JP4897158B2 - 導体接続器具及びその接続方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は主としてバスダクトの導体を相互に電気的に接続する導体接続器具及びその接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、バスダクトの導体を接続する装置として、実開昭60−40978号の導体接続装置がある。前記導体接続装置は、互いに重ね合わせた複数の導体と、それら導体を貫通する雄ねじと、この雄ねじに螺合緊締する雌ねじとを備え、前記雌ねじ頭部または雌ねじと導体との間に介在した座金を一定温度以上の発熱に伴う湾曲変形により前記雄ねじに引張力を与える二方向性の形状記憶合金から構成されている。前記導体接続装置による接続は、接続すべき導体を重ね合わせて締着具で緊締して接続する重ね合わせ接続で行われている。
【0003】
また、特開昭55−137675号の導電接続装置は、対向した通電体と、この対向した通電体を跨ぎ、この通電体とボルトで結合される接続片とを備えた導電接続装置において、前記通電体の前記ボルト結合部周辺の導電接続面を、他の面より低く形成した導電接続装置である。前記導電接続装置による接続は、接続すべき導体を対向配置し、対向配置した導体端部に接続片を添わせ、通電体と接続片をボルトで結合することによる突き合わせ接続で行われている。
【0004】
しかし、上記重ね合わせ接続或いは上記突き合わせ接続でバスダクトの導体を接続する場合、接続すべきバスダクトの導体端部や突き合わせ接続の接続片に予め穴開け加工を施すことが必要となり、その加工の労力を要すると共に、バスダクト導体や接続片の製造コストが高くなるという不具合を生ずる。また、導体の接続作業時に、ボルトを挿通する穴を合わせる作業や穴を合わせた作業の後にボルト締めする作業等が必要となり、接続作業に多大な労力及び時間を要し、施工コストも増加する。更に、ボルト締めに必要な工具を用意する必要があることなど様々な不具合を生ずる。
【0005】
上記不具合を解消すべく提案されたバスダクトの導体相互を接続する技術として、実公昭39−17606号のバスダクトのバスバー接続金具がある。前記バスバー接続金具は、弾性導体製の2枚の長方形板を中央部で一体に結合し、その中央結合部の外側において各板を互いに外方に山形状に湾曲させて端部にクリップ部が形成されているものである。
【0006】
また、別の導体接続に関する技術として、実公昭61−40058号の導体接続装置がある。前記導体接続装置は、両端部が夫々内側に若干突出し、前記内側に突出した面が互いに所定間隔を保って対向するようにスペーサを介して設置された一対の平板導体、前記一対の平板導体と前記スペーサとを貫通して前記一対の平板導体と前記スペーサとを一体に結合する軸状体、前記一対の平板導体の一方の外側表面から前記一対の平板導体の一方を他方側に加圧する加圧装置、及び前記一対の平板導体間の両端側からそれぞれ挿入され、いずれか一方の先端部に前記スペーサに嵌合する切欠部を有した一対の導体を備えてなる導体接続装置である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記実公昭39−17606号のバスバー接続金具はクリップで導体接続で行うものであるが、導体を持するクリップの圧縮力をかなり強く設定しないと接続強度が弱くなる。そのため、強い圧縮力を有するクリップとする必要があるが、かかるクリップとするとバスダクト導体をクリップに挿入して接続する接続作業が困難となり、その接続作業を各相毎のバスダクト導体にそれぞれ行うには多大な労力を要する。加えて、バスダクト導体を接続するクリップは長期間使用すると変形するという不具合がある。
【0008】
また、上記実公昭61−40058号の導体接続装置により、例えば複数相のバスダクト導体を接続する場合には、ボルトとナットの緊締による接続作業を行う必要は無いというメリットは在るものの、上記と同様に、接続強度が弱くなることを防止するため導体を平板導体で持するための加圧装置の加圧力を強く設定する必要がある。この場合、強い加圧力で加圧される平板導体を拡げて導体を挿入して接続する接続作業は困難なものとなり、その接続作業を複数相の各相毎のバスダクト導体にそれぞれ行うには多大な労力を要する。
【0009】
更に、実公昭61−40058号の導体接続装置でバスダクト導体の接続を行う場合、接続作業時に導体接続装置を一方のバスダクト導体に取り付けた後に、重量が重い他方のバスダクトを持ち上げながらバスダクト導体を平板導体間に挿入して接続しなければならず、また、片方のバスダクト導体ずつ接続作業を行う必要があるため、多大な労力を要し、前記導体接続装置で複数相からなるバスダクト導体を各相毎接続するには、接続作業に一層多大な労力を費やさなければならない。
【0010】
更に、実公昭61−40058号の導体接続装置では、平板導体の略端部以外が外側への突出面となっていると共に、その突出面から外側に突出して加圧装置が設けられているため、前記導体接続装置で複数相のバスダクト導体を接続する場合に異相導体間の距離によっては、接続作業後に加圧装置等に絶縁処理を行わなければならず、その絶縁処理作業にも労力を要する。また、前記導体接続装置で複数相のバスダクト導体を接続する場合には、異相間及び最外側の導体とハウジングとの空間距離を考慮するため、前記導体接続装置に一定の方向性を持たせて接続作業を行う必要も生じ、かかる接続作業の自由度の限定は作業を困難にし作業労力を増加する。
【0011】
本発明は上記不具合を解消するために提案されたものであって、接続する導体相互を高い接続強度で接続することができると共に、その接続作業を少ない労力で容易に且つ低コストで行うことができる導体接続器具及びその接続方法を提供することを目的とするものである。また、本発明は、同相のバスダクト導体相互を高い接続強度で接続することができると共に、バスダクト導体の各相毎であっても、各相一括であっても接続作業を少ない労力で容易に且つ低コストで行うことができる導体接続器具及びその接続方法を提供することを目的とする。また、本発明は、複数相のバスダクト導体の異相導体間の距離が狭い場合であっても、別途絶縁処理を施すことが不要なバスダクト導体の導体接続器具及びその接続方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の導体接続器具は、少なくともいずれかが導電性継板である一方の継板と他方の継板を対向し、該一方の継板と該他方の継板を結合手段で結合し、少なくとも該一方の継板を該他方の継板へ向かって弾性材で付勢し、離脱可能な拡開部材を該対向する継板間に介在して該継板間を離間し、該拡開部材の離脱により該継板間で相互に接続する導体を持して接続することを特徴とする。例えば対向する導電性継板を外方からバネなど弾性材を介してボルトやナットなど結合手段で結合或いは締着固定すると共に、離脱可能な拡開部材を介して前記導電性継板間を一定距離拡開保持し、拡開部材の離脱により導電性継板間で相互に接続する導体を持する構成とする。
【0013】
また、本発明の導体接続器具は、導体がバスダクトハウジングに収納されたバスダクトを接続する際に用いられ、一定間隔離間して対向配置されるバスダクトの導体相互を電気的に接続する導体接続器具において、少なくともいずれかが導電性継板である対向する2枚の継板と、前記2枚の継板を結合する結合手段と、前記2枚の継板の一の継板を他の継板へ向かって付勢する弾性材と、前記対向する継板間に介在して配置され、離脱により前記継板間で相互に接続する導体を前記弾性材の付勢力により持して接続させる拡開部材とを有し、前記拡開部材は挿入部を有し、前記挿入部が前記結合手段を挟んで両側に位置するように配置され、前記挿入部が前記導体の厚さよりも厚く形成されることにより、継板長手方向両端において前記対向する継板間を前記導体の厚さよりも広く拡開保持させることを特徴とする。
【0014】
例えば、拡開部材の少なくとも継板間に介在する挿入部の断面を回転可能な非円形に形成し、拡開部材の回転により、少なくとも継板相互間の距離が長い第1状態と、継板相互間の距離が短い第2状態とに変更可能な構成とする。更には、例えば接続する導体が継板間で持される第2状態である場合に、継板或いは対向する継板の一つと拡開部材外面とを非接触にする隙間或いは空隙が形成される構成にするとよい。尚、本発明に於ける回転可能な非円形断面は、例えば楕円、略楕円、四角形など多角形の角部分が丸みを帯び曲線状になっているもの等適宜である。
【0015】
また、本発明の導体接続器具は、導体がバスダクトハウジングに収納されたバスダクトを接続する際に用いられ、一定間隔離間して対向配置されるバスダクトの導体相互を電気的に接続する導体接続器具において、少なくともいずれかが導電性継板である対向する2枚の継板と、前記2枚の継板を結合する結合手段と、前記2枚の継板の一の継板を他の継板へ向かって付勢する弾性材と、前記対向する継板間に介在して配置され、離脱により前記継板間で相互に接続する導体を前記弾性材の付勢力により持して接続させる拡開部材と、前記対向する継板の継板厚さ方向の両外側を絶縁し、前記継板の幅方向の移動を規制し、前記拡開部材の挿通穴が開口された筒部材とを有し、前記拡開部材は把持部を有し、前記把持部が前記導体相互間に前記継板を配置した状態で前記バスダクトハウジングに形成された開口部から外方に突出し、前記筒部材に収容されることを特徴とする。例えば導体を接続しない場合に於いても、導電性継板間に空隙が形成される構成とし、前記第2状態時の前記空隙で導電性継板若しくは空隙と拡開部材外面とが非接触状態となる構成とするとよい。
【0016】
更に、本発明の導体接続器具は、前記2枚の継板の内側に前記導体と接触する接触部が形成され、前記拡開部材の回転により前記接触部間を接続する導体の厚さよりも広く拡開保持した状態と接続する導体の厚さよりも狭く拡開保持した状態とを変更可能であることを特徴とする。例えば前記第1状態時にバスダクトの導体厚さよりも導電性継板の導体との接触部相互間の距離が長く、前記第2状態時にバスダクトの導体厚さよりも導電性継板の導体との接触部相互間の距離が短くなる構成等とする。尚、導電性継板など継板の接触部は、継板或いは継板の平面部分自体としてもよく、継板の平面部分から突出した部分としてもよく、対向する継板の接触部の一方を平面部にすると共に他方を突出部分としてもよい。尚、本発明に於いては、別途継板に接続導体の挿入ガイドを設ける等により、継板の接触部間の最大距離を接続する導体の厚さよりも若干短い或いは同一とする構成とすることも可能である。
【0017】
更に、本発明の導体接続器具は、前記継板の長手方向に沿って外側に補強部が設けられていることを特徴とする。前記補強部は、例えば導電性継板などの継板の上端若しくは下端若しくは上端及び下端を外方に屈曲延設した補強片や、継板外側面に一体若しくは別体で設けた補強部等とし、一方若しくは他方若しくは両方の継板に設けてよい。
【0018】
更に、本発明の導体接続器具は、前記拡開部材が側面視略L字形に屈曲させて形成されることを特徴とする。また、本発明の導体接続器具は、前記継板の長手方向に沿って外側に補強部が設けられ、前記補強部の外方端が前記結合手段の外方端より突出、又は前記結合手段の外方端と同一であることを特徴とする。例えば導体接続器具の接続状態時に於ける前記補強片など補強部の外方端縁を、ボルトとナット等の結合手段の外方端より外方に位置させ、若しくは結合手段の前記外方端と同一高さで同一面上に位置させ、補強部の外方端を両側で同一高さとし、或いはボルトとナット等からなる結合手段の外方への高さを両側で同一高さとし、或いは片側の補強部の外方端と反対側の結合手段の外方端までの高さを同一等とする。
【0019】
更に、本発明の導体接続器具は、前記対向する継板の継板厚さ方向の両外側を絶縁し、前記継板の幅方向の移動を規制し、前記拡開部材の挿通穴が開口される筒部材に収容されることを特徴とする。例えば筒部材を、継板厚さ方向両側の絶縁材と、継板幅方向両側の継板の移動を規制する規制材とを一体として設けた筒状とし、前記規制材の少なくとも一方に拡開部材の挿通穴を開口したものとする。前記絶縁或いは絶縁材の設置は、例えば規制材を絶縁材とすること等により、継板厚さ方向両側以外にも行ってもよい。更に、本発明の導体接続器具は、前記筒部材は、上面と、側面と、前記側面の下部で内側方向に突出して長手方向に形成される一対の下片とを有し、前記下片間の間隔が、前記導体の厚さ以上であると共に、前記下片相互間に位置決め板又は連絡部を有することにより、導体長さ方向への移動を規制することを特徴とする。
【0020】
更に、本発明の導体接続器具は、前記筒部材の外側面に筒部材同士を係合する係合部が設けられていることを特徴とする。
【0021】
更に、本発明の導体接続器具は、前記接続する導体が同相のバスダクト導体であり、接続するバスダクトのバスダクトハウジングの開口から外方に突出する把持部を前記拡開部材に設けると共に、該拡開部材が離脱可能であることを特徴とする。例えば拡開部材の一端部に把持部を設け、前記把持部或いは前記把持部の一部をバスダクトハウジングから外方に突出して位置するものとする。
【0022】
また、本発明の導体接続器具の接続方法は、少なくともいずれかが導電性継板である対向する2枚の継板と、前記2枚の継板を結合する結合手段と、前記2枚の継板の一の継板を他の継板へ向かって付勢する弾性材と、前記対向する継板間に介在して配置され、離脱により前記継板間で相互に接続する導体を前記弾性材の付勢力により挟持して接続させる拡開部材とを有する導体接続器具の接続方法であって、導体がバスダクトハウジングに収納されたバスダクトの導体相互を一定間隔離間して対向配置する第1工程と、前記バスダクトハウジングに形成された開口部で、前記導体の厚さより広く拡開保持した前記継板間に互いに接続する導体が位置するように前記導体接続器具を配置する第2工程と、前記開口部からバスダクトハウジングの外方に突出する前記拡開部材に形成された把持部を把持し、前記拡開部材を離脱することによって前記継板間に相互に接続する導体を前記弾性材の付勢力により挟持して接続する第3工程と、前記開口部にカバーを取付ける第4工程とを有することを特徴とする。例えば一定距離拡開保持された導電性継板相互間にバスダクト導体端部を介在して所定位置に配置し、前記配置した状態で拡開部材を抜く工程を行う。
【0023】
また、本発明の導体接続器具の接続方法は、少なくともいずれかが導電性継板である一方の継板と他方の継板を対向し、該一方の継板と該他方の継板を結合手段で結合し、少なくとも該一方の継板を該他方の継板へ向かって弾性材で付勢し、回転可能な非円形の断面を有する拡開部材を該対向する継板間に介在して該継板間を離間している導体接続器具の接続方法であって、接続する導体の厚さより接触部間が長い距離離間している該継板間に互いに接続する導体が位置するように配置する第1工程と、該拡開部材を回転して該継板の接触部間の距離が接続する導体の厚さよりも短い状態にし、該弾性材の付勢で該継板間で相互に接続する導体を持して接続する第2工程とを有することを特徴とする。
【0024】
また、本発明の導体接続器具の接続方法は、少なくともいずれかが導電性継板である対向する2枚の継板と、前記2枚の継板を結合する結合手段と、前記2枚の継板の一の継板を他の継板へ向かって付勢する弾性材と、前記対向する継板間に介在して配置され、離脱により前記継板間で相互に接続する導体を前記弾性材の付勢力により挟持して接続させると共に、回転により前記2枚の継板の内側に形成された前記導体と接触する接触部を接続する導体の厚さよりも広く拡開保持した状態と接続する導体の厚さよりも狭く拡開保持した状態とを変更可能とする拡開部材とを有し、前記対向する継板の継板厚さ方向の両外側を絶縁し、前記継板の幅方向の移動を規制し、前記拡開部材の挿通穴が開口された筒部材に収容される導体接続器具の接続方法であって、導体がバスダクトハウジングに収納されたバスダクトの導体相互を一定間隔離間して対向配置する第1工程と、前記バスダクトハウジングに形成された開口部で、前記導体の厚さより広く拡開保持した前記継板間に互いに接続する導体が位置するように前記導体接続器具を配置する第2工程と、前記開口部からバスダクトハウジングの外方に突出する前記拡開部材に形成された把持部を把持し、前記拡開部材を回転し、前記継板が前記弾性材の付勢力により相互に接続する導体を挟持して接続すると共に、前記拡開部材を離脱する第3工程と、前記開口部にカバーを取付ける第4工程とを有することを特徴とする。
【0025】
例えば拡開部材を回転可能な断面非円形とし、拡開部材を回転することで導電性継板相互間の距離が長い第1状態と、導電性継板相互間の距離が短い第2状態とに変更可能に構成し、予め或いは拡開部材の回転により導電性継板相互間の距離が長い第1状態にし、導電性継板間に相互に接続する導体を配置し、拡開部材を回転して導電性継板相互間の距離が短くなる第2状態に変更し、拡開部材を抜いて導電性継板間で相互に接続する導体を持して接続する。
【0026】
本発明に於ける継板は、一方又は他方のいずれの継板を導電性継板としてもよく、さらには両方の継板ともに導電性継板とすると良好な導通性が得られて好適であって、導電性継板など継板は少なくとも2以上の複数とすることが可能である。また、本発明に於ける弾性材は、両継板の外方など両継板にそれぞれ設け、両継板とも対向する継板へ向かって付勢する構成とすると、接続する導体の持力及び接続強度を向上することができて好適である。また、本発明の導体接続器具は、適宜の相互に接続する導体を対象に使用可能であり、同相のバスダクト導体に対して使用すると好適であって、複数相からなるバスダクト導体を各相毎に接続する場合に使用すると一層好適である。
【0027】
【作用】
継板を対向する継板へ向かって付勢し、且つ拡開部材を継板間に介在して継板間を離間し、拡開部材の離脱により付勢を解放して継板間で接続する導体を持して接続することによって、例えば拡開部材で導電性継板の接触部間の距離を接続する導体の厚さ以上に保持することにより、接続する導体を継板の接触部間に位置するように導体相互間に導体接続器具を配置し、拡開部材を抜き取るだけで導体接続作業を完了することが可能となり、容易に接続作業を行うことができる。加えて離脱可能な拡開部材の介在で継板間の間隔を保持しているので、弾性材で強力な付勢を行うことが可能であり、持される導体の接続強度を非常に高くすることができる。
【0028】
また、回転可能な非円形断面の拡開部材の回転により、付勢を解放して継板間で接続する導体を持して接続することによって、例えば拡開部材で導電性継板の接触部間の距離を接続する導体より長い状態で保持することにより、接続する導体を継板の接触部間に位置するように導体相互間に導体接続器具を配置し、拡開部材を回転するだけで導体接続作業を完了することが可能となり、容易に接続作業を行うことができる。加えて回転可能な拡開部材の介在で継板間の間隔を保持しているので、弾性材で強力な付勢を行うことが可能であり、持される導体の接続強度を非常に高くすることができる。
【0029】
また、対向する継板間に空隙を設け、回転可能な非円形断面の拡開部材を空隙に挿入し、拡開部材の回転により継板間を離間すると共に継板間で相互に接続する導体を持して接続することにより、例えば拡開部材の回転で導電性継板の接触部間の距離を接続する導体の厚さ以上に離間し、接続する導体を継板の接触部間に位置するように導体相互間に導体接続器具を配置し、拡開部材を回転するだけで導体接続作業が完了することが可能となり、容易に接続作業を行うことができる。加えて拡開部材の回転で離間及び付勢の解除を行うので、弾性材で強力な付勢を行うことが可能であり、持される導体の接続強度を非常に高くすることができる。又対向する継板間の空隙で組み立て作業時に無理に拡開部材を挿入する等の作業が不要となり、組み立て作業も容易となる。
【0030】
さらに、拡開部材の回転で継板の接触部間の距離を接続する導体の厚さよりも長い状態と短い状態に変更可能とすることで、導体接続器具を導体相互間に移動して配置する際には、例えば前記長い状態で導体接続器具を接続導体相互間に移動して、導体端部厚さ方向両側に導電性継板の接触部が位置する状態にすることが容易に可能であり、又接続時に拡開部材を回転して前記短い状態に変更することで、導電性継板間の持で強固に導体を接続できると共に、導電性継板間の持から解放された拡開部材を容易に抜き取ることも可能となる。又例えば一度接続状態に取り付けた導体接続器具を取り外す場合も、拡開部材を前記短い状態の向きで挿入し、その後に拡開部材を回転して前記長い状態に変更することで、導体接続器具自体を接続導体から取り外すことが可能であり、導体接続器具の取り付け及び取り外し作業の両方を容易に行うことができる。
【0031】
さらに、継板の長手方向に沿って外側に補強部を設けることにより、結合手段の結合力による導電性継板の変形を未然に防止することができる。
【0032】
さらに、継板から補強部の外方端部若しくは結合手段の外方端部までの高さを両側で略同一とすることにより、接続する導体を導体接続器具で相互に接続した状態で、導体接続器具相互間等の空間距離が導体接続器具の接続向きに関係なく一定となって、導体接続器具自体の両側の方向性を無くし、接続時に方向を間違える等の不具合を解消できる。
【0033】
さらに、対向する継板の継板厚さ方向の両外側を絶縁し、継板の幅方向の移動を規制し、拡開部材の挿通穴が開口されている筒部材に収容されている導体接続器具とすることにより、異相導体間に所定の空間距離が確保できない状態であっても、別工程として絶縁処理を行う必要がなくなり、又継板幅方向の移動規制で別途の規制部材を設ける必要が無くなり、同相の接続導体端部間の接続を高い安定性で確実に行うことができる。又接続終了後は継板が導体を挟持固定されることから、設置された接続導体及び導電性継板で筒部材の移動が規制される。
【0034】
さらに、筒部材の外側面に筒部材同士を係合する係合部を設けることで、例えば複数相からなるバスダクトの導体を各相一括で接続する場合に、異相導体数に応じて筒部材を係合し、係合した筒部材或いは導体接続器具で一括して接続作業を行うことが可能となり、作業労力及び時間を短縮することができる。
【0035】
さらに、例えば接続する導体が同相のバスダクト導体である場合に、接続するバスダクトのバスダクトハウジングの開口から外方に突出する把持部を拡開部材に設けることで、拡開部材の回転や離脱を容易に行うことが可能となると共に、拡開部材の離脱忘れを目視で確認することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の導体接続器具及び導体接続器具の接続方法の実施形態について図面に沿って説明する。図1乃至図6は第1実施例の導体接続器具に関するものであり、図1は導体接続器具の正面図及び側面図、図2乃至図6は導体接続器具によるバスダクト導体の接続過程を示す側面図及び平面説明図である。
【0037】
第1実施例の導体接続器具1は、図1に示すように、平面視略方形の平板で略中央に後述する結合手段であるボルトの挿通孔(図示せず)が形成されている導電性継板2を有し、二枚の導電性継板2・2が対向して配設されている。対向する導電性継板2・2のボルト挿通孔には、一の導電性継板2の外方から座金33を介してボルト31のねじ部が挿通されており、他の導電性継板2から外方へ貫通したボルト31のねじ部は座金33を介して弾性材であるバネ4に挿通され、ボルト31のねじ部のバネ4の外方にはナット32が螺合されている。ボルト31やナット32等の結合手段で結合された対向する導電性継板2・2では、他の導電性継板2が前記導電性継板2とナット32との間に介在する外方のバネ4の弾性力で一の導電性継板2へ向かって付勢され、導電性継板2・2相互間に持力が係る構成である。前記バネ4には、導電性継板2・2間で導体端部100・100を十分な強さで持して電気的、機械的に十分な強さで接続できる弾性力を有するものを使用する。
【0038】
対向する導電性継板2・2相互間には拡開部材5が介在して配置されており、拡開部材5の介在により、二枚の導電性継板2・2間の距離を一定距離拡開して離間し、その離間した状態が保持されている。拡開部材5は、略上端にリング状の把持部51が形成されており、把持部51から下方に垂下して棒状部52が形成され、棒状部52の下端が二股に分かれて略U字形の挿入部53が形成され、棒状部52及び挿入部53は全体として略逆Y字形となっている。拡開部材5は挿入部53の二股の間に導電性継板2・2を結合するボルト31のねじ部が位置するように上方から導電性継板2・2間に挿入され、挿入部53を導電性継板2・2間に介在して導電性継板2・2相互間に一定距離を拡開保持する。
【0039】
第1実施例の導体接続器具1により同相のバスダクト導体を接続する場合、一定距離離間して対向配置されているバスダクト導体の導体端部100・100間に(図2)、導体接続器具1を上方から挿入して配置する(図3)。この際、導体端部100の厚さ方向両外側に導電性継板2・2が位置し、且つ導電性継板2の左右所定位置に導体端部100が位置するように配置する(図4)。本実施例では、導電性継板2・2相互間の距離を拡開部材の介在で導体端部100の厚さよりも長くして拡開保持しているので、導体接続器具1を容易に導体端部100・100間に配置することが可能である。
【0040】
その後、前記配置された導体接続器具1から拡開部材5を上方に抜き取ってバネ4の弾性力を解放すると(図5)、拡開部材5の介在で形成されていた導電性継板2・2相互間の距離よりも厚さが薄く内方に位置していた導体端部100の厚さ方向両側を、バネ4の弾性力で拡開部材5を持していた導電性継板2・2が持し、導電性継板2・2間の持によって導体端部100・100間が電気的、機械的に接続される(図6)。前記バネ4は高い弾性力を有するので、導体端部100・100は十分な強さで持される。
【0041】
第1実施例の導体接続器具1を例えば同相のバスダクト導体端部の接続に使用することにより、導体端部100・100間の導電性に優れた電気的な接続及び強固な機械的な接続を容易に行うことができる。又、拡開部材5を抜き取って離脱することにより接続できるので、接続作業時に工具などを予め用意して使用する必要が無い。又、接続作業者によって接続時の接続強度が異なる等の不具合も解消することができる。
【0042】
次に、本発明の第2実施例の導体接続器具について、第1実施例と異なる箇所を中心に説明する。図7は第2実施例の導体接続器具を示す正面図及び側面図である。尚、第1実施例の導体接続器具1と同種の部分については、同一の符号にaを付して示している。
【0043】
第2実施例の導体接続器具1aは、導電性継板2a・2aの幅方向両端或いは上端及び下端で外方へ屈曲延設された補強片21aを有する。その他の構成や接続すべき導体の接続方法は、第1実施例と同様である。尚、補強片21aは上端のみ若しくは下端のみに設けてもよく、或いは導電性継板2aの外側面の適宜部分に設けてもよい。
【0044】
第2実施例の導体接続器具1aを使用することで、ボルト31aやナット32等の締着具の締付力による押圧や、或いはバネ4aの弾性力による伸びにより、導電性継板2aの変形を未然に防止することを可能とし、接続する導体の安定した電気的、機械的な接続を長期に亘り維持することが可能になり、より安全な電気幹線路を形成することができる。
【0045】
次に、本発明の第3実施例の導体接続器具について、第1、第2実施例と異なる箇所を中心に説明する。図8は第3実施例の導体接続器具の正面図、側面図及び平面図である。尚、上記実施例の導体接続器具と同種の部分については、同一の符号にbを付して示している。
【0046】
第3実施例の導体接続器具1bは、第2実施例と同様に、略長方形の導電性継板2bの上端及び下端にそれぞれ補強片21bが外方に屈曲して形成され、導電性継板2bの内面で長さ方向の両端部近傍に、導電性継板2bの幅方向に延設された押さえ凸部22bが形成されている。本実施例では、導電性継板の平面状の内面ではなく、押さえ凸部22b・22bで導体端部100を持して導体端部100・100を電気的、機械的に接続する構成である。
【0047】
前記導電性継板2b・2bの結合手段としてはリベット34bが使用され、対向する導電性継板2b・2bにリベット34bを貫通して結合している。リベット34bのリベット頭部と導電性継板2bとの間に、上下互い違いに複数配置された皿バネ4bを弾性材として設けると共に、前記リベット頭部の反対側でカシメられた端部と導電性継板2bとの間にも同様に、上下互い違いに複数配置された皿バネ4bを弾性材として設け、導電性継板2b・2b間の持力を生み出す構成である。更に、導体接続器具1bで導体端部100・100を接続している状態に於いては、リベット頭部の外方端及びカシメ端部の外方端より補強片21bの端縁がそれぞれ突出する、或いは前記外方端と補強片21の端縁の高さが同一になる構成とする。
【0048】
導電性継板2b・2b間に介在する拡開部材5bは、棒状の略逆U字形に形成され、前記U字形の屈曲箇所が把持部51bに、前記U字形の棒状が略平行になっている箇所が挿入部53bとなっている。拡開部材5bを前記略U字形に構成することで、拡開部材5bを安価に提供して全体的なコストダウンを図ることが可能となる。
【0049】
第3実施例の導体接続器具1bでは、押さえ凸部22bで導体端部100・100間をより強固に接続することができ、長期にわたり安定した電気幹線路を形成することが可能となる。更に左右両側に設けた皿バネ4bによる弾性材で、導電性継板2b・2bによる導体挟持力が強力且つ安定する。更に、補強片21bの端縁が結合手段の両端以上に外方に突出しているので、導体接続器具1bの左右両側の方向性を無くすことができる。従って、例えば複数相並設された導体で同相の導体端部100・100相互間を導体接続器具1bで接続する場合、他の導体接続器具1b・1b相互間の空間距離が一定となり、導体接続器具1bの方向を考える必要が無くなるので、間違った方向で接続する不具合を未然に防止できる。
【0050】
次に、本発明の第4実施例の導体接続器具について、第1、第2、第3実施例と異なる箇所を中心に説明する。図9乃至図12は第4実施例の導体接続器具に関するものであり、図9は導体接続器具を示す正面図、側面図及び平面図、図10は導体接続器具の第1状態、第2状態を示す平面説明図、図11は導体接続器具によるバスダクト導体の接続過程を示す平面説明図、図12は拡開部材を示す正面図、側面図、断面図及び底面図である。尚、上記実施例の導体接続器具と同種の部分については、同一の符号にcを付して示している。
【0051】
本実施例の導体接続器具1cは、拡開部材5cのみが第3実施例と異なり、他の構成は第3実施例と同様である。拡開部材5cは、図12に示すように、全体として略棒状の側面視略L字形に形成され、挿入部53cの上方には略直角に屈曲延設して把持部51cが形成されている。更に、その断面形状は長方形の短辺を略円弧状に形成された略楕円形になっており、図12(c)のように、縦辺と横辺とで長さが異なり、横辺の長さAが縦辺の長さBより長く形成されている。
【0052】
前記拡開部材5cを2つ使用し、導電性継板2c・2c相互間で且つ結合手段であるリベット34cの前後にそれぞれ挿入して、導電性継板2c・2c相互間を拡開保持する。導体接続を行う前の導電性継板2c・2c間に介在する拡開部材5cは、把持部51cがリベット34cを中心に離反するように配置され(図9(b)参照)、前記配置状態で導電性継板2c・2c間で拡開保持されている距離は長辺である横辺の長さAになっており(図9(c)参照)、導電性継板2c・2c相互間が広く拡開保持されている(この状態を第1状態と称す)。
【0053】
前記第1状態の導電性継板2c・2c間の距離が前記横辺の長さAになっていることで、導体との接触部である押さえ凸部22c・22c相互間の距離はA’となって広く拡開保持されている(図10(a)参照)。そして、前記2つの拡開部材5cをそれぞれ略90度回転して、導電性継板2c・2c相互間の距離を短辺である縦辺の長さBにして拡開部材5cが介在することにより、導体との接触部相互間である押さえ凸部22c・22c相互間の距離はB’となって狭く拡開保持される(図10(b)参照、この状態を第2状態と称す)。
【0054】
本実施例では、拡開部材5cの回転で導電性継板2c・2c間の距離をAとBとに相互に変更することにより、導体接触部である押さえ凸部22c・22c間の距離A’が接続すべき導体端部100の厚さ以上になる第1状態と、押さえ凸部22c・22c間の距離B’が接続すべき導体端部100の厚さ未満になる第2状態とに変更可能である。そのため、第1状態時に、導電性継板2c・2c間に導体端部100が位置するように導体端部100・100相互間に導体接続器具1cを容易に配置することが可能であり、又図11(b)に示すように第2状態時には、導電性継板2c・2c相互間と拡開部材5cが離れた状態となるので、容易に拡開部材5cを抜き取ることが可能な構成である。
【0055】
第4実施例の導体接続器具1cで導体接続を行う場合、図11(a)に示すように、導電性継板2c・2c間及び押さえ凸部22c・22c相互間に導体端部100が位置するように導体端部100・100間に第1状態の導体接続器具1cを配置する。その後、図11(b)に示すように拡開部材5cをそれぞれ略90度回転して導体接続器具1cを第2状態に移行する。この際、拡開部材5cの短辺である縦辺で形成される押さえ部材22c・22c間の距離B’は導体端部100の厚さより短いことから、導体端部100は押さえ凸部22c・22c間で持されて固定され、導電性継板2cを介して導体端部100・100間が電気的に接続される。その後、拡開部材5cを抜き取る。拡開部材5cの抜き取り作業は上記の如く回転を伴っており、第1、第2、第3実施例と異なっている。
【0056】
第4実施例の導体接続器具1cを用いることにより、接続作業時の拡開部材5cの抜き取り作業で力を必要とせずに抜き取ることが可能となり、接続作業全体が容易となる。また、導体接続器具1cの取り外し時にも同様に、第2状態の拡開部材5cを導電性継板2c・2c間に容易に挿入することができ、拡開部材を90度回転して第1状態に容易に移行することができ、第1状態となった導体接続器具1cは容易に導体端部100・100相互間から移動することができるので、導体端部100・100間からの導体接続器具1cの取り外し作業も容易に行うことが可能となる。
【0057】
次に、本発明の第5実施例の導体接続器具について、第1〜第4実施例と異なる箇所を中心に説明する。図13乃至図19は第5実施例の導体接続器具に関するものであり、図13乃至図18は第5実施例の導体接続器具によるバスダクト導体の接続過程を示す平面説明図、図19は空隙を形成可能な第5実施例の導体接続器具の第1、第2、第3変形例を示す平面説明図である。尚、上記実施例の導体接続器具と同種の部分については、同一の符号にdを付して示している。
【0058】
第5実施例の導体接続器具1dは、図13乃至図18に示すように、導電性継板2dの内面にその幅方向へ延びる凹部或いは凹溝が形成され、導電性継板2d・2dの内面を対向して結合手段であるリベット34dを貫通して結合され、一の導電性継板2dの凹部或いは凹溝と対向する他の導電性継板2dの凹部或いは凹溝とが内面で対向しており、前記対向する凹部或いは凹溝により、導電性継板2d・2d相互間に拡開部材5dの挿入部53dを挿入可能な空隙6dが形成され、空隙6dは拡開部材5d或いは拡開部材5dの挿入部53dの外形若しくは外面と略同一の略楕円形で僅かに大きく形成されている。他の構成は第4実施例の構成と同様である。
【0059】
導体接続器具1dで導体を接続する場合、図13及び図14に示すように、皿バネ4dの弾性力により内面で押さえ凸部22d・22dが互いに当接している状態の対向する導電性継板2d.2dに対し、その空隙6dにそれぞれ拡開部材5dの挿入部53dを上記第2状態の短辺方向が前記対向方向になる状態で挿入し、前記挿入した拡開部材5dを略90度回転することにより、上記第1状態の長辺方向が前記対向方向になる状態に移行する(図15参照)。これにより、導体接続器具1dへの或いは導体接続器具1dに於ける拡開部材5dの取付作業が完了する。
【0060】
そして、前記移行後の導体接続器具1dの導電性継板2d・2d間に接続する導体端部100が位置する状態にして、導体接続器具1dを導体端部100・100相互間に配置する(図16参照)。その後、拡開部材5dを略90度回転することにより、第2状態の拡開部材短辺方向が前記対向方向になる状態に移行し(図17参照)、前記移行により皿バネ4dの弾性力により押さえ凸部22d・22dで導体端部100が持されると共に導体端部100・100相互間が導電性継板2dを介して電気的に接続され、その後に前記移行された導体接続器具1dの空隙6dから拡開部材5dの挿入部53dを抜き取ることにより、導体端部100・100間の接続作業が終了する(図18参照)。
【0061】
尚、第4実施例の場合と同様に、導体接続器具1dが第1状態で長辺方向が対向方向になっている状態で、接触部である押さえ凸部22d・22d相互間の距離が接続する導体の厚さ以上になる構成とすると、導体端部100・100間に導体接続器具1dを容易に配置することが可能となって好適である。また、第2状態で短辺方向が対向方向になっている状態の拡開部材5dを挿入可能に空隙6dが設けられ、前記拡開部材5dは空隙6dに遊嵌或いは遊挿され、図17のように導体接続時の拡開部材5dの外面を空隙6dに接しない状態とすることが可能であるから、拡開部材5dを空隙6dに容易に挿入し、空隙6dから容易に抜き取ることが可能な構成である。
【0062】
第5実施例の導体接続器具1dを使用することにより、導体を接続する際に、導体を接続していない状態の導電性継板2d・2d相互間の空隙6dに拡開部材5dを容易に挿入でき、拡開部材5dの回転により導体端部100・100相互の固定及び接続を容易に行え、空隙6dに遊挿された拡開部材5dの抜き取りも容易に行うことができ、又逆の工程で導体接続器具1dの取り外しも容易に行うことができ、各作業の容易化を図ることができる。
【0063】
同様の作用効果が得られる第5実施例の変形例として、図19(a)に示すように、導電性継板2d・2d相互間の結合部材であるリベット34dにスペーサ35dを介在させることにより、導電性継板2d・2d相互間に前記短辺方向が対向方向である第2状態の拡開部材5dを挿入する空隙6d(間隔)を確保する構成にしても良く、図19(b)に示すように、突出率が高い押さえ凸部22dを形成し、互いに当接する押さえ凸部22d・22dにより導電性継板2d・2d相互間に前記第2状態の拡開部材5dを挿入する空隙6dを確保する構成としても良く、図19(c)に示すように、導電性継板2d・2dの内面に幅方向へ延びる1つの凹部或いは凹溝を形成し、この凹部或いは凹溝の対向によって導電性継板2d・2d相互間に第2状態の拡開部材5dを挿入する空隙6dを確保する構成としても良い。
【0064】
尚、拡開部材5は本発明の趣旨の範囲内で適宜であり、例えば図20(a)乃至(c)に示す拡開部材5としてもよく、前記拡開部材5は略円形の平板状である把持部51が形成され、この把持部51から下方に垂下して挿入部53が形成され、挿入部53は棒状で断面形状は略楕円形である。拡開部材5或いは拡開部材挿入部53の断面形状は、楕円形や、図20(d)のように長方形の対向する二角にRをつけた形状等適宜であり、導体接続で拡開部材5を回転する工程を有する実施例の場合には、導電性継板2・2相互間或いは導体接触部相互間の距離を2通り拡開保持することが可能な断面形状である非円形で、回転可能な形状であれば適宜である。
【0065】
次に、本発明の第6実施例の導体接続器具について、第1〜第5実施例と異なる箇所を中心に説明する。図21乃至図33は第6実施例の導体接続器具に関するものであり、図21〜図24は導体接続器具を示す正面図、平面図、側面図及び底面図、図25〜図28は筒部材を示す正面図、平面図、側面図及び底面図である。尚、上記実施例の導体接続器具と同種の部分については、同一の符号にeを付して示している。
【0066】
第6実施例の導体接続器具1eは、図21〜図24に示すように、第4実施例の導体接続器具1cと基本的に同一構成の導体接続器具が筒部材7e内に或いは筐体内に上下二段で配置されている構成である。前記筒部材7e内には、結合手段であるリベット34eを貫通して結合され、両外側に弾性材である皿バネ4eが介在された対向する2枚の導電性継板2e・2eが上下二段に配置され、筒部材7eの上面71eの開口部711eから拡開部材5eの挿入部53eが前記二段の導電性継板2e・2e相互間に連続して挿設され、導電性継板2e・2e相互間が一定距離離間して拡開保持されている。
【0067】
筒部材7eは、図25〜図28に示すように、平面視略方形の側面72eが対向して配設され、図25の左側の側面72eの外面に係合凹部721eが形成されていると共に右側の側面72eの外面に係合凸部722eが形成され、係合凹部721eと係合凸部722eは互いに係合可能であり、その係合により一の筒部材7eと他の筒部材7eとを容易に連設可能である。両側面72e・72e相互間の上部には平面視略方形の上面71eが側面72eと一体形成されて架設され、上面71eの略中央には拡開部材5の挿入部53eを挿通可能な略楕円形の長孔である開口部711eが形成されている。
【0068】
各側面72eの下部には、下片73eが内側方向に突出して長手方向に形成され、各側面72eの中間部で上面71eと下片73eとの間の略中央位置には、下片73eと略同形である中間支持片74eが内側方向に突出して長手方向に形成され、両側面72e・72e相互間で両下片73e・73eが相互に対向していると共に両中間支持片74e・74eが相互に対向している。対向する下片73e・73e間の間隔、或いは対向する中間支持片74e・74e間の間隔は、接続する導体端部100の厚さ以上の長さで、又拡開部材5eの挿入部53eの長辺或いは長軸以上の長さであり、又その上面に載置される結合された導電性継板2e・2eを支持して下方へ落下させない程度に開けられている。
【0069】
少なくとも筒部材7eの側面72eは絶縁材で形成されており、複数相の導体端部100が並設された場合でも、導体接続箇所の異相間や導体接続器具1e・1e間の絶縁を確実に行うことが可能な構成である。更には、側面72eに加えて上面71e、中間支持片74e、下片73eも同様に絶縁材にして一体形成すると好適である。尚、接続すべき導体或いは導体端部100の幅によっては、中間支持片74eを設けない構成にしてもよく、或いは中間支持片74eを多数設ける構成としてもよい。
【0070】
下片73e長手方向の略中央近傍の下片73eの下面には、対向する下片73e・73e間に略長方形平板状の位置決め板75eが跨設され、前記下片73e下面に3枚の位置決め板75eが各々下片73e・73e相互間を跨ぐ状態で所定間隔離間して接着されている。図28に示すように、下片73e・73e相互間と位置決め板75e・75e相互間とで拡開部材5eの挿入部53eの下端部を挿入可能な開口76eが形成され、拡開部材挿入部53eの下端部が前後左右に水平方向へ移動することが規制される。従って、拡開部材挿入部53eの下端部が位置決めされ、導体端部100・100相互間で正確な位置に導体接続器具1eを配設することができ、又導体を接続した状態でバスダクトの一部が位置決め板75eの側方に位置する場合に筒部材7eの導体長さ方向へ移動を規制することができる。尚、拡開部材挿入部53eの下端部を位置決めする構成は前記位置決め板75e以外でも適宜であり、拡開部材挿入部53eの位置決め手段は本発明の趣旨の範囲内で適宜である。
【0071】
前記側面72e・72e相互間で上面71eと中間支持片74eとの間に第1の空間771eが形成され、側面72e・72e相互間で中間支持片74eと下片73eとの間に第2の空間772eが形成され、第1の空間771eと第2の空間772eに前記結合された対向する導電性継板2e・2eがそれぞれ配置され、上面71eの開口部711eから拡開部材5eが挿入されて導体接続器具1eが構成されている。前記開口部711eから挿入される拡開部材5eの挿入部53eは、第1空間の導電性継板2e・2e間から中間支持片74e・74e相互間の間隔を通って、下方の第2空間に配置された導電性継板2e・2e間に挿入され、更に下片73e・73e相互間の間隔を通って開口76eに挿入され、その下端部が下片73e及び中間支持片74eの下方位置に至っている。
【0072】
更に、筒部材7eの側面72eは、バスダクトハウジング102の上面或いはハウジング継板103から接続した導体端部100の幅方向の上端が所要距離確保可能なように、上面71eから上方に突出して形成され、又、バスダクトハウジング102の下面或いはハウジング継板103から接続した導体端部100の幅方向の下端が所要距離確保可能なように、下片73eから下方に突出して形成されており、導電性継板2e・2eによる接続箇所がバスダクトハウジング102の下面よりも上方で、且つバスダクトハウジング102の上面よりも下方の良好な接続を実現する所定位置になる構成である。
【0073】
次に、第6実施例の導体接続器具1eでバスダクトの導体を各相毎に接続する例について説明する。図29〜図33は導体接続器具で導体を各相毎に接続するバスダクトの接続過程を示す平面説明図である。尚、図29〜図33に基づき、3線式のバスダクトで、異相の導体間及び最外側の導体とハウジングとの間が所定間隔離され、空気により絶縁される一般的には空気絶縁型バスダクトと称されるバスダクトの導体接続の例について説明するが、接続する導体は本例に限定されるものではない。
【0074】
本接続例では先ず、一のバスダクト101のバスダクトハウジング102と対向する他のバスダクト101のバスダクトハウジング102を接続するために、ボルトやナット等の締着具104によりハウジング継板103をバスダクトハウジング102に締着して取り付け(図29)、ハウジング継板103を介して対向するバスダクトハウジング102・102を相互に接続する。前記接続状態では、接続すべきバスダクト101の同相の導体端部100・100相互間が所定距離離間して対向配置され、導体接続箇所の少なくともハウジング上面に導体接続器具1eを配設可能な開口部105が形成される(図30)。
【0075】
その後、導電性継板2e・2eの対向方向に対して、挿入部53e断面の長辺方向が対向方向になる第1状態の導体接続器具1eを用い、導電性継板2e・2e間に導体端部100が位置するように配置し、各同相の導体端部100・100相互間に第1状態の導体接続器具1eを配設する(図31)。その後に拡開部材5eを略90度回転して、挿入部53e断面の短辺方向が導電性継板2e・2eの対向方向になる第2状態に移行し、皿バネ4eの弾性力の規制を解除して導電性継板2e・2e間或いはその押さえ凸部22e・22e間で対向する導体端部100・100を持して接続し、回転した拡開部材5eを抜き取って導体端部100・100相互間の接続が完了する(図32)。その後に導体接続器具1eの配設、拡開部材5eの回転・抜き取りを行った開口部105にカバー106を被せ、バスダクト101・101の接続が完了する(図33)。
【0076】
第6実施例の導体接続器具1eで複数相のバスダクト101を接続することにより、導体接続器具1eを介して接続される異相の導体間や、導体接続器具1eを介して接続される導体とバスダクトハウジング102間等が絶縁材の側面72e等により確実に絶縁され、別途新たに絶縁処理を行う必要が無くなり、結果的に接続作業が容易となる。また、図31に示すように、拡開部材5eの少なくとも把持部51eがバスダクトハウジング102の上面よりも突出する構成とすることにより、拡開部材5eを抜き取らなければカバー106を取り付けることができなくなるので、これにより拡開部材5eの抜き取り忘れ或いはバスダクト101の導体接続忘れを未然に防止することができる。
【0077】
また、筒部材7eはその側面72eを上面71eから上方に突出して形成していると共に下片73eから下方に突出して形成し、導体接続器具1eによりバスダクトハウジング102内で接続される導体端部100の幅方向の上端及び下端がそれぞれバスダクトハウジング102の上面との空間距離及び下面との空間距離を良好な接続を可能にする所要距離確保できる高さで前記側面72eは突出しているので、その突出により導体端部100の幅方向の上端及び下端はそれぞれバスダクトハウジング102の上面及び下面から一定距離離れた状態で支持され、バスダクト101・101に導体接続器具1eを配設して導体端部100・100を接続するのみで最良位置で接続される。
【0078】
また、筒部材7eの側面72eが、導体幅方向への位置決めに適した所定高さ分、下片73eから下方に突出しているので、バスダクトハウジング102の下面近傍まで導体接続器具1eの筒部材7eの側面72eの下端を配設して、導体接続器具1eの導体幅方向への位置決めを容易に行うことが可能であり、導体接続をより確実に行うことができる。
【0079】
次に、第6実施例の導体接続器具1eを使用して行うバスダクトの導体接続に於いて、バスダクト導体の接続部分が導体厚さ方向に略同位置で各相一括接続を行う場合の例を図34乃至図37に基づいて説明する。図34は筒部材を係合した状態を示す平面図及び正面図、図35は第6実施例の導体接続器具でバスダクト導体を各相一括して接続する接続過程を示す平面説明図、図36は図35(b)の状態に於ける正面断面図、図37は図35(b)の状態に於ける側面断面図である。
【0080】
本例の導体接続に於いては、図34に示すように、一つの筒部材7eの側面72eに形成されている係合凹部721eに他の筒部材7eの側面72eに形成されている係合凸部722eを係合して、複数(本例では3つ)の筒部材7eを並設し、その各筒部材7eの前記第1の空間771e内及び第2の空間内772eに、それぞれ皿バネ4bで互いに内方に付勢されてリベット34bで結合されている導電性継板2e・2eを配置し、上面71eの開口部711eから下片73eの下方まで拡開部材5eの挿入部53eを挿入し、導体接続器具1eを複数並設している。
【0081】
そして、前記複数並設した導体接続器具1eで導体端部100が導体厚さ方向に略同位置であるバスダクト101の各相一括接続を行う場合、先ず、一のバスダクト101のバスダクトハウジング102と対向する他のバスダクト101のバスダクトハウジング102を接続するために、ボルトやナット等の締着具104によりハウジング継板をバスダクトハウジング102に締着して取り付け、前記ハウジング継板を介して対向するバスダクトハウジング102・102を相互に接続する。前記接続状態では、接続すべきバスダクト101の同相の導体端部100・100相互間が所定距離離間して対向配置され、導体端部100の先端は垂直方向に略同位置であり、導体接続箇所の少なくともハウジング上面に導体接続器具1eを配設可能な開口部105が形成される(図35(a))。
【0082】
その後に、導電性継板2e・2e間に導体端部100が位置するように配置し、同相の導体端部100・100相互間に第1状態の導体接続器具1eを配設し、並設された第1状態の導体接続器具1eを各相一括して導体端部100・100間に配置する(図35(b))。その後に各拡開部材5eを略90度回転して第2状態に移行し、導電性継板2e・2e間等で対向する導体端部100・100を持して接続し、回転した拡開部材5eを抜き取って導体端部100・100相互間の接続が完了する(図35(c))。その後開口部105にカバー106を被せ、バスダクト101・101の接続が完了する(図35(d))。
【0083】
上記第1状態の導体接続器具1eを各相一括して導体端部100・100間に配置した状態に於いては、図36及び図37に示すように、拡開部材5eの把持部51eがバスダクトハウジング102上面の開口部105から突出し、拡開部材5eを抜き取っていない場合にはバスダクトハウジング102上面にカバー106を被せることができなくなるので、拡開部材5eの抜き取り忘れ或いは導体接続忘れを未然に防止することが可能である。また、筒部材7eの側面72eが下片73eから下方に突出し、バスダクトハウジング102の下面近傍まで側面72eの下端を配設して導体接続器具1eの導体幅方向への位置決めを容易に行うことが可能で、導体接続をより確実に行うことができ、又上記と同様最良位置で接続できる。
【0084】
また、上記複数相のバスダクト導体端部100・100間を各相一括して接続できるので、少ない労力で容易に接続することができる。又、導体接続器具1eにより各相一括で導体接続を行う場合と、導体接続箇所が異なる場合に各相毎に導体接続を行う場合の両方に対応することが可能である。又、接続後の絶縁処理を別工程で行う必要がなく、接続作業の労力を低減することができる。
【0085】
尚、筒部材7eの上面71eに開口する開口部711e及び例えば位置決め板75e等からなる位置決め手段の構成は、上記各実施例に限定されるものではなく、例えば図38(a)に示すように、上面71eに円形である開口部711eを2つ形成すると共に、前記下片73e間の略中央に連結板731eを形成し、連結板731eにも同様に前記開口部711eに対応する位置に2つの円形からなる開口部732eを形成して位置決め手段とし、上面開口部711eの上方から連結板731eの開口部732eへ拡開部材5eの挿入部53eを挿入して貫通し、拡開部材5eの位置決めを確実に行うことが可能な構成とする。また、図38(b)に示すように、上面71eに円形である開口部711eを2つ形成し、下片73eの連結板731eに長孔733eを形成して位置決め手段としてもよい。
【0086】
また、図38(c)に示すように、上面71eに2つの円形からなる開口部711eを形成し、下片73e・73e相互間を連結する1枚の連結板734eを前記開口部711e・711e間より幅狭で下片73eの略中央に一体形成して位置決め手段とし、上面開口部711eに上方から挿入した拡開部材挿入部53eの略下端を連結板734eの側端に位置させる構成とすることにより、製造コストを低減しつつ位置決めを行うことができる。また、図38(d)に示すように、上面71eに長孔である開口部711eを形成し、下片73e・73e相互間に前記連結板734eを一体形成して位置決め手段としてもよい。
【0087】
また、位置決め手段の全部又は一部を中間支持片74eに設けると好適であり、中間支持片に設けることにより、より確実に拡開部材の位置決めが可能になると共に、第6実施例、図38(a)及び(b)の連結板からなる位置決め手段を中間支持片に使用することにより、接続時の導体長さ方向への導体接続器具の位置決めが確実に行えることとなり、より好適な接続位置にて導体接続を行うことが可能となる。つまり、中間支持片の導体長さ方向両側に設けられる位置決め手段の外端縁が、接続すべきバスダクトの導体端部相互間に位置することにより決定されることとなる。更に、図38(a)乃至(d)の連結板からなる位置決め手段を中間支持片に設けると、導体幅に関係なく、位置決め手段(連結板)により接続後の筒部材の導体長さ方向への移動が規制されるため、より確実に異相間及び最外側導体とハウジング間の絶縁が保たれ、安定した電気幹線路を長期に維持することが可能となる。尚、導体幅によって、導体の幅下端縁よりも下片が上方に位置する場合等は、下片に設けられた位置決め手段のみにて導体長さ方向への移動規制に対応しても良い。
【0088】
また、本発明の筒部材の係合手段は、筒部材7eの係合凹部721eと係合凸部722eによる上記実施例に限定されるものではなく、係合手段の形状、その各部の個数、係合方式は適宜であり、一の筒部材と他の筒部材を係合可能な構成であれば良い。例えば図39乃至図43の筒部材7eの係合手段のように、一方の側面72eで上方及び下方に突出している部分を係合片とすると共に、他方の側面72eの上端を外方に屈曲して延設した水平片と、前記水平片の外方端部を互いに向かい合うように屈曲延設した垂片からなる断面略鉤型の係合鉤部723eを形成し、図43に示すように、一の筒部材7eの係止片に他の筒部材7eの係合鉤部723eを係合し、筒部材7eを複数連設可能な構成としてもよい。また、別の係合手段として、別体の断面略U字状の係合材を筒部材の側面上端縁及び下端縁にそれぞれ跨ぐようにして係合してもよく、これにより筒部材の成形をより安価に行うことができる。
【0089】
また、例えば図44乃至図48に示すように、中間支持片を設けずに、第1空間及び第2空間の隔てがない一つの空間を有する筒部材7eとしてもよく、前記筒部材7eには、図45に於いて上面71eと左側の側面72eに係合凹部721eが形成されていると共に、底面となる下片73eと右側の側面72eに係合凸部722eが形成され、筒部材7eを上下左右何段にも係合して複数連設することが可能な構成である。例えば図48に示すように、筒部材7eを係合して上下二段に連設した場合、上側の筒部材7eの上面開口部711eから挿入された拡開部材5eの挿入部53eは、上側筒部材7eの下片73e・73e相互間、下側筒部材7eの上面開口部711e、下側筒部材7eの下片73e・73e相互間をそれぞれ貫通して導体接続器具1eが連設される。
【0090】
前記構成により、接続すべき導体の幅、線数に応じて様々な対応をとることが可能となり、様々なバスダクトに対応して導体接続を行うことができ、より使用用途が増える。例えば接地用導体が存在する場合など各相で導体幅が異なる場合にも容易に対応することができる。また、例えば高圧バスダクトのように、導体を寝かして空気絶縁状態で並設配置されたバスダクトであっても、バスダクトハウジング側面から容易に接続作業を行うことができる。
【0091】
更に、本発明は上記実施例に限定されず、下記のような様々な拡張及び変形を行うことができる。例えば、本発明で接続するバスダクトは、上記接続すべきバスダクトの異相導体相互間を離してなる空気絶縁型バスダクトではなく、絶縁物を被覆してなる導体を密着並設し、ハウジングにて被覆してなる密着絶縁型バスダクトでもよく、この場合には接続箇所にて異相導体間を離して接続する。更にバスダクトの導体以外の部分のバスダクトの接続方法も適宜であり、又本発明でバスダクトの導体以外を接続してもよい。又弾性材の例として上記バネと皿バネに限定されるものではなく、弾性力があるものであれば全て含まれ、例えば導電性継板外面を覆うような板バネでもよい。又拡開部材や拡開部材に形成された把持部や挿入部等も上記実施例に限定されるものではない。
【0092】
【発明の効果】
本発明の導体接続器具或いは導体接続器具の接続方法を使用することにより、接続する導体相互を電気的、機械的に高い接続強度で接続することができると共に、前記導体の接続作業を少ない労力で容易に且つ低コストで行うことができるという効果を奏する。特に、複数相のバスダクトの接続する同相のバスダクト導体相互を電気的、機械的に高い接続強度で接続することができ、バスダクト導体の各相毎であっても、各相一括であっても導体の接続作業を少ない労力で容易に且つ低コストで行うことができる。
【0093】
また、本発明の導体接続器具或いは導体接続器具の接続方法を用いることにより、導体接続器具による導体接続作業だけでなく、導体接続器具の取り外し作業や拡開部材の取り付け作業・取り外し作業にも別途の工具を必要とせず、各作業を少ない労力で容易に且つ安価に行うことができる。
【0094】
また、本発明の導体接続器具或いは導体接続器具の接続方法では、各相の導体の別途の或いは接続後の絶縁処理を不要にすることが可能であり、複数相のバスダクト導体の異相導体間の距離が狭い場合など、接続する異相導体間の距離が狭い場合でも、容易且つ確実な導体接続を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の第1実施例の導体接続器具を示す正面図。
(b)同図(a)の導体接続器具の側面図。
【図2】(a)第1実施例の導体接続器具で接続するバスダクト導体を示す側面図。
(b)同図(a)のバスダクト導体の平面説明図。
【図3】第1実施例の導体接続器具及び接続するバスダクト導体を示す側面図。
【図4】(a)バスダクト導体間に第1実施例の導体接続器具を配置した状態を示す側面図。
(b)同図(a)の状態の平面説明図。
【図5】バスダクト導体間に設置した第1実施例の導体接続器具から拡開部材を取り出した状態を示す側面図。
【図6】(a)第1実施例の導体接続器具でバスダクト導体を接続した状態を示す側面図。
(b)同図(a)の状態の平面説明図。
【図7】(a)本発明の第2実施例の導体接続器具を示す正面図。
(b)同図(a)の導体接続器具の側面図。
【図8】(a)本発明の第3実施例の導体接続器具を示す正面図。
(b)同図(a)の導体接続器具の側面図。
(c)同図(a)の導体接続器具の平面図。
【図9】(a)本発明の第4実施例の導体接続器具を示す正面図。
(b)同図(a)の導体接続器具の側面図。
(c)同図(a)の導体接続器具の平面図。
【図10】(a)第4実施例の導体接続器具の第1状態を示す平面説明図。
(b)第4実施例の導体接続器具の第2状態を示す平面説明図。
【図11】(a)バスダクト導体間に第4実施例の導体接続器具を配置した状態を示す平面説明図。
(b)第4実施例の導体接続器具でバスダクト導体を接続した状態を示す平面説明図。
【図12】(a)第4実施例に於ける拡開部材を示す正面図。
(b)同図(a)の拡開部材の側面図。
(c)同図(a)の拡開部材の断面図。
(d)同図(a)の拡開部材の底面図。
【図13】第5実施例の導体接続器具の第2状態と挿入する拡開部材を配置した状態を示す平面説明図。
【図14】第5実施例の導体接続器具の第2状態に拡開部材を挿入した状態を示す平面説明図。
【図15】第5実施例の導体接続器具の第1状態を示す平面説明図。
【図16】第1状態の第5実施例の導体接続器具をバスダクト導体間に配置した状態を示す平面説明図。
【図17】バスダクト導体間に配置した第5実施例の導体接続器具の第2状態を示す平面説明図。
【図18】第5実施例の導体接続器具でバスダクト導体を接続した状態を示す平面説明図。
【図19】(a)本発明の空隙を形成可能な導体接続器具の第1変形例を示す平面説明図。
(b)本発明の空隙を形成可能な導体接続器具の第2変形例を示す平面説明図。
(c)本発明の空隙を形成可能な導体接続器具の第3変形例を示す平面説明図。
【図20】(a)本発明に於ける拡開部材の第1変形例を示す正面図。
(b)同図(a)の拡開部材の側面図。
(c)同図(a)の拡開部材の断面図。
(d)本発明に於ける拡開部材の第2変形例を示す断面図。
【図21】本発明の第6実施例の導体接続器具を示す正面図。
【図22】本発明の第6実施例の導体接続器具を示す平面図。
【図23】本発明の第6実施例の導体接続器具を示す側面図。
【図24】本発明の第6実施例の導体接続器具を示す底面図。
【図25】第6実施例の導体接続器具に於ける筒部材を示す正面図。
【図26】第6実施例の導体接続器具に於ける筒部材を示す平面図。
【図27】第6実施例の導体接続器具に於ける筒部材を示す側面図。
【図28】第6実施例の導体接続器具に於ける筒部材を示す底面図。
【図29】第6実施例の導体接続器具で導体を各相毎に接続するバスダクトを示す平面説明図。
【図30】図29のバスダクト相互を締着具で締着した状態を示す平面説明図。
【図31】図30のバスダクト導体間に第1状態の第6実施例の導体接続器具を配置した状態を示す平面説明図。
【図32】図31のバスダクト導体間を第6実施例の導体接続器具で接続した状態を示す平面説明図。
【図33】図32のバスダクト間にカバー部材を設置した状態を示す平面説明図。
【図34】(a)第6実施例に使用する筒部材を3つ係合した状態を示す平面図。
(b)同図(a)の状態の正面図。
【図35】(a)第6実施例の導体接続器具で導体を各相一括して接続するバスダクトを示す平面説明図。
(b)同図(a)のバスダクト導体間に第1状態の第6実施例の導体接続器具を配置した状態を示す平面説明図。
(c)同図(b)のバスダクト導体間を第6実施例の導体接続器具で接続した状態を示す平面説明図。
(d)同図(c)のバスダクト間にカバー部材を設置した状態を示す平面説明図。
【図36】図35(b)の状態に於ける正面断面図。
【図37】図35(b)の状態に於ける側面断面図。
【図38】(a)筒部材の第1変形例を示す平面説明図。
(b)筒部材の第2変形例を示す平面説明図。
(c)筒部材の第3変形例を示す平面説明図。
(d)筒部材の第4変形例を示す平面説明図。
【図39】筒部材の係合部の第5変形例を示す平面図。
【図40】筒部材の係合部の第5変形例を示す正面図。
【図41】筒部材の係合部の第5変形例を示す底面図。
【図42】筒部材の係合部の第5変形例を示す側面図。
【図43】筒部材の係合部の第5変形例に於ける係合時の状態を示す正面図。
【図44】筒部材の係合部の第6変形例を示す平面図。
【図45】筒部材の係合部の第6変形例を示す正面図。
【図46】筒部材の係合部の第6変形例を示す底面図。
【図47】筒部材の係合部の第6変形例を示す側面図。
【図48】筒部材の係合部の第6変形例に於ける係合時の状態を示す正面図。
【符号の説明】
1 導体接続器具
2 導電性継板
21a 補強片
22b 押さえ凸部
31 ボルト
32 ナット
34b リベット
4 バネ
4b 皿バネ
5 拡開部材
51 把持部
53 挿入部
6d 空隙
7e 筒部材
71e 上面
711e 開口部
72e 側面
73e 下片
74e 中間支持片
75e 位置決め板
100 導体端部
101 バスダクト

Claims (10)

  1. 導体がバスダクトハウジングに収納されたバスダクトを接続する際に用いられ、一定間隔離間して対向配置されるバスダクトの導体相互を電気的に接続する導体接続器具において、
    少なくともいずれかが導電性継板である対向する2枚の継板と、
    前記2枚の継板を結合する結合手段と、
    前記2枚の継板の一の継板を他の継板へ向かって付勢する弾性材と、
    前記対向する継板間に介在して配置され、離脱により前記継板間で相互に接続する導体を前記弾性材の付勢力により挟持して接続させる拡開部材とを有し、
    前記拡開部材が前記結合手段を挟んで両側に少なくとも1つずつ介在して前記対向する継板間を拡開保持させることを特徴とする導体接続器具。
  2. 導体がバスダクトハウジングに収納されたバスダクトを接続する際に用いられ、一定間隔離間して対向配置されるバスダクトの導体相互を電気的に接続する導体接続器具において、
    少なくともいずれかが導電性継板である対向する2枚の継板と、
    前記2枚の継板を結合する結合手段と、
    前記2枚の継板の一の継板を他の継板へ向かって付勢する弾性材と、
    前記対向する継板間に介在して配置され、離脱により前記継板間で相互に接続する導体を前記弾性材の付勢力により挟持して接続させる拡開部材とを有し、
    前記拡開部材は挿入部を有し、前記挿入部が前記結合手段を挟んで両側に位置するように配置され、前記挿入部が前記導体の厚さよりも厚く形成されることにより、継板長手方向両端において前記対向する継板間を前記導体の厚さよりも広く拡開保持させることを特徴とする導体接続器具。
  3. 前記対向する継板の継板厚さ方向の両外側を絶縁し、前記継板の幅方向の移動を規制し、前記拡開部材の挿通穴が開口される筒部材に収容されることを特徴とする請求項1又は2に記載の導体接続器具。
  4. 導体がバスダクトハウジングに収納されたバスダクトを接続する際に用いられ、一定間隔離間して対向配置されるバスダクトの導体相互を電気的に接続する導体接続器具において、
    少なくともいずれかが導電性継板である対向する2枚の継板と、
    前記2枚の継板を結合する結合手段と、
    前記2枚の継板の一の継板を他の継板へ向かって付勢する弾性材と、
    前記対向する継板間に介在して配置され、離脱により前記継板間で相互に接続する導体を前記弾性材の付勢力により挟持して接続させる拡開部材と、
    前記対向する継板の継板厚さ方向の両外側を絶縁し、前記継板の幅方向の移動を規制し、前記拡開部材の挿通穴が開口された筒部材とを有し、
    前記拡開部材は把持部を有し、前記把持部が前記導体相互間に前記継板を配置した状態で前記バスダクトハウジングに形成された開口部から外方に突出し、前記筒部材に収容されることを特徴とする導体接続器具。
  5. 前記筒部材は、上面と、側面と、前記側面の下部で内側方向に突出して長手方向に形成される一対の下片とを有し、前記下片間の間隔が、前記導体の厚さ以上であると共に、前記下片相互間に位置決め板又は連絡部を有することにより、導体長さ方向への移動を規制することを特徴とする請求項記載の導体接続器具。
  6. 前記2枚の継板の内側に前記導体と接触する接触部が形成され、
    前記拡開部材の回転により前記接触部間を接続する導体の厚さよりも広く拡開保持した状態と接続する導体の厚さよりも狭く拡開保持した状態とを変更可能であることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の導体接続器具。
  7. 前記拡開部材が側面視略L字形に屈曲させて形成されることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載の導体接続器具。
  8. 前記継板の長手方向に沿って外側に補強部が設けられ、前記補強部の外方端が前記結合手段の外方端より突出、又は前記結合手段の外方端と同一であることを特徴とする請求項1〜請求項7の何れかに記載の導体接続器具。
  9. 少なくともいずれかが導電性継板である対向する2枚の継板と、前記2枚の継板を結合する結合手段と、前記2枚の継板の一の継板を他の継板へ向かって付勢する弾性材と、前記対向する継板間に介在して配置され、離脱により前記継板間で相互に接続する導体を前記弾性材の付勢力により挟持して接続させる拡開部材とを有し、前記継板の長手方向に沿って外側に補強部が設けられ、前記補強部の外方端が前記結合手段の外方端より突出、又は前記結合手段の外方端と同一である導体接続器具の接続方法であって、
    導体がバスダクトハウジングに収納されたバスダクトの導体相互を一定間隔離間して対向配置する第1工程と、
    前記バスダクトハウジングに形成された開口部で、前記導体の厚さより広く拡開保持した前記継板間に互いに接続する導体が位置するように前記導体接続器具を配置する第2工程と、
    前記開口部からバスダクトハウジングの外方に突出する前記拡開部材に形成された把持部を把持し、前記拡開部材を離脱することによって前記継板間に相互に接続する導体を前記弾性材の付勢力により挟持して接続する第3工程と、
    前記開口部にカバーを取付ける第4工程とを有することを特徴とする導体接続器具の接続方法。
  10. 少なくともいずれかが導電性継板である対向する2枚の継板と、前記2枚の継板を結合する結合手段と、前記2枚の継板の一の継板を他の継板へ向かって付勢する弾性材と、前記対向する継板間に介在して配置され、離脱により前記継板間で相互に接続する導体を前記弾性材の付勢力により挟持して接続させると共に、回転により前記2枚の継板の内側に形成された前記導体と接触する接触部を接続する導体の厚さよりも広く拡開保持した状態と接続する導体の厚さよりも狭く拡開保持した状態とを変更可能とする拡開部材とを有し、前記対向する継板の継板厚さ方向の両外側を絶縁し、前記継板の幅方向の移動を規制し、前記拡開部材の挿通穴が開口された筒部材に収容される導体接続器具の接続方法であって、
    導体がバスダクトハウジングに収納されたバスダクトの導体相互を一定間隔離間して対向配置する第1工程と、
    前記バスダクトハウジングに形成された開口部で、前記導体の厚さより広く拡開保持した前記継板間に互いに接続する導体が位置するように前記導体接続器具を配置する第2工程と、
    前記開口部からバスダクトハウジングの外方に突出する前記拡開部材に形成された把持部を把持し、前記拡開部材を回転し、前記継板が前記弾性材の付勢力により相互に接続する導体を挟持して接続すると共に、前記拡開部材を離脱する第3工程と、
    前記開口部にカバーを取付ける第4工程とを有することを特徴とする導体接続器具の接続方法。
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