JP6278655B2 - グラフィックメータ - Google Patents

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Description

本発明は、グラフィックメータに関する。
従来、車両用のメータユニットとしては、実物の指針を動かして車速、エンジン回転速度等の車両の状態を示す情報を表示するアナログメータや、数値や文字のデジタル表示により情報を表示するデジタルメータが知られている。
また、近年では、任意の画像をグラフィック表示可能な液晶表示パネル等を用いて、3次元コンピュータグラフィックスにより仮想的なメータ(計器)の画像を表示するグラフィックメータも提供されている(例えば特許文献1、2参照。)。
特開2011−121544号公報 特開2007−99014号公報
特許文献1のグラフィックメータは、実物の計器(即ち、アナログメータの計器。)の質感や立体感などを再現することを目的として提供されたものである。特許文献1のグラフィックメータでは、仮想空間内に仮想的な計器を配置し、当該計器に仮想光源から仮想的な光を照射して計器の枠部に反射光や陰影を形成させ、それを仮想視点から見た画像を車両の表示装置に表示する。その際に、仮想光源の位置を、車両の車速やエンジン回転数に応じて移動させる(あるいは、時間の経過に応じて移動させる、ランダムに移動させる。)ことによって、計器表面の反射光や陰影を変化させて、画像のリアルさや立体感の向上を図っている。
また、特許文献2のグラフィックメータは、表示される物体の画像における光沢感表現と、外来光によって生ずる実際の物体の光沢との違和感を軽減することを目的として提供されたものである。特許文献2のグラフィックメータでは、当該目的を達成するために、検出した外来光に基づいて仮想光源を設定し、当該仮想光源による光の影響を反映させて車両の設備の画像を表示している。
近年では、高品質化のために、実物を用いた計器の質感や立体感などの再現性を更に向上したグラフィックメータが求められている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、実物を用いた計器の質感や立体感に近い表示を実現可能なグラフィックメータを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るグラフィックメータは、下記の点を特徴としている。
(1)車両に搭載されるグラフィックメータであって、
環状の枠体を有する前記車両の計器を表示する画像表示式の表示部と、
前記車両の進路を表す進路情報を取得するための取得部と、
前記表示部と前記取得部に接続された制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記進路情報に基づいて前記車両が進路を変更した進路変更角度を算出し、
前記表示部に、前記枠体上の一部分にハイライトを表示させると共に、前記枠体上における前記ハイライトの表示位置を、現在の前記枠体上の表示位置から、前記枠体の中心に対して前記進路変更角度に対応したハイライト回転角度だけ回転した前記枠体上の位置に変更させる
(2)上記(1)のグラフィックメータであって、
前記進路情報が、前記車両のハンドル舵角を含む情報である。
(3)上記(2)のグラフィックメータであって、
前記進路情報が、前記車両の走行速度を更に含む情報である。
(4)上記(1)〜上記(3)の何れか1つのグラフィックメータであって、
前記表示部は、前記環状の枠体を有する前記車両の計器を複数表示し、
前記制御部は、前記表示部に、それぞれの前記計器の前記枠体上の一部分に前記ハイライトを表示させると共に、それぞれの前記枠体上における前記ハイライトの表示位置を、現在の前記枠体上の表示位置から、前記枠体の中心に対して前記進路変更角度に対応した前記ハイライト回転角度だけ回転した前記枠体上の位置に変更させる。
上記(1)及び(4)のグラフィックメータでは、車両の進路が変化すると、計器におけるハイライトの表示位置が変化する。ハイライトは、実物に光源からの光が入射して表面で反射した場合に視認される光源の鏡像を模して描画される表示要素であり、例えばハイライトを施す部分を他の部分よりも明るく表示することにより描画される。
実物を用いた計器であれば、車両の進路が変化すると、太陽光が計器に入射する角度が変化するので、当該計器における太陽光の反射位置も変化する。このため、実物を用いた計器の質感や立体感に近い表示を実現するためには、グラフィックメータにおいても、車両の進路が変化した場合にはハイライトの位置が変化することが好ましい。
この点、上記(1)及び(4)のグラフィックメータでは、車両の進路が変更するとハイライトの表示位置が変化するので、実物を用いた計器の質感や立体感に近い表示を実現できる。
更に、上記(1)及び(4)のグラフィックメータでは、進路変更角度に対応したハイライト回転角度だけハイライトの表示位置が回転するので、車両が進路を変更した量とハイライトの回転角度とを対応付けることができる。
上記(2)のグラフィックメータによれば、制御部がハンドル舵角に基づいて車両の進路の変化を識別するので、車両の進路が変化したことを確実に識別できる。
上記(3)のグラフィックメータによれば、制御部がハンドル舵角と走行速度とに基づいて車両の進路の変化を識別するので、車両の進路が変化したことを確実に識別できるとともに進路の変化量を識別することができる。
本発明によれば、実物を用いた計器の質感や立体感などの再現性を更に向上したグラフィックメータを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、グラフィックメータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。 図2は、表示部のグラフィック表示画面を示す図である。 図3は、進路変更中の車両を示す模式図である。 図4(a)及び図4(b)は、進路変更に伴う表示部の表示内容の遷移を説明するための図であり、図4(a)は進路変更前における表示部の表示内容を示す図であり、図4(b)は進路変更後における表示部の表示内容を示す図である。 図5は、速度スケール上にハイライトを表示するためのテクスチャが、車両の進路変更に伴って回転される様子を示す図である。 図6は、制御部による表示処理手順を示すフローチャートである。
本発明に係るグラフィックメータの具体的な実施形態について、図1〜図6を参照しながら以下に説明する。
本実施形態に係るグラフィックメータ100は、自動車等の車両に搭載されて用いられるメータユニットであり、運転者が視認できるように車室内のインストルメントパネルに設置される。
まず、グラフィックメータ100の各部の構成について説明する。図1は、グラフィックメータ100のハードウェアの構成例を示すブロック図である。図1に示すように、グラフィックメータ100は、制御部(マイクロコンピュータ、CPU:Central Processing Unit)101、読み出し専用メモリ(EEPROM:Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)102、インタフェース103、インタフェース104(取得部)、CPU電源部105、グラフィックコントローラ106、フレームメモリ107、Xドライバ108、Yドライバ109、LCD(Liquid Crystal Display)電源部110、及び表示部(液晶表示器、TFT−LCD:Thin Film Transistor Liquid Crystal Display)111等を備えている。
制御部101は、例えばマイクロコンピュータであり、予め用意されて読み出し専用メモリに保持された動作プログラムを実行し、グラフィックメータ100の機能を実現するために必要な様々な処理を行う。例えば、制御部101は、後述する図6のフローチャートに示す処理を行う。また、制御部101は、各種データを一時記憶するためのRAM(Random Access Memory)aを内蔵している。
読み出し専用メモリ102は、例えばEEPROMであり、制御部101が実行する動作プログラムの内容や、後述するハイライト51、52、53を表示するためのテクスチャの表示データ等、種々の固定データを保持している。
インタフェース103は、車両側のイグニッションスイッチの状態を表す信号(IGN+)を制御部101に入力する。
インタフェース104(取得部)は、制御部101と車両側の各種制御装置(ECU:Electric Control Unit)との間で、CAN(Controller Area Network)規格による通信を行うために利用される。具体的には、走行速度、過給圧力値、燃料残量、ハンドル舵角等の車両の各種状態量の現在値を表すデータが、ほぼリアルタイムのデータとして車両側からインタフェース104を介して制御部101に入力される。
例えば、インタフェース104は、車両が所定量移動する毎に当該車両側に搭載された速度センサから出力される車速信号を受け付け、現在の車両の走行速度の値を表す走行速度情報として制御部101に出力する。また、インタフェース104は、燃料センサによって検出された燃料量の情報を受け付け、制御部101に出力する。また、インタフェース104は、過給機により内燃機関へ強制的に送り込まれる圧縮された空気の圧力を検出する圧力センサから出力される過給圧力値の現在値を表す信号を受け付け、現在の過給圧力値を表す過給圧力情報として制御部101に出力する。また、インタフェース104は、ハンドル(ステアリング)近傍に設けられた舵角センサによって検出されたハンドル舵角を表す信号を受け付け、現在のハンドル舵角を示すハンドル舵角情報として制御部101に出力する。制御部101は、当該ハンドル舵角情報に基づいて、車両の進路を把握することができる。即ち、インタフェース104は、車両の進路を表す進路情報を制御部101が取得するための取得部として機能する。
CPU電源部105は、車両側のプラス側電源ライン(+B)から供給される直流電力を入力して制御部101の動作に必要な直流電圧(Vcc)を生成する。また、必要に応じてリセット信号を生成したり、制御部101から出力されるスリープ信号に従って電力供給を抑制するための動作も行う。
表示部111は、例えばTFT−LCDである液晶表示器により構成されており、液晶デバイスにより構成された多数の微小表示セルをX方向及びY方向に並べて配置されたカラーの2次元表示画面を有している。表示部111は、多数の微小表示セルの表示状態をセル毎に個別に制御することにより、2次元表示画面上に図形、文字、画像等の所望の情報をグラフィック表示することができる画像表示式の表示器である。なお、表示部111としては、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ、PDP(Plasma Display Panel)ディスプレイ等を用いても構わない。
表示部111のグラフィック表示画面111aのY方向の走査位置は、Yドライバ109の出力により順次に切り替わる。Yドライバ109は、グラフィックコントローラ106から出力される垂直同期信号に同期して、Y方向の走査位置を順次に切り替える。Xドライバ108は、グラフィックコントローラ106から出力される水平同期信号に同期して、表示部111の表示画面のX方向の走査位置を順次に切り替える。また、Xドライバ108は、グラフィックコントローラ106から出力されるRGB各色の画像データを走査位置の表示セルに与えて画面中の表示内容を制御する。
グラフィックコントローラ106は、制御部101から入力される様々な命令にしたがって、様々なグラフィック要素を表示部111の画面上に表示する。実際には、画素毎の表示内容を保持するフレームメモリ107に対して、制御部101又はグラフィックコントローラ106が表示データを書き込み、グラフィックの描画を行う。また、グラフィックコントローラ106は、表示部111の画面を2次元走査するための垂直同期信号及び水平同期信号を生成し、これらの同期信号に同期したタイミングでフレームメモリ107上の該当するアドレスに格納されている表示データを表示部111に与える。
LCD電源部110は、車両側のプラス側電源ライン(+B)から供給される直流電力を入力して、表示部111の表示に必要とされる所定の直流電力を生成する。
図2は、表示部111のグラフィック表示画面111aを示す図である。グラフィック表示画面111aは、表示される領域がそれぞれ異なる、第1の表示領域31、第2の表示領域32、及び第3の表示領域33を有している。
第1の表示領域31は、現在の車両の走行速度を表示するための領域である。第1の表示領域31には、速度計25として、環状の枠体35と指針36とが表示される。枠体35はその内側に配置された目盛りを有しており、枠体35の一部は速度スケールとしても機能する。指針36は、その先端により枠体35上の速度スケールとして機能する部分を指し示すことで、現在の車両の走行速度を指示する。また、本実施形態に係るグラフィックメータ100では、枠体35の一部分にハイライト51が施されている。ハイライト51は、実物に光源からの光が入射して表面で反射した場合に視認される光源の鏡像を模した表示要素であり、ハイライト51を施す部分を他の部分よりも明るく表示することにより描画されている(図4(a)及び図4(b)も参照されたい。)。ハイライト51は、枠体35上の任意の位置に表示される。後述するように、本実施形態に係るグラフィックメータ100では、ハイライト51は、その表示位置の変化により実物を用いた質感や立体感に近い計器の表示の実現を図るために用いられる。図2に示す例では、ハイライト51の表示位置は、枠体35の中心C1(基準位置)に対して真上及び真下である。
第2の表示領域32は、現在の過給圧力値の呈示量を表示するための領域である。第2の表示領域32には、ブースト計29として、枠体37及び指針38が表示される。枠体37はその内側に配置された目盛りを有しており、枠体37の一部は圧力値スケールとしても機能する。指針38は、その先端により枠体37上の圧力値スケールとして機能する部分を指し示すことで、現在の過給圧力値を指示する。また、枠体37の一部分にはハイライト52が施されている。図2に示す例では、ハイライト52の表示位置は、枠体37の中心C2(基準位置)に対して真上及び真下である。即ち、枠体37の中心C2に対するハイライト52の位置は、枠体35の中心C1に対するハイライト51の位置に対応している。ハイライト52は、枠体35上におけるハイライト51の表示位置の変化に対応するように、枠体37上を移動して表示される。
第3の表示領域33は、現在の燃料残量を表示するための領域である。第3の表示領域33には、燃料計27として、枠体42と燃料スケール41と指針40とが表示される。燃料スケール41及び指針40は枠体42の内部に配置され、指針40は、燃料スケール41上の一部を指し示すことで、現在の燃料残量を指示する。また、枠体42の一部分にはハイライト53が施されている。図2に示す例では、ハイライト53の表示位置は、枠体42の中心C3(基準位置)に対して真上及び真下である。即ち、枠体42の中心C3に対するハイライト53の位置は、枠体35の中心C1に対するハイライト51の位置に対応している。ハイライト53は、枠体35上におけるハイライト51の表示位置の変化に対応するように、枠体42上を移動して表示される。
次に、図3〜図4(b)を参照して、グラフィックメータ100における表示の遷移例を説明する。図3は、進路変更中の車両を示す模式図である。図4(a)及び図4(b)は、進路変更に伴う表示部の表示内容の遷移を説明するための図であり、図4(a)は進路変更前における表示部の表示内容を示す図であり、図4(b)は進路変更後における表示部の表示内容を示す図である。
図3〜図4(b)は、太陽光の進む方向と同じ方向に直進していた車両が約45度だけその進路を変更した場合の例を示している。図3においては、進路の変更前の車両を符号A、変更後の車両を符号Bで示している。図3〜図4(b)に示す例の場合、進路変更前においては図4(a)に示すようにハイライト51、52、53を中心C1、C2、C3に対して真上及び真下に表示し、進行方向が時計回りに約45度だけ変化した進路変更後においては、図4(b)に示すようにハイライト51、52、53を中心C1、C2、C3に対して時計回りに約45度だけ回転した位置に表示している。
なお、上記表示例では、約45度だけ進路が変更される前後の表示内容について説明したが、表示内容は進路変更角度θの変化(増加)に伴って連続的に変更される。即ち、進路が変更された角度を進路変更角度θとすると、進路変更前においては図4(a)に示すようにハイライト51、52、53を中心C1、C2、C3に対して真上及び真下に表示し、進行方向が時計回りにθ度だけ変化した時点においてはハイライト51、52、53を中心C1、C2、C3に対して時計回りにθ度だけ回転した位置に表示すればよい。また、上記例では進路変更角度θとハイライト51、52、53の中心C1、C2、C3に対する回転角度(ハイライト回転角度)が等しい場合について説明したが、進路変更角度θとハイライト回転角度が対応していればよく、例えばハイライト回転角度が進路変更角度θの1/2倍となるように設定してもよいし、2倍となるように設定しても構わない。
このような表示の遷移は、例えば枠体35については、周方向に一様な形状を有しているので、予め用意された枠体35を表示するためのテクスチャ(即ち、グラフィック処理において、物体の表面の質感を表現するために貼り付ける画像。)61を回転させることにより実現できる。図5は、枠体上にハイライトを表示するためのテクスチャが、車両の進路変更に伴って回転される様子を示す図である。例えば、図5に示すように上記ハイライト回転角度だけテクスチャ61を回転させることによって、ハイライト51の表示位置を変化させることができる。また、枠体37、42については、周方向に一様な形状を有していないので、中心C2、C3に対するハイライト52、53の表示位置が異なるテクスチャを複数種類用意しておき(読み出し専用メモリ102に格納しておき)、これらテクスチャの中から、ハイライト回転角度に対応した位置にハイライト52、53が表示されるテクスチャを選択して表示すればよい。
上記構成を有するグラフィックメータ100の具体的な動作を示す。図6は、制御部による表示処理手順を示すフローチャートである。この動作プログラムは、ROM102bに記憶されており、制御部101によって実行される。なお、以下に説明する処理手順では、制御部101が表示部111を制御して、当該表示部111にその表示内容を変更させる処理の内容について説明するが、記載を簡潔化して理解を容易にするために、制御部101が表示内容を変更する、と簡略化して記載する場合がある。
まず、使用者は、イグニッションスイッチをオンにする。直流電圧(Vcc)が供給された制御部101は、第1の表示領域31〜第3の表示領域33における、速度情報、過給圧力値及び燃料値を含む各種情報の表示を開始する。以下では説明を省略するが、この各種情報の表示処理は逐次実行されており、リアルタイムで情報が更新されている。
ステップS11では、制御部101は、インタフェース104を介して走行速度情報を受け付け、現在の車両の走行速度を把握する。
ステップS12では、制御部101は、インタフェース104を介してハンドル舵角情報を受け付け、現在のハンドル舵角を把握する。
ステップS13では、制御部101は、車両のハンドル舵角と走行速度に基づいて、基準とした過去のある時点(第1時点、例えば5秒前。)から現時点(第2時点)までの間に車両が進路を変更した角度である進路変更角度θを算出する。ハンドル舵角と走行速度により進路変更角度θは変化する。走行速度が一定でも、ハンドル舵角が大きければ角度θは大きくなる。一方、ハンドル舵角が一定でも走行速度が速ければ進路変更角度θが大きくなる。本実施形態では、制御部101は、車両がアッカーマンステアリング機構を使用しているとして、車両のハンドル舵角と走行速度に基づいて進路変更角度θを算出する。即ち、制御部101は、車両のハンドル舵角と走行速度とを車両の進路を表す進路情報として用いて進路変更角度θを算出する。
ステップS14では、制御部101は、進路変更角度θに基づいて、ハイライト51、52、53を表示するためのテクスチャの回転角度(ハイライト回転角度)を算出する。本実施形態では進路変更角度θとハイライト回転角度とが等しいので、制御部101は、ステップS13で算出した進路変更角度θをハイライト回転角度とする。
ステップS15では、制御部101は、グラフィック表示画面111aの描画処理を実行する。より具体的には、制御部101は、速度計25の枠体35についてはハイライト51が中心C1に対して時計回りにθ度だけ回転した位置に表示されるように、ハイライト51を表示するためのテクスチャ61をθ度だけ回転して表示する。また、制御部101は、ブースト計29の枠体37及び燃料計27の枠体42についてはハイライト52、53が中心C2、C3に対して時計回りにθ度だけ回転した位置に表示されるように、テクスチャを選択して表示する。
ステップS16では、制御部101は、表示処理を終了するべきか否かを識別する。例えば、制御部101は、イグニッションスイッチがオフになった場合に表示処理を終了する。表示処理を終了しない場合には、制御部101は再度ステップS11の処理を実行する。
以上説明した処理が実行されることにより、グラフィックメータ100では、車両の進路が変化すると、当該進路の変化量に対応したハイライト回転角度だけハイライト51、52、53が回転してその表示位置が変化する。
以上説明したグラフィックメータ100の作用及び効果を説明する。
実物を用いた計器では、各計器の枠体が金属により形成されている場合がある。また、この金属製の枠体には、つや消し及び金属的な質感の強調を目的として、ヘアライン加工が施される場合がある。ヘアライン加工とは、金属の表面に単一方向に沿う髪の毛ほどの細かい傷を付ける加工法である。ヘアライン加工が施された金属部材は、鏡面反射ではなく異方性反射を起こす。鏡面反射では光源の形が金属に映り込むが、異方性反射では光源の形が変形した状態で金属に映る。このため、ヘアライン加工が施されている場合には、視認者は反射光からは光源の位置を識別することが困難となる。
したがって、この異方性反射の特性を考慮すれば、グラフィックメータにおいて、ある表示要素に金属的な質感を付与したい場合、光源である太陽の位置を正確に反映したハイライトの表示を行うことは必ずしも必要ではなく、単に太陽光がグラフィックメータに入射する角度が変化した場合にハイライトの表示位置を変化させる構成とすれば、実物を用いた計器の質感や立体感に近い表示を実現できると考えられる。
上記の点に関して、実施形態に係るグラフィックメータ100では、車両の進路が変化すると、当該進路の変化量に対応したハイライト回転角度だけ枠体35、37、42上におけるハイライト51、52、53の表示位置が回転する。このため、グラフィックメータ100によれば、枠体35、37、42にヘアライン加工が施された金属のような質感を与えることができるので、実物を用いた計器の質感や立体感に近い表示を実現できる。
以下では、実施形態に係るグラフィックメータ100の特徴を簡潔に纏めて列記する。
(1)グラフィックメータ100は、車両に搭載される。グラフィックメータ100は、前記車両の計器(速度計25、燃料計27、ブースト計29)を表示する画像表示式の表示部111と、前記車両の進路を表す進路情報を取得するための取得部(インタフェース104)と、前記表示部111と前記取得部に接続された制御部101と、を備える。そして、前記制御部101は、前記取得部が取得した前記進路情報に基づいて前記車両の進路の変化を識別し、当該識別結果に従って前記表示部111に前記計器におけるハイライト51、52、53の表示位置を変更させる。
(2)グラフィックメータ100では、前記進路情報が、前記車両のハンドル舵角を含む情報である。
(3)グラフィックメータ100では、前記進路情報が、前記車両の走行速度を更に含む情報である。
(4)グラフィックメータでは、前記制御部101は、前記車両のハンドル舵角と走行速度に基づいて前記車両が進路を変更した進路変更角度θを算出し、該進路変更角度θに対応したハイライト回転角度だけ、前記表示部111に、前記ハイライト51、52、53の基準位置C1、C2、C3に対する表示位置を回転させる。
なお、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態は、本発明の技術的範囲内で種々の変形や改良等を伴うことができる。
例えば、上記実施形態では、従来のアナログメータにおいて金属により形成される場合があった枠体35、37、42についてハイライト51、52、53の表示位置を変更し、金属的な質感の実現を図る構成としたが、ハイライトの表示位置はこれに限られず、例えば枠体内部に位置する文字板部分にハイライトを表示してその表示位置を変更する構成としてもよい。また、指針にハイライトを表示してその表示位置を変更することも考えられる。
また、上記実施形態では、ハンドル舵角と走行速度に基づいて車両の進路の変化を識別するとして説明したが、例えばGPS(Global Positioning System)信号に基づいて特定した車両の位置情報に基づいて識別する構成としても構わない。
また、上記実施形態では、枠体35、37、42の2箇所にハイライト51、52、53を表示したが、ハイライトの表示箇所は少なくとも1箇所あればよく、その数は限定されない。
25 速度計(計器)
27 燃料計(計器)
29 ブースト計(計器)
35、37、42 枠体
51、52、53 ハイライト
61 テクスチャ
100 グラフィックメータ
101 制御部
102 読み出し専用メモリ
103 インタフェース
104 インタフェース(取得部)
105 CPU電源部
106 グラフィックコントローラ
107 フレームメモリ
108 Xドライバ
109 Yドライバ
110 LCD電源部
111 表示部

Claims (4)

  1. 車両に搭載されるグラフィックメータであって、
    環状の枠体を有する前記車両の計器を表示する画像表示式の表示部と、
    前記車両の進路を表す進路情報を取得するための取得部と、
    前記表示部と前記取得部に接続された制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記進路情報に基づいて前記車両が進路を変更した進路変更角度を算出し、
    前記表示部に、前記枠体上の一部分にハイライトを表示させると共に、前記枠体上における前記ハイライトの表示位置を、現在の前記枠体上の表示位置から、前記枠体の中心に対して前記進路変更角度に対応したハイライト回転角度だけ回転した前記枠体上の位置に変更させる
    ことを特徴とするグラフィックメータ。
  2. 前記進路情報が、前記車両のハンドル舵角を含む情報である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のグラフィックメータ。
  3. 前記進路情報が、前記車両の走行速度を更に含む情報である、
    ことを特徴とする請求項2に記載のグラフィックメータ。
  4. 前記表示部は、前記環状の枠体を有する前記車両の計器を複数表示し、
    前記制御部は、前記表示部に、それぞれの前記計器の前記枠体上の一部分に前記ハイライトを表示させると共に、それぞれの前記枠体上における前記ハイライトの表示位置を、現在の前記枠体上の表示位置から、前記枠体の中心に対して前記進路変更角度に対応した前記ハイライト回転角度だけ回転した前記枠体上の位置に変更させる、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のグラフィックメータ。
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