JP6274959B2 - バスダクト幹線のエンド構造及びバスダクトの増設方法 - Google Patents

バスダクト幹線のエンド構造及びバスダクトの増設方法 Download PDF

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本発明は、導体がハウジングにより被覆されたバスダクトを複数接続して形成されたバスダクト幹線のエンド部に設けられるバスダクト幹線のエンド構造及びバスダクトの増設方法に関する。
従来、バスダクト幹線のエンド部は、特許文献1に示すようにハウジングが切りっ放し状態で、このような切りっ放し部がエンドキャップにより被覆された構成であった。
特許文献1に開示されたバスダクトは増設することを想定しておらず、仮に今後増設する予定がある場合には、その増設予定のバスダクトも予めバスダクト幹線に入れておくことにより対応する必要があった。また、どうしてもバスダクトを増設する必要が生じた場合には、エンド部を構成するバスダクト自体を通常のバスダクトに取り換える必要があり、多大なコストと労力が必要であった。
上記問題を解消するために、特許文献2には、一方の配電ユニットのバスダクト終端と他方の配電ユニットのバスダクト始端には、バスダクト継ぎ足し用連結部が、設けられており、この連結部にキャップを被せる構成が開示されている。例えば、図14に示すように増設することを前提にバスダクト100のエンド部が継ぎ足し用連結部101として構成されており、増設するバスダクト110を接続する構成となっている。
実公昭47−6528号公報 特開平8−149666号公報
しかしながら、特許文献2に開示されたバスダクトでは、バスダクトの増設は可能であるが、バスダクトが通電している状態では増設することはできず、一度バスダクト幹線の電源を落として、増設作業を行わなければならなかった。
近年、データセンター等の複数のサーバを管理する施設にバスダクトが採用されてきており、このような施設は今後サーバの数を増やすことが容易に想定される。そこで、特許文献2に開示されたバスダクトのように、一度バスダクト幹線の電源を落としてしまうと、その間サーバがダウンし、アクセスできなくなるため、電源を落とさずに増設できることが望まれている。
本発明は、上記課題に鑑みて提案するものであって、その目的は、バスダクト幹線のエンド部において、安全かつ容易にバスダクトの増設が可能なバスダクト幹線のエンド構造及びバスダクトの増設方法を提供することである。
上記課題を解決するためになされた本発明のバスダクト幹線のエンド構造は、導体がハウジングにより被覆されたバスダクトを複数接続して形成されたバスダクト幹線のエンド構造において、前記バスダクト幹線と電気的に接続された導体が設けられた通電部と、前記通電部と電気的に接続されていない導体が設けられた非通電部とを有し、前記非通電部が前記通電部より前記バスダクト幹線の末端側に配置されていることを特徴とする。
この構成により、非通電部に対し、バスダクトを増設した後に非通電部と通電部とを接続することにより、バスダクトの増設作業が完了するため、重たいバスダクトを接続する際に、通電部に触れることがなく、安全かつ容易にバスダクトの増設を行うことができる。
また、本発明のバスダクト幹線のエンド構造は、導体がハウジングにより被覆されたバスダクトを複数接続して形成されたバスダクト幹線のエンド構造において、前記バスダクトの幹線と電気的に接続された導体が設けられた通電部と、前記通電部と電気的に接続されていない導体が設けられた非通電部とを有し、前記通電部の導体と前記非通電部の導体とが相互に所定間隔離間すると共に、前記非通電部が前記通電部より前記バスダクト幹線の末端側に配置されていることを特徴とする。
この構成により、通電部の導体と非通電部の導体とは空気絶縁されており、バスダクトの増設作業の際、非通電部が通電されることはなく、安全かつ容易にバスダクトの増設を行うことができる。
さらに、本発明のバスダクト幹線のエンド構造は、前記通電部と前記非通電部とが、ハウジングによって被覆されており、前記通電部のハウジングと前記非通電部のハウジングとが別体で設けられ、前記通電部のハウジングと前記非通電部のハウジングとが接続されていることを特徴とする。
この構成により、バスダクトの設置環境に応じた非通電部を用いることが可能となる。
また、本発明のバスダクト幹線のエンド構造は、前記通電部と前記非通電部とが、ハウジングによって被覆されており、前記通電部のハウジングと前記非通電部のハウジングとが一体的に形成されていることを特徴とする。
この構成により、全体の構成を簡略化することができる。
さらに、本発明のバスダクトの増設方法は、前記非通電部に対して増設すべき増設バスダクトを接続する第1工程と、前記通電部と前記非通電部との導体相互を電気的に接続する第2工程とを有する。
この構成により、非通電部に対し、バスダクトを増設した後に非通電部と通電部とを接続することにより、バスダクトの増設作業が完了するため、重量のあるバスダクトを接続する際に、通電部に触れることがなく、安全かつ容易にバスダクトの増設を行うことができる。
また、本発明のバスダクト幹線のエンド構造は、導体がハウジングにより被覆されたバスダクトを複数接続して形成されたバスダクト幹線のエンド構造において、前記バスダクト幹線の末端側に配置され、前記バスダクト幹線と電気的に接続されていない導体が設けられた非通電部を有することを特徴とする。
この構成により、非通電部に対し、バスダクトを増設した後に非通電部とバスダクト幹線とを接続することにより、バスダクトの増設作業が完了するため、重たいバスダクトを接続する際に、通電部に触れることがなく、安全かつ容易にバスダクトの増設を行うことができる。
本発明のバスダクト幹線のエンド構造及びバスダクトの増設方法によれば、非通電部に対し、バスダクトを増設した後に非通電部と通電部とを接続することにより、バスダクトの増設作業が完了するため、重量のあるバスダクトを接続する際に、通電部に触れることがなく、安全かつ容易にバスダクトの増設を行うことができる。
(a)は第1実施形態のエンド構造を示す平面図であり、(b)は第1実施形態のエンド構造を示す正面図である。 (a)は第1実施形態のバスダクトの平面図であり、(b)は第1実施形態のバスダクトの正面図であり、(c)は第1実施形態のバスダクトの断面図である。 (a)は第1実施形態の非通電部と通電部とを接続する前の状態を示す平面図であり、(b)は第1実施形態の非通電部と通電部とを接続する前の状態を示す正面図である。 (a)は第1実施形態の非通電部と通電部との接続に関してハウジングのみ接続完了した状態を示す平面図であり、(b)は第1実施形態の非通電部と通電部との接続に関してハウジングのみ接続完了した状態を示す正面図である。 (a)は第1実施形態の非通電部と通電部との接続に関して導体接続中の状態を示す平面図であり、(b)は第1実施形態の非通電部と通電部との接続に関して導体接続中の状態を示す正面図である。 (a)は第1実施形態の非通電部と通電部との接続に関して導体接続完了の状態を示す平面図であり、(b)は第1実施形態の非通電部と通電部との接続に関して導体接続完了の状態を示す正面図である。 (a)は第1実施形態の非通電部と通電部との接続完了の状態を示す平面図であり、(b)は第1実施形態の非通電部と通電部との接続完了の状態を示す正面図である。 (a)は第1実施形態のエンド構造を形成する前の状態を示す平面図であり、(b)は第1実施形態のエンド構造を形成する前の状態を示す正面図である。 (a)は第1実施形態のエンド構造を形成した状態を示す平面図であり、(b)は第1実施形態のエンド構造を形成した状態を示す正面図である。 (a)は第1実施形態のエンド構造を示す平面図であり、(b)は(a)に示すエンドキャップを取り外した状態を示す平面図であり、(c)は(b)に示す非通電部に増設バスダクトを接続する状態を示す平面図である。 (a)は図10(c)に示す非通電部に増設バスダクトを接続した状態を示す平面図であり、(b)は(a)に示す通電部と非通電部との間の接続部のカバーを外し、両者を接続する状態を示す平面図であり、(c)は(b)に示す増設バスダクトの増設作業が完了状態を示す平面図である。 (a)は第2実施形態のエンド構造を示す平面図であり、(b)は第2実施形態のエンド構造を示す正面図である。 (a)は変形例のエンド構造を示す平面図であり、(b)は変形例のエンド構造を示す正面図である。 (a)は従来のバスダクトを接続する前の状態を示す平面図であり、(b)は従来のバスダクトを接続した状態を示す平面図である。
〔第1実施形態のバスダクト幹線のエンド構造〕
本発明による第1実施形態のバスダクト幹線のエンド構造(以下、第1実施形態のエンド構造と記す)について図面を参照して説明する。図1(a)は第1実施形態のエンド構造を示す平面図であり、(b)は第1実施形態のエンド構造を示す正面図である。また、図2(a)は第1実施形態のバスダクトの平面図であり、(b)は第1実施形態のバスダクトの正面図であり、(c)は第1実施形態のバスダクトの断面図である。
〈第1実施形態のエンド構造の構成〉
第1実施形態のエンド構造は、導体がハウジングにより被覆されたバスダクトを複数接続して形成されたバスダクト幹線のエンド部の構造である。さらに、第1実施形態のエンド構造は、バスダクト幹線と電気的に接続された導体11が設けられた通電部Aと、通電部Aと電気的に接続されていない導体21が設けられた非通電部Bとを有する。尚、非通電部Bが通電部Aよりバスダクト幹線の末端側に位置する。
先ず、第1実施形態のエンド構造を説明する前に、一般的なバスダクトの構成について説明する。図2に示すようにバスダクト10は、例えば4本の導体11が所定間隔離間した状態で、ホルダー12により支持され、これらをハウジング13により被覆してなるいわゆる空気絶縁型バスダクトである。尚、導体11はアルミや銅等のような導電性の良い材質で形成されるとよい。
ハウジング13は、鉄やアルミ等により形成された、一対のハウジング半体13aから形成される。ハウジング半体13aは、平板状の基面部13a1と、基面部13a1の両側端が屈曲延設された側面部13a2とからなる断面略コ字型に形成されている。そして、一対のハウジング半体13aの両側面部13a2が互いに向き合わされた断面ロ字形の空間を形成し、当該空間内に導体11とホルダー12とが配設されている。また、一対のハウジング半体13aの両側面部13a2が重なり合った領域がビス14等により結合されている。
尚、ハウジング13の基面部13a1には、図示省略するが所定間隔毎にプラグイン分岐用開口部が形成され、この開口にプラグイン分岐ボックスを差し込むことにより分岐構造を形成することが可能な構成となっている。
バスダクト10の長さ方向両端部は、ハウジング13の基面部13a1に切欠部13bが設けられており、後述するバスダクト10の導体接続部材30(図4を参照)を配設可能な構造となっている。また、ハウジング13の長さ方向一端部の側面部13a2には他のバスダクト10のハウジング13と接続するための継金具15が設けられており、ハウジング10相互の接続を行うことができる。
バスダクト10を複数接続し、バスダクト幹線を構成する場合は、先ずハウジング13の接続が行なわれる。具体的には、図3に示すようにバスダクト10の継金具15が設けられていない端部と、他のバスダクト10の継金具15が設けられた端部とを対向させて配置する。そして、図4に示すように、接続すべきバスダクト10相互のハウジング13を突き合わせることにより、継金具15が他のバスダクト10のハウジング13内面に当接する。継金具15はビス14によりハウジング13に固定され、ハウジング13相互が継金具15を介して接続されることになり、ハウジング13の接続が完了する。尚、ハウジング13が接続された接続箇所には、ハウジング13の切欠部13bが突き合わされることにより、開口1が形成されている。
次に、導体11の接続が行なわれる。具体的には、開口1に導体接続部材30を挿入する。導体接続部材30を挿入した後、図5に示すようにクリップ31を90度回転して抜き取ることにより導体11相互が電気的に接続される。その後、図6に示すように開口1にカバー16を被せる。図7に示すようにカバー16は図示しないボルト等によりハウジング13に着脱可能に固定されることにより、バスダクト10の接続が完了する。
ここで、図4〜図6に示した導体接続部材30は、クリップ31と絶縁性の接続金具ホルダー32とを有する。クリップ31は、棒状で断面略楕円形の芯部31aと、芯部の上端に手で持つことが可能な把持部31bとから構成され、絶縁性の材料により形成されている。ここで、芯部31aの長径はバスダクト10の導体11の厚さよりも大きく、芯部31aの短径は導体11の厚さよりも小さく形成されている。また、絶縁性の接続金具ホルダー32は、その内部に一対の導電性の部材を内方に付勢するようにバネ材で結合してなる導体接続金具32aが導体1相に対して幅方向に2つ配置した構造を有している。
そして、バスダクト10の導体11を接続する前の状態では芯部31aの長径が導体接続金具32a相互間に位置するように配置され、導体接続金具32aは導体11と接続していない。一方、バスダクト10の導体11を接続する状態ではクリップ31を90度回転させることによって、芯部31aの短径が導体接続金具32a相互間に位置することになり、導体接続金具32aが導体11と接続する。尚、クリップ31は全体が絶縁性材料で形成されている必要はなく、導体11と接触する箇所、又は把持部31bのみ絶縁性を有すれば足り、製造コストを抑えることができる。
上述したようにバスダクト10が複数接続されることにより、バスダクト幹線が形成される。そして、本発明の第1実施形態のエンド構造は、バスダクト幹線のエンド部の構造である。具体的には、第1実施形態のエンド構造は、上述したバスダクト10が複数接続されることにより形成されたバスダクト幹線のエンド部に、一般的なバスダクト10より長さ方向の大きさが小さい短形バスダクト20の一方端がバスダクト幹線のバスダクト10と接続した構造であって、短形バスダクト20の他方端がエンドキャップ40と接続した構造である。尚、短形バスダクト20とエンドキャップ40との接続箇所に形成された開口2は、カバー26が被されている。
短形バスダクト20は、一般的なバスダクト10より長さ方向の大きさが小さい以外は、一般的なバスダクト10と同様な構成である。具体的には、例えば4本の導体21が所定間隔離間した状態で、図示省略するホルダーに支持され、これら導体21とホルダーとがハウジング23により被覆してなるいわゆる空気絶縁型バスダクトである。ハウジング23は、鉄やアルミ等により形成された、一対のハウジング半体23aとから形成される。ハウジング半体23aは、平板状の基面部23a1の両側端を屈曲延設してなる側面部23a2とからなる断面略コ字型に形成されている。そして、一対のハウジング半体23aの両側面部23a2が互いに向き合わされた断面ロ字形の空間を形成し、当該空間内に導体21と図示省略するホルダーとが配設されている。また、一対のハウジング半体23aの両側面部23a2が重なり合った領域をビス14等により結合する。
さらに、短形バスダクト20の長さ方向両端部は、ハウジング23の基面部23a1に切欠部23bが設けられており、図4に示す導体接続部材30を配設可能な構造となっている。また、ハウジング23の長さ方向一端部の側面部23a2にはバスダクト幹線を構成するバスダクト10のハウジング13と接続するための継金具25が設けられており、ハウジング10との接続を行うことが可能な構造となっている。
エンドキャップ40は、短形バスダクト20のハウジング23の断面形状と同じ断面形状から形成され、その基面部43a1に切欠部43bが形成された一対のハウジング半体43aからなるハウジング43と、側面部43a2に継金具45とを有する(図8を参照)。尚、継金具45は、バスダクト10のハウジング13相互を接続する継金具15と同形状のものであってもよい。
第1実施形態のエンド構造は、バスダクト幹線を構成するバスダクト10のうち、バスダクト幹線と電気的に接続された導体11、即ち通電状態にある導体11が設けられたバスダクト10を通電部Aとする。また、第1実施形態のエンド構造は、バスダクト幹線を構成するバスダクト10のハウジング13と短形バスダクト20のハウジング23とが接続されているが、バスダクト幹線を構成するバスダクト10の導体11と短形バスダクト20の導体21とは電気的に接続されておらず、非通電状態にある短形バスダクト20とエンドキャップ40とを非通電部Bとする。
〈第1実施形態のエンド構造の作成手順〉
第1実施形態のエンド構造の作成手順は、図1、図8及び図9を参照して説明する。先ず、図8に示すようにバスダクト幹線を構成するバスダクト10のエンド部と、継金具25が設けられた短形バスダクト20の一端部とを対向させて配置する。また、継金具25が設けられていない短形バスダクト20の他端部と、継金具45が設けられたエンドキャップ40の端部とを対向させて配置する。そして、バスダクト10のエンド部と短形バスダクト20の一端部とを突き合わせると共に、短形バスダクト20の他端部とエンドキャップ40の端部とを突き合わせる。継金具25、45はそれぞれビス14等によってハウジング13、23に固定される。
次に、図9に示すようにバスダクト10の切欠部13bと短形バスダクト20の切欠部23bとが突き合わされることにより、形成された開口1はカバー16が被せられる。また、短形バスダクト20の切欠部23bとエンドキャップ40の切欠部43bとが突き合わされることにより、形成された開口2はカバー26が被せられる。上記作成手順により、図1に示す第1実施形態のエンド構造が作成される。
〈第1実施形態のエンド構造の増設手順〉
第1実施形態のエンド構造に対し、新たにバスダクト(以下、増設バスダクト50と記す)を増設する手順について、図10、図11を参照して説明する。尚、増設バスダクト50における各部の構成は、一般的なバスダクト10における各部と同一構成であるため、同じ符号及び名称を付し、詳細な説明は省略する。
図10(a)に示す第1実施形態のエンド構造において、バスダクト幹線を構成するバスダクト10の導体11は通電状態にあり、通電部Aである。一方、短形バスダクト20の導体21はバスダクト10の導体11とは電気的に接続されておらず、非通電状態にあるから、短形バスダクト20とエンドキャップ40とは非通電部Bである。
先ず、図10(b)に示す第1実施形態のエンド構造からエンドキャップ40と短形バスダクト20との接続箇所に形成された開口2に被せられたカバー26を取り外すと共に、短形バスダクト20からエンドキャップ40を取り外す。次に、図10(c)に示すように新たに増設すべき増設バスダクト50を、エンドキャップ40が取り外された短形バスダクト20の端部に対向させて配置し、短形バスダクト20の端部と増設バスダクト50の端部とを突き合わせて、短形バスダクト20のハウジング23と増設バスダクト50のハウジング13とを接続する。尚、増設バスダクト50の端部に設けられた継金具15を短形バスダクト20のハウジング23にビス14により固定する。
そして、短形バスダクト20の切欠部23bと増設バスダクト50の切欠部13bとが突き合わされて形成される開口3に導体接続部材30を挿入し、非通電部Bの非通電状態を維持しつつ、短形バスダクト20の導体21と増設バスダクト50の導体11とを通電可能となるように接続する。具体的は、クリップ31の芯部31aの短径が導体接続金具32a相互間に位置するように、クリップ31を90度回転させることによって、短形バスダクト20の導体21と増設バスダクト50の導体11とが通電可能な状態となる。さらに、開口3にカバー26を被せることにより、短形バスダクト20と増設バスダクト50と間の接続作業は完了する。尚、短形バスダクト20はバスダクト幹線と電気的に接続されておらず、非通電状態が維持されているため、作業者が短形バスダクト20に触れても感電するおそれがなく、安全に増設バスダクト50を短形バスダクト20に接続することができる。
上述するように必要に応じた本数の増設バスダクト50を増設した後、図11(a)に示す通電部Aのバスダクト10と非通電部Bの短形バスダクト20との接続を行う。図11(b)に示すようにバスダクト10と短形バスダクト20との接続箇所に形成された開口1に被せられたカバー16を取り外した後、開口1に導体接続部材30を挿入する。そして、導体接続部材30のクリップ31を90度回転させて、バスダクト10の導体11と短形バスダクト20の導体21とを電気的に接続する。その後、取り外したカバー16を、図11(c)に示すように再度開口1に被せることにより、バスダクト10と短形バスダクト20と間の接続作業は完了する。
第1実施形態のバスダクト幹線のエンド構造は、通電部と非通電部とを有すること、又は第1実施形態のバスダクトの増設方法は、非通電部に対し、増設すべき増設バスダクトを予め接続した後、通電部と非通電部とを電気的に接続することによって、電源を落とすことなくバスダクトの増設作業を安全に行うことが可能となる。即ち、増設バスダクトの増設作業が完了した後、通電部と非通電部との接続が行われるため、重量が大きな増設バスダクトを支持しながら通電部に接続するといった危険を伴う増設作業は行うことがなく、安全に増設作業を行うことが可能となる。即ち、増設すべきバスダクトのハウジングが通電部の導体に誤って接触してしまうリスクを無くすことが出来る。
〈第2実施形態のエンド構造の構成〉
第2実施形態のエンド構造の構成について、第1実施形態のエンド構造と同様な構成については、同一の符号及び名称を付し、以下説明は省略する。図12に示すように通電部Aのハウジングと非通電部Bのハウジングとが一体的に形成されているが、通電部Aの導体11と非通電部Bの導体21とは電気的に接続されていない。第2実施形態のエンド構造には、非通電部Bにバスダクトの分岐を可能とするプラグイン分岐用開口部27が形成されており、プラグイン分岐用開口部27にカバー28が被せられている点で、第1実施形態のエンド構造と異なっている。
第2実施形態のプラグイン分岐用開口部27は、バスダクトを将来増設した際に、非通電部Bの導体21を通電状態にし、その状態でカバー28を取り外し、プラグイン分岐用開口部27に図示しないプラグイン分岐ボックスを差し込むことにより分岐が可能となる。一方、非通電部Bの導体21の非通電状態を維持し、その状態でカバー28を取り外し、プラグイン分岐用開口部27に図示しないプラグイン分岐ボックスを差し込み、その後非通電状態の導体21を通電状態にしてもよく、本構成により、元々非通電状態の導体21箇所からも将来的に分岐することが可能になる。
第2実施形態のバスダクト幹線のエンド構造及びバスダクトの分岐方法により、非通電部Bに対し、バスダクトの分岐を行うことができるため、施行性が向上すると共に、分岐作業の際に誤って通電部Aの導体11と非通電部Bの導体21とを電気的に接続するミスを極力回避することができる。即ち、非通電部Bに対するバスダクトの分岐作業が、容易に且つ安全に行うことが可能となる。
〔実施形態の変形例等〕
本明細書開示の発明は、上記第1、第2実施形態の構成の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な構成を本明細書開示の他の構成に変更して特定したもの、或いはこれらの構成に本明細書開示の他の構成を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な構成を部分的な作用効果が得られる限度で削除して特定した上位概念化したものを含み、下記の変形例等も包含する。
第1、第2実施形態のエンド構造を構成するバスダクトは、いわゆる空気絶縁バスダクトについて説明したが、本発明は、導体を絶縁被覆し、導体相互を密着させたバスダクト、又は導体を絶縁被覆し、且つ導体相互を所定間隔離間して配置したバスダクト等に適宜変更可能である。また、第1、第2実施形態のエンド構造を構成するバスダクトは4線式のバスダクトに関して説明したが、本発明は3線式以下、或いは5線式以上であっても良いことは言うまでもない。
また、バスダクト相互を接続する接続方法は、第1、第2実施形態に限定されるものではなく、重ね合わせた導体相互をボルトナット等で締着するような重ね合わせ接続構造等適宜変更可能であり、通電部に該当するバスダクトの導体と非通電部に該当するバスダクトの導体との接続が安全に接続可能な構成であればよい。尚、通電部に該当するバスダクトの導体と非通電部に該当するバスダクトの導体との接続も第1、第2実施形態に限定されるものではない。
第1、第2実施形態で示した非通電部に該当するバスダクトは、一般的なバスダクト10より、長さ方向の大きさが小さい短形バスダクト20として説明したが、一般的なバスダクト10と同程度の大きさ又はそれ以上の大きさからなるバスダクトであっても良い。
第2実施形態のエンド構造で示したプラグイン分岐用開口部27はカバー28が被せられているが、図13に示すようにプラグイン分岐用開口部に開閉機構60が設けられた構造の短形バスダクト20aとすることにより、別途カバーを設ける必要がなくなると共に、取り外したカバーの保管や処分を行う必要がなくなる。また、取り外したカバーを遺失するようなおそれもなくなる。
第1、第2実施形態を構成する例えば導体、ハウジング等の各構成部材の数、材質、形状、サイズ、及び有無等は第1、第2実施形態で開示された構成に限定されるものではない。
第1、第2実施形態で示された非通電部Bは、直線形状でなくでもよく、平面視でL字といった屈曲形状、あるいはT字形状やX字形状に分岐した形状であってもよく、本発明はバスダクト幹線において、通電部と非通電部とを有していればよい。また、非通電部の導体を可撓性の導体とする、或いは相転換とする、T分岐、X分岐、L字に屈曲させる等適宜である。
また、ハウジングの基面部に設けられた切欠部は、一対のハウジング半体の内、一方のハウジング半体の基面部に設けてもよく、或いは他方のハウジング半体の基面部にも設けてもよく、両方のハウジング半体の基面部に切欠部を設けると接続作業をどちらからでも行うことができるため、施工性が向上する。
第1、第2実施形態のエンド構造の非通電部Bの導体21に電気的に接続された小型LEDランプを設けてもよい。例えば、非通電部Bの導体21が通電した状態では小型LEDランプが点灯する一方、非通電部Bの導体21が通電していない状態では小型LEDランプが消灯する構成とする。このような構成により、バスダクトを増設する際に非通電部が非通電状態であることを容易に視認することができる。尚、小型LEDランプでなくてもよく、非通電部の通電状態を判別できる構成であればよい。
本発明のバスダクト幹線のエンド構造及びバスダクトの増設方法は、データセンター、工場等、将来バスダクトを増設する可能性がある場所に利用することができる。
1、2、3…開口
10…バスダクト
11、21…導体
12…ホルダー
13、23、43…ハウジング
13a…ハウジング半体
14…ビス
15、25、45…継金具
16、26、28…カバー
20…短形バスダクト
27…プラグイン分岐用開口部
30…導体接続部材
31…クリップ
32…接続金具ホルダー
32a…導体接続金具
40…エンドキャップ
50…増設バスダクト
60…開閉機構
A…通電部
B…非通電部

Claims (6)

  1. 導体がハウジングにより被覆されたバスダクトを複数接続して形成されたバスダクト幹線のエンド構造において、
    前記バスダクト幹線と電気的に接続された導体が設けられた通電部と、
    前記通電部と電気的に接続されていない導体が設けられた非通電部とを有し、
    前記非通電部が前記通電部より前記バスダクト幹線の末端側に配置されていることを特徴とするバスダクト幹線のエンド構造。
  2. 導体がハウジングにより被覆されたバスダクトを複数接続して形成されたバスダクト幹線のエンド構造において、
    前記バスダクトの幹線と電気的に接続された導体が設けられた通電部と、
    前記通電部と電気的に接続されていない導体が設けられた非通電部とを有し、
    前記通電部の導体と前記非通電部の導体とが相互に所定間隔離間すると共に、前記非通電部が前記通電部より前記バスダクト幹線の末端側に配置されていることを特徴とするバスダクト幹線のエンド構造。
  3. 前記通電部と前記非通電部とが、ハウジングによって被覆されており、
    前記通電部のハウジングと前記非通電部のハウジングとが別体で設けられ、前記通電部のハウジングと前記非通電部のハウジングとが接続されていることを特徴とする請求項1又は2記載のバスダクト幹線のエンド構造。
  4. 前記通電部と前記非通電部とが、ハウジングによって被覆されており、
    前記通電部のハウジングと前記非通電部のハウジングとが一体的に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のバスダクト幹線のエンド構造。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の前記バスダクト幹線のエンド構造に対するバスダクトの増設方法において、
    前記非通電部に対して増設すべき増設バスダクトを接続する第1工程と、
    前記通電部と前記非通電部との導体相互を電気的に接続する第2工程とを有することを特徴とするバスダクトの増設方法。
  6. 導体がハウジングにより被覆されたバスダクトを複数接続して形成されたバスダクト幹線のエンド構造において、
    前記バスダクト幹線の末端側に配置され、前記バスダクト幹線と電気的に接続されていない導体が設けられた非通電部を有することを特徴とするバスダクト幹線のエンド構造。
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