JP2019001109A - 二色成形品の製造方法および二色成形金型 - Google Patents

二色成形品の製造方法および二色成形金型 Download PDF

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功 坪内
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正輝 大塚
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Yoshitaka Otsuka
由孝 大塚
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Abstract

【課題】成形時における変形を抑制し、品質の高い二色成形品を成形することができる二色成形品の製造方法および二色成形金型を提供すること。
【解決手段】二色成形品60の製造方法は、二色成形品60において光学機能面411を有する外装部材となる本体部41と、本体部41の光学機能面411以外の部分から突出するボス部42と、を有する一次成形品40を、ボス部42にゲート残り421が形成されるように成形する一次成形工程と、二色成形品60において被外装部材となる二次成形品50を、本体部41によって少なくともその一部が覆われ、かつゲート残り421を含めたボス部42を埋め込むように成形する二次成形工程と、を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、二色成形品の製造方法および二色成形金型に関する。
光学素子と、その光学素子の外装部材とを、二種類の異なる成形材料によって一体的に成形する方法として、二色成形の技術が知られている。このような二色成形に関して、例えば特許文献1には、光学素子を一次成形した後、当該光学素子の側周面に形成されたゲート残りを埋め込むように、光学素子の周囲に外装部材を二次成形する方法が開示されている。なお、「ゲート残り」とは、射出成形の際に、成形材料が注入されるゲート口(注入口)の位置に形成されるゲートの一部のことを示している。
特許第5914325号公報
ここで、一次成形品の周囲に二次成形品を成形しない場合、例えば光学機能を有する外装部材を一次成形し、当該外装部材によって覆われる被外装部材を二次成形する場合、一次成形品(外装部材)の外表面にゲート残りが露出するため、ゲート処理を行う必要がある。しかしながら、ゲート処理を行うと、ゲート残りを除去する際に一次成形品に応力が加わるため、一次成形品が変形し、例えば一次成形品(外装部材)と二次成形品(被外装部材)との界面でめくれ等が発生して品質に影響を及ぼす可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、成形時における変形を抑制し、品質の高い二色成形品を成形することができる二色成形品の製造方法および二色成形金型を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る二色成形品の製造方法は、二色成形品において光学機能面を有する外装部材となる本体部と、前記本体部の前記光学機能面以外の部分から突出するボス部と、を有する一次成形品を、前記ボス部にゲート残りが形成されるように成形する一次成形工程と、前記二色成形品において被外装部材となる二次成形品を、前記本体部によって少なくともその一部が覆われ、かつ前記ゲート残りを含めた前記ボス部を埋め込むように成形する二次成形工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る二色成形品の製造方法は、上記発明において、前記一次成形工程と前記二次成形工程との間に、前記一次成形品を保持した入子を、前記一次成形工程を行った一次成形型から、前記二次成形工程を行う二次成形型へと移動させる移動工程を含むことを特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る二色成形金型は、二色成形品において光学機能面を有する外装部材となる本体部を成形するための本体成形部を有する入子が、着脱可能に装着された一次固定型と、前記本体部の前記光学機能面以外の部分から突出するボス部を成形するためのボス成形部と、前記本体成形部および前記ボス成形部に樹脂を充填するためのゲート口と、を有する一次可動型と、前記本体部と、ゲート残りが形成された前記ボス部と、を有する一次成形品を保持した前記入子を、前記一次固定型から脱離させる移動機構と、前記一次固定型から脱離された前記入子を装着可能な二次固定型と、前記入子が前記二次固定型に装着された状態で、前記二色成形品において被外装部材となる二次成形品を、前記本体部によって少なくともその一部が覆われるように、かつ前記ゲート残りを含めた前記ボス部を埋め込むように成形するための二次成形部を有する二次可動型と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ゲート残りを含めた一次成形品のボス部を埋め込むように二次成形品を成形するため、一次成形品のゲート処理が不要となる。従って、成形時における一次成形品の変形を抑制することができ、品質の高い二色成形品を成形することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る二色成形金型によって成形した一次成形品を示す断面図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る二色成形金型によって成形した一次成形品および二次成形品からなる、二色成形品を示す断面図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る二色成形金型の構成と、当該二色成形金型を用いた二色成形品の製造方法の一次成形工程の様子を示す断面図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る二色成形金型を、図3で示したA−A’方向で切断した状態を示す断面図である。 図5は、本発明の実施の形態に係る二色成形金型を用いた二色成形品の製造方法の一次成形工程において、型開き時の様子を示す断面図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る二色成形金型を用いた二色成形品の製造方法の移動工程の様子を示す断面図である。 図7は、本発明の実施の形態に係る二色成形金型を用いた二色成形品の製造方法の二次成形工程の様子を示す断面図である。 図8は、本発明の実施の形態に係る二色成形金型を用いた二色成形品の製造方法の二次成形工程において、型開き時の様子を示す断面図である。
以下、本発明に係る二色成形品の製造方法および二色成形金型の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、以下の実施の形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものも含まれる。
[二色成形品]
まず、本発明の実施の形態に係る二色成形金型によって成形される二色成形品60の構成について、図1および図2を参照しながら説明する。図1は、後記する一次成形工程によって成形される一次成形品40の構成を、図2は、後記する二次成形工程によって成形される二次成形品50を含む二色成形品60の構成を、示す断面図である。
また、一次成形品40を構成する一次成形樹脂と、二次成形品50を構成する二次成形樹脂としては、例えばPC(ポリカーボネート)等の透明樹脂や、当該PCに着色をした着色樹脂等を用いることができる。また、一次成形樹脂および二次成形樹脂は、同じ樹脂であってもよく、あるいは異なる樹脂であってもよい。
一次成形品40は、図1に示すように、本体部41と、ボス部42と、スプルランナー43と、ゲート44と、を有している。本体部41は、二色成形品60における外装部材として機能するものであり、全体として蓋状に形成されている。また、本体部41の一方側には、光学機能面411が設けられ、本体部41の他方側には、凹状の穴部412,413が設けられている。
ボス部42は、本体部41の光学機能面411以外の部分、すなわち穴部413の開口部近傍から、光学機能面411とは反対側に突出している。なお、図1で示したスプルランナー43の全部およびゲート44の一部は、一次成形の際の二色成形金型1の型開きによって、ボス部42から分離される。従って、一次成形工程後のボス部42には、ゲート44の残り一部に相当するゲート残り421(図2参照)が形成されることになる。また、スプルランナー43には、後記するランナーロック117の先端が嵌合する凹状の穴部431が形成されている。
二次成形品50は、図2に示すように、本体部51と、スプルランナー53と、ゲート54と、を有している。本体部51は、二色成形品60における被外装部材として機能するものであり、全体として筒状に形成されている。本体部51には、ボス部42が配置される穴部511と、穴部412の開口部と連通する貫通孔512と、穴部413の開口部と連通する貫通孔513と、が形成されている。
本体部51は、一次成形品40の本体部41によってその一部、すなわち穴部511および貫通孔512,513の開口部が覆われている。また、本体部51は、穴部511によって、ゲート残り421を含めたボス部42の全体が埋め込まれている。なお、図2に示したスプルランナー53は、二次成形の際の二色成形金型1の型開きによって、ゲート54から分離される。そして、本体部51に連結されたゲート54は、ゲート処理によって除去される。また、スプルランナー53には、後記するランナーロック217の先端が嵌合する凹状の穴部531が形成されている。
[二色成形金型]
続いて、本発明の実施の形態に係る二色成形金型1の構成について、図3および図4を参照しながら説明する。図3は、型締め後に一次成形工程を行った際の二色成形金型1の断面状態を示している。なお、同図で示したガイドピン114,214のうち、実線で示したものは、実際には同図とは異なる断面に存在するが、説明の便宜上実線で図示している。
二色成形金型1は、図示しない二色成形機の一次射出ノズルおよび二次射出ノズルの位置に取り付けられている。二色成形金型1は、図3に示すように、一次成形型10と、二次成形型20と、移動機構30と、を備えている。一次成形型10は、一次固定型11と、当該一次固定型11に対してパーティングライン(以下、「P.L.」という)を挟んで対向して配置された一次可動型12と、を備えている。二次成形型20は、二次固定型21と、当該二次固定型21に対してP.L.を挟んで対向して配置された二次可動型22と、を備えている。また、二色成形金型1の入子は、二次成形品50の外装部を形成するキャビ入子と、被外装部を形成するコア入子と、を備えている。
<一次固定型>
一次固定型11は、主に、一次固定取付板111と、一次落下板112と、一次固定型板113と、複数のガイドピン114と、を備えている。
一次落下板112には、一次成形品40の穴部431(図1参照)に嵌合される柱状のランナーロック117が設けられている。このランナーロック117は、後記する一次成形後の型開き時に、一次成形品40のスプルランナー43を保持するためのものである。
一次固定型板113には、キャビ入子115が着脱可能に装着されている。ガイドピン114は、一次固定取付板111、一次落下板112および一次固定型板113と、後記する一次可動型板125および一次受け板124と、を貫通するように設けられている。
キャビ入子115は、一次固定型板113の内部に形成された空間113aに装着されている。キャビ入子115には、一次成形品40の本体部41(図1参照)を成形するためのキャビティ(本体成形部)115aが形成されている。なお、キャビティ115aの形状は、一次成形品40の本体部41(図1参照)の形状と同様である。
キャビ入子115には、図3および図4に示すように、後記する移動機構30のボールネジ32が接続されている。そして、キャビ入子115は、ボールネジ32の回転に伴って、一次固定型板113と後記する二次固定型板213との間を移動可能に構成されている。また、一次固定型板113には、図4に示すように、キャビ入子115が一次固定型板113と二次固定型板213との間を移動する際に、当該キャビ入子115を案内するガイド部113bが形成されている。
一次固定型11には、一次成形工程を実施する際の型締め時において、キャビティ115aおよび後記するキャビティ127aに一次成形樹脂r1を充填するための流路116が形成されている。この流路116は、一次固定取付板111、一次落下板112、一次固定型板113およびキャビ入子115と、後記する一次コア入子127と、のそれぞれに形成されている貫通孔や切欠きから構成されている。なお、流路116の形状は、一次成形品40のスプルランナー43(図1参照)の形状と同様である。
<一次可動型>
一次可動型12は、主に、一次可動取付板121と、一次スペーサーブロック122と、一次突出し板123と、一次受け板124と、一次可動型板125と、を備えている。
一次スペーサーブロック122には、ガイドピン114が挿入される複数の貫通孔126が形成されている。一次可動型板125には、一次コア入子127が装着されている。一次コア入子127には、一次成形品40のボス部42(図1参照)を成形するためのキャビティ(ボス成形部)127aと、キャビティ115a,127aに一次成形樹脂r1を充填するためのゲート口127bと、が形成されている。なお、キャビティ127aおよびゲート口127bの形状は、一次成形品40のボス部42およびゲート44の形状と同様である。
<二次固定型>
二次固定型21は、主に、二次固定取付板211と、二次落下板212と、二次固定型板213と、複数のガイドピン214と、を備えている。
二次落下板212には、二次成形品50の穴部531(図2参照)に嵌合される柱状のランナーロック217が設けられている。このランナーロック117は、後記する二次成形後の型開き時に、二次成形品50のスプルランナー53を保持するためのものである。
二次固定型板213の内部には、一次固定型板113から脱離されたキャビ入子115を装着可能な空間213aが形成されている。なお、図3では図示を省略したが、二次固定型板213には、前記した一次固定型板113(図4参照)と同様に、キャビ入子115が一次固定型板113と二次固定型板213との間を移動する際に、当該キャビ入子115を案内するガイド部が形成されている。
ガイドピン214は、二次固定取付板211、二次落下板212および二次固定型板213と、後記する二次可動型板225および二次受け板224と、を貫通するように設けられている。
<二次可動型>
二次可動型22は、主に、二次可動取付板221と、二次スペーサーブロック222と、二次突出し板223と、二次受け板224と、二次可動型板225と、を備えている。
二次スペーサーブロック222には、ガイドピン214が挿入される複数の貫通孔226が形成されている。二次可動型板225には、二次コア入子227が装着されている。二次コア入子227には、二次成形品50(図2参照)を成形するためのキャビティ(二次成形部)227aと、キャビティ227aに二次成形樹脂を充填するためのゲート口227bと、が形成されている。
キャビティ227aは、後記するように、二色成形品60の被外装部材となる二次成形品50を、一次成形品40の本体部41によって少なくともその一部が覆われるように、かつゲート残り421を含めたボス部42の全周を埋め込むように成形するためのものである。なお、キャビティ227aおよびゲート口227bの形状は、二次成形品50およびゲート54の形状と同様である。
<移動機構>
移動機構30は、一次固定型板113と二次固定型板213との間でキャビ入子115を移動させるためのものであり、連結部材31と、ボールネジ32と、サーボモータ33と、を備えている。
連結部材31は、柱状に形成されており、一次固定型板113と二次固定型板213とを連結している。連結部材31の内部には、キャビ入子115が移動可能な空間31aが形成されている。なお、図3では図示を省略したが、連結部材31には、前記した一次固定型板113(図4参照)と同様に、キャビ入子115が一次固定型板113と二次固定型板213との間を移動する際に、当該キャビ入子115を案内するガイド部が形成されている。
ボールネジ32は、一次固定型板113、連結部材31および二次固定型板213を貫通するように設けられており、一端側がキャビ入子115と接続され、他端側がサーボモータ33と接続されている。
サーボモータ33は、ボールネジ32を回転させることにより、一次固定型板113、連結部材31および二次固定型板213にそれぞれ形成された空間113a,31a,213a内において、一次固定型板113、連結部材31および二次固定型板213にそれぞれ形成されたガイド部に沿って、キャビ入子115を移動させる。
[二色成形品の製造方法]
以下、二色成形金型1を利用した二色成形品60の製造方法について、図1〜図8を参照しながら説明する。二色成形品60の製造方法では、一次成形工程と、移動工程と、二次成形工程と、を実施する。
<一次成形工程>
一次成形工程では、図3に示すように、キャビ入子115が一次固定型板113に装着された状態で二色成形金型1を型締めする。そして、一次固定取付板111、一次落下板112、一次固定型板113および一次コア入子127に亘って形成された流路116を介して、キャビティ115a,127aに溶融した一次成形樹脂r1を充填する。これにより、図1に示すように、光学機能面411を有する本体部41と、ボス部42と、スプルランナー43と、ゲート44と、を有する一次成形品40が形成される。
続いて、図5に示すように、二色成形金型1の型開きを行う。この型開きにより、一次成形品40のボス部42からスプルランナー43の全部およびゲート44の一部が分離される。なお、本体部41と、ゲート残り421を有するボス部42と、からなる一次成形品40は、キャビ入子115に保持された状態となる。
ここで、一次落下板112と一次固定型板113の間には、図示しない圧縮バネが設けられており、型締め時はこの圧縮バネが圧縮された状態となっている。そして、型開きをすると、圧縮バネの付勢力によって、まず一次落下板112と一次固定型板113とが離隔し、これに伴い一次成形品40のボス部42からスプルランナー43が分離する。その後、一次固定取付板111と一次落下板112とが離隔し、これに伴いスプルランナー43の穴部431からランナーロック117が外れ、当該ランナーロック117によるスプルランナー43の保持が解除される。そして、一次成形品40から分離したスプルランナー43を取り出して除去する。
<移動工程>
移動工程では、図6に示すように、移動機構30によって、一次成形品40を保持したキャビ入子115を、一次成形工程を行った一次成形型10から脱離させ、二次成形工程を行う二次成形型20に装着する。移動工程では、具体的には、サーボモータ33によってボールネジ32を回転させることにより、当該ボールネジ32に接続されたキャビ入子115を、一次固定型板113、連結部材31および二次固定型板213にそれぞれ形成されたガイド部に沿って、一次固定型板113から二次固定型板213へと移動させる。
<二次成形工程>
二次成形工程では、図7に示すように、キャビ入子115が二次固定型板213に装着された状態で二色成形金型1を型締めする。そして、二次固定取付板211、二次落下板212、二次固定型板213および二次コア入子227に亘って形成された流路216を介して、キャビティ227aに溶融した二次成形樹脂r2を充填する。これにより、図2に示すように、本体部51と、スプルランナー53と、ゲート54とが形成される。また、二次成形工程では、同図に示すように、一次成形品40の本体部41によって少なくともその一部が覆われ、かつゲート残り421を含めたボス部42の全周を埋め込むように、二次成形品50を成形する。
続いて、図8に示すように、二色成形金型1の型開きを行う。この型開きにより、二次成形品50からスプルランナー53が分離される。
ここで、二次落下板212と二次固定型板213の間には、図示しない圧縮バネが設けられており、型締め時はこの圧縮バネが圧縮された状態となっている。そして、型開きをすると、圧縮バネの付勢力によって、まず二次落下板212と二次固定型板213とが離隔し、これに伴い二次成形品50からスプルランナー53が分離する。その後、二次固定取付板211と二次落下板212とが離隔し、これに伴いスプルランナー53の穴部531からランナーロック217が外れ、当該ランナーロック217によるスプルランナー53の保持が解除される。そして、二次成形品50から分離したスプルランナー53を取り出して除去する。
続いて、二次可動型22の二次突出し板223による図示しない突出し動作により、一次成形品40および二次成形品50からなる二色成形品60を二次コア入子227から離型する。そして、二次成形品50に形成されているゲート54を、ゲート処理によって除去する。
以上説明したような二色成形金型1およびこれを利用した二色成形品60の製造方法によれば、ゲート残り421を含めた一次成形品40のボス部42を埋め込むように二次成形品50を成形するため、一次成形品40のゲート処理が不要となる。従って、成形時における一次成形品40の変形を抑制することができ、品質の高い二色成形品60を成形することができる。
なお、従来技術に係る二色成形方法では、例えば一次成形樹脂と二次成形樹脂とが互いに融着しにくい組み合わせであると、ゲート処理による一次成形品と二次成形品との界面でのめくれがより顕著となる。一方、本実施の形態に係る二色成形金型1を利用した二色成形方法では、ゲート処理自体を行わないため、一次成形樹脂および二次成形樹脂の種類や組み合わせにかかわらず、上記のめくれの問題は発生しない。
また、特許文献1のような一般的な二色成形方法では、一次成形後の一次成形品を一次可動型で保持した状態で、一次可動型と二次可動型とが連結されたプラテンを180°回動することにより、一次可動型と二次可動型の位置を入れ替えて二次成形を行う。一方、本実施の形態に係る二色成形金型1を利用した二色成形では、一次成形後の一次成形品40を一次固定型11のキャビ入子115で保持した状態で、当該キャビ入子115自体を二次固定型21の側に移動させて二次成形を行う。従って、本実施の形態では、一次可動型12と二次可動型22の位置を入れ替える必要がなく、両者の回動に係る機構が不要となるため、二色成形金型1の構成を簡略化することができる。
以上、本発明に係る二色成形品の製造方法および二色成形金型について、発明を実施するための形態により具体的に説明したが、本発明の趣旨はこれらの記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて広く解釈されなければならない。また、これらの記載に基づいて種々変更、改変等したものも本発明の趣旨に含まれることはいうまでもない。
1 二色成形金型
10 一次成形型
11 一次固定型
111 一次固定取付板
112 一次落下板
113 一次固定型板
113a 空間
113b ガイド部
114 ガイドピン
115 キャビ入子
115a キャビティ(本体成形部)
116 流路
117 ランナーロック
12 一次可動型
121 一次可動取付板
122 一次スペーサーブロック
123 一次突出し板
124 一次受け板
125 一次可動型板
126 貫通孔
127 一次コア入子
127a キャビティ(ボス成形部)
127b ゲート口
21 二次固定型
211 二次固定取付板
212 二次落下板
213 二次固定型板
213a 空間
214 ガイドピン
216 流路
217 ランナーロック
22 二次可動型
221 二次可動取付板
222 二次スペーサーブロック
223 二次突出し板
224 二次受け板
225 二次可動型板
226 貫通孔
227 二次コア入子
227a キャビティ(二次成形部)
227b ゲート口
30 移動機構
31 連結部材
31a 空間
32 ボールネジ
33 サーボモータ
40 一次成形品
41 本体部
411 光学機能面
412,413 穴部
42 ボス部
421 ゲート残り
43 スプルランナー
431 穴部
44 ゲート
50 二次成形品
51 本体部
511 穴部
512,513 貫通孔
53 スプルランナー
531 穴部
54 ゲート
60 二色成形品
r1 一次成形樹脂
r2 二次成形樹脂

Claims (3)

  1. 二色成形品において光学機能面を有する外装部材となる本体部と、前記本体部の前記光学機能面以外の部分から突出するボス部と、を有する一次成形品を、前記ボス部にゲート残りが形成されるように成形する一次成形工程と、
    前記二色成形品において被外装部材となる二次成形品を、前記本体部によって少なくともその一部が覆われ、かつ前記ゲート残りを含めた前記ボス部を埋め込むように成形する二次成形工程と、
    を含むことを特徴とする二色成形品の製造方法。
  2. 前記一次成形工程と前記二次成形工程との間に、前記一次成形品を保持した入子を、前記一次成形工程を行った一次成形型から、前記二次成形工程を行う二次成形型へと移動させる移動工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の二色成形品の製造方法。
  3. 二色成形品において光学機能面を有する外装部材となる本体部を成形するための本体成形部を有する入子が、着脱可能に装着された一次固定型と、
    前記本体部の前記光学機能面以外の部分から突出するボス部を成形するためのボス成形部と、前記本体成形部および前記ボス成形部に樹脂を充填するためのゲート口と、を有する一次可動型と、
    前記本体部と、ゲート残りが形成された前記ボス部と、を有する一次成形品を保持した前記入子を、前記一次固定型から脱離させる移動機構と、
    前記一次固定型から脱離された前記入子を装着可能な二次固定型と、
    前記入子が前記二次固定型に装着された状態で、前記二色成形品において被外装部材となる二次成形品を、前記本体部によって少なくともその一部が覆われるように、かつ前記ゲート残りを含めた前記ボス部を埋め込むように成形するための二次成形部を有する二次可動型と、
    を備えることを特徴とする二色成形金型。
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