JP6230692B2 - 成形金型及び成形金型を用いる製造方法 - Google Patents
成形金型及び成形金型を用いる製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6230692B2 JP6230692B2 JP2016506210A JP2016506210A JP6230692B2 JP 6230692 B2 JP6230692 B2 JP 6230692B2 JP 2016506210 A JP2016506210 A JP 2016506210A JP 2016506210 A JP2016506210 A JP 2016506210A JP 6230692 B2 JP6230692 B2 JP 6230692B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- movable
- mold
- unit
- sleeve
- end surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/40—Removing or ejecting moulded articles
- B29C45/4005—Ejector constructions; Ejector operating mechanisms
- B29C45/401—Ejector pin constructions or mountings
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C33/00—Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor
- B29C33/44—Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor with means for, or specially constructed to facilitate, the removal of articles, e.g. of undercut articles
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/40—Removing or ejecting moulded articles
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/40—Removing or ejecting moulded articles
- B29C2045/4057—Removing or ejecting moulded articles the ejecting surface being large with regard to the surface of the article
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29L—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
- B29L2011/00—Optical elements, e.g. lenses, prisms
- B29L2011/0016—Lenses
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Cartons (AREA)
Description
このような場合、可動側成形型は、可動側成形型の軸方向に沿ってまっすぐに突き出し力を受けることができず、可動側成形型の軸方向に対して斜めの突き出し力を受けることとなる。このため、可動側成形型は、可動側成形型の軸方向に沿って移動せず、可動側成形型の軸方向に対して斜めに移動する虞が生じる。前記したように可動側成形型と可動側スリーブの内周面との間のクリアランスは、限りなく小さくなっている。このため、前記したように可動側成形型が斜めに移動してしまうと、可動側成形型は、可動側スリーブの内周面に当接してしまう虞が生じる。また可動側成形型は、当接した後において可動側スリーブの内周面を摺動する虞が生じる。これにより、可動側成形型は摺動によってこすれてしまう、つまり、かじりが発生してしまう虞が生じる。場合によっては、可動側成形型は突き出されず、成形品が取り出されない虞が生じる。またかじりの発生は、成形品の精度低下につながる。
[第1の実施形態]
[構成]
図1と図2と図3Aと図3Bと図3Cと図4とを参照して第1の実施形態について説明する。なお一部の図面では、図示の明瞭化のために、一部の部材の図示を省略している。
図1に示すような成形品10は、図2と図3Aと図3Bと図3Cと図4とに示すような成形金型30(成形装置)によって射出成形される。このような成形品10は、例えばカメラに搭載される樹脂製のレンズといった、光学部品を含む。成形品10は、光が透過可能な透明な樹脂材料によって成形される。このような材料は、例えばポリカーボネートなどを含む。
図2と図3Aと図3Bと図3Cとに示すように、成形金型30は、固定側金型50と、固定側金型50に対向して配設され、固定側金型50に対して閉じる(近づく)または開く(離れる)ように可動する可動側金型70とを有している。固定側金型50は図示しない射出成形機の図示しない第1のプラテン部に取付けられ、可動側金型70は射出成形機の図示しない第2のプラテン部に取付けられている。固定側金型50と可動側金型70とは、パーティングライン(PL)を挟んで互いに対向して配設されている。この状態で、可動側金型70は、可動側金型70が固定側金型50に対し開閉方向(図3A中で左右方向)に移動可能となるように、第2のプラテン部に支持されている。
図3Aと図3Bと図3Cとに示すように、固定側金型50は、可動側金型70の可動側スリーブ71に対向している固定側スリーブ51と、固定側スリーブ51が載置される固定側受板53とを有している。固定側金型50は、固定側スリーブ51に収納される固定側成形型55と、スプルーブッシュ59とをさらに有している。
図3Aと図3Bと図3Cとに示すような固定側スリーブ51は、図示しないボルトなどによって固定側受板53に固定されており、固定側受板53と一体化している。一体化している固定側スリーブ51及び固定側受板53は、図示しない第1のモールドベースに嵌挿されている図示しない固定側ガイドピン及びボルトなどによって、第1のモールドベースに位置決め固定されている。
図3Aと図3Bと図3Cとに示すように、固定側受板53は、固定側金型50の軸方向に沿って配設され、スプルーブッシュ59が嵌挿される受板側挿入口部53cを有している。なお、固定側スリーブ51は、固定側金型50の軸方向においてスリーブ側挿入口部51cが受板側挿入口部53cと連通するように、固定側受板53に載置される。
図3Aと図3Bと図3Cとに示すように、固定側成形型55は、入れ子として機能する。固定側成形型55は、固定側金型50の軸方向に沿って配設されている。固定側成形型55は、例えば、軸状の部材である。固定側成形型55の先端面55aは、後述する可動側成形型ユニット75の先端面75aに対向する。固定側成形型55の先端面55aは、成形品10を成形する材料に第2の光学機能面13を転写する転写面として機能する。なお固定側成形型55の先端面55aの周辺には、固定側スリーブ51の先端面51aが配設される。先端面51aは、成形品10を成形する材料に第2の縁部13aを転写する転写面として機能する。
図3Aと図3Bと図3Cとに示すように、スプルーブッシュ59は、スリーブ側挿入口部51cと受板側挿入口部53cとに嵌挿される。スプルーブッシュ59は、スプルーブッシュ59の内部に配設され、成形品10を成形する材料が流れる内部流路部59aを有している。内部流路部59aは、例えば、固定側金型50の軸方向に沿って配設されている。内部流路部59aは、流路部17と連通している。なお、内部流路部59aを流れる材料は、溶融状態となっている。このようなスプルーブッシュ59は、筒形状、例えば円筒形状を有している。
図3Aと図3Bと図3Cとに示すように、可動側金型70は、固定側スリーブ51に対向している可動側スリーブ71と、可動側スリーブ71が載置される可動側受板73とを有している。可動側金型70は、可動側スリーブ71に収納され、固定側金型50の固定側成形型55と共に成形品10を成形する可動側成形型ユニット(以下、ユニット75と称する)をさらに有している。
図2と図3Aと図3Bと図3Cとに示すような可動側スリーブ71は、ボルトなどによって可動側受板73に固定されており、可動側受板73と一体化している。一体化している可動側スリーブ71及び可動側受板73は、図示しない第2のモールドベースに嵌挿されている可動側ガイドピン70a及び図示しないボルトなどによって、第2のモールドベースに位置決め固定されている。また図2と図3Aと図3Bと図3Cとに示すような可動側スリーブ71は、可動側位置決めピン70bが可動側スリーブ71に嵌挿され、可動側位置決めピン70bが図示しない固定側位置決めピンと着脱自在に係合することによって、固定側スリーブ51に対して位置決めされる。固定側位置決めピンは、固定側金型50の軸方向に沿って配設され、固定側スリーブ51に嵌挿されている。可動側ガイドピン70aと可動側位置決めピン70bとは、可動側金型70の軸方向に沿って配設されている。
図3Aに示すように、流路部17は、スプルーブッシュ59の内部流路部59aと連通し、成形品10を成形する材料を成形キャビティ部15に流すために配設されている。流路部17は、可動側スリーブ71の先端面71aの一部711aと固定側スリーブ51の先端面51aの一部とによって規定される。本実施形態では、先端面71aの一部711aと流路部17と成形キャビティ部15とは、例えば、PLよりも図面上左側に配設される。
図3Aに示すように、可動側金型70が固定側金型50に対して閉じられた際に、先端面71aの他部711bは固定側スリーブ51の先端面51aの他部に当接する。本実施形態では、他部711bは、例えば、PL上に配設される。
また図3Aと図3Bと図3Cとに示すように、可動側スリーブ71は、ユニット75を収納し、窪み部71dに連通するスリーブ側収納部71bをさらに有している。図3Aに示すように、スリーブ側収納部71bは、可動側金型70が固定側金型50に対して閉じられた際に、例えばユニット75の先端面75aが窪み部71dの底面と同一平面に配設されるように、ユニット75を収納している。スリーブ側収納部71bは、ユニット75が嵌挿され、可動側スリーブ71の軸方向において可動側スリーブ71を貫通する孔部として機能する。スリーブ側収納部71bは、可動側金型70の軸方向に沿って配設されている。スリーブ側収納部71bは、ユニット75が固定側成形型55と同軸上に配設されるように、固定側収納部51bと同軸上に配設されている。スリーブ側収納部71bは、窪み部71dよりも細い。スリーブ側収納部71bは、例えば、ユニット75の後述する可動側成形型本体部751と略同一の長さを有している。
図3Aと図3Bと図3Cとに示すように、可動側受板73は、ユニット75を収納する受板側収納部73bを有している。受板側収納部73bは、突き出し機構80の後述するエジェクタ板87に向かって先細な凸形状を有している。受板側収納部73bは、ユニット75が挿入され、可動側受板73の軸方向において可動側受板73を貫通する孔部として機能する。受板側収納部73bは、可動側金型70の軸方向に沿って配設されている。受板側収納部73bの先端部は、可動側金型70の軸方向においてスリーブ側収納部71bの基端部に連通する。受板側収納部73bの基端部は、外部と連通している。
図3Aと図3Bと図3Cとに示すように、ユニット75は、入れ子として機能する。ユニット75は、可動側金型70の軸方向に沿って配設されている。ユニット75は、例えば、軸状の部材である。ユニット75は、固定側成形型55と同軸上に配設されており、固定側成形型55と対向している。ユニット75の先端面75aは、固定側成形型55の先端面55aに対向する。ユニット75の先端面75aは、成形品10を成形する材料に第1の光学機能面11を転写する転写面として機能する。なおユニット75の先端面75aの周辺には、可動側スリーブ71の先端面71aの一部711aである窪み部71dが配設される。窪み部71dは、成形品10を成形する材料に第1の縁部11aを転写する転写面として機能する。
図3Aと図3Bと図3Cとに示すように、本体部751は、本体部751の先端部に配設されているユニット75の先端面75aを有している。本体部751は、例えば、軸状の部材である。
図3Aと図3Bと図3Cとに示すように、介在部753は、本体部751に嵌合する先端部753aと、ユニット75の基端面75bを有する基端部753bとを有している。先端部753aは、本体部751の基端部に配設される溝部751cに着脱自在に嵌合している。そして、先端部753aの外周面は、溝部751cの内周面に密着している。この嵌合によって、介在部753は、本体部751と同軸上に配設され、本体部751と一体となる。また本実施形態では、介在部753の基端面は、ユニット75の基端面75bとして機能する。ユニット75の基端面75bは、平板形状を有している。介在部753は、可動側金型70の軸方向に沿って配設されている。介在部753は、例えば凸形状を有している。
図3Aと図3Bと図3Cとに示すように、突き出し機構80は、例えば、ユニット75の先端面75aが可動側スリーブ71の先端面71a、例えば窪み部71dの底面から固定側成形型55に向かって突き出されるように、ユニット75の基端面75bの一部に当接し、当接した状態から可動側スリーブ71に対してユニット75を固定側成形型55に向かって突き出す。このため、本実施形態では、突き出し機構80は、当接時にユニット75の基端面75bの一部に点接触し、点接触によって可動側スリーブ71に対してユニット75を突き出す。
図3Aと図3Bと図3Cとに示すように、本実施形態では、突き出し機構80は突き出しのために突き出し部材81を有しており、突き出し部材81はユニット75の基端面75bに点接触する凸状の突き出し側曲面部81aを有している。突き出し側曲面部81aは、突き出し部材81の先端部に配設されている。突き出し側曲面部81aは、ユニット75の基端面75bである介在部753の基端面に点接触のみし、基端面75bに嵌合及び締結しない。このため、突き出し部材81は、戻し機構90によって介在部753から離れることが可能である。言い換えると、突き出し側曲面部81aは、後述する規定部材83の厚みと戻し機構90とによって基端面75bから離れることが可能である。このように突き出し部材81は、介在部753とは別体である。つまり、突き出し部材81は、介在部753を含むユニット75とは例えば締結及び嵌合等によって連結していない。
また図3Aと図3Bと図3Cとに示すように、突き出し機構80は、ユニット75の介在部753に配設され、可動側スリーブ71に対するユニット75の位置及び突き出し量を規定する規定部材83をさらに有している。ユニット75の突き出し量は、介在部753の移動量、言い換えると突き出し部材81の移動量をいう。本実施形態では、例えば規定部材83の厚みがユニット75の突き出し量を規定するように、規定部材83はスペーサ部材として機能する。規定部材83は、例えばリング形状を有している。
図3Aと図3Bとに示すように、規定部材83は、成形品10が成形される際、受板側収納部73bに収納されて、受板側収納部73bにおける可動側受板73の窪み部73gに当接する。規定部材83が当接することによって、規定部材83は、成形品10が成形される際における可動側スリーブ71に対するユニット75の位置を規定することとなる。この位置は、突き出し機構80の突き出しが実施される前における位置であり、ユニット75の基準位置である。規定部材83は、窪み部73gに対向し、窪み部73gに面当接する平面部83bを有している。
図3Aと図3Bとに示すように、ユニット75が基準位置に位置している際、平面部83aは窪み部71gから離れる。図3Cに示す突き出し時において、平面部83bは窪み部73gから離れる。
図3Aと図3Bと図3Cとに示すように、エジェクタピン85は、例えば、棒状の部材であり、可動側金型70の軸方向に沿って配設されている。
図3Aと図3Bと図3Cとに示すように、エジェクタ板87は、第1の板部材87aと、可動側金型70の軸方向において可動側受板73と第1の板部材87aとの間に配設され、第1の板部材87aに載置される第2の板部材87bとを有している。第1の板部材87aには、突き出し部材81の基端部とエジェクタピン85の基端部とリターンピン93の基端部とが載置される。第2の板部材87bは、突き出し部材81が嵌合する嵌合口部87cと、エジェクタピン85が挿通する挿通口部87dと、リターンピン93が挿通する挿通口部87eとを有している。突き出し部材81が嵌合口部87cを嵌合し、エジェクタピン85が挿通口部87dを挿通し第1の板部材87aに載置され、リターンピン93が挿通口部87eを挿通し第1の板部材87aに載置される。この状態で、第2の板部材87bは、突き出し部材81の基端部とエジェクタピン85の基端部とリターンピン93の基端部とを第1の板部材87aと共に挟持することによって、突き出し部材81とエジェクタピン85とリターンピン93とを第1の板部材87aと共に支持する。
図3Aと図3Bと図3Cとに示すように、戻し機構90は、ユニット75の先端面75aが可動側スリーブ71の先端面71aと同一平面上に配設されるように、突き出し機構80によって突き出されたユニット75を突き出し前の状態に戻す。突き出し前の状態とは、例えば、ユニット75の先端面75aが、PLよりも左側、詳細には、窪み部71dの底面と同一平面上に配設される位置を示す。なお突き出し前の状態は、成形品10の形状等によって所望に設定される。
図3Aと図3Bと図3Cとに示すように、戻し機構90は、ユニット75が突き出し前の状態に戻るように、規定部材83を介してユニット75を可動側金型70の軸方向において付勢する付勢力を有する成形型側付勢部材91を有している。詳細には、成形型側付勢部材91は、本体部751の基端部を巻回するように配設されている。成形型側付勢部材91は、スリーブ側収納部71bと受板側収納部73bに配設されている。成形型側付勢部材91の先端部は、可動側スリーブ71に固定されている。成形型側付勢部材91の基端部は、規定部材83に固定されている。このような成形型側付勢部材91は、規定部材83と介在部753とを介してユニット75をエジェクタ板87に向かって付勢する。そして、成形型側付勢部材91は、突き出し前の状態である例えばユニット75の先端面75aが窪み部71dの底面と同一平面に配設されるように、ユニット75を付勢する。成形型側付勢部材91は、成形品10が取り出された後に、前記したようにユニット75を付勢する。なお、付勢時において、規定部材83は、受板側収納部73bに収納されて、受板側収納部73bにおける可動側受板73の窪み部73gに当接する。規定部材83が当接することによって、規定部材83と成形型側付勢部材91とは、突き出し前の状態を規定することとなる。つまり、成形型側付勢部材91は、規定部材83が可動側受板73の窪み部73gに当接するように、可動側金型70の軸方向において規定部材83を付勢する。
図3Aと図3Bと図3Cとに示すように、リターンピン93は、例えば、棒状の部材であり、可動側金型70の軸方向に沿って配設されている。
図3Aと図3Bと図3Cとに示すように、エジェクタ側付勢部材95は、受板側リターン挿入口部73fに挿入される先端部と、エジェクタ板87に取り付けられている基端部とをしている。エジェクタ側付勢部材95は、エジェクタ側付勢部材95の軸方向に伸縮する例えば巻きばねを有している。
図3Aに示すように、可動側金型70は、可動側スリーブ71の先端面71aの他部711bが固定側スリーブ51の先端面51aの他部に当接するように、固定側金型50に対して閉じられる。
前記において、図3Aに示すように、エジェクタ側付勢部材95は、エジェクタ側付勢部材95の軸方向に伸び、可動側金型70の軸方向においてエジェクタ板87が可動側受板73から引き離されるようにエジェクタ板87を付勢する。これにより、リターンピン93とエジェクタピン85と突き出し部材81とを含むエジェクタ板87は、可動側受板73から離れる。
そして図3Aに示すように、成形型側付勢部材91は、成形型側付勢部材91の軸方向に伸び、規定部材83を受板側収納部73bにおける可動側受板73の窪み部73gに向かって付勢する。規定部材83の平面部83bが可動側受板73の窪み部73gに当接することによって、規定部材83を含むユニット75は突き出し前の状態を再現性良く安定的に規定される。これにより、ユニット75の先端面75aは、窪み部71dの底面と同一平面上に位置決めされる。ユニット75は、突き出し前の状態に戻る。
成形品10を成形する材料は、溶融状態で、内部流路部59aから流路部17を介して成形キャビティ部15に充填される。充填時、規定部材83の平面部83bが窪み部73gに当接するため、ユニット75は突き出し前の状態を再現性良く安定的に規定されている。このため、規定状態で充填が実施され、成形品10の精度は均一となる。所望する時間経過すると、または冷却されると、材料は固化する。
そして図3Cに示すように、エジェクタ板87は、図示しない機構によって押圧され、押圧によって可動側金型70の軸方向に沿って移動し、可動側受板73に近づく。これにより、突き出し部材81とエジェクタピン85とリターンピン93とは、可動側金型70の軸方向に沿って固定側金型50に向かって押し出される。
このような場合、ユニット75は、ユニット75の軸方向に沿って突き出し力をまっすぐに受けることができず、ユニット75の軸方向に対して斜めの突き出し力を受けることとなる。このため、ユニット75は、ユニット75の軸方向に沿って移動せず、ユニット75の軸方向に対して斜めに移動する虞が生じる。ユニット75と可動側スリーブ71(例えばスリーブ側収納部71b)の内周面との間のクリアランスが限りなく小さくなっている状態で、ユニット75が斜めに移動してしまうと、ユニット75は、可動側スリーブ71の内周面に当接してしまう虞が生じる。またユニット75は、当接した後において可動側スリーブ71の内周面を摺動する虞が生じる。これによりユニット75は、摺動によってこすれてしまう、つまり、かじりが発生してしまう虞が生じる。場合によっては、ユニット75は突き出されず、成形品10が取り出されない虞が生じる。またかじりの発生は、成形品10の精度低下につながる。
また前記突き出しにおいて、規定部材83は、ユニット75と共に可動側金型70の軸方向に沿って移動する。そして成形型側付勢部材91は、規定部材83によって押されて縮む。また規定部材83は、スリーブ側収納部71bにおける可動側スリーブ71の窪み部71gに当接する。規定部材83が当接することによって、規定部材83は、突き出し量を規定することとなる。
また前記突き出しにおいて、エジェクタ側付勢部材95は縮む。
このように本実施形態では、突き出し機構80は、ユニット75の基端面75bの一部に当接し、当接した状態から可動側スリーブ71に対してユニット75を固定側金型50に向かって突き出す。特に本実施形態では、当接において、点接触が実施される。
点接触における突き出しは、ユニット75の軸方向に沿って実施される。このため本実施形態では、ユニット75を、ユニット75の軸方向に沿って移動でき、ユニット75の軸方向に対して斜めに移動させることを防止できる。よって本実施形態では、ユニット75と可動側スリーブ71の内周面との間のクリアランスが限りなく小さくなっている状態であっても、ユニット75が可動側スリーブ71の内周面に当接することを防止できる。また本実施形態では、ユニット75が当接によって可動側スリーブ71の内周面を摺動することを防止できる。そして本実施形態では、ユニット75が摺動によってこすれてしまうことを防止でき、かじりが発生してしまうことを抑制できる。本実施形態では、結果として、ユニット75を確実に突き出すことができ、成形品10を確実に取り出すことができる。また本実施形態では、かじりの発生が抑制されるため、成形品10を高精度に成形できる。
[構成]
以下に図5Aを参照して、本実施形態の第1の変形例について説明する。本変形例では第1の実施形態とは異なる点のみ記載する。
ユニット75の介在部753は、ユニット75の基端面75bに配設される凸状の成形型側曲面部75cを有している。
本変形例では、点接触を確実に実施でき、かじりが発生してしまうことを抑制でき、ユニット75を確実に突き出しでき、成形品10を確実に取り出すことができる。また本変形例では、成形品10を高精度に成形できる。
以下に図5Bを参照して、本実施形態の第2の変形例について説明する。本変形例では第1の実施形態とは異なる点のみ記載する。
[構成]
ユニット75の介在部753は、ユニット75の基端面75bに配設される凸状の成形型側曲面部75cを有している。
本変形例では、一度に複数の成形品10が取り出される場合、突き出し部材として機能するエジェクタ板87をユニット75毎に配設する必要はなく、エジェクタ板87をユニット75毎に共有できる。よって本変形例では、突き出し機構80の構成を簡素にでき、成形金型30をコンパクト且つ小型にできる。また本実施形態では、突き出し部材81を不要にでき、成形金型30をコンパクトにできる。
Claims (12)
- 固定側金型と、前記固定側金型に対向して配設され、前記固定側金型に対して閉じるまたは開くように可動する可動側金型とを有する成形金型であって、
前記可動側金型は、
可動側スリーブと、
前記可動側スリーブに収納され、前記固定側金型の固定側成形型と共に成形品を成形する可動側成形型ユニットと、
前記可動側成形型ユニットの先端面が前記可動側スリーブの先端面から前記固定側成形型に向かって突き出されるように、前記可動側成形型ユニットの基端面の一部に分離可能な関係で点接触にて当接し、点接触にて当接した状態から前記可動側スリーブに対して前記可動側成形型ユニットを前記固定側成形型に向かって突き出す突き出し機構と、
を具備する成形金型。 - 前記可動側成形型ユニットの前記基端面は、平板形状を有し、
前記突き出し機構は、突き出しのために、前記可動側成形型ユニットの前記基端面に点接触する凸状の突き出し側曲面部を有する突き出し部材を含む請求項1に記載の成形金型。 - 前記可動側成形型ユニットは、前記可動側成形型ユニットの前記基端面に配設される凸状の成形型側曲面部を有し、
前記突き出し機構は、突き出しのために、前記成形型側曲面部に点接触する凸状の突き出し側曲面部を有する突き出し部材を含む請求項1に記載の成形金型。 - 前記突き出し部材は、前記可動側成形型ユニット毎に配設されている請求項2または請求項3に記載の成形金型。
- 前記可動側成形型ユニットは、
前記成形品を成形する可動側成形型本体部と、
前記可動側成形型本体部に嵌合する先端部と、前記可動側成形型ユニットの前記基端面を有する基端部とを有し、前記可動側成形型本体部と前記突き出し機構との間に介在する介在部と、
を有する請求項4に記載の成形金型。 - 前記可動側成形型ユニットは、前記可動側成形型ユニットの前記基端面に配設される凸状の成形型側曲面部を有し、
前記突き出し機構は、前記成形型側曲面部に点接触する平板部を有する請求項1に記載の成形金型。 - 前記平板部は、1つ配設され、全ての前記成形型側曲面部に対して接触する請求項6に記載の成形金型。
- 前記可動側成形型ユニットは、
前記成形品を成形する可動側成形型本体部と、
前記可動側成形型本体部に嵌合する先端部と、前記可動側成形型ユニットの前記基端面を有する基端部とを有し、前記可動側成形型本体部と前記突き出し機構との間に介在する介在部と、
を有する請求項7に記載の成形金型。 - 前記突き出し機構は、前記可動側成形型ユニットに配設され、前記可動側スリーブに対する前記可動側成形型ユニットの位置及び突き出し量を規定する規定部材を有する請求項1に記載の成形金型。
- 前記可動側成形型ユニットの前記先端面が前記可動側スリーブの前記先端面と同一平面上に配設されるように、前記突き出し機構によって突き出された前記可動側成形型ユニットを突き出し前の状態に戻す戻し機構をさらに有する請求項9に記載の成形金型。
- 前記戻し機構は、前記可動側成形型ユニットが突き出し前の状態に戻るように、前記規定部材を介して前記可動側成形型ユニットを付勢する付勢力を有する成形型側付勢部材を有する請求項10に記載の成形金型。
- 請求項1に記載の成形金型を用いる製造方法であって、
前記可動側スリーブに収納され、前記成形品を成形する前記可動側成形型ユニットにおいて、前記可動側成形型ユニットの先端面が前記可動側スリーブの先端面から前記固定側成形型に向かって突き出されるように、前記突き出し機構を前記可動側成形型ユニットの基端面の一部に点接触にて当接させた状態から前記突き出し機構によって前記可動側スリーブに対して前記可動側成形型ユニットを前記固定側成形型に向かって突き出す突き出し工程を具備する製造方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014045535 | 2014-03-07 | ||
JP2014045535 | 2014-03-07 | ||
PCT/JP2015/056827 WO2015133645A1 (ja) | 2014-03-07 | 2015-03-09 | 成形金型及び成形金型を用いる製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2015133645A1 JPWO2015133645A1 (ja) | 2017-04-06 |
JP6230692B2 true JP6230692B2 (ja) | 2017-11-15 |
Family
ID=54055439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016506210A Active JP6230692B2 (ja) | 2014-03-07 | 2015-03-09 | 成形金型及び成形金型を用いる製造方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20160368193A1 (ja) |
JP (1) | JP6230692B2 (ja) |
CN (1) | CN106103038B (ja) |
WO (1) | WO2015133645A1 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6589585B2 (ja) * | 2015-11-13 | 2019-10-16 | 株式会社ジェイテクト | カバーの製造方法 |
US20190095004A1 (en) * | 2016-06-21 | 2019-03-28 | Crucialtec Co., Ltd. | Fingerprint sensor module and method of manufacturing same |
KR102183578B1 (ko) | 2017-03-27 | 2020-11-26 | 가부시키가이샤 테크노크라쯔 | 언더컷 처리 기구, 성형용 금형 및 성형품 |
CN109414846B (zh) * | 2017-04-17 | 2021-01-15 | 株式会社技术可拉茨 | 保持单元、具备该保持单元的成型模具的顶出机构 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58197031A (ja) * | 1982-05-11 | 1983-11-16 | Daiwa Kasei Kogyo Kk | 射出成形品の欠肉不良検出装置 |
US5137441A (en) * | 1990-10-30 | 1992-08-11 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Mold assembly for making an ocular lens blank |
JP2995722B2 (ja) * | 1992-01-29 | 1999-12-27 | 三菱マテリアル株式会社 | 金型装置 |
JP3408599B2 (ja) * | 1993-11-30 | 2003-05-19 | アピックヤマダ株式会社 | トランスファモールド装置 |
JP3536492B2 (ja) * | 1995-12-08 | 2004-06-07 | ソニー株式会社 | 射出成形用金型及び当該金型を用いた射出成形方法 |
JPH1134123A (ja) * | 1997-07-14 | 1999-02-09 | Canon Inc | 射出成形装置 |
JP2002178371A (ja) * | 2000-12-15 | 2002-06-26 | Olympus Optical Co Ltd | 射出成形金型 |
TW567172B (en) * | 2001-06-15 | 2003-12-21 | Toshiba Machine Co Ltd | Press-forming machine for glass |
JPWO2010116792A1 (ja) * | 2009-03-30 | 2012-10-18 | コニカミノルタアドバンストレイヤー株式会社 | 成形装置 |
JP5753652B2 (ja) * | 2009-10-28 | 2015-07-22 | Hoya株式会社 | プラスチックレンズの製造方法、及び射出圧縮成形装置 |
JP5713021B2 (ja) * | 2010-09-30 | 2015-05-07 | コニカミノルタ株式会社 | 光学素子の製造方法 |
-
2015
- 2015-03-09 CN CN201580011874.XA patent/CN106103038B/zh active Active
- 2015-03-09 WO PCT/JP2015/056827 patent/WO2015133645A1/ja active Application Filing
- 2015-03-09 JP JP2016506210A patent/JP6230692B2/ja active Active
-
2016
- 2016-09-02 US US15/256,474 patent/US20160368193A1/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2015133645A1 (ja) | 2015-09-11 |
CN106103038B (zh) | 2018-01-23 |
CN106103038A (zh) | 2016-11-09 |
JPWO2015133645A1 (ja) | 2017-04-06 |
US20160368193A1 (en) | 2016-12-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6230692B2 (ja) | 成形金型及び成形金型を用いる製造方法 | |
US20150226937A1 (en) | Lens unit structure for molded lens and molding die for molded lens | |
US9925705B2 (en) | Molding die structure of molded article and manufacturing method of molded article | |
US7594808B2 (en) | Mold and molding method | |
US10022926B2 (en) | Injection molding method and injection molding die | |
US7891965B2 (en) | Mold | |
JP2018099795A (ja) | コアを備えた積層成形用金型 | |
JP2008230084A (ja) | インサート成形金型及び芯出し方法 | |
JP6289129B2 (ja) | 横型の射出成形型とそれを用いた製造方法 | |
JP2008120097A (ja) | プラスチック光学レンズ用射出成形金型ならびにプラスチック光学レンズの製造方法 | |
JP7141609B2 (ja) | 射出成形用金型 | |
JP3208758B2 (ja) | 射出圧縮成形方法およびこの方法に用いる射出圧縮成形用金型装置 | |
JP2012061622A (ja) | 金型装置及びそれを有する成形装置 | |
TWI332900B (en) | Mold | |
JP2012106438A (ja) | 射出成形型 | |
JP2010083025A (ja) | 光学素子の製造方法及び光学素子成形金型 | |
KR100462700B1 (ko) | 사출성형장치및사출성형방법 | |
JP2009143062A (ja) | 薄肉射出成形品の成形金型機構。 | |
CN109702961B (zh) | 非球面光学镜片的成型模具 | |
JP2004168011A (ja) | 射出成形金型及び光学部品 | |
JP6278809B2 (ja) | 成形金型 | |
WO2019049416A1 (ja) | インサート成形用の金型 | |
JP2012086423A (ja) | 射出成形機及び成形品の製造方法 | |
JP2014061597A (ja) | 成形装置及び光学素子の製造方法 | |
JP2005297454A (ja) | ホットランナー式金型装置及び成形方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170711 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170825 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170919 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171017 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6230692 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |