JP6275555B2 - 印字器の印字選択装置 - Google Patents
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上記操作部材として、操作軸を設け、この操作軸を選択ホイールの軸方向に移動操作することにより、いずれかの選択ホイールを選択(列選択)して、いずれかの列ないし桁に位置している印字文字担持体を選択し(いわゆる、割出し操作)、さらに、操作軸を回転操作することにより印字文字担持体において必要な印字文字を選択(文字選択)するようにしている。
また、印字文字の選択操作においてその操作性を向上させることも要望されている。
図1は、携帯式ラベル印字貼付け機1の側面図であって、携帯式ラベル印字貼付け機1は、ハンドル2に対して操作レバー3を握持および開放することにより、印字器4がインキローラー5と協働してラベル連続体6のラベル片7に所定の印字を行うとともに、このラベル片7を所定の物品(図示せず)に貼り付け可能としている。
印字器4はさらに、本発明による印字選択装置11と、印字選択用の操作部材12(図3、図5ないし図9)と、印字器フレーム8内において互いに隣り合わせに同軸的に重ね合わせて軸方向のまわりに回転可能とした複数列(たとえば五列、図3)の選択ホイール13と、印字受け台部兼用節度コマ14(たとえば五列、図4)と、複数列(たとえば五列、図3)の上記印字用エンドレスバンド9と、節度用付勢部材15(節度用コイルスプリング16および左右一対のスチールボール17、図2)と、を有する。
印字選択装置11は、上記印字器フレーム8、操作部材12、選択ホイール13、印字受け台兼用節度コマ14、印字用エンドレスバンド9(印字文字担持体)および節度用付勢部材15などを有する。
インキローラー対向開口部19において、印字用エンドレスバンド9の印字文字9Aおよび固定情報印字用スタンプ10に接触可能に前記インキローラー5が転動する。
操作部材12は、とくに図3、図5ないし図7に示すように、印字器フレーム8の外部に位置するつまみ20と、操作部材12の中央部に位置する断面円筒状のつまみシャフト21と、つまみシャフト21につまみ20とともに一体的に組み付け可能なインジケーター22と、を有する。
選択ホイール13は、印字器フレーム8内において互いに隣り合わせに同軸的に重ね合わせて軸方向のまわりに回転可能としている。
とくに図7に示すように、つまみ20がつまみシャフト21に対向するその側面部には、その周縁部を軸方向(つまみシャフト21の方向)に立ち上げることによりその内側に側面内方収容空間23を形成し、この側面内方収容空間23内において複数個の節度用係脱凹部24(節度用係脱部)を、同角度間隔でつまみ20と同軸的に円周を描くように収容形成している。
つまみシャフト21の外周部には、つまみ20の軸方向に沿った移動操作によりいずれかの選択ホイール13を選択可能とする複数個の節度用凹部21Aを形成してあり、いずれかの節度用凹部21Aに係脱する前記節度用付勢部材15(節度用コイルスプリング16およびスチールボール17、図2)を印字器フレーム8に設けている。
つまみシャフト21の節度用凹部21Aは、つまみシャフト21において、選択ホイール13のそれぞれに対応する位置、および選択ホイール13の回転方向に沿ってこれを形成してある。
インジケーター22は、見出し枠28と、組付け支持プレート29と、節度用係脱凹部24に係脱する左右一対の節度用アーム30と、を設けている。
見出し枠28は、印字器フレーム8において選択ホイール13の軸方向に横断して設けたもので、つまみ20の軸方向操作により枠挿通孔31(図4)に出没するように支持されるとともに、とくに図3および図6に示すように、複数枚の選択ホイール13全体(全列)を見ることができる長矩形状の見出し文字用窓28Aを有し、見出し文字用窓28Aの一部すなわち、つまみシャフト21の駆動突起25の部位に位置して、一列分を指し示す印字合わせ用矢印28Bを見出し文字用窓28A内方に突出形成している。
節度用アーム30の先端部に形成した節度用係脱凸部30A(節度用係脱部)が、つまみ20の節度用係脱凹部24に弾性的に係脱する。
なお、節度用係脱部としての節度用係脱凹部24および節度用係脱凸部30Aの凹凸形状は、図示の例とは互いに逆の構成であってもよい。
印字受け台兼用節度コマ14は、節度押圧部材33およびコマ用スプリング34により回転抑制可能にこれを付勢し、操作部材12による選択ホイール13すなわち印字用エンドレスバンド9の回転操作時に、節度用アーム30の節度用係脱凸部30Aおよびつまみ20の節度用係脱凹部24とともに回転節度を得るようにしている。
とくに図3に示すように、つまみ20から一番奥側(図3中、左側)の列の選択ホイール13(印字用エンドレスバンド9)を選択して印字用エンドレスバンド9の印字文字9Aを回転選択する場合には、つまみ20を選択ホイール13の軸方向に最奥部まで押し込んで見出し枠28の印字合わせ用矢印28Bをこの列に合わせることにより、つまみシャフト21の駆動突起25を対応する選択ホイール13の内周係合溝13Aに合わせて、列の選択操作(すなわち、割出し操作)を行うことができる。なお、駆動突起25は、それぞれの選択ホイール13における内周係合溝13Aが軸方向に揃っているので、軸方向への移動には支障ない。
なお、節度用付勢部材15のスチールボール17(図2)がつまみシャフト21の節度用凹部21Aに係脱するので、操作者は、つまみ20(つまみシャフト21)から軸方向の節度を直接受けることができる。
また、回転時に印字受け台兼用節度コマ14も必要な数だけ回転するので、所望の印字文字9Aをインキローラー5に対向させることができる。
しかも、左右一対の節度用アーム30は、組付け支持プレート29により一体支持されているとともに、つまみシャフト21も組付け支持プレート29により組み付け支持されているため、つまみ20の回転操作にともなう節度用アーム30の係脱動作につまみシャフト21の組付け構造が影響されることなく、操作部材12として安定した機能を発揮可能である。
2 ハンドル
3 操作レバー
4 印字器
5 インキローラー
6 ラベル連続体
7 ラベル片
8 印字器フレーム
9 印字用エンドレスバンド(印字文字担持体)
9A 印字用エンドレスバンド9の印字文字
9B 印字用エンドレスバンド9の見出し文字
9C 印字用エンドレスバンド9の駆動用突起部
10 固定情報印字用スタンプ
11 印字器4の印字選択装置(実施例、図7)
12 操作部材
13 選択ホイール
13A 選択ホイール13の内周係合溝
13B 選択ホイール13の外周係合溝
14 印字受け台部兼用節度コマ
14A 印字受け台部兼用節度コマ14のバンド係合溝
15 節度用付勢部材
16 節度用コイルスプリング
17 スチールボール
18 見出し窓部
19 インキローラー対向開口部
20 つまみ
21 つまみシャフト
21A つまみシャフト21の節度用凹部
22 インジケーター
23 側面内方収容空間
24 つまみ20の節度用係脱凹部(節度用係脱部)
25 駆動突起
26 キー
27 キー溝
28 見出し枠
28A 見出し枠28の見出し文字用窓
28B 見出し枠28の印字合わせ用矢印
29 組付け支持プレート
29A 組付け支持プレート29のシャフト挿通孔
30 節度用アーム
30A 節度用アーム30の節度用係脱凸部(節度用係脱部)
31 枠挿通孔
32 印字受けピン
33 節度押圧部材
34 コマ用スプリング
35 ホイール支持プレート
Claims (7)
- 印字器フレームと、
この印字器フレーム内において互いに隣り合わせに同軸的に重ね合わせて軸方向のまわりに回転可能とした選択ホイールと、
この軸方向においてこれらの選択ホイールのいずれかを選択するとともに、この選択したいずれかの選択ホイールをその軸のまわりに回転駆動して印字文字を選択可能な操作部材と、を有する印字器の印字選択装置であって、
前記操作部材は、
前記選択ホイールの前記軸方向に沿って移動操作可能であるとともに、前記選択ホイールの前記軸方向のまわりに回転操作可能なつまみと、
前記選択ホイール内において往復動可能および回転可能なようにこのつまみにより操作可能であるとともに、前記選択ホイールの内周係合溝に係合して前記選択ホイールを回転駆動可能とする駆動突起を設けたつまみシャフトと、
このつまみシャフトおよび前記つまみが相対的に回転可能に組み付けてあるとともに、前記選択ホイールの前記軸方向に延びて前記つまみシャフトおよび前記つまみとは一体的に前記軸方向へ移動可能としたインジケーターと、を有するとともに、
前記つまみが前記つまみシャフトに対向するその側面部に複数個の節度用係脱部を形成し、
この節度用係脱部に係脱する節度用アームを前記インジケーターに設け、このインジケーターは、
前記つまみと前記つまみシャフトとの間において前記つまみシャフトが相対的に回転可能に係合するとともに、前記節度用アームと一体に形成した組付け支持プレートを有することを特徴とする印字器の印字選択装置。 - 前記インジケーターは、
前記つまみシャフトおよび前記つまみと前記選択ホイールの前記軸方向に一体的に移動可能であるとともに前記軸方向に延びる見出し枠を有することを特徴とする請求項1記載の印字器の印字選択装置。 - 前記節度用アームは、
前記組付け支持プレートより前記つまみ側に位置しているとともに、前記組付け支持プレートが前記つまみシャフトから前記節度用アームを隔離していることを特徴とする請求項1または2記載の印字器の印字選択装置。 - 前記節度用アームは、
前記節度用係脱部に係脱するその左右一対を設けていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の印字器の印字選択装置。 - 前記つまみには、前記節度用係脱部を収容形成可能な側面内方収容空間を形成していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の印字器の印字選択装置。
- 前記つまみと前記つまみシャフトとの間には、互いの係合を可能とするキーおよびキー溝を形成していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の印字器の印字選択装置。
- 前記つまみシャフトには、前記つまみの前記選択ホイールの前記軸方向に沿った前記移動操作によりいずれかの前記選択ホイールを選択可能とする複数個の節度用凹部を形成していることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の印字器の印字選択装置。
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