図1〜図4を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
図1(A)及び図2〜図4中符号1で示した導電装置は、複数、例えば図1(A)では二本の導電部2と、これらの長手方向に端部同士を接続した接続部11とを具備している。
複数本の導電部2は、長尺であり、所定形状に配設されている。所定形状として本実施形態では、直線状、つまり、図1(A)に二点鎖線で示すように導電部2の長手方向の延長線上に互いが位置されるように配設されている。これら導電部2は建物の室内の天井や室壁等の設置場所に取付けられる。設置場所が天井の場合、そこへの取付けは、天井面にねじで固定する直付け、又は、天井に埋め込んで取付けた埋め込み枠の内側に収容してこの枠に固定する埋め込み、或いは、天井面に取付けた吊りパイプの下端部にハンガーを介して取付けるパイプ吊りの態様のいずれかを選択できる。
図4等に示すように各導電部2は、アルミニウム等金属の押出し型材製等の導電部本体3と、一対の導電体6を有している。
導電部本体3は、ベース壁部3aと、このベース壁部3aの両側縁から夫々直角に折り曲げられた側壁3bと、これら側壁3bの先端部内側面に夫々突設された機器支持部3cを有していて、この導電部本体3の長手方向の両端はそれぞれ開放されている。側壁3bの内側面は互いに対向している。機器支持部3cは側壁3bの内側面に対して直角に連続していて、それらの互いに向かい合った先端縁間に開口部4が形成されている。開口部4は、導電部本体3の全長にわたって延びているとともに、ベース壁部3aの内側面(図4では下面)の幅方向中央部に対向している。なお、符号5はベース壁部3aの内側面の幅方向中央部に取付けられたアース用導体を示している。このアース用導体5は省略できる。
一対の導電体6は、側壁3bの内側面に固定された絶縁材7に支持されて、導電部本体3内にこの導電部本体3の長手方向全長に延びて設けられている。これら導電体6は、導電部本体3の厚み方向(図4では上下方向)の同じ高さに配置されているとともに、導電部本体3内に露出していて、この露出部が導電部本体3の幅方向(図4では左右方向)に対向している。これら導電体6の相互間隔Aは開口部4の幅Bより広い。絶縁材7の一部は機器支持部3cとの間に間隙G(図2及び図4参照)を形成している。
図示しない電気機器例えばスポットライト等の照明器具は、導電体6に摺動可能に接する受電端子を有していて、一対の機器支持部3cの裏面に摺動可能に係合して吊下げられる。そのため、この照明器具は、導電部2に対する吊下げ位置を、導電部2の長手方向の任意位置に移動させて使用することができる。
図1〜図4に示すように接続部11は、接続部本体12と、一対の導電バー14と、一対の操作部材16と、一対の接触金具18を備えている。
接続部本体12は、合成樹脂製であり、隣接して配置された導電部2の長手方向の端部にわたる長さを有しているとともに、これらの端部外面に被さって設けられるように形成されている。この接続部本体12の側壁の一部はカバー部12aをなしている。このカバー部12aは、例えば接続部本体12の全長より短く、接続部本体12の長手方向両端部を除いてこれら両端部間に設けられていて、図1(B)中符号Hで示す接続部本体12の高さは、図2及び図3に示すように導電部2の端部において側壁3bを高さ方向全体にわたって覆う高さに形成されている。
一対の導電バー14は、弾性変形が可能な導電材、具体的には金属製板ばねからなり、これらは接続部本体12に取付けられている。図1(B)に示すように導電バー14の長さは、接続部本体12の全長より短く、カバー部12aの長さより長い。そのため、これら導電バー14は、カバー部12aから外れた位置で、接続部本体12の長手方向に延びて取付けられているとともに、接続部本体12の厚み方向(図2〜図4では上下方向)の同じ高さに配置されていて、接続部本体12の幅方向(図2〜図4では左右方向)に対向している。これら導電バー14は、その長手方向両端部の弾性変形が可能になるように取付けられていて、そのために、導電バー14の背面はその中央部のみで図示しないリブにより支持されている。
図1に示すように一対の操作部材16は接続部本体12の長手方向両端部に夫々回転可能に取付けられている。これら操作部材16は、合成樹脂製であって、図2〜図4に示すように接続部本体12の正面壁12bに嵌合した一端側部位に直線状の操作溝16aを有していて、この操作溝16aに挿入されるねじ回しなどの工具を介して後述する第1の位置と第2の位置とにわたって回転操作される。なお、図2〜図4中符号16bは操作部材16の係合部を示している。この係合部16bは、接続部本体12の正面壁12bの裏面に接して、接続部本体12に対する操作部材16の脱落止めをなす部位であって、円形状をなしている。
操作部材16は、フランジ16cの中央部から一体に突出して導電部2内に挿入される挿入部16dを有している。操作部材16は、接続部本体12が導電部2の端部に組み合わされたときに、機器支持部3cの外面に接触して挿入深さを規定する例えば円形のフランジ16cを有している。
図1(A)に示すように挿入部16dの側面に一対の係合凸部16eが一体に突設されている。これら係合凸部16eは、180度隔てて設けられているとともに、前記間隙Gに挿脱可能である。図3に示すように操作部材16が第1の位置に対して90度ずれた第2の位置に配置された状態では、一対の係合凸部16eが間隙Gに夫々挿入されて機器支持部3cの裏面に係合されて、操作部材16が機器支持部3cに機械的に支持される。言い換えれば、接続部11が導電部2に機械的に接続されるようになっている。
図2に示すように各係合凸部16eの幅Dは、機器支持部3cの相互間隔、つまり、開口部4の幅Bより狭いとともに、導電バー14並びにこれを支持した絶縁材7の相互間隔より狭い。更に、一対の係合凸部16eの先端間の間隔L(図3に示す)は、機器支持部3cの相互間隔より広いとともに、導電バー14並びにこれを支持した絶縁材7の相互間隔より広い。
それにより、図2に示すように操作部材16が第2の位置に対して90度ずれた第1の位置に配置された状態では、一対の係合凸部16eを有した挿入部16dは、導電部2内に開口部4を通り導電部2の厚み方向に沿って挿入可能となっている。言い換えれば、操作部材16の挿入部16dは、導電部2及び導電体6が延びる方向に対して直交する方向であって導電部2のベース壁部3aに向けて開口部4に挿入可能である。
一対の接触金具18は、隣接した導電部2内の導電体6同士を電気的に接続する手段を導電バー14とともに形成するものであって、導電バー14より弾性変形し難い金属の板ばねからなり、操作部材16に180度隔てて取付けられている。これらの接触金具18は、図3に示すように互いに略平行な第1の端部18aと第2の端部18bを有して略コの字状に形成されている。操作部材16が回転操作されるに伴い、第1の端部18aが導電体6に接離されるとともに、第2の端部18bが導電バー14に接離されるようになっている。
操作部材16の一端部側に配置された第1の端部18aと操作部材16の他端部側に配置された第2の端部18bは、係合凸部16eと同方向に操作部材16の側面から突出されていて、これら第1の端部18aと第2の端部18bの間に係合凸部16eが設けられている。したがって、接触金具18は、図1(B)に示すように導電バー14が延びた方向、ひいては導電体6が延びた方向に対して垂直方向に配設されている。
図2に示すように接触金具18の幅Eは挿入部16dの幅より狭い。なお、挿入部16dの幅は係合凸部16eの幅Dと同じである。そのため、操作部材16が第1の位置に配置された状態で挿入部16dは、図2に示すように導電部2内に開口部4を通って挿入可能である。したがって、この状態で、接触金具18の第1の端部18aは導電体6から離れているとともに、接触金具18の第2の端部18bも導電バー14から離れている。
図3に示すように操作部材16が第2の位置に配置された状態で、接触金具18の第1の端部18aは導電体6に接触した状態に保持され、接触金具18の第2の端部18bは導電バー14の長手方向の端部に接触した状態が保持される。これらの保持は、接触金具18の弾性変形により第1の端部18aが導電体6に押付けられることにより実現されるとともに、導電バー14の端部の弾性変形により第2の端部18bに導電バー14の端部が相対的に押付けられることで実現されている。なお、図3中符号16fは操作部材16に設けられた逃げ溝を示しており、この逃げ溝16f内で接触金具18の弾性変形が可能となっている。
次に、導電装置1を組立てる手順を説明する。
まず、使用する全ての導電部2を天井等の設置場所に所定形状に配設する。この場合、導電部2の開放された端に通すことが必要な照明器具は、導電部2の長手方向の端面から差込んで所望位置まで導電部2の長手方向に沿って移動される。なお、この作業は、照明器具が導電部2の開口部4を通して導電部2に取付け可能なものである場合は省略されるが、この種の照明器具は、最終的に導電装置1が組立てられた後に、導電部2の開口部4を通り導電部2の厚み方向に沿って上向きに挿入されて、導電部2の任意位置に取付けられるものである。
この後、接続部11の操作部材16を第1の位置に配置させた状態で、この接続部11が有した操作部材16の挿入部16dを、天井等に先付けされた導電部2の導電部本体3内の導電体6に対して垂直となるように導電部2の開口部4に上向きに通過させる。それにより、挿入部16dが導電部2内に挿入されると同時に、互いに隣接している導電部2の相対向する端部にわたって接続部11が被さる。接続部11が導電部2の端部に被された状態を図2に示す。
なお、操作部材16が第1の位置に配置された状態(セット状態)では、挿入部16dの係合凸部16e、接触金具18の第1の端部18a及び第2の端部18bは、接続部本体12及び導電部本体3の長手方向に突出するように配置されているから、導電部2の端部に接続部11を被せる際の支障となることがない。
次に、操作部材16の操作溝16aが接続部本体12の長手方向に延びるように操作部材16を90度回転操作して、この操作部材16を第1の位置から第2の位置に配置する。この配置により、操作部材16の係合凸部16eが導電部本体3の間隙Gに入り込んで機器支持部3cに上方から引っ掛かった係合状態が形成されるので、接続部11が導電部2の端部に機械的に接続される。
これとともに、接触金具18の第1の端部18aが導電部2の導電体6の長手方向の端部に接触し、その接触の進行に伴い、接触金具18が弾性変形されるので、第1の端部18aが導電体6に弾性的に接触した電気的接続状態が保持される。同時に、接触金具18の第2の端部18bが接続部11の導電バー14の長手方向の端部に接触し、その接触の進行に伴い、導電バー14の長手方向の端部が弾性変形されるので、この端部が第2の端部18bに弾性的に接触した電気的接続状態が保持される。こうした接続状態を図3に示す。
これにより、導電部2の導電体6と接続部11の導電バー14とが接触金具18により電気的に接続されるので、天井等に先付けされて互いに隣接した導電部2の長手方向に対応する導電体6同士が接続部11を介して電気的に接続される。
なお、所定形状に配置された導電部2の内で、その端部が接続部11で覆われない導電部2の端部には、その開放された端を塞ぐ絶縁物製のエンドキャップが(図示しない)装着される。
以上説明した導電装置1の組立てによれば、予め天井等に複数の導電部2を所定形状に先付けして置いて、隣接した導電部2同士を接続部11により機械的かつ電気的に接続できる。そのため、導電装置1の導電部2が複雑なレイアウトされた場合でも、この導電装置1を地上側で全体或いは分割した状態に組立ててから、それを天井等に設置する作業を行わなくて済む。これにより、設置作業に多くの人手を要することなく、導電装置1を天井等に設置できる。又、以上の接続部11まわりでの電気的接続においては電線接続を要しない点でも好ましい。
更に、既述の組立ての説明から明らかなように、操作部材16が第1の位置に配置された状態では、接続部11の一対の接触金具18が、図2に示すように一対の導電体6の相互間隔A及び開口部4の幅Bより狭い状態にある。このため、接触金具18が取付けられた操作部材16の挿入部16dが、導電部2の端部内に開口部4を通って挿入される際に、この挿入部16dが絶縁材7及び導電体6に競って無理やり導電部2内に挿入されないようにできる。
これにより、操作部材16の挿入後にこれが第2の位置に回転操作されるに伴い、絶縁材7の一部が剥がされて導電体6と接触金具18の第1の端部18aとの間に挟まれるおそれがないとともに、接触金具18が過度に弾性変形されてそのばね性が低下するおそれもない。したがって、導電体6と接触金具18との電気的接続の信頼性が高められ、言い換えれば、導電部2と接続部11との電気的接続の信頼性を向上できる。
しかも、既述のように接続部11の接触金具18が、図3において導電部2内の導電体6に対して垂直となるように導電部2内に上向きに挿入されているので、以下の点で好ましい。
すなわち、接続部が導電部の端部にこの導電部の開放された端面から差込んで取付けられる構成の場合、導電部の長手方向に沿って配置される接触金具は、導電部の端部への差込み深さに応じた長さを、導電部の端部に占めるので、この端部で照明器具を支持することはできない。したがって、こうしたものでは、導電部の両端部間での照明器具の移動可能距離が短くなる点で不利であり、これを補うには、より長尺な導電部を用いる必要がある。
しかし、第1実施形態では、既述のように導電部2の長手方向全長にわたって延びた開口部4に、操作部材16の挿入部16dを上向きに挿入した状態で、この操作部材16を90度回転させることで接続部11が導電部2に取付けられている。このため、導電部2の開放された端から接続部11を差込んで取付けないで済むことに伴い、導電部2の端部において接続部11の挿入部16dが占めるスペースを小さくできるとともに、挿入部16dを可能な限り、導電部2の長手方向の端に寄せて設けることが可能となる。したがって、導電部2の両端部間での照明器具の移動可能距離を長く確保できる。
その上、以上の構成の導電装置1の接続部11が有する接続部本体12は、隣接して配置された導電部2の端部の外面に被さっている。そのため、天井等の設置場所に対する導電部2の設置精度が大まかであって、導電部2の向かい合った端部相互間に隙間があっても、それを接続部本体12で覆い隠して体裁が低下しないようにできる。しかも、このことにより、導電部2の設置に高い精度を要求されないので、設置場所への導電部2の設置作業性を向上できる。
図5〜図8を参照して本発明の第2実施形態を説明する。以下の説明において、導電部2は第1実施形態で説明したものと同じ構成であるので、同一符号を付してその説明を省略する。
接続部21は、接続部本体22と、一対の接触金具24と、一対の操作部材26とを備えている。
接続部本体22は、合成樹脂製であり、隣接して配置された導電部2の長手方向の端部同士にわたる長さを有しているとともに、これらの端部外面に被さって設けられるように断面コの字形状に形成されている。接続部本体22の側壁22aは、接続部本体22の全長にわたって設けられていて、図6中符号Hで示す側壁22aの高さは導電部2の厚みに等しい。
接続部本体22の正面壁22bは、接続部本体22が導電部2の端部に組み合わされたときに、機器支持部3cの外面(下面)に接触可能である。この正面壁22bの内側面に、図5(A)(B)に示すように金具固定部22cと、一対の金具受け部22dとが一体に形成されている。
金具固定部22cは、接続部本体22の幅方向中央部でかつ接続部本体22の長手方向中央部に設けられていて、接続部本体22の長手方向に延びた凸部により形成されている。金具受け部22dは、接続部本体22の幅方向中央部でかつ接続部本体22の長手方向の両端部に夫々設けられていて、これらも接続部本体22の長手方向に延びた凸部により形成されているが、その長さは金具固定部22cより短い。金具受け部22dの幅と金具固定部22cの幅は例えば同じである。
接続部本体22の正面壁22bに、金具固定部22cと金具受け部22dの間に位置して回転角規制部22eが夫々設けられている。これら回転角規制部22eは操作部材26の回転角を90度に規制するものであり、例えば正面壁22bの内側面の開放する溝で形成されている。
一対の接触金具24は、導電バーを兼ねるものであって、弾性変形が可能な導電材である金属製板ばねからなり、その長さは接続部本体22の全長と略同じである。これら接触金具24の長手方向の両端部24aの夫々は、曲げることによって形成された接触部例えば接触片24cを有している。なお、接触部は接触金具とは別の部材で形成したものであっても良い。
接触金具24は導電体6と同方向に延びて接続部本体22に取付けられている。具体的には、接触金具24はその長手方向中央部を金具固定部22cの側面に夫々固定して取付けられている。そのため、接触金具24の両端部24aは弾性変形が可能であり、これら両端部24aは無負荷の状態では自己の弾性力により金具受け部22dの側面に受止められるようになっている。この状態は図5(A)に示されており、かつ、この状態では、一対の接触金具24は平行に設けられているとともに、それらの最大幅をなす相対応する接触片24cの先端間の離間寸法Wは、導電部2が有した一対の機器支持部3cの相互間隔、つまり、開口部4の幅Bより狭いとともに、導電バー14並びにこれを支持した絶縁材7の相互間隔より狭い。
一対の操作部材26は、接続部本体22の長手方向両端部、具体的には金具固定部22cと金具受け部22dの間に位置して夫々回転可能に取付けられている。これら操作部材26は、合成樹脂製であって、接続部本体22の正面壁22bに嵌合した一端側部位に直線状の操作溝26aを有していて、この操作溝26aに挿入されるねじ回しなどの工具を介して後述する第1の位置と第2の位置とにわたって回転操作される。
図6中符号26bは操作部材26の係合部を示している。係合部26bは、接続部本体22の正面壁22bの裏面に接して、接続部本体22に対する操作部材26の脱落止めと回転角の規制を担う部位であって、例えば扇形状の凸部で形成されている。この係合部26bは回転角規制部22eの一端または他端に当たって、操作部材26の回転角を90度に規制する。係合部26bが回転角規制部22eの一端に当たって操作部材26を第1の位置に規制した状態は図5(A)に示され、係合部26bが回転角規制部22eの他端に当たって操作部材26を第2の位置に規制した状態は図5(B)に示されている。
操作部材26は導電部2内に挿入される挿入部26dを有している。この挿入部26dにはその側面から一体に突出する略長方形状の係合凸部26eが形成されている。この係合凸部26eの長手方向両端部は、導電部2に設けられた前記間隙Gに挿脱可能である。図6に示すように操作部材26が第1の位置に対して90度ずれた第2の位置に配置された状態では、係合凸部26eの両端部が間隙Gに夫々挿入されて機器支持部3cの裏面に係合されるようになっている。この係合により操作部材26が機器支持部3cに機械的に支持される。言い換えれば、接続部21が導電部2に機械的に接続されるようになっている。
図5(B)に示すように係合凸部26eの幅Iは、機器支持部3cの相互間隔、つまり、開口部4の幅Bより狭い。これとともに、図5(A)に示す係合凸部26eの長さLは、開口部4の幅Bより広い。そのため、図8に示すように操作部材26が第2の位置に対して90度ずれた第1の位置に配置された状態では、係合凸部26eを有した挿入部26dが、導電部2内に開口部4を通り導電部2の厚み方向に沿って垂直上方に挿入可能となっている。言い換えれば、操作部材26の挿入部26dは、導電部2及び導電体6が延びる方向に対して直交する方向であって導電部2のベース壁部3aに向けて開口部4に挿入可能である。
操作部材26の挿入部26dは、係合凸部26eの中央部に一体に突設されたカム部26cを有している。カム部26cは長円形状であり、その長手方向が図5(A)(B)に示すように正面から見て操作溝26aと直交するように設けられている。カム部26cの幅は、金具固定部22c及び金具受け部22dの幅、言い換えれば、図5(A)に示すように一対の接触金具24の相対向した端部24aが金具受け部22dに受け止められている状態で、相対向した端部24aの相互間隔よりも短い。カム部26cの長手方向両端間の長さは、金具固定部22c及び金具受け部22dの幅よりも長い。
このカム部26cは、一対の接触金具24の相対向した端部24a間に挿入されていて、操作部材26が第2の位置に配置されたときに、一対の接触金具24の相対向した端部24aを弾性変形させて互いに離れる方向に押し開くようになっている。
次に、第2実施形態に係る導電装置1を組立てる手順を説明する。
まず、使用する全ての導電部2を天井等の設置場所に所定形状に配設する。この場合、導電部2の開放された端に通すことが必要な照明器具は、導電部2の長手方向の端から差込んで所望位置まで導電部2の長手方向に沿って移動される。なお、この作業は、照明器具が導電部2の開口部4を通して導電部2に取付け可能なものである場合は省略されるが、この種の照明器具は、最終的に導電装置1が組立てられた後に、導電部2の開口部4を通り導電部2の厚み方向に沿って挿入されて、導電部2の任意位置に取付けられるものである。
この後、接続部21の操作部材26を第1の位置に配置させた状態で、この接続部21が有した操作部材26の挿入部26dを、天井等に先付けされた導電部2の導電部本体3内の導電体6に対して垂直となるように導電部2の開口部4に上向きに通過させる。それにより、挿入部26d及び互いに平行な状態にある一対の接触金具24が、開口部4を通って導電部2内に挿入されるとともに、互いに隣接している導電部2の相対向する端部にわたって接続部21が被さる。こうして接続部21が導電部2の端部に被された状態(セット状態)を図7に示す。
なお、操作部材26が第1の位置に配置された状態では、図5(A)に示すように挿入部26dの係合凸部26eが、接続部本体22及び導電部本体3の長手方向に沿うように設けられている。同様に、図7に示すように一対の接触金具24の相対向する端部24a間に挿入された挿入部26dのカム部26cが、前記相対向する端部24aを押し開かない位置に設けられている。それにより、一対の接触金具24は互いに平行な状態に保持されていて、それらの相対向する端部24aは自己の弾性により開口部4の幅Bより狭い間隔を保持している。そのため、係合凸部26e及び一対の接触金具24は、導電部2の端部に接続部21を被せる際の支障となることがない。
したがって、既述の操作により、接続部本体22の正面壁22bが機器支持部3cに当たるまで、挿入部26dが導電部2内に挿入される。
次に、図5(B)に示すように操作部材26の操作溝26aが接続部本体22の長手方向に延びるように操作部材26を90度回転操作して、この操作部材26を第1の位置から第2の位置に配置する。この場合、操作部材26の係合部26bが、接続部本体22の回転角規制部22eに当たることによって、操作部材26の回転が90度に規制されるので、操作部材26が適正に回転操作されてこれを第2の位置に確実に配置できる。
この配置により、操作部材26の係合凸部16eが導電部本体3の間隙Gに入り込んで機器支持部3cに上方から引っ掛かった係合状態が形成されるので、接続部21が導電部2の端部に機械的に接続される。
これとともに、90度回転された挿入部26dのカム部26cが、図5(B)に示すように一対の接触金具24の相対向した端部24aを、弾性変形させながらこれらが互いに離れる方向に押し開く。そのため、接触金具24の端部24aに形成された接触片24c間が、開口部4の幅B及び導電部2の導電体6の相互間隔Aより広くなって、これら接触片24cが導電体6の長手方向の端部に接触し、その接触の進行に伴い、接触片24cが導電体6に弾性的に接触した電気的接続状態が保持される。こうした接続状態を図6に示す。
これにより、導電部2の導電体6と接続部21の接触金具24とが電気的に接続されるので、天井等に先付けされて互いに隣接した導電部2の長手方向に対応する導電体6同士が接続部21を介して電気的に接続される。
なお、所定形状に配置された導電部2の内で、その端部が接続部21で覆われない導電部2の端部には、その開放された端面を塞ぐ絶縁物製のエンドキャップが(図示しない)装着される。
以上説明した導電装置1の組立てによれば、予め天井等に複数の導電部2を所定形状に先付けして置いて、隣接した導電部2同士を接続部21により機械的かつ電気的に接続できる。そのため、導電装置1の導電部2が複雑なレイアウトされた場合でも、この導電装置1を地上側で全体或いは分割した状態に組立ててから、それを天井等に設置する作業を行わなくて済む。これにより、設置作業に多くの人手を要することなく、導電装置1を天井等に設置できる。又、以上の接続部21まわりでの電気的接続においては電線接続を要しない点でも好ましい。
更に、既述の組立ての説明から明らかなように、操作部材26が第1の位置に配置された状態では、接続部21の一対の接触金具24及び挿入部26dが、図7に示すように一対の導電体6の相互間隔A及び開口部4の幅Bより狭い状態にある。このため、接続部本体22に取付けられた接触金具24及び挿入部26dが、導電部2の端部内に開口部4を通って挿入される際に、これら接触金具24及び挿入部26dが絶縁材7及び導電体6に競って無理やり導電部2内に挿入されないようにできる。
これにより、操作部材26の挿入後これが第2の位置に回転操作されるに伴い、絶縁材7の一部が剥がされて導電体6と接触金具24の端部24aに形成された接触片24cとの間に挟まれるおそれがないとともに、接触金具24が過度に弾性変形されてそのばね性が低下するおそれもない。したがって、導電体6と接触金具24との電気的接続の信頼性が高められ、言い換えれば、導電部2と接続部21との電気的接続の信頼性を向上できる。
その上、以上の構成の導電装置1の接続部21が有する接続部本体22は、隣接して配置された導電部2の端部の外面に被さっている。そのため、天井等の設置場所に対する導電部2の設置精度が大まかであって、導電部2の向かい合った端部相互間に隙間があっても、それを接続部本体22で覆い隠して体裁が低下しないようにできる。しかも、このことにより、導電部2の設置に高い精度を要求されないので、設置場所への導電部2の設置作業性を向上できる。
図9〜図13を参照して本発明の第3実施形態を説明する。以下の説明において、第2実施形態と同じ構成については、同一符号を付してその説明を省略する。この第3実施形態は、操作部材が回転操作により第1の位置から第2の位置に配置されることに伴い、導電部への接続部の電気的接続と同時に機械的接続がなされる第2実施形態と比較して、これらの接続が個々になされるようにした点が、第2実施形態とは異なる。
そのために、第3実施形態では、前記電気的接続を担う操作部材27と、前記機械的接続を担うための他の操作部材28との夫々が、接続部本体22の長手方向両端部、具体的には金具固定部22cと金具受け部22dの間に位置して回転可能に取付けられている。更に、接続部本体22の金具固定部22cと金具受け部22dの間に、他の回転角規制部22fが夫々設けられている。他の回転角規制部22fは他の操作部材28の回転角を90度に規制するものであり、例えば正面壁22bの内側面の開放する溝で形成されていて、操作部材27用の回転角規制部22eと同様な構成である。
一対の操作部材27は、第2実施形態で説明した操作部材のカム部を省略した構成である。
すなわち、図13(A)(B)に示すように合成樹脂製の操作部材27は、接続部本体22の正面壁22bに嵌合した一端側部位に直線状の操作溝27aを有していて、この操作溝27aに挿入されるねじ回しなどの工具を介して後述する第1の位置と第2の位置とにわたって回転操作される。
この操作部材27の係合部27bは、接続部本体22の正面壁22bの裏面に接して、接続部本体22に対する操作部材27の脱落止めと回転角の規制を担う部位であって、扇形状の凸部で形成されている。この係合部27bは回転角規制部22eの一端または他端に当たって、操作部材27の回転角を90度に規制する。係合部27bが回転角規制部22eの一端に当たって操作部材27が第1の位置に配置された時の操作部材27の状態は図9に示され、係合部27bが回転角規制部22eの他端に当たって操作部材27が第2の位置に配置された時の操作部材27の状態は、図10及び図11に示されている。
図13に示すように操作部材27は導電部2内に挿入される挿入部27dを有している。この挿入部27dはその先端側にカム部27cを有している。図9〜図11に示すようにカム部27cを正面から見た形状は長円形状であり、その長手方向が、正面から見て操作溝27aと直交するように設けられている。カム部27cの幅は、金具固定部22c及び金具受け部22dの幅、言い換えれば、図9及び図10に示すように一対の接触金具24の相対向した端部24aが金具受け部22dに受け止められている状態で相対向した端部24aの相互間隔よりも狭い。カム部27cの長手方向両端間の長さは、金具固定部22c及び金具受け部22dの幅よりも長い。
このカム部27cは、一対の接触金具24の相対向した端部24a間に挿入されていて、操作部材27が第2の位置に配置されたときに、一対の接触金具24の相対向した端部24aを弾性変形させて互いに離れる方向に押し開くようになっている。
他の操作部材28は、第2実施形態で説明した操作部材の係合凸部を省略した構成である。
すなわち、図12に示すように合成樹脂製の他の操作部材28は、接続部本体22の正面壁22bに嵌合した一端側部位に直線状の操作溝28aを有していて、この操作溝28aに挿入されるねじ回しなどの工具を介して後述する第1の位置と第2の位置とにわたって回転操作される。
他の操作部材28の係合部28bは、接続部本体22の正面壁22bの裏面に接して、接続部本体22に対する他の操作部材28の脱落止めと回転角の規制を担う部位であって、扇形状の凸部で形成されている。この係合部28bは他の回転角規制部22fの一端または他端に当たって、他の操作部材28の回転角を90度に規制する。係合部28bが他の回転角規制部22fの一端に当たって他の操作部材28が第1の位置に配置されたときの他の操作部材28の状態は図9及び図10に示され、係合部28bが他の回転角規制部22fの他端に当たって他の操作部材28が第2の位置に配置されたときの他の操作部材28の状態は、図11に示されている。
図12に示すように他の操作部材28は導電部2内に挿入される挿入部28dを有している。この挿入部28dにはその側面から一体に突出する略長方形状の係合凸部28eが形成されている。この係合凸部28eの長手方向両端部は、導電部2に設けられた前記間隙Gに挿脱可能である。図12(A)に示すように他の操作部材28が第1の位置に対して90度ずれた第2の位置に配置された状態では、係合凸部28eの両端部が間隙Gに夫々挿入されて機器支持部3cの裏面に係合されるようになっている。この係合により他の操作部材28が機器支持部3cに機械的に支持される。言い換えれば、接続部21が導電部2に機械的に接続されるようになっている。
図11に示すように係合凸部28eの幅Iは、機器支持部3cの相互間隔、つまり、開口部4の幅Bより狭い。これとともに、図9に示す係合凸部28eの長さLは、開口部4の幅Bより広い。そのため、図9に示すように他の操作部材28が第2の位置に対して90度ずれた第1の位置に配置された状態では、係合凸部28eを有した挿入部28dが、導電部2内に開口部4を通り導電部2の厚み方向に沿って挿入可能となっている。言い換えれば、他の操作部材28の挿入部28dは、導電部2及び導電体6が延びる方向に対して直交する方向であって導電部2のベース壁部3aに向けて開口部4に挿入可能である。
次に、第3実施形態に係る導電装置1を組立てる手順を説明する。
まず、使用する全ての導電部2を天井等の設置場所に所定形状に配設する。この場合、導電部2の開放された端に通すことが必要な照明器具は、導電部2の長手方向の端から差込んで所望位置まで導電部2の長手方向に沿って移動される。なお、この作業は、照明器具が導電部2の開口部4を通して導電部2に取付け可能なものである場合は省略されるが、この種の照明器具は、最終的に導電装置1が組立てられた後に、導電部2の開口部4を通り導電部2の厚み方向に沿って挿入されて、導電部2の任意位置に取付けられるものである。
この後、接続部21の操作部材27及び他の操作部材28を夫々第1の位置に配置させた状態で、操作部材27の挿入部27d及び他の操作部材28の挿入部28dを、天井等に先付けされた導電部2の導電部本体3内の導電体6に対して垂直となるように導電部2の開口部4に上向きに通過させる。それにより、図13(B)に示すように互いに平行な状態にある一対の接触金具24が、開口部4を通って導電部2内に挿入されるとともに、互いに隣接している導電部2の相対向する端部にわたって接続部21が被さる。こうして接続部21が導電部2の端部に被されたセット状態を図9、図12(B)、及び図13(B)に示す。
なお、他の操作部材28が第1の位置に配置された状態では、図9に示すように挿入部28dの係合凸部28eが、接続部本体22及び導電部本体3の長手方向に沿うように設けられている。同様に、操作部材27の第1の位置に配置された状態では、図9に示すように一対の接触金具24の相対向する端部24a間に挿入された挿入部27dのカム部27cが、前記相対向する端部24aを押し開かない位置に設けられている。それにより、一対の接触金具24は互いに平行な状態に保持されていて、それらの相対向する端部24aは自己の弾性により開口部4の幅Bより狭い間隔を保持している。そのため、係合凸部28e及び一対の接触金具24は、導電部2の端部に接続部21を被せる際の支障となることがない。
したがって、既述の操作により、接続部本体22の正面壁22bが機器支持部3cに当たるまで、挿入部27d,28dが導電部2内に挿入される。
次に、図10に示すように他の操作部材28の操作溝28aが接続部本体22の長手方向に延びるように他の操作部材28を90度回転操作して、他の操作部材28を第1の位置から第2の位置に配置する。この場合、他の操作部材28の係合部28bが、接続部本体22の他の回転角規制部22fの端に当たって、他の操作部材28の回転が90度に規制されるので、他の操作部材28が適正に回転操作されてこれを第2の位置に確実に配置できる。
この配置により、他の操作部材28の係合凸部28eが導電部本体3の間隙Gに入り込んで機器支持部3cに上方から引っ掛かった係合状態が形成されるので、接続部21が導電部2の端部に機械的に接続される。この状態を図12(A)に示す。
こ後に、図11に示すように操作部材27の操作溝27aが接続部本体22の長手方向に延びるように操作部材27を90度回転操作して、操作部材27を第1の位置から第2の位置に配置する。この場合、操作部材27の係合部27bが、接続部本体22の回転角規制部22eの端に当たって、操作部材27の回転が90度に規制されるので、操作部材27が適正に回転操作されてこれを第2の位置に確実に配置できる。
こうした90度回転に伴い、挿入部27dのカム部27cが、図11に示すように一対の接触金具24の相対向した端部24aを、弾性変形させながらこれらが互いに離れる方向に押し開く。そのため、端部24aに形成された接触片24c間が、開口部4の幅B及び導電部2の導電体6の相互間隔Aより広くなって、これら接触片24cが導電体6の長手方向の端部に接触し、その接触の進行に伴い、接触片24cが導電体6に弾性的に接触した電気的接続状態が保持される。こうした接続状態を図13(A)に示す。
これにより、導電部2の導電体6と接続部21の接触金具24とが電気的に接続されるので、天井等に先付けされて互いに隣接した導電部2の長手方向に対応する導電体6同士が接続部21を介して電気的に接続される。
なお、所定形状に配置された導電部2の内で、その端部が接続部21で覆われない導電部2の長手方向の端部には、その開放された端を塞ぐ絶縁物製のエンドキャップが(図示しない)装着される。
以上説明した導電装置1の組立てによれば、予め天井等に複数の導電部2を所定形状に先付けして置いて、導電部2の端部に接続部21により機械的に接続した後に、隣接した導電部2同士を接続部21により電気的に接続できる。そのため、導電装置1の導電部2が複雑なレイアウトされた場合でも、この導電装置1を地上側で全体或いは分割した状態に組立ててから、それを天井等に設置する作業を行わなくて済む。これにより、設置作業に多くの人手を要することなく、導電装置1を天井等に設置できる。又、以上の接続部21まわりでの電気的接続においては電線接続を要しない点でも好ましい。
更に、既述の組立ての説明から明らかなように、操作部材27及び他の操作部材28が第1の位置に配置された状態では、接続部21の一対の接触金具24及び挿入部27d,28dが、一対の導電体6の相互間隔A及び開口部4の幅Bより狭い状態にある。このため、接続部本体22に取付けられた接触金具24及び挿入部27d,28dが導電部2の端部内に挿入される際に、これら接触金具24及び挿入部27d,28dが絶縁材7及び導電体6に競って無理やり導電部2内に挿入されないようにできる。
これにより、操作部材27及び他の操作部材28の挿入後、これらが第2の位置に回転操作されるに伴い、絶縁材7の一部が剥がされて導電体6と接触金具24の端部24aに形成された接触片24cとの間に挟まれるおそれがないとともに、接触金具24が過度に弾性変形されてそのばね性が低下するおそれもない。したがって、導電体6と接触金具24との電気的接続の信頼性が高められ、言い換えれば、導電部2と接続部21との電気的接続の信頼性を向上できる。
その上、以上の構成の導電装置1の接続部21が有する接続部本体22は、隣接して配置された導電部2の端部の外面に被さっている。そのため、天井等の設置場所に対する導電部2の設置精度が大まかであって、導電部2の向かい合った端部相互間に隙間があっても、それを接続部本体22で覆い隠して体裁が低下しないようにできる。しかも、このことにより、導電部2の設置に高い精度を要求されないので、設置場所への導電部2の設置作業性を向上できる。
図14及び図15を参照して本発明の第4実施形態を説明する。
これらの図中符号31で示した接続部は、接続部本体32と、金具ホルダ33と、一対の接触金具34と、一つの操作部材35と、一対の付勢体36とを備えている。この接続部31は、導電部2(その構成は第1実施形態で説明したものと同じである。)の端部に、この導電部2の長手方向に開放された端面から差込まれることによって、隣接して配置された導電部2の長手方向の端部にわたって設けられるものである。
接続部本体32は、金属製であって、その長手方向両端部には夫々固定孔32aを有している。導電部2の開口部4を通って挿入されるとともに固定孔32aを通って導電部2のベース壁部3aに螺合されるねじ38により、接続部本体32は、導電部2の長手方向の端部に固定される。
金具ホルダ33は、合成樹脂製であって、接続部本体32の裏面に装着されており、その両側縁は接続部本体32の両側縁を覆うように食み出している。この金具ホルダ33には、一対の接触金具34が接続部本体32の幅方向に移動可能に支持されている。
一対の接触金具34の長さは金具ホルダ33の全長より短い。これら接触金具34は弾性変形が可能で導電性を有した金属製の板ばねで形成されている。一対の接触金具34は、その長手方向両端部に、この端部を曲げることによって形成された接触部例えば接触片34aを有している。接触片34aは、これらに個々に対応して金具ホルダ33に設けられたガイド溝33aに挿入され、これらのガイド溝33aにより平行移動されるように規制されている。
操作部材35は、接続部本体32の長手方向中央部に回転可能に取付けられているとともに、図示しない抜け止め手段により脱落しないように保持されている。操作部材35は、合成樹脂製であって、接続部本体32の正面に露出する直線状の操作溝35aを有していて、この操作溝35aに挿入されるねじ回しなどの工具を介して第1の位置と第2の位置とにわたって回転操作される。
操作部材35は導電部2内に挿入される上向きの挿入部35dを有している。この挿入部35dはカム部35cを一体に有している。カム部35cは長円形状であり、その長手方向が図14(A)及び図15(A)に示すように正面から見て操作溝35aと平行に設けられている。カム部35cは相対向した一対の接触金具34間に挿入されている。操作部材35が図15(A)(B)に示した第2の位置に配置された状態では、カム部35cによって一対の接触金具34が互いに離れる方向に押し開らかれるようになっている。
一対の付勢体36は例えばばねからなり、一対の接触金具34を互いに接近する方向に向けて付勢して設けられている。そのため、操作部材35が図14(A)(B)に示した第1の位置に配置された状態では、一対の接触金具34が互いの間にカム部35cを挟むように付勢体36により移動されるようになっている。更に、この状態では、一対の接触金具34の最大の離間距離である接触片34a間の相互間隔Kは、導電部2内の一対の導電体6の相互間隔Aより狭く保持されている。
次に、第4実施形態に係る導電装置1を組立てる手順を説明する。
まず、接続部31の操作部材35を第1の位置に配置する。第1の位置に配置された操作部材35と一対の接触金具34との相互関係は、図14(A)(B)に示されていて、この状態での一対の接触金具34の対応する接触片34a間の相互間隔Kは最も狭められている。
この後、設置対象の二本の導電部2の内の一方の長手方向の一端部に、その開放された端面から接続部31の一端部を導電部2の長手方向に沿って差込む。これとともに、他方の導電部2の長手方向の端部にも、その開放された端面から接続部31の他端部を導電部2の長手方向に沿って差込む。こうしたセット状態を図14(B)に示す。引き続いて、ねじ38を用いて接続部本体32を前記二本の導電部2の端部に夫々機械的に固定する。この場合、設置対象の二本の導電部2の隣接した端面同士を突き当てるようにすると体裁上好ましい。又、前記差込みにより、一対の接触金具34の接触片34aは導電部2内の一対の導電体6の長手方向の端部に接近した状態に配置される。
次に、接続部31の操作部材35を90度回転させて第2の位置に配置する。第2の位置に配置された操作部材35と一対の接触金具34との相互関係は、図15(A)(B)に示されていて、この状態での一対の接触金具34の対応する接触片34a間の相互間隔Kはカム部35cによって最も広げられている。このように一対の接触金具34の相互間隔Kが広げられるに伴い、その接触片34aが導電部2内の一対の導電体6の長手方向の端部に接触され、前記相互間隔Kの拡大に伴い接触金具34の長手方向の端部側が弾性変形して前記接触が維持される。
これにより、導電部2の導電体6と接続部31の接触金具34とが電気的に接続されるので、互いに隣接した導電部2の長手方向に対応する導電体6同士が接続部31を介して電気的に接続される。なお、所定形状に配置された導電部2の内で、その端部が接続部31で接続されない導電部2の長手方向の端部には、その開放された端を塞ぐ絶縁物製のエンドキャップが(図示しない)装着される。
以上説明した導電装置1の組立てによれば、操作部材35が第1の位置に配置された状態では、接続部31の一対の接触金具34の相互間隔Kが、一対の導電体6の相互間隔より狭い状態にある。このため、接続部31が導電部2の端部内にその開放された端から差込まれる際に、これら接触金具34が絶縁材7及び導電体6に競って無理やり導電部2内に差込まれることがない。
これにより、操作部材35が第2の位置に回転操作されるに伴い、絶縁材7の一部が剥がされて導電体6と接触金具34に形成された接触片34aとの間に挟まれるおそれがないとともに、接触金具34が過度に弾性変形されてそのばね性が低下するおそれもない。したがって、導電体6と接触金具34との電気的接続の信頼性が高められ、言い換えれば、導電部2と接続部31との電気的接続の信頼性を向上できる。
なお、第4実施形態において付勢体36を省略した接続部31として、この接続部31を導電部2の端部に差込む場合には、一対の接触金具34の相互間隔Kが、一対の導電体6の相互間隔より狭くなるように一対の接触金具34を互いに接近する方向に手で移動させ、この状態で導電部2の長手方向の端部にその開放された端から接続部31を差込めばよい。
図16〜図25を参照して本発明の第5実施形態を説明する。以下の説明において、第2実施形態と同じ構成については、同一符号を付してその説明を省略する。この第5実施形態は、操作部材を上部と下部に分けて、その下部を上下動可能(言い換えれば、導電部の厚み方向に移動可能)に設けるとともに下方へ付勢し、かつ、前記下部にこれを第1の位置へ戻らせる付勢力を与えるとともに、この付勢力に抗して操作部材の下部を第2の位置に保持させることができる点が、第2実施形態とは異なる。
詳しくは、図16及び図21に示すように操作部材26は、その上部をなす挿入部26dと、下部をなす操作部26gとに分けられている。既述の第2実施形態で説明したように挿入部26dには、カム部26cと係合凸部26eが形成されている。この他、挿入部26dにはその下面中央部に開放する連結穴26hが設けられている。連結穴26hは、非円形であり、例えば角穴具体的には四角い穴で形成されている。
操作部26gにはその下面に開放する直線状の操作溝26aが設けられている。この操作溝26aは、第2実施形態とは異なり、図17及び図22に示すように略長円形状のカム部26cの長手方向(長円の長軸が延びる方向)と同方向に延びて形成されている。これとともに、操作部26gには係合部26bが一体に設けられている。この係合部26bは、図18等に示すように略四角形の凸部で形成されているとともに、図17及び図22に示すように操作溝26aが延びる方向に突出されている。
更に、操作部26gの上面中央部には上向きの連結凸部26fが一体に突設されている。連結凸部26fは、連結穴26hに対応した形状をなしていて、その突出方向と直交する方向の断面形状は非円形である。従って、図18及び図23に示すように連結凸部26fは例えば四角い柱状に形成されている。この連結凸部26fは連結穴26hに上下動可能に嵌合されている。
図16及び図21に示すように付勢部材として例えばコイルばね41が、挿入部26dと操作部26gとの間、具体的には連結穴26hの奥の面と連結凸部26fの上端との間に挟設されている。このコイルばね31は常に操作部26gを下向きに付勢している。それにより、係合部26bは接続部本体22の回転角規制部22eに常に押付けられている。しかし、回転角規制部22eが係合部26bを受止めていることにより、コイルばね41の付勢力で操作部26gが脱落しないように接続部本体22の正面壁22bに操作部26gが支持されている。
第2実施形態で既述したように回転角規制部22eは、平面視円弧状で、かつ、操作部材26の回転角を90度に規制するものである。具体的には、図18及び図23に示すように回転角規制部22eの一端42で操作部26gを有した操作部材26を第1の位置に位置決めし、回転角規制部22eの他端部に形成された保持部43で操作部材26を第2の位置に位置決めする。
回転角規制部22eは、正面壁22bの裏面に開放する溝で形成されているが、更に、本実施形態では図19及び図24等に示すように保持部43を有している。保持部43は前記他端部に更に深く形成された陥没部で形成されている。この保持部43に係合部26bが嵌り込んで係合可能である。係合部26bは操作部26gが上下に動かされるに伴い保持部43に出し入れ可能になっている。
図18、図19、図23、図24に示すように操作部26gは、戻し部材例えば戻しコイルばね44で第1の位置に付勢されている。戻しコイルばね44は、その両端を操作部26gと固定部例えば正面壁22bの裏面とに連結して設けられている。
次に、第5実施形態に係る導電装置1を組立てる手順を説明する。
まず、使用する全ての導電部2を天井等の設置場所に所定形状に配設する。この場合、導電部2の開放された端に通すことが必要な照明器具は、導電部2の長手方向の端から差込んで所望位置まで導電部2の長手方向に沿って移動される。なお、この作業は、照明器具が導電部2の開口部4を通して導電部2に取付け可能なものである場合は省略されるが、この種の照明器具は、最終的に導電装置1が組立てられた後に、導電部2の開口部4を通り導電部2の厚み方向に沿って挿入されて、導電部2の任意位置に取付けられるものである。
この後、接続部21の操作部材26を第1の位置に配置させた状態で、この接続部21が有した操作部材26の挿入部26dを、天井等に先付けされた導電部2の導電部本体3内の導電体6に対して垂直となるように導電部2の開口部4に上向きに通過させる。それにより、挿入部26d及び互いに平行な状態にある一対の接触金具24が、開口部4を通って導電部2内に挿入されるとともに、互いに隣接している導電部2の相対向する端部にわたって接続部21が被さる。
こうして接続部21が導電部2の端部に被された状態(セット状態)を図16に示す。この状態で操作部材26が第1の位置に配置されているから、その操作部26gの係合部26bは図19に示すように回転角規制部22eの浅い溝部に位置して一端42に位置決めされている。これにより、図16に示すように操作部26gはコイルばね41を圧縮して上昇した高さ位置に保持されていて、その下面は接続部本体22の下面より上側に奥まって位置されている。このような高さ位置にある操作部材26をOFF状態にあると称する。
なお、操作部材26が第1の位置に配置された状態では、図17に示すように挿入部26dの係合凸部26eが、接続部本体22及び導電部本体3の長手方向に沿うように設けられている。これとともに、図17に示すように一対の接触金具24の相対向する端部24a間に挿入された挿入部26dのカム部26cが、前記相対向する端部24aを押し開かない位置に設けられている。それにより、一対の接触金具24は互いに平行な状態に保持されていて、それらの相対向する端部24aは自己の弾性により開口部4の幅Bより狭い間隔を保持している。そのため、係合凸部26e及び一対の接触金具24は、導電部2の端部に接続部21を被せる際の支障となることがない。
したがって、既述の操作により、接続部本体22の正面壁22bが機器支持部3cに当たるまで、挿入部26dが導電部2内に挿入される。又、OFF状態にある操作部材26の操作溝26aは、図20に示すように接続部本体22の長手方向に延びている。
次に、操作部26gを、戻しコイルばね44に抗してこれを引き伸ばしながら、操作溝26aが接続部本体22の幅方向に延びるように90度回転操作することで、操作部材26を第1の位置から図23に示す第2の位置に配置する。
この場合、操作部26gと挿入部26dとは、連結穴26h連結凸部26fとの凹凸嵌合部で連結されているので、一体に回転される。そして、操作部材26の係合部26bが、接続部本体22の回転角規制部22eの保持部43の起立壁面に当たることによって、操作部材26の回転が90度に規制されるので、操作部材26が適正に回転操作されて第2の位置に確実に配置される。
この段階で、図21に示すように操作部26gがコイルばね41で押し下げられるので、図24に示すように係合部26bが保持部43に嵌入される。この保持部43への係合部26bの係合により、戻しコイルばね44の引き戻し力に拘らず、操作部26g及び挿入部26dを有した操作部材26が第2の位置に保持される。
この配置により、図21に示されるように操作部材26の係合凸部16eが導電部本体3の間隙Gに入り込んで機器支持部3cに上方から引っ掛かった係合状態が形成されるので、接続部21が導電部2の端部に機械的に接続される。
これとともに、既述のように90度回転された挿入部26dのカム部26cが、図22に示すように一対の接触金具24の相対向した端部24aを、弾性変形させながらこれらが互いに離れる方向に押し開く。そのため、接触金具24の端部24aに形成された接触片24c間が、開口部4の幅B及び導電部2の導電体6の相互間隔Aより広くなって、これら接触片24cが導電体6の長手方向の端部に接触し、その接触の進行に伴い、接触片24cが導電体6に弾性的に接触した電気的接続状態が保持される。こうした接続状態を図21に示す。
これにより、導電部2の導電体6と接続部21の接触金具24とが電気的に接続されるので、天井等に先付けされて互いに隣接した導電部2の長手方向に対応する導電体6同士が接続部21を介して電気的に接続される。
なお、所定形状に配置された導電部2の内で、その端部が接続部21で覆われない導電部2の端部には、その開放された端面を塞ぐ絶縁物製のエンドキャップが(図示しない)装着される。
以上説明した導電装置1の組立てによれば、予め天井等に複数の導電部2を所定形状に先付けして置いて、隣接した導電部2同士を接続部21により機械的かつ電気的に接続できる。そのため、導電装置1の導電部2が複雑なレイアウトされた場合でも、この導電装置1を地上側で全体或いは分割した状態に組立ててから、それを天井等に設置する作業を行わなくて済む。これにより、設置作業に多くの人手を要することなく、導電装置1を天井等に設置できる。又、以上の接続部21まわりでの電気的接続においては電線接続を要しない点でも好ましい。
更に、既述の組立ての説明から明らかなように、操作部材26が第1の位置に配置された状態では、接続部21の一対の接触金具24及び挿入部26dが、一対の導電体6の相互間隔A及び開口部4の幅Bより狭い状態にある。このため、接続部本体22に取付けられた接触金具24及び挿入部26dが、導電部2の端部内に開口部4を通って挿入される際に、これら接触金具24及び挿入部26dが絶縁材7及び導電体6に競って無理やり導電部2内に挿入されないようにできる。
これにより、操作部材26の挿入後これが第2の位置に回転されるに伴い、絶縁材7の一部が剥がされて導電体6と接触金具24の端部24aに形成された接触片24cとの間に挟まれるおそれがないとともに、接触金具24が過度に弾性変形されてそのばね性が低下するおそれもない。したがって、導電体6と接触金具24との電気的接続の信頼性が高められ、言い換えれば、導電部2と接続部21との電気的接続の信頼性を向上できる。
その上、以上の構成の導電装置1の接続部21が有する接続部本体22は、隣接して配置された導電部2の端部の外面に被さっている。そのため、天井等の設置場所に対する導電部2の設置精度が大まかであって、導電部2の向かい合った端部相互間に隙間があっても、それを接続部本体22で覆い隠して体裁が低下しないようにできる。しかも、このことにより、導電部2の設置に高い精度を要求されないので、設置場所への導電部2の設置作業性を向上できる。
既述の組み立てにおいて、操作部材26の回転操作が中途半端で、第2の位置の保持部43に係合部26bが係合されなかった場合、操作部26gには戻しコイルばね44のばね力が加わっているので、操作部材26は第1の位置に引き戻される。従って、操作部材26の下面に形成された直線状の操作溝26aの向きを視覚や触覚で確認することによって、接続状況の良否を工事作業者に分からせることができる。
しかも、既述のように係合部26bが保持部43に嵌合されると同時に、コイルばね41の力で操作部26gが保持部43の深さに応じて押し下げられる。これにより図21に示すように操作部26gが、その下面と接続部本体22の下面とが略面一となる高さ位置に配置される。このような高さ位置にある操作部材26をON状態にあると称する。このON状態にある操作部材26の操作溝26aは、図25に示すように接続部本体22の幅方向に延びている。
以上のように既述のOFF状態からON位置に操作部26gの高さが変化することで、工事作業者に適正な接続が行われたことを分からせることができる。これとともに、操作部材26を第1の位置から第2の位置に回し忘れることがあっても、その後の点検で操作部26gの下面の高さ位置を確認することで、回し忘れの状態にあることを分からせることができる。
更に、係合部26bをカム部26cが延びる方向に突設するとともに、操作部材26が第2の位置に配置されて、保持部43に係合部26bが係合された状態で、操作部26gの下面に開放された直線状の操作溝26aが延びる方向の延長線上に保持部43が設けられている。このため、既述のように接続部本体22の幅方向に操作溝26aが延びる配置となるように操作部26gを回転操作して、操作部材26を第2の位置に配置させて係合部26bが保持部43に係合したことを判断するのに、接続部本体22に対する操作溝26aの向きを目安にして判断できる。
図26を参照して本発明の第6実施形態を説明する。以下の説明において、第5実施形態と同じ構成については、同一符号を付してその説明を省略する。この第6実施形態は、操作部材が上部と下部に分けられることなく一体に作られていて、この操作部材が回転操作により第1の位置から第2の位置に配置されることに伴い、操作部材全体が上下の動きを伴うようにした点が、第5実施形態とは異なる。
そのために、第6実施形態では、操作部材26全体の上下動を許容できるように係合凸部26eの厚みが間隙Gより薄く形成されている。
これとともに、操作部材26全体の上下動に伴い接触金具24の接触片24cが絶縁材7と干渉しないようにするために、導電体6にはその幅が広いものを採用して、操作部材26が低い位置に配置された場合にも、高い位置に配置された場合にも、接触片24cが導電体6に接触可能にしてある。
又、操作部材26にはその下面に開放する直線状の操作溝26aが形成されている。この操作溝26aと係合部26bとの位置関係、及び図26では図示されない戻しコイルばねで操作部材26が第1の位置に付勢されていること等は第5実施形態と同じである。そして、操作部材26全体を下向きに付勢するための付勢部材としてコイルばね41は、その下端部を操作部材26の上面部に埋めて取付けられている。このコイルばね41は、操作部材26が導電部2に挿入された場合に、導電部本体3のベース壁部3aに当接して圧縮変形されるものであって、それにより、操作部材26を下方に付勢する。
そのため、第5実施形態と同様に操作部材26が第1の位置に配置されたOFF状態では、直線状の操作溝26aが形成された操作部材26の下面が、接続部本体22の下面より上側に奥まった高さ位置に配置される。又、操作部材26が第2の位置に配置されたON状態では、図26に示すように係合部26bが保持部43に嵌入されることにより、操作部材26の下面が接続部本体22の下面と略面一となる高さ位置に操作部材26が配置される。
以上説明した点以外の構成は図26に示されない構成を含めて第5実施形態と同じである。したがって、第6実施形態は、第5実施形態と同様な作用を得て、本発明の課題を解決できる。
なお、本発明は、前記各実施形態に示したI字形の接続部により隣接した導電部の端部同士を接続する導電装置に限定されるものではなく、L字形の接続部、又はT字の接続部、或いは十字形の接続部により、隣接した導電部の端部同士を接続する導電装置に実施することができる。
1…導電装置、2…導電部、3…導電部本体、3a…ベース壁部、3b…側壁、3c…機器支持部、4…開口部、6…導電体、11…接続部、12…接続部本体、14…導電バー、16…操作部材、16a…操作溝、16d…挿入部、18…接触金具、18a…第1の端部、18b…第2の端部、21…接続部、22…接続部本体、22e…回転角規制部、24…接触金具、26…操作部材、26a…操作溝、26b…係合部、26c…カム部、26d…挿入部、26g…操作部(操作部材の下部)、27…操作部材、27a…操作溝、28…他の操作部材、27c…カム部、27d,28d…挿入部、31…接続部、32…接続部本体、34…接触金具、35…操作部材、35a…操作溝、35c…カム部、35d…挿入部、A…導電体の相互間隔、B…開口部の幅、41…コイルばね、43…保持部、44…戻し部材(戻しコイルばね)