JP2007125731A - 成形用金型 - Google Patents

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靖人 平木
Seiichi Watanabe
清一 渡辺
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Abstract

【課題】成形品の取り出し位置精度を確保して、安定した円滑な取り出しを行なうことで、成形品の取り出し時の損傷を防止できる成形用金型を提供する。
【解決手段】固定型100と可動型200を有し、光学部品を成形品(L)とする成形用金型1において、成形品(L)が、型開き時に固定型100に残るように構成され、固定型100に成形品(L)のエジェクト機構を備え、固定型100は、挿入穴を有する本体部材120と、挿入穴(121)にスライド可能に係合され、成形品(L)を成形するキャビティ面の一部を有する入れ子110と、この入れ子110と本体部材120との間に介装された球状体140と、スペーサ141とを備え、入れ子110をスライドさせることで、成形品(L)を突き出すように構成したことを特徴とする成形用金型1。
【選択図】図3

Description

本発明は成形用金型に関し、特に、光学レンズ等に代表される高精度が要求される光学部品に適する取り出し位置精度を高めた成形用金型に関する。
デジタルカメラや望遠レンズなどの光学系を構成するレンズ等は、撮像性能に直接影響を与えるため、光軸のずれやひずみ等に関して、高精度が要求される。また、最近では、レンズ付きフィルムカメラやカメラ付き携帯電話等の光学系を構成するレンズとして、プラスチック射出成形により製造された小型のレンズが広く用いられている。
このような高精度が要求される成形品に適した成形用金型としては、例えば、図5に示すように、可動型600と固定型700の間にキャビティC′を形成し、該キャビティC′で製品を射出成形するプラスチック光学レンズ用の成形用金型500が知られている(例えば特許文献1参照)。
この可動型600は、キャビティ面610aを有する入れ子610と、入れ子610を外側から保持するとともに、固定型700側の端面に凸型テーパ部621を有する本体部材620と、入れ子610と本体部材620との間に介在させられるボールリテーナ630と、から構成されている。
また、固定型700は、キャビティ面710aを有する入れ子710と、入れ子710を外側から保持するとともに、可動型600側の端面に凹型テーパ部721を有する本体部材720と、入れ子710と本体部材720との間に介在させられるボールリテーナ730と、から構成されている。
かかる金型は、ボールリテーナ630,730を介在させることで、入れ子610と本体部材620、入れ子710と本体部材720の心合わせを行ない、凸型テーパ部621と凹型テーパ部721によって、可動型600と固定型700の心合わせを行なっている。
特開2003−231159号公報(段落0020−0029、図1)
ところで、成形品を金型から取り出す場合には、一般に、可動型側に設けられた突き出し機構を利用するため、型開きの際に成形品が固定型から外れやすいように型割りして、可動型に貼り付くように構成し、成形品を金型から外して、取り出しロボット等で取り出している。
しかしながら、可動型に成形品が残るように型割すると、可動型は型開き時に移動するため、成形品の取り出し位置がずれてしまい位置の再現性に問題があった。このような成形品の取り出し位置のずれは、高精度が要求される成形品の場合には、成形品をロボットで掴んで金型から取り出す際に、成形品に傷を付けてしまったり、無理な力が作用して成形品が歪んだり、内部応力が残留したりして成形品質に重大な影響を及ぼす場合があった。
本発明は、かかる背景に鑑みて創案されたものであり、成形品の取り出し位置精度を確保して、安定した円滑な取り出しを行なうことで、成形品の取り出し時の損傷を防止できる成形用金型を提供することを課題とする。
本発明の請求項1に係る成形用金型は、前記課題を解決するため、固定型と可動型を有し、光学部品を成形品とする成形用金型において、前記成形品が、型開き時に前記固定型に残るように構成され、前記固定型に前記成形品のエジェクト機構を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、成形品が固定型に残るように構成したことで、固定型は成形機に固定され、可動型のように移動することがないので、成形品を安定した位置に保持することができる。このため、成形品の取り出し位置精度を確保して、安定して円滑に成形品を取り出すことができる。
そして、突き出し機構やエアエジェクト等の成形品を取り出すためのエジェクト機構を固定型に備えて構成される。
請求項2に係る成形用金型は、請求項1に記載の成形用金型であって、前記固定型は、挿入穴を有する本体部材と、前記挿入穴にスライド可能に係合され、成形品を成形するキャビティ面の一部を有する入れ子と、この入れ子と前記本体部材との間に介装されたボールベアリングと、を備え、前記入れ子をスライドさせることで、成形品を突き出すように構成したことを特徴とする。
かかる構成によれば、本体部材と入れ子との間にボールベアリングを介装したことで、本体部材と入れ子との芯合せを容易に、かつ高精度に行なうことができる。また、ボールベアリングは、摩擦抵抗等の摺動特性に優れるため、入れ子の位置精度を確保したまま、入れ子を円滑にスライドさせて、成形品を突き出すことができる。
なお、ここでいうボールベアリングには、汎用品としてのスライドベアリングやボールリテーナ等が含まれる。
したがって、本発明に係る成形用金型は高精度が要求されるプラスチック光学レンズ等の光学部品の製造に用いるのが好適である。特に、かかる金型を光学レンズの製造に適用すれば、光学系の光軸を高精度で一致させることが可能になり、レンズの微調整を省略することも可能である。そのため、光学性能の安定化、およびレンズの小型化や生産効率の向上を図ることができる。
請求項3に係る成形用金型は、請求項2に記載の成形用金型であって、前記ボールベアリングには、所定の予圧(プリロード)が設定されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、ボールベアリングに予圧を設定することで、ボールが弾性的に変形して、入れ子の外周面と挿入穴の内周面の間に隙間なく配置されることで、入れ子のがたつきが抑えられ、本体部材に対する入れ子の位置合わせを高精度に行ないながら、円滑な摺動特性を得ることができる。
請求項4に係る成形用金型は、請求項2または請求項3に記載の成形用金型であって、前記ボールベアリングは、前記入れ子の外周面と前記挿入穴の内周面との間に、スライド方向に対して数列にわたり配置される球状体と、前記球状体の各列の間に配置されるスペーサと、を備えたことを特徴とする。かかる構成によれば、球状体を入れ子の外周方向に密に配置することができるため、円周方向の剛性を高めることができる。
また、前記ボールベアリングを構成する球状体は、前記入れ子の外周面と前記挿入穴の内周面との間で、所定の予圧が与えられて配置されたことを特徴とする。かかる構成によれば、球状体には予圧が与えられているため、球状体が弾性的に変形して、入れ子の外周面と挿入穴の内周面の間に隙間なく配置されることで、入れ子のがたつきが抑えられ、本体部材に対する入れ子の位置合わせを高精度に行ないながら、円滑な摺動特性を得ることができる。
本発明によれば、成形品の取り出し位置精度を確保して、安定した円滑な取り出しを行なうことで、成形品の取り出し時の損傷を防止できる成形用金型を提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の番号を付し、重複する説明は省略する。また、本実施形態では、本発明を光学レンズの製造に適用した場合について説明する。
はじめに、本実施形態に係る成形用金型の構成について説明する。
参照する図面において、図1は本実施形態に係る成形用金型の型締め時の状態を示す断面図であり、図2は図1の分解図であり、図3は本実施形態に係る成形用金型の型開き時の状態を示す断面図である。図4は、本実施形態に係る成形用金型におけるベアリングの構成を示す断面図である。
成形用金型1は、図1に示すように、固定型100と可動型200との間にキャビティCを形成し、当該キャビティCで光学部品としてのレンズL(図3参照)を成形するものである。レンズLは、一例として、携帯電話に装着されるカメラ用のレンズであり、図3に示すように、レンズ面となる鏡面部L1と、鏡枠で保持される周縁部L2と、を備えている。
ここで、成形用金型1は、成形後に固定型100側にレンズLが残るようにパーティング面PLが設定されている。具体的には、パーティング面PLは、レンズLの周縁部L2の厚み方向のセンタではなく、可動型200側寄りの鏡面部L1と周縁部L2との境界にとり(図3参照)、固定型100側のキャビティCの表面積を可動型200よりも大きくすることで、固定型100にレンズLが貼りつくように型割りされている。
固定型100は、図2に示すように、先端にキャビティ面の一部(以下、「キャビティ面Ca」という。)を備える入れ子110と、この入れ子110が嵌め入れられる本体部材120と、本体部材120とは別部材に形成され、入れ子110の先端に外嵌する分割部材130と、入れ子110の太径部112と本体部材120の太穴部121との間に、スライド方向に対して数列にわたり配置される球状体140と、球状体140の各列の間に配置されるスペーサ141と、球状体140とスペーサ141のスライド方向の移動を規制するストッパ142と、から構成されている。
なお、固定型100には、図示しない成形機のノズルからキャビティC(図1参照)まで溶融樹脂を供給するランナー、ゲート等が設けられているが、本実施形態においてはその構成は重要ではないので図示を省略する。
入れ子110は、レンズLの面粗度および成形精度を確保すべく、鏡面仕上げされ、耐久性を向上させるために、本体部材120とは別部品に構成された部材であり、図2に示すように、可動型200側の端面にキャビティ面Caを備える円柱形状の細径部111と、この細径部111の他端側(図上右側)に連続して該細径部111よりも太径に形成された円柱形状の太径部112と、この太径部112の他端側に連続して形成された入れ子本体113、とから構成されている。
入れ子110は、本体部材120および分割部材130に対してスライド可能になっており、入れ子110を可動型200側にスライドさせることで、レンズLを突き出すように構成されている(エジェクト機構)。具体的には、入れ子本体113の端部に図示しないエアシリンダ等の流体シリンダのロッドを連結して入れ子110をスライドさせることにより、成形されたレンズLをキャビティCから取り出し可能となっている。
なお、エジェクト機構としての入れ子110のスライド機構は前記エアシリンダ等に限定されずエアエジェクト等の周知のエジェクト機構を適宜適用することができる。また、
図示は省略するが、多数個取り等の場合において、入れ子110の底部に直接シリンダを連結するのではなく、入れ子110の底部にエジェクタプレートを配置して、このエジェクタプレートを介して間接的に入れ子110をシリンダで移動させてもよい。また、駆動装置は必ずしも固定型に設ける必要はなく、例えば、型開きの駆動力を利用してリンク機構を介して入れ子110を移動させてもよい。
入れ子110の太径部112は、図2に示すように、球状体140およびスペーサ141を介して本体部材120と嵌合する部分である。また、入れ子110の細径部111は、分割部材130と嵌合する部分であり、その先端には、レンズLの成形面の形状に対応する形状を有するキャビティ面Caが形成されている。
本体部材120は、入れ子110が嵌め入れられる部材であり、また、固定型100と可動型200との位置関係を調節する役割を担う部材である。本体部材120は、略円筒形状を呈しており、その中空部分は入れ子110を嵌め入れる太穴部121が形成されている。
また、本体部材120の可動型側の端面には、この端面側から他端側(図上右側)に向かうほど先細りに縮径された凹型テーパ部122が形成されている。そして、この凹型テーパ部122の中央部分には、分割部材130と嵌合する凹部123が形成されている。太穴部121は、この凹部123の底面123aと本体部材120の他端側(図上右側)とを連通している。
太穴部121は、断面円形状の中空部分であり、図2に示すように、球状体140およびスペーサ141を介して入れ子110をスライド可能に支持する役割を担う部分である。凹型テーパ部122は、後記する可動型200に形成された凸型テーパ部222と嵌合して、固定型100に対して可動型200の位置を合わせる役割を担う部分である。凹部123は、断面円形状を呈する空間であり、その径は太穴部121よりも大きく形成されている。
球状体140は、一例として、ボールベアリングに使用される鋼製の球体からなるが、滑り性、耐摩耗性に優れた樹脂、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリオキシメチレン樹脂等により構成してもよい。また、セラミック製のボール等使用条件に応じて適宜材質が決定されるが、一般に市販されている種々のベアリングボールで構成することもできる。
球状体140は、図4に示すように、請求項4に記載の「入れ子の外周面」としての太径部112の外周面と、太穴部121の内周面と、スペーサ141の表面とに当接しながら入れ子110をスライド可能に保持している。したがって、入れ子110のスライド移動により球状体140は転動しながらスライド方向に移動する。
球状体140は、太径部112の外周面と太穴部121の内周面との間で、所定の予圧が与えられて配置されている。
すなわち、球状体140の直径は、太穴部121の内径と太径部112の外径の差の1/2の量に対して所定の締め代を与えて設定され、この締め代の大きさにより予圧の値が決定される。
具体的には、予圧(締め代)の大きさは、高精度が要求される光学部品の成形型においては、例えば、球状体数が60個の場合には、球状体1個あたりの予圧を0.5〜4μmとするのが好ましい。同様に、球状体数が30個の場合には予圧を1〜4μm、100個の場合には予圧を0.3〜4μmとするのが好ましい。このようにすれば、入れ子110、本体部材120、および球状体140に加わる予圧の値が、球状体1個あたり直径で4μm以下であり、かつ、予圧と全球状体数の積が30以上となるため、入れ子110を強固に支持しながら、金型の耐久性をも確保することができる。
なお、前記した予圧の値(範囲)は、発明者の鋭意研究により得られた値であり、このような値とすることで、前記した入れ子の支持剛性の確保と、金型の耐久性の確保という相反する2つの課題の両立が実現されることが実験やシミュレーション等により確認されている。
ここで、入れ子110と本体部材120との位置関係は、かかる太径部112のがたつきによって、その精度が左右されるところ、本実施形態においては、球状体140によって1μm単位で太径部112のがたつきが抑えられて調心されている。そのため、この太径部112に連続する細径部111の先端に形成されたキャビティ面Caを、目的の位置に精度よく配置することができる。
スペーサ141は、平面視で円形のリング状に形成され、スペーサ141の外径は太穴部121の内径よりも若干小さく、スペーサ141の内径は太径部112の外形よりも若干大きく設定されている。スペーサ141は、太穴部121の内周面と太径部112の外周面で構成される筒状の空間内で安定した姿勢を保持しながらスライドできるように構成されている。
なお、スペーサ141は、例えば、ポリオキシメチレン樹脂、超高分子量ポリエチレンなどの滑り性と耐摩耗性に優れた材料から構成することができる。
ストッパ142は、一例として、C形止め輪で構成されている。ストッパ142を太穴部121の開口側の両縁部に装着することで、スライド方向に交互に並べられた球状体140とスペーサ141とを両端から係止してスライド方向の移動を規制して、係合部150からの離脱を防止している(図1参照)。
また、本実施形態においては、図1に示すように、ストッパ142とストッパ142との間に球状体140とスペーサ141を配置した状態で隙間δが形成されるようにストッパ142,142が配置されている。この隙間δは入れ子110のスライド移動量よりも若干大きく設定されている。このような隙間δを設けることで、入れ子110のスライド移動により、球状体140が転動しながら移動して、スライド移動時の摩擦係数を低減するとともに、円滑な摺動特性を確保することができる。
なお、ストッパ142は、本実施形態においては、太穴部121側に設けられているが、これに限定されず太径部112側に設けてもよい。また、ストッパ142は、太径部112の端面112aや太穴部121の端面123aにねじ止め等で固着したり、Oリング等のパッキンを使用したりすることもできる。
分割部材130は、略円筒形状を呈する部材であり、その中空部分は入れ子110の細径部111が挿入される細穴部131となっている。分割部材130は、本体部材120の凹部123に嵌め入れられたときに、分割部材130の可動型200側の面と本体部材120の凹型テーパ部122の底面とが面一になる厚さに形成されている。また、分割部材130の細穴部131の内周面の可動型側には、キャビティ面の他の一部(以下、「キャビティ面Cb」という。)が形成されている。細穴部131は、入れ子110の細径部111との間に10μm程度の隙間ができる直径に形成されている。
なお、本実施形態では、本体部材120と分割部材130を分割して構成したが、両者を単一の部材としてもよい。
可動型200は、固定型100と略同様の構成を有しており、図2に示すように、先端にキャビティ面の一部(以下、「キャビティ面Cc」という。)を備える入れ子210と、この入れ子210が嵌め入れられる本体部材220と、本体部材220とは別部材に形成され入れ子210の先端に外嵌する分割部材230と、から構成されている。
ここで、本実施形態においては、入れ子210と本体部材220との間には球状体140′を敷き詰めて、入れ子210が本体部材220に固定されている。
すなわち、入れ子210の太径部212と本体部材220の太穴部221との間隙に対し、例えば、締りばめ程度の締め代を設けて球状体140′の外径を設定し、球状体140′を入れ子210と本体部材220との間に敷き詰めている。このため、入れ子210は、球状体140′が圧縮されて弾性変形することによる反発力で、本体部材220に固定されている。かかる構成により、球状体140′の弾性変形により、本体部材220と入れ子210との心合わせを精度よく、かつ、容易に行なうことができる。
なお、本実施形態においては、入れ子210を本体部材220に固定しているが、これに限定されることはなく、入れ子210をスライド可能に本体部材220と係合する構成とすることも可能である。
入れ子210は、固定型100側にキャビティ面Ccを備える円柱形状の細径部211と、この細径部211の一端側に連続して、該細径部211よりも太径に形成された円柱形状の太径部212と、この太径部212の一端側に連続して形成された入れ子本体213、とから構成されている。
本体部材220は、入れ子210が嵌め入れられる部材であり、固定型100と可動型200との位置関係を調節する役割を担う部材である。本体部材220は、略円筒形状を呈しており、その中空部分は、図2に示すように、入れ子210が嵌め入れられる太穴部221と、分割部材230が嵌め入れられる凹部223と、円錐台形状の凸型テーパ部222と、を備えている。
凸型テーパ部222は、固定型100側の端面に形成され、この凸型テーパ部222と固定型100の可動型200側の端面に形成された凹型テーパ部122とが嵌合されて固定型100と可動型200とが調心されている。また、凹部223は、太穴部221よりも大径に形成されている。
分割部材230は、略円筒形状を呈する扁平な部材であり、その中空部分は入れ子210の細径部211が挿入される細穴部231となっている。分割部材230は、本体部材220の凹部223に嵌め入れられたときに、分割部材230の固定型100側の端面と本体部材220の固定型100側の端面とが面一になる大きさに形成されている。
以上のように構成された本発明の実施形態に係る成形用金型1の作用について説明する。
本実施形態においては、成形品であるレンズLが固定型100に残るようにパーティング面PLを設定している。そして、固定型100は、本体部材120に対してスライド可能に入れ子110が挿入され、本体部材120と入れ子110の間には球状体140とスペーサ141とが介装されている。
したがって、レンズLが成形機に固定されている固定型100に残るように構成されているため、可動型200のように移動することがないので、レンズLを安定した位置に保持することができる。このため、レンズLの取り出し位置精度を確保して、安定して円滑にレンズLを取り出すことができる。
また、本体部材120と入れ子110との間に球状体140とスペーサ141とを介装して構成しているため、本体部材120と入れ子110との心合わせを高精度に行なうことができ、しかも、球状体140を密に配置しているため剛性が高く、摩擦抵抗等の摺動特性に優れているため、高精度が要求される光学レンズの成形用金型として特に適している。
以上、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態においては、成形品を固定型100に残るように構成するために、パーティング面PLを、レンズLのセンタではなく、可動型200側寄りにとり、固定型100のキャビティCの表面積が大きくなるように設定したが、これに限定されるものではなく、種々の形態を採用することができる。すなわち、可動型200に押し出しピンやエア圧等を利用したエジェクト機構を設けて成形品のレンズLが可動型200に残らないように構成することもできる。
また、本実施形態においては、光学部品であるレンズLを製造するための成形用金型1に本発明を適用した場合について説明したが、これに限られるものではなく、レンズと同様に高精度が要求される光学系を構成する複数のレンズを保持する鏡枠等にも適している。
本実施形態に係る成形用金型の型締め時の状態を示す断面図である。 図1の分解図である。 本実施形態に係る成形用金型の型開き時の状態を示す断面図である。 本実施形態に係る成形用金型におけるベアリングの構成を示す断面図である。 従来の成形用金型の断面図である。
符号の説明
1 成形用金型
100 固定型
110 入れ子
120 本体部材
140 球状体
141 スペーサ
142 ストッパ
200 可動型
210 入れ子
220 本体部材
L レンズ
PL パーティング面

Claims (4)

  1. 固定型と可動型を有し、光学部品を成形品とする成形用金型において、
    前記成形品が、型開き時に前記固定型に残るように構成され、
    前記固定型に前記成形品のエジェクト機構を備えたことを特徴とする成形用金型。
  2. 前記固定型は、挿入穴を有する本体部材と、前記挿入穴にスライド可能に係合され、成形品を成形するキャビティ面の一部を有する入れ子と、この入れ子と前記本体部材との間に介装されたボールベアリングと、を備え、
    前記入れ子をスライドさせることで、成形品を突き出すように構成したことを特徴とする請求項1に記載の成形用金型。
  3. 前記ボールベアリングには、所定の予圧が設定されていることを特徴とする請求項2に記載の成形用金型。
  4. 前記ボールベアリングは、前記入れ子の外周面と前記挿入穴の内周面との間に、スライド方向に対して数列にわたり配置される球状体と、前記球状体の各列の間に配置されるスペーサと、
    を備えたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の成形用金型。
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