JP6278809B2 - 成形金型 - Google Patents

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Description

本発明は、アンダーカット部を有する成形品を成形する成形金型に関する。
一般的に、成形品の内側にアンダーカット部を成形するために、内スライドやルーズコアを有する成形金型が用いられている。この成形金型において、内スライドやルーズコアが移動するスペースを確保することが難しい。スペースが確保されても、成形金型の構造が複雑になる。このため温度調整回路が配設されず、成形品の品質が保証されない。また、成形金型のコストが増加する。
このため例えば特許文献1は、成形品の内壁部と外壁部とに成形されるアンダーカット部を成形品の外側から成形する成形金型を開示している。成形金型は、アンダーカット部を成形するために成形品の外側から内側に向かって成形品に侵入する入れ子部材を有している。この入れ子部材は、押圧によって成形品に侵入する。また入れ子部材全体は、成形品の取り出し時において、侵入後に移動機構によって成形品の外側に押し戻されている。また特許文献1において、成形品の内側には、成形品にアンダーカット部を形成する入れ子部材が配設されている。入れ子部材は押圧によって成形品のアンダーカット部に侵入する。また入れ子部材は、成形品の取り出し時において、進入後にコイルバネ等の弾性部材によってアンダーカット部から抜去される。このような構造は、一般的にモグラ方式のスライド構造と呼ばれている。
特開2001−212851号公報
前記したスライド構造では、成形品の取り出し時において、入れ子部材全体が成形品の外側に押し戻される必要がある。これにより入れ子部材の移動量だけのスペースが成形金型に確保される必要があり、成形金型が大型化する。またスライドの移動量が大きくなるため、カジリが生じやすくなってしまう。
またモグラ方式のスライドでは成形品が小型になると、コイルばねの配設が困難になる。コイルばねが配設されるためには、成形金型は分割する必要があり、成形金型の構造が複雑になる。また入れ子部材の挿抜をコイルばねによって行うため、成形金型の動作の信頼性が低下する。
また入れ子部材全体を成形品の外側に押し戻すためには、成形品の外壁部に成形されるアンダーカット部は、成形品の内壁部に成形されるアンダーカット部よりも大きくする必要があり、成形品の形状が制限されてしまう。
このため、成形金型の大型化を防止でき、成形品の形状の自由度を確保でき、確実に動作できる成形金型が望まれている。
本発明は、これらの事情に鑑みてなされたものであり、成形金型の大型化を防止でき、成形品の形状の自由度を確保でき、確実に動作できる成形金型を提供することを目的とする。
本発明は目的を達成するために、成形品の内側から前記成形品に内側アンダーカット部を成形し、前記内側アンダーカット部が成形されるアンダーカット処理方向において前記成形品の外側から前記成形品に外側アンダーカット部を成形する成形金型であって、固定側型部材を有する固定側金型と、前記固定側金型に対して閉じるまたは開くように可動する可動側金型であって、前記固定側型部材に対向して配設され、前記可動側金型が前記固定側型部材に対して閉じた際に前記成形品の形状を規定する成形キャビティ部を前記固定側型部材と共に形成する可動側型部材を有する可動側金型と、前記成形キャビティ部の内側から前記成形キャビティ部に連通しさらに前記成形品の内側に配設されるように、前記固定側型部材と前記可動側型部材とのいずれか一方の内部に配設されて、外部に連通している内部空間部と、前記内部空間部に配設され、さらに前記成形キャビティ部に遊合することで前記成形品の内側から前記成形品に前記内側アンダーカット部を成形する内側入れ子部と、前記成形キャビティ部の外側に配設され、前記内側入れ子部と連結し、前記成形キャビティ部に遊合することで前記成形品の外側から前記成形品に前記外側アンダーカット部を成形する外側入れ子部とを有する入れ子ユニットと、前記外側入れ子部と連結し、前記可動側金型が前記固定側金型に対して閉じることに連動して前記内側入れ子部前記外側入れ子部が前記成形キャビティ部に遊合し、前記可動側金型が前記固定側金型に対して開くことに連動して前記内側入れ子部が前記成形キャビティ部から抜去され同時に前記外側入れ子部が前記成形キャビティ部から抜去されるように、前記内部空間部において前記入れ子ユニットをアンダーカット処理方向に移動させる移動機構と、を具備することを特徴とする成形金型を提供する。
本発明によれば、成形金型の大型化を防止でき、成形品の形状の自由度を確保でき、確実に動作できる成形金型を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る成形品の概略図である。 図2Aは、一実施形態において、可動側金型が固定型金型に対して閉じられ、成形品が成形された状態を示す図である。 図2Bは、一実施形態において、可動側金型が固定型金型に対して閉じられること成形される成形キャビティ部を示す図である。 図2Cは、図2Aに示す状態から可動側金型が固定型金型に対して開いた状態を示す図である。 図2Dは、図2Cに示す状態から成形品が可動側金型から突き出された状態を示す図である。 図3Aは、一実施形態の第1の変形例において、可動側金型が固定型金型に対して閉じられ、成形品が成形された状態を示す図である。 図3Bは、図3Aに示す状態から可動側金型が固定型金型に対して開いた状態を示す図である。 図3Cは、図3Bに示す状態から成形品が可動側金型から突き出された状態を示す図である。 図4は、一実施形態の第2の変形例において、可動側金型が固定型金型に対して閉じられ、成形品が成形された状態を示す図である。 図5は、一実施形態の第3の変形例において、可動側金型が固定型金型に対して閉じられ、成形品が成形された状態を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
[一実施形態]
[構成]
図1と図2Aと図2Bと図2Cと図2Dを参照して一実施形態について説明する。なお一部の図面では、図示の明瞭化のために、一部の部材の図示を省略している。
[成形品10]
図1に示すような成形品10は、図2Aに示すような成形金型30によって射出成形される。このような成形品10は、例えばカメラに搭載される樹脂製のレンズといった、光学部品を含む。成形品10は、光が透過可能な透明な樹脂材料によって成形される。このような材料は、例えばポリカーボネートなどを含む。
成形品10は、成形品10の内側から成形品10に成形される内側アンダーカット部11と、成形品10の外側から成形品に成形される外側アンダーカット部13とを有している。内側アンダーカット部11と外側アンダーカット部13とは、互いに同じ方向に沿って配設される。
[成形金型30]
図2Aと図2Bと図2Cと図2Dとに示すような成形金型30は、成形品10の内側から成形品10に内側アンダーカット部11を成形し、内側アンダーカット部11が成形されるアンダーカット処理方向において内側アンダーカット部11が成形されると同時に成形品10の外側から成形品10に外側アンダーカット部13を成形する。このために図2Aと図2Bと図2Cと図2Dとに示すように、成形金型30は、固定側金型50と、固定側金型50に対向して配設され、固定側金型50に対して閉じる(近づく)または開く(離れる)ように可動する可動側金型70とを有している。固定側金型50は図示しない射出成形機の図示しない第1のプラテン部に取付けられ、可動側金型70は射出成形機の図示しない第2のプラテン部に取付けられている。図2Aに示すように、固定側金型50と可動側金型70とは、パーティングライン(PL)を挟んで互いに対向して配設されている。この状態で、可動側金型70は、可動側金型70が固定側金型50に対して成形金型30の軸方向に沿って開閉方向(図1中で上下方向)に移動可能となるように、第2のプラテンに支持されている。
図2Aと図2Bとに示すように、本実施形態では、可動側金型70が固定側金型50に対して閉じられるように固定側金型50と可動側金型70とが互いに組合された際に、内部流路部57aと連通する例えば1つの成形キャビティ部15が形成される。この成形キャビティ部15は、可動側金型70の可動側型部材73が固定側金型50の固定側型部材53に対して閉じた際に、例えば可動側型部材73と固定側型部材53とよって形成される。この成形キャビティ部15は、成形品10の形状を規定する空間部として形成される。
成形キャビティ部15は、固定側金型50に配設される固定側キャビティ部と、可動側金型70に配設される可動側キャビティ部とを有している。固定側キャビティ部と可動側キャビティ部とは、例えば、互いに対向している。固定側キャビティ部は固定側金型50の内部に配設されていてもよいし、可動側キャビティ部は可動側金型70の内部に配設されていてもよい。成形キャビティ部15は、成形品10の内周側形状を規定する内側キャビティ部15aと、内側キャビティ部15aと連続し、成形品10の外周側形状を規定する外側キャビティ部15bとを有している。本実施形態では、内側キャビティ部15aは、可動側キャビティ部の一部を有している。外側キャビティ部15bは、固定側キャビティ部と、可動側キャビティ部の一部と連続している可動側キャビティ部の他の一部とを有している。前記した内側アンダーカット部11は内側キャビティ部15aにおいて成形され、前記した外側アンダーカット部13は外側キャビティ部15bにおいて成形される。
成形金型30は、成形品10の材料が成形キャビティ部15に注入されることで成形品10の形状を規定することとなる。
成形金型30において、成形品10の取り数は、図2Aと図2Bと図2Cと図2Dとに示すように、例えば1個であるが、この数は限定される必要はなく、複数であってもよい。
[固定側金型50]
図2Aと図2Bと図2Cと図2Dとに示すように、固定側金型50は、平板状の固定側取付板51と、可動側金型70の可動側型部材73に対向するように固定側取付板51に載置され、成形キャビティ部15の固定側キャビティ部(外側キャビティ部15b)を形成する固定側型部材53とを有している。また図2Aと図2Bと図2Cと図2Dとに示すように、固定側金型50は、固定側取付板51に配設され、固定側型部材53を貫通し、固定側金型50と可動側金型70との位置決めのために、可動側金型70が固定側金型50に対して閉じられた際に可動側型部材73のガイドブッシュ73cに挿入される位置決めピン部55と、固定側取付板51を挿通し固定側型部材53とに嵌合するスプルーブッシュ57とを有している。
[固定側取付板51]
図2Aと図2Bと図2Cと図2Dとに示すように、固定側取付板51は、平板状を有している。固定側取付板51は、成形キャビティ部15の固定側キャビティ部(外側キャビティ部15b)と同軸上に配設され、スプルーブッシュ57が挿通する受板側挿通口部51aを有している。固定側取付板51は、例えば図示しないボルトなどによって、固定側型部材53と連結している。
[固定側型部材53]
図2Aと図2Bと図2Cと図2Dとに示すように、固定側型部材53は、成形キャビティ部15の固定側キャビティ部(外側キャビティ部15b)と同軸上に配設され、スプルーブッシュ57が嵌挿する固定型側嵌挿口部53aを有している。固定側型部材53は、固定型側嵌挿口部53aが受板側挿通口部51aと連通するように、固定側取付板51に載置及び連結される。
固定側型部材53は、位置決めピン部55が嵌通するピン側嵌通口部53bを有している。位置決めピン部55がピン側嵌通口部53bを嵌通することによって、内部流路部57aが成形キャビティ部15の固定側キャビティ部(外側キャビティ部15b)に連通するように、固定側型部材53は固定側取付板51に位置決めされてもよい。
[スプルーブッシュ57]
図2Aと図2Bと図2Cと図2Dとに示すように、スプルーブッシュ57は、スプルーブッシュ57の内部に配設され、成形品10を成形する材料が流れる内部流路部57aを有している。内部流路部57aは、例えば、固定側金型50の軸方向に沿って配設されている。内部流路部57aが成形キャビティ部15の固定側キャビティ部(外側キャビティ部15b)と連通するように、スプルーブッシュ57は受板側挿通口部51aと固定型側嵌挿口部53aとに嵌挿する。なお、内部流路部57aを流れる材料は、溶融状態となっている。このようなスプルーブッシュ57は、筒形状、例えば円筒形状を有している。
[可動側金型70]
図2Aと図2Bと図2Cと図2Dとに示すように、可動側金型70は、平板状の可動側受板71と、固定側金型50の固定側型部材53に対向するように可動側受板71に載置され、成形キャビティ部15の可動側キャビティ部(外側キャビティ部15b及び内側キャビティ部15a)を形成する可動側型部材73とを有している。また図2Aと図2Bと図2Cと図2Dとに示すように、可動側金型70は、可動側受板71を支持する支持板部75をさらに有している。
[可動側受板71]
図2Aと図2Bと図2Cと図2Dとに示すように、可動側受板71は、成形キャビティ部15の可動側キャビティ部(外側キャビティ部15b)と同軸上に配設され、後述する突き出し機構80の突き出しピン部85が挿通可能な受板側挿通口部71aを有している。
[可動側型部材73]
図2Aと図2Bと図2Cと図2Dとに示すように、可動側型部材73は、固定側型部材53に対向して配設されている。可動側型部材73は、平板状のコアプレートとして機能する。図2Bに示すように、可動側型部材73は、可動側型部材73が固定側型部材53に対して閉じた際に、成形品10の形状を規定する成形キャビティ部15を固定側型部材53と共に形成する。
可動側型部材73は、コアプレートとして機能する。可動側型部材73は、成形キャビティ部15の可動側キャビティ部(外側キャビティ部15b)と同軸上に配設され、突き出し機構80の突き出しピン部85が挿通可能な可動型側挿通口部73aを有している。可動型側挿通口部73aは、成形キャビティ部15と連通している。可動側型部材73は、受板側挿通口部71aが可動型側挿通口部73aと連通するように、可動側受板71に載置及び例えば図示しないボルトなどによって連結される。
また可動側型部材73は、筒状のガイドブッシュ73cが挿入される位置決め孔部73bをさらに有している。ガイドブッシュ73cには、可動側金型70が固定側金型50に対して開閉した際に位置決めピン部55が挿抜される。
[支持板部75]
図2Aと図2Bと図2Cと図2Dとに示すように、支持板部75は、可動側受板71を支持するスペーサブロック751と、スペーサブロック751を支持する可動側取付板部753とを有している。
スペーサブロック751は、スペーサブロック751の厚み方向においてスペーサブロック751を貫通する第1の貫通孔部751aを有している。第1の貫通孔部751aが受板側挿通口部71aと連通するように、スペーサブロック751には可動側受板71が載置され、スペーサブロック751は可動側受板71と図示しないボルトなどによって連結している。
可動側取付板部753は、可動側取付板部753の厚み方向において可動側取付板部753を貫通する1対の第2の貫通孔部753aを有している。第2の貫通孔部753aが第1の貫通孔部751aと連通するように、可動側取付板部753にはスペーサブロック751が載置され、可動側取付板部753はスペーサブロック751と図示しないボルトなどによって連結している。
[突き出し機構80]
また図2Aと図2Bと図2Cと図2Dとに示すように、成形金型30は、例えば可動側金型70の支持板部75に配設され、可動側金型70が固定側金型50に対して開いた際に、可動側金型70に対して成形品10を突き出す突き出し機構80をさらに有している。
図2Aと図2Bと図2Cと図2Dとに示すように、突き出し機構80は、第1のエジェクタ板81と、可動側金型70の軸方向において第1のエジェクタ板81と可動側受板71との間に配設される第2のエジェクタ板83とを有している。また突き出し機構80は、受板側挿通口部71aと可動型側挿通口部73aとを挿通するように第1のエジェクタ板81に配設される突き出しピン部85と、第1のエジェクタ板81に配設され、第1のエジェクタ板81の移動を操作する操作部材89とをさらに有している。
第1のエジェクタ板81と第2のエジェクタ板83とは、第1の貫通孔部751aに配設されており、例えば平板状に形成されている。第2のエジェクタ板83は、第1のエジェクタ板81に載置されており、例えば図示しないボルトによって第1のエジェクタ板81と連結している。
突き出しピン部85は、突き出しピン部85のツバが第1のエジェクタ板81と第2のエジェクタ板83との間に把持されることで、固定されている。
突き出しピン部85は、開閉方向に沿って配設されている。
図2Aと図2Bと図2Cと図2Dとに示すように、操作部材89は、1対配設されている。各操作部材89は、突き出し機構80の動作に伴い、第1の貫通孔部751a及び第2の貫通孔部753aに挿抜されるように、例えばボルトなどによって第1のエジェクタ板81に固定されている。
図2Cと図2Dとに示すように、図示しない押出部材が操作部材89に当接し可動側金型70の軸方向において操作部材89を押し出すことによって、操作部材89は第2の貫通孔部753aから第1の貫通孔部751aに移動する。これにより、第2のエジェクタ板83が可動側受板71に当接するように第1のエジェクタ板81と第2のエジェクタ板83と突き出しピン部85とは可動側金型70の軸方向に移動すると、突き出しピン部85の先端部が成形品10に当接した状態で、突き出しピン部85は可動側金型70から成形品10を突き出す。
図2Aに示すように、第2のエジェクタ板83と可動側受板71との間に配設された図示しないコイルばねによって第2のエジェクタ板83が押圧されると、第1のエジェクタ板81が可動側取付板部753に当接し、操作部材89が第1の貫通孔部751aから第2の貫通孔部753aに移動するように、第1のエジェクタ板81と第2のエジェクタ板83と突き出しピン部85とは可動側金型70の軸方向に移動する。
[入れ子ユニット90]
図2Aと図2Bと図2Cと図2Dとに示すように、成形金型30は、例えば可動側金型70の可動側型部材73に配設される成形キャビティ部15の内側キャビティ部15aと外側キャビティ部15bとに遊合し、内側キャビティ部15aに遊合することによって成形品10の内側から成形品10に内側アンダーカット部11を成形し、外側キャビティ部15bに遊合することによって成形品10の外側から成形品10に外側アンダーカット部13を成形する入れ子ユニット90をさらに有している。この入れ子ユニット90は、内側キャビティ部15aと外側キャビティ部15bとに同時に遊合し、内側アンダーカット部11と外側アンダーカット部13とを同時に成形する。入れ子ユニット90は、内側アンダーカット部11と外側アンダーカット部13とが互いに同じ方向に沿って配設されるように、内側アンダーカット部11と外側アンダーカット部13と成形する。このような入れ子ユニット90は、内側アンダーカット部11と外側アンダーカット部13とを規定することとなる。
図2Aと図2Cと図2Dとに示すように、入れ子ユニット90は、内側キャビティ部15aに遊合することによって成形品10の内側から成形品10に内側アンダーカット部11を成形する内側入れ子部91と、外側キャビティ部15bに遊合することによって成形品10の外側から成形品10に外側アンダーカット部13を成形する外側入れ子部93とを有している。内側入れ子部91は成形品10の内側から内側キャビティ部15aに遊合することとなり、外側入れ子部93は成形品10の外側から外側キャビティ部15bに遊合することとなる。
このような入れ子ユニット90は、後述する移動機構130によって、可動側金型70が固定側金型50に対して開閉することに応じて、内側アンダーカット部11や外側アンダーカット部13が成形される方向において可動側型部材73に対して移動可能となっている。なお、内側アンダーカット部11や外側アンダーカット部13が成形される方向は、例えば開閉方向に直交する直交方向をいい、以下においてアンダーカット処理方向と称する。
具体的には、後述する内側入れ子部91が内部空間部110を外側キャビティ部15bと内側キャビティ部15aとの間で移動可能となるように、入れ子ユニット90は移動可能となっている。より具体的には、入れ子ユニット90は、開閉方向に直交する直交(アンダーカット処理)方向において、固定側型部材53に対向する可動側型部材73の平板状の対向面をスライド可能となっている。この移動によって、内側アンダーカット部11と外側アンダーカット部13とが同時に成形される。
[内側入れ子部91と内部空間部110と連通孔部110a]
図2Aと図2Bと図2Cと図2Dとに示すように、内側入れ子部91の一部91aは、開閉方向に沿って配設されている。内側入れ子部91の残りの一部91bは、アンダーカット処理方向に沿って配設されている。一部91bは、内側キャビティ部15aに対向するように配設されている。一部91bは、入れ子ユニット90の移動に伴い、内側キャビティ部15aに挿抜される。一部91bは、内側キャビティ部15aに挿入されることによって内側アンダーカット部11を成形する。
内側入れ子部91は、例えば可動側型部材73の内部に配設されている内部空間部110に配設されている。内部空間部110は、成形キャビティ部15の内側から成形キャビティ部15の内側キャビティ部15aと連通しさらに成形品10の内側に配設されるように、固定側型部材53と可動側型部材73とのいずれか一方の内部、本実施形態では可動側型部材73の内部に配設されている。
内部空間部110は、可動側型部材73に直接配設されている。内部空間部110は、外側キャビティ部15bよりも成形品10(可動側金型70)の内側に配設されている。詳細には、内部空間部110は、成形金型30の軸方向(開閉方向)において成形キャビティ部15の可動側キャビティ部の外側キャビティ部15bの下方、且つアンダーカット処理方向において外側キャビティ部15bと内側キャビティ部15aとの間に配設されている。また内部空間部110は、可動型側挿通口部73aとは連通しておらず、可動型側挿通口部73aとは異なる位置に配設されている。
また内部空間部110は、可動側型部材73を貫通している連通孔部110aと連通している。この連通孔部110aは、アンダーカット処理方向に沿って可動側型部材73に配設されており、外部と連通している。このように内部空間部110は、連通孔部110aを介して外部と連通している。
アンダーカット処理方向において、内側入れ子部91(一部91b)の移動量は、内部空間部110の長さよりも短くなっている。
[外側入れ子部93]
図2Aと図2Bと図2Cと図2Dとに示すように、外側入れ子部93は、内側入れ子部91と例えばボルト95などによって連結している。外側入れ子部93は、内側入れ子部91が内側キャビティ部15aと遊合すると同時に外側キャビティ部15bと遊合し、内側入れ子部91が内側アンダーカット部11を成形すると同時に外側アンダーカット部13を成形する。
外側入れ子部93の一部93aは、開閉方向に沿って配設され、さらに成形キャビティ部15の外側に配設されている。内側入れ子部91の残りの一部93bは、アンダーカット処理方向に沿って配設されている。一部93aは、外側キャビティ部15bに対向するように配設されている。一部93aは、入れ子ユニット90の移動に伴い、外側キャビティ部15bに挿抜される。一部93aは、外側キャビティ部15bに挿入されることによって外側アンダーカット部13を成形する。一部93aは、一部91bが内側キャビティ部15aに挿抜されると同時に、外側キャビティ部15bに挿抜される。これにより、外側入れ子部93は、内側入れ子部91が内側アンダーカット部11を成形すると同時に、外側アンダーカット部13を成形することとなる。一部93bは、内側入れ子部91の移動に伴い、連通孔部110aに挿通する。一部93bは、ボルト95などによって一部91aと連結している。
[移動機構130]
図2Aと図2Cと図2Dとに示すように、成形金型30は、移動機構130をさらに有している。移動機構130は、可動側金型70が固定側金型50に対して閉じることに連動して内側入れ子部91が成形キャビティ部15の内側キャビティ部15aに遊合及び同時に外側入れ子部93が成形キャビティ部15の外側キャビティ部15bに遊合し、可動側金型70が固定側金型50に対して開くことに連動して内側入れ子部91が内側キャビティ部15aから抜去され同時に外側入れ子部93が外側キャビティ部15bから抜去されるように、内部空間部110を含む前記した一方である例えば可動側型部材73に対して入れ子ユニット90をアンダーカット処理方向に移動させる。本実施形態では、移動機構130は、入れ子ユニット90をスライドさせるタイプとなっており、アンダーカット処理方向である直交方向に入れ子ユニットを移動させる。
図2Aと図2Cと図2Dとに示すように、移動機構130は、固定側金型50の固定側型部材53に配設されるピン部材131及び固定部材133と、可動側金型70の可動側型部材73に配設される移動部材135とを有している。ピン部材131及び固定部材133は固定側金型50に配設される固定側移動機構として機能し、移動部材135は可動側金型70に配設される可動側移動機構として機能する。
[ピン部材131]
図2Aと図2Cと図2Dとに示すように、ピン部材131は、可動側型部材73に対向する固定側型部材53の例えば平面状の対向面から可動側型部材73に向かって直線状に配設されている軸部材である。ピン部材131の一端部は対向面に嵌合しており、他端部は可動側金型70に向かって延びている。この場合、例えば、ピン部材131の一端部は成形金型30の中心軸の近くに配設され、ピン部材131の他端部は成形金型30の中心軸側から離れて配設されている。つまり、ピン部材131の一端部がピン部材131の他端部よりも成形金型30の中心軸側に配設されるように、ピン部材131は可動側金型70の開閉方向に対して所望する角度傾斜している。このようにピン部材131は、アンギュラピンとして機能する。ピン部材131は、可動側金型70が固定側金型50に対して開閉することに応じて、移動部材135の移動側挿入口部135aを挿抜する。
[固定部材133]
図2Aと図2Cと図2Dとに示すように、固定部材133は、例えばボルト133aなどによって、固定側型部材53の対向面に固定されているロッキングブロックとして機能する。また固定部材133は、アンダーカット処理方向において、ピン部材131と隣り合うように配設されている。固定部材133は、アンダーカット処理方向において、ピン部材131に対向し、ピン部材131と略同様に傾いている固定側傾斜面部133bを有している。この場合、ピン部材131は、固定側傾斜面部133bに対して離れて配設され、固定側傾斜面部133bに対してオフセットされていることとなる。
[移動部材135]
図2Aと図2Cと図2Dとに示すように、移動部材135は、外側入れ子部93の一部93aと、例えば図示しないボルトなどによって連結している。これにより、移動機構130は、外側入れ子部93と連結することとなる。この連結面は、例えば開閉方向に沿って配設されている。またこの場合、外側入れ子部93は、直交方向において、内側入れ子部91と移動部材135との間に介在していることとなる。この状態で、内側入れ子部91と外側入れ子部93と移動部材135とは、詳細については後述するがアンダーカット処理方向において可動側型部材73に対してスライド可能となるように、固定側型部材53に対向する可動側型部材73の例えば平面状の対向面に載置されている。
移動部材135は、可動側金型70が固定側金型50に対して開閉することに応じてピン部材131が挿抜される移動側挿入口部135aと、可動側金型70が固定側金型50に対して開閉することに応じて固定側傾斜面部133bをスライドする移動側傾斜面部135bとを有している。
移動側挿入口部135aは、移動部材135の内部に配設されており、ピン部材131の下方に配設されており、ピン部材131と略同様に傾斜している。移動側挿入口部135aにおける移動部材135の内周面は、可動側金型70が固定側金型50に対して開いた際にのみ、ピン部材131の外周面をスライドする。移動側挿入口部135aは、移動部材135の高さ方向において、例えば、移動部材135を貫通している。移動側傾斜面部135bは、移動部材135の外周面に配設されており、固定側傾斜面部133bの下方に配設されており、固定側傾斜面部133bと略同様に傾斜している。
そして詳細については後述するが、内側入れ子部91と外側入れ子部93と移動部材135とは、ピン部材131と、固定部材133の固定側傾斜面部133bと、移動部材135の移動側挿入口部135aと移動側傾斜面部135bとによって、アンダーカット処理方向において可動側型部材73に対してスライド可能となっている。
[移動制御部材137]
また図2Aと図2Cと図2Dとに示すように、移動機構130は、可動側型部材73に配設され、移動部材135が当接することによって、移動部材135が例えば可動側型部材73の外側にまで移動することを防止されるように、移動部材135の移動を制御する移動制御部材137を有している。移動制御部材137は、例えばボルト137aによって可動側型部材73に固定されている。移動制御部材137は、移動部材135の外周側に配設されており、移動部材135の移動側傾斜面部135bが当接するブロック部材である。
[動作]
[閉動作]
図2Aと図2Bに示すように、可動側金型70が固定側金型50に対して閉じることに連動して、移動側挿入口部135aにピン部材131が挿入され、同時に、移動側傾斜面部135bは、固定側傾斜面部133bをスライドする。このスライドによって、移動部材135は、アンダーカット処理方向において成形金型30の外周側から内部空間部110に向かって押し出される。そして、移動部材135は、アンダーカット処理方向において内部空間部110に向かって可動側型部材73を移動(スライド)する。これにより外側入れ子部93も、アンダーカット処理方向において内部空間部110に向かって可動側型部材73を移動(スライド)する。また、内側入れ子部91は、外側入れ子部93の移動(スライド)によって、内部空間部110において内側キャビティ部15aに向かって移動(スライド)する。よって、内側入れ子部91の一部91bは内側キャビティ部15aに挿入され、同時に、外側入れ子部93の一部93aは外側キャビティ部15bに挿入される。
なお例えば、内側入れ子部91の一部91aが内部空間部110における可動側型部材73の内周面部に当接することによって、内側入れ子部91の一部91bが内側キャビティ部15aに位置決めされ、同時に、外側入れ子部93の一部93aは外側キャビティ部15bに位置決めされるように、移動が停止する。言い換えると、アンダーカット処理方向において内部空間部110に進行する移動が規制される。
この状態で、成形品10の溶融した材料は、内部流路部57aから成形キャビティ部15に流れ、冷却されて固化される。これにより、成形品10が成形され、またこの成形品10には内側アンダーカット部11と外側アンダーカット部13が成形される。
[開動作]
図2Cに示すように、可動側金型70が固定側金型50に対して開くことに連動して、移動側挿入口部135aからピン部材131が抜去され、移動側挿入口部135aにおける移動部材135の内周面は、ピン部材131の外周面をスライドする。また、同時に、移動側傾斜面部135bは、固定側傾斜面部133bと離反する。この移動部材135の内周面とピン部材131の外周面とにおけるスライドによって、移動部材135は、アンダーカット処理方向において成形金型30の内部空間部110から外周側に向かって押し出される。そして、移動部材135は、アンダーカット処理方向において外周側に向かって可動側型部材73を移動(スライド)する。これにより外側入れ子部93も、アンダーカット処理方向において外周側に向かって可動側型部材73を移動(スライド)する。また、内側入れ子部91は、外側入れ子部93の移動(スライド)によって、内部空間部110において内側キャビティ部15aから離れるように移動(スライド)する。よって、内側入れ子部91の一部91bは内側キャビティ部15aから抜去され、同時に、外側入れ子部93の一部93aは外側キャビティ部15bから抜去される。
図2Cに示すように、例えば、移動側傾斜面部135bが移動制御部材137に当接することによって、移動部材135が例えば可動側型部材73の外側にまで移動(スライド)することが防止されるように、移動(スライド)が停止する。言い換えると、アンダーカット処理方向において、内部空間部110から退避する移動、言い換えると成形金型30の外周に向かう移動が規制される。
図2Dに示すように、この状態で、押出部材が操作部材89に当接し可動側金型70の軸方向において第2の貫通孔部753aから操作部材89を押し出すことによって、操作部材89は第2の貫通孔部753aから第1の貫通孔部751aに移動する。これにより、第1のエジェクタ板81と第2のエジェクタ板83と突き出しピン部85とは可動側金型70の軸方向に移動し、第2のエジェクタ板83が可動側受板71に近づく方向に移動する。よって、内側アンダーカット部11と外側アンダーカット部13とを有する成形品10は、突き出しピン部85によって可動側金型70から突き出される。
[効果]
本実施形態では、内側入れ子部91が内部空間部110に配設され、内側入れ子部91が移動機構130によって内部空間部110において移動する。
このため本実施形態では、入れ子ユニット90全体が成形品10の外側や成形金型30の外側に押し戻す必要がない。よって、本実施形態では、入れ子部材の移動量だけのスペースを成形金型30に確保する必要がなく、成形金型30の大型化を防止できる。また本実施形態では、移動機構130によって、コイルばねなどを不要にでき、成形金型30が分割する必要がなく、成形金型30の構造が複雑になる必要がない。また移動機構130によって、入れ子ユニット90を動作させるため、成形金型30の動作の信頼性が低下することを防止できる。
また本実施形態では、前記よって、外側アンダーカット部13の形状やサイズは内側アンダーカット部11の形状やサイズに影響されず、成形品10の形状の自由度が確保される。
また本実施形態では、前記によって、かじりの発生を防止でき、成形金型30は確実に動作できる。
このように本実施形態では、成形金型30の大型化を防止でき、成形品10の形状の自由度を確保でき、確実に動作できる成形金型30を提供できる。
また本実施形態では、1つの入れ子ユニット90によって、内側アンダーカット部11と外側アンダーカット部13とを、1つの移動機構130によって動作させることができ、金型の大型化を防止できる。
[第1の変形例]
[構成]
以下に図3Aと図3Bと図3Cとを参照して、本実施形態の第1の変形例について説明する。本変形例では一実施形態とは異なる点のみ記載する。
可動側型部材73は、平板状の可動側取付板部75に直接載置されており、可動側取付板部75に図示しないボルトなどによって連結されている。
突き出し機構80において、第1のエジェクタ板81と第2のエジェクタ板83と突き出しピン部85と操作部材89とは、固定型側嵌挿口部53aに連通する固定側型部材53の内部空間部53dに配設されている。第1のエジェクタ板81と第2のエジェクタ板83とは、スプルーブッシュ57が挿通している。突き出しピン部85の先端部は、内部空間部53dに連通する固定側型部材53の固定側挿通口部53eに挿抜される。固定側挿通口部53eは、成形キャビティ部15と連通している。また操作部材89の先端部は、内部空間部53dに連通する固定側型部材53の固定側挿通口部53fと可動側型部材73の可動側挿入口部73fと可動側取付板部75の板側挿入口部75fとに挿入されている。
内部空間部110と連通孔部110aとは、固定側型部材53の内部に配設されている。このように内部空間部110と連通孔部110aとは、固定側型部材53と可動側型部材73とのいずれか一方の内部、本変形例では固定側型部材53の内部に配設されている。
入れ子ユニット90は、固定側型部材53の内部に配設されている内部空間部110と連通孔部110aとに配設される。
移動機構130において、ピン部材131と固定部材133とは、可動側型部材73に配設されている。移動機構130において、移動部材135と移動制御部材137とは、固定側型部材53に配設されている。
ピン部材131の傾きと固定側傾斜面部133bの傾きと移動側傾斜面部135bの傾きとは、一実施形態とは、逆向きとなっている。
[動作]
本変形例の動作は、一実施形態と略同様である。
なお、可動側金型70が固定側金型50に対して開く際に、第1のエジェクタ板81が固定側取付板51に当接が維持されるように、操作部材89が図示しない押し出し部材と共に静止している。可動側金型70が固定側金型50に対して開いた際に、可動側型部材73が操作部材89を可動側金型70に向かって引っ張ることによって、第2のエジェクタ板83が固定側型部材53の内周面に近づく方向に移動する。よって、内側アンダーカット部11と外側アンダーカット部13とを有する成形品10が突き出しピン部85によって固定側金型50から突き出される。
[効果]
本変形例では、入れ子ユニット90が固定側型部材53に配設されている。この状態であっても、本変形例では、一実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第2の変形例]
[構成]
以下に図4を参照して、本実施形態の第2の変形例について説明する。本変形例では一実施形態とは異なる点のみ記載する。
可動側型部材73は、可動側キャビティ部と外側キャビティ部15bと規定し、内側キャビティ部15aを規定する可動側入れ子部材150をさらに有している。可動側入れ子部材150は、移動部材135などがスライドする可動側型部材73の対向面に載置される。また可動側入れ子部材150は、図示しないボルトなどによって可動側型部材73に固定されている。可動側入れ子部材150は、内部空間部110と連通孔部110aとを有している。可動側入れ子部材150が可動側型部材73の対向面に載置された状態で、内部空間部110と連通孔部110aとは、可動側型部材73の対向面に接している。
また可動側入れ子部材150は、可動型側挿通口部73aと連通し、可動型側挿通口部73aを挿通した突き出しピン部85が挿通する入れ子部挿通口部151を有している。
本変形例では、内側入れ子部91は、可動側入れ子部材150に配設される内側キャビティ部15aに遊合する。
[効果]
本変形例では、内側入れ子部91と外側入れ子部93とが内部空間部110と連通孔部110aとに配設されるように、可動側入れ子部材150が内部空間部110と連通孔部110aとを介して内側入れ子部91と外側入れ子部93とを上方から覆う。これにより入れ子ユニット90を可動側型部材73の対向面に配設した後に、可動側入れ子部材150を可動側型部材73の対向面に配設することで組み立て可能となっている。
このため本変形例では、成形金型30の組み立ての作業性を高めることができる。
なお本変形例では、可動側入れ子部材150が配設されているが、第1の変形例において固定側型部材53に配設される図示しない固定型入れ子部材が配設されていてもよい。
[第3の変形例]
[構成]
以下に図5を参照して、本実施形態の第3の変形例について説明する。本変形例では一実施形態の第2の変形例とは異なる点のみ記載する。
可動側入れ子部材150の入れ子部挿通口部151は、可動型側挿通口部73aと同一直線上に配設されている。
可動側入れ子部材150の内部空間部110は、成形金型30の軸方向(開閉方向)において外側キャビティ部15bの下方、且つアンダーカット処理方向において外側キャビティ部15bと内側キャビティ部15aとの間に配設されている。また内部空間部110は、可動型側挿通口部73aと連通している。
本変形例では、成形品10の内側から外側に向かって内側アンダーカット部11が成形される。
外側入れ子部93は、外側入れ子部93が移動可能となるように成形品10を突き出す突き出しピン部85が外側入れ子部93を挿通する外側挿通口部93cをさらに有している。外側挿通口部93cは、可動型側挿通口部73aと入れ子部挿通口部151とに連通し、可動型側挿通口部73aを挿通する突き出しピン部85が入れ子部挿通口部151に挿通されるように挿通可能となっている。外側挿通口部93cは、外側入れ子部93が移動(スライド)することを考慮して、アンダーカット処理方向において可動型側挿通口部73aや入れ子部挿通口部151よりも大きくなっている。外側入れ子部93は、逃げ穴として機能する。
[効果]
本変形例では、内側アンダーカット部11が成形品10の全周に渡って成形される場合でも、容易に内側アンダーカット部11を成形できる。また本変形例では、突き出しピン部85の配置の位置の自由度を向上できる。
本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。
10…成形品、11…内側アンダーカット部、13…外側アンダーカット部、15…成形キャビティ部、15a…内側キャビティ部、15b…外側キャビティ部、30…成形金型、50…固定側金型、51…固定側取付板、53…固定側型部材、55…位置決めピン部、57…スプルーブッシュ、70…可動側金型、71…可動側受板、73…可動側型部材、73c…ガイドブッシュ、75…支持板部、80…突き出し機構、90…入れ子ユニット、91…内側入れ子部、93…外側入れ子部、110…内部空間部、110a…連通孔部、130…移動機構、131…ピン部材、133…固定部材、135…移動部材、137…移動制御部材。

Claims (4)

  1. 成形品の内側から前記成形品に内側アンダーカット部を成形し、前記内側アンダーカット部が成形されるアンダーカット処理方向において前記成形品の外側から前記成形品に外側アンダーカット部を成形する成形金型であって、
    固定側型部材を有する固定側金型と、
    前記固定側金型に対して閉じるまたは開くように可動する可動側金型であって、前記固定側型部材に対向して配設され、前記可動側金型が前記固定側型部材に対して閉じた際に前記成形品の形状を規定する成形キャビティ部を前記固定側型部材と共に形成する可動側型部材を有する可動側金型と、
    前記成形キャビティ部の内側から前記成形キャビティ部に連通しさらに前記成形品の内側に配設されるように、前記固定側型部材と前記可動側型部材とのいずれか一方の内部に配設されて、外部に連通している内部空間部と、
    前記内部空間部に配設され、さらに前記成形キャビティ部に遊合することで前記成形品の内側から前記成形品に前記内側アンダーカット部を成形する内側入れ子部と、前記成形キャビティ部の外側に配設され、前記内側入れ子部と連結し、前記成形キャビティ部に遊合することで前記成形品の外側から前記成形品に前記外側アンダーカット部を成形する外側入れ子部とを有する入れ子ユニットと、
    前記外側入れ子部と連結し、前記可動側金型が前記固定側金型に対して閉じることに連動して前記内側入れ子部前記外側入れ子部が前記成形キャビティ部に遊合し、前記可動側金型が前記固定側金型に対して開くことに連動して前記内側入れ子部が前記成形キャビティ部から抜去され同時に前記外側入れ子部が前記成形キャビティ部から抜去されるように、前記内部空間部において前記入れ子ユニットをアンダーカット処理方向に移動させる移動機構と、
    を具備することを特徴とする成形金型。
  2. 前記移動機構は、アンダーカット処理方向である前記可動側金型が前記固定側金型に対して開閉する開閉方向に直交する直交方向に、前記入れ子ユニットを移動させることを特徴とする請求項1に記載の成形金型。
  3. 前記内部空間部は、前記固定側型部材と前記可動側型部材とのいずれか一方に直接配設されている、または前記固定側型部材と前記可動側型部材とのいずれか一方に配設されている入れ子部材に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の成形金型。
  4. 前記外側入れ子部が移動可能となるように、前記成形品を突き出す突き出しピン部が前記外側入れ子部を挿通する外側挿通口部を、前記外側入れ子部は有することを特徴とする請求項1に記載の成形金型。
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