JP2004168011A - 射出成形金型及び光学部品 - Google Patents

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安男 菅原
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Abstract

【課題】光学部品の外周面からゲートを切り離して射出成形する。
【解決手段】溶融樹脂を流し込むためのスプルー11を形成した第1金型20と、この第1金型20と対向させた第2金型30とを突き合わせて型締めした時に第1,第2金型20,30間に光学部品用のキャビティ15が形成され、且つ、少なくともキャビティ15の第2金型面側に光学部品転写面33cを有するコア33を臨ませて、このコア33を第2金型30に穿設した孔30d内でキャビティ15に対して進退可能に取り付けた際に、ランナー14側に一端を接続し且つ他端をキャビティ15の側面に接続したトンネルゲート32aを第2金型30側に設けることで、コア33により光学部品を突き出した時のエジェクト力で光学部品の外周面からトンネルゲート32aによる樹脂トンネルゲート部位を切り離す。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンズ,ホログラム素子,グレーティング素子などの光学部品(成形品)を樹脂材を用いて高精度に射出成形するための射出成形金型及び光学部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CD(Compact Disc),DVD(Digital Versatile Disc),Blue−Ray Discなどの光ディスクに対して、音声情報や映像情報などの情報信号を記録及び/又は再生するための光ピックアップには、対物レンズ,ホログラム素子,グレーティング素子などの光学部品が内蔵されている。
【0003】
ところで、光ピックアップに用いられる対物レンズ,ホログラム素子,グレーティング素子などの光学部品は、小型軽量化とか部品単価の削減などを図るために最近では高価な光学ガラスを用いずに樹脂材を用いた射出成形により量産性良く且つ安価に作製されている。
【0004】
ここで、例えば樹脂レンズなどを射出成形する時には、光ディスクへの高密度化に伴って樹脂レンズの上下のレンズ曲面を設計仕様に沿った球面又は非球面に寸法精度良く正確に射出成形する必要があり、これに従って射出成形金型に対して各種の改良が図られているものの、樹脂レンズのレンズ曲面に対するレンズ転写面も持ったコアの動作の際に、汚れを生じることなく、且つ、カジリを生じることがないように工夫した射出成形金型がある(例えば、特許文献1)。
【0005】
また、対物レンズ,ホログラム素子,グレーティング素子などの光学部品を射出成形する際に、射出成形金型内で光学部品用のキャビティに溶融樹脂を注入させるためのゲートをキャビティの側面に設けているものの、キャビティ内で射出成形した光学部品(例えば樹脂レンズ)の外周面からゲートによる樹脂ゲート部位を機械加工によりカットすることなく、この光学部品(例えば樹脂レンズ)の外周面から樹脂ゲート部位を射出成形の工程中で切り離すことができる射出成形金型もある(例えば、特許文献2)。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−128803号公報 (第4−5頁、第1−2図)
【0007】
【特許文献2】
特開平9−29854号公報 (第2−3頁、第1−5図)
【0008】
図9は従来例1の射出成形金型を説明するために第1金型と第2金型とを互いに対向させて型締めした状態を示した縦断面図、
図10は従来例1の射出成形金型を用いて樹脂レンズを突き出す動作を説明するための縦断面図である。
【0009】
また、図11は従来例2の射出成形金型を説明するために固定側型板と可動側型板とを互いに対向させて型締めした状態を示した縦断面図、
図12は従来例2の射出成形金型を用いて射出成形する樹脂レンズの一例を示した縦断面図、
図13(a)〜(c)は従来例2の射出成形金型を用いて樹脂レンズの一例を射出成形する動作を説明するために模式的に示した図、
図14は従来例2の射出成形金型を用いて射出成形する樹脂レンズの他例を示した縦断面図、
図15(a)〜(c)は従来例2の射出成形金型を用いて樹脂レンズの他例を射出成形する動作を説明するために模式的に示した図である。
【0010】
まず、図9及び図10に示した従来例1の射出成形金型50は、上記した特許文献1(特開平10−128803号公報)に開示されているものであり、ここでは特許文献1を参照しながら簡略に説明する。
【0011】
図9に示した如く、従来例1の射出成形金型50は、主として合成樹脂製の光学レンズ部品を射出成形できるように第1金型60と第2金型65とが互いに対向して配置され、ここでは第1金型60が固定側として設けられ、第2金型65が可動側として設けられている。
【0012】
また、上記した第1金型60には固定側型部材61が嵌め込まれており、且つ、この固定側型部材61にレンズ鏡面転写用の成形面を有するコア62が嵌め込まれている。また、第1金型60内には固定側型部材61の側方近傍に溶融樹脂を流し込むためのスプルー51が設けられている。
【0013】
一方、上記した第2金型65には樹脂レンズの周辺部に対応する箇所を構成する第1のコア66が固定側型部材61と対向して嵌め込まれており、且つ、この第1のコア66内に可動側のレンズ鏡面転写用の成形面を有する第2のコア67が固定側のコア62と対向しながら後述するキャビティ54に対して進退可能に設けられている。
【0014】
この際、第2のコア67は第1のコア66に穿設した孔66a内に沿って摺動する摺動ブッシュ68を介して長いボルト69に連結されていると共に、長いボルト69は可動側型部材の突き出しプレート70に取り付けたコア支え部材71に支持されている。また、第2金型65内には突き出しプレート70に取り付けた案内部材(突き出しピン)72が第1金型60内のスプルー51と対向して設けられている。
【0015】
そして、第1金型60と第2金型65とをパーティングラインに沿って突き合わせて型締めした時に、第1,第2金型60,65間にスプルー51に続くランナー52,このランナー52に続くゲート53が形成されると共に、固定側のコア62と可動側の第1,第2のコア66,67との間の空間に樹脂レンズ用のキャビテイ54が形成されており、スプルー51から流し込んだ溶融樹脂がランナー52,ゲート53を順に経由してキャビティ54内に注入されることで、樹脂レンズが射出成形されている。
【0016】
この際、第1のコア66は、第2のコア67を囲む環状体であり、両者のクリアランスCは、その移動方向と直交する方向に、0.01mm〜0.02mmの寸法で設けられている。更にまた、摺動ブッシュ68は、オイルレスブッシュであり、第2のコア67の成形面から十分に離れた位置で、第1のコア66に穿設し孔66a内に摺動自在に嵌合・支持されている。
【0017】
この後、図10に示したように、第2金型65側から樹脂レンズを離型させる際には、先ず、第1のコア66及び第2のコア67が、固定側型部材61のコア62から樹脂レンズを離型させるように後退した後、更に、第1のコア66を後退させ、その結果、樹脂レンズ成形品の鏡面全体を支える状態で、第2のコア67が樹脂レンズを第1のコア67から突き出すことになる。また、案内部材72が、ランナー52による樹脂ランナー部位を第1のコア66から剥離するように働く。そして、成形後の樹脂レンズの外周面にゲート53による樹脂ゲート部位と、ランナー52による樹脂ランナー部位と、スプルー51による樹脂スプルー部位とが接続されたまま突き出される。
【0018】
ここで、第1のコア66の孔66a内に摺動可能に設けた摺動ブッシュ68は、第2のコア67の荷重により、その自由端側で、下側への傾きを受けるが、第1のコア66に支持され、カジリを生じることなく、摺動できる。しかも、第2のコア67自体が、第1のコア66からクリアランスCを介して離れていて、非接触であり、また、上述した摺動ブッシュ68の摺動面は、第2のコア67の成形面から離れており、仮に、摺動接触によって磨耗粉などの異物が生じても、成形面を汚損する恐れがなく、従って樹脂レンズのレンズ曲面に汚れや損傷がなく、安定した射出成形が継続的に可能であると開示されている。
【0019】
次に、図11に示した従来例2の射出成形金型80は、上記した特許文献2(特開平9−29854号公報)に開示されているものであり、ここでは特許文献2を参照しながら簡略に説明する。
【0020】
図11に示した如く、従来例2の射出成形金型80は、樹脂レンズ81を射出成形できるように固定側型板90と可動側型板95とが互いに対向して配置されている。
【0021】
また、上記した固定側型板90内にはキャビティピン91が設けられ、且つ、キャビティピン91の側方近傍に溶融樹脂を流し込むためのスプルー82が設けられている。
【0022】
また、上記した可動側型板95内にはコア96がキャビティピン91と対向して設けられていると共に、コア96の両側に樹脂レンズ81の外周部を突き出すための突き出しピン97A,97Bが設けられている。
【0023】
そして、固定側型板90と可動側型板95とをパーティングラインに沿って突き合わせて型締めした時に、両型板90,95間にスプルー82に続くランナー83,このランナー83に続くゲート84が形成されると共に、キャビティピン91とコア96との間の空間が樹脂レンズ81を型取るキャビティになっており、スプルー82から流し込んだ溶融樹脂がランナー83,ゲート84を順に経由してキャビティに注入されることで、図12に示したように、中心部のレンズ部81aと外周部の取り付け部81bとを一体にした樹脂レンズ81が射出成形されている。
【0024】
ここで、従来例2の射出成形金型80を用いて図12に示した樹脂レンズ81を射出成形する際に、図13(a)に示したように、スプルー82、ランナー83及びゲート84を介して、低圧にて型締めした両型板90,95間のキャビティ内に、溶融樹脂85を射出充填する。この後、図13(b)に示したように、高圧にてキャビティピン91を、ゲート84を通過するまで下降させると、キャビティ内の溶融樹脂が矢印で示すようにゲート84側へ逆流するとともに、樹脂レンズ81の外周面とゲート84による樹脂ゲート部位とが切り離される。そして、図13(c)に示したように、樹脂レンズ81の外周面からゲート84による樹脂ゲート部位が切り離される時に、キャビティピン91と固定側型板95とのオーバーラップ量Rは、35μm程度に設定されているために、ゲート跡なく樹脂レンズ81が射出成形されるので、突き出しピン97A,97Bにより突き出した後の樹脂レンズ81をそのままカメラ等の撮影系に取り付けて使用できると開示されている。
【0025】
尚、同号公報中には他の形状の樹脂レンズとして、図14に示しように外周部に取り付け部がない樹脂レンズ86が開示されているが、この樹脂レンズ86の場合には、図15(a)〜(c)に示したように、樹脂レンズ86の形状に応じて、キャビティピン92とコア98とで形成されるキャビティの形状が異なること、取り付け部がないために突き出しピンを用いることなく、コア98により樹脂レンズ86をその全域で突き出すこと以外は先に説明した図13(a)〜(c)の場合と同様であるので図示のみとし、詳細な説明を省略する。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図9及び図10を用いて説明した従来例1の射出成形金型50によれば、第2金型65内に進退可能に設けた第2のコア67は、これと一体に第1のコア66に穿設した孔66a内に沿って摺動する摺動ブッシュ68によって固定側のコア62に対する左右方向への位置が規制されているものの、オイルレスメタルを用いた摺動ブッシュ68が第1のコア66内の孔66aに沿って摺動する時には摺動用のクリアランス(図示せず)を必要とするために、固定側のコア62に対して第2のコア67が摺動用のクリアランス(以下、摺動クリアランスと記す)によるガタツキにより左右に位置ずれしてしまう現象が生じ、更に、高温な金型温度によっても摺動クリアランスの寸法が変化するので、これに伴って成形後に樹脂レンズのレンズ曲面が上下で位置ずれしてしまい問題となる。
【0027】
また、この例では図10に示したように、成形後の樹脂レンズの外周面にゲート53による樹脂ゲート部位と、ランナー52による樹脂ランナー部位と、スプルー51による樹脂スプルー部位とが接続されたままとなるので、樹脂レンズの外周面から樹脂ゲート部位を切り離すための機械加工が必要となるなどの問題もある。
【0028】
一方、図11〜図15を用いて説明した従来例2の射出成形金型80によれば、樹脂レンズ81の外周面又は樹脂レンズ86の外周面からゲート84による樹脂ゲート部位を切り離して射出成形が行われるのでゲート切り離しの2次加工が必要ないものの、射出成形工程中で低圧型締めと高圧型締めとの2工程を必要とするために射出成形時間が長くかかると共に、高圧成形のために樹脂レンズ81,86の厚みを厚くしなければならず、このために厚みの薄い樹脂レンズ81,86を射出成形できないばかりでなく、射出成形時に応力を持ったまま樹脂レンズ81,86が成形されるために、キャビティ内から突き出した後に応力が解放されると樹脂レンズ81,86が変形してしまうなどの問題もある。
【0029】
更に、従来例2の射出成形金型80において、図15を用いて説明したように、コア98により樹脂レンズ86を突き出す場合が開示されているものの、このコア98がキャビティに対して進退する時の寸法精度については何等の開示もなく示唆すらされていない。
【0030】
そこで、対物レンズ,ホログラム素子,グレーティング素子などの光学部品(成形品)を射出成形するにあたって、溶融樹脂を流し込むためのスプルーを形成した第1金型と、この第1金型と対向させた第2金型とを突き合わせて型締めして、溶融樹脂をキャビティ内に注入させて光学部品(成形品)を射出成形した後に、光学部品(成形品)を突き出すために第2金型内でキャビテイに対して進退可能に設けたコアをガタツキなく左右に位置規制しながら上下動させることで光学部品(成形品)を寸法精度良く射出成形でき、しかも、成形後に機械加工によるゲートカットなどを必要とせずに光学部品(成形品)を多数個取りできる射出成形金型及び光学部品が望まれている。
【0031】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、第1の発明は、溶融樹脂を流し込むためのスプルーを形成した第1金型と、この第1金型と対向させた第2金型とを突き合わせて型締めした時に第1,第2金型間に光学部品用のキャビティが形成され、且つ、少なくとも前記キャビティの第2金型面側に光学部品転写面を有するコアを臨ませて、このコアを前記第2金型に穿設した孔内で前記キャビティに対して進退可能に取り付けると共に、前記スプルーに接続したランナー及び該ランナーに接続したゲートを順に介して前記キャビティ内に注入させた前記溶融樹脂により光学部品を射出成形した後に型開きした時に前記光学部品を前記コアで突き出すように構成した射出成形金型において、
前記ランナー側に一端を接続し且つ他端を前記キャビティの側面に接続したトンネルゲートを前記第2金型側に設けることで、前記コアにより前記光学部品を突き出した時のエジェクト力で前記光学部品の外周面から前記トンネルゲートによる樹脂トンネルゲート部位を切り離すことを特徴とする射出成形金型である。
【0032】
また、第2の発明は、溶融樹脂を流し込むためのスプルーを形成した第1金型と、この第1金型と対向させた第2金型とを突き合わせて型締めした時に第1,第2金型間に成形品用のキャビティが形成され、且つ、少なくとも前記キャビティの第2金型面側に成形品転写面を有するコアを臨ませて、このコアを前記第2金型に穿設した孔内で前記キャビティに対して進退可能に取り付けると共に、前記スプルーに接続したランナー及び該ランナーに接続したゲートを順に介して前記キャビティ内に注入させた前記溶融樹脂により成形品を射出成形した後に型開きした時に前記成形品を前記コアで突き出すように構成した射出成形金型において、
前記ランナー側に一端を接続し且つ他端を前記キャビティの側面に接続したトンネルゲートを前記第2金型側に設けると共に、前記第2金型に穿設した前記孔内と前記コアの軸部との間に円筒状のリテーナーで支持した複数のボールべアリングを弾性変位内で予圧をかけて介装させることで、前記コアの軸部を前記複数のボールべアリングに沿って前記キャビティ側に突き出して前記コアにより前記成形品を突き出した時のエジェクト力で前記成形品の外周面から前記トンネルゲートによる樹脂トンネルゲート部位を切り離すことを特徴とする射出成形金型である。
【0033】
また、第3の発明は、上記した第1又は第2の発明の射出成形金型において、前記トンネルゲートのキャビティ入口相当断面積をA(mm)とし、且つ、前記キャビティの体積をV(mm)とした時に、
A/V(mm−1)≦0.025(mm−1)に設定したことを特徴とする射出成形金型である。
【0034】
また、第4の発明は、溶融樹脂を流し込むためのスプルーを形成した第1金型と、この第1金型と対向させた第2金型とを突き合わせて型締めした時に第1,第2金型間に成形品用のキャビティが多数形成され、且つ、前記スプルーに接続した複数のランナー及び該複数のランナーにこの数量よりも数量を多く接続した多数のゲートを順に介して多数の前記キャビティ内に前記溶融樹脂を注入して多数の成形品を射出成形する射出成形金型において、
前記スプルーを中心にして360°の範囲内を略等間隔に複数区切って一端を前記スプルーに接続したスポーク状ランナーをスポーク状に複数設け、この複数のスポーク状ランナーの各他端をリング状に形成したリング状ランナーの内周部に接続すると共に、前記リング状ランナーの外周部のうちで各スポーク状ランナー間から多数の前記ゲートを放射状に形成して各ゲートを多数の前記キャビティに接続したことを特徴とする射出成形金型である。
【0035】
更に、第5の発明は、上記した第1の発明の射出成形金型を用いて前記光学部品の外周面をエジェクト力によりゲートカットして射出成形した光学部品である。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係る射出成形金型及び光学部品の一実施例を図1乃至図8を参照して詳細に説明する。
【0037】
図1は本発明に係る射出成形金型を説明するために第1金型と第2金型とを互いに対向させて型締めした状態を示した縦断面図、
図2は本発明に係る射出成形金型において、第1金型と第2金型とを互いに対向させて型締めした時に、第1,第2金型内で互いに対向させた第1,第2コアの近傍を拡大して示した縦断面図、
図3は本発明に係る射出成形金型において、(a)はスプルー,複数のスポーク状ランナー,リング状ランナー,多数のゲート,多数のトンネルゲート,多数のキャビティの接続状態を模式的に示した図であり、(b)は多数のキャビティへの溶融樹脂の湯流れ順を模式的に示した図、
図4は本発明に係る射出成形金型を用いて樹脂レンズを突き出す動作を説明するための縦断面図、
図5は本発明に係る射出成形金型において、第2金型内にキャビティに対して進退可能に設けた第2コアにより樹脂レンズを突き出した時のエジェクト力により樹脂レンズの外周面からトンネルゲートによる樹脂トンネルゲート部位を切り離す動作を拡大して示した縦断面図、
図6は図1に示した円筒状のリテーナーで支持した複数のボールべアリングと、第2コアとをそれぞれ示した斜視図、
図7は本発明に係る射出成形金型を用いて射出成形した樹脂レンズを示した斜視図、
図8は本発明に係る射出成形金型を用いて樹脂レンズを射出成形した際に、樹脂レンズの外周面をゲートカットした後の余剰品として、多数の樹脂トンネルゲート部位,多数の樹脂ゲート部位,一つの樹脂リング状ランナー部位,複数の樹脂ランナー部位,樹脂スプルー部位を示した斜視図である。
【0038】
図1に示した如く、本発明に係る射出成形金型10は、主として光ピックアップに内蔵される対物レンズ,ホログラム素子,グレーティング素子などの光学部品を樹脂材を用いて射出成形できるように第1金型20と第2金型30とが互いに対向して配置されており、ここでは第1金型20を可動側とし、第2金型30を固定側として以下説明する。
【0039】
尚、以下の説明では、本発明の実施例として射出成形する光学部品の一例に樹脂レンズを適用した場合について述べるものの、ホログラム素子,グレーティング素子などの光学部品でも良く、更に、成形品転写面への寸法精度を要求し且つ外周面にゲートを位置させて射出成形するような成形品にも本発明の技術的思想を適用できるものである。
【0040】
まず、上記した第1金型20は、この中心部に溶融樹脂を流し込むためのスプルー11が第2金型30側に向かって円錐状に形成されている。また、第1金型20の上面20aには、スプルー11を中心にして中周部位に設定した一つの円周に沿って合計12個の段付き孔20cが後述の図3(a)に示したキャビティ配列に対応して穿設されている。一方、第1金型20の下面20bには、合計12個の段付き20cと対応した各位置に合計12個の第1コア21がクリアランスなく嵌め込まれている。
【0041】
そして、第1金型20の上面20a側から合計12個の段付き孔20c内に合計12個のネジ付きボルト22を挿入して各ネジ付きボルト22を各第1コア21に螺合させて上下動することで、第1金型20内で各第1コア21の高さ位置を所定の高さ位置にそれぞれ調整できるようになっている。
【0042】
上記した第1コア21は、図2に拡大して示したように、円筒状に形成した下面に光学部品(成形品)の上面に対して転写するための光学部品転写面(成形品転写面)21aが第2金型30側に向かって形成されており、この光学部品転写面(成形品転写面)21aは後述するキャビティ15の第1金型面側(上面側)に臨んでいる。この実施例では、光学部品として樹脂レンズ16(図5,図7)を射出成形する場合を図示しているために、第1コア21の光学部品転写面21aは樹脂レンズ16(図5,図7)の上面側のレンズ曲面を転写するためのレンズ転写面として形成されている。
【0043】
図1戻り、第1金型20の下面20bの外周部位には、第1金型20を第2金型30に対して型締めする時に両者20,30を位置規制するためのテーパ孔20dが穿設されている。上記に合わせて、第2金型30の上面30aの外周部位にテーパピン31が植設されており、このテーパピン31を第1金型20に穿設したテーパ孔20d内に嵌合することで第1,第2金型20,30同士が正確に位置規制されるようになっている。
【0044】
次に、上記した第2金型30の上面30aには、樹脂レンズ16(図5,図7)を多数個取りするために、第1金型20内に形成したスプルー11を中心にして360°の範囲内を略等間隔に区切って複数のスポーク状ランナー12が中心部から中周部位に向かってスポーク状に形成されている。そして、第1,第2金型20,30同士を型締めした時に複数のスポーク状ランナー12の各一端は第1金型20内に形成したスプルー11に接続され、且つ、各一端と反対側の各他端が第2金型20の上面30aの中周部位にリング状に形成したリング状ランナー13の内周部に接続されている。更に、リング状ランナー13の外周部のうちで各スポーク状ランナー間から複数のスポーク状ランナー12の数量よりも数量を多くした多数のゲート14が第2金型30の外周に向かって放射状に距離を短くして形成されている。
【0045】
より具体的に説明すると、図3(a)に示したように、スプルー11に各一端が接続した複数のスポーク状ランナー12は略60°間隔でスポーク状に合計6本形成されており、6本のスポーク状ランナー12の各他端はスプルー11と同心的に中周部位にリング状に形成した一つのリング状ランナー13の内周部にそれぞれ接続されている。更に、一つのリング状ランナー13の外周部のうちで各スポーク状ランナー間から合計12本のゲート14が外周に向かって放射状に距離を短く形成されており、即ち、各ゲート14は各スポーク状ランナー12の両側に別れてそれぞれ略15°離れた位置に1本づつ形成されることで合計12本形成されている。更に、合計12本のゲート14それぞれは、下記するゲートブロック32に形成したトンネルゲート32aに接続され、且つ、トンネルゲート32aはゲートブロック32内のキャビティ15に接続されている。
【0046】
再び図1に戻り、第2金型30の上面30aには、合計12個のゲートブロック32が第1金型20の下面20bに取り付けた合計12個の第1コア21とそれぞれ対向して一つの円周上の各位置に嵌め合わされている。
【0047】
上記したゲートブロック32は、図2に拡大して示したように、リング状ランナー13から放射状に形成されたゲート14に接続するトンネルゲート32aを形成するために設けたものであり、且つ、ゲートブロック32はトンネルゲート32aを形成するために外径を大きくして円筒状に形成されている。この際、ゲートブロック32に形成したトンネルゲート32aは、第2金型30の上面30aに露出することなく、この上面30aより下方にトンネル状に形成することで、下記するキャビティ15に溶融樹脂を注入して射出成形した光学部品(成形品)の外周面からトンネルゲート32aによる樹脂トンネルゲート部位を切り離すために設けたものである。
【0048】
尚、この実施例では、ゲートブロック32を用いることでトンネルゲート32aをキャビティ15に対して加工性良く作製したが、これに限定されることなく、第1,第2金型20,30間にキャビティ15を形成し、このキャビティ15に向かってトンネルゲートを第2金型30内に直接加工することも可能である。
【0049】
更に、各ゲートブロック32の上面には、光学部品(成形品)を射出成形するためにキャビティ15が凹状にそれぞれ形成されており、この実施例では各キャビティ15で樹脂レンズ16(図5,図7)を射出成形する際に、各キャビティ15の内径寸法を第1金型20に設けた各第1コア21の外径寸法よりも一回り大きく設定して樹脂レンズ16(図5,図7)の取り付け部を含めた寸法に形成している。
【0050】
また、各ゲートブロック32の中心部には、各キャビティ15に連通した貫通孔32bが図示垂直方向にそれぞれ穿設されている。
【0051】
また、図1に戻り、第2金型30の下面30bには大径な大径凹孔30cが凹状に形成されており、この大径凹孔30c内から上面30aに向かって大径孔部30d1と小径孔部30d2とで段付き状に貫通させた段付き貫通孔30dがゲートブロック32の貫通孔32bと同軸的に穿設され、且つ、大径孔部30d1より上方の小径孔部30d2の内径はゲートブロック32の貫通孔32bの内径と略一致させて、貫通孔32bに対して貫通している。この際、第2金型30の大径凹孔30c内から上面30aに向かって穿設した段付き貫通孔30dは、12個のゲートブロック32と対応して一つの円周に沿って12個穿設されている。
【0052】
また、第2金型30側には、第1金型20に設けた合計12個の第1コア21と対向して合計12個の第2コア33が各キャビティ15に対して進退可能に設けられている。
【0053】
上記した第2コア33は、第2金型30の下面30b側から上面30a側に向かって大径軸部33aと小径軸部33bとで段付き状に形成されており、且つ、第2コア33は、第2金型30の下面30b側から段付き貫通孔30d内に進入し、且つ、ゲートブロック32の貫通孔32b内にも進入している。
【0054】
より具体的には、図2に拡大して示したように、第2コア33の大径軸部33aが段付き貫通孔30dの大径孔部30d1内に後述するように円筒状のリテーナー34で支持した複数のボールべアリング35を介して進入し、且つ、小径軸部33bが段付き貫通孔30dの小径孔部30d1内に進入していると共に、この小径軸部33bがゲートブロック32の貫通孔32b内にも空気抜き用の僅かなクリアランスCを介して進入している。この際、第2コア33の小径軸部33bの外径は、第1金型20に設けた第1コア21の外径と略同寸法に形成されている。
【0055】
更に、第2コア33の小径軸部33bの先端上面に光学部品(成形品)の下面に対して転写するための光学部品転写面(成形品転写面)33cが第1金型20側に向かって形成されており、この光学部品転写面(成形品転写面)33cは第2金型キャビティ15の第2金型面側(下面側)に臨んでいる。この実施例では、光学部品として樹脂レンズ16(図5,図7)を射出成形する場合を図示しているために、第2コア33の光学部品転写面33cは樹脂レンズ16(図5,図7)の下面側のレンズ曲面を転写するためのレンズ転写面として形成されている。
【0056】
そして、樹脂レンズ16(図5,図7)を射出成形する場合に、第1金型20に設けた第1コア21の光学部品転写面21aと、第2金型30に設けた第2コア33の光学部品転写面33cは、硬質のスウエーデン鋼などを用いて各レンズ転写面を予め機械加工した後に、各レンズ転写面に無電解ニッケルメッキを施した上でレンズ設計仕様に合わせた球面又は非球面となるように精密に鏡面仕上げを施している。
【0057】
また、第2コア33は、キャビティ15内で射出成形した光学部品(成形品)を突き出すために光学部品転写面(成形品転写面)33c側がキャビティ15に対して進退可能となるように大径軸部33aが円筒状のリテーナー34で支持した複数のボールべアリング35に沿って図示上下方向に上下動できるようになっている。
【0058】
この際、図6に示した如く、複数のボールべアリング35を円筒状のリテーナー34の周面に沿って支持させる際に、リテーナー34の軸方向に対して所定の角度傾斜した傾斜列で複数のボールべアリング35を支持させることで、複数のボールべアリング35が第2金型30に穿設した段付き貫通孔30dの大径孔部30d1の内周面及び第2コア33の大径軸部33aの外周面に略均等の間隔で接することができるようになっている。
【0059】
ここで、第2金型30内に設けた第2コア33の光学部品転写面(成形品転写面)33c側がキャビティ15に対して進退する際に、第2金型30内に設けた第2コア33が従来例1の課題で説明したような摺動クリアランスによって第1金型20側に設けた第1コア21に対して上下動時に左右に位置ずれしてしまう現象を防ぐために、本発明では第2金型30に穿設した段付き貫通孔30dの大径孔部30d1内と第2コア33の大径軸部33aとの間に円筒状のリテーナー34で支持した複数のボールべアリング35を弾性変位内で予圧をかけて介装させることで、第2コア33が摺動クリアランスを持つことなく上下動できるようにしている。
【0060】
即ち、図2に拡大して示したように、第2金型30に穿設した段付き貫通孔30dの大径孔部30d1の内径をD1とし、且つ、第2コア33の大径軸部33aの外径をD2とし、ボールべアリング35のボール径をD3とした時に、ボールべアリング35に対して弾性変位内で予圧をかけることで、D1<D2+2×D3が成立することになるので、第2コア33が上下動する時に摺動クリアランスが全く生じない状態で第2コア33の大径軸部33aを複数のボールべアリング35に沿わせながら第2コア33をキャビティ15側に突き出すことができる。
【0061】
このように第2コア33は摺動クリアランスが全くなく且つガタツキすることなく第2金型30内でキャビティ15に対して進退可能に支持されるので、これにより第2コア33の光学部品転写面33cは第1コア21の光学部品転写面21aに対して左右に位置ずれすることなく対向できるため、両光学部品転写面33c,21a間に形成されたキャビティ15内で光学部品(成形品)を寸法精度良く射出成形することができる。
【0062】
次に、図1に示したように、合計12本の第2コア33を合計12個のゲートブロック32内に形成した各キャビティ15側に同時に突き出す機構を説明すると、合計12本の第2コア33は第2金型30の下面30b側に形成した大径凹孔30c内に設けた第2コア支持台36の一つの円周上に位置精度良く植設されている。この第2コア支持台36は、中心部にもガイドピン37が第2金型30の上面30aに向かって植設されていると共に、このガイドピン37に圧縮バネ38が嵌入され、且つ、圧縮バネ38の上下端が第2コア支持台36の上面と大径凹孔30cの天面とに接している。そして、圧縮バネ38により第2コア支持台36が第2金型30の下面30bに取り付けたストッパープレート39側に常時付勢されている。この際、第2コア支持台36の中心部に植設したガイドピン37の先端は第2金型30の大径凹孔30cの中心部上方に穿設した逃げ孔30e内に余裕を持って進入している。
【0063】
また、ストッパープレート39の中心部には貫通孔39aが形成されており、この貫通孔39a内にエジェクタピン40が上下動可能に進入している。
【0064】
ここで、第1金型20と第2金型30とを突き合わせて型締めした時には、上記した圧縮バネ38の付勢力により第2コア支持台36が下降してストッパープレート39上に当接することで、第2コア支持台36上に植接した合計12本の第2コア33も第2コア支持台36と一体に下降して、各第2コア33の小径軸部33bの先端上面に形成した各光学部品転写面(成形品転写面)33cが図1及び図2に示したように各キャビィティ15の第2金型面側(下面側)に臨んでいる。
【0065】
そして、第1金型20と第2金型30とを突き合わせて低圧(高圧でも可)で型締めした状態で、第1金型20内の中心部に形成したスプルー11に溶融樹脂を流し込むと、図3(b)に示した如く、溶融樹脂はスプルー11内を下降してこのスプルー11に各一端を接続した6本のスポーク状ランナー12に▲1▼のように流れ込む。この後、溶融樹脂は6本のスポーク状ランナー12の各他端に接続した一つのリング状ランナー13の部位で各スポーク状ランナー12ごとに左右に▲2▼,▲2▼のように分流して、溶融樹脂がリング状ランナー13内に完全に充填される。この後、溶融樹脂はリング状ランナー13のうちで各スポーク状ランナー12間に接続した12本のゲート14及びこれに接続した12本のトンネルゲート32aに▲3▼のように流れ込んで各ゲートブロック32内の各キャビティ15に注入されて合計12個の樹脂レンズ(図5,図7)が同時に射出成形される。
【0066】
このように、スプルー11から流し込んだ溶融樹脂の湯流れを、▲1▼複数本のスポーク状ランナー12,▲2▼一つのリング状ランナー13,▲3▼複数本のスポーク状ランナー12の数量よりも数量が多い多数本のゲート14及び多数本のトンネルゲート32aの順に設定することで、溶融樹脂の湯流れが良好となるので成形時間を短縮化でき、且つ、多数のキャビティ15に溶融樹脂を略同時に注入できるので、ひけなく性能良い樹脂レンズ16(図5,図7)を多数個射出成形することができる。更に、第1金型20と第2金型30とを突き合わせて低圧で型締めした時には、厚みの薄い光学部品(成形品)を射出成形することが可能になる。
【0067】
ここで、本発明では、溶融樹脂を各ゲートブロック32に形成したトンネルゲート32aからキャビティ15内に注入する際に、トンネルゲート32aのキャビティ入口相当断面積をA(mm)とし、且つ、キャビティ15の体積をV(mm)とした時に、A/V(mm−1)≦0.025(mm−1)に設定することにより、光学部品を射出成形した場合には光学収差がない光学部品を得ることができ、また、成形品を射出成形した場合には寸法精度が良好で品質の良い成形品を得ることができることが実験により判明した。
【0068】
この際、トンネルゲート32aの断面形状が直径d(mm)の円形である場合には、上記したトンネルゲート32aのキャビティ入口相当断面積A(mm)を下記の(1式)から求めている。
A(mm)=πd/4(mm) ……(1式)。
【0069】
より具体的には、光学部品として例えばポレオレフィン系の材料を用いて対物レンズなどの樹脂レンズを射出成形する時に、トンネルゲート32aの直径dが0.4mmの場合に、
A(mm)=0.4mm×0.4mm×π/4=0.1256(mm
V(mm)=25(mm) とすると、
A/V(mm−1)=0.005(mm−1) となる。
また、光学部品として例えばポレオレフィン系の材料を用いてホログラム素子を射出成形する時に、トンネルゲート32aの直径dが1.2mmの場合に、
A(mm)=1.2mm×1.2mm×π/4=1.1304(mm
V(mm)=50(mm) とすると、
A/V(mm−1)=0.0226(mm−1)となる。
【0070】
上記からいずれの場合もA/V(mm−1)≦0.025(mm−1)となり、光学収差がない対物レンズなどの樹脂レンズやホログラム素子が得られた。
【0071】
勿論、光学部品だけでなく寸法精度が要求される成形品の場合にも、A/V(mm−1)≦0.025(mm−1)の条件を満たすように、A(mm),V(mm)をそれぞれ設定すれば良いものである。
【0072】
そして、多数のキャビティ15に溶融樹脂を注入して樹脂レンズ16(図5,図7)を多数個射出成形した後に、図4に示した如く、固定側となる第2金型30に対して可動側となる第1金型20を不図示のガイドピンに沿って所定距離だけ上方に退避させて型開きを行う。
【0073】
この後、第2金型30の下方からエジェクタピン40で第2コア支持台36を圧縮バネ38の付勢力に抗して図示上方に押し上げると、第2コア支持台36に植設した合計12本の第2コア33も第2コア支持台36と一体になって上動する。この時、図5に拡大して示した如く、第2コア33の大径軸部33aは円筒状のリテーナー34で支持した複数のボールべアリング35に沿って摺動クリアランスが全く生じない状態で上動すると共に、第2コア33の小径軸部33bの先端上面に形成した光学部品転写面33cがゲートブロック32に形成したキャビティ15内から外部に向かって突き出されるため、このキャビティ15内で射出成形された樹脂レンズ(光学部品)16も外部に向かって突き出されると共に、この時のエジェクト力によって樹脂レンズ16の外周面からゲートブロック32に形成したトンネルゲート32aによる樹脂トンネルゲート部位が剪断して切り離される。
【0074】
従って、樹脂レンズ(光学部品)16を射出成形した後に機械加工によるゲートカットなどを必要とぜず、しかもエジェクト力によって樹脂レンズ16の外周面から樹脂トンネルゲート部位が剪断されるために従来例2の課題で説明したような低圧型締めと高圧型締めの2工程を行うことなく例えば低圧型締めによる1工程だけで樹脂レンズ16を射出成形できるので射出成形時間が短くなり、樹脂レンズ16の生産性が向上すると共に部品単価も削減できる。更に、低圧型締めにより樹脂レンズ16の厚みも薄く形成することができる。
【0075】
尚、この実施例では、上述したように第1金型20を可動側とし、第2金型30を固定側として説明したが、第2金型30内に設けた第2コア33をキャビティ15側に突き出す技術的思想そのものは、先に図9及び図10を用いて説明した従来例1の射出成形金型50と略同様であるので、従来例1と同様に、第1金型20を固定側とし、第2金型30を可動側として構成することも可能である。この場合には、第1金型20に対して第2金型30を不図示のガイドピンに沿って所定距離だけ図示下方に後退させて型開きを行う。この後、エジェクタピン40により第2コア支持台36と一体に合計12本の第2コア33を各キャビティ15側に突き出せば良いものである。
【0076】
そして、第2コア33によって突き出された樹脂レンズ16は、図7に示したように、第1,第2コア21,33の光学部品転写面21a,33cによって転写された上下のレンズ曲面16a,16bが設計仕様に沿って寸法精度良く球面又は非球面に形成され、且つ、取り付け部16aの外周面から樹脂トンネルゲート部位がカットされているので、樹脂レンズ16を不図示の光ピックアップにそのまま取り付けることができる。
【0077】
一方、図8に示した如く、樹脂レンズ16を切り離した後には、スプルー11による樹脂スプルー部位と、6本のスポーク状ランナー12による6本の樹脂スポーク状ランナー部位と、一つのリング状ランナー13による一つの樹脂リング状ランナー部位と、12本のゲート14及び12本のトンネルゲート32aによる12本の樹脂ゲート部位及び12本の樹脂トンネルゲート部位が一体的に接続した状態で余剰品として取り出される。
【0078】
【発明の効果】
以上詳述した本発明に係る射出成形金型及び光学部品において、請求項1記載の射出成形金型によると、溶融樹脂を流し込むためのスプルーを形成した第1金型と、この第1金型と対向させた第2金型とを突き合わせて型締めした時に第1,第2金型間に光学部品用のキャビティが形成され、且つ、少なくとも前記キャビティの第2金型面側に光学部品転写面を有するコアを臨ませて、このコアを前記第2金型に穿設した孔内で前記キャビティに対して進退可能に取り付けると共に、前記スプルーに接続したランナー及び該ランナーに接続したゲートを順に介して前記キャビティ内に注入させた前記溶融樹脂により光学部品を射出成形した後に型開きした時に前記光学部品を前記コアで突き出すように構成した射出成形金型において、前記ランナー側に一端を接続し且つ他端を前記キャビティの側面に接続したトンネルゲートを前記第2金型側に設けることで、前記コアにより前記光学部品を突き出した時のエジェクト力で前記光学部品の外周面から前記トンネルゲートによる樹脂トンネルゲート部位を切り離したため、この結果、例えば樹脂レンズなどの光学部品を射出成形した後に機械加工によるゲートカットなどを必要とぜず、しかもエジェクト力によって光学部品の外周面から樹脂トンネルゲート部位が剪断されるために従来例2の課題で説明したような低圧型締めと高圧型締めの2工程を行うことなく例えば低圧型締めによる1工程だけで光学部品を射出成形できるので射出成形時間が短くなり、光学部品の生産性が向上すると共に部品単価も削減できる。更に、低圧型締めにより光学部品(例えば樹脂レンズ)の厚みも薄く形成することができる。
【0079】
また、請求項2記載の射出成形金型によると、溶融樹脂を流し込むためのスプルーを形成した第1金型と、この第1金型と対向させた第2金型とを突き合わせて型締めした時に第1,第2金型間に成形品用のキャビティが形成され、且つ、少なくとも前記キャビティの第2金型面側に成形品転写面を有するコアを臨ませて、このコアを前記第2金型に穿設した孔内で前記キャビティに対して進退可能に取り付けると共に、前記スプルーに接続したランナー及び該ランナーに接続したゲートを順に介して前記キャビティ内に注入させた前記溶融樹脂により成形品を射出成形した後に型開きした時に前記成形品を前記コアで突き出すように構成した射出成形金型において、前記ランナー側に一端を接続し且つ他端を前記キャビティの側面に接続したトンネルゲートを前記第2金型側に設けると共に、前記第2金型に穿設した前記孔内と前記コアの軸部との間に円筒状のリテーナーで支持した複数のボールべアリングを弾性変位内で予圧をかけて介装させることで、前記コアの軸部を前記複数のボールべアリングに沿って前記キャビティ側に突き出して前記コアにより前記成形品を突き出した時のエジェクト力で前記成形品の外周面から前記トンネルゲートによる樹脂トンネルゲート部位を切り離したため、この結果、第2金型内に進退可能に設けたコアの成形品転写面を第1金型側の成形品転写面に対して左右に位置ずれすることなく対向させることができるため、キャビティ内で成形品を寸法精度良く射出成形することができる。また、成形品を射出成形した後に機械加工によるゲートカットなどを必要とせず、しかもエジェクト力によって成形品の外周面から樹脂トンネルゲート部位が剪断されるために従来例2の課題で説明したような低圧型締めと高圧型締めの2工程を行うことなく例えば低圧型締めによる1工程だけで成形品を射出成形できるので射出成形時間が短くなり、成形品の生産性が向上すると共に部品単価も削減できる。更に、低圧型締めにより成形品の厚みも薄く形成することができる。
【0080】
また、請求項3記載の射出成形金型によると、上記した請求項1又は請求項2記載の射出成形金型において、前記トンネルゲートのキャビティ入口相当断面積をA(mm)とし、且つ、前記キャビティの体積をV(mm)とした時に、A/V(mm−1)≦0.025(mm−1)に設定したため、この結果、光学部品を射出成形した場合には光学収差がない光学部品を得ることができ、また、成形品を射出成形した場合には寸法精度が良好で品質の良い成形品を得ることができる。
【0081】
また、請求項4記載の射出成形金型によると、溶融樹脂を流し込むためのスプルーを形成した第1金型と、この第1金型と対向させた第2金型とを突き合わせて型締めした時に第1,第2金型間に成形品用のキャビティが多数形成され、且つ、前記スプルーに接続した複数のランナー及び該複数のランナーにこの数量よりも数量を多く接続した多数のゲートを順に介して多数の前記キャビティ内に前記溶融樹脂を注入して多数の成形品を射出成形する射出成形金型において、前記スプルーを中心にして360°の範囲内を略等間隔に区切って一端を前記スプルーに接続したスポーク状ランナーをスポーク状に複数設け、この複数のスポーク状ランナーの各他端をリング状に形成したリング状ランナーの内周部に接続すると共に、前記リング状ランナーの外周部のうちで各スポーク状ランナー間から多数の前記ゲートを放射状に形成して各ゲートを多数の前記キャビティに接続したため、この結果、スプルーから流し込んだ溶融樹脂の湯流れを、▲1▼複数本のスポーク状ランナー,▲2▼一つのリング状ランナー,▲3▼複数本のスポーク状ランナーの数量よりも数量が多い多数本のゲート及び多数本のトンネルゲートの順に設定することで、溶融樹脂の湯流れが良好となるので成形時間を短縮化でき、且つ、多数のキャビティに溶融樹脂を略同時に注入できるので、ひけなく性能良い成形品を多数個射出成形することができる。
【0082】
更に、請求項5記載によれば、請求項1記載の射出成形金型を用いて前記光学部品の外周面をエジェクト力によりゲートカットして射出成形した光学部品は、ゲートカットなどの2次加工を施すことなく例えば光ピックアップなどにそのまま取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る射出成形金型を説明するために第1金型と第2金型とを互いに対向させて型締めした状態を示した縦断面図である。
【図2】本発明に係る射出成形金型において、第1金型と第2金型とを互いに対向させて型締めした時に、第1,第2金型内で互いに対向させた第1,第2コアの近傍を拡大して示した縦断面図である。
【図3】本発明に係る射出成形金型において、(a)はスプルー,複数のスポーク状ランナー,リング状ランナー,多数のゲート,多数のトンネルゲート,多数のキャビティの接続状態を模式的に示した図であり、(b)は多数のキャビティへの溶融樹脂の湯流れ順を模式的に示した図である。
【図4】本発明に係る射出成形金型を用いて樹脂レンズを突き出す動作を説明するための縦断面図である。
【図5】本発明に係る射出成形金型において、第2金型内にキャビティに対して進退可能に設けた第2コアにより樹脂レンズを突き出した時のエジェクト力により樹脂レンズの外周面からトンネルゲートによる樹脂トンネルゲート部位を切り離す動作を拡大して示した縦断面図である。
【図6】図1に示した円筒状のリテーナーで支持した複数のボールべアリングと、第2コアとをそれぞれ示した斜視図である。
【図7】本発明に係る射出成形金型を用いて射出成形した樹脂レンズを示した斜視図である。
【図8】本発明に係る射出成形金型を用いて樹脂レンズを射出成形した際に、樹脂レンズの外周面をゲートカットした後の余剰品として、多数の樹脂トンネルゲート部位,多数の樹脂ゲート部位,一つの樹脂リング状ランナー部位,複数の樹脂ランナー部位,樹脂スプルー部位を示した斜視図である。
【図9】従来例1の射出成形金型を説明するために第1金型と第2金型とを互いに対向させて型締めした状態を示した縦断面図である。
【図10】従来例1の射出成形金型を用いて樹脂レンズを突き出す動作を説明するための縦断面図である。
【図11】従来例2の射出成形金型を説明するために固定側型板と可動側型板とを互いに対向させて型締めした状態を示した縦断面図である。
【図12】従来例2の射出成形金型を用いて射出成形する樹脂レンズの一例を示した縦断面図である。
【図13】(a)〜(c)は従来例2の射出成形金型を用いて樹脂レンズの一例を射出成形する動作を説明するために模式的に示した図である。
【図14】従来例2の射出成形金型を用いて射出成形する樹脂レンズの他例を示した縦断面図である。
【図15】(a)〜(c)は従来例2の射出成形金型を用いて樹脂レンズの他例を射出成形する動作を説明するために模式的に示した図である。
【符号の説明】
10…射出成形金型、
11…スプルー、12…スポーク状ランナー、13…リング状ランナー、
14…ゲート、15…キャビティ、16…樹脂レンズ、
20…第1金型、20a…上面、20b…下面、20c…段付き孔、
20d…テーパ孔、
21…第1コア、21a…光学部品転写面(成形品転写面)、
22…ネジ付きボルト、
30…第2金型、30a…上面、30b…下面、30c…大径凹孔、
30d…段付き貫通孔、30d1…大径孔部、30d2…小径孔部、
30e…逃げ孔30、
31…テーパピン、
32…ゲートブロック、32a…トンネルゲート、32b…貫通孔、
33…第2コア、33a…大径軸部、33b…小径軸部、
33c…光学部品転写面(成形品転写面)、
34…リテーナー、35…ボールべアリング、
36…第2コア支持台、37…ガイドピン、38…圧縮バネ、
39…ストッパープレート、40…エジェクタピン。

Claims (5)

  1. 溶融樹脂を流し込むためのスプルーを形成した第1金型と、この第1金型と対向させた第2金型とを突き合わせて型締めした時に第1,第2金型間に光学部品用のキャビティが形成され、且つ、少なくとも前記キャビティの第2金型面側に光学部品転写面を有するコアを臨ませて、このコアを前記第2金型に穿設した孔内で前記キャビティに対して進退可能に取り付けると共に、前記スプルーに接続したランナー及び該ランナーに接続したゲートを順に介して前記キャビティ内に注入させた前記溶融樹脂により光学部品を射出成形した後に型開きした時に前記光学部品を前記コアで突き出すように構成した射出成形金型において、
    前記ランナー側に一端を接続し且つ他端を前記キャビティの側面に接続したトンネルゲートを前記第2金型側に設けることで、前記コアにより前記光学部品を突き出した時のエジェクト力で前記光学部品の外周面から前記トンネルゲートによる樹脂トンネルゲート部位を切り離すことを特徴とする射出成形金型。
  2. 溶融樹脂を流し込むためのスプルーを形成した第1金型と、この第1金型と対向させた第2金型とを突き合わせて型締めした時に第1,第2金型間に成形品用のキャビティが形成され、且つ、少なくとも前記キャビティの第2金型面側に成形品転写面を有するコアを臨ませて、このコアを前記第2金型に穿設した孔内で前記キャビティに対して進退可能に取り付けると共に、前記スプルーに接続したランナー及び該ランナーに接続したゲートを順に介して前記キャビティ内に注入させた前記溶融樹脂により成形品を射出成形した後に型開きした時に前記成形品を前記コアで突き出すように構成した射出成形金型において、前記ランナー側に一端を接続し且つ他端を前記キャビティの側面に接続したトンネルゲートを前記第2金型側に設けると共に、前記第2金型に穿設した前記孔内と前記コアの軸部との間に円筒状のリテーナーで支持した複数のボールべアリングを弾性変位内で予圧をかけて介装させることで、前記コアの軸部を前記複数のボールべアリングに沿って前記キャビティ側に突き出して前記コアにより前記成形品を突き出した時のエジェクト力で前記成形品の外周面から前記トンネルゲートによる樹脂トンネルゲート部位を切り離すことを特徴とする射出成形金型。
  3. 請求項1又は請求項2記載の射出成形金型において、
    前記トンネルゲートのキャビティ入口相当断面積をA(mm)とし、且つ、前記キャビティの体積をV(mm)とした時に、
    A/V(mm−1)≦0.025(mm−1)に設定したことを特徴とする射出成形金型。
  4. 溶融樹脂を流し込むためのスプルーを形成した第1金型と、この第1金型と対向させた第2金型とを突き合わせて型締めした時に第1,第2金型間に成形品用のキャビティが多数形成され、且つ、前記スプルーに接続した複数のランナー及び該複数のランナーにこの数量よりも数量を多く接続した多数のゲートを順に介して多数の前記キャビティ内に前記溶融樹脂を注入して多数の成形品を射出成形する射出成形金型において、
    前記スプルーを中心にして360°の範囲内を略等間隔に複数区切って一端を前記スプルーに接続したスポーク状ランナーをスポーク状に複数設け、この複数のスポーク状ランナーの各他端をリング状に形成したリング状ランナーの内周部に接続すると共に、前記リング状ランナーの外周部のうちで各スポーク状ランナー間から多数の前記ゲートを放射状に形成して各ゲートを多数の前記キャビティに接続したことを特徴とする射出成形金型。
  5. 請求項1記載の射出成形金型を用いて前記光学部品の外周面をエジェクト力によりゲートカットして射出成形した光学部品。
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