JP6280415B2 - 車両用制御装置および車両制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、対象物情報に基づき車両を自動的に制動する車両用制御装置および車両制御方法に関する。
ハイブリッド車両においては、電力効率を高めるとともに制動力を高める観点から、油圧等で作動する摩擦ブレーキを用いるだけでなく、電動モータを回生させる回生ブレーキが用いられている。しかしながら、回生ブレーキの制動力は、バッテリの受入可能な電力によって制限されることから、バッテリの充電状態や温度等によっては、回生ブレーキの制動力を増大させることが困難であった。そこで、バッテリの満充電時においても、電動モータの十分な回生制動を可能にするため、他の電動モータを用いて回生電力相当の電力を消費させるようにしたハイブリッド車両が提案されている(特許文献1参照)。
特開2004−312962号公報
ところで、近年、ミリ波レーダ、赤外線レーザ、ステレオカメラ、単眼カメラ等を用いて車両前方を監視し、車両衝突の虞がある状況においては摩擦ブレーキや回生ブレーキを自動制御する運転支援システムが開発されている。この運転支援システムの自動ブレーキ制御においては、制動力を素早くかつ強力に立ち上げることが重要であるため、回生ブレーキつまり応答性能の高い電動モータの制動力を増加させることが求められている。
本発明の目的は、車両を自動的に制動する際に、電動モータの制動力を増加させることにある。
本発明の車両用制御装置は、車両前方の対象物情報に基づき車両を自動的に制動する車両用制御装置であって、エンジンに連結される第1電動モータと、車輪に連結される第2電動モータと、前記対象物情報に基づいて、対象物との距離が第1距離を下回る制動予測状況と、対象物との距離が前記第1距離よりも短い第2距離を下回る制動確定状況と、を判定する自動制動判定部と、前記制動予測状況であると判定された場合に、前記エンジンを運転状態から停止状態に切り替え、エンジン回転数をゼロに制御するエンジン制御部と、前記制動確定状況であると判定された場合に、前記第1電動モータを力行させて前記エンジンを停止状態からクランキングする第1モータ制御部と、前記制動確定状況であると判定された場合に、前記第2電動モータを回生させる第2モータ制御部と、を有する。
本発明の車両制御方法は、エンジンに連結される第1電動モータと車輪に連結される第2電動モータとを備える車両を、車両前方の対象物情報に基づき自動的に制動する車両制御方法であって、前記対象物情報に基づいて、対象物との距離が第1距離を下回る制動予測状況と、対象物との距離が前記第1距離よりも短い第2距離を下回る制動確定状況と、を判定するステップと、前記制動予測状況であると判定された場合に、前記エンジンを運転状態から停止状態に切り替え、エンジン回転数をゼロに制御するステップと、前記制動確定状況であると判定された場合に、前記第1電動モータを力行させて前記エンジンを停止状態からクランキングするステップと、前記制動確定状況であると判定された場合に、前記第2電動モータを回生させるステップと、を有する。
本発明によれば、制動予測状況であると判定された場合に、エンジンを運転状態から停止状態に切り替えている。これにより、第1電動モータを力行させる際の消費電力を増加させることが可能となり、回生制動される第2電動モータの制動力を増加させることが可能となる。
本発明の一実施の形態である車両用制御装置を示す概略図である。 パワーユニット構造の一例を示すスケルトン図である。 制御ユニットが有する機能の一部を示すブロック図である。 制動予測状況と制動確定状況とを示す説明図である。 (a)および(b)は第1距離および第2距離の一例を示す線図である。 自動ブレーキ制御の実行状況を示すタイミングチャートである。 自動ブレーキ制御における回生電力の流れを示すイメージ図である。 自動ブレーキ制御における動力分割機構の作動状態を示す共線図である。 制御ユニットによる自動ブレーキ制御の実行手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態である車両用制御装置10を示す概略図である。図1に示すように、車両用制御装置10は、複数の動力源を備えたパワーユニット11を有している。パワーユニット11は、動力源として、エンジン12、第1モータジェネレータ(第1電動モータ)MG1、および第2モータジェネレータ(第2電動モータ)MG2を有している。また、パワーユニット11の出力軸13には、デファレンシャル機構14を介して車輪15が連結されている。第1モータジェネレータMG1と第2モータジェネレータMG2とは、電力変換機器であるインバータ16を介して互いに接続されている。また、インバータ16にはバッテリ(蓄電デバイス)17が接続されている。なお、第1および第2モータジェネレータMG1,MG2は、電動機として機能させることが可能であり、発電機として機能させることが可能である。
図2はパワーユニット構造の一例を示すスケルトン図である。図2に示すように、エンジン12のクランク軸20には、ダンパ機構21を介して入力軸22が連結されている。入力軸22と同軸上に配置される第1モータジェネレータMG1は、ステータ23とこれの内側に回転自在に収容されるロータ24とを有している。ロータ24にはロータ軸25が連結されており、中空のロータ軸25には入力軸22が挿入されている。また、パワーユニット11には、入力軸22に対して軸方向に対向する出力軸13が設けられている。入力軸22と出力軸13との間には、遊星歯車列からなる動力分割機構26が設けられている。動力分割機構26は、入力軸22に連結されるキャリア27と、キャリア27に回転自在に支持されるピニオンギヤ28とを有している。また、動力分割機構26は、出力軸13に連結されるリングギヤ29と、ロータ軸25に連結されるサンギヤ30とを有している。リングギヤ29とサンギヤ30とは、ピニオンギヤ28に噛み合っている。このように、エンジン12、第1モータジェネレータMG1および出力軸13は、動力分割機構26を介して連結されている。
また、出力軸13と同軸上に配置される第2モータジェネレータMG2は、ステータ31とこれの内側に回転自在に収容されるロータ32とを有している。ロータ32にはロータ軸33が連結されており、中空のロータ軸33には出力軸13が挿入されている。また、第2モータジェネレータMG2の隣には、遊星歯車列34が配置されている。遊星歯車列34は、パワーユニット11のハウジング35に固定されるキャリア36と、キャリア36に回転自在に支持されるピニオンギヤ37とを有している。また、遊星歯車列34は、出力軸13に連結されるリングギヤ38と、ロータ軸33に連結されるサンギヤ39とを有している。リングギヤ38とサンギヤ39とは、ピニオンギヤ37に噛み合っている。このように、第2モータジェネレータMG2には、遊星歯車列34を介して出力軸13が連結されている。
図1に示すように、車両用制御装置10には、車輪15を制動する油圧ブレーキシステム40が設けられている。油圧ブレーキシステム40は、運転手に操作されるブレーキペダル41と、ブレーキペダル41の踏み込み量に応じてブレーキ液圧を発生させるマスターシリンダ42とを備えている。また、油圧ブレーキシステム40は、車輪15に設けられるディスクロータ43と、ディスクロータ43を制動するキャリパ44とを備えている。そして、マスターシリンダ42とキャリパ44とは、ブレーキフルードを案内するブレーキ配管45を介して接続されている。また、油圧ブレーキシステム40は、ブレーキ液圧を制御するブレーキアクチュエータ46を有している。ブレーキアクチュエータ46は、図示しない電動ポンプ、アキュムレータおよび電磁バルブ等によって構成される。なお、ブレーキアクチュエータ46は、後述する自動ブレーキ制御においてブレーキ液圧を調整する機能を有している。
車両用制御装置10は、エンジン12、第1モータジェネレータMG1、第2モータジェネレータMG2およびブレーキアクチュエータ46等を制御する制御ユニット50を有している。また、制御ユニット50は、エンジン制御部51およびモータ制御部52を有している。エンジン制御部51は、スロットルバルブ53やインジェクタ54等に制御信号を出力し、エンジン12のトルクや回転数を制御する。また、モータ制御部52は、インバータ16の第1電力変換部55に制御信号を出力し、第1モータジェネレータMG1のトルクや回転数を制御する。さらに、モータ制御部52は、インバータ16の第2電力変換部56に制御信号を出力し、第2モータジェネレータMG2のトルクや回転数を制御する。また、制御ユニット50には、各種センサとして、車両前方を撮像するカメラユニット57、車両の走行速度である車速を検出する車速センサ58、アクセルペダルの操作状況を検出するアクセルセンサ59、ブレーキペダル41の操作状況を検出するブレーキセンサ60等が接続されている。なお、制御ユニット50は、制御信号等を演算するCPU、制御プログラム、演算式およびマップデータ等を格納するROM、一時的にデータを格納するRAM等によって構成される。また、直流電力と交流電力とを双方向に変換するインバータ16は、半導体スイッチやコンデンサ等によって構成される。
制御ユニット50は、カメラユニット57からの画像情報に基づいて、車両前方の対象物である先行車両に衝突する虞があるか否かを判定する。そして、制御ユニット50は、先行車両に衝突する虞があると判定した場合に、自動的に車輪15を制動する自動ブレーキ制御を実行する。以下、自動ブレーキ制御について説明する。図3は制御ユニット50が有する機能の一部を示すブロック図である。図3に示すように、制御ユニット50は、前述したエンジン制御部51およびモータ制御部52を有するとともに、画像情報処理部61、プリクラッシュ判定部62および自動ブレーキ制御部63を有している。これらの各機能部を備えた制御ユニット50は、後述するように、自動制動判定部、エンジン制御部、第1モータ制御部および第2モータ制御部として機能する。また、制御ユニット50は、自動ブレーキ制御を実行する際に、本発明の一実施の形態である車両制御方法の各ステップを実行している。
画像情報処理部61は、カメラユニット57からの画像情報を処理し、車両前方の先行車両情報(対象物情報)を検出する。画像情報処理部61で検出される先行車両情報としては、先行車両との車間距離(対象物との距離)、先行車両との速度差(対象物との速度差)等が挙げられる。また、プリクラッシュ判定部62は、先行車両情報である車間距離や速度差に基づいて、先行車両との車間距離が第1距離を下回る制動予測状況、つまり自動ブレーキ制御の準備段階に相当する制動予測状況であるか否かを判定する。また、プリクラッシュ判定部62は、先行車両情報である車間距離や速度差に基づいて、先行車両との車間距離が第1距離よりも短い第2距離を下回る制動確定状況、つまり自動ブレーキ制御の実行段階に相当する制動確定状況であるか否かを判定する。このように、プリクラッシュ判定部62を備える制御ユニット50は、自動制動判定部として機能している。
図4は制動予測状況と制動確定状況とを示す説明図である。図5(a)および(b)は第1距離D1および第2距離D2の一例を示す線図である。図4に符号V1で示すように、自車両と先行車両との車間距離Daが、第1距離D1を下回る場合には、プリクラッシュ判定部62によって、自動ブレーキ制御の準備段階である制動予測状況であると判定される。また、図4に符号V2で示すように、自車両と先行車両との車間距離Daが、第1距離D1よりも短い第2距離D2を下回る場合には、プリクラッシュ判定部62によって、自動ブレーキ制御の実行段階である制動確定状況であると判定される。また、図5(a)および(b)に示すように、第1および第2距離D1,D2は、先行車両との速度差に基づいて設定されている。すなわち、自車両と先行車両との速度差が大きい場合、つまり先行車両に対する自車両の接近速度が速い場合には、第1および第2距離D1,D2が長く設定されている。一方、自車両と先行車両との速度差が小さい場合、つまり先行車両に対する自車両の接近速度が遅い場合には、第1および第2距離D1,D2が短く設定されている。なお、第1および第2距離D1,D2は、図5(a)に示すように、速度差に応じて連続的に変化させても良く、図5(b)に示すように、速度差に応じて段階的に変化させても良い。
また、図3に示すように、自動ブレーキ制御部63には、エンジン制御部51、モータ制御部52およびブレーキアクチュエータ46が接続されている。自動ブレーキ制御部63は、プリクラッシュ判定部62からの判定結果に基づいて、エンジン制御部51に制御信号を出力し、エンジン12のスロットルバルブ53やインジェクタ54の作動状態を制御する。また、自動ブレーキ制御部63は、プリクラッシュ判定部62からの判定結果に基づいて、モータ制御部52に制御信号を出力し、第1モータジェネレータMG1や第2モータジェネレータMG2の作動状態を制御する。さらに、自動ブレーキ制御部63は、プリクラッシュ判定部62からの判定結果に基づいて、ブレーキアクチュエータ46に制御信号を出力し、油圧ブレーキシステム40の作動状態を制御する。前述したように、自動ブレーキ制御部63およびエンジン制御部51を備える制御ユニット50は、エンジン制御部として機能している。また、自動ブレーキ制御部63およびモータ制御部52を備える制御ユニット50は、第1モータ制御部および第2モータ制御部として機能している。
図6は自動ブレーキ制御の実行状況を示すタイミングチャートである。図6に示すように、プリクラッシュ判定部62によって制動予測状況であると判定されると(符号A1)、エンジン12を運転状態から停止状態に切り替えるエンジン停止処理が開始される(符号A2)。このエンジン停止処理においては、自動ブレーキ制御部63からエンジン制御部51にエンジン停止信号が出力される。そして、エンジン制御部51は、スロットルバルブ53を閉じるとともに、インジェクタ54による燃料噴射を停止する。さらに、自動ブレーキ制御部63は、第1モータジェネレータMG1の回転数を制御することにより、エンジン回転数を「0」に向けて制御する。次いで、プリクラッシュ判定部62によって制動確定状況であると判定されると(符号A3)、自動ブレーキ制御部63による自動制動が開始される。自動ブレーキ制御部63は、第1モータジェネレータMG1を力行させ(符号A4)、第2モータジェネレータMG2を回生させ(符号A5)、ブレーキアクチュエータ46を作動させる(符号A6)。また、第1モータジェネレータMG1を力行させる際に、エンジン12のスロットルバルブ53は閉じられるとともにインジェクタ54の燃料噴射は停止される。
すなわち、自動ブレーキ制御においては、第1モータジェネレータMG1によってエンジン12がクランキングされることから、第1モータジェネレータMG1によって力行電力(Pg)を消費することが可能となる。これにより、第2モータジェネレータMG2の回生電力(Pb+Pg)については、バッテリ17に充電可能つまり吸収可能な電力(Pb)に制限されることなく、第1モータジェネレータMG1の力行電力(Pg)を加えた大きさに増やすことが可能となる。また、油圧ブレーキシステム40には制動電力(PBK)が発生することから、制動電力と回生電力とを合わせた車輪制動力(Pb+Pg+PBK)によって車輪15が制動される。なお、図6に示す場合には、所定時間後に第1モータジェネレータMG1を停止させているが(符号A7)、これに限られることはなく、油圧ブレーキシステム40の作動状態に合わせて第1モータジェネレータMG1の力行状態を継続しても良い。
図7は自動ブレーキ制御における回生電力の流れを示すイメージ図である。図7に示すように、自動ブレーキ制御において車輪15を制動する回生電力(Pb+Pg)については、回生電力の一部が、吸収可能な電力(Pb)としてバッテリ17に充電され、回生電力の残りが、力行電力(Pg)として第1モータジェネレータMG1によって消費される。このため、第1モータジェネレータMG1の力行電力(Pg)を増加させることが、回生電力(Pb+Pg)つまり回生制動力を高める点から重要である。そこで、プリクラッシュ判定部62によって制動予測状況が判定された段階、つまり第2モータジェネレータMG2の回生制動前にエンジン12を停止させることにより、第1モータジェネレータMG1の力行電力(Pg)を増加させ、第2モータジェネレータMG2の回生電力(Pb+Pg)を増加させている。すなわち、第1モータジェネレータMG1によって、エンジン回転数を単に上昇させるのではなく、エンジン12を停止状態からクランキングすることにより、第1モータジェネレータMG1の力行電力(Pg)を飛躍的に増加させることが可能となる。また、第1モータジェネレータMG1がエンジン12をクランキングする際には、エンジン12のスロットルバルブ53が閉じられている。このように、エンジン12の吸気抵抗を増大させることにより、第1モータジェネレータMG1の力行電力(Pg)を増加させることが可能となる。また、第1モータジェネレータMG1がエンジン12をクランキングする際には、インジェクタ54の燃料噴射は停止されている。このように、エンジン12に対する燃料供給を遮断することにより、エンジン12を始動させずに回転させることができ、第1モータジェネレータMG1の力行電力(Pg)を増加させることが可能となる。
前述したように、回生電力(Pb+Pg)は、吸収可能な電力(Pb)および力行電力(Pg)を合算したものであるため、バッテリ17の充電状態や温度に応じてクランキング時のエンジン回転数を調整しても良い。ここで、図8は自動ブレーキ制御における動力分割機構26の作動状態を示す共線図である。なお、図8において、実線L1は自動ブレーキ制御が介入する前の状態を示し、破線L2は制動予測状況であると判定された後の状態を示し、一点鎖線L3は制動確定状況であると判定された後の状態を示している。自動ブレーキ制御の制動予測状況であると判定されると、図8に矢印αで示すように、エンジン回転数を「0」に制御するように、第1モータジェネレータMG1の回転数が「N1」から「−N2」に制御される。続いて、自動ブレーキ制御の制動確定状況であると判定されると、図8に矢印βで示すように、停止状態のエンジン12をクランキングするため、第1モータジェネレータMG1の回転数が「−N2」から「N3」に制御される。ここで、バッテリ17の充電状態や温度等に基づき吸収可能な電力(Pb)が大きいと予測される場合には、第1モータジェネレータMG1の回転数を低回転側の「N3a」に制御し、クランキング中のエンジン回転数を低下させても良い。これにより、吸収可能な電力(Pb)の増加に合わせて、力行電力(Pg)を減少させることが可能となる。また、バッテリ17の充電状態や温度等に基づき吸収可能な電力(Pb)が小さいと予測される場合には、第1モータジェネレータMG1の回転数を高回転側の「N3b」に制御し、クランキング中のエンジン回転数を上昇させても良い。これにより、吸収可能な電力(Pb)の減少に合わせて、力行電力(Pg)を増加させることが可能となる。
続いて、前述した自動ブレーキ制御をフローチャートに沿って説明する。図9は制御ユニット50による自動ブレーキ制御の実行手順の一例を示すフローチャートである。図9に示すように、ステップS10では、速度差Vaが所定値Xを上回り、かつ車間距離Daが第1距離D1を下回るか否かが判定される。ステップS10において、速度差Vaが所定値Xを上回り、かつ車間距離Daが第1距離D1を下回ると判定された場合には、ステップS11に進み、自動ブレーキ制御の制動予測状況であると判定され、ステップS12に進み、エンジン12の停止処理が開始される。一方、ステップS10において、速度差Vaが所定値X以下であると判定された場合や、車間距離Daが第1距離D1以上であると判定された場合には、先行車両に対する衝突の虞が無いことから、エンジン12の停止処理を実行することなくルーチンを抜ける。
自動ブレーキ制御によるエンジン12の停止処理が開始されると、続くステップS13では、速度差Vaが所定値Xを上回り、かつ車間距離Daが第2距離D2を下回るか否かが判定される。ステップS13において、速度差Vaが所定値Xを上回り、かつ車間距離Daが第2距離D2を下回ると判定された場合には、ステップS14に進み、自動ブレーキ制御の制動確定状況であると判定され、ステップS15に進み、自動ブレーキ制御による自動制動が開始される。この自動制動においては、第1モータジェネレータMG1が力行され、第2モータジェネレータMG2が回生され、油圧ブレーキシステム40が作動する。
自動ブレーキ制御による自動制動が開始されると、続くステップS16では、速度差Vaが所定値Xを下回り、かつ車間距離Daが第2距離D2を上回るか否かが判定される。ステップS16において、速度差Vaが所定値Xを下回り、かつ車間距離Daが第2距離D2を上回ると判定された場合には、先行車両に対する衝突の虞が解消されたと判断されるため、ステップS17に進み、自動ブレーキ制御による自動制動が解除される。一方、ステップS16において、速度差Vaが所定値X以上であると判定された場合や、車間距離Daが第2距離D2以下であると判定された場合には、先行車両に対する衝突の虞が解消されていないため、ステップS15に戻り、自動ブレーキ制御による自動制動が継続される。
なお、前述したステップS13において、速度差Vaが所定値X以下であると判定された場合や、車間距離Daが第2距離D2以上であると判定された場合には、ステップS18に進み、速度差Vaが所定値Xを下回り、かつ車間距離Daが第2距離D2を上回るか否かが判定される。ステップS18において、速度差Vaが所定値Xを下回り、かつ車間距離Daが第2距離D2を上回ると判定された場合には、先行車両に対する衝突の虞が解消されたと判断されるため、自動制動を実行することなくルーチンを抜ける。一方、ステップS18において、速度差Vaが所定値X以上であると判定された場合や、車間距離Daが第2距離D2以下であると判定された場合には、先行車両に対する衝突の虞が解消されていないため、ステップS12に戻り、自動ブレーキ制御によるエンジン12の停止処理が継続される。
これまで説明したように、自動ブレーキ制御においては、第2モータジェネレータMG2の回生制動を予測し、回生制動前にエンジン12を停止させるようにしている。これにより、第2モータジェネレータMG2の回生制動時には、第1モータジェネレータMG1が消費する力行電力を増加させることができ、第2モータジェネレータMG2の回生電力を増加させることが可能となる。これにより、自動ブレーキ制御の制動能力を高めることができるため、車両の安全性を飛躍的に向上させることが可能となる。また、自動ブレーキ制御の制動能力を高めることにより、自動ブレーキ制御の介入機会を減少させることが可能となり、この点からも車両の安全性を向上させることが可能となる。さらに、第2モータジェネレータMG2の回生制動力を高めることができるため、油圧ブレーキシステム40の大型化や高性能化を回避することが可能となる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。前述の説明では、車両前方の対象物情報を収集するため、カメラユニット57を用いているが、カメラユニット57としては、複数のカメラを備えたステレオカメラであっても良く、1つのカメラを備えた単眼カメラであっても良い。また、車両前方の対象物情報を収集するため、ミリ波レーダや赤外線レーザ等を使用しても良い。さらに、カメラユニット57、ミリ波レーダ、赤外線レーザ等を、組み合わせて使用することで車両前方の対象物情報を収集しても良い。なお、車両前方の対象物として先行車両を挙げているが、これに限られることはなく、対象物として自転車や歩行者等を識別しても良いことはいうまでもない。
図示するパワーユニット11は、動力分割機構26を備えたシリーズパラレル型のパワーユニットであるが、これに限られることはなく、クラッチを備えたシリーズパラレル型のパワーユニットであっても良い。また、第1モータジェネレータMG1と第2モータジェネレータMG2とを機械的に切り離すようにしたシリーズ型のパワーユニットであっても良い。また、前述の説明では、蓄電デバイスとしてバッテリ17を用いているが、これに限られることはなく、蓄電デバイスとしてキャパシタを用いても良い。
10 車両用制御装置
12 エンジン
15 車輪
16 インバータ(電力変換機器)
17 バッテリ(蓄電デバイス)
50 制御ユニット(自動制動判定部,エンジン制御部,第1モータ制御部,第2モータ制御部)
MG1 第1モータジェネレータ(第1電動モータ)
MG2 第2モータジェネレータ(第2電動モータ)
D1 第1距離
D2 第2距離

Claims (7)

  1. 車両前方の対象物情報に基づき車両を自動的に制動する車両用制御装置であって、
    エンジンに連結される第1電動モータと、
    車輪に連結される第2電動モータと、
    前記対象物情報に基づいて、対象物との距離が第1距離を下回る制動予測状況と、対象物との距離が前記第1距離よりも短い第2距離を下回る制動確定状況と、を判定する自動制動判定部と、
    前記制動予測状況であると判定された場合に、前記エンジンを運転状態から停止状態に切り替え、エンジン回転数をゼロに制御するエンジン制御部と、
    前記制動確定状況であると判定された場合に、前記第1電動モータを力行させて前記エンジンを停止状態からクランキングする第1モータ制御部と、
    前記制動確定状況であると判定された場合に、前記第2電動モータを回生させる第2モータ制御部と、
    を有する、車両用制御装置。
  2. 請求項1記載の車両用制御装置において、
    前記第1電動モータと前記第2電動モータとは、電力変換機器を介して互いに接続される、車両用制御装置。
  3. 請求項2記載の車両用制御装置において、
    前記電力変換機器には蓄電デバイスが接続される、車両用制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用制御装置において、
    前記第1距離と前記第2距離とは、対象物との速度差に基づいて設定される、車両用制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用制御装置において、
    前記制動予測状況であると判定された場合に、前記エンジン制御部は燃料供給を遮断することで前記エンジンを運転状態から停止状態に切り替え、
    前記第1モータ制御部が前記第1電動モータを力行する際に、前記エンジン制御部は前記エンジンに対する燃料供給遮断を継続する、車両用制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用制御装置において、
    前記第1モータ制御部が前記第1電動モータを力行する際に、前記エンジン制御部は前記エンジンのスロットルバルブを閉じる、車両用制御装置。
  7. エンジンに連結される第1電動モータと車輪に連結される第2電動モータとを備える車両を、車両前方の対象物情報に基づき自動的に制動する車両制御方法であって、
    前記対象物情報に基づいて、対象物との距離が第1距離を下回る制動予測状況と、対象物との距離が前記第1距離よりも短い第2距離を下回る制動確定状況と、を判定するステップと、
    前記制動予測状況であると判定された場合に、前記エンジンを運転状態から停止状態に切り替え、エンジン回転数をゼロに制御するステップと、
    前記制動確定状況であると判定された場合に、前記第1電動モータを力行させて前記エンジンを停止状態からクランキングするステップと、
    前記制動確定状況であると判定された場合に、前記第2電動モータを回生させるステップと、
    を有する、車両制御方法。
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