JP2007258617A - 半導体装置及びその半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】選択的に形成されるエミッタ領域の一部がエミッタ電極と接する場合において、アバランシェ耐量を高めることが可能な半導体装置及びその半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】NチャネルのT−IGBTの単位素子が半導体基板上に多数並列に形成される半導体装置1において、梯子型に形成されるエミッタn+領域2の桁部分2−2とベースp-領域58との間に、ベースp-領域58よりも不純物濃度が高いp+領域3を形成する。
【選択図】図1
【解決手段】NチャネルのT−IGBTの単位素子が半導体基板上に多数並列に形成される半導体装置1において、梯子型に形成されるエミッタn+領域2の桁部分2−2とベースp-領域58との間に、ベースp-領域58よりも不純物濃度が高いp+領域3を形成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、トレンチ構造のトランジスタが半導体基板上に形成される半導体装置に関する。
既存の半導体装置では、トレンチ構造の絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(以下、T−IGBT:Trench−Insulated Gate Bipolar Transistorという)の単位素子(セル)が半導体基板上に多数並列に形成されるものがある(例えば、特許文献1参照)。
図6(a)は、T−IGBTの単位素子が半導体基板上に多数並列に形成される既存の半導体装置の平面図である。また、図6(b)は、図6(a)に示す半導体装置のA−A断面を示す図である。また、図6(c)は、図6(a)に示す半導体装置のB−B断面を示す図である。なお、図6(a)では、トレンチ上部を覆う絶縁膜やエミッタ電極などの図示を省略している。
図6(a)に示す半導体装置50では、エミッタn+領域51が梯子型に形成されている。すなわち、エミッタn+領域51は、トレンチ52の側壁に沿って形成される桟部分と、トレンチ52の長手方向に直交する方向にトレンチ52の側壁から隣のトレンチ52の側壁まで連続に形成される桁部分とから構成されている。
なお、図6(a)では、エミッタn+領域51の桁部分の中央部及びp+領域53の中央部とエミッタ電極とが接する面(破線で囲まれる面)をコンタクト54としている。すなわち、半導体装置50では、エミッタn+領域51の桟部分がエミッタ電極に接しないようにしている。また、エミッタn+領域51の不純物濃度は全体的に均一とする。
また、図6(b)及び図6(c)に示すように、半導体装置50は、コレクタp+層55の上にn+層56が形成され、更に、n+層56の上にn-層57が形成されている。また、n-層57の上には、ベースp-層58が形成され、更に、そのベースp-層58の表面には、上述したように、エミッタn+領域51が選択的に形成され、残りのベースp-層58の表面には、p+領域53が形成されている。また、エミッタn+領域51の表面からn-層57までトレンチ52が形成され、そのトレンチ52の内側にはゲート絶縁膜59が形成され、さらにその内側にはゲート電極60が形成されている。また、トレンチ52上部には絶縁膜61が形成され、エミッタn+領域51、p+領域53、及び絶縁膜61の上にはエミッタ電極62が形成されている。また、コレクタp+層55の下面にはコレクタ電極63が形成されている。
この半導体装置50を使用する場合は、まず、コレクタ電極63とエミッタ電極62との間に正の電圧を印加すると共に、ゲート電極60とエミッタ電極62との間に正の電圧を印加する。すると、ベースp-層58におけるトレンチ52の側壁付近にn型のチャネルが形成されコレクタ電極63からエミッタ電極62へ電流が流れる。そして、コレクタp+層55からn+層56を介してn-層57へホールが注入されると、n-層57の抵抗が低下してコレクタ−エミッタ間の電圧降下が小さくなり、低いオン電圧で動作する。
特開平9−36362号公報
ところで、上記半導体装置50では、エミッタn+領域51、ベースp-層58、及びn-層57から構成される寄生バイポーラトランジスタが存在するが、図6(b)に示す断面部分では、図6(c)に示すようにエミッタn+領域51とn−領域57との間にp+領域53がなく、ベースがベースp−層58だけの構造であるため、図6(b)に示す断面部分に存在する寄生バイポーラトランジスタは、図6(c)に示す断面部分に存在する寄生バイポーラトランジスタに比べて増幅率が高く、その分半導体装置50のアバランシェ耐量が低くなるという問題がある。
そこで、本発明では、選択的に形成されるエミッタ領域の一部がエミッタ電極と接する場合において、アバランシェ耐量を高めることが可能な半導体装置及びその半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明では、以下のような構成及び方法を採用した。
すなわち、本発明の半導体装置は、第1の導電型の半導体層と、その半導体層上に形成される第2の導電型のベース半導体層と、そのベース半導体層の表面部分に選択的に形成される上記第1の導電型と同じ導電型のエミッタ領域またはソース領域と、そのエミッタ領域またはソース領域の表面から上記半導体層まで形成されるトレンチと、そのトレンチの内側を覆うゲート絶縁膜と、そのゲート絶縁膜で内側が覆われたトレンチ内に形成されるゲート電極とを備え、上記エミッタ領域またはソース領域は、上記トレンチの長手方向に直交する方向に上記トレンチの側壁から隣のトレンチの側壁まで連続に形成される桁部分と、上記トレンチの側壁に沿って形成され上記桁部分を除いた部分である桟部分とにより構成され、上記桁部分と上記ベース半導体層との間に、上記第2の導電型と同じ導電型で、かつ、上記ベース半導体層よりも不純物濃度が高い高濃度領域を有することを特徴とする。
すなわち、本発明の半導体装置は、第1の導電型の半導体層と、その半導体層上に形成される第2の導電型のベース半導体層と、そのベース半導体層の表面部分に選択的に形成される上記第1の導電型と同じ導電型のエミッタ領域またはソース領域と、そのエミッタ領域またはソース領域の表面から上記半導体層まで形成されるトレンチと、そのトレンチの内側を覆うゲート絶縁膜と、そのゲート絶縁膜で内側が覆われたトレンチ内に形成されるゲート電極とを備え、上記エミッタ領域またはソース領域は、上記トレンチの長手方向に直交する方向に上記トレンチの側壁から隣のトレンチの側壁まで連続に形成される桁部分と、上記トレンチの側壁に沿って形成され上記桁部分を除いた部分である桟部分とにより構成され、上記桁部分と上記ベース半導体層との間に、上記第2の導電型と同じ導電型で、かつ、上記ベース半導体層よりも不純物濃度が高い高濃度領域を有することを特徴とする。
このように、高濃度領域をエミッタ領域またはソース領域においてエミッタ電極またはソース電極に接するコンタクト部分とベース半導体層との間に形成し、そのベース半導体層の濃度を上げているため、ベース半導体層においてキャリアが注入され難くなり、寄生バイポーラトランジスタの増幅率を下げることができる。また、高濃度領域をエミッタ領域またはソース領域においてエミッタ電極またはソース電極に接するコンタクト部分とベース半導体層との間に形成しているため、寄生バイポーラトランジスタのベース−エミッタ間のバイアス電圧を決める抵抗の抵抗値を下げることができる。そのため、その寄生バイポーラトランジスタのバイアス電圧を下げることができ、寄生バイポーラトランジスタを動作し難くさせることができる。このように、本発明の半導体装置では、寄生バイポーラトランジスタの増幅率を下げ、かつ、寄生バイポーラトランジスタを動作し難くさせることができる分、アバランシェ耐量を高めることができる。
また、上記エミッタ領域またはソース領域と、エミッタ電極またはソース電極とのコンタクト部分は、上記桁部分にのみ形成されるように構成してもよい。
また、上記高濃度領域を、ベース半導体層の表面部分においてエミッタ領域またはソース領域が形成される部分以外にも有するように構成してもよい。
また、上記高濃度領域を、ベース半導体層の表面部分においてエミッタ領域またはソース領域が形成される部分以外にも有するように構成してもよい。
また、上記エミッタ領域を、上記桟部分において非連続に形成してもよい。
これにより、上記桟部分を連続に形成する場合に比べてエミッタ領域またはソース領域が小さくなり、短絡耐量を高めることができる。
これにより、上記桟部分を連続に形成する場合に比べてエミッタ領域またはソース領域が小さくなり、短絡耐量を高めることができる。
また、本発明の半導体装置の製造方法は、ベース半導体層の表面部分に上記第2の導電型と同じ導電型で、かつ、高濃度領域と同じ不純物濃度の半導体領域を形成した後、その半導体領域の表面部分にその半導体領域よりも浅いエミッタ領域またはソース領域を形成することを特徴とする。
このように、半導体領域の表面部分にその半導体領域よりも浅いエミッタ領域またはソース領域を形成することにより、ベース半導体層の表面部分にエミッタ領域またはソース領域及び高濃度領域を形成する際の製造工程内で、上記コンタクト部分とベース半導体層との間に高濃度領域を形成することができる。
本発明によれば、選択的に形成されるエミッタ領域の一部がエミッタ電極と接する半導体装置において、アバランシェ耐量を高めることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1(a)は、本発明の実施形態の半導体装置の平面図である。また、図1(b)は、図1(a)に示す半導体装置のA−A断面を示す図である。また、図1(c)は、図1(a)に示す半導体装置のB−B断面を示す図である。なお、図1(a)〜図1(c)において、図6に示す構成と同じ構成には同じ符号を付している。また、図1(a)では、絶縁膜61やエミッタ電極62(Al:アルミニウム)などの図示を省略している。また、図1(a)に示す矢印は、単位素子の大きさを示している。
図1(a)は、本発明の実施形態の半導体装置の平面図である。また、図1(b)は、図1(a)に示す半導体装置のA−A断面を示す図である。また、図1(c)は、図1(a)に示す半導体装置のB−B断面を示す図である。なお、図1(a)〜図1(c)において、図6に示す構成と同じ構成には同じ符号を付している。また、図1(a)では、絶縁膜61やエミッタ電極62(Al:アルミニウム)などの図示を省略している。また、図1(a)に示す矢印は、単位素子の大きさを示している。
図1(a)に示す半導体装置1では、エミッタn+領域2(エミッタ領域)が梯子型に形成されている。すなわち、エミッタn+領域2は、トレンチ52の長手方向に直交する方向にトレンチ52の側壁から隣のトレンチ52の側壁まで連続に形成される桁部分2−2(コンタクト部分)と、トレンチ52の側壁に沿って形成されるn+領域のうちで桁部分2−2を除いた桟部分2−1とから構成されている。
なお、図1(a)では、エミッタn+領域2の桁部分2−2の中央部及びp+領域3(高濃度領域)の中央部とエミッタ電極62とが接する面(破線で囲まれる面)をコンタクト54としている。すなわち、半導体装置1では、エミッタn+領域2の桟部分2−1がエミッタ電極62に接しないようにしている。即ち、エミッタn+領域2は桁部分2−2にのみエミッタ電極62と接触しコンタクト54を形成している。また、桟部分2−1は、桁部分2−2よりも不純物濃度が高いものとする。
また、図1(b)及び図1(c)に示すように、半導体装置1では、コレクタp+層55の上にn+層56が形成され、更に、n+層56の上にn-層57(半導体層)が形成されている。また、n-層57の上には、ベースp-層58(ベース半導体層)が形成され、更に、図1(c)に示すように、そのベースp-層58の表面には、上述したように、エミッタn+領域2のうちの桟部分2−1が選択的に形成され、残りのベースp-層58の表面には、ベースp-層58よりも不純物濃度が高いp+領域3が形成されている。また、図1(b)に示すように、p+領域3は、エミッタn+領域2の桁部分2−2とベースp-層58との間にも形成されている。なお、エミッタn+領域2の桟部分2−1と桁部分2−2の深さは等しく、p+領域3はエミッタn+領域2よりも深い位置まで形成されている。また、エミッタn+領域2の表面からn-層57までトレンチ52が形成され、そのトレンチ52の内側にはゲート絶縁膜59が形成され、さらにその内側にはゲート電極60が形成されている。また、トレンチ52上部には桟部分2−1に対応する部分を覆う幅で絶縁膜61が形成され、エミッタn+領域2、p+領域3、及び絶縁膜61の上にはエミッタ電極62が形成されている。また、コレクタp+層55の下面にはコレクタ電極63が形成されている。
この半導体装置1の使用する場合は、上記半導体装置50と同様に、まず、コレクタ電極63とエミッタ電極62との間に正の電圧を印加すると共に、ゲート電極60とエミッタ電極62との間に正の電圧を印加する。
本実施形態の半導体装置1では、図1(b)に示すように、p+領域3をエミッタn+領域2の桁部分2−2とベースp-層58との間に形成し、ベースp-層58の濃度を上げているため、ベースp-層58においてキャリアが注入され難くなり、半導体装置1に存在する寄生バイポーラトランジスタ20(図2参照)の増幅率を、図6(b)に示す断面部分に存在する寄生バイポーラトランジスタの増幅率よりも下げることができる。また、p+領域3をエミッタn+領域2の桁部分2−2とベースp-層58との間に形成しているため、寄生バイポーラトランジスタ20のベース−エミッタ間のバイアス電圧を決める抵抗21の抵抗値を下がることができる。そのため、寄生バイポーラトランジスタ20のバイアス電圧を下げることができ、寄生バイポーラトランジスタ20を動作し難くさせることができる。このように、本実施形態の半導体装置1では、寄生バイポーラトランジスタ20の増幅率を下げ、かつ、寄生バイポーラトランジスタ20を動作し難くさせることができる分、アバランシェ耐量を高めることができる。
また、本実施形態の半導体装置1は、単位素子やエミッタn+領域2の大きさなどを変える必要がないため、オン電圧や短絡耐量を変化させずに、アバランシェ耐量を高めることができる。
図3(a)〜図3(c)は、半導体装置1の製造方法を説明するための図である。なお、図3(a)〜図3(c)において、図1に示す構成と同じ構成には同じ符号を付している。また、図3(a)〜図3(c)にそれぞれ示すA−A断面及びB−B断面は、図1(b)に示す半導体装置1のA−A断面及び図1(c)に示す半導体装置1のB−B断面に対応するものとする。また、図3(a)は、n-層57の上にベースp-層58を形成した後の状態を示している。また、図3(a)〜図3(c)に示すトレンチ52、ゲート絶縁膜59、及びゲート電極60は、ベースp-層58の表面にエミッタn+領域2及びp+領域3を形成した後に形成されるものであるが、半導体装置1の製造方法の説明を分かり易くするために示している。
まず、図3(b)に示すように、ベースp-層58の表面に、p型で、かつ、p+領域3と同じ不純物濃度の半導体領域30(半導体領域)を選択的に形成する。例えば、図1(a)に示すエミッタn+領域2の桟部分2−1の形状及びトレンチ52において桟部分2−1に隣り合う部分の形状からなるパターンのレジストのマスクを使用してベースp-層58の表面にイオン注入することにより半導体領域30を構成する。これにより、エミッタn+領域2の桟部分2−1の下には半導体領域30が形成されない。
なお、半導体領域30を形成する際の拡散温度や拡散時間は、この後の製造工程で形成されるエミッタn+領域2よりも深くなるように調整されるものとする。
次に、残りのベースp-層58の表面にエミッタn+領域2の桟部分2−1を形成すると共に、半導体領域30の一部の表面に半導体領域30よりも浅いエミッタn+領域2の桁部分2−2を形成する。例えば、図1(a)に示すp+領域3の見かけの平面形状からなるパターンのレジストのマスクを使用してベースp-層58の表面及び半導体領域30の一部の表面にイオン注入することによりエミッタn+領域2の桟部分2−1及び桁部分2−2を形成する。これにより、図3(c)に示すように、p+領域3の隣にエミッタn+領域2の桟部分2−1が形成されると共に、エミッタn+領域2の桁部分2−2とベースp-層58との間にp+領域3が形成される。
次に、残りのベースp-層58の表面にエミッタn+領域2の桟部分2−1を形成すると共に、半導体領域30の一部の表面に半導体領域30よりも浅いエミッタn+領域2の桁部分2−2を形成する。例えば、図1(a)に示すp+領域3の見かけの平面形状からなるパターンのレジストのマスクを使用してベースp-層58の表面及び半導体領域30の一部の表面にイオン注入することによりエミッタn+領域2の桟部分2−1及び桁部分2−2を形成する。これにより、図3(c)に示すように、p+領域3の隣にエミッタn+領域2の桟部分2−1が形成されると共に、エミッタn+領域2の桁部分2−2とベースp-層58との間にp+領域3が形成される。
なお、エミッタn+領域2の桁部分2−2の不純物濃度を所定値、例えば、上記半導体装置50のエミッタn+領域51の不純物濃度と同じ値になるように設定してもよい。このように、桁部分2−2の不純物濃度を所定値に設定する場合では、桁部分2−2の不純物濃度がp+領域3により相殺されて低下するため、その低下分を考慮してエミッタn+領域2を形成する際のイオン注入の不純物濃度を調整する必要がある。
図3(a)〜図3(c)に示す製造方法のように、半導体領域30の一部の表面にその半導体領域30よりも浅いエミッタn+領域2の桁部分2−2を重ねて形成することにより、ベースp-層58の表面部分にエミッタn+領域2及びp+領域3を形成する際の製造工程内で、桁部分2−2とベースp-層58との間にp+領域3を形成することができるので、製造工程を増加させることなく半導体装置1のアバランシェ耐量を高めることができる。
また、このように半導体領域30をエミッタn+領域2より先に形成することで、p+領域3が桟部分2−1の間で桟部分2−1より深く形成することが出来る。従って断面B−Bにおいても図6(c)の構造に比較して寄生バイポーラトランジスタを動作し難くさせることができる。
図4(a)は、本発明の他の実施形態の半導体装置の平面図である。また、図4(b)は、図4(a)に示す半導体装置のC−C断面を示す図である。なお、図4(a)では、絶縁膜61やエミッタ電極62(Al)などの図示を省略している。また、図4(a)に示す半導体装置のA−A断面やB−B断面は図1(b)に示すA−A断面や図1(c)に示すB−B断面と同様である。
図4(a)〜図4(c)に示す半導体装置40において、上記半導体装置1と異なる点は、エミッタn+領域2の桟部分2−1を一部無くし、エミッタn+領域2を桟部分2−1において非連続に形成している点である。なお、エミッタn+領域2の桟部分2−1の一部を無くす量は、半導体装置40の単位素子の大きさやオン電圧などを考慮して設定することが望ましい。
このように、半導体装置40は、エミッタn+領域2の桟部分2−1を非連続に形成しているため、上記半導体装置1に比べてエミッタn+領域2が小さくなり、短絡耐量を高めることができる。
なお、上記実施形態では、NチャネルのT−IGBTの単位素子が半導体基板上に多数並列に形成される半導体装置1、40において、ベースp-層58よりも不純物濃度が高いp+領域3をエミッタn+領域2の桁部分2−2とベースp-層58との間に形成する構成であるが、PチャネルのT−IGBTの単位素子が半導体基板上に多数並列に形成される半導体装置において、p型の半導体層の上に形成されるn型のベース半導体層よりも不純物濃度が高い高濃度領域を、ベース半導体層の表面部分に梯子型に形成されるp型のエミッタ領域の桁部分(コンタクト部分)とベース半導体層との間に形成してもよい。このように構成される半導体装置も図3(a)〜図3(c)に示す製造方法により製造工程を増加させることなく高濃度領域をエミッタ領域の桁部分とベース半導体層との間に形成することができ、アバランシェ耐量を高めることができる。
また、トレンチ構造のMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)の単位素子が半導体基板上に多数並列に形成される半導体装置において、第1の導電型の半導体層の上に形成される第2の導電型のベース半導体層よりも不純物濃度が高い高濃度領域を、ベース半導体層の表面部分に梯子型に形成される第1の導電型のソース領域の桁部分(コンタクト部分)とベース半導体層との間に形成してもよい。このように構成される半導体装置も図3(a)〜図3(c)に示す製造方法により製造工程を増加させることなく高濃度領域をソース領域の桁部分とベース半導体層との間に形成することができ、アバランシェ耐量を高めることができる。
また、上記実施形態では、エミッタn+領域2は桁部分2−2にのみエミッタ電極62と接触しコンタクト54を形成していたが、図5に示すように桟部2−1でもエミッタ電極62と接触させてコンタクト54を形成させてもよい。
1 半導体装置
2 エミッタn+領域
2−1 桟部分
2−2 桁部分
3 p+領域
40 半導体装置
50 半導体装置
51 エミッタn+領域
52 トレンチ
53 p+領域
54 コンタクト
55 コレクタp+層
56 n+層
57 n-層
58 ベースp-層
59 ゲート絶縁膜
60 ゲート電極
61 絶縁膜
62 エミッタ電極
63 コレクタ電極
2 エミッタn+領域
2−1 桟部分
2−2 桁部分
3 p+領域
40 半導体装置
50 半導体装置
51 エミッタn+領域
52 トレンチ
53 p+領域
54 コンタクト
55 コレクタp+層
56 n+層
57 n-層
58 ベースp-層
59 ゲート絶縁膜
60 ゲート電極
61 絶縁膜
62 エミッタ電極
63 コレクタ電極
Claims (5)
- 第1の導電型の半導体層と、
前記半導体層上に形成される第2の導電型のベース半導体層と、
前記ベース半導体層の表面部分に選択的に形成される前記第1の導電型と同じ導電型のエミッタ領域またはソース領域と、
前記エミッタ領域またはソース領域の表面から前記半導体層まで形成されるトレンチと、
前記トレンチの内側を覆うゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜で内側が覆われた前記トレンチ内に形成されるゲート電極と、
を備え、
前記エミッタ領域またはソース領域は、前記トレンチの長手方向に直交する方向に前記トレンチの側壁から隣のトレンチの側壁まで連続に形成される桁部分と、前記トレンチの側壁に沿って形成され前記桁部分を除いた部分である桟部分とにより構成され、
前記桁部分と前記ベース半導体層との間に、前記第2の導電型と同じ導電型で、かつ、前記ベース半導体層よりも不純物濃度が高い高濃度領域を有する、
ことを特徴とする半導体装置。 - 請求項1に記載の半導体装置であって、
前記エミッタ領域またはソース領域と、エミッタ電極またはソース電極とのコンタクト部分は、前記桁部分にのみ形成されている、
ことを特徴とする半導体装置。 - 請求項1に記載の半導体装置であって、
前記高濃度領域は、前記ベース半導体層の表面部分において前記エミッタ領域またはソース領域が形成される部分以外にも有する、
ことを特徴とする半導体装置。 - 請求項2に記載の半導体装置であって、
前記エミッタ領域は、前記桟部分において非連続に形成されている、
ことを特徴とする半導体装置。 - 請求項3に記載の半導体装置の製造方法であって、
前記ベース半導体層の表面部分に前記第2の導電型と同じ導電型で、かつ、前記高濃度領域と同じ不純物濃度の半導体領域を形成した後、その半導体領域の表面部分にその半導体領域よりも浅い前記エミッタ領域またはソース領域を形成する、
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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2006
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