JP2016147382A - 印刷制御装置、及び、印刷制御方法 - Google Patents

印刷制御装置、及び、印刷制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷画像の画質を向上させることができる印刷制御装置を提供する。【解決手段】印刷部(印刷装置)は、並び方向D1へ複数のノズルが所定ピッチで並んだ第一ノズル列、及び、並び方向D1へ複数のノズルが所定ピッチで並んだ第二ノズル列が被印刷物に対して主走査方向へ相対移動する主走査、並びに、被印刷物がノズル列に対して副走査方向へ相対移動する副走査であって副走査方向におけるノズルのピッチよりも短い距離の副走査を少なくとも行い、印刷データDA1に対応するドットを有する印刷画像を形成する。調整部は、副走査方向においてノズル列の相対的な位置の誤差によるドットの位置ずれを印刷画像の画素の単位で少なくするように、ノズル列に含まれるノズルに対する印刷データDA1の割り当てを複数の主走査の中で調整する。【選択図】図9

Description

本発明は、印刷制御装置、及び、印刷制御方法に関する。
インクジェットプリンターは、例えば、所定のノズル並び方向へ複数のノズルが並んだノズル列と被印刷物とをノズル並び方向と交差する相対移動方向へ相対移動させ、画素毎にドットの有無を表すノズルデータに従ってノズルからインク滴(液滴)を吐出して被印刷物にドットを形成する。主走査と副走査を繰り返すインクジェットプリンターには、バンド印刷を行うシリアルプリンター、疑似バンド印刷を行うシリアルプリンター、等がある。ここで、バンド印刷は、副走査方向において被印刷物の1回の送り量に相当する長さのバンドの全ドットを1回の主走査で形成する印刷方式である。疑似バンド印刷は、副走査方向において全ドットを形成する単位であるバンドの全ドットをM回(Mは2以上の整数)の主走査で形成する印刷方式である。同じバンドのドットを形成する時の主走査間の副走査は、副走査方向におけるノズルのピッチの1/Mに相当する送り量となる。
また、特許文献1に示されるように、印刷ヘッドユニットに複数の印刷ヘッドを組み付けてバンドを広くしたプリンターも知られている。このプリンターの各印刷ヘッドは副走査方向へ複数のノズルが並んだノズル列を有し、隣接する印刷ヘッドが互いの有するノズル列の一部が主走査方向から見たときに重なり合うように配置されている。
特開2013−223938号公報
隣接する印刷ヘッド同士で組み付け位置の相対的な位置に誤差が生じると、ドットの形成位置がずれる。印刷ヘッド間の組み付け誤差を少なくして印刷画像の画質を向上させるため、印刷ヘッドのノズル列の各ノズルに対応させる印刷データをノズル単位でずらすことが考えられる。この考えでは、副走査方向におけるノズルのピッチよりも細かく調整することができない。尚、このような課題は、種々の印刷装置について同様に存在する。
以上を鑑み、本発明の目的の一つは、印刷画像の画質を向上させる技術を提供することにある。
上記目的の一つを達成するため、本発明は、主走査方向とは異なる並び方向へ複数のノズルが所定ピッチで並んだ第一ノズル列、及び、前記並び方向へ複数のノズルが前記所定ピッチで並んだ第二ノズル列が被印刷物に対して前記主走査方向へ相対移動する主走査、並びに、前記被印刷物が前記第一ノズル列及び前記第二ノズル列に対して副走査方向へ相対移動する副走査であって前記副走査方向におけるノズルのピッチよりも短い距離の副走査を少なくとも行い、印刷データに対応するドットを有する印刷画像を形成する印刷部のための印刷制御装置であって、
前記副走査方向において前記第一ノズル列と前記第二ノズル列との相対的な位置の誤差によるドットの位置ずれを印刷画像の画素の単位で少なくするように、前記第一ノズル列及び前記第二ノズル列に含まれるノズルに対する前記印刷データの割り当てを複数の主走査の中で調整する調整部を備える、態様を有する。
また、本発明は、前記副走査方向において前記第一ノズル列と前記第二ノズル列との相対的な位置の誤差によるドットの位置ずれを印刷画像の画素の単位で少なくするように、前記第一ノズル列及び前記第二ノズル列に含まれるノズルに対する前記印刷データの割り当てを複数の主走査の中で調整する、印刷制御方法の態様を有する。
上述した態様は、印刷画像の画質を向上させる技術を提供することができる。
さらに、本発明は、印刷制御装置を含む印刷装置、印刷制御方法を含む印刷方法、上述した構成要素に対応した機能をコンピューターに実現させる印刷制御プログラム、この印刷制御プログラムを含む印刷プログラム、これらのプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な媒体、等に適用可能である。前述の装置は、分散した複数の部分で構成されてもよい。
印刷装置の構成例を模式的に示す図。 疑似バンド印刷を行う例を模式的に示す図。 RGBデータ、CMYKデータ、及び、ハーフトーンデータの構造例を模式的に示す図。 ノズルデータの構造例を模式的に示す図。 各主走査において印刷画像の各画素にドットが形成される例を模式的に示す図。 印刷制御処理の例を示すフローチャート。 バンド単位のハーフトーンデータをノズルに割り当てる例を模式的に示す図。 第一ノズル列と第二ノズル列が主走査方向からみて重なる方向へずれた例を模式的に示す図。 ノズル列間の誤差によるドットの位置ずれを少なくするようにバンド単位のハーフトーンデータをノズルに割り当てる例を模式的に示す図。 ノズルデータの構造例を模式的に示す図。 誤差によるドットの位置ずれを少なくするように各主走査において印刷画像の各画素にドットが形成される例を模式的に示す図。 第一ノズル列と第二ノズル列が主走査方向からみて重なりが少なくなる方向へずれた例を模式的に示す図。 ノズル列間の誤差によるドットの位置ずれを少なくするようにバンド単位のハーフトーンデータをノズルに割り当てる例を模式的に示す図。 ノズルデータの構造例を模式的に示す図。 誤差によるドットの位置ずれを少なくするように各主走査において印刷画像の各画素にドットが形成される例を模式的に示す図。 第一ノズル列と第二ノズル列が主走査方向からみて重なる方向へずれた例、及び、ノズル列間の誤差によるドットの位置ずれを少なくするようにバンド単位のハーフトーンデータをノズルに割り当てる例を模式的に示す図。 印刷制御処理の例を示すフローチャート。 ハーフトーンデータにヌルデータを付加し誤差に応じてデータをシフトして印刷データを生成する例を模式的に示す図。 変形例において疑似バンド印刷を行う例を模式的に示す図。 被印刷物の送り時に第一ノズル列と第二ノズル列が主走査方向からみて重なる方向へずれた例を模式的に示す図。 被印刷物の送りの誤差によるドットの位置ずれを少なくするようにバンド単位のハーフトーンデータをノズルに割り当てる例を模式的に示す図。
以下、本発明の実施形態を説明する。むろん、以下の実施形態は本発明を例示するものに過ぎず、実施形態に示す特徴の全てが発明の解決手段に必須になるとは限らない。
(1)本技術の概要:
まず、図1〜21を参照して本技術の概要を説明する。尚、図1〜21は模式的に示す図であり、各図は整合していないことがある。
図1,2等に例示される印刷装置(印刷部)1は、主走査と副走査を行い、印刷データDA1に対応するドットDTを有する印刷画像IM1を形成する。主走査では、主走査方向D2とは異なる並び方向D1へ複数のノズル64が所定ピッチNpで並んだ第一ノズル列L1、及び、前記並び方向D1へ複数のノズル64が前記所定ピッチNpで並んだ第二ノズル列L2が被印刷物M1に対して前記主走査方向D2へ相対移動する。副走査では、前記被印刷物M1が前記第一ノズル列L1及び前記第二ノズル列L2に対して副走査方向D3へ相対移動する。印刷装置1は、前記副走査方向D3におけるノズル64のピッチ(例えばNp)よりも短い距離(例えば(1/2)Npの距離)の副走査を少なくとも行う。印刷制御装置U0に含まれる調整部U1は、前記副走査方向D3において前記第一ノズル列L1と前記第二ノズル列L2との相対的な位置の誤差δによるドットDTの位置ずれを印刷画像IM1の画素PXの単位(例えば(1/2)Npの単位)で少なくするように、前記第一ノズル列L1及び前記第二ノズル列L2に含まれるノズル64に対する前記印刷データDA1の割り当てを複数の主走査(例えばパスP1,P2)の中で調整する。
また、印刷装置1で行われる印刷制御方法は、調整部U1に対応した調整工程を含む。
まず、図2,5を参照して、走査時のノズル64及び被印刷物M1の動作の例を説明する。図2は、主走査方向D2における往方向(図2では右方向)と復方向(図2では左方向)とで記録ヘッドH1,H2のノズル64からインク滴(液滴)67を吐出する双方向印刷において疑似バンド印刷を行う例を模式的に示している。分かり易く説明するため、第一ヘッドH1の第一ノズル列L1にノズル#11〜#16が並び方向D1へ所定ピッチNpで並び、第二ヘッドH2の第二ノズル列L2にノズル#21〜#26が並び方向D1へ所定ピッチNpで並んでいるものとする。設計上は、副走査方向D3においてノズル#15とノズル#21の位置が合わせられるとともにノズル#16とノズル#22の位置が合わせられ、×印を付したノズル#11,#16,#21,#26がドットDTの形成に使用されない予備ノズルNZ2であり、ノズル#12〜#15,#22〜#25がドットDTの形成に使用される使用ノズルNZ1であるものとする。使用ノズルNZ1の数Neは、8個である。
図5は、各パス(主走査)P1〜P4において印刷画像IM1の各画素PXにドットDTが形成される例を模式的に示している。分かり易く説明するため、全画素PXにドットDTを形成する例を示し、ドットDT中の上段に該ドットDTが形成されるパスの符号を付し、ドットDT中の下段に該ドットDTを形成するノズルの符号を付している。
最初のパスP1は、往方向の主走査であり、使用ノズル#12〜#15,#22〜#25からのインク滴67により副走査方向D3において間隔をあけてドットDTが形成される。ここで、ドットDTが形成されたラスターRAを形成済ラスターRA1と呼び、ドットDTが形成されなかったラスターRAを未形成ラスターRA2と呼ぶことにする。パスP1の直後、被印刷物M1がヘッドH1,H2に対して副走査方向D3へノズルピッチNpの1/2の距離、相対移動する。次のパスP2は、復方向の主走査であり、使用ノズル#12〜#15,#22〜#25からのインク滴67により未形成ラスターRA2にドットDTが形成される。これにより、バンドB1の全ドットDTが形成される。そこで、パスP2の直後、被印刷物M1がヘッドH1,H2に対して副走査方向D3へノズルピッチNpの{Ne−(1/2)}倍の距離、相対移動する。続くパスP3,P4は、パスP1,P2と同様の動作となる。パスP3は、往方向の主走査であり、使用ノズル#12〜#15,#22〜#25からのインク滴67により副走査方向D3において間隔をあけてドットDTが形成される。パスP3の直後、被印刷物M1がヘッドH1,H2に対して副走査方向D3へノズルピッチNpの1/2の距離、相対移動する。次のパスP4は、復方向の主走査であり、使用ノズル#12〜#15,#22〜#25からのインク滴67により未形成ラスターRA2にドットDTが形成される。これにより、バンドB2の全ドットDTが形成される。バンドB3以降も、同様にして、印刷画像IM1の全ドットDTが形成される。
ここで、図8,12に例示するように、副走査方向D3においてノズル列L1,L2の相対的な位置に副走査方向D3におけるノズル64のピッチNpよりも細かい誤差δが生じたとする。各ノズル64に対応させる印刷データDA1をノズル単位でずらす方法では、図8,12に示すような細かい誤差δによるドットDTの位置ずれを少なくすることができない。本技術によると、副走査方向D3においてノズル列L1,L2の相対的な位置の誤差δによるドットDTの位置ずれを印刷画像IM1の画素PXの単位で少なくするようにノズル列L1,L2に含まれるノズル64に対する印刷データDA1の割り当てが複数の主走査の中で調整される。例えば、図8に示すように第一ノズル列L1に対して第二ノズル列L2が上方(主走査方向D2からみて重なる方向)へ(1/2)Npの距離ずれた場合、図9に示すように主走査を跨いで印刷データDA1の割り当てが調整される。また、図12に示すように第一ノズル列L1に対して第二ノズル列L2が下方(主走査方向D2からみて重なりが少なくなる方向)へ(1/2)Npの距離ずれた場合、図13に示すように主走査を跨いで印刷データDA1の割り当てが調整される。これらの例のように、本技術は、副走査方向D3におけるノズル64のピッチよりも細かい単位でノズル列同士の相対的な位置の誤差δによるドットDTの位置ずれが少なくなるので、印刷画像の画質を向上させることができる。
ここで、ノズルは、インク滴が噴射する小孔のことである。インク滴には、画質を改善するインク滴といった無着色のインク等も含まれる。
被印刷物(print substrate)は、印刷画像を保持する素材のことである。形状は長方形のものが一般的であるが、円形(例えばCD−ROM、DVD等の光ディスク)、三角形、四角形、多角形などがあり、少なくとも、JIS(日本工業規格)P0001:1998(紙・板紙及びパルプ用語)に記載の紙・板紙の品種及び加工製品の全てを含む。樹脂シート、金属板、立体物、等も被印刷物に含まれる。
複数のノズルと被印刷物とが相対移動することには、複数のノズルが移動しないで被印刷物が移動すること、被印刷記録物が移動しないで複数のノズルが移動すること、及び、複数のノズルと被印刷物の両方が移動することが含まれる。インク滴を吐出してドットを形成するときに被印刷物が移動しないで複数のノズルが移動する印刷装置の代表例には、シリアルプリンターが挙げられる。
ラスターは、主走査方向へ線状に連続した画素の並びを意味する。
第一ノズル列と第二ノズル列とは、図19〜21に例示するように同じノズル列であって異なる主走査におけるノズル列に当てはめることも可能である。この場合も、本技術に含まれる。例えば、図19,20に例示するノズル列L0は、パス(主走査)P1,P2において本技術の第一ノズル列(L1)に相当し、異なるパス(主走査)P3,P4において本技術の第二ノズル列(L2)に相当する。
ところで、前記第一ノズル列L1及び前記第二ノズル列L2に含まれるノズル64には、ドットDTの形成に使用される使用ノズルNZ1、及び、ドットDTの形成に使用されない予備ノズル(未使用ノズル)NZ2が含まれてもよい。前記印刷データDA1には、前記使用ノズルNZ1によりドットDTを形成するための使用ノズル割当データDA2、及び、ドットDTが形成されないヌルデータDA3が含まれてもよい。前記調整部U1は、前記誤差δに応じて決まる前記使用ノズルNZ1に対して前記使用ノズル割当データDA2を割り当て、前記誤差δに応じて決まる前記予備ノズルNZ2に対して前記ヌルデータDA3を割り当ててもよい。本態様は、使用ノズル割当データDA2とヌルデータDA3を含む印刷データDA1を使用ノズルNZ1と予備ノズルNZ2とに割り当てる処理を行えばよいので、ノズル列同士の相対的な位置の誤差によるドットの位置ずれを少なくする処理を容易に行うことができる。
前記調整部U1は、図6,7,9,13に例示するように、印刷画像IM1に対応した各画素PXのドットDTの形成状況を表すハーフトーンデータ230を、前記副走査方向D3において全ドットDTを形成するバンドBの単位に分割して前記使用ノズル割当データDA2とし、前記副走査方向D3において前記誤差δによるドットDTの位置ずれを印刷画像IM1の画素PXの単位で少なくするように、前記使用ノズル割当データDA2を前記使用ノズルNZ1に割り当て、前記ヌルデータDA3を前記予備ノズルNZ2に割り当ててもよい。この態様は、バンドBの単位に分割されたハーフトーンデータ(例えばバンド単位ハーフトーンデータ250)を使用ノズルNZ1に割り当てヌルデータDA3を予備ノズルNZ2に割り当てる処理を行えばよいので、ノズル列同士の相対的な位置の誤差によるドットの位置ずれを少なくする処理を容易に行う好適な例を提供することができる。
前記調整部U1は、図17,18に例示するように、前記第一ノズル列L1及び前記第二ノズル列L2に含まれるノズル64に対する割り当てを調整する前の調整前印刷データ260に含まれる前記使用ノズル割当データDA2を前記誤差δに応じて印刷画像IM1の画素PXの単位で前記副走査方向D3へずらすことにより前記使用ノズルNZ1に割り当ててもよい。この態様は、調整前印刷データ260に含まれる使用ノズル割当データDA2を誤差δに応じて副走査方向D3へずらす処理を行えばよいので、ノズル同士の相対的な位置の誤差δによるドットDTの位置ずれを少なくする処理をさらに容易に行うことができる。
また、本印刷制御装置U0は、印刷画像IM1に対応した各画素PXのインク66の使用量を表す階調データ(例えばCMYKデータ220)に対して階調数を減らすハーフトーン処理を行うことにより前記使用ノズル割当データDA2を生成するハーフトーン処理部44を備えてもよい。図17,18に例示するように、前記調整部U1は、前記第一ノズル列L1及び前記第二ノズル列L2に含まれるノズル64に対する割り当てを調整する前の調整前印刷データ260を前記使用ノズル割当データDA2に前記ヌルデータDA3を付加することにより生成し、前記調整前印刷データ260を前記誤差δに応じて印刷画像IM1の画素PXの単位で前記副走査方向D3へずらすことにより前記印刷データDA1を生成してもよい。本態様は、印刷画像IM1に対応した各画素PXのインク66の使用量を表す階調データに対してハーフトーン処理を行うことにより生成される使用ノズル割当データDA2にヌルデータDA3を付加した調整前印刷データ260を副走査方向D3へずらす処理を行えばよいので、ノズル列同士の相対的な位置の誤差によるドットの位置ずれを少なくする処理を容易に行う好適な例を提供することができる。
前記第一ノズル列L1が第一ヘッドH1に形成され、前記第二ノズル列L2が前記第一ヘッドH1とは異なる第二ヘッドH2に形成されてもよい。前記第一ヘッドH1と前記第二ヘッドH2との相対的な位置関係は、固定されてもよい。前記調整部U1は、前記副走査方向D3において前記第一ヘッドH1と前記第二ヘッドH2との相対的な位置の誤差δによるドットDTの位置ずれを印刷画像IM1の画素PXの単位で少なくするように、前記第一ノズル列L1及び前記第二ノズル列L2に含まれるノズル64に対する前記印刷データDA1の割り当てを複数の主走査の中で調整してもよい。本態様は、ヘッド同士の相対的な位置関係が固定されている場合に印刷画像の画質を向上させることが可能な技術を提供することができる。
(2)印刷装置の構成の具体例:
図1は、印刷装置1としてインクジェットプリンターの一種であるシリアルプリンターの構成例を模式的に示している。図2は、図1に示す印刷装置1においてノズル64とラスターRAとの対応関係の例も模式的に示している。印刷装置1は、図2に示すように記録ヘッド61(ヘッドH1,H2を総称)と被印刷物M1とが相対移動する印刷部、及び、この印刷部を制御する印刷制御装置U0を内在し、バンドBの全ドットをM回(Mは2以上の整数)の主走査で形成する疑似バンド印刷を行うことが可能である。詳しくは後述するが、本印刷制御装置U0は、副走査方向D3においてノズル列L1,L2の相対的な位置の誤差δによるドットDTの位置ずれを印刷画像IM1の画素PXの単位で少なくするようにノズル列L1,L2に含まれるノズルに対する印刷データDA1の割り当てを複数の主走査の中で調整する調整部U1を備える。まず、疑似バンド印刷を行うのに好適な構成を有するシリアルプリンターの具体例を説明する。このシリアルプリンターに内在する印刷部は、ヘッド61と被印刷物M1とが主走査方向D2へ相対移動する主走査を繰り返し、該主走査同士の間にヘッド61と被印刷物M1とが副走査方向D3へ相対移動する副走査を行い、且つ、バンドの全ドットをM回の主走査で形成する。バンドのドットを形成する途中の副走査の相対移動距離は、副走査方向D3においてノズルのピッチNpよりも短い(1/M)Npであり、M=2の場合に(1/2)Npとなる。バンドの全ドットを形成した直後の副走査の相対移動距離は、使用ノズルNZ1の数をNeとして、{Ne−(1/M)}Npであり、M=2の場合に{Ne−(1/2)}Npとなる。本具体例の印刷装置1は、主走査時に被印刷物M1が移動せずヘッド61が主走査方向D2へ移動し、副走査時に被印刷物M1が副走査方向D3へ移動する。むろん、主走査時に被印刷物が主走査方向へ移動する印刷装置や、副走査時にヘッドが副走査方向へ移動する印刷装置にも、本技術を適用可能である。
尚、本技術を適用可能な印刷装置は、複写機、ファクシミリ、これらの機能を備えた複合機、等でもよい。カラー画像を形成するインクジェットプリンターで使用されるインクには、例えば、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、及び、K(ブラック)のインクが含まれる。むろん、インクには、さらに、Or(オレンジ)、Gr(グリーン)、画質向上用の無着色インク、等が含まれてもよい。
図2は、分かり易く説明するため、記録ヘッドH1,H2のノズル列L1,L2にノズル#11〜#16,#21〜#26が並び方向D1へ所定ピッチNpで並んでいるものとしている。このようなヘッドH1,H2を用いることも本技術に含まれるが、実際には例えば100個以上と多くノズルを有するノズル列を備えるヘッドが用いられることが多い。また、設計上、副走査方向D3においてノズル#15とノズル#21の位置が合わせられるとともにノズル#16とノズル#22の位置が合わせられるものとしている。尚、符号D2は並び方向D1に直交(交差)する主走査方向を示し、符号D3は主走査方向D2に直交(交差)する副走査方向を示し、符号D4は被印刷物M1の幅方向を示し、符号RAは主走査方向D2に沿ったラスターを示し、符号PXは画素を示している。図2では並び方向D1と副走査方向D3とが一致しているが、互いに異なる方向でも本技術に含まれる。また、主走査方向D2と幅方向D4とが一致しているが、互いに異なる方向でも本技術に含まれる。さらに、前記方向D1,D3と前記方向D2,D4とが直交しているが、互いに異なる方向であれば直交していなくても本技術に含まれる。
図1に示すヘッド61は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、及び、K(ブラック)のノズル64を有している。図2には、CMYKのうち1色のインク滴を吐出(噴射)する複数のノズル64が所定の並び方向D1へ並んだノズル列L1,L2を示している。尚、ノズルが千鳥状に配置されたノズル列であっても、本技術に含まれる。この場合の並び方向は、千鳥状配置における各列のノズルの並びの方向を意味する。
図1に示す印刷装置1は、コントローラー10、RAM(Random Access Memory)20、不揮発性メモリー30、機構部50、インターフェイス(I/F)71,72、操作パネル73、等を備える。コントローラー10、RAM20、不揮発性メモリー30、I/F71,72、及び、操作パネル73は、バス80に接続され、互いに情報を入出力可能とされている。
コントローラー10は、CPU(Central Processing Unit)11、解像度変換部41、色変換部42、ハーフトーン処理部44、並べ替え部45、駆動信号送信部46、等を備える。コントローラー10は、調整部U1を構成する。コントローラー10は、SoC(System on a Chip)等により構成することができる。
CPU11は、印刷装置1における情報処理や制御を中心的に行う装置である。
解像度変換部41は、ホスト装置HT1やメモリーカード90等からの入力画像の解像度を設定解像度に変換する。入力画像は、例えば、各画素にRGB(赤、緑、青)の256階調の整数値を有するRGBデータで表現される。
図3は、RGBデータ210、CMYKデータ220、及び、ハーフトーンデータ230の構造例をまとめて模式的に示している。これらのデータ210,220,230の画素PXは、主走査方向D2と副走査方向D3へ整然と並べられている。RGBデータ210の各画素PXには、Rの階調値Ri、Gの階調値Gi、及び、Bの階調値Biが格納されている。ここで、iは、画素PXを識別する変数である。尚、CMYKデータ220は、例えば、各画素PXのインク66の使用量を表す階調データとされ、Cの階調値Ci、Mの階調値Mi、Yの階調値Yi、及び、Kの階調値Kiが各画素PXに格納される。ハーフトーンデータ230は、例えば、各画素PXのドットの形成状況を表す多値データとされ、Cの多値ci、Mの多値mi、Yの多値yi、及び、Kの多値kiが各画素PXに格納される。
上記データ210,220,230において主走査方向D2へ並べられた画素PXの列は、印刷画像IM1のラスターRAに対応している。例えば、ラスターRA11には、バンドB1においてパスP2の時にノズル#14からインク滴67が吐出されるデータが格納されている。しかし、データ210,220,230のラスターRAは、印刷順ではない。例えば、前記ラスターRA11に続くラスターRA12には、バンドB1においてパスP1の時にノズル#15からインク滴67が吐出されるデータが格納されている。従って、ラスターRA11のドットの形成は、ラスターRA12のドットを形成した後となる。
色変換部42は、例えば、RGBの各階調値とCMYKの各階調値との対応関係を規定した色変換LUT(ルックアップテーブル)を参照して、設定解像度のRGBデータ210を各画素PXにCMYKの256階調の整数値を有するCMYKデータ220に変換する。CMYKデータ220は、印刷画像IM1に対応した各画素PXのインク66の使用量を表す階調データである。画素iに着目すると、RGBデータ210の画素値(Ri,Gi,Bi)が画素値(Ci,Mi,Yi,Ki)に変換される。
ハーフトーン処理部44は、CMYKデータ220を構成する各画素PXの階調値に対して例えばディザ法や誤差拡散法や濃度パターン法といった所定のハーフトーン処理を行って前記階調値の階調数を減らし、ハーフトーンデータ230を生成する。ハーフトーンデータ230は、印刷画像IM1に対応した各画素PXのドットDTの形成状況を表すデータであり、ドットの形成有無を表す2値データでもよいし、大中小の各ドットといった異なるサイズのドットに対応可能な3階調以上の多値データでもよい。2値データは、例えば、ドット形成に1、ドット無しに0、を対応させるデータとすることができる。4値データとしては、例えば、大ドット形成に3、中ドット形成に2、小ドット形成に1、ドット無しに0、を対応させるデータとすることができる。画素iに着目すると、CMYKデータ220の画素値(Ci,Mi,Yi,Ki)が画素値(ci,mi,yi,ki)に変換される。
並べ替え部45は、ハーフトーンデータ230を副走査方向において全ドットを形成するバンドの単位に分割し、該分割したデータをドットの形成順に並べ替えてノズルデータ(ラスターデータとも呼ぶ。)を生成する。
図4は、ノズルデータ240の構造例を模式的に示している。ノズルデータ240は、バンドと主走査の組合せに合わせて分解された構造を有し、主走査方向D2と副走査方向D3へ画素PXが整然と並べられている。ノズルデータ240は、CMYKの色毎に生成される。便宜上、ノズルデータ240の各画素PXにCの多値ci、Mの多値mi、Yの多値yi、及び、Kの多値kiが対応していることが示されている。図4には、上述したデータ210,220,230におけるラスターRA11,RA12がノズルデータ240のどこに配置されたかを示している。ここで、図2に示すように、ノズル列L1,L2には、ドットの形成に使用されない予備ノズルNZ2が含まれている。予備ノズルNZ2の数は、ヘッドH1,H2の取付誤差を考慮して設定しておけばよい。本具体例では、ドットが形成されないヌルデータDA3(NULL)を予備ノズルNZ2に対応するラスターRA20の各画素PXに格納することにしている。ヌルデータDA3は、例えば、ドット無しを意味する0にすることができる。
駆動信号送信部46は、ヘッド61の駆動素子63に印加する電圧信号に対応した駆動信号SGをノズルデータ240から生成して駆動回路62へ出力する。例えば、ノズルデータ240が「大ドット形成」であれば大ドット用のインク滴を吐出させる駆動信号を出力し、ノズルデータ240が「中ドット形成」であれば中ドット用のインク滴を吐出させる駆動信号を出力し、ノズルデータ240が「小ドット形成」であれば小ドット用のインク滴を吐出させる駆動信号を出力する。図5は、上記ノズルデータ240に従ってパス毎に印刷画像IM1の各画素PXにドットDTを形成する例を模式的に示している。
上記各部41,42,44〜46は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)で構成されてもよく、RAM20から処理対象のデータを直接読み込んだりRAM20に処理後のデータを直接書き込んだりしてもよい。
コントローラー10に制御される機構部50は、キャリッジモーター51、紙送り機構53、キャリッジ60、ヘッド61、等を備える。キャリッジモーター51は、図示しない複数の歯車及びベルト52を介してキャリッジ60を主走査方向D2へ往復移動させる。紙送り機構53は、被印刷物M1を副走査方向D3へ搬送する。キャリッジ60には、例えばCMYKのインク滴67を吐出するヘッド61が搭載されている。ヘッド61は、駆動回路62、駆動素子63、等を備える。駆動回路62は、コントローラー10から入力される駆動信号SGに従って駆動素子63に電圧信号を印加する。駆動素子63には、ノズル64に連通する圧力室内のインク(液体)66に圧力を加える圧電素子、熱により圧力室内に気泡を発生させてノズル64からインク滴67を吐出させる駆動素子、等を用いることができる。ヘッド61の圧力室には、インクカートリッジ(液体カートリッジ)65からインク66が供給される。インクカートリッジ65とヘッド61の組合せは、例えば、CMYKのそれぞれに設けられる。圧力室内のインク66は、駆動素子63によってノズル64から被印刷物M1に向かってインク滴67として吐出され、印刷用紙等といった被印刷物M1にインク滴67のドットDTが形成される。ヘッド61が主走査方向D2へ移動し、すなわち、複数のノズル64と被印刷物M1とが主走査方向D2へ相対移動し、ノズルデータで表されるドットサイズに応じたドットが形成されることにより、被印刷物M1に印刷画像IM1が形成される。
RAM20は、大容量で揮発性の半導体メモリーであり、調整部U1に対応する調整機能を印刷装置1に実現させるプログラムを含むプログラムPRG2等が格納される。
不揮発性メモリー30には、RAM20に展開されるプログラムデータPRG1、誤差δ、等が記憶されている。不揮発性メモリー30には、ROM(Read Only Memory)、ハードディスクといった磁気記録媒体、等が用いられる。尚、プログラムデータPRG1を展開するとは、CPU11で解釈可能なプログラムPRG2としてRAM20に書き込むことを意味する。誤差δは、例えば、印刷装置1の製造工場等で予め測定され、不揮発性メモリー30に記憶される。むろん、誤差を測定するセンサーといった誤差取得部U2が取得した誤差δが不揮発性メモリー30に書き込まれてもよい。
カードI/F71は、メモリーカード90にデータを書き込んだりメモリーカード90からデータを読み出したりする回路である。
通信I/F72は、ホスト装置HT1に接続され、ホスト装置HT1に対して情報を入出力する。ホスト装置HT1には、パーソナルコンピューターといったコンピューター、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、スマートフォンといった携帯電話、等が含まれる。
操作パネル73は、出力部74、入力部75、等を有し、ユーザーが印刷装置1に対して各種の指示を入力可能である。出力部74は、例えば、各種の指示に応じた情報や印刷装置1の状態を示す情報を表示する液晶パネル(表示部)で構成される。出力部74は、これらの情報を音声出力してもよい。入力部75は、例えば、カーソルキーや決定キーといった操作キー(操作入力部)で構成される。入力部75は、表示画面への操作を受け付けるタッチパネル等でもよい。
(3)印刷データの割り当てを調整する第一具体例:
以下、副走査方向D3においてノズル列L1,L2の相対的な位置の誤差δによるドットDTの位置ずれを少なくするようにバンド単位のハーフトーンデータをノズルに割り当てる第一具体例を説明する。
図6は、コントローラー10(調整部U1)で行われる印刷制御処理の要部を例示している。この処理は、例えば、並べ替え部45が行う。図7は、δ=0である場合に使用ノズル割当データDA2であるバンド単位ハーフトーンデータ250をノズルに割り当てる例を模式的に示している。図6に示すステップS102の処理は、ハーフトーン処理部44がハーフトーンデータ230を生成した後に行われる。以下、「ステップ」の記載を省略する。
ハーフトーンデータ生成後、コントローラー10は、ハーフトーンデータ230をバンドBの単位に分割する(S102)。得られるバンド単位ハーフトーンデータ250は、使用ノズル割当データDA2であり、図7に示すようにバンド毎のデータである。尚、上側のバンド単位ハーフトーンデータ250はバンドB1に割り当てられるデータであり、下側のバンド単位ハーフトーンデータ250はバンドB2に割り当てられるデータであり、各バンド単位ハーフトーンデータ250の各ラスターRAには印刷データの割り当てを調整しないデフォルト時にどのバンド、どのパス、及び、どのノズルに割り当てられるかを示している。
S104では、ノズル列L1,L2の相対的な位置の誤差δを取得する。この処理は、不揮発性メモリー30から誤差δを読み出す処理でもよいし、誤差取得部U2から誤差δを読み込む処理でもよい。
S106では、副走査方向D3において誤差δによるドットDTの位置ずれを印刷画像IM1の画素PXの単位で少なくするようにバンド単位ハーフトーンデータ250を使用ノズルNZ1に割り当てる。図7に示すようにδ=0である場合、デフォルト時の印刷データの割り当てに従って各ラスターRAのデータが各使用ノズル#12〜#15,#22〜#25に割り当てられる。
S108では、バンド単位ハーフトーンデータ250を割り当てなかった予備ノズルNZ2にヌルデータDA3を割り当てる。δ=0である場合、デフォルト時の印刷データの割り当てに従ってヌルデータDA3が予備ノズル#11,#16,#21,#26に割り当てられる。
バンド単位ハーフトーンデータ250の各ラスターRAのデータがノズルに割り付けられると、図4に示すノズルデータ240が生成される。δ=0である場合のノズルデータ240は、予備ノズルNZ2に対応するラスターRA20の各画素にヌルデータDA3が格納され、使用ノズルNZ1に対応するラスターの各画素に使用ノズル割当データDA2が格納されている。
以上より、図2に示すようにδ=0である場合には、図5に示すようにデフォルトの形成順で印刷画像IM1の各画素PXにドットDTが形成される。
次に、図8に示すように第一ヘッドH1に対して第二ヘッドH2が上方(主走査方向D2からみて重なる方向)へδ1=(1/2)Npの距離ずれた場合について、説明する。図2,8を比較すると、δ=0の場合にパスP1,P3のノズル#22〜#25に割り当てられる使用ノズル割当データDA2を誤差δ1の場合においてパスP2,P4のノズル#22〜#25に割り当て、δ=0の場合にパスP2,P4のノズル#22〜#25に割り当てられる使用ノズル割当データDA2を誤差δ1の場合においてパスP1,P3のノズル#23〜#26に割り当てると、実質的に同じ位置にドットが形成されることになる。そこで、パスP1,P3において第二ノズル列L2の使用ノズルNZ1をノズル#23〜#26に変更するとともに予備ノズルNZ2を#21,22に変更し、パス間で使用ノズル割当データDA2の割り当ても変更することにする。コントローラー10は、誤差δ1に応じて決まる使用ノズルNZ1に対して使用ノズル割当データDA2を割り当て、誤差δ1に応じて決まる予備ノズルNZ2に対してヌルデータDA3を割り当てる。
図9は、誤差δ1の場合にバンド単位ハーフトーンデータ250を使用ノズルNZ1に割り当てる例を模式的に示している。図6に示すS106において、コントローラー10は、δ1=(1/2)Npの誤差によるドットの位置ずれを解消するようにバンド単位ハーフトーンデータ250を使用ノズルNZ1に割り当てる。図9に示すように、第一ノズル列L1の使用ノズル#12〜#15に対しては、図7で示したδ=0の場合と同様にバンド単位ハーフトーンデータ250の各ラスターRAのデータが割り付けられる。一方、第二ノズル列L2については、パスP1の使用ノズルNZ1がノズル#23〜#26に変更され、パスP2の使用ノズル#22〜#25、及び、パスP1の使用ノズル#23〜#26にバンド単位ハーフトーンデータ250の各ラスターRAのデータが割り付けられる。図6に示すS108において、コントローラー10は、パスP1の予備ノズル#11,#16,#21,#22、及び、パスP2の予備ノズル#11,#16,#21,#26にヌルデータDA3を割り当てる。バンド単位ハーフトーンデータ250の各ラスターRAのデータがノズルに割り付けられると、図10に示すノズルデータ240が生成される。
以上より、図8に示すように第一ヘッドH1に対して第二ヘッドH2が上方へδ1=(1/2)Npの距離ずれた場合、図11に示す形成順で印刷画像IM1の各画素PXにドットDTが形成される。図5,11を比較すると、誤差δ1の場合、パスP1ではノズル#23〜#26が使用され、δ=0でパスP2のノズル#22〜#25に割り当てられるデータに従ってドットDTが形成される。尚、図11には、ドットDTの左側にδ=0で割り当てられるパス及びノズルを括弧書きで示している。誤差δ1の場合においてパスP1のノズル#23〜#26より形成されるドットの位置は、δ=0の場合と比べて1画素分、ノズル#12〜#15により形成されるドットの位置よりも副走査方向D3へ離れた位置となる。また、誤差δ1である場合のパスP2ではノズル#22〜#25が使用されるものの、δ=0でパスP1のノズル#22〜#25に割り当てられるデータに従ってドットDTが形成される。これにより、バンドB1の全ドットDTが形成される。パスP3,P4も、同様にしてバンドB2の全ドットDTが形成される。バンドB3以降も、同様である。
さらに、図12に示すように第一ヘッドH1に対して第二ヘッドH2が下方(主走査方向D2からみて重なりが少なくなる方向)へδ2=(1/2)Npの距離ずれた場合について、説明する。図2,12を比較すると、δ=0の場合にパスP1,P3のノズル#22〜#25に割り当てられる使用ノズル割当データDA2を誤差δ2の場合においてパスP2,P4のノズル#21〜#24に割り当て、δ=0の場合にパスP2,P4のノズル#22〜#25に割り当てられる使用ノズル割当データDA2を誤差δ2の場合においてパスP1,P3のノズル#22〜#25に割り当てると、実質的に同じ位置にドットが形成されることになる。そこで、パスP2,P4において第二ノズル列L2の使用ノズルNZ1をノズル#21〜#24に変更するとともに予備ノズルNZ2を#25,26に変更し、パス間で使用ノズル割当データDA2の割り当ても変更することにする。コントローラー10は、誤差δ2に応じて決まる使用ノズルNZ1に対して使用ノズル割当データDA2を割り当て、誤差δ2に応じて決まる予備ノズルNZ2に対してヌルデータDA3を割り当てる。
図13は、誤差δ2の場合にバンド単位ハーフトーンデータ250を使用ノズルNZ1に割り当てる例を模式的に示している。図6に示すS106において、コントローラー10は、δ2=(1/2)Npの誤差によるドットの位置ずれを解消するようにバンド単位ハーフトーンデータ250を使用ノズルNZ1に割り当てる。図13に示すように、第一ノズル列L1の使用ノズル#12〜#15に対しては、図7で示したδ=0の場合と同様にバンド単位ハーフトーンデータ250の各ラスターRAのデータが割り付けられる。一方、第二ノズル列L2については、パスP2の使用ノズルNZ1がノズル#21〜#24に変更され、パスP2の使用ノズル#21〜#24、及び、パスP1の使用ノズル#22〜#25にバンド単位ハーフトーンデータ250の各ラスターRAのデータが割り付けられる。図6に示すS108において、コントローラー10は、パスP1の予備ノズル#11,#16,#21,#26、及び、パスP2の予備ノズル#11,#16,#25,#26にヌルデータDA3を割り当てる。バンド単位ハーフトーンデータ250の各ラスターRAのデータがノズルに割り付けられると、図14に示すノズルデータ240が生成される。
以上より、図12に示すように第一ヘッドH1に対して第二ヘッドH2が下方へδ2=(1/2)Npの距離ずれた場合、図15に示す形成順で印刷画像IM1の各画素PXにドットDTが形成される。図5,15を比較すると、誤差δ2の場合、パスP1ではノズル#22〜#25が使用されるものの、δ=0でパスP2のノズル#22〜#25に割り当てられるデータに従ってドットDTが形成される。誤差δ2の場合においてパスP1のノズル#22〜#25より形成されるドットの位置は、δ=0の場合と比べて1画素分、ノズル#12〜#15により形成されるドットの位置よりも副走査方向D3へ離れた位置となる。また、誤差δ2である場合のパスP2ではノズル#21〜#24が使用され、δ=0でパスP1のノズル#22〜#25に割り当てられるデータに従ってドットDTが形成される。これにより、バンドB1の全ドットDTが形成される。パスP3,P4も、同様にしてバンドB2の全ドットDTが形成される。バンドB3以降も、同様である。
以上説明したように、具体例1によると、副走査方向D3においてノズル列L1,L2の相対的な位置の誤差δによるドットDTの位置ずれが(1/2)Npの単位、すなわち、印刷画像IM1の画素PXの単位で少なくなるようにノズル列L1,L2に含まれるノズル64に対する印刷データDA1の割り当てが複数のパス(例えばP1,P2)の中で調整される。これにより、副走査方向D3におけるノズル64のピッチ(Np)よりも細かい単位でノズル列同士の相対的な位置の誤差δによるドットDTの位置ずれが少なくなり、印刷画像の画質が向上する。
尚、図16に例示するように、誤差δが(1/2)Npよりも大きい場合も、誤差δに応じて使用ノズルNZ1を決めて使用ノズル割当データDA2を割り当てることができる。図16は、ヘッドH1,H2が主走査方向D2からみて重なる方向へδ1=Npの距離ずれた例を示している。この例では、第一ノズル列L1のノズルの割り当ても変更している。誤差δ1=Npが生じる場合、δ=0の場合と比べて、パスP1の第二ノズル列L2の使用ノズルNZ1をノズル#23〜#26に変更し、パスP2の第一ノズル列L1の使用ノズルNZ1をノズル#11〜#14に変更することにする。図16の下段に示すように、パスP1の使用ノズル#12〜#15に対しては、図7で示したδ=0の場合にパスP2のノズル#12〜#15に割り当てられるデータが割り当てられる。パスP2の使用ノズル#11〜#14に対しては、δ=0の場合にパスP1のノズル#12〜#15に割り当てられるデータが割り当てられる。パスP1の使用ノズル#23〜#26に対しては、δ=0の場合にパスP2のノズル#22〜#25に割り当てられるデータが割り当てられる。パスP2の使用ノズル#22〜#25に対しては、δ=0の場合にパスP1のノズル#22〜#25に割り当てられるデータが割り当てられる。パスP1の予備ノズル#11,#16,#21,#22、及び、パスP2の予備ノズル#15,#16,#21,#26には、ヌルデータDA3が割り当てられる。
以上より、バンドB1の全ドットDTが形成される。バンドB2以降も、同様である。
むろん、誤差δは、印刷画像の画素単位でないこともある。この場合、例えば、以下に示すように、誤差δによるドットの位置ずれがなるべく少なくなるようにノズルに対する印刷データの割り当てを調整すればよい。
1.誤差δが(1/4)Np未満の場合、δ=0と同じ割り当て。
2.誤差δが(1/4)Np以上(3/4)Np未満の場合、δ=(1/2)Npと同じ割り当て。
3.誤差δが(3/4)Np以上(5/4)Np未満の場合、δ=Npと同じ割り当て。
4.誤差δが(5/4)Np以上(7/4)Np未満の場合、δ=(3/2)Npと同じ割り当て。
誤差δが(7/4)Np以上の場合も、予備ノズル(未使用ノズル)の数を上限として、同様にして印刷データを割り当てることができる。ヘッドH1,H2が主走査方向D2からみて重なる方向へずれている場合、パスP1,P2の両方でノズル#11,#26を使用する範囲内で印刷データの割り当てが可能である。ヘッドH1,H2が主走査方向D2からみて重なりが少なくなる方向へずれている場合、パスP1,P2の両方でノズル#16,#21を使用する範囲内で印刷データの割り当てが可能である。
(4)印刷データの割り当てを調整する第二具体例:
以下、副走査方向D3においてノズル列L1,L2の相対的な位置の誤差δによるドットDTの位置ずれを少なくするように使用ノズル割当データDA2を印刷画像IM1の画素PXの単位で副走査方向D3へずらす第二具体例を説明する。
図17は、コントローラー10(調整部U1)で行われる印刷制御処理の要部を例示している。例えば、S202〜S208の処理をハーフトーン処理部44が行い、S210の処理を並べ替え部45が行う。図18は、誤差δ1=(1/2)Npである場合においてハーフトーンデータ230にヌルデータDA3を付加し誤差δに応じてデータをシフトして印刷データDA1を生成する例を模式的に示している。図18に示すS202の処理は、ハーフトーン処理部44がハーフトーンデータ230を使用ノズル割当データDA2として生成した後に行われる。
ハーフトーンデータ230だけでは、どのラスターRAがどのノズルに割り当てられるのか分からない。そこで、使用ノズル割当データDA2であるハーフトーンデータ230が生成された後、コントローラー10は、ハーフトーンデータ230と、ノズル列L1,L2に含まれるノズル64と、の副走査方向D3における位置関係を表すノズル対応情報を取得する(S202)。
S204では、上記ノズル対応情報に基づいて、ハーフトーンデータ230に対してδ=0の場合に予備ノズルNZ2に割り当てられる箇所にヌルデータDA3を付加し、調整前印刷データ260を生成する。図18に示すように、ハーフトーンデータ230のうちバンドB1に対応するデータには、(B1,P1,#11)、(B1,P2,#11)、(B1,P1,#16)、(B1,P2,#16)、(B1,P1,#21)、(B1,P2,#21)、(B1,P1,#26)、及び、(B1,P2,#26)のデータが無い。そこで、上記ノズル対応情報に基づいて、(B1,P1,#12)の前に(B1,P1,#11)と(B1,P2,#11)を付加し、(B1,P2,#15)と(B1,P1,#22)の間に(B1,P1,#16)、(B1,P2,#16)、(B1,P1,#21)、及び、(B1,P2,#21)を挿入し、(B1,P2,#25)の後に(B1,P1,#26)と(B1,P2,#26)を付加すればよい。バンドB2以降に対応するデータについても、同様にしてヌルデータDA3を付加して調整前印刷データ260を生成することができる。
S206では、ノズル列L1,L2の相対的な位置の誤差δを取得する。この処理は、不揮発性メモリー30から誤差δを読み出す処理でもよいし、誤差取得部U2から誤差δを読み込む処理でもよい。
S208では、調整前印刷データ260を誤差δに応じて印刷画像IM1の画素PXの単位で副走査方向D3へずらすことにより印刷データDA1を生成する。図8に示すようにヘッドH1,H2が上方(主走査方向D2からみて重なる方向)へδ1=(1/2)Npの距離ずれている場合、第二ノズル列L2のノズル#21〜#26に割り当てる印刷データを調整することにして、(B1,P1,#21)〜(B1,P2,#26)のデータを下方(主走査方向D2からみて重なりを少なくする方向)へ1画素分、シフトする。尚、データシフトの最も下流側となるパスP1のノズル#21のデータについては、調整前印刷データ260における(B1,P1,#21)がヌルデータDA3であることから、このヌルデータDA3をコピーする例を示している。調整前印刷データ260に含まれる使用ノズル割当データDA2は、誤差δに応じて印刷画像IM1の画素PXの単位で副走査方向D3へずらされることにより使用ノズルNZ1に割り当てられる。
S210では、使用ノズル割当データDA2とヌルデータDA3を含む印刷データDA1をノズル#11〜#16,#21〜#26に割り当てる。この処理は、図7で示したδ=0の場合の割り付けと同様でよい。
以上説明したように、具体例2によっても、副走査方向D3においてノズル列L1,L2の相対的な位置の誤差δによるドットDTの位置ずれが(1/2)Npの単位、すなわち、印刷画像IM1の画素PXの単位で少なくなるようにノズル列L1,L2に含まれるノズル64に対する印刷データDA1の割り当てが複数のパス(例えばP1,P2)の中で調整される。これにより、副走査方向D3におけるノズル64のピッチ(Np)よりも細かい単位でノズル列同士の相対的な位置の誤差δによるドットDTの位置ずれが少なくなり、印刷画像の画質が向上する。
(5)変形例:
本発明は、種々の変形例が考えられる。
上述した印刷部は双方向印刷を行ったが、単方向印刷を行う印刷部にも本技術を適用可能である。
疑似バンド印刷は、バンドの全ドットをM=2回の主走査で形成する印刷方式以外にも、バンドの全ドットを3回以上の主走査で形成する印刷方式でもよい。M≧3以上である場合、印刷データの割り当てを調整する単位は、副走査方向D3におけるノズルのピッチの1/Mとなる。
ノズル列のノズルの並び方向D1は、副走査方向D3である以外にも、副走査方向D3からずれた方向でもよい。並び方向D1と副走査方向D3のなす角度をθとすると、副走査方向D3におけるノズルのピッチは、Np・cosθとなる。これにより、印刷データの割り当てを調整する単位は、(1/M)Np・cosθと細かくなる。従って、印刷画像の画質を向上させることが可能となる。
図8〜16で示した例では第二ノズル列L2のノズル#21〜#26に対する印刷データの割り当てを調整したが、図8,12に示すような誤差δがある場合に第一ノズル列L1のノズル#11〜#16に対する印刷データの割り当てを調整してもよい。
相対的な位置関係が固定されるノズル列の数は、3以上でもよい。この場合、3以上のノズル列のいずれか一つを第一ノズル列とし、残りのノズル列のいずれか一つを第二ノズル列として、本技術を適用可能である。
また、図19〜21に例示するように、本技術は、被印刷物M1の送りの誤差δによるドットの位置ずれを少なくすることにも適用可能である。まず、図19を参照して、変形例に係る印刷装置1の構成、及び、走査時のノズル64及び被印刷物M1の動作の例を説明する。この印刷装置1の記録ヘッドH0は、図2等で示したように複数のヘッドH1,H2を互いに固定したものではなく、ノズル列L0を有する単体のヘッドである。図19は、主走査方向D2における往方向と復方向とでヘッドH0のノズル#1〜#6からインク滴67を吐出する双方向印刷において疑似バンド印刷を行う例を模式的に示している。分かり易く説明するため、ノズル列L0にノズル#1〜#6が並び方向D1へ所定ピッチNpで並んでいるものとする。設計上は、ノズル#1,#6が予備ノズルNZ2であり、ノズル#2〜#5が使用ノズルNZ1であるものとする。使用ノズルNZ1の数Neは、4個である。
最初のパスP1は、往方向の主走査であり、使用ノズル#2〜#5からのインク滴67により副走査方向D3において間隔をあけてドットDTが形成される。パスP1の直後、被印刷物M1がヘッドH0に対して副走査方向D3へノズルピッチNpの1/2の距離、相対移動する。次のパスP2は、復方向の主走査であり、使用ノズル#2〜#5からのインク滴67により未形成ラスターにドットDTが形成される。これにより、バンドB1(図21参照)の全ドットDTが形成される。パスP2の直後、被印刷物M1がヘッドH0に対して副走査方向D3へノズルピッチNpの{Ne−(1/2)}倍の距離、相対移動する。続くパスP3,P4は、パスP1,P2と同様の動作となり、バンドB2(図21参照)の全ドットDTが形成される。バンドB3以降も、同様にして、印刷画像IM1の全ドットDTが形成される。
ここで、図20に示すように、パスP1のヘッドH0に対してパスP3のヘッドH0が上方(主走査方向D2からみて重なる方向)へδ1=(1/2)Npの距離ずれたとする。この誤差δ1によるドットDTの位置ずれを印刷画像IM1の画素PXの単位で少なくするため、パスP1,P2におけるノズル列L0を第一ノズル列L1、パスP3,P4におけるノズル列L0を第二ノズル列L2として、印刷データDA1の割り当てを調整することにする。図20では、パス3においてノズル列L0の使用ノズルNZ1をノズル#3〜#6に変更するとともに予備ノズルNZ2を#1,2に変更し、パス間で使用ノズル割当データDA2の割り当ても変更することにしている。コントローラー10は、誤差δ1に応じて決まる使用ノズルNZ1に対して使用ノズル割当データDA2を割り当て、誤差δ1に応じて決まる予備ノズルNZ2に対してヌルデータDA3を割り当てる。
図21は、誤差δ1の場合にバンドB1,B2のバンド単位ハーフトーンデータ250を使用ノズルNZ1に割り当てる例を模式的に示している。図21に示すように、パスP1,P2においては、δ=0の場合と同様にバンド単位ハーフトーンデータ250の各ラスターRAのデータが割り付けられる。一方、パスP3においては使用ノズルNZ1がノズル#3〜#6に変更され、パスP4の使用ノズル#2〜#5、及び、パスP3の使用ノズル#3〜#6にバンド単位ハーフトーンデータ250の各ラスターRAのデータが割り付けられる。
以上により、副走査方向D3において紙送りの誤差δによるドットDTの位置ずれが(1/2)Npの単位、すなわち、印刷画像IM1の画素PXの単位で少なくなるようにノズル列L1,L2に含まれるノズル64に対する印刷データDA1の割り当てが複数のパス(例えばP1〜P4)の中で調整される。これにより、副走査方向D3におけるノズル64のピッチ(Np)よりも細かい単位で被印刷物の送りの誤差δによるドットDTの位置ずれが少なくなり、印刷画像の画質が向上する。尚、パスP1のヘッドH0とパスP3のヘッドH0とが主走査方向D2からみて重なりが少なくなる方向へずれた場合も、同様にしてドットDTの位置ずれを少なくすることができる。また、図17,18で示したようにヌルデータDA3をハーフトーンデータ230に付加して調整前印刷データ260を生成し誤差δに応じてシフトしても、ドットDTの位置ずれを少なくすることができる。
(6)結び:
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、印刷画像の画質を向上させる技術等を提供することができる。むろん、従属請求項に係る構成要件を有しておらず独立請求項に係る構成要件のみからなる技術等でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
また、上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も実施可能である。本発明は、これらの構成等も含まれる。
1…印刷装置(印刷部)、10…コントローラー、44…ハーフトーン処理部、45…並べ替え部、50…機構部、53…紙送り機構、60…キャリッジ、61,H0,H1,H2…ヘッド、64…ノズル、66…インク、67…インク滴、210…RGBデータ、220…CMYKデータ、230…ハーフトーンデータ、240…ノズルデータ、250…バンド単位ハーフトーンデータ、260…調整前印刷データ、B,B1,B2…バンド、D1…並び方向、D2…主走査方向、D3…副走査方向、D4…幅方向、DA1…印刷データ、DA2…使用ノズル割当データ、DA3…ヌルデータ、IM1…印刷画像、L0,L1,L2…ノズル列、M1…被印刷物、Np…ノズルのピッチ、NZ1…使用ノズル、NZ2…予備ノズル、PX…画素、RA,RA1,RA2,RA11,RA12,RA20…ラスター、U0…印刷制御装置、U1…調整部、U2…誤差取得部、δ…誤差。

Claims (7)

  1. 主走査方向とは異なる並び方向へ複数のノズルが所定ピッチで並んだ第一ノズル列、及び、前記並び方向へ複数のノズルが前記所定ピッチで並んだ第二ノズル列が被印刷物に対して前記主走査方向へ相対移動する主走査、並びに、前記被印刷物が前記第一ノズル列及び前記第二ノズル列に対して副走査方向へ相対移動する副走査であって前記副走査方向におけるノズルのピッチよりも短い距離の副走査を少なくとも行い、印刷データに対応するドットを有する印刷画像を形成する印刷部のための印刷制御装置であって、
    前記副走査方向において前記第一ノズル列と前記第二ノズル列との相対的な位置の誤差によるドットの位置ずれを印刷画像の画素の単位で少なくするように、前記第一ノズル列及び前記第二ノズル列に含まれるノズルに対する前記印刷データの割り当てを複数の主走査の中で調整する調整部を備える、印刷制御装置。
  2. 前記第一ノズル列及び前記第二ノズル列に含まれるノズルには、ドットの形成に使用される使用ノズル、及び、ドットの形成に使用されない予備ノズルが含まれ、
    前記印刷データには、前記使用ノズルによりドットを形成するための使用ノズル割当データ、及び、ドットが形成されないヌルデータが含まれ、
    前記調整部は、前記誤差に応じて決まる前記使用ノズルに対して前記使用ノズル割当データを割り当て、前記誤差に応じて決まる前記予備ノズルに対して前記ヌルデータを割り当てる、請求項1に記載の印刷制御装置。
  3. 前記調整部は、印刷画像に対応した各画素のドットの形成状況を表すハーフトーンデータを、前記副走査方向において全ドットを形成するバンドの単位に分割して前記使用ノズル割当データとし、前記副走査方向において前記誤差によるドットの位置ずれを印刷画像の画素の単位で少なくするように、前記使用ノズル割当データを前記使用ノズルに割り当て、前記ヌルデータを前記予備ノズルに割り当てる、請求項2に記載の印刷制御装置。
  4. 前記調整部は、前記第一ノズル列及び前記第二ノズル列に含まれるノズルに対する割り当てを調整する前の調整前印刷データに含まれる前記使用ノズル割当データを前記誤差に応じて印刷画像の画素の単位で前記副走査方向へずらすことにより前記使用ノズルに割り当てる、請求項2又は請求項3に記載の印刷制御装置。
  5. 印刷画像に対応した各画素のインクの使用量を表す階調データに対して階調数を減らすハーフトーン処理を行うことにより前記使用ノズル割当データを生成するハーフトーン処理部を備え、
    前記調整部は、前記第一ノズル列及び前記第二ノズル列に含まれるノズルに対する割り当てを調整する前の調整前印刷データを前記使用ノズル割当データに前記ヌルデータを付加することにより生成し、前記調整前印刷データを前記誤差に応じて印刷画像の画素の単位で前記副走査方向へずらすことにより前記印刷データを生成する、請求項2に記載の印刷制御装置。
  6. 前記第一ノズル列が第一ヘッドに形成され、前記第二ノズル列が前記第一ヘッドとは異なる第二ヘッドに形成され、前記第一ヘッドと前記第二ヘッドとの相対的な位置関係が固定され、
    前記調整部は、前記副走査方向において前記第一ヘッドと前記第二ヘッドとの相対的な位置の誤差によるドットの位置ずれを印刷画像の画素の単位で少なくするように、前記第一ノズル列及び前記第二ノズル列に含まれるノズルに対する前記印刷データの割り当てを複数の主走査の中で調整する、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の印刷制御装置。
  7. 主走査方向とは異なる並び方向へ複数のノズルが所定ピッチで並んだ第一ノズル列、及び、前記並び方向へ複数のノズルが前記所定ピッチで並んだ第二ノズル列が被印刷物に対して前記主走査方向へ相対移動する主走査、並びに、前記被印刷物が前記第一ノズル列及び前記第二ノズル列に対して副走査方向へ相対移動する副走査であって前記副走査方向におけるノズルのピッチよりも短い距離の副走査を少なくとも行い、印刷データに対応するドットを有する印刷画像を形成する印刷部のための印刷制御方法であって、
    前記副走査方向において前記第一ノズル列と前記第二ノズル列との相対的な位置の誤差によるドットの位置ずれを印刷画像の画素の単位で少なくするように、前記第一ノズル列及び前記第二ノズル列に含まれるノズルに対する前記印刷データの割り当てを複数の主走査の中で調整する、印刷制御方法。
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