JP6280629B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description
SiCを用いた半導体装置においては、オン抵抗が低いこと、安定した耐圧を実現すること、及びアバランシェ耐量を高めることが望ましい。
前記第1半導体領域は、第1導電形の炭化珪素を含み、第1部分と、第2部分と、を有し、前記第2部分の一部の上に前記第1部分が設けられている。前記第2半導体領域は、前記第2部分の上側であって前記第1部分と隣接して設けられ、第2導電形の炭化珪素を含む。前記第3半導体領域は、高抵抗領域と、前記高抵抗領域よりも抵抗値の低い低抵抗領域と、を有し、前記第2半導体領域の一部の上側であって前記第1部分と離間して設けられ、前記第1導電形の炭化珪素を含む。前記第4半導体領域は、前記第2半導体領域の別の一部の上側に設けられ、前記第2導電形の炭化珪素を含む。前記絶縁膜は、前記第1半導体領域、前記第2半導体領域及び前記第3半導体領域の上側に設けられている。前記制御電極は、前記絶縁膜の上に設けられている。前記第1電極は、前記低抵抗領域と導通し前記第4半導体領域と接する。前記第2電極は、前記第1半導体領域と導通する。前記第2半導体領域のうち前記第3半導体領域及び前記第4半導体領域と接する側の領域の不純物濃度は、前記第1部分と接する側の領域の不純物濃度よりも高い。前記第3半導体領域及び前記第4半導体領域と接する側の前記領域は、第1領域と、第2領域と、を含む。前記第4半導体領域と前記第1部分との間に前記第1領域と前記第3半導体領域とが配置される。前記第1領域は、前記第2半導体領域のうちの前記第1部分に隣接する部分と、前記第3半導体領域と、の間に設けられている。前記第1領域の不純物濃度は、前記第2半導体領域のうちの前記第1部分と接する側の前記領域の不純物濃度の10倍以上である。前記第2領域は、前記第3半導体領域の下において前記第1領域と前記第4半導体領域との間に設けられ前記第1領域と前記第4半導体領域とを電気的に導通させる。前記第2領域は、前記高抵抗領域の下にあり、前記低抵抗領域の下にはない。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
また、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
また、本実施形態では、第1導電形をn形、第2導電形をp形とした具体例を挙げる。
また、以下の説明において、n+、n、n−及びp+、p、p−の表記は、各導電形における不純物濃度の相対的な高低を表す。すなわち、+の数が多いほど不純物濃度が相対的に高く、−の数が多いほど不純物濃度が相対的に低いことを示す。
図1(a)及び(b)は、第1の実施形態に係る半導体装置の構成を例示する模式的断面図である。
図2は、第1の実施形態に係る半導体装置の構成を例示する模式的平面図である。
図3は、チャネル周辺の模式的拡大断面図である。
図1(a)には、図2に示すA−A線の断面が表され、図1(b)には、図2に示すB−B線の断面が表されている。
図3には、図1(a)におけるチャネル周辺が表されている。
実施形態において、第1半導体領域10は、第1導電形(n+形)のSiCを含む基板Sの上面S1上に、例えばエピタキシャル成長によって形成されている。
このようなチャネルバッファとして機能する第1領域51が設けられていることで、低オン抵抗化及び高耐圧化が実現される。
第1領域51は、第3半導体領域30のチャネル部21側に沿って設けられる。第2領域52は、この第1領域51を電気的に第4半導体領域40と接続させるバイパス領域である。図2に表したように、第2領域52は、第1領域51の一部と、第4半導体領域40の一部と、をつなぐように設けられる。第2領域52は、第3半導体領域30の下側に設けられる。具体的には、第2領域52は、Z方向にみて第3半導体領域30の高抵抗領域31の下側に設けられる。
ここで、第2領域52の上側には高抵抗領域31が設けられているため、第1電極D1は、第3半導体領域30のうち低抵抗領域32を介して良好なコンタクトを得る。
基板Sは、不純物濃度5×1018cm−3以上1×1019cm−3以下程度の、例えば窒素(N)をn形不純物として含む六方晶SiC基板(n+基板)である。
図4では、他の例(その1)に係る半導体装置111の絶縁膜60、制御電極G及び第1電極D1を省略した模式的平面図を表している。
半導体装置111の第2半導体領域20は、第1主面10aに沿ったX方向に延在する。また、半導体装置111の第3半導体領域30は、X方向に互いに離間して複数設けられている。図4には、X方向に互いに離間する2つの第3半導体領域30A及び30Bが表されている。
高濃度領域50の第1領域51は、第3半導体領域30の第1部分11側に沿って設けられ、第2領域52は、第1主面10aの法線方向(Z方向)にみて複数の第3半導体領域30A及び30Bのあいだに設けられる。
このような半導体装置111によれば、低いオン抵抗及び安定した耐圧が実現されるとともに、アバランシェ耐量の向上が達成される。
図5では、他の例(その2)に係る半導体装置112の絶縁膜60、制御電極G及び第1電極D1を省略した模式的平面図を表している。
図5に表したように、半導体装置112は、複数の第3半導体領域30A及び30Bのあいだに、高抵抗領域31が設けられている。高抵抗領域31の下側には第2領域52が設けられる。それ以外は、図4に表した半導体装置111と同様である。
このような半導体装置112によれば、アバランシェ耐量の向上に加え、半導体装置111に比べて高抵抗領域31にも電流が流れるため、オン抵抗の低減が達成される。
図6では、他の例(その3)に係る半導体装置113の絶縁膜60、制御電極G及び第1電極D1を省略した模式的平面図を表している。
このような半導体装置113によれば、アバランシェ耐量の向上に加え、半導体装置112に比べてチャネル密度が向上し、オン抵抗の低減が達成される。
図7では、他の例(その4)に係る半導体装置114の絶縁膜60、制御電極G及び第1電極D1を省略した模式的平面図を表している。
このような半導体装置114によれば、アバランシェ耐量の向上に加え、半導体装置111及び112に比べてチャネル密度が向上し、オン抵抗の低減が達成される。
具体的には、間隔L21は、L1/√2である。間隔L22は、L1/√3である。
間隔L22が間隔L21よりも短いことで、半導体装置114では、半導体装置113に比べて第1部分11の上側の絶縁膜60にかかる電界が緩和される。これにより、半導体装置114の信頼性が向上する。
図8は、第2の実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図8に表したように、第2の実施形態に係る半導体装置120は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。
Claims (5)
- 第1導電形の炭化珪素を含み、第1部分と、第2部分と、を有し、前記第2部分の一部の上に前記第1部分が設けられている第1半導体領域と、
前記第2部分の上側であって前記第1部分と隣接して設けられ、第2導電形の炭化珪素を含む第2半導体領域と、
高抵抗領域と、前記高抵抗領域よりも抵抗値の低い低抵抗領域と、を有し、前記第2半導体領域の一部の上側であって前記第1部分と離間して設けられ、前記第1導電形の炭化珪素を含む第3半導体領域と、
前記第2半導体領域の別の一部の上側に設けられ、前記第2導電形の炭化珪素を含む第4半導体領域と、
前記第1半導体領域、前記第2半導体領域及び前記第3半導体領域の上側に設けられた絶縁膜と、
前記絶縁膜の上に設けられた制御電極と、
前記低抵抗領域と導通し前記第4半導体領域と接する第1電極と、
前記第1半導体領域と導通する第2電極と、
を備え、
前記第2半導体領域のうち前記第3半導体領域及び前記第4半導体領域と接する側の領域の不純物濃度は、前記第1部分と接する側の領域の不純物濃度よりも高く、
前記第3半導体領域及び前記第4半導体領域と接する側の前記領域は、第1領域と、第2領域と、を含み、
前記第4半導体領域と前記第1部分との間に前記第1領域と前記第3半導体領域とが配置され、
前記第1領域は、前記第2半導体領域のうちの前記第1部分に隣接する部分と、前記第3半導体領域と、の間に設けられ、
前記第1領域の不純物濃度は、前記第2半導体領域のうちの前記第1部分と接する側の前記領域の前記不純物濃度の10倍以上であり、
前記第2領域は、前記第3半導体領域の下において前記第1領域と前記第4半導体領域との間に設けられ前記第1領域と前記第4半導体領域とを電気的に導通させ、前記高抵抗領域の下にあり、前記低抵抗領域の下にはない、半導体装置。 - 前記第1領域の前記不純物濃度は、1×1018cm−3以上1×1019cm−3以下である請求項1記載の半導体装置。
- 前記第2半導体領域のうちの前記第1部分と接する側の前記領域の前記不純物濃度は、5×1015cm−3以上1×1017cm−3未満である請求項1または2に記載の半導体装置。
- 前記第3半導体領域から前記第1部分に向かう第1方向に沿った前記第1領域の長さは、前記第3半導体領域と前記第1部分との間の前記第1方向に沿った距離の0.1倍以上0.2倍以下である請求項1〜3のいずれか1つに記載の半導体装置。
- 前記第1領域は、チャネルバッファ層となる請求項1〜4のいずれか1つに記載の半導体装置。
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