JP6538494B2 - 印字器 - Google Patents
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Description
印字器5は、左右一対の印字器フレーム10と、複数すなわち多列(図示の例では、三列)の選択ホイール11と、操作部材12と、多列(図示の例では、選択ホイール11と同じ三列)の印字用エンドレスバンド13と、を有する。
選択ホイール11には、その内周面に等角度間隔で複数個(図示の例では、七個)の内周係合溝18を形成しているとともに、その外周面にも同じく等角度間隔で複数個(図示の例では、七個)の外周係合溝19を形成している。
すなわち、操作部材12は、選択ホイール11の軸方向に沿って移動操作可能であるとともに、軸方向のまわりに回転操作可能な操作摘み20と、選択ホイール11内において往復動可能および回転可能なようにこの操作摘み20により操作可能である摘みシャフト21と、を有する。
摘みシャフト21には、列方向で選択した選択ホイール11の内周係合溝18に係合して選択ホイール11を回転駆動可能とする駆動ピン22を設けている。
なお、摘みシャフト21には、その軸方向に所定ピッチで、複数個の(図示の例では、四個)円周溝32を形成してあり、印字器フレーム10に設けた係脱付勢部材(たとえば、スチールボール33およびスプリング34)がこの円周溝32に係脱可能とすることにより、所定の節度感をもって、列方向における印字用エンドレスバンド13の見出し文字28を選択可能としている。
節度コマ36は、コマ軸37のまわりに回転可能であり、押さえプレート38を介してこれを付勢する節度スプリング39を設けている。
なお、とくに図6に示すように、印字器フレーム10(図示の例では、図中右側)には貫通孔10Aを形成しており、操作部材12を最奥部まで押し込み収容することにより、摘みシャフト21のシャフト端部21Aがこの貫通孔10に係合した状態で、印字選択操作を完了することになる。
したがって、携帯式ラベル印字貼付け機1を用いて商品その他の物品にラベル片8を貼り付ける際に、操作部材12の操作摘み20が商品はもちろん、その周囲の物品、あるいは人体その他に不用意に押しあたって、摘みシャフト21に設定以上の外力が加わると、摘みシャフト21の駆動ピン22がホイール空間17内における選択ホイール11の内周係合溝18に係合したままであるため、印字用エンドレスバンド13の配列がその設定状態から変更され印字精度や印字品質に影響を及ぼすという問題がある。
しかも、この配列変更に気づかずに印字貼付け作業を続行することは、ラベル片8への情報を誤って表示してしまうという問題もある。
図1は、印字器40の断面図、図2は、図1のII−II線断面図である。
印字器40は、既述した印字器5(図5)と同様に、左右一対の印字器フレーム10と、複数すなわち多列(図示の例では、三列)の前記選択ホイール11と、前記操作部材12に相当する操作部材41と、多列(図示の例では、選択ホイール11と同じ三列)の前記印字用エンドレスバンド13と、を有する。
位置合わせ用係脱溝44は、選択ホイール11の軸方向において選択ホイール11の内周係合溝18に位置および数(図示の例では、七個)を合わせて操作摘み20にこれを形成している。
左右一対の係脱突起45は、摘みシャフト21の軸方向に一体操作可能に摘みシャフト21に取り付けたインジケーター23の操作摘み20側に、前記支持プレート24の前記支持孔25をまたぐようにこれを設けている。
操作摘み20に形成した位置合わせ用係脱溝44と、この位置合わせ用係脱溝44に係脱する係脱突起45と、の間の係脱力を、摘みシャフト規制力とする。
すなわち、操作摘み20から機構的に比較的遠い節度スプリング39の節度付勢力、および比較的近い位置合わせ用係脱溝44と係脱突起45との間の摘みシャフト規制力の互いの大きさを任意に設定しておくことにより、操作摘み20を回転操作したときのクリック感を任意に調整設定可能である。
なお、上記シャフト規制力の大きさを設定するためには、たとえば係脱突起45の大きさや長さ、あるいは材質などを任意に選択することができる。
このニュートラル位置において、操作摘み20に何らかの外力が作用しても、操作摘み20および摘みシャフト21はニュートラル空間42内で空転するのみで、摘みシャフト21の回転力が駆動ピン22を介して選択ホイール11および印字用エンドレスバンド13に作用せず、設定されている印字配列には影響がない。
したがって、外力が操作摘み20に作用して摘みシャフト21が自由回転ないし空転した状態であっても、摘みシャフト21の駆動ピン22は、位置合わせ用係脱溝44すなわち、選択ホイール11の内周係合溝18のいずれかの位置に合致した角度位置を維持しており(図2の仮想線を参照)、駆動ピン22は常に選択ホイール11の内周係合溝18に臨んだ姿勢を維持しているため、つぎに印字器40の印字配列を新たなものに設定操作するために、操作摘み20を摘みシャフト21の軸方向に沿って印字器フレーム10から引き出すように操作しても、駆動ピン22は必ずホイール空間17内の選択ホイール11の内周係合溝18に対向して円滑に係合が可能であり、通常の印字選択操作を支障なく実行可能である。
2 左右一対の側板
3 ハンドル
4 操作レバー
5 印字器(図6、図7)
6 インキローラー
7 ラベル連続体
8 ラベル片
9 貼付けローラー
10 左右一対の印字器フレーム
10A 左右一対の印字器フレーム10の貫通孔(図1、図6)
10B 印字器フレーム10の内壁面(図1)
11 選択ホイール
12 操作部材
13 印字用エンドレスバンド
14 ホイール支持ブラケット
15 左右一対の支持プレート
16 円弧状プレート
17 ホイール空間
18 選択ホイール11の内周係合溝
19 選択ホイール11の外周係合溝
20 操作部材12の操作摘み
21 操作部材12(操作部材41)の摘みシャフト
21A 摘みシャフト21のシャフト端部(図1、図6)
22 駆動ピン
23 インジケーター
24 インジケーター23の支持プレート
25 インジケーター23の支持孔
26 左右一対の支持プレート15の案内孔
27 印字用エンドレスバンド13の印字文字
28 印字用エンドレスバンド13の見出し文字
29 印字用エンドレスバンド13の内周突起
30 インジケーター23の見出し枠
31 インジケーター23の指針
32 摘みシャフト21に形成した円周溝
33 スチールボール
34 スプリング
35 インキローラー対向開口部
36 節度コマ
37 コマ軸
38 押さえプレート
39 節度スプリング
40 印字器(実施例、図1、図2)
41 操作部材
42 ニュートラル空間
43 規制部材
44 位置合わせ用係脱溝
45 左右一対の係脱突起
Claims (8)
- 印字器フレームと、
この印字器フレーム内のホイール空間において互いに同軸的に重ね合わせて軸方向のまわりに回転可能とした複数の選択ホイールと、
この軸方向においてこれらの選択ホイールのいずれかを選択するとともに、この選択したいずれかの選択ホイールをその軸のまわりに回転駆動可能な操作部材と、
複数個の印字文字をそのまわりにそれぞれ形成しているとともに、これらの選択ホイールの外周係合溝にそれぞれ係合する複数の印字用エンドレスバンドと、を有する印字器であって、
前記操作部材は、
前記選択ホイールの前記軸方向に沿って移動操作可能であるとともに、前記軸方向のまわりに回転操作可能な操作摘みと、
前記選択ホイール内において往復動可能および回転可能なようにこの操作摘みにより操作可能であるとともに、前記選択ホイールの内周係合溝に係合して前記選択ホイールを回転駆動可能とする駆動ピンを設けた摘みシャフトと、を有するとともに、
前記印字器フレームには、この摘みシャフトの、前記操作摘みとは反対側に位置するシャフト端部および前記駆動ピンを収容してこの摘みシャフトの自由回転を保証するニュートラル空間を形成していることを特徴とする印字器。 - 前記操作部材には、前記ニュートラル空間内における前記操作部材の回転角度を規制可能な規制部材を設けていることを特徴とする請求項1記載の印字器。
- 前記規制部材は、
前記選択ホイールの前記軸方向において前記選択ホイールの前記内周係合溝に位置および数を合わせて前記操作摘みに形成した位置合わせ用係脱溝と、
この位置合わせ用係脱溝に係脱する係脱突起と、を有することを特徴とする請求項2記載の印字器。 - 前記ニュートラル空間は、
前記選択ホイールを収容する前記ホイール空間とは別にこれを設けていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の印字器。 - 前記位置合わせ用係脱溝は、
前記摘みシャフトの前記操作摘みへの取付け部位にこれを設けていることを特徴とする請求項3または4記載の印字器。 - 前記位置合わせ用係脱溝に係脱する前記係脱突起は、
前記摘みシャフトの軸方向に一体操作可能に前記摘みシャフトに取り付けたインジケーターにこれを設けていることを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載の印字器。 - 前記印字用エンドレスバンドは、
前記選択ホイールと、前記印字器フレームのインキローラー対向開口部にそれぞれ設けた節度コマと、の間にこれを掛け回しているとともに、この節度コマを付勢する節度スプリングを設け、
この節度スプリングの節度付勢力と、前記規制部材による摘みシャフト規制力と、の相対比率を調整可能としていることを特徴とする請求項2ないし6のいずれかに記載の印字器。 - 前記摘みシャフト規制力は、
前記選択ホイールの前記軸方向において前記選択ホイールの前記内周係合溝に位置および数を合わせて前記操作摘みに形成した前記位置合わせ用係脱溝と、前記位置合わせ用係脱溝に係脱する係脱突起と、の間の係脱力であることを特徴とする請求項7記載の印字器。
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2015
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