JP2011246442A - 光老化抑制剤および皮膚菲薄化抑制剤 - Google Patents

光老化抑制剤および皮膚菲薄化抑制剤 Download PDF

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Abstract

【課題】光老化、特に紫外線により誘発されるシワの形成、または皮膚菲薄化抑制に有効な新規製剤の提供。
【解決手段】下式に示すピロロキノリンキノンおよび/またはその薬理学的に許容できる塩を含有する光老化抑制剤および皮膚菲薄化抑制剤。

【選択図】なし

Description

本発明は、光老化抑制剤および皮膚菲薄化抑制剤に関する。より詳しくは本発明は、特に、紫外線により誘発されるシワ形成の抑制剤として有効な光老化抑制剤、および皮膚菲薄化抑制剤に関する。
ピロロキノリンキノン(以下「PQQ」と略号で示す場合がある)は、メタノール資化性菌の代謝産物より単離同定された物質であり、真核生物のカビ、酵母、さらには、哺乳動物にも存在することが確認されている。
このPQQの生物活性については従来多くの検討がなされていて、これまでに、PQQまたはその誘導体が抗酸化作用、ミトコンドリア賦活作用、紫外線吸収作用、皮膚の老化の防止作用、活性酸素除去作用、光老化防止作用(この作用は、PQQの誘導体について確認されている)、抗アレルギー作用、逆転写酵素阻害作用、メラニン合成抑制作用などを有することが確認されている。
これらのPQQまたはその誘導体の作用を利用した、様々な活性製剤および活性組成物が提案されている。
たとえば、特許文献1では、ピロロキノリンキノンまたはその誘導体を含むミトコンドリア賦活剤が提案されている。特許文献2では、ピロロキノリンキノンエステル及び/又はその塩からなる紫外線吸収剤が提案されている。特許文献3では、PQQもしくはその塩を含有する、肌荒れを改善し、しわのない肌を与えるための皮膚外用剤が提案されている。特許文献4では、イミダゾピロロキノリン化合物を含有する活性酸素除去剤が提案されている。特許文献5では、オキサゾピロロキノリン類および/またはその塩を含有する、光加齢性シワの生成などの光老化の防止に有効な皮膚外用剤が提案されている。特許文献6には、ピロロキノリンキノン誘導体及び/又はそれらの薬理学的に許容される塩を有効成分とする、紫外線暴露により誘発される炎症の予防ないし改善に有効な、IL−6産生抑制剤が開示されている。
また、特許文献2には、前記のとおりピロロキノリンエステル及び/又はその塩からなる紫外線吸収剤が開示されているが、さらに紫外線が小じわの形成やシミ、そばかす等の原因になることが記載されている。さらに、特許文献5の実施例では、オキサゾピロロキノリン類を含有する皮膚外用剤が、実際に光老化性シワの形成の防止に有効であることが示されている。
しかしながら、PQQが、光老化を抑制するかどうかについて実際に検討した文献は見当たらない。
また、以上挙げた各特許文献の実施例においては、PQQまたはその誘導体等の作用を発揮させる観点、さらにPQQ等の溶媒への溶解度や製剤安定性等の観点から、実際に調製された組成物および製剤中のPQQ等の含有量は、0.01〜10重量%程度(特にPQQまたはその塩の含有量は0.1〜10重量%程度)である。
ところで近年、皮膚の菲薄化も、皮膚の老化の問題として注目されてきている。皮膚の菲薄化とは、たとえば年を重ねるにつれて、皮膚の真皮層のコラーゲンやエラスチンの量が減少し、生体の肌細胞を作り出す力が衰え、表皮が薄くなり、その結果として、肌が薄くなる現象をいう。この皮膚の菲薄化について、PQQが何らかの関与をするかについて検討した文献は、見当たらない。
WO2006/025247号パンフレット 特開平8−20585号公報 特開昭63−152309号公報 特開平10−45594号公報 特開平6−100428号公報 特開2009−221154号公報
本発明は、光老化、特に紫外線により誘発されるシワの形成の抑制、または皮膚菲薄化抑制に有効な新規製剤を提供することを目的とする。
さらに本発明は、光老化、特に紫外線により誘発されるシワの形成を抑制する製剤において、特に好適な含有量で有効成分を含有する新規製剤を提供することをも目的としている。
本発明者らは、PQQまたはその薬理学的に許容できる塩が、上記課題を解決することができることを見出し、さらに紫外線により誘発されるシワの形成を抑制する製剤の用途においては、PQQ等の特に好適な含有量は、従来適用されていた濃度とは大きく異なる、一定の低濃度領域であることを見出し、本発明を完成するにいたった。
すなわち本発明の要旨は、以下のとおりである。
[1]ピロロキノリンキノンおよび/またはその薬理学的に許容できる塩を含有する光老化抑制剤。
[2]紫外線により誘発されるシワ形成の抑制剤として使用されることを特徴とする[1]に記載の光老化抑制剤。
[3]ピロロキノリンキノンおよび/またはその薬理学的に許容できる塩を含有する皮膚菲薄化抑制剤。
[4]前記光老化抑制剤におけるピロロキノリンキノンおよび/またはその薬理学的に許容できる塩の含有量が、0.008〜0.03重量%であることを特徴とする[1]または[2]に記載の光老化抑制剤。
[5]前記皮膚菲薄化抑制剤におけるピロロキノリンキノンおよび/またはその薬理学的に許容できる塩の含有量が、0.001〜1重量%であることを特徴とする[3]に記載の皮膚菲薄化抑制剤。
[6]前記紫外線により誘発されるシワ形成の抑制剤として使用される光老化抑制剤におけるピロロキノリンキノンおよび/またはその薬理学的に許容できる塩の含有量が、0.01〜0.03重量%であることを特徴とする[2]に記載の光老化抑制剤。
[7]前記ピロロキノリンキノンの薬理学的に許容できる塩が、ピロロキノリンキノンのナトリウム塩またはカリウム塩であることを特徴とする[1]、[2]、[4]、[6]のいずれかに記載の光老化抑制剤。
[8]前記ピロロキノリンキノンの薬理学的に許容できる塩が、ピロロキノリンキノンのナトリウム塩またはカリウム塩であることを特徴とする[3]または[5]に記載の皮膚菲薄化抑制剤。
本発明によれば、光老化、特に紫外線により誘発されるシワの形成の抑制、または皮膚菲薄化抑制に有効な新規製剤が提供される。
さらに本発明によれば、光老化、特に紫外線により誘発されるシワの形成を抑制する製剤であって、特に好適な含有量でPQQ等を含有する新規製剤が提供される。
図1は、実施例1〜3および比較例1の光老化抑制剤およびコントロールの紫外線誘発性のシワ形成抑制効果を、反射型三次元皮膚解析ソフトで解析した結果を示す図であり、シワ面積率が示されている(試験例1)。 図2は、実施例1〜3および比較例1の光老化抑制剤およびコントロールの紫外線誘発性のシワ形成抑制効果を、反射型三次元皮膚解析ソフトで解析した結果を示す図であり、シワ体積率が示されている(試験例1)。 図3は試験例2における、実施例2および3ならびに比較例1の皮膚菲薄化抑制剤(およびコントロール)の、皮膚菲薄化抑制作用の測定結果を示す。 図4は、実施例4〜7および比較例2の光老化抑制剤およびコントロールの紫外線誘発性のシワ形成抑制効果を、反射型三次元皮膚解析ソフトで解析した結果を示す図であり、シワ面積率が示されている(試験例3)。 図5は、実施例4〜7および比較例2の光老化抑制剤およびコントロールの紫外線誘発性のシワ形成抑制効果を、反射型三次元皮膚解析ソフトで解析した結果を示す図であり、シワ体積率が示されている(試験例3)。 図6は、実施例5および比較例2の光老化抑制剤およびコントロールの、コラーゲン遺伝子およびエラスチン遺伝子の発現促進効果を測定した結果を示す(試験例4)。
以下、本発明を詳細に説明する。
[光老化抑制剤]
本発明の光老化抑制剤は、ピロロキノリンキノンおよびその薬理学的に許容できる塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を必須成分として含有している。本発明の光老化抑制剤は、必要に応じて、後述するその他の成分等を含有していてもよい。以下、前記各成分について説明する。
<PQQおよびその薬理学的に許容できる塩>
PQQは、下記構造式で表される化合物である。
また、このPQQの薬理学的に許容できる塩の対塩基としては、カリウムおよびナトリウム等のアルカリ金属、カルシウムおよびマグネシウム等のアルカリ土類金属、アンモニウム、トリエタノールアミンおよびトリエチルアミン等の有機アミン類、リジンおよびアルギニンなどの塩基性アミノ酸が挙げられる。これらの中でも、光老化抑制作用の観点から、対塩基としては、ナトリウムおよびカリウムが好ましい。
[背景技術]でも述べたように、PQQは従来さかんに検討されてきた化合物であり、その薬理学的に許容できる塩を含めて、容易に入手することができる。また、PQQおよびその薬理学的に許容できる塩は、市販もされている。
本発明においては、以上説明したPQQおよびその薬理学的に許容できる塩を、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の光老化抑制剤において、PQQおよび/又はその薬理学的に許容できる塩の含有量は、光老化抑制剤全体100重量%中、通常0.0001〜1重量%、好ましくは0.005〜0.1重量%、より好ましくは0.001〜0.03重量%、さらに好ましくは0.008〜0.03重量%、最も好ましくは0.01〜0.03重量%である。
本発明者らはPQQおよびその薬理学的に許容できる塩の作用について種々検討したところ、後記の実施例から明らかなように、これらがコラーゲンおよびエラスチンの形成に関与する遺伝子の発現を促進する作用を有していることが明らかになった。
前記二つのタンパク質は生体において、たとえば血管壁や皮膚を構成しており、これらの器官で弾力性を与えるのに重要な役割を担っており、皮膚においては弾力やハリなどを保つのに大きな役割を果たしている。
このような作用が、PQQおよびその薬理学的に許容できる塩の光老化抑制作用および後述する皮膚菲薄化の抑制作用に寄与しているものと考えられる。
また前記のような遺伝子発現促進作用を有することから、PQQおよびその薬理学的に許容できる塩は、コラーゲン遺伝子発現促進剤ならびにエラスチン遺伝子発現促進剤として使用することができる。
前記コラーゲン遺伝子としては、Col4a1(その配列は「Assay ID : Mm00802372_m1, Accession number : Bru, Col4a-1, Del(8)44H, Raw, Svc」にて閲覧可能である)、Col1a1(その配列は「Assay ID: Mm00801666_g1 Accession number : Mov13, RP23-112C19.9, Col1a-1, Cola-1, Cola1, Mov-13」にて閲覧可能である)、Col3a1(その配列は「Assay ID: Mm01254476_m1 Accession number : AW550625, Col3a-1, KIAA4231, MMS10-W, Ms10w, mKIAA4231」にて閲覧可能である)およびCol7a1(その配列は「Assay ID: Mm00483818_m1 Accession number : AW209154」にて閲覧可能である)が挙げられる。
前記エラスチン遺伝子としては、ELNが挙げられる。この配列は、「Assay ID : Mm00514670_m1, Accession number : AI385707, AI480567」にて閲覧可能である。
前記コラーゲン遺伝子発現促進剤およびエラスチン遺伝子発現促進剤は、光老化抑制剤としての使用の他、コラーゲンおよびエラスチンは、血管壁の強度と弾性を保つために重要であることから、血管壁増強剤および血管弾力保持剤などの用途に利用できる。また、実験室における遺伝子発現促進用の試薬としての用途にも適用することができる。
本発明の光老化抑制剤は、以上説明したPQQおよび/またはその薬理学的に許容できる塩を含有しているため、優れた光老化抑制作用を有している。本発明の光老化抑制剤は、後述するように皮膚外用剤、化粧料、内服剤および飲食品など、様々な剤形および形態をとり得るが、必要に応じて以下のその他の成分等を含有してもよい。
本発明の光老化抑制剤は、必要に応じて油脂、乳化剤、増粘剤、甘味料、有機酸、非ステロイド性抗炎症剤、ビタミン類、美白剤、抗シワ剤、消炎鎮痛剤、抗真菌剤、ステロイド剤、育毛剤、痩身剤、局所麻酔剤、鎮痒剤、抗菌剤、抗ウイルス剤、角質軟化剤、保湿剤、収斂剤、抗酸化剤、発毛抑制剤またはその他の活性成分等を含有してもよい。
前記の各成分の具体例としては、次の成分が例示できる。
油脂:落花生油、ココアバター、コメ胚芽油、シソ油および亜麻仁油などの天然植物油等;これらの硬化油、脂肪酸(中鎖脂肪酸を含む)のグリセリド(グリセリド、ジグリセリド、トリグリセリドなど)およびミツロウなど。
乳化剤・分散剤・懸濁化剤・安定剤:ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリンおよびソルビトールのような多価アルコール;グリセリン脂肪酸エステル;カルボキシメチルセルロースナトリウムなど。
増粘剤:ローカストビーンガム、グアガム、キサンタンガム、タマリンドガム、ペクチンおよびカラギーナンなど。
甘味料:ショ糖、果糖、麦芽糖、エリスリトール、トレハロース、マルチトール、甘草抽出物、ステビア加工甘味料、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ソルビトールおよびキシリトールなど。
有機酸:クエン酸、コハク酸、酒石酸、アスパルギン酸、乳酸、リンゴ酸、マロン酸、フマル酸およびマレイン酸など。
非ステロイド性抗炎症剤:カンゾウ抽出物、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸二カリウムおよびグリチルリチン酸モノアンモニウム等のグリチルリチン酸誘導体;グリチルレチン酸又はその誘導体;アラントイン又はその誘導体;インドメタシン;イブプロフェン;イブプロフェンピコノール;ブフェキサマク;フルフェナム酸ブチル;ベンダザック;ピロキシカム;ケトプロフェン;フェルビナク;サリチル酸メチルおよびサリチル酸グリコール等のサリチル酸誘導体;メントール;カンフルなど。
ビタミン類:リボフラビン、フラビンモノヌクレオチド、フラビンアデニンジヌクレオチド、リボフラビン酪酸エステル、リボフラビンテトラ酪酸エステル、リボフラビン5'−リン酸エステルナトリウムおよびリボフラビンテトラニコチン酸エステル等のビタミンB2類;
ニコチン酸メチル、ニコチン酸およびニコチン酸アミドなどのニコチン酸類;
メチルヘスペリジン、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、ヒドロキシコレカルシフェロール、ジヒドロキシコレカルシフェロールおよびジヒドロタキステロールなどのビタミンD類;
フィロキノンおよびファルノキノン等のビタミンK類;
γ−オリザノール、ビスチアミン、チアミンジスルフィド、ジベンゾイルチアミン、ベンフォチアミン、プロスルチアミン、フルスルチアミン、ビスベンチアミン、シコチアミン、オクトチアミン、アリチアミン、チアミンプロピルジスルフィド、チアミンテトラヒドロフルフリルジスルフィド、ジセチアミン、ビスイブチアミン、チアミンモノホスフェートジスルフィド、チアミンエチルジスルフィド、チアミンプロピルジスルフィドジベンゾイルチアミン塩酸塩、チアミン塩酸塩、チアミンセチル塩酸塩、チアミンチオシアン酸塩、チアミンラウリル塩酸塩、チアミン硝酸塩、チアミンモノリン酸塩、チアミンリジン塩、チアミントリリン酸塩、チアミンモノリン酸エステルリン酸塩、チアミンモノリン酸エステル、チアミンジリン酸エステル、チアミンジリン酸エステル塩酸塩、チアミントリリン酸エステル、チアミントリリン酸エステルモノリン酸塩およびチアミンジセチル硫酸エステル塩等のビタミンB1類;
塩酸ピリドキシン、酢酸ピリドキシン、塩酸ピリドキサール、5'−リン酸ピリドキサールおよび塩酸ピリドキサミン等のビタミンB6類;
シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミンおよびデオキシアデノシルコバラミン等のビタミンB12類;
葉酸、テトラヒドロ葉酸、ジヒドロ葉酸およびプテロイルグルタミン酸等の葉酸類;
パントテン酸、パントテン酸カルシウム、パントテニルアルコール(パンテノール)、D−パンテテイン、D−パンテチン、補酵素Aおよびパントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類;
ビオチンおよびビオシチン等のビオチン類;
カルニチン、フェルラ酸、α−リポ酸およびオロット酸等のビタミン様作用因子など。
美白剤:プラセンタ;アルブチン;システイン;エラグ酸;コウジ酸;フィチン酸;ルシノール;ハイドロキノン;イリス(アイリス)、アーモンド、アロエ、イチョウ、ウーロン茶、エイジツ、オウゴン、オウレン、オトギリソウ、オドリコソウ、海藻、カッコン、カミツレ、カンゾウ、クチナシ、クジン、コムギ、コメ、コメハイガ、オリザノール、コメヌカ、シソ、シャクヤク、センキュウ、ソウハクヒ、ダイズ、茶、テルミナリア、トウキ、トウキンセンカ、ハマメリス、ベニバナ、ボタンピ、ヨクイニン、エノキ、カキ(Diospyros kaki)およびチョウジ等の植物に由来する成分、ならびにエキス及び精油など。
抗シワ剤:コエンザイムQ6〜10等のユビキノン、カイネチン、グリコール酸、アルジリン、アシル化グルコサミン、コラーゲン、アロエエキス、海藻エキス、マロニエエキス、ローズマリーエキスおよびヤグルマソウエキスなど。
消炎鎮痛剤:インドメタシン、フェルビナク、サリチル酸メチル、サリチル酸グリコール、アラントイン又はその誘導体、イブプロフェン、イブプロフェンピコノール、ブフェキサマク、フルフェナム酸ブチル、ベンダザック、ピロキシカムおよびケトプロフェンなど。
抗真菌剤:塩酸テルビナフィン、硝酸スルコナゾール、クロトリマゾール、硝酸イソコナゾール、硝酸クロコナゾール、硝酸ミコナゾール、硝酸エコナゾール、硝酸オキシコナゾール、ビホナゾール、チオコナゾール、ケトコナゾール、トルナフタート、トルシクラート、リラナフタート、シクロピロクスオラミン、エキサラミド、シッカニン、ウンデシレン酸、ウンデシレン酸亜鉛、ピロールニトリン、塩酸ブテナフィン、塩酸アモロルフィンおよび塩酸ネチコナゾールなど。
ステロイド剤:吉草酸酢酸デキサメタゾン、デキサメタゾン、プロピオン酸デキサメタゾン、酢酸デキサメタゾン、吉草酸デキサメタゾン、吉草酸酢酸プレドニゾロン、酪酸ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン、酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン、酢酸コルチゾン、酢酸プレドニゾロン、プレドニゾロン、ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、ジプロピオン酸ベタメタゾン、酪酸クロベタゾン、プロピオン酸クロベタゾール、酢酸ジフロラゾン、吉草酸ジフルコルトロン、プロピオン酸ベクロメタゾン、ピバル酸フルメタゾン、トリアムシノロンアセトニド、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、アムシノニド、ハルシノニドおよびジフルプレドナートなど。
育毛剤:プロシアニジン、グリチルリチン酸ジカリウム、塩化カプロニウム、セファランチン、メントール、ヒノキチオール、L−ヒドロキシプロリン、アセチルヒドロキシプロリン、フコイダン、トウガラシチンキ、セファランチン、スエルチアニン、シンホングギニシン、フラボノステロイド、ミノキシジル、FGF−10、エンメイソウ抽出物(エキス)、センブリ抽出物(エキス)、ミツイシコンブ抽出物(エキス)、アマチャズル抽出物(エキス)、オトギリソウ抽出物(エキス)、ゲンチアナ抽出物(エキス)、セージ抽出物(エキス)、ペパーミント抽出物(エキス)、ホップ抽出物(エキス)、ヨクイニン抽出物(エキス)、柿葉抽出物(エキス)、ジオウ抽出物(エキス)、ニンジン抽出物(エキス)、ボダイジュ抽出物(エキス)およびボタンピ抽出物(エキス)など。
痩身剤:カフェイン、アミノフィリン、テオフィリン、オクストリフィリン、ダイフィリン、ジイソブチルアミノベンゾイルオキシプロピルテオフィリン、テオブロミン、ジプロフィリン、プロキシフィリンおよびペントキシフィリンなどのキサンチン類;カプサイシンなど。
局所麻酔剤:リドカイン、塩酸リドカイン、ジブカイン、塩酸ジブカイン、アミノ安息香酸エチル、ユーカリ油、オイゲノール、カンフル、ハッカ油およびテレピン油など。
鎮痒剤:クロタミトン、クロルフェニラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、ジフェンヒドラミン、塩酸ジフェンヒドラミン、サリチル酸ジフェンヒドラミン、サリチル酸、ノニル酸ワニリルアミド、メキタジン、カンフル、チモール、オイゲノール、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、コンフリーエキスおよびシソエキスなど。
抗菌剤:イソプロピルメチルフェノール、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化デカリニウム、トリクロサンおよびトリクロロカルバニリドなど。
抗ウイルス剤:アシクロビルおよびペンシクロビルなど。
角質軟化剤:エチルアルコール、イソプロピルアルコール、プロパノール、ブタノール、ポリエチレングリコール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、炭酸プロピレン、ヘキシルドデカノール、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、トリエタノールアミン、ジイソプロピルアジペート、エチルラウリレート、ラノリン、脂肪酸ジアルキロールアミド、尿素、イオウ、レゾルシン、フィチン酸、乳酸、乳酸塩、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムなど。
保湿剤:ポリエチレングリコール、ジグリセリントレハロース、ヘパリン類似物質、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチンおよびキトサンなどの高分子化合物;グリシン、アスパラギン酸およびアルギニン等のアミノ酸、ならびに、乳酸ナトリウム、尿素およびピロリドンカルボン酸ナトリウム等の天然保湿因子;カミツレエキス、アロエエキス、アロエベラエキス、ハマメリスエキス、ローズマリーエキス、タイムエキス、チャエキスおよびシソエキスなどの植物抽出エキス;セラミド1、セラミド2、セラミド3、セラミド4、セラミド5、セラミド6I、セラミド6IIおよびセラミド7等のセラミド類、ならびにN−(ヘキサデシロキシヒドロキシプロピル)−N−ヒドロキシエチルデカナミドおよびN−(ヘキサデシロキシヒドロキシプロピル)−N−ヒドロキシエチルヘキサデカナミドなど。
収斂剤:クエン酸、酒石酸、乳酸、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、アラントインジヒドロキシアルミニウム、アルミニウムフェノールスルホン酸、パラフェノールスルホン酸亜鉛、硫酸亜鉛、乳酸亜鉛およびアルミニウムクロロヒドロオキシドなど。
抗酸化剤:ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム・二水和物(以下、エデト酸ナトリウムとも言う)、ソルビン酸、亜硫酸ナトリウム、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸ステアリン酸エステル、アスコルビン酸ステアリン酸ナトリウム、アスコルビン酸パルミチン酸エステル、亜硫酸水素塩、次亜硫酸ナトリウム、二酸化硫黄、EDTAカルシウム二ナトリウム、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウムおよびトコフェロールなど。
発毛抑制剤:イソフラボン、ヒオウギエキス、ドクダミエキス、イリス根エキスおよび、パパイン酵素など。
その他の活性成分:トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、アラニン、アスパラギン、グルタミン、セリン、システイン、シスチン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒドロキシリジン、アルギニン、オルニチンおよびヒスチジンのようなアミノ酸;タウリン、コラーゲン、グルコサミン、アセチルグルコサミン、ヒアルロン酸、イソフラボン、ポリフェノール(例えば、栗の渋皮、ブドウ種子のような植物に由来するポリフェノール)、ビオチン、ホエーペプチド、ダイズペプチド、ローヤルゼリー、オロチン酸、ルチン、ヘスペリジン、カルニチン、塩化カルニチン、コラーゲンペプチド、エラスチンペプチド、セラミド、リコピン、アスタキサンチン、乳酸菌抽出物(例えば、LFK)、グルタチオン、ルチン、植物(例えば、キャッツクロー、ブドウ、ショウガ、ハス、ブドウ、メロン、ヘマトコッカス藻、ライチー種子、バラの花びら、アムラーエキス)に由来する成分および燕の巣末など。
本発明の光老化抑制剤においては、これらの成分を1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。また、本発明の光老化抑制剤におけるこれらのその他の成分の含有量は、通常0.0001〜99重量%、好ましくは0.001〜70重量%である。
<光老化抑制剤の剤形>
本発明の光老化抑制剤は、皮膚外用剤、化粧料、内服剤および飲食品など、種々の剤形とすることができる。これらの剤形の中でも、光老化抑制作用を好適に発現させる観点からは、皮膚外用剤および化粧料の形態が好ましい。
前記皮膚外用剤のより具体的な形態としては、例えば、液状、乳液状、クリーム状、ローション状、ペースト状、ムース状、ジェル状、シート状(基材担持)、エアゾール状およびスプレー状等の種々の形態が挙げられる。
前記化粧料のより具体的な形態としては、例えば、ローション、乳液、クリーム、オイルおよびパック等の基礎化粧料、またファンデーション、頬紅および口紅等のメーキャップ化粧料、さらに洗顔料、クレンジングおよびボディ洗浄料等の洗浄料、ならびに入浴剤等の種々の形態が挙げられる。
前記内服剤のより具体的な形態としては、特に限定されないが、PQQをそのまま、又はこれに賦形剤または添加剤を配合して得られる、錠剤、丸剤、顆粒剤、散剤、粉剤、カプセル剤(ソフトカプセル剤を含む)、ドロップ剤、水和剤、乳剤、液剤、エキス剤およびエリキシル剤等の種々の形態が挙げられる。中でも錠剤、粉末剤、顆粒剤、カプセル剤およびドロップ剤のような製剤が好適である。
前記飲食品のより具体的な形態としては、特に限定されないが、PQQをそのまま、又はこれに食品に通常用いられている賦形剤または添加剤を配合して得られる、錠剤、丸剤、顆粒剤、散剤、粉剤、カプセル剤(ソフトカプセル剤を含む)、ドロップ剤、水和剤、乳剤、液剤、エキス剤およびゼリー剤等の種々の形態が挙げられる。中でも、服用および携帯が容易である点で、飲料;粉末飲料;ならびに、ゼリー剤、錠剤、粉剤、顆粒剤、カプセル剤およびドロップ剤のような製剤が好適である。
<光老化抑制剤の製造方法>
本発明の光老化抑制剤は、その剤形に応じて、公知の方法によって製造することができる。
たとえば、光老化抑制剤が皮膚外用剤または化粧料の場合には、PQQおよび/またはその薬理学的に許容できる塩、上記の任意成分であるその他の成分、さらに本発明の効果を損なわない量的及び質的範囲内で、必要に応じて医薬品、医薬部外品または化粧品分野において一般的に用いられる各種の成分を配合し、公知の方法で混合することにより、本発明の光老化抑制剤を得ることができる。
前記医薬品、医薬部外品または化粧品分野において一般的に用いられる成分としては、例えば基剤、保存剤、pH調整剤、安定化剤、刺激軽減剤、防腐剤、着色剤、分散剤、香料等や、低刺激性の界面活性剤を挙げることができる。
これらの成分は1種単独で、または2種以上を任意に組み合わせて配合することができる。またこれらの成分の配合量は、本発明の効果を奏すれば特に制限されないが、望ましくは薬学上許容される上限配合量を限度に適宜選択される。
前記基剤としては、パラフィン、オゾケライト、セレシン、ハードファット、マイクロクリスタリンワックス、スクワラン(合成・植物性)、αーオレフィンオリゴマー、流動パラフィン、ゲル化炭化水素(プラスチベースなど)、軽質流動パラフィン、軽質イソパラフィン、流動イソパラフィンおよびポリエチレン末等の炭化水素;
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、イソステアリン酸、オレイン酸およびリノール酸等の脂肪酸;
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテルおよびジプロピレングリコールモノプロピルエーテル等のグリコールエーテル;
2,2′−[1,4−フェニレンジオキシ]ジエタノール、ジオキサンおよびブチレングリコールアジピン酸ポリエステル等のエーテル化合物;
などが挙げられる。
前記保存剤としては、安息香酸、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ベンジル、パラオキシ安息香酸メチル、フェノキシエタノール、ソルビン酸およびソルビン酸ナトリウムなどが挙げられる。
<紫外線により誘発されるシワ形成の抑制剤>
紫外線が皮膚に当たると、その当たった部分および皮膚の奥の層のコラーゲンが破壊されたり、メラニン形成が促進されたりするため、前記部分におけるシワの形成が促進される。
本発明の光老化抑制剤は、この紫外線により誘発されるシワ形成の抑制剤用途に好適である。また[背景技術]で説明したように、従来の例では、PQQまたはその誘導体を含む製剤または組成物において、前記PQQ等の含有量は、PQQ等の作用を発揮させる観点から一定の量よりも多くし、そしてPQQ等の溶媒への溶解度および製剤安定性といった観点から一定量以下としていた。その結果として前記含有量としては、0.01〜10重量%程度(PQQまたはその塩については0.1〜10重量%程度)という量が採用されていた。
しかしながら今般本発明者らは、前記の紫外線により誘発されるシワ形成の抑制剤用途では、PQQおよび/またはその薬理学的に許容できる塩の前記抑制剤100重量%中の含有量は、通常0.0001〜1重量%、好ましくは0.001〜0.1重量%、より好ましくは0.008〜0.03重量%、特に好ましくは0.01〜0.03重量%という、従来採用されていたものよりも低い量であることが、特に好適であることを見出した。
すなわち本発明においては、製剤中の必要とされるPQQ等の量が従来のものよりも少ないため、前記抑制剤は、従来のものよりも効果が優れているだけでなく、製造コストの点でも優れている。さらに、従来例のようなPQQ等を10重量%含むような製剤では、PQQ等が塊として析出して相分離を起こすようなことも懸念されるが、本発明においては、製剤中のPQQおよび/またはその薬理学的に許容できる塩の含有量が低いので、そのような懸念はなく、製剤安定性が優れている。
なお、前記の含有量の範囲は、主に前記シワ形成の抑制剤の剤形が皮膚外用剤または化粧料である場合に好適に適用される範囲である。シワ形成の抑制剤は、飲食品または内服剤であってもよく、その場合、PQQまたはその薬理学的に許容される塩のシワ形成の抑制剤における含有量は、それらの摂取量が、通常0.01〜100mg/day、好ましくは0.1〜60mg/day、特に好ましくは1〜30mg/dayとなる量に設定されてもよい。
前記抑制剤の使用により、紫外線により誘発されるシワの面積または体積基準で、抑制剤を使用しない場合の、通常10〜70%まで、シワの形成を抑制することができる。
[皮膚菲薄化抑制剤]
皮膚の菲薄化とは、[背景技術]において説明したように、たとえば年を重ねるにつれて、皮膚の真皮層のコラーゲンやエラスチンの量が減少し、生体の肌細胞を作り出す力が衰え、表皮が薄くなり、その結果として、肌が薄くなる現象をいう。
本発明者らは今般、PQQおよびその薬理学的に許容できる塩が、この現象を抑制することができることを見出した。すなわち本発明の皮膚菲薄化抑制剤は、ピロロキノリンキノンおよびその薬理学的に許容できる塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を必須成分として含有している。
前記薬理学的に許容できる塩としては、[光老化抑制剤]の<PQQおよびその薬理学的に許容できる塩>の項で説明したのと同様の塩、すなわちPQQのアルカリ金属塩(カリウム塩およびナトリウム塩等)、アルカリ土類金属塩(カルシウム塩およびマグネシウム塩等)、有機アミン塩(アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩およびトリエチルアミン塩等)および塩基性アミノ酸塩(リジン塩およびアルギニン塩等)が挙げられる。これらの中でも、皮膚菲薄化抑制作用の観点から、PQQのナトリウム塩およびカリウム塩が好ましい。
本発明の皮膚菲薄化抑制剤においては、PQQおよびその薬理学的に許容できる塩を、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の皮膚菲薄化抑制剤は、[光老化抑制剤]の<その他の成分>の項で説明したのと同様のその他の成分等、すなわち油脂、乳化剤、増粘剤、甘味料、有機酸、非ステロイド性抗炎症剤、ビタミン類、美白剤、抗シワ剤、消炎鎮痛剤、抗真菌剤、ステロイド剤、育毛剤、痩身剤、局所麻酔剤、鎮痒剤、抗菌剤、抗ウイルス剤、角質軟化剤、保湿剤、収斂剤、抗酸化剤、発毛抑制剤またはその他の活性成分等を、必要に応じて含有してもよい。
本発明の皮膚菲薄化抑制剤は、これらのその他の成分を1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができ、その含有量は、皮膚菲薄化抑制剤100重量%中、通常0.0001〜99重量%、好ましくは0.001〜70重量%である。
本発明の皮膚菲薄化抑制剤は、本発明の光老化抑制剤と同様、皮膚外用剤、化粧料、内服剤および飲食品など、種々の剤形とすることができる。これら皮膚外用剤、化粧料、内服剤および飲食品の具体的な形態は、<光老化抑制剤の剤形>の項で説明したとおりである。
これらの剤形の中でも、皮膚菲薄化抑制作用を好適に発現させる観点からは、皮膚外用剤および化粧料の形態が好ましい。
このような本発明の皮膚菲薄化抑制剤は、本発明の光老化抑制剤と同様、その剤形に応じて、公知の方法によって製造することができる。
たとえば、皮膚菲薄化抑制剤が皮膚外用剤または化粧料の場合には、PQQおよび/またはその薬理学的に許容できる塩、上記の任意成分であるその他の成分、さらに本発明の効果を損なわない量的および質的範囲内で、必要に応じて、基剤、保存剤、pH調整剤、安定化剤、刺激軽減剤、防腐剤、着色剤、分散剤、香料や、低刺激性の界面活性剤等の医薬品、医薬部外品または化粧品分野において一般的に用いられる各種の成分を配合し、公知の方法で混合することにより、本発明の皮膚菲薄化抑制剤を得ることができる。
前記医薬品、医薬部外品または化粧品分野において一般的に用いられる成分は、1種単独で、または2種以上を任意に組み合わせて、望ましくは薬学上許容される上限配合量を限度として配合される。
本発明の皮膚菲薄化抑制剤(100重量%)中におけるPQQおよび/またはその薬理学的に許容できる塩の含有量は、皮膚菲薄化抑制作用の観点から、通常0.001〜1重量%、好ましくは0.01〜0.1重量%である。
なお、前記の含有量の範囲は、主に皮膚菲薄化抑制剤の剤形が皮膚外用剤または化粧料である場合に好適に適用される範囲である。皮膚菲薄化抑制剤は、飲食品または内服剤であってもよく、その場合、PQQまたはその薬理学的に許容される塩の皮膚菲薄化抑制剤における含有量は、それらの摂取量が、通常0.01〜100mg/day、好ましくは0.1〜60mg/day、特に好ましくは1〜30mg/dayとなる量に設定されてもよい。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
[実施例1〜3および比較例1]
下記表1に記載の組成に従って、室温でPQQを精製水に溶解させた後、得られた溶液にエトキシジグリコールを添加し、5分間混合することで、各光老化抑制剤を得た。なお比較例1は、光老化抑制成分を含有しないコントロールである。また、表1において、数値は重量%を示す。
[試験例1]
Hos:HR-1系雌性SPFマウス(8週令)を用いて、実施例1〜3および比較例1の光老化抑制剤およびコントロールの評価を、n=10で行った。
マウス胴体(10cm2程度)に3回/週の頻度で、麻酔下UVBを計3回照射した。照射強度は1回当たり90mJ/cm2とした。
また胴体には試験期間中、2回/日の頻度で光老化抑制剤またはコントロールを100μLずつ塗布した。試験終了日にレプリカ採集を行い、採集したレプリカについて、反射型三次元皮膚解析ソフト(有限会社アサヒバイオメッド社製)を利用して解析し、シワ面積率およびシワ体積率を算出した。シワ面積率およびシワ体積率を図1および図2に示す。
図1および2より、Control群では、紫外線照射により顕著なシワ形成の誘発が確認できた。一方、本発明の光老化抑制剤を使用した群では、いずれのPQQ投与群(0.005%PQQ、0.01%PQQおよび0.1%PQQ)においてもシワ形成の誘発を抑制する傾向が認められ、0.01%PQQ投与群では特にControl(比較例1)に対して有意な抑制効果(危険率:1%)が認められた。なお、図1および2において、NormalはUVBを照射する前のマウスのシワ面積率およびシワ体積率を示す。
本試験結果の特長は、PQQのシワ形成の誘発抑制作用は、用量依存的に効果を示すのではなく、PQQ濃度が高すぎても、低すぎても十分な効果を示さないことが示唆されることである。
[試験例2]
早老モデルマウスのKlothoマウスの胴体に、二回/日のペースで二週間、実施例2、実施例3または比較例1の製剤(以下被検物質とも言う)を塗布し、塗布を開始してから一週間ごとに、マイクロメータ((株)ミツトヨ製)でマウスの被検物質塗布部位の皮膚厚を測定した。なお、各試験はn=2〜4で行った。
測定結果を図3に示す。被検物質塗布前(試験開始前)の皮膚厚み値を測定しておき、得られた測定値からの、各被験物質の最初の塗布から一週間後、および二週間後の皮膚厚の変化量(μm)を示した。
図3より、Control群(比較例1の製剤を塗布した群)は、経時的に皮膚の菲薄化が認められたが、PQQは濃度依存的に皮膚の菲薄化を抑制(皮膚厚を維持もしくは増進)していることが確認できた。
[実施例4〜7および比較例2]
下記表2に記載の組成に従って、室温でPQQを精製水に溶解させた後、得られた溶液にエトキシジグリコールを添加し、5分間混合することで、各光老化抑制剤を得た。なお、比較例2は、光老化抑制成分を含有しないコントロールである。また、表2において、数値は重量%を示す。
[試験例3]
試験例1と同様の方法で、Hos:HR-1系雌性SPFマウス(8週令)を用いて、実施例4〜7および比較例2の光老化抑制剤およびコントロールの評価(シワ面積率およびシワ体積率の算出)を、n=7〜8で行った。結果を図4および図5に示す。
これらの結果より、PQQおよび/またはその薬理学的に許容できる塩の含有量が0.01〜0.03重量%である光老化抑制剤を使用した場合に、紫外線により誘発されるシワの形成に対して最も優れた抑制効果が得られることが分かる。
[試験例4]
<実験方法>
Hos:HR-1系雌性SPFマウス(7週令)を用いて、n = 4〜7で下記の試験を実施した。
マウスを(i)UVB未照射製剤(比較例2のコントロール)塗布群、(ii)UVB未照射製剤(実施例5の光老化抑制剤)塗布群、(iii)UVB照射製剤(比較例2のコントロール)塗布群、(iv)UVB照射製剤(実施例5の光老化抑制剤)塗布群の四つの実験群に分けた。
前記群(iii)および(iv)については、マウス胴体(10cm2程度)に3回/週の頻度で、麻酔下UVBを三回照射した。照射強度は一回当たり90mJ/cm2とした。
またマウス胴体には試験期間中、2回/日の頻度で製剤を100μLずつ塗布した。試験終了日に胴体の皮膚を採集し、RNAlater(Ambion社製)中で保存し、RNAサンプルの抽出・精製を行なった。
その後、前記サンプル中に存在する、コラーゲン遺伝子Col4a1およびエラスチン遺伝子ELNのmRNAに相補的なDNAを、逆転写酵素を用いて合成し、得られた二重鎖をPCR法のテンプレートとして用いた。前記テンプレートを使用してリアルタイムPCR法を実施し、各mRNAサンプルの量を定量した。当該方法では、Applied Biosystems社製の以下のプライマーを用いた。
(使用したプライマー)
ELN(Assay ID : Mm00514670_m1)
Col4a1(Assay ID : Mm00802372_m1)。
<結果>
以上の測定結果を図6に示す。図6において、vehicleはコントロール(比較例2)を使用したことを表し、PQQは実施例5の光老化抑制剤を使用したことを表す。
図6より、紫外線を照射することで、コラーゲン遺伝子およびエラスチン遺伝子ともに、マウス皮膚中でその発現量が低下したが、PQQを含む製剤を塗布しておくことで、いずれの遺伝子においても有意に発現量低下が抑制されることが明らかとなった。このことから、本発明の光老化抑制剤の使用により、紫外線照射による光老化を抑制または改善する事ができることがわかる。
本発明の光老化抑制剤は、特に紫外線により誘発されるシワ形成の抑制剤として有用であり、また本発明の皮膚菲薄化抑制剤によれば、皮膚菲薄化を抑制することができ、これらは好適には、皮膚外用剤や化粧料の形態で使用される。
さらに本発明によれば、従来の製剤よりも安価で、しかも効果および製剤安定性が優れた、紫外線により誘発されるシワ形成の抑制剤を提供することができる。

Claims (8)

  1. ピロロキノリンキノンおよび/またはその薬理学的に許容できる塩を含有する光老化抑制剤。
  2. 紫外線により誘発されるシワ形成の抑制剤として使用されることを特徴とする請求項1に記載の光老化抑制剤。
  3. ピロロキノリンキノンおよび/またはその薬理学的に許容できる塩を含有する皮膚菲薄化抑制剤。
  4. 前記光老化抑制剤におけるピロロキノリンキノンおよび/またはその薬理学的に許容できる塩の含有量が、0.008〜0.03重量%であることを特徴とする請求項1または2に記載の光老化抑制剤。
  5. 前記皮膚菲薄化抑制剤におけるピロロキノリンキノンおよび/またはその薬理学的に許容できる塩の含有量が、0.001〜1重量%であることを特徴とする請求項3に記載の皮膚菲薄化抑制剤。
  6. 前記紫外線により誘発されるシワ形成の抑制剤として使用される光老化抑制剤におけるピロロキノリンキノンおよび/またはその薬理学的に許容できる塩の含有量が、0.01〜0.03重量%であることを特徴とする請求項2に記載の光老化抑制剤。
  7. 前記ピロロキノリンキノンの薬理学的に許容できる塩が、ピロロキノリンキノンのナトリウム塩またはカリウム塩であることを特徴とする請求項1,2,4,6のいずれかに記載の光老化抑制剤。
  8. 前記ピロロキノリンキノンの薬理学的に許容できる塩が、ピロロキノリンキノンのナトリウム塩またはカリウム塩であることを特徴とする請求項3または5に記載の皮膚菲薄化抑制剤。
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