JP6278184B2 - 記録方法、及び、インクジェットプリンター - Google Patents

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Description

本発明は、記録方法、及び、インクジェットプリンターに関する。
インクジェットプリンターは、例えば、所定のノズル並び方向へ並んだ複数のノズルと被印刷物とをノズル並び方向と直交する走査方向へ相対移動させ、画素毎にドットの有無を表す記録データに従ってノズルからインク滴を吐出して被印刷物にドットを形成する。印刷方式としては、ノズル並び方向において隣り合うノズルから吐出されるインク滴を搬送方向において隣り合わない画素に着弾させ、インク滴が着弾しない位置にある間の画素に対しては後のパス(主走査)でインク滴を着弾させるインターレース印刷等がある(特許文献1参照。)。
目詰まり等によりノズルからインク滴が吐出しなかったり吐出インク滴が正しい軌跡を描かなかったりすると、ドットが形成されない画素が走査方向へ繋がった「ドット抜け」領域が形成され、印刷画像に白筋といった被印刷物の地色の筋が生じてしまう。特に、K(ブラック)用ノズルにインク滴の吐出が不良である不良ノズルがあると、被印刷物の地色の筋が目立つ傾向がある。また、インターレース印刷は搬送方向において隣り合う画素のドットを異なるパスで形成するため、紙送り量に誤差があるときには「ドット抜け」領域が搬送方向へ拡がることがある。このような「ドット抜け」領域の拡がりがあると、被印刷物の地色の筋が目立ち易くなる。
なお、特許文献1に記載のインクジェットプリンターは、通常印刷時に使用しない予備のノズルがノズル列の端部に設けられ、紙が許容量よりも大きい誤差で搬送されたときに予備のノズルからインク滴を吐出する。不良ノズルにより印刷画像に生じる地色の筋の目立ちを抑制する技術思想は、特許文献1に記載の技術には無い。
特開2003−320661号公報
K用ノズルに不良ノズルがある場合、上述した筋の目立ちを抑制するためにCMY(シアン、マゼンタ、イエロー)用の各ノズルからCMYのインク滴を「ドット抜け」領域に吐出してコンポジットブラックのドットを形成することが考えられる。しかし、CMYの各ドットを完全に重ね合わせることは困難であり、「ドット抜け」領域に沿って色味のある筋が見えてしまうことがある。また、コンポジットブラックのドットがブラック単色のドットよりも薄く見えるため、「ドット抜け」領域に沿って薄い筋になることがある。これらの現象は、印刷方式がインターレース印刷の場合に生じ易い。
なお、上記のような問題は、インターレース印刷の場合に限らず、種々のインクジェットプリンターについて同様に存在する。
以上を鑑み、本発明の目的の一つは、ブラックのドットの形成が不良である不良ノズルにより印刷画像に生じる筋の目立ちをさらに抑制することが可能な技術を提供することにある。
上記目的の一つを達成するため、本発明は、走査方向とは異なる並び方向へ並んでブラックのインク滴を吐出する複数のブラック用ノズル、及び、前記並び方向へ並んでコンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出する複数のカラー用ノズルが前記走査方向へ並んだノズル列群と被印刷物とを前記走査方向へ相対移動させてインク滴による印刷画像を形成する記録方法であって、
前記印刷画像は、前記被印刷物を前記走査方向と交差する搬送方向へ搬送し前記ノズル列群を前記走査方向へ移動させて前記ノズル列群からインク滴を吐出することにより形成され、
前記印刷画像を構成する複数の画素には、前記複数のブラック用ノズルに含まれる不良ノズルによる前記走査方向へ連続したドット欠落画素、及び、前記走査方向と交差する方向において前記ドット欠落画素に隣接する隣接画素が含まれ、
前記不良ノズルによるドットを補完する際に、前記ドット欠落画素に補完用のコンポジットブラックのドットを形成するカラーのインク滴を前記カラー用ノズルから吐出するとともに、前記隣接画素に補完用のブラックのドットを形成するブラックのインク滴を前記ブラック用ノズルから吐出し、
前記不良ノズルによるドットに対して前記カラー用ノズルから吐出するインク滴の割合を前記被印刷物の搬送に生じる誤差の量に応じた割合にする、態様を有する。
また、本発明は、走査方向とは異なる並び方向へ並んでブラックのインク滴を吐出する複数のブラック用ノズル、及び、前記並び方向へ並んでコンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出する複数のカラー用ノズルが前記走査方向へ並んだノズル列群と被印刷物とを前記走査方向へ相対移動させてインク滴による印刷画像を形成する記録方法であって、
前記印刷画像は、前記被印刷物を前記走査方向と交差する搬送方向へ搬送し前記ノズル列群を前記走査方向へ移動させて前記ノズル列群からインク滴を吐出することにより形成され、
前記印刷画像を構成する複数の画素には、前記複数のブラック用ノズルに含まれる不良ノズルによる前記走査方向へ連続したドット欠落画素、及び、前記走査方向と交差する方向において前記ドット欠落画素に隣接する隣接画素が含まれ、
前記不良ノズルによるドットを補完する際に、
前記ドット欠落画素と前記隣接画素とに形成されるブラックのドットを遠ざける側にずれる誤差が前記被印刷物の搬送に生じる場合、前記ドット欠落画素に補完用のコンポジットブラックのドットを形成するカラーのインク滴を前記カラー用ノズルから吐出するとともに、前記隣接画素に補完用のブラックのドットを形成するブラックのインク滴を前記ブラック用ノズルから吐出し、
前記ドット欠落画素と前記隣接画素とに形成されるブラックのドットを近付ける側にずれる誤差が前記被印刷物の搬送に生じる場合、前記隣接画素に補完用のブラックのドットを形成するブラックのインク滴を前記ブラック用ノズルから吐出する一方で前記ドット欠落画素に補完用のコンポジットブラックのドットを形成しない、態様を有する。
さらに、本発明は、走査方向とは異なる並び方向へ並んでブラックのインク滴を吐出する複数のブラック用ノズル、及び、前記並び方向へ並んでコンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出する複数のカラー用ノズルが前記走査方向へ並んだノズル列群と被印刷物とを前記走査方向へ相対移動させてインク滴による印刷画像を形成する記録方法であって、
前記印刷画像を構成する複数の画素には、前記複数のブラック用ノズルに含まれる不良ノズルによる前記走査方向へ連続したドット欠落画素、及び、前記走査方向と交差する方向において前記ドット欠落画素に隣接する隣接画素が含まれ、
前記隣接画素には、前記ドット欠落画素から互いに反対側の位置にある第一の隣接画素及び第二の隣接画素が含まれ、
前記不良ノズルによるドットを補完する際に、前記ドット欠落画素に補完用のコンポジットブラックのドットを形成するカラーのインク滴を前記カラー用ノズルから吐出するとともに、前記隣接画素に補完用のブラックのドットを形成するブラックのインク滴を前記ブラック用ノズルから吐出し、
前記第一の隣接画素に対して前記ブラック用ノズルからのインク滴により形成されるブラックのドットの前記走査方向における位置と、前記第二の隣接画素に対して前記ブラック用ノズルからのインク滴により形成されるブラックのドットの前記走査方向における位置と、を1画素未満ずらす、態様を有する。
また、本発明は、走査方向とは異なる並び方向へ並んでブラックのインク滴を吐出する複数のブラック用ノズル、及び、前記並び方向へ並んでコンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出する複数のカラー用ノズルが前記走査方向へ並んだノズル列群と被印刷物とを前記走査方向へ相対移動させてインク滴による印刷画像を形成するインクジェットプリンターであって、
前記印刷画像は、前記被印刷物を前記走査方向と交差する搬送方向へ搬送し前記ノズル列群を前記走査方向へ移動させて前記ノズル列群からインク滴を吐出することにより形成され、
前記印刷画像を構成する複数の画素には、前記複数のブラック用ノズルに含まれる不良ノズルによる前記走査方向へ連続したドット欠落画素、及び、前記走査方向と交差する方向において前記ドット欠落画素に隣接する隣接画素が含まれ、
前記不良ノズルによるドットを補完する際に、前記ドット欠落画素に補完用のコンポジットブラックのドットを形成するカラーのインク滴を前記カラー用ノズルから吐出するとともに、前記隣接画素に補完用のブラックのドットを形成するブラックのインク滴を前記ブラック用ノズルから吐出し、
前記不良ノズルによるドットに対して前記カラー用ノズルから吐出するインク滴の割合を前記被印刷物の搬送に生じる誤差の量に応じた割合にする、態様を有する。
さらに、本発明は、走査方向とは異なる並び方向へ並んでブラックのインク滴を吐出する複数のブラック用ノズル、及び、前記並び方向へ並んでコンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出する複数のカラー用ノズルが前記走査方向へ並んだノズル列群と被印刷物とを前記走査方向へ相対移動させてインク滴による印刷画像を形成するインクジェットプリンターであって、
前記印刷画像は、前記被印刷物を前記走査方向と交差する搬送方向へ搬送し前記ノズル列群を前記走査方向へ移動させて前記ノズル列群からインク滴を吐出することにより形成され、
前記印刷画像を構成する複数の画素には、前記複数のブラック用ノズルに含まれる不良ノズルによる前記走査方向へ連続したドット欠落画素、及び、前記走査方向と交差する方向において前記ドット欠落画素に隣接する隣接画素が含まれ、
前記不良ノズルによるドットを補完する際に、
前記ドット欠落画素と前記隣接画素とに形成されるブラックのドットを遠ざける側にずれる誤差が前記被印刷物の搬送に生じる場合、前記ドット欠落画素に補完用のコンポジットブラックのドットを形成するカラーのインク滴を前記カラー用ノズルから吐出するとともに、前記隣接画素に補完用のブラックのドットを形成するブラックのインク滴を前記ブラック用ノズルから吐出し、
前記ドット欠落画素と前記隣接画素とに形成されるブラックのドットを近付ける側にずれる誤差が前記被印刷物の搬送に生じる場合、前記隣接画素に補完用のブラックのドットを形成するブラックのインク滴を前記ブラック用ノズルから吐出する一方で前記ドット欠落画素に補完用のコンポジットブラックのドットを形成しない、態様を有する。
さらに、本発明は、走査方向とは異なる並び方向へ並んでブラックのインク滴を吐出する複数のブラック用ノズル、及び、前記並び方向へ並んでコンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出する複数のカラー用ノズルが前記走査方向へ並んだノズル列群と被印刷物とを前記走査方向へ相対移動させてインク滴による印刷画像を形成するインクジェットプリンターであって、
前記印刷画像を構成する複数の画素には、前記複数のブラック用ノズルに含まれる不良ノズルによる前記走査方向へ連続したドット欠落画素、及び、前記走査方向と交差する方向において前記ドット欠落画素に隣接する隣接画素が含まれ、
前記隣接画素には、前記ドット欠落画素から互いに反対側の位置にある第一の隣接画素及び第二の隣接画素が含まれ、
前記不良ノズルによるドットを補完する際に、前記ドット欠落画素に補完用のコンポジットブラックのドットを形成するカラーのインク滴を前記カラー用ノズルから吐出するとともに、前記隣接画素に補完用のブラックのドットを形成するブラックのインク滴を前記ブラック用ノズルから吐出し、
前記第一の隣接画素に対して前記ブラック用ノズルからのインク滴により形成されるブラックのドットの前記走査方向における位置と、前記第二の隣接画素に対して前記ブラック用ノズルからのインク滴により形成されるブラックのドットの前記走査方向における位置と、を1画素未満ずらす、態様を有する。
すなわち、ドット欠落画素に形成されるべきブラックのドットは、ドット欠落画素に形成されるコンポジットブラックのドット、及び、隣接画素に形成されるブラックのドットにより補完される。この補完のためにブラックのインク滴が用いられるので、走査方向へ連続したブラックのドット欠落画素に沿った筋の色味が抑制され、該ドット欠落画素に沿った薄い筋も抑制される。従って、本態様は、ブラックのドットの形成が不良である不良ノズルにより印刷画像に生じる筋の目立ちをさらに抑制することが可能な技術を提供することができる。
さらに、本発明は、インクジェットプリンターを含む複合装置、上述した各部に対応した機能をコンピューターに実現させる画像形成プログラム、この画像形成プログラムを含む印刷プログラムといったプログラム、これらのプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な媒体、等に適用可能である。前述の装置は、分散した複数の部分で構成されてもよい。
ドット欠落画素へのコンポジットブラックの補完ドットと隣接画素へのKの補完ドットとを形成する例を模式的に示す図。 ノズル64と画素PXの対応関係の例を模式的に示す図。 インクジェットプリンター1の構成例を模式的に示す図。 インターレース印刷の動作例を模式的に示す図。 搬送量の誤差が生じていないときに形成される画像の例を模式的に示す図。 (a)はインクジェットプリンター1の要部を模式的に例示する図、(b)は振動板630の残留振動に基づく起電力曲線VRを模式的に例示する図。 (a)は不良ノズル検出ユニット48の電気回路例を示す図、(b)は増幅部701からの出力信号の例を模式的に示す図。 被印刷物400の搬送の誤差量δが正であるときに形成される画像の例を模式的に示す図。 印刷処理の例を示すフローチャート。 印刷処理の流れを模式的に例示する図。 誤差量δに応じてコンポジットブラックのドット発生率を変える例を模式的に示す図。 被印刷物400の領域毎に誤差量を設定する例を模式的に示す図。 印刷処理の別の例を示すフローチャート。 条件別処理の例を示すフローチャート。 隣接領域A1,A2同士のドットの走査方向D2における位置をずらして画像を形成する例を模式的に示す図。 隣接領域A1,A2同士のドットの走査方向D2における位置をずらしたときの筋の見え方の例を模式的に示す図。 データ変換処理の流れを模式的に例示する図。 比較例において画像を形成する例を模式的に示す図。
以下、本発明の実施形態を説明する。むろん、以下の実施形態は本発明を例示するものに過ぎず、実施形態に示す特徴の全てが発明の解決手段に必須になるとは限らない。
(1)本技術の概要:
まず、図1〜18を参照して本技術の概要を説明する。
本技術の記録方法は、走査方向D2とは異なる並び方向D1へ並んでブラック(K)のインク滴を吐出する複数のブラック用ノズル64K、及び、前記並び方向D1へ並んでコンポジットブラックを生成するカラーのインク滴67coを吐出する複数のカラー用ノズル(64C,64M,64Y)が前記走査方向D2へ並んだノズル列群(ヘッド61)と被印刷物400とを前記走査方向D2へ相対移動させてインク滴67による印刷画像330を形成する。
ここで、前記コンポジットブラックを生成するカラーのインクには、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ライトシアン(lc)、ライトマゼンタ(lm)、ダークイエロー(DY)、レッド(R)、オレンジ(Or)、グリーン(Gr)、バイオレット(V)、等のインクが含まれる。コンポジットブラックを生成するカラーは、これらの色から選ばれる色の混合色を使用することができ、CMYの混合色が好ましいものの、CMYの混合色以外の色、例えば、CMの混合色等でもよい。
ノズル列群と被印刷物とが相対移動することには、被印刷物が移動しないでノズル列群が移動すること、ノズル列群が移動しないで被印刷物が移動すること、及び、ノズル列群と被印刷物の両方が移動することが含まれる。ノズル列群に含まれるノズルは、インク滴が噴射する小孔のことである。インク滴の吐出が不良であることは、ノズルが塞がれる現象である目詰まり(clogging)を含む。
前記被印刷物(print substrate)は、印刷画像を保持する素材のことである。形状は長方形のものが一般的であるが、円形(例えばCD−ROM、DVD等の光ディスク)、三角形、四角形、多角形などがあり、少なくとも、JIS P0001:1998(紙・板紙及びパルプ用語)に記載の紙・板紙の品種及び加工製品の全てを含む。樹脂シート、金属板、立体物、等も被印刷物に含まれる。
前記印刷画像330を構成する複数の画素PXには、前記複数のブラック用ノズル64Kに含まれる不良ノズルLNによる前記走査方向D2へ連続したドット欠落画素PXL、及び、前記走査方向D2と交差する方向(搬送方向D3)において前記ドット欠落画素PXLに隣接する隣接画素PX1,PX2(PX1とPX2の少なくとも一方を意味する。以下同様。)が含まれる。ここで、前記画素は、色を独立に割り当てることができる、画像を構成する最小要素である。前記ドットは、被印刷物上にインク滴によって形成された画像の最小単位のことである。
本記録方法は、前記不良ノズルLNによるドットを補完する際に、前記ドット欠落画素PXLに補完用のコンポジットブラックのドットDcoを形成するカラーのインク滴67coを前記カラー用ノズルから吐出するとともに、前記隣接画素PX1,PX2に補完用のKのドットDk1を形成するKのインク滴67kを前記ブラック用ノズル64Kから吐出する。
図18は、不良ノズルLNによるKのドットをドット欠落画素PXLへのコンポジットブラックのドット形成のみにより補完する比較例を模式的に示している。この例におけるコンポジットブラックのドットDcoは、被印刷物上でCのドットとMのドットとYのドットを重ね合わせることにより形成される。しかし、図18に例示するように、CMYのドットを完全に重ね合わせることは困難であり、走査方向D2へ連続したドット欠落画素に沿って色味のある筋が見えてしまうことがある。また、CMYを混合したコンポジットブラックのドットDcoの明度がK単色のドットの明度よりも高いため、走査方向D2へ連続したドット欠落画素PXLに沿って薄い筋になることがある。
一方、本技術では、図1に例示するように、ドット欠落画素PXLに形成されるべきKのドットがドット欠落画素PXLに形成されるコンポジットブラックのドットDco、及び、隣接画素PX1,PX2に形成されるKのドットにより補完される。ドット補完のためにKのインク滴67kが用いられるので、走査方向D2へ連続したKのドット欠落画素PXLに沿った筋の色味が抑制され、該ドット欠落画素PXLに沿った薄い筋も抑制される。なお、隣接画素PX1,PX2へのKのドット形成のみにより補完する場合には、被印刷物400の搬送に生じる誤差等によりドット欠落画素PXLをKの補完ドットで十分に覆うことができないことがある。このような場合、ドット欠落画素PXLにコンポジットブラックのドットDcoが形成されることにより、印刷画像330の筋の目立ちが抑制される。
従って、本態様は、Kのドットの形成が不良である不良ノズルLNにより印刷画像330に生じる筋の目立ちをさらに抑制することが可能な技術を提供することができる。
ところで、前記印刷画像330は、前記被印刷物400を前記走査方向D2と交差する搬送方向D3へ搬送し前記ノズル列群(ヘッド61)を前記走査方向D2へ移動させて前記ノズル列群(ヘッド61)からインク滴67を吐出することにより形成されてもよい。この場合、図11に例示するように、前記不良ノズルLNによるドットに対して前記カラー用ノズルから吐出するインク滴67coの割合を前記被印刷物400の搬送に生じる誤差の量δに応じた割合(Rc)にしてもよい。この態様は、被印刷物400の搬送に生じる誤差の量δに応じて印刷画像330の筋の目立ちをさらに抑制することが可能になる。
また、上記の場合、図11に例示するように、前記被印刷物400の搬送に生じる誤差の量δが大きくなるほど前記不良ノズルLNによるドットに対して前記カラー用ノズルから吐出するインク滴67coの割合(Rc)を増やしてもよい。被印刷物400の搬送に生じる誤差の量δが小さい場合には上述した筋が目立ち難いのでコンポジットブラックのドットDcoが少なくてもよく、被印刷物400の搬送に生じる誤差の量δが大きい場合には上述した筋が目立ち易いのでコンポジットブラックのドットDcoが多い方がよい。従って、本態様は、印刷画像330の筋の目立ちをさらに抑制することが可能になる。
さらに、補完用のコンポジットブラックのドットDcoを条件に応じて形成してもよい。例えば、図14に例示するように、前記ドット欠落画素PXLと前記隣接画素PX1,PX2とに形成されるKのドットDkを遠ざける側にずれる誤差が前記被印刷物400の搬送に生じる場合、前記隣接画素PX1,PX2に補完用のKのドットDk1を形成することに加えて前記ドット欠落画素PXLに補完用のコンポジットブラックのドットDcoを形成してもよい。前記ドット欠落画素PXLと前記隣接画素PX1,PX2とに形成されるKのドットDkを近付ける側にずれる誤差が前記被印刷物400の搬送に生じる場合、前記隣接画素PX1,PX2に補完用のKのドットDk1を形成する一方で前記ドット欠落画素PXLに補完用のコンポジットブラックのドットDcoを形成しなくてもよい。本態様は、印刷画像330の筋の目立ちを効率的に抑制することが可能になる。
前記隣接画素PX1,PX2には、前記ドット欠落画素PXLから互いに反対側の位置にある第一の隣接画素PX1及び第二の隣接画素PX2が含まれてもよい。この場合、図15に例示するように、前記第一の隣接画素PX1に対して前記ブラック用ノズル64Kからのインク滴67kにより形成されるKのドットDkの前記走査方向D2における位置と、前記第二の隣接画素PX2に対して前記ブラック用ノズル64Kからのインク滴67kにより形成されるKのドットDkの前記走査方向D2における位置と、をずらしてもよい。この態様は、印刷画像330の筋の目立ちをさらに抑制することが可能になる。
前記印刷画像330は、前記被印刷物400を前記走査方向D2と交差する搬送方向D3へ搬送し前記ノズル列群(ヘッド61)を前記走査方向D2へ移動させることを繰り返して前記ノズル列群(ヘッド61)からインク滴67を吐出するインターレース印刷により形成されてもよい。印刷方式がインターレース印刷である場合、搬送方向D3において隣り合う画素のドットを異なるパスで形成するため、被印刷物400の搬送に誤差があるときにはドットが形成されないドット欠落領域ALが搬送方向D3へ拡がることがある。従って、印刷方式がインターレース印刷である態様は、印刷画像330の筋の目立ちをさらに抑制する好適な態様である。
(2)インクジェットプリンター及び記録方法の第一の具体例:
図1は、ドット欠落画素PXLへのコンポジットブラックの補完ドットDcoと隣接画素PX1,PX2へのKの補完ドットDk1とを形成する例を模式的に示している。図2は、ノズル64と画素PXの対応関係の例を模式的に示している。図3は、インクジェットプリンター1の構成例を模式的に示している。図4は、印刷方式としてインターレース印刷の動作例を模式的に示している。本明細書において、符号D1はノズル64の並び方向、符号D2はヘッド61の走査方向、符号D3は被印刷物400の搬送方向、を示している。走査方向D2は主走査方向とも呼ばれ、搬送方向D3は副走査方向とも呼ばれる。図4等の例では並び方向D1と搬送方向D3が一致しているが、並び方向D1と搬送方向D3とはずれていてもよい。これらの方向D1,D3と走査方向D2は、互いに交わっていればよく、互いに直交するのみならず、直交しない場合も本発明に含まれる。誤差により厳密な直交からずれることは、直交することに含まれる。分かり易く示すため、各方向の拡大率は異なることがあり、各図は整合していないことがある。また、図1等に示すドットはあくまでも説明のため模式的に示されたものであり、実際に形成されるドットの大きさや形状等はこれらの図の通りになるとは限らない。図1〜6等に示すヘッド61もあくまでも説明のため模式的に示されたものであり、実際の大きさや形状等はこれらの図の通りになるとは限らない。さらに、図1等では画素のピッチが搬送方向D3と走査方向D2とでほぼ同じとされているが、搬送方向D3と走査方向D2とで画素のピッチが異なっていてもよい。
インクジェットプリンター1は、実際には形成されないドット補完前の仮想の画像325を表す元データ300に基づいて不良ノズルLNにより形成されるべきドット(図1中破線で図示。)を補完した印刷画像330を表す記録データ310を生成する。補完前後の画像325,330は、走査方向D2及び搬送方向D3へそれぞれ整然と並んだ画素PXのそれぞれについてドットDTの形成状況(有無を含む。)を表す多値又は二値の画像である。印刷画像330は、被印刷物400に対して実際に形成される画像である。
まず、ノズル64と画素PXの対応関係の例を説明する。図2に示す記録ヘッド61は、C(シアン)のノズル列68C、M(マゼンタ)のノズル列68M、Y(イエロー)のノズル列68Y、及び、K(ブラック)のノズル列68Kが走査方向D2へ並んだノズル列群である。ヘッド61は、CMYKの色別に設けられてもよい。走査方向D2におけるノズル列の色の順番は、図2に示す例に限定されない。各ノズル列68C,68M,68Y,68Kは、インク滴67を吐出(噴射)するノズル64C,64M,64Y,64Kが複数、所定の並び方向D1へ並んでいる。ここで、ノズル列68C,68M,68Y,68Kをノズル列68と総称し、ノズル64C,64M,64Y,64Kをノズル64と総称する。K用ノズル64Kは、Kのインク滴67kを吐出する。C用ノズル64C、M用ノズル64M、及び、Y用ノズル64Yは、コンポジットブラックを生成するCMYのインク滴67coを吐出する。本具体例では同じ体積のCMYのインク滴を1:1:1の比率で混合してコンポジットブラックを生成する、すなわち、同じサイズのCMYのドットを1:1:1の比率で形成してコンポジットブラックのドットを形成するものとして説明する。むろん、CMYのインク滴の混合比は1:1:1に限定されない。
なお、ノズルが千鳥状に配置されたノズル列であっても、複数のノズルが走査方向とは異なる所定の並び方向へ例えば2列に並んでおり、本技術に含まれる。この場合の並び方向は、千鳥状配置における各列のノズルの並びの方向を意味する。
図2等に示すヘッド61は、印刷画像330に合わせるため、ノズル64を有するノズル面とは反対側から模式的に示している。ノズル列68には、目詰まり等によりインク滴が吐出しなかったり吐出インク滴が正しい軌跡を描かなかったりする不良ノズルLNが生じることがある。不良ノズルLNがあると、ドットDTが形成されないドット欠落画素PXLが走査方向D2へ繋がった「ドット抜け」領域(ドット欠落領域AL)が被印刷物400に形成される。すなわち、形成される画像330を構成する複数の画素PXには、複数のノズル64に含まれる不良ノズルLNによる走査方向D2へ連続したドット欠落画素PXLが含まれる。ドット欠落領域ALにより、印刷画像330に被印刷物400の地色の筋が走査方向D2に沿って生じてしまう。被印刷物400が白色であれば、白筋が生じることになる。特に、K用ノズル列68Kに不良ノズルLNがあると、被印刷物400の地色の筋が目立つことになる。
本技術では、並び方向D1において不良ノズルLNの両隣にある近傍形成ノズルを一次近傍形成ノズルRN1,RN2と呼び、これら一次近傍形成ノズルRN1,RN2から不良ノズルLNとは反対側において一次近傍形成ノズルRN1,RN2に隣接する近傍形成ノズルをそれぞれ二次近傍形成ノズルRN3,RN4と呼び、これら二次近傍形成ノズルRN5,RN6から不良ノズルLNとは反対側において二次近傍形成ノズルRN3,RN4に隣接する近傍形成ノズルをそれぞれ三次近傍形成ノズルRN5,RN6と呼び、搬送方向D3においてドット欠落画素PXLの両隣にある近傍画素を隣接画素PX1,PX2と呼び、これら隣接画素PX1,PX2からドット欠落画素PXLとは反対側において隣接画素PX1,PX2に隣接する近傍画素をそれぞれ二次隣接画素PX3,PX4と呼び、これら二次隣接画素PX3,PX4からドット欠落画素PXLとは反対側において二次隣接画素PX3,PX4に隣接する近傍画素をそれぞれ三次隣接画素PX5,PX6と呼ぶことにしている。また、走査方向D2へ連続した画素PXLの領域をドット欠落領域ALと呼び、走査方向D2へ連続した隣接画素PX1,PX2の領域をそれぞれ隣接領域A1,A2と呼び、走査方向D2へ連続した二次隣接画素PX3,PX4の領域をそれぞれ二次隣接領域A3,A4と呼ぶことにしている。ノズルRN1,RN2,RN3,RN4から吐出されるインク滴67によりそれぞれ画素PX1,PX2,PX3,PX4にドットDT1,DT2,DT3,DT4が形成されるものとする。本技術は、図1に例示するように、Kの不良ノズルLNによるドットをドット欠落画素PXLにおけるコンポジットブラックのドットDcoと隣接画素PX1,PX2におけるKのドットDk1とで補完する。
図3に示すインクジェットプリンター1は、コントローラー10、RAM(Random Access Memory)20、不揮発性メモリー30、不良ノズル検出ユニット48、機構部50、インターフェイス(I/F)71,72、操作パネル73、等を備える。コントローラー10、RAM20、不揮発性メモリー30、I/F71,72、及び、操作パネル73は、バス80に接続され、互いに情報を入出力可能とされている。
コントローラー10は、CPU(Central Processing Unit)11、解像度変換部41、色変換部42、ハーフトーン処理部43、補完部44(U1)、ラスタライズ処理部45、駆動信号送信部46、等を備える。コントローラー10は、機構部50とともにドット形成部U2を構成し、不良ノズル検出ユニット48とともに不良ノズル検出部U3を構成する。コントローラー10は、SoC(System on a Chip)等により構成することができる。
CPU11は、インクジェットプリンター1における情報処理や制御を中心的に行う装置である。
解像度変換部41は、ホスト装置100やメモリーカード90等からの入力画像の解像度を設定解像度(例えば、搬送方向D3を600dpi、走査方向D2を1200dpi)に変換する。入力画像は、例えば、各画素にRGB(赤、緑、青)の256階調の整数値を有するRGBデータで表現される。
色変換部42は、例えば、設定解像度のRGBデータを各画素にCMYKの256階調の整数値を有するCMYKデータに変換する。
ハーフトーン処理部43は、CMYKデータを構成する各画素の階調値に対して例えばディザ法や誤差拡散法や濃度パターン法といった所定のハーフトーン処理を行って前記階調値の階調数を減らし、不良ノズルLNによるドットを補完する前の元データ300を生成する。元データ300は、ドットの形成状況を表すデータであり、ドットの形成有無を表す2値データでもよいし、大中小の各ドットといった異なるサイズのドットに対応可能な3階調以上の多値データでもよい。各画素について1ビットで表現可能な2値データは、例えば、ドット形成に1、ドット無しに0、を対応させるデータとすることができる。各画素について2ビットで表現可能な4値データとしては、例えば、大ドット形成に3、中ドット形成に2、小ドット形成に1、ドット無しに0、を対応させるデータとすることができる。大ドットを補完ドット専用にする場合、元データ300は大ドットが形成されない多値データでもよい。
補完部44は、元データ300に基づいて隣接画素PX1,PX2にドットが補完されドット欠落画素PXLにコンポジットブラックのドットが補完される記録データ310を生成する。従って、記録データ310も、ドットの形成状況を表すデータであり、2値データでもよいし、3階調以上の多値データでもよい。
ラスタライズ処理部45は、記録データ310を機構部50でドットが形成される順番に並べ替えてラスタデータ(パス単位のイメージデータ)を生成する。
駆動信号送信部46は、ヘッド61の駆動素子63に印加する電圧信号に対応した駆動信号SGをラスタデータから生成して駆動回路62へ出力する。例えば、記録データ310が「大ドット形成」であれば大ドット用のインク滴を吐出させる駆動信号を出力し、記録データ310が「中ドット形成」であれば中ドット用のインク滴を吐出させる駆動信号を出力し、記録データ310が「小ドット形成」であれば小ドット用のインク滴を吐出させる駆動信号を出力する。これらの各部41〜46は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)で構成されてもよく、RAM20から処理対象のデータを直接読み込んだりRAM20に処理後のデータを直接書き込んだりしてもよい。
コントローラー10に制御される機構部50は、キャリッジモーター51、紙送り機構53、キャリッジ60、ヘッド61、等を備え、コントローラー10とともにドット形成部U2を構成する。キャリッジモーター51は、図示しない複数の歯車及びベルト52を介してキャリッジ60を走査方向D2へ往復移動させる。紙送り機構53は、被印刷物400を搬送方向D3へ搬送する。キャリッジ60には、例えばCMYKのインク滴67を吐出するヘッド61が搭載されている。ヘッド61は、駆動回路62、駆動素子63、等を備える。駆動回路62は、コントローラー10から入力される駆動信号SGに従って駆動素子63に電圧信号を印加する。駆動素子63には、ノズル64に連通する圧力室内のインク66に圧力を加える圧電素子、熱により圧力室内に気泡を発生させてノズル64からインク滴67を吐出させる駆動素子、等を用いることができる。ヘッド61の圧力室には、インクカートリッジ65からインク66が供給される。インクカートリッジ65とヘッド61の組合せは、例えば、CMYKのそれぞれに設けられる。圧力室内のインク66は、駆動素子63によってノズル64から被印刷物400に向かってインク滴67として吐出され、印刷用紙等といった被印刷物400にインク滴67のドットDTが形成される。ヘッド61が走査方向D2へ移動することにより、すなわち、複数のノズル64と被印刷物400とが走査方向へ相対移動することにより、記録データ310に対応した印刷画像330が複数のドットDTにより形成される。多値データが4値データであれば、多値データで表されるドットサイズに応じたドットの形成により画像330が印刷される。
図4は、紙送り機構53により被印刷物400を間欠的に搬送してヘッド61からのインク滴67により印刷画像330を形成するインターレース印刷を模式的に示している。図5は、被印刷物400の搬送量の誤差が生じていないときに印刷画像330を形成する例を模式的に示している。インターレース印刷は、被印刷物400を搬送方向D3へ搬送しヘッド61を走査方向D2へ移動させることを繰り返してヘッド61からインク滴67を吐出することによりドットDTを形成する印刷方式である。インターレース印刷は、並び方向D1において隣り合うノズル64から吐出されるインク滴67を搬送方向D3において隣り合わない画素PXに着弾させ、インク滴67が着弾しない位置にある間の画素PXに対しては後の主走査でインク滴67を着弾させる。
図4に示すように、ノズル列68の並び方向D1における長さをL1、搬送方向D3へ間欠的に搬送される被印刷物400の1回の搬送距離をL2とするとき、インターレース印刷においてはL2<L1である。図4の例では、被印刷物400の搬送が停止しているときにパスP1においてヘッド61が走査方向D2へ移動してインク滴67によるドットが形成されると、被印刷物400が距離L2搬送され、被印刷物400の搬送が停止しているときに次のパスP2においてヘッド61が走査方向D2へ移動してインク滴67によるドットが形成されている。双方向(Bi−d)印刷ではパスP1,P2においてインク滴を吐出するときのヘッド61の移動方向が互いに異なり、単方向(Uni−d)印刷ではパスP1,P2においてインク滴を吐出するときのヘッド61の移動方向が同じである。以後のパスP3,P4等でも、同様の動作が行われる。なお、図4,5ではL1=4×L2の例を示しているが、L1≦3×L2、L1≧5×L2、等でもよい。
図5では、便宜上、実際よりは少ない7個のノズル64がノズル列68に並び方向D1へ並んでいるものとし、各ノズル64を丸付き数字で示し、被印刷物400に対するヘッド61の相対位置をパス順に示している。ヘッド61の直ぐ右側には、各画素PXに配置されるドットDTが丸1〜7のどのノズルから吐出されたインク滴により形成されるのかを丸付き数字で示している。並び方向D1へ並べられたノズル64の中心の配置間隔であるノズルピッチNpは、搬送方向D3における画素PXの中心の配置間隔である画素ピッチYpよりも大きい。図5ではNp=4×Ypの例を示しているが、Np≦3×Yp、Np≧5×Yp、等でもよい。パス間の被印刷物400の搬送量Cpは、ノズルピッチNpよりも大きい。図5ではCp=7×Ypの例を示しているが、ノズルピッチNpやノズル列のノズル数に応じて設定すればよく、Cp≦6×Yp、Cp≧8×Yp、等でもよい。Np=4×Yp、且つ、Cp=7×Ypである場合、被印刷物上において丸1のドットが形成される画素から丸6のドットが形成される画素までの搬送方向D3における7画素分の領域400aについては、最初のパスで丸7のドットが形成され、次のパスで丸5と丸6のドットが形成され、その次のパスで丸3と丸4のドットが形成され、最後のパスで丸1と丸2のドットが形成される。
図3に戻って説明を続ける。
RAM20は、大容量で揮発性の半導体メモリーであり、プログラムPRG2、元データ300、記録データ310、等が格納される。プログラムPRG2は、インクジェットプリンター1の各部U1〜U3に対応する補完機能、ドット形成機能、及び、不良ノズル検出機能をインクジェットプリンター1に実現させる画像形成プログラムを含む。
不揮発性メモリー30には、プログラムデータPRG1、インターレース印刷時に間欠的に搬送される被印刷物400の1回の搬送に生じる誤差の量δに対応する情報、等が記憶されている。例えば、インクジェットプリンターの製造工場の作業員が誤差量δを測定して不揮発性メモリー30に記憶させる作業を行う。むろん、インクジェットプリンターのユーザーが誤差量δを測定して不揮発性メモリー30に記憶させる作業を行ってもよい。不揮発性メモリー30には、ROM(Read Only Memory)、ハードディスクといった磁気記録媒体、等が用いられる。なお、プログラムデータPRG1を展開するとは、CPU11で解釈可能なプログラムとしてRAM20に書き込むことを意味する。
カードI/F71は、メモリーカード90にデータを書き込んだりメモリーカード90からデータを読み出したりする回路である。メモリーカード90は、データの書き込み及び消去が可能な不揮発性半導体メモリーであり、デジタルカメラといった撮影装置により撮影された画像等が記憶される。画像は、例えばRGB色空間の画素値で表され、RGBの各画素値は、例えば0〜255の8ビットの階調値で表される。
通信I/F72は、ホスト装置100の通信I/F172に接続され、ホスト装置100に対して情報を入出力する。通信I/F72,172には、USB(Universal Serial Bus)等を用いることができる。ホスト装置100には、パーソナルコンピューターといったコンピューター、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、スマートフォンといった携帯電話、等が含まれる。
操作パネル73は、出力部74、入力部75、等を有し、ユーザーがインクジェットプリンター1に対して各種の指示を入力可能である。出力部74は、例えば、各種の指示に応じた情報やインクジェットプリンター1の状態を示す情報を表示する液晶パネル(表示部)で構成される。出力部74は、これらの情報を音声出力してもよい。入力部75は、例えば、カーソルキーや決定キーといった操作キー(操作入力部)で構成される。入力部75は、表示画面への操作を受け付けるタッチパネル等でもよい。
不良ノズル検出ユニット48は、コントローラー10とともに各ノズル64の状態が正常であるか不良であるかを検出する不良ノズル検出部U3を構成する。
図6(a),(b)はノズル64の状態を検出する方法例を説明するための図であり、図6(a)はインクジェットプリンター1の要部を模式的に示し、図6(b)は振動板630の残留振動に基づく起電力曲線VRを模式的に示している。図7(a)は検出ユニット48の電気回路例を示し、図7(b)はコンパレーター701bからの出力信号の例を模式的に示している。
図6(a)に示すヘッド61の流路基板610には、圧力室611、インクカートリッジ65から圧力室611へとインク66が流れるインク供給路612、圧力室611からノズル64へとインク66が流れるノズル連通路613、等が形成されている。流路基板610には、例えばシリコン基板等を用いることができる。流路基板610の表面は、圧力室611の壁面の一部を構成する振動板部634とされている。振動板部634は、例えば酸化シリコン等で構成することができる。振動板630は、例えば、振動板部634、この振動板部634上に形成された駆動素子63、等で構成することができる。駆動素子63は、例えば、振動板部634上に形成された下電極631、概ね下電極631上に形成された圧電体層632、概ね圧電体層632上に形成された上電極633、を有する圧電素子等とすることができる。電極631,633は、例えば白金や金等を用いることができる。圧電体層632は、例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛、化学量論比でPb(Zrx,Ti1-x)O3)といった強誘電体のペロブスカイト型酸化物等を用いることができる。
図6(a)は、振動板630の残留振動に基づく圧電素子(駆動素子63)からの起電力状態を検出する検出ユニット48を設けたインクジェットプリンター1の要部をブロック図により示している。検出ユニット48の一端は下電極631に対して電気的に接続され、検出ユニット48の他端は上電極633に対して電気的に接続されている。
図6(b)は、ノズル64からインク滴67を吐出するための駆動信号SGの供給後に生じる振動板630の残留振動に基づく駆動素子63の起電力曲線(起電力状態)VRを例示している。ここで、横軸は時間t、縦軸は起電力Vfである。起電力曲線VRは、正常なノズル64からインク滴67を吐出した例を示している。目詰まり等によりノズルからインク滴67が吐出しなかったり吐出インク滴67が正しい軌跡を描かなかったりすると、起電力曲線がVRからずれる。そこで、図7(a)に示すような検出回路を用いてノズル64が正常であるか不良であるかを検出することができる。
図7(a)に示す検出ユニット48は、増幅部701及びパルス幅検出部702を備えている。増幅部701は、例えば、オペアンプ701a、コンパレーター701b、コンデンサC1,C2、抵抗R1〜R5、を備える。駆動回路62から出力される駆動信号SGが駆動素子63に印加されると、残留振動が生じ、残留振動に基づく起電力が増幅部701に入力される。この起電力に含まれる低周波成分はコンデンサC1と抵抗R1とで構成される高域通過フィルターによって除去され、低周波成分除去後の起電力がオペアンプ701aにより所定の増幅率で増幅される。オペアンプ701aの出力は、コンデンサC2と抵抗R4とで構成される高域通過フィルターを通過し、コンパレーター701bによって基準電圧Vrefと比較され、基準電圧Vrefより高いか否かによってハイレベルHかローレベルLかのパルス状電圧に変換される。
図7(b)は、コンパレーター701bから出力されパルス幅検出部702に入力されるパルス状電圧の例を示している。パルス幅検出部702は、入力されるパルス状電圧の立ち上がり時にカウント値をリセットし、所定期間毎にカウント値をインクリメントし、次のパルス状電圧の立ち上がり時にカウント値を検出結果としてコントローラー10へ出力する。カウント値は残留振動に基づく起電力の周期に対応し、順次出力されるカウント値は残留振動に基づく起電力の周波数特性を示す。ノズルが不良ノズルLNである場合の起電力の周波数特性(例えば周期)は、ノズルが正常である場合の起電力の周波数特性とは異なる。そこで、コントローラー10は、順次入力されるカウント値が許容範囲内であれば検出対象のノズルが正常であると判定することができ、順次入力されるカウント値が許容範囲外であれば検出対象のノズルが不良ノズルLNであると判定することができる。
上述した処理を各ノズル64について行うことにより、コントローラー10は、各ノズル64の状態を把握することができ、不良ノズルLNの位置を表す情報を例えばRAM20又は不揮発性メモリー30に格納することができる。
むろん、不良ノズルLNの検出は、上述した方法に限定されない。例えば、複数のノズル64から対象のノズルを順次切り替えながらインク滴67を吐出させ、被印刷物400にドットが形成されないノズルを識別する情報(例えばノズル番号)の操作入力を受け付けることも、不良ノズルLNの検出に含まれる。また、製造工場から出荷する前に不良ノズルLNを識別する情報を例えば不揮発性メモリー30に記憶させると、インクジェットプリンター1に不良ノズル検出部U3を設ける必要が無くなる。
ノズル列68に不良ノズルLNがある場合、図5に示すように隣接画素PX1,PX2に補完ドットを形成することにより不良ノズルLNによるドットを補完することが考えられる。図5の例では、丸5のK用ノズルが不良ノズルLNであり、元データ300で表される仮想の画像325に実際にはKのドットが形成されない丸5のドット(図5中破線で図示。)を含むKのドットDkが配置され、丸5のドットが隣接画素PX1,PX2(丸3及び丸7)のKの大ドットDk1で補完され二次隣接画素PX3,PX4(丸1及び丸2)に小ドットDk2が配置された画像326が示されている。図5は、被印刷物400の搬送に生じる誤差の量δが0である場合の画像326が示されており、Kの大ドットDk1でドット欠落領域ALがほぼ覆われることが示されている。この場合、コンポジットブラックのドットによる補完を行わず、画像326をそのまま印刷画像330として形成することができる。
しかし、ドット欠落領域ALの幅(搬送方向D3における長さ)は、搬送の誤差量δに応じて変わる。インターレース印刷を行う場合、搬送方向D3において隣り合う画素のドットを異なるパスで形成するため、搬送の誤差量δが0でないときにはドット欠落領域が搬送方向D3へ拡がることがある。
図1は、間欠的に搬送される被印刷物400の1回の搬送に生じる誤差の量δが負であり、Cp=7×Yp−|δ|である場合のヘッド61の相対位置、ドットDXの形成位置、元データ300で表される仮想の画像325、並びに、ドット欠落画素PXLのコンポジットブラックのドットDco及び隣接画素PX1,PX2の大ドットDk1で補完された印刷画像330を示している。δ<0である場合、搬送方向D3における丸1と丸3のドット間、丸3と丸5のドット間、丸5と丸7のドット間、丸2と丸4のドット間、及び、丸4と丸6のドット間に+|δ|の誤差が生じる。これは、多くの場合でドット欠落画素PXLの両側にある隣接画素PX1,PX2に形成されるドットが遠ざかることを意味する。例えば、丸5のK用ノズルが不良ノズルLNである場合、丸3と丸7のドット間には+2×|δ|の誤差が生じるため、図1の印刷画像330の中でコンポジットブラックのドットDcoを破線で示した箇所のようにドット欠落領域ALがδ=0である場合と比べて+2×|δ|の誤差分、搬送方向D3へ拡がる。この場合、コンポジット補完を行わなければ被印刷物400の地色の筋が生じることになる。
図8は、間欠的に搬送される被印刷物400の1回の搬送に生じる誤差の量δが正であり、Cp=7×Yp+δである場合のヘッド61の相対位置、ドットDXの形成位置、元データ300で表される仮想の画像325、並びに、隣接画素PX1,PX2の大ドットDk1で補完された印刷画像330を示している。δ>0である場合、搬送方向D3における丸1と丸3のドット間、丸3と丸5のドット間、丸5と丸7のドット間、丸2と丸4のドット間、及び、丸4と丸6のドット間に−δの誤差が生じる。例えば、丸5のK用ノズルが不良ノズルLNである場合、丸3と丸7のドット間には−2×δの誤差が生じるため、ドット欠落領域ALがδ=0である場合と比べて−2×δの誤差分、搬送方向D3へ狭まる。この場合、コンポジット補完を行わなくても被印刷物400の地色の筋が抑制されることになる。
ただ、丸7と丸2のドット間には+3×δの誤差が生じ、丸6と丸1のドット間には+2×δの誤差が生じることになるので、丸1、丸2、丸6、及び、丸7のいずれかのK用ノズルが不良ノズルLNである場合、ドット欠落領域ALが搬送方向D3へ拡がることになる。従って、δ>0の場合も、コンポジット補完を併用してもよい。
なお、δ>0である場合、図5に示すように二次隣接画素PX3,PX4に形成するドットを中ドットから小ドットに小さくすると、二次隣接画素PX3,PX4から隣接画素PX1,PX2とは反対側にある三次隣接画素と、二次隣接画素PX3,PX4と、の間に僅かな隙間が生じることがある。そこで、δ>0である場合、三次隣接画素に配置されるドットを小さくしないようにしてもよい。
(3)第一の具体例における印刷処理の説明:
図9は、インクジェットプリンター1で行われる印刷処理の例をフローチャートにより示している。ホスト装置100やメモリーカード90等からの入力画像に基づいて印刷画像330を形成するステップS102〜S114の処理は、上述した各部41〜46,50が順に行う。以下、「ステップ」の記載を省略する。印刷処理は、電気回路により実現されてもよいし、プログラムにより実現されてもよい。図10は、印刷処理の流れを模式的に例示している。
印刷処理が開始されると、解像度変換部41は、入力画像を表すRGBデータ(例えば256階調)を設定解像度(例えば600×1200dpi)に変換する(S102)。色変換部42は、設定解像度のRGBデータを同じ設定解像度のCMYKデータ(例えば256階調)に色変換する(S104)。ハーフトーン処理部43は、CMYKデータに対してハーフトーン処理を行って同じ設定解像度の元データ300を生成する(S106)。この元データ300で表される画像325は、Kの不良ノズルLNに対応するドット欠落画素PXL(ドット欠落領域AL)にもKのドット(図9中破線で図示。)が配置される仮想の画像である。図10に示す元データ300は、4値データであるが、大ドットが形成されない多値データである。補完部44は、まず、元データ300に対して所定の近傍補完処理を行って同じ設定解像度の記録データ309を生成する(S108)。この記録データ309で表される画像326は、Kの不良ノズルLNにより形成されるべきドットを隣接画素PX1,PX2(隣接領域A1,A2)のKのドットDk1で補完する仮想の画像である。図10に示す記録データ309は、大ドットが補完ドットの少なくとも一部として形成される4値データである。
近傍補完処理は、例えば、以下の規則に従って行うことができる。この規則における画素PXL,PX1〜PX4は、走査方向D2において同じ位置の画素を意味する。
(規則1).元データ300の画素PXL,PX1がともに「1」(小ドット形成)又は「2」(中ドット形成)である場合、隣接画素PX1のデータに1を加え、ドット欠落画素PXLを「0」(ドット無し)に変える。補完後の隣接画素PX1が「3」(大ドット形成)であり、元データ300の二次隣接画素PX3に「2」が格納されている場合、二次隣接画素PX3を「1」に変える。
(規則2).元データ300の画素PXL,PX2がともに「1」又は「2」である場合、隣接画素PX2のデータに1を加え、ドット欠落画素PXLを「0」に変える。補完後の隣接画素PX2が「3」であり、元データ300の二次隣接画素PX4に「2」が格納されている場合、二次隣接画素PX4を「1」に変える。
(規則3).元データ300において、ドット欠落画素PXLが「1」又は「2」であり、且つ、隣接画素PX1,PX2がともに「0」である場合、隣接画素PX1をドット欠落画素PXLのデータに変え、ドット欠落画素PXLを「0」に変える。
(規則4).元データ300のドット欠落画素PXLが「0」である場合、画素PXL,PX1〜PX4のデータを変えない。
例えば、元データ300において、ドット欠落画素PXL1が「2」(中ドット形成)であり、このドット欠落画素PXL1に隣接する隣接画素PX1も「2」であるとする。この場合、近傍補完処理を経た記録データ309においては、ドット欠落画素PXL1が「0」(ドット無し)であり、このドット欠落画素PXL1に隣接する隣接画素PX1が「3」(大ドット形成)である。この大ドットが中ドットから変更された補完ドットである。なお、前記隣接画素PX1に隣接する二次隣接画素PX3は、元データ300における「2」から「1」(小ドット形成)に変わる。
また、元データ300において、ドット欠落画素PXL2が「2」であり、このドット欠落画素PXL2に隣接する隣接画素PX1が「0」であるとする。この場合、補完処理を経た記録データ309においては、ドット欠落画素PXL2が「0」であり、このドット欠落画素PXL2に隣接する隣接画素PX1が「2」(中ドット形成)である。この新たに形成される中ドットが補完ドットである。
さらに、元データ300において、ドット欠落画素PXL3が「0」であり、このドット欠落画素PXL3に隣接する隣接画素PX1が「2」であるとする。この場合、補完処理を経た記録データ309においては、ドット欠落画素PXL3が「0」のままであり、このドット欠落画素PXL3に隣接する隣接画素PX1が「2」のままである。
以上より、記録データ309は隣接画素PX1,PX2にドットが補完されるデータである。
むろん、本技術は、上述した規則に限定されない。例えば、上記規則1では隣接画素PX1を「3」に変えてもよいし、上記規則2では隣接画素PX2を「3」に変えてもよい。
なお、被印刷物400の搬送に生じる誤差が互いに隣り合う二次隣接画素と三次隣接画素とに形成されるドットを遠ざける側にずれる誤差である場合、印刷画像330の画質を向上させるため、二次隣接画素PX3,PX4に配置するドットのサイズを維持してもよい。隣り合う二次隣接画素と三次隣接画素とは、図2の例では画素PX3,PX5の組合せ、及び、画素PX4,PX6の組合せである。本具体例では、図8に示すように被印刷物400の搬送の誤差量δが正である場合、二次隣接画素PX3,PX4に配置するドットを中ドットDk3のままにしてもよい。一方、被印刷物400の搬送に生じる誤差が互いに隣り合う二次隣接画素と三次隣接画素とに形成されるドットを近付ける側にずれる誤差である場合、印刷画像330の画質を向上させるため、二次隣接画素に配置されるドットを小さくしてもよい。
補完部44は、次に、記録データ309に対して所定のコンポジット補完処理を行って同じ設定解像度の記録データ310を生成する(S110)。この記録データ310で表される印刷画像330は、Kの不良ノズルLNに対応するドット欠落画素PXL(ドット欠落領域AL)にコンポジットブラックのドットDcoとしてCMYのドットを重ねた画像である。図10に示す記録データ310も、大ドットが補完ドットの少なくとも一部として形成される4値データである。
コンポジット補完処理は、例えば、元データ300のKのドット欠落画素PXLが「1」又は「2」である場合に記録データ309のCMYにおける対応画素PXLcoのデータにKのドット欠落画素のデータを加え、「3」を超える場合は対応画素PXLcoのデータを「3」にする規則に従って行うことができる。なお、対応画素PX1co,PX2co,PX3co,PX4coは、それぞれ、Kの画素PX1,PX2,PX3,PX4に対応するCMYの画素である。
以上の規則に従ってもよいが、図11に例示するコンポジット発生比率データDA1に従って、不良ノズルLNによるドットに対してカラー用ノズル64C,64M,64Yから吐出するインク滴67coの割合を被印刷物400の搬送に生じる誤差の量δに応じたコンポジット発生比率Rcにしてもよい。コンポジット発生比率Rcは、被印刷物上のある面積中の不良ノズルLNによるKのドットの数をNdとし、同じ面積中に発生させるコンポジットブラックのドットの数をNcoとするとき、Nco/Ndで表される。図11では、コンポジット発生比率Rcを百分率(Nco/Nd)×100%で表し、Rc=100%になる誤差量|δ|をδmaxで表している。同じサイズのCMYのドットを1:1:1の比率で形成してコンポジットブラックのドットを形成する場合、Cのドットの発生比率とMのドットの発生比率とYのドットの発生比率はいずれもRcである。
図11に示すコンポジット発生比率データDA1は、誤差量|δ|が大きくなるほどコンポジット発生比率Rcが増える対応関係が規定されている。この対応関係は、図11に示すように比例関係であってもよいし、段階的に増える関係や曲線的に増える関係等、比例関係から外れたものでもよい。
図11には、コンポジット発生比率Rcが高い場合と低い場合とで乱数マスクMA1,MA2を用いてコンポジットブラックのドットDcoを配置する概念も模式的に例示している。いずれの場合も、近傍補完直後の記録データ309(図10参照。)で表される仮想の画像326にRc=100%のコンポジットブラックのドットDcoを加えた仮想の画像327を想定している。そのうえで、この画像327にマスクMA1,MA2を適用して印刷画像330を形成することを想定している。印刷画像330は、図10に示すような記録データ310で表される。図11に示すマスクMA1,MA2は、コンポジットブラックのドットDcoを無くすことを意味する×印のマスク画素と、コンポジットブラックのドットDcoを残すことを意味する非マスク画素(×印の無い画素)とを有している。コンポジット発生比率Rcが高い場合に用いられるマスクMA1は、コンポジット発生比率Rcが低い場合に用いられるマスクMA2と比べて、マスク画素の数が少なく、非マスク画素の数が多い。この結果、誤差量|δ|が大きい場合には、図11の左側に示すように高いコンポジット発生比率でコンポジットブラックのドットDcoが印刷画像330に配置される。誤差量|δ|が小さい場合には、図11の右側に示すように低いコンポジット発生比率でコンポジットブラックのドットDcoが印刷画像330に配置される。
また、図12に例示するように、被印刷物400の領域毎に誤差量δを設定し、この誤差量δに応じたコンポジット発生比率Rcに従ってコンポジット補完を行ってもよい。図12に示すように、搬送方向D3における被印刷物400の位置に応じて誤差量が変わることがある。そこで、被印刷物上の領域を搬送方向D3において複数の領域401〜405に分割し、各領域401〜405について被印刷物400の搬送に生じる誤差の量を平均して領域別誤差量δ1〜δ5を求めると、領域別誤差量δ1〜δ5に応じたコンポジット発生比率Rcに従って領域401〜405に応じたコンポジット補完を行うことができる。これにより、印刷画像330の筋の色味及び目立ちが効率的に抑制される。
ラスタライズ処理部45は、コンポジット補完が行われた記録データ310に対して所定のラスタライズ処理を行って機構部50でドットが形成される順番に並べ替え、CMYKそれぞれのラスタデータを生成する(S112)。駆動信号送信部46は、ラスタデータに対応した駆動信号SGを生成してヘッド61の駆動回路62に出力し、ラスタデータに合わせて駆動素子63を駆動させてヘッド61のノズル64からインク滴67を吐出させて印刷を実行する(S114)。これにより、被印刷物400上にドットの形成状況で表現された多値(例えば4値)の印刷画像が形成され、印刷処理が終了する。
以上により、図1,9に例示したように、ドット欠落画素PXLに形成されるべきKのドットは、ドット欠落画素PXLに形成されるコンポジットブラックのドットDco、及び、隣接画素PX1,PX2に形成されるKのドットDk1により補完される。この補完のためにKのインク滴が用いられるので、走査方向D2へ連続したドット欠落画素PXLに沿った筋の色味が抑制され、コンポジットブラックによる薄い筋も抑制される。従って、本技術は、Kの不良ノズルLNにより印刷画像330に生じる筋の目立ちをさらに抑制することができる。また、図11に示すコンポジット発生比率データDA1を参照することにより、被印刷物400の搬送の誤差量δに応じて印刷画像330の筋の色味及び目立ちをさらに抑制することができる。
(4)第二の具体例における印刷処理の説明:
図13に示すように、補完処理(S124,S126)をラスタライズ処理(S112)の後に行うことも可能である。なお、図9で示した処理と同じ処理については図9で示した符号を付して詳しい説明を省略する。
印刷処理が開始されると、コントローラー10は、まず、解像度変換処理、色変換処理、及び、ハーフトーン処理を行い(S102〜S106)、ドット欠落領域ALにもKのドットが配置される仮想の画像325を表す元データ300を生成する。ここで、ラスタライズ処理部45は、元データ300に対して所定のラスタライズ処理を行って機構部50でドットが形成される順番に並べ替え、CMYKそれぞれのラスタデータを生成する(S112)。
インターレース印刷を行う場合、ラスタデータ中で搬送方向D3においてドット欠落画素PXLに隣接する位置の多値データは、印刷画像330中でドット欠落画素PXLに隣接する隣接画素PX1,PX2の多値データではなく、ドット欠落画素PXLから離隔した画素の多値データである。図5に示す例では、ドット欠落画素PXLが丸5のドットの位置にある場合、ラスタデータ中で搬送方向D3において隣接する位置の多値データは丸4及び丸6のドットを表す多値データである。しかし、実際の隣接画素PX1,PX2に形成されるのは、丸5のドットを形成するパスの次のパスにおける丸3のドット、及び、丸5のドットを形成するパスの直前のパスにおける丸7のドットである。そこで、補完部44は、まず、ラスタデータ中で隣接画素PX1,PX2が何パス目の何番ノズルでドットを形成する画素であるかという隣接画素PX1,PX2の位置情報を取得する(S122)。
補完部44は、次に、隣接画素PX1,PX2の位置情報を用いて元データ300に対して所定の近傍補完処理を行う(S124)。近傍補完直後のラスタデータは、Kの不良ノズルLNにより形成されるべきドットを隣接領域A1,A2のKのドットDk1で補完する仮想の画像326を表すデータである。近傍補完処理は、例えば、第一の具体例で示した規則に従って行うことができる。
補完部44は、さらに、近傍補完後のラスタデータに対して所定のコンポジット補完処理を行う(S126)。コンポジット補完後のラスタデータは、Kの不良ノズルLNに対応するドット欠落領域ALにコンポジットブラックのドットDcoとしてCMYのドットを重ねた印刷画像330を表すデータである。コンポジット補完処理は、例えば、元データ300のKのドット欠落画素PXLが「1」又は「2」である場合にラスタデータのCMYにおける対応画素のデータにKのドット欠落画素のデータを加え、「3」を超える場合は対応画素のデータを「3」にする規則に従って行うことができる。また、図11に例示したコンポジット発生比率データDA1に従って、不良ノズルLNによるドットに対してカラー用ノズルから吐出するインク滴67coの割合を被印刷物400の搬送の誤差量δに応じたコンポジット発生比率Rcにしてもよい。さらに、図12に例示したように、被印刷物400の領域毎に設定した誤差量δに応じたコンポジット発生比率Rcに従ってコンポジット補完を行ってもよい。
駆動信号送信部46は、コンポジット補完後のラスタデータに対応した駆動信号SGを生成してヘッド61の駆動回路62に出力し、ラスタデータに合わせて駆動素子63を駆動させてヘッド61のノズル64からインク滴67を吐出させて印刷を実行する(S114)。これにより、被印刷物400上にドットの形成状況で表現された多値(例えば4値)の印刷画像が形成され、印刷処理が終了する。
以上によっても、図1,13に例示したように、コンポジット補完と併せてKのドットDk1による近傍補完が行われるので、走査方向D2へ連続したドット欠落画素PXLに沿った筋の色味が抑制され、コンポジットブラックによる薄い筋も抑制される。従って、本具体例も、Kの不良ノズルLNにより印刷画像330に生じる筋の目立ちをさらに抑制することができる。
(5)第三の具体例における印刷処理の説明:
図14に示すように、図9,13のコンポジット補完処理(S110,S126)の代わりに条件別処理を行ってもよい。この条件別処理が開始されると、補完部44は、ドット欠落画素PXLと隣接画素PX1,PX2とに形成されるKのドットDkを遠ざける側にずれる誤差が被印刷物400の搬送に生じるか否かを判断し(S202)、条件成立時にコンポジット補完処理を行い(S204)、条件不成立時にコンポジット補完処理を行わない。
例えば、図1に示すように誤差量δが負である場合、不良ノズルLNが丸3、丸5、及び、丸4のノズルであれば、δ=0のときと比べて、ドット欠落画素PXLと隣接画素PX1とに形成されるドットが遠ざかり、ドット欠落画素PXLと隣接画素PX2とに形成されるドットも遠ざかる。不良ノズルLNが丸1、及び、丸2のノズルであれば、ドット欠落画素PXLと隣接画素PX1とに形成されるドットが近付くものの、ドット欠落画素PXLと隣接画素PX2とに形成されるドットが遠ざかる。不良ノズルLNが丸7、及び、丸6のノズルであれば、ドット欠落画素PXLと隣接画素PX2とに形成されるドットが近付くものの、ドット欠落画素PXLと隣接画素PX1とに形成されるドットが遠ざかる。従って、いずれの場合も、ドット欠落画素PXLと隣接画素PX1,PX2とに形成されるドットDkを遠ざける側にずれる誤差が被印刷物400の搬送に生じると言える。そこで、δ<0である場合、S204のコンポジット補完処理が無条件に行われてもよい。
一方、図8に示すように誤差量δが正である場合、不良ノズルLNが丸3、丸5、及び、丸4のノズルであれば、δ=0のときと比べて、ドット欠落画素PXLと隣接画素PX1とに形成されるドットが近付き、ドット欠落画素PXLと隣接画素PX2とに形成されるドットも近付く。不良ノズルLNが丸1、及び、丸2のノズルであれば、ドット欠落画素PXLと隣接画素PX1とに形成されるドットが遠ざかるものの、ドット欠落画素PXLと隣接画素PX2とに形成されるドットが近付く。不良ノズルLNが丸7、及び、丸6のノズルであれば、ドット欠落画素PXLと隣接画素PX2とに形成されるドットが遠ざかるものの、ドット欠落画素PXLと隣接画素PX1とに形成されるドットが近付く。そこで、一つの考えとして、δ>0である場合、補完部44は、S204のコンポジット補完処理を行わずに条件別処理を終了させてもよい。また、補完部44は、δ>0である場合にドット欠落画素PXLと隣接画素PX1,PX2の一方とに形成されるドットが遠ざかる側にずれる誤差を生じるノズル(丸1,丸2,丸6,丸7)が不良ノズルLNであれば、S204のコンポジット補完処理を行ってもよい。一方、補完部44は、δ>0である場合にドット欠落画素PXLと隣接画素PX1,PX2の両方とに形成されるドットのいずれもが近付く側にずれるノズル(丸3,丸4,丸5)が不良ノズルLNであれば、S204のコンポジット補完処理を行わずに条件別処理を終了させてもよい。
本具体例は、被印刷物400の搬送に生じる誤差が印刷画像330の筋の目立たないような誤差である場合にコンポジット補完が行われないので、印刷画像330の筋の色味や目立ちが効率的に抑制される。
(6)第四の具体例における印刷処理の説明:
図15に示す第四の具体例は、隣接領域A1,A2同士のドットの走査方向D2における位置をずらして印刷画像330を形成するものである。図16を参照して隣接領域A1,A2同士のドットの走査方向D2における位置をずらす意味について説明する。
図16は、隣接領域A1,A2のドットの走査方向D2における位置を互いにずらしたときの筋の見え方の例を模式的に示している。図16の上側には走査方向D2におけるドットDT1,DT2の位置をずらしていない画像329の筋(ドット欠落領域AL)の見え方が示され、図16の下側には走査方向D2におけるドットDT1,DT2の位置を1/2画素ずらした画像330の筋(ドット欠落領域AL)の見え方が示されている。なお、ドット欠落領域ALにはコンポジットブラックのドットDcoが形成されることがあるが、分かりやすく示すため、図16ではコンポジットブラックのドットの図示を省略している。
画像を構成する画素がインク滴の着弾予定位置であるとすると、図16の上側に示す画像329は、走査方向D2においてドット欠落画素PXLの位置と隣接画素PX1,PX2の位置が同じである。この画像329の場合、隣接領域A1,A2のドットDT1,DT2同士の間には、間隔の広い箇所P1と間隔の狭い箇所が生じる。間隔の広い箇所P1があると、筋が比較的見え易い。
一方、図16の下側に示す画像330は、走査方向D2においてドット欠落画素PXLの位置と第一の隣接画素PX1の位置が同じであり、走査方向D2においてドット欠落画素PXLの位置と第二の隣接画素PX2の位置が互いに異なる。この画像330の場合、隣接領域A1,A2のドットDT1,DT2同士の間隔は、上記画像329よりも均一化されている。画像330において最も間隔の広い箇所が上記画像329において間隔の広い箇所P1よりも狭いと、筋が比較的見え難い。ドット欠落領域ALにコンポジットブラックの補完ドットが形成されるとしても、筋の色味や目立ちが抑制されることになる。
走査方向D2において隣接領域A1,A2同士のドットの位置をずらす際、第一の隣接画素PX1とドット欠落画素PXLとの位置が同じでもよいし、第二の隣接画素PX2とドット欠落画素PXLとの位置が同じでもよいし、両隣接画素PX1,PX2とドット欠落画素PXLとの位置がずれていてもよい。隣接画素PX1,PX2同士のずれは、1画素未満が好ましく、画素ピッチの1/2、例えば、解像度が1200dpiであれば1/2400inchが特に好ましいものの、画素ピッチの1/4〜1/3等、画素ピッチの1/2に限定されない。
図17は、駆動信号送信部46で行われるデータ変換処理の流れを模式的に例示している。このデータ変換処理の前提として、上述した各部41〜45の処理により走査方向D2において第一解像度(例えば1200dpi)である記録データ310が生成されるものとする。
駆動信号送信部46は、まず、記録データ310に基づいて、該記録データ310の各画素について4値のデータを走査方向D2へ2画素連続して並べ、走査方向D2において第一解像度の倍の第二解像度(例えば2400dpi)に変換した中間データ311を生成する。例えば、走査方向1200dpiの記録データ310の画素PX1aが「3」(大ドット形成)である場合、走査方向2400dpiの中間データ311において対応する連続した2画素PX1b,PX1cが「3」となる。
次に、駆動信号送信部46は、隣接画素PX1,PX2のデータが互いにずれたデータ配列のマスクパターン312と中間データ311との論理積をとることにより、走査方向D2において1画素おきに記録データ310の各画素(元の各画素)のデータを配置して残りの画素にドットが形成されないデータを配置した走査方向2400dpiの第二記録データ320を生成する。マスクパターン312は、例えば、走査方向D2へそれぞれ整然と並んだ画素に「1」と「0」が交互に配置され、且つ、搬送方向D3へ整然と並んだ画素に第二の隣接画素PX2と残りの画素とで互いに異なる値が格納されたパターンデータとされる。すなわち、走査方向D2において隣接する画素同士の値が互いに異なり、且つ、搬送方向D3においては第二の隣接画素PX2が「1」であれば残りの画素が「0」であり第二の隣接画素PX2が「0」であれば残りの画素が「1」である。ここで、「1」は中間データ311において重ね合わされた画素のデータを残すことを意味し、「0」は中間データ311において重ね合わされた画素を「0」にすることを意味する。むろん、マスクパターン312は、搬送方向D3へ整然と並んだ画素に第一の隣接画素PX1と残りの画素とで互いに異なる値が格納されたパターンデータとされてもよい。
中間データ311の隣接画素PX1b,PX1cが「3」である場合、中間データ311において例えば先にドットが形成される位置にある隣接画素PX1bは「3」が残され、第二記録データ320の隣接画素PX1dが「3」となる。中間データ311において例えば後でドットが形成される位置にある隣接画素PX1cは「0」に変換され、第二記録データ320の隣接画素PX1eが「0」となる。
以上のようにして、駆動信号送信部46は、記録データ310に基づいて、走査方向D2において1画素おきに記録データ310の各画素のデータを配置して残りの画素にドットが形成されないデータを配置し、且つ、隣接画素PX1,PX2における記録データ310の各画素のデータの位置を互いにずらして走査方向2400dpiの第二記録データ320を生成する。駆動信号送信部46は、第二記録データ320から駆動信号SGを生成して駆動回路62へ出力する。ここで、走査方向D2におけるドットのピッチが1/1200dpiから1/2400dpiに変わることに対応させるため、ヘッド61の移動速度を1200dpiの場合と比べて半分にする。これにより、ノズル64からのインク滴の吐出間隔が決まる印刷タイミング信号を生成する回路を変えずに走査方向2400dpiの第二記録データ320に従って複数のノズル64からインク滴が吐出され、ドットが形成される。
以上の処理により、図15に示すように隣接領域A1,A2同士のドットDX1,DX2の走査方向D2における位置がずれるので、図16に示す画像329のような間隔の広い箇所P1が無くなる。従って、本具体例は、ドット欠落領域ALにコンポジットブラックの補完ドットが形成されたときの筋の色味や目立ちを抑制することができる。
なお、隣接領域A1,A2同士のドットDX1,DX2の走査方向D2における位置をずらすため、第一の隣接画素PX1に対応する駆動回路62(図3参照。)に供給する印刷タイミング信号のタイミングと、第二の隣接画素PX2に対応する駆動回路62に供給する印刷タイミング信号のタイミングと、をずらしてもよい。
また、駆動素子63に供給する駆動波形を変更可能であれば、第一の隣接画素PX1に対応するノズルから吐出されるインク滴の速度と、第二の隣接画素PX2に対応するノズルから吐出されるインク滴の速度と、を変えることにより、隣接領域A1,A2同士のドットDX1,DX2の走査方向D2における位置をずらすことができる。
(7)変形例:
本発明は、種々の変形例が考えられる。
例えば、本技術を適用可能なインクジェットプリンターは、シリアルプリンター以外にも、複写機、ファクシミリ、等も含まれる。また、ノズル列の搬送方向における長さの単位で被印刷物を間欠的に搬送してバンド印刷を行うプリンター等も、本技術を適用可能である。
インクは、色を表現するための液体にとどまらず、光沢感を出す無着色の液体等、何らかの機能を付与する種々の液体が含まれる。従って、インク滴には、無着色の液滴等、種々の液滴が含まれる。
なお、不良ノズル検出部U3が設けられていないインクジェットプリンターであっても、本技術の基本的な効果が得られる。
(8)結び:
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、ブラックのドットの形成が不良である不良ノズルにより印刷画像に生じる筋の目立ちをさらに抑制することが可能な技術等を提供することができる。むろん、従属請求項に係る構成要件を有しておらず独立請求項に係る構成要件のみからなる技術等でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
また、上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も実施可能である。本発明は、これらの構成等も含まれる。
1…インクジェットプリンター、41…解像度変換部、42…色変換部、43…ハーフトーン処理部、44…補完部、45…ラスタライズ処理部、46…駆動信号送信部、48…検出ユニット、50…機構部、60…キャリッジ、61…ヘッド、62…駆動回路、63…駆動素子、64…ノズル、67…インク滴、68…ノズル列、300…元データ、309,310…記録データ、311…中間データ、312…マスクパターン、320…第二記録データ、325〜327,329,330…画像、400…被印刷物、A1,A2…隣接領域、A3,A4…二次隣接領域、AL…ドット欠落領域、D1…並び方向、D2…走査方向、D3…搬送方向、DT,DT1〜DT4…ドット、Dk…Kのドット、Dco…コンポジットブラックのドット、LN…不良ノズル、PX…画素、PXL…ドット欠落画素、PX1,PX2…隣接画素、PX3,PX4…二次隣接画素、PX5,PX6…三次隣接画素、RN1,RN2…一次近傍形成ノズル、RN3,RN4…二次近傍形成ノズル、RN5,RN6…三次近傍形成ノズル、MA1,MA2…マスク、SG…駆動信号、U1…補完部、U2…ドット形成部、U3…不良ノズル検出部。

Claims (8)

  1. 走査方向とは異なる並び方向へ並んでブラックのインク滴を吐出する複数のブラック用ノズル、及び、前記並び方向へ並んでコンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出する複数のカラー用ノズルが前記走査方向へ並んだノズル列群と被印刷物とを前記走査方向へ相対移動させてインク滴による印刷画像を形成する記録方法であって、
    前記印刷画像は、前記被印刷物を前記走査方向と交差する搬送方向へ搬送し前記ノズル列群を前記走査方向へ移動させて前記ノズル列群からインク滴を吐出することにより形成され、
    前記印刷画像を構成する複数の画素には、前記複数のブラック用ノズルに含まれる不良ノズルによる前記走査方向へ連続したドット欠落画素、及び、前記走査方向と交差する方向において前記ドット欠落画素に隣接する隣接画素が含まれ、
    前記不良ノズルによるドットを補完する際に、前記ドット欠落画素に補完用のコンポジットブラックのドットを形成するカラーのインク滴を前記カラー用ノズルから吐出するとともに、前記隣接画素に補完用のブラックのドットを形成するブラックのインク滴を前記ブラック用ノズルから吐出し、
    前記不良ノズルによるドットに対して前記カラー用ノズルから吐出するインク滴の割合を前記被印刷物の搬送に生じる誤差の量に応じた割合にする、記録方法。
  2. 前記被印刷物の搬送に生じる誤差の量が大きくなるほど前記不良ノズルによるドットに対して前記カラー用ノズルから吐出するインク滴の割合を増やす、請求項1に記載の記録方法。
  3. 走査方向とは異なる並び方向へ並んでブラックのインク滴を吐出する複数のブラック用ノズル、及び、前記並び方向へ並んでコンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出する複数のカラー用ノズルが前記走査方向へ並んだノズル列群と被印刷物とを前記走査方向へ相対移動させてインク滴による印刷画像を形成する記録方法であって、
    前記印刷画像は、前記被印刷物を前記走査方向と交差する搬送方向へ搬送し前記ノズル列群を前記走査方向へ移動させて前記ノズル列群からインク滴を吐出することにより形成され、
    前記印刷画像を構成する複数の画素には、前記複数のブラック用ノズルに含まれる不良ノズルによる前記走査方向へ連続したドット欠落画素、及び、前記走査方向と交差する方向において前記ドット欠落画素に隣接する隣接画素が含まれ、
    前記不良ノズルによるドットを補完する際に、
    前記ドット欠落画素と前記隣接画素とに形成されるブラックのドットを遠ざける側にずれる誤差が前記被印刷物の搬送に生じる場合、前記ドット欠落画素に補完用のコンポジットブラックのドットを形成するカラーのインク滴を前記カラー用ノズルから吐出するとともに、前記隣接画素に補完用のブラックのドットを形成するブラックのインク滴を前記ブラック用ノズルから吐出し、
    前記ドット欠落画素と前記隣接画素とに形成されるブラックのドットを近付ける側にずれる誤差が前記被印刷物の搬送に生じる場合、前記隣接画素に補完用のブラックのドットを形成するブラックのインク滴を前記ブラック用ノズルから吐出する一方で前記ドット欠落画素に補完用のコンポジットブラックのドットを形成しない記録方法。
  4. 走査方向とは異なる並び方向へ並んでブラックのインク滴を吐出する複数のブラック用ノズル、及び、前記並び方向へ並んでコンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出する複数のカラー用ノズルが前記走査方向へ並んだノズル列群と被印刷物とを前記走査方向へ相対移動させてインク滴による印刷画像を形成する記録方法であって、
    前記印刷画像を構成する複数の画素には、前記複数のブラック用ノズルに含まれる不良ノズルによる前記走査方向へ連続したドット欠落画素、及び、前記走査方向と交差する方向において前記ドット欠落画素に隣接する隣接画素が含まれ、
    前記隣接画素には、前記ドット欠落画素から互いに反対側の位置にある第一の隣接画素及び第二の隣接画素が含まれ、
    前記不良ノズルによるドットを補完する際に、前記ドット欠落画素に補完用のコンポジットブラックのドットを形成するカラーのインク滴を前記カラー用ノズルから吐出するとともに、前記隣接画素に補完用のブラックのドットを形成するブラックのインク滴を前記ブラック用ノズルから吐出し、
    前記第一の隣接画素に対して前記ブラック用ノズルからのインク滴により形成されるブラックのドットの前記走査方向における位置と、前記第二の隣接画素に対して前記ブラック用ノズルからのインク滴により形成されるブラックのドットの前記走査方向における位置と、を1画素未満ずらす記録方法。
  5. 前記印刷画像は、前記被印刷物を前記走査方向と交差する搬送方向へ搬送し前記ノズル列群を前記走査方向へ移動させることを繰り返して前記ノズル列群からインク滴を吐出するインターレース印刷により形成される、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の記録方法。
  6. 走査方向とは異なる並び方向へ並んでブラックのインク滴を吐出する複数のブラック用ノズル、及び、前記並び方向へ並んでコンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出する複数のカラー用ノズルが前記走査方向へ並んだノズル列群と被印刷物とを前記走査方向へ相対移動させてインク滴による印刷画像を形成するインクジェットプリンターであって、
    前記印刷画像は、前記被印刷物を前記走査方向と交差する搬送方向へ搬送し前記ノズル列群を前記走査方向へ移動させて前記ノズル列群からインク滴を吐出することにより形成され、
    前記印刷画像を構成する複数の画素には、前記複数のブラック用ノズルに含まれる不良ノズルによる前記走査方向へ連続したドット欠落画素、及び、前記走査方向と交差する方向において前記ドット欠落画素に隣接する隣接画素が含まれ、
    前記不良ノズルによるドットを補完する際に、前記ドット欠落画素に補完用のコンポジットブラックのドットを形成するカラーのインク滴を前記カラー用ノズルから吐出するとともに、前記隣接画素に補完用のブラックのドットを形成するブラックのインク滴を前記ブラック用ノズルから吐出し、
    前記不良ノズルによるドットに対して前記カラー用ノズルから吐出するインク滴の割合を前記被印刷物の搬送に生じる誤差の量に応じた割合にする、インクジェットプリンター。
  7. 走査方向とは異なる並び方向へ並んでブラックのインク滴を吐出する複数のブラック用ノズル、及び、前記並び方向へ並んでコンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出する複数のカラー用ノズルが前記走査方向へ並んだノズル列群と被印刷物とを前記走査方向へ相対移動させてインク滴による印刷画像を形成するインクジェットプリンターであって、
    前記印刷画像は、前記被印刷物を前記走査方向と交差する搬送方向へ搬送し前記ノズル列群を前記走査方向へ移動させて前記ノズル列群からインク滴を吐出することにより形成され、
    前記印刷画像を構成する複数の画素には、前記複数のブラック用ノズルに含まれる不良ノズルによる前記走査方向へ連続したドット欠落画素、及び、前記走査方向と交差する方向において前記ドット欠落画素に隣接する隣接画素が含まれ、
    前記不良ノズルによるドットを補完する際に、
    前記ドット欠落画素と前記隣接画素とに形成されるブラックのドットを遠ざける側にずれる誤差が前記被印刷物の搬送に生じる場合、前記ドット欠落画素に補完用のコンポジットブラックのドットを形成するカラーのインク滴を前記カラー用ノズルから吐出するとともに、前記隣接画素に補完用のブラックのドットを形成するブラックのインク滴を前記ブラック用ノズルから吐出し、
    前記ドット欠落画素と前記隣接画素とに形成されるブラックのドットを近付ける側にずれる誤差が前記被印刷物の搬送に生じる場合、前記隣接画素に補完用のブラックのドットを形成するブラックのインク滴を前記ブラック用ノズルから吐出する一方で前記ドット欠落画素に補完用のコンポジットブラックのドットを形成しない、インクジェットプリンター。
  8. 走査方向とは異なる並び方向へ並んでブラックのインク滴を吐出する複数のブラック用ノズル、及び、前記並び方向へ並んでコンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出する複数のカラー用ノズルが前記走査方向へ並んだノズル列群と被印刷物とを前記走査方向へ相対移動させてインク滴による印刷画像を形成するインクジェットプリンターであって、
    前記印刷画像を構成する複数の画素には、前記複数のブラック用ノズルに含まれる不良ノズルによる前記走査方向へ連続したドット欠落画素、及び、前記走査方向と交差する方向において前記ドット欠落画素に隣接する隣接画素が含まれ、
    前記隣接画素には、前記ドット欠落画素から互いに反対側の位置にある第一の隣接画素及び第二の隣接画素が含まれ、
    前記不良ノズルによるドットを補完する際に、前記ドット欠落画素に補完用のコンポジットブラックのドットを形成するカラーのインク滴を前記カラー用ノズルから吐出するとともに、前記隣接画素に補完用のブラックのドットを形成するブラックのインク滴を前記ブラック用ノズルから吐出し、
    前記第一の隣接画素に対して前記ブラック用ノズルからのインク滴により形成されるブラックのドットの前記走査方向における位置と、前記第二の隣接画素に対して前記ブラック用ノズルからのインク滴により形成されるブラックのドットの前記走査方向における位置と、を1画素未満ずらす、インクジェットプリンター。
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