JP6269206B2 - インクジェットプリンター、及び、記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェットプリンター、及び、記録方法に関する。
インクジェットプリンターは、例えば、所定のノズル並び方向へ並んだ複数のノズルと被印刷物とをノズル並び方向と直交する走査方向へ相対移動させ、画素毎にドットの有無を表す記録データに従ってノズルからインク滴を吐出して被印刷物にドットを形成する。また、高速度で印刷を行うため、被印刷物の搬送方向と直交する幅方向のほぼ全体にわたって配置したノズルを移動させず被印刷物を搬送して印刷画像を形成するラインプリンターも知られている。目詰まり等によりノズルからインク滴が吐出しなかったり吐出インク滴が正しい軌跡を描かなかったりすると、ドットが形成されない画素が走査方向へ繋がった「ドット抜け」領域が形成され、印刷画像に白筋といった被印刷物の地色の筋が生じてしまう。特に、ラインプリンターは、インク滴の吐出が不良である不良ノズルによる走査方向へ連続したドット欠落画素にインク滴を直接着弾させるノズルが無く、走査方向に沿った筋が印刷画像に生じ易いインクジェットプリンターと言える。
上述した筋を抑制するため、不良ノズルに隣接する2つの正常ノズルから吐出するインク滴の量を通常時と比べて多くすることが検討されている(例えば、特許文献1参照。)。隣接ノズルから吐出するインク滴の量が増えると、ノズル並び方向においてドット欠落画素に隣接する隣接画素に形成されるドットが大きくなる。
特開2006−76086号公報
被印刷物に着弾したインク滴は、被印刷物に染み込んだり乾いたりするまでは液状物の挙動を示す。このため、隣接画素からドット欠落画素とは反対側において隣接画素に隣接する二次隣接画素に着弾した液状のインク滴が隣接画素に着弾したインク滴をドット欠落画素とは反対側へ引き寄せてしまい、隣接画素に形成される補完ドットで印刷画像の筋を抑制するという補完効果が弱くなることがある。
なお、上記のような問題は、ラインプリンターに限らず、種々のインクジェットプリンターについても同様に存在する。
以上を鑑み、本発明の目的の一つは、ドットの形成が不良である不良ノズルによるドットを補完する効果を向上させることが可能な技術を提供することにある。
上記目的の一つを達成するため、本発明は、走査方向とは異なる方向へ並んだ複数のノズルと被印刷物とが前記走査方向へ相対移動してインク滴によるドットを形成するインクジェットプリンターであって、
前記複数のノズルには、インク滴の吐出が不良である不良ノズル、該不良ノズルによる前記走査方向へ連続したドット欠落画素に前記走査方向と交差する方向において隣接する隣接画素にドットを形成する一次近傍ノズル、及び、前記隣接画素から前記ドット欠落画素とは反対側において前記隣接画素に隣接する二次隣接画素にドットを形成する二次近傍ノズルが含まれ、
前記不良ノズルによるドットを補完する前の元データに基づいて前記隣接画素にドットが補完される記録データを生成する補完部と、
前記記録データに基づいて前記複数のノズルからインク滴を吐出してドットを形成するドット形成部と、を備え、
該ドット形成部は、前記一次近傍ノズルからのインク滴により形成されるドットの前記走査方向における位置と、前記二次近傍ノズルからのインク滴により形成されるドットの前記走査方向における位置と、をずらしてドットを形成し、
前記複数のノズルは、第一の列のノズルと、該第一の列のノズルよりも先にインク滴が吐出される第二の列のノズルと、で千鳥状に配置され、
前記一次近傍ノズルが前記第一の列のノズルに含まれ、
前記二次近傍ノズルが前記第二の列のノズルに含まれ、
前記ドット形成部は、
前記複数のノズルからインク滴を吐出するタイミングを所定の吐出間隔に制御する吐出間隔制御部と、
前記第一の列のノズルにおけるインク滴の吐出タイミングを前記吐出間隔の範囲内で遅らせる吐出遅延部と、を有する、態様を有する。
さらに、本発明は、走査方向とは異なる方向へ並んだ複数のノズルと被印刷物とが前記走査方向へ相対移動してインク滴によるドットを形成するインクジェットプリンターであって、
前記複数のノズルには、インク滴の吐出が不良である不良ノズル、該不良ノズルによる前記走査方向へ連続したドット欠落画素に前記走査方向と交差する方向において隣接する隣接画素にドットを形成する一次近傍ノズル、及び、前記隣接画素から前記ドット欠落画素とは反対側において前記隣接画素に隣接する二次隣接画素にドットを形成する二次近傍ノズルが含まれ、
前記不良ノズルによるドットを補完する前の元データに基づいて前記隣接画素にドットが補完される記録データであって前記走査方向において第一解像度である記録データを生成する補完部と、
前記記録データに基づいて前記複数のノズルからインク滴を吐出してドットを形成するドット形成部と、を備え、
該ドット形成部は、
前記記録データに基づいて、該記録データの各画素を前記走査方向へ連続して並べて該走査方向において前記第一解像度の倍の第二解像度に変換し、前記走査方向において1画素おきに元の各画素のデータを配置して残りの画素にドットが形成されないデータを配置し、且つ、前記隣接画素と前記二次隣接画素とで前記元の各画素のデータの位置を前記走査方向において互いに異なる位置にして第二記録データを生成するデータ変換部を有し、
前記走査方向において前記第二解像度である前記第二記録データに従って前記複数のノズルからインク滴を吐出し、前記一次近傍ノズルからのインク滴により形成されるドットの前記走査方向における位置と、前記二次近傍ノズルからのインク滴により形成されるドットの前記走査方向における位置と、をずらしてドットを形成する、態様を有する。
また、本発明は、走査方向とは異なる方向へ並んだ複数のノズルと被印刷物とを前記走査方向へ相対移動させてインク滴によるドットを形成する記録方法であって、
前記複数のノズルには、インク滴の吐出が不良である不良ノズル、該不良ノズルによる前記走査方向へ連続したドット欠落画素に前記走査方向と交差する方向において隣接する隣接画素にドットを形成する一次近傍ノズル、及び、前記隣接画素から前記ドット欠落画素とは反対側において前記隣接画素に隣接する二次隣接画素にドットを形成する二次近傍ノズルが含まれ、
前記不良ノズルによるドットを補完する前の元データに基づいて前記隣接画素にドットが補完される記録データを生成する補完工程と、
前記記録データに基づいて前記複数のノズルからインク滴を吐出してドットを形成するドット形成工程と、を含み、
該ドット形成工程では、前記一次近傍ノズルからのインク滴により形成されるドットの前記走査方向における位置と、前記二次近傍ノズルからのインク滴により形成されるドットの前記走査方向における位置と、をずらしてドットを形成し、
前記複数のノズルは、第一の列のノズルと、該第一の列のノズルよりも先にインク滴が吐出される第二の列のノズルと、で千鳥状に配置され、
前記一次近傍ノズルが前記第一の列のノズルに含まれ、
前記二次近傍ノズルが前記第二の列のノズルに含まれ、
前記ドット形成工程は、
前記複数のノズルからインク滴を吐出するタイミングを所定の吐出間隔に制御する工程と、
前記第一の列のノズルにおけるインク滴の吐出タイミングを前記吐出間隔の範囲内で遅らせる工程と、を含む、態様を有する。
さらに、本発明は、走査方向とは異なる方向へ並んだ複数のノズルと被印刷物とを前記走査方向へ相対移動させてインク滴によるドットを形成する記録方法であって、
前記複数のノズルには、インク滴の吐出が不良である不良ノズル、該不良ノズルによる前記走査方向へ連続したドット欠落画素に前記走査方向と交差する方向において隣接する隣接画素にドットを形成する一次近傍ノズル、及び、前記隣接画素から前記ドット欠落画素とは反対側において前記隣接画素に隣接する二次隣接画素にドットを形成する二次近傍ノズルが含まれ、
前記不良ノズルによるドットを補完する前の元データに基づいて前記隣接画素にドットが補完される記録データであって前記走査方向において第一解像度である記録データを生成する補完工程と、
前記記録データに基づいて前記複数のノズルからインク滴を吐出してドットを形成するドット形成工程と、を含み、
該ドット形成工程は、前記記録データに基づいて、該記録データの各画素を前記走査方向へ連続して並べて該走査方向において前記第一解像度の倍の第二解像度に変換し、前記走査方向において1画素おきに元の各画素のデータを配置して残りの画素にドットが形成されないデータを配置し、且つ、前記隣接画素と前記二次隣接画素とで前記元の各画素のデータの位置を前記走査方向において互いに異なる位置にして第二記録データを生成する工程を含み、
前記ドット形成工程では、前記走査方向において前記第二解像度である前記第二記録データに従って前記複数のノズルからインク滴を吐出し、前記一次近傍ノズルからのインク滴により形成されるドットの前記走査方向における位置と、前記二次近傍ノズルからのインク滴により形成されるドットの前記走査方向における位置と、をずらしてドットを形成する、態様を有する。
ここで、走査方向へ連続した複数の隣接画素で構成される領域を隣接領域、走査方向へ連続した複数の二次隣接画素で構成される領域を二次隣接領域、と呼ぶことにする。隣接領域と二次隣接領域とに形成されるドットの走査方向における位置とが互いにずれると、隣接領域へのインク滴の着弾位置と二次隣接領域へのインク滴の着弾位置とが離れる。これにより、隣接領域に着弾したインク滴が二次隣接領域に着弾したインク滴に引き寄せられ難くなる。従って、本態様は、インク滴の吐出が不良である不良ノズルにより形成されるべきドットを補完する効果を向上させることが可能な技術を提供することができる。
さらに、本発明は、インクジェットプリンターを含む複合装置、上述した各部に対応した機能をコンピューターに実現させる画像形成プログラム、この画像形成プログラムを含む印刷プログラムといったプログラム、これらのプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な媒体、等に適用可能である。前述の装置は、分散した複数の部分で構成されてもよい。
隣接領域A1,A2と二次隣接領域A3,A4とでドットの走査方向における位置をずらして画像を形成する例を模式的に示す図。 ノズル64と画素PXの対応関係の例を模式的に示す図。 インクジェットプリンター1の構成例を模式的に示す図。 インクジェットプリンター1としてラインプリンターの要部を模式的に例示する図。 (a)はインクジェットプリンター1の要部を模式的に例示する図、(b)は振動板630の残留振動に基づく起電力曲線VRを模式的に例示する図。 (a)は不良ノズル検出ユニット48の電気回路例を示す図、(b)は増幅部701からの出力信号の例を模式的に示す図。 インク滴67の吐出タイミングをずらす例を模式的に示す図。 印刷処理の流れを模式的に例示する図。 データ変換処理の流れを模式的に例示する図。 比較例において画像を形成する例を模式的に示す図。
以下、本発明の実施形態を説明する。むろん、以下の実施形態は本発明を例示するものに過ぎず、実施形態に示す特徴の全てが発明の解決手段に必須になるとは限らない。
(1)本技術の概要:
まず、図1〜10を参照して本技術の概要を説明する。
本技術のインクジェットプリンター1は、走査方向(D2)とは異なる方向(D1)へ並んだ複数のノズル64と被印刷物400とが前記走査方向(D2)へ相対移動してインク滴67によるドットDTを形成する。ここで、「相対移動」と呼ぶときの走査方向(D2)には、ラインプリンターにおける被印刷物400の搬送方向D3が含まれる。ノズル64と被印刷物400とが相対移動することには、ラインプリンターのようにノズル64が移動しないで被印刷物400が移動すること、被印刷物400が移動しないでノズル64が移動すること、及び、ノズル64と被印刷物400の両方が移動することが含まれる。前記ノズルは、インク滴が噴射する小孔のことである。前記被印刷物(print substrate)は、印刷画像を保持する素材のことである。形状は長方形のものが一般的であるが、円形(例えばCD−ROM、DVD等の光ディスク)、三角形、四角形、多角形などがあり、少なくとも、JIS P0001:1998(紙・板紙及びパルプ用語)に記載の紙・板紙の品種及び加工製品の全てを含む。樹脂シート、金属板、立体物、等も被印刷物に含まれる。前記ドットは、被印刷物上にインク滴によって形成された画像の最小単位のことである。
複数のノズル64には、インク滴の吐出が不良である不良ノズルLN、隣接画素PX1,PX2(PX1とPX2の少なくとも一方を意味する。以下同様。)にドットを形成する一次近傍ノズルRN1,RN2(RN1とRN2の少なくとも一方を意味する。以下同様。)、二次隣接画素PX3,PX4(PX3とPX4の少なくとも一方を意味する。以下同様。)にドットを形成する二次近傍ノズルRN3,RN4(RN3とRN4の少なくとも一方を意味する。以下同様。)が含まれる。隣接画素PX1,PX2は、前記不良ノズルLNによる前記走査方向(D2)へ連続したドット欠落画素PXLに前記走査方向(D2)と交差する方向(幅方向D4)において隣接する画素である。二次隣接画素PX3,PX4は、前記隣接画素PX1,PX2から前記ドット欠落画素PXLとは反対側において前記隣接画素PX1,PX2に隣接する画素である。ここで、インク滴の吐出が不良であることは、ノズルが塞がれる現象である目詰まり(clogging)を含む。前記画素は、色を独立に割り当てることができる、画像を構成する最小要素である。
本インクジェットプリンター1の補完部U1は、前記不良ノズルLNによるドットを補完する前の元データ300に基づいて前記隣接画素PX1,PX2にドットが補完される記録データ310を生成する。隣接画素PX1,PX2に補完されるドットには、補完前にあるドットから大きくされたドット、補完前に無く新たに形成されるドット、のいずれも含まれる。本インクジェットプリンター1のドット形成部U2は、前記記録データ310に基づいて前記複数のノズル64からインク滴67を吐出してドットDTを形成する。このドット形成部U2は、前記一次近傍ノズルRN1,RN2からのインク滴67により形成されるドットDT1,DT2(DT1とDT2の少なくとも一方を意味する。以下同様。)の前記走査方向(D2)における位置と、前記二次近傍ノズルRN3,RN4からのインク滴67により形成されるドットDT3,DT4(DT3とDT4の少なくとも一方を意味する。以下同様。)の前記走査方向(D2)における位置と、をずらしてドットを形成する。
以上より、隣接領域A1,A2(A1とA2の少なくとも一方を意味する。以下同様。)へのインク滴67の着弾位置と二次隣接領域A3,A4(A3とA4の少なくとも一方を意味する。以下同様。)へのインク滴67の着弾位置とが離れる。
図10は、一次近傍ノズルによるドットDT1,DT2の走査方向における位置と、二次近傍ノズルによるドットDT3,DT4の走査方向における位置と、をずらさない比較例を模式的に示している。なお、隣接画素PX1,PX2に形成されるドットDT1,DT2には、ハッチングを付している。被印刷物400に着弾したインク滴67は、被印刷物400に染み込んだり乾いたりするまでは液状物の挙動を示す。このため、二次隣接画素PX3,PX4に着弾した液状のインク滴が図10に示すように隣接画素PX1,PX2に着弾したインク滴をドット欠落画素PXLとは反対側へ引き寄せてしまい、隣接領域A1,A2に形成される補完ドットDT1,DT2が二次隣接領域A3,A4の側に寄ってしまうことがある。この場合、隣接画素PX1,PX2に形成される補完ドットでドット欠落画素PXLを覆うという補完効果が弱くなってしまう。このような現象は、ポリエチレンテレフタレート(PET)紙等といったインクの染み込まない非吸収メディアや、光沢紙等といったインクの染み込みの遅い被印刷物に顕著に現れる。
また、複数のノズル64が第一の列#1のノズル64と第二の列#2のノズル64とで千鳥状に配置され、先にインク滴が吐出される第二の列#2に二次近傍ノズルRN3,RN4が配置され、後からインク滴が吐出される第一の列#1に一次近傍ノズルRN1,RN2が配置されることがある。この場合、隣接領域A1,A2に着弾したインク滴が先着の二次隣接領域A3,A4の液状インク滴に引き寄せられ易く、上述した補完効果が弱くなる現象が生じ易い。
一方、本技術では、図1に例示するように、隣接領域A1,A2へのインク滴の着弾位置と二次隣接領域A3,A4へのインク滴の着弾位置とが走査方向においてずれて離れるので、隣接領域A1,A2に着弾したインク滴が二次隣接領域A3,A4に着弾したインク滴に引き寄せられ難くなる。これにより、隣接画素PX1,PX2に形成される補完ドットDT1,DT2でドット欠落領域ALが覆われ易くなり、印刷画像の筋が抑制される。従って、本態様は、不良ノズルLNにより形成されるべきドットを補完する効果を向上させることが可能な技術を提供することができる。
図7に例示するように、前記ドット形成部U2は、前記複数のノズル64からインク滴67を吐出するタイミングを所定の吐出間隔(例えば1/1200inch相当)に制御する吐出間隔制御部U21を有してもよい。また、前記ドット形成部U2は、前記一次近傍ノズルRN1,RN2のインク滴67の吐出タイミングを前記吐出間隔の範囲内(例えば1/2400inch相当)で遅らせる吐出遅延部U22と、を有してもよい。一次近傍ノズルRN1,RN2のインク滴67の吐出タイミングが前記吐出間隔の範囲内で遅れることにより、記録データ310の走査方向(D2)における解像度(例えば1200dpi)が変わらなくても該解像度よりも細かくインク滴67の着弾位置が調整される。これにより、隣接領域A1,A2へのインク滴の着弾位置が二次隣接領域A3,A4へのインク滴の着弾位置からずれ、隣接領域A1,A2への着弾インク滴が二次隣接領域A3,A4への着弾インク滴に引き寄せられ難い。従って、本態様は、記録データ310の解像度を高くしなくても、不良ノズルLNにより形成されるべきドットを補完する効果を向上させることができる。また、記録データ310の解像度を高くしなくてもよいので、印刷の処理速度を維持することができる。さらに、印刷画像の画質等を考慮して吐出タイミングの遅延量を吐出間隔の範囲内で様々に設定することができる。
ここで、吐出タイミングは、一次近傍ノズルRN1,RN2のみ遅らせてもよいし、二次近傍ノズルRN3,RN4を除いた別のノズル64も遅らせてもよい。
前記複数のノズル64は、第一の列#1のノズル64と、該第一の列#1のノズル64よりも先にインク滴67が吐出される第二の列#2のノズル64と、で千鳥状に配置されたものでもよい。前記一次近傍ノズルRN1,RN2が前記第一の列#1のノズル64に含まれてもよいし、前記二次近傍ノズルRN3,RN4が前記第二の列#2のノズル64に含まれてもよい。この場合、前記吐出遅延部U22は、前記第一の列#1のノズル64におけるインク滴67の吐出タイミングを前記吐出間隔の範囲内で遅らせてもよい。
複数のノズル64が千鳥状に配置されている場合、先にインク滴67が吐出されるノズル64の列(第二の列#2)と、後でインク滴67が吐出されるノズル64の列(第一の列#1)とが存在する。隣接領域A1,A2へのインク滴の着弾が二次隣接領域A3,A4へのインク滴の着弾よりも後になる場合は、後で隣接領域A1,A2に着弾したインク滴が先着の二次隣接領域A3,A4のインク滴に引き寄せられ易い傾向にある。そこで、一次近傍ノズルRN1,RN2を含む第一の列#1のノズル64におけるインク滴の吐出タイミングが吐出間隔の範囲内で遅れると、インク滴が着弾する時間の差が増えたうえで、走査方向(D2)において先に二次隣接領域A3,A4に着弾したインク滴の位置から隣接領域A1,A2へのインク滴の着弾位置がずれる。従って、本態様は、不良ノズルLNにより形成されるべきドットをさらに適切に補完することができる。
また、図9に例示するように、前記補完部U1は、前記走査方向(D2)において第一解像度(例えば1200dpi)である前記記録データ310を前記元データ300に基づいて生成してもよい。前記ドット形成部U2は、前記記録データ310に基づいて、該記録データ310の各画素PXを前記走査方向(D2)へ連続して並べて該走査方向(D2)において前記第一解像度の倍の第二解像度(例えば2400dpi)に変換し、前記走査方向(D2)において1画素おきに元の各画素のデータを配置して残りの画素にドットが形成されないデータを配置し、且つ、前記隣接画素PX1,PX2と前記二次隣接画素PX3,PX4とで前記元の各画素のデータの位置を前記走査方向(D2)において互いに異なる位置にして第二記録データ320を生成するデータ変換部U23と、を有し、前記走査方向(D2)において前記第二解像度である前記第二記録データ320に従って前記複数のノズル64からインク滴67を吐出してドットDTを形成してもよい。
すなわち、第二記録データ320に従って隣接領域A1,A2と二次隣接領域A3,A4とで走査方向(D2)において互いに異なる位置にドットが形成されるので、隣接領域A1,A2に着弾したインク滴が二次隣接領域A3,A4に着弾したインク滴に引き寄せられ難くなる。従って、本態様は、ノズル64からインク滴を吐出するタイミングを遅らせる回路を用いなくても、不良ノズルLNにより形成されるべきドットを補完する効果を向上させることができる。
前記複数のノズル64が千鳥状に配置され、前記一次近傍ノズルRN1,RN2が前記第一の列#1のノズル64に含まれ、前記二次近傍ノズルRN3,RN4が前記第二の列#2のノズル64に含まれる場合、前記データ変換部U23は、前記隣接画素PX1,PX2における前記元の各画素のデータの位置を前記二次隣接画素PX3,PX4における前記元の各画素のデータの位置よりも後でドットが形成される位置にして前記第二記録データ320を生成してもよい。上述したように、隣接領域A1,A2へのインク滴の着弾が二次隣接領域A3,A4へのインク滴の着弾よりも後になる場合は、後で隣接領域A1,A2に着弾したインク滴が先に着弾した二次隣接領域A3,A4のインク滴に引き寄せられ易い傾向にある。本態様は、一次近傍ノズルRN1,RN2を含む第一の列#1のノズル64におけるインク滴の吐出タイミングが実質的に第二解像度の1画素分遅れるので、インク滴が着弾する時間の差が増えたうえで、先に二次隣接領域A3,A4に着弾したインク滴の位置から後で隣接領域A1,A2に着弾するインク滴の位置がずれる。従って、本態様は、不良ノズルLNにより形成されるべきドットをさらに適切に補完することができる。
本インクジェットプリンター1が移動する前記被印刷物400に対して前記複数のノズル64からインク滴67を吐出するラインプリンターである場合、不良ノズルLNによる走査方向(D2)へ連続したドット欠落画素PXLにインク滴67を直接着弾させるノズル64が無いので、印刷画像にドット欠落画素PXLの筋が生じ易い傾向にある。従って、インクジェットプリンター1がラインプリンターである態様は、不良ノズルLNにより形成されるべきドットを補完する効果を向上させる好適な態様である。
(2)インクジェットプリンター及び記録方法の第一の具体例:
図1は、隣接領域A1,A2と二次隣接領域A3,A4とでドットの走査方向における位置をずらして印刷画像330を形成する例を模式的に示している。図2は、ノズル64と画素PXの対応関係の例を模式的に示している。図3は、インクジェットプリンター1の構成例を模式的に示している。図4は、インクジェットプリンター1としてラインプリンターの要部を模式的に例示している。本明細書において、符号D1はノズル64の並び方向、符号D2はドットDTの形成順を意味する狭義の走査方向、符号D3は狭義の走査方向D2とは反対の搬送方向、符号D4は長尺な被印刷物400の幅方向、を示している。図4等の例では並び方向D1と幅方向D4が一致しているが、並び方向D1と幅方向D4とはずれていてもよい。これらの方向D1,D4と走査方向D2(搬送方向D3)は、互いに交わっていればよく、互いに直交するのみならず、直交しない場合も本発明に含まれる。誤差により厳密な直交からずれることは、直交することに含まれる。分かり易く示すため、各方向の拡大率は異なることがあり、各図は整合していないことがある。また、図1等に示すドットはあくまでも説明のため模式的に示されたものであり、実際に形成されるドットの大きさや形状等はこれらの図の通りになるとは限らない。図1〜5等に示すヘッド61もあくまでも説明のため模式的に示されたものであり、実際の大きさや形状等はこれらの図の通りになるとは限らない。さらに、図1等では画素の中心の配置間隔である画素ピッチが幅方向D4と走査方向D2とでほぼ同じとされているが、幅方向D4と走査方向D2とで画素ピッチが異なっていてもよい。
インクジェットプリンター1は、実際には形成されないドット補完前の仮想の画像329を表す元データ300に基づいて不良ノズルLNにより形成されるべきドットを補完した印刷画像330を表す記録データ310を生成する。補完前後の画像329,330は、走査方向D2及び幅方向D4へそれぞれ整然と並んだ画素PXのそれぞれについてドットDTの形成状況(有無を含む。)を表す多値又は二値の画像である。印刷画像330は、被印刷物400に対して実際に形成される画像である。
まず、ノズル64と画素PXの対応関係の例を説明する。図4に示すヘッドユニット60は、C(シアン)のノズル列68C、M(マゼンタ)のノズル列68M、Y(イエロー)のノズル列68Y、及び、K(ブラック)のノズル列68Kを有する記録ヘッド61を備えている。ヘッド61は、CMYKの色別に設けられてもよい。各ノズル列68C,68M,68Y,68Kは、印刷用紙等といった被印刷物400の搬送方向D3へ並べられている。ヘッドユニット60は移動しないように固定されているため、狭義の走査方向D2は搬送方向D3とは反対の方向となる。各ノズル列68C,68M,68Y,68Kは、並び方向D1へノズル64C,64M,64Y,64Kが並んでいる。なお、ノズルが千鳥状に配置されたノズル列であっても、複数のノズルが走査方向とは異なる所定の並び方向へ例えば2列に並んでおり、本技術に含まれる。この場合の並び方向は、千鳥状配置における各列のノズルの並びの方向を意味する。
図4に示すヘッドユニット60は、被印刷物400の幅方向D4の全体にわたってノズル64C,64M,64Y,64Kから吐出(噴射)されるインク滴67により被印刷物400にドットDTを形成することができるように複数のヘッド61が配置されている。ここで、ノズル列68C,68M,68Y,68Kをノズル列68と総称し、ノズル64C,64M,64Y,64Kをノズル64と総称する。
図2等には、並び方向D1に沿って複数のノズル64が千鳥状に配置されたノズル列68を有するヘッド61の例を模式的に示している。印刷画像330に合わせるため、ノズル64を有するノズル面とは反対側からヘッド61を示している。図2等に示すノズル列68は、CMYKのうち1色についての複数のノズル64の配置を示している。ノズル列68には、走査方向D2における上流側に配置された第一の列#1のノズル、及び、この第一の列#1のノズル64よりも先にインク滴67が吐出される第二の列#2のノズルが含まれている。第二の列#2に不良ノズルLNがある場合、第一の列#1に一次近傍ノズルRN1,RN2があることになり、第二の列#2に二次近傍ノズルRN3,RN4があることになる。この場合、二次近傍ノズルRN3,RN4から先に吐出されるインク滴が二次隣接領域A3,A4に着弾し、一次近傍ノズルRN1,RN2から遅れて吐出されるインク滴が隣接領域A1,A2に着弾することになる。
ノズル列68には、目詰まり等によりインク滴が吐出しなかったり吐出インク滴が正しい軌跡を描かなかったりする不良ノズルLNが生じることがある。不良ノズルLNがあると、図2等に示すように、ドットDTが形成されないドット欠落画素PXLが走査方向D2へ繋がった「ドット抜け」領域(ドット欠落領域AL)が被印刷物400に形成される。すなわち、形成される画像330を構成する複数の画素PXには、複数のノズル64に含まれる不良ノズルLNによる走査方向D2へ連続したドット欠落画素PXLが含まれる。ドット欠落領域ALにより、印刷画像330に被印刷物400の地色の筋が走査方向D2に沿って生じてしまう。被印刷物400が白色であれば、白筋が生じることになる。
本技術では、並び方向D1において不良ノズルLNの両隣にある近傍ノズルを一次近傍ノズルRN1,RN2と呼び、これら一次近傍ノズルRN1,RN2から不良ノズルLNとは反対側において一次近傍ノズルRN1,RN2に隣接する近傍ノズルをそれぞれ二次近傍ノズルRN3,RN4と呼び、幅方向D4においてドット欠落画素PXLの両隣にある近傍画素を隣接画素PX1,PX2と呼び、これら隣接画素PX1,PX2からドット欠落画素PXLとは反対側において隣接画素PX1,PX2に隣接する近傍画素をそれぞれ二次隣接画素PX3,PX4と呼ぶことにしている。ノズルRN1,RN2,RN3,RN4から吐出されるインク滴67によりそれぞれ画素PX1,PX2,PX3,PX4にドットDT1,DT2,DT3,DT4が形成される。
図3に示すインクジェットプリンター1は、コントローラー10、RAM(Random Access Memory)20、不揮発性メモリー30、不良ノズル検出ユニット48、機構部50、インターフェイス(I/F)71,72、操作パネル73、等を備える。コントローラー10、RAM20、不揮発性メモリー30、I/F71,72、及び、操作パネル73は、バス80に接続され、互いに情報を入出力可能とされている。
コントローラー10は、CPU(Central Processing Unit)11、解像度変換部41、色変換部42、ハーフトーン処理部43、補完部44(U1)、駆動信号送信部45、等を備える。コントローラー10は、機構部50とともにドット形成部U2を構成し、不良ノズル検出ユニット48とともに不良ノズル検出部U3を構成する。コントローラー10は、SoC(System on a Chip)等により構成することができる。
CPU11は、インクジェットプリンター1における情報処理や制御を中心的に行う装置である。
解像度変換部41は、ホスト装置100やメモリーカード90等からの入力画像の解像度を設定解像度(例えば、幅方向D4を600dpi、走査方向D2を1200dpi)に変換する。入力画像は、例えば、各画素にRGB(赤、緑、青)の256階調の整数値を有するRGBデータで表現される。
色変換部42は、例えば、設定解像度のRGBデータを各画素にCMYKの256階調の整数値を有するCMYKデータに変換する。
ハーフトーン処理部43は、CMYKデータを構成する各画素の階調値に対して例えばディザ法や誤差拡散法や濃度パターン法といった所定のハーフトーン処理を行って前記階調値の階調数を減らし、不良ノズルLNによるドットを補完する前の元データ300を生成する。元データ300は、ドットの形成状況を表すデータであり、ドットの形成有無を表す2値データでもよいし、大中小の各ドットといった異なるサイズのドットに対応可能な3階調以上の多値データでもよい。各画素について1ビットで表現可能な2値データは、例えば、ドット形成に1、ドット無しに0、を対応させるデータとすることができる。各画素について2ビットで表現可能な4値データとしては、例えば、大ドット形成に3、中ドット形成に2、小ドット形成に1、ドット無しに0、を対応させるデータとすることができる。大ドットを補完ドット専用にする場合、元データ300は大ドットが形成されない多値データでもよい。
補完部44は、元データ300に基づいて隣接画素PX1,PX2にドットが補完される記録データ310を生成する。従って、記録データ310も、ドットの形成状況を表すデータであり、2値データでもよいし、3階調以上の多値データでもよい。
駆動信号送信部45は、ヘッド61の駆動素子63に印加する電圧信号に対応した駆動信号SGを記録データ310から生成して駆動回路62へ出力する。例えば、記録データ310が「大ドット形成」であれば大ドット用のインク滴を吐出させる駆動信号を出力し、記録データ310が「中ドット形成」であれば中ドット用のインク滴を吐出させる駆動信号を出力し、記録データ310が「小ドット形成」であれば小ドット用のインク滴を吐出させる駆動信号を出力する。これらの各部41〜45は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)で構成されてもよく、RAM20から処理対象のデータを直接読み込んだりRAM20に処理後のデータを直接書き込んだりしてもよい。
コントローラー10に制御される機構部50は、紙送り機構53、ヘッドユニット60、ヘッド61、等を備え、コントローラー10とともにドット形成部U2を構成する。紙送り機構53は、走査方向D2へ連続した被印刷物400を搬送方向D3へ搬送する。ヘッドユニット60には、例えばCMYKのインク滴67を吐出するヘッド61が搭載されている。ヘッド61は、駆動回路62、駆動素子63、等を備える。駆動回路62は、コントローラー10から入力される駆動信号SGに従って駆動素子63に電圧信号を印加する。駆動素子63には、ノズル64に連通する圧力室内のインク66に圧力を加える圧電素子、熱により圧力室内に気泡を発生させてノズル64からインク滴67を吐出させる駆動素子、等を用いることができる。ヘッド61の圧力室には、インクカートリッジ65からインク66が供給される。インクカートリッジ65とヘッド61の組合せは、例えば、CMYKのそれぞれに設けられる。圧力室内のインク66は、駆動素子63によってノズル64から被印刷物400に向かってインク滴67として吐出され、印刷用紙等といった被印刷物400にインク滴67のドットDTが形成される。被印刷物400が搬送方向D3へ搬送されることにより、すなわち、複数のノズル64と被印刷物400とが走査方向へ相対移動することにより、記録データ310に対応した印刷画像330が複数のドットDTにより形成される。多値データが4値データであれば、多値データで表されるドットサイズに応じたドットの形成により画像330が印刷される。
RAM20は、大容量で揮発性の半導体メモリーであり、プログラムPRG2、元データ300、記録データ310、等が格納される。プログラムPRG2は、インクジェットプリンター1の各部U1〜U3に対応する補完機能、ドット形成機能、及び、不良ノズル検出機能をインクジェットプリンター1に実現させる画像形成プログラムを含む。
不揮発性メモリー30には、プログラムデータPRG1等が記憶されている。不揮発性メモリー30には、ROM(Read Only Memory)、ハードディスクといった磁気記録媒体、等が用いられる。なお、プログラムデータPRG1を展開するとは、CPU11で解釈可能なプログラムとしてRAM20に書き込むことを意味する。
カードI/F71は、メモリーカード90にデータを書き込んだりメモリーカード90からデータを読み出したりする回路である。メモリーカード90は、データの書き込み及び消去が可能な不揮発性半導体メモリーであり、デジタルカメラといった撮影装置により撮影された画像等が記憶される。画像は、例えばRGB色空間の画素値で表され、RGBの各画素値は、例えば0〜255の8ビットの階調値で表される。
通信I/F72は、ホスト装置100の通信I/F172に接続され、ホスト装置100に対して情報を入出力する。通信I/F72,172には、USB(Universal Serial Bus)等を用いることができる。ホスト装置100には、パーソナルコンピューターといったコンピューター、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、スマートフォンといった携帯電話、等が含まれる。
操作パネル73は、出力部74、入力部75、等を有し、ユーザーがインクジェットプリンター1に対して各種の指示を入力可能である。出力部74は、例えば、各種の指示に応じた情報やインクジェットプリンター1の状態を示す情報を表示する液晶パネル(表示部)で構成される。出力部74は、これらの情報を音声出力してもよい。入力部75は、例えば、カーソルキーや決定キーといった操作キー(操作入力部)で構成される。入力部75は、表示画面への操作を受け付けるタッチパネル等でもよい。
不良ノズル検出ユニット48は、コントローラー10とともに各ノズル64の状態が正常であるか不良であるかを検出する不良ノズル検出部U3を構成する。
図5(a),(b)はノズル64の状態を検出する方法例を説明するための図であり、図5(a)はインクジェットプリンター1の要部を模式的に示し、図5(b)は振動板630の残留振動に基づく起電力曲線VRを模式的に示している。図6(a)は検出ユニット48の電気回路例を示し、図6(b)はコンパレーター701bからの出力信号の例を模式的に示している。
図5(a)に示すヘッド61の流路基板610には、圧力室611、インクカートリッジ65から圧力室611へとインク66が流れるインク供給路612、圧力室611からノズル64へとインク66が流れるノズル連通路613、等が形成されている。流路基板610には、例えばシリコン基板等を用いることができる。流路基板610の表面は、圧力室611の壁面の一部を構成する振動板部634とされている。振動板部634は、例えば酸化シリコン等で構成することができる。振動板630は、例えば、振動板部634、この振動板部634上に形成された駆動素子63、等で構成することができる。駆動素子63は、例えば、振動板部634上に形成された下電極631、概ね下電極631上に形成された圧電体層632、概ね圧電体層632上に形成された上電極633、を有する圧電素子等とすることができる。電極631,633は、例えば白金や金等を用いることができる。圧電体層632は、例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛、化学量論比でPb(Zrx,Ti1-x)O3)といった強誘電体のペロブスカイト型酸化物等を用いることができる。
図5(a)は、振動板630の残留振動に基づく圧電素子(駆動素子63)からの起電力状態を検出する検出ユニット48を設けたインクジェットプリンター1の要部をブロック図により示している。検出ユニット48の一端は下電極631に対して電気的に接続され、検出ユニット48の他端は上電極633に対して電気的に接続されている。
図5(b)は、ノズル64からインク滴67を吐出するための駆動信号SGの供給後に生じる振動板630の残留振動に基づく駆動素子63の起電力曲線(起電力状態)VRを例示している。ここで、横軸は時間t、縦軸は起電力Vfである。起電力曲線VRは、正常なノズル64からインク滴67を吐出した例を示している。目詰まり等によりノズルからインク滴67が吐出しなかったり吐出インク滴67が正しい軌跡を描かなかったりすると、起電力曲線がVRからずれる。そこで、図6(a)に示すような検出回路を用いてノズル64が正常であるか不良であるかを検出することができる。
図6(a)に示す検出ユニット48は、増幅部701及びパルス幅検出部702を備えている。増幅部701は、例えば、オペアンプ701a、コンパレーター701b、コンデンサC1,C2、抵抗R1〜R5、を備える。駆動回路62から出力される駆動信号SGが駆動素子63に印加されると、残留振動が生じ、残留振動に基づく起電力が増幅部701に入力される。この起電力に含まれる低周波成分はコンデンサC1と抵抗R1とで構成される高域通過フィルターによって除去され、低周波成分除去後の起電力がオペアンプ701aにより所定の増幅率で増幅される。オペアンプ701aの出力は、コンデンサC2と抵抗R4とで構成される高域通過フィルターを通過し、コンパレーター701bによって基準電圧Vrefと比較され、基準電圧Vrefより高いか否かによってハイレベルHかローレベルLかのパルス状電圧に変換される。
図6(b)は、コンパレーター701bから出力されパルス幅検出部702に入力されるパルス状電圧の例を示している。パルス幅検出部702は、入力されるパルス状電圧の立ち上がり時にカウント値をリセットし、所定期間毎にカウント値をインクリメントし、次のパルス状電圧の立ち上がり時にカウント値を検出結果としてコントローラー10へ出力する。カウント値は残留振動に基づく起電力の周期に対応し、順次出力されるカウント値は残留振動に基づく起電力の周波数特性を示す。ノズルが不良ノズルLNである場合の起電力の周波数特性(例えば周期)は、ノズルが正常である場合の起電力の周波数特性とは異なる。そこで、コントローラー10は、順次入力されるカウント値が許容範囲内であれば検出対象のノズルが正常であると判定することができ、順次入力されるカウント値が許容範囲外であれば検出対象のノズルが不良ノズルLNであると判定することができる。
上述した処理を各ノズル64について行うことにより、コントローラー10は、各ノズル64の状態を把握することができ、不良ノズルLNの位置を表す情報を例えばRAM20又は不揮発性メモリー30に格納することができる。
むろん、不良ノズルLNの検出は、上述した方法に限定されない。例えば、複数のノズル64から対象のノズルを順次切り替えながらインク滴67を吐出させ、被印刷物400にドットが形成されないノズルを識別する情報(例えばノズル番号)の操作入力を受け付けることも、不良ノズルLNの検出に含まれる。また、製造工場から出荷する前に不良ノズルLNを識別する情報を例えば不揮発性メモリー30に記憶させると、インクジェットプリンター1に不良ノズル検出部U3を設ける必要が無くなる。
図7は、駆動信号送信部45においてインク滴67の吐出タイミングをずらす例を模式的に示している。図7に示すヘッド61には、第一の列#1のノズル64からインク滴を吐出するための駆動素子に電圧信号を印加する駆動回路221、及び、第二の列#2のノズル64からインク滴を吐出するための駆動素子に電圧信号を印加する駆動回路222が設けられている。これらの駆動回路221,222は、図3等に示す駆動回路62に含まれる。駆動信号送信部45は、基準信号生成回路210(吐出間隔制御部U21)、第一の列#1用の遅延回路211(吐出遅延部U22)、第二の列#2用の遅延回路212、を有している。
基準信号生成回路210は、所定の吐出間隔、例えば、走査方向D2におけるドットDTのピッチが1/1200inchとなる間隔の基準タイミング信号RTSを生成して遅延回路211,212に供給する。第一の列#1用の遅延回路211は、基準タイミング信号RTSに基づいて、この基準タイミング信号RTSのタイミングを遅らせた印刷タイミング信号PTS1を生成して駆動回路221に供給する。第二の列#2用の遅延回路212は、基準タイミング信号RTSに基づいて、この基準タイミング信号RTSのタイミングを遅らせた印刷タイミング信号PTS2を生成して駆動回路222に供給する。ここで、第一の列#1用の遅延回路211は、第二の列#2のノズルによるドットDTの位置よりも第一の列#1のノズルによるドットDTの位置が走査方向D2において1画素未満の範囲内(例えば1/2400inch)で下流側(図7の右側)となるように基準タイミング信号RTSのタイミングを遅らせて印刷タイミング信号PTS1を生成する。第一の列#1用の駆動回路221は、コントローラー10から入力される駆動信号SG1に従って駆動素子に電圧信号を印加する。第二の列#2用の駆動回路222は、コントローラー10から入力される駆動信号SG2に従って駆動素子に電圧信号を印加する。これらの駆動信号SG1,SG2は、図2等に示す駆動信号SGに含まれる。
以上より、基準信号生成回路210は、複数のノズル64からインク滴67を吐出するタイミングを所定の吐出間隔に制御する。第一の列#1用の遅延回路211は、両列#1,2のノズルによるインク滴の着弾位置が走査方向D2において合うタイミングから一次近傍ノズルRN1,RN2のインク滴の吐出タイミングを前記吐出間隔の範囲内で遅らせる。印刷画像を構成する画素がインク滴の着弾予定位置であるとすると、図7に示すように、第一の列#1のノズルに対応する画素PX11が第二の列#2のノズルに対応する画素PX12よりも1画素未満の範囲内で下流側へずれることになる。第一の列#1に不良ノズルLNがある場合、一次近傍ノズルRN1,RN2からのインク滴により形成されるドットの走査方向D2における位置は、二次近傍ノズルRN3,RN4からのインク滴により形成されるドットの走査方向D2における位置から1画素未満の範囲内で下流側へずれることになる。
走査方向D2における画素PX11,PX12のずれは、画素ピッチの1/2、例えば、解像度が1200dpiであれば1/2400inchが好ましいものの、画素ピッチの1/4〜1/3等、画素ピッチの1/2に限定されない。なお、画素PX11,PX12のずれが画素ピッチの1/2未満であるときに十分な補完効果が得られると、画素ピッチが1/2である場合と比べて印刷画像の画質が向上するので好ましい。このことから、駆動信号送信部45は、図7の括弧内に示すように、遅延回路211,212による基準タイミング信号RTSのタイミングの遅延量を変える遅延制御部213を有してもよい。これにより、印刷画像の画質等を考慮してインク滴吐出タイミングの遅延量を吐出間隔の範囲内で様々に設定することができる。
(3)第一の具体例における印刷処理の説明:
ホスト装置100やメモリーカード90等からの入力画像に基づいて印刷画像330を形成する処理は、上述した各部41〜45,50が順に行う。印刷処理は、電気回路により実現されてもよいし、プログラムにより実現されてもよい。ここで、補完部44が行う処理が補完工程に対応し、駆動信号送信部45及び機構部50が行う処理がドット形成工程に対応する。
図8は、印刷処理の流れを模式的に例示している。この印刷処理が開始されると、解像度変換部41は、入力画像を表すRGBデータ(例えば256階調)を設定解像度(例えば600×1200dpi)に変換する。色変換部42は、設定解像度のRGBデータを同じ設定解像度のCMYKデータ(例えば256階調)に色変換する。ハーフトーン処理部43は、CMYKデータに対してハーフトーン処理を行って同じ設定解像度の元データ300を生成する。図8に示す元データ300は、4値データであるが、大ドットが形成されない多値データである。補完部44は、元データ300に対して所定の補完処理を行って同じ設定解像度の記録データ310を生成する。この記録データ310は、大ドットが補完ドットの少なくとも一部として形成される4値データである。
補完処理は、例えば、以下の規則に従って行うことができる。この規則における画素PXL,PX1〜PX4は、走査方向D2において同じ位置の画素を意味する。
(規則1).元データ300の画素PXL,PX1がともに「1」(小ドット形成)又は「2」(中ドット形成)である場合、隣接画素PX1のデータに1を加え、ドット欠落画素PXLを「0」(ドット無し)に変える。補完後の隣接画素PX1が「3」(大ドット形成)であり、元データ300の二次隣接画素PX3に「2」が格納されている場合、二次隣接画素PX3を「1」に変える。
(規則2).元データ300の画素PXL,PX2がともに「1」又は「2」である場合、隣接画素PX2のデータに1を加え、ドット欠落画素PXLを「0」に変える。補完後の隣接画素PX2が「3」であり、元データ300の二次隣接画素PX4に「2」が格納されている場合、二次隣接画素PX4を「1」に変える。
(規則3).元データ300において、ドット欠落画素PXLが「1」又は「2」であり、且つ、隣接画素PX1,PX2がともに「0」である場合、隣接画素PX1をドット欠落画素PXLのデータに変え、ドット欠落画素PXLを「0」に変える。
(規則4).元データ300のドット欠落画素PXLが「0」である場合、画素PXL,PX1〜PX4のデータを変えない。
例えば、元データ300において、ドット欠落画素PXL1が「2」(中ドット形成)であり、このドット欠落画素PXL1に隣接する隣接画素PX1も「2」であるとする。この場合、補完処理を経た記録データ310においては、ドット欠落画素PXL1が「0」(ドット無し)であり、このドット欠落画素PXL1に隣接する隣接画素PX1が「3」(大ドット形成)である。この大ドットが中ドットから変更された補完ドットである。なお、前記隣接画素PX1に隣接する二次隣接画素PX3は、元データ300における「2」から「1」(小ドット形成)に変わる。
また、元データ300において、ドット欠落画素PXL2が「2」であり、このドット欠落画素PXL2に隣接する隣接画素PX1が「0」であるとする。この場合、補完処理を経た記録データ310においては、ドット欠落画素PXL2が「0」であり、このドット欠落画素PXL2に隣接する隣接画素PX1が「2」(中ドット形成)である。この新たに形成される中ドットが補完ドットである。
さらに、元データ300において、ドット欠落画素PXL3が「0」であり、このドット欠落画素PXL3に隣接する隣接画素PX1が「2」であるとする。この場合、補完処理を経た記録データ310においては、ドット欠落画素PXL3が「0」のままであり、このドット欠落画素PXL3に隣接する隣接画素PX1が「2」のままである。
以上より、記録データ310は隣接画素PX1,PX2にドットが補完されるデータである。
むろん、本技術は、上述した規則に限定されない。例えば、上記規則1では隣接画素PX1を「3」に変えてもよいし、上記規則2では隣接画素PX2を「3」に変えてもよい。
駆動信号送信部45は、記録データ310から駆動信号SGを生成して駆動回路62へ出力する。このとき、図7に示すように、駆動信号SGに含まれる駆動信号SG1,SG2をそれぞれ駆動回路221,222に出力する。第二の列#2用の遅延回路212は、基準タイミング信号RTSのタイミングを所定期間遅らせて印刷タイミング信号PTS2を生成して駆動回路222に出力する。この駆動回路222は、駆動信号SG2に従って第二の列#2用の駆動素子63に電圧信号を印加し、第二の列#2用のノズル64から先発のインク滴67を吐出させる。これにより、第二の列#2に対応する画素PX12に対して記録データ310で表されるサイズに応じたインク滴が先に着弾し、ドットサイズに応じたドットが形成される。また、第一の列#1用の遅延回路211は、第二の列#2のノズルによるドットDTの位置よりも第一の列#1のノズルによるドットDTの位置が走査方向D2において1画素未満の範囲内で下流側となるように基準タイミング信号RTSのタイミングを遅らせて印刷タイミング信号PTS1を生成して第一の列#1用の駆動回路221に出力する。この駆動回路221は、駆動信号SG1に従って第一の列#1用の駆動素子63に電圧信号を印加し、第一の列#1用のノズル64から後発のインク滴67を吐出させる。これにより、第一の列#1に対応する画素PX11に対して記録データ310で表されるサイズに応じたインク滴が遅れて着弾し、ドットサイズに応じたドットが形成される。
以上により、一次近傍ノズルからのインク滴により形成されるドットDT1,DT2の走査方向D2における位置と、二次近傍ノズルからのインク滴により形成されるドットDT3,DT4の走査方向D2における位置と、がずれる。形成される印刷画像330の例を、図1に模式的に示している。なお、隣接画素PX1,PX2に形成されるドットDT1,DT2には、ハッチングを付している。図1に示すように、隣接領域A1,A2へのインク滴の着弾位置と二次隣接領域A3,A4へのインク滴の着弾位置とが走査方向D2においてずれるので、隣接領域A1,A2のドットDT1,DT2と二次隣接領域A3,A4のドットDT3,DT4との干渉量が軽減される。これにより、隣接領域A1,A2への着弾インク滴が二次隣接領域A3,A4への着弾インク滴に引き寄せられて二次隣接領域A3,A4の方へ広がることが抑制され、隣接画素PX1,PX2に形成される補完ドットDT1,DT2でドット欠落領域ALが覆われ易くなる。また、一次近傍ノズルRN1,RN2からのインク滴の吐出タイミングが吐出間隔の範囲内で遅れると、隣接領域A1,A2と二次隣接領域A3,A4とでインク滴の着弾する時間の差が増え、この点でも隣接領域A1,A2に着弾したインク滴が二次隣接領域A3,A4に着弾したインク滴に引き寄せられ難くなる。従って、本技術は、印刷画像におけるドット欠落領域ALに沿った筋を抑制することができ、不良ノズルLNにより形成されるべきドットを補完する効果を向上させることができる。この効果は、複数のノズルが千鳥状に配置されている場合に顕著に得られる。
また、吐出間隔制御部U21と吐出遅延部U22があることにより、本技術は、記録データ310の解像度を高くしなくても印刷の処理速度を維持することができ、印刷画像の画質等を考慮して吐出タイミングの遅延量を様々に設定することができる。
上述したように、隣接領域と二次隣接領域とに形成されるドットの位置が走査方向において互いにずれると補完効果が向上する。そこで、例えば、ノズル単位で印刷タイミング信号のタイミングを変更可能であれば、一次近傍ノズルRN1,RN2におけるインク滴の吐出タイミングのみ吐出間隔の範囲内で遅らせてもよい。これにより、隣接領域A1,A2に形成されるドットの走査方向D2における位置が残りの全領域に形成されるドットの走査方向D2における位置から下流側へ1画素未満の範囲内でずれる。
(4)第二の具体例における印刷処理の説明:
図7に示す遅延回路211が無くても、一次近傍ノズル及び二次近傍ノズルからのインク滴により形成されるドットの走査方向における位置を互いにずらすことできる。例えば、走査方向におけるドット形成の制御分解能を記録データ310の2倍にし、記録データ310に対するデータ処理により隣接領域と二次隣接領域とで走査方向におけるドットの形成位置を互いに制御分解能の逆数分ずらしてもよい。
図9は、駆動信号送信部45に設けられるデータ変換部U23で行われるデータ変換処理の流れを模式的に例示している。このデータ変換処理の前提として、インクジェットプリンター1が図1〜5,8に示す構成を備え、上述した各部41〜44の処理により走査方向D2において第一解像度(例えば1200dpi)である記録データ310が生成されるものとする。
データ変換部U23は、まず、記録データ310に基づいて、該記録データ310の各画素について4値のデータを走査方向D2へ2画素連続して並べ、走査方向D2において第一解像度の倍の第二解像度(例えば2400dpi)に変換した中間データ311を生成する。例えば、走査方向1200dpiの記録データ310の画素PX1aが「3」(大ドット形成)である場合、走査方向2400dpiの中間データ311において対応する連続した2画素PX1b,PX1cが「3」となる。
次に、データ変換部U23は、データ配列が市松模様状のマスクパターン312と中間データ311との論理積をとることにより、走査方向D2において1画素おきに記録データ310の各画素(元の各画素)のデータを配置して残りの画素にドットが形成されないデータを配置した走査方向2400dpiの第二記録データ320を生成する。マスクパターン312は、例えば、走査方向D2及び幅方向D4へそれぞれ整然と並んだ画素に「1」と「0」が交互に配置されたパターンデータとされる。すなわち、走査方向D2において隣接する画素同士の値が互いに異なり、且つ、幅方向D4において隣接する画素同士の値が互いに異なる。ここで、「1」は中間データ311において重ね合わされた画素のデータを残すことを意味し、「0」は中間データ311において重ね合わされた画素を「0」にすることを意味する。また、マスクパターン312は、第一の列#1用の画素における記録データ310の各画素のデータの位置を第二の列#2用の画素における記録データ310の各画素のデータの位置よりも後でドットが形成される位置にするように中間データ311から第二記録データ320に変換するためのパターンデータである。一次近傍ノズルRN1,RN2が第一の列#1のノズルに含まれ、二次近傍ノズルRN3,RN4が第二の列#2のノズルに含まれる場合、隣接画素PX1,PX2における記録データ310の各画素のデータの位置を二次隣接画素PX3,PX4における記録データ310の各画素のデータの位置よりも後でドットが形成される位置にするように中間データ311から第二記録データ320が生成される。
例えば、中間データ311の隣接画素PX1b,PX1cが「3」である場合、中間データ311において先にドットが形成される位置にある隣接画素PX1bは「0」に変換され、第二記録データ320の隣接画素PX1dが「0」となる。中間データ311において後でドットが形成される位置にある隣接画素PX1cは「3」が残され、第二記録データ320の隣接画素PX1eが「3」となる。
以上のようにして、データ変換部U23は、記録データ310に基づいて、走査方向D2において1画素おきに記録データ310の各画素のデータを配置して残りの画素にドットが形成されないデータを配置し、且つ、隣接画素PX1,PX2における記録データ310の各画素のデータの位置を二次隣接画素PX3,PX4における記録データ310の各画素のデータの位置よりも後でドットが形成される位置にして走査方向2400dpiの第二記録データ320を生成する。駆動信号送信部45は、第二記録データ320から駆動信号SGを生成して駆動回路62へ出力する。ここで、走査方向D2におけるドットのピッチが1/1200dpiから1/2400dpiに変わることに対応させるため、搬送方向D3への被印刷物400の搬送速度を1200dpiの場合と比べて半分にする。これにより、印刷タイミング信号を生成する回路を変えずに走査方向2400dpiの第二記録データ320に従って複数のノズル64からインク滴が吐出され、ドットが形成される。
以上の処理により、図1に示すように隣接領域A1,A2と二次隣接領域A3,A4とで走査方向D2において互いに異なる位置にドットが形成されるので、隣接領域A1,A2に着弾したインク滴が二次隣接領域A3,A4に着弾したインク滴に引き寄せられ難くなる。また、一次近傍ノズルRN1,RN2を含む第一の列#1のノズル64における後発のインク滴の吐出タイミングが実質的に走査方向1200dpiの1/2画素分遅れるので、インク滴が着弾する時間の差が増える。従って、第二の具体例は、ノズルからインク滴を吐出するタイミングを遅らせる回路を用いなくても、不良ノズルLNにより形成されるべきドットを補完する効果を向上させることができる。
上述したように、隣接領域と二次隣接領域とに形成されるドットの位置が走査方向において互いにずれると補完効果が向上する。そこで、例えば、隣接画素PX1,PX2における記録データ310の各画素のデータの位置が残りの全画素における記録データ310の各画素のデータの位置よりも後でドットが形成される位置にするようなマスクパターンを用いてもよい。
(5)変形例:
本発明は、種々の変形例が考えられる。
例えば、本技術を適用可能なインクジェットプリンターは、ラインプリンター以外にも、シリアルプリンター、複写機、ファクシミリ、等も含まれる。例えば、紙送り機構が被印刷物を搬送方向へ間欠的に搬送しヘッドが搬送方向と直交する主走査方向へ往復移動する場合、前記主走査方向が本技術の走査方向となって本技術が適用される。
インクの色は、Kの1色などCMYKの一部が無くてもよく、CMYK以外にも、lc(ライトシアン)、lm(ライトマゼンタ)、dy(ダークイエロー)、lk(ライトブラック)、llk(ライトライトブラック)、Or(オレンジ)、Gr(グリーン)、B(ブルー)、V(バイオレット)、等の少なくとも一部が含まれてもよい。また、インクは、色を表現するための液体にとどまらず、光沢感を出す無着色の液体等、何らかの機能を付与する種々の液体が含まれる。従って、インク滴には、無着色の液滴等、種々の液滴が含まれる。
本技術を適用可能なヘッドは、各色について千鳥状に配置された複数のノズルを有するヘッド以外にも、各色について一列に配置された複数のノズルを有するヘッド等でもよい。複数のノズルが被印刷物の幅方向へ一列に配置され、隣接領域へのインク滴と二次隣接領域へのインク滴とが同時に着弾する場合も、本技術に含まれる。この場合、隣接領域及び二次隣接領域に形成されるドットの走査方向における位置が互いにずれることにより隣接領域への着弾インク滴が二次隣接領域への着弾インク滴に引き寄せられ難くなるので、補完効果が向上する。
上述した実施形態では設定解像度が600×1200dpiであるとして説明したが、幅方向D4における設定解像度は300dpi、720dpiなど、様々に変更可能であるし、走査方向D2における設定解像度も600dpi、1440dpiなど、様々に変更可能である。
隣接領域と二次隣接領域とに形成されるドットの位置を走査方向において互いにずらす方法は、印刷タイミング信号のタイミングの変更や第二記録データの生成に限られない。例えば、列#1,2の単位で駆動素子63に供給する駆動波形を変更可能であれば、第二の列#2のノズルから吐出されるインク滴の速度よりも第一の列#1のノズルから吐出されるインク滴の速度をドットの形成位置が1画素未満の範囲内となるように遅くする駆動波形を第一の列#1用の駆動素子63に供給してもよい。これにより、隣接領域A1,A2に形成されるドットの走査方向における位置が二次隣接領域A3,A4に形成されるドットの走査方向における位置よりも下流側へ1画素未満の範囲内でずれる。
なお、不良ノズル検出部U3が設けられていないインクジェットプリンターであっても、本技術の基本的な効果が得られる。
(6)結び:
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、ドットの形成が不良である不良ノズルによるドットを補完する効果を向上させることが可能な技術等を提供することができる。むろん、従属請求項に係る構成要件を有しておらず独立請求項に係る構成要件のみからなる技術等でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
また、上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も実施可能である。本発明は、これらの構成等も含まれる。
1…インクジェットプリンター、41…解像度変換部、42…色変換部、43…ハーフトーン処理部、44…補完部、45…駆動信号送信部、48…検出ユニット、50…機構部、60…ヘッドユニット、61…ヘッド、62,221,222…駆動回路、63…駆動素子、64…ノズル、67…インク滴、68…ノズル列、210…基準信号生成回路、211,212…遅延回路、213…遅延制御部、300…元データ、310…記録データ、311…中間データ、312…マスクパターン、320…第二記録データ、329,330…画像、400…被印刷物、A1,A2…隣接領域、A3,A4…二次隣接領域、AL…ドット欠落領域、D1…並び方向、D2…走査方向、D3…搬送方向、D4…幅方向、DT,DT1〜DT4…ドット、LN…不良ノズル、PTS1,PTS2…印刷タイミング信号、PX…画素、PXL…ドット欠落画素、PX1,PX2…隣接画素、PX3,PX4…二次隣接画素、RN1,RN2…一次近傍ノズル、RN3,RN4…二次近傍ノズル、RTS…基準タイミング信号、SG,SG1,SG2…駆動信号、U1…補完部、U2…ドット形成部、U21…吐出間隔制御部、U22…吐出遅延部、U23…データ変換部、U3…不良ノズル検出部。

Claims (6)

  1. 走査方向とは異なる方向へ並んだ複数のノズルと被印刷物とが前記走査方向へ相対移動してインク滴によるドットを形成するインクジェットプリンターであって、
    前記複数のノズルには、インク滴の吐出が不良である不良ノズル、該不良ノズルによる前記走査方向へ連続したドット欠落画素に前記走査方向と交差する方向において隣接する隣接画素にドットを形成する一次近傍ノズル、及び、前記隣接画素から前記ドット欠落画素とは反対側において前記隣接画素に隣接する二次隣接画素にドットを形成する二次近傍ノズルが含まれ、
    前記不良ノズルによるドットを補完する前の元データに基づいて前記隣接画素にドットが補完される記録データを生成する補完部と、
    前記記録データに基づいて前記複数のノズルからインク滴を吐出してドットを形成するドット形成部と、を備え、
    該ドット形成部は、前記一次近傍ノズルからのインク滴により形成されるドットの前記走査方向における位置と、前記二次近傍ノズルからのインク滴により形成されるドットの前記走査方向における位置と、をずらしてドットを形成し、
    前記複数のノズルは、第一の列のノズルと、該第一の列のノズルよりも先にインク滴が吐出される第二の列のノズルと、で千鳥状に配置され、
    前記一次近傍ノズルが前記第一の列のノズルに含まれ、
    前記二次近傍ノズルが前記第二の列のノズルに含まれ、
    前記ドット形成部は、
    前記複数のノズルからインク滴を吐出するタイミングを所定の吐出間隔に制御する吐出間隔制御部と、
    前記第一の列のノズルにおけるインク滴の吐出タイミングを前記吐出間隔の範囲内で遅らせる吐出遅延部と、を有する、インクジェットプリンター。
  2. 走査方向とは異なる方向へ並んだ複数のノズルと被印刷物とが前記走査方向へ相対移動してインク滴によるドットを形成するインクジェットプリンターであって、
    前記複数のノズルには、インク滴の吐出が不良である不良ノズル、該不良ノズルによる前記走査方向へ連続したドット欠落画素に前記走査方向と交差する方向において隣接する隣接画素にドットを形成する一次近傍ノズル、及び、前記隣接画素から前記ドット欠落画素とは反対側において前記隣接画素に隣接する二次隣接画素にドットを形成する二次近傍ノズルが含まれ、
    前記不良ノズルによるドットを補完する前の元データに基づいて前記隣接画素にドットが補完される記録データであって前記走査方向において第一解像度である記録データを生成する補完部と、
    前記記録データに基づいて前記複数のノズルからインク滴を吐出してドットを形成するドット形成部と、を備え、
    ドット形成部は、
    前記記録データに基づいて、該記録データの各画素を前記走査方向へ連続して並べて該走査方向において前記第一解像度の倍の第二解像度に変換し、前記走査方向において1画素おきに元の各画素のデータを配置して残りの画素にドットが形成されないデータを配置し、且つ、前記隣接画素と前記二次隣接画素とで前記元の各画素のデータの位置を前記走査方向において互いに異なる位置にして第二記録データを生成するデータ変換部有し、
    前記走査方向において前記第二解像度である前記第二記録データに従って前記複数のノズルからインク滴を吐出し、前記一次近傍ノズルからのインク滴により形成されるドットの前記走査方向における位置と、前記二次近傍ノズルからのインク滴により形成されるドットの前記走査方向における位置と、をずらしてドットを形成するインクジェットプリンター。
  3. 前記複数のノズルは、第一の列のノズルと、該第一の列のノズルよりも先にインク滴が吐出される第二の列のノズルと、で千鳥状に配置され、
    前記一次近傍ノズルが前記第一の列のノズルに含まれ、
    前記二次近傍ノズルが前記第二の列のノズルに含まれ、
    前記データ変換部は、前記隣接画素における前記元の各画素のデータの位置を前記二次隣接画素における前記元の各画素のデータの位置よりも後でドットが形成される位置にして前記第二記録データを生成する、請求項2に記載のインクジェットプリンター。
  4. 本インクジェットプリンターは、移動する前記被印刷物に対して前記複数のノズルからインク滴を吐出するラインプリンターである、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のインクジェットプリンター。
  5. 走査方向とは異なる方向へ並んだ複数のノズルと被印刷物とを前記走査方向へ相対移動させてインク滴によるドットを形成する記録方法であって、
    前記複数のノズルには、インク滴の吐出が不良である不良ノズル、該不良ノズルによる前記走査方向へ連続したドット欠落画素に前記走査方向と交差する方向において隣接する隣接画素にドットを形成する一次近傍ノズル、及び、前記隣接画素から前記ドット欠落画素とは反対側において前記隣接画素に隣接する二次隣接画素にドットを形成する二次近傍ノズルが含まれ、
    前記不良ノズルによるドットを補完する前の元データに基づいて前記隣接画素にドットが補完される記録データを生成する補完工程と、
    前記記録データに基づいて前記複数のノズルからインク滴を吐出してドットを形成するドット形成工程と、を含み、
    該ドット形成工程では、前記一次近傍ノズルからのインク滴により形成されるドットの前記走査方向における位置と、前記二次近傍ノズルからのインク滴により形成されるドットの前記走査方向における位置と、をずらしてドットを形成し、
    前記複数のノズルは、第一の列のノズルと、該第一の列のノズルよりも先にインク滴が吐出される第二の列のノズルと、で千鳥状に配置され、
    前記一次近傍ノズルが前記第一の列のノズルに含まれ、
    前記二次近傍ノズルが前記第二の列のノズルに含まれ、
    前記ドット形成工程は、
    前記複数のノズルからインク滴を吐出するタイミングを所定の吐出間隔に制御する工程と、
    前記第一の列のノズルにおけるインク滴の吐出タイミングを前記吐出間隔の範囲内で遅らせる工程と、を含む、記録方法。
  6. 走査方向とは異なる方向へ並んだ複数のノズルと被印刷物とを前記走査方向へ相対移動させてインク滴によるドットを形成する記録方法であって、
    前記複数のノズルには、インク滴の吐出が不良である不良ノズル、該不良ノズルによる前記走査方向へ連続したドット欠落画素に前記走査方向と交差する方向において隣接する隣接画素にドットを形成する一次近傍ノズル、及び、前記隣接画素から前記ドット欠落画素とは反対側において前記隣接画素に隣接する二次隣接画素にドットを形成する二次近傍ノズルが含まれ、
    前記不良ノズルによるドットを補完する前の元データに基づいて前記隣接画素にドットが補完される記録データであって前記走査方向において第一解像度である記録データを生成する補完工程と、
    前記記録データに基づいて前記複数のノズルからインク滴を吐出してドットを形成するドット形成工程と、を含み、
    該ドット形成工程は、前記記録データに基づいて、該記録データの各画素を前記走査方向へ連続して並べて該走査方向において前記第一解像度の倍の第二解像度に変換し、前記走査方向において1画素おきに元の各画素のデータを配置して残りの画素にドットが形成されないデータを配置し、且つ、前記隣接画素と前記二次隣接画素とで前記元の各画素のデータの位置を前記走査方向において互いに異なる位置にして第二記録データを生成する工程を含み、
    前記ドット形成工程では、前記走査方向において前記第二解像度である前記第二記録データに従って前記複数のノズルからインク滴を吐出し、前記一次近傍ノズルからのインク滴により形成されるドットの前記走査方向における位置と、前記二次近傍ノズルからのインク滴により形成されるドットの前記走査方向における位置と、をずらしてドットを形成する、記録方法。
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