JP6289129B2 - 横型の射出成形型とそれを用いた製造方法 - Google Patents

横型の射出成形型とそれを用いた製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、横型の射出成形型とそれを用いた製造方法に関する。
一般に、射出成形型は、固定型と、この固定型に対して開閉可能な可動型とを有している。さらに、固定型の型本体に固定側入子、可動型の型本体に可動側入子がそれぞれ配設され、固定側入子と可動側入子との間に成形品のキャビティが形成される。そして、例えば樹脂製レンズを射出成形する射出成形型では、固定型と、可動型との間を閉じる型締め状態で、射出成形機から射出された高温状態の溶融樹脂が固定型に形成されたスプルーを介してランナに供給され、ランナの先端部からゲートを通り、成形品のキャビティに送り込まれる。この射出成形型における型締め方法において成形型上で段階的に型締めする方法がある。
この技術では例えば、特許文献1に記載されている様に、可動型が型閉じ方向に移動する動作に伴い固定型と可動型との型本体を位置合わせする際に可動型入子に具備したバネにより浮上した可動側入子がフレキシブルに固定側入子に倣って調心されることで、成形機の型開閉精度のバラツキによる成形型の偏磨耗を抑制する方法が提案されている。
特許第3643324号公報
上記従来構成の装置では、可動型入子は可動型の型本体に対してバネにより浮上した状態で保持され、可動型入子は可動型の型本体に対してフレキシブルに移動可能な構造になっている。しかしながら、射出成形機は主に横型の成形機が用いられる場合が多いので、可動型入子の位置が規制されない前記フレキシブル構造では、倣う側の可動型入子が自重によって下がってしまう。そのため、固定型と可動型との位置決めを行う構造部品が型閉じの動作を行う毎に磨耗し、安定生産に向かない。また、可動型入子の自重を固定型入子で支えることによる、固定入子でたわみが発生し、調心精度が悪化するといった問題が生じてしまう。
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、射出成形型の自重による位置決め部品の磨耗を低減することと、調心精度を向上することができ、長期間安定的に高精度な成形品を得ることができる横型の射出成形型とそれを用いた製造方法を提供することにある。
本発明の一局面の態様は、固定型と、前記固定型に対して開閉可能な可動型とを有し、前記固定型の型本体に固定側入子、前記可動型の型本体に可動側入子がそれぞれ配設され、前記固定側入子と前記可動側入子との間に成形品のキャビティが形成される横型の射出成形型であって、前記固定型の型本体および前記可動型の型本体は、それぞれ外枠部材と、この外枠部材の内部に配置され、前記入子を保持する内側部材とを有し、前記固定型または前記可動型のいずれか一方に、前記外枠部材と前記内側部材との間に前記可動型の開閉方向と直交する方向に移動可能な調心用の隙間を設け、前記調心用の隙間が設けられた側の型本体に、前記隙間の範囲内で前記内側部材を前記可動型の開閉方向と直交する方向に動かして前記固定型と前記可動型との間の前記可動型の開閉方向と直交する方向の中心位置を位置合わせする調心手段と、前記内側部材の自重を減少させる自重減少手段とを設け、前記自重減少手段は、前記内側部材を前記可動型の開閉方向と直交する方向に移動可能に支持する支持機構と、前記調心用の隙間が設けられた側の型本体の前記外枠部材の上面に固定された滑車と、前記型本体の前記外枠部材の外側面側に配置され、前記滑車に架け渡された連結部材を介して前記内側部材と連結されて前記内側部材の自重を減少させる状態に吊り下げ状態で保持されるカウンターウエイトとを具備することを特徴とする横型の射出成形型である。
そして、上記装置では、倣って調心される入子を保持する内側部材の自重位置ズレに着眼し、調心される内側部材の自重を減少させる自重減少手段を設けることで、自重による入子を保持する内側部材の位置ズレが発生せず、調心の耐久性と精度が向上し高精度な成形品を長期的に得るようにしたものである。さらに、上記装置では、倣って調心される入子を保持する内側部材の自重位置ズレに着眼し、型本体の前記外枠部材の外側面側に前記内側部材の自重を減少させるカウンターウエイトを配置し、前記外枠部材の上面に固定された滑車に架け渡された連結部材を介して調心される内側部材の上面とカウンターウエイトとを連結することで、入子を保持する内側部材の自重による位置ズレが発生せず、入子を保持する内側部材の調心の耐久性・精度が向上し、高精度な成形品を長期的に得るようにしたものである。
好ましくは、前記カウンターウエイトは、前記内側部材の自重と同重量の錘である。
本発明の他の局面の態様は、横型の射出成形型を用いた製造方法であって、前記自重減少手段によって前記内側部材の自重を減少させている状態で前記固定型に対して前記可動型を型閉じする動作を行う工程と、前記可動型の移動に伴い前記外枠部材と前記内側部材との間に調心用の隙間を設けた側の前記型本体の前記隙間の範囲内で前記調心手段によって前記外枠部材に対して前記内側部材を前記可動型の開閉方向と直交する方向に動かして前記固定型と前記可動型との間の前記可動型の開閉方向と直交する方向の中心位置を位置合わせする調心工程と、を具備することを特徴とする横型の射出成形型を用いた製造方法である。
本発明によれば、射出成形型の自重による位置決め部品の磨耗低減と調心精度を向上
することができ、長期間安定的に高精度な成形品を得ることができる横型の射出成形型とそれを用いた製造方法および射出成形品を提供することができる。
本発明の第1の実施形態の射出成形型で成形される成形品のレンズを示す縦断面図。 第1の実施形態の射出成形型の型締め状態を示す縦断面図。 図2のIII−III線断面図。 第1の実施の形態の射出成形型の型開き時の第1の移動位置に移動した状態を示す縦断面図。 第1の実施の形態の射出成形型の型開き時の第2の移動位置に移動した状態を示す縦断面図。 第1の実施の形態の射出成形型の成形品突き出し状態を示す縦断面図。 本発明の第2の実施の形態の射出成形型の型締め状態を示す縦断面図。 図7のVIII−VIII線断面図。 第2の実施の形態の射出成形型の型開き時の第1の移動位置に移動した状態を示す縦断面図。 第2の実施の形態の射出成形型の型開き時の第2の移動位置に移動した状態を示す縦断面図。 第2の実施の形態の射出成形型の成形品突き出し状態を示す縦断面図。
[第1の実施の形態]
(構成)
図1乃至図6は、本発明の第1の実施の形態を示す。図1は本実施の形態の射出成形型で成形される成形品の一例である樹脂製の凸レンズ1を示す縦断面図である。成形品の樹脂製凸レンズ1は、例えばカメラなどに用いられる撮像レンズである。この樹脂製凸レンズ1は、2つの光学機能面(可動側光学機能面2と固定側光学機能面3)を有する。さらに、各光学機能面2,3の外周部位には、フランジ状の外周縁部1aが形成されている。この外周縁部1aによって各光学機能面2,3の周縁部位に配置された前記光学機能面2,3以外の部分としての可動側コバ部4と固定側コバ部5とが形成されている。なお、成形品の樹脂製凸レンズ1は、光透過可能な透明樹脂材料、例えばPC(ポリカーボネート)などの一般的な透明樹脂材料から選ばれる。
図2は本実施の形態の横型の射出成形型50の型締め状態を示す図3のII−II線断面図、図3は図2のIII−III線断面図(固定型10のPL正面図)である。本実施の形態は、1回の成形時に複数、本実施の形態では図3に示すように4個の成形品の凸レンズ1を同時に射出成形する4個取りの構成の成形型50の例を示す。
図2に示すように本実施の形態の成形型50は、固定型10と可動型30とを有する。これらの固定型10と可動型30は、図示しない射出成形機のプラテンにそれぞれ取付けられている。ここで、固定型10と可動型30は、PL(パーティングライン)を挟んで対向配置されている。そして、可動型30は固定型10に対し型開閉方向(図2中で左右方向)に移動可能に支持されている。
本実施の形態では、固定型10と可動型30との間が図2に示す型閉じ状態に組合された際に成形品である凸レンズ1のレンズ形状が規定される4つのキャビティ100が形成される。
図2に示すように固定型10は、固定側取付板23に型本体10aが取り付けられている。型本体10aは、固定側型板(外枠部材)21と、この固定側型板21の内部に配置された固定側スリーブ(内側部材)12とを有する。ここで、固定側スリーブ12は、図3に示すようにほぼ矩形状のブロックによって形成されている。固定側型板21は、固定側スリーブ12を収容するスリーブ収容凹部22を有する。スリーブ収容凹部22は、固定側スリーブ12と対応するほぼ正方形状に形成され、固定側スリーブ12よりも大きく形成されている。そして、この固定側型板21のスリーブ収容凹部22を囲む側壁部21aと固定側スリーブ12の外周壁部との間に可動型30の開閉方向と直交する方向に移動可能な調心用の隙間Sが形成されている。
本実施の形態では固定側型板21は、固定側取付板23に固定されている。また、固定側スリーブ12には図3に示すように固定側成形型である4つの固定側入子11を挿通する4つの入子挿通孔12aと、2つの固定側位置決めピン13を挿通する2つのピン挿通孔12bとが形成されている。固定側入子11は、ほぼ軸状の部材である。ここで、固定側スリーブ12の底部には、固定側受板14が一体的に固定されている。この固定側受板14には、4つの固定側入子11の基端部および2つの固定側位置決めピン13の基端部がそれぞれ固定ねじにより固定されている。
固定側入子11の先端部には、成形品の凸レンズ1の固定側光学機能面3を転写させる凹曲面状の第1転写部11aが形成されている。また、固定側スリーブ12には、4つの固定側キャビティ100と対応する部分に前記成形品の凸レンズ1のレンズ形状のうち前記固定側光学機能面3の周縁部位に配置された前記固定側光学機能面3以外の部分(固定側コバ部5)を転写させる第2転写部12cが形成されている。そして、本実施の形態の固定型10のキャビティ100は、固定側入子11の第1転写部11aと、固定側スリーブ12の第2転写部12cとによって形成されている。固定側位置決めピン13の先端部には、先端側に向かうにしたがって径が大きくなる円錐形状のテーパー面の係合凹部(穴部)13aが形成されている。
また、固定型10には、図3中で中央位置に成形品の成形材料である溶融樹脂を供給する溶融樹脂の流路としての円孔形状のスプルー6が固定側スリーブ12と、固定側受板14と、固定側型板21と、固定側取付板23との間を貫通する状態で形成されている。さらに、固定側スリーブ12には、可動型30との対向面に4つの固定側のキャビティ100がスプルー6から等間隔で配置されている。ここで、4つの固定側のキャビティ100とスプルー6との間には、ランナ7が形成されている。
なお、本実施の形態では1つのスプルー6と、4つの固定側キャビティ100とを備え、4つの固定側キャビティ100とスプルー6との間がランナ7で連結されて4個の成形品の凸レンズ1を射出成形する4個取りの構成の成形型50を示したが、成形品の凸レンズ1の取り数は、4個取りに限定されるものではなく、4個取り以外の複数個取りの成形型でもよく、また1個取りの成形型でもよい。
固定側スリーブ12は、固定側受板14と一体的に固定側型板21に対して接離可能な構造になっている。すなわち、固定側型板21には、可動型30の型開き動作方向と平行に複数の制限ボルト挿通孔21cが形成されている。これらの制限ボルト挿通孔21cには、制限ボルト16が挿通されている。制限ボルト16は、固定側型板21の板厚よりも長く形成されている。この制限ボルト16の先端のねじ部16aは、固定側受板14にねじ止め固定されている。
また、固定側取付板23には、制限ボルト16の頭部16bを収容する凹部23aが形成されている。制限ボルト16の頭部16bは、制限ボルト16の軸部よりも大径に形成されている。そして、制限ボルト16が固定側型板21の制限ボルト挿通孔21cにガイドされる状態で、固定側スリーブ12は、固定側受板14と一体的に固定側型板21に対して可動型30の型開き動作方向に接離可能に支持されている。さらに、固定側型板21から離れる方向に固定側スリーブ12と固定側受板14とが移動した際には、制限ボルト16の頭部16bが固定側型板21の制限ボルト挿通孔21cの周壁部に当接することで、固定側スリーブ12の移動位置が制限される。
また、固定側型板21における固定側受板14と対向する面には、複数のボールプランジャ(支持機構)15が配設されている。このボールプランジャ15は、ばね受部材15aと、このばね受部材15a内に収容されたコイルばね15bと、このコイルばね15bの先端に設けられたボール15cとを有する。図2の型閉じ状態では、コイルばね15bが圧縮されている。そして、可動型30の型開き動作の開始後、初期の段階で、可動型30が図4に示す第1の移動位置に移動するまでは、コイルばね15bの弾性復帰力により、固定側スリーブ12が固定側型板21から離間する方向に移動する。このとき、固定側スリーブ12は可動型30と一緒に移動することで、固定側スリーブ12と固定側型板21との間が開く構造になっている。図4に示す第1の移動位置では、制限ボルト16の頭部16bが固定側型板21の制限ボルト挿通孔21cの周壁部に当接することで、固定側スリーブ12の移動位置が制限される。
本実施の形態の固定型10の型本体10aには、可動型30の型閉じ動作時に調心用の隙間Sの範囲内で固定側スリーブ12を可動型30の開閉方向と直交する方向に動かして固定型10と可動型30との間の可動型30の開閉方向と直交する方向の中心位置を位置合わせする調心手段24と、固定側スリーブ12の自重を減少させる自重減少手段25とが設けられている。
調心手段24は、固定型10の2つの固定側位置決めピン13と、可動型30の後述する2つの可動側位置決めピン33とから構成されている。可動型30の2つの可動側位置決めピン33は、固定型10の2つの固定側位置決めピン13と対応する位置に配置されている。可動側位置決めピン33の先端部には、先端側に向かうにしたがって径が小さくなる円錐形状のテーパー面の係合凸部33aが形成されている。この可動側位置決めピン33の係合凸部33aは、固定側位置決めピン13の係合凹部13aと対応する形状に形成されている。そして、可動型30が型閉じ方向に移動する動作時に、図4、図2に示すように可動側位置決めピン33の係合凸部33aのテーパー面が固定側位置決めピン13の係合凹部13aのテーパー面と嵌合する。これにより、可動側位置決めピン33の係合凸部33aのテーパー面に倣って固定側位置決めピン13の係合凹部13aのテーパー面が移動することで可動側の内側部材、本実施の形態では固定側スリーブ12が調心される。
また、自重減少手段25は、固定側スリーブ12を可動型30の開閉方向と直交する方向に移動可能に支持する複数のボールプランジャ15と、調心用の隙間Sが設けられた側の型本体、本実施の形態では固定側型板21の上面に固定された2つの滑車17と、固定側型板21の外側面側に配置され、2つの滑車17に架け渡されたワイヤ(連結部材)18を介して固定側スリーブ12と連結されて固定側スリーブ12の自重を減少させる状態に吊り下げ状態で保持される分銅(カウンターウエイト)20とを具備する。分銅20は、固定側スリーブ12の自重と同重量の錘である。
図2、図3に示すように固定側型板21の上面には、溝部21dが形成されている。ワイヤ18の一端部は、この溝部21dから固定側型板21のスリーブ収容凹部22内に挿入されている。固定側スリーブ12と固定側受板14との結合体には、上面にワイヤ固定部27が設けられている。このワイヤ固定部27は、固定側スリーブ12と固定側受板14との結合体の重心位置に配置されている。このワイヤ固定部27にワイヤ18の一端部が固定されている。
また、ワイヤ18の他端部は、固定側型板21の上面に固定された2つの滑車17に架け渡された状態で、固定側型板21の外側面側に延出され、分銅20に固定されたアイボルト19に連結されている。
また、図3に示すように、固定側型板21には、さらに4つのガイドピン挿入穴21bが形成されている。4つのガイドピン挿入穴21bには、それぞれガイドピン26が挿通されている。可動型30の開閉動作時には、これらのガイドピン26にガイドされる状態で可動型30の開閉動作が行われる。
図2に示すように、可動型30は、可動側取付板39に枠状のスペーサーブロック37を介して型本体30aが取り付けられている。型本体30aは、可動側型板(外枠部材)36と、この可動側型板36の内部に配置された可動側スリーブ(内側部材)32とを有する。ここで、可動側スリーブ32は、ほぼ矩形状のブロックによって形成されている。可動側型板36は、可動側スリーブ32を収容するスリーブ収容凹部36aを有する。スリーブ収容凹部36aは、可動側スリーブ32と対応するほぼ正方形状に形成されている。そして、スペーサーブロック37と、可動側型板36とは、可動側取付板39上に重ね合わされた状態で固定されている。
また、可動型30の可動側スリーブ32には、固定型10のスプルー6と対応する円形凹部であるコールドスラッグウェル6aが形成されている。さらに、可動側スリーブ32には、固定型10との対向面に可動側成形型である4つの可動側入子31を挿通する4つの入子挿通孔32aと、2つの可動側位置決めピン33を挿通する2つのピン挿通孔32bとが形成されている。4つの可動側入子31は、固定型10の4つの固定側入子11とそれぞれ対応する位置に配置され、2つの可動側位置決めピン33は、2つの固定側位置決めピン13とそれぞれ対応する位置に配置されている。
可動側入子31は、ほぼ軸状の部材である。そして、可動側スリーブ32の入子挿通孔32aに可動側入子31、ピン挿通孔32bに可動側位置決めピン33がそれぞれ嵌挿されている。また、可動側型板36のスリーブ収容凹部36aの底壁部には4つの入子挿通孔36bが形成されている。可動側入子31の基端部は、可動側スリーブ32の入子挿通孔32aと可動側型板36の入子挿通孔36bとを通してスペーサーブロック37の内側に延出されている。可動側位置決めピン33の基端部は、可動側型板36のスリーブ収容凹部36aの底壁部に固定ねじにより固定されている。
可動側入子31の先端部には、成形品である凸レンズ1の可動側光学機能面2を転写させる凹曲面状の第1転写部31aが形成されている。また、可動側スリーブ32には、4つの可動側キャビティ110と対応する部分に前記成形品の凸レンズ1のレンズ形状のうち前記可動側光学機能面2の周縁部位に配置された前記可動側光学機能面2以外の部分(可動側コバ部4)を転写させる第2転写部32cが形成されている。そして、本実施の形態の可動型30の4つの可動側キャビティ110は、それぞれ可動側入子31の第1転写部31aと、可動側スリーブ32の第2転写部32cとによって形成されている。
また、4つの可動側のキャビティ110は、可動側スリーブ32のコールドスラッグウェル6aから等間隔で配置されている。ここで、4つの可動側キャビティ110とコールドスラッグウェル6aとの間には、可動側のランナ7が形成されている。
また、スペーサーブロック37の内側には、成形品である凸レンズ1の取り出し用の突出し機構を構成するエジェクタープレート38が可動側取付板39に対して接離可能に設けられている。このエジェクタープレート38には、複数のエジェクターピン(第1エジェクターピン35aと4本の第2エジェクターピン35b)が取付けられているとともに、可動側入子31の基端部が成形型スペーサ34を介して固定されている。
ここで、第1エジェクターピン35aは、エジェクタープレート38の中央位置で、コールドスラッグウェル6aと対応する位置に配置されている。さらに、4本の第2エジェクターピン35bは、第1エジェクターピン35aの周囲で、可動側ランナ7と対応する位置にそれぞれ配置されている。そして、エジェクタープレート38は、成形品である樹脂製の凸レンズ1の成形後、図6に示すように可動型30の型開き方向と反対方向(型閉じ方向)に移動され、このエジェクタープレート38の移動により、第1エジェクターピン35aでコールドスラッグウェル6aを突き出すとともに、4本の第2エジェクターピン35bで可動側ランナ7を突き出すようになっている。このとき、4つの可動側入子31が第1エジェクターピン35a、4本の第2エジェクターピン35bと同時に、突き出し方向に移動される。これにより、樹脂流路に充填された樹脂を突出すことで、可動型30にある成形品の凸レンズ1の取り出しが行われる。
なお、本実施の形態では1つのスプルー6と、4つのキャビティ100とを備え、4個の成形品を射出成形する4個取りの構成の成形型50を示したが、成形品の取り数は、4個取りに限定されるものではなく、4個取り以外の複数個取りの成形型でもよく、また1個取りの成形型でもよい。
(作用)
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の横型の射出成形型50では、図2に示すように射出成形型50の固定型10に対して可動型30が型閉じされた型締め状態で、4つのキャビティ100が形成される。溶融樹脂の充填時には、図示しない射出成形機の射出ノズルから射出された溶融樹脂は、固定型10のスプルー6の樹脂流路を通り、可動型30の円形凹部36aから放射状に配置された4つのランナ7に流入される。さらに、溶融樹脂は、各ランナ7の先端部から図示しないゲートを通り、成形品のキャビティ100に送り込まれる。
そして、溶融樹脂が冷却されることで、4つのキャビティ100内にそれぞれ成形品である凸レンズ1が成形される。このとき、4つのキャビティ100内と、スプルー6との間がランナ7で連結されているので、溶融樹脂の冷却時には4つのキャビティ100内に成形された成形品である凸レンズ1と、スプルー6およびランナ7内に残留する溶融樹脂が一体的化された状態で、一体成形されて一体成形体Aが成形される。
その後、固定型10に対して可動型30が離れる方向に移動される型開きが行われる。この型開き動作時には、まず、図4に示す第1の移動位置に移動する。図2の型閉じ状態から射出成形型50の固定型10に対して可動型30が型開きを開始する型開き時には、可動型30の型開き動作の開始後、初期の段階で、可動型30が図4に示す第1の移動位置に移動するまでは、コイルばね15bの弾性復帰力により、固定側スリーブ12が固定側型板21から離間する方向に移動する。このとき、固定側スリーブ12は可動型30と一緒に移動することで、固定側スリーブ12と固定側型板21との間が開く。
本実施の形態では固定側スリーブ12と固定側受板14との結合体は、固定側型板21の上面に固定された2つの滑車17間に架け渡されたワイヤ18を介して自重減少手段25の分銅20に連結された状態で保持されている。そのため、固定側スリーブ12の移動中、固定側スリーブ12の荷重に対して分銅20がカウンターウエイトとして作用する。その結果、固定側スリーブ12と固定側受板14との結合体が自重によって固定側型板21のスリーブ収容凹部22内で下がることが防止される。
その後、可動型30は、図5に示す型開き時の第2の移動位置に移動する。このとき、一体成形体Aのうちスプルー6内に残留する樹脂部分A1の全体が固定型10のスプルー6内から外部に抜き出される。
その後、図6に示すように可動型30のエジェクタープレート38が可動型30の型開き方向と反対方向(型閉じ方向)に移動される。このエジェクタープレート38の移動により、第1エジェクターピン35aでコールドスラッグウェル6aを突き出すとともに、4本の第2エジェクターピン35bで可動側ランナ7を突き出す。このとき、4つの可動側入子31が第1エジェクターピン35a、4本の第2エジェクターピン35bと同時に、突き出し方向に移動される。これにより、樹脂流路に充填された樹脂を突出すことで、可動型30にある成形品の凸レンズ1の取り出しが行われる。
また、可動型30の型閉じ時には、可動型30は、図5に示す型開き位置から、図4に示す第1の移動位置を経て図2に示す型閉じ位置まで移動する。この型閉じ動作の途中で、可動側位置決めピン33の係合凸部33aが固定側位置決めピン13の係合凹部13aに挿入される。この状態で、さらに可動型30が型閉じ方向に移動する動作にともない図4に示す第1の移動位置で、固定側スリーブ12と固定側受板14との結合体がボールプランジャ15のボール15cに点接触状態で当接されている。そのため、固定側型板21の側壁部21aと固定側スリーブ12の外周壁部との間の調心用の隙間Sの範囲で固定側スリーブ12が可動型30の開閉方向と直交する方向に移動可能な状態で保持される。この状態で、可動型30が第1の移動位置からさらに型閉じ方向に移動する動作にともない、固定側スリーブ12と固定側受板14との結合体がコイルばね15bのばね力に抗して可動型30と一緒に型閉じ方向に押し込まれる。
この可動型30の押し込み動作中に可動側位置決めピン33の係合凸部33aのテーパー面が固定側位置決めピン13の係合凹部13aのテーパー面と嵌合する。このとき、可動側位置決めピン33の係合凸部33aのテーパー面に倣って固定側位置決めピン13の係合凹部13aのテーパー面が移動する。これにより、可動型30の型閉じ動作時に調心用の隙間Sの範囲内で固定側スリーブ12を可動型30の開閉方向と直交する方向に動かして固定型10と可動型30との間の可動型30の開閉方向と直交する方向の中心位置を位置合わせすることができる。そのため、可動型30が図2の型閉じ位置に移動した時点では、可動側の内側部材、本実施の形態では固定側スリーブ12が調心された状態に位置決めされる。
さらに、この固定側スリーブ12と固定側受板14との結合体の調心動作時には、可動側位置決めピン33の係合凸部33aのテーパー面に倣って固定側位置決めピン13の係合凹部13aのテーパー面が移動する際に、自重減少手段25によって固定側スリーブ12の自重を減少させた状態で保持されている。そのため、可動側位置決めピン33の係合凸部33aと、固定側位置決めピン13などの位置決め部品に掛かる荷重が低減される。これにより、固定側スリーブ12の自重による位置決め部品の磨耗を低減することができ、また、可動側位置決めピン33および可動スリーブ32の固定側スリーブ12自重によるたわみが低減され、長期間安定的に高精度な成形品を得ることができる。
(効果)
上記構成の本実施の形態の横型の射出成形型50では、固定型10の固定側型板21と固定側スリーブ12との間に可動型30の開閉方向と直交する方向に移動可能な調心用の隙間Sを設け、調心用の隙間Sが設けられた側の型本体10aに、隙間Sの範囲内で固定側スリーブ12を可動型30の開閉方向と直交する方向に動かして固定型10と可動型30との間の可動型30の開閉方向と直交する方向の中心位置を位置合わせする調心手段24と、固定側スリーブ12の自重を減少させる自重減少手段25とを設けた。これにより、可動型30の開閉動作時に、可動側位置決めピン33の係合凸部33aと、固定側位置決めピン13などの位置決め部品に掛かる荷重が低減される。その結果、固定側スリーブ12の自重による位置決め部品の磨耗を低減することができ、更に可動側位置決めピン33および可動スリーブ32のたわみが低減され、長期間安定的に高精度な成形品を得ることができる。
また、固定側スリーブ12の移動中、自重減少手段25の分銅20が固定側スリーブ12の荷重に対してカウンターウエイトとして作用して、固定側スリーブ12と固定側受板14との結合体が自重によって固定側型板21のスリーブ収容凹部22内で下がることが防止されている。そのため、図2に示す型閉じ位置から図5に示す型開き時の第2の移動位置に移動するまで成形品である凸レンズ1と、スプルー6およびランナ7内に残留する溶融樹脂が一体的化された一体成形体Aのうちスプルー6内に残留する樹脂部分A1の部分に固定側スリーブ12と固定側受板14との結合体の荷重が作用するおそれがない。したがって、スプルー6内に残留する樹脂部分A1の部分を介して成形品である凸レンズ1に悪影響が及ぼされるおそれがないので、高精度な成形品を安定に得ることができる。
[第2の実施の形態]
(構成)
図7乃至図11は、本発明の第2の実施の形態を示す。本実施の形態は、第1の実施の形態(図1乃至図6参照)の横型の射出成形型50の構成を次の通り変更した変形例である。なお、図7乃至図11中で、図1乃至図6と同一部分には、同一の符号を付してその説明を省略する。
図7は、本実施の形態の横型の射出成形型150の型締め状態を示す縦断面図、図8は図7のVIII−VIII線断面図(可動型30のPL正面図)である。本実施の形態の横型の射出成形型150は、可動型30に第1の実施の形態の調心手段24と、自重減少手段25とを設けたものである。なお、本実施の形態では固定型10には第1の実施の形態の調心手段24と、自重減少手段25とに相当する構成は設けられていない。
本実施の形態の可動型30の型本体30aは、可動側取付板39に固定された可動側型板である外枠部材61と、この外枠部材61の内部に配置された内側部材62とを有する。外枠部材61は、内側部材62を収容する収容凹部61aを有する。収容凹部61aは、内側部材62と対応する形状に形成され、内側部材62よりも大きく形成されている。そして、この外枠部材61の収容凹部61aを囲む側壁部61bと内側部材62の外周壁部との間に内側部材62を可動型30の開閉方向と直交する方向に移動可能な調心用の隙間S2が形成されている。
内側部材62は、可動側取付板39に対して一体的に可動型30の開閉方向と同方向に接離可能に設けられた第1移動ユニット63と、この第1移動ユニット63に対して一体的に可動型30の開閉方向と同方向に接離可能に設けられた第2移動ユニット64とを有する。
第1移動ユニット63は、可動側受板65と、スペーサーブロック66と、連結板67と、可動側スリーブ32とを有する。可動側スリーブ32は、連結板67およびスペーサーブロック66を介して可動側受板65と連結されている。これにより、可動側スリーブ32は、連結板67、スペーサーブロック66および可動側受板65と一体的に可動側取付板39に対して接離可能な構造になっている。すなわち、可動側取付板39には、可動型30の型開き動作方向と平行に複数の制限ボルト挿通孔39aが形成されている。これらの制限ボルト挿通孔39aには、制限ボルト16が挿通されている。この制限ボルト16の先端のねじ部16aは、可動側受板65にねじ止め固定されている。
また、可動側取付板39には、制限ボルト16の頭部16bを収容する凹部39bが形成されている。制限ボルト16の頭部16bは、制限ボルト16の軸部よりも大径に形成されている。そして、制限ボルト16が可動側取付板39の制限ボルト挿通孔39aにガイドされる状態で、可動側スリーブ32を含む第1移動ユニット63は、一体的に可動側取付板39に対して可動型30の型開き動作方向に接離可能に支持されている。さらに、可動側取付板39から離れる方向に可動側スリーブ32を含む第1移動ユニット63が移動した際には、制限ボルト16の頭部16bが可動側取付板39の制限ボルト挿通孔39aの周壁部に当接することで、可動側スリーブ32を含む第1移動ユニット63の移動位置が制限される。
連結板67には4つの入子挿通孔67aが形成されている。可動側入子31の基端部は、連結板67の入子挿通孔67aを通してスペーサーブロック66の内側に延出されている。可動側位置決めピン33の基端部は、連結板67に固定ねじにより固定されている。
また、可動側取付板39における可動側受板65と対向する面には、複数のボールプランジャ(支持機構)15が配設されている。このボールプランジャ15は、ばね受部材15aと、このばね受部材15a内に収容されたコイルばね15bと、このコイルばね15bの先端に設けられたボール15cとを有する。図7の型閉じ状態では、コイルばね15bが圧縮されている。そして、可動型30の型開き動作の開始後、初期の段階で、可動型30が図9に示す第1の移動位置に移動するまでは、コイルばね15bの弾性復帰力により、可動側スリーブ32を含む第1移動ユニット63が可動側取付板39から離間する方向に移動する。図9に示す第1の移動位置では、制限ボルト16の頭部16bが可動側取付板39の制限ボルト挿通孔39aの周壁部に当接することで、可動側スリーブ32を含む第1移動ユニット63の移動位置が制限される。
本実施の形態の可動型30の型本体30aには、可動型30の型閉じ動作時に調心用の隙間S2の範囲内で可動側スリーブ32を含む第1移動ユニット63を可動型30の開閉方向と直交する方向に動かして可動型30の開閉方向と直交する方向の中心位置を位置合わせする調心手段24と、可動側スリーブ32を含む第1移動ユニット63の自重を減少させる自重減少手段25とが設けられている。
本実施の形態の調心手段24は、可動型30が型閉じ方向に移動する動作時に、図9、図7に示すように可動側位置決めピン33の係合凸部33aのテーパー面が固定側位置決めピン13の係合凹部13aのテーパー面と嵌合する。これにより、固定側位置決めピン13の係合凹部13aのテーパー面に倣って可動側位置決めピン33の係合凸部33aのテーパー面が移動することで可動側の内側部材、本実施の形態では可動側スリーブ32を含む第1移動ユニット63が調心される。
また、自重減少手段25は、可動側スリーブ32を含む第1移動ユニット63を可動型30の開閉方向と直交する方向に移動可能に支持する複数のボールプランジャ15と、調心用の隙間S2が設けられた側の型本体、本実施の形態では外枠部材61の上面に固定された2つの滑車17と、外枠部材61の外側面側に配置され、2つの滑車17に架け渡されたワイヤ(連結部材)18を介して第1移動ユニット63の連結板67と連結されて可動側スリーブ32を含む第1移動ユニット63の自重を減少させる状態に吊り下げ状態で保持される分銅(カウンターウエイト)20とを具備する。分銅20は、固定側スリーブ12の自重と同重量の錘である。
図7に示すように外枠部材61の上面には、溝部61cが形成されている。ワイヤ18の一端部は、この溝部61cから外枠部材61のスリーブ収容凹部61a内に挿入されている。第1移動ユニット63の連結板67の上面にはワイヤ固定部27が設けられている。このワイヤ固定部27は、可動側スリーブ32を含む第1移動ユニット63の重心位置に配置されている。このワイヤ固定部27にワイヤ18の一端部が固定されている。
また、ワイヤ18の他端部は、外枠部材61の上面に固定された2つの滑車17に架け渡された状態で、外枠部材61の外側面側に延出され、分銅20に固定されたアイボルト19に連結されている。
また、第2移動ユニット64は、スペーサーブロック66の内側に可動側受板65に対して接離可能に設けられ、成形品である凸レンズ1の取り出し用の突出し機構を構成するエジェクタープレート38によって形成されている。このエジェクタープレート38には、複数のエジェクターピン(第1エジェクターピン35aと4本の第2エジェクターピン35b)が取付けられているとともに、可動側入子31の基端部が成形型スペーサ34を介して固定されている。これ以外は第1の実施の形態と同一構成である。
(作用・効果)
本実施の形態の成形型150でも第1の実施の形態とほぼ同様の作用で射出成形が行なわれる。ここでは、第1の実施の形態と異なる部分について説明する。本実施の形態の成形型150では、可動型30の型閉じ時には、可動型30は、図10、図11に示す型開き位置から、図9に示す第1の移動位置を経て図7に示す型閉じ位置まで移動する。この型閉じ動作時には、可動側スリーブ32を含む第1移動ユニット63は、ボールプランジャ15のボール15cに点接触状態で当接された状態で保持される。そのため、外枠部材61の側壁部61bと内側部材62の外周壁部との間の調心用の隙間S2の範囲で可動側スリーブ32を含む第1移動ユニット63が可動型30の開閉方向と直交する方向に移動可能な状態で保持される。
可動型30の型閉じ動作の途中で、可動側位置決めピン33の係合凸部33aが固定側位置決めピン13の係合凹部13aに挿入される。この状態で、図9に示す第1の移動位置からさらに型閉じ方向に移動する動作にともない、可動側スリーブ32を含む第1移動ユニット63がコイルばね15bのばね力に抗して可動型30と一緒に型閉じ方向と反対方向(図10中で左方向)に押し込まれる。
この可動型30の押し込み動作中に可動側位置決めピン33の係合凸部33aのテーパー面が固定側位置決めピン13の係合凹部13aのテーパー面と嵌合する。このとき、固定側位置決めピン13の係合凹部13aのテーパー面に倣って可動側位置決めピン33の係合凸部33aのテーパー面が移動する。これにより、可動型30の型閉じ動作時に調心用の隙間S2の範囲内で可動側スリーブ32を含む第1移動ユニット63を可動型30の開閉方向と直交する方向に動かして可動型30の開閉方向と直交する方向の中心位置を位置合わせすることができる。そのため、可動型30が図7の型閉じ位置に移動した時点では、可動側の内側部材、本実施の形態では可動側スリーブ32を含む第1移動ユニット63が調心された状態に位置決めされる。
さらに、この可動側スリーブ32を含む第1移動ユニット63の調心動作時には、固定側位置決めピン13の係合凹部13aのテーパー面に倣って可動側位置決めピン33の係合凸部33aのテーパー面が移動する際に、自重減少手段25によって可動側スリーブ32を含む第1移動ユニット63の自重を減少させた状態で保持されている。そのため、可動側位置決めピン33の係合凸部33aと、固定側位置決めピン13などの位置決め部品に掛かる荷重が低減される。これにより、可動側スリーブ32の自重による位置決め部品の磨耗を低減することができ、また、固定側位置決めピン13および固定ス側リーブ32の可動側スリーブ12自重によるたわみが低減され、長期間安定的に高精度な成形品を得ることができる。
さらに、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
1…凸レンズ、10…固定型、10a…型本体、11…固定側入子、12…固定側スリーブ(内側部材)、21…固定側型板(外枠部材)、24…調心手段、25…自重減少手段、30…可動型、30a…型本体、31…可動側入子、S…隙間、100…キャビティ。

Claims (3)

  1. 固定型と、前記固定型に対して開閉可能な可動型とを有し、
    前記固定型の型本体に固定側入子、前記可動型の型本体に可動側入子がそれぞれ配設され、前記固定側入子と前記可動側入子との間に成形品のキャビティが形成される横型の射出成形型であって、
    前記固定型の型本体および前記可動型の型本体は、それぞれ外枠部材と、この外枠部材の内部に配置され、前記入子を保持する内側部材とを有し、
    前記固定型または前記可動型のいずれか一方に、前記外枠部材と前記内側部材との間に前記可動型の開閉方向と直交する方向に移動可能な調心用の隙間を設け、
    前記調心用の隙間が設けられた側の型本体に、前記隙間の範囲内で前記内側部材を前記可動型の開閉方向と直交する方向に動かして前記固定型と前記可動型との間の前記可動型の開閉方向と直交する方向の中心位置を位置合わせする調心手段と、前記内側部材の自重を減少させる自重減少手段とを設け、
    前記自重減少手段は、前記内側部材を前記可動型の開閉方向と直交する方向に移動可能に支持する支持機構と、
    前記調心用の隙間が設けられた側の型本体の前記外枠部材の上面に固定された滑車と、
    前記型本体の前記外枠部材の外側面側に配置され、前記滑車に架け渡された連結部材を介して前記内側部材と連結されて前記内側部材の自重を減少させる状態に吊り下げ状態で保持されるカウンターウエイトとを具備する
    ことを特徴とする横型の射出成形型。
  2. 前記カウンターウエイトは、前記内側部材の自重と同重量の錘であることを特徴とする請求項に記載の横型の射出成形型。
  3. 請求項1に記載の横型の射出成形型を用いた製造方法であって、
    前記自重減少手段によって前記内側部材の自重を減少させている状態で前記固定型に対して前記可動型を型閉じする動作を行う工程と、
    前記可動型の移動に伴い前記外枠部材と前記内側部材との間に調心用の隙間を設けた側の前記型本体の前記隙間の範囲内で前記調心手段によって前記外枠部材に対して前記内側部材を前記可動型の開閉方向と直交する方向に動かして前記固定型と前記可動型との間の前記可動型の開閉方向と直交する方向の中心位置を位置合わせする調心工程と、
    を具備することを特徴とする横型の射出成形型を用いた製造方法。
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