以下に、本願に係る出品物取引処理装置、出品物取引処理方法および出品物取引処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る出品物取引処理装置、出品物取引処理方法および出品物取引処理プログラムが限定されるものではない。
〔1.出品物取引処理〕
図1を用いて、実施形態に係る出品物取引処理について説明する。図1は、実施形態に係る出品物取引処理の説明図であり、本実施形態においては、出品物取引サービスを提供する出品物取引処理装置1によって出品物取引処理が実行される。
図1に示す例では、ユーザU1が出品者として商品Dを出品物とした出品要求を端末装置21から出品物取引処理装置1へ送信する(ステップS1)。出品要求には、例えば、商品Dの説明、商品Dの画像、開始価格、最低価格などの情報が含まれる。開始価格は、出品開始時の商品Dの取引価格Pであり、最低価格は、商品Dの取引価格Pの最低価格である。
出品物取引処理装置1は、端末装置21から出品要求を受け付けると、かかる出品要求に含まれる出品情報に基づいて、出品処理を開始する。かかる出品処理が行われた後、出品物取引処理装置1を利用するユーザU2の端末装置22からの一覧要求があると(ステップS2)、出品物取引処理装置1は、出品物一覧画面61の情報を送信する(ステップS3)。かかる出品物一覧画面61の情報に基づいて、端末装置22の表示部12に出品物一覧画面61が表示される。
出品物取引処理装置1は、出品開始日時が新しい出品物ほど優先して上位に提示されるように出品物一覧画面61を生成する。そのため、端末装置22の表示部12に表示されている出品物一覧画面61のように、商品Dの提示位置(提示順位の一例)は、最上位である位置L1であり、かかる位置L1に商品Dの情報が表示される。出品物一覧画面61の位置L1を選択(例えば、クリック)することによって、商品Dの出品情報に応じた出品物画面が端末装置22の表示部12に表示される。
図1に示す例では、端末装置22の表示部12には位置L1〜L15に出品物の情報が表示されており、ユーザU2は、は出品物一覧画面61をスクロール操作することによって、位置L16以降の出品物を確認することができる。
その後、出品物取引処理装置1を利用するユーザU3の端末装置23からの一覧要求があると(ステップS4)、出品物取引処理装置1は、出品物一覧画面61の情報を送信する(ステップS5)。かかる出品物一覧画面61の情報に基づいて、端末装置23の表示部12に出品物一覧画面61が表示される。
上述したように、出品開始日時が新しい出品物ほど優先して上位に表示されることから、商品Dの情報は、時間の経過と共に、提示位置が下位の位置になる。図1に示す例では、端末装置23の表示部12に表示されている出品物一覧画面61のように、商品Dの提示位置は位置L1から繰り下がった位置L33であり、かかる位置L33に商品Dの情報が表示されている。
出品物取引処理装置1は、商品Dの取引価格Pを開始価格に設定した後、商品Dが購入されない状態が継続する場合、取引価格Pを段階的に下げる処理を行う(ステップS6)。このように、出品物取引処理装置1は、出品物が購入されない状態が継続する場合には、取引価格Pを段階的に下げる処理を行う。
そのため、例えば、出品者による取引価格Pの設定が出品物の購入を検討している利用者(以下、購入検討者と記載する)が出品物を購入しようとする価格と乖離しているような場合であっても、出品物が購入されない可能性を低減することができる。一方で、上述のように、商品Dの情報は、時間の経過と共に、提示位置が下位の位置になるため、商品Dの取引価格Pが段階的に下げられても、商品Dの存在が把握される可能性が減少していく。
そこで、出品物取引処理装置1は、商品Dに対する注目度Daの情報を取得する処理を行う(ステップS7)。商品Dに対する注目度Daは、例えば、商品Dに対するコメント数、商品Dに対するお気に入り登録数、商品Dの出品物画面(出品物ページ)の閲覧数などに基づいて判定される。
そして、出品物取引処理装置1は、出品物の提示位置を決定する(ステップS8)。出品物取引処理装置1は、出品開始日時の新しい順(以下、新着順と記載する場合がある)に出品物の提示位置を決定することに加え、注目度Daの高い順(以下、注目順と記載する場合がある)に出品物の提示位置を決定することができる。
出品物取引処理装置1は、出品物取引処理装置1を利用するユーザU4の端末装置24から注目順の一覧要求があると(ステップS9)、出品物取引処理装置1は、注目順に決定された出品物の提示位置で配列された出品物一覧画面61の情報を配信する(ステップS10)。
かかる出品物一覧画面61の情報に基づいて、端末装置24の表示部12に出品物一覧画面61が表示される。図1に示す例では、端末装置24の表示部12に表示されている出品物一覧画面61のように、商品Dの提示位置は位置L33から上位に繰り上がった位置L8であり、かかる位置L8に商品Dの情報が表示されている。
商品Dの注目度Daが高い場合、商品Dは購入される可能性があるものの、新着順の一覧表示では提示位置が下位に移動するため、商品Dの取引価格Pを下げても購入されない可能性がある。
一方、注目順の一覧表示では、商品Dの注目度が高い場合、商品Dの提示位置を新着順の提示位置に比べて、上位に繰り上げることができる。そのため、商品Dの取引価格Pの過度な低下を抑制しつつ商品Dが購入される可能性を向上させることができる。
また、出品物取引処理装置1は、注目順の提示位置を取引価格Pの下げ幅ΔPに応じて調整した順(以下、注目調整順と記載する)に出品物の提示位置を決定することができる。例えば、出品物取引処理装置1は、注目順の提示位置を取引価格Pの下げ幅ΔPの大きさに応じて繰り上げることによって、出品物の提示位置を決定することができる。
これにより、注目度Daに加え取引価格Pの下げ幅ΔPが大きいほど、商品Dの提示位置を上位に繰り上げることができるため、取引価格Pの下げ幅ΔPが大きくなっている場合に、出品物が購入される可能性をより向上させることができる。
また、出品物取引処理装置1は、新着順の提示位置を注目度Daに応じて調整した順(以下、新着調整順と記載する)に出品物の提示位置を決定することができる。例えば、出品物取引処理装置1は、出品開始日時の新しさ順の提示位置を注目度Daの大きさに応じて繰り上げることによって、出品物の提示位置を決定することができる。
これにより、出品開始日時の新しさ順の提示位置をベースとしながらも、商品Dの提示位置を商品Dに対する注目度Daが高ければ商品Dの提示位置を上位に繰り上げることができる。なお、出品物取引処理装置1は、新しさ順の提示位置をベースとしつつ、注目度Daに加え、さらに商品Dの取引価格Pの下げ幅ΔPが高いほど商品Dの提示位置を上位に繰り上げることもできる。
また、上述した実施形態では、出品物取引処理装置1は、出品物の提示順位を出品物の提示位置として説明したが、かかる例に限定されない。例えば、出品物取引処理装置1は、出品情報に応じた出品物毎の画面を動的に切り替える場合には、出品物の提示順位は出品物が画面に出現する順番である。
また、端末装置2は、出品物取引処理装置1で決定された出品物の提示順位に基づいて、出品物一覧画面61を生成することもできる。この場合、出品物取引処理装置1は、出品物一覧画面61の情報として、出品物の提示順位の情報を含む情報を端末装置2へ送信する。端末装置2は、出品物の提示順位の情報に基づいて出品物の情報を配列して出品物一覧画面61を生成して表示する。
なお、上述した出品物取引処理は、取引価格Pで購入が行われる出品物取引処理であればよく、取引価格Pを段階的に下げる出品物取引処理に限定されない。すなわち、出品物取引処理装置1は、取引価格Pで購入が行われる出品物取引処理において、出品物に対する注目度に基づいて、出品物の提示順位を決定することができればよい。これにより、出品物が購入される可能性を向上させることができる。
〔2.取引システム〕
図2は、実施形態に係る取引システムの構成例を示す図である。図2に示すように、実施形態に係る取引システム100は、出品物取引処理装置1と、複数の端末装置21〜2n(nは、2以上の整数)とを備える。
これら出品物取引処理装置1および複数の端末装置21〜2n(以下、端末装置2と総称する場合がある)は、ネットワーク3を介して有線または無線により互いに通信可能に接続される。ネットワーク3は、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。端末装置21〜2nは、ユーザU1〜Un(以下、ユーザUと総称する場合がある)によって操作される。
端末装置2は、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ等であり、通信部10と、制御部11(コントローラ)と、表示部12と、操作部13と、記憶部14とを備える。図3は、端末装置2の一例を示す図である。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力ポートなどを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。表示部12は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)であり、操作部13は、例えば、キーボードやタッチパネルなどである。
制御部11は、処理部15と、表示制御部16を備える。かかる処理部15および表示制御部16の機能は、例えば、制御部11のCPUが制御部11のROMに記憶されている出品物取引処理アプリケーションのプログラムを読み出して実行することにより実現される。
処理部15は、ユーザUの操作部13への操作を検出し、かかる操作に応じた要求を出品物取引処理装置1へ送信する。また、表示制御部16は、出品物取引処理装置1から送信される各種の画面の情報やユーザUの操作部13への入力操作に応じた情報を表示部12に表示し、ユーザUの操作部13を用いたスクロール操作に応じて表示画面をスクロール表示させることができる。
出品物取引処理装置1は、図4に示すように、通信部20と、記憶部21と、制御部22(コントローラ)とを備え、端末装置2のユーザUに出品物取引サービスを提供する。図4は、実施形態に係る出品物取引処理装置1の構成例を示す図である。以下、通信部20、記憶部21および制御部22の順に具体的に説明する。
〔2.1.通信部20〕
通信部20は、ネットワーク3との間で情報の送受信を行う通信インターフェイスであり、ネットワーク3との接続を有線または無線で行う。制御部22は、通信部20およびネットワーク3を介して、端末装置21〜2nとの間で各種の情報を送受信することができる。
〔2.2.記憶部21〕
記憶部21は、ユーザ情報記憶部31と、出品情報記憶部32とを有する。ユーザ情報記憶部31および出品情報記憶部32は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、HDD(Hard Disk Drive)、光ディスク等の記憶装置である。
ユーザ情報記憶部31は、ユーザUの識別情報であるユーザID、ユーザUの属性(例えば、年齢、性別)、ユーザUが登録した他のユーザUの出品物の情報および他のユーザUによる評価などを記憶する。出品情報記憶部32は、出品物に関する情報を記憶する。
〔2.3.制御部22〕
制御部22は、例えば、CPU、ROM、RAM、入出力ポートなどを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。制御部22は出品受付部41(受付部の一例)と、閲覧処理部42(配信部の一例)と、登録処理部43と、購入処理部44と、取引価格変更部45と、注目度判定部46と、提示順位決定部47とを備える。
かかる出品受付部41、閲覧処理部42、登録処理部43、購入処理部44、取引価格変更部45、注目度判定部46および提示順位決定部47の機能は、例えば、制御部22のCPUが制御部22のROMに記憶されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
なお、出品受付部41、閲覧処理部42、登録処理部43、購入処理部44、取引価格変更部45、注目度判定部46および提示順位決定部47は、それぞれ一部または全部がASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成されてもよい。
〔2.3.1.出品受付部41〕
出品受付部41は、例えば、出品者の端末装置2から出品情報を含む出品要求を受け付ける。出品情報は、出品物に関する情報であり、例えば、出品者のユーザID、商品名、商品説明、開始価格Pstart、最低価格Pmin、登録履歴、コメント履歴、価格変更設定、注目度Daなどの情報を含む。
端末装置2のユーザUは、例えば、出品受付部41から提供される出品物登録画面に出品情報を入力し、入力した出品情報を含む出品要求を端末装置2から出品物取引処理装置1へ送信することができる。図5は、出品物登録画面50の一例を示す図であり、かかる出品物登録画面50の情報は、出品物取引処理装置1から端末装置2へ送信され、端末装置2の表示制御部16によって表示部12に表示される。
図5に示す出品物登録画面50には、商品名入力枠51、商品説明入力枠52、開始価格入力枠53、最低価格入力枠54、価格変更設定枠55および商品画像設定枠56が含まれており、端末装置2のユーザUは、各枠51〜56へ出品物に応じた情報を入力または設定することができる。
商品名入力枠51は、出品物の名称である商品名が入力される枠であり、商品説明入力枠52は、出品物の説明文が入力される枠である。開始価格入力枠53は、出品物の取引価格Pの初期値である開始価格Pstartが入力される枠であり、最低価格入力枠54は、取引価格Pの最低値である最低価格Pminが入力される枠である。
価格変更設定枠55は、取引価格Pの動的な変更を許可するか否かを設定するためのチェックボックスである。価格変更設定枠55にチェックマークが設定されるように、ユーザUは、操作部13を操作して、取引価格Pの動的な変更を許可する状態に設定することができる。また、商品画像設定枠56には、ユーザUによる操作部13の操作によって、出品物の画像を1以上設定することができる。
端末装置2のユーザUは、操作部13を操作して、出品物登録画面50のそれぞれの枠51〜56に、商品名、商品説明、開始価格Pstart、最低価格Pmin、価格変更設定の有無、出品物の画像を設定し、出品ボタン57を選択(クリック)する。これにより、ユーザUによって設定された情報が出品情報として含まれる出品要求が端末装置2の処理部15によって出品物取引処理装置1へ送信される。
出品受付部41は、出品者の端末装置2から出品情報を含む出品要求を受け付けた場合、出品要求に含まれる情報を出品情報記憶部32に記憶された出品情報テーブルに設定する。図6は、出品情報記憶部32に記憶される出品情報テーブルの一例を示す図である。
図6に示す出品情報テーブルは、「出品ID」に対し、「出品者ID」、「商品名」、「商品説明」、「出品開始日時」、「開始価格」、「現在価格」、「最低価格」、「登録履歴」、「コメント履歴」、「閲覧履歴」、「価格変更設定」、「注目度」が関連付けられた情報である。
「出品ID」は、出品要求毎に割り当てられる識別情報であり、「出品者ID」は、出品要求の出品情報に含まれる出品者のユーザIDである。なお、ユーザU1〜Unは、出品物取引処理装置1が提供する出品物取引サービスのユーザであり、ユーザU1〜UnのユーザIDは、U1〜Un(nは2以上の整数)であるものとする。
また、「出品者ID」、「商品名」、「商品説明」、「開始価格」、「最低価格」および「価格変更設定」は、出品要求の出品情報に含まれる商品名、商品説明、開始価格Pstart、最低価格Pminおよび価格変更設定のそれぞれの情報が割り当てられる。「価格変更設定」は、取引価格Pの動的な変更を許可するか否かを示す情報である。
「出品開始日時」は、出品物取引サービスにおいて出品物の出品が開始された日時であり、「現在価格」は、現時点での取引価格Pの情報である。「登録履歴」は、出品物画面(図8参照)の登録ボタン65が選択(押下)された日時や回数(以下、登録数Neと記載する)などの情報であり、「コメント履歴」は、出品物取引に関して書き込まれたコメントやコメントの数(以下、コメント数Ncと記載する)の情報である。また、「閲覧履歴」は、後述する出品物画面(図8参照)が閲覧された日時、出品物画面を閲覧したユーザUのユーザID、出品物画面が閲覧された回数(以下、閲覧数Nvと記載する)などの情報である。「注目度」は、出品物に対するユーザUの注目度である。
例えば、出品ID「C1」に対し、出品者のユーザID「U1」、商品名「商品A」、商品説明「新品同様・・・」、出品開始日時「3/10 18:00」、開始価格「¥600」、現在価格「¥550」、最低価格「¥400」、価格変更設定「あり」、注目度「5.64」などがそれぞれ関連付けられて出品情報として出品情報記憶部32に記憶される。
また、出品ID「C2」に対し、出品者のユーザID「U2」、商品名「商品B」、商品説明「少し汚れ・・・」、出品開始日時「3/11 12:00」、開始価格「¥800」、現在価格「¥800」、価格変更設定「なし」、注目度「0.35」などがそれぞれ関連付けられて出品情報として出品情報記憶部32に記憶される。なお、出品ID「C2」の出品物については、価格変更設定「なし」が設定されているため、出品ID「C2」に対しては取引価格Pに対する動的な変更処理は適用されない。
また、図6に示す例では、出品ID「C3」に対し、最低価格は設定されておらず、価格変更設定「あり」が設定されている。そのため、出品ID「C3」の出品物に対して、は取引価格Pに対する動的な価格変更処理が適用され、かつ、取引価格Pの下限値は、出品物取引処理装置1において予め設定された固定値になる。かかる固定値は、例えば、開始価格から所定割合の値または所定値(例えば、¥100)である。
出品受付部41は、出品要求に対応する出品物の出品物取引処理が開始された後に、出品要求時に設定していない情報を含む追加設定要求を受け付け、かかる追加設定要求に含まれる情報を出品情報テーブルに設定する。これにより、例えば、出品要求時に最低価格や価格変更設定の情報が設定されていない状態であっても、出品物の取引開始後に最低価格や価格変更設定を設定することができる。また、出品要求時に設定した情報であっても、出品物の取引開始後に変更(再設定)することができる。
また、出品受付部41は、出品要求に対応する出品物の出品物取引処理が開始された後に、端末装置2から出品要求時に設定された情報のうち1以上の情報の設定を解除する設定解除要求を受け付け、かかる設定解除要求に含まれる情報を出品情報テーブルから削除することもできる。
〔2.3.2.閲覧処理部42〕
閲覧処理部42(図4参照)は、端末装置2から閲覧要求を受け付ける。かかる閲覧要求には、例えば、端末装置2のユーザUのユーザIDなどの情報が含まれる。閲覧処理部42は、端末装置2からの閲覧要求を受け付けると、出品物一覧画面の情報を端末装置2へ送信する。これにより、出品物の情報が端末装置2へ配信される。
なお、閲覧要求は、例えば、端末装置2における出品物取引処理アプリケーションの起動時に端末装置2の処理部15から出品物取引処理装置1へ送信される。また、閲覧要求は、例えば、配列条件を指定する情報や、端末装置2のユーザUによって指定されたキーワード(以下、指定キーワードと記載する)や商品カテゴリ(以下、指定カテゴリと記載する)などの情報を含んでいてもよい。
図7は、端末装置2に表示された出品物一覧画面61の一例を示す図である。図7に示す出品物一覧画面61には、複数の表示領域62のそれぞれに出品物に関する情報が表示される。かかる出品物一覧画面61は、例えば、縦長のページ画面であり、端末装置2のユーザUは、スクロール操作によって多数の出品物を閲覧することが可能である。
閲覧処理部42は、提示順位決定部47によって決定された提示順位に基づいて複数の出品物の情報を複数の表示領域62に配置した出品物一覧画面61の情報を生成し、出品物取引処理装置1へ送信する。例えば、提示順位決定部47は、提示順位が最上位の出品物を位置L1(図1参照)に配置し、提示順位が次の順位の出品物を位置L2(図1参照)に配置するといった手順で各出品物の情報を各表示領域62に設定する。
このように、閲覧処理部42は、提示順位決定部47によって決定された提示順位に従った提示位置に出品物の情報が配置された出品物一覧画面61の情報を生成し、かかる出品物一覧画面61の情報を端末装置2へ送信する。
出品物一覧画面61の情報は、提示順位決定部47によって決定された提示順位で閲覧処理部42が出品物の情報を配列した出品物一覧画面61の情報(以下、第1画面情報と記載する)、または、提示順位決定部47によって決定された提示順位の情報と出品物の情報とを含む情報(以下、第2画面情報と記載する)である。
なお、第1画面情報は、例えば、出品物のアドレス(例えば、URL)と出品物の出品物一覧画面61上の位置とが関連付けた情報(例えば、HTMLデータやXMLデータ)であり、また、第2画面情報は、出品物のアドレスと出品物の提示順位とが関連付けられた情報(例えば、HTMLデータやXMLデータ)である。
端末装置2の表示制御部16は、出品物取引処理装置1から送信される出品物一覧画面61の情報に基づいて、出品物一覧画面61を表示部12に表示する。例えば、端末装置2の表示制御部16は、第1画面情報に基づいて出品物の情報(例えば、出品物の画像)を取得し、取得した出品物の情報を第1画面情報で設定された位置に配置した出品物一覧画面61を表示部12に表示する。また、端末装置2の表示制御部16は、第2画面情報に基づいて出品物の情報を取得し、取得した出品物の情報を第2画面情報に基づいて提示順位が最上位の出品物から順次配列した出品物一覧画面61を表示部12に表示する。
また、閲覧処理部42は、ユーザU毎に提示順位決定部47によって決定された提示順位に基づいて複数の出品物の情報を複数の表示領域62に配置した出品物一覧画面61の情報を生成し、出品物取引処理装置1へ送信することができる。この場合、閲覧処理部42は、閲覧要求に含まれるユーザIDに対応する提示順位に基づいて複数の出品物の情報を複数の表示領域62に配置した出品物一覧画面61を生成する。これによって、例えば、ユーザUが注目している出品物に類似するほど出品物の提示位置が上位になる出品物一覧画面61を生成することができる。
なお、閲覧処理部42は、閲覧要求に配列条件を指定する情報が含まれる場合、閲覧要求に含まれる配列条件で提示順位決定部47によって決定された提示順位で出品物の情報が配置された出品物一覧画面61の情報を生成する。
例えば、閲覧要求に注目順を指定する情報が含まれる場合、閲覧処理部42は、提示順位決定部47によって決定された注目順の提示順位で出品物の情報が配置された出品物一覧画面61の情報を生成する。また、閲覧要求に配列条件を指定する情報が含まれない場合、閲覧処理部42は、提示順位決定部47によって決定された新着順の提示順位で出品物の情報が配置された出品物一覧画面61の情報を生成する。
また、閲覧処理部42は、閲覧要求に指定キーワード(または指定カテゴリ)が含まれる場合、提示順位決定部47によって決定された提示順位に従った提示位置に指定キーワード(または指定カテゴリ)に対応する出品物の情報が配置された出品物一覧画面61の情報を生成する。
なお、図7では、出品物一覧画面61において一度に15個の出品物の情報を表示する例を示しているが、出品物一覧画面61において一度に表示できる出品物の情報は、15個未満であってもよく、16個以上であってもよい。また、出品物一覧画面61は、出品物の画像のみの表示であってもよく、出品物の説明文のみの表示であってもよい。さらに、出品物一覧画面61は、出品物の情報が縦方向のみに連続する配列であってもよく、出品物の情報が横方向のみに連続する配列であってもよい。
端末装置2のユーザUは、出品物一覧画面61のうち所望の出品物の表示領域を選択(クリック)することで、選択された出品物の出品IDを含む個別閲覧要求が端末装置2から出品物取引処理装置1へ送信される。
閲覧処理部42は、端末装置2から送信される個別閲覧要求を受け付けると、個別閲覧要求に含まれる出品IDに対応する閲覧履歴の情報を更新する。閲覧履歴の情報には、後述する出品物画面を閲覧したユーザUのユーザIDや閲覧日時、出品物画面を閲覧した回数(閲覧数Nv)などの情報が含まれる。
また、閲覧処理部42は、端末装置2から送信される個別閲覧要求を受け付けると、出品物画面の情報を端末装置2へ送信する。図8は、端末装置2に表示された出品物画面63の一例を示す図である。
図8に示すように、出品物画面63には、出品物画像表示領域64と、登録ボタン65と、コメントボタン66と、シェアボタン67と、商品説明領域68と、取引価格表示領域70と、購入手続ボタン71とが含まれる。なお、図示しないが、出品物画面63には、出品者の情報、関連商品の情報などが含まれており、端末装置2のユーザUは、出品物画面63をスクロールすることによって、出品者の情報、関連商品(出品物と関連する他の出品物)の情報などを端末装置2の表示領域に表示することができる。
出品物画像表示領域64には、出品物の画像が表示され、商品説明領域68には、出品物の説明文が表示される。出品物の説明文には、出品物に関する情報の他、例えば、配送方法や配送料金の負担などの情報が含まれる。
登録ボタン65は、例えば、出品物画面63に画像が表示されている出品物の購入を検討している端末装置2のユーザUによって選択(クリック)される。ユーザUが登録ボタン65を選択した場合、ユーザIDおよび出品IDを含む登録要求が端末装置2から出品物取引処理装置1へ送信される。
コメントボタン66は、出品物画面63に画像が表示されている出品物に対応する後述のコメント画面を要求するためのボタンである。ユーザUがコメントボタン66を選択した場合、端末装置2の処理部15は、ユーザIDおよび出品IDを含むコメント要求を出品物取引処理装置1へ送信する。
シェアボタン67は、例えば、出品物画面63に画像が表示されている出品物をソーシャルネットワークやメールなどによって他者とシェアするためのボタンである。ユーザUがシェアボタン67を選択した場合、処理部15は、出品物画面63の情報(例えば、URLなど)をソーシャルネットワークやメールを介して送信する。また、処理部15は、シェアボタン67が操作されたことを示す情報を出品物画面63の出品物に対応する出品IDやユーザIDと共に送信する。
取引価格表示領域70には、出品物についての現在の取引価格Pの情報が表示される。例えば、出品情報テーブルが図6に示す状態であり、出品ID「C1」の出品物の場合、現在価格「¥550」が取引価格Pとして表示される。
購入手続ボタン71は、出品物画面63に画像が表示されている出品物を購入するためのボタンである。端末装置2のユーザUは、出品物画面63に画像が表示されている出品物の購入を決定した場合、購入手続ボタン71を選択(クリック)する。購入手続ボタン71が選択された場合、端末装置2の処理部15は、ユーザIDおよび出品IDを含む購入要求を端末装置2へ送信する。
〔2.3.3.登録処理部43〕
登録処理部43(図4参照)は、端末装置2から送信される登録要求を受け付け、かかる登録要求に含まれる出品IDに対応する出品情報テーブルの「登録履歴」を更新する。例えば、出品情報テーブルが図6に示す状態で、出品ID「C1」の出品物に対する登録要求がある場合、登録処理部43は、出品情報テーブルにおいて、登録要求に含まれるユーザIDや登録要求の日時などを更新し、また、登録要求の回数(登録数Ne)を更新する。
また、登録処理部43は、端末装置2から送信される登録要求を受け付けると、ユーザIDと出品IDとを関連付けて登録結果としてユーザ情報記憶部31に記憶する。端末装置2のユーザUは、端末装置2を操作してユーザIDを含む登録一覧要求を出品物取引処理装置1へ送信することができる。
登録処理部43は、端末装置2から送信される登録一覧要求を受け付けると、登録一覧要求に含まれるユーザIDに基づいて、かかるユーザIDに関連付けられた出品IDをユーザ情報記憶部31の登録結果から取得する。
そして、登録処理部43は、登録結果に含まれる出品IDに対応する出品情報を出品情報記憶部32から取得し、取得した出品情報を含む登録出品物一覧の情報を端末装置2へ送信する。これにより、端末装置2のユーザUは、登録した出品物の情報を容易に知ることができ、例えば、登録ボタン65をお気に入り登録のために用いることができる。なお、登録出品物一覧はウォッチリストとも呼ばれる。
なお、登録処理部43は、提示順位決定部47によって決定された提示順位が上位であるほど登録出品物一覧の上位の提示位置になるように、登録出品物一覧を生成することもできる。
また、登録処理部43は、端末装置2から送信されるコメント要求を受け付けると、コメント要求に含まれる出品IDに対応する出品物に関するコメントの情報を出品情報テーブルから取得し、取得したコメントを含むコメント画面の情報を端末装置2へ送信する。
端末装置2の表示制御部16は、コメント画面の情報を取得すると、かかるコメント画面の情報に基づいて、コメント画面(図示せず)を表示する。かかるコメント画面には、コメント要求に含まれる出品IDに対応する出品物に関して出品者や出品者以外のユーザUが入力して登録したコメントが表示される。
端末装置2のユーザUは、かかるコメント画面へコメントを入力することができ、このように入力されたコメントは、処理部15によって出品IDと共に出品物取引処理装置1へ送信される。登録処理部43は、端末装置2から送信されたコメントやコメントの日時を出品IDに関連付けて出品情報テーブルの「コメント履歴」に設定し、また、「コメント履歴」のコメント数Ncを更新して、出品情報テーブルを更新する。
また、登録処理部43は、出品物毎にシェアボタン67の操作履歴を出品情報テーブルのシェア履歴(図示せず)に設定することができる。出品物毎のシェア履歴には、例えば、シェアボタン67が操作された日時やシェアボタン67を操作したユーザUのユーザID、および、シェアボタン67が操作された回数(以下、シェア回数Nsと記載する)などが含まれる。
〔2.3.4.購入処理部44〕
購入処理部44(図4参照)は、端末装置2から送信される購入要求を受け付ける。購入処理部44は、端末装置2から送信される購入要求を受け付けると、かかる購入要求に対応する出品物の購入処理を行う。かかる購入処理は、購入要求時の取引価格Pで行われる。
例えば、出品情報テーブルが図6に示す状態であり、出品ID「C1」の出品物に対して購入要求がある場合、購入処理部44は、現在価格「¥550」を取引価格Pとして購入処理を行う。かかる購入処理は、例えば、クレジットカードによる決済や電子マネーによる決済によって行われる。購入処理部44は、購入処理を行った出品物の出品処理を終了し、かかる出品物を出品物一覧画面61への表示対象から除外する。
〔2.3.5.取引価格変更部45〕
取引価格変更部45(図4参照)は、出品情報記憶部32に記憶された出品情報テーブルに基づき、各出品物について取引価格Pを開始価格Pstartに設定した後、出品物が購入されない場合には、取引価格Pを段階的に下げる処理を行う。取引価格Pを段階的に下げる処理は、出品情報テーブルに設定された情報に基づいて行われる。
取引価格変更部45は、出品情報テーブルにおいて価格変更設定が「あり」に設定されている出品物の取引価格Pを段階的に下げる処理を動的に変更し、価格変更設定が「なし」に設定されている出品物の取引価格Pを段階的に下げる処理を行わない。
図9は、取引価格Pの変化の一例を示す図である。図9に示す例では、所定時間間隔毎の各時刻t1、t2、t3、t4、t5において、所定の下げ幅ΔPで取引価格Pが段階的に下がっていき、時刻t5において、取引価格Pが最低価格Pminになっている。このように、出品物が購入されない場合には、取引価格Pを段階的に下げる処理を行う。そのため、例えば、出品者による取引価格Pの設定が購入検討者の希望価格と乖離しているような場合であっても、出品物が購入されない可能性を低減することができる。
なお、取引価格変更部45は、取引価格Pを下げる処理を行うタイミング(以下、価格変更タイミングと記載する)を等間隔にするのではなく、価格変更タイミングを不等間隔に設定することもできる。例えば、取引価格変更部45は、価格変更タイミングの間隔を徐々に小さくしていくことができ、これにより、取引価格Pを二次曲線的に下げることができる。これにより、例えば、希望期間(例えば、1日)に近づいてきた場合に取引価格Pを急激に下げることができ、出品物が購入される可能性を高めることができる。
また、取引価格変更部45は、出品物が購入されやすいような時間帯や曜日の価格変更タイミングの間隔を短くすることもできる。例えば、取引価格変更部45は、出品物取引処理サービスの利用が多い時間帯や曜日における価格変更タイミングの間隔を短くし、出品物取引処理サービスの利用が少ない時間帯や曜日における価格変更タイミングの間隔を長くすることができる。
また、出品物に対する後述の注目度Da、出品物情報(出品物の説明や画像)の情報量、時間帯、出品物と同一または類似の取引対象の取引価格Pなどに基づいて、出品物の取引価格Pを段階的に下げていく態様を変更することもできる。
なお、取引価格変更部45は、最低価格Pminの設定がされていない場合や出品物の出品後に最低価格Pminの設定が出品者によって出品情報テーブルから解除(削除)された場合、最低価格Pminとは無関係に取引価格Pを固定値まで段階的に下げていくことができる。これにより、出品物が購入されない状態が継続する場合に、取引価格Pを最低価格Pminよりも下げることができる。
また、取引価格変更部45は、提示順位決定部47によって提示順位が優先して上位になっている出品物の取引価格Pを下げる処理を停止または下げ幅ΔPを小さくすることができる。取引価格Pの低下や低下度合いを抑えることができ、出品者の利益が低下してしまうことを抑制することができる。
〔2.3.6.注目度判定部46〕
注目度判定部46(図4参照)は、例えば、出品情報テーブルに含まれる登録履歴、コメント履歴、閲覧履歴、シェア履歴に基づき、出品物の注目度Daを判定する。注目度判定部46は、判定した各出品物の注目度Daを出品情報テーブルに記憶する。例えば、注目度判定部46は、出品物に対する登録数Ne、コメント数Nc、閲覧数Nvおよびシェア回数Nsに基づき、出品物の注目度Daを判定することができる。
注目度判定部46は、例えば、出品物に対する登録数Ne、コメント数Nc、閲覧数Nvおよびシェア回数Nsにそれぞれ重み付けを行って加算した値を出品物に対する注目度Daとして判定することができる。例えば、注目度判定部46は、下記式(1)に基づいて、出品物に対する注目度Daを演算することができる。なお、K1〜K4は、重み付けのための係数である。
Da=K1×Ne+K2×Nc+K3×Nv+K4×Ns ・・・(1)
注目度判定部46は、判定した各出品物に対する注目度Daを出品情報テーブルに設定する。図6に示す出品情報テーブルでは、例えば、出品ID「C1」の出品物に対する注目度として「5.64」が設定されており、出品ID「C2」の出品物に対する注目度として「0.35」が設定されている。ここでは、注目度Daを0〜10の範囲としているが、注目度Daはかかる範囲に限定されない。
また、注目度判定部46は、出品情報テーブルに設定されたコメント数をコメント数Ncとすることができ、また、出品情報テーブルに設定されたコメント数のうち、出品者のコメントを除いた数をコメント数とすることもできる。
注目度判定部46は、直近の所定期間(例えば、1時間)の登録数Ne、コメント数Nc、閲覧数Nvおよびシェア回数Nsに基づいて、上記式(1)を用いて注目度Daを所定期間(例えば、10分間)毎に演算することができる。
また、注目度判定部46は、取引価格Pの変動が無い状態での単位期間当たりの登録数Ne、コメント数Nc、閲覧数Nvおよびシェア回数Nsに基づいて、上記式(1)を用いて注目度Daを演算することができる。単位期間は、例えば、10分や1時間などの期間である。
また、取引価格Pを変更したタイミングから発生した登録数Ne、コメント数Nc、閲覧数Nvおよびシェア回数Nsに基づいて、上記式(1)を用いて注目度Daを所定期間毎に演算することができる。すなわち、注目度判定部46は、ある取引価格Pに対する登録数Ne、コメント数Nc、閲覧数Nvおよびシェア回数Nsに基づいて、注目度Daを演算することができる。
なお、注目度判定部46は、登録数Ne、コメント数Nc、閲覧数Nvおよびシェア回数Nsのうち1以上の情報に基づいて出品物に対する注目度Daを演算することもできる。例えば、注目度判定部46は、登録数Neおよび閲覧数Nvにそれぞれ重み付けを行って加算した値を出品物に対する注目度Daとして判定することができる。
また、注目度判定部46は、上述した情報に加えまたは代えて、出品者以外のユーザUの出品物に対する評価を示す評価ランク(例えば、Aランク〜Eランクまでの5段階のランク)を取得し、かかる評価ランクの平均値や合計値に基づいて、出品物の注目度Daを判定することができる。
また、注目度判定部46は、ユーザU全体の出品物の注目度Daの他、記憶部21に記憶された出品物の情報やユーザUの情報に基づいて、ユーザU毎の出品物の注目度Dpを判定することもできる。この場合、注目度判定部46は、ユーザU毎に判定した各出品物の注目度Dpを各ユーザIDに対応づけて出品情報テーブルに記憶する。
注目度判定部46は、ユーザU毎にユーザUが注目している出品物(以下、注目出品物と記載する)ほど注目度Dpを高くすることができる。例えば、注目度判定部46は、ユーザUが登録ボタン65により登録した出品物(以下、登録出品物と記載する)ほど高くし、ユーザUが閲覧した出品物(以下、閲覧出品物と記載する)ほど注目度Dpを高くする。なお、登録出品物および閲覧出品物は、注目出品物の一例である。
例えば、注目度判定部46は、下記式(2)の演算によって、ユーザU毎の出品物の注目度Dpを判定することもできる。なお、下記式(2)において、「KA」は、出品物が登録出品物である場合には「1」であり、出品物が登録出品物ではない場合には「0」である。また、「Npv」は、ユーザUによって閲覧された回数であり、ユーザU毎の回数である。なお、下記式(2)において、Dp1、Dp2は予め設定された値である。Dp1およびDp2の一方は0であってもよい。
Dp=Dp1×KA+Npv×Dp2 ・・・(2)
例えば、出品物Aが、ユーザU1によって登録されており、閲覧された回数が3回である場合、ユーザU1における出品物Aの注目度Dpは、Dp=Dp1+3×Dp2である。なお、注目度Dpの演算は、上記式(2)に限定されず、適宜変更可能である。
さらに、注目度判定部46は、注目出品物のみならず、注目出品物と類似している出品物に基づいて、ユーザU毎の出品物の注目度Dpを判定することもできる。例えば、注目度判定部46は、注目度判定部46は、注目出品物に類似するほど注目度Dpを高くすることができる。
注目度判定部46は、各出品物の商品区分を出品物情報テーブルに設定された情報(出品物の商品名、商品の説明文、商品の画像)に基づいて判定する。注目度判定部46は、判定した商品区分と、記憶部21に記憶している類似度判定テーブル(図示せず)とに基づいて各出品物について注目出品物との類似度を判定する。
なお、類似度判定テーブルには、商品区分間の類似度が設定されており、注目度判定部46は、注目出品物の商品区分と注目度判定対象の出品物の商品区分とから注目度判定対象の出品物の類似度を判定することができる。なお、商品区分は、例えば、商品型式、商品名、商品カテゴリなどである。また、注目度判定対象の出品物が注目出品物である場合、注目出品物に対する類似度は100%である。
注目度判定部46は、ユーザU毎に、各出品物の注目出品物に対する類似度に基づいて、各出品物の注目度Dpとすることができる。例えば、注目度判定部46は、ユーザU1の注目出品物A、Bが2つあり、それぞれの注目出品物A、Bの注目度DpがDpA、DpBであるとする。また、出品物Cの注目出品物A、Bに対する類似度がそれぞれX%、Y%とする。この場合、注目度判定部46は、出品物Cの注目度DpCを下記式(3)の演算によって求めることができる。
DpC=(X×DpA+Y×DpB)/2 ・・・(3)
このように、注目度判定部46は、各注目出品物の注目度に各出品物の類似度を乗算し、かかる乗算結果の平均値を各出品物の注目度Dpとすることができる。なお、ユーザU毎に、注目出品物に対する類似度が高いほど出品物の注目度Dpを演算することができればよく、上述した各出品物の注目度Dpの演算方法に限定されない。
注目度判定部46は、ユーザU(例えば、ユーザU2)が注目して購入に至った出品物(以下、購入済注目出品物と記載する)は、ユーザU(例えば、ユーザU2)が注目した出品物である注目出品物から除外する。これにより、ユーザU(例えば、ユーザU2)が注目して購入に至っていない出品物(以下、未購入注目出品物と記載する)との類似度が高い出品物ほど注目度Dpを高くすることができる。そのため、ユーザUがすでに購入して注目しなくなったような出品物と同一または類似の出品物の注目度Dpが高くなることを防止することができる。
また、注目度判定部46は、購入済注目出品物を注目出品物から除外せずに、未購入注目出品物に対して購入済注目出品物の注目度Dpを下げるようにしてもよい。例えば、注目度判定部46は、購入済注目出品物が消耗品などのように定期的に購入されるような特定の出品物の場合には、購入されたタイミングで注目度Dpを大幅に下げ、その後、時間の経過にしたがって、注目度Dpを上げていくようにすることもできる。
〔2.3.7.提示順位決定部47〕
提示順位決定部47(図4参照)は、出品物の提示順位を決定するための配列条件毎に、出品物の提示順位を決定することができる。配列条件として、上述した新着順、注目順、注目調整順、新着調整順の条件などがある。以下、それぞれの配列条件について説明する。
〔2.3.7.1.新着順〕
まず、配列条件が新着順である場合について説明する。提示順位決定部47は、出品情報テーブルに出品情報が追加される毎に、出品情報テーブルに設定された出品開始日時が新しいものから順に提示順位を決定する。すなわち、提示順位決定部47は、出品開始日時が新しい出品物ほど提示順位が上位(小さい番号)になるように出品物の提示順位を決定する。
これにより、閲覧処理部42は、出品開始日時が新しい出品物ほど提示位置が上位になる新着順の出品物一覧画面61の情報を生成し、端末装置2へ送信することができ、端末装置2の表示制御部16は、新着順の出品物一覧画面61を表示することができる。なお、提示順位決定部47は、出品開始日時が古い出品物から順に提示順位を決定することもでき、これにより、閲覧処理部42は、出品開始日時が古い出品物から提示位置が上位になる旧着順の出品物一覧画面61の情報を生成し、端末装置2へ送信することができる。
〔2.3.7.2.注目順〕
次に、配列条件が注目順である場合について説明する。提示順位決定部47は、出品情報テーブルの注目度Daが更新される毎に、出品情報テーブルに設定された注目度Daが高いものから順に提示順位を決定する。すなわち、提示順位決定部47は、注目度Daが高い出品物ほど提示順位が上位になるように出品物の提示順位を決定する。
これにより、閲覧処理部42は、注目度Daが高い出品物ほど提示位置が上位になる注目順の出品物一覧画面61の情報を生成し、端末装置2へ送信することができ、端末装置2の表示制御部16は、注目順の出品物一覧画面61を表示することができる。なお、提示順位決定部47は、注目度Daが低いものから順に出品物の提示順位を決定することもでき、これにより、閲覧処理部42は、注目度Daが低い出品物ほど提示位置が上位になる注目順の出品物一覧画面61の情報を生成し、端末装置2へ送信することができる。
また、提示順位決定部47は、注目度Daに基づいて各出品物の注目順の提示順位を決定したが、ユーザU毎に注目度Dpに基づいて各出品物の注目順の提示順位を決定することもできる。この場合、提示順位決定部47は、出品情報テーブルの注目度Dpが更新される毎に、ユーザU毎に、注目度Dpが高い出品物ほど提示順位が上位になるように出品物の提示順位を決定する。すなわち、提示順位決定部47は、ユーザU毎に、注目度Dpが高い出品物ほど提示順位が上位になるように出品物の提示順位を決定することができる。
これにより、閲覧処理部42は、閲覧要求元のユーザU毎に、注目度Dpが高い出品物ほど提示位置が上位になる注目順の出品物一覧画面61の情報を生成し、端末装置2へ送信することができ、端末装置2の表示制御部16は、各ユーザUに対応した注目順の出品物一覧画面61を表示することができる。なお、提示順位決定部47は、注目度Dpが低いものから順に出品物の提示順位を決定することもできる。
〔2.3.7.3.注目調整順〕
次に、配列条件が注目調整順である場合について説明する。提示順位決定部47は、出品情報テーブルの注目度Daが更新される毎に、出品情報テーブルに設定された注目度Daが高いものから順に提示順位を仮決定する。すなわち、提示順位決定部47は、注目度Daが高い出品物ほど提示順位が上位になるように出品物の提示順位を仮決定する。
そして、提示順位決定部47は、仮決定された提示順位を出品物の取引価格Pの下り幅ΔPに基づいて調整して、出品物の提示順位を本決定する。すなわち、提示順位決定部47は、下り幅ΔPの大きさに応じた繰り上げ数分だけ仮決定された提示順位よりも高くなるように提示順位を本決定する。
例えば、提示順位決定部47は、下記式(4)の演算によって、繰り上げ数Naを求める。下記式(4)において、「INT」は整数化関数であり、K5は、重み付けのための係数である。
Na=INT(K5×ΔP) ・・・(4)
そして、提示順位決定部47は、下記式(5)の演算によって、出品物の提示順位を本決定する。なお、下記式(5)において、「Np」は仮決定された提示順位であり、「Nc」は本決定された提示順位である。
Nc=Np+Na ・・・(5)
これにより、閲覧処理部42は、注目順の提示順位を取引価格Pの下り幅ΔPに応じて上位に繰り上げた出品物一覧画面61の情報を生成し、端末装置2へ送信することができ、端末装置2の表示制御部16は、注目調整順の出品物一覧画面61を表示することができる。そのため、出品物の下り幅ΔPが高い場合、出品物の提示順位を注目度Daのみによる提示順位に比べて、上位に繰り上げることができ、取引価格Pが段階的に下がるように設定された出品物が購入される可能性を増加させることができる。
なお、提示順位決定部47は、下り幅ΔPが所定以上の出品物に対して上位の提示順位(以下、専用提示順位と記載する)を確保し、かかる専用提示順位に下り幅ΔPが所定以上の出品物を下り幅ΔPが大きいほど上位になるように割り当てることもできる。また、提示順位決定部47は、下り幅ΔPが所定以上の出品物を下り幅ΔPが大きいほど専用提示順位に割り当てる確率が高くなるように、下り幅ΔPが所定以上の出品物に対する提示順位の割り当てを行うこともできる。
また、提示順位決定部47は、出品情報テーブルに設定された注目度Daと下り幅ΔPとに基づいて算出したスコアSa(以下、注目調整スコアSaと記載する)の大きい順に出品物の提示順位を決定することができる。例えば、下記式(6)の演算によって注目調整スコアSaを求めることができる。なお、K6は、重み付けのための係数である。
Sa=K4×Da+K6×ΔP ・・・(6)
提示順位決定部47は、注目調整スコアSaが高いものから順に提示順位を決定する。すなわち、提示順位決定部47は、注目調整スコアSaが高い出品物ほど提示順位が上位になるように出品物の提示順位を決定する。これにより、閲覧処理部42は、注目調整スコアSaに応じた提示順位に対応する提示位置で出品物を配列した出品物一覧画面の情報を生成し、端末装置2へ送信することができる。
また、上記式(4)、(6)で用いられる下り幅ΔPは、1回の変動前後の取引価格Pの変動差であり、例えば、ΔP=Pd1−Pd2(図9参照)である。また、下り幅ΔPは、所定期間における取引価格Pの変動差であってもよく、例えば、ΔP=Pd1−Pd3(図9参照)やΔP=Pd1−Pd4(図9参照)である。また、下り幅ΔPは、開始価格Pstartからの取引価格Pの変動差であってもよく、例えば、ΔP=Pstart−Pd3(図9参照)やΔP=Pstart−Pd4(図9参照)である。
また、上述した例では、提示順位決定部47は、注目度Daが高いほど提示順位が上位になるようにする例を説明したが、注目度Daが低いものから順に出品物の提示順位を決定することもできる。この場合、提示順位決定部47は、式(4)において「K4×Da」を「K4/Da」に置き換えて注目調整スコアSaを演算する。
また、提示順位決定部47は、注目度Daに基づいて各出品物の注目調整順の提示順位を決定したが、ユーザU毎に注目度Dpに基づいて各出品物の注目調整順の提示順位を決定することもできる。この場合、提示順位決定部47は、ユーザU毎に、「注目度Da」を「注目度Dp」に置き換えて、上述した処理を行うことで、ユーザU毎に各出品物の注目調整順の提示順位を決定することもできる。
例えば、提示順位決定部47は、出品情報テーブルの注目度Dpが更新される毎に、ユーザU毎に、出品情報テーブルに設定された注目度Dpが高いものから順に提示順位を仮決定する。すなわち、提示順位決定部47は、ユーザU毎に、注目度Dpが高い出品物ほど提示順位が上位になるように出品物の提示順位を仮決定する。
そして、提示順位決定部47は、ユーザU毎に、仮決定された提示順位を出品物の取引価格Pの下り幅ΔPに基づいて調整して、出品物の提示順位を本決定する。すなわち、提示順位決定部47は、ユーザU毎に、下り幅ΔPの大きさに応じた繰り上げ数分だけ仮決定された提示順位よりも高くなるように提示順位を本決定する。これにより、ユーザU毎に注目度Dpに基づいて各出品物の注目調整順の提示順位を決定することもできる。
〔2.3.7.4.新着調整順〕
次に、配列条件が新着調整順である場合について説明する。提示順位決定部47は、出品情報テーブルに出品情報が追加される毎に、出品情報テーブルに設定された出品開始日時が新しいものから順に提示順位を仮決定する。すなわち、提示順位決定部47は、出品開始日時が新しい出品物ほど提示順位が上位になるように出品物の提示順位を仮決定する。
そして、提示順位決定部47は、仮決定された提示順位を注目度Daに基づいて調整して、出品物の提示順位を本決定する。すなわち、提示順位決定部47は、注目度Daに応じた繰り上げ数分だけ仮決定された提示順位よりも高くなるように提示順位を本決定する。
例えば、提示順位決定部47は、下記式(7)の演算によって、繰り上げ数Naを求める。下記式(7)において、「INT」は整数化関数であり、K7は、重み付けのための係数である。
Na=INT(K7×Da) ・・・(7)
そして、提示順位決定部47は、上記式(5)の演算によって、出品物の提示順位を本決定する。これにより、閲覧処理部42は、新着順の提示順位を注目度Daに応じて上位に繰り上げた出品物一覧画面61の情報を生成し、端末装置2へ送信することができ、端末装置2の表示制御部16は、新着調整順の出品物一覧画面61を表示することができる。
そのため、注目度Daが高い場合、出品物の提示順位を出品開始日時の新しさのみによる提示順位に比べて、上位に繰り上げることができ、取引価格Pが段階的に下がるように設定された出品物が購入される可能性を増加させることができる。
また、提示順位決定部47は、出品情報テーブルに設定された出品開始日時と注目度Daとに基づいて算出したスコアSn(以下、新着調整スコアSnと記載する)の大きい順に出品物の提示順位を決定することができる。例えば、下記式(8)の演算によって新着調整スコアSnを求めることができる。なお、下記式(8)において、「To」は出品開始日時からの経過時間であり、K8、K9は、重み付けのための係数である。
Sn=K8/To+K9×Da ・・・(8)
提示順位決定部47は、新着調整スコアSnが高いものから順に提示順位を決定する。すなわち、提示順位決定部47は、新着調整スコアSnが高い出品物ほど提示順位が上位になるように出品物の提示順位を決定する。これにより、閲覧処理部42は、新着調整スコアSnに応じた提示順位に対応する提示位置で出品物を配列した出品物一覧画面の情報を生成し、端末装置2へ送信することができる。
また、上述した例では、提示順位決定部47は、出品開始日時が新しいほど提示順位が上位になるようにする例を説明したが、出品開始日時が古いものから順に出品物の提示順位を決定することもできる。この場合、提示順位決定部47は、例えば、上記(5)において「INT(K7×Da)」を「INT(K7/Da)」に置き換えて繰り上げ数Naの演算を行い、上記式(6)において「K8/To」を「K8×To」に置き換えて新着調整スコアSnを演算する。
また、提示順位決定部47は、注目度Daに基づいて各出品物の新着調整順の提示順位を決定したが、ユーザU毎に注目度Dpに基づいて各出品物の新着調整順の提示順位を決定することもできる。この場合、提示順位決定部47は、ユーザU毎に、「注目度Da」を「注目度Dp」に置き換えて、上述した処理を行うことで、ユーザU毎に各出品物の新着調整順の提示順位を決定することができる。
例えば、提示順位決定部47は、新着順で仮決定された提示順位を注目度Daに基づいて調整して、出品物の提示順位を本決定する。すなわち、提示順位決定部47は、注目度Dpに応じた繰り上げ数分だけ仮決定された提示順位よりも高くなるように提示順位を本決定する。これにより、ユーザU毎に注目度Dpに基づいて各出品物の新着調整順の提示順位を決定することもできる。
〔2.3.7.5.その他の配列条件〕
配列条件は、上述した新着順、注目順、注目調整順、新着調整順の条件に限られない。提示順位決定部47は、注目調整順や新着調整順の場合と同様の処理によって、価格調整順や評価調整順の提示順位を決定することができる。
例えば、提示順位決定部47は、出品物の取引価格Pが高い順や低い順に出品物の提示順位を仮決定し、仮決定した提示順位を出品物の注目度Da(または、注目度Dp)に基づいて調整して出品物の提示順位を本決定することができる。また、提示順位決定部47は、出品物の取引価格Pが高い順や低い順に出品物の提示順位を仮決定し、仮決定した提示順位を出品物の下り幅ΔPに基づいて調整して出品物の提示順位を本決定することができる。
これにより、閲覧処理部42は、価格順の提示順位を注目度Da(または、注目度Dp)や下り幅ΔPに応じて上位に繰り上げた出品物一覧画面61の情報を生成し、端末装置2へ送信することができ、端末装置2の表示制御部16は、価格調整順の出品物一覧画面61を表示することができる。そのため、例えば、同一価格の出品物が複数ある場合であっても、注目度Da(または、注目度Dp)や下り幅ΔPに基づいて上位に繰り上げることができ、取引価格の過度な低下を抑制しつつ出品物が購入される可能性を向上させることができる。
また、提示順位決定部47は、出品物や出品者の評価ランクの平均値や合計値の高い順や低い順に出品物の提示順位を仮決定し、仮決定した提示順位を出品物の注目度Da(または、注目度Dp)に基づいて調整して出品物の提示順位を本決定することができる。また、提示順位決定部47は、出品物や出品者に対する評価ランクの平均値や合計値の高い順や低い順に出品物の提示順位を仮決定し、仮決定した提示順位を出品物の下り幅ΔPに基づいて調整して出品物の提示順位を本決定することができる。
これにより、閲覧処理部42は、出品物や出品者に対する評価順の提示順位を注目度Da(または、注目度Dp)や下り幅ΔPに応じて上位に繰り上げた出品物一覧画面61の情報を生成し、端末装置2へ送信することができ、端末装置2の表示制御部16は、評価調整順の出品物一覧画面61を表示することができる。そのため、例えば、同一評価ランク(平均値や合計値)の出品物であっても、注目度Da(または、注目度Dp)や下り幅ΔPに基づいて上位に繰り上げることができ、取引価格Pの過度な低下を抑制しつつ出品物が購入される可能性を向上させることができる。
なお、上述した例では、新着調整順や注目調整順の場合と同様に、価格順や評価順の提示順位を注目度Da(または、注目度Dp)や下り幅ΔPに応じて上位に繰り上げた提示順位を決定する例を説明したが、価格順や評価順と注目度Da(または、注目度Dp)や下り幅ΔPとを重みづけして加算したスコアによって提示順位を決定することもできる。
〔3.出品物取引処理装置1の処理フロー〕
まず、図10を用いて、出品物取引処理装置1における情報処理の手順の一例について説明する。図10は、出品物取引処理装置1における情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図10に示すように、制御部22は、端末装置2から出品物の出品に関する要求(例えば、出品要求、追加設定要求、設定解除要求など)を受け付けたか否かを判定する(ステップS10)。出品物の出品に関する要求を受け付けたと判定した場合(ステップS10;Yes)、制御部22は、出品物の出品に関する処理を行う(ステップS11)。
出品物の出品に関する要求を受け付けていないと判定した場合(ステップS10;No)、または、ステップS11の処理が終了した場合、制御部22は、出品情報テーブルに設定されている情報に基づいて、注目度Daの判定を行う(ステップS12)。制御部22は、例えば、出品情報テーブルに含まれる登録数Ne、コメント数Nc、閲覧数Nv、シェア回数Nsなどに基づき、出品物の注目度Daを判定する。
また、制御部22は、配列条件毎に、出品物の提示順位を決定する(ステップS13)。例えば、制御部22は、新着順、注目順、注目調整順、新着調整順のそれぞれの条件毎に、出品物の提示順位を決定することができる。
ステップS13の処理が終了した場合、制御部22は、端末装置2から一覧要求があるか否かを判定する(ステップS14)。一覧要求があると判定した場合(ステップS14;Yes)、制御部22は、一覧要求に対応する出品物一覧画面61の情報を生成する(ステップS15)。かかる処理は、図11に示すステップS20〜S22の処理であり、後で詳述する。出品物一覧画面61の情報を生成した後、制御部22は、生成した出品物一覧画面61の情報を要求元の端末装置2へ送信する(ステップS16)。
一覧要求がないと判定した場合(ステップS14;No)、または、ステップS16の処理が終了した場合、制御部22は、価格変更のタイミングであるか否かを判定する(ステップS17)。制御部22は、例えば、取引価格Pの下げ間隔ΔTが到来した場合に、価格変更のタイミングであると判定する。かかるステップS17の処理は、取引価格変更部45によって実行される。
価格変更のタイミングであると判定した場合(ステップS17;Yes)、制御部22は、価格変更処理を行う(ステップS18)。かかる価格変更処理は、上述した取引価格変更部45によって実行される処理であり、例えば、取引価格Pの変更を行うか否かの判定処理、取引価格Pの下げ幅ΔPの判定処理、および、取引価格Pの更新処理などが行われる。
価格変更のタイミングではないと判定した場合(ステップS17;No)、または、ステップS18の処理が終了した場合、制御部22は、その他の処理を行う(ステップS19)。例えば、制御部22は、ステップS19において、閲覧処理部42による上述した他の処理や登録処理部43や購入処理部44による処理を実行することができる。
図11は、図10に示すステップS15の処理の一例を示す図である。図11に示すように、制御部22は、端末装置2から送信される一覧要求に配列条件を指定する情報が含まれないか否かを判定する(ステップS20)。
一覧要求に配信条件を指定する情報が含まれていないと判定した場合(ステップS20;Yes)、制御部22は、新着順の提示順位に応じた提示位置(配列位置)で出品物を配列した新着順の出品物一覧画面61の情報を生成する(ステップS21)。
一覧要求に配信条件を指定する情報が含まれていると判定した場合(ステップS20;No)、制御部22は、配列条件で指定された提示順位に応じた提示位置(配列位置)で出品物を配列した配列条件に応じた出品物一覧画面61の情報を生成する(ステップS22)。
〔4.変形例〕
上述した実施形態では、出品物取引処理装置1の制御部22は、配列条件に応じた提示順番で提示位置を特定して出品物一覧画面61を生成したが、出品物一覧画面61の場合と同様に、閲覧処理部42は、配列条件に応じた提示順番で提示位置を特定して評価出品物一覧を生成することもできる。
また、提示順位決定部47は、例えば、新着順の提示順位を仮決定し、ユーザU自身が注目している出品物が繰り上がるように提示順位を調整し、さらに、下り幅ΔPが大きいほど提示順位が繰り上がるようにしたりして、提示順位を本決定することもできる。
また、提示順位決定部47は、提示順位が重複しないように出品物の提示順位を決定することができ、また、提示順位が所定数毎に重複するように出品物の提示順位を決定することができる。
また、上述した実施形態では、取引価格Pの下げ幅ΔPに応じて提示順番が繰り上がるが、提示順位決定部47は、取引価格Pの下げ回数に応じて提示順番を繰り上げることができる。例えば、提示順位決定部47は、取引価格Pの下げ回数が多いほど繰り上げ数Naを大きくすることができる。また、提示順位決定部47は、下げ幅ΔPが大きいほど且つ取引価格Pの下げ回数が多いほど繰り上げ数Naを大きくすることができる。
〔5.ハードウェア構成〕
上述した実施形態における出品物取引処理装置1および端末装置2は、それぞれ例えば図12に示すような構成のコンピュータ200がプログラムを実行することによって実現される。
図12は、プログラムを実行するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ200は、CPU201、RAM202、ROM203、HDD204、通信インターフェイス(I/F)205、入出力インターフェイス(I/F)206、およびメディアインターフェイス(I/F)207を備える。
CPU201は、ROM203またはHDD204に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM203は、コンピュータ200の起動時にCPU201によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ200のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD204は、CPU201によって実行されるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス205は、各通信部10、20に対応し、ネットワーク3を介して他の機器からデータを受信してCPU201へ送り、CPU201が生成したデータを、ネットワーク3を介して他の機器へ送信する。
CPU201は、入出力インターフェイス206を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU201は、入出力インターフェイス206を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU201は、生成したデータを、入出力インターフェイス206を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス207は、記録媒体208に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM202を介してCPU201に提供する。CPU201は、当該プログラムを、メディアインターフェイス207を介して記録媒体208からRAM202上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体208は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
コンピュータ200のCPU201は、RAM202上にロードされたプログラムを実行することにより、上述した制御部(制御部11または制御部22)の各機能を実現する。また、かかる制御部は、それぞれ一部または全部がハードウェアのみで構成されてもよい。
コンピュータ200のCPU201は、プログラムを、記録媒体208から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、ネットワーク3を介してこれらのプログラムを取得してもよい。なお、HDD204は、各記憶部14、21に対応し、各記憶部14、21と同様のデータを記憶する。また、HDD204に代えて、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、光ディスク等の記憶装置を用いてもよい。
〔6.効果〕
実施形態に係る出品物取引処理装置1は、出品受付部41(受付部の一例)と、取引価格変更部45と、提示順位決定部47と、閲覧処理部42(配信部の一例)を備える。出品受付部41は、出品物の取引価格Pの設定を受け付ける。取引価格変更部45は、取引価格Pを段階的に下げる。提示順位決定部47は、取引価格変更部45によって取引価格Pが下げられる出品物に対する注目度に基づいて、出品物の提示順位を決定する。これにより、取引価格の過度な低下を抑制しつつ出品物が購入される可能性を向上させることができる。
また、閲覧処理部42(配信部の一例)は、提示順位決定部48によって決定された提示順位で出品物の情報(例えば、出品物一覧画面)を端末装置2へ配信したり、提示順位決定部48によって決定された提示順位の情報を端末装置2へ配信したりすることができる。これにより、販売促進が設定された出品物が優先して上位の提示順位にして端末装置2のユーザUに提示できることから、取引価格Pの過度な低下を抑制しつつ出品物が購入される可能性を向上させることができる。
また、提示順位決定部47は、出品物の注目度が高いほど、出品物の提示順位を優先的に上位にする。これにより、注目度が高いほど提示順位が上位になるため、注目度が高い出品物が購入される可能性を向上させることができる。
また、出品物取引処理装置1は、注目度判定部46を備える。注目度判定部46は、出品物の閲覧数、出品物の選択登録数、および、出品物の評価ランクの少なくとも一つに基づいて出品物の注目度を判定する。これにより、出品物の注目度を適切に判定することができ、注目度が高い出品物が購入される可能性を向上させることができる。
また、提示順位決定部47は、出品物の取引価格Pの変動と注目度Daとに基づいて、出品物の提示順位を決定する。これにより、出品物が購入されない状態が継続して取引価格Pが下がったことを考慮して提示順番が決定されるため、注目度Daのみの配列順位で出品物を端末装置2のユーザUへ提示する場合に比べて、取引価格が変動する出品物を効果的に端末装置2のユーザUへ提示することができる。
また、提示順位決定部47は、注目度Daが新しいほど出品物の提示順位を上位にしつつ、取引価格Pの変動に基づいて出品物の提示順位を上位に繰り上げる。これにより、取引価格Pの変動があった出品物を効果的に端末装置2のユーザUへ提示することができる。また、取引価格Pの変動があるほど提示順位が上位になるため、取引価格Pの変動があるほど購入される機会を高めることができる。
また、提示順位決定部47は、出品物の出品開始日時が新しいほど出品物の提示順位を上位にしつつ、出品物の注目度Daに基づいて出品物の提示順位を上位に繰り上げる。これにより、時間の経過と共に、提示位置が下位の位置になるような場合であっても、注目度Daが高い出品物の場合には、提示位置が繰り上がるため、取引価格Pの過度な低下を抑制しつつ出品物が購入される可能性を向上させることができる。
また、提示順位決定部47は、取引価格Pが高いほどまたは低いほど出品物の提示順位を上位にしつつ、出品物の注目度Daの変動に基づいて出品物の提示順位を上位に繰り上げる。これにより、価格順の提示順位において、出品物の注目度Daが高い場合には、提示位置が繰り上がるため、取引価格Pの過度な低下を抑制しつつ出品物が購入される可能性を向上させることができる。
また、出品物取引処理装置1は、各ユーザUが注目した出品物の情報を記憶する記憶部21を備える。提示順位決定部47は、出品物の提示先になるユーザU(例えば、閲覧要求元の端末装置2のユーザU)が注目した出品物(例えば、上述した注目出品物)との類似度が高いほど出品物の提示順位を優先的に上位にする。これによって、ユーザU毎に注目度が高い出品物の提示順位を優先的に上位にすることができ、出品物の購入の可能性を高めることができる。
また、提示順位決定部47は、出品物の提示先になるユーザUが注目して購入に至っていない出品物との類似度が高い出品物ほど提示順位を優先的に上位にする。これにより、ユーザUが注目している出品物が購入される可能性を高めることができる。
また、提示順位決定部47は、提示先になるユーザUが注目して購入に至った出品物を、出品物の提示先になるユーザUが注目した出品物から除外する。これにより、ユーザUが過去に注目したが現在は購入される可能性が低い出品物の提示順位が上位になることを防止することができ、出品物が購入される可能性を高めることができる。
上述した出品物取引処理装置1は、それぞれ複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、処理部は、処理手段や処理回路に読み替えることができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。