JP6287656B2 - プラネタリキャリアの製造方法及びプラネタリキャリア - Google Patents

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Description

本発明は、プラネタリキャリアの製造方法及びプラネタリキャリアに係り、特に、複数の鋼部品が溶接された溶接部と、応力集中が予定されている応力集中予定部位と、を含むプラネタリキャリア、及び、その製造方法に関する。
従来、鋼部品からなる溶接が施された溶接部を含む工作物を製造する製造方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。この製造方法は、工作物の原材料を浸炭する工程と、その浸炭された原材料の緩慢な冷却を行う工程と、その冷却された原材料を誘導硬化する工程と、を備えている。かかる製造方法によれば、工作物の溶接により脆化した溶接部について金属組織の均質化を図ることができると共に、工作物の強度を向上させることができる。また、複数の部品が溶接された溶接部を含むプラネタリキャリアが知られている(例えば、特許文献2参照)。このプラネタリキャリアは、鋼板をプレス加工して得られた所定部品を含む部品同士を溶接することにより形成される。
特開2000−63952号公報 国際公開第2013/088860号
ところで、上記した特許文献2記載のプラネタリキャリアは、プレス加工された所定部品を含む部品同士が溶接された複雑な形状を有すると共に、その複雑な形状に伴って、搭載された機器(例えば、車両の自動変速機など)の作動時に応力が集中する部位(応力集中予定部位)が存在する。かかるプラネタリキャリアの製造において、溶接部を含む金属組織の均質化と加熱・冷却処理による強度の向上とを目的として、上記した特許文献1記載の製造方法を適用すると、そのプラネタリキャリアを製造するのに誘導硬化が行われることとなる。
しかしながら、上記の誘導硬化による焼入れでは、誘導硬化に用いる治具(具体的には、誘導コイル)を焼入れの必要な箇所のみに配置することが困難であり、焼入れ対象の部品において比較的広い領域で加熱が行われることとなるため、焼入れの必要な応力集中予定部位に加えて、焼入れの必要がない箇所にも焼入れが行われる事態が生じ得る。このため、上記の製造方法では、焼入れ不要箇所に熱処理歪みが生じて、製造されるプラネタリキャリアに反りやうねりなどが発生することで、製品の寸法精度が低下するおそれがある。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、焼入れにより応力集中予定部位の硬度を確保しつつ、焼入れ不要箇所での熱処理歪みの発生を抑止することが可能なプラネタリキャリアの製造方法及びプラネタリキャリアを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、シャフト支持部(40)と該シャフト支持部(40)の外周から軸方向に延出する脚部(42)とを有するキャリア部材(30)を含む複数の鋼部品(30)〜(36)が溶接された溶接部(96)と、前記脚部(42)の根元の前記シャフト支持部(40)に設けられ軸中心方向に弧状に切り欠かれた部位(98)と、を含むプラネタリキャリア(10)に対して、浸炭処理を行う浸炭工程と、前記浸炭工程において浸炭処理された前記プラネタリキャリア(10)を、マルテンサイト変態しない速度で冷却する徐冷工程と、前記徐冷工程において冷却された前記プラネタリキャリア(10)の前記弧状に切り欠かれた部位(98)に対して、レーザを用いた焼入れを行う焼入工程と、を備えるプラネタリキャリア(10)の製造方法である。
また、本発明の一態様は、シャフト支持部(40)と該シャフト支持部(40)の外周から軸方向に延出する脚部(42)とを有するキャリア部材(30)を含む複数の鋼部品(30)〜(36)が溶接された溶接部(96)と、前記脚部(42)の根元の前記シャフト支持部(40)に設けられ軸中心方向に弧状に切り欠かれた部位(98)と、を含むプラネタリキャリア(10)であって、前記溶接部(96)における結晶粒は、該溶接部(96)とは異なる部位における結晶粒と同じ大きさを有し、前記弧状に切り欠かれた部位(98)は、マルテンサイト組成を含むプラネタリキャリア(10)である。
本発明によれば、焼入れにより応力集中予定部位の硬度を確保しつつ、焼入れ不要箇所での熱処理歪みの発生を抑止することができる。
本発明の一実施例であるプラネタリキャリアを搭載するシステムの構成図である。 本実施例のプラネタリキャリアの分解斜視図である。 本実施例のプラネタリキャリアに熱処理を施す装置の構成図である。 本実施例のプラネタリキャリアの、浸炭・徐冷前後の溶接部の組織の様子を表した図である。 本実施例のプラネタリキャリアの、浸炭・徐冷後の溶接部の組織の様子を表した拡大図である。 本実施例のプラネタリキャリアのレーザ焼入れを行う箇所を表した図である。 本実施例のプラネタリキャリアの熱処理による効果を説明するための図である。
以下、図面を用いて、本発明に係るプラネタリキャリアの製造方法及びプラネタリキャリアの具体的な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施例であるプラネタリキャリア10を搭載するシステム12の構成図を示す。また、図2は、本実施例のプラネタリキャリア10の分解斜視図を示す。本実施例のプラネタリキャリア10を搭載するシステム12は、車両に搭載される遊星歯車機構14を含む自動変速機である。以下、システム12を自動変速機12と称す。自動変速機12は、車載エンジンから出力される動力を駆動輪に伝達する際の変速段を可変するものである。
遊星歯車機構14は、2つのサンギア16,18と、リングギア20と、複数のショートピニオンギア22と、複数のロングピニオンギア24と、プラネタリキャリア10と、を備えている。サンギア16,18は、外歯歯車である。リングギア20は、自動変速機12の出力軸に固定される内歯歯車である。各ショートピニオンギア22は、サンギア16に噛合している。各ロングピニオンギア24は、サンギア18及びショートピニオンギア22に噛合していると共に、リングギア20に噛合している。
プラネタリキャリア10は、複数のショートピニオンギア22及び複数のロングピニオンギア24を自転自在及び公転自在に保持すると共に、ワンウェイクラッチ26を介してトランスミッションケース28に支持されている。プラネタリキャリア10は、第1キャリア部材30と、第2キャリア部材32と、センタプレート34と、環状部材36と、の4つの部品により構成されている。プラネタリキャリア10の各部品は、鋼素材の金属により形成された鋼部品である。この鋼素材は、炭素含有量が0.35質量%以下の低炭素鋼又は低炭素合金鋼を用いることが、プレス加工の成形性や曲げ性等の加工面やコスト面などの観点から好ましい。
第1キャリア部材30は、平板状の第1シャフト支持部40と、複数(図2においては3個)の第1脚部42と、を有している。第1シャフト支持部40は、それぞれショートピニオンギア22に挿通される複数のショートピニオンシャフト41の一端と、それぞれロングピニオンギア24に挿通される複数のロングピニオンシャフト43の一端と、を支持する部位である。第1脚部42は、第1シャフト支持部40から延出する脚である。第1脚部42は、周方向に所定の間隔を空けて配置されている。
第1シャフト支持部40には、その中央に中心孔44が、また、その中心孔44の周囲にシャフト孔46,48が、それぞれ設けられている。中心孔44には、自動変速機12の入力軸49及びサンギア16,18が挿通される。シャフト孔46には、上記のショートピニオンシャフト41が挿入される。また、シャフト孔48には、上記のロングピニオンシャフト43が挿入される。シャフト孔46とシャフト孔48とは、中心孔44の周囲に交互にそれぞれ複数設けられている。
第1脚部42は、基部50と、遊端部52と、を有している。基部50は、第1シャフト支持部40の外周から軸方向に延出された部位である。また、遊端部52は、基部50の軸方向先端から径方向外側に延出された部位である。遊端部52の径方向外側先端は、予め定められた曲率半径を有するように円弧状に形成されている。
第2キャリア部材32は、第2シャフト支持部54と、複数(図2においては3個)の第2脚部56と、を有している。第2シャフト支持部54は、上記したショートピニオンシャフト41の他端と、上記したロングピニオンシャフト43の他端と、を支持する部位である。第2脚部56は、第2シャフト支持部54から延出する脚である。第2脚部56は、周方向に所定の間隔を空けて配置されている。
第2シャフト支持部54は、平板状の基部58と、基部58の外周から延出された円筒状の筒状部60と、を有する。第2シャフト支持部54の基部58には、その中央に中心孔62が、また、その中心孔62の周囲にシャフト孔64,66が、それぞれ設けられている。中心孔62には、自動変速機12の入力軸49が挿通される。シャフト孔64には、上記のショートピニオンシャフト41が挿入される。また、シャフト孔66には、上記のロングピニオンシャフト43が挿入される。シャフト孔64とシャフト孔66とは、中心孔62の周囲に交互にそれぞれ複数設けられている。第2シャフト支持部54は、また、クラッチハブとしても機能する。筒状部60の外周面には、クラッチを構成する摩擦板68が嵌合されるスプライン70が形成されている。
第2脚部56は、基部72と、遊端部74と、を有している。基部72は、第2シャフト支持部54の外周すなわち筒状部60から軸方向に延出された部位である。また、遊端部74は、基部72の軸方向先端から径方向外側に延出された部位である。遊端部74の径方向外側先端は、第1キャリア部材30の第1脚部42の遊端部52の径方向外側先端と同一の曲率半径を有するように円弧状に形成されている。
センタプレート34は、素材としての金属をプレス加工することにより形成される。センタプレート34は、中心孔76と、複数のロングピニオンギア挿通部78と、複数のシャフト孔80と、を有している。中心孔76には、自動変速機12の入力軸49及びサンギア16が挿通される。ロングピニオンギア挿通部78は、中心孔76に連続する切り欠かれた部位である。ロングピニオンギア挿通部78には、ロングピニオンギア24が挿通される。シャフト孔80には、上記のショートピニオンシャフト41が挿入される。尚、ロングピニオンギア挿通部78は、貫通孔であってもよい。また、センタプレート34は、シャフト孔80に代えて、中心孔76に連続する切り欠かれた第2ピニオンシャフト挿通部を有することとしてもよい。
センタプレート34は、第1脚部42の遊端部52及び第2脚部56の遊端部74の径方向外側先端と同一の曲率半径を有するように円弧状に形成されている。また、センタプレート34は、切欠部82,84を有する。切欠部82,84は、センタプレート34の本体部を切り欠いた部位であって、それぞれ複数設けられている。各切欠部82の周方向の幅は、第1キャリア部材30の第1脚部42の遊端部52が一つ収容されるように定められている。また、各切欠部84の周方向の幅は、第2キャリア部材32の第2脚部56の遊端部74が一つ収容されるように定められている。
環状部材36は、鍛造加工により形成される。環状部材36は、自動変速機12のワンウェイクラッチのインナレース及び自動変速機12のブレーキのブレーキハブの双方として機能する。すなわち、環状部材36は、円筒状のインナレース部86と、円筒状のブレーキハブ部88と、を有する。インナレース部86とブレーキハブ部88とは、軸方向に直列されている。ブレーキハブ部88は、外周にスプラインが形成される部位である。ブレーキハブ部88には、ブレーキを構成する摩擦板90が嵌合される。
環状部材36のブレーキハブ部88には、当接端面92と、環状突出部94と、が設けられている。当接端面92は、円筒状のブレーキハブ部88の内周面から軸中心方向へ向けて突出することにより、第1キャリア部材30の第1脚部42の遊端部52、第2キャリア部材32の第2脚部56の遊端部74、及びセンタプレート34が当接する面を形成する部位である。また、環状突出部94は、当接端面92の径方向外側端から軸方向へ突出する部位である。環状突出部94の内周面の曲率半径は、第1キャリア部材30の第1脚部42の遊端部52、第2キャリア部材32の第2脚部56の遊端部74、及びセンタプレート34の径方向外側先端の曲率半径よりも僅かに大きくなるように定められている。
次に、本実施例のプラネタリキャリア10の製造手法について説明する。
本実施例においては、プラネタリキャリア10の製造に際し、そのプラネタリキャリア10を構成する第1キャリア部材30、第2キャリア部材32、センタプレート34、及び環状部材36を準備する。環状部材36のブレーキハブ部88側の開口からその環状部材36の径方向内側に、第1キャリア部材30の第1シャフト支持部40及び第1脚部42の基部50を挿入すると共に、その第1脚部42の遊端部52を環状部材36の当接端面92に当接させる。
次に、環状部材36のブレーキハブ部88側の開口からセンタプレート34を挿入すると共に、そのセンタプレート34を、切欠部82に第1キャリア部材30の第1脚部42の遊端部52が収容されるように、かつ、そのセンタプレート34の径方向外側端部が当接端面92に当接するように配置する。更に、環状部材36のブレーキハブ部88側の開口から第2キャリア部材32を挿入すると共に、その第2キャリア部材32を、その第2脚部56の遊端部74がセンタプレート34の切欠部84に収容されるように、かつ、その遊端部74が環状部材36の当接端面92に当接するように配置する。
上記の如く、第1キャリア部材30、第2キャリア部材32、及びセンタプレート34を環状部材36に組み付けた後、環状部材36の環状突出部94の内周面に沿って環状に軸方向一方から溶接を行う。かかる溶接が行われると、第1キャリア部材30の各第1脚部42、第2キャリア部材32の各第2脚部56、及びセンタプレート34が環状部材36の環状突出部94の内周側に固定される。従って、本実施例のプラネタリキャリア10の構造によれば、第1脚部42や第2脚部56をセンタプレート34に直接溶接することなく、第1キャリア部材30、第2キャリア部材32、及びセンタプレート34をそれぞれ環状部材36に一括して溶接することができるので、溶接工数を減らしつつ精度良い溶接を実現することができる。
また、本実施例においては、上記の如く、第1キャリア部材30、第2キャリア部材32、センタプレート34、及び環状部材36の4つの部品が溶接されることによりプラネタリキャリア10が構成されると、次に、後に詳述する如く、そのプラネタリキャリア10の熱処理が行われる。
そして次に、熱処理が行われたプラネタリキャリア10に対して、第1キャリア部材30の第1シャフト支持部40に形成された中心孔44及び第2キャリア部材32の第2シャフト支持部54に形成された中心孔62を介して、ショートピニオンギア22及びロングピニオンギア24を配置する。
各ショートピニオンギア22、並びに、第1シャフト支持部40の各シャフト孔46、センタプレート34の各シャフト孔80、及び第2シャフト支持部54の各シャフト孔64には、ショートピニオンシャフト41が挿通される。ショートピニオンギア22は、ショートピニオンシャフト41の軸方向両端が例えばカシメなどにより固定されることにより、プラネタリキャリア10により回転自在に支持される。また、各ロングピニオンギア24、並びに、第1シャフト支持部40の各シャフト孔48及び第2シャフト支持部54の各シャフト孔66には、ロングピニオンシャフト43が挿通される。ロングピニオンギア24は、ロングピニオンシャフト43の軸方向両端が例えばカシメなどにより固定されることにより、プラネタリキャリア10により回転自在に支持される。
図3は、本実施例のプラネタリキャリア10に熱処理を施す装置100の構成図を示す。図4は、本実施例のプラネタリキャリア10の、浸炭・徐冷前後の溶接部の組織の様子を表した図を示す。尚、図4(A)には浸炭・徐冷前を、また、図4(B)には浸炭・徐冷後を、それぞれ示す。図5は、本実施例のプラネタリキャリア10の、浸炭・徐冷後の組織の様子を表した拡大図を示す。尚、図5(A)にはその表層部の断面組織を表した写真を、また、図5(B)にはその内部の断面を表した写真を、それぞれ示す。図6は、本実施例のプラネタリキャリア10のレーザ焼入れを行う箇所を表した図を示す。また、図7は、本実施例のプラネタリキャリア10の熱処理による効果を説明するための図を示す。尚、図7には、プラネタリキャリア10の、表面からの距離とビッカース硬さとの関係を表した図を示す。また、図7においては、本実施例において浸炭処理と徐冷処理とレーザを用いた焼入れ処理とのすべてを含む熱処理が行われた場合の関係をC1とし、浸炭処理と徐冷処理とが行われた場合の関係をC2とし、本実施例の上記熱処理が行われる前の関係をC3とする。
本実施例においては、上記の如く、第1キャリア部材30、第2キャリア部材32、センタプレート34、及び環状部材36の4つの部品が溶接された溶接部を有するプラネタリキャリア10が製造されると、その後、そのプラネタリキャリア10の熱処理が行われる。尚、以下、プラネタリキャリア10の溶接部を溶接部96と称す。具体的には、溶接部96を有するプラネタリキャリア10に対して、浸炭処理と徐冷処理と焼入れ処理とがその順で行われる。かかる熱処理によれば、溶接部96を有するプラネタリキャリア10の溶接部96における靱性を確保しつつ表面硬度を高めることができる。
本実施例において、プラネタリキャリア10に熱処理を施す装置100は、加熱室102と、浸炭室104と、徐冷室106と、焼入れ室108と、を備える。加熱室102では、溶接部96を有するプラネタリキャリア10を加熱する処理が実施される。浸炭室104では、加熱室102で加熱されたプラネタリキャリア10を浸炭させる浸炭処理が実施される。徐冷室106では、浸炭室104で浸炭されたプラネタリキャリア10を徐冷させる徐冷処理が実施される。また、焼入れ室108では、徐冷室106で徐冷されたプラネタリキャリア10を焼入れする焼入れ処理が実施される。
加熱室102における加熱処理は、溶接部96を有するプラネタリキャリア10をオーステナイト化温度以上の温度(例えば930℃)に加熱する工程である。加熱室102には、溶接部96を有するプラネタリキャリア10が複数纏めて搬入される。加熱室102では、複数のプラネタリキャリア10が纏めて加熱される。
浸炭室104における浸炭処理は、浸炭室104内の雰囲気を大気圧よりも低い圧力まで減圧した状況でその浸炭室104内に浸炭ガスを供給してプラネタリキャリア10に対して浸炭(すなわち、真空浸炭)を行う工程である。浸炭室104には、加熱されたプラネタリキャリア10が複数纏めて搬入される。浸炭室104では、複数のプラネタリキャリア10が纏めて浸炭される。
この浸炭処理では、浸炭ガスとして炭化水素系のガス(例えば、メタンやプロパン,エチレン,アセチレンなど)が用いられる。かかる浸炭が行われると、浸炭ガスが浸炭処理対象の表面に接触した際に分解して発生する活性な炭素が浸炭処理対象の表面において炭化物となってその浸炭処理対象に蓄えられると共に、表面の炭化物が分解して、蓄えられていた炭素がマトリックスに溶解して内部に向けて拡散される。
上記の浸炭によれば、プラネタリキャリア10のほぼ全表面に炭素を浸入させてその表層部に浸炭層を形成することができる。この浸炭層の炭素濃度は、母材(すなわち、浸炭前のプラネタリキャリア10)の炭素濃度に比べて高くなる。尚、浸炭層の炭素濃度は0.75質量%以下であることが、浸炭処理対象の90°エッジ部に炭化物を析出させないうえで望ましい。
また、上記の浸炭処理は、プラネタリキャリア10を構成する複数の部品30〜36が溶接された後に行われるので、浸炭処理が溶接前に行われる構成と異なり、浸炭前に各部品30〜36の溶接部位に対して防炭処理を施すことは不要であり、工程の簡素化を図ることができる。また、上記の浸炭処理は真空浸炭であるため、浸炭室104内の雰囲気中の酸素濃度を低く抑えることができるので、浸炭層の粒界酸化を防ぐことができる。
また、上記の真空浸炭によれば、比較的少量の浸炭ガスを利用してプラネタリキャリア10に対する浸炭処理を行うことができるので、効率よく浸炭処理を行うことができる。更に、上記の真空浸炭によれば、加熱処理を長時間に亘って行うことが不要であるので、処理時間の短縮化及び消費エネルギの低減を図ることができ、浸炭設備の低コスト化及び小型化を図ることができる。尚、浸炭室104内の雰囲気を上記の如く減圧することに代えて、その浸炭室104内に窒素ガスや不活性ガスを充填して、その雰囲気中の酸素濃度を低く抑えることとしてもよい。
徐冷室106における徐冷処理は、浸炭室104における浸炭後のプラネタリキャリア10を、その鋼素材がマルテンサイト変態する速度よりも遅い冷却速度で冷却(徐冷)する工程である。徐冷室106には、浸炭されたプラネタリキャリア10が複数纏めて搬入される。徐冷室106では、複数のプラネタリキャリア10が纏めて徐冷される。この徐冷処理は、その冷却により組織変態が完了する温度以下まで行われる。かかる徐冷が行われると、プラネタリキャリア10の、溶接により結晶粒が粗大化したベイナイト組織又はマルテンサイト組織に変質した靱性の比較的低い溶接部96の組織が、結晶粒が微細化した靱性の比較的高いフェライト−パーライト組織へ改質される。
尚、溶接部96とは、溶接により溶融した金属が固まった部位に加え、溶融した金属の周辺の、溶接熱の影響を受けることで結晶粒が肥大化したベイナイト組織に変質した部位(いわゆる、溶接熱影響部)を含む。
従って、かかる徐冷によれば、浸炭後のプラネタリキャリア10がマルテンサイト変態するのを防止することができる。更に、溶接により生じた溶接部96の粗大化したベイナイト組織又はマルテンサイト組織の結晶粒(図4参照)を、図5に示す如く微細化して、その結晶粒の大きさを溶接部96とは異なる部位における結晶粒と同じ大きさとするフェライト−パーライト組織とすることができるので、溶接部96の結晶粒の粗大化に起因する組織の脆弱さを解消させることができ、プラネタリキャリア10の靱性を向上させることができ、そのプラネタリキャリア10の強度を高めることができる。
焼入れ室108には、高密度エネルギであるレーザを任意の位置及び方向へ照射することが可能なレーザ装置110が収容されている。焼入れ室108には、徐冷室106における徐冷後のプラネタリキャリア10が一つずつ搬入される。焼入れ室108における焼入れ処理は、徐冷室106における徐冷後のプラネタリキャリア10を一つずつ、レーザ装置110が照射するレーザを用いて焼入れする工程である。この焼入れ処理は、そのプラネタリキャリア10の、作動時に応力が集中することが予定されている箇所(例えば、プレス材が折り曲げられて構成された第1キャリア部材30の、図6に示す如き円弧状に切り欠かれた第1脚部42の根元近傍など;以下、応力集中予定部位98と称す。)に対して局部的に行われる。尚、応力集中予定部位としては、上記円弧状に切り欠かれた箇所の他に、第1脚部42の根元のようにプレス材が曲げられた曲げ部等があり、この曲げ部等に対してレーザによる焼入れ処理が施されることとしてもよい。
かかる焼入れが行われると、レーザ照射によりその照射が行われた応力集中予定部位98のみがオーステナイト化温度以上の温度に加熱されると共に、そのレーザ照射の停止によりその応力集中予定部位98が急冷される。焼入れが行われていない部位の温度はレーザ照射の停止前後でほとんど変わらない(例えば、常温である)ため、焼入れが行われた局所の熱が焼入れが行われていない部位に急速に伝達されて、その応力集中予定部位98がマルテンサイト変態が行われる速度以上の速度で冷却される。
上記のレーザを用いた焼入れによれば、プラネタリキャリア10を局部的に焼入れすることができ、応力集中予定部位98の組織をマルテンサイト組成を含むように変態させることができるので、応力集中予定部位98の硬度(疲労強度)を向上させることができる。具体的には、図7に示す如く、少なくとも表面からの距離が0.3mm以内である領域については、浸炭処理と徐冷処理とレーザ照射による焼入れ処理とのすべてを含む熱処理が行われた応力集中予定部位98の表面やその表面近くの箇所を、レーザ照射による焼入れが行われない浸炭処理と徐冷処理とが行われただけのものや、その熱処理が行われる前のものに比して、高硬度とすることができる。このため、プラネタリキャリア10(具体的には、そのプラネタリキャリア10を構成する部品30,32,34,36)の板厚を上げることなどの別の強度アップを図る手法を併用することなく、プラネタリキャリア10を軽量・コンパクトで高トルク域まで使用可能なものとすることができる。
また、レーザを用いた焼入れによれば、応力集中予定部位98以外の焼入れ不要な箇所への焼入れが行われないので、その焼入れ不要箇所での焼入れに伴う熱処理歪みの発生を抑止することができ、プラネタリキャリア10の寸法精度を高めることができる。
また、レーザを用いた焼入れによれば、応力集中予定部位98の加熱が容易に行われるので、加熱時間の短縮化を図ることができる。また、レーザ照射は、ミラーによる屈折などを利用して実施することができるので、4つの部品で構成された複雑な形状を有するプラネタリキャリア10の焼入れに適した方式である。また、上記の如く、応力集中予定部位98の硬度(疲労強度)を向上させることができるので、母材である鋼素材の炭素濃度を低く抑えることとしてもその硬度向上を図ることが可能である。このため、母材の高炭素濃度に起因して加工性が損われるのを防止することができると共に、かつ、母材の炭素濃度が高いことに起因する溶接時の溶接割れを防止することができる。
尚、上記の実施例においては、溶接部96が特許請求の範囲に記載した「溶接部」に、応力集中予定部位98が特許請求の範囲に記載した「応力集中予定部位」に、それぞれ相当している。
ところで、上記の実施例においては、プラネタリキャリア10を構成する4つの部品30〜36に空けられる各孔を、各部品30〜36が組み付けられてプラネタリキャリア10を構成する前に形成することとしている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、孔が形成されていない各部品30〜36が組み付けられてプラネタリキャリア10を構成した後に、各孔を形成することとしてもよい。
また、上記の実施例においては、プラネタリキャリア10が、互いに溶接される4つの部品30〜36から構成される。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、互いに溶接されるものであればよく、プラネタリキャリア10が2つ以上の部品から構成されるものであってもよい。
また、上記の実施例においては、プラネタリキャリア10は、部分的に強度を補強するための部材がリブとして溶接されるものではない。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、プラネタリキャリア10に対して、部分的に強度を補強する目的で、別部材をリブとして溶接するものに適用することとしてもよい。かかる変形例においては、溶接により追加されたリブとプラネタリキャリア10との溶接部が浸炭工程において改質される。従って、リブの溶接による追加により、剛性や強度の高いプラネタリキャリア10を容易に実現することができる。
更に、上記の実施例は、浸炭工程と焼入れ工程との間にチル化処理を施す工程を含むものではない。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、浸炭工程と焼入れ工程との間にチル化処理を施す工程を含むものとしてもよい。チル化処理とは、レーザ装置110を用いて、焼入れ時よりも大きなエネルギで表面のみを短時間溶融させる処理のことである。
一般的に、プレス加工により鋼板から打ち抜かれた部品は、切断面においてせん断面と破断面とを有し、プレス方向に延びるせん断の筋が存在すると共に、破断面に素材が引き裂かれたことで微小なクラックが多数存在することとなる。そして、これらの筋や微小なクラックを起点として応力集中時に大きなクラック等が発生するおそれがある。これに対して、上記のチル化処理が行われると、上記の切断面においてこれらの筋や微小なクラックを無くして滑らかな表面を形成することができるため、その切断面の強度を向上させることができる。また、上記のチル化処理は、焼入れ工程で使用する設備と同じ設備を用いて行われるので、上記のチル化処理が焼入れ工程の前に行われれば、部品の運搬などが不要となるため、生産性を損なうこと無く、かつ、別途設備を設けることが不要となるため、コスト上昇を招くこと無く、切断面の強度を向上させることができる。
尚、以上の実施例に関し、更に以下を開示する。
[1]複数の鋼部品(30)〜(36)が溶接された溶接部(96)と、応力集中が予定されている応力集中予定部位(98)と、を含むプラネタリキャリア(10)に対して、浸炭処理を行う浸炭工程と、前記浸炭工程において浸炭処理された前記プラネタリキャリア(10)を、マルテンサイト変態しない速度で冷却する徐冷工程と、前記徐冷工程において冷却された前記プラネタリキャリア(10)の前記応力集中予定部位に対して、レーザを用いた焼入れを行う焼入工程と、を備えるプラネタリキャリア(10)の製造方法。
上記[1]記載の構成によれば、浸炭処理によりプラネタリキャリアの表面硬度を高めることができ、徐冷処理により溶接部の粗大化した結晶粒を微細化してその靱性を向上させることができる。また、焼入れにより応力集中予定部位の硬度を確保しつつ、焼入れ不要箇所での熱処理歪みの発生を抑止することができる。
[2]上記[1]記載のプラネタリキャリア(10)の製造方法において、前記浸炭処理は、真空浸炭を行う処理であるプラネタリキャリア(10)の製造方法。
上記[2]記載の構成によれば、浸炭層の粒界酸化を防ぐことができ、また、浸炭設備の低コスト化及び小型化を図ることができる。
[3]上記[1]又は[2]記載のプラネタリキャリア(10)の製造方法において、前記徐冷工程において、前記溶接部(96)の組織は、該溶接部(96)を除く部位と同様にフェライト−パーライト組織となるプラネタリキャリア(10)の製造方法。
[4]上記[1]乃至[3]の何れか一項記載のプラネタリキャリア(10)の製造方法において、前記鋼部品(30)〜(36)は、鋼板をプレス加工して得られるプレス部品であるプラネタリキャリア(10)の製造方法。
[5]上記[1]乃至[4]の何れか一項記載のプラネタリキャリア(10)の製造方法において、前記応力集中予定部位(98)は、弧状に切り欠かれた部位であるプラネタリキャリア(10)の製造方法。
[6]複数の鋼部品(30)〜(36)が溶接された溶接部(96)と、応力集中が予定されている応力集中予定部位(98)と、を含むプラネタリキャリア(10)であって、前記溶接部(96)における結晶粒は、該溶接部(96)とは異なる部位における結晶粒と同じ大きさを有し、前記応力集中予定部位(98)は、マルテンサイト組成を含むプラネタリキャリア(10)。
上記[6]記載の構成によれば、浸炭処理により粗大化した溶接部の結晶粒が微細化されているので、溶接部の靱性を向上させることができる。また、応力集中部位がマルテンサイト組成を含むので、応力集中部位の硬度を向上させることができる。
[7]上記[6]記載のプラネタリキャリア(10)において、前記溶接部(96)の組織が、該溶接部(96)を除く部位と同様にフェライト−パーライト組織であるプラネタリキャリア(10)。
[8]上記[6]又は[7]記載のプラネタリキャリア(10)において、前記鋼部品(30)〜(36)は、鋼板をプレス加工して得られるプレス部品であるプラネタリキャリア(10)。
[9]上記[6]乃至[8]の何れか一項記載のプラネタリキャリア(10)において、前記応力集中予定部位(98)は、弧状に切り欠かれた部位であるプラネタリキャリア(10)。
10 プラネタリキャリア
12 自動変速機
14 遊星歯車機構
30 第1キャリア部材
32 第2キャリア部材
34 センタプレート
36 環状部材
96 溶接部
98 応力集中予定部位

Claims (7)

  1. シャフト支持部と該シャフト支持部の外周から軸方向に延出する脚部とを有するキャリア部材を含む複数の鋼部品が溶接された溶接部と、前記脚部の根元の前記シャフト支持部に設けられ軸中心方向に弧状に切り欠かれた部位と、を含むプラネタリキャリアに対して、浸炭処理を行う浸炭工程と、
    前記浸炭工程において浸炭処理された前記プラネタリキャリアを、マルテンサイト変態しない速度で冷却する徐冷工程と、
    前記徐冷工程において冷却された前記プラネタリキャリアの前記弧状に切り欠かれた部位に対して、レーザを用いた焼入れを行う焼入工程と、
    を備えることを特徴とするプラネタリキャリアの製造方法。
  2. 前記浸炭処理は、真空浸炭を行う処理であることを特徴とする請求項1記載のプラネタリキャリアの製造方法。
  3. 前記徐冷工程において、前記溶接部の組織は、該溶接部を除く部位と同様にフェライト−パーライト組織となることを特徴とする請求項1又は2記載のプラネタリキャリアの製造方法。
  4. 前記鋼部品は、鋼板をプレス加工して得られるプレス部品であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項記載のプラネタリキャリアの製造方法。
  5. シャフト支持部と該シャフト支持部の外周から軸方向に延出する脚部とを有するキャリア部材を含む複数の鋼部品が溶接された溶接部と、前記脚部の根元の前記シャフト支持部に設けられ軸中心方向に弧状に切り欠かれた部位と、を含むプラネタリキャリアであって、
    前記溶接部における結晶粒は、該溶接部とは異なる部位における結晶粒と同じ大きさを有し、
    前記弧状に切り欠かれた部位は、マルテンサイト組成を含むことを特徴とするプラネタリキャリア。
  6. 前記溶接部の組織が、該溶接部を除く部位と同様にフェライト−パーライト組織であることを特徴とする請求項記載のプラネタリキャリア。
  7. 前記鋼部品は、鋼板をプレス加工して得られるプレス部品であることを特徴とする請求項5又は6記載のプラネタリキャリア。
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