチング処理槽を備えたエッチング処理装置に、図5に示すような従来のエッチング処理槽を備えたエッチング処理装置がある。
このエッチング処理装置1は、ドラフト2内部に備えられたエッチング処理槽3と、エッチング処理槽3から流出したエッチング液を貯水するタンク4と、タンク4に貯水したエッチング液の温度をエッチング処理可能な温度に上昇させる温調部5と、温調部5によって温度調整されたエッチング液をエッチング処理槽3に圧送して流入させるポンプ6と、ポンプ6によってエッチング処理槽3に流入するエッチング液に含有する不純物を取り除くフィルタ7とが備えられている。
ドラフト2には、外気を取り入れるドラフト開口部21と、このドラフト開口部21から取り入れた外気を排気するシャッタ22aを有した排気口22とが形成されている。これらドラフト開口部21と排気口22とは、図5に示すように、ドラフト2内部に備えられたエッチング処理槽3の上方に位置するドラフト2の側面2aに対向して形成されている。また、タンク4と温調部5とポンプ6とフィルタ7とはドラフト2外部に設けられている。
エッチング処理槽3は、エッチング液を流入させるとともにウエハを浸漬してエッチングする内槽31と、この内槽31の側面31a及び底面31bを被覆した断熱材33と、この断熱材33の上方であって内槽31の外方に設けられた外槽32と、が備えられてなる。このエッチング処理槽3では、フィルタ7で不純物を取り除いたエッチング液を内槽31に流入させ、内槽31内のエッチング液をオーバーフローさせて外槽32に流入させ、外槽32からタンク4にエッチング液を流出する。
このエッチング処理装置1は、エッチング液をエッチング処理槽3の内槽31からオーバーフローさせて外槽32に流出し、外槽32からタンク4を介して温調部5に流出しエッチング液の温度を上昇させ、ポンプ6とフィルタ7とを介して再び内槽31に流入するという循環サイクルを採用している。
このエッチング処理装置1を用いたウエハのエッチング工程、例えば、音叉型水晶振動子の外形エッチング工程や、逆メサ構造を有するデバイスの周波数の合わせ込みエッチング工程において、エッチングのバラツキを低減させるためには、エッチング処理を行なうエッチング処理槽3の内槽31には、投げ込みヒータや循環式温度槽などの温調部5を用いて温度調整を行なったエッチング液を流入する必要がある。
特開昭62−294182号公報
しかし、このエッチング処理装置1において、温調部5を用いてエッチング液の温度調節を行なう場合、ドラフト開口部21から取り入れられる外気などの環境温度や排気口22のシャッタ22a開閉による風速などが変動するため、内槽31に流入させてオーバーフローさせるエッチング液が直接その影響を受け、エッチング液の温度を一定に保持することがない。しかも、内槽31への流入口の位置によって内槽31内部の熱分布に偏りが生じやすいといった問題点があった。また、上記内槽に、エッチング処理対象物を密封した状態で収納してなるカセットが設けられてものであれば、カセット内部でエッチング液の循環が起こりにくいために、カセット内部の熱分布に偏りがより一層生じやすいといった問題点があった。これらの理由により、エッチング上がりのウエハの周波数のバラツキを低減することが困難であった。
なお、図5に示すエッチング処理装置1のように、内槽31の周りに断熱材33が設けられていても、外気が上記した変動にともなって変化するため、外部環境の影響を完全に排除することはできない。
そこで、上記課題を解決するために本発明は、内槽内のエッチング液の温度を保持して熱分布の偏りをなくし、エッチング上がりのウエハの周波数のバラツキを低減させるとともに、外部環境の影響を完全に排除するエッチング処理槽及びエッチング処理槽を備えたエッチング処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明にかかるエッチング処理槽は、エッチング処理対象物を配する内槽と、この内槽の内部にエッチング液とエッチング処理対象物とを密封した状態で収納してなるカセットと、カセットを保持する保持台と、前記内槽に沿ってその外方に設けられた外槽とが備えられ、前記カセット内でエッチング対象物をエッチング液に浸漬してエッチングするエッチング処理槽において、外部から前記内槽に液体としての水を流入し、前記内槽内に流入した液体としての水をオーバーフローさせて前記外槽に流入し、前記外槽に流入した液体としての水を外部に流出するよう、前記内槽と前記外槽とが関連付けられ、前記内槽からオーバーフローして前記外槽に流入した液体としての水によって、前記内槽内のエッチング液の温度を予め設定した所定温度に保持する温度保持手段が設けられ、前記カセットの内部に配置された磁性材料からなる攪拌手段と、当該攪拌手段をカセット外部から磁力により回転させる回転手段が設けられ、前記回転手段は、前記循環する液体の流れを動力源として回転してなり、循環する液体の流れを制御する保持台に一体的に形成されてなることを特徴とする。
この発明によれば、温度保持手段が設けられているので、外槽に流れる液体により内槽のカセット内のエッチング液の温度を保持することが可能となる。上記内槽のカセットの内部に配置された磁性材料からなる攪拌体と、当該攪拌体をカセット外部から磁力により動作させる駆動手段が設けられているので、内槽のカセット内部のエッチング液が攪拌され液温の不均一をなくす。その結果、エッチング上がりのウエハの周波数のバラツキを低減させ、中心周波数の合わせ込みも容易に行なうことが可能となる。
このエッチング処理槽によれば、エッチング液は、実際にウエハを浸漬するのはカセット内部のみで使用するため、無駄にエッチング液を用いる必要がない。また、ウエハの枚数を監視することができるとともに、エッチング液の管理も容易に行なうことができる。例えば、カセット内部のエッチング液でのエッチング作用は、ウエハ30枚に対して有効とした場合、それ以上の枚数のウエハをエッチングする場合、カセット内部のエッチング液を入れかえる必要があるが、これらのウエハ枚数の監視を監視することでエッチング液の管理が容易になる。なお、ここでいうウエハ30枚という限定は、カセットの容量やエッチング液の濃度によって可変するものであり、例えば、ウエハ100枚に対して有効になるようカセットの容量やエッチング液の濃度を変更してもよい。
また、上記駆動手段を循環する液体の流れを動力源として回転しており、熱の発生源となるモーターなどの駆動系が存在していないので、上記液体やエッチング液の温度に悪影響を与えることがなく、駆動手段を動作させる電源も不要となり、駆動手段の小型化と省エネルギー化が同時に実現できる。また、上記温度保持手段としての循環する液体の流れに連動して駆動手段が動作するので、スイッチなどの機構を設けることなく、より効率的にエッチング液の攪拌が行なえる。その結果、エッチング上がりのウエハの周波数のバラツキをより一層低減させるとともに、小型化で省エネルギー化されたエッチング処理槽が提供できる。
具体的に、上記構成において、上記温度保持手段は、上記内槽の内部または上記カセットの外部に沿って流れるとともに上記内槽からオーバーフローされる上記液体を外部に流出させるための流通路により構成され、かつ上記外槽に形成されていてもよい。
この場合、内槽内のエッチング液の温度を保持するための断熱材などの保持材を別途用いる必要がないため、コストの削減も可能となる。
上記構成において、上記流通路は、上記内槽に沿ってその外方に向かって連続的に積層された状態で形成され、上記内槽からオーバーフローさせた上記液体を、上記内槽側の流通路からその外方に向けて順々に最外方に位置する流通路に流して、この最外方に位置する流通路から外部に流出させてもよい。
この場合、流通路が上記内槽に沿ってその外方に向かって連続的に積層された状態で形成されているので、形成される流通路が内槽に沿った単層の流通路の場合と比較して、内槽に沿ってその外方に向かって連続的に形成された流通路の分だけ断熱層として利用する流通路を厚くすることが可能となり、内槽内のエッチング液の温度を保持するのに好ましい。すなわち、流通路の厚さが増えるにともなって隣り合った流通路間での温度差を小さくすることが可能となる。その結果、外部環境の影響をさらに受けにくくすることが可能となる。また、液体の予め設定した所定温度が維持し易い。
上記構成において、上記外槽の外周面が、断熱材によって被覆されてもよい。
この場合、外槽の外周面が断熱材によって被覆されているので、さらに内槽内のエッチング液の温度を保持するのに好ましい。
また、上記目的を達成するため本発明にかかるエッチング処理装置は、上記したエッチング処理槽と、上記液体を循環させるためのポンプと、上記外槽から排出した上記液体の温度を予め設定した所定温度に制御する温調部と、が備えられ、上記外槽から流出した上記液体を上記ポンプと上記温調部とを介して再び上記内槽に流入させることにより、上記液体を循環させることを特徴とする。
この発明によれば、上記したエッチング処理槽が備えられているので、外槽に流れる液体により内槽内のエッチング液の温度を保持することが可能となる。その結果、エッチング上がりのウエハの周波数のバラツキを低減させ、中心周波数の合わせ込みも容易に行なうことが可能となる。また、温調部で設定した所定温度を維持し易い。
以上、説明したように、本発明にかかるエッチング処理槽及びエッチング処理槽を備えたエッチング処理装置によれば、内槽内あるいはカセット内のエッチング液の温度を保持して熱分布の偏りをなくし、エッチング上がりのウエハの周波数のバラツキを低減させるとともに、外部環境の影響を完全に排除することができる。
すなわち、本発明にかかるエッチング処理槽によれば、温度保持手段が設けられているので、外槽に流れる液体により内槽内のエッチング液の温度を保持することができる。上記内槽の内部、あるいはカセットの内部に配置された磁性材料からなる攪拌体と、当該攪拌体を内槽外部あるいはカセット外部から磁力により動作させる駆動手段が設けられているので、内槽内部あるいはカセット内部のエッチング液が攪拌され液温の不均一をなくす。その結果、エッチング上がりのウエハの周波数のバラツキを低減させ、中心周波数の合わせ込みも容易に行なうことができる。
また、本発明にかかるエッチング処理装置によれば、上記したエッチング処理槽が備えられているので、外槽に流れる液体により内槽内あるいはカセット内のエッチング液の温度を保持することができる。上記内槽の内部、あるいはカセットの内部に配置された磁性材料からなる攪拌体と、当該攪拌体を内槽外部あるいはカセット外部から磁力により動作させる駆動手段が設けられているので、内槽内部あるいはカセット内部のエッチング液が攪拌され液温の不均一をなくす。その結果、エッチング上がりのウエハの周波数のバラツキを低減させ、中心周波数の合わせ込みも容易に行なうことができる。また、温調部で設定した所定温度を維持し易い。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下に示す本実施の形態では、エッチング対象物として水晶等のウエハに本発明を適用した場合を示す。なお、従来の実施形態と同様の部分については同番号を付している。
このエッチング処理装置1は、図1に示すように、ドラフト2内部に備えられた、複数枚のウエハ(図示省略)を配しエッチングを行なうエッチング処理槽3と、エッチング処理槽3から流出したエッチング液(図示省略)を貯水するタンク4と、タンク4に貯水したエッチング液の温度を予め設定したエッチング処理可能な温度に上昇させるよう制御する温調部5と、温調部5によって温度調整されたエッチング液をエッチング処理槽3に圧送して流入させるポンプ6と、ポンプ6によってエッチング処理槽3に流入させるエッチング液に含有する不純物を取り除くフィルタ7とが備えられている。
ドラフト2には、外気を取り入れるドラフト開口部21と、このドラフト開口部21から取り入れた外気を排気するシャッタ22aを有した排気口22とが形成されている。これらドラフト開口部21と排気口22とは、図1に示すように、ドラフト2内部に備えられたエッチング処理槽3の上方に位置するドラフト2の側面2aに対向して形成されている。また、タンク4と温調部5とポンプ6とフィルタ7とはドラフト2外部に設けられている。
エッチング処理槽3は、円筒状の形状からなり、フィルタ7からエッチング液を流入させるとともにこのエッチング液に複数枚のウエハを浸漬してエッチングする内槽31と、この内槽31の側面31a及び底面31bに沿ってその外方に設けられた外槽32と、この外槽32の側面32a及び底面32bを被覆した断熱材33とが備えられてなる。このエッチング処理槽3では、フィルタ7で不純物を取り除いたエッチング液を内槽31に流入させ、内槽31に流入させたエッチング液をオーバーフローさせて外槽32に流入させ、外槽に流入させたエッチング液を外槽32からタンク4に流出させている。また、前記外槽の開口端部は、前記内槽からの流入部分を除いて当該内槽の開口端部より高い位置に配置されているので、エッチング液が外部にオーバーフローさせることなく、循環させることができる。
また、このエッチング処理槽3には、内槽31からオーバーフローさせて外槽32に流入させたエッチング液によって、内槽31内のエッチング液の温度を予め設定したエッチング処理可能な所定温度に保持する温度保持手段が設けられている。
この温度保持手段は、内槽31からオーバーフローさせたエッチング液を内槽31に沿って流すとともにタンク4に流出させるための流通路34(34a、34b、34c)が、外槽32に形成されてなる。
流通路34は、内槽31に沿ってその外方に向かって連続的に形成され、内槽31からオーバーフローさせたエッチング液を、内槽側の流通路34aからその外方に向けて連続的に形成された流通路34b、34cを順々に介し最外方に位置する流通路34cに流して、この最外方に位置する流通路34cからタンク4に流出させている。また、流通路34は、外槽32に仕切板35が設けられて形成されている。
上記内槽の底面には、フッ素樹脂などにより被覆された磁気回転子(磁性材料からなる攪拌体)8を設定し、上記内槽側の流通路34aの底面側には、当該磁気回転子8を磁力により動作させる駆動手段9が設けられている。この駆動手段9は、上部にフッ素樹脂などにより被覆された磁気回転子91と下部の回転羽根92が回転軸93により一体形成されている。このとき、前記磁気回転子8と磁気回転子91のいずれか一方、または両方を磁石で構成するとよい。なお、磁気回転子8は、回転軸を設けてもよく、例えばプロペラ形状など攪拌効率を高める形状としてもよい。
エッチング処理槽3の上部には例えば断熱材などからなる蓋10が取り付けられている。
次に、このエッチング処理装置におけるエッチング工程を、図1を用いて以下に説明する。なお、このエッチング処理装置1におけるエッチング液の流れを、図1に矢印を用いて示している。
まず、複数枚のウエハを内槽31内に配し、蓋10によって内槽31を密封し、タンク4にエッチング液を供給する。供給したエッチング液は温調部に流出し、熱交換温調によってエッチング液の温度を予め設定したウエハをエッチングするのに最適な温度(エッチング処理可能な温度)に上昇させるよう制御する。温度制御したエッチング液をポンプ6に流出し、ポンプによって内槽31に圧送する。この時、フィルタ7によって、内槽31に圧送するエッチング液に含有する不純物を取り除く。
次に、ポンプ6によって内槽31に流入させたエッチング液により、ウエハを浸漬してエッチングする。そして、内槽31に流入させたエッチング液はオーバーフローして外槽32に流出する。外槽32に流入させたエッチング液は、流通路34a、34b、34cを順々に流れて最外層の流通路34cからタンク4に流出する。
そして、タンク4に流入させたエッチング液は、再び温調部5に流出してエッチング液の温度を予め設定したエッチング処理可能な所定温度に上昇させ、ポンプ6とフィルタ7とを介して再び内槽に流入する。以下、同様にしてエッチング液を循環させる。
このとき、循環したエッチング液により、上記回転羽根92と磁気回転子91が回転し、磁気回転子91の磁力につられて、内槽の底面に配置された磁気回転子8も回転する。
上記したエッチング処理槽3を備えたエッチング処理装置1によれば、温度保持手段が設けられているので、外槽32に流れるエッチング液により内槽31内のエッチング液の温度を保持することができる。また、上記内槽の底面に配置された磁気回転子8と、当該磁気回転子8を内槽外部から磁力により動作させる駆動手段9が設けられているので、内槽内部のエッチング液が攪拌され液温の不均一をなくす。その結果、エッチング上がりのウエハの周波数のバラツキを低減させ、中心周波数の合わせ込みも容易に行なうことができる。
また、流通路34は、内槽31に沿ってその外方に向かって連続的に形成されているので、内槽31内のエッチング液の温度を保持するための断熱材などの保持材を別途用いる必要がないため、コストの削減もできる。
また、流通路34が内槽31に沿ってその外方に積層して形成されているので、形成される流通路が内槽に沿った単層の流通路の場合と比較して、内槽31に沿ってその外方に向かって連続的に形成された流通路34の分だけ断熱層として利用する流通路を厚くすることができ、内槽31内のエッチング液の温度を保持するのに好ましい。すなわち、流通路34の厚さが増えるにともなって隣り合った流通路間(34a、34b、34c)での温度差を小さくすることができる。その結果、外部環境の影響をさらに受けにくくすることができる。また、温調部5で設定したエッチング液の所定温度を内槽31内で維持し易い。
また、流通路34は、外槽32に仕切板35が設けられて形成されているので、容易に流通路34を形成することができる。また、仕切板35を脱着可能な状態で設けられた場合、組み立て分解が容易であり、その結果、メンテナンスを容易に行なうことができる。
また、外槽32の側面32a及び底面32bが断熱材33によって被覆されているので、さらに内槽31内のエッチング液の温度を保持するのに好ましい。
なお、本実施の形態では、複数枚のウェハを同時にエッチングしているが、これに限定されるものではなく、その枚数は1枚であってもよい。
また、本実施の形態では、エッチング処理対象物として水晶ウェハを用いたがこれに限定されるものではなく、複数の水晶片を収納したものでもよく、他の圧電材料や半導体材料、金属材料のエッチングなど他のものであってもよい。
また、本実施の形態では、内槽31の側面31a及び底面31bに沿って流通路34が形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、蓋10に流通路が形成されていてもよい。
また、本実施の形態では、図1に示すような形状の仕切板35が設けられているが、これに限定されるものではなく、例えばOリング等であってもよい。
また、本実施の形態では、内槽31内のエッチング液の温度保持状態を良好な状態にするためにエッチング処理槽3に断熱材33が設けられているが、これに限定されるものではなく、図2に示すように、断熱材が設けられていなくても本発明の作用効果を有する。
また、温度保持手段により、内槽内のエッチング液の温度を予め設定した所定温度に保持することが可能であれば、その温度の冷温は問わない。
また、本実施の形態では、流通路34が内槽31に沿ってその外方に積層して形成されているが、これに限定されるものではなく、図3に示すように、内槽31に沿って形成されていれば1層からなる流通路36が形成されていてもよい。図3では、流通路36が内槽31に沿ってらせん状に形成されているが、内槽31に沿って形成されていれば、その流通路36の形状は限定されるものではない。さらに、図3では、上記磁気回転子8を動作させる駆動手段として、循環した液体の流れを動力源とすることなく、モーターなどの駆動系が備わったマグネットスターラー11によって磁気回転子8を動作させる機構となっている。
また、本実施の形態では、エッチング液を循環させているが、これに限定されるものではなく、図4に示すように、ウェハを配するカセット7を内槽31内に設け、このカセット7内にのみエッチング液Eを供給して、他の内槽31内に温水を流入させて循環させてもよい。また、図4に示す符号12は、パンチングメタル等からなる保持台を示し、このパンチングメタル8は、内槽31内に流入する水、例えば温水の流れを制御するとともに、カセット7を保持するものである。この形態では、上記カセットの底面に、フッ素樹脂などにより被覆された磁気回転子(磁性材料からなる攪拌体)8を設定し、上記内槽底面の液体の流入口に、当該磁気回転子8を磁力により動作させる駆動手段9が設けられている。この駆動手段9は、上部にフッ素樹脂などにより被覆された磁気回転子91と下部の回転羽根92と回転軸93とを具備し、上記保持台12に一体的に形成されている。このとき、循環した温水により、上記回転羽根92と磁気回転子91が回転し、磁気回転子9の磁力につられて、カセットの底面に配置された磁気回転子8も回転する。
この図4に示すエッチング処理槽3によれば、エッチングされる領域が内槽の内部にあるカセットで実施されるので、内槽で実施する場合と比較して、内槽の分だけ断熱層として利用する流通路をさらに厚くすることができ、カセット内のエッチング液の温度を保持するのにより好ましい。しかも、上記カセットの底面に配置された磁気回転子8と、当該磁気回転子8をカセット外部から磁力により動作させる駆動手段9が設けられ、内槽より狭いカセット内部で攪拌体としての磁気回転子8が回転(動作)することができる。このため、より効率的な攪拌がなされ液温の不均一をなくし、カセット内のエッチング液の組成も均一にすることができる。その結果、エッチング上がりのウェハの周波数のバラツキをより低減させ、中心周波数の合わせ込みもより一層容易に行なうことができだけでなく、ウェハ表面をエッチング処理した場合の、表面粗さも小さくできる。
また、エッチング液は、実際にウェハを浸漬するところでのみ使用するため、無駄にエッチング液を用いる必要がない。ウェハの枚数を監視することができるとともに、エッチング液の管理も容易に行なうことができる。例えば、カセット内部のエッチング液Eでのエッチング作用は、ウェハ30枚に対して有効とした場合、それ以上の枚数のウェハをエッチングする場合、カセット内部のエッチング液Eを入れかえる必要があるが、これらのウェハ枚数の監視することでエッチング液の管理が容易になる。なお、ここでいうウェハ30枚という限定は、カセットの容量やエッチング液の濃度によって可変するものであり、例えば、ウェハ100枚に対して有効になるようカセットの容量やエッチング液Eの濃度を変更してもよい。
さらに、エッチング液を循環させるエッチング処理装置であれば、流通路や配管等に耐ふっ酸性のある材料を選択する必要があり、上記ポンプや温調部等の機構に与える負荷も大きいが、図4に示すエッチング処理槽3によれば、純水を循環水として使用できる為、流通路や配管等に耐ふっ酸性のある材料を選択する必要がなく、上記ポンプや温調部等の機構に与える負荷も小さくできる。
なお、本発明の技術内容から逸脱しない範囲であれば、本発明に例示したものに限らず、様々な実施形態が可能である。
本発明の第1の実施形態にかかるエッチング処理装置の概略構成図である。 本発明の第2の実施形態にかかる、内槽に沿った流通路のみが形成されたエッチング処理槽の概略構成図である。 本発明の第3の実施形態にかかる、断熱材を除いた状態のエッチング処理槽の概略構成図である。 本発明の第4の実施形態にかかる、ウェハを配するカセットを内槽内に設けたエッチング処理槽の概略構成図である。 従来のエッチング処理装置の概略構成図である。
1 エッチング処理装置
3 エッチング処理槽
31 内槽
32 外槽
33 断熱材
34 流通路
34a 内槽側の流通路
34c 最外方に位置する流通路
35 仕切板
5 温調部
6 ポンプ
7 カセット
8 磁気回転子
9 駆動手段
10 蓋
11 マグネットスターラー
12 保持台

Claims (5)

  1. エッチング処理対象物を配する内槽と、この内槽の内部にエッチング液とエッチング処理対象物とを密封した状態で収納してなるカセットと、カセットを保持する保持台と、前記内槽に沿ってその外方に設けられた外槽とが備えられ、前記カセット内でエッチング対象物をエッチング液に浸漬してエッチングするエッチング処理槽において、
    外部から前記内槽に液体としての水を流入し、前記内槽内に流入した液体としての水をオーバーフローさせて前記外槽に流入し、前記外槽に流入した液体としての水を外部に流出するよう、前記内槽と前記外槽とが関連付けられ、前記内槽からオーバーフローして前記外槽に流入した液体としての水によって、前記内槽内のエッチング液の温度を予め設定した所定温度に保持する温度保持手段が設けられ、
    前記カセットの内部に配置された磁性材料からなる攪拌手段と、当該攪拌手段をカセット外部から磁力により回転させる回転手段が設けられ
    前記回転手段は、前記循環する液体の流れを動力源として回転してなり、循環する液体の流れを制御する保持台に一体的に形成されてなることを特徴とするエッチング処理槽。
  2. 前記温度保持手段は、前記内槽の内部または前記カセットの外部に沿って流れるとともに前記内槽からオーバーフローされる前記液体を外部に流出させるための流通路が、前記外槽に形成されてなることを特徴とする請求項記載のエッチング処理槽。
  3. 前記流通路は、前記内槽に沿ってその外方に向かって連続的に形成され、
    前記内槽からオーバーフローさせた前記液体を、前記内槽側の流通路からその外方に向けて連続的に形成された流通路を順々に介し最外方に位置する流通路に流して、この最外方に位置する流通路から外部に流出させることを特徴とする請求項に記載のエッチング処理槽。
  4. 前記外槽の外周面が、断熱材によって被覆されたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1つに記載のエッチング処理槽。
  5. 請求項1乃至のいずれか1つに記載のエッチング処理槽と、前記液体を循環させるためのポンプと、前記外槽から排出した前記液体の温度を予め設定した所定温度に制御する熱交換温調材と、が備えられ、
    前記外槽から流出した前記液体を前記ポンプと前記熱交換温調材とを介して再び前記内槽に流入させることにより、前記液体を循環させることを特徴とするエッチング処理装置。
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