JP6284730B2 - 外用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、ピロロキノリンキノン(以下、「PQQ」と略称することがある)、又は薬学的若しくは生理学的に許容されるその塩(以下、「その塩」と略称することがある)を含み、化粧品、医薬部外品、又は医薬品として使用される外用組成物に関する。
PQQは、植物、動物、及び微生物など広く生物界に存在し、エネルギー獲得に必須である酸化還元の補酵素として機能している。
PQQには、多くの生理活性があることが知られており、医薬品、医薬部外品、化粧品、又はサプリメントの有効成分としての使用が期待されている。このような生理活性として、活性酸素及びラジカルの消去作用、細胞増殖促進作用、紫外線吸収作用、神経成長因子産生促進作用、脳機能改善作用、育毛作用、顔色改善作用、メラニン産生抑制又は美白作用、ミトコンドリア賦活作用、及び抗疲労作用などが知られている。
一方で、PQQは非常に高い反応性を示すため、製剤を調製する際の配合成分の種類によっては、PQQ分解が促進されるなど非常に不安定であることが知られている。例えば、PQQは、アミノ酸、ペプチド、及びタンパク質などのアミノ基含有物質と容易に反応し、その構造内にイミダゾール骨格を形成してイミダゾロピロロキノリン(imidazolopyrroloquinoline)化合物になることが報告されている。
PQQの分解により、製剤中のPQQ含量が低下すると、PQQの所期の効果が得られない。また、PQQの分解や反応により、製剤の性状が変化して使用感に悪影響を及ぼす場合がある。例えば、クリームや乳液では、製剤の変色、液だれ、成分の分離などが発生した場合、視覚的に、また使用感の点で、商品の価値を損ねる。
一般に、製剤中の特定の成分の安定性を向上させる試みとして、その特定成分やその成分を不安定にする成分に皮膜を形成させて両成分間の接触による分解反応を抑制する方法、誘導体にする方法、遮光容器に収容する方法、その特定成分を含む組成物とその成分を不安定にする成分を含む組成物とを別々の容器に収容しておき、使用前に両組成物を混合して使用する方法などが試みられている。
しかし、従来試みられている方法は、製剤化の自由度が著しく制限されたり、容器のコストが高くなったりするなど、商品化に難点がある。
また、塩酸ピリドキシンを含む組成物に、紫外線吸収剤とジブチルヒドロキシトルエンを配合して保存安定性を向上させる方法も知られているが(特許文献1)、紫外線吸収剤のみでは実用上十分に熱分解を抑制する効果は見られない。また、PQQの熱安定性を向上させることは全く知られていなかった。
特開平9−249545
本発明は、PQQ又はその塩を含む外用組成物であって、PQQ又はその塩の安定性に優れる外用組成物を提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題を解決するために研究を重ね、外用組成物中のPQQ又はその塩の熱安定性を向上させるために、トリアジン誘導体、ジベンゾイルメタン誘導体、安息香酸誘導体、アントラニル誘導体、イミダゾリジン誘導体である紫外線吸収剤のいずれかを配合するだけで、PQQ又はその塩の熱安定性が著しく向上し、全く又は殆ど分解しない外用組成物が得られることを見出した。
本発明は、上記知見に基づき完成されたものであり、以下の外用組成物を提供する。
項1. (a)ピロロキノリンキノン、又は薬学的若しくは生理的に許容されるその塩、及び(b)紫外線吸収剤を含む外用組成物。
項2. (b)紫外線吸収剤が、トリアジン誘導体、ジベンゾイルメタン誘導体、安息香酸誘導体、アントラニル誘導体、イミダゾリジン誘導体からなる群より選ばれる少なくとも1種の紫外線吸収剤を含む項1に記載の外用組成物。
項3. トリアジン誘導体が、2,4−ビス−〔{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル〕−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,2’-メチレンビス(6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェノールである項1〜2に記載の外用組成物。
項4. ジベンゾイルメタン誘導体が、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタンである項1又は2に記載の外用組成物。
項5. 安息香酸誘導体が、2−〔4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル〕安息香酸ヘキシルである項1〜2に記載の外用組成物。
項6. アントラニル誘導体が、アントラニル酸メンチルである項1又は2に記載の外用組成物。
項7. イミダゾリジン誘導体が、ジメトキシベンジリデンオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシルである項1又は2に記載の外用組成物。
項8. (b)紫外線吸収剤を、組成物の全量に対して、0.01〜30重量%含む項1〜7の何れかに記載の外用組成物。
項9. 紫外線からの皮膚又は毛髪の保護用である項1〜8の何れかに記載の外用組成物。
本願発明に係る外用組成物は、高い紫外線防御効果を有すると同時に、PQQの熱に対する安定性にも優れており、長期間安定に保存可能である。
実施例で行ったPQQ又はその塩の熱安定性の評価結果を示す図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の外用組成物は、(a)PQQ又はその塩、(b)紫外線吸収剤を含む外用組成物である。
(a)PQQ又はその塩
PQQは動物、植物、及び細菌など多様な生物体内に存在するので、種々の生物から抽出できる。また、PQQは、市販品を購入できる。
PQQの生理学的又は薬学的に許容されるその塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、及びリチウム塩のようなアルカリ金属塩;カルシウム塩、及びマグネシウム塩のようなアルカリ土類金属塩などが挙げられる。塩の中では、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、カルシウム塩、及びマグネシウム塩が好ましい。
組成物中のPQQ又はその塩の含有量は、組成物の全量に対して、0.00001重量%以上が好ましく、0.0001重量%以上がより好ましく、0.001重量%以上がさらにより好ましい。上記範囲であれば、化粧品、医薬部外品、医薬外用剤の通常使用量で、PQQ又はその塩の生理活性が十分に得られる。
また、組成物中のPQQ又はその塩の含有量は、組成物の全量に対して、1重量%以下が好ましく、0.3重量%以下がより好ましく、0.1重量%以下がさらにより好ましく、0.05重量%以下がさらにより好ましく、0.03重量%以下がさらにより好ましい。上記範囲であれば、製剤中での溶解性が良好で、また外用組成物としての外観の点で優れたものとなる。
(b)紫外線吸収剤
紫外線吸収剤としては、トリアジン誘導体、ジベンゾイルメタン誘導体、安息香酸誘導体、アントラニル誘導体、イミダゾリン誘導体等の有機紫外線吸収剤が挙げられる。
トリアジン誘導体の例としては、2,4−ビス−〔{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル〕−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン(チノソルブS、BASFジャパン社)、2,2’-メチレンビス(6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェノール(チノソルブM、BASFジャパン社)等が挙げられる。
ジベンゾイルメタン誘導体の例としては、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン(パルソール1789、DSMニュートリションジャパン社)等が挙げられる。
安息香酸誘導体の例としては、2−[−4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル(ユビナールAプラス、BASFジャパン社)等が挙げられる。
アントラニル誘導体の例としては、アントラニル酸メンチル等が挙げられる。
イミダゾリジン誘導体の例としては、ジメトキシベンジリデンオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル等が挙げられる。
好ましい紫外線吸収剤としては、アントラニル酸メンチルのようなアントラニル誘導体;ジメトキシベンジリデンオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシルのようなイミダゾリジン誘導体;2−〔4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル〕安息香酸ヘキシルのような安息香酸誘導体;4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタンのようなジベンゾイルメタン誘導体; 2,4−ビス−〔{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル〕−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,2’-メチレンビス(6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェノールのようなトリアジン誘導体などが挙げられる。
中でも、安息香酸誘導体、ジベンゾイルメタン誘導体、トリアジン誘導体が好ましく、2−〔4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル〕安息香酸ヘキシル、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2,4−ビス−〔{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル〕−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジンがより好ましい。
紫外線吸収剤は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
外用組成物中の紫外線吸収剤の含有量は、組成物の全量に対して、0.01重量%以上が好ましく、0.05重量%以上がより好ましく、0.1重量%以上がさらにより好ましい。上記範囲であれば、PQQ又はその塩の熱安定性が良好になる。
また、外用組成物中の紫外線吸収剤の含有量は、組成物の全量に対して、30重量%以下が好ましく、10重量%以下がより好ましく、7重量%以下がさらにより好ましい。上記範囲であれば、べたつき、きしみが発生せず、使用感が良好な組成物となる。
また、PQQ又はその塩の含有量に対する紫外線吸収剤の含有量の比率は、PQQ又はその塩1重量部に対して、0.2重量部以上が好ましく、1重量部以上がより好ましく、2重量部以上がさらにより好ましい。上記範囲であれば、PQQ又はその塩の熱安定性が良好になる。
また、PQQ又はその塩の含有量に対する紫外線吸収剤の含有量の比率は、PQQ又はその塩1重量部に対して、30000重量部以下が好ましく、10000重量部以下がより好ましく、7000重量部以下がさらにより好ましい。上記範囲であれば、PQQ又はその塩の熱安定性が良好になる。
pH
本発明の組成物のpHは、2.5以上が好ましく、3以上がより好ましく、4以上がさらにより好ましい。また、9以下が好ましく、8.5以下がより好ましく、8以下がさらにより好ましい。上記範囲であれば、PQQ及びその誘導体又はその塩が安定に保たれる。
製剤形態
本発明の外用組成物は、(a)PQQ又はその塩、(b)紫外線吸収剤を含む紫外線吸収剤を、医薬品、医薬部外品、又は化粧品等の外用組成物に使用できる、薬学的又は生理学的に許容される基剤又は担体、及び必要に応じて医薬品、医薬部外品、又は化粧品等の外用組成物に使用できる添加剤と共に混合して、医薬品、医薬部外品、又は化粧品用の外用組成物とすることができる。
医薬品用の外用組成物の形態は特に限定されず、例えば、液剤、懸濁剤、乳剤、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、リニメント剤、ローション剤、及びエアゾール剤などが挙げられる。これらの製剤は、第16改正日本薬局方製剤総則に記載の方法等に従い製造することができる。
医薬部外品又は化粧品用の外用組成物とする場合も、上記の医薬品と同様の形態にすることができる。また、それ以外にも、スティック剤、及び不織布に薬液を含浸させたシート剤等が挙げられる。
医薬部外品又は化粧品用の外用組成物とする場合の用途としては具体的には、例えば、化粧水、乳液、ジェル、クリーム、美容液、日焼け止め用化粧料、パック、マスク、ハンドクリーム、リップクリーム、ボディローション、及びボディークリームのような基礎化粧料;ファウンデーション、口紅、チークカラー、及びアイカラーのようなメークアップ化粧料;並びに洗顔料、メイク落とし、ボディーシャンプー、シャンプー、リンス、及びトリートメントのような洗浄用化粧料などが挙げられる。また、これら基礎化粧料、メイクアップ化粧料、及び洗浄用化粧料などの製剤機能を少なくとも2つ以上を1つの製剤にまとめた多機能型製剤も挙げられる。
基剤又は担体
医薬品、医薬部外品、又は化粧品等の外用組成物に使用される、薬学的又は生理学的に許容される基剤又は担体としては、スクワラン、ワセリン、α−オレフィンオリゴマー、及び軽質流動パラフィンのような炭化水素;セタノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、及びベヘニルアルコールのような高級アルコール;コレステロール、フィトステロール、及びヒドロキシステアリン酸フィトステリルのようなステロール類;ラノリン、オレンジラフィー油、スクワラン、及び馬油のような動物油;エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カチオン化グアガム、及びアセチル化ヒアルロン酸のような天然高分子誘導体;ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、及びアクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体のような合成高分子;カラギーナン、アルギン酸、セルロース、グアーガム、クインスシード、デキストラン、ジェランガム、及びヒアルロン酸のような天然高分子;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット、ホホバ油、及びトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリエチルヘキサノインのようなエステル類;デキストリン、及びマルトデキストリンのような多糖類;エタノール、及びイソプロパノールのような低級アルコール;エチレングリコールモノメチルエーテル、のようなグリコールエーテル;ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセリン、イソプレングリコール、ジグリセリン、及びジプロピレングリコールなどの多価アルコール;コハク酸、グリコール酸、グルコン酸、及びクエン酸などの有機酸;並びに水などの水系基剤などが挙げられる。
中でも、多価アルコール、高級アルコール、炭化水素、エステル類、シリコーン油、及び有機酸が好ましく、多価アルコールがより好ましい。多価アルコールの中では、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、及びジプロピレングリコールが好ましく、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、及びジグリセリンがさらに好ましい。本発明の組成物の好ましい例として、基剤として低級アルコール及び/又は多価アルコールを含む液剤、ローション剤、クリーム剤、ゲル剤、乳剤、及び軟膏が挙げられる。
本発明の外用組成物が水を含む場合のその含有量は、組成物の全量に対して、5重量%以上が好ましく、10重量%以上がより好ましく、20%以上がさらにより好ましい。また、80重量%以下が好ましく、70重量%以下がより好ましく、50重量%以下がさらにより好ましい。本発明の外用組成物が乳化組成物である場合、O/W型であってもよく、W/O型であってもよい。
基剤又は担体は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
添加剤
本発明の組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、医薬品、医薬部外品、又は化粧品等の外用組成物に添加される添加剤、例えば、酸化防止剤、界面活性剤、保存剤、pH調整剤、安定化剤、刺激軽減剤、防腐剤、着色剤、香料、及び/又はパール光沢付与剤等を添加することができる。
酸化防止剤としては、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類などが挙げられる。
界面活性剤としては、例えば、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレートのようなソルビタン脂肪酸エステル類;モノステアリン酸プロピレングリコールのようなプロピレングリコール脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40(HCO−40)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50(HCO−50)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60(HCO−60)、及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油80などの硬化ヒマシ油誘導体;モノラウリル酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート20)、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート60)、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート80)、及びイソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタンのようなポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンセチルエーテルのようなポリオキシアルキレンアルキルエーテル、(C成分と重なるため削除しました。森);リン脂質、サーファクチン、及びサポニンなどの天然界面活性剤;ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、及びステアリン酸ジエチルアミノプロピルアミドなどの脂肪酸アミドアミン;トリラウリルアミン、ジメチルステアリルアミン、及びジ-2-エチルヘキシルアミンなどのアルキルアミン;並びにステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、及びラウリルヒドロキシスルホベタインなどのベタイン系両性界面活性剤などが挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、無機酸(塩酸、及び硫酸など)、有機酸(乳酸、乳酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、及びコハク酸ナトリウムなど)、無機塩基(水酸化カリウム、及び水酸化ナトリウムなど)、並びに有機塩基(トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、及びトリイソプロパノールアミンなど)などが挙げられる。
防腐剤としては、例えば、デヒドロ酢酸及びその塩、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピル、クロロブタノール、ソルビン酸及びその塩、及びグリセリン脂肪酸エステル、パラベン類などが挙げられる。
安定化剤としては、例えばポリアクリル酸ナトリウム、アスコルビン酸及びその塩類、エリソルビン酸及びその塩類、亜硫酸ナトリウム、二硫化硫黄などが挙げられる。
添加剤は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
その他の薬理活性成分又は生理活性成分
本発明の外用組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、PQQ又はその塩以外の薬理活性成分又は生理活性成分を含むことができる。
PQQ又はその塩以外の薬理活性成分又は生理活性成分の具体例としては、例えば、保湿成分、抗炎症成分、抗菌又は殺菌成分、ペプチド又はその誘導体、アミノ酸又はその誘導体、角質軟化成分、及び収斂成分等が挙げられる。
保湿成分としては、例えば、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、及びジグリセリンのような多価アルコール;グルコース、マルトース、及びトレハロースのような糖類;ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、及びキトサンのような高分子化合物;グリシン、及びアスパラギン酸のようなアミノ酸;乳酸ナトリウム、尿素、及びピロリドンカルボン酸ナトリウムのような天然保湿因子;セラミド、コレステロール、及びリン脂
質のような脂質などが挙げられる。
抗炎症成分としては、例えば、植物(例えば、コンフリー)に由来する成分、アラントイン、グリチルリチン酸又はその誘導体、酸化亜鉛、塩酸ピリドキシン、サリチル酸又はその誘導体、及びε-アミノカプロン酸などが挙げられる。
抗菌又は殺菌成分としては、例えば、クロルヘキシジン、サリチル酸、塩化ベンザルコニウム、アクリノール、イオウ、レゾルシン、エタノール、塩化ベンゼトニウム、アダパレン、過酸化ベンゾイル、クリンダマイシン、クレゾール、グルコン酸及びその誘導体、ポピドンヨード、ヨウ化カリウム、ヨウ素、イソプロピルメチルフェノール、トリクロカルバン、トリクロサン、感光素101号、感光素201号、グリセリン脂肪酸エステル、塩酸アルキルジアミノグリシン、グルコン酸クロルヘキシジン、パラフェノールスルホン酸亜鉛、及びアゼライン酸等が挙げられる。
ペプチド又はその誘導体としては、例えば、ケラチン分解ペプチド、加水分解ケラチン、コラーゲン、魚由来コラーゲン、アテロコラーゲン、ゼラチン、エラスチン、エラスチン分解ペプチド、コラーゲン分解ペプチド、加水分解コラーゲン、塩化ヒドロキシプロピルアンモニウム加水分解コラーゲン、エラスチン分解ペプチド、コンキオリン分解ペプチド、加水分解コンキオリン、シルク蛋白分解ペプチド、加水分解シルク、ラウロイル加水分解シルクナトリウム、大豆蛋白分解ペプチド、加水分解大豆蛋白、小麦蛋白、小麦蛋白分解ペプチド、加水分解小麦蛋白、カゼイン分解ペプチド、並びにアシル化ペプチド(パルミトイルオリゴペプチド、パルミトイルペンタペプチド、及びパルミトイルテトラペプチド等)などが挙げられる。
アミノ酸又はその誘導体としては、例えば、ベタイン(トリメチルグリシン)、プロリン、ヒドロキシプロリン、リジン、セリン、グリシン、アラニン、フェニルアラニン、β−アラニン、スレオニン、グルタミン酸、グルタミン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、シスチン、メチオニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、ヒスチジン、タウリン、γ−アミノ酪酸、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸、カルニチン、カルノシン、及びクレアチン等が挙げられる。
角質軟化成分としては、例えば、尿素、サリチル酸、グリコール酸、フルーツ酸、フィチン酸、及びイオウなどが挙げられる。
収斂成分としては、例えば、パラフェノールスルホン酸亜鉛、酸化亜鉛、メントール、及びエタノールなどが挙げられる。
紫外線防御成分としては、例えば、ケイ酸亜鉛、ケイ酸セリウム、ケイ酸チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、酸化チタン、酸化鉄等の無機化合物、それらの無機化合物を含水ケイ酸、無水ケイ酸、水酸化アルミニウム、マイカやタルク等の無機粉体で被覆したり、ポリアミド、ポリエチレン、ポリエステル、ポリスチレン、ナイロン等の樹脂粉体に複合化したもの、さらにシリコーン油や脂肪酸アルミニウム塩等で処理したものなどが挙げられる。
PQQ又はその塩以外の薬理活性成分又は生理活性成分は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
使用方法
本発明の外用組成物(皮膚外用剤)は、使用対象の皮膚の状態、年齢、性別などによって異なるが、例えば以下の方法で使用すればよい。即ち、1日数回(例えば、約1〜5回、好ましくは1〜3回)、1回当たり適量(例えば、約0.05〜5g)を皮膚に塗布、貼付、又は噴霧などにより適用すればよい。また、PQQ又はその塩の1日使用量が、例えば、約0.0005〜0.05g、好ましくは約0.001〜0.02g、より好ましくは約0.002〜0.01gとなるように組成物を塗布すればよい。また、塗布期間は、特に制限はないが、例えば、約2週間〜6ヶ月、好ましくは約1〜6ヶ月間とすればよい。
本発明の外用組成物は、PQQ又はその塩の生理活性を期待して、種々の皮膚疾患や皮膚トラブルを有する人に好適に使用できる。特に、シワ、タルミを有する人、肌のキメが乱れている人、敏感肌の人が好適な対象となる。また、特に光老化による皮膚トラブルの予防のため、正常な肌を有する人も好適な使用対象となる。
本発明の外用組成物は、紫外線からの皮膚や毛髪の保護、日焼け予防などのための日焼け止め化粧料、紫外線防御用化粧料としても好適に使用することができる。
その他
本発明は、(a)PQQ又はその塩を含む組成物(特に、外用組成物)に、(b)紫外線吸収剤を添加することによって、PQQ又はその塩の熱安定性を向上させる方法を包含する。
この方法において、各成分の種類、各成分の含有量、組成物のpH、組成物の性状などは、上記説明した本発明の外用組成物の場合と同じである。
以下、本発明を、実施例を挙げてより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
熱安定性の評価
表1の組成に従い、(アクリレーツ/アクリル酸(C10−30))クロスポリマーを秤りとり、攪拌しながら水に分散させ、トリエタノールアミンで膨潤し水層とした。一方で、表1の(B)欄に示す紫外線吸収剤をトリエチルヘキサノイン及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60に80℃で加熱して溶解し、油層とした。ディスパーで水層を攪拌しながら、油層を投入し、T.K.ROBOMICS(PRIMIX社製)を用いて3000rpmで5分間攪拌した。最後にPQQ-2Naを添加し、トリエタノールアミンを用いてpHを調整した後、攪拌した(実施例1〜3)。比較例1は紫外線吸収剤を入れる以外は、実施例1〜3と同様に作製した。実施例1〜3および比較例1の各外用組成物を10mL容量のヘッドスペースバイアルに5gずつ分注し、密閉後、70℃にて2週間保存した。保存前と保存後のサンプル中のPQQ-2Na含有量を、高速液体クロマトグラフィーを用いて定量した。さらに以下に示す式1を用いて残存率を算出し、結果を図1に示した。

PQQ-2Na残存率(%)=(加速試験後のPQQ-2Na含有量/加速試験前のPQQ-2Na含有量)×100 (式1)
結果を図1に示す。
PQQ-2Naを含む組成物である比較例1においては、PQQ-2Naは75%しか残存していなかった。一方で、PQQ-2Naを含む組成物に、紫外線吸収剤である4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン(パルソール1789)を配合するとPQQ-2Naの残存率は98%まで向上し、殆ど分解しない熱に安定な組成物を作ることに成功した(実施例1)。また、2,4−ビス−{[4−(2−エチル−ヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]−フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン(チノソーブS)、2−[−4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル(ユビナールAPlus)を配合することにより、PQQ-2Naの残存率が、それぞれ91%(実施例2)、89%(実施例3)まで上昇した。
以上より、(a)PQQ又はその塩を含有する製剤に、(b)紫外線吸収剤を添加することにより、PQQ又はその塩の含有量の低下が抑えられた。
以下の表2〜5に、本発明の外用組成物の処方例を示す。表中の数値の単位は、w/w%である。
本発明の外用組成物は、安定性が悪いPQQ又はその塩を含みながら、保存安定性に優れるため、商品価値が高いものである。

Claims (4)

  1. (a)ピロロキノリンキノン、又は薬学的若しくは生理的に許容されるその塩、及び(b)紫外線吸収剤を含む外用組成物であり、(b)紫外線吸収剤が、トリアジン誘導体、ジベンゾイルメタン誘導体、安息香酸誘導体、アントラニル誘導体、イミダゾリジン誘導体からなる群より選ばれた少なくとも1種の紫外線吸収剤を含む外用組成物(ただし、前記ピロロキノリンキノンは還元型ピロロキノリンキノンでない)
  2. (b)紫外線吸収剤を、組成物の全量に対して、0.01〜30重量%含む請求項1に記載の外用組成物。
  3. (a)ピロロキノリンキノン、又は薬学的若しくは生理的に許容されるその塩の含有量に対する(b)紫外線吸収剤の含有量の比率が、(a)ピロロキノリンキノン、又は薬学的若しくは生理的に許容されるその塩1重量部に対して、0.2重量部以上、30000重量部以下である請求項1又は2に記載の外用組成物。
  4. 紫外線からの皮膚又は毛髪の保護用である請求項1〜3の何れかに記載の外用組成物。
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